JP2002271906A - 交流電気車の駆動制御装置 - Google Patents
交流電気車の駆動制御装置Info
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- JP2002271906A JP2002271906A JP2001064221A JP2001064221A JP2002271906A JP 2002271906 A JP2002271906 A JP 2002271906A JP 2001064221 A JP2001064221 A JP 2001064221A JP 2001064221 A JP2001064221 A JP 2001064221A JP 2002271906 A JP2002271906 A JP 2002271906A
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Abstract
発生周波数と、線路側の信号周波数との競合を避けるこ
とができる交流電気車の駆動制御装置を得ることであ
る。 【解決手段】 交流架線から単相交流電力変圧器で降圧
させ、降圧された単相二次電圧を、架線側電力変換装置
で搬送波の位相をずらしてPWM制御により直流電圧に
変換する。この場合の搬送波は、パルスモード切換部で
切り換えられて選択された周波数の搬送波である。そし
て、駆動側電力変換装置は、架線側電力変換装置により
変換された直流電圧を三相交流に変換し、誘導電動機に
供給する。これにより、架線側電力変換装置の主回路素
子のスイッチングによって発生する高調波電流の発生周
波数をずらす。
Description
旦直流に変換しさらに三相交流電力に変換して交流電気
車を駆動制御する交流電気車の駆動制御装置に関する。
を受け、架線側電力変換装置にて単相交流電力を直流電
力に変換し、駆動側電力変換装置にて直流電力を三相交
流電力に変換して、複数台の誘導電動機を駆動してい
る。
装置のブロック図である。交流架線からパンタグラフ1
0を介して単相交流電力を変圧器11の一次側へ入力す
る。変圧器11の二次巻線には架線側電力変換装置12
が接続され、変圧器11で降圧された単相二次電圧を直
流電圧に変換する。図5では2個の二次巻線が設けら
れ、一つの変圧器11から2個の架線側電力変換装置1
2に単相交流電力が供給されているものを示している。
直流電圧は駆動側電力変換装置13で三相交流に変換さ
れ、誘導電動機14に供給される。これにより、交流電
気車が駆動される。
制御(PWM制御)による電力変換制御を行っており、
主回路素子にGTOサイリスタやIGBT素子を使用し
てスイッチング制御している。一般に、主回路素子のス
イッチング周波数(搬送波周波数)は架線周波数の整数
倍に設定されており、主回路素子からの発生損失や電流
制御能力、スイッチングにより発生する帰線電流高調波
発生周波数により各条件を満足するように決定してい
る。
電力変換装置として、高調波発生周波数をfh、搬送波
周波数をfc,架線電源周波数をfsとすると、理論的
に次の周波数が現れる。
数、m=奇数) 例えば、n=2、m=1とし、搬送波周波数fcを50
0Hzにすると、高調波発生周波数fhは1000Hz
となり、1000Hz付近での高調波電流値が最大値と
なる。
1と複数個Nの巻線(図5ではN=2)に接続された架
線側電力変換装置12にて構成されるグループ(以下1
ユニットとする)内で架線側電力変換装置12の搬送波
位相差を複数台Nの回路間にて均等間隔にずらして多重
動作を行っている。すなわち、変圧器11で降圧された
単相二次電圧を、搬送波の位相をずらしてPWM制御に
より直流電圧に変換している。この場合には、高調波電
流値の高調波発生周波数はfh×N倍を中心に現れる。
つまり、図5のように、N=2である場合には2000
Hzとなる。
も所定の周波数帯の信号電流を流して保安情報等を車両
に伝えるようにしている。この周波数は、lkHz〜5
kHzの領域が多い。この周波数帯は架線側電力変換装
置12の多重運転の周波数領域と競合するため、架線側
電力変換装置12では、発生高調波周波数がこの信号周
波数領域の特定周波数を避けるように、搬送波周波数を
予め決定している。
制御ブロック図である。架線側電力変換装置12は交流
電力を直流電力に変換するために、以下に示すパルス幅
変調制御(PWM制御)を行っている。
に、出力直流電圧検出値VDと直流電圧指令値VDRと
の偏差をとり交流入力電流値Imを演算する。この交流
入力電流値量Imは電流制御部16に入力される。電流
制御部16では、交流入力電流値量Imに位相同期部1
7からの架線電圧VSに同期したsin波が乗算され二
次電流指令値ImRを求め、さらに、この二次電流指令
値ImRと入力電流検出値ISとの偏差を求めて出力電
圧指令値VCRを得る。出力電圧指令値VCRはPWM
信号生成部18に入力される。
を電源位相同期信号演算手段19に入力し、架線電圧の
電源位相の同期信号を取り出して位相同期信号synを
演算し、架線電圧VSと電流制御の位相を同期させる。
この位相同期信号synによりsin波生成部20にて
sin波を発生させ、電流制御部16で交流入力電流値
量Imに乗じて二次電流指令値ImRを得る。
る。架線電圧検出値VSから求めた位相同期信号syn
にパルスモードPMを乗じ、基準搬送波演算手段21に
より基準搬送波fcRefを求める。編成内の各号車の
位相は号車認識コード等により行われ、位相設定部22
は号車設定を入力すると、編成内のN台の架線側電力変
換装置12の各々の位相角設定値を演算する。この各位
相設定値carと基準搬送波fcRefとにより搬送波
fcRを演算する。PWM信号生成部18は、この搬送
波fcRと出力電圧指令値VCRによりPWM制御を行
い、主回路素子のスイッチング論理を得る。
の交流電気車の架線側電力変換装置12の何らかの故障
により、多重運転での搬送波位相差の均等性が崩れる
と、高調波電流値の増加に繋がる。この場合には、残っ
た架線側電力変換装置12にて、再度、等間隔にて変調
波位相差を再設定することになる。
置12で構成される1ユニット単位での架線側電力変換
装置12の数や架線側電力変換装置12の搬送波周波数
の設定値によっては、避けられない周波数帯もあった。
生する高調波電流の発生周波数と線路側の信号周波数と
の競合を避けることができる交流電気車の駆動制御装置
を得ることである。
交流電気車の駆動制御装置は、交流架線から単相交流電
力を一次側へ入力し降圧する主変圧器と、前記主変圧器
の複数個の二次巻線に接続され、前記変圧器で降圧され
た単相二次電圧を搬送波の位相をずらしてPWM制御に
より直流電圧に変換する架線側電力変換装置と、前記架
線側電力変換装置により変換された直流電圧を三相交流
に変換する駆動側電力変換装置と、前記駆動側電力変換
装置により変換された三相交流により駆動される誘導電
動機とを備えた交流電気車を駆動制御する交流電気車の
駆動制御装置において、前記架線側電力変換装置のPW
M制御の搬送波周波数を切り換えるパルスモード切換部
を備えたことを特徴とする。
制御装置においては、交流架線から単相交流電力変圧器
で降圧させ、降圧された単相二次電圧を、架線側電力変
換装置で搬送波の位相をずらしてPWM制御により直流
電圧に変換する。この場合の搬送波は、パルスモード切
換部で切り換えられて選択された周波数の搬送波であ
る。そして、駆動側電力変換装置は、架線側電力変換装
置により変換された直流電圧を三相交流に変換し、誘導
電動機に供給する。これにより、架線側電力変換装置の
主回路素子のスイッチングによって発生する高調波電流
の発生周波数をずらす。
制御装置は、請求項1の発明において、前記架線側電力
変換装置の故障を検出する故障検出部を設け、前記パル
スモード切換部は、前記故障検出部が前記架線側電力変
換装置の故障を検出したときは正常な前記架線側電力変
換装置のPWM制御の搬送波周波数を切り換えることを
特徴とする。
制御装置においては、請求項1の発明の作用に加え、故
障検出部が架線側電力変換装置の故障を検出したとき
は、パルスモード切換部は、自動的に正常な架線側電力
変換装置のPWM制御の搬送波周波数を切り換える。
制御装置は、請求項1または請求項2の発明において、
前記パルスモード切換部は、前記架線側電力変換装置の
主回路素子のスイッチングにより発生する高調波電流周
波数が前記交流電気車の線路側にて使用している信号周
波数帯から外れるように、PWM制御の搬送波周波数を
切り換えることを特徴とする。
制御装置は、請求項1または請求項2の発明の作用に加
え、架線側電力変換装置の主回路素子のスイッチングに
より発生する高調波電流周波数が前記交流電気車の線路
側にて使用している信号周波数帯から外れるように、P
WM制御の搬送波周波数を切り換える。
する。図1は本発明の実施の形態に係わる交流電気車の
駆動制御装置のブロック図である。この実施の形態は、
図5に示した従来例に対し、架線側電力変換装置12内
にPWM制御の搬送波周波数を切り換えるパルスモード
切換部23を設けたものである。
にそれぞれか線側電力変換装置12が接続された1ユニ
ット単位の構成を示している。このような1ユニット単
位では、交流架線10からの交流電力を主変圧器11に
て降圧し、2個の架線側電力変換装置12に電力を供給
し、それぞれ直流電力に変換する。それぞれの架線側電
力変換装置12には、PWM制御の搬送波周波数を切り
換えるパルスモード切換部23が設けられており、いず
れかの架線側電力変換装置12に故障が生じた場合に
は、正常な架線側電力変換装置12のパルスモード切換
部23にて搬送波周波数を切り換える。
側電力変換装置12の制御ブロック図である。電圧制御
部15は、直流出力電圧をその指令値に追従させるもの
であり、出力直流電圧検出値IDと直流電圧指令値VD
Rとの電圧偏差を演算し、交流入力電流値Imとして電
流制御部16に出力する。
の交流入力電流値量Imに位相同期部17からの架線電
圧VSに同期したsin波を乗算し、二次電流指令値I
mRを求め、さらに、この二次電流指令値ImRと入力
電流検出値ISとの偏差を求めて出力電圧指令値VCR
を得る。出力電圧指令値VCRはPWM信号生成部18
に入力される。
線電圧との位相を同期させると共に、搬送波周波数を演
算するものである。すなわち、位相同期部17では、架
線電圧VSを電源位相同期信号演算手段19に入力し、
架線電圧の電源位相の同期信号を取り出して位相同期信
号synを演算し、架線電圧VSと電流制御の位相を同
期させる。この位相同期信号synによりsin波生成
部20にてsin波を発生させ、電流制御部16で交流
入力電流値量Imに乗じて二次電流指令値ImRを得
る。
段21は、架線電圧検出値VSから求めた位相同期信号
synにパルスモード切換部23からのパルスモードP
Mを乗じ、基準搬送波演算手段21により基準搬送波f
cRefを求める。
cRefの周波数を決定するものであり、複数個のパル
スモードPMの設定値を持ち、1ユニット内の各号車の
運転状況により、搬送波周波数の切り換えを可能として
いる。すなわち、同一編成内において、他号車の架線側
電力変換装置12が故障したときには、そのパルス数を
切り換えることによって、架線側電力変換装置12の主
回路素子のスイッチングによって発生する高調波電流の
発生周波数ををずらす。
回路素子のスイッチングによって発生する高調波電流の
発生周波数を、保安情報等を車両に伝える信号電流の周
波数とずらすようにしている。
してその号車の初期位相を設定するものであり、編成内
の各号車の位相は号車認識コード等により行われ、位相
設定部22は号車設定を入力すると、編成内のN台の架
線側電力変換装置12の各々の位相角設定値を演算す
る。この各位相設定値carと基準搬送波fcRefと
により搬送波fcRを演算する。PWM信号生成部18
は、この搬送波fcRと出力電圧指令値VCRによりP
WM制御を行い、主回路素子のスイッチング論理を得
る。
換装置12にその故障を検出する故障検出部24を設
け、他号車の故障検出部24がその架線側電力変換装置
12の故障を検出したときは自号車の正常な架線側電力
変換装置12のパルスモード切換部12に故障信号を送
信して、PWM制御の搬送波周波数を切り換えるように
しても良い。
12で互いの故障信号を入力して、搬送波周波数を切り
換える。これにより、パルスモード切換部23の切換を
自動切換と、ユニット内の他号車の故障信号を入力した
ときは、パルスモードPMを自動的に切り換える。
電気車の監視制御装置の特性を示す特性図である。図4
(a)は、ユニット内の2個の架線側電力変換装置12
が両者とも健全な状態での帰線電流高調波の発生状態を
示す。
ルスモードPMを30パルスとし(搬送波周波数fc=
fs×PM=50×30=1500Hz)、n=2、m
=1であるとする。また、線路側の保安信号の周波数帯
が3kHz付近に設定されているとする。2台の架線側
電力変換装置12(N=2)であるから、発生高調波f
hは、下式で示される。
路側の保安信号の周波数帯が3kHz付近に設定されて
いるので、2台の架線側電力変換装置12は線路側の保
安信号の周波数帯と競合することはない。
力変換装置12が故障等により停止した場合には、帰線
電流高調波の発生状態は、図4(b)に示すように、3
kHzを中心に発生することになる。従って、1台の架
線側電力変換装置12が停止すると、帰線電流高調波は
3kHzを中心に発生することになり、帰線電流高調波
と保安信号の周波数とが一致して、保安信号に障害を与
える可能性がある。
切替部4にてパルスモードPMを30パルスから25パ
ルスに切り換える。従って、図4(c)に示すように、
発生する帰線電流高調波が2.5kHzとなり、線路側
の保安信号周波数との競合が回避できる。
線側電力変換装置の故障によって、架線側電力変換装置
の搬送波周波数を切り換えるので、高調波電流の発生周
波数帯を変化させることができ、線路側の信号周波数と
の競合を避けることができる。従って、高調波電流によ
る悪影響を避けることができる。
制御装置のブロック図。
置の制御ブロック図。
装置を故障検出部の故障信号で切り換える場合の説明
図。
制御装置の特性を示す特性図。
図。
力変換装置、13…駆動側電力変換装置、14…誘導電
動機、15…電圧制御部、16…電流制御部、17…位
相同期部、18…PWM信号生成部、19…電源位相同
期信号演算手段、20…sin波生成部、21…基準搬
送波演算手段、22…位相設定部、23…パルスモード
切換部、24…故障検出部
Claims (3)
- 【請求項1】 交流架線から単相交流電力を一次側へ入
力し降圧する主変圧器と、前記主変圧器の複数個の二次
巻線に接続され、前記変圧器で降圧された単相二次電圧
を搬送波の位相をずらしてPWM制御により直流電圧に
変換する架線側電力変換装置と、前記架線側電力変換装
置により変換された直流電圧を三相交流に変換する駆動
側電力変換装置と、前記駆動側電力変換装置により変換
された三相交流により駆動される誘導電動機とを備えた
交流電気車を駆動制御する交流電気車の駆動制御装置に
おいて、前記架線側電力変換装置のPWM制御の搬送波
周波数を切り換えるパルスモード切換部を備えたことを
特徴とする交流電気車の駆動制御装置。 - 【請求項2】 前記架線側電力変換装置の故障を検出す
る故障検出部を設け、前記パルスモード切換部は、前記
故障検出部が前記架線側電力変換装置の故障を検出した
ときは正常な前記架線側電力変換装置のPWM制御の搬
送波周波数を切り換えることを特徴とする請求項1に記
載の交流電気車の駆動制御装置。 - 【請求項3】 前記パルスモード切換部は、前記架線側
電力変換装置の主回路素子のスイッチングにより発生す
る高調波電流周波数が前記交流電気車の線路側にて使用
している信号周波数帯から外れるように、PWM制御の
搬送波周波数を切り換えることを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載の交流電気車の駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001064221A JP2002271906A (ja) | 2001-03-08 | 2001-03-08 | 交流電気車の駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001064221A JP2002271906A (ja) | 2001-03-08 | 2001-03-08 | 交流電気車の駆動制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002271906A true JP2002271906A (ja) | 2002-09-20 |
Family
ID=18923072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001064221A Pending JP2002271906A (ja) | 2001-03-08 | 2001-03-08 | 交流電気車の駆動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002271906A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009100548A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Hitachi Ltd | 電気車制御装置 |
JPWO2016129125A1 (ja) * | 2015-02-13 | 2017-04-27 | 三菱電機株式会社 | 電動機駆動装置および車両駆動システム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06351106A (ja) * | 1993-06-04 | 1994-12-22 | Central Japan Railway Co | コンバータ制御装置 |
JPH0739005A (ja) * | 1993-07-23 | 1995-02-07 | Toshiba Corp | 電気車の電力変換装置 |
JPH0833339A (ja) * | 1994-07-21 | 1996-02-02 | Mitsubishi Electric Corp | コンバータ装置 |
-
2001
- 2001-03-08 JP JP2001064221A patent/JP2002271906A/ja active Pending
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A521 | Written amendment |
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