JP2002269048A - 本人認証装置 - Google Patents

本人認証装置

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JP2002269048A
JP2002269048A JP2001066654A JP2001066654A JP2002269048A JP 2002269048 A JP2002269048 A JP 2002269048A JP 2001066654 A JP2001066654 A JP 2001066654A JP 2001066654 A JP2001066654 A JP 2001066654A JP 2002269048 A JP2002269048 A JP 2002269048A
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JP2001066654A
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Taro Ishii
太郎 石井
Koichi Narasaki
高一 奈良崎
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
Original Assignee
Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイオメトリック情報を用いた本人認証装置
に関し、高い精度で本人認証が行える本人認証装置を提
供することを目的とする。 【解決手段】 バイオメトリック情報を取り込み、該バ
イオメトリック情報の特徴を示す特徴データを抽出する
特徴抽出手段と、特徴データをテンプレートとして記憶
する辞書と、辞書に特徴データをテンプレートとして登
録する登録手段と、特徴データをサンプルとして用い、
辞書に記憶されているテンプレートとの照合を行う照合
手段とを備えた本人認証装置において、照合手段は、照
合が成功したサンプルによって、辞書に記憶されている
所定のテンプレートを更新し、辞書は、登録手段によっ
て登録が再び行われた場合に限り更新されるテンプレー
トを示す保存用テンプレートを少なくとも1つ記憶する
と共に、照合手段によって更新されるテンプレートを示
す追随用テンプレートを1つ記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイオメトリック
(biometric)情報(例えば、指紋、声紋、虹彩などの
個人特有の生体の情報)を用いた本人認証装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】バイオメトリック情報は、本人認証を行
う際に用いる情報として、極めて有効であり、近年、情
報処理技術の高度化に伴い、バイオメトリック情報を利
用して本人認証を行う本人認証装置が実用化されるよう
になった。図7は、一般的な本人認証装置の機能ブロッ
ク図である。
【0003】図7において、本人認証装置10は、バイ
オメトリック情報を取り込むためのセンサ11に接続さ
れており、不図示のMPUが特徴抽出アルゴリズム12
を実行することによって、センサ11から取り込まれた
バイオメトリック情報の特徴を示す特徴データを抽出す
る。このようにして抽出された特徴データは、MPU
が、登録アルゴリズム13を実行することによって、テ
ンプレートとして辞書14に登録される。また、特徴デ
ータは、MPUが照合アルゴリズム15を実行すること
によって、サンプルとして用いられ、辞書14に予め登
録されているテンプレートとが照合される。そして、こ
のような照合が合格したか否かを判定することによっ
て、本人認証が実現される。
【0004】なお、以下では、センサ11によるバイオ
メトリック情報の取り込みの際、被験者がセンサに対し
て指や声や瞳などを呈示することを、「プレゼンテーシ
ョン」と称する。このような本人認証装置10では、被
験者によるプレゼンテーションが行われる度に、サンプ
ルとして用いられる特徴データが抽出されるが、同一の
被験者に対するサンプルは、必ずしも同一とみなせる特
徴データであるとは限らない。例えば、プレゼンテーシ
ョンにおける被験者の癖(センサに対する指の押しつけ
方の癖など)が変化したり、温度や湿度が変化すると、
抽出される特徴データも変化する可能性がある。また、
加齢や体調の変化などによってバイオメトリック情報そ
のものが変化しても、特徴データは変化する。
【0005】このような特徴データの変化が生じた場
合、バイオメトリック情報の登録が完了している被験者
に対する本人認証であっても、成功率が低下してしまう
ことになる。そのため、このような本人認証の成功率の
低下を抑制するために様々な技術が考えられている。こ
こで、このような技術の一例として、特許第28865
75号公報に開示された指紋認識装置の説明を行う。
【0006】特許第2886575号公報に記載の指紋
認識装置では、複数の指紋パターン(特徴データに相当
する)をテンプレートとして記憶するために、複数の登
録エリア(第1登録エリアa〜第4登録エリアd)が用
意されている。登録モードが設定されている状態(登録
アルゴリズムが実行される状態)で、プレゼンテーショ
ンが行われて指紋パターンが取り込まれると、その指紋
パターンは、第1登録エリアaに記憶される。
【0007】一方、登録モードが設定されていない状態
(照合アルゴリズム15が実行される状態)で、プレゼ
ンテーションが行われて指紋パターンが抽出されると、
その指紋パターンはサンプルとして用いられ、登録エリ
アにテンプレートとして記憶されている既存の指紋パタ
ーンとの照合が行われる。そして、このような照合が合
格すると、サンプルとして用いられた指紋パターンは、
指紋パターンが未記憶の登録エリアに記憶される。ま
た、全ての登録エリアに指紋パターンが記憶されている
状態で取り込まれた指紋パターンは、上述したような照
合が合格した場合、第2登録エリアb〜第4登録エリア
dに記憶されている指紋パターンのうち、一致率が最も
低い指紋パターンに代えて記憶される。
【0008】すなわち、特許第2886575号公報に
開示された指紋認識装置では、サンプルが複数のテンプ
レートと照合されることになる。そのため、登録アルゴ
リズムの実行時に記憶されたテンプレート(第1登録エ
リアaに記憶されている指紋パターン)との一致率が低
いサンプルであっても、他のテンプレート(第2登録エ
リアb〜第4登録エリアdに記憶されている指紋パター
ン)との一致率が高い場合、照合の成功率が高くなる。
【0009】また、照合アルゴリズムの実行時に追加さ
れたテンプレート(第2登録エリアb〜第4登録エリア
dに記憶されている指紋パターン)のうち、照合が合格
したサンプルとの一致率が最も低いテンプレートは、排
除され、そのサンプルで更新されることになる。そのた
め、以降に行われる照合の成功率は高くなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような指
紋認識装置では、他人が本人に成りすましてプレゼンテ
ーションを行い、何らかの事情で誤って照合が成功して
しまった場合、辞書内のテンプレートのうち、他人のサ
ンプルとの一致率が最も低いテンプレートは、他人のサ
ンプルで更新される。すなわち、本人のサンプルとの一
致率が高く、本来更新されることのない正常なテンプレ
ートであっても、他人のサンプルとの一致率が低いと、
誤って更新されてしまうことになる。このように、特許
第2886575号公報に開示された指紋認識装置で
は、本人に成りすました他人のサンプルに相当するテン
プレート(以下、「成りすましテンプレート」と称す
る)が、辞書内に侵入する可能性が高い。
【0011】また、「成りすましテンプレート」が辞書
内に侵入している状態で、再度、他人が本人に成りすま
した場合、他人のサンプルは、登録アルゴリズムの実行
時に記憶されたテンプレートに対しては低い一致率を示
す可能性もあるが、「成りすましテンプレート」とは高
い一致率を示す。すなわち、特許第2886575号公
報に開示された指紋認識装置では、「成りすましテンプ
レート」が辞書内に侵入してしまうと、他人に対する照
合が誤って成功する可能性も高くなる。
【0012】そして、他人が本人に成りすます行為が繰
り返されると、辞書内の正常なテンプレートは、他人の
サンプルで次々に更新されてしまう。そのため、特許第
2886575号公報に開示された指紋認識装置では、
本人のテンプレートよりも「成りすましテンプレート」
の数が上回り、本人に対する照合の成功率が、他人に対
する照合の成功率よりも低くなってしまう事態に陥りか
ねない。
【0013】なお、このような「成りすましテンプレー
ト」は、本人に対する照合が行われる過程で、本人のサ
ンプルで更新される可能性もある。しかし、第2登録エ
リアb〜第4登録エリアdには複数のテンプレートが記
憶されており、複数の「成りすましテンプレート」が侵
入した場合、全ての「成りすましテンプレート」を速や
かに排除することは困難である。また、本人のサンプル
による更新は、「成りすましテンプレート」に対してだ
け行われるとは限らず、「成りすましテンプレート」以
外の正常なテンプレートに対して行われる可能性があ
る。
【0014】すなわち、特許第2886575号公報に
開示された指紋認識装置では、一旦、「成りすましテン
プレート」が辞書内に侵入してしまうと、その「成りす
ましテンプレート」が辞書内に長く居座る可能性が高
い。以上説明したように、特許第2886575号公報
に開示された指紋認識装置では、状況の変化(例えば、
プレゼンテーションにおける被験者の癖の変化、温度や
湿度の変化、加齢や体調の変化などによるバイオメトリ
ック情報そのものの変化など)によって生じる照合の成
功率の低下を抑制することはできるが、本人認証の精度
を著しく低下させるおそれがある。
【0015】ところで、特許第2886575号公報に
記載の指紋認識装置では、登録モードが設定されている
状態において、プレゼンテーションが1回行われて、そ
のプレゼンテーションに基づいて抽出された特徴データ
がテンプレートとして辞書に登録されるが、本人認証装
置には、繰り返し行われる各々のプレゼンテーションに
基づいて複数の特徴データを抽出し、複数の特徴データ
をテンプレートとして辞書に登録するものがある。
【0016】このような本人認証装置には、サンプルに
よる更新の対象から除外するテンプレート(第1登録エ
リアaに記憶されている指紋パターンに相当する)とし
て、1回目のプレゼンテーションに基づいて抽出した特
徴データを登録するものがある。しかし、1回目のプレ
ゼンテーションに基づいて抽出された特徴データは、サ
ンプルによる更新の対象から除外するテンプレートとし
て最適であるとは限らず、このような特徴データをテン
プレートすることは、本人認証の精度を低下させる原因
となる。
【0017】そこで、請求項1ないし請求項8に記載の
発明は、高い精度で本人認証が行える本人認証装置を提
供することを目的とする。特に、請求項1ないし請求項
5に記載の本人認証装置では、辞書内への他人のバイオ
メトリック情報に対する特徴データの侵入を抑制し、か
つ、状況の変化に柔軟に適応することによって、本人認
証の精度を高め、請求項6ないし請求項8に記載の本人
認証装置では、本人認証に適した特徴データを登録する
ことによって本人認証の精度を高めることを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本人認
証装置は、バイオメトリック情報を取り込み、該バイオ
メトリック情報の特徴を示す特徴データを抽出する特徴
抽出手段と、前記特徴データをテンプレートとして記憶
する辞書と、前記辞書に前記特徴データをテンプレート
として登録する登録手段と、前記特徴データをサンプル
として用い、前記辞書に記憶されているテンプレートと
の照合を行う照合手段とを備えた本人認証装置におい
て、前記照合手段は、照合が成功したサンプルによっ
て、前記辞書に記憶されている所定のテンプレートを更
新し、前記辞書は、前記登録手段によって登録が再び行
われた場合に限り更新されるテンプレートを示す保存用
テンプレートを少なくとも1つ記憶すると共に、前記照
合手段によって更新されるテンプレートを示す追随用テ
ンプレートを1つ記憶することを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の本人認証装置は、請求項
1に記載の本人認証装置において、前記特徴抽出手段
は、バイオメトリック情報を繰り返し取り込み、複数の
特徴データを抽出し、前記登録手段は、前記特徴抽出手
段によって抽出された複数の特徴データのうち、何れか
1つの特徴データをサンプルとし、残りの特徴データを
テンプレートとする照合を、サンプルとすべき特徴デー
タを可変して複数回行い、複数回行った照合のうち、最
も良好な結果を示す照合でテンプレートとした特徴デー
タを保存用テンプレートとして登録し、該照合でサンプ
ルとした特徴データを追随用テンプレートとして登録す
ることを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の本人認証装置は、請求項
1に記載の本人認証装置において、前記照合手段は、追
随用テンプレートとの照合が失敗して保存用テンプレー
トとの照合が成功したサンプルによって、追随用テンプ
レートを更新することを特徴とする。請求項4に記載の
本人認証装置は、請求項3に記載の本人認証装置におい
て、前記特徴抽出手段は、前記照合手段によってサンプ
ルと追随用テンプレートおよび保存用テンプレートとの
照合が失敗すると、バイオメトリック情報を再度取り込
み特徴データの抽出を繰り返し、前記照合手段は、前記
特徴抽出手段によって抽出された特徴データに対するサ
ンプルと追随用テンプレートとの照合を先に行い、該照
合が失敗した場合に該サンプルと保存用テンプレートと
の照合を行い、該サンプルが追随用テンプレートおよび
保存用テンプレートとの照合に失敗すると、前記特徴抽
出手段によって新たに抽出される特徴データに対するサ
ンプルを用いて照合を繰り返すことを特徴とする。
【0021】請求項5に記載の本人認証装置は、請求項
1に記載の本人認証装置において、前記特徴抽出手段
は、前記照合手段による照合が失敗すると、バイオメト
リック情報を再度取り込み特徴データの抽出を繰り返
し、前記照合手段は、前記特徴抽出手段によって1回目
に抽出された特徴データに対するサンプルと追随用テン
プレートおよび保存用テンプレートとの照合が失敗した
場合、該特徴抽出手段によって2回目以降に抽出された
特徴データに対するサンプルと、追随用テンプレートと
保存用テンプレートとの少なくとも一方のテンプレート
との照合を行い、該照合が成功したサンプルによって、
追随用テンプレートを更新することを特徴とする。
【0022】請求項6に記載の本人認証装置は、バイオ
メトリック情報を取り込み、簡易的な特徴抽出処理と詳
細な特徴抽出処理との少なくとも一方を行って、該バイ
オメトリック情報の特徴を示す特徴データを抽出する特
徴抽出手段と、前記特徴抽出手段によって前記詳細な特
徴抽出処理により抽出される特徴データを示す詳細特徴
データをテンプレートとして記憶する辞書と、前記辞書
に前記詳細な特徴データをテンプレートとして登録する
登録手段と、前記特徴抽出手段によって前記簡易的な特
徴抽出処理により抽出される特徴データを示す簡易特徴
データをサンプルとして用い、前記辞書に記憶されてい
るテンプレートとの照合を行う照合手段とを備えた本人
認証装置において、前記特徴抽出手段は、バイオメトリ
ック情報を複数取り込み、各々のバイオメトリック情報
から、詳細特徴データと簡易特徴データとを抽出し、前
記登録手段は、前記特徴抽出手段によって各々のバイオ
メトリック情報から抽出された詳細特徴データと簡易特
徴データとのうち、異なるバイオメトリック情報に対す
る詳細特徴データと簡易特徴データとの照合を行い、該
照合の一致度に応じて、前記辞書にテンプレートとして
登録する詳細特徴データを決定することを特徴とする。
【0023】請求項7に記載の本人認証装置は、請求項
6に記載の本人認証装置において、前記登録手段は、異
なるバイオメトリック情報に対する詳細特徴データと簡
易特徴データとの照合を、組み合わせを可変して複数行
い、複数行った照合のうち、一致度が所定の照合合格値
を上回る照合で用いた詳細特徴データをテンプレートと
して前記辞書に登録することを特徴とする。
【0024】請求項8に記載の本人認証装置は、請求項
6に記載の本人認証装置において、前記照合手段は、照
合が成功したサンプルによって、前記辞書に記憶されて
いる所定のテンプレートを更新し、前記辞書は、前記登
録手段によって登録が再び行われた場合に限り更新され
るテンプレートを示す保存用テンプレートと、前記照合
手段によって更新されるテンプレートを示す追随用テン
プレートとを記憶し、前記登録手段は、異なるバイオメ
トリック情報に対する詳細特徴データと簡易特徴データ
との照合を、組み合わせを可変して複数行い、複数行っ
た照合のうち、比較的一致度が高い照合で用いた詳細特
徴データを前記保存用テンプレートとして前記辞書に登
録することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細を説明する。ただし、後述する各
実施形態の特徴は、本人認証装置において、内部のMP
Uが行う処理の手順にあり、ハードウェアの構成につい
ては、既存の本人認証装置と同じであるから、ここで
は、その説明を省略する。
【0026】また、第1の実施形態は、請求項1ないし
請求項3に記載の発明に対応し、第2の実施形態は、請
求項1ないし請求項4に記載の発明に対応し、第3の実
施形態は、請求項1、請求項2、請求項5に記載の発明
に対応し、第4の実施形態は、請求項6ないし請求項8
に記載の発明に対応する。 《第1の実施形態の説明》図1および図2は、第1の実
施形態の動作フローチャートである。
【0027】特に、図1は、MPUが行う登録処理(辞
書内にテンプレートを登録する処理)の動作を示し、図
2は、MPUが行う照合処理(サンプルとテンプレート
とを照合する処理)の動作を示す。ただし、照合処理に
は、辞書内のテンプレートを更新する処理を含む。ま
た、第1の実施形態における登録処理では、プレゼンテ
ーションが2回行われ、2種類のテンプレートが1つず
つ辞書に登録されるものとする。以下では、登録処理が
改めて行われる場合に限って更新されるテンプレートを
「保存用テンプレート」と称し、照合処理において所定
の条件を満たす場合に更新されるテンプレートを「追随
用テンプレート」と称する。
【0028】以下、図1を参照して第1の実施形態の登
録処理の動作を説明し、その後、図2を参照して第1の
実施形態の照合処理の動作を説明する。 《登録処理の動作説明》まず、MPUは、登録処理が開
始されると、1回目のプレゼンテーションが完了したか
否かを繰り返し判定する(図1S1)。すなわち、1回
目のプレゼンテーションが完了するまで待機する。
【0029】そして、1回目のプレゼンテーションが完
了すると、MPUは、そのプレゼンテーションによって
取り込まれたバイオメトリック情報から特徴データを抽
出し(図1S2)、特徴データの抽出が成功したか否か
を判定する(図1S3)。特徴データの抽出が失敗した
場合、MPUは、登録失敗処理(例えば、登録が失敗し
たことを示すエラーメッセージを表示する処理など)を
行い(図1S4)、登録処理を終了する。
【0030】一方、1回目のプレゼンテーションに対す
る特徴データ(以下、「1回目の特徴データ」と称す
る)の抽出が成功した場合、MPUは、2回目のプレゼ
ンテーションが完了したか否かを繰り返し判定する(図
1S5)。すなわち、2回目のプレゼンテーションが完
了するまで待機する。
【0031】そして、2回目のプレゼンテーションが完
了すると、MPUは、そのプレゼンテーションによって
取り込まれたバイオメトリック情報から特徴データを抽
出し(図1S6)、特徴データの抽出が成功したか否か
を判定する(図1S7)。特徴データの抽出が失敗した
場合、MPUは、登録失敗処理を行い(図1S4)、登
録処理を終了する。
【0032】一方、2回目のプレゼンテーションに対す
る特徴データ(以下、「2回目の特徴データ」と称す
る)の抽出が成功した場合、MPUは、1回目の特徴デ
ータをテンプレートとし、2回目の特徴データをサンプ
ルとして照合し、その照合の一致度(以下、「照合一致
度A」と称する)を算出する(図1S8)。ここで、照
合一致度Aの算出例を説明する。ただし、ここでは、1
回目の特徴データおよび2回目の特徴データは、ベクト
ル空間のデータとして与えられ、図3(1)に示すよう
に、異なるデータが配列された3つの要素で構成される
ものとする。
【0033】まず、MPUは、テンプレート(ここで
は、1回目の特徴データに相当する)を構成する要素
と、サンプル(ここでは、2回目の特徴データに相当す
る)を構成する要素とを順次突き合わせ、一致度の高い
要素同士でペアを組ませる。ただし、サンプルを構成す
る要素のうち、テンプレートを構成する要素とペアが組
まれた要素については、突き合わせの対象から除外す
る。次に、MPUは、全てのペアに対応する一致度を合
計して、照合一致度Aとする。
【0034】例えば、1回目の特徴データの要素と2回
目の特徴データの要素との一致度が、図3(2)のよう
に与えられている場合、照合一致度Aは、図3(3)の
ようにして算出される。すなわち、テンプレートの要素
1-1は、サンプルの要素2-1,要素2-2,要素2-3と順次突き
合わされ、一致度が最も高い要素2-3とペアが組まれ
る。また、テンプレートの要素1-2は、サンプルの要素2
-1,要素2-2と順次突き合わされるが、これらの要素との
一致度が同じであるため、先に突き合わされた要素2-1
とペアが組まれる。さらに、テンプレートの要素1-3
は、サンプルの要素2-2とペアが組まれる。そして、各
々のペアに対応する一致度(4,4,1)の合計値(9)
が、照合一致度Aとなる。
【0035】以上説明したようにして照合一致度Aを算
出すると、MPUは、照合一致度Aが所定の照合合格値
以上であるか否かを判定する(図1S9)。照合一致度
Aが所定の照合合格値未満の場合、MPUは、登録失敗
処理を行い(図1S4)、登録処理を終了する。一方、
照合一致度Aが所定の照合合格値以上である場合、MP
Uは、2回目の特徴データをテンプレートとし、1回目
の特徴データをサンプルとして照合し、その照合の一致
度(以下、「照合一致度B」と称する)を算出する(図
1S10)。
【0036】照合一致度Bの算出は、上述した照合一致
度Aの算出と同様に、テンプレートを構成する要素と、
サンプルを構成する要素とを順次突き合わせて一致度の
高い要素同士でペアを組ませ、全てのペアに対応する一
致度を合計することによって実現できる。ただし、照合
一致度Bの算出では、照合一致度Aの算出と異なり、2
回目の特徴データをテンプレートとし、1回目の特徴デ
ータをサンプルとする必要がある。
【0037】例えば、1回目の特徴データの要素と2回
目の特徴データの要素との一致度が、図3(2)のよう
に与えられている場合、照合一致度Bは、図3(4)の
ようにして算出される。すなわち、テンプレートの要素
2-1は、サンプルの要素1-1,要素1-2,要素1-3と順次突き
合わされ、要素1-2とペアが組まれる。また、テンプレ
ートの要素2-2は、サンプルの要素1-1,要素1-3と順次突
き合わされ、要素1-1とペアが組まれる。さらに、テン
プレートの要素2-3は、サンプルの要素1-3とペアが組ま
れる。そして、各々のペアに対応する一致度(4,2,
2)の合計値(8)が、照合一致度Bとなる。
【0038】このようにして照合一致度Bを算出する
と、MPUは、照合一致度Bが所定の照合合格値以上で
あるか否かを判定する(図1S11)。照合一致度Bが
所定の照合合格値未満の場合、MPUは、登録失敗処理
を行い(図1S4)、登録処理を終了する。一方、照合
一致率Bが所定の照合合格値以上である場合、MPU
は、照合一致度Aが照合一致度B以上であるか否かを判
定する(図1S12)。
【0039】ここで、照合一致度Aが照合一致度B以上
である場合とは、1回目の特徴データをテンプレートと
して2回目の特徴データをサンプルとする方が、2回目
の特徴データをテンプレートとして1回目の特徴データ
をサンプルとするよりも、一致度が高いことを示す。ま
た、照合一致度Aが照合一致度B未満である場合とは、
2回目の特徴データをテンプレートとして1回目の特徴
データをサンプルとする方が、1回目の特徴データをテ
ンプレートとして2回目の特徴データをサンプルとする
よりも、一致度が高いことを示す。
【0040】そこで、照合一致度Aが照合一致度B以上
である場合、MPUは、1回目の特徴データを保存用テ
ンプレートとして辞書に登録し、2回目の特徴データを
追随用テンプレートとして辞書に登録する(図1S1
3)。一方、照合一致度Aが照合一致度B未満である場
合、MPUは、2回目の特徴データを保存用テンプレー
トとして辞書に登録し、1回目の特徴データを追随用テ
ンプレートとして辞書に登録する(図1S14)。
【0041】したがって、第1の実施形態における登録
処理は、1回目の特徴データと2回目の特徴データとの
うち、保存用テンプレートとして辞書に登録する特徴デ
ータを何れか一方に限定してしまう登録処理に比べて、
照合処理に適した特徴データを辞書に登録することがで
き、照合処理時の一致率の向上に有効である。また、第
1の実施形態における登録処理は、照合一致度Aや照合
一致度Bが所定の照合合格値未満の場合、如何なる特徴
データもテンプレートとして登録せずに終了する。すな
わち、第1の実施形態における登録処理によれば、信頼
性の高い特徴データのみをテンプレートとして登録する
ことができ、信頼性が低い特徴データの辞書への登録を
確実に抑制することができる。
【0042】なお、第1の実施形態における登録処理で
は、図3に示すようにして照合一致度Aおよび照合一致
度Bが算出されるが、テンプレートとすべき特徴データ
とサンプルとすべき特徴データとを切り換えることによ
って、照合の一致度に違いが生じる方法(例えば、突き
合わせの順序に応じて重み付けを行う方法など)であれ
ば、如何なる方法で照合一致度Aおよび照合一致度Bを
算出しても良い。
【0043】《照合処理の動作説明》まず、MPUは、
照合処理が開始されると、プレゼンテーションが完了し
たか否かを繰り返し判定する(図2S1)。すなわち、
プレゼンテーションが完了するまで待機する。そして、
プレゼンテーションが完了すると、MPUは、そのプレ
ゼンテーションによって取り込まれたバイオメトリック
情報から特徴データを抽出してサンプルを作成する(図
2S2)。
【0044】次に、MPUは、辞書から追随用テンプレ
ートを読み出し、追随用テンプレートとサンプルとを照
合する(図2S3)。そして、MPUは、照合が合格し
たか否かを判定する(図2S4)。このような照合が合
格した場合、MPUは、照合成功処理を行い(図2S
5)、照合処理を終了する。例えば、本人認証装置を扉
の開閉を管理するシステムに適用した場合、照合成功処
理として、扉の解錠が行われる。
【0045】ところで、サンプルと追随用テンプレート
との照合が失敗する原因として、例えば、以下の3つが
考えられる。 ・原因1:追随用テンプレートが「成りすましテンプレ
ート」であった。 ・原因2:追随用テンプレートが状況の変化(例えば、
プレゼンテーションにおける癖の変化、温度や湿度の変
化、加齢や体調の変化などによるバイオメトリック情報
そのものの変化など)に適応できなくなった。
【0046】・原因3:サンプルが他人のプレゼンテー
ションに基づいて生成された。 これらの3つの原因のうち、原因1や原因2によってサ
ンプルと追随用テンプレートとの照合が失敗した場合に
は、そのサンプルによって追随用テンプレートが更新さ
れるべきであり、原因3によってサンプルと追随用テン
プレートとの照合が失敗した場合には、照合失敗処理が
行われるべきである。
【0047】第1の実施形態における照合処理では、こ
のような照合の失敗原因の判別を、サンプルと保存用テ
ンプレートとを照合することによって行うものとする。
すなわち、MPUは、サンプルと追随用テンプレートと
の照合が失敗した場合、辞書から保存用テンプレートを
読み出し、保存用テンプレートとサンプルとを照合する
(図2S6)。そして、このような照合が合格したか否
かを判定する(図2S7)。
【0048】MPUは、保存用テンプレートとサンプル
との照合が合格した場合(図2S7のYES側に相当す
る)、追随用テンプレートが状況の変化に適応できなく
なった、または、「成りすましテンプレート」であった
と判断して、そのサンプルによって追随用テンプレート
を更新する(図2S8)。そして、照合成功処理を行う
(図2S5)。
【0049】一方、MPUは、保存用テンプレートとサ
ンプルとの照合が失敗した場合(図2S7のNO側に相
当する)、そのサンプルが他人のプレゼンテーションに
基づいて生成されたものと判断して、照合失敗処理(例
えば、扉を施錠したままにしておくなど)を行う(図2
S9)。以上説明したように、第1の実施形態における
照合処理では、サンプルと追随用テンプレートとの照合
が失敗しても、そのサンプルと保存用テンプレートとの
照合が成功する場合には、照合成功処理が行われる。し
たがって、第1の実施形態における照合処理では、追随
用テンプレートが「成りすましテンプレート」である場
合や、追随用テンプレートが状況の変化に適応できなく
なった場合であっても、本人に対する照合の成功率の低
下を抑制することができる。
【0050】また、第1の実施形態における照合処理で
は、追随用テンプレートが「成りすましテンプレート」
である場合や、追随用テンプレートが状況の変化に適応
できなくなった場合には、追随用テンプレートをサンプ
ルによって更新することができる。さらに、第1の実施
形態では、辞書内に登録する追随用テンプレートの数を
1つにしているので、辞書内に侵入する可能性がある
「成りすましテンプレート」の数も1つであり、複数の
「成りすましテンプレート」が辞書内に侵入することが
ない。そのため、第1の実施形態における照合処理で
は、本人のサンプルによる追随用テンプレートの更新を
1度行えば、辞書内に侵入した「成りすましテンプレー
ト」を確実に排除することができ、「成りすましテンプ
レート」が辞書内に長く居座ることがない。
【0051】また、第1の実施形態における照合処理で
は、サンプルによる追随用テンプレートの更新は、サン
プルと追随用テンプレートとの照合が失敗し、かつ、そ
のサンプルと保存用テンプレートとの照合が成功した場
合に限って行われる。そのため、他人が本人に成りすま
してプレゼンテーションを行い、他人のサンプルと追随
用テンプレートとの照合が誤って成功してしまった場合
であっても、追随用テンプレートが他人のサンプルで更
新されることがない。したがって、第1の実施形態にお
ける照合処理では、「成りすましテンプレート」の侵入
を抑制することができる。
【0052】すなわち、第1の実施形態における照合処
理では、「成りすましテンプレート」の侵入を抑制し
て、追随用テンプレートの更新を精度良く行うことがで
きる。また、仮に、「成りすましテンプレート」が辞書
内に侵入してしまった場合であっても、その「成りすま
しテンプレート」を速やかに排除することができる。ま
た、第1の実施形態における照合処理では、図2S4ま
たはS7において、照合が合格したか否かを判定すれば
良いので、特許第2886575号公報に開示された指
紋認識装置における照合処理で行われていた照合の一致
率の算出や、各々の一致率の比較が不要である。そのた
め、第1の実施形態における照合処理では、特許第28
86575号公報に開示された指紋認識装置と比べて、
テンプレートの更新を効率良く行うことができる。
【0053】《第2の実施形態の説明》図4は、第2の
実施形態の動作フローチャートであり、特に、照合処理
の動作フローチャートを示す。なお、第2の実施形態で
は、照合処理の他にも登録処理が行われるが、登録処理
については、第1の実施形態と同様にして行えるため、
ここでは、図示および説明を省略する。
【0054】《照合処理の動作説明》まず、MPUは、
照合処理が開始されると、第1の実施形態における照合
処理と同様に、プレゼンテーションが完了したか否かを
繰り返し判定し(図4S1)、プレゼンテーションが完
了すると、サンプルを作成する(図4S2)。次に、M
PUは、第1の実施形態における照合処理と同様に、追
随用テンプレートとサンプルとを照合し(図4S3)、
照合が合格したか否かを判定する(図4S4)。
【0055】MPUは、追随用テンプレートとサンプル
との照合が合格した場合、第1の実施形態における照合
処理と同様に、照合成功処理を行って(図4S5)、照
合処理を終了する。一方、MPUは、追随用テンプレー
トとサンプルとの照合が失敗した場合、第1の実施形態
における照合処理と同様に、保存用テンプレートとサン
プルとを照合し(図4S6)、照合が合格したか否かを
判定する(図4S7)。
【0056】そして、このような照合が合格した場合、
MPUは、第1の実施形態における照合処理と同様に、
追随用テンプレートをサンプルで更新し(図4S8)、
照合成功処理を行う(図4S5)。一方、保存用テンプ
レートとサンプルとの照合が失敗した場合、MPUは、
プレゼンテーションが所定の回数(3回ないし5回程
度)まで繰り返されたか否かを判定する(図4S9)。
【0057】そして、プレゼンテーションが所定の回数
まで繰り返されている場合、MPUは、照合失敗処理を
行う(図4S10)。一方、プレゼンテーションが所定
の回数まで繰り返されていない場合、MPUは、プレゼ
ンテーションのやり直しを示唆するメッセージなどを表
示し、図4S1以降の処理を繰り返し行う。以上説明し
たように、第2の実施形態における照合処理では、サン
プルと追随用テンプレートとの照合が失敗しても、その
サンプルと保存用テンプレートとの照合が成功する場合
には、照合成功処理が行われる。また、第2の実施形態
における照合処理では、所定の回数のプレゼンテーショ
ンが許容されて、プレゼンテーションが繰り返される過
程で、追随用テンプレートまたは保存用テンプレートと
の照合が合格するサンプルが作成されれば、照合合格処
理が行われることになる。ただし、随用テンプレートと
の照合が失敗して、保存用テンプレートとの照合が成功
すると、追随用テンプレートは、保存用テンプレートと
の照合が成功したサンプルで更新されることになる。
【0058】すなわち、第2の実施形態における照合処
理では、追随用テンプレートが「成りすましテンプレー
ト」である場合や、追随用テンプレートが状況の変化に
適応できなくなった場合、追随用テンプレートを、保存
用テンプレートと照合するサンプルによって更新するこ
とができる。したがって、本人に対する照合の成功率の
低下を抑制することができる。
【0059】また、第2の実施形態における照合処理で
は、第1の実施形態における照合処理と同様に、「成り
すましテンプレート」の侵入を抑制して、追随用テンプ
レートの更新を精度良く行うことができ、仮に、「成り
すましテンプレート」が辞書内に侵入してしまった場合
であっても、その「成りすましテンプレート」を速やか
に排除することができる。
【0060】さらに、第2の実施形態における照合処理
では、第1の実施形態における照合処理と同様に、特許
第2886575号公報に開示された指紋認識装置と比
べて、テンプレートの更新を効率良く行うことができ
る。 《第3の実施形態の説明》図5は、第3の実施形態の動
作フローチャートであり、特に、照合処理の動作フロー
チャートを示す。
【0061】なお、第3の実施形態では、照合処理の他
にも登録処理が行われるが、登録処理については、第1
の実施形態と同様にして行えるため、ここでは、図示お
よび説明を省略する。 《照合処理の動作説明》まず、MPUは、照合処理が開
始されると、第1の実施形態における照合処理と同様
に、プレゼンテーションが完了したか否かを繰り返し判
定し(図5S1)、プレゼンテーションが完了すると、
サンプルを作成する(図5S2)。
【0062】次に、MPUは、第1の実施形態における
照合処理と同様に、追随用テンプレートとサンプルとを
照合し(図5S3)、照合が合格したか否かを判定する
(図5S4)。MPUは、追随用テンプレートとサンプ
ルとの照合が合格した場合、このような照合の合格が1
回目のプレゼンテーションによるものか否かを判定する
(図5S5)。そして、1回目のプレゼンテーションに
よる照合の合格の場合、MPUは、第1の実施形態にお
ける照合処理と同様に、照合成功処理を行って(図5S
6)、照合処理を終了する。一方、2回目以降のプレゼ
ンテーションによる照合の合格の場合、MPUは、追随
用テンプレートをサンプルで更新してから(図5S
7)、照合成功処理を行う(図5S6)。
【0063】また、MPUは、追随用テンプレートとサ
ンプルとの照合が失敗した場合、第1の実施形態におけ
る照合処理と同様に、保存用テンプレートとサンプルと
を照合し(図5S8)、照合が合格したか否かを判定す
る(図5S9)。そして、このような照合が合格した場
合、MPUは、第1の実施形態における照合処理と同様
に、追随用テンプレートをサンプルで更新し(図5S
7)、照合成功処理を行う(図5S6)。
【0064】一方、保存用テンプレートとサンプルとの
照合が失敗した場合、MPUは、プレゼンテーションが
所定の回数(3回ないし5回程度)まで繰り返されたか
否かを判定する(図5S10)。そして、プレゼンテー
ションが所定の回数まで繰り返されている場合、MPU
は、照合失敗処理を行う(図5S11)。一方、プレゼ
ンテーションが所定の回数まで繰り返されていない場
合、MPUは、プレゼンテーションのやり直しを示唆す
るメッセージなどを表示し、図5S1以降の処理を繰り
返し行う。
【0065】以上説明したように、第3の実施形態にお
ける照合処理では、所定の回数のプレゼンテーションが
許容されて、プレゼンテーションが繰り返される過程
で、追随用テンプレートまたは保存用テンプレートとの
照合が合格するサンプルが作成されれば、照合合格処理
が行われることになる。ただし、随用テンプレートとの
照合が1度でも失敗すると、追随用テンプレートは、照
合が成功したサンプルで更新されることになる。
【0066】すなわち、第3の実施形態における照合処
理では、追随用テンプレートが「成りすましテンプレー
ト」である場合や、追随用テンプレートが状況の変化に
適応できなくなった場合、追随用テンプレートを、保存
用テンプレートと照合するサンプルによって更新するこ
とができる。したがって、本人に対する照合の成功率の
低下を抑制することができる。
【0067】また、第3の実施形態における照合処理で
は、第1の実施形態における照合処理と同様に、「成り
すましテンプレート」の侵入を抑制して、追随用テンプ
レートの更新を精度良く行うことができ、仮に、「成り
すましテンプレート」が辞書内に侵入してしまった場合
であっても、その「成りすましテンプレート」を速やか
に排除することができる。
【0068】さらに、第3の実施形態における照合処理
では、第1の実施形態における照合処理と同様に、特許
第2886575号公報に開示された指紋認識装置と比
べて、テンプレートの更新を効率良く行うことができ
る。 《第4の実施形態の説明》図6は、第4の実施形態の動
作フローチャートであり、特に、登録処理の動作フロー
チャートを示す。
【0069】一般に、本人認証装置における照合処理
は、被験者の待ち時間を低減するため、数100ms〜
数秒程度で完了することが望ましく、照合処理における
サンプルの生成は、登録処理におけるテンプレートの生
成と比べて、簡易的な特徴抽出処理によって実現されて
いる。一方、登録処理では、精度の高いテンプレートを
生成することが優先されるため、登録処理におけるテン
プレートの生成は、詳細な特徴抽出処理によって実現さ
れている。なお、第1の実施形態における登録処理で抽
出される特徴データは、詳細な特徴抽出処理によって抽
出された特徴データである。
【0070】すなわち、照合処理では、詳細な特徴抽出
処理によって抽出された特徴データ(以下、「詳細特徴
データ」)に相当するテンプレートと、簡易的な特徴抽
出処理によって抽出された特徴データ(以下、「簡易特
徴データ」と称する)に相当するサンプルとが照合され
ることになる。以下に示す第4の実施形態における登録
処理では、2回のプレゼンテーションの各々に対して、
詳細特徴データと簡易特徴データとを抽出し、これらの
特徴データを用いるものとする。
【0071】なお、第4の実施形態では、登録処理の他
にも照合処理が行われるが、照合処理については、第1
の実施形態ないし第3の実施形態と同様にして行えるた
め、ここでは、図示および説明を省略する。以下、図6
を参照して第4の実施形態の動作を説明する。 《登録処理の動作説明》まず、MPUは、登録処理が開
始されると、1回目のプレゼンテーションが完了したか
否かを繰り返し判定する(図6S1)。すなわち、1回
目のプレゼンテーションが完了するまで待機する。
【0072】そして、1回目のプレゼンテーションが完
了すると、MPUは、そのプレゼンテーションによって
取り込まれたバイオメトリック情報から、詳細特徴デー
タと簡易特徴データとを抽出し(図6S2)、これらの
特徴データの抽出が成功したか否かを判定する(図6S
3)。特徴データの抽出が失敗した場合、MPUは、登
録失敗処理を行い(図6S4)、登録処理を終了する。
【0073】一方、1回目のプレゼンテーションに対す
る詳細特徴データ(以下、「1回目の詳細特徴データ」
と称する)および簡易特徴データ(以下、「1回目の簡
易特徴データ」と称する)の抽出が成功した場合、MP
Uは、2回目のプレゼンテーションが完了したか否かを
繰り返し判定する(図6S5)。すなわち、2回目のプ
レゼンテーションが完了するまで待機する。
【0074】そして、2回目のプレゼンテーションが完
了すると、MPUは、そのプレゼンテーションによって
取り込まれたバイオメトリック情報から、詳細特徴デー
タと簡易特徴データとを抽出し(図6S6)、これらの
特徴データの抽出が成功したか否かを判定する(図6S
7)。特徴データの抽出が失敗した場合、MPUは、登
録失敗処理を行い(図6S4)、登録処理を終了する。
【0075】一方、2回目のプレゼンテーションに対す
る詳細特徴データ(以下、「2回目の詳細特徴データ」
と称する)および簡易特徴データ(以下、「2回目の簡
易特徴データ」と称する)の抽出が成功した場合、MP
Uは、1回目の詳細特徴データと2回目の簡易特徴デー
タとを照合し、その照合の一致度(以下、「照合一致度
α」と称する)を算出する(図6S8)。
【0076】MPUは、照合一致度αが所定の照合合格
値以上であるか否かを判定する(図6S9)。照合一致
度αが所定の照合合格値未満の場合、MPUは、登録失
敗処理を行い(図6S4)、登録処理を終了する。一
方、照合一致度αが所定の照合合格値以上である場合、
MPUは、2回目の詳細特徴データと1回目の簡易特徴
データとを照合し、その照合の一致度(以下、「照合一
致度β」と称する)を算出する(図6S10)。
【0077】MPUは、照合一致度βが所定の照合合格
値以上であるか否かを判定する(図6S11)。照合一
致度βが所定の照合合格値未満の場合、MPUは、登録
失敗処理を行い(図6S4)、登録処理を終了する。一
方、照合一致率βが所定の照合合格値以上である場合、
MPUは、照合一致度αが照合一致度β以上であるか否
かを判定する(図6S12)。
【0078】ここで、照合一致度αが照合一致度β以上
である場合とは、1回目の詳細特徴データをテンプレー
トとして2回目の簡易特徴データをサンプルとする方
が、2回目の詳細特徴データをテンプレートとして1回
目の簡易特徴データをサンプルとするよりも、一致度が
高いことを示す。また、照合一致度αが照合一致度β未
満である場合とは、2回目の詳細特徴データをテンプレ
ートとして1回目の簡易特徴データをサンプルとする方
が、1回目の詳細特徴データをテンプレートとして2回
目の簡易特徴データをサンプルとするよりも、一致度が
高いことを示す。
【0079】そこで、照合一致度αが照合一致度β以上
である場合、MPUは、1回目の詳細特徴データを保存
用テンプレートとして辞書に登録し、2回目の詳細特徴
データを追随用テンプレートとして辞書に登録する(図
6S13)。一方、照合一致度αが照合一致度β未満で
ある場合、MPUは、2回目の詳細特徴データを保存用
テンプレートとして辞書に登録し、1回目の詳細特徴デ
ータを追随用テンプレートとして辞書に登録する(図6
S14)。
【0080】以上説明したように、第4の実施形態にお
ける登録処理では、簡易特徴データと詳細特徴データと
を照合して照合一致度を算出している。すなわち、第4
の実施形態における登録処理では、照合処理において実
際に行われる照合(簡易特徴データに相当するサンプル
と、詳細特徴データに相当するテンプレートとの照合)
に即して、照合一致度を算出し、その照合一致度に基づ
いて辞書に登録する詳細特徴データを決めている。
【0081】したがって、第4の実施形態における登録
処理では、1回目の詳細特徴データをテンプレートとし
て用いた場合と、2回目の詳細特徴データをテンプレー
トとして用いた場合とで、何れの場合が照合処理時の一
致率が高くなるかを判定し、保存用テンプレートとして
辞書に登録する詳細特徴データを決定している。したが
って、第4の実施形態における登録処理は、1回目の詳
細特徴データと2回目の詳細特徴データとのうち、保存
用テンプレートとして辞書に登録する詳細特徴データを
何れか一方に限定してしまう登録処理に比べて、照合処
理に適した詳細特徴データを辞書に登録することがで
き、照合処理時の一致率の向上に有効である。
【0082】また、第4の実施形態における登録処理
は、詳細特徴データ同士を照合して照合一致度を算出す
る登録処理に比べて、実際の照合処理に即した登録処理
が可能であり、照合処理時の一致率の向上に有効であ
る。さらに、第4の実施形態における登録処理は、照合
一致度αや照合一致度βが所定の照合合格値未満の場
合、如何なる詳細特徴データもテンプレートとして登録
せずに終了する。すなわち、第4の実施形態における登
録処理によれば、信頼性の高い詳細特徴データのみをテ
ンプレートとして登録することができ、信頼性が低い詳
細特徴データの辞書への登録を確実に抑制することがで
きる。
【0083】なお、第4の実施形態における登録処理で
は、保存用テンプレートと追随用テンプレートとから成
る辞書に対する登録処理を説明したが、照合一致度が所
定の照合合格値以上である場合にのみ、詳細特徴データ
の辞書への登録を許可することは、如何なる形態の辞書
に対して行って良い。また、1種類のテンプレートを記
憶する辞書に対しては、照合一致度が高い方の詳細特徴
データを登録することも可能である。
【0084】さらに、第1の実施形態における登録処理
および第4の実施形態における登録処理では、プレゼン
テーションの数を2回にしているが、プレゼンテーショ
ンの回数を増やし、各々のプレゼンテーションに基づい
て抽出した特徴データのうち、照合処理に最も適した特
徴データ(最も高い照合一致度を示す特徴データ)を保
存用テンプレートとして登録しても良い。
【0085】また、第1の実施形態ないし第4の実施形
態では、保存用テンプレートの数を1つにしているが、
追随用テンプレートの数が1つであれば、保存用テンプ
レートの数は複数でも良い。このように保存用テンプレ
ートを複数登録する場合、登録処理において、プレゼン
テーションの回数を増やし、各々のプレゼンテーション
に基づいて抽出した特徴データを、照合処理に適応する
順(照合一致度が高い順)に保存用テンプレートとして
登録することが望ましい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項5に記載の発明では、辞書内への他人のバイオメト
リック情報に対する特徴データの侵入を抑制でき、か
つ、状況の変化に柔軟に適応してつつ追随用テンプレー
トの更新を行うことができる。また、仮に、他人のバイ
オメトリック情報に対する特徴データが辞書内に侵入し
てしまった場合であっても、その特徴データを速やかに
排除することができる。
【0087】請求項6ないし請求項8に記載の発明で
は、照合手段による照合に適した特徴データを辞書に登
録することができる。したがって、請求項1ないし請求
項8に記載の発明では、高い精度で本人認証を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の動作フローチャートである。
【図2】第1の実施形態の動作フローチャートである。
【図3】照合一致度の算出例を説明する図である。
【図4】第2の実施形態の動作フローチャートである。
【図5】第3の実施形態の動作フローチャートである。
【図6】第4の実施形態の動作フローチャートである。
【図7】本人認証装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 本人認証装置 11 センサ 12 特徴抽出アルゴリズム 13 登録アルゴリズム 14 辞書 15 照合アルゴリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C038 FF01 FF05 VA07 VB04 5B043 AA09 BA01 FA07 FA08 GA03 5B085 AE23 AE25 5L096 BA15 BA16 BA18 FA00 HA08 JA09 JA11 KA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイオメトリック情報を取り込み、該バ
    イオメトリック情報の特徴を示す特徴データを抽出する
    特徴抽出手段と、 前記特徴データをテンプレートとして記憶する辞書と、 前記辞書に前記特徴データをテンプレートとして登録す
    る登録手段と、 前記特徴データをサンプルとして用い、前記辞書に記憶
    されているテンプレートとの照合を行う照合手段とを備
    えた本人認証装置において、 前記照合手段は、 照合が成功したサンプルによって、前記辞書に記憶され
    ている所定のテンプレートを更新し、 前記辞書は、 前記登録手段によって登録が再び行われた場合に限り更
    新されるテンプレートを示す保存用テンプレートを少な
    くとも1つ記憶すると共に、前記照合手段によって更新
    されるテンプレートを示す追随用テンプレートを1つ記
    憶することを特徴とする本人認証装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の本人認証装置におい
    て、 前記特徴抽出手段は、 バイオメトリック情報を繰り返し取り込み、複数の特徴
    データを抽出し、 前記登録手段は、 前記特徴抽出手段によって抽出された複数の特徴データ
    のうち、何れか1つの特徴データをサンプルとし、残り
    の特徴データをテンプレートとする照合を、サンプルと
    すべき特徴データを可変して複数回行い、複数回行った
    照合のうち、最も良好な結果を示す照合でテンプレート
    とした特徴データを保存用テンプレートとして登録し、
    該照合でサンプルとした特徴データを追随用テンプレー
    トとして登録することを特徴とする本人認証装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の本人認証装置におい
    て、 前記照合手段は、 追随用テンプレートとの照合が失敗して保存用テンプレ
    ートとの照合が成功したサンプルによって、追随用テン
    プレートを更新することを特徴とする本人認証装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の本人認証装置におい
    て、 前記特徴抽出手段は、 前記照合手段によってサンプルと追随用テンプレートお
    よび保存用テンプレートとの照合が失敗すると、バイオ
    メトリック情報を再度取り込み特徴データの抽出を繰り
    返し、 前記照合手段は、 前記特徴抽出手段によって抽出された特徴データに対す
    るサンプルと追随用テンプレートとの照合を先に行い、
    該照合が失敗した場合に該サンプルと保存用テンプレー
    トとの照合を行い、該サンプルが追随用テンプレートお
    よび保存用テンプレートとの照合に失敗すると、前記特
    徴抽出手段によって新たに抽出される特徴データに対す
    るサンプルを用いて照合を繰り返すことを特徴とする本
    人認証装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の本人認証装置におい
    て、 前記特徴抽出手段は、 前記照合手段による照合が失敗すると、バイオメトリッ
    ク情報を再度取り込み特徴データの抽出を繰り返し、 前記照合手段は、 前記特徴抽出手段によって1回目に抽出された特徴デー
    タに対するサンプルと追随用テンプレートおよび保存用
    テンプレートとの照合が失敗した場合、該特徴抽出手段
    によって2回目以降に抽出された特徴データに対するサ
    ンプルと、追随用テンプレートと保存用テンプレートと
    の少なくとも一方のテンプレートとの照合を行い、該照
    合が成功したサンプルによって、追随用テンプレートを
    更新することを特徴とする本人認証装置。
  6. 【請求項6】 バイオメトリック情報を取り込み、簡易
    的な特徴抽出処理と詳細な特徴抽出処理との少なくとも
    一方を行って、該バイオメトリック情報の特徴を示す特
    徴データを抽出する特徴抽出手段と、 前記特徴抽出手段によって前記詳細な特徴抽出処理によ
    り抽出される特徴データを示す詳細特徴データをテンプ
    レートとして記憶する辞書と、 前記辞書に前記詳細な特徴データをテンプレートとして
    登録する登録手段と、 前記特徴抽出手段によって前記簡易的な特徴抽出処理に
    より抽出される特徴データを示す簡易特徴データをサン
    プルとして用い、前記辞書に記憶されているテンプレー
    トとの照合を行う照合手段とを備えた本人認証装置にお
    いて、 前記特徴抽出手段は、 バイオメトリック情報を複数取り込み、各々のバイオメ
    トリック情報から、詳細特徴データと簡易特徴データと
    を抽出し、 前記登録手段は、 前記特徴抽出手段によって各々のバイオメトリック情報
    から抽出された詳細特徴データと簡易特徴データとのう
    ち、異なるバイオメトリック情報に対する詳細特徴デー
    タと簡易特徴データとの照合を行い、該照合の一致度に
    応じて、前記辞書にテンプレートとして登録する詳細特
    徴データを決定することを特徴とする本人認証装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の本人認証装置におい
    て、 前記登録手段は、 異なるバイオメトリック情報に対する詳細特徴データと
    簡易特徴データとの照合を、組み合わせを可変して複数
    行い、複数行った照合のうち、一致度が所定の照合合格
    値を上回る照合で用いた詳細特徴データをテンプレート
    として前記辞書に登録することを特徴とする本人認証装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の本人認証装置におい
    て、 前記照合手段は、 照合が成功したサンプルによって、前記辞書に記憶され
    ている所定のテンプレートを更新し、 前記辞書は、 前記登録手段によって登録が再び行われた場合に限り更
    新されるテンプレートを示す保存用テンプレートと、前
    記照合手段によって更新されるテンプレートを示す追随
    用テンプレートとを記憶し、 前記登録手段は、 異なるバイオメトリック情報に対する詳細特徴データと
    簡易特徴データとの照合を、組み合わせを可変して複数
    行い、複数行った照合のうち、比較的一致度が高い照合
    で用いた詳細特徴データを前記保存用テンプレートとし
    て前記辞書に登録することを特徴とする本人認証装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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