JP2002268706A

JP2002268706A - 情報処理システム

Info

Publication number: JP2002268706A
Application number: JP2001063928A
Authority: JP
Inventors: Haruo Inagaki; 春郎稲垣
Original assignee: Asahi Breweries Ltd
Current assignee: Asahi Breweries Ltd
Priority date: 2001-03-07
Filing date: 2001-03-07
Publication date: 2002-09-20

Abstract

(57)【要約】【課題】旧型のプログラマブルコントローラ用の制御プ
ログラムを新型のプログラマブルコントローラ用の制御
プログラムに変換するための変換プログラムを効率的に
作成する。【解決手段】この情報処理システムは、暫定的な変換テ
ーブルを含む変換プログラム１３０を管理する管理装置
としてのコンピュータ１１０と、該変換テーブルに登録
されていない変換規則を該変換テーブルに登録するため
の登録情報を通信回線４００を介してコンピュータ１１
０に送信する補助装置としてのコンピュータ２１０、３
１０とを含む。登録情報を受け取ったコンピュータ１１
０は、それに基づいて変換プログラム１３０の変換テー
ブルに新たな変換規則を登録し、変換プログラム１３０
の完成度を高める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理の分野に
関するものであり、特に、第１の種類の制御装置用の制
御プログラムを第２の種類の制御装置用の制御プログラ
ムに変換するための変換プログラムを作成する情報処理
システム、それを構成するための情報処理装置、コンピ
ュータソフトウェア、並びに該変換プログラムの作成方
法に関する。

【０００２】

【従来の技術】工場に設置された複数の生産装置を制御
するためにプログラマブルコントローラ（以下、単にコ
ントローラともいう）が広く使用されている。コントロ
ーラは、それに提供された制御プログラムに従って各生
産装置を制御する。制御プログラムは、例えば、工場に
新たな生産装置を導入する都度、或いは、工程等に不具
合が発生する都度、或いは、生産の効率化を図る都度、
様々な改変が加えられながら長期間を経て信頼性や完成
度が高められていく。したがって、コントローラ用の制
御プログラムは、工場或いは企業にとって貴重な財産で
あると言える。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、新型のコン
トローラを導入する必要が生じた場合に、通常は旧型の
コントローラ用のプログラムをそのまま新型のコントロ
ーラで利用することができない。そこで、旧型のコント
ローラ用の制御プログラムを新規に開発するか、又は、
旧型のコントローラ用の制御プログラムを新型のコント
ローラ用に変換する必要がある。前者の方法は、制御プ
ログラムの新規開発のために膨大な労力と時間を要し、
しかもその制御プログラムの信頼性や完成度を高めるた
めに更に膨大な労力と時間を要する。そこで、後者の方
法が圧倒的に有力である。

【０００４】しかしながら、後者の方法、すなわち、制
御プログラムを変換する方法を採用する場合において
も、制御プログラムの変換のためのプログラム（変換プ
ログラム）を作成するために相応の労力と時間を要す
る。

【０００５】本発明は、上記の背景に鑑みてなされたも
のであり、第１の種類の制御装置用の制御プログラムを
第２の種類の制御装置用の制御プログラムに変換するた
めの変換プログラムを効率的に作成する技術を提供する
ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の側面は、
第１の種類の制御装置用の制御プログラムを第２の種類
の制御装置用の制御プログラムに変換するための変換プ
ログラムを作成する情報処理システムに関する。このシ
ステムは、暫定的な変換テーブルを含む変換プログラム
を管理する管理装置と、前記暫定的な変換テーブルに登
録されていない変換規則を前記暫定的な変換テーブルに
登録するための登録情報を通信回線を介して前記管理装
置に送信する複数の補助装置とを備えている。前記管理
装置は、前記複数の補助装置から通信回線を介して送信
されてくる登録情報に基づいて該登録情報に係る変換規
則を前記暫定的な変換テーブルに登録する登録手段を有
する。

【０００７】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
管理装置は、前記暫定的な変換テーブルを含む変換プロ
グラムを前記複数の補助装置に提供する提供手段を有す
ることが好ましい。

【０００８】また、前記管理装置は、前記暫定的な変換
テーブルを含む前記変換プログラムの完成度を評価する
評価手段を有することが好ましい。ここで、前記評価手
段は、前記第１の種類の制御装置が実行可能な命令の数
に対する、前記変換プログラムが変換可能な命令の数の
比率を演算する手段を有することが好ましい。また、前
記管理装置は、前記評価手段による評価結果を前記変換
プログラムに組み込む手段を有し、前記変換プログラム
は、前記評価結果を前記変換プログラムの利用者に提供
する機能を有することが好ましい。

【０００９】また、前記管理装置は、前記登録手段によ
る変換規則の登録を承認する承認手段を有し、前記登録
手段は、前記承認手段により承認された変換規則のみを
前記暫定的な変換テーブルに登録することが好ましい。

【００１０】本発明の第２の側面は、第１の種類の制御
装置用の制御プログラムを第２の種類の制御装置用の制
御プログラムに変換するための変換プログラムを作成す
る情報処理装置に関する。この情報処理装置は、暫定的
な変換テーブルを含む変換プログラムを格納する格納手
段と、前記暫定的な変換テーブルに登録されていない変
換規則を前記暫定的な変換テーブルに登録するための登
録情報を通信回線を介して他の情報処理装置から受信す
る受信手段と、前記受信手段が受信した登録情報に基づ
いて該登録情報に係る変換規則を前記暫定的な変換テー
ブルに登録する登録手段とを備える。

【００１１】本発明の好適な実施の形態によれば、この
情報処理装置は、前記暫定的な変換テーブルを含む変換
プログラムを前記他の情報処理装置に提供する提供手段
を更に備えることが好ましい。

【００１２】また、この情報処理装置は、前記暫定的な
変換テーブルを含む前記変換プログラムの完成度を評価
する評価手段を更に備えることが好ましい。ここで、前
記評価手段は、前記第１の種類の制御装置が実行可能な
命令の数に対する、前記変換プログラムが変換可能な命
令の数の比率を演算する手段を有することが好ましい。
また、この情報処理装置は、前記評価手段による評価結
果を前記変換プログラムに組み込む手段を更に備え、前
記変換プログラムは、前記評価結果を前記変換プログラ
ムの利用者に提供する機能を有することが好ましい。

【００１３】また、この情報処理装置は、前記登録手段
による変換規則の登録を承認する承認手段を更に備え、
前記登録手段は、前記承認手段により承認された変換規
則のみを前記暫定的な変換テーブルに登録することが好
ましい。

【００１４】本発明の第３の側面は、第１の種類の制御
装置用の制御プログラムを第２の種類の制御装置用の制
御プログラムに変換する変換プログラムを作成するため
に情報処理装置に組み込まれるコンピュータソフトウェ
アに関する。このソフトウェアは、暫定的な変換テーブ
ルを含む変換プログラムを通信回線を介して他の情報装
置に提供する工程と、前記暫定的な変換テーブルに登録
されていない変換規則を前記暫定的な変換テーブルに登
録するための登録情報を前記通信回線を介して他の情報
処理装置から受信する受信工程と、前記受信工程で受信
した登録情報に基づいて該登録情報に係る変換規則を前
記暫定的な変換テーブルに登録する登録工程とを含む。

【００１５】本発明の第４の側面は、第１の種類の制御
装置用の制御プログラムを第２の種類の制御装置用の制
御プログラムに変換する変換プログラムを作成するプロ
グラム作成方法に関する。この作成方法では、暫定的な
変換テーブルを含む変換プログラムを準備し、前記変換
プログラムを通信回線を介して他の情報装置に提供し、
前記暫定的な変換テーブルに登録されていない変換規則
を前記暫定的な変換テーブルに登録するための登録情報
を前記通信回線を介して他の情報処理装置から受信し、
受信した登録情報に基づいて該登録情報に係る変換規則
を前記暫定的な変換テーブルに登録する。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施の形態を説明する。

【００１７】図１は、本発明の好適な実施の形態の情報
処理システムを複数の拠点を有する企業に適用した例を
示す図である。この企業は、複数の拠点として、生産技
術部１００、東京工場２００及び大阪工場３００を有す
る。生産技術部１００、東京工場２００及び大阪工場３
００には、各々コンピュータ１１０、２１０、３１０が
設置されている。これらのコンピュータは、ネットワー
ク（例えば、インターネット）４００に接続されおり、
相互に通信することができる。

【００１８】生産技術部１００に設置されたコンピュー
タ１１０は、所定のメモリ媒体内に管理プログラム１２
０及び変換プログラム１３０を格納しており、管理プロ
グラム１２０に従って変換プログラム１３０を管理す
る。複数の工場の１つとしての東京工場２００には、各
種の生産装置（不図示）とそれらを制御するプログラマ
ブルコントローラ２２０が設置されている。また、複数
の工場の他の１つとしての大阪工場３００にも、同様
に、各種の生産装置（不図示）とそれらを制御するプロ
グラマブルコントローラ３２０が設置されている。

【００１９】ここでは、コントローラ２２０、３２０が
旧型のコントローラ（第１の種類のコントローラの一
例）であり、これを新型のコントローラ（第２の種類の
コントローラの一例）に交換するものとする。

【００２０】管理プログラム１２０によって管理されて
いる変換プログラム１３０は、変換テーブルに基づいて
旧型のコントローラ２２０、３２０用の制御プログラム
を新型のコントローラ用の制御プログラムに変換する。
ただし、この変換テーブルは、暫定的なものであり、旧
型のコントローラ用の全ての命令を変換するための変換
規則を含んでいるわけではない。したがって、変換プロ
グラム１３０は、旧型のコントローラ２２０、３２０用
の制御プログラムを完全に新型のコントローラ用の制御
プログラムに変換することはできない。これは、全ての
命令を変換するための変換規則を作成するためには膨大
な作業量を要する一方、通常は、全ての命令のうちの一
部の命令のみで制御プログラムの大部分が構成されてい
るため、当該一部の命令のみを変換することができれ
ば、変換作業を相当に効率化することができるからであ
る。より具体的には、例えば、コントローラの命令数が
全部で数百個であり、それらのうちの数十個程度の命令
により制御プログラムの大部分（例えば、９５パーセン
ト）が構成されているとすると、変換プログラムの作成
者の立場からみると、数百個の命令の全ての変換を可能
にするよりも、変換ができない命令の変換を新型のコン
トローラの導入者等に委ねた方が効率的である。

【００２１】一方で、変換プログラムが対応していない
命令を複数の工場の複数の担当者が重複して手作業で変
換することは、組織全体としては、極めて非効率的であ
る。そこで、この実施の形態では、一度手作業で変換し
た命令については、その変換規則を変換プログラム１２
０の変換テーブルに登録することにより、再度同一の命
令を手作業で変換することの不利益を解消する。

【００２２】この情報処理システムでは、工場２００、
３００のコンピュータ２１０、３１０から、ネットワー
ク４００を介して、不足している変換規則を変換テーブ
ルに登録するための登録情報を生産技術部１００のコン
ピュータ１１０に随時送信し、これに基づいて生産技術
部１００のコンピュータ１１０が当該不足している変換
規則を随時変換テーブルに登録することにより、変換プ
ログラム１２０の完成度を段階的に高める。生産技術部
１００に設置されたコンピュータ１１０は、変換プログ
ラム１３０を管理する管理装置として機能し、工場２０
０及び３００に設置されたコンピュータ２１０及び３１
０は、変換プログラム１３０の完成度を向上させるため
の補助装置として機能する。なお、この実施の形態で
は、管理装置としてのコンピュータ１１０が生産技術部
１００に設置されているが、これが如何なる部署に設置
されるかは重要ではない。また、コンピュータ１１０は
工場に設置されてもよい。

【００２３】図２は、コントローラ２２０及び３２０用
の制御プログラムの各ステップを構成する命令の典型的
な構成を示す図である。各命令は、図２に示すように、
主命令（オペコード）とそれに付随するオペランド（パ
ラメータ）とを含む。オペランドは、例えば、アドレ
ス、条件等である。

【００２４】図３は、生産技術部１００に設置される管
理装置としてのコンピュータ１１０の構成を示す図であ
る。このコンピュータ１１０のハードウェア構成は、典
型的には、一般的なコンピュータと同様であり、ソフト
ウェアによって特徴付けられる。なお、工場２００、３
００に設置される補助装置としてのコンピュータ２１
０、３１０も、典型的には、一般的なコンピュータに特
定のソフトウェアを組み込むことにより、特徴付けられ
る。

【００２５】管理装置としてのコンピュータ１１０は、
典型的には、一般的なコンピュータと同様に、入力装置
としてのキーボード１３２、表示装置としてのディスプ
レイ１３４、ネットワーク４００と接続するためのネッ
トワークインターフェース（例えば、モデム等）１３
６、演算装置としてのＣＰＵ１３８、ＣＰＵ１３８の一
次記憶としてのＲＡＭ１４０、ＢＩＯＳ等を格納するＲ
ＯＭ１４２、２次記憶としてのハードディスク１４４、
その他マウス等を備えている。コンピュータ１１０のハ
ードディスク１４４には、管理対象の変換プログラム１
３０及びそれを管理する管理プログラム１２０が格納さ
れている。変換プログラム１３０は、命令の変換規則の
集合である変換テーブル１３１を含む。前述のように、
この変換テーブル１３１には、管理プログラム１２０に
よる管理の下で、複数の工場のコンピュータから提供さ
れる変換規則の登録情報に基づいて随時新たな変換規則
が登録（追加）される。

【００２６】図４は、変換プログラム１３０に含まれる
変換規則１３１の一例を示す図である。典型的には、プ
ログラマブルコントローラ２２０、３２０は、多数のリ
レーを有し、各リレーにはアドレス（リレーアドレス）
が割り付けられている。この実施の形態の変換規則１３
１には、変換対象として、命令の他、リレーアドレスが
含まれる。そして、リレーに対するアクセスを伴う命
令、すなわち、リレーアドレスをオペランドとして含む
命令は、該リレーアドレスに対応する変換規則に従って
該リレーアドレスが変換される。典型的には、コントロ
ーラ用の制御プログラムの殆どの命令（例えば、全体の
９５パーセント）は、リレーアドレスを伴う命令であ
る。したがって、初期の段階、すなわち、変換プログラ
ム１３０を工場２００、３００に提供する前に、全ての
リレーアドレスを変換することができるように必要な変
換規則を変換テーブル１３１に登録することが好まし
い。この作業は、典型的には、変換プログラム１２０の
開発責任者（図４の例では、生産技術部の「佐藤太
郎」）によってなされる。

【００２７】図４に示す変換規則によれば、リレーアド
レス”２３７００”をオペランドとして含む命令は、そ
のリレーアドレスが”Ａ０００００”に変換される。ま
た、主命令（オペコード）の変換を要する命令（不図
示）については、それに対応する変換規則に従って変換
される。

【００２８】図４に示す例では、旧型のコントローラ用
の命令である”ＣＯＭ１ｐａｒａｍ１”（ＣＯＭ１は
主命令、ｐａｒａｍ１はオペランド）を変換する変換規
則が東京工場２００の「高橋太郎」から提供された登録
情報に基づいて登録されている。この変換規則によれ
ば、”ＣＯＭ１ｐａｒａｍ１”は”ＣＯＭ１ｐａｒ
ａｍ１＃００００”に変換される。また、図４に示す
例では、旧型のコントローラ用の命令である”ＣＯＭ２
ｐａｒａｍ１”（ＣＯＭ２は主命令、ｐａｒａｍ１は
オペランド）を変換する変換規則が大阪工場３００の
「鈴木太郎」から提供された登録情報に基づいて登録さ
れている。この変換規則によれば、”ＣＯＭ２ｐａｒ
ａｍ１”は”ＣＯＭ２ｐａｒａｍ１＃００００”に
変換される。この実施の形態では、変換規則の登録者を
管理するために、変換テーブル１３１には、登録者情報
が記録される。登録者情報には、例えば、登録情報を提
供した者の所属、氏名、メールアドレス等が含まれる。

【００２９】図５は、東京工場２００のコンピュータ
（補助装置）２１０及び大阪工場３００のコンピュータ
（補助装置）３１０に組み込まれるソフトウェアの一部
のフローチャートである。

【００３０】まず、ステップＳ５０１で、ソフトウェア
による制御の下、コンピュータ２１０（３１０）は、生
産技術部１００のコンピュータ（管理装置）１１０から
ネットワーク４００を介して変換プログラム１３０をダ
ウンロードする。この変換プログラム１３０には、後述
のように、該変換プログラム１３０の完成度を示す情報
が組み込まれている。

【００３１】ステップＳ５０２では、ソフトウェアによ
る制御の下、コンピュータ２１０（３１０）は、変換プ
ログラム１３０からその完成度を示す情報を読み取り、
それをディスプレイに表示する。これにより、オペレー
タは、変換プログラム１３０の完成度を知ることができ
る。

【００３２】ステップＳ５０３では、ソフトウェアによ
る制御の下、コンピュータ２１０（３１０）は、旧型の
プログラマブルコントローラ２２０（３２０）用の制御
プログラムを読み込む。

【００３３】ステップＳ５０４〜Ｓ５０６、Ｓ５０８で
構成されるループでは、ソフトウェアによる制御の下、
コンピュータ２１０（３１０）は、変換プログラム１３
０の変換テーブル１３１に従って制御プログラムを変換
する。ステップＳ５０４では、変換テーブル１３１に従
って制御プログラム中の１つの命令の変換が試みられ
る。ステップＳ５０５では、変換が成功したか否かが判
断され、成功した場合にはステップＳ５０６に処理が進
み、失敗した場合にはステップＳ５０８に処理が進む。
ステップＳ５０６では、制御プログラム中に次の命令
（未だ変換を試みていない命令）があるか否かが判断さ
れ、そのような命令があればステップＳ５０４に処理が
戻り、なければステップＳ５０７に処理が進む。ステッ
プＳ５０８では、変換に失敗した命令を失敗リストに記
録する。

【００３４】ステップＳ５０７では、ソフトウェアによ
る制御の下、コンピュータ２１０（３１０）は、変換済
みの制御プログラム及び失敗リストをディスプレイ、プ
リンタ、メモリ媒体等に出力し処理を終了する。

【００３５】オペレータは、失敗リストを参照すること
により、変換に失敗した命令を知ることができる。この
場合、オペレータは、失敗に係る命令を自らの責任で適
正な命令に変換する必要がある。この実施の形態は、こ
の作業の際に作業者に当該命令についての変換規則を作
成させ、これを変換テーブル１３１に登録させることに
より変換プログラム１３０の完成度を段階的に向上させ
る。

【００３６】図６は、東京工場２００のコンピュータ
（補助装置）２１０及び大阪工場３００のコンピュータ
（補助装置）３１０に組み込まれるソフトウェアの他の
一部のフローチャートである。

【００３７】まず、ステップＳ６０１では、ソフトウェ
アによる制御の下、コンピュータ２１０（３１０）は、
変換プログラム１３０による変換の失敗に係る命令につ
いての変換規則をオペレータに作成させ、又は、入力さ
せ、それに基づいて、当該変換規則を変換テーブル１３
１に登録するための登録情報を作成する。ここで、登録
情報は、当該変換規則のみを含んでもよいが、例えば、
当該変換規則の作成者に関する情報（登録者情報）を含
むことが好ましい。

【００３８】ステップＳ６０２では、ソフトウェアによ
る制御の下、コンピュータ２１０（３１０）は、登録情
報をネットワーク４００を介して生産技術部１００のコ
ンピュータ１１０に送信する。

【００３９】図７は、生産技術部１００のコンピュータ
（管理装置）１１０に組み込まれる管理プログラム１２
０の一部のフローチャートである。ステップＳ７０１で
は、管理プログラム１２０の制御の下、コンピュータ１
１０は、変換プログラム１３０の提供要求をネットワー
ク４００を介して工場２００のコンピュータ２１０又は
工場３００のコンピュータ３１０から受信する。ステッ
プＳ７０２では、管理プログラム１２０の制御の下、コ
ンピュータ１１０は、変換プログラム１３０をそれの提
供要求に係る工場のコンピュータにネットワーク４００
を介して送信する。

【００４０】図８は、生産技術部１００のコンピュータ
（管理装置）１１０の管理プログラム１２０の他の一部
のフローチャートである。まず、管理プログラム１２０
の制御の下、コンピュータ１１０は、ネットワーク４０
０を介して工場２００のコンピュータ２１０又は工場３
００のコンピュータ３１０から登録情報を受信する。こ
こで、登録情報の受信に応じて即座に当該登録情報に係
る変換規則を変換プログラム１３０の変換テーブル１３
１に登録してもよいが、この場合、信頼性の低い変換規
則が変換テーブル１３１に登録される可能性がある。

【００４１】そこで、この実施の形態では、管理装置と
してのコンピュータ１１０に受信に係る登録情報に基づ
く変換規則の登録を承認又は拒否するための機能が与え
られている。具体的には、ステップＳ８０２において、
管理プログラム１２０の制御の下、コンピュータ１１０
は、受信に係る登録情報に基づく変換規則の登録を承認
するか否かを判断する。これは、例えば、コンピュータ
１００が担当者（例えば、開発責任者）に当該変換規則
を確認させることにより行われ得る。登録を承認する場
合には、処理はステップＳ８０３に進み、登録を拒絶す
る場合には、処理はステップＳ８０６に進み、該当する
工場のコンピュータにその旨を通知する。

【００４２】ステップＳ８０３では、管理プログラム１
２０の制御の下、コンピュータ１１０は、受信に係る登
録情報に基づいて、変換プログラム１３０の変換テーブ
ル１３１に変換規則並びにそれに付随する情報（登録者
情報）を登録（追加）する。

【００４３】ステップＳ８０４では、管理プログラム１
２０の制御の下、コンピュータ１１０は、更新された変
換プログラム１３０の完成度を評価する。この評価は、
例えば、旧型のプログラマブルコントローラが実行可能
な全命令の数に対する、変換プログラム１３０が変換可
能な命令の数の比率を算出することによりなされ得る。
変換プログラム１３０が変換可能な命令の数は、変換テ
ーブル１３１に基づいて算定することができる。

【００４４】ステップＳ８０５では、管理プログラム１
２０の制御の下、コンピュータ１１０は、評価結果を変
換プログラム１３０に組み込む。前述のように、この評
価結果は、変換プログラム１３０の利用者に提供され得
る。

【００４５】以上のように、本発明の好適な実施の形態
によれば、暫定的な変換テーブルを含む変換プログラム
を準備し、これを利用者に提供し、該変換テーブルに登
録されていない変換規則を該利用者に作成させ、作成さ
せた変換規則に基づいて該変換テーブルを更新すること
により、効率的に変換テーブルを作成することができ
る。

【００４６】

【発明の効果】本発明によれば、第１の種類の制御装置
用の制御プログラムを第２の種類の制御装置用の制御プ
ログラムに変換するための変換プログラムを効率的に作
成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の好適な実施の形態の情報処理システム
を複数の拠点を有する企業に適用した例を示す図であ
る。

【図２】プログラマブルコントローラ用の制御プログラ
ムの各ステップを構成する命令の典型的な構成を示す図
である。

【図３】生産技術部に設置される管理装置としてのコン
ピュータの構成を示す図である。

【図４】変換プログラムに含まれる変換規則の一例を示
す図である。

【図５】工場のコンピュータ（補助装置）に組み込まれ
るソフトウェアの一部のフローチャートである。

【図６】工場のコンピュータ（補助装置）に組み込まれ
るソフトウェアの他の一部のフローチャートである。

【図７】生産技術部のコンピュータ（管理装置）に組み
込まれる管理プログラムの一部のフローチャートであ
る。

【図８】生産技術部のコンピュータ（管理装置）に組み
込まれる管理プログラムの他の一部のフローチャートで
ある。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１の種類の制御装置用の制御プログラ
ムを第２の種類の制御装置用の制御プログラムに変換す
るための変換プログラムを作成する情報処理システムで
あって、暫定的な変換テーブルを含む変換プログラムを管理する
管理装置と、前記暫定的な変換テーブルに登録されていない変換規則
を前記暫定的な変換テーブルに登録するための登録情報
を通信回線を介して前記管理装置に送信する複数の補助
装置と、を備え、前記管理装置は、前記複数の補助装置から通信
回線を介して送信されてくる登録情報に基づいて該登録
情報に係る変換規則を前記暫定的な変換テーブルに登録
する登録手段を有することを特徴とする情報処理システ
ム。
【請求項２】前記管理装置は、前記暫定的な変換テー
ブルを含む変換プログラムを前記複数の補助装置に提供
する提供手段を有することを特徴とする請求項１に記載
の情報処理システム。
【請求項３】前記管理装置は、前記暫定的な変換テー
ブルを含む前記変換プログラムの完成度を評価する評価
手段を有することを特徴とする請求項１又は請求項２に
記載の情報処理システム。
【請求項４】前記評価手段は、前記第１の種類の制御
装置が実行可能な命令の数に対する、前記変換プログラ
ムが変換可能な命令の数の比率を演算する手段を有する
ことを特徴とする請求項３に記載の情報処理システム。
【請求項５】前記管理装置は、前記評価手段による評
価結果を前記変換プログラムに組み込む手段を有し、前
記変換プログラムは、前記評価結果を前記変換プログラ
ムの利用者に提供する機能を有することを特徴とする請
求項３又は請求項４に記載の情報処理システム。
【請求項６】前記管理装置は、前記登録手段による変
換規則の登録を承認する承認手段を有し、前記登録手段
は、前記承認手段により承認された変換規則のみを前記
暫定的な変換テーブルに登録することを特徴とする請求
項１乃至請求項５のいずれか１項に記載の情報処理シス
テム。
【請求項７】第１の種類の制御装置用の制御プログラ
ムを第２の種類の制御装置用の制御プログラムに変換す
るための変換プログラムを作成する情報処理装置であっ
て、暫定的な変換テーブルを含む変換プログラムを格納する
格納手段と、前記暫定的な変換テーブルに登録されていない変換規則
を前記暫定的な変換テーブルに登録するための登録情報
を通信回線を介して他の情報処理装置から受信する受信
手段と、前記受信手段が受信した登録情報に基づいて該登録情報
に係る変換規則を前記暫定的な変換テーブルに登録する
登録手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項８】前記暫定的な変換テーブルを含む変換プ
ログラムを前記他の情報処理装置に提供する提供手段を
更に備えることを特徴とする請求項７に記載の情報処理
装置。
【請求項９】前記暫定的な変換テーブルを含む前記変
換プログラムの完成度を評価する評価手段を更に備える
ことを特徴とする請求項７又は請求項８に記載の情報処
理装置。
【請求項１０】前記評価手段は、前記第１の種類の制
御装置が実行可能な命令の数に対する、前記変換プログ
ラムが変換可能な命令の数の比率を演算する手段を有す
ることを特徴とする請求項９に記載の情報処理装置。
【請求項１１】前記評価手段による評価結果を前記変
換プログラムに組み込む手段を更に備え、前記変換プロ
グラムは、前記評価結果を前記変換プログラムの利用者
に提供する機能を有することを特徴とする請求項９又は
請求項１０に記載の情報処理装置。
【請求項１２】前記登録手段による変換規則の登録を
承認する承認手段を更に備え、前記登録手段は、前記承
認手段により承認された変換規則のみを前記暫定的な変
換テーブルに登録することを特徴とする請求項７乃至請
求項１１のいずれか１項に記載の情報処理装置。
【請求項１３】第１の種類の制御装置用の制御プログ
ラムを第２の種類の制御装置用の制御プログラムに変換
する変換プログラムを作成するために情報処理装置に組
み込まれるコンピュータソフトウェアであって、暫定的な変換テーブルを含む変換プログラムを通信回線
を介して他の情報装置に提供する工程と、前記暫定的な変換テーブルに登録されていない変換規則
を前記暫定的な変換テーブルに登録するための登録情報
を前記通信回線を介して他の情報処理装置から受信する
受信工程と、前記受信工程で受信した登録情報に基づいて該登録情報
に係る変換規則を前記暫定的な変換テーブルに登録する
登録工程と、を含むことを特徴とするコンピュータソフトウェア。
【請求項１４】第１の種類の制御装置用の制御プログ
ラムを第２の種類の制御装置用の制御プログラムに変換
する変換プログラムを作成するプログラム作成方法であ
って、暫定的な変換テーブルを含む変換プログラムを準備し、前記変換プログラムを通信回線を介して他の情報装置に
提供し、前記暫定的な変換テーブルに登録されていない変換規則
を前記暫定的な変換テーブルに登録するための登録情報
を前記通信回線を介して他の情報処理装置から受信し、受信した登録情報に基づいて該登録情報に係る変換規則
を前記暫定的な変換テーブルに登録する、ことを特徴とするプログラム作成方法。