JP2002266347A - 荷重分散型アンカーの緊張方法およびその緊張用治具 - Google Patents

荷重分散型アンカーの緊張方法およびその緊張用治具

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JP2002266347A
JP2002266347A JP2001062807A JP2001062807A JP2002266347A JP 2002266347 A JP2002266347 A JP 2002266347A JP 2001062807 A JP2001062807 A JP 2001062807A JP 2001062807 A JP2001062807 A JP 2001062807A JP 2002266347 A JP2002266347 A JP 2002266347A
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tension
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pulling
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JP2001062807A
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Hiroaki Senoo
博明 妹尾
Wataru Sotozaki
亘 外崎
Minoru Okuno
稔 奥野
Hajime Fujino
一 藤野
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Taisei Corp
Nittoc Constructions Co Ltd
Japan Foundation Engineering Co Ltd
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Taisei Corp
Nittoc Constructions Co Ltd
Japan Foundation Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊張荷重の管理の容易化をはかるとともに、
補正量の設定の容易化、および対応性の向上をはかる。 【構成】 PC鋼より線14-1〜14-4を、耐荷体13-1〜13
-4の位置に対応する層のプリングプレート42-1〜42-4に
それぞれ固着し、その後における緊張用ジャッキ12の緊
張動作のもとで、この各PC鋼より線を所定の初期緊張
荷重によって所定量だけ一括して牽引、緊張するととも
に、ジャッキ手段44-1〜44-3の収縮動作のもとでプリン
グプレート42-2〜42-4を伸び量差分だけ戻す補正操作を
行うことにより、各耐荷体毎に作用する荷重を補正す
る。そして、この補正の後、緊張用ジャッキ12による一
括緊張のもとで、PC鋼より線14-1〜14-4に対する最終
緊張を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、耐荷体毎に巻き
掛けた緊張材を、アンカー頭部に配設した緊張用ジャッ
キにより牽引、緊張する荷重分散型アンカーの緊張方
法、および緊張用ジャッキへの載置装着のもとでその緊
張に使用される緊張用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、PC鋼より線等を緊張材とし
て配してなるアンカーテンドンをアンカー孔に挿入配置
し、所定長の定着長部をグラウトにより固結した後、ア
ンカー頭部に配設した緊張用ジャッキによりこのアンカ
ーテンドンの緊張材を牽引、緊張して定着する、いわゆ
るグラウンドアンカーが、地盤、岩盤等の安定化、ある
いはその補強等をはかる構造体として一般的に施工、造
成されている。
【0003】そして、たとえば、緊張材の巻き掛けられ
た複数の耐荷体を緊張材の緊張方向に沿って離間配置
し、緊張材の牽引、緊張により発生する引張荷重をこの
複数の耐荷体において分散化し導入する、いわゆる荷重
分散型アンカーが、グラウンドアンカーの工法の一つと
して知られている。
【0004】この種の荷重分散型アンカーに用いられる
アンカーテンドンは、たとえば、緊張材の巻き掛けられ
た複数の耐荷体を、緊張材の緊張方向に沿った離間位置
に順次配置するとともに、この耐荷体毎の緊張材を一体
的に束ねることにより形成されている。そして、耐荷体
に対して略U形状に巻き掛けられた緊張材の両端部を、
アンカー頭部において緊張用ジャッキのプリングヘッド
に楔着等のもとで固着し、この緊張用ジャッキの作動の
もとで緊張材の両端部を均等に牽引することによって、
それにより発生する引張荷重を地盤等に導入するよう
に、この荷重分散型アンカーは構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この複数の
耐荷体が、緊張材の緊張方向に沿った離間位置に順次配
置されていることから、この荷重分散型アンカーにおい
ては、アンカー頭部から耐荷体までの距離が、各耐荷体
の緊張材毎に異なることが避けられない。そして、アン
カー頭部から耐荷体までの距離に応じて、この間の緊張
材の伸び量も異なるため、各耐荷体の緊張材を一括して
牽引、緊張する場合においては、アンカー頭部から導入
される引張荷重が、各耐荷体で不均一となることが避け
られない。
【0006】このような、各耐荷体での引張荷重の不均
一化は、充填したグラウト材の固化によりなるグラウト
体にクラック等を発生させる、あるいは緊張用ジャッキ
による緊張荷重の管理を煩雑化させる等の、引張荷重の
導入に関わる不都合を生じさせる虞れがあり、アンカー
としての確実性、あるいは安全性等の点で劣りやすくな
ることは否定できない。
【0007】このような、各耐荷体での引張荷重の不均
一化を解消する方法としては、たとえば、各耐荷体の緊
張材を、単一の緊張用ジャッキによって、アンカーテン
ドンの先端部、つまりアンカー孔の最深部に位置する耐
荷体の緊張材から順次段階的に牽引、緊張していく方法
が一般的に知られている。
【0008】しかし、この公知の方法においては、緊張
用ジャッキによる緊張材の緊張、および次の緊張材の固
着を繰り返し行わなければならないため、その作業性の
低下は避けられない。そして、各耐荷体毎での緊張材の
伸び量の差を緊張用ジャッキの緊張ストロークによって
管理しなければならないため、緊張荷重、ひいては引張
荷重の管理が容易でないばかりか、その正確性に劣るこ
とも避けられず、また、その全体的な緊張量も大きくな
りやすいことから、その緊張量の制限も受けやすい。
【0009】そこで、たとえば、差動用弾性体の介在の
もとで離間配置された積層のプーリングヘッドブロック
に、各耐荷体の緊張材を段階的に個別に固着し、この積
層のプーリングヘッドブロックを緊張用ジャッキの作動
のもとで緊張方向に移動させることによって、各耐荷体
の緊張材を一括して牽引、緊張可能とする方法が、特開
平08−081954号公報において開示されている。
【0010】この方法においては、差動用弾性体の介在
によりなる積層のプーリングヘッドブロック間の隙間
が、緊張材の伸び量差分として設定される。そして、緊
張用ジャッキによる牽引、緊張に伴う差動用弾性体の圧
縮のもとで、緊張材の伸び量差を順次補正し、この補正
によって、各耐荷体における引張荷重が均一化されるた
め、この公知の方法によれば、緊張用ジャッキの緊張ス
トロークに依らない伸び量の補正が十分に可能となる。
【0011】ここで、荷重分散型アンカーにおいては、
通常、初期緊張荷重による初期緊張の後に所定の緊張試
験を行い、この緊張試験の終了後、最終緊張荷重による
最終緊張が行われる。そして、前出の特開平08−081954
号公報に開示の方法においては、差動用弾性体の圧縮の
もとでプーリングヘッドブロックの差動を得るため、最
終緊張荷重導入時点で、完全に差動用弾性体が潰れてプ
ーリングヘッドブロックどうしが当接し、差動が行われ
る。
【0012】しかし、この公知の方法においては、この
プーリングヘッドブロックどうしの当接を作業者の目視
により確認する必要があるため、全てのプーリングヘッ
ドブロックどうしの当接を、作業者がその都度確認しな
ければならず、その作業性、および作業の確実性に劣る
虞れがある。そして、各緊張材に対するプーリングヘッ
ドブロックの差動終了点が明確化し難いため、最終緊張
荷重の管理が煩雑化する虞れもある。
【0013】また、この公知の方法は、差動用弾性体の
圧縮変形によって緊張材の伸び量差を補正しようとする
ものであり、この差動用弾性体の圧縮変形は、緊張用ジ
ャッキでの緊張荷重ばかりでなく、たとえばその上層側
にあるプーリングヘッドブロック全体の重さ等の影響を
も受けるため、差動用弾性体の弾性力、およびプーリン
グヘッドブロックの隙間等の算出、ひいてはそのアンカ
ーの設計そのものが複雑化しやすくなる。
【0014】更に、差動用弾性体の厚さやそれにより得
られる弾性力等は固定的であるため、設計変更等に対す
る対応性に劣ることも避けられない。
【0015】この発明は、緊張荷重の管理の容易化をは
かるとともに、補正量の設定の容易化、および対応性の
向上をはかる荷重分散型アンカーの緊張方法、およびこ
の緊張方法の遂行に適したその緊張用治具の提供を目的
としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の荷重分散型アンカーの緊張方法によれ
ば、積層のプリングプレート間に対応数のジャッキ手段
をそれぞれ介在させたものを緊張用治具として、緊張用
ジャッキの可動部であるプリングヘッド上に載置装着す
るとともに、アンカーテンドン内での耐荷体の位置によ
って異なる緊張材の伸び量差分以上の隙間を、ジャッキ
手段の伸縮動作によってこの各プリングプレート間に予
め設定している。
【0017】そして、この発明の緊張方法の実施の一形
態においては、各緊張材を、アンカーテンドン内での耐
荷体の位置に対応する層のプリングプレートにそれぞれ
固着し、その後における緊張用ジャッキの緊張動作のも
とで、この各緊張材を所定の初期緊張荷重によって所定
量だけ一括して牽引、緊張するとともに、この緊張用ジ
ャッキによる初期緊張状態を保ったまま、各ジャッキ手
段の収縮動作のもとで上層側のプリングプレートをその
下層側のプリングプレートに対して伸び量差分だけ戻す
補正操作を全てのジャッキ手段において行うことで、各
耐荷体毎に作用する荷重を補正し、この補正の後、緊張
用ジャッキによる一括緊張のもとで、各緊張材に対する
最終緊張を行うものとしている。
【0018】また、この発明の荷重分散型アンカーの緊
張用治具は、緊張材の遊挿される遊挿孔、および遊挿さ
れた緊張材回りにくさびの嵌入、係着される楔着孔をそ
れぞれ対応数併設し、アンカーテンドン内の耐荷体の数
に対応した数だけ、その緊張材の緊張方向に沿って積層
配置されたプリングプレートと、下層側のプリングプレ
ートに対するその上層側のプリングプレートの昇降を確
保可能に、積層のプリングプレート間にそれぞれ介在さ
れた、任意の伸縮動作の可能なジャッキ手段との組み合
わせを具備して、緊張用ジャッキの可動部となるプリン
グヘッド上に載置装着可能に形成されている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0020】図1を見るとわかるように、この発明に係
る荷重分散型アンカーの緊張方法は、緊張用治具10の装
着された緊張用ジャッキ12によって、耐荷体13-1〜13-4
の緊張材14-1〜14-4を一括して牽引、緊張するものであ
る。
【0021】図1、および図2に示すように、地盤、岩
盤等の安定化、あるいはその補強等をはかるグラウンド
アンカー工法の一つであるこの荷重分散型アンカー16に
おいては、緊張材、たとえばPC鋼より線14-1〜14-4の
巻き掛けられた複数、たとえば4つの耐荷体13-1〜13-4
をその緊張方向に沿って離間配置し、その各緊張材を一
体的に概略束ねることによって、アンカーテンドン20が
形成され、安定化、あるいは補強等の対象となる地盤等
22に掘削されたアンカー孔24内に、このアンカーテンド
ンはその先端側から挿入配置される。そして、所定長の
定着長部をグラウト26により固結した後における、アン
カー頭部に配設した緊張用ジャッキ12でのこのPC鋼よ
り線(緊張材)14-1〜14-4の牽引、緊張、およびくさび
28の嵌入によるアンカーヘッド30への固定的な係着によ
る各緊張材の定着によって、この緊張材毎に引張荷重を
それぞれ発生させ、この引張荷重を、耐荷体13(13-1〜1
3-4)から地盤等22に伝達、導入することでその分散化を
可能に、この荷重分散型アンカー16は施工、造成されて
いる。
【0022】なお、この種の荷重分散型アンカー16、お
よびこの荷重分散型アンカーに用いられるアンカーテン
ドン20自体は、特開平08−081954号公報、あるいは特開
平11−036299号公報等でも開示されている通り公知であ
り、その基本構成はこの発明の趣旨でないため、これら
に対する詳細な説明は、ここでは省略する。
【0023】図1に示すように、PC鋼より線14-1〜14
-4の牽引、緊張は、緊張用ジャッキ12によって行われ
る。そして、この発明においても、従来と同様の、アン
カーの定着工程における緊張装置として使用されるセン
ターホール型の一般的な油圧式ジャッキが、緊張用ジャ
ッキ12として使用される。
【0024】図3、および図4を見るとわかるように、
緊張用ジャッキ12は、基部32に対し、その軸線方向に摺
動、突出可能な可動のプリングヘッド34を備えている。
そして、プリングヘッド34のフランジ34aによって分離
規定された緊張側チャンバ38-1、戻り側チャンバ38-2の
いずれか一方への、対応するポートを介した油圧ポンプ
(いずれも図示しない)からの加圧油の圧送、およびそ
れに伴う他方からの加圧油の排出によって、プリングヘ
ッドを緊張方向、つまり図3(A)に示す収縮位置から
図3(B)に示す突出位置方向に摺動、突出させる緊張
動作、およびその逆方向にプリングヘッドを摺動、収縮
させる戻り動作をそれぞれ行うように、この緊張用ジャ
ッキ12は構成されている。
【0025】上述したように、この発明においては、緊
張用治具10を装着した状態で、この緊張用ジャッキ12に
よるPC鋼より線14-1〜14-4の牽引、緊張は行われる。
【0026】図3、図4に示すように、この発明の緊張
用治具10は、PC鋼より線14-1〜14-4を個別に固着可能
とするプリングプレート42-1〜42-4を、PC鋼より線の
緊張方向に沿って対応数、つまり耐荷体13-1〜13-4の数
だけ積層させた積層体としてなり、伸縮動作の可能なジ
ャッキ手段44-1〜44-3が、その各プリングプレート間に
それぞれ介在、配設されている。
【0027】このプリングプレート42-1〜42-4には、P
C鋼より線14-1〜14-4の遊挿可能な遊挿孔46、およびP
C鋼より線回りへのくさび48の嵌入によりこのPC鋼よ
り線を固定的に楔着可能とする楔着孔50が併設されてい
る。そして、楔着孔50における楔着によって、この楔着
孔に遊挿されたこのPC鋼より線のみを固着可能に、こ
のプリングプレート42-1〜42-4はいずれも構成されてい
る。
【0028】ここで、積層のプリングプレート42-1〜42
-4間に介在されるジャッキ手段44-1〜44-3として、たと
えば、緊張用ジャッキ12と同様の動作原理、および構造
を持つ油圧式ジャッキが利用できる。図3、図4を見る
とわかるように、このジャッキ手段44-1〜44-3において
は、可動のヘッド52が、基部54に対してその軸線方向に
摺動、突出可能となっており、緊張側チャンバ56-1、戻
り側チャンバ56-2に対する加圧油の圧送、排出によっ
て、図3(A)に示す収縮位置からのヘッドの突出、お
よび図3(B)に示す突出位置からのヘッドの収縮が、
それぞれ可能となっている。
【0029】この緊張用治具10をプリングヘッド34の上
に載置装着した緊張用ジャッキ12による、この発明の緊
張方法を、図1をもとに、以下説明する。
【0030】この発明の緊張方法を遂行するにあたって
は、まず、アンカーテンドン20における耐荷体13-1〜13
-4の位置によって異なるPC鋼より線14-1〜14-4の伸び
量を、そのPC鋼より線毎にそれぞれ算出し、積層のプ
リングプレート42-1〜42-4間を、このPC鋼より線の伸
び量差分だけ、ジャッキ手段44-1〜44-3の伸縮動作のも
とでそれぞれ離間設定する(図1(A)、および図3
(B)参照)。
【0031】この、PC鋼より線14-1〜14-4の伸び量の
算出は従来から行われているものであり、前出の特開平
08−081954号公報等にも、その数式は開示されているた
め、この算出に対する詳細な説明は、ここでは省略す
る。
【0032】図1(A)に示すように、PC鋼より線14
-1〜14-4は、離間設定された対応するプリングプレート
42-1〜42-4に、くさび48によって個別に楔着される。そ
して、緊張用ジャッキ12の緊張動作により、図1(B)
に示すように、PC鋼より線14-1〜14-4を初期緊張荷重
のもとで一括して牽引、緊張する。なお、図1
(B)に示す、この初期緊張時においては、耐荷体13-1
〜13-4に作用する引張荷重がP10<P20<P30
40の関係となっている。
【0033】次に、図1(C)に示すように、ジャッキ
手段44-1〜44-3の収縮動作のもとで、それぞれのPC鋼
より線14-2〜14-4の伸び量差分だけ2層目より上層のプ
リングプレート42-2〜42-4をそれぞれ下降させて各PC
鋼より線の伸び量差分を戻す補正操作を行う。
【0034】この補正後の状態においても、PC鋼より
線14-1〜14-4には初期緊張による引張荷重は残されてい
るが、2層目より上層のプリングプレート42-2〜42-4の
下降、つまりはその補正により、それぞれのPC鋼より
線14-2〜14-4の引張荷重が減少するため、その引張荷重
の関係はP11>P21>P31>P41となる。
【0035】そして、PC鋼より線14-1〜14-4の伸び量
はPC鋼より線14-1<・・・<PC鋼より線14-4である
から、この状態から、図1(D)に示すように、緊張用
ジャッキ12の緊張動作のもとで、各PC鋼より線に対
し、たとえば最終緊張荷重Pによる最終緊張を行え
ば、耐荷体13-1〜13-4の引張荷重の関係はP12=P
22=P32=P42となり、各耐荷体から導入される
引張荷重の均一化がはかられる。
【0036】更に、この最終緊張の後、図1(E)に示
すように、くさび28によるアンカーヘッド30への楔着の
もとで、PC鋼より線14-1〜14-4は、均一化された引張
荷重P12,P22,P32,P42を対応する耐荷体
13-1〜13-4に作用させた状態で、それぞれ定着される。
【0037】上記のように、この発明の荷重分散型アン
カーの緊張方法においては、積層のプリングプレート42
-1〜42-4における、PC鋼より線14-1〜14-4毎の伸び量
差分の設定を、ジャッキ手段44-1〜44-3の伸縮による各
プリングプレート間の離間設定により行い、緊張用ジャ
ッキ12の緊張動作に伴う各PC鋼より線の一括した牽
引、緊張により、各PC鋼より線の初期緊張を行うた
め、その初期緊張荷重が明確化される。そして、その
後、ジャッキ手段44-1〜44-3の縮小のもとで2層目以降
のプリングプレート42-2〜42-4を伸び量差分だけ戻す、
PC鋼より線14-1〜14-4に対する補正を行えば足りるた
め、その補正作業の確実性が向上する。
【0038】つまり、この発明によれば、作業者がその
補正状況を終始確認することなく、緊張用ジャッキ12、
あるいはジャッキ手段44-1〜44-3の動作に対する操作を
単純に行えば足りるため、その作業性、およびその作業
の正確性が確実に向上する。
【0039】そして、予め設定された初期緊張荷重によ
って、PC鋼より線14-1〜14-4の初期緊張を行えば足り
るため、各PC鋼より線に付与される初期緊張荷重は確
実に明確化される。つまり、初期緊張荷重、および最終
緊張荷重の管理が容易となることから、この点からも、
その作業性、および作業の確実性の向上がはかられる。
【0040】また、この発明においては、ジャッキ手段
44-1〜44-3の伸縮動作のもとで、積層のプリングプレー
ト42-1〜42-4間を、PC鋼より線14-1〜14-4の伸び量差
に対応させて離間設定すれば足りるため、その設定にプ
リングプレート全体の重さ等の影響を考慮する必要はな
い。つまり、積層のプリングプレート42-1〜42-4間を、
算出された伸び量差分だけ、ジャッキ手段44-1〜44-3の
伸縮動作のもとで単純に離間設定すれば足りるため、こ
の点においても、その作業性、および作業の確実性が向
上する。
【0041】更に、このジャッキ手段44-1〜44-3の伸縮
動作は微調整も容易であることから、その対応性が確実
に向上される。また、PC鋼より線14-1〜14-4の伸び量
差を任意に調整できるため、設計変更等に対する適応性
にも優れたものとなる。
【0042】そして、積層のプリングプレート42-1〜42
-4と対応数のジャッキ手段44-1〜44-3との組み合わせと
してなるこの発明の緊張用治具10によれば、上記緊張方
法が適切に遂行可能となる。
【0043】ここで、上述したこの発明の実施の形態に
おいては、PC鋼より線14-1〜14-4の初期緊張の後、緊
張用ジャッキ12をその初期緊張位置に保持した状態で、
PC鋼より線14-2〜14-4に対する補正操作、つまり、ジ
ャッキ手段44-1〜44-3によるプリングプレート42-2〜42
-4の伸び量差分の戻し操作を行っているが、これに限定
されず、たとえば、初期緊張、および補正操作を段階的
に順次行うものとしてもよい。
【0044】この場合、初期緊張荷重は、ジャッキ手段
44-1〜44-3の数だけ分割され、図1(A)に示す、積層
のプリングプレート42-1〜42-4に対するPC鋼より線14
-1〜14-4の個別の楔着の後、図5(B1)に示すよう
に、まず、分割初期荷重P01が、一次緊張として緊張
用ジャッキ12の緊張動作のもとで掛けられる。そして、
次に、図5(B2)に示すように、ジャッキ手段44-1の
収縮動作のもとで、このジャッキ手段44-1による伸び量
差分を戻す分割補正操作を行う。
【0045】同様に、図5(B3)に示すように、分割
初期荷重P02を、二次緊張として緊張用ジャッキ12の
緊張動作のもとでPC鋼より線14-1〜14-4に掛けた後、
図5(B4)に示すように、ジャッキ手段44-2の収縮動
作のもとで、このジャッキ手段44-2による伸び量差分を
戻す分割補正操作を行うとともに、図5(B5)に示す
ように、分割初期荷重P03を、三次緊張として各PC
鋼より線に掛けた後、ジャッキ手段44-3の収縮動作のも
とで、このジャッキ手段44-3による伸び量差分を戻す分
割補正操作を行えば、図1(C)に示す、初期緊張荷重
の付与、および補正操作の終了した状態に一致した状態
を得ることができる。
【0046】このように、分割初期荷重の付与、および
分割補正操作を繰り返す、この分割初期緊張を行えば、
ジャッキ手段44-1〜44-3、特に最下段のジャッキ手段44
-1に過剰な荷重が作用しなくなるため、個々のジャッキ
手段の耐荷重性能の緩和がはかられる。従って、ジャッ
キ手段44-1〜44-3の小型化が十分に可能となる。
【0047】ところで、図3、図4を見るとわかるよう
に、この発明の実施の形態においては、緊張用治具10
が、油圧式ジャッキとしてなるジャッキ手段44-1〜44-3
を、プリングプレート42-1〜42-4の中央位置に配置する
ものとして具体化されている。つまり、この実施の形態
においては、プリングプレートの遊挿孔46、および楔着
孔50が、この油圧式ジャッキ(ジャッキ手段)44-1〜44
-3を囲む位置にそれぞれ形成されている。
【0048】このような構成によれば、油圧式ジャッキ
44-1〜44-3として小型のものを使用することになるた
め、プリングプレート42-1〜42-4、ひいては緊張用治具
10の全体の小型化が十分に可能となる。
【0049】ここで、この構成においては、プリングプ
レートの遊挿孔46を、プリングプレート42-1〜42-4の外
周面端に開口した切欠き孔状に形成することが好まし
い。この構成によれば、楔着を伴わないPC鋼より線14
-1〜14-4に対しては、外周面端の開口から挿入、配置す
れば足りるため、その配置作業が確実に容易化される。
【0050】なお、上述したこの発明の実施の形態にお
いては、緊張用治具のジャッキ手段44-1〜44-3として油
圧式ジャッキを例示しているが、その伸縮によって下層
側のプリングプレート14-1〜14-4に対するその上層側の
プリングプレートの昇降を確保可能とすれば足りるた
め、これに限定されず、たとえば、図6に示すようなね
じ式ジャッキ144-1〜144-3を、ジャッキ手段として利用
してもよい。
【0051】このねじ式ジャッキ(ジャッキ手段)144-
1〜144-3を有する緊張用治具110においては、プリング
プレート142-1〜142-4が、その下面に円柱状の突出部14
2aを有する形態に、それぞれ形成されている。そして、
その突出部142aの周面に形成されたおねじ58と、ねじプ
レート60-1〜60-4の中央孔周面に形成された、このおね
じの螺着可能なめねじ62との組み合わせを有して、この
ねじ式ジャッキ144-1〜144-3は、おねじに対するめねじ
の螺進、螺退に伴った、回転自在なねじプレートに対す
るプリングプレート142-1〜142-4の昇降により、その全
体を伸縮可能に構成されている。
【0052】なお、このプリングプレート142-1〜142-4
においても、緊張材の遊挿可能な遊挿孔46、楔着可能な
楔着孔50が併設されることはいうまでもない。
【0053】このねじ式ジャッキ144-1〜144-3によれ
ば、プリングプレート142-1〜142-4間に介在されたねじ
プレート60-2〜60-4の回転によって下層側のプリングプ
レートに対するその上層側プリングプレートの昇降、つ
まり、各プリングプレート間の離間設定、および伸び量
差分の戻しがいずれも容易に可能となる。
【0054】従って、このねじ式ジャッキ144-1〜144-3
をジャッキ手段として備えた緊張用治具110によって
も、上記の緊張方法が適切に遂行できる。
【0055】そして、このねじ式ジャッキ144-1〜144-3
を用いることによって、緊張用治具110の全体的な構成
の簡素化、および軽量化がはかられるとともに、安価な
緊張用治具が、これによれば容易に確保可能となる。
【0056】なお、この発明の実施の形態においては、
PC鋼より線を緊張材として具体化しているが、これに
限定されず、たとえば、他の素材からなる可撓性ケーブ
ル等を、緊張材として利用してもよい。
【0057】上述した実施の形態は、この発明を説明す
るためのものであり、この発明を何等限定するものでな
く、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたも
のも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る荷重分散
型アンカーの緊張方法によれば、初期緊張荷重の明確化
が容易に可能となる。そして、この初期緊張荷重での緊
張後、2層目以降のプリングプレートを伸び量差分だけ
戻す補正を、各ジャッキ手段においてそれぞれ行えば足
りるため、その補正作業の確実性が向上する。
【0059】また、この発明によれば、作業者がその補
正状況を終始確認することなく、緊張用ジャッキ、ある
いはジャッキ手段の動作に対する操作を単純に行えば足
りるため、その作業性、およびその作業の正確性が確実
に向上する。
【0060】そして、予め設定された初期緊張荷重によ
って、緊張材の初期緊張を行えば足りるため、各緊張材
に付与される初期緊張荷重は確実に明確化される。つま
り、初期緊張荷重、および最終緊張荷重の管理が容易と
なることから、この点からも、その作業性、および作業
の確実性の向上がはかられる。
【0061】また、この発明においては、ジャッキ手段
の伸縮動作のもとで、積層のプリングプレート間を、緊
張材の伸び量差に対応させて離間設定すれば足りるた
め、その設定にプリングプレート全体の重さ等の影響を
考慮する必要はない。つまり、積層のプリングプレート
間を、算出された伸び量差分だけ、ジャッキ手段の伸縮
動作のもとで単純に離間設定すれば足りるため、この点
においても、その作業性、および作業の確実性が向上す
る。
【0062】更に、このジャッキ手段の伸縮動作は微調
整も容易であることから、その対応性が確実に向上され
る。そして、緊張材の伸び量差を任意に調整できるた
め、設計変更等に対する適応性にも優れたものとなる。
【0063】また、分割初期荷重の付与、および分割補
正操作を繰り返す、この分割初期緊張を行えば、ジャッ
キ手段に過剰な荷重が作用しなくなるため、個々のジャ
ッキ手段の耐荷重性能の緩和がはかられる。従って、ジ
ャッキ手段の小型化が十分に可能となる。
【0064】そして、積層のプリングプレートと対応数
のジャッキ手段との組み合わせとしてなるこの発明の緊
張用治具によれば、上記緊張方法が適切に遂行可能とな
る。
【0065】更に、緊張用治具のジャッキ手段を、プリ
ングプレートの中央位置に配置した油圧式ジャッキとす
れば、油圧式ジャッキとして小型のものを使用すること
になるため、プリングプレート、ひいては緊張用治具の
全体の小型化が十分に可能となる。
【0066】そして、プリングプレートの遊挿孔を、プ
リングプレートの外周面端に開口した切欠き孔状に形成
すれば、楔着を伴わない緊張材が、外周面端の開口から
の挿入のもとで配置できるため、その配置作業が確実に
容易化される。
【0067】また、緊張用治具のジャッキ手段を、ねじ
式ジャッキとすれば、緊張用治具の全体的な構成の簡素
化、および軽量化がはかられるとともに、安価な緊張用
治具が、これによれば容易に確保可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る荷重分散型アンカーの緊張方法
を示す、概略の作動手順図である。
【図2】荷重分散型アンカーの概略断面図である。
【図3】収縮状態、および伸長状態における、緊張用ジ
ャッキ、および緊張用治具の概略縦断面図である。
【図4】緊張用ジャッキ、および緊張用治具の概略斜視
図である。
【図5】荷重分散型アンカーの緊張方法の変形例を示
す、その変更部分の概略の作動手順図である。
【図6】ジャッキ手段の変形例を示す、緊張用治具の概
略斜視図である。
【符号の説明】
10,110 荷重分散型アンカーの緊張用治具 12 緊張ジャッキ 13-1〜13-4 耐荷体 14-1〜14-4 緊張材(PC鋼より線) 16 荷重分散型アンカー 42-1〜42-4 プリングプレート 44-1〜44-3 ジャッキ手段(油圧式ジャッキ) 46 遊挿孔 50 楔着孔 58 おねじ 60 ねじプレート 62 めねじ 142-1〜142-4 プリングプレート 144-1〜144-3 ジャッキ手段(ねじ式ジャッキ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 妹尾 博明 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 外崎 亘 東京都中央区銀座8丁目14番14号 日特建 設株式会社内 (72)発明者 奥野 稔 大阪府大阪市北区松ヶ枝町6番22号 日本 基礎技術株式会社大阪本社内 (72)発明者 藤野 一 大阪府大阪市北区松ヶ枝町6番22号 日本 基礎技術株式会社大阪本社内 Fターム(参考) 2D041 GA01 GC02 GC13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緊張材の巻き掛けられた複数の耐荷体を
    その緊張材の緊張方向に沿って離間配置してなるアンカ
    ーテンドンを用いた荷重分散型アンカーであり、施工対
    象となる地盤等のアンカー孔内にこのアンカーテンドン
    を挿入配置し、先端側所定長の定着長部をグラウトによ
    り固結した後に、アンカー頭部に配設した緊張用ジャッ
    キによってその各緊張材を牽引、緊張するその緊張方法
    において、 積層のプリングプレート間に対応数のジャッキ手段をそ
    れぞれ介在させたものを緊張用治具として、緊張用ジャ
    ッキの可動部であるプリングヘッド上に載置装着すると
    ともに、アンカーテンドン内での耐荷体の位置によって
    異なる緊張材の伸び量差分以上の隙間を、ジャッキ手段
    の伸縮動作によってこの各プリングプレート間に予め設
    定し、 各緊張材を、アンカーテンドン内での耐荷体の位置に対
    応する層のプリングプレートにそれぞれ固着し、その後
    における緊張用ジャッキの緊張動作のもとで、この各緊
    張材を所定の初期緊張荷重によって所定量だけ一括して
    牽引、緊張するとともに、この緊張用ジャッキによる初
    期緊張状態を保ったまま、各ジャッキ手段の収縮動作の
    もとで上層側のプリングプレートをその下層側のプリン
    グプレートに対して伸び量差分だけ戻す補正操作を全て
    のジャッキ手段において行うことで、各耐荷体毎に作用
    する荷重を補正し、この補正の後、緊張用ジャッキによ
    る一括緊張のもとで、各緊張材に対する最終緊張を行う
    ことを特徴とした荷重分散型アンカーの緊張方法。
  2. 【請求項2】 緊張材の巻き掛けられた複数の耐荷体を
    その緊張材の緊張方向に沿って離間配置してなるアンカ
    ーテンドンを用いた荷重分散型アンカーであり、施工対
    象となる地盤等のアンカー孔内にこのアンカーテンドン
    を挿入配置し、先端側所定長の定着長部をグラウトによ
    り固結した後に、アンカー頭部に配設した緊張用ジャッ
    キによってその各緊張材を牽引、緊張するその緊張方法
    において、 積層のプリングプレート間に対応数のジャッキ手段をそ
    れぞれ介在させたものを緊張用治具として、緊張用ジャ
    ッキの可動部であるプリングヘッド上に載置装着すると
    ともに、アンカーテンドン内での耐荷体の位置によって
    異なる緊張材の伸び量差分以上の隙間を、ジャッキ手段
    の伸縮動作によってこの各プリングプレート間に予め設
    定し、 各緊張材を、アンカーテンドン内での耐荷体の位置に対
    応する層のプリングプレートにそれぞれ固着し、その
    後、ジャッキ手段の数に分割された初期分割緊張量だ
    け、緊張用ジャッキの緊張動作によって各緊張材を一括
    して牽引、緊張し、ジャッキ手段の収縮動作のもとで上
    層側のプリングプレートをその下層側のプリングプレー
    トに対して伸び量差分だけ戻す分割補正操作を、積層の
    プリングプレートに各緊張材を固着した後に最下段のジ
    ャッキ手段から全てのジャッキ手段において順次繰り返
    し行うことで、各耐荷体毎に作用する荷重を補正し、こ
    の補正の後、緊張用ジャッキによる一括緊張のもとで、
    各緊張材に対する最終緊張を行うことを特徴とした荷重
    分散型アンカーの緊張方法。
  3. 【請求項3】 積層の各プリングプレート間に介在され
    るジャッキ手段を、油圧により伸縮される油圧式ジャッ
    キとし、この油圧式ジャッキの伸縮により、各プリング
    プレート間の離間設定、およびその離間解消を行なう請
    求項1または2記載の荷重分散型アンカーの緊張方法。
  4. 【請求項4】 積層の各プリングプレート間に介在され
    るジャッキ手段を、プリングヘッドに対する螺進、螺退
    によって伸縮されるねじ式ジャッキとし、このねじ式ジ
    ャッキの伸縮により、各プリングプレート間の離間設
    定、およびその離間解消を行なう請求項1または2記載
    の荷重分散型アンカーの緊張方法。
  5. 【請求項5】 緊張材の巻き掛けられた複数の耐荷体を
    その緊張材の緊張方向に沿って離間配置してなるアンカ
    ーテンドンの各緊張材を牽引、緊張可能に、アンカー頭
    部に配設した緊張用ジャッキに装着される荷重分散型ア
    ンカーの緊張用治具であり、 緊張材の遊挿される遊挿孔、および遊挿された緊張材回
    りにくさびの嵌入、係着される楔着孔がそれぞれ対応数
    併設され、アンカーテンドン内の耐荷体の数に対応した
    数だけ、その緊張材の緊張方向に沿って積層配置された
    プリングプレートと;下層側のプリングプレートに対す
    るその上層側のプリングプレートの昇降を確保可能に、
    積層のプリングプレート間にそれぞれ介在された、任意
    の伸縮動作の可能なジャッキ手段と;の組み合わせを具
    備して、緊張用ジャッキの可動部となるプリングヘッド
    上に載置装着可能に形成されたことを特徴とする荷重分
    散型アンカーの緊張用治具。
  6. 【請求項6】 ジャッキ手段が、油圧により伸縮される
    油圧式ジャッキとしてなり、この油圧式ジャッキをプリ
    ングプレートの中央位置に配置可能に、プレリングプレ
    ートの遊挿孔、および楔着孔がこの油圧式ジャッキの配
    置スペースを囲む位置にそれぞれ設けられた請求項5記
    載の荷重分散型アンカーの緊張用治具。
  7. 【請求項7】 プリングプレートの遊挿孔が、その外周
    面端に開口した切欠き状孔として形成された請求項6記
    載の荷重分散型アンカーの緊張用治具。
  8. 【請求項8】 ジャッキ手段が、プリングプレートの突
    出部周面に形成されたおねじと;ねじプレートの中央孔
    周面に形成された、このおねじの螺着可能なめねじと;
    の組み合わせを有して、おねじに対するめねじの螺進、
    螺退に伴った、回転自在なねじプレートに対するプリン
    グプレートの昇降により、その全体を伸縮可能に構成さ
    れたねじ式ジャッキとしてなり、プリングプレートの遊
    挿孔、および楔着孔が、このおねじ、めねじの内方位置
    に配置された請求項5記載の荷重分散型アンカーの緊張
    用治具。
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