JP2002266222A - 不織布の製造方法及び不織布 - Google Patents

不織布の製造方法及び不織布

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JP2002266222A
JP2002266222A JP2001071207A JP2001071207A JP2002266222A JP 2002266222 A JP2002266222 A JP 2002266222A JP 2001071207 A JP2001071207 A JP 2001071207A JP 2001071207 A JP2001071207 A JP 2001071207A JP 2002266222 A JP2002266222 A JP 2002266222A
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fiber
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JP2001071207A
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Yasushige Arai
安成 荒井
Minoru Honda
稔 本田
Yukinobu Wakayama
幸信 若山
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Toyota Boshoku Corp
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Toyota Boshoku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各繊維間における積層方向の空隙を多くし
て、不織布の単位重量あたりの体積(厚み寸法)を大き
くする。 【解決手段】 本発明の不織布の製造方法は、成形面1
2上に半溶融状態の繊維を紡出することにより形成され
る不織布の製造方法であって、半溶融状態の繊維が絡ま
る突起物13が複数形成された成形面12を準備する工
程と、前記成形面12に半溶融状態の繊維を紡出する工
程とを有することを特徴とする。このため、突起物13
の周辺では、多くの繊維が起立した状態で積層され、各
繊維間における積層方向の空隙が多くなる。また、各々
の突起物13の間では、紡出された繊維が突起物あるい
はその周辺の繊維によって吊り橋状に支持されるため、
成形面12上に積層される繊維間に空隙が多くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形面上に半溶融
状態の繊維を紡出することにより形成される不織布の製
造方法及び不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】不織布の成形効率を向上させるため、図
7(A),(B)に示すように、成形型52の成形面5
2fに紡糸ノズル54から紡出された半溶融状態の繊維
Fを積層し、その成形面52fの形状にほぼ等しい形状
の不織布50を成形することが行われる(特開平8−3
8834号参照)。紡糸ノズル54には一般的にメルト
ブロー法を利用したノズルが使用される。メルトブロー
法とは、図示されていない押出機から射出された溶融樹
脂を空気流により繊維状にし、その繊維状の樹脂(半溶
融状態の繊維F)を成形型52の成形面52fに紡出す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、メルトブロー
法等によると、半溶融状態の繊維Fは成形面52fに対
してほぼ平行な状態で積層されるため、繊維F間の空隙
が少なく、単位重量あたりの不織布の体積(厚み寸法)
が小さくなる。このため、前記不織布を例えばフィルタ
として使用すると、ダストを保持するスペースが少なく
なって、ダスト捕捉量が低下するという問題がある。本
発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、不織布
における単位重量あたりの厚み寸法を極力大きくするこ
とをことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、各請求
項の発明によって解決される。請求項1の発明は、成形
面上に半溶融状態の繊維を紡出することにより形成され
る不織布の製造方法であって、半溶融状態の繊維が絡ま
る突起物が複数形成された成形面を準備する工程と、前
記成形面に半溶融状態の繊維を紡出する工程とを有する
ことを特徴とする。
【0005】本発明によると、成形面上に紡出された繊
維の一部は突起物に絡まってその突起物に垂下され、成
形面上で起立した状態に保持される。また、その繊維に
絡まった繊維も同じく成形面上で起立した状態に保持さ
れる。即ち、突起物の周辺では、多くの繊維が起立した
状態で積層されるため、繊維が成形面にほぼ平行に積層
される場合と比較して各繊維間における積層方向の空隙
が多くなる。また、各々の突起物の間では、紡出された
繊維が突起物あるいはその周辺の繊維によって吊り橋状
に支持されるため、成形面上に積層される繊維間に空隙
が多くなる。このように、各繊維間における積層方向の
空隙が多くなるため、不織布の単位重量あたりの体積
(厚み寸法)を大きくできる。
【0006】また、請求項2のように、成形面をフィル
タの片側面と等しい形状に形成することで、単位重量あ
たりの厚み寸法が大きい不織布によってフィルタを形成
できる。また、請求項3のように、同一方向に向けて突
起物を形成することにより、成形面に積層された繊維か
らなる不織布をその成形面から剥がし易くできる。
【0007】また、請求項4のように、成形面の傾斜部
に半溶融状態の繊維を吸引する手段を設けることによ
り、前記傾斜部においても半溶融状態の繊維を良好に積
層することができる。また、請求項5のように、成形面
に半溶融状態の繊維を紡出し、その繊維と前記成形面と
一体化させるようにすれば、不織布を成形面から剥がす
工程が不要になり、不織布の製造が容易になる。
【0008】また、請求項6のように、突起物をランダ
ム方向に形成すれば、成形面から不織布が剥がれ難くな
り、成形面と不織布とを一体化したときの両者の密着性
が向上する。また、請求項7のように、フィルタの骨組
みとなる部材を成形面上にセットした後、その成形面に
半溶融状態の繊維を紡出することにより、骨組みが埋め
込まれたフィルタを容易に製造できる。このため、フィ
ルタの製造後にそのフィルタを補強する工程が不要にな
る。また、請求項8の不織布によっても、請求項1から
請求項7の不織布の製造方法と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、図1、図2
に基づいて本発明の実施形態1に係る不織布の製造方法
及びその方法によって製造された不織布について説明す
る。ここで、図1(A)は本実施形態に係る不織布の製
造方法で使用される成形型の斜視図、図1(B)はその
成形型の側面図である。また、図2(A)は本実施形態
に係る不織布の製造方法を表す側面図、図2(B)はA
図のB部拡大図である。成形型10は、例えば金網等に
より平面角形に形成された型であり、その成形型10の
上面に半溶融状態の繊維Fが積層される平坦な成形面1
2が形成されている。
【0010】成形面12には針状の突起物13が複数本
形成されており、それらの突起物13がその成形面12
の長手方向、幅方向に所定間隔をおいて配置されてい
る。突起物13は成形面12に対してほぼ直角に形成さ
れており、その突起物13の突出長が成形される不織布
Fの厚みにほぼ等しい値に設定されている。なお、図1
では、突起物13を成形面12の長手方向(Y方向)に
十二列、幅方向(X方向)に五行形成する例を示した
が、前記列数及び行数は適宜変更可能である。また、突
起物13を成形面12上にランダムに配置することも可
能である。
【0011】次に、図2に基づいて、不織布Fを製造す
る設備について簡単に説明する。不織布製造設備20は
水平なコンベヤ21を備えており、そのコンベヤ21に
前述の成形型10が順番に並べられた状態で複数個載置
(図2には一台のみ表している)されている。ここで、
コンベヤ21の幅方向をX方向、コンベヤ21の進行方
向をY方向、コンベヤ21の高さ方向をZ方向として以
下の説明を行う。
【0012】コンベヤ21の上方には、所定位置に紡糸
ノズル24が設置されている。紡糸ノズル24は、例え
ばメルトブロー法を利用したノズルであり、図示されて
いない押出機から射出された溶融樹脂を高温、高速の空
気流により繊維状にし、その繊維状になった樹脂(半溶
融状態の繊維F)を成形型10の成形面12上に紡出す
る。
【0013】次に、不織布Fの製造方法について説明す
る。先ず、紡糸ノズル24からほぼ一定量の繊維Fが紡
出されている状態で、コンベヤ21が一定速度で駆動さ
れ、成形型10が紡糸ノズル24の下を一定速度で移動
する。これによって、図2(A)に示すように、成形型
10の成形面12にはY方向における先端側(図におい
て左端)から順番に半溶融状態の繊維Fが一定の厚みで
積層される。成形面12上に積層された繊維Fは各々の
接触点で互いに融着することで、その成形面12の形状
に等しい不織布Fとなる。
【0014】このとき、図2(B)に示すように、成形
面12上に紡出される繊維Fの一部は突起物13に絡ま
ってその突起物13に垂下され、成形面12上で起立し
た状態に保持される。また、その繊維Fに絡まった繊維
Fも同じく成形面12上で起立した状態に保持される。
即ち、突起物13の周辺では、多くの繊維Fが起立した
状態で積層されるため、繊維Fが成形面12にほぼ平行
に積層される場合と比較して各繊維間における積層方向
の空隙が多くなる。また、各々の突起物13の間では、
紡出された繊維Fが突起物13あるいはその周辺の繊維
Fによって吊り橋状に支持されるため、成形面12上に
積層される繊維間に空隙が多くなる。
【0015】このように、上記した方法によると、各繊
維間における積層方向の空隙が多くなるため、単位重量
あたりの体積(厚み寸法)が大きい、嵩の高い不織布F
を得ることができる。不織布Fは冷却硬化させた後、成
形面12から剥がされ、不織布Fとして完成する。な
お、成形面12上に形成された突起物13は全て同じ方
向に向けられているため、成形面12から不織布Fを取
外す際にそれらの突起物13が障害になることはない。
【0016】(実施形態2)以下、図3、図4に基づい
て、本発明の実施形態2に係る不織布の製造方法につい
て説明する。本実施形態はフィルタの形状をした不織布
の製造方法に関するものであり、図3(A)にその製造
方法で使用される成形型の斜視図、図3(B)にその成
形型の縦断面図が示されている。また、図4は本実施形
態に係る不織布の製造方法を表す側面図である。成形型
30は、フィルタの片側面と等しい形状の成形面31を
備えている。成形面31は、フィルタの濾過部を形成す
る濾過部成形面32と、そのフィルタの周縁部を形成す
る周縁部成形面34とから構成され、その濾過部成形面
32と周縁部成形面34とが例えば金網等により形成さ
れている。
【0017】濾過部成形面32は、ジャバラ状に成形さ
れた波状面32nと、その波状面32nの幅方向両側を
塞ぐ三角形状の側壁面32sとによって上部開放容器状
に形成されている。また、周縁部成形面34は濾過部成
形面32を囲む水平枠状に形成されている。濾過部成形
面32の波状面32nには針状の突起物33がその波状
面32nの長手方向(Y方向)、幅方向(X方向)に所
定間隔をおいて配置されている。突起物33は縦向き
(Z方向)に形成されており、その突起物33の突出長
が不織布Fの厚み寸法にほぼ等しい値に設定されてい
る。
【0018】次に、不織布Fの製造方法について説明す
る。なお、不織布Fの製造に使用される設備は実施形態
1で説明した不織布製造設備20が使用されるため、そ
の説明は省略する。先ず、図4に示すように、紡糸ノズ
ル24からほぼ一定量の繊維Fが紡出されている状態
で、コンベヤ21が一定速度で駆動され、成形型30が
紡糸ノズル24の下を一定速度でY方向に移動する。こ
れによって、成形型30の濾過部成形面32及び周縁部
成形面34にはY方向における先端側(図において左
端)から順番に半溶融状態の繊維Fが積層される。
【0019】このとき、周縁部成形面34及び濾過部成
形面32の側壁面32sには、突起物33が設けられて
いないため、紡糸ノズル24から紡出された半溶融状態
の繊維Fは周縁部成形面34等にほぼ平行な状態で積層
される。このため、各繊維F間の空隙が積層方向におい
て少なくなり、単位重量あたりの不織布の体積(厚み寸
法)が小さくなる。
【0020】一方、濾過部成形面32の波状面32n上
に紡出された繊維Fの一部は突起物33に絡まってその
突起物33に垂下され、波状面32n上で起立した状態
に保持される。また、その繊維Fに絡まった繊維Fも同
じく波状面32n上で起立した状態に保持される。即
ち、突起物33の周辺では、多くの繊維Fが起立した状
態で積層されるため、繊維Fが波状面32nにほぼ平行
に積層される場合と比較して各繊維間における積層方向
の空隙が多くなる。また、各々の突起物33の間では、
紡出された繊維Fが突起物33あるいはその周辺の繊維
Fによって吊り橋状に支持されるため、波状面32n上
に積層される繊維間に空隙が多くなる。このため、単位
重量あたりの不織布の体積(厚み寸法)は大きくなり、
ダストを保持するスペースが多い不織布Faが形成され
る。
【0021】このように、紡糸ノズル24から一定量の
繊維Fを紡出しても、流体を濾過する部分(波状面32
nの部分)では不織布Faを厚くかつ強く形成できる。
上記した不織布Fp,Faは冷却硬化させた後、成形面
12から剥がされ、仕上げ加工されてフィルタとなる。
なお、本実施形態では成形面12上に突起物13を縦方
向に形成する例を示したが、それらの突起物13を成形
面12に対して直角に形成することも可能である。
【0022】(実施形態3)以下、図5、図6に基づい
て、本発明の実施形態3に係る不織布の製造方法につい
て説明する。本実施形態は、実施形態2において説明し
た成形型を改良し、さらにフィルタの骨組みとなる補強
枠体を使用してフィルタを製造するようにしたものであ
る。ここで、図5(A)は前記成形型の斜視図、図5
(B)はその成形型の縦断面図であり、図6は本実施形
態に係る不織布の製造方法を表す側面図である。成形型
30は、図5に示すように、フィルタFの濾過部を形成
する濾過部成形面32と、そのフィルタFの周縁部を形
成する周縁部成形面34とから構成されている。
【0023】濾過部成形面32は、前述のように、ジャ
バラ状の波状面32nと三角形状の側壁面32sとから
構成されており、その波状面32n及び側壁面32sに
複数の空気吸引細孔32kが形成されている。それらの
空気吸引細孔32kは波状面32nと側壁面32sとに
ほぼ均等な密度で形成されており、図示されていない吸
引装置が駆動されることで、濾過部成形面32内の空気
が空気吸引細孔32kを介して前記吸引装置に吸引され
る。なお、図5(A)には、波状面32nの空気吸引細
孔32kは省略されている。また、濾過部成形面32の
波状面32nには実施形態2で説明した針状の突起物3
3が縦向(Z方向)きに形成されている。
【0024】成形型30の濾過部成形面32及び周縁部
成形面34には、フィルタの骨組みとなる補強枠体40
がセットされる。補強枠体40はフィルタを構成する不
織布Fp,Faの折り曲げ部に埋め込まれる部材であ
り、一般的にその不織布Fp,Faと等しい樹脂で形成
されている。
【0025】次に、不織布の製造方法について説明す
る。なお、不織布の製造に使用される設備は実施形態1
で説明した不織布製造設備20が使用されるため、その
説明は省略する。先ず、上記したように、成形型30の
濾過部成形面32及び周縁部成形面34上に補強枠体4
0がセットされる。さらに、前記吸引装置が駆動されて
濾過部成形面32内の空気が空気吸引細孔32kを介し
てその吸引装置に吸引される。次に、紡糸ノズル24か
らほぼ一定量の繊維Fが紡出されている状態で、図6に
示すように、コンベヤ21が一定速度で駆動され、成形
型30が紡糸ノズル24の下を一定速度で移動する。
【0026】これによって、成形型30の濾過部成形面
32及び周縁部成形面34にはY方向における先端側
(図において左端)から順番に半溶融状態の繊維Fが積
層される。このとき、成形型30の濾過部成形面32に
形成された空気吸引細孔32kからはその濾過部成形面
32内の空気が吸引されるため、濾過部成形面32に紡
出された繊維Fは空気吸引細孔32kの働きでその濾過
部成形面32に吸着される。したがって、濾過部成形面
32が傾斜の大きい波状面32n及び側壁面32sから
構成されていても、その波状面32n及び側壁面32s
に繊維Fを均等な厚みで積層させることができる。即
ち、上記波状面32n及び側壁面32sが本発明におけ
る成形面の傾斜部に相当し、空気吸引細孔32k及び吸
引装置が本発明の繊維を吸引する手段に相当する。
【0027】前述のように、成形型30の周縁部成形面
34及び濾過部成形面32の側壁面32sには突起物3
3が設けられていないため、紡糸ノズル24から周縁部
成形面34及び濾過部成形面32に紡出された繊維Fは
単位重量あたりの体積が小さい(厚み寸法が小さい)強
い不織布Fp(図4のクロスハッチ参照)となる。一
方、濾過部成形面32の波状面32nには突起物33が
設けられているため、紡糸ノズル24から濾過部成形面
32の波状面32nに紡出された繊維Fは前述のように
単位重量あたりの体積が大きい(厚み寸法が大きい)強
度のある不織布Faとなる。
【0028】また、成形型30の濾過部成形面32及び
周縁部成形面34上には補強枠体40がセットされるた
め、その補強枠体40は濾過部成形面32上に形成され
た不織布Fa、及び周縁部成形面34上に形成された不
織布Fpに埋設される。上記不織布Fp,Faは冷却硬
化させた後、成形面12から取外され、仕上げ加工され
てフィルタとなる。
【0029】このように、本実施形態に係る不織布の製
造方法によると、濾過部成形面32には半溶融状態の繊
維を吸引する手段が設けられているため、その濾過部成
形面32の傾斜部においても半溶融状態の繊維を良好に
積層することができる。なお、本実施形態では、濾過部
成形面32に複数の空気吸引細孔32kを形成する例を
示したが、空気吸引細孔32kを形成する代わりに濾過
部成形面32を網状板により形成することも可能であ
る。
【0030】また、フィルタの骨組みとなる補強枠体4
0を成形面31上にセットした後、その成形面31に半
溶融状態の繊維Fを紡出する方法のため、補強枠体40
が埋め込まれたフィルタを容易に製造できる。このた
め、フィルタの製造後にそのフィルタを補強する工程が
不要になる。なお、本実施形態では、フィルタの折り曲
げ部に補強枠体40を埋め込む例を示したが、その補強
枠体40の形状を適宜変更して、埋め込む部位を変える
ことも可能である。
【0031】なお、実施形態1から実施形態3では、成
形後の不織布Fを冷却硬化させて成形型10,30の成
形面12,31から取外す例を示したが、成形型を樹脂
の網板等で形成することにより、不織布Fと成形型とを
一体化することも可能になる。このように、不織布Fと
成形型とを一体化することにより、不織布を成形面から
剥がす工程が不要になり、不織布の製造が容易になる。
さらに、不織布Fの強度も向上する。ここで、不織布F
と成形型とを一体化する際には、成形面の突起物をラン
ダム方向に形成すれば不織布Fと成形型との密着性が向
上する。また、突起物を針状ではなく鉤状に形成しても
良い。
【0032】
【発明の効果】本発明によると、成形面上に紡出された
繊維の多くが縦向きあるいは傾斜した状態で積層される
ため、繊維が成形面にほぼ平行に積層される場合と比較
して各繊維間における積層方向の空隙が多くなり、不織
布の単位重量あたりの体積(厚み寸法)を大きくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る不織布の製造方法で
使用される成形型の斜視図(A図)、その成形型の側面
図(B図)である。
【図2】本発明の実施形態1に係る不織布の製造方法を
表す側面図(A図)及びA図のB部拡大図(B図)であ
る。
【図3】本発明の実施形態2に係る不織布の製造方法で
使用される成形型の斜視図(A図)、その成形型の縦断
面図(B図)である。
【図4】本発明の実施形態2に係る不織布の製造方法を
表す側面図である。
【図5】本発明の実施形態3に係る不織布の製造方法で
使用される成形型の斜視図(A図)、その成形型の縦断
面図(B図)である。
【図6】本発明の実施形態3に係る不織布の製造方法を
表す側面図である。
【図7】従来の不織布の製造方法を表す斜視図(A
図)、及びA図のB−B矢視断面図(B図)である。
【符号の説明】
F 繊維、不織布 10 成形型 12 成形面 13 突起物 30 成形型 31 成形面 32 濾過部成形面 32n 波状面(成形面の傾斜部) 32s 側壁面(成形面の傾斜部) 32k 空気吸引細孔(繊維を吸引する手段) 33 突起物 34 周縁部成形面 40 補強枠体(フィルタの骨組みとなる部材)
フロントページの続き (72)発明者 若山 幸信 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内 Fターム(参考) 4D019 BA13 BB03 CA02 CB06 4L047 BA09 BA23 BB00 CC12 EA01 EA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形面上に半溶融状態の繊維を紡出する
    ことにより形成される不織布の製造方法であって、 半溶融状態の繊維が絡まる突起物が複数形成された成形
    面を準備する工程と、 前記成形面に半溶融状態の繊維を紡出する工程と、を有
    することを特徴とする不織布の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不織布の製造方法であっ
    て、 成形面は、フィルタの片側面と等しい形状に形成されて
    いることを特徴とする不織布の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の不織布の製
    造方法であって、 成形面の突起物は、同一方向を指向して形成されている
    ことを特徴とする不織布の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の不織布の製造方法であって、 成形面の傾斜部には、半溶融状態の繊維を吸引する手段
    が設けられていることを特徴とする不織布の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の不織布の製造方法であって、 前記成形面に半溶融状態の繊維を紡出し、その繊維と前
    記成形面と一体化させることを特徴とする不織布の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の不織布の製造方法であっ
    て、 突起物がランダム方向に形成されていることを特徴とす
    る不織布の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の不織布の製造方法であっ
    て、 フィルタの骨組みとなる部材を成形面上にセットした
    後、前記成形面に半溶融状態の繊維を紡出することを特
    徴とする不織布の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の不織布の製造方法によって製造された不織布。
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JP2010189818A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Toyota Boshoku Corp 不織布の製造方法及びその製造装置

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