JP2002265928A - 建築用変成シリコーン系シーリング材 - Google Patents

建築用変成シリコーン系シーリング材

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JP2002265928A
JP2002265928A JP2001110608A JP2001110608A JP2002265928A JP 2002265928 A JP2002265928 A JP 2002265928A JP 2001110608 A JP2001110608 A JP 2001110608A JP 2001110608 A JP2001110608 A JP 2001110608A JP 2002265928 A JP2002265928 A JP 2002265928A
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JP
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polysulfide
modified silicone
bis
polymer
sealing material
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JP2001110608A
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Yusuke Sonoda
祐介 薗田
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面タックが少なく、耐候性の良好な、変成
シリコーン系シーリング材を提供することを目的とす
る。 【解決手段】(A)珪素原子に結合した水酸基および
(または)加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成
することにより架橋しうる珪素含有基を少なくとも1個
有するゴム系有機重合体と、(B)ポリサルファイドポ
リエーテル重合体、(C)ビス(アルコキシシリルオル
ガノ)ポリスルフィドを含有する多官能オルガノシラン
を主成分とする建築用変成シリコーン系シーリング材組
成物を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内外装の
部材間やジョイント部の目地に充填し、風雨の侵入を防
止する建築用変成シリコーン系シーリング材に関する。
【0002】更に詳しくは,JIS A 5758に規
定されている建築用シーリング材系統に属し、耐候性が
良好でとりわけ薄層部の劣化が少ない変成シリコーン系
シーリング材に関する。
【0003】
【従来の技術】建築用変成シリコーン系シーリング材
は、ペースト状に調整された一成分または、二成分で提
供され、これを建築物の目地に充填・施工し硬化させ
る。このシーリング材は、主成分としてシロキサン結合
を形成することにより架橋しうる珪素含有基を有するゴ
ム系有機重合体(以下変成シリコーン樹脂という)、硬
化剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、可塑剤、充填剤、酸化
防止剤、紫外線防止剤、染・顔料等からなる組成物であ
り、経済性に優れ、かつ耐候性等の特性が、総合的に優
れるため近年ますます多用されている。
【0004】特に、作業上の低温から高温まで広範囲で
の作業性、硬化性、ゴム弾性、耐候性、耐久性、動的追
随性に優れること、一成分化した場合の貯蔵安定性、ま
た色調の安定性、他部材への汚染性などが良好なことか
ら、高層ビルから戸建住宅まで幅広い分野で使用されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】変成シリコーン樹脂の
主鎖構造としては、作業性、広温度範囲での柔軟性など
から、ポリオキシアルキレン重合体が主に用いられる。
しかしながら、その構造に起因する問題点として、表面
タックそれによる表面汚れ、および耐紫外光劣化性があ
る。
【0006】変成シリコーン系シーリング材のタック軽
減のため、乾性油に代表される空気硬化性化合物を添加
することが行われている(特公平5−82860)。ま
た、特公昭62−26349には、光硬化性化合物を添
加する方法が提案されている。
【0007】これらの添加剤を添加した場合、長期にお
いて硬化物表面が内部に比べ、高硬度、低伸びとなる。
そのため、目地伸縮により表面クラックが発生し外観不
良となる場合がある。また、目地構造上、施工上の問題
で発生する薄層の部分においては、硬化劣化が著しいと
いう欠点がある。
【0008】特に、変成シリコーン樹脂として、高分子
量、かつ単分散のものを用いた場合、均一な架橋構造が
得られ、硬化性、硬化物のゴム物性は良好なシーリング
材を容易に調整することが可能だが、空気硬化性化合
物、光硬化性化合物を添加すると上記現象が顕著になる
ことが判った。
【0009】空気硬化性化合物は、硬化物表面におい
て、空気中の酸素により重合することで、当初の目的で
ある表面タックの軽減には顕著な硬化を示すが、長期に
おいて、さらに重合が進み、硬度上昇、伸び低下を引き
起こすと考えられる。特に、変成シリコーン樹脂とし
て、特開平3−47825に記載の高分子量、単分散の
ものを使用した場合、架橋構造が均一で強固なため、空
気硬化性化合物の重合が進んだ場合、相溶性のためか、
硬度上昇、伸び低下が顕著である。同様に、光硬化性化
合物を使用した場合も、上記現象が見られる。
【0010】弾性シーリング材のベースポリマーとして
は、変成シリコーンポリマーの他に代表的なものとして
はポリサルファイドポリマー、シリコーン、ポリウレタ
ン等がある。その中でポリサルファイドポリマー(米国
特許第2,466,963号記載)は、・表面汚れが少
ない、・耐候性に優れる等の特徴があるが、動的な耐久
性が不足するため、金属カーテンウォール等の動きの大
きい目地では、そのムーブメントにより表面しわ、破断
等が発生し易く、適用が困難である。しかしながら、比
較的ムーブメントの小さい目地等では表面汚れが少ない
ことから多く使用されている。特に、タイル目地、石材
目地等の外観意匠が重要視される用途では好んで使用さ
れる。
【0011】変成シリコーン樹脂にポリサルファイドポ
リマーを添加し表面のタックを軽減する検討がなされて
いる(特公平1−31548)。しかし、ポリサルファ
イド添加による耐候性の向上効果が見られるものの、変
成シリコーン樹脂とポリサルファイドポリマーとの相溶
性が乏しく、シーリング材の引張特性等の基本特性が低
下する問題がある。そのため、動的な耐久性が低下して
しまうためシーリング材としての適用は難しい。
【0012】他材料との相溶性を向上させる目的でポリ
サルファイド鎖中にポリプロピレングリコール鎖等のポ
リエーテル構造を導入したポリサルファイドポリエーテ
ルポリマーが提案されている(特開平3−13405
8、特開平4−363325等)が、ポリエーテル鎖を
導入した結果、耐候性、表面タック等の特性が低下す
る。そのため変成シリコーン樹脂に添加した場合、改善
効果は殆ど見られない。
【0013】本発明の目的は、上記現状の変成シリコー
ン樹脂の欠点を鑑みなされたもので、耐候性に優れ、表
面タックの少ない変成シリコーン系シーリング材を提供
することにある。
【0014】そこで本発明者は、耐候性とりわけ紫外線
による劣化性の向上のため種々検討を重ねた結果、変成
シリコーン樹脂に、ポリサルファイドポリエーテル重合
体、および特定のシランカップリング剤を添加すること
により耐紫外線劣化性、特に薄層部における耐候性が向
上することを見出した。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち、(A)珪素原
子に結合した水酸基および(または)加水分解性基を有
し、シロキサン結合を形成することにより架橋しうる珪
素含有基を少なくとも1個有するゴム系有機重合体と、
(B)ポリサルファイドポリエーテル重合体と、(C)
ビス(アルコキシシリルオルガノ)ポリスルフィドを含
有する多官能オルガノシランを主成分とする建築用変成
シリコーン系シーリング材組成物に関するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】(A)の変成シリコーン樹脂の例
としては、例えば主鎖が実質的にポリエーテルやアクリ
ルなどの重合体に反応性シリコーン官能基を導入した重
合体があげられる。数平均分子量としては、3,000
〜30,000が好ましいがより好ましくは15,00
0〜20,000のもので、一般に変成シリコーン樹脂
と呼ばれるものである。これらの具体例としては、既に
工業的に生産されていて、MSポリマー(鐘淵化学工業
(株)製)、「エクセスター」(旭硝子(株)製)を利
用できる。
【0017】(B)のポリサルファイドポリエーテル重
合体としては、ポリサルファイド重合体の主鎖にポリエ
ーテル鎖を導入したもので、特開平3−134058、
特開平4−363325等に記載されている重合体を使
用できる。これは、高極性のポリサルファイド主鎖にポ
リエーテル鎖を導入したもので末端にSH基を持ってい
る。すなわち、下記一般式(1)で示されるポリサルフ
ァイドポリマーと主鎖中に−(RO)n−(ただし、
Rは炭素数2〜4のアルキレン基、nは6〜200の整
数を示す。)及びジスルフィド結合を含み、かつ末端に
チオール基を有する組成物である。
【0018】
【化1】 ただし、xは1〜5の整数であり、mは1〜50野整数
である。また、R2は−CHCH−、−C
−、−COCHOC−、−C
OC−等の有機残基である。
【0019】具体的には、東レチオコール(株)より、
LP282として販売されているものが使用できる。配
合量は、変成シリコーン樹脂100重量部に対して、1
〜15重量部が好ましい。1重量部より少ないと、耐候
性の改善効果が少なく、15重量部より多い場合は表面
タックが増加する。
【0020】本発明のビス(アルコキシシリルオルガ
ノ)ポリスルフィドとは、ポリスルフィド橋中に約2個
から約8個の硫黄原子を含むトリアルコキシオルガノシ
ランで、ポリスルフィドの成分または構造を含むシラン
カップリング剤である。
【0021】適当なビス(アルコキシシリルオルガノ)
ポリスルフィドの構造としては、以下の構造のものであ
る。
【0022】
【化2】 (式中、Rは炭素原子数1〜4個のアルキル基、シク
ロヘキシル基またはフェニル基である。Rは炭素原子
数1〜18個の2価の炭化水素基である。Xは炭素原子
数1〜8個のアルコキシ基、または炭化水素基5〜8個
のシクロアルコキシ基である。nは2から8の整数であ
る。aは1〜3の整数である。)
【0023】本発明のビス(アルコキシシリルオルガ
ノ)ポリスルフィドの具体的なものとしては以下のもの
がある。:3,3’−ビス(トリメトキシシリルプロピ
ル)ジスルフィド、3,3’−ビス(トリエトキシシリ
ルプロピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス(トリ
エトキシシリルプロピル)オクタスルフィド、3,3’
−ビス(トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィ
ド、2,2’−(トリメトキシシリルエチル)テトラス
ルフィド、3,3’−ビス(トリメトキシシリルプロピ
ル)トリスルフィド、3,3’−ビス(トリエトキシシ
リルプロピル)トリスルフィド、3,3’−ビス(トリ
プトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,3’−ビ
ス(トリメトキシシリルプロピル)ヘキサンスルフィ
ド、3,3’−ビス(トリメトキシシリルプロピル)オ
クタスルフィド、3,3’−ビス(トリオクトキシシリ
ルプロピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス(トリ
メトキシシリルプロピル)トリスルフィド等。
【0024】本発明の他の配合剤としては、硬化促進
剤、硬化遅延剤、可塑剤、充填剤、染・顔料、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、表面タック防止剤として光硬化性化
合物・空気硬化性化合物、その他の添加剤を必要に応じ
て使用する。充填剤としては、炭酸カルシウム、タル
ク、カオリンなどの無機充填剤を建築用シーリング材と
してのペースト状適正なチキソトロピー性付与のために
変成シリコーン樹脂100重量部に対して150〜25
0重量部用いる。
【0025】本発明の組成物を、シーリング材として用
いる場合は、1成分形、2成分形いずれの形にも応用で
きる。1成分形の場合は、配合物から水分を除去し、密
閉容器に充填し供給する。2成分形の場合は、基剤と硬
化剤を2つの成分に分離し供給する。
【0026】
【実施例】次に、本発明のシーリング材の実施例に基づ
き、具体的に説明する。 (実施例1〜3、比較例1〜2)
【0027】表1に示す基剤配合組成に従い、各成分を
バタフライミキサーにて混練した後、3本ロールにて分
散させる。その後バタフライミキサーにて再混合、脱気
し基剤とした。また、表1の硬化剤配合に従い、窒素気
流下硬化触媒、可塑剤、充填材をバタフライミキサーで
混合し、硬化剤とした。
【0028】
【表1】
【0029】上記方法で製造した基剤:硬化剤を10:
1の割合で混合し、以下(1)〜(3)に示す試験を行
った。なお、試験体としては、J1S A 1439引
張接着性試験における試験体を用い、接着面にはプライ
マーNEW80(日立化成ポリマー(株)製)を予め塗
付した。
【0030】(1)引張接着性 JISA1439引張接着性試験に従い、50%伸長時
の引張応力(M50)、最大引張応力(Tmax)、破
断時の伸び(Eb)を測定した。
【0031】(2)表面タック 23℃,50%で1日後、7日後の表面タックを指触に
て判定した。
【0032】(3)耐候性試験:サンシャインウエザー
メータ(スガ試験機(株)製)にて、500時間照射し
た後の劣化状況を観察した。照射は、A;5mm厚みの
硬化物と、B;0.5mm厚みの硬化物の二条件の試験
片で行った。
【0033】試験結果を以下表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】変成シリコーン樹脂に、ポリサルファイ
ドポリエーテル重合体とビス(アルコキシシリルオルガ
ノ)ポリスルフィドを含有する多官能オルガノシランを
添加することによって、耐候性の優れた建築用変成シリ
コーン系シーリング材が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)珪素原子に結合した水酸基および
    (または)加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成
    することにより架橋しうる珪素含有基を少なくとも1個
    有するゴム系有機重合体と、(B)ポリサルファイドポ
    リエーテル重合体と、(C)ビス(アルコキシシリルオ
    ルガノ)ポリスルフィドを含有する多官能オルガノシラ
    ンを主成分とする建築用変成シリコーン系シーリング材
    組成物。
JP2001110608A 2001-03-06 2001-03-06 建築用変成シリコーン系シーリング材 Pending JP2002265928A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009108246A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Sunstar Engineering Inc 石目地用シーリング材組成物
WO2010013653A1 (ja) * 2008-07-28 2010-02-04 旭硝子株式会社 粘着体、粘着シートおよびその用途

Cited By (2)

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