JP2002265001A - 濾過袋 - Google Patents

濾過袋

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JP2002265001A
JP2002265001A JP2001360372A JP2001360372A JP2002265001A JP 2002265001 A JP2002265001 A JP 2002265001A JP 2001360372 A JP2001360372 A JP 2001360372A JP 2001360372 A JP2001360372 A JP 2001360372A JP 2002265001 A JP2002265001 A JP 2002265001A
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filter bag
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Kiyo Kuroda
紀代 黒田
Naoya Kuroda
直也 黒田
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Refuse Receptacles (AREA)
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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 除去対象物質を多量に捕集した場合にお
いても目詰まりを起し難い水切り袋やストレーナなどの
濾過袋を得る。 【解決手段】 濾過袋が拡がる量を制限する事により、
袋のなかほどにくびれ部12を形成する。これにより、
除去対象物質はくびれ部12の下流側の部屋9(b)に
集中して堆積するため、除去対象物質を多量に捕集した
場合においても、くびれ部12の上流側の部屋9(a)
が良好に流体成分を透過するため、目詰まりを起し難い
濾過袋を得る事が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台所の生ゴミを受
ける、水切り用生ゴミ受け籠や、三角コーナー(これ
も、本文中、生ゴミ受け籠として記述する)の排水口に
装着される水切り袋をはじめ、ストレナ−,フィルタ
ー,一般濾過膜,精密濾過膜,限外濾過膜など、分離機
構としてふるい分けを利用した濾過袋及び濾過袋を備え
た濾過装置や機械装置全般に関するものである。
【0002】
【従来の技術】分離機構としてふるい分けを使用した濾
過袋は流体中の除去対象物質の除去を目的として、極め
て多岐の用途に使用されている。このような濾過袋の身
近な例としては台所の排水口や三角コーナーなどに使用
する水切り袋が挙げられる。
【0003】そもそも台所の排水口や三角コーナーに
は、調理をした際あるいは、洗い物をした際に出る生ゴ
ミを別に取り分けずに水と共に流しても、生ゴミが下水
に流出せず水切りもすることが出来る水切り用生ゴミ受
け籠(籠本体に水切り用の排水孔が多数設けられてい
る)が取り付けられている。そして、水切り用生ゴミ受
け籠に貯まった生ゴミを捨てる際には、この生ゴミ受け
籠を取り出して、ゴミ箱や樹脂フィルムの袋などに入れ
なおして捨てたりしている。生ゴミ受け籠の目に詰まっ
た生ゴミを取り除きながら、きれいに生ゴミ受け籠を洗
って元に戻している。しかしながら、この生ゴミ受け籠
に水切り袋を入れておけば、生ゴミは最初から水切り袋
に貯まるので、生ゴミ受け籠から水切り袋を取り出すこ
とで生ゴミを捨てることが出来、さらに生ゴミ受け籠の
掃除が楽になることから、水切り袋は広く使われてい
た。
【0004】例えば、従来の水切り袋は図1に示すよう
なものがある。この水切り袋は、四角い形状の一辺が開
口された袋状のもので、天然繊維や樹脂の不織布、フイ
ルム、ニットあるいはネット等で作られている。表面
は、水切りをするためにポーラスにされていたり、無数
の小孔が開けられていたりしている。このような水切り
袋は、生ゴミ受け籠の内側に押し付けられ、上方を生ゴ
ミ受け籠の外側に折り曲げられて取り付けられて使用さ
れていた。
【0005】また、分離機構としてふるい分けを利用し
た濾過袋は水切り袋以外にも多岐の用途に使用されてい
る。例えば濾過袋の工業用途としては、住友スリーエム
株式会社製フィルターバック(3M 100シリーズ,
500シリーズ,PES.PELシリーズフィルターバックな
ど)用カタログに記載されているように、フィルターバ
ックなどの濾過袋は、例えば化学業界では、製品出荷前
チェック、製品原料受入濾過、塗料、プロセスフィルタ
ー、工業用水、ボイラー水、RO膜保安濾過、レジン除
去、用途製品原料受入濾過、接着剤、廃水などの用途
に、また例えば食品業界では、製品濾過、容器洗浄水、
原料濾過、お茶、糖液、食品油、コーヒー油分除去、容
洗器浄、地下水濾過、活性炭除去、飲料仕込み水濾過、
果汁濾過などの用途に、またメッキ業界では、銀メッ
キ、銅メッキ、銅箔用硫酸同メッキ、ニッケルメッキ、
クロムメッキ、活性炭除去、洗浄水、廃水などの用途
に、また金属加工業界では、研削クーラント、研削・研
磨クーラント、伸銅・伸線クーラント、エッジング液、
洗浄水などの用途に、また印刷業界では、しめし水、冷
却水などの用途に、さらにまた医薬、化粧品業界では、
原料濾過、工水濾過、廃水などの用途に、流体中の除去
対象物質の除去を目的として使用されている。また、家
庭用品としての濾過袋の用途としては、(洗濯機など
の)洗濯水中の糸くず等を取り除く事を目的とした濾過
袋や、コーヒーのフィルター等に代表される濾紙、天ぷ
らの揚げカス等を除くために油を濾す器(油漉)などが
挙げられる。これらの中には、多くの粒子を捕集する事
を目的としている物も多く、形状も円錐状や袋状などの
内容積が大きくなるよう工夫されている。
【0006】さらにまた、濾過袋を通過する粒子径が比
較的大きい濾過袋としてはストレーナが挙げられる。ス
トレーナとは金網などで構成された流体中の比較的大き
なゴミ(除去対象物質)を捕集する濾材であり、自動車
や船舶、各種機械の潤滑油・燃料油等のオイル系統、冷
凍機での冷媒回路、給水回路内などの液体の流れる機械
装置の保護部品として使用されている。通常ストレーナ
は、長期間、メンテナンスなしでの使用を原則としてい
る。ストレーナの詰まりを低減する方策としては、形状
を円錐形にするなどの濾材の表面積を大きくする策が取
られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
台所の排水口や三角コーナーなどに取り付けて使用する
水切り袋にあっては、生ゴミ(流体すなわち排水中の除
去対象物質に相当)が入ってくると、水切り袋は生ゴミ
受け籠の内側に貼り付くようにくっつくため、水切り袋
と生ゴミ受け籠との間には水分が貯まりやすくなる。さ
らに、生ゴミと生ゴミ受け籠が水切り袋を介して接して
しまうため、カビや細菌類が繁殖して生ゴミ受け籠にヌ
メリを生じたり、悪臭をもたらしやすかった。また、水
切り袋は生ゴミ受け籠の内側に貼り付くようにくっつく
ため、生ゴミを水(流体すなわち排水に相当)と共に流
す場合、水は水切り袋に穿設された透孔のうち、生ゴミ
受け籠に設けられた排水孔近傍の(水切り袋上に穿設さ
れた)透孔に集中して通過する。このため、生ゴミ受け
籠に設けられた排水孔近傍の(水切り袋上に穿設され
た)透孔が生ゴミなどにより塞がれると、水切り袋に生
ゴミがあまり貯まっていない状態においても水切り能力
は著しく低下してしまい、調理をしたり、洗い物をした
場合、台所の流しが汚水であふれたりするという不具合
を生じてしまう。さらにこの水切り能力が低下した場合
においては、水切り袋の表面全体にわたって、ヌメリを
有した汚物が付着しているため、水切り袋を交換する場
合、このヌメリを触ることとなり、極めて非衛生的であ
るとともに、不快感を与えてしまう。
【0008】また水切り袋の場合と同様に、ストレーナ
や一般濾過膜を使用した濾過袋にあっても、流体中の除
去対象物質は濾材表面に堆積するため、除去対象物質の
堆積量増加に伴い、流体が濾過袋を透過する際の圧損が
増加し、透過流速が著しく低下してしまうといった問題
を有していた(この事は分離機構としてふるい分けを利
用した濾過袋全般に該当する問題である)。特にストレ
ーナの場合、圧損が小さい事が要求される場合が多く、
除去対象物質の濃度が十分に小さい場合にしか使用出来
ないといった問題があった。
【0009】本発明は、これらの問題の解決を課題とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
濾過袋は、上部の一辺に開口部を設けると共に、袋壁面
に多数の透孔を穿設した濾過袋において、開口部より離
れた部分に袋が拡がる量を制限する手段を備えたことを
特徴とする。
【0011】なお、本明細書における透孔とは、袋壁面
上で水や空気などの流体が透過する機能を有する部分を
示しており、袋壁面に設けられた孔や切り込みのほか
に、袋壁面そのものが透水性を有しているネットやニッ
ト(編物を含む),メュシュ,不織布,透水膜(シー
ト)、金網等を含んでいる。
【0012】本発明の請求項2に係る濾過袋は、濾過袋
を籠に固定して使用する場合において、袋が拡がる量を
制限する手段を設ける事により、袋が拡がる量を制限す
る手段の少なくとも一部が籠の壁面から離れている事を
特徴とする。
【0013】本発明の請求項3に係る濾過袋は、濾過袋
をひろげた状態(あるいは、濾過袋の実使用状態)にお
いて袋が拡がる量を制限する手段がくびれ部を形成する
事を特徴とする。なお、濾過袋の実使用状態とは、濾過
袋を実際に使用する状態において濾過を行う部材として
機能する部分を示している。
【0014】本発明の請求項4に係る濾過袋は、濾過袋
をひろげた状態(あるいは、濾過袋の実使用状態)にお
いて袋が拡がる量を制限する手段が形成したくびれ部
が、濾過袋をくびれ部を介して互いに連通した開口部側
の小部屋と底縁側の小部屋とに分断する事を特徴とす
る。
【0015】本発明の請求項5に係る濾過袋は、開口部
側の小部屋が、濾過袋を通過する流体中の除去対象物質
を殆ど捕集する事無く流体の濃縮を行う第1の濾過部を
形成すると共に、底縁側の小部屋が、第1の濾過部で濃
縮した流体中の除去対象物質を捕集する第2の濾過部を
形成する事を特徴とする。
【0016】本発明の請求項6に係る濾過袋は、濾過袋
をひろげた状態(あるいは、濾過袋の実使用状態)にお
いて袋が拡がる量を制限する手段の上流側がテーパーを
有している事を特徴とする。
【0017】本発明の請求項7に係る濾過袋は、濾過袋
をひろげた状態(あるいは、濾過袋の実使用状態)にお
いて袋壁面同士が離れる距離を制限することにより、袋
が拡がる量を制限することを特徴とする。
【0018】本発明の請求項8に係る濾過袋は、袋壁面
同士を部分的に接合することにより、袋が拡がる量を制
限することを特徴とする。
【0019】なお、本明細書における接合とは、袋壁面
同士を接触あるいは近接させると共に、この接触あるい
は近接させた袋壁面同士を固定する事を意味している。
袋壁面同士を固定する方策としては、接着剤などで接着
して固定するなどの方策の他に、縫製や、鋲や、マジッ
クテープ(登録商標 株式会社クラレ)などにより固定
する方策、袋壁面同士を融着させる方策や、(濾過袋が
金網などで形成している場合にあっては)スポット溶接
やカシメ加工など様々な方策があげられる。
【0020】本発明の請求項9に係る濾過袋は、袋壁面
を部分的に収縮させる事により、袋が拡がる量を制限す
ることを特徴とする。
【0021】本発明の請求項10に係る濾過袋は、袋壁
面が伸びる量を部分的に抑える事により、袋が拡がる量
を制限することを特徴とする。
【0022】本発明の請求項11に係る濾過袋は、袋を
折り曲げる事により、袋が拡がる量を制限することを特
徴とする。
【0023】本発明の請求項12に係る濾過袋は、袋が
拡がる量を制限する手段を、袋の側端部あるいは側端部
近傍に備えた事を特徴とする。
【0024】本発明の請求項13に係る濾過袋は、袋が
拡がる量を制限する手段を、袋の両側端部あるいは両側
端部近傍に備えた事を特徴とする。
【0025】本発明の請求項14に係る濾過袋は、袋が
拡がる量を制限する手段を、袋の底縁部近傍に備えた事
を特徴とする。
【0026】本発明の請求項15に係る濾過袋は、袋が
拡がる量を制限する手段を、袋の開口部,側端,及び底
縁より離れた部分に備えた事を特徴とする。
【0027】本発明の請求項16に係る濾過袋は、袋が
拡がる量を制限する手段を設けることにより、袋を複数
の小部屋に分割する事を特徴とする。
【0028】本発明の請求項17に係る濾過袋は、水切
り袋である事を特徴とする。
【0029】本発明の請求項18に係る濾過袋は、台所
用水切り袋である事を特徴とする。
【0030】本発明の請求項19に係る濾過袋は、スト
レーナである事を特徴とする。
【0031】本発明の請求項20に係る機械装置は、請
求項1〜19の何れかに記載の濾過袋を備えた事を特徴
とする。
【0032】
【発明実施の形態】以下、発明実施の形態を実施例にも
とづき図面を参照にして説明する。
【0033】図2は本発明の一実施例に係る水切り袋1
であって、多数の透孔を穿設した袋壁面2の両側縁2
a,2bを接合した筒状体3の一端(下端)内面を所定
の幅に合せて互いに接合することにより封口して、底縁
4を形成すると共に、筒状体3の側壁に、前記底縁4の
各端部から筒状体3の他端(上端)開口部5に亘る、ま
ち6を形成した扁平袋において、袋のなかほど二ヶ所に
袋壁面2(図中、前面と側面側)同士を互いに接合する
接合部10を設けたものであり、この接合部10を設け
た点が図1に示した従来の水切り袋とは異なる。
【0034】図3は、図2に示す本発明の実施形態の水
切り袋1をひろげた状態を示している。水切り袋1のな
かほどに設けられた接合部10で袋壁面2(図中、前面
と背面側)同士が互いに接合されている事により水切り
袋1の拡がる量が制限されるため、水切り袋1をひろげ
た状態において接合部10で水切り袋1はくびれ部12
を形成する。この場合、水切り袋1はくびれ部12を介
して互いに連通した開口部側の小部屋9(a)と底縁側
の小部屋9(b)に分断されて拡がる。
【0035】図4は、シンクの排水口に設けた水切り袋
1(すなわち、水切り袋1の実使用状態)を方向11よ
り見たものであり、図4(a)は水切り袋1内が膨らん
でいない生ゴミ(除去対象物質に相当)などが入ってい
ない場合を、図4(b)は水切り袋1内に生ゴミなどが
入り水切り袋1が膨らんだ場合を示している。図中、1
3はシンクでその底部の一番低いところにシンク排水口
が断付部を有して設けられている。シンクの排水口に
は、水切り用生ゴミ受け籠8(濾過袋を固定する籠に相
当)が落とし込まれており、この水切り用生ゴミ受け籠
の開口周縁の上方には、円盤状でその中心から複数本の
切り込みが設けられたゴムの蓋14がシンク排水口の断
付部にのるように設置されている。また、水切り用生ゴ
ミ受け籠8には、生ゴミ受け籠の清掃を楽にするための
水切り袋1が入れてある。なお、文章段落0013にお
いて記載したように、濾過袋(この場合、水切り袋1に
相当)の実使用状態とは、濾過袋を実際に使用する状態
において濾過を行う機能する部分を示している。例えば
図4において、水切り袋1が実際に濾過を行う部分は、
ゴムの蓋14と生ゴミ受け籠8に囲まれた部分に限られ
るため、図4に係る水切り袋1の実使用状態とは、水切
り袋1のゴムの蓋14と生ゴミ受け籠8に囲まれた部分
を示す事となる。なお、濾過袋の実使用状態は、使用状
態により適宜変化する事を予め記載しておく。
【0036】上記したように、接合部10で袋壁面2同
士を互いに接合する事により水切り袋1が拡がる量が制
限されるため、シンクの排水口に水切り袋を取り付けて
使用する場合、袋が拡がる量を制限する手段(この場合
は袋壁面2同士を互いに接合する接合部10)の少なく
とも一部が生ゴミ受け籠8の壁面から離れる事となる。
このように、袋が拡がる量を制限する手段の少なくとも
一部が生ゴミ受け籠8の壁面から離れるため、図4に示
すように、接合部10と水切り用生ゴミ受け籠8との間
に空間が形成される。このため、図4(b)に示す様に
水切り袋1内に生ゴミなどが入り水切り袋1が膨らんだ
場合においても、水切り袋1の壁面2は水切り用生ゴミ
受け籠8は互いに接しにくくなる(水切り袋1の壁面2
と生ゴミ受け籠8との間に空間が形成される)。従っ
て、水分を含んだ生ゴミが水切り袋1内にたまった場合
においても、水切り袋1内の養分を含んだ生ゴミからも
離れるため、水切り袋1及び水切り用生ゴミ受け籠8は
乾燥し易くなり、水切り用生ゴミ受け籠8に水分が貯ま
りにくくなる。更に、水切り用生ゴミ受け籠8が養分を
含んだ生ゴミから離れるため、生ゴミ受け籠8でカビや
細菌類が繁殖しにくくなり、ヌメリを生じたり、悪臭が
発生することを抑えられる。
【0037】また、水切り袋1と水切り用生ゴミ受け籠
8が離れることにより、生ゴミを水と共に流す場合、水
は水切り袋1に穿設された透孔全体に分散されて通過す
る(従来の水切り袋1にあっては、水切り袋1は水切り
用生ゴミ受け籠8の内側に貼り付くようにくっつくた
め、水は水切り用生ゴミ受け籠8に設けられた排水孔近
傍の透孔に集中して通過する)ため、水切り袋1の透孔
がふさがりにくくなり水切れ性は向上する。このため、
(例えば文章段落0007で記載したように)従来の水
切り袋で見られた水切り袋1に生ゴミがあまり貯まって
いない状態においても水切り能力は著しく低下してしま
い、調理をしたり、洗い物をした場合、台所の流しが汚
水であふれたりするという不具合を低減する事が出来
る。
【0038】図5は、図4(b)における排水の流れを
示しており、図中20の矢印は(水切り袋1の袋壁面2
を透過するまでの)排水(水切り袋の場合、生ゴミなど
を含んだ水を示す)の流れを、図中23の矢印は水切り
袋1の袋壁面2を透過した排水の流れを示している。排
水口に流された排水は、矢印20及び矢印23が示す様
に、壁面2で排水中の水分を透過(矢印23で示される
排水の流れに相当)しながら、部屋9(a)からくびれ
部12を経て部屋9(b)に流れるため、部屋9(a)
の壁面2で捕集された生ゴミ(除去対象物質に相当)
は、矢印20で示される排水(水切り袋などの濾過袋を
通過する除去対象物質を含んだ流体に相当)により押し
流され、くびれ部12を経て部屋9(b)側で捕集され
る事となる。
【0039】前記したように、部屋9(a)側の壁面2
で捕集された生ゴミは、矢印20で示されるように排水
により押し流され、生ゴミは殆ど堆積する(あるいは捕
集される)事無く水切りを行うため、排水は濃縮される
事となる。この濃縮された排水中の生ゴミは部屋9
(b)側の壁面2で捕集される事になるが、排水は濃縮
された状態で部屋9(b)側に供給されるため、部屋9
(b)側に流入する排水の流量は(部屋9(a)側に流
入する排水の流量よりも大幅に)少なくなる。壁面2で
捕集された生ゴミの増加に伴い、壁面2の水切り能力は
低下するのであるが、このように部屋9(b)側の壁面
2における水切り能力が低下した場合においても部屋9
(b)側に流入する排水の流量はじゅうぶんに少ないた
め、濾過処理する事が出来る。また、部屋9(b)側に
生ゴミが堆積した(あるいは捕集された)場合において
も、主に水切りを行う部屋9(a)側には生ゴミは殆ど
堆積していないため、水切り袋1全体としては良好な水
切り水切りを行う事が出来る事は言うまでも無い。
【0040】この場合、部屋9(a)は生ゴミを殆ど捕
集する事無く水切りを行うため、すなわち、濾過袋(こ
の場合は水切り袋1に相当)を通過する流体(この場合
は排水に相当)中の除去対象物質(この場合は生ゴミに
相当)を殆ど捕集する事無く流体を濃縮する第1の濾過
部として機能する事となる。また、部屋9(b)は部屋
9(a)で濃縮された排水を濾過するため、第1の濾過
部(この場合、部屋9(a)に相当)で濃縮した流体中
の除去対象物質を捕集する第2の濾過部として機能する
事となる。
【0041】また、水切り袋1はくびれ部12を介して
2つの部屋9(a),9(b)に分断される事により、
部屋9(b)側に入った生ゴミは部屋9(a)側に逆流
しにくくなっている。
【0042】さらに、部屋9(a)側はテーパーを有し
ているため、部屋9(b)側に生ゴミを落とし込むガイ
ドの役割を果たし、生ゴミは部屋9(b)側に集中して
貯まる。従って、部屋9(a)側には生ゴミが貯まりに
くく(水切り袋1の部屋9(a)側の透孔がふさがりに
くく)、部屋9(b)側に生ゴミが貯まりきった場合に
おいても良好な水切れ性を確保出来る(部屋9(a)側
が水切りを行う)。
【0043】さらにまた、部屋9(a)側には生ゴミが
貯まり難いことから、水切り袋1の交換時においても、
人が触る部屋9(a)側が殆ど汚れていないこととな
り、水切り袋1の交換時における不快感も大幅に低減で
きる。
【0044】以下、例えば水切り袋1やストレーナなど
の各種濾過袋について、この他の本発明の実施形態につ
いて説明する。なお、発明実施の形態において、符号を
統一し、重複する説明を省略する。
【0045】図6は、本発明の一実施形態に係る水切り
袋1であって、袋のなかほど二ヶ所に設けた袋壁面2
(図中、前面と背面側)同士を互いに接合する接合部1
0が袋の側端から離れている点が、図2に示した実施例
と異なる。
【0046】図7は、本発明の一実施形態に係る水切り
袋1であって、袋壁面2(図中、前面と背面側)同士を
互いに接合する接合部10を水切り袋1の両側端部に設
けたものであり、袋の側端部だけで袋壁面2同士を接合
している点が、図2に示した実施例と異なる。
【0047】図8は、本発明の一実施形態に係る水切り
袋1であって、図6において、袋のなかほど二ヶ所に設
けた袋壁面2(図中、前面と背面側)同士を互いに接合
する接合部10を互いに連通させて1つの接合部10に
したものである。
【0048】図9は、本発明の一実施形態に係る水切り
袋1であって、袋壁面2(図中、前面と背面側)同士を
互いに接合する縦方向に長い接合部10を水切り袋1の
なかほどに設けたものである。
【0049】図10は、本発明の一実施形態に係る水切
り袋1であって、図9において設けた袋壁面2(図中、
前面と背面側)同士を互いに接合する接合部10を、水
切り袋1の底縁4まで伸ばしたものである。
【0050】図11は、本発明の一実施形態に係る水切
り袋1であって、図2において設けた袋壁面2(図中、
前面と背面側)同士を互いに接合する接合部10を、水
切り袋1の側端側より斜め下(底縁)方向に設けたもの
である。
【0051】図12は、本発明の一実施形態に係る水切
り袋1であって、図2において袋のなかほどから側端に
かけて設けた接合部10に加え、図10において袋のな
かほどから底縁4にかけて設けた接合部10を設けたも
のである。
【0052】図13は、本発明の一実施形態に係る水切
り袋1であって、図7において袋のなかほどから側端に
かけて設けた接合部10に加え、図9において袋のなか
ほどに設けた接合部10を設けたものである。
【0053】以上、上記において、まち6備えた扁平袋
をもとに本発明の実施形態を説明したが、本発明の実施
の形態は、袋の形態に限定されるものではない。
【0054】例えば、図14に示される本発明の実施形
態は、図2に設けた接合部10を、筒状体3の一端(下
端)4を縛った状態で縫製した水切り袋1に設けたもの
である。
【0055】また、図15に示される本発明の実施形態
は、図12に設けた接合部10を、複数個、まち6を形
成していない扁平袋に備えたものである。
【0056】また、本発明の実施形態における接合部1
0の仕様としては、文章段落0019にて記載したよう
に、袋壁面2同士を接触あるいは近接させると共に、こ
の接触あるいは近接させた袋壁面2同士を固定する機能
を有していれば良く、従って、例えば接合部10は更に
複数部分に分割されていても良い。
【0057】さらにまた、図2〜15において、袋壁面
2同士を接合部10で接合させた場合について本発明の
実施形態を説明したが、袋壁面2同士を接合させたこと
の目的は、水切り袋1を拡げた場合の表面積を殆ど減少
させることなく、袋が拡がる量を制限する事によりであ
り、この機能を備えておけば、他の方策で代用する事が
出来る。
【0058】例えば、図2〜15に示される本発明の実
施形態においては袋壁面2同士を接合部10で接合させ
ているが、水切り袋1を拡げた場合(あるいは水切り袋
1の実使用状態)において、袋壁面2同士を接合部10
で接合させるかわりに、袋壁面2同士が離れる距離を制
限しても良い。なお、袋壁面2同士が離れる距離を制限
する方策としては、袋劇面2間を接合部10にて縮んだ
状態で縫製するなど様々な方策が考えられる。
【0059】図16は、本発明の一実施形態に係る水切
り袋1であって、多数の透孔を穿設した帯状のシート
(袋壁面)2の両側縁2a,2bを接合した筒状体3の
一端(下端)内面を所定の幅に合せて互いに接合するこ
とにより封口して、底縁4を形成した扁平袋において、
袋壁面2を部分的に収縮させた収縮部14を帯状に設け
ている。なお、袋壁面2を部分的に収縮させる方策例と
しては、袋壁面2に弾性糸を編みこんで収縮させる方策
や、袋壁面2に編みこんだ糸を引っ張り収縮させる方
策、袋壁面2そのものを加熱し熱収縮させる方策など、
様々な方策が挙げられる。
【0060】なお、図16において設けた収縮部14
は、上記したように、袋壁面2を収縮させる以外にも、
袋を拡げる場合(あるいは、水切り袋1の実使用状態)
において、袋壁面2が伸びる量を部分的に抑えることに
より形成しても良い(袋が拡がって伸びた場合、部分的
に伸びを抑えられた部分は、袋が伸びた部分より相対的
に収縮しているため)。
【0061】袋壁面2が伸びる量を部分的に抑える方策
としては、袋壁面2に穿設した透孔の密度を部分的に少
なくする、あるいは、透孔を部分的に設けないことがあ
げられる。(袋壁面2に穿設した透孔の密度をあげるこ
とにより、袋壁面2の強度が弱く、伸びやすくなるた
め、袋壁面2に穿設した透孔の密度が低い部分が相対的
に伸びにくくなる。) また、袋壁面2に穿設した透孔の大きさを部分的に小さ
くしても良い(袋壁面2に穿設した透孔の大きさが小さ
い程、袋壁面2は伸び難くなるため)。
【0062】また、図16において設けた収縮部14を
弾性糸などで縫製するなど、弾性体で形成しても良い。
【0063】なお、前途した発明実施の形態と同様にし
て、この発明実施の形態も袋の形態に限定されるもので
はない事は言うまでも無い。
【0064】例えば、図17に示される本発明の実施形
態は、図16において設けた収縮部14を、筒状体3の
一端(下端)4を縛った状態で縫製した水切り袋1に設
けたものである。
【0065】文章段落0045〜0064に記載した発
明実施の形態に係る水切り袋1(及び各種の濾過袋)は
上記のように構成されているため、下記の効果(あるい
は特徴)を有している。なお、以下の説明にあたって
は、重複する説明(例えば、図2に示される本発明の実
施形態に係る水切り袋1などについての説明を記載した
文章段落0032〜0044に記載した内容等)を省略
する。
【0066】図6に示される本発明の実施形態に係る水
切り袋1は、袋のなかほど二ヶ所に設けた接合部10で
袋壁面同士が接合されているため、(例えば袋をひろげ
た状態においても)まち8部の袋壁面2は殆ど拡がる
(あるいは離れる)事が出来ない。このため、袋をひろ
げた場合(あるいは、水切り袋1の実使用状態)におい
て、水切り袋1のなかほどに設けた二ヶ所の接合部10
で挟まれた部分がくびれ部12を形成する事となり、図
2に示される本発明の実施形態と同様の効果が得る事が
出来る。なお、接合部10が袋の側端から離れていても
図2の場合と同様の効果が得られる事から、接合部10
の加工制約が緩和され(例えば、側端から接合する必要
が無く位置決めが容易となる、また、接合部10が小さ
くて済む)、図2に示される本発明の実施形態に係る水
切り袋1と比較して加工コストの増加も抑える事が出来
る。
【0067】図7に示される本発明の実施形態に係る水
切り袋1は、(図2に示される本発明の実施形態の水切
り袋と比較して、)接合部10の幅が小さいため、2つ
の接合部10間の間隔が広くなっている。このように、
2つの接合部10間の間隔がひろがる事により、(水切
り袋1をひろげた場合、あるいは、水切り袋1の実使用
状態において形成される)くびれ部12の断面積は増加
するため、(図2に示される本発明の実施形態の水切り
袋1と比較して、)部屋9(b)側に入った生ゴミは部
屋9(a)側に若干逆流し易くなるが、図2に示される
本発明の実施形態の水切り袋1では(その断面積が小さ
いため)くびれ部12を通過できなかった比較的大きな
生ゴミもくびれ部12を通過して部屋9(b)側にため
込み事が出来る(という効果を図2に示される本発明の
実施形態の有する効果に加え得る事が出来る)。
【0068】図11に示される本発明の実施形態に係る
水切り袋1は、(図2に示される本発明の実施形態の水
切り袋1の有する効果に加え、)接合部10に下り勾配
を設けたことにより、生ゴミを部屋9(a)側から部屋
9(b)側に導きやすく、また、部屋9(b)側に貯ま
った生ゴミは、部屋9(a)側に逆流しにくくなるとい
う効果を得る事が出来る。
【0069】図8に示される本発明の実施形態に係る水
切り袋1は、(図2に示される本発明の実施形態の水切
り袋1と比較して、)水切り袋1の中程一ヶ所に横方向
に幅広の接合部10を設けているため、水切り袋1をひ
ろげた場合(あるいは、水切り袋1の実使用状態)にお
いて、接合部10の両端側(二ヶ所又は四ヶ所)にくび
れ部12が形成される。くびれ部12が複数形成される
事により、(くびれ部12の断面積の合計が同じ場
合、)個々のくびれ部の断面積が小さくなるため、比較
的大きな生ゴミがくびれ部12を通過し難くなるが、接
合部10が一ヶ所で済むため、加工コストの増加も抑え
る事が出来る。
【0070】図9に示される本発明の実施形態に係る水
切り袋1は、図2に示される本発明の実施形態と同様に
して、接合部10を設けたことにより、水切り袋1が膨
らむ量を制限し、水切り袋1と水切り用生ゴミ受け籠8
とが互いに接しにくくしている。このため、水切り用生
ゴミ受け籠8にヌメリが生じにくく、また、良好な水切
りが出来る水切り袋1を得ることが出来る。さらに、縦
方向に長い接合部10を設けたことにより、図2に示さ
れる本発明の実施形態で部屋9(b)側に入り難かった
比較的大きな生ゴミも、水切り袋1の下部に貯まりやす
くなる。
【0071】図10に示される本発明の実施形態に係る
水切り袋1の効果は、図9に示される本発明の実施形態
の効果に加え、接合部10を底縁4まで伸ばすことによ
り、水切り袋1の下部が2つの小部屋9(b),9
(c)に分断される事により、水切り袋1の下部に貯ま
った生ゴミが(各々の小部屋9(b),9(c)から)
移動し難くなり、拡散することを抑えることが出来る。
【0072】図12に示される本発明の実施形態に係る
水切り袋1は、図2に示される本発明の実施形態の水切
り袋1の効果に加え、水切り袋1のなかほどから底縁4
にかけて接合部10を設けることにより、水切り袋1が
膨らむ量を更に抑えることができ、水切り袋1と水切り
用生ゴミ受け籠8を更に離れやすくすることが出来る。
また、文章段落0071でも記載した様に、水切り袋1
の下部が2つの小部屋9(b),9(c)に分断される
ため、水切り袋1の下部に貯まった生ゴミが(各々の小
部屋9(b),9(c)から)移動し難くなり、拡散す
ることを抑えることが出来るという効果も得る事が出来
る。
【0073】このため、水切り用生ゴミ受け籠8には更
に水分が貯まりにくく、また、水切り袋1内の養分を含
んだ生ゴミからも更に離れるため、生ゴミ受け籠8でカ
ビや細菌類がより繁殖しにくくなり、ヌメリを生じた
り、悪臭が発生することを更に抑えられる。
【0074】図13に示される本発明の実施形態に係る
水切り袋1は、図7に示される本発明の実施形態の水切
り袋1の効果に加え、図9に示される実施例と同様の接
合部10を設けることにより、水切り袋1が膨らむ量を
更に抑えることができ、水切り袋1と水切り用生ゴミ受
け籠8を更に離れやすくすることが出来る。また、文章
段落0071でも記載した様に、水切り袋1の下部が2
つの小部屋9(b),9(c)に分断されるため、水切
り袋1の下部に貯まった生ゴミが(各々の小部屋9
(b),9(c)から)移動し難くなり、拡散すること
を抑えることが出来るという効果も得る事が出来る。
【0075】このため、水切り用生ゴミ受け籠8は、
(図7に示される本発明の実施形態の水切り袋1の場合
以上に)水切り袋1内の養分を含んだ生ゴミからも更に
離れるため、生ゴミ受け籠8でカビや細菌類がより繁殖
しにくくなり、ヌメリを生じたり、悪臭が発生すること
を更に抑えられる。
【0076】以上、上記において、まち6を備えた扁平
袋をもとに本発明の実施形態に係る水切り袋1の効果に
ついて説明したが、袋の形態に限定される事無く、この
他の形態の水切り袋1においても同様の効果を得る事が
出来る。
【0077】図14に示される本発明の実施形態に係る
水切り袋1は、図2に示される本発明の実施形態の水切
り袋と比較して、水切り袋1の形態は異なるものの、袋
をひろげた場合(あるいは、水切り袋1の実使用状態)
において、袋のなかほどに設けた二ヶ所の接合部10で
挟まれた部分がくびれ部12を形成すると共に、水切り
袋1はくびれ部12を介して2つの部屋9(a),9
(b)に分断されるため、図2に示される本発明の実施
形態と同様の効果を得る事が出来る。
【0078】図15に示される本発明の実施形態に係る
水切り袋1は、図12に示される本発明の実施形態の水
切り袋1と比較して、水切り袋1の形態は異なるもの
の、水切り袋1をひろげた場合(あるいは、水切り袋1
の実使用状態)において、図2に示される本発明の実施
形態の水切り袋1と同様にして水切り袋1のなかほど二
ヶ所に設けた接合部10で挟まれた部分がくびれ部を形
成するのに加え、図10に示される本発明の実施形態の
水切り袋1と同様にして水切り袋1のなかほどから底縁
4にかけて接合部10を設けた接合部10が水切り袋1
が膨らむ量を更に抑えることができるため、図12に示
される本発明の実施形態の水切り袋1と同様の効果を得
る事が出来る。
【0079】このように、既存の水切り袋1に袋壁面2
を互いに接合する接合部10を設けるだけで、水切り袋
の水切れ性,衛生性,清掃性を改善する事が出来る。
【0080】なお、筒状体3の一端(下端)内面を封口
する際の接合方法と同一方法で接合部10において袋壁
面2を互いに接合すれば、水切り袋1の製作工程におい
て、筒状体3の一端(下端)内面の封口と接合部10に
おける袋壁面2同士の接合を同一工程にて行うことがで
き、接合部10の追加によるコストアップを抑えること
が出来る。
【0081】なお、図2〜図15に示される本発明の実
施形態に係る水切り袋1において袋壁面2同士を接合部
10で接合させるのに変わって、文章段落0058にて
記載したように、水切り袋1を拡げた場合(あるいは、
水切り袋1の実使用状態)において接合部10で接合さ
せている袋壁面2間の間隔を狭めた本発明の実施形態に
おいても、水切り袋1を拡げた場合の表面積を殆ど減少
させることなく、袋が拡がる量を制約する事ができるた
め、図2〜図15における本発明の実施形態に係る水切
り袋1と同様の効果が得られる。
【0082】また、図2〜図15に示される本発明の実
施形態に係る水切り袋1や文章段落0081に記載の内
容とは異なる方策で袋が拡がる量を制限する場合におい
ても、水切り袋1をひろげた場合の断面積を殆ど減少さ
せる事無く、袋が拡がる量を制限するという機能を満た
していれば、同様の効果が得られる事は言うまでも無
い。
【0083】図16に示される本発明の実施形態に係る
水切り袋1は、図2に示される本発明の実施形態に係る
水切り袋1と比較して、袋の形態に加え、袋壁面同士を
接合させるかわりに袋壁面を部分的に収縮させている点
が異なる。この場合においても、袋壁面2を部分的に収
縮させた帯状の収縮部14が、袋をひろげた場合(ある
いは、水切り袋1の実使用状態)においてくびれ部12
として機能し、水切り袋1はくびれ部12を介して2つ
の部屋9(a),9(b)に分断されるため、図2に示
される本発明の実施の形態と同様の効果を得る事が出来
る。
【0084】また、図17は、本発明の一実施形態に係
る水切り袋1であって、袋の形態を変更した点が図16
と異なる。この場合においても、袋壁面2を部分的に収
縮させた帯状の収縮部14が、袋をひろげた場合(ある
いは、水切り袋1の実使用状態)においてくびれ部12
として機能し、水切り袋1はくびれ部12を介して2つ
の部屋9(a),9(b)に分断されるため、図2及び
図16に示される本発明の実施の形態と同様の効果を得
る事が出来る事は言うまでも無い。
【0085】なお本明細書の説明で記載したこれらの水
切り袋1は、水切り袋1を生ゴミ受け籠8に取り付ける
場合において、(図4及び図5にて図示した様に、)袋
が拡がる量を制限する手段(図4及び図5においては接
合部10)が生ゴミ受け籠8の開口部から離れて(生ゴ
ミ受け籠8の開口部より下流側、あるいは生ゴミ受け籠
8内側に)位置するようにする関係上、袋が拡がる量を
制限する手段は水切り袋1の底側から袋体の全長のほぼ
3分の2程度の位置範囲内、願わくば2分の1程度の位
置範囲内に設定すると良い。
【0086】以上、文章段落0032〜0085及び図
2〜図17においては、本発明の実施形態に係る水切り
袋1とその効果について説明したが、分離機構としてふ
るい分けを利用した濾過袋であれば水切り袋1に限られ
る事無く、各種の濾過袋にあっても同様の効果を得られ
る事は言うまでも無い。例えば、濾過袋を籠に固定して
使用する場合にあっては、濾過袋に袋が拡がる量を制限
する手段を設ける事により、文章段落0032〜008
5に記載した水切り袋1の場合と同様の効果が得られる
事は言うまでも無い。また、濾過袋を籠に固定せずに使
用する場合にあっても、濾過袋に袋が拡がる量を制限す
る手段を設ける事により、文章段落0032〜0085
に記載した水切り袋1の効果と同様にして、濾過袋をひ
ろげた場合(あるいは、濾過袋の実使用状態)において
も、袋が拡がる量を制限する手段がくびれ部12を形成
する事により得られたのと同様の効果や、袋内部に捕集
した除去対象物質が逆流したり、各々の小部屋間を移動
したりしににくくなるという効果を得る事が出来る。
【0087】これらの実施例にて記載した水切り袋1や
各種濾過袋は上記の様に構成されているため、除去対象
物質を多量に捕集した場合においても水切り袋1や濾過
袋の圧損は増加し難いという特徴を有している。そのた
め、これらの水切り袋1や各種濾過袋を備えた濾過装置
などの機械装置においては、水切り袋1や各種濾過袋が
捕集出来る除去対象物質の量が増加するため、水切り袋
1や濾過袋の交換回数が少なくて済む。また、圧損は増
加し難いという事から、流体中の除去対象物質を濾過に
より除去する場合において、流体に加える圧力を低く抑
える事が出来、濾過装置などの機械装置の構成も簡単に
する事が出来る。
【0088】図18は本発明の一実施形態に係るストレ
ーナ100を示しており、図中、10はストレーナ10
0の袋壁面2同士を接合する接合部を、12はくびれ部
を、17はストレーナ100を備えた配管を、21はス
トレーナ100を通過する流体の流れを(ストレナ−1
00の壁面より上流側)、22はストレーナ100を通
過する流体の流れを(ストレナ−100の壁面より下流
側)を示している。図2に示される本発明の実施形態の
水切り袋1の場合と同様にして、ストレーナ100は、
袋のなかほどに設けた二ヶ所の接合部10で挟まれた部
分がくびれ部12を形成するため、ストレーナ100は
くびれ部12を介して互いに連通した開口部側の小部屋
9(a)と底縁側の小部屋9(b)とに分断されるた
め、図2に示される本発明の実施形態の水切り袋1と同
様の効果を得る事が出来る。
【0089】具体的には、部屋9(a)側の壁面2で捕
集された除去対象物質は、流体の流れ21により押し流
されるため、壁面2で除去対象物質は殆ど堆積する(あ
るいは捕集される)事無く流体成分を透過するため、ス
トレーナ100を通過する流体は濃縮される事となる。
この濃縮された流体中の除去対象物質は部屋9(b)側
の壁面2で捕集される事になるが、流体は濃縮された状
態で部屋9(b)側に供給されるため、部屋9(b)側
に流入する流体の流量は(部屋9(a)側に流入する流
体の流量よりも大幅に)少なくなる。壁面2で捕集され
る除去対象物質の増加に伴い、壁面2を透過する流体の
流量は減少する(あるいは、流体が壁面2を透過する際
の圧損が増加する)のであるが、このように部屋9
(b)側の壁面2を透過する流体の流量が減少した場合
においても部屋9(b)側に流入する流体の流量はじゅ
うぶん少ないため、濾過処理する事が出来る。また、部
屋9(b)側に除去対象物質が堆積した(あるいは捕集
された)場合においても、主に流体を透過する部屋9
(a)側には除去対象物質は殆ど堆積していないため、
ストレーナ100を流体は良好に透過する事が出来る事
は言うまでも無い。なおこの場合、部屋9(a)は除去
対象物質を殆ど捕集する事無く流体を透過するため、す
なわち、濾過袋(この場合はストレーナ100に相当)
を通過する流体中の除去対象物質を殆ど捕集する事無く
流体を濃縮する第1の濾過部として機能する事となる。
また、部屋9(b)は部屋9(a)で濃縮された流体を
濾過するため、第1の濾過部(この場合、部屋9(a)
に相当)で濃縮した流体中の除去対象物質を捕集する第
2の濾過部として機能する事となる。
【0090】従って、流体中の除去対象物質は部屋9
(b)側に集中してたまると共に、部屋9(a)側には
殆どたまらないため、除去対象物質を多量に捕集した場
合にあってもストレーナ100の圧損は増加し難くな
る。このため、除去対象物質の濃度が比較的高い流体内
であってもストレーナ100は目詰まりを起し難くなる
ため、このストレーナ100を備える事により、機械装
置の信頼性は向上する。
【0091】以上、文章段落0032〜0090におい
て、本発明に係る水切り袋1、濾過袋、ストレーナ10
0についての実施例とその効果を記載したが、水切り袋
1などの濾過袋を籠に固定して使用する場合にあっては
上記の構成に限られる事無く、袋が拡がる量を制限する
手段を設ける事により、水切り袋1(などの濾過袋)の
壁面2の少なくとも一部が籠8から離れる(壁面2と籠
8との間に空間が形成される)ように構成すれば、文章
段落0035〜0037に記載したのと同様の効果を得
る事が出来る。
【0092】図19は、本発明の一実施形態に係る水切
り袋1であって、水切り袋1を折り曲げるとともに、折
り曲げ時において、互いに接触する袋壁面同士を接合部
10にて互いに接合させたものである。
【0093】図20は、本発明の一実施形態に係る水切
り袋1であって、多数の透孔を穿設した帯状のシート
(袋壁面)2の両側縁2a,2bを接合した筒状体3の
一端(下端)内面を所定の幅に合せて互いに接合するこ
とにより封口して、底縁4を形成した扁平袋において、
袋壁面2(図中、前面と背面側)同士を互いに接合する
接合部10をV字状に設けている。
【0094】なお、接合部10の形状はV字に限られる
事なく、袋が拡がる量が抑える形状であれば良く、図2
2や図24に示す本発明の実施形状の他、様々な形状が
あげられる。
【0095】また、図20,図22,図24に示される
本発明の実施形態においては、接合部10により、筒状
体3の内面同士が所定の幅に合せて互いに接合すること
により封口されるため、筒状体3の下端を封口しなくと
も、水切り袋1を形成することが出来る。
【0096】さらにまた、袋壁面2同士を接合する接合
部10の仕様としては、図20,図22,図24に示す
ように連続している必要はなく、図21,図23,図2
5に示すように複数個に分割されていても良い。
【0097】なお、図20〜25に示した発明の実施形
態についても、他の発明の実施形態と同様にして袋の形
態に限定されるものではない。
【0098】また、図19に示される本発明の実施形態
の効果としては、水切り袋1と水切り用生ゴミ受け籠8
が離れることにより、水切り用生ゴミ受け籠8にヌメリ
を生じたり、悪臭が発生することを抑えられると共に、
水切り袋1の水切れ性を改善できる。
【0099】また、図20,図22,図24に示される
本発明の実施形態の効果としては、水切り袋1と水切り
用生ゴミ受け籠8が離れることにより、水切り用生ゴミ
受け籠8にヌメリを生じたり、悪臭が発生することを抑
えられると共に、水切り袋1の水切れ性を改善できる。
【0100】また、図21,図23,図25に示される
本発明の実施形態の効果としては、図20,図21,図
25に示される本発明の実施形態の効果に加え、小部屋
9(b),9(c)でも水切りを行うため水切れ性は更
に向上する。
【0101】またこの場合、接合部10間の隙間がフィ
ルターのような機能をするため、小部屋9(b),9
(c)側に比較的小さい生ゴミが貯まり、小部屋9
(a)側に比較的大きい生ゴミが貯まることとなる。水
切れ性低下の主要因は水切り袋1表面への微細な生ゴミ
などの付着であるため、小部屋9(a)側の水切れ性は
低下しにくく袋壁面2にヌメリなどが生じにくいことか
ら、水切り袋1の交換時においても、人が触る部屋9
(a)側はヌメリなどが少なく、水切り袋1の交換時に
おける不快感も大幅に低減できる。
【0102】なお、図2〜図18に示される本発明の実
施形態と同様にして、図19〜図25に示される本発明
の実施形態についても筒状体3の一端(下端)内面を封
口する際の接合方法と同一方法で接合部10において袋
壁面2を互いに接合すれば、水切り袋1の製作工程にお
いて、筒状体3の一端(下端)内面の封口と接合部10
における袋壁面2同士の接合を同一工程にて行うことが
でき、接合部10の追加によるコストアップを抑えるこ
とが出来る。
【0103】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、以下に記載されるような効果を奏する。
【0104】濾過袋に開口部より離れた部分に袋が拡が
る量を制限する手段を備えたことにより、濾過袋が広が
り難い部分が形成されるため、濾過袋を籠に固定して使
用する場合において、濾過袋の袋壁面と籠の壁面とが離
れる部分が形成され易く(あるいは、濾過袋の袋壁面と
籠の壁面との間に空間が空き易く)なる。濾過袋の袋壁
面と籠の壁面とが離れる部分が形成される(あるいは、
濾過袋の袋壁面と籠の壁面との間に空間が空く)事によ
り、濾過袋の透孔がふさがりにくくなるため、除去対象
物質の捕集に伴う圧損の増加は少なくなり、濾過袋が捕
集出来る除去対象物質の量も増加するという効果を得る
事が出来る。
【0105】また、濾過袋を籠に固定して使用する場合
において、濾過袋に設けた袋が拡がる量を制限する手段
の少なくとも一部が籠の壁面から離れるようにする事に
より、濾過袋の袋壁面と籠の壁面とが離れる部分が確実
に形成される(あるいは、濾過袋の袋壁面と籠の壁面と
の間に確実に空間が空く)ため、濾過袋の透孔がふさが
りにくくなるため、除去対象物質の捕集に伴う圧損の増
加は少なくなり、濾過袋が捕集出来る除去対象物質の量
も増加するという効果を得る事が出来る。
【0106】また、濾過袋をひろげた状態(あるいは、
濾過袋の実使用状態において)袋が拡がる量を制限する
手段がくびれ部を形成する事により、濾過袋が捕集した
除去対象物質がくびれ部を介して逆流し難くなるという
効果を得る事が出来る。
【0107】更にまた、濾過袋をひろげた状態(あるい
は、濾過袋の実使用状態において)袋が拡がる量を制限
する手段が形成したくびれ部が、濾過袋がくびれ部を介
して互いに連通した開口部側の小部屋と底縁側の小部屋
とに分断する事により、濾過袋に流入した流体は、濾過
袋の開口部⇒開口部側の小部屋⇒くびれ部⇒底縁側の小
部屋の順序で濾過袋内を移動しつつ袋壁面2を透過す
る。この場合、開口部側の小部屋の袋壁面2に堆積した
(あるいは捕集された)除去対象物質の(少なくとも)
一部は、濾過袋内を流れる流体により押し流され、底縁
側の袋壁面で堆積する(あるいは捕集される)。このた
め、濾過袋が除去対象物質を多量に捕集した場合にあっ
ても、開口部側の小部屋の袋壁面2には除去対象物質が
堆積し難く、流体を良好に透過するため、濾過袋が目詰
まりを起したり、圧損が急増したりし難くなるという効
果を得る事が出来る。
【0108】更にまた、開口部側の小部屋が、濾過袋を
透過する流体中の除去対象物質を殆ど捕集する事無く流
体の濃縮(すなわち、流体中の除去対象物質の濃度を上
げる)を行う第1の濾過部を形成すると共に、底縁側の
小部屋が、第1の濾過部で濃縮した流体中の除去対象物
質を捕集する第2の濾過部を形成するように濾過袋を構
成すれば、除去対処物質を第2の濾過部で多量に捕集し
た場合においても、第1の濾過部側には除去対象物質は
殆ど堆積しなため、第1の濾過部は良好に流体を透過す
る事が出来、濾過袋全体の圧損は増加し難くなる(ある
いは濾過袋を通過出来る流体の流量は低下し難くなる)
という効果を得る事が出来る。更に、第1の濾過部側に
は除去対象物質が殆ど堆積しないため、第1の濾過部側
は除去対象物質で汚れ難い。従って、濾過袋を交換する
際、第1の濾過部側を触っても殆ど汚れる事が無いとい
う効果を得る事が出来る。更に、除去対象物質を多量に
捕集した場合においても濾過袋全体の圧損は増加し難く
なる(あるいは、濾過袋を通過出来る流体の流量は低下
し難くなる)ため、より多量の除去対象物質を捕集出来
るという効果を得る事が出来る。
【0109】更にまた、袋が拡がる量を制限する手段の
上流側がテーパーを有している事により、除去対象物質
はテーパーに沿って流れ易く(あるいは移動し易く)な
り、除去対象物質を(袋が拡がる量を制限する手段の上
流側に殆ど堆積させる事無く、)効率的に袋が拡がる量
を制限する手段に集める事が出来る。このため、袋が拡
がる量を制限する手段により、濾過袋を通過する流体中
の除去対象物質を殆ど捕集する事無く流体を濃縮する第
1の濾過部を袋が拡がる量を制限する手段の上流側で形
成すると共に、第1の濾過部で濃縮した流体中の除去対
象物質を捕集する第2の濾過部を袋が拡がる量を制限す
る手段の下流側で形成する場合にあっては特に、除去対
象物質は第1の濾過部側で殆ど堆積する事無く、第2の濾
過部側に流入するため、文章段落0107及び0108
にて記載した効果をより顕著に得る事が出来る。
【0110】濾過袋の袋が拡がる量を制限する手段とし
ては、(例えば袋の形状自体を図16や図17に示した
袋の形状にするなど)袋そのものがくびれた形状にする
など、袋そのものが拡がる事が出来ない部分を有する形
状にしても良いが、濾過袋をひろげた状態(あるいは、
濾過袋の実使用状態)において既存の濾過袋の袋壁面同
士が離れる距離を制限する手段を設けても袋が拡がる量
を制限する手段を形成する事が出来る。この場合、既存
の濾過袋に袋壁面同士が離れる距離を制限する手段を加
えるだけなので、(袋そのものが拡がる事が出来ない部
分を有する形状にする場合と比較して、)濾過袋を安価
に形成する事が出来る。
【0111】このように袋が拡がる量を制限する手段と
しては様々な方策が考えられるが、袋壁面2同士を部分
的に接合することにより袋が拡がる量を制限すれば、既
存の濾過袋をそのまま使用出来るだけで無く、濾過袋の
任意の部分の拡がる量を簡単に制限する事が出来る。な
お、(袋が拡がる量を制限する手段である、)袋壁面2
同士の接合を、濾過袋の底縁を封口する接合方法と同一
方法で接合すれば、濾過袋の底縁と袋が拡がる量を制限
する手段とを同一工程で形成する事が出来、袋が拡がる
量を制限する手段を安価に形成する事が出来る。
【0112】また、袋が拡がる量を制限する手段として
は、袋壁面2を部分的に収縮させても良く、この場合も
既存の濾過袋に袋壁面2同士が離れる距離を制限する手
段(この場合は、袋壁面2を収縮させる事)を加えるだ
けなので、濾過袋を安価に形成する事が出来る。
【0113】更にまた、袋が拡がる量を制限する手段と
しては、袋壁面2が伸びる量を部分的に抑える事であっ
ても良い。この場合、透孔を部分的に設けていない、あ
るいは、透孔を設ける密度を部分的に変化させた濾材
(袋壁面2に相当)で濾過袋を構成する事により(すな
わち、濾過袋を形成する濾材の仕様を変更するだけ
で)、袋が拡がる量を制限する手段を備えた濾過袋を得
る事が出来るため、(袋壁面2の仕様変更を除いては)
濾過袋作成にあたっての工程の追加が無く、濾過袋を安
価に形成する事が出来る。
【0114】また、濾過袋を折り曲げる事により、濾過
袋の表面積を殆ど減少させる事無く、濾過袋の袋壁面2
と籠の壁面とを離す事が出来るため、濾過袋の透孔がふ
さがりにくく、除去対象物質の捕集に伴う圧損の増加は
少なくなり、濾過袋が捕集出来る除去対象物質の量も増
加するという効果を得る事が出来る。
【0115】また、袋が拡がる量を制限する手段を、袋
の側端部あるいは側端部近傍に備える事により、くびれ
部12が形成されるため、文章段落0106〜0109
に記載したのと同様の効果を得る事が出来る。
【0116】更にまた、袋が拡がる量を制限する手段
を、袋の両側端部あるいは両側端部近傍に備える事によ
り、袋が拡がる量を制限する手段の上流側にテーパーが
形成されるため、文章段落0106〜0109に記載し
たのと同様の効果を得る事が出来る。
【0117】また、袋が拡がる量を制限する手段を、袋
の底縁部近傍に備える事により、濾過袋の表面積を殆ど
減少させる事無く、濾過袋の袋壁面2と籠の壁面とを離
す事が出来るため、濾過袋の透孔がふさがりにくく、除
去対象物質の捕集に伴う圧損の増加は少なくなり、濾過
袋が捕集出来る除去対象物質の量も増加するという効果
に加え、濾過袋で捕集した除去対象物質が移動し難くな
り、従って逆流し難くなるという効果も得る事が出来
る。
【0118】また、袋が拡がる量を制限する手段を、袋
の開口部,側端,及び底縁より離れた部分に備える事に
より、濾過袋を籠に固定して使用する場合にあっては、
濾過袋の表面積を殆ど減少させる事無く、濾過袋の袋壁
面2と籠の壁面との距離を大きく取る事が出来るため、
濾過袋の透孔がふさがりにくく、除去対象物質の捕集に
伴う圧損の増加は少なくなるという効果を得る事が出来
る。
【0119】また、袋を複数の小部屋に分割する事によ
り、濾過袋で捕集した除去対象物質が移動し難くなり、
従って逆流し難くなるという効果も得る事が出来る。
【0120】また、本発明の濾過袋は上記の様に構成さ
れているため、水切り袋1として使用する場合、除去対
象物質を多量に出来るため、交換回数が少なくて済むの
に加え、除去対象物質を捕集した場合においても圧損の
増加が少なく(すなわち、水切り性に優れ)、(また水
切り袋1を籠8に固定して使用する場合においても)水
切り袋1の壁面2と籠8の壁面の間に空間が空くため、
(水切り袋1及び籠8の双方が乾燥し易くなり、)水切
り袋1や籠8でカビや細菌類が繁殖し難くなるという効
果を得る事が出来る。
【0121】特に、本発明の濾過袋を(カビや細菌類が
繁殖の原因となり易い生ゴミを捕集する)台所用水切り
袋1として使用する場合にあっては、水切り袋1や生ゴ
ミ受け籠8でカビや細菌類が繁殖し難くなり、ヌメリを
生じたり、悪臭を発生する事を抑えれるという効果を顕
著に得る事が出来る。更にまた、(例えば、文章段落0
032〜0043に記載した様に、)袋交換時において
(水切り袋1が生ゴミを多量に捕集した場合において
も)人が触れる部分が殆ど汚れないため、袋交換時にお
ける不快感の少ない水切り袋を得る事が出来る。
【0122】また、本発明の濾過袋をストレーナとして
使用する場合にあっては、流体中の除去対象物質を多量
に捕集した場合にあっても、ストレーナ100の圧損は
殆ど増加しないため、除去対象物質の濃度が比較的高い
流体中で使用しても目詰まりや著しい圧損の増加を起し
難いという効果を得る事が出来る。
【0123】また、本発明の濾過袋は、除去対象物質を
多量に捕集した場合においても圧損は増加し難いという
特徴を有しているため、これらの水切り袋1や濾過袋を
備えた濾過装置などの機械装置においては、水切り袋1
や濾過袋が捕集出来る除去対象物質の量が増加し、水切
り袋1や濾過袋の交換回数も少なくて済む。また、圧損
は増加し難いという事から、流体中の除去対象物質を濾
過により除去する場合において、流体に加える圧力を低
く抑える事が出来、濾過装置などの機械装置の構成も簡
単にする事が出来る。また、濾過袋の開口部側には除去
対象物質が堆積し難い事から、濾過袋の交換作業性も改
善する事が出来る(保守性に優れた機械装置を得る事が
出来る)。また、濾過袋が流体中の比較的大きなゴミを
捕集するストレーナ100の場合にあっては、本発明の
ストレーナ100は除去対象物質を多量に捕集した場合
にあっても、目詰まりを起し難く、圧損も増加し難いと
いう特徴を有するため、除去対象物質の濃度が比較的高
い流体内であってもストレーナ100は目詰まりを起し
難くなる。このため、本発明のストレーナ100を自動
車や船舶、各種機械の潤滑油・燃料油等のオイル系統、
冷凍機での冷媒回路、給水回路内などの液体の流れる機
械装置の保護部品として使用すれば、(例えば、コミの
混入やスラッジの発生など)様々な要因により流体中の
除去対象物質の濃度が比較的高濃度となった場合にあっ
ても、ストレーナ100は目詰まりや著しい圧損の増加
を起す事無く除去対象物質を捕集するため、機械装置の
信頼性を大幅に向上する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来からある水切り袋の斜視図である。
【図2】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視図
である。
【図3】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視図
である。
【図4】 この発明の一実施例のセット時の断面図であ
る。
【図5】 図4(b)における排水の流れを示す図であ
る。
【図6】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視図
である。
【図7】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視図
である。
【図8】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視図
である。
【図9】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視図
である。
【図10】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図11】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図12】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図13】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図14】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図15】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図16】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図17】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図18】 この発明の一実施例を示すストレーナの斜
視図である。
【図19】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図20】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図21】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図22】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図23】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図24】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【図25】 この発明の一実施例を示す水切り袋の斜視
図である。
【符号の説明】 1 水切り袋 2 袋壁面 3 筒状体 4 底縁 5 開口部 6 まち 8 水切り用生ゴミ受け籠 9 小部屋 10 接合部 11 図10を見る方向 12 くびれ部 13 シンク 14 蓋 17 配管 20 排水の流れを示す矢印 21 流体の流れを示す矢印 22 流体の流れを示す矢印 23 排水の流れを示す矢印 100 ストレーナ
フロントページの続き Fターム(参考) 2D061 DA03 DE15 3E023 CA02 FA01 3E064 AA13 BA09 BA10 BA16 BA60 BC17 EA08 EA30 FA01 HD07 HE01 HN01 HN05 HN24 HN51 HN70 HU10 4D041 AA11 AB03 AB04 AB05 AB12 AB22 AD12 CB09

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部の一辺に開口部を設けた袋であっ
    て、袋壁面に多数の透孔が穿設してあると共に、開口部
    から離れた部分に袋が拡がる量を制限する手段を備えた
    事を特徴とする濾過袋。
  2. 【請求項2】 濾過袋を籠に固定する場合において、袋
    が拡がる量を制限する手段の少なくとも一部が籠の壁面
    から離れている事を特徴とする請求項1記載の濾過袋。
  3. 【請求項3】 袋が拡がる量を制限する手段がくびれ部
    を形成する事を特徴とする請求項1又は2記載の濾過
    袋。
  4. 【請求項4】 くびれ部が、濾過袋をくびれ部を介して
    互いに連通した開口部側の小部屋と底縁側の小部屋とに
    分断する事を特徴とする請求項3記載の濾過袋。
  5. 【請求項5】 開口部側の小部屋が、濾過袋を通過する
    流体中の除去対象物質を殆ど捕集する事無く流体の濃縮
    を行う第1の濾過部を形成すると共に、底縁側の小部屋
    が、第1の濾過部で濃縮した流体中の除去対象物質を捕
    集する第2の濾過部を形成する事を特徴とする請求項4
    記載の濾過袋。
  6. 【請求項6】 袋が拡がる量を制限する手段の上流側が
    テーパーを有している事を特徴とする請求項1〜5の何
    れかに記載の濾過袋。
  7. 【請求項7】 袋が拡がる量を制限する手段が、袋を拡
    げる場合において、袋壁面同士が離れる距離を制限する
    事を特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載の濾過
    袋。
  8. 【請求項8】 袋が拡がる量を制限する手段が、袋壁面
    同士を部分的に接合する事である事を特徴とする、請求
    項1〜7の何れかに記載の濾過袋。
  9. 【請求項9】 袋が拡がる量を制限する手段が、袋壁面
    を部分的に収縮させる事である事を特徴とする、請求項
    1〜7の何れかに記載の濾過袋。
  10. 【請求項10】 袋が拡がる量を制限する手段が、袋壁
    面が伸びる量を部分的に抑える事である事を特徴とす
    る、請求項1〜7の何れかに記載の濾過袋。
  11. 【請求項11】 袋を折り曲げた事を特徴とする、請求
    項1〜8の何れかに記載の濾過袋。
  12. 【請求項12】 袋が拡がる量を制限する手段を、袋の
    側端部あるいは側端部近傍に備えた事を特徴とする、請
    求項1〜11の何れかに記載の濾過袋。
  13. 【請求項13】 袋が拡がる量を制限する手段を、袋の
    両側端部あるいは両側端部近傍に備えた事を特徴とす
    る、請求項1〜12の何れかに記載の濾過袋。
  14. 【請求項14】 袋が拡がる量を制限する手段を、袋の
    底縁部近傍に備えた事を特徴とする、請求項1〜13の
    何れかに記載の濾過袋。
  15. 【請求項15】 袋が拡がる量を制限する手段を、袋の
    開口部,側端,及び底縁より離れた部分に備えた事を特
    徴とする、請求項1〜14の何れかに記載の濾過袋。
  16. 【請求項16】 袋が拡がる量を制限する手段を設ける
    ことにより、袋を複数の小部屋に分割する事を特徴とす
    る請求項1〜15の何れかに記載の濾過袋。
  17. 【請求項17】 濾過袋が水切り袋である事を特徴とす
    る請求項1〜16の何れかに記載の濾過袋。
  18. 【請求項18】 水切り袋が台所用水切り袋である事を
    特徴とする請求項17記載の濾過袋。
  19. 【請求項19】 濾過袋がストレーナである事を特徴と
    する請求項1〜16の何れかに記載の濾過袋。
  20. 【請求項20】 請求項1〜19の何れかに記載の濾過
    袋を備えた事を特徴とする機械装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120031781A1 (en) * 2010-08-09 2012-02-09 Weder Donald E Packaging containers having conformation induction members and methods of making and using same
JP2015152841A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 キヤノン株式会社 現像剤収納ユニット及びその製造方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
CN106930372A (zh) * 2017-03-16 2017-07-07 天津普洛仙科技有限公司 一种自动清洁污水管道组件

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