JP2002264644A - 車両内装部材の空気吹出し構造 - Google Patents

車両内装部材の空気吹出し構造

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JP2002264644A
JP2002264644A JP2001070894A JP2001070894A JP2002264644A JP 2002264644 A JP2002264644 A JP 2002264644A JP 2001070894 A JP2001070894 A JP 2001070894A JP 2001070894 A JP2001070894 A JP 2001070894A JP 2002264644 A JP2002264644 A JP 2002264644A
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JP
Japan
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vehicle interior
support
cylindrical body
air blowing
opening
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JP2001070894A
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Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
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Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストダウンや組付作業の容易化および合理
化等を図り得るようにした車両内装部材の空気吹出し構
造を提供する。 【解決手段】 インストルメントパネル10の所要位置
に、乗員室の側へ開口すると共に空調ユニットにダクト
50を介して接続される筒体部11を設ける。筒体部1
1の内部に、縦フィン35および横フィン36の回動支
軸38,39を一方の側から支持する第1支持部25a,
25bを設ける。筒体部11の内部に配設される支持部
材37に、前記回動支軸38,39に他方の側から整合
可能な第2支持部43a,43bを設ける。縦フィン3
5および横フィン36は、前記回動支軸38,39が第
1支持部25a,25bおよび第2支持部43a,43b
で挟持されることで、筒体部11内で姿勢変位可能に設
置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両内装部材の
空気吹出し構造に関し、更に詳細には、車両内装部材の
所要位置に設けられ、空調ユニットから送出される調温
空気を乗員室内へ案内する空気吹出し構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、乗用車等の乗員室内に設置され
る車両内装部材としてのインストルメントパネルには、
図10に示すように、車両搭載の空調ユニット(図示せ
ず)から到来する調温空気を乗員室9内へ案内するエア
アウトレット13が、複数個所に設置されている。この
エアアウトレット13は、一般的には前記インストルメ
ントパネル10とは別体部材として別工程でユニット部
材として組立てられ、該インストルメントパネル10の
製造時に開設した開口部12に、後工程で組付けられる
ようになっている。なお図示のインストルメントパネル
10は、基材20、表皮材21および両部材20,21
の間に介在した発泡体22とからなる三層構造のものを
例示している。
【0003】前記エアアウトレット13としては、図1
1に示すように、風向制御部材としての複数枚の縦フィ
ン14aおよび横フィン14bを筒状本体15内に揺動
自在に配設したクロスフィンタイプと、図12に示すよ
うに、風向制御部材として複数枚のフィンを設けたバレ
ル16を筒状本体17に自由回転可能に内蔵したバレル
タイプとが一般的に知られている。何れのタイプのエア
アウトレット13においても、前記インストルメントパ
ネル10に設けた開口部12に対して前記筒状本体1
5,17を嵌入させ、該筒状本体15,17の空気吹出口
18の外周に設けたベゼル19を開口部12に整合させ
た状態で該パネル10に組付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11およ
び図12に示した各形態のエアアウトレット13では、
前記インストルメントパネル10の開口部12に装着し
得るユニット体として構成するために、前記各フィン1
4a,14bやバレル16を組付保持するための前記筒
状本体15,17を必要とし、これにより構成部材点数
の増加に伴う重量アップや製造コストアップ等を招来す
る問題を内在していた。殊に、図11に示したクロスフ
ィンタイプのエアアウトレット13では、構成部品点数
が多いうえに構造が複雑であるから、前記筒状本体15
に対する前記縦フィン14aや横フィン14bの組付作
業が面倒かつ煩雑で、場合によっては組付不良や部品破
損等が発生する不都合もあった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、車両内装部材に設けられた筒
体部内に風向制御部材を直接的に装着するよう構成し
て、従来必要されていた筒状部材を省略して部品点数削
減することで、コストダウンや組付作業の容易化および
合理化等を図り得るようにした車両内装部材の空気吹出
し構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、所期
の目的を達成するため本発明は、車両内装部材の所要位
置に設けられ、空調ユニットから送出される調温空気を
乗員室内へ案内する空気吹出し構造において、前記車両
内装部材の所要位置に設けられ、前記乗員室の側へ開口
すると共に空調ユニットにダクトを介して接続される筒
体部と、前記筒体部の内部に配設され、該筒体部に設け
た第1支持部が一方の側から整合可能な回動支点を有す
る風向制御部材と、前記筒体部の内部に配設され、前記
回動支点に他方の側から整合可能な第2支持部を有する
支持部材とからなり、前記筒体部の第1支持部および前
記支持部材の第2支持部を対応的に整合させて、前記風
向制御部材の回動支点を挟持することで、該風向制御部
材を筒体部内で姿勢変位させ得るよう構成したことを特
徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両内装部材
の空気吹出し構造につき、好適な実施例を挙げて、添付
図面を参照しながら以下説明する。なお実施例では、車
両内装部材としてインストルメントパネルを例示する。
【0008】
【第1実施例】図1は、第1実施例に係る空気吹出し構
造を実施したインストルメントパネル10の要部平断面
図、図2は、該パネル10の要部側断面図である。この
第1実施例の空気吹出し構造は、風向制御部材として縦
フィン35と横フィン36を有する所謂フィンタイプの
ものを例示し、裏側に位置して該パネル10に要求され
る形状や剛性を有する基材20と、乗員室内に露出する
化粧面となる表皮材21と、これら基材20および表皮
材21の間に介在して弾性を付与するウレタン等の発泡
体22とから構成される三層構造のインストルメントパ
ネル10に実施したものである。なお、インストルメン
トパネル10の所要位置には、前記乗員室の側へ開口す
ると共に図示しない空調ユニットに空気案内ダクト50
を介して接続される筒体部11が設けられている。
【0009】前記表皮材21は、例えば樹脂シート材を
真空成形してインストルメントパネル10に要求される
形状に予備成形したものや、樹脂粉末をパウダースラッ
シュ成形してインストルメントパネル10に要求される
形状に予備成形したものである。予備成形された表皮材
21では、図4に示すように、インストルメントパネル
10の最終的に前記筒体部11となる部位に、該筒体部
11に対応した形状を有する凹状部23が凹設されてお
り、後述するように後工程において前記凹状部23の底
部23aをトリミングすることで、筒体部11に対応し
た開口部が形成されると共に該凹状部23の側部を折込
部24とするようになっている。なお前記折込部24に
は、当該表皮材21の予備成形に際して、各縦フィン3
5および各横フィン36を支持するための複数個の第1
支持部25a,25bと、後述する支持部材37を係止
するための複数個の係止凹部26とが同時に形成され
る。
【0010】前記基材20は、例えば溶融樹脂をインジ
ェクション成形してインストルメントパネル10に要求
される形状に予備成形したものである。そして、インス
トルメントパネル10の最終的に前記筒体部11となる
部位に、該筒体部11を構成する筒状壁部29が該パネ
ル10の背面側へ延出した状態で一体的に形成されてい
る。なお前記筒状壁部29は、前記表皮材21の折込部
24を、適宜間隙を保持しながら囲繞する第1筒部29
aと、この第1筒部29aに連設されて折込部24の端
縁部に整合する第2筒部29bとから形成され、第2筒
部29bが第1筒部29aより一回り小さくなってい
る。
【0011】前記発泡体22は、図4に示した発泡成形
型51を利用したもとで、第1発泡型52にセットした
予備成形後の前記表皮材21および第2発泡型53にセ
ットした予備成形後の前記基材20の間でウレタン原料
を発泡させることで、両部材20,21の間に介在させ
たものである。この際に、ウレタン原料の一部が前記表
皮材21の折込部24と前記基材20の筒状壁部29と
の間に画成された間隙へ侵入し、両部24,29の間に
介在して筒状壁部29を構成すると共に前記折込部24
を弾力的に支持するようになる。なお、発泡成形型51
により成形されたインストルメントパネル10は、図5
に示すように脱型後の後工程において、前記表皮材21
における凹状部23の底部23aを、例えばカッター等
でトリミングすることで、該表皮材21に筒体部11の
内面に合致した表皮開口部を形成する。この表皮材21
からのトリミングに際して、底部23aに接着していた
発泡体22aも併せて除去される。更に後述するよう
に、筒体部11に配設される開閉板30を開閉操作する
操作レバー31用の挿通口32も同時に形成する。
【0012】次に、前述のように構成した三層構造のイ
ンストルメントパネル10に実施例される第1実施例の
空気吹出し構造につき説明する。第1実施例の空気吹出
し構造は、図1〜図3に示すように、インストルメント
パネル10の所要位置に設けられた前記筒体部11と、
この筒体部11の内部に配設された風向制御部材として
の複数枚(実施例では5枚)の縦フィン35および複数枚
(実施例では4枚)の横フィン36と、前記筒体部11の
第2の開口部34に隣接して配設された支持部材37と
から構成されている。
【0013】筒体部11は、前述したように、基材20
の筒状壁部29と、前記表皮材21の折込部24と、前
記発泡体22の一部とから構成され、該パネル10の裏
側へ開口して空気流入口として機能する第1の開口部3
3と、パネル10の表側(乗員室側)へ開口して空気流出
口として機能する第2の開口部34とを有している。そ
して、空調ユニット側に接続された空気案内ダクト50
が後端側に連結され、該空気案内ダクト50を介して送
られる空調ユニットからの調温空気は、第2の開口部3
4から筒体部11内へ流入した後、前記第1の開口部3
3を介して乗員室9へ案内されるようになっている。
【0014】そして、前記筒体部11の内壁面を形成す
る前記折込部24には、前記各縦フィン35および各横
フィン36を支持するための前記第1支持部25a,2
5bが設けられている。具体的には、略四角枠状の前記
折込部24において、筒体部11の上内壁および下内壁
となる部位に設けた第1段部27,27には、前記第2
の開口部34側へ開放した複数個の第1支持部25aが
左右方向へ所要間隔毎に凹設されており、両第1段部2
7,27の相互対向する第1支持部25a,25aが、前
記縦フィン35の上下端面に突設した回動支軸(回動支
点)38,38に、後側(一方の側)から整合するようにな
っている。すなわち前記各縦フィン35は、前記第1段
部27,27に設けた各第1支持部25a,25aに自体
の回動支軸38,38を夫々整合させることで、前記筒
体部11の内側で垂直状態で左右方向へ等間隔毎に位置
決めされるようになっている。
【0015】一方、略四角枠状の前記折込部24におい
て、筒体部11の左内壁および右内壁となる部位に設け
た第2段部28,28には、前記第2の開口部34側へ
開放した複数個の第1支持部25bが上下方向へ所要間
隔毎に凹設されており、両第2段部28,28の相互対
向する第1支持部25b,25bが、前記横フィン36
の左右端面に突設した回動支軸(回動支点)39,39
に、後側(一方の側)から整合するようになっている。す
なわち前記各横フィン36は、前記第2段部28,28
に設けた各第1支持部25b,25bに自体の回動支軸
39,39を夫々整合させることで、前記筒体部11の
内側で水平状態で上下方向へ等間隔毎に位置決めされる
ようになっている。
【0016】なお前記第1段部27,27は、前記第2
段部28,28よりも第2の開口部34から奥まった位
置に形成されており、これにより各縦フィン35が筒体
部11の奥側に設置され、各横フィン36が筒体部11
の第2の開口部34に隣接して配設される。また前記各
第1支持部25a,25bは、横断面形状が半円弧状と
される溝形態となっている。
【0017】風向制御部材としての前記夫々の縦フィン
35は、翼断面を有する板状部材であって、前記筒体部
11の上下方向の開口寸法を前提とした全長に設定さ
れ、その上端面および下端面には丸棒状の前記回動支軸
38,38が突設され、両回動支軸38,38は同一軸線
上に形成されている。そして各縦フィン35は、前記第
2の開口部34を介して筒体部11の内部へ収容され、
夫々の回動支軸38,38を前記第1支持部25a,25
aに整合させることで垂直状態で位置決めが図られる。
なお夫々の縦フィン35は、図示しない連繋部材により
相互連結が図られ、常には夫々が同一角度で姿勢変化す
るようになっており、第2の開口部34を介して筒体部
11内へ流入した調温空気の左右方向への吹出しを変向
制御するようになっている。
【0018】風向制御部材としての前記夫々の横フィン
36は、翼断面を有する板状部材であって、前記筒体部
11の左右方向の開口寸法を前提とした全長に設定さ
れ、その左端面および右端面には丸棒状の前記回動支軸
39,39が突設され、両回動支軸39,39は同一軸線
上に形成されている。そして各横フィン36は、前記第
2の開口部34を介して筒体部11の内部へ収容され、
夫々の回動支軸39,39を前記第1支持部25b,25
bに整合させることで水平状態で位置決めが図られる。
なお夫々の横フィン36は、図示しない連繋部材により
相互連結が図られ、常には夫々が同一角度で姿勢変化す
るようになっており、第2の開口部34を介して筒体部
11内へ流入した調温空気の上下方向への吹出しを変向
制御するようになっている。
【0019】前記支持部材37は、前記筒体部11の内
部における第2の開口部34に隣接して配設することを
前提として、該開口部34の開口形状に合致する外郭形
状を有し、かつ空気吹出口40を形成した枠状部材とさ
れている。そしてその背面側には、前記第1段部27,
27の前面に夫々当接するようになる第1当接壁41,
41と、前記第2段部28,28の前面に夫々当接する
ようになる第2当接壁42,42が形成されている。ま
た、夫々の第1当接壁41,41の当接面には、前記第
1段部27,27に凹設した前記各第1支持部25aに
前側(他方の側)から対応的に整合する第2支持部43a
が凹設される一方、夫々の第2当接壁42,42の当接
面には、前記第2段部28,28に凹設した前記各第1
支持部25bに前側(他方の側)から対応的に整合する第
2支持部43bが凹設されている。
【0020】更に、夫々の第1当接壁41,41の外側
面には、前記折込部24に設けた前記係止凹部26に突
入係合する複数の係止凸部44が一体成形される一方、
夫々の第2当接壁42,42の外側面にも、前記折込部
24に設けた夫々の係止凹部26に突入係合する係止凸
部44が一体成形されている。すなわち支持部材37
は、インストルメントパネル10から乗員室9へ露出し
て前記筒体部11の内壁面を被覆するための所謂ベゼル
として機能すると共に、前記縦フィン35および横フィ
ン36の支持部材としても機能するようになっている。
なお、空気吹出口40の側方には、後述する開閉板30
の開閉操作を行なう操作レバー31の操作口45が開設
されている。
【0021】
【第1実施例の作用】前述のように構成された第1実施
例の空気吹出し構造では、図3に示すように、インスト
ルメントパネル10に一体的に形成した筒体部11に対
して、乗員室の側へ開口した前記第2の開口部34を介
し、先ず第1支持部25a,25aに回動支軸38,38
を整合させながら各縦フィン35をセットし、次いで該
開口部34を介して第1支持部25b,25bに回動支
軸39,39を整合させながら各横フィン36をセット
し、このもとで前記支持部材37を押込んで装着するこ
とで各構成部材の組付けが完了する。なお、第2の開口
部34に隣接して配設された前記支持部材37は、該支
持部材37に設けた各係止凸部44が筒体部11に設け
た各係止凹部26に対応的に突入係合しているので、該
開口部34から容易に脱落することなく係着される。
【0022】そして前記支持部材37を装着した際に
は、該支持部材37に設けた各第2支持部43a,43
bが、各縦フィン35の回動支軸38,38および各横
フィン36の回動支軸39,39に夫々整合する。これ
により各縦フィン35では、第1支持部25a,25a
および第2支持部43a,43aで挟持された回動支軸
38,38を中心として左右方向への回動が可能に支持
され、図示しない操作片により連動的に姿勢制御され
る。一方各横フィン36では、第1支持部25b,25
bおよび第2支持部43b,43bで挟持された回動支
軸39,39を中心として上下方向への回動が可能に支
持され、図示しない操作片により連動的に姿勢制御され
る。
【0023】なお、筒体部11を構成する前記第2筒部
29bの内側には、開閉板30が回動可能に枢支される
と共に、該第2筒部29bの外側には、前記開閉板30
に連繋されて前記挿通口32を介して操作口45に望む
操作レバー31が配設される。そして、前記操作レバー
31を指先操作することにより前記開閉板30の姿勢が
制御され、筒体部11内における調温空気の流通を許容
または規制し得る。
【0024】このように第1実施例の空気吹出し構造で
は、インストルメントパネル10に一体的に設けた筒体
部11に対して、乗員室側へ開口した第2の開口部34
を介し、前記縦フィン35、横フィン36および前記支
持部材37を順次装着するようになっているから、図1
1および図12に示した従来のエアアウトレット13の
ような筒状本体15,17が不要となり、部品点数削減
に伴う軽量化やコストダウンを図り得る。また前記筒体
部11に対して、縦フィン35および横フィン36をセ
ットしたもとで、前記支持部材37を装着するだけで組
付けが完了し、組付作業を極めて簡単かつ容易に行なう
ことができるから組付作業の容易化および合理化を図り
得る。
【0025】
【第2実施例】図6は、第2実施例に係る空気吹出し構
造を実施したインストルメントパネル10の要部平断面
図、図7は、該パネル10の要部側断面図である。この
第2実施例の空気吹出し構造は、縦フィン35と横フィ
ン36を有する所謂クロスフィンタイプのものを例示
し、所要形状にインジェクション成形された基材20か
ら構成される単層構造のインストルメントパネル10に
実施したものである。すなわち前記基材20は、例えば
溶融樹脂をインジェクション成形してインストルメント
パネル10に要求される形状に予備成形したものであ
り、該パネル10の最終的に前記筒体部11となる部位
に、該筒体部11を構成する筒状壁部29が該パネル1
0の背面側へ延出した状態で一体的に形成されている。
【0026】前述のように構成した単層構造のインスト
ルメントパネル10に実施例される第2実施例の空気吹
出し構造につき説明する。第2実施例の空気吹出し構造
は、図7および図8に示すように、インストルメントパ
ネル10を構成する基材20の所要位置に設けられた前
記筒体部11と、この筒体部11の内部に設置された風
向制御部材としての複数枚(実施例では5枚)の縦フィン
35および複数枚(実施例では4枚)の横フィン36と、
前記筒体部11の第2の開口部34に隣接して配設され
る支持部材37とから構成され、基本的には第1実施例
の空気吹出し構造と同一構成とされている。すなわち第
2実施例では、インストルメントパネル10が基材20
からなる単層構造であることを前提として、各縦フィン
35および各横フィン36を支持する第1支持部25
a,25bと、前記支持部材37を係止するための各係
止凹部26が、基材20の予備成形時に形成される筒状
壁部29の内面に形成されている。従って、第1実施例
と同一または同効の部材については同じ符号で指示する
と共に、その詳細な説明は省略する。
【0027】前述のように構成された第2実施例の空気
吹出し構造では、インストルメントパネル10を構成す
る基材20に一体的に形成した筒体部11に対して、乗
員室の側へ開口した前記第2の開口部34を介し、先ず
第1支持部25a,25aに回動支軸38,38を整合さ
せながら各縦フィン35をセットし、次いで該開口部3
4を介して第1支持部25b,25bに回動支軸39,3
9を整合させながら各横フィン36をセットし、このも
とで前記支持部材37を押込んで装着することで各構成
部材の組付けが完了する。なお、第2の開口部34に隣
接して配設された前記支持部材37は、該支持部材37
に設けた各係止凸部44が筒体部11に設けた各係止凹
部26に突入係合しているので、該開口部34から容易
に脱落することなく係着される。
【0028】そして前記支持部材37を装着した際に
は、該支持部材37に設けた各第2支持部43a,43
bが、各縦フィン35の回動支軸38,38および各横
フィン36の回動支軸39,39に夫々整合する。これ
により各縦フィン35では、第1支持部25a,25a
および第2支持部43a,43aで挟持された回動支軸
38,38を中心として左右方向への回動が可能に支持
され、図示しない操作片により連動的に姿勢制御され
る。一方各横フィン36では、第1支持部25b,25
bおよび第2支持部43b,43bで挟持された回動支
軸39,39を中心として上下方向への回動が可能に支
持され、図示しない操作片により連動的に姿勢制御され
る。
【0029】このように第2実施例の空気吹出し構造で
は、インストルメントパネル10を構成する基材20に
一体的に設けた筒体部11に対して、乗員室の側へ開口
した第2の開口部34を介し、前記縦フィン35、横フ
ィン36および前記支持部材37を順次装着するように
なっているから、図11および図12に示した従来のエ
アアウトレット13のような筒状本体15,17が不要
となり、部品点数削減に伴う軽量化やコストダウンを図
り得る。また前記筒体部11に対して、縦フィン35お
よび横フィン36をセットしたもとで、前記支持部材3
7を装着するだけで組付けが完了し、組付作業を極めて
簡単かつ容易に行なうことができるから組付作業の容易
化および合理化を図り得る。
【0030】
【第3実施例】図8は、第3実施例に係る空気吹出し構
造を実施したインストルメントパネル10の要部平断面
図である。この第3実施例の空気吹出し構造は、縦フィ
ン35と横フィン36を有する所謂クロスフィンタイプ
のものを例示し、所要形状にインジェクション成形され
た基材20から構成される単層構造のインストルメント
パネル10に実施したものである。第3実施例の空気吹
出し構造は、図9に示すように、前記各縦フィン35、
各横フィン36および支持部材37を、インストルメン
トパネル10の裏側へ開口した前記第1の開口部33を
介して筒体部11の内部に配設する構成とされている。
すなわち、基材20に一体成形して筒体部11を構成す
る筒状壁部29の内部には、第1の開口部33側へ開放
した複数個の第1支持部25a,25bが凹設されてお
り、また支持部材37の係止凸部44が係合する複数個
の係止凹部26が形成されている。
【0031】前述のように構成された第3実施例の空気
吹出し構造では、インストルメントパネル10を構成す
る基材20に一体的に形成した筒体部11に対して、裏
側へ開口した前記第1の開口部33を介し、先ず第1支
持部25b,25bに回動支軸39,39を整合させなが
ら各横フィン36をセットし、次いで該開口部33を介
して第1支持部25a,25aに回動支軸38,38を整
合させながら各縦フィン35をセットし、このもとで前
記支持部材37を第1の開口部33から押込んで装着す
ることで各構成部材の組付けが完了する。なお、第1の
開口部33から挿入された前記支持部材37は、該支持
部材37に設けた各係止凸部44が筒体部11に設けた
各係止凹部26に突入係合することで、がたつくことな
く係着保持される。
【0032】そして前記支持部材37を装着した際に
は、該支持部材37に設けた各第2支持部43a,43
bが、各縦フィン35の回動支軸38,38および各横
フィン36の回動支軸39,39に夫々整合する。これ
により各縦フィン35では、第1支持部25a,25a
および第2支持部43a,43aで挟持された回動支軸
38,38を中心として左右方向への回動が可能に支持
される。一方各横フィン36では、第1支持部25b,
25bおよび第2支持部43b,43bで挟持された回
動支軸39,39を中心として上下方向への回動が可能
に支持される。
【0033】このように第3実施例の空気吹出し構造に
おいても、インストルメントパネル10を構成する基材
20に一体的に設けた筒体部11に対して、裏側へ開口
した第1の開口部33を介し、前記縦フィン35、横フ
ィン36および前記支持部材37を順次装着するように
なっているから、図11および図12に示した従来のエ
アアウトレット13のような筒状本体15,17が不要
となり、部品点数削減に伴う軽量化やコストダウンを図
り得る。また前記筒体部11に対して、縦フィン35お
よび横フィン36をセットしたもとで、前記支持部材3
7を装着するだけで組付けが完了し、組付作業を極めて
簡単かつ容易に行なうことができるから組付作業の容易
化および合理化を図り得る。
【0034】なお第3実施例の空気吹出し構造では、イ
ンストルメントパネル10の前面側に前記支持部材37
が露出しないので、第2の開口部(空気吹出口)34の周
辺部位がデザイン的にすっきりとし、インストルメント
パネル10のデザイン性向上が期待できる。
【0035】なお図示しないが、第3実施例の空気吹出
し構造を、前述した三層構造のインストルメントパネル
10に応用することも可能である。
【0036】また前記各実施例では、インストルメント
パネル10に設けた筒体部11に対して縦フィン35お
よび横フィン36を回動可能に装着して構成されるクロ
スフィンタイプの空気吹出し構造につき説明したが、本
発明が対象とする空気吹出し構造は、前記筒体部11に
対して図12に示したようなバレル16を自由回転可能
に装着して構成されるバレルタイプにも応用可能であ
る。
【0037】更に前記実施例では、車両内装部材として
インストルメントパネルを例示したが、本願の空気吹出
し構造が採用可能な車両内装部材としては、この他にフ
ロアコンソール、ピラーガーニッシュ、ルーフパネル等
が対象とされる。
【0038】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る車両内
装部材の空気吹出し構造では、車両内装部材に設けた筒
体部に対して風向制御部材および支持部材を装着するよ
うになっているから、従来実施のエアアウトレットのよ
うな筒状本体が不要となり、部品点数削減に伴う軽量化
やコストダウンを図り得る有益な効果を奏する。また前
記筒体部に対して、風向制御部材をセットしたもとで支
持部材を装着するだけで組立てが完了するから、組付作
業の容易化および合理化を図り得る等の利点もある。な
お風向制御部材および支持部材は、車両内装部材におけ
る乗員室の側へ開口した開口部を介して前記筒体部内へ
順次組付ける形態や、該車両内装部材の裏側へ開口した
開口部を介して前記筒体部へ順次組付ける形態を実施可
能であり、何れの組付け形態でも組付作業の容易化およ
び合理化を容易に図り得る。また本発明の空気吹出し構
造は、基材、表皮材および発泡体から構成される三層構
造の車両内装部材は勿論、基材から構成される単層構造
の車両内装部材にも好適に実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る空気吹出し構造を、
三層構造のインストルメントパネルの所要位置で破断し
て示す平断面図である。
【図2】図1に示した空気吹出し構造を、インストルメ
ントパネルの所要位置で破断して示す側断面図である。
【図3】インストルメントパネルに設けた筒体部に対
し、乗員室の側へ開口した第2の開口部を介して縦フィ
ン、横フィンおよび支持部材を順次組付ける状態を示す
一部破断斜視図である。
【図4】発泡成形型を利用して基材と表皮材との間で発
泡体を成形することで、三層構造のインストルメントパ
ネルを成形する状態を示す説明断面図である。
【図5】発泡体成形の後工程で表皮材をトリミングする
ことで、筒体部に整合した表皮開口部を開設する状態を
示す説明断面図である。
【図6】第2実施例に係る空気吹出し構造を、単層構造
のインストルメントパネルの所要位置で破断して示す平
断面図である。
【図7】図6に示した空気吹出し構造を、インストルメ
ントパネルの所要位置で破断して示す側断面図である。
【図8】第3実施例に係る空気吹出し構造を、単層構造
のインストルメントパネルの所要位置で破断して示す平
断面図である。
【図9】図8に示した空気吹出し構造において、インス
トルメントパネルに設けた筒体部に対し、該パネルの裏
側へ開口した第1の開口部を介して横フィン、縦フィン
および支持部材を順次組付ける状態を示す平断面図であ
る。
【図10】インストルメントパネルに開設した開口部に
対し、単一ユニット部材とされたエアアウトレットを装
着する状態を一部破断して示す斜視図である。
【図11】従来から実施されているクロスフィンタイプ
のエアアウトレットの構成を例示した説明断面図であ
る。
【図12】従来から実施されているバレルタイプのエア
アウトレットの構成を例示した説明断面図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル(車両内装部材) 11 筒体部 20 基材 21 表皮材 22 発泡体 25a,25b 第1支持部 33 第1の開口部 34 第2の開口部 35 縦フィン(風向制御部材) 36 横フィン(風向制御部材) 37 支持部材 38,39 回動支軸(回動支点) 43a,43b 第2支持部 50 空気案内ダクト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内装部材(10)の所要位置に設けら
    れ、空調ユニットから送出される調温空気を乗員室内へ
    案内する空気吹出し構造において、 前記車両内装部材(10)の所要位置に設けられ、前記乗員
    室の側へ開口すると共に空調ユニットにダクト(50)を介
    して接続される筒体部(11)と、 前記筒体部(11)の内部に配設され、該筒体部(11)に設け
    た第1支持部(25a,25b)が一方の側から整合可能な回動
    支点(38,39)を有する風向制御部材(35,36)と、 前記筒体部(11)の内部に配設され、前記回動支点(38,3
    9)に他方の側から整合可能な第2支持部(43a,43b)を有
    する支持部材(37)とからなり、 前記筒体部(11)の第1支持部(25a,25b)および前記支持
    部材(37)の第2支持部(43a,43b)を対応的に整合させ
    て、前記風向制御部材(35,36)の回動支点(38,39)を挟持
    することで、該風向制御部材(35,36)を筒体部(11)内で
    姿勢変位させ得るよう構成したことを特徴とする車両内
    装部材の空気吹出し構造。
  2. 【請求項2】 前記風向制御部材(35,36)および前記支
    持部材(37)は、前記車両内装部材(10)における乗員室の
    側へ開口した開口部(34)を介して前記筒体部(11)の内部
    へ順次組付けられる請求項1記載の車両内装部材の空気
    吹出し構造。
  3. 【請求項3】 前記風向制御部材(35,36)および前記支
    持部材(37)は、前記車両内装部材(10)における裏側へ開
    口した開口部(33)を介して前記筒体部(11)の内部へ順次
    組付けられる請求項1記載の車両内装部材の空気吹出し
    構造。
  4. 【請求項4】 前記車両内装部材(10)は、基材(20)、表
    皮材(21)および両部材(20,21)の間に介在される発泡体
    (22)からなる三層構造とされ、前記筒体部(11)の内側に
    臨んだ前記表皮材(21)の所要位置に前記第1支持部(25
    a,25b)を設けた請求項1〜3の何れかに記載の車両内装
    部材の空気吹出し構造。
  5. 【請求項5】 前記車両内装部材(10)は基材(20)からな
    る単層構造とされ、前記筒体部(11)を形成する前記基材
    (20)の所要位置に前記第1支持部(25a,25b)を設けた請
    求項1〜3の何れかに記載の車両内装部材の空気吹出し
    構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007076481A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Daihatsu Motor Co Ltd 車両のレジスタ構造
US7435366B2 (en) 2002-08-29 2008-10-14 Toyoda Gosei Co., Ltd. Molded product and process for manufacturing the same

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JP4562626B2 (ja) * 2005-09-14 2010-10-13 ダイハツ工業株式会社 車両のレジスタ構造

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