JP2002263784A - 鋳造品の製造方法 - Google Patents
鋳造品の製造方法Info
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Abstract
製アクセサリーのように、文字や記号、図形等を表示す
ることが可能な範囲を制限された製品であっても、非常
に鮮明な文字や記号、図形等の凹凸表示を得ることがで
き、しかも指輪等の曲面を有する立体的な製品に対して
も無理なく適用することが可能な鋳造品の製造方法を提
供しようとするものである。 【解決手段】ゴム版用の版下を作製する工程と、得たゴ
ム版からなるゴム型を使用して鋳型を作製し、鋳型内に
溶融金属を注湯した後、脱型することを特徴とする鋳造
品の製造方法。
Description
プ、ブローチ、指輪等の鋳造によって作製される貴金属
装身具、あるいはその他の種々の鋳造品を得ることが可
能な鋳造品の製造方法に関するものである。
ーは、一般にロストワックス法が採用されている。図4
を用いて簡単に説明する。すなわち、 a)原型製作工程:製造しようとする原型(金属彫金、
木彫、樹脂加工)を形成する。 b)ワックス模型製作工程:この原型にナマゴムで被覆
するとともに加硫して弾力性を具備させてゴム型を形成
する。このゴム型を分割して原型を取り出し、蝋注入に
よつてワックスパターン(ワックス模型)を形成する。 c)鋳造工程:ワックス模型に湯口を付けてツリー模型
を形成する。このツリー模型を鋳型材(例えば石膏)で
被覆して硬化させた後、焼成してワックスを除去し、溶
融金属を鋳型に注湯し、冷却後鋳型を破壊し、適宜仕上
げを施す。という各工程からなっている。
製造において、例えばペンダント等からなる記念品等と
するため、その記念すべき人やペット、あるいは建造物
等を表現したものが製作されることがある。
た鋳造物においては、鋳造模型が基本的に手加工である
ため、被表現物とそっくりに製造するには、非常な熟練
技能を有し、効率的に製造することは困難であった。そ
こで従来、特開平7−227643号や特開2000−
135106号、登録実用新案第3037999号に示
されたような、写実物の写真製版によって得た印刷用凹
凸版に基づいてワックス模型を製造し、当該模型を使用
して周知のロストワックス鋳造法で貴金属製アクセサリ
ーを鋳造することとした、貴金属製アクセサリーの鋳造
において、簡単に写実的表現が可能となるような提案が
なされている。
はいずれも写実物の写真製版によって得た印刷用凹凸版
を利用するものであるが、ペンダントトップやブロー
チ、指輪等の貴金属製アクセサリーにおいて、写実的表
現がなされる範囲は非常に制限されている。したがっ
て、写真製版工程において縮小されることが多く、当然
細かい線の省略等が必要となって写実的表現が損なわれ
やすい。これは、写実物の写真製版によって得た印刷用
凹凸版を利用することに問題があるといわざるを得な
い。
用凹凸版はほとんどが金属製であり、平面的なペンダン
トトップやブローチ等の製品に適用することは簡単であ
るが、指輪等の立体的な製品に適用しようとすると、そ
の変形加工が必要となり、印刷用凹凸版が金属製である
ためにそのような変形加工には困難が伴い、しかも立体
的な製品の曲面に正確に合わせることは極めて難しいと
いう欠点があった。とりわけ、貴金属製アクセサリーに
おいては写実的表現を施す部位が非常に小さく、上記変
形加工をより困難なものとしている。
消しようとするもので、ペンダントトップやブローチ、
指輪等の貴金属製アクセサリーのように、文字や記号、
図形等を表示することが可能な範囲を制限された製品で
あっても、非常に鮮明な文字や記号、図形等の凹凸表示
を得ることができ、しかも指輪等の曲面を有する立体的
な製品に対しても無理なく適用することが可能な鋳造品
の製造方法を提供しようとするものである。
る鋳造品の製造方法は、ゴム版用の版下を作製する工程
と、得たゴム版からなるゴム型を使用して鋳型を作製
し、鋳型内に溶融金属を注湯した後、脱型することを特
徴とするものである。
鋳造品が、貴金属装身具であり、溶融金属が溶融貴金属
であることをも特徴としている。
ゴム型が、版下に基いて写真製版工程を経て作製された
ゴム版からなることをも特徴としている。
ゴム型が、版下に基いてレーザ彫刻工程を経て作製され
たゴム版からなることをも特徴としている。
ゴム型が、ロストワックス鋳造工程における鋳型に組み
込まれて利用されることをも特徴としている。
ローチ、指輪等の貴金属製アクセサリーのように、文字
や記号、図形等を表示することが可能な範囲を制限され
た製品であっても、非常に鮮明な文字や記号、図形等の
凹凸表示を得ることができ、しかも指輪等の曲面を有す
る立体的な製品に対しても無理なく適用することが可能
な鋳造品の製造方法を提供することができるようになっ
た。
造方法の実施の形態について、図面に基いて詳細に説明
する。図1はこの発明に係る鋳造品の製造方法の1実施
例を説明するためのもので、得ようとする鋳造品を指輪
とした場合のフローチャート、図2はこの発明に係る鋳
造品の製造方法の他の実施例を説明するフローチャー
ト、図3はゴム版の製作工程を示すフローチャートであ
る。
製作工程、ワックス模型製造工程、鋳造工程を経て作製
されるもので、ゴム版製作工程は、従前のゴム印の製作
工程と同様の手段が採用される。
4つの方式で製作される。a)写真製版方式A:写真植
字機によって印字し版下を作るものである。すなわち、
母型の文字を陰画にした文字盤(ガラス板)を、レンズ
によって拡大、縮小、あるいは変形して、感光紙または
フィルム上に写しとることができる写真植字機を利用す
るものである。このような写真植字機は、レンズにより
一個の文字を何種類かの大きさに変えることができるう
え、さらに特殊レンズによって長体、平体、斜体などの
変形文字をつくることができる。そして上述の写真植字
機を使用して版下を作製して、印画紙を現像し、カメラ
撮りしてネガフィルムを作成した上、フィルムを現像す
る。その後、感光性樹脂製版により、すなわち樹脂基版
を水若しくはアルコールでエッチングして凸版を作成す
る。得た凸版をゴム型により転写して凹版を作成し、ゴ
ム加硫プレス作業により硬化させて切断組立すれば、所
望のゴム版を得ることができる。 b)写真製版方式B:写真植字機を使用して版下を作製
して、印画紙を現像し、カメラ撮りしてネガフィルムを
作成した上、フィルムを現像する。その後、感光性樹脂
製版により、ゴム板を直接エッチングし、凹版を作成し
て切断組立すれば、所望のゴム版を得ることができる。 c)レーザスタンプダイレクト方式:コンピュータを使
用して版下を作製し、版下のデータをコンバートして、
レーザ彫刻機を用いてゴム板を直接レーザ彫刻すること
により凹版を作成して切断組立すれば、所望のゴム版を
得ることができる。 d)レーザスタンプスキャナー方式:写真植字機を使用
して版下を作製して、印画紙を現像し、この画像をスキ
ャナーで取り込んだ上、画像データをコンバートして、
レーザ彫刻機を用いてゴム板をレーザ彫刻することによ
り凹版を作成して切断組立すれば、所望のゴム版を得る
ことができる。
ス模型は最終的に所定のワックス模型のゴム型を得るこ
とができれば良いもので、前記ゴム版を原型に使用する
か、ゴム型に使用するか何れでも採用できる。
形状と湯路を備えるとともに、所定位置(指輪正面)に
凹部を設けて形成し、当該凹部に前記ゴム版を接着して
原型を作製し、従前通り原型を生ゴムで被覆するととも
に加硫して弾力性を具備させてゴム型を形成し、このゴ
ム型を分割して原型を取り出し、ゴム型を作製する。
備原型を使用し、前記と同様に生ゴムで被覆するととも
に加硫して弾力性を具備させて予備ゴム型を形成し、こ
の予備ゴム型を分割して予備原型を取り出し、次に予備
ゴム型の所定位置にゴム版を接着してゴム型を作製す
る。ゴム型を作製すると、従来通り前記ゴム型にワック
スを注入してワックスパターン(ワックス模型)を形成
し、従前通りの鋳造を行うものである。
口を付けてツリー模型を形成し、このツリー模型を鋳型
材(例えば石膏)で被覆し、脱気硬化させた後焼成して
ツリー模型を構成しているワックスを除去して鋳型を作
製する。そして鋳型に、溶融貴金属を注湯し、冷却後鋳
型を破壊し、各鋳造粗製品を得て、そして適宜バリ取り
や研磨等の仕上げを行い、製品を完成させるものであ
る。
限定されるものではなく、ペンダントトップやブローチ
等の他の鋳造品にも適用でき、また文字や記号、図形等
を適宜組み合せて所望の表示形態を得ることができる。
ム版製作工程、ワックス模型製造工程、鋳造工程を経て
作製されるもので、ゴム版製作工程は、上記図3に示す
ゴム印の製作工程と同様の手段が採用される。
略することができる。もちろん、指輪の本体部分は原型
からゴム型を作製した後、従来通り前記ゴム型にワック
スを注入してワックスパターン(ワックス模型)を形成
し、必要に応じてツリー模型の作製を行って鋳造工程に
移行することができる。
輪本体を構成するワックス模型に湯口を付けてツリー模
型を形成し、このツリー模型を鋳型材(例えば石膏)で
被覆し、脱気硬化させた後焼成してツリー模型を構成し
ているワックスを除去して鋳型を作製する。そしてこの
鋳型に直接ゴム型を取り付け、溶融貴金属を注湯し、冷
却後鋳型を破壊し、各鋳造粗製品を得て、そして適宜バ
リ取りや研磨等の仕上げを行い、製品を完成させるもの
である。
けることにより、ワックス模型の制作工程を省略するこ
とができ、大幅な工数の削減と原価低減を図ることがで
きる。
の指輪の製造に適用した例を示したが、使用金属として
は貴金属に限定されるものではない。もちろん、その用
途も貴金属製のアクセサリーに限られるものではなく、
文字や記号、図形等を凹凸で表現するものであれば、種
々の用途に適用することができる。
ブローチ、指輪等の貴金属製アクセサリーのように、文
字や記号、図形等を表示することが可能な範囲を制限さ
れた製品であっても、非常に鮮明な文字や記号、図形等
の凹凸表示を得ることができ、しかも指輪等の曲面を有
する立体的な製品に対しても無理なく適用することが可
能な鋳造品の製造方法を提供することができるようにな
った。
説明するためのもので、得ようとする鋳造品を指輪とし
た場合のフローチャートである。
を説明するフローチャートである。
る。
サリーの製造工程を示すフローチャートである。
Claims (5)
- 【請求項1】ゴム版用の版下を作製する工程と、得たゴ
ム版からなるゴム型を使用して鋳型を作製し、鋳型内に
溶融金属を注湯した後、脱型することを特徴とする鋳造
品の製造方法。 - 【請求項2】鋳造品が、貴金属装身具であり、溶融金属
が溶融貴金属である請求項1に記載の鋳造品の製造方
法。 - 【請求項3】ゴム型が、版下に基いて写真製版工程を経
て作製されたゴム版からなる請求項1または2に記載の
鋳造品の製造方法。 - 【請求項4】ゴム型が、版下に基いてレーザ彫刻工程を
経て作製されたゴム版からなる請求項1または2に記載
の鋳造品の製造方法。 - 【請求項5】ゴム型が、ロストワックス鋳造工程におけ
る鋳型に組み込まれて利用される請求項1ないし4のい
ずれかに記載の鋳造品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001066063A JP2002263784A (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | 鋳造品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001066063A JP2002263784A (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | 鋳造品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002263784A true JP2002263784A (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=18924616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001066063A Pending JP2002263784A (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | 鋳造品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002263784A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012135780A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-19 | Junichiro Aso | 残骨灰に含まれる歯科用金属を使用した形見物の製造方法 |
-
2001
- 2001-03-09 JP JP2001066063A patent/JP2002263784A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012135780A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-19 | Junichiro Aso | 残骨灰に含まれる歯科用金属を使用した形見物の製造方法 |
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