JP2002261782A - ラベルスイッチネットワークのプロテクション - Google Patents

ラベルスイッチネットワークのプロテクション

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JP2002261782A
JP2002261782A JP2001057042A JP2001057042A JP2002261782A JP 2002261782 A JP2002261782 A JP 2002261782A JP 2001057042 A JP2001057042 A JP 2001057042A JP 2001057042 A JP2001057042 A JP 2001057042A JP 2002261782 A JP2002261782 A JP 2002261782A
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辰憲 朴
Atsushi Takada
篤 高田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベルスイッチ方式のリングネットワークに
おいて、ファイバ断やリング断などに対応することので
きるラベルスイッチネットワークのプロテクション方法
およびその装置を提供し、通信の信頼性を高める。 【解決手段】 ノードに到着する光ラベルは、光ラベル
抽出回路2001によって抽出され、光ラベル受信回路
2003において光/電気変換される。モニタ2004
は電気信号に変換されたこのラベル信号を監視してい
る。光パケット送信回路2012は制御回路部2005
から指示された適切なタイミングで光パケットをリング
側に挿入する。平常時には2×2光スイッチ2014は
バー状態となっているため、挿入された光パケットは現
用系パスで伝送される。一旦モニタ2004によって異
常が検出されると、制御回路部2005は2×2光スイ
ッチ2014をクロス状態に切り替え現用系の信号を予
備系に迂回させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パケットベース
のラベルスイッチネットワークにおけるプロテクション
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、コンピュータなどパケットを用い
て通信を行う装置(以下、通信端末と呼ぶ)の間での通
信は、データを主にIPデータグラムと呼ばれるパケッ
ト(以下、IPパケット)に変換して通信を行ってい
る。また、通信ネットワークに接続された多数の通信端
末の任意の2台の間で通信を行うため、ネットワークに
はルータと呼ばれる複数のパケット転送装置が設置され
ている。
【0003】ルータでは、入力されるIPパケットのI
Pヘッダと呼ばれる部分に書き込まれたデータを送受す
る通信端末の論理的番号を示すIPアドレスを認識して
パケットの出力方路を選択する。近年のインターネット
などの大規模ネットワークでは、通信端末より送信され
たパケットは多数のルータを中継しなければ宛先の通信
端末へ転送されない。
【0004】従って、ルータでの転送処理がソフトウェ
アベースで行われる通常の方式ではパケット全体を一旦
メモリに組み込んでから処理することになり、ソフトウ
ェア処理時間による遅延は避けられなかった。このた
め、多数のノードを通過する全ネットワークでの遅延が
累積し、全遅延時間が長くなるという問題があった。ま
た、専用ICによりIP処理を高速化したルータを用い
たネットワークでも次のような問題が予想されている。
【0005】近い将来、インターネット等の大規模ネッ
トワークでは数Tbps(Tera bits per second, テラビッ
ト毎秒)から数百Tbpsのネットワークスループットが必
要とされている。これを実現するためには大容量のリン
クと、リンク間の方路を決定する高スループットのルー
タが必要である。近年、波長多重や光時分割多重技術等
を用いることによりルータ間のリンク容量が数百Gbp
s(Giga bits per second, ギガビット毎秒)以上に大
容量化が可能となった。一方、これに対応するルータで
は数百Gbps×入出力方路数の転送スループットが必
要とされる。専用ICによりIP処理を高速化したルー
タでも従来の構成のままでは上記のスループットは得ら
れない。
【0006】この解決案として多数のICを並列構成と
することにより、個々のICの処理速度は遅いが並列処
理することにより高スループットが得られる方法が提案
されているが、装置規模の増大やIC間のインターコネ
クションが問題となっている。
【0007】また、あるノードとあるノード間を結ぶパ
スそれぞれに異なる光波長を割り当て、同じ宛先ノード
のパケットは同一の波長の光信号として送出する光パス
ネットワークが提案されている。この場合、隣接するノ
ード間は波長多重(WDM,Wavelength Division Multi
plex)伝送され、各ノードではAWG(アレイ導波路型
回折格子, Arrayed Wave Guide)などの波長分散光素子
を用いて所定の波長のみパケットに分解してルータでパ
ケット単位の処理がされるが、その他の波長は光の状態
のまま隣接するノードヘカットスルーされるため、各ノ
ードのルータ部の負荷が大幅に軽減される。現在、主に
リングトポロジー(WDM/光ADMリング網)での検
討がなされている。
【0008】しかしながら、上記の光パスネットワーク
による方法は、パスに光波長を割り当て、その波長単位
に準定常的なパス設定を行うため、パス内の実パケット
のトラヒックがパス容量と比較して小さい場合、ネット
ワーク全体のスループットが上がらない。また、ネット
ワーク全体のスループットを上げるため、トラヒックが
大きいパスには大容量光パスを割り当て、小さいパスに
は小容量光パスを割り当てる等と、動的にパス容量を変
化させることも考えられるが、そのためには常時全パス
のトラヒックを監視して波長割り当てを変更できる光波
長選択デバイスとそのオペレーション網とそのソフトウ
ェアが必要となりネットワーク運用が複雑となる。
【0009】そこで、本願発明者らのグループは、既
に、パケットを用いて通信を行う際に低遅延、低遅延ジ
ッタ、大容量及び高スケーラビリティ(融通性)での運
用を行うことができ且つ、その運用を簡易に行うことが
できる超高速光パケット転送リングネットワーク、この
ネットワークに用いられる光挿入分岐型多重分離ノード
装置及びこの光挿入分岐型多重分離ノード装置の動作方
法を提供することを目的として、次のような超高速光パ
ケット転送リングネットワークを発明し、特許出願して
いる。すなわち、上記発明とは、光パケットを分岐、挿
入、通過させる光挿入分岐型多重分離ノード装置間を光
ファイバ伝送路でリング状に接続して成る超高速光パケ
ット転送リングネットワークにおいて、光挿入分岐型多
重分離ノード装置が、前記光ファイバ伝送路を通して到
着する光パケットが自ノード装置宛のパケットで無けれ
ば光パケット信号のまま当該光ノード装置を通過させ、
前記光パケットが自ノード装置宛のパケットであれば分
岐して取り込むパケット転送制御部を備えるようにする
ことである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のようなラベルスイッチ方式のリングネットワークにお
いて、ファイバ断やリング断などに対応することのでき
るラベルスイッチネットワークのプロテクション方法お
よびその装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、パケットのラベル情報に含まれるアド
レス情報を基にノード間で前記パケットを転送するラベ
ルスイッチネットワークにおいて、前記ラベル情報のフ
レームに伝送系の誤りを検出あるいは訂正する通信路符
号を付加し、前記ノードは前記ラベル情報をモニタする
ことによって前記伝送系の伝送品質を監視し、プロテク
ションを行うことを特徴とするラベルスイッチネットワ
ークのプロテクション方法を要旨とする。
【0012】また、本発明のラベルスイッチネットワー
クのプロテクション方法においては、前記ラベルスイッ
チネットワークは、前記パケットを光パケットとして転
送する光パケット転送ネットワークであり、前記光パケ
ット転送ネットワークにおいては、前記光パケットと前
記ラベル情報とは多重化して転送されるものであり、前
記ノードは、多重化された前記ラベル情報のみを取り出
し、この取り出されたラベル情報を電気信号に変換する
ことによってモニタすることを特徴とする。
【0013】また、本発明のラベルスイッチネットワー
クのプロテクション方法においては、前記ラベルスイッ
チネットワークは、リング状であり、現用系と予備系の
伝送系を有し、この現用系と予備系のパケットの転送方
向は単方向であり且つ互いに逆方向であり、平常時には
前記現用系のみにパケットを転送し、前記各ノードは現
用系の前記ラベル情報をモニタしており、モニタリング
によって異常を検出した場合には前記現用系の伝送系と
前記予備系の伝送系とオペレーション用ネットワークの
いずれかを使って前記現用系の上流ノードにこの異常を
通知し、異常の通知を受けた前記上流ノードは、前記パ
ケットの転送を前記予備系に迂回させることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明は、リング状に接続した光フ
ァイバ伝送路に配置されて光パケットの分岐、挿入、通
過させるノード装置において、このノード装置は、現用
系と予備系を有するものであり、前記現用系は、前記光
ファイバ伝送路上の前記光パケットに対応したラベル信
号であって、前記光パケットの宛先情報を少なくとも含
むラベル信号を、前記光ファイバ伝送路から抽出する光
ラベル抽出回路部と、自ノードを通過する前記光パケッ
トに対応する前記ラベル信号を付加するとともに、自ノ
ードから前記光ファイバ伝送路に挿入する光パケットに
対応する前記光ラベル信号を付加する光ラベル付加回路
部と、前記光伝送路側からの自ノード宛ての前記光パケ
ットを分岐させて取り込み、自ノードから前記光ファイ
バ伝送路に前記光パケットを挿入し、前記光ファイバ伝
送路側の自ノード宛てではない前記光パケットが自ノー
ドを通過するように、スイッチングする光スイッチと、
前記光ラベル抽出回路部によって抽出された前記ラベル
信号を受信するラベル受信回路部と、受信された前記ラ
ベル信号に含まれる通信路符号を監視し異常があればそ
の異常を通知するトリガを発するモニタと、受信された
前記ラベル信号に基づいてタイミングを合わせて、自ノ
ードから前記光ファイバ伝送路に前記光パケットを挿入
するためのパケット送信命令を発するとともに、前記モ
ニタによって発せられる前記トリガを受信する制御回路
部と、ユーザ側から入力されるデータをそのインターフ
ェースに応じて終端しパケット化する一つ以上の終端回
路部と、前記終端回路部から出力される複数のパケット
の宛先が同一のノード装置である場合にこれら複数のパ
ケットを一つのパケットに編集及び蓄積し、当該パケッ
トの宛先ノード情報又は経路情報を少なくとも含むラベ
ル信号を前記制御回路部に出力するパケット編集送信回
路部と、前記制御回路部から発せられる前記パケット送
信命令に基づき、前記パケット編集送信回路部からのパ
ケットを前記光ファイバ伝送路に挿入する一つ以上のパ
ケット送信回路部と、前記光ファイバ伝送路から分岐さ
れた自ノード宛ての前記光パケットを受信する一つ以上
のパケット受信回路部と、パケット受信回路部からのパ
ケットを編集前の元のパケットに分割し、蓄積し、宛先
ユーザに転送するパケット編集受信回路部とを有し、前
記予備系は、前記ラベル信号を抽出する光ラベル抽出回
路部と、前記光ファイバ伝送路側からの自ノード宛ての
前記光パケットを分岐させて取り込み、前記光ファイバ
伝送路側の自ノード宛てではない前記光パケットが自ノ
ードを通過するように、スイッチングする光スイッチ
と、前記光ラベル抽出回路部によって抽出された前記ラ
ベル信号を受信するラベル受信回路部と、受信された前
記ラベル信号に含まれる通信路符号を監視し異常があれ
ばその異常を通知するトリガを発するモニタと、受信さ
れた前記ラベル信号の情報を受けるとともに、前記モニ
タによって発せられる前記トリガを受信する制御回路部
と、前記光ファイバ伝送路から分岐された自ノード宛て
の前記光パケットを受信する1つ以上のパケット受信回
路部と、前記パケット受信回路部からのパケットを編集
前の元のパケットに分割し、蓄積し、宛先ユーザに転送
するパケット編集受信回路部とを有し、このノード装置
は、さらに、前記制御回路部の制御により、前記現用系
の光ファイバ伝送路の信号をそのままスルーさせるか転
送方向を逆転させて前記予備系の光ファイバ伝送路に送
出させるかをスイッチングする第2の光スイッチと、前
記予備系の前記光ファイバ伝送路が前記第2の光スイッ
チに入力する手前に設けられた入力バッファとを有する
ことを特徴とする。
【0015】また、本発明のラベルスイッチネットワー
クのプロテクション方法においては、前記ラベルスイッ
チネットワークは、リング状であり、現用系と予備系の
伝送系を有し、この現用系と予備系のパケットの転送方
向はそれぞれ単方向であり、且つ互いに同方向あるいは
逆方向であり、平常時には、前記ノードは前記現用系と
前記予備系の両方にパケットを送出しており、前記ノー
ドの受信端は前記現用系からパケットを受信しており、
また前記ノードは前記ラベル情報をモニタしており、モ
ニタリングによって現用系の前記ラベル情報に異常を検
出した場合には、前記ノードは受信端を前記予備系に切
り替えてパケットを受信することを特徴とする。
【0016】また、本発明は、リング状に接続した光フ
ァイバ伝送路に配置されて光パケットの分岐、挿入、通
過させるノード装置において、このノード装置は現用系
および予備系を有し、前記現用系および前記予備系はそ
れぞれ、前記光ファイバ伝送路上の前記光パケットに対
応したラベル信号であって、前記光パケットの宛先情報
を少なくとも含むラベル信号を、前記光ファイバ伝送路
から抽出する光ラベル抽出回路部と、自ノードを通過す
る前記光パケットに対応する前記ラベル信号を付加する
とともに、自ノードから前記光ファイバ伝送路に挿入す
る光パケットに対応する前記光ラベル信号を付加する光
ラベル付加回路部と、前記光伝送路側からの自ノード宛
ての前記光パケットを分岐させて取り込み、自ノードか
ら前記光ファイバ伝送路に前記光パケットを挿入し、前
記光ファイバ伝送路側の自ノード宛てではない前記光パ
ケットが自ノードを通過するように、スイッチングする
光スイッチと、前記光ラベル抽出回路部によって抽出さ
れた前記ラベル信号を受信するラベル受信回路部と、受
信された前記ラベル信号に含まれる通信路符号を監視し
異常があればその異常を通知するトリガを発するモニタ
と、受信された前記ラベル信号に基づいてタイミングを
合わせて、自ノードから前記光ファイバ伝送路に前記光
パケットを挿入するためのパケット送信命令を発すると
ともに、前記モニタによって発せられる前記トリガを受
信する制御回路部と、ユーザ側からの複数のパケットの
宛先が同一のノード装置である場合にこれら複数のパケ
ットを一つのパケットに編集及び蓄積し、当該パケット
の宛先ノード情報又は経路情報を少なくとも含むラベル
信号を前記制御回路部に出力するパケット編集送信回路
部と、前記制御回路部から発せられる前記パケット送信
命令に基づき、前記パケット編集送信回路部からのパケ
ットを前記光ファイバ伝送路に挿入する一つ以上のパケ
ット送信回路部と、前記光ファイバ伝送路から分岐され
た自ノード宛ての前記光パケットを受信する一つ以上の
パケット受信回路部と、パケット受信回路部からのパケ
ットを編集前の元のパケットに分割し、蓄積し、宛先ユ
ーザに転送するパケット編集受信回路部とを有し、さら
に、ユーザ側から入力されるデータをそのインタフェー
スに応じて終端しパケット化する一つ以上の終端回路部
と、平常時には前記終端回路部からのパケットを現用系
と予備系の両方に送るとともに、リング断時には前記終
端回路部からのパケットを現用系あるいは予備系のいず
れかを選択して送るブリッジ/セレクタと、前記現用系
と前記予備系のいずれかの前記パケット編集受信回路部
が分割し蓄積したパケットをユーザへの転送のために選
択するセレクタとを有することを特徴とする。
【0017】また、本発明のラベルスイッチネットワー
クのプロテクション方法においては、前記ラベルスイッ
チネットワークは、リング状であり、現用系と予備系の
伝送系を有し、この現用系と予備系のパケットの転送方
向は単方向であり、平常時には、前記ノードは前記現用
系と前記予備系の両方にパケットを送出しており、前記
ノードの受信端は前記現用系および前記予備系の両方か
らパケットを受信してこれら両者を比較して記録してお
り、また前記ノードは前記ラベル情報をモニタしてお
り、モニタリングによって異常を検出した場合には、前
記ノードは、パケット毎に受信端を前記現用系あるいは
前記予備系に切り替えてパケットを受信することを特徴
とする。
【0018】また、本発明のノード装置は、さらに、前
記現用系および前記予備系のそれぞれ前記パケット編集
受信回路部が受信したパケット同士を比較し記録するパ
ケット比較回路部を有するを特徴とする。
【0019】また、本発明のラベルスイッチネットワー
クのプロテクション方法においては、前記ラベルスイッ
チネットワークは、リング状であり、現用系と予備系の
伝送系を有し、パケットの転送方向は宛先のノードに応
じて決定する双方向型であり、且つ互いに逆方向であ
り、平常時には、前記ノードは前記現用系にパケットを
送出しており、また前記ノードは前記現用系の前記ラベ
ル情報をモニタしており、モニタリングによって異常を
検出した場合には、前記ノードは当該異常の箇所によっ
て遮断されるノード宛てのパケットを前記予備系に迂回
させて送出することを特徴とする。
【0020】また、本発明は、リング状に接続した光フ
ァイバ伝送路に配置されて光パケットの分岐、挿入、通
過させるノード装置において、このノード装置はそれぞ
れ双方向に伝送する現用系および予備系を有し、前記現
用系は、前記光ファイバ伝送路上の前記光パケットに対
応したラベル信号であって、前記光パケットの宛先情報
を少なくとも含むラベル信号を、前記光ファイバ伝送路
から抽出する光ラベル抽出回路部と、自ノードを通過す
る前記光パケットに対応する前記ラベル信号を付加する
とともに、自ノードから前記光ファイバ伝送路に挿入す
る光パケットに対応する前記光ラベル信号を付加する光
ラベル付加回路部と、前記光伝送路側からの自ノード宛
ての前記光パケットを分岐させて取り込み、自ノードか
ら前記光ファイバ伝送路に前記光パケットを挿入し、前
記光ファイバ伝送路側の自ノード宛てではない前記光パ
ケットが自ノードを通過するように、スイッチングする
光スイッチと、前記光ラベル抽出回路部によって抽出さ
れた前記ラベル信号を受信するラベル受信回路部と、受
信された前記ラベル信号に含まれる通信路符号を監視し
異常があればその異常を通知するトリガを発するモニタ
と、受信された前記ラベル信号に基づいてタイミングを
合わせて、自ノードから前記光ファイバ伝送路に前記光
パケットを挿入するためのパケット送信命令を発すると
ともに、前記モニタによって発せられる前記トリガを受
信する制御回路部と、ユーザ側から入力されるデータを
そのインターフェースに応じて終端しパケット化する一
つ以上の終端回路部と、前記終端回路部から出力される
複数のパケットの宛先が同一のノード装置である場合に
これら複数のパケットを一つのパケットに編集及び蓄積
し、当該パケットの宛先ノード情報又は経路情報を少な
くとも含むラベル信号を前記制御回路部に出力するパケ
ット編集送信回路部と、前記制御回路部から発せられる
前記パケット送信命令に基づき、前記パケット編集送信
回路部からのパケットを前記光ファイバ伝送路に挿入す
る一つ以上のパケット送信回路部と、前記光ファイバ伝
送路から分岐された自ノード宛ての前記光パケットを受
信する一つ以上のパケット受信回路部と、パケット受信
回路部からのパケットを編集前の元のパケットに分割
し、蓄積し、宛先ユーザに転送するパケット編集受信回
路部とを有し、前記予備系は、前記ラベル信号を抽出す
る光ラベル抽出回路部と、前記光ファイバ伝送路側から
の自ノード宛ての前記光パケットを分岐させて取り込
み、前記光ファイバ伝送路側の自ノード宛てではない前
記光パケットが自ノードを通過するように、スイッチン
グする光スイッチと、前記光ラベル抽出回路部によって
抽出された前記ラベル信号を受信するラベル受信回路部
と、受信された前記ラベル信号に含まれる通信路符号を
監視し異常があればその異常を通知するトリガを発する
モニタと、受信された前記ラベル信号の情報を受けると
ともに、前記モニタによって発せられる前記トリガを受
信する制御回路部と、前記光ファイバ伝送路から分岐さ
れた自ノード宛ての前記光パケットを受信する一つ以上
のパケット受信回路部と、前記パケット受信回路部から
のパケットを編集前の元のパケットに分割し、蓄積し、
宛先ユーザに転送するパケット編集受信回路部とを有
し、このノード装置は、さらに、転送方向が互いに逆の
現用系および予備系の光ファイバ伝送路のペアそれぞれ
について、前記制御回路部の制御により、前記現用系の
光ファイバ伝送路の信号をそのままスルーさせるか転送
方向を逆転させて前記予備系の光ファイバ伝送路に送出
させるかをスイッチングする第2の光スイッチと、前記
予備系の前記光ファイバ伝送路が前記第2の光スイッチ
に入力する手前に設けられた入力バッファとを有するこ
とを特徴とする。
【0021】また、本発明のラベルスイッチネットワー
クのプロテクション方法においては、前記ラベルスイッ
チネットワークは、リング状であり、現用系と予備系の
伝送系を有し、パケットの転送方向は宛先のノードに応
じて決定する双方向型であり、且つ現用系と予備系で互
いに同方向あるいは逆方向であり、平常時には、前記ノ
ードは前記現用系と前記予備系の両方にパケットを送出
しており、前記ノードの受信端は前記現用系からパケッ
トを受信しており、また前記ノードは前記ラベル情報を
モニタしており、モニタリングによって前記現用系に異
常を検出した場合には、前記ノードは受信端を前記予備
系に切り替えて前記パケットを受信し、モニタリングに
よってさらに前記現用系と前記予備系の両方に異常を検
出した場合には、現用系と予備系の転送方向が互いに逆
ならば受信端を前記予備系に切り替えるとともに、現用
系と予備系の転送方向が互いに同じならば異常箇所に隣
接するノードは前記現用系および前記予備系の光ファイ
バ伝送路の全パケットを一旦ドロップしてそれとはそれ
ぞれ逆方向の光ファイバ伝送路に送出することによって
パケットの損失を防ぐとともに他ノードに異常個所を特
定した通知を行い、各ノードは、前記異常個所に隣接す
るノードから異常個所を特定した通知を受けると、パケ
ットの宛先のノードに応じて当該異常箇所を避けるよう
に送出方向を決定することを特徴とする。
【0022】また、本発明は、リング状に接続した光フ
ァイバ伝送路に配置されて光パケットの分岐、挿入、通
過させるノード装置において、このノード装置は現用系
と予備系とを有し、前記現用系および前記予備系はそれ
ぞれ、前記光ファイバ伝送路上の前記光パケットに対応
したラベル信号であって、前記光パケットの宛先情報を
少なくとも含むラベル信号を、前記光ファイバ伝送路か
ら抽出する光ラベル抽出回路部と、自ノードを通過する
前記光パケットに対応する前記ラベル信号を付加すると
ともに、自ノードから前記光ファイバ伝送路に挿入する
光パケットに対応する前記光ラベル信号を付加する光ラ
ベル付加回路部と、前記光伝送路側からの自ノード宛て
の前記光パケットを分岐させて取り込み、自ノードから
前記光ファイバ伝送路に前記光パケットを挿入し、前記
光ファイバ伝送路側の自ノード宛てではない前記光パケ
ットが自ノードを通過するように、スイッチングする光
スイッチと、前記光ラベル抽出回路部によって抽出され
た前記ラベル信号を受信するラベル受信回路部と、受信
された前記ラベル信号に含まれる通信路符号を監視し異
常があればその異常を通知するトリガを発するモニタ
と、受信された前記ラベル信号に基づいてタイミングを
合わせて、自ノードから前記光ファイバ伝送路に前記光
パケットを挿入するためのパケット送信命令を発すると
ともに、前記モニタによって発せられる前記トリガを受
信する制御回路部と、ユーザ側からの複数のパケットの
宛先が同一のノード装置である場合にこれら複数のパケ
ットを一つのパケットに編集及び蓄積し、当該パケット
の宛先ノード情報又は経路情報を少なくとも含むラベル
信号を前記制御回路部に出力するパケット編集送信回路
部と、前記制御回路部から発せられる前記パケット送信
命令に基づき、前記パケット編集送信回路部からのパケ
ットを前記光ファイバ伝送路に挿入する一つ以上のパケ
ット送信回路部と、前記光ファイバ伝送路から分岐され
た自ノード宛ての前記光パケットを受信する一つ以上の
パケット受信回路部と、パケット受信回路部からのパケ
ットを編集前の元のパケットに分割し、蓄積し、宛先ユ
ーザに転送するパケット編集受信回路部とを有し、且
つ、前記光ラベル抽出回路部と前記光ラベル付加回路部
と前記光スイッチと前記ラベル受信回路部と前記モニタ
と前記パケット送信回路部と前記パケット受信回路部と
を双方の転送方向用にそれぞれ有し、さらに、ユーザ側
から入力されるデータをそのインタフェースに応じて終
端しパケット化する一つ以上の終端回路部と、平常時に
は前記終端回路部からのパケットを現用系と予備系の両
方に送るとともに、リング断時には前記終端回路部から
のパケットを現用系あるいは予備系のいずれかを選択し
て送るブリッジ/セレクタと、前記現用系と前記予備系
のいずれかの前記パケット編集受信回路部が分割し蓄積
したパケットをユーザへの転送のために選択するセレク
タとを有することを特徴とする。
【0023】また、本発明のラベルスイッチネットワー
クのプロテクション方法においては、前記ノードは前記
現用系および前記予備系の両方からパケットを受信して
これら両者を比較して記録しており、また前記ノードは
前記ラベル情報をモニタしており、モニタリングによっ
て異常を検出した場合には、前記ノードは、パケット毎
に受信端を前記現用系あるいは前記予備系に切り替えて
パケットを受信することを特徴とする。
【0024】また、本発明のノード装置は、前記現用系
と前記予備系によってドロップされたパケット同士を比
較し記録するパケット比較回路部を有しており、前記セ
レクタは、前記パケット比較回路部からのトリガに基づ
いて、パケットごとに前記現用系あるいは前記予備系の
いずれのパケットを選択するかを決定することを特徴と
する。
【0025】また、本発明は、光パケットを分岐、挿
入、通過させる光挿入分岐型多重分離ノード装置(1−
1,1−2,1−3,1−4)間を光ファイバ伝送路
(2)でリング状に接続して成り、前記光ファイバ伝送
路を通して到着する光パケットが自ノード装置宛のパケ
ットで無ければ、光パケット信号のまま当該光ノード装
置を通過させ、前記光パケットが自ノード装置宛のパケ
ットであれば、分岐して取り込むパケット転送制御部
を、前記各光挿入分岐型多重分離ノード装置に具備する
超高速光パケット転送リングネットワークにおけるプロ
テクション方法であって、前記超高速光パケット転送リ
ングネットワークは、パケットのラベル情報に含まれる
アドレス情報を基にノード間で前記パケットを転送する
ラベルスイッチネットワークであり、前記ラベル情報の
フレームに伝送系の誤りを検出あるいは訂正する通信路
符号を付加し、前記ノードは前記ラベル情報をモニタす
ることによって前記伝送系の伝送品質を監視することを
特徴とするプロテクション方法を要旨とする。
【0026】また、本発明は、リング状に接続した光フ
ァイバ伝送路に配置されて光パケットを分岐、挿入、通
過させる光挿入分岐型多重分離ノード装置において、ユ
ーザ側から入力されるパケットを一旦蓄積した後、前記
パケットを光パケットに変換して出力するとともに、送
信する前記パケットに対応した宛先ノード装置のアドレ
スまたは宛先ノード装置間の経路情報を示したラベル信
号を作成するパケット終端送出回路部(11)と、前記
光ファイバ伝送路から入力される光信号を分離すること
により光パケットと光ラベル信号を分離して取り出し、
分離された前記光パケットと前記パケット終端送出回路
部(11)から出力された前記光パケットの2系列の光
パケットを入力して、前記光ファイバ伝送路から入力さ
れる前記分離された光パケットをそのまま前記光ファイ
バ伝送路上に通過させるバー状態と、前記光ファイバ伝
送路側からの前記分離光パケットを分岐させて出力し且
つ前記パケット終端送出回路部(11)からの光パケッ
トを前記光ファイバ伝送路上に挿入するクロス状態とを
切り替え、更に、入力される挿入光ラベル信号を通過光
パケットまたは挿入光パケットと波長多重または偏波多
重して前記光ファイバ伝送路上へ送出する光回路部(1
4)と、前記光回路部(14)によって取り出された前
記光ラベル信号に基づいて対応する光パケットの有無と
宛先を判断し、もし前記光ファイバ伝送路側の光パケッ
トが自ノード装置を宛先とするか、或いは、通過する光
パケットが無く且つ前記パケット終端送出回路部(1
1)に蓄積されたパケットが存在する場合は、前記光回
路部(14)を前記クロス状態に保つ駆動信号を出力
し、また、このとき前記パケット終端送出回路部(1
1)に蓄積されたパケットが存在する場合は光パケット
送出命令信号を前記パケット終端送出回路部(11)へ
出力するとともに、挿入または通過する光パケットに対
応した前記光ラベル信号を前記光伝送路に挿入するため
に所定のタイミングで前記光回路部(14)に出力し、
もし前記光ファイバ伝送路側の光パケットが自ノード装
置を宛先としない場合は、前記光回路部(14)に前記
バー状態を保つ駆動信号を送出するとともに、通過パケ
ットに対応して前記光ラベル信号を前記光回路部(1
4)に送出するパケット制御送受信部(12)と、前記
光回路部(14)によって前記光ファイバ伝送路側から
分離された自ノード装置を宛先とする前記光パケットを
光電変換し、この変換によって得られたパケット情報内
部のユーザ宛先アドレス又は宛先ノード装置間の経路情
報を読み出すことによりパケット編集前のパケットの状
態に再編集し、当該パケットを所定の出力ポートに出力
するパケット受信終端回路部(13)とを具備するとと
もに、前記光ラベル信号のフレームに伝送系の誤りを検
出あるいは訂正する通信路符号を付加し、この光ラベル
信号をモニタすることによって前記伝送系の伝送品質を
監視することを特徴とする光挿入分岐型多重ノード装置
を要旨とする。
【0027】また、本発明は、前記のような超高速光パ
ケット転送リングネットワークにおいて、前記マスター
ノード装置は所定のデータ列であるパイロットパケット
を送出し、前記パイロットパケットを受信した前記光挿
入分岐型多重分離ノード装置は、受信した前記パイロッ
トパケットが前記所定のデータ列であるかどうかを検査
することによって正常に受信できたかどうかを確認する
とともに、正常に受信できたかどうかを前記マスターノ
ード装置に通知し、この通知に基づいて、前記マスター
ノード装置は前記リング上のどのノードの光スイッチが
故障したかを同定することを特徴とする光スイッチの故
障箇所同定方法を要旨とする。
【0028】また、本発明は、リング状に接続した光フ
ァイバ伝送路に配置されて光パケットの分岐、挿入、通
過させるノード装置において、このノード装置は現用系
および予備系を有し、前記現用系および予備系は、それ
ぞれ、前記光ファイバ伝送路上の前記光パケットに対応
したラベル信号であって、前記光パケットの宛先情報を
少なくとも含むラベル信号を、前記光ファイバ伝送路か
ら抽出する光ラベル抽出回路部と、抽出された前記ラベ
ル信号を監視し異常があればその異常を通知するトリガ
を発するモニタと、抽出された前記ラベル信号に基づ
き、このラベル信号に対応する光パケットが自ノードに
取り込まれるべきものであるか自ノードを通過すべきも
のであるかを判定する制御回路部と、前記制御回路部の
判定結果に基づき、当該光パケットが自ノードを通過す
べきものである場合には当該光パケットに対応するラベ
ル信号を前記光ファイバ伝送路上に送出する光ラベル付
加回路部と、前記制御回路部の判定結果に基づき、前記
光パケットの経路を切り替える光スイッチと、前記光ス
イッチを経由して自ノードに取り込まれた前記光パケッ
トを受信する受信回路とを有しており、さらに前記現用
系においては、ユーザ側からのデータを光パケットとし
て前記光スイッチを経由して前記光ファイバ伝送路上に
送出する送信回路を有するとともに、前記制御回路は前
記送信回路が前記光パケットを送出するタイミングで前
記光スイッチを切り替える制御をするものであり、前記
制御回路は、前記モニタ回路部が発したトリガに基づ
き、前記現用系と前記予備系との切り替え使用を制御す
ることを特徴とする。
【0029】また、本発明のノード装置においては、前
記予備系は、さらに、ユーザ側からのデータを光パケッ
トとして前記光スイッチを経由して前記光ファイバ伝送
路上に送出する送信回路を有するとともに、前記制御回
路は前記送信回路が前記光パケットを送出するタイミン
グで前記光スイッチを切り替える制御をするものであ
り、平常時において、同一の光パケットを前記現用系と
前記予備系の両方の前記光ファイバ伝送路上に挿入する
ことを特徴とする。
【0030】また、本発明のノード装置においては、前
記現用系と前記予備系の前記光ファイバ伝送路は各々1
本ずつであり、前記光パケットの転送方向は宛先のノー
ド装置に関わらず一定であることを特徴とする。
【0031】また、本発明のノード装置においては、前
記現用系と前記予備系の前記光ファイバ伝送路は各々互
いに転送方向の異なる2本ずつであり、前記光パケット
の転送方向は宛先のノード装置に応じて決定されること
を特徴とする。
【0032】なお、特許請求の範囲の記載内に含まれる
符号は、各請求項の解釈を限定するものではない。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の超高速
光パケット転送リングネットワークの一実施形態に係る
構成を示した図である。超高速光パケット転送ネットワ
ークは、光挿入分岐型多重分離ノード装置1−1、1−
2、1−3、1−4を光ファイバ伝送路2でリング状に
接続して成り、各光挿入分岐型多重分離ノード装置1−
1、1−2は通信端末3−1、3−2等を接続してい
る。
【0034】次に、本ネットワークの動作の概略を述べ
る。パケットを転送することを目的に本ネットワーク利
用する例えば通信端末3−1等はリングネットワークを
構成する光挿入分岐型多重分離(光ADM, optical ad
d/drop multiplex)ノード装置(以降、単に光ノード装
置と称することもある)1−1に接続される。その光挿
入分岐型多重分離ノード装置1−1は通信端末3−1か
ら受け渡されたパケットのヘッダ情報を読み取ることに
より、宛先の通信端末3−2が接続された光挿入分岐型
多重分離ノード装置1−2のアドレスまたは経路情報を
割り出す。
【0035】光ノード装置1−1では、このパケットの
宛先ノード装置1−2の情報をデジタルPCM(パルス
コードモジュレーション)信号形式で含むラベルが作成
される。パケットとラベルはどちらも電、光変換により
光信号に変換され、偏波多重または光波長多重により同
一の光ファイバ伝送路2に送出される。
【0036】この光パケットとラベル信号が通過する全
ての光挿入分岐型多重分離ノード装置1−1〜1−4で
はラベル信号を偏波分離または波長分離により得て電気
信号に変換し、電子回路により対応するパケットが自ノ
ード装置宛か否かを判断し、もし、自ノード装置宛であ
れば光パケットが入力する光スイッチを駆動してドロッ
プさせ、もし自ノード装置宛でなければ光スイッチを駆
動して光信号のままスルーさせる。スルーさせる場合に
おいても対応する光ラベルを再生し、通過させる光パケ
ットと多重化して送出する。即ち、経路制御は電気回路
により行い、光信号の転送制御は光スイッチにより行う
ことにより、超高速の光パケット信号のままでの転送制
御を可能としている。
【0037】図2は本発明の光挿入分岐型多重分離ノー
ド装置の一実施形態を示したブロック図である。本例の
光挿入分岐型多重分離ノード装置は、図1に示した光挿
入分岐型多重分離ノード装置(1−1〜1−4)に相当
し、パケット終端送出回路部11、パケット制御送受信
部12、パケット受信終端回路部13及び光回路部14
を有している。
【0038】図3は図2に示した光挿入分岐型多重分離
ノード装置の詳細構成例を示したブロック図である。パ
ケット終端送出回路部11は複数の終端回路部111、
パケット編集送出回路部112、E/O変換部1132
とパケット圧縮回路1131から成る複数の送信パッケ
ージ113、パケット多重部114を備えている。パケ
ット制御送受信部12は、ラベルO/E変換部122、
E/O変換部(2)123、パケット制御回路部121
を備えている。パケット受信終端回路部13はパケット
分離部131、パケット伸長回路1321とパケットO
/E変換部1322から成る複数の受信パッケージ13
2、パケット編集受信回路部133、E/O変換部13
4を備えている。光回路部14は2×2光スイッチ14
1、光ラベル分離部142、光ラベル多重部143を備
えている。
【0039】次に、光挿入分岐型多重分離ノード装置の
構成を中心にネットワークの動作を詳細に述べる。パケ
ット終端送出回路部11のパケット終端回路部111
は、本ネットワークに接続される通信端末からのパケッ
トがイーサネット(登録商標)やSDH等種々の物理ネ
ットワークを利用して接続されることが想定される。こ
のため、それらのフォーマットを終端し、同一のフォー
マットで次段のパケット編集送出回路112に受け渡す
ための回路部であり、その当該光ノード装置に接続され
る通信端末の数だけある。
【0040】パケット編集送出回路112は入力された
パケットのデータ部とその発/宛先アドレス、サービス
情報(優先度、許容遅延等)を一旦電気的にバッファリ
ングする。パケット編集送出回路部112では他の終端
回路部111からのパケットでもそれらの宛先通信端末
が同一で、同一のサービスレベルである場合、それらの
パケットを纏めて一つの新たなパケットとして編集する
こともできる。また、パケット編集送出回路部112は
入力パケットの宛先通信端末がどこの光ノード装置に接
続されているかのテーブルを有し、それを参照すること
により、パケットの宛先通信端末が接続されている光ノ
ード装置のアドレス情報を各パケットのラベルとして作
成し、パケットとそのラベルの対応を管理する。そし
て、このラベルはパケット制御送受信部12へ出力され
る。パケット制御送受信部12からの光パケット送出命
令信号により、パケット編集送出回路部112よりパケ
ットは送信パッケージ113のE/O変換部1132へ
出力される。パケット送出命令信号が送出されるのは光
ファイバ伝送路側からの入力パケットが無いか、自ノー
ド宛のパケットである場合である(図6参照:後述)。
【0041】パケット編集送出回路部112から出たパ
ケット信号はE/O変換部1132によって光信号に変
換される。光パケットの波長は本リングネットワーク1
つに対し、ただ一つの所定の波長(パケット波長)に近
いほうがよい。これは各光挿入分岐型多重分離ノード装
置ごとに送出する光パケット波長が異なっていた場合、
光ファイバ伝送路の波長分散により、パケット間のウォ
ークオフ(パケット間相対遅延時間の変動)を招き、隣
接する光パケットが時間的に重なってパケット分離が不
可能となるためである。また、パケット制御送受信部1
2からはパケットに対応するラベル信号がE/O変換部
(2)123へ出力され、E/O変換部(2)123で
ラベル波長を有する光ラベル信号に変換される。
【0042】光パケット信号は光回路部14の2×2光
スイッチ141によりリング伝送路側光ファイバに挿入
され、この光パケットに対応したラベル信号は光ラベル
多重部143により、リング伝送路側光ファイバに対応
する光パケットと所定の時間差で偏波多重または波長多
重される。光パケットと光ラベルの送出時間差は、次ノ
ード装置ヘ送出される光パケットと光ラベル間の次ノー
ド装置における到着時間差がある所定の値となるように
送出される。
【0043】図4に上記各機能部の動作方法を説明する
タイムチャートを示す。この図に示したように、光パケ
ットと光ラベルの到着時間差(光ラベルが先に到着す
る)はパケット制御送受信部12におけるラベル判別処
理101bの処理時間とパケット終端送出回路部11に
おける光パケット送出処理101cの時間より長くなる
ように決定される。特に光パケットと光ラベルが波長多
重される場合、両者の波長が異なるため、光ファイバ伝
送路2の群速度分散を考慮して送出時間差を決定するこ
とになる。尚、図4のタイムチャートの各処理ステップ
について後述する。
【0044】ネットワークを構成する全光挿入分岐型多
重分離光ノード装置1−1〜1−4では、光回路部14
の光ラベル分離部142により波長分離または偏波分離
された光ラベル信号をパケット制御送受信部12のラベ
ルO/E変換部122で電気信号に変換し、パケット制
御回路部121で対応する光パケットが自ノード装置向
けのパケットか否かを判別し、判別内容に応じて2×2
光スイッチ141に駆動信号を送出し、パケット終端送
出回路部11に光パケット送出命令信号を送出する。
【0045】入力光パケットの有無と宛先及びその光ノ
ード装置からの挿入パケットの有無によるあるべき2×
2光スイッチ141の状態を図5の(a)および(b)
に示す。
【0046】これらの図では、2×2光スイッチ141
の2つの状態の入出力間ポートの結合状態を示してい
る。リング伝送路側より入力された光パケットが自ノー
ド装置向けのパケットの場合、その2×2光スイッチ1
41に駆動信号を送出して図5(b)に示すようにクロ
ス状態に遷移させ、到着した光パケットを分岐させてパ
ケット受信終端回路部13の受信パッケージ132のパ
ケットO/E変換部1322に導く。このとき挿入する
パケットがある場合、リング伝送路側からの光パケット
をドロップ分岐するのと同時に挿入パケットをリング伝
送路側へ挿入する。
【0047】また、入力光パケットが自ノード装置を宛
先としない場合、2×2光スイッチ141に駆動信号を
送出して、図5(a)に示すようにバー状態に遷移さ
せ、対応する光パケットをそのまま次ノード装置へ通過
させる。前述と同様に、このとき終端したラベル信号は
再度光ラベル化し、対応する光パケットと所定の時間間
隔で次ノード装置へ到着するように時間間隔を調整し
て、光パケットと光ラベル多重部143において偏波多
重または波長多重して送出する。図6の表図に上記した
2×2光スイッチ141の状態遷移の一覧を示してあ
る。
【0048】ここで、上記したパケット終端送出回路部
11、パケット制御送受信部12及び光回路部14の動
作タイミングを図3のタイミングチャートを参照して説
明する。光回路部14に光ラベル信号が到着すると(ス
テップ101a)、パケット制御送受信部12は前記光
ラベル信号の宛先などの判別処理を行い(ステップ10
1b)、判別終了後(ステップ102b)、リング側か
らの入力パケットが無いか、対応するパケットが自ノー
ド装置宛である場合、パケット終端送出回路部11に光
パケット送出命令を出すと共に、待機時間後(ステップ
103b)に、2×2光スイッチ141の駆動信号を光
回路部14に出力する。一方、リング側からの入力パケ
ットが有ったり、対応するパケットが自ノード装置宛で
無い場合、パケット制御送受信部12は到着ラベルの再
作成処理をして、新たに光ラベルを作成する(ステップ
104b,105b)。
【0049】これにより、パケット終端送出回路部11
は光パケット送出処理を行って(ステップ101c)、
光パケットを送出する(ステップ102c)。光回路部
14はステップ102aでリング伝送路側の光パケット
が到着すると(ステップ102a)、2×2光スイッチ
141が図5(a)および(b)で説明したように切り
替えられる(ステップ103a)。その後、ステップ1
04aで、パケット終端送出回路部11で再生した光ラ
ベルを送出し、光パケット遅延線の伝搬により時間調整
した対応する光パケット(転送光パケット)をリング伝
送路に出射する(ステップ105a)。
【0050】パケット受信終端回路部13のパケット編
集受信回路部133では受信パッケージ132のパケッ
トO/E変換部1322からのパケット信号を入力し
て、元のパケット編集送出回路部において編集される前
のパケットのフォーマットに再編集する。再編集時に元
パケットのIPアドレス等の宛先通信端末のアドレス情報
を読み取り、これら情報に基づいて再編集したパケット
を該当の出力ポートに出力する。
【0051】前述の光挿入分岐型多重分離ノード装置1
を用いたネットワークでは、ある光ノード装置の上流に
あるノード装置のトラヒックが多く、パケットの占有確
率が1に近い場合、リング伝送路ヘの挿入確率が減少す
る。挿入不可の場合、パケット終端送出回路部11のメ
モリに挿入可能なスロットが到来するまで蓄積される。
しかし、この場合、空きスロットの到来間隔の平均値が
小さく確率的であるため、転送遅延や転送遅延揺らぎが
増加し、最悪の場合メモリサイズを超過してパケット損
失が生じる。
【0052】そこで本例では、リング伝送路に含まれる
光挿入分岐型多重分離ノード装置のうち少なくとも1つ
が、リング伝送路内の特定の光挿入分岐型多重分離ノー
ド装置のアドレスのみにその光ノード装置からのパケッ
ト挿入が可能となるようなラベルを所定の頻度で発生す
るように制御する。それらのラベルの対応するパケット
のスロットは空とする。リング内の指定光挿入分岐型多
重分離ノード装置以外の各光ノード装置は上述したルー
チンにより、このラベルを読み取って挿入不可と判断す
るため、このラベルに対応するパケットのスロットは空
のまま指定の光ノード装置に到達する。
【0053】すなわち、指定された光挿入分岐型多重分
離光ノード装置は一定の間隔で挿入可能なパケットスロ
ットが到来するため、その頻度を最低帯域幅とするパケ
ット送出レートが保証されることとなる。ある光ノード
装置の専用パケットの全周回パケットに対する占有率を
1%として、パケット時間長を80ns(nano second,
ナノ秒)とすると、その光ノード装置への専用パケッ
ト到来周期は125kHz(kilo hertz, キロヘルツ)
となる。1パケットに含まれるビット数を1500バイ
ト(12000ビット)とすると、1.5Gbps(Gi
ga bits per second, ギガビット毎秒)の帯域を当該光
ノード装置に保証することが可能となる。
【0054】本例では、パケット圧縮回路1131とパ
ケット伸張回路1321を用いてネットワークスループ
ットを増大させることができる。図7にパケット圧縮/
伸張の概念図を示す。同じパケットサイズ(パケットに
含まれるビット数)でも、ビット速度を高速化すること
によりパケット持続時間領域が小さくなり、より多くの
パケットをリング伝送路上で転送することができるよう
になって、ネットワークスループットが増大する。光信
号領域でパケット圧縮/伸張を行うことによりパケット
編集送出回路部112やパケット編集受信回路部133
の構成や性能を変更する必要は無い。
【0055】パケット圧縮/伸張回路1131、132
1を使用する光挿入分岐型多重分離ノード装置でのパケ
ット挿入時は、フロー制御方法を用いている。パケット
圧縮比をN、パケットO/E変換部1322の数をMと
すると、パケット伸長回路1321のパケット伸張時に
は原理的にN/Mパケット時間長だけ伸張化時間が必要
となる。もしこの伸張化処理の間にその光ノード装置を
宛先とする次の光パケットが到来した場合、パケット受
信終端回路部13においてパケット間での干渉等により
パケット受信ができなくなる。これを回避するために、
各光ノード装置よりパケットを挿入しようとする時、同
一宛先のパケットが挿入予定パケット時間位置の前後に
N/Mパケット(挿入予定パケット位置も含む)内に無
いことを確認し、無い場合のみ挿入するプロトコルを定
める。これを実現するための光ラベルと光パケットのタ
イミングチャートを図8に示す。
【0056】この図8に示した「他の要因による遅延付
与」分は、このフロー制御プロトコルを使用しない場合
においても必要なラベルとパケットの時間差のことであ
る。全ての光挿入分岐型多重分離ノード装置はパケット
制御回路部121においてラベル送出タイミングをパケ
ット送出タイミングより、パケット圧縮/伸張回路11
31/1321が無い場合と比較して(N/M−1)パ
ケットスロット分だけ早めに送出する。パケット挿入光
ノード装置では、挿入目標位置より時間的にN/M以上
前のパケットスロットもモニタしておく。
【0057】もし、挿入目標位置の前後N/Mパケット
内に当該光ノード装置が挿入しようとするパケットの宛
先ノード装置と同一のノード装置を宛先とするパケット
が存在する場合は挿入を中止し、もし同一ノード装置を
宛先とするパケットが存在しない場合は挿入を実行す
る。このフロー制御プロトコルによりリング伝送路内の
どのパケット列を抽出しても同一の光ノード装置を宛先
とするパケットが連続するN/Mパケット列内に2個以
上存在することを無くすことが可能となる。
【0058】本例では、光挿入分岐型多重分離ノード装
置はラベルとラベルのビット同期を確立してラベルを送
出する。パケット間でのビット列が非同期のパケット転
送網では、受信パケットから10-7以上の周波数精度を
有するクロックを抽出することは非常に困難である。映
画など長時間に亙る映像データをリアルタイムで分配す
るアプリケーションの場合、送信端末での映像符号化ク
ロックと受信端末での映像再生クロックが高い精度で一
致する必要がある。
【0059】受信端末での再生クロックが送信端末での
符号化クロックより高い場合、受信端末でのデータの欠
落が生じ、受信端末での再生クロックが送信端末での符
号化クロックより低い場合、受信端末でのバッファメモ
リが溢れて映像後部のデータが消滅する。例えばクロッ
ク周波数600MHz(Mega hertz, メガヘルツ)の2
時間の高精細動画像データをクロック周波数差が10-5
の送受信端間で伝送した場合、映像終了時には4.3メ
ガビットものずれが生じる。ラベル間のビット同期を確
立することにより、ネットワーク内の全ての光ノード装
置が10-9以上の高い精度で共通のクロックを共有する
ことが可能となり、上記のようなリアルタイムアプリケ
ーションも転送可能とする。以下具体的な方法を記述す
る。
【0060】リング伝送路に含まれる光挿入分岐型多重
分離ノード装置の少なくとも1つの光ノード装置をラベ
ルのクロックを供給するマスターノード装置とする。各
光ノード装置は光パケットと偏波多重または波長多重さ
れた光ラベルを分離し、電気的に終端する。すなわち各
光ノード装置でラベルのクロックの抽出、ラベルのビッ
ト識別再生を行い、内容の判別を行う。その後、抽出し
たクロックを元にビット再生して電光変換することによ
り光ラベルを作成し、偏波多重または波長多重により光
パケットと多重して次ノード装置に発出する。すなわち
各光ノード装置は受信ラベルのクロックを抽出すること
によりマスターノード装置のクロックを共有することが
できる。このとき、ラベルをフレームとするフレーム同
期をしてラベル認識を容易にしてもよいし、ラベルとラ
ベルの間に適当な空ビットを挿入してラベル発出レート
を調整することも可能である。勿論この場合でもビット
レベルでの同期は確立している。
【0061】図9は本発明の超高速光パケット転送リン
グネットワークの設計例を示した表図である。リング長
を500kmとする。リング伝送路ファイバを1.55
μmにおいてファイバ分散が2.4ps/nm/km以
内とした零分散波長シフト光ファイバを用い、各光挿入
分岐型多重分離ノード装置の光パケット用光源の光周波
数偏差(波長偏差)を20GHz(Giga hertz, ギガヘ
ルツ)以内とすることにより、各光挿入分岐型多重分離
ノード装置より発信されたパケットがリングを一周した
後のウォークオフ時間を0.1ns以下に留めることが
できる。
【0062】パケット間ビット同期は非同期としている
ため、各光ノード装置の受信器ではパケット毎にビット
同期を確立する必要がある。パケットの先頭ビットでビ
ット位相を合わせたとき、パケット末尾でビット位相が
合致するために、各T-O 光挿入分岐型多重分離ノード装
置で設置するパケット伸張用のクロックの精度Δf(H
z)は、Δf≦γ/Tbとなる必要がある。Tbは圧縮
前のパケット時間長、γはパケット末尾でのビット位相
の許容誤差である。圧縮前パケットのクロックを40G
Hz 、パケットビット長L=12000ビット、γ=
2%とすると、必要な周波数精度は66.7kHzとな
り、個々の光ノード装置に左記の精度を有する独立なク
ロックを設置すればよい。このとき、パケットの先頭の
プリアンブル時間の内にビット位相のみ合わせる。プリ
アンブル時間を4ns とすることにより、マイクロ波ミキ
サ等の位相比較回路を用いることにより、パケット毎に
ビット位相を合致させることが可能となる。
【0063】ここでは40Gbpsの光パケットを4分
の1に圧縮して160Gbpsの超高速光パケットとし
てリング伝送路側へ挿入する例を示す。この際の光挿入
分岐型多重分離ノード装置の構成は図2と同様である。
パケット圧縮回路へ入力する光パケットのビット長は固
定の1500バイトとする。パケット圧縮回路の構成例
を図10に示す。
【0064】パルス圧縮/伸張用ループの長さに経時変
化があると、圧縮/伸張後のビット間隔が不均一になる
ため、ループ実効長を安定化させる必要がある。ループ
用光ファイバ熱線膨張係数をβ(/℃)、温度変化をΔ
T(℃)、ビット間隔の許容不均一率をγ(0<γ<
1)とすると、 βNLΔT<γ の関係が満足される必要がある。ここで、Nはパケット
圧縮比である。
【0065】本設計例ではγ=2%と仮定すると、β〜
10-7低減したファイバでは室温付近で5℃以内で安定
化すればよい。また、ファイバループ長は約15mとな
る。この例では入力ビット列と出力ビット列ではビット
順序が入れ替わるが、宛先ノード装置におけるパケット
伸張回路において、同じループ長の伸張回路を使用すれ
ばパケット伸張後に圧縮前と同じビット順序が再生され
る。
【0066】使用する光スイッチはニオブ酸リチウム
(lithium niobate,LiNbO3)結晶に光導波路を作
成し、プレーナ電極を配置したマッハゼンダ干渉計型光
スイッチを用いることができる。市販光スイッチの技術
レベルで変調帯域幅10GHzは現状でも十分可能であ
るため、スイッチング遷移時間(クロス状態とバー状態
間の切り替え時間)は0.1ns以下にできる。
【0067】光パケット間のガードタイムは上記の光ス
イッチの遷移時間、光パケット間ウォークオフ時間の他
にラベル送出回路のジッタ等を考慮して決定される。こ
こではマージンを0.7nsを含んで全ガードタイムを
1nsと設計した。上述のプリアンブルタイムと合わせ
て、伝送帯域の内ペイロードパケット転送以外に使用さ
れるオーバヘッド時間は5nsとなり、その占有率は約
6%となる。
【0068】ラベル情報は隣接するノード間でビットシ
ンクロナスモード(bit synchronous mode)で転送され
る。リング内にラベルのクロックを供給する1台のマス
ターノード装置を設ける。リング網を周回後マスターノ
ード装置に戻ったパケットのパケット位相はリング周回
時間がリングファイバ伝送路の環境温度変動による線膨
張/収縮等により変動しているため、その周回後の時点
のマスターノード装置におけるパケット送出位相と位相
が合致しているとは限らない。そこでパケット送出周期
をリング周回時間の整数分の1に常時同期するようにパ
ケット送出の周波数(すなわちラベル送出の周波数と同
一)をリング周回時間の変動に合わせる必要がある。
【0069】160Gbpsの光パケットの持続時間は
80nsであるので、ラベル信号として80ビットを使
用粋とすると、ラベルのビットレートは1Gbps、ラ
ベル送出周波数は12.5MHzとなる。したがって、
イーサネット(Ethernet)技術など現状の電子回路技術
でラベル処理を行うことが可能となる。
【0070】帯域保証を行う場合、前述のクロック供給
のマスターノード装置を図11に示すような専用ラベル
送出のためのマスターノード装置としてよい。例えは、
ある光ノード装置kに帯域2Gbpsの帯域を保証する
場合、宛先をkとしたラベルを156.25kHzのレ
ート(すなわちラベル送出レートの80分の1のレー
ト)で発出すればよい。これにより、その他のノードは
このパケットを光ノード装置kまで通過させるため、光
ノード装置kにはそのレートを最低レートとするパケッ
ト挿入が保証できる。
【0071】上記した実施例で示した設計の場合の収容
可能な光挿入分岐型多重分離ノード装置の計算例を図1
2に示す。この図ではネットワークヘの入力パケットの
平均トラヒックに対するピークトラヒックをバースト率
としている。ηはリング側伝送容量に対するノード間ピ
ークビットレートである。リング側を160Gbps、
光ノード装置間ピークビットレートを1Gbps、入力
パケットのバースト率を5とすると、各光ノード装置間
に36の光挿入分岐型多重分離ノード装置が収容可能と
なる。
【0072】一般的にネットワーク転送遅延時間は送着
信光ノード装置におけるパケット化/非パケット化遅
延、各通過光ノード装置でのキュー遅延とスイッチ遅
延、伝送路の伝搬遅延の総和である。本例では超高速の
光パケットの転送を送信ノード装置で光信号を電気信号
に変換してそのアドレス情報を認識するのではなく、光
信号の状態のままで分岐するか、通過させることによ
り、電気回路のボトルネックによる転送処理能力の制限
を受けない。電気回路によるパケット処理は送信ノード
装置と着信ノード装置のみであり、通過光ノード装置は
光信号のままカットスルーされる。また送信ノード装置
においてリングヘのパケット挿入時のみキュー遅延を受
けるが、その遅延量は少ない。
【0073】図13にキュー遅延量、図14にキュー遅
延の変動の計算例を示す。パケット利用率0.6程度で
も10パケット分以内の遅延である。本例では、超高速
パケットを用いるため、パケット遅延は極めて小さい。
実施例では1パケット80nsであるため、10パケット
分のキュー遅延としても実時間では0.8μs と、極め
て短いため、総転送遅延はほぼ伝送路の伝搬遅延とな
る。また、遅延揺らぎも送信ノード装置におけるキュー
遅延揺らぎのみであり、十分に小さい。もし、数パケッ
トの遅延揺らぎも許容できないアプリケーションの場合
には、前述した帯域保証アルゴリズムを起動する事によ
り、遅延揺らぎが無く最低帯域を保証されたパケット転
送が可能となる。
【0074】次に、上述したようなラベルスイッチネッ
トワークにおけるプロテクション方法について図15〜
図33を参照しながら説明する。
【0075】従来、パケットベースのラベルスイッチネ
ットワークによって構成されるLAN(Local Area Net
work)においては、ルーティングプロトコルによって保
守運用管理パケットをやりとりすることにより、障害な
どの監視を行ったり保守用のオペレーション情報を通知
したりされる。また、パケットを受信した情報端末がパ
ケットの誤りを検出し、誤りがあればパケットの再送を
要求するが、2地点間の伝送路の品質が監視されている
わけではない。
【0076】ラベルスイッチネットワークによって構成
されるWAN(Wide Area Network)においては、ノー
ド間距離が大きくなるので、2地点間にパスを設定し、
SDH(Synchronous Digital Hierarchy)やSONE
T(Synchronous Optical Network)のフレームに多重
化して転送している。そして、伝送フレームのオーバヘ
ッドに監視バイトで品質を監視し、異常を検出した場合
は自動切り替えバイトで切り替えを制御している。
【0077】また、The Patent Cooperation Treaty
(PCT)によって刊行された国際特許出願"Redundant
Path Data Communication", International Publicati
on Number WO 00/13376, International Publication D
ate 9 March 2000には次のような技術が開示されてい
る。すなわち、ラベルスイッチネットワークにおいて同
一パケットを異なるパスで転送する際に、パケットが途
中で損失された場合、プロテクションパスの方のパケッ
トを受信する。そして、パケット損失をカウントして、
しきい値をこえるとエラーを通知するか記録する。しか
し、このような技術では、パケットが到着しなければ障
害を検知することができず、受信ノードでしかパケット
損失を検知できないので、どこで障害が起こったかがわ
からない。また、常時伝送品質を監視していないので高
速切り替えができないという問題がある。また、上記国
際公開では、障害に対応するためのアルゴリズムやノー
ド装置の構成やその動作に関して記述されていないた
め、技術的詳細事項は不明である。
【0078】パケットベースのラベルスイッチネットワ
ークはコンピュータ間のデータ通信のようなバーストト
ラヒックに対してリンクの帯域利用効率が良いが、LA
Nの従来法ではノード間の距離が大きくなると、プロテ
クションに対する信頼性および高速性を上げるためには
常時保守運用管理パケットを頻繁にやりとりする必要が
あり、実際のデータのスループットを低減させてしま
う。WANにおいてはパケットベースの転送ではなく、
SDH(SONETを含む)方式は常時伝送品質を監視
しており高速プロテクションは可能だが、2地点間にお
いて一定の帯域のパスを設定して、トラヒックの増減に
かかわらず一定の帯域を確保しているため、バーストト
ラヒックにとってはリンクの帯域利用効率が低減する。
【0079】本発明では、上記のような事情を考慮し
て、バーストトラヒックに対してスループットの高いパ
ケットベースのパケット転送ネットワークを実現すると
ともに、常時伝送品質を監視することによって高速切り
替えが可能な、SDHと同等以上の信頼性の高さを持つ
プロテクションを実現する。
【0080】また、光パケットネットワークにおいて、
パケットを光信号のまま転送した場合には高信頼性を有
し高速切り替えが可能なプロテクションの実現は困難で
あるが、本発明はこの問題を解決し、高信頼かつ高速切
り替え可能な品質監視方法を提供する。
【0081】以下では、図15から図33を参照しなが
ら、プロテクションの実施形態について説明する。
【0082】ラベルのアドレス情報を基にパケットを転
送するラベルスイッチネットワークにおいて、ラベル情
報のフレームに伝送系の誤りを検出あるいは訂正する数
ビットの通信路符号を付加し、ノードはパケットのラベ
ルをモニタすることによって伝送品質を監視する。この
監視は、例えば、nビットのラベル信号に1ビットのパ
リティビットを加え、(n+1)ビットの中で“1”の
個数が常に偶数あるいは奇数になるように定めておくパ
リティチェックを用いて行う。パリティビットによっ
て、(n+1)ビット中の1ビットの誤りを検出でき
る。その結果、ビットエラーレートを算出できるので、
2地点間の伝送品質を監視できる。
【0083】<2ファイバ1:1単方向型リングネット
ワーク>2ファイバ1:1単方向型リングネットワーク
において、図15は異常検出におけるフローチャートで
ある。また、図16の(a)、(b)、および(c)は
それぞれ平常時、ファイバ断時、リング断時のラベルス
イッチパスを示した概略図である。ここで、「ファイバ
断」とは現用系か予備系が断状態となることである。ま
た、「リング断」とはリング上のいずれかの箇所におい
てノード間のリンクが断状態となることである。
【0084】以下、図15のフローチャートに沿って、
図16(a)、(b)、(c)を参照しながら説明す
る。平常時には、2ファイバのうちの一方が現用系とな
り、他方は予備系として待機している。そして各ノード
はデータパケットを現用系に送出する。図16(a)に
示すように、例えばノード6はラベルスイッチパスで各
ノードへパケットを送信する。受信ノードは現用系での
受信を行い、モニタにて現用系のラベル信号の品質を監
視している。図16(b)および同(c)に示すよう
に、ノード1と2との間に伝送路障害(それぞれファイ
バ断およびリング断)が起こった場合、ノード2は現用
系のラベル信号に異常を検出する。信号の品質が所定の
レベル以下になると、予備系あるいは図示しないオペレ
ーション用ネットワークを経由して上流ノードであるノ
ード1に異常を通知し、ノード1は現用系の信号を予備
系に迂回させ、障害を回避する。その後伝送路障害が復
旧すると、もとの現用系に再度もどることができる。
【0085】図17は、上記のような障害回避および復
旧のアルゴリズムに従って動作するノードの構成例を示
すブロック図である。リングネットワークを通ってこの
ノードに到着する光パケットに関して、光ラベル抽出回
路2001は光ラベルを抽出し、抽出された光ラベルは
光ラベル受信回路2003において光/電気(O/E,
optical to electrical)変換される。そしてモニタ2
004は電気信号に変換されたこのラベル信号を監視す
る。
【0086】ラベル情報を基に、2×2光スイッチ20
06において自ノード宛ての光パケットをリング側から
分岐させ、光パケット受信回路2007で受信し光/電
気変換する。そしてパケット編集受信回路2008にお
いて基のパケットに戻し、宛先のユーザへ転送する。
【0087】ユーザ側からのデータ信号は、そのインタ
ーフェースに応じて、終端回路2010において電気的
に終端される。そして光パケット編集送信回路部201
1では、パケットのデータ部、その発アドレス/宛先ア
ドレス、サービス情報(優先度、許容遅延等)が一旦電
気的にバッファリングされる。ここで、宛先が同一のパ
ケットや同一サービスレベルのパケットをまとめて一つ
の新たなパケットとして編集するようにしても良い。ま
た、宛先ノード装置のアドレスまたは宛先ノード装置ま
での経路を含む情報を示したラベル信号が作成され、制
御回路部2005に通知される。制御回路部2005は
リング側にパケットを挿入するタイミングをはかって光
パケット送信回路2012にトリガを送り、光パケット
をリング側に挿入する。
【0088】また、ラベル信号を監視しているモニタ2
004によって異常が検出されると、制御回路部200
5は2×2光スイッチ2014をクロス状態にして切り
替え制御を行い、現用系の信号を予備系に迂回させる。
予備系の光パケットは、上記と同じ動作によって、自ノ
ード宛てのものについてはリング側から分岐され、そう
でなければ光のまま通過させるようにする。
【0089】なお、図17において、符号2009はパ
ケット編集受信回路2008によって受信されたパケッ
トをユーザ側へ転送するための電気/光(E/O,elec
trical to optical)変換回路である。
【0090】<2ファイバ1+1単方向型リングネット
ワーク>次に、2ファイバ1+1単方向型リングネット
ワークの場合について説明する。図18は、同形態のネ
ットワークにおける異常検出時の処理を示すフローチャ
ートである。また、図19は、現用系と予備系の転送方
向が逆方向の場合の、それぞれ、(a)平常時、(b)
ファイバ断時、(c)リング断時のラベルスイッチパス
を示した概略図である。また、図20は、現用系と予備
系の転送方向が同方向の場合の、それぞれ、(a)平常
時、(b)ファイバ断時のラベルスイッチパスを示した
概略図である。
【0091】以下、図18のフローチャートに沿って、
図19の(a)、(b)、(c)、および図20の
(a)、(b)を参照しながら説明する。平常時には、
各ノードはデータを現用系および予備系両方のパス(ラ
ベルスイッチパス)にパケットを送出する。図19
(a)および図20(a)に示すように、例えばノード
6は現用系と予備系のラベルスイッチパスを経由して各
ノードへパケットを送信する。受信ノードは、現用系の
データを受信するとともに、現用系と予備系の両方のモ
ニタにおいてラベル信号を電気的に終端し、信号の品質
を監視している。図19(b)、(c)、および図20
(b)に示すようにノード1と2との間に障害(ファイ
バ断あるいはリング断)が起こった場合には、現用系の
ラベル信号のみに異常が検出される。信号の品質が所定
のレベル以下になると、ノードは受信端を予備系に切り
替える。図19(b)、(c)、および図20(b)に
は、そのときのノード6から他のノードへのラベルスイ
ッチパスが示されている。なお、2ファイバ1+1型で
は、現用系の転送方向と予備系の転送方向が同方向であ
るネットワークにおいてリング断が起こった場合には、
予備系への切り替えによる障害回避の対応は行えない。
【0092】図21は、現用系の転送方向と予備系の転
送方向とが互いに逆方向である場合のノード構成例を示
すブロック図である。図21において、符号2021は
現用系のパケット編集受信回路2008あるいは予備系
のパケット編集受信回路2008からのパケットを選択
するセレクタである。また、2022は、平常時には現
用系と予備系の両方に同一のパケットを送出するブリッ
ジとして機能し、リング断時には現用系あるいは予備系
のいずれか一方にパケットを送出するセレクタとして機
能するブリッジ/セレクタである。なお、図21は現用
系と予備系の転送方向が逆である場合を示しているが、
現用系と予備系の転送方向が同じである場合には、両系
の転送方向が同じになるような同様の構成を用いること
ができる。
【0093】図18のフローチャートに示した手順に、
両系で受信したパケットを比較および記録する手順を付
加しても良い。そのような手順を図22のフローチャー
トに示す。図22に示す手順においては、リングから分
岐された現用系と予備系の受信パケットを比較および記
録する処理が設けられている。これにより、障害時に受
信端をパケット毎に現用系と予備系に切り替えるパケッ
ト切り替えが可能となり、光ファイバやノードや帯域な
どといったネットワーク資源を有効に活用することがで
きる。
【0094】図23は、図22に示した手順を実現する
パケット切り替え型のノード構成例を示すブロック図で
ある。図23に示す構成の特徴は、現用系のパケット編
集受信回路2008と予備系のパケット編集受信回路2
008とが受信したパケットを比較するパケット比較回
路2023が設けられている点である。
【0095】<4ファイバ1:1双方向型リングネット
ワーク>次に、4ファイバ1:1双方向型リングネット
ワークの場合について説明する。この形態のネットワー
クにおいては、現用系および予備系それぞれが双方向の
光伝送路を有している。図24は、同形態のネットワー
クにおける異常検出時の処理を示すフローチャートであ
る。また、図25は、それぞれ、(a)平常時、(b)
ファイバ断時、(c)リング断時のラベルスイッチパス
を示した概略図である。
【0096】以下、図24のフローチャートに沿って、
図25(a)、(b)、および(c)を参照しながら説
明する。平常時には、各ノードは現用系伝送路の最短経
路の方向にパケットを送出する。例えばノード6は、図
25(a)に示すようなラベルスイッチパスで、各ノー
ドへパケットを送信する。受信ノードは現用系を用いた
受信を行い、モニタにてラベル信号の品質を監視してい
る。図25(b)および25(c)に示すように、例え
ばノード1と2との間で障害(ファイバ断あるいはリン
グ断)が起こった場合、ノード1と2は現用系のラベル
信号の異常を検出する。信号の品質が所定のレベル以下
になると、ノード1と2は現用系の信号を予備系に迂回
させる。
【0097】図26は、4ファイバ1:1双方向型リン
グネットワークにおいて上記のような障害回避の動作を
するノード構成例を示すブロック図である。このノード
構成においては、計4本のファイバのそれぞれに光ラベ
ル検出回路2001と光ラベル受信回路2003とモニ
タ2004が設けられており、それぞれ常時監視を行っ
ている。また、自ノード宛ての光パケットは2×2光ス
イッチ2006あるいは1×2光スイッチ2006−1
において分岐され、光パケット受信回路2007によっ
て受信され、パケット編集受信回路2008によって編
集されて、ユーザ側へ転送される。また、送信パケット
は光パケット編集送信回路2011によって編集され、
光パケット送信回路2012によって送信され、2×2
光スイッチ2006において挿入される。
【0098】平常時には現用系を用いて宛先に応じて双
方向にパケットを送出しており、モニタによってラベル
信号の異常が検出されると、2×2光スイッチ2006
をクロス状態にすることによって、現用系を予備系に切
り替える制御を行う。
【0099】<4ファイバ1+1双方向型リングネット
ワーク>次に、4ファイバ1+1双方向型リングネット
ワークの場合について説明する。図27は、同形態のネ
ットワークにおいて現用系と予備系の転送方向が同方向
の場合における異常検出時の処理を示すフローチャート
である。また、図28は、現用系と予備系の転送方向が
同方向の場合の、それぞれ、(a)平常時、(b)ファ
イバ断時、(c)リング断時のラベルスイッチパスを示
した概略図である。図48は、同形態のネットワークに
おいて現用系と予備系の転送方向が逆方向の場合におけ
る異常検出時の処理を示すフローチャートである。ま
た、図29は、現用系と予備系の転送方向が逆方向の場
合の、それぞれ(a)平常時、(b)ファイバ断時、
(c)リング断時のラベルスイッチパスを示した概略図
である。また、図30は、現用系と予備系の転送方向が
逆方向の場合の4ファイバ1+1双方向型ノード構成例
を示すブロック図である。
【0100】以下、図27および図48のフローチャー
トに沿って、図28(a)、(b)、(c)、図29
(a)、(b)、(c)、および図30を参照しながら
説明する。平常時には、各ノードはデータを現用系と予
備系両方の最短ルートのパス(ラベルスイッチパス)に
パケットを送出する。例えばノード6は、図28(a)
および図29(a)に示すようなラベルスイッチパスで
各ノードへパケットを送信する。ノードはすべてのパケ
ットのラベル信号をモニタで常時監視している。
【0101】ここで、図28(b)および図29(b)
に示すようにノード1と2との間に伝送路障害(ファイ
バ断)が起こった場合を考える。ノード1と2はファイ
バ断の箇所の側から現用系のラベル信号の異常を検出す
る。このとき予備系はファイバ断の影響を受けないた
め、予備系のラベル信号は正常である。現用系の信号の
品質が所定のレベル以下になると、受信端が現用系から
予備系に切り替えられる。
【0102】次に、ノード1と2との間に伝送路障害
(リング断)が起こった場合を考える。図28(c)に
示すように、現用系と予備系の転送方向が同じ場合にお
いてノード1と2との間にリング断が起こると、障害箇
所に隣接するノード1と2は現用系と予備系の両方のラ
ベル信号に異常を検出し、リング断が起こったことを認
識する。そして、まず一旦、現用系と予備系の障害箇所
への方向のリング状のパケットを分岐し、それぞれ逆方
向の現用系と予備系に迂回させる。つまり、図30に示
すパケット編集受信回路2008から光パケット編集送
信回路2011へパケットを転送し、受信したパケット
を逆方向へ迂回させるように送出する。その際、処理す
べきパケットが増えることによって輻輳が起こることが
あるので、ユーザ側からのパケットを現用系と予備系と
に振り分けてトラヒックを分散させる。そして、その箇
所にリング断が起こった旨を、現用系、予備系、あるい
は図示されてないオペレーション用ネットワークを用い
て通知する。この通知を受けた全てのノードは、その障
害箇所を避けるようにラベルスイッチパスを設定し、パ
ケットを送出する。
【0103】図29(c)に示すように、現用系と予備
系の転送方向が逆の場合においてノード1と2との間に
リング断が起こり、ラベル信号の品質が所定のレベル以
下になると、受信端を現用系から予備系に切り替える。
【0104】図30に示すように、このノードは、平常
時には現用系と予備系の両方を用いて、宛先に応じた方
向にパケットを転送している。ユーザ側からのデータは
終端され、ブリッジ/セレクタ2022は平常時には現
用系と予備系の両方に同一パケットを送出し、リング断
時にはいずれか一方のみに切り替えてパケットを送出す
る。また、リング側からの受信に関しては、セレクタ2
021において、現用系のパケット編集受信回路200
8あるいは予備系のパケット編集受信回路2008のい
ずれから受信するかを切り替える。
【0105】なお、図30においては、現用系と予備系
の転送方向が逆の場合の構成を示したが、現用系と予備
系の転送方向が同じ場合にも転送方向のみを逆にした同
様の構成を用いることができる。
【0106】図27および図48のフローチャートに示
した手順に、両系で受信したパケットを比較および記録
する手順を付加しても良く、リングから分岐された現用
系と予備系の受信パケットを比較および記録する処理が
設けられている。これにより、障害時に受信端をパケッ
ト毎に現用系と予備系に切り替えるパケット切り替えが
可能となり、光ファイバやノードや帯域などといったネ
ットワーク資源を有効に活用することができる。そのよ
うな手順のうち、現用系と予備系の転送が同方向の場合
を図31のフローチャートに示す。
【0107】図32は、図31に示した手順を実現する
パケット切り替え型のノード構成例を示すブロック図で
ある。図31に示す構成の特徴は、現用系のパケット編
集受信回路2008と予備系のパケット編集受信回路2
008とが受信したパケットを比較するパケット比較回
路2023が設けられている点である。
【0108】次に、前述した光パケット転送リングネッ
トワークにおいて、ノードにおける光スイッチの故障が
発生した場合に、そのノードを同定する方法について説
明する。そのリングネットワークとは、すなわち、光挿
入分岐型多重分離ノード装置の少なくとも1つがネット
ワーク内の特定アドレスの光ノード装置のみがパケット
挿入可能となるような内容を記載したラベル信号を所定
の頻度で発生して光ファイバ伝送路に送出し、前記ラベ
ルを取得した光ノード装置では、前記ラベルにより発ノ
ード装置であると指定された光ノード装置以外は、パケ
ット挿入を禁止されることを特徴とする光パケット転送
リングネットワークである。
【0109】図33は、このようなネットワークにおけ
る光スイッチの故障箇所同定アルゴリズムを示すフロー
チャートである。図33に示すように、リングを統括す
る特定のマスターノードが、各ノードに双方向からパイ
ロットパケットを送出する。このパイロットパケットは
決まったデータ列である。各ノードはこのパイロットパ
ケットを受信し、その内容が正常かどうかを確認し、確
認結果をマスターノードに、現用系、予備系、あるいは
オペレーション用ネットワークにより、通知する。これ
によってマスターノードはリング中のノードの光スイッ
チが故障したかを同定することができる。マスターノー
ドは故障した光スイッチのあるノードを同定すると、こ
れを取り替えるように、通知する。
【0110】以上のような技術により、パケットベース
のラベルスイッチネットワークにおいて伝送路の信号品
質を常時監視できるようになるため、ノード距離が大き
くなる広域通信網においても信頼性が高く、高速切り替
えを行えるプロテクションが可能となる。このようなプ
ロテクションにより、ラベルスイッチネットワークの統
計多重効果による高スループットおよび柔軟性というメ
リットを活かすことができる。また、光パケット転送ネ
ットワークにおいて、従来技術においては途中ノード毎
に光パケットを光/電気変換しなければ伝送路の信号品
質を常時監視できなかったが、光ラベルだけを電気的に
終端して監視することにより常時監視が可能となる。
【0111】次に、上述したようなラベルスイッチネッ
トワークにおける光パケット圧縮回路および伸長回路に
ついて図34〜図45を参照しながら説明する。
【0112】以下に述べる技術は、直接電気/光変換法
では得られない超高速の光パケット転送ネットワーク及
びノード装置内のインターコネクションを実現するもの
である。このような技術は、パケットバイパケット(pa
cket by packet)方式のパケット転送ネットワークにお
いて光パケットを電気領域から光領域のビットレートに
超高速化しスループットを上げる手段であり、パケット
衝突確立を低減するためあるいはパケット衝突における
キュー遅延を低減するためにパケット時間長を短くする
手段であり、ネットワークトラヒックの混雑時にもパケ
ット圧縮によってスループットを低下させない手段であ
り、大容量データを送信する際に帯域を占有する時間を
低減して瞬時に伝送する手段である。
【0113】超高速の光パケットを直接電気/光変換に
よって光パケットを発生させる場合、電気パケット生成
回路及び光変調器の応答特性により速度が制限されると
いう問題点があった。この問題を解決するための、従来
技術によるパケット圧縮回路の構成を図34、35、3
6に示す。
【0114】図34に示す光パケット圧縮回路において
は、レーザ発振器4002から出射した光パルス列を光
分岐器4003によってN本並列に分岐し、光ファイバ
遅延線4005によってこれらのパルス列を相対的に時
間遅延させ、さらに光カップラ4006で合波し、N多
重された光パルスビット列を出力している。各外部変調
器4004は、入力された電気信号4011に基づいて
シフトレジスタ4012によって制御されて、1パルス
ずつ変調する。N本の光ファイバ遅延線4005の遅延
量は、それぞれ、0、Δt・c/n、2Δt・c/n、
・・・・・・、(N−1)Δt・c/nと設定する。こ
こでΔtは光パルス間隔、cは光速、nはコアの屈折率
である。
【0115】図35に示す光パケット圧縮回路は、1×
2光スイッチ4022と光ファイバ遅延線4023と2
×1光合波器4024とからなる回路をk段有している
(kは自然数)。光パケットを構成する奇数番目のパル
スは光スイッチ4022で上側に、偶数番目のパルスは
下側に分岐され、上側のパルスはファイバ遅延線402
3により遅延が生じ、光合波器4024で下側のパルス
より時間的に少しずれて合波される。このような回路を
k段介した後、光ゲートスイッチ4025で余分なパル
スを除去することによって、2kビットからなる高速光
パケットを生成できる。
【0116】図36に示す光パケット圧縮回路は、光増
幅器4045と光バンドパスフィルタ(OBPF)40
42とディレイライン4046と2×2光スイッチ40
43とからなる遅延ループと、光ゲートスイッチ404
4によって構成される。2×2光スイッチ4043で光
パケットのパルスの一部が遅延ループで周回した分、次
のパルスとの時間間隔が狭くなった状態になる。このよ
うな周回を繰り返すことにより、全てのパルスの時間間
隔が短くなり、そして2×2光スイッチ4043をクロ
ス状態にして全パワーを出力する。そして、光ゲートス
イッチ4044により、パケット圧縮された光パケット
のみを出力する。
【0117】図37は、図35の光パケット圧縮回路と
類似の構成を有する光パケット伸長回路を示すブロック
図である。この光パケット伸長回路は、1×2光スイッ
チ4061と光ファイバ遅延線4062と2×1光合波
器4063とからなる回路をk段有している。1×2光
スイッチ4061は、入力される高速光パケットの奇数
番目のパルスを下方向に、偶数番目のパルスを上方向に
振り分ける。上側に振り分けられたパルスにはファイバ
遅延線4062による遅延が生じるため、2×1光合波
器4063から出力される段階ではパルス間隔は倍に広
がっている。このような回路をk段の回路を介した後に
は、パルス間隔が十分広がり、入力されたパルス順序は
維持されている。このように伸長された光パケットは、
図示しない光検出器で光/電気変換される。
【0118】図38は、図36の光パケット圧縮回路と
類似の構成を有する光パケット伸長回路を示すブロック
図である。この光パケット伸長回路は、光増幅器404
5と光バンドパスフィルタ(OBPF)4042とディ
レイライン4046と2×2光スイッチ4043からな
る遅延ループと、光ゲートスイッチ4044によって構
成される。パルス列は遅延ループを周回し、2×2光ス
イッチ4043で最初のパルスから順に1パルスずつ、
光遅延ループによって遅延させながら抜き出す。そし
て、光ゲートスイッチ4044で必要なパルスのみ通過
させる。
【0119】以上説明した従来技術による圧縮回路およ
び伸長回路には、次に述べるような問題点がある。図3
4に示した従来の光パケット圧縮回路において、1つの
入力データに対して1つの光パケット圧縮回路は1つで
あるので、そのスループットは入力電気信号と同じであ
る。従って、圧縮した分に応じてスループットを上げる
には複数の光パケット圧縮回路が必要となり、規模およ
びコスト等が増大する。
【0120】図35に示した従来の光パケット圧縮回路
において、Lビットの光パケットを圧縮するのに、1×
2スイッチと、光ファイバ遅延線と、2×1光合波器と
からなる回路がlog2(L)段以上も必要となる。こ
のように、回路を多段に接続した場合、光パワーのロ
ス、回路規模、コスト等が増大するという問題がある。
また、光ファイバ遅延線が長く、温度によるファイバ伸
縮補償する必要もある。また、1500バイト(byte
s)つまり12000ビットのパケットを、10Gbp
sから100Gbpsのビットレートに圧縮する場合、
必要となる回路の段数kは19となり、 c/n=2×108m/s (但し、cは光速、nはコ
アの屈折率) として、最初のパルスは、光ファイバの遅延線を合計で
12000×(100[ps]−10[ps])×(2
×108[m/s])=216[m]伝搬することにな
る。光ファイバの熱線膨張係数は10-6から10-5の範
囲なので、これを10-5とした場合には、216[m]
×10-5[/℃]=2.16[mm/℃]となる。必要
となるビット間隔Δtは10ps(pico seconds, ピコ
秒)であるので、その間に光ファイバ内を進む距離はΔ
t・c/n=2×10-3m(メートル)である。従っ
て、ジッタの許容度を1/100としても、求められる
光ファイバの長さの精度は20μm(マイクロメート
ル)以下となる。つまり、ジッタ許容度を1/100と
して20μm以下の光ファイバの長さの精度を保つため
には、約0.01℃以下の精度で温度を一定にする必要
がある。ここでも、超高速化するにつれて、上記のよう
に光ファイバの長さや温度に求められる精度が高くな
り、実現が困難となってくる。
【0121】図36に示した従来の光パケット圧縮回路
においては、最初のほうのパルスほど、遅延ループの周
回を多く繰り返すので光増幅器4045を通る回数が多
くなりS/N比が悪くなるという問題がある。また、温
度によるファイバの伸縮も問題となる。例えば、150
0バイトつまり12000ビットのパケットを、10G
bpsから100Gbpsのビットレートに圧縮する場
合、最初のパルスは、光ファイバの遅延線を合計で12
000×(100[ps]−10[ps])×(2×1
08[m/s])=216[m]伝搬することになる。
このとき、前述したように光ファイバループを約0.0
1℃以下の精度で温度を一定にしたり、ディレイライン
を時間的に20μm以下の高い制度で制御したりする必
要がある。また、パケット圧縮できるパルス数は遅延ル
ープの長さによって制限されてしまう。
【0122】図37に示した従来の光パケット伸長回路
においては、図35に示した光パケット圧縮回路の上記
問題点のほかにも、次のような問題がある。すなわち、
第1段目の1×2光スイッチ4061は、光パケットの
パルス間隔の数分の1以下という超高速での応答が必要
となる。また、高速化するにつれて、ビット位相同期も
困難になる。
【0123】図38に示した従来の光パケット伸長回路
においては、図36に示した光パケット圧縮回路の上記
問題点の他にも、次のような問題がある。すなわち、2
×2光スイッチ4043は、光パケットのパルス間隔の
数分の1以下という超高速での応答が必要となる。ま
た、高速化するにつれて、ビット位相同期も困難にな
る。
【0124】以上のように、従来技術を用いるだけで
は、1500バイト程度のパケットを100Gbps以
上の超高速な光パケットに圧縮したり、伸張したりする
ことは困難である。本発明は、1500バイト程度のパ
ケットを100Gbps以上というビットレートの光パ
ケットにも適した圧縮および伸長の技術を提供すること
を目的としている。
【0125】以下、図面を参照しながら、本発明の実施
形態による光パケット圧縮回路および光パケット伸長回
路を説明する。図39は、本発明の一実施形態による光
パケット圧縮回路の構成を示すブロック図である。電気
信号として入力されるN系列(#1〜#N)のデータ信
号(クロック周波数:1/ΔT)は、それぞれバッファ
リング回路3010に入力される。各バッファリング回
路3010はシリアル/パラレル変換回路3011を有
しており、入力電気信号はこのシリアル/パラレル変換
回路3011によってN並列出力され、これらのN個の
出力がそれぞれメモリ3012に入力される。メモリ3
012は、入力電気パルスによるパケット長に応じた容
量を有しており、読み出しクロック信号に基づいて記憶
されたデータをNビットずつ並列に出力する。読み出し
クロック信号は時間間隔ΔTでクロック信号制御回路3
019に入力され、このクロック信号制御回路3019
からの出力が、前記の各メモリ3012にそれぞれ入力
される。N個のOR回路3017は、N個のメモリ30
12から出力される同時間位置のデータの論理和をと
り、その出力は次に述べる光変調器3004の駆動信号
となる。つまりOR回路3017はN個の入力電気信号
のうちの1個を選択する作用を有する。
【0126】クロック発生器3001とレーザ発振器3
002によって生成される光パルス(繰り返し周波数:
1/ΔT)は、光分岐器3003でN本に分岐され、分
岐された各信号線上の光変調器3004において、対応
するOR回路3017からの駆動信号によって変調さ
れ、それら変調された信号は光遅延線3008において
時間Δtずつずれるように遅延されて光合波器3005
で合波される。
【0127】図40は、図39で示した光パケット圧縮
回路における、各ポートでのパルス列のタイミングを示
すタイミングチャートである。図40の(a)〜(l)
は、図39の回路上の(a)〜(l)にそれぞれ対応し
ている。図40(a)、(b)、(c)に示す入力電気
パルス列は、パルス間隔がΔTであり、つまりビットレ
ートが1/(ΔT)[bit/s]である。図40
(a)の電気パルス列は、シリアル/パラレル変換回路
で図40(d)、(e)、(f)、(g)に示すように
1パルスずつメモリ3012に入力される。そして、ク
ロック信号制御回路3019が出力する制御信号に基づ
いてメモリ3012からの読み出しが行われる。超短パ
ルス発振器(レーザ発振器3002)において出力され
た短パルスは光分岐器3003でN分岐されて、メモリ
3012から読み出された電気信号によって各光変調器
3004で変調される。変調後、各ポートの光パルス列
は光遅延線3008によりΔtずつ時間ずれが生じるの
で、図39の(h)〜(k)におけるパルス列は図40
の(h)〜(k)のようになる。そして、光合波器30
05で合波されると、図40(l)に示すように、間隔
がΔtの光パルス列となって複数の光パケットが出力さ
れる。つまり、ビットレート1/(ΔT)[bit/
s]の複数のパケットが、ビットレート1/(Δt)
[bit/s]の光パケットに圧縮される。
【0128】図41は、本発明の一実施形態による光パ
ケット伸長回路の構成を示すブロック図である。図41
に示すように、この光パケット伸長回路は、光信号を直
列/並列変換する光シリアル/パラレル変換回路310
1によって1パルスごとにN本に分岐され、これをNパ
ルス周期で繰り返す。なお、光シリアル/パラレル変換
回路の実施例として、OTDM/WDM変換回路311
1とAWG(ArrayedWave Guide)3112で構成され
たものを図42に示す。このAWGは波長分岐器として
作用する。OTDM/WDM変換回路の実施例について
は、K. Uchiyama et al., "Multiple-channel output a
ll-optical OTDM demultiplexer usingXPM-induced chi
rp compensation (MOXIC)", Electronics Letters, Vo
l.34 No.6 pp.575-576, 19 March 1998 等を参照。
【0129】1パルスごとにN本に分岐された光信号
は、N個の光検出器3103によってそれぞれ光/電気
変換され、少なくとも1個のスタートビット検出回路3
104に入力される。スタートビット検出回路3104
は、スタートビットを検出すると読み出し回路3107
に対してトリガを発する。またスタートビット検出回路
3104を通過した電気パルス信号はN個のスイッチ3
105でパケットごとにメモリに振り分けられ、電気メ
モリ3106にそれぞれ一時的に蓄積される。また、上
記トリガに基づき、読み出し回路3107が、検出され
たスタートビットに接続された電気メモリ3106を最
初として、各電気メモリ3106に対する読み出し信号
をΔTの間隔で発し、これによって各電気メモリ310
6の内容がΔTの間隔で順次読み出される。なお、メモ
リ(3106)#i−jはスイッチ(3105)#iを
入力とし、OR回路(3108)#jを出力とする
(i,j=1,2,…,N)。OR回路3108から
は、N個のメモリから出力された電気信号の論理和が出
力される。
【0130】図43および図44は、図41に示した光
パケット伸長回路の各ポートにおけるパルス列のタイミ
ングを示すタイミングチャートである。図43および図
44の(a)〜(q)は、図41の回路上の(a)〜
(q)にそれぞれ対応している。図43(a)によって
示される入力超高速光パルス列は、1パルスずつ光シリ
アル/パラレル変換回路3101によって振り分けら
れ、それぞれ光検出器3103によって電気信号に変換
され、(b)〜(e)に示すタイミングの電気パルスと
なり、さらにスイッチ3105によって振り分けられて
(f)〜(n)に示すようにパケットごとにメモリ31
06に一時的に蓄積される。そして、読み出し回路31
07からの信号に基づき電気メモリ3105から1パル
スずつΔTの時間間隔で順次読み出されるため、OR回
路3108からの出力は図42(o)、(p)、(q)
に示すようなパルス間隔がΔtからΔTに伸長された電
気パルス列のパケットとして出力される。
【0131】図45は、他の実施形態によるパケット伸
長回路の構成を示すブロック図である。図45に示すよ
うに、このパケット伸長回路は、次のような部分回路を
m段接続することによって構成されている(mは段
数)。すなわち、所定数のパルス毎に異なる波長の光信
号に変換するOTDM/WDM変換回路3121と、波
長に応じて異なる遅延を生じさせる分散媒質3122と
からなる部分回路である。入力される光信号は、OTD
M/WDM変換回路3121によって所定数のパルス毎
に異なる波長に変換され、分散媒質3122によって波
長に応じて異なる遅延が生じせしめられる。これをm段
繰り返すことにより、パケット全体のパルス時間間隔が
伸長されて出力される。
【0132】図46は、図45に示した分散媒質の実施
例を示す。この分散媒質は、光回路3131と、波長に
応じて異なる位置で光信号を反射するチャープドファイ
バグレーティング(CFG, chirped fiber grating)
3132とからなり、所定数のパルス毎に異なる波長に
変換されて入力される光信号は、光回路3131を通過
してチャープドファイバグレーティング3132に入射
される。チャープドファイバグレーティング3132に
おける反射位置は波長に応じて異なるため、波長に応じ
て伝送経路長が変わる。このためチャープドファイバグ
レーティング3132から出射されて光回路3131か
ら次段へ出力される時点では波長毎に時間間隔が空いた
状態となる。
【0133】本方法によると、OTDM/WDM変換回
路3121において、入力光パルスの変換後の波長が、
受信回路のビット位相同期のずれによってドリフトして
も、パケット伸長後のパケット時間位置のドリフトとな
るのみであるので、精密なビット位相同期を必要としな
い。
【0134】図47は、図45に示した光パケット伸長
回路の各ポートにおけるパルス列のタイミングを示すタ
イミングチャートである。図47の(a)〜(e)は、
図45の回路上の(a)〜(e)にそれぞれ対応してい
る。図47(a)に示すようにΔtの時間間隔で入力さ
れるパルス列は、1段目のOTDM/WDM変換回路3
121によって、数パルスずつまとめて、(b)に示す
ように、異なる波長λ1,λ1+Δλ,λ1+2Δλ,
λ1+3Δλ,…に変換される。この(b)に示す信号
が1段目の分散媒質3122に入射し、出射された後の
段階では、(c)に示すように波長に応じてタイミング
がずれている。つまり、本例では、波長λ1よりも波長
(λ1+Δλ)のほうが、分散媒質3122での遅延が
大きく、図46ではチャープドファイバグレーティング
3132内での反射位置が遠く、伝送経路が長いため
に、その分遅れて出力されている。2段目のOTDM/
WDM変換回路3121においては、(c)においてλ
1の波長の複数のパルスが、さらに数パルスまとめて、
異なる波長λ2,λ2+Δλ,…に変換される。また、
2段目の分散媒質3122によって波長(λ2+Δ
λ),(λ2+2Δλ)の信号が遅延され、(d)に示
すようなパルスタイミングとなる。以下同様に、m段目
まで段階的にパルスのタイミングをずらしていくことに
よって、最終的には、(e)に示すようにΔTの時間間
隔で1パルスずつ出力される。この時間間隔ΔTは、分
散媒質3122の波長間隔の遅延量によって決まる。ま
たこのΔTは、図46では、チャープドファイバグレー
ティング3132のグリッド間隔によって定まる。
【0135】また、図45に示した光パケット伸長回路
では、OTDM/WDM変換によって確保できる帯域幅
と伸長するパルス数との関係を考慮して多段構成とした
が、光パケットの各パルスを一括ですべて異なる波長に
変換できる広帯域なOTDM/WDM変換回路と、その
広帯域をカバーする分散媒質を用いて、1段の回路で1
パルスずつ伸長する1段構成としても良い。
【0136】以上、各実施形態で説明したように、本発
明の光パケット圧縮回路は、従来技術に比べて遅延量の
制御が簡易でビット揺らぎが小さく、温度変化の影響が
小さいので、電気領域(現在40Gbps)から100
Gbps以上の光領域のビットレートに、高精度で容易
に変換することが可能となる。また、連続する超高速光
パケットを生成できるので、従来技術に比べて、1つの
光パケット圧縮回路に対して圧縮比Nのとき、N倍のス
ループットとすることが可能である。
【0137】また、従来技術の光パケット伸長回路は、
ビット位相同期と超高速光スイッチを必須としており、
現在の高速光スイッチはせいぜい数百psの切り替え速度
しかないので、10Gbps程度以下の光パケットの伸
長しか実現できず、100Gbps以上の超高速光パケ
ットを電気領域にパルス間隔を伸長する事は困難であっ
た。しかしながら、本発明による光パケット伸長回路
は、前記各実施形態で説明したように、超高速光スイッ
チやビット位相同期を必要とせずに、容易に100Gb
ps以上の超高速光パケットを伸長することが可能とな
り、連続する光パケットを伸長できるので、従来技術に
比べて、1つの光パケット伸長回路に対して、伸長比N
のときN倍のスループットである。
【0138】上記各実施形態においては、WANを実現
するための各ノード装置間での通信について説明した
が、同様の技術を、単一の装置内における構成要素間の
通信のための相互接続に応用することも可能である。こ
れにより、装置内での信号の伝送を超高速に行うととも
に、信号線の障害の際にも、その障害の影響を局所に留
め、装置全体の故障につながらないようにすることが可
能となる。以上、図面を参照してこの発明の実施形態を
詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限
られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲
の設計等も含まれる。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、パケットベースの
ラベルスイッチネットワークにおいて伝送路の信号品質
を常時監視できるようになるため、ノード距離が大きく
なる広域通信網においても信頼性が高く、高速切り替え
を行えるプロテクションが可能となる。このようなプロ
テクションにより、ラベルスイッチネットワークの統計
多重効果による高スループットおよび柔軟性というメリ
ットを活かすことができる。また、光パケット転送ネッ
トワークにおいて、従来技術においては途中ノード毎に
光パケットを光/電気変換しなければ伝送路の信号品質
を常時監視できなかったが、光ラベルだけを電気的に終
端して監視することにより常時監視が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による超高速光パケット転送リングネ
ットワークの一実施形態に係る構成を示した概略図であ
る。
【図2】 本発明による光挿入分岐型多重分離ノード装
置の一実施形態の構成を示したブロック図である。
【図3】 図2に示した光挿入分岐型多重分離ノード装
置の詳細構成例を示したブロック図である。
【図4】 図3に示した光挿入分岐型多重分離ノード装
置の各部の動作方法を説明するタイミングチャートであ
る。
【図5】 図3に示した2×2光スイッチの状態と場合
分けを示した説明図である。
【図6】 図3に示した2×2光スイッチの状態遷移を
一覧として示した表図である。
【図7】 図3に示した光ノード装置におけるパケット
圧縮/伸張の概念を説明する概略図である。
【図8】 図3に示した光ノード装置でのパケット挿入
時のフロー制御方法を示したタイミングチャートであ
る。
【図9】 本発明の超高速光パケット転送リングネット
ワークの設計数値の例を示した表図である。
【図10】 図3に示したパケット圧縮回路の構成例を
説明する概略図である。
【図11】 マスターノード装置で帯域保証を行う場合
に送出される専用ラベルの構成例を示したタイミングチ
ャートである。
【図12】 超高速光パケット転送リングネットワーク
の設計において、バースト率と収容可能ノード数の関係
を示したグラフである。
【図13】 利用率と平均待ち時間[パケット]の関係
で示されるキュー遅延量を示したグラフである。
【図14】 利用率と待ち時間の分散[パケット]との
関係で示されるキュー遅延揺らぎを示したグラフであ
る。
【図15】 2ファイバ1:1単方向型ネットワークに
おけるプロテクションの手順を示すフローチャートであ
る。
【図16】 2ファイバ1:1単方向型ネットワークに
おいて、それぞれ(a)正常時、(b)ファイバ断時、
および(c)リング断時の、ノード6から他の各ノード
へのラベルスイッチパスを示す概略図である。
【図17】 2ファイバ1:1単方向型ネットワークに
おけるノード構成例を示すブロック図である。
【図18】 2ファイバ1+1単方向型ネットワークに
おけるプロテクションの手順を示すフローチャートであ
る。
【図19】 2ファイバ1+1単方向型ネットワークに
おいて現用系と予備系の転送方向が互いに逆の場合に、
それぞれ(a)正常時、(b)ファイバ断時、および
(c)リング断時の、ノード6から他の各ノードへのラ
ベルスイッチパスを示す概略図である。
【図20】 2ファイバ1+1単方向型ネットワークに
おいて現用系と予備系の転送方向が同じ場合に、それぞ
れ(a)正常時および(b)ファイバ断時の、ノード6
から他の各ノードへのラベルスイッチパスを示す概略図
である。
【図21】 2ファイバ1+1単方向型ネットワークに
おいて、現用系と予備系の転送方向が互いに逆の場合の
ノード構成例を示すブロック図である。
【図22】 パケット切り替え2ファイバ1+1単方向
型ネットワークにおけるプロテクションの手順を示すフ
ローチャートである。
【図23】 パケット切り替え2ファイバ1+1単方向
型ネットワークにおいて、現用系と予備系の転送方向が
互いに逆の場合のノード構成例を示すブロック図であ
る。
【図24】 4ファイバ1:1双方向型ネットワークに
おけるプロテクションの手順を示すフローチャートであ
る。
【図25】 4ファイバ1:1双方向型ネットワークに
おいて、それぞれ(a)正常時、(b)ファイバ断時、
および(c)リング断時の、ノード6から他の各ノード
へのラベルスイッチパスを示す概略図である。
【図26】 4ファイバ1:1双方向型ネットワークに
おけるノード構成例を示すブロック図である。
【図27】 4ファイバ1+1双方向型ネットワークに
おいて、現用系と予備系の転送方向が同じ場合のプロテ
クションの手順を示すフローチャートである。
【図28】 4ファイバ1+1双方向型ネットワークに
おいて現用系と予備系の転送方向が同じ場合に、それぞ
れ(a)正常時、(b)ファイバ断時、および(c)リ
ング断時の、ノード6から他の各ノードへのラベルスイ
ッチパスを示す概略図である。
【図29】 4ファイバ1+1双方向型ネットワークに
おいて現用系と予備系の転送方向が互いに逆の場合に、
それぞれ(a)正常時、(b)ファイバ断時、および
(c)リング断時の、ノード6から他の各ノードへのラ
ベルスイッチパスを示す概略図である。
【図30】 4ファイバ1+1双方向型ネットワークに
おいて、現用系と予備系の転送方向が互いに逆の場合の
ノード構成例を示すブロック図である。
【図31】 パケット切り替え4ファイバ1+1双方向
型ネットワークにおいて、現用系と予備系の転送方向が
同じ場合のプロテクションの手順を示すフローチャート
である。
【図32】 パケット切り替え4ファイバ1+1双方向
型ネットワークにおいて、現用系と予備系の転送方向が
同じ場合のノード構成例を示すブロック図である。
【図33】 光スイッチの故障箇所を同定する手順を示
すフローチャートである。
【図34】 従来技術による光パケット圧縮回路の例を
示すブロック図である。
【図35】 従来技術による光パケット圧縮回路の他の
例を示すブロック図である。
【図36】 従来技術による光パケット圧縮回路のさら
に他の例を示すブロック図である。
【図37】 従来技術による光パケット伸長回路の例を
示すブロック図である。
【図38】 従来技術による光パケット伸長回路の他の
例を示すブロック図である。
【図39】 本発明の一実施形態による光パケット圧縮
回路の構成を示すブロック図である。
【図40】 図39に示した光パケット圧縮回路におけ
るパルス信号のタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図41】 本発明の一実施形態による光パケット伸長
回路の構成を示すブロック図である。
【図42】 図41に示した光パケット伸長回路におけ
る光シリアル/パラレル変換回路の詳細構成を示すブロ
ック図である。
【図43】 図41に示した光パケット伸長回路におけ
るパルス信号のタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図44】 図41に示した光パケット伸長回路におけ
るパルス信号のタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図45】 本発明の他の実施形態による光パケット伸
長回路の構成を示すブロック図である。
【図46】 図45に示した光パケット伸長回路におけ
る分散媒質の詳細構成を示すブロック図である。
【図47】 図45に示した光パケット伸長回路におけ
るパルス信号のタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図48】 4ファイバ1+1双方向型ネットワークに
おいて、現用系と予備系の転送方向が互いに逆の場合に
おけるプロテクションの手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
2001 光ラベル抽出回路 2003 光ラベル受信回路 2004 モニタ 2005 制御回路部 2006 2×2光スイッチ 2007 光パケット受信回路 2008 パケット編集受信回路 2009 電気/光(E/O)変換回路 2010 終端回路 2011 光パケット編集送信回路部 2012 光パケット送信回路 2014 2×2光スイッチ 2021 セレクタ 2022 ブリッジ/セレクタ 2023 パケット比較回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/56 100 H04B 9/00 N 29/14 H04L 13/00 311 Fターム(参考) 5K002 AA01 AA03 BA04 BA05 BA06 BA13 CA13 CA14 DA02 DA04 DA05 DA11 EA05 EA33 FA01 5K014 AA04 CA01 CA04 CA05 CA07 EA01 FA01 HA01 HA05 5K030 GA01 GA12 HA08 HC14 JA14 JL03 JT06 KX20 LA17 MB01 MD02 5K031 AA04 AA08 CA08 CA15 CC04 DA11 DA19 DB12 EA01 EB02 EB05 EB11 5K035 AA03 BB03 EE02 JJ01 LL01 LL18

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケットのラベル情報に含まれるアドレ
    ス情報を基にノード間で前記パケットを転送するラベル
    スイッチネットワークにおいて、前記ラベル情報のフレ
    ームに伝送系の誤りを検出あるいは訂正する通信路符号
    を付加し、前記ノードは前記ラベル情報をモニタするこ
    とによって前記伝送系の伝送品質を監視し、プロテクシ
    ョンを行うことを特徴とするラベルスイッチネットワー
    クのプロテクション方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のラベルスイッチネット
    ワークのプロテクション方法において、 前記ラベルスイッチネットワークは、前記パケットを光
    パケットとして転送する光パケット転送ネットワークで
    あり、 前記光パケット転送ネットワークにおいては、前記光パ
    ケットと前記ラベル情報とは多重化して転送されるもの
    であり、 前記ノードは、多重化された前記ラベル情報のみを取り
    出し、この取り出されたラベル情報を電気信号に変換す
    ることによってモニタすることを特徴とするラベルスイ
    ッチネットワークのプロテクション方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のラベルスイッチ
    ネットワークのプロテクション方法において、 前記ラベルスイッチネットワークは、リング状であり、
    現用系と予備系の伝送系を有し、この現用系と予備系の
    パケットの転送方向は単方向であり且つ互いに逆方向で
    あり、 平常時には前記現用系のみにパケットを転送し、前記各
    ノードは現用系の前記ラベル情報をモニタしており、モ
    ニタリングによって異常を検出した場合には前記現用系
    の伝送系と前記予備系の伝送系とオペレーション用ネッ
    トワークのいずれかを使って前記現用系の上流ノードに
    この異常を通知し、 異常の通知を受けた前記上流ノードは、前記パケットの
    転送を前記予備系に迂回させることを特徴とする2ファ
    イバ1:1単方向型のラベルスイッチネットワークのプ
    ロテクション方法。
  4. 【請求項4】 リング状に接続した光ファイバ伝送路に
    配置されて光パケットの分岐、挿入、通過させるノード
    装置において、 このノード装置は、現用系と予備系を有するものであ
    り、 前記現用系は、 前記光ファイバ伝送路上の前記光パケットに対応したラ
    ベル信号であって、前記光パケットの宛先情報を少なく
    とも含むラベル信号を、前記光ファイバ伝送路から抽出
    する光ラベル抽出回路部と、 自ノードを通過する前記光パケットに対応する前記ラベ
    ル信号を付加するとともに、自ノードから前記光ファイ
    バ伝送路に挿入する光パケットに対応する前記光ラベル
    信号を付加する光ラベル付加回路部と、 前記光伝送路側からの自ノード宛ての前記光パケットを
    分岐させて取り込み、自ノードから前記光ファイバ伝送
    路に前記光パケットを挿入し、前記光ファイバ伝送路側
    の自ノード宛てではない前記光パケットが自ノードを通
    過するように、スイッチングする光スイッチと、 前記光ラベル抽出回路部によって抽出された前記ラベル
    信号を受信するラベル受信回路部と、 受信された前記ラベル信号に含まれる通信路符号を監視
    し異常があればその異常を通知するトリガを発するモニ
    タと、 受信された前記ラベル信号に基づいてタイミングを合わ
    せて、自ノードから前記光ファイバ伝送路に前記光パケ
    ットを挿入するためのパケット送信命令を発するととも
    に、前記モニタによって発せられる前記トリガを受信す
    る制御回路部と、 ユーザ側から入力されるデータをそのインターフェース
    に応じて終端しパケット化する一つ以上の終端回路部
    と、 前記終端回路部から出力される複数のパケットの宛先が
    同一のノード装置である場合にこれら複数のパケットを
    一つのパケットに編集及び蓄積し、当該パケットの宛先
    ノード情報又は経路情報を少なくとも含むラベル信号を
    前記制御回路部に出力するパケット編集送信回路部と、 前記制御回路部から発せられる前記パケット送信命令に
    基づき、前記パケット編集送信回路部からのパケットを
    前記光ファイバ伝送路に挿入する一つ以上のパケット送
    信回路部と、 前記光ファイバ伝送路から分岐された自ノード宛ての前
    記光パケットを受信する一つ以上のパケット受信回路部
    と、 パケット受信回路部からのパケットを編集前の元のパケ
    ットに分割し、蓄積し、宛先ユーザに転送するパケット
    編集受信回路部と、を有し、 前記予備系は、 前記ラベル信号を抽出する光ラベル抽出回路部と、 前記光ファイバ伝送路側からの自ノード宛ての前記光パ
    ケットを分岐させて取り込み、前記光ファイバ伝送路側
    の自ノード宛てではない前記光パケットが自ノードを通
    過するように、スイッチングする光スイッチと、 前記光ラベル抽出回路部によって抽出された前記ラベル
    信号を受信するラベル受信回路部と、 受信された前記ラベル信号に含まれる通信路符号を監視
    し異常があればその異常を通知するトリガを発するモニ
    タと、 受信された前記ラベル信号の情報を受けるとともに、前
    記モニタによって発せられる前記トリガを受信する制御
    回路部と、 前記光ファイバ伝送路から分岐された自ノード宛ての前
    記光パケットを受信する1つ以上のパケット受信回路部
    と、 前記パケット受信回路部からのパケットを編集前の元の
    パケットに分割し、蓄積し、宛先ユーザに転送するパケ
    ット編集受信回路部と、を有し、 このノード装置は、さらに、 前記制御回路部の制御により、前記現用系の光ファイバ
    伝送路の信号をそのままスルーさせるか転送方向を逆転
    させて前記予備系の光ファイバ伝送路に送出させるかを
    スイッチングする第2の光スイッチと、 前記予備系の前記光ファイバ伝送路が前記第2の光スイ
    ッチに入力する手前に設けられた入力バッファとを有す
    ることを特徴とするノード装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載のラベルスイッチ
    ネットワークのプロテクション方法において、 前記ラベルスイッチネットワークは、リング状であり、
    現用系と予備系の伝送系を有し、この現用系と予備系の
    パケットの転送方向はそれぞれ単方向であり、且つ互い
    に同方向あるいは逆方向であり、 平常時には、前記ノードは前記現用系と前記予備系の両
    方にパケットを送出しており、前記ノードの受信端は前
    記現用系からパケットを受信しており、また前記ノード
    は前記ラベル情報をモニタしており、 モニタリングによって現用系の前記ラベル情報に異常を
    検出した場合には、前記ノードは受信端を前記予備系に
    切り替えてパケットを受信することを特徴とする2ファ
    イバ1+1単方向型のラベルスイッチネットワークのプ
    ロテクション方法。
  6. 【請求項6】 リング状に接続した光ファイバ伝送路に
    配置されて光パケットの分岐、挿入、通過させるノード
    装置において、 このノード装置は現用系および予備系を有し、 前記現用系および前記予備系はそれぞれ、 前記光ファイバ伝送路上の前記光パケットに対応したラ
    ベル信号であって、前記光パケットの宛先情報を少なく
    とも含むラベル信号を、前記光ファイバ伝送路から抽出
    する光ラベル抽出回路部と、 自ノードを通過する前記光パケットに対応する前記ラベ
    ル信号を付加するとともに、自ノードから前記光ファイ
    バ伝送路に挿入する光パケットに対応する前記光ラベル
    信号を付加する光ラベル付加回路部と、 前記光伝送路側からの自ノード宛ての前記光パケットを
    分岐させて取り込み、自ノードから前記光ファイバ伝送
    路に前記光パケットを挿入し、前記光ファイバ伝送路側
    の自ノード宛てではない前記光パケットが自ノードを通
    過するように、スイッチングする光スイッチと、 前記光ラベル抽出回路部によって抽出された前記ラベル
    信号を受信するラベル受信回路部と、 受信された前記ラベル信号に含まれる通信路符号を監視
    し異常があればその異常を通知するトリガを発するモニ
    タと、 受信された前記ラベル信号に基づいてタイミングを合わ
    せて、自ノードから前記光ファイバ伝送路に前記光パケ
    ットを挿入するためのパケット送信命令を発するととも
    に、前記モニタによって発せられる前記トリガを受信す
    る制御回路部と、 ユーザ側からの複数のパケットの宛先が同一のノード装
    置である場合にこれら複数のパケットを一つのパケット
    に編集及び蓄積し、当該パケットの宛先ノード情報又は
    経路情報を少なくとも含むラベル信号を前記制御回路部
    に出力するパケット編集送信回路部と、 前記制御回路部から発せられる前記パケット送信命令に
    基づき、前記パケット編集送信回路部からのパケットを
    前記光ファイバ伝送路に挿入する一つ以上のパケット送
    信回路部と、 前記光ファイバ伝送路から分岐された自ノード宛ての前
    記光パケットを受信する一つ以上のパケット受信回路部
    と、 パケット受信回路部からのパケットを編集前の元のパケ
    ットに分割し、蓄積し、宛先ユーザに転送するパケット
    編集受信回路部と、 を有し、さらに、 ユーザ側から入力されるデータをそのインタフェースに
    応じて終端しパケット化する一つ以上の終端回路部と、 平常時には前記終端回路部からのパケットを現用系と予
    備系の両方に送るとともに、リング断時には前記終端回
    路部からのパケットを現用系あるいは予備系のいずれか
    を選択して送るブリッジ/セレクタと、 前記現用系と前記予備系のいずれかの前記パケット編集
    受信回路部が分割し蓄積したパケットをユーザへの転送
    のために選択するセレクタと を有することによって請求項5に記載のプロテクション
    方法を実現することを特徴とするノード装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2に記載のラベルスイッチ
    ネットワークのプロテクション方法において、 前記ラベルスイッチネットワークは、リング状であり、
    現用系と予備系の伝送系を有し、この現用系と予備系の
    パケットの転送方向は単方向であり、 平常時には、前記ノードは前記現用系と前記予備系の両
    方にパケットを送出しており、前記ノードの受信端は前
    記現用系および前記予備系の両方からパケットを受信し
    てこれら両者を比較して記録しており、また前記ノード
    は前記ラベル情報をモニタしており、 モニタリングによって異常を検出した場合には、前記ノ
    ードは、パケット毎に受信端を前記現用系あるいは前記
    予備系に切り替えてパケットを受信することを特徴とす
    るパケット切り替え2ファイバ1+1単方向型のラベル
    スイッチネットワークのプロテクション方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のノード装置において、 前記現用系および前記予備系のそれぞれ前記パケット編
    集受信回路部が受信したパケット同士を比較し記録する
    パケット比較回路部を有することにより請求項7に記載
    のプロテクション方法を実現することを特徴とするノー
    ド装置。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2に記載のラベルスイッチ
    ネットワークのプロテクション方法において、 前記ラベルスイッチネットワークは、リング状であり、
    現用系と予備系の伝送系を有し、パケットの転送方向は
    宛先のノードに応じて決定する双方向型であり、且つ互
    いに逆方向であり、 平常時には、前記ノードは前記現用系にパケットを送出
    しており、また前記ノードは前記現用系の前記ラベル情
    報をモニタしており、 モニタリングによって異常を検出した場合には、前記ノ
    ードは当該異常の箇所によって遮断されるノード宛ての
    パケットを前記予備系に迂回させて送出することを特徴
    とする4ファイバ1:1双方向型のラベルスイッチネッ
    トワークのプロテクション方法。
  10. 【請求項10】 リング状に接続した光ファイバ伝送路
    に配置されて光パケットの分岐、挿入、通過させるノー
    ド装置において、 このノード装置はそれぞれ双方向に伝送する現用系およ
    び予備系を有し、 前記現用系は、 前記光ファイバ伝送路上の前記光パケットに対応したラ
    ベル信号であって、前記光パケットの宛先情報を少なく
    とも含むラベル信号を、前記光ファイバ伝送路から抽出
    する光ラベル抽出回路部と、 自ノードを通過する前記光パケットに対応する前記ラベ
    ル信号を付加するとともに、自ノードから前記光ファイ
    バ伝送路に挿入する光パケットに対応する前記光ラベル
    信号を付加する光ラベル付加回路部と、 前記光伝送路側からの自ノード宛ての前記光パケットを
    分岐させて取り込み、自ノードから前記光ファイバ伝送
    路に前記光パケットを挿入し、前記光ファイバ伝送路側
    の自ノード宛てではない前記光パケットが自ノードを通
    過するように、スイッチングする光スイッチと、 前記光ラベル抽出回路部によって抽出された前記ラベル
    信号を受信するラベル受信回路部と、 受信された前記ラベル信号に含まれる通信路符号を監視
    し異常があればその異常を通知するトリガを発するモニ
    タと、 受信された前記ラベル信号に基づいてタイミングを合わ
    せて、自ノードから前記光ファイバ伝送路に前記光パケ
    ットを挿入するためのパケット送信命令を発するととも
    に、前記モニタによって発せられる前記トリガを受信す
    る制御回路部と、 ユーザ側から入力されるデータをそのインターフェース
    に応じて終端しパケット化する一つ以上の終端回路部
    と、 前記終端回路部から出力される複数のパケットの宛先が
    同一のノード装置である場合にこれら複数のパケットを
    一つのパケットに編集及び蓄積し、当該パケットの宛先
    ノード情報又は経路情報を少なくとも含むラベル信号を
    前記制御回路部に出力するパケット編集送信回路部と、 前記制御回路部から発せられる前記パケット送信命令に
    基づき、前記パケット編集送信回路部からのパケットを
    前記光ファイバ伝送路に挿入する一つ以上のパケット送
    信回路部と、 前記光ファイバ伝送路から分岐された自ノード宛ての前
    記光パケットを受信する一つ以上のパケット受信回路部
    と、 パケット受信回路部からのパケットを編集前の元のパケ
    ットに分割し、蓄積し、宛先ユーザに転送するパケット
    編集受信回路部と、 を有し、 前記予備系は、 前記ラベル信号を抽出する光ラベル抽出回路部と、 前記光ファイバ伝送路側からの自ノード宛ての前記光パ
    ケットを分岐させて取り込み、前記光ファイバ伝送路側
    の自ノード宛てではない前記光パケットが自ノードを通
    過するように、スイッチングする光スイッチと、 前記光ラベル抽出回路部によって抽出された前記ラベル
    信号を受信するラベル受信回路部と、 受信された前記ラベル信号に含まれる通信路符号を監視
    し異常があればその異常を通知するトリガを発するモニ
    タと、 受信された前記ラベル信号の情報を受けるとともに、前
    記モニタによって発せられる前記トリガを受信する制御
    回路部と、 前記光ファイバ伝送路から分岐された自ノード宛ての前
    記光パケットを受信する一つ以上のパケット受信回路部
    と、 前記パケット受信回路部からのパケットを編集前の元の
    パケットに分割し、蓄積し、宛先ユーザに転送するパケ
    ット編集受信回路部と、を有し、 このノード装置は、さらに、転送方向が互いに逆の現用
    系および予備系の光ファイバ伝送路のペアそれぞれにつ
    いて、 前記制御回路部の制御により、前記現用系の光ファイバ
    伝送路の信号をそのままスルーさせるか転送方向を逆転
    させて前記予備系の光ファイバ伝送路に送出させるかを
    スイッチングする第2の光スイッチと、 前記予備系の前記光ファイバ伝送路が前記第2の光スイ
    ッチに入力する手前に設けられた入力バッファとを有す
    ることにより請求項9に記載のプロテクション方法を実
    現することを特徴とするノード装置。
  11. 【請求項11】 請求項1又は2に記載のラベルスイッ
    チネットワークのプロテクション方法において、 前記ラベルスイッチネットワークは、リング状であり、
    現用系と予備系の伝送系を有し、パケットの転送方向は
    宛先のノードに応じて決定する双方向型であり、且つ現
    用系と予備系で互いに同方向あるいは逆方向であり、 平常時には、前記ノードは前記現用系と前記予備系の両
    方にパケットを送出しており、前記ノードの受信端は前
    記現用系からパケットを受信しており、また前記ノード
    は前記ラベル情報をモニタしており、 モニタリングによって前記現用系に異常を検出した場合
    には、前記ノードは受信端を前記予備系に切り替えて前
    記パケットを受信し、 モニタリングによってさらに前記現用系と前記予備系の
    両方に異常を検出した場合には、現用系と予備系の転送
    方向が互いに逆ならば受信端を前記予備系に切り替える
    とともに、現用系と予備系の転送方向が互いに同じなら
    ば異常箇所に隣接するノードは前記現用系および前記予
    備系の光ファイバ伝送路の全パケットを一旦ドロップし
    てそれとはそれぞれ逆方向の光ファイバ伝送路に送出す
    ることによってパケットの損失を防ぐとともに他ノード
    に異常個所を特定した通知を行い、 各ノードは、前記異常個所に隣接するノードから異常個
    所を特定した通知を受けると、パケットの宛先のノード
    に応じて当該異常箇所を避けるように送出方向を決定す
    ることを特徴とする4ファイバ1+1双方向型のラベル
    スイッチネットワークのプロテクション方法。
  12. 【請求項12】 リング状に接続した光ファイバ伝送路
    に配置されて光パケットの分岐、挿入、通過させるノー
    ド装置において、 このノード装置は現用系と予備系とを有し、 前記現用系および前記予備系はそれぞれ、 前記光ファイバ伝送路上の前記光パケットに対応したラ
    ベル信号であって、前記光パケットの宛先情報を少なく
    とも含むラベル信号を、前記光ファイバ伝送路から抽出
    する光ラベル抽出回路部と、 自ノードを通過する前記光パケットに対応する前記ラベ
    ル信号を付加するとともに、自ノードから前記光ファイ
    バ伝送路に挿入する光パケットに対応する前記光ラベル
    信号を付加する光ラベル付加回路部と、 前記光伝送路側からの自ノード宛ての前記光パケットを
    分岐させて取り込み、自ノードから前記光ファイバ伝送
    路に前記光パケットを挿入し、前記光ファイバ伝送路側
    の自ノード宛てではない前記光パケットが自ノードを通
    過するように、スイッチングする光スイッチと、 前記光ラベル抽出回路部によって抽出された前記ラベル
    信号を受信するラベル受信回路部と、 受信された前記ラベル信号に含まれる通信路符号を監視
    し異常があればその異常を通知するトリガを発するモニ
    タと、 受信された前記ラベル信号に基づいてタイミングを合わ
    せて、自ノードから前記光ファイバ伝送路に前記光パケ
    ットを挿入するためのパケット送信命令を発するととも
    に、前記モニタによって発せられる前記トリガを受信す
    る制御回路部と、 ユーザ側からの複数のパケットの宛先が同一のノード装
    置である場合にこれら複数のパケットを一つのパケット
    に編集及び蓄積し、当該パケットの宛先ノード情報又は
    経路情報を少なくとも含むラベル信号を前記制御回路部
    に出力するパケット編集送信回路部と、 前記制御回路部から発せられる前記パケット送信命令に
    基づき、前記パケット編集送信回路部からのパケットを
    前記光ファイバ伝送路に挿入する一つ以上のパケット送
    信回路部と、 前記光ファイバ伝送路から分岐された自ノード宛ての前
    記光パケットを受信する一つ以上のパケット受信回路部
    と、 パケット受信回路部からのパケットを編集前の元のパケ
    ットに分割し、蓄積し、宛先ユーザに転送するパケット
    編集受信回路部と、 を有し、且つ、前記光ラベル抽出回路部と前記光ラベル
    付加回路部と前記光スイッチと前記ラベル受信回路部と
    前記モニタと前記パケット送信回路部と前記パケット受
    信回路部とを双方の転送方向用にそれぞれ有し、 さらに、 ユーザ側から入力されるデータをそのインタフェースに
    応じて終端しパケット化する一つ以上の終端回路部と、 平常時には前記終端回路部からのパケットを現用系と予
    備系の両方に送るとともに、リング断時には前記終端回
    路部からのパケットを現用系あるいは予備系のいずれか
    を選択して送るブリッジ/セレクタと、 前記現用系と前記予備系のいずれかの前記パケット編集
    受信回路部が分割し蓄積したパケットをユーザへの転送
    のために選択するセレクタとを有することにより、請求
    項11に記載のプロテクション方法を実現することを特
    徴とするノード装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載のラベルスイッチネ
    ットワークのプロテクション方法において、 前記ノードは前記現用系および前記予備系の両方からパ
    ケットを受信してこれら両者を比較して記録しており、
    また前記ノードは前記ラベル情報をモニタしており、 モニタリングによって異常を検出した場合には、前記ノ
    ードは、パケット毎に受信端を前記現用系あるいは前記
    予備系に切り替えてパケットを受信することを特徴とす
    るパケット切り替え4ファイバ1+1双方向型のラベル
    スイッチネットワークのプロテクション方法。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載のノード装置におい
    て、 前記現用系と前記予備系によってドロップされたパケッ
    ト同士を比較し記録するパケット比較回路部を有してお
    り、 前記セレクタは、前記パケット比較回路部からのトリガ
    に基づいて、パケットごとに前記現用系あるいは前記予
    備系のいずれのパケットを選択するかを決定することに
    より請求項13に記載のプロテクション方法を実現する
    ことを特徴とするノード装置。
  15. 【請求項15】 光パケットを分岐、挿入、通過させる
    光挿入分岐型多重分離ノード装置(1−1,1−2,1
    −3,1−4)間を光ファイバ伝送路(2)でリング状
    に接続して成り、 前記光ファイバ伝送路を通して到着する光パケットが自
    ノード装置宛のパケットで無ければ、光パケット信号の
    まま当該光ノード装置を通過させ、前記光パケットが自
    ノード装置宛のパケットであれば、分岐して取り込むパ
    ケット転送制御部を、前記各光挿入分岐型多重分離ノー
    ド装置に具備する超高速光パケット転送リングネットワ
    ークにおけるプロテクション方法であって、 前記超高速光パケット転送リングネットワークは、パケ
    ットのラベル情報に含まれるアドレス情報を基にノード
    間で前記パケットを転送するラベルスイッチネットワー
    クであり、 前記ラベル情報のフレームに伝送系の誤りを検出あるい
    は訂正する通信路符号を付加し、前記ノードは前記ラベ
    ル情報をモニタすることによって前記伝送系の伝送品質
    を監視することを特徴とするプロテクション方法。
  16. 【請求項16】 リング状に接続した光ファイバ伝送路
    に配置されて光パケットを分岐、挿入、通過させる光挿
    入分岐型多重分離ノード装置において、 ユーザ側から入力されるパケットを一旦蓄積した後、前
    記パケットを光パケットに変換して出力するとともに、
    送信する前記パケットに対応した宛先ノード装置のアド
    レスまたは宛先ノード装置間の経路情報を示したラベル
    信号を作成するパケット終端送出回路部(11)と、 前記光ファイバ伝送路から入力される光信号を分離する
    ことにより光パケットと光ラベル信号を分離して取り出
    し、分離された前記光パケットと前記パケット終端送出
    回路部(11)から出力された前記光パケットの2系列
    の光パケットを入力して、前記光ファイバ伝送路から入
    力される前記分離された光パケットをそのまま前記光フ
    ァイバ伝送路上に通過させるバー状態と、前記光ファイ
    バ伝送路側からの前記分離光パケットを分岐させて出力
    し且つ前記パケット終端送出回路部(11)からの光パ
    ケットを前記光ファイバ伝送路上に挿入するクロス状態
    とを切り替え、更に、入力される挿入光ラベル信号を通
    過光パケットまたは挿入光パケットと波長多重または偏
    波多重して前記光ファイバ伝送路上へ送出する光回路部
    (14)と、 前記光回路部(14)によって取り出された前記光ラベ
    ル信号に基づいて対応する光パケットの有無と宛先を判
    断し、もし前記光ファイバ伝送路側の光パケットが自ノ
    ード装置を宛先とするか、或いは、通過する光パケット
    が無く且つ前記パケット終端送出回路部(11)に蓄積
    されたパケットが存在する場合は、前記光回路部(1
    4)を前記クロス状態に保つ駆動信号を出力し、また、
    このとき前記パケット終端送出回路部(11)に蓄積さ
    れたパケットが存在する場合は光パケット送出命令信号
    を前記パケット終端送出回路部(11)へ出力するとと
    もに、挿入または通過する光パケットに対応した前記光
    ラベル信号を前記光伝送路に挿入するために所定のタイ
    ミングで前記光回路部(14)に出力し、もし前記光フ
    ァイバ伝送路側の光パケットが自ノード装置を宛先とし
    ない場合は、前記光回路部(14)に前記バー状態を保
    つ駆動信号を送出するとともに、通過パケットに対応し
    て前記光ラベル信号を前記光回路部(14)に送出する
    パケット制御送受信部(12)と、 前記光回路部(14)によって前記光ファイバ伝送路側
    から分離された自ノード装置を宛先とする前記光パケッ
    トを光電変換し、この変換によって得られたパケット情
    報内部のユーザ宛先アドレス又は宛先ノード装置間の経
    路情報を読み出すことによりパケット編集前のパケット
    の状態に再編集し、当該パケットを所定の出力ポートに
    出力するパケット受信終端回路部(13)と、 を具備するとともに、 前記光ラベル信号のフレームに伝送系の誤りを検出ある
    いは訂正する通信路符号を付加し、この光ラベル信号を
    モニタすることによって前記伝送系の伝送品質を監視す
    ることを特徴とする光挿入分岐型多重ノード装置。
  17. 【請求項17】 光パケットを分岐、挿入、通過させる
    光挿入分岐型多重分離ノード装置間を光ファイバ伝送路
    でリング状に接続して構成され、前記光挿入分岐型多重
    分離ノード装置のうちの少なくとも1つがマスターノー
    ド装置であり、このマスターノード装置はネットワーク
    内の特定のアドレスの光ノード装置のみがパケット挿入
    可能となるような内容を記載したラベル信号を所定の頻
    度で発生して前記光ファイバ伝送路に送出し、前記ラベ
    ルを取得した光ノード装置では前記ラベルにより発ノー
    ド装置であると指定された光ノード装置以外はパケット
    挿入を禁止されるところの超高速光パケット転送リング
    ネットワークにおいて、 前記マスターノード装置は所定のデータ列であるパイロ
    ットパケットを送出し、 前記パイロットパケットを受信した前記光挿入分岐型多
    重分離ノード装置は、受信した前記パイロットパケット
    が前記所定のデータ列であるかどうかを検査することに
    よって正常に受信できたかどうかを確認するとともに、
    正常に受信できたかどうかを前記マスターノード装置に
    通知し、 この通知に基づいて、前記マスターノード装置は前記リ
    ング上のどのノードの光スイッチが故障したかを同定す
    ることを特徴とする光スイッチの故障箇所同定方法。
  18. 【請求項18】 リング状に接続した光ファイバ伝送路
    に配置されて光パケットの分岐、挿入、通過させるノー
    ド装置において、 このノード装置は現用系および予備系を有し、 前記現用系および予備系は、それぞれ、 前記光ファイバ伝送路上の前記光パケットに対応したラ
    ベル信号であって、前記光パケットの宛先情報を少なく
    とも含むラベル信号を、前記光ファイバ伝送路から抽出
    する光ラベル抽出回路部と、 抽出された前記ラベル信号を監視し異常があればその異
    常を通知するトリガを発するモニタと、 抽出された前記ラベル信号に基づき、このラベル信号に
    対応する光パケットが自ノードに取り込まれるべきもの
    であるか自ノードを通過すべきものであるかを判定する
    制御回路部と、 前記制御回路部の判定結果に基づき、当該光パケットが
    自ノードを通過すべきものである場合には当該光パケッ
    トに対応するラベル信号を前記光ファイバ伝送路上に送
    出する光ラベル付加回路部と、 前記制御回路部の判定結果に基づき、前記光パケットの
    経路を切り替える光スイッチと、 前記光スイッチを経由して自ノードに取り込まれた前記
    光パケットを受信する受信回路とを有しており、 さらに前記現用系においては、ユーザ側からのデータを
    光パケットとして前記光スイッチを経由して前記光ファ
    イバ伝送路上に送出する送信回路を有するとともに、前
    記制御回路は前記送信回路が前記光パケットを送出する
    タイミングで前記光スイッチを切り替える制御をするも
    のであり、 前記制御回路は、前記モニタ回路部が発したトリガに基
    づき、前記現用系と前記予備系との切り替え使用を制御
    することを特徴とするノード装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のノード装置におい
    て、 前記予備系は、さらに、ユーザ側からのデータを光パケ
    ットとして前記光スイッチを経由して前記光ファイバ伝
    送路上に送出する送信回路を有するとともに、前記制御
    回路は前記送信回路が前記光パケットを送出するタイミ
    ングで前記光スイッチを切り替える制御をするものであ
    り、 平常時において、同一の光パケットを前記現用系と前記
    予備系の両方の前記光ファイバ伝送路上に挿入すること
    を特徴とする型のノード装置。
  20. 【請求項20】 請求項18又は19に記載のノード装
    置において、前記現用系と前記予備系の前記光ファイバ
    伝送路は各々1本ずつであり、前記光パケットの転送方
    向は宛先のノード装置に関わらず一定であることを特徴
    とする2ファイバ単方向型のノード装置。
  21. 【請求項21】 請求項18又は19に記載のノード装
    置において、前記現用系と前記予備系の前記光ファイバ
    伝送路は各々互いに転送方向の異なる2本ずつであり、
    前記光パケットの転送方向は宛先のノード装置に応じて
    決定されることを特徴とする4ファイバ双方向型のノー
    ド装置。
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