JP2002261608A - A/d変換回路 - Google Patents

A/d変換回路

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JP2002261608A
JP2002261608A JP2001061813A JP2001061813A JP2002261608A JP 2002261608 A JP2002261608 A JP 2002261608A JP 2001061813 A JP2001061813 A JP 2001061813A JP 2001061813 A JP2001061813 A JP 2001061813A JP 2002261608 A JP2002261608 A JP 2002261608A
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Hideaki Murakami
秀明 村上
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ入力信号がサンプルホールド回路で
ホールドされた後に、電源電圧範囲を超えるノイズが印
加されてもリークを起こさないA/D変換回路を得る。 【解決手段】 サンプルホールド回路2において、入力
端14からのアナログ信号の入力制御を行ってサンプリ
ング制御を行うために使用するスイッチ回路11に、し
きい値をそれぞれ大きくしたNMOSトランジスタQN
及びPMOSトランジスタQPからなるトランスミッシ
ョンゲートを使用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、A/D変換回路に
関し、特にノイズ等によってA/D変換回路で使用され
るサンプルホールド回路が誤動作することを防止する技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のA/D変換回路における
サンプルホールド回路の例を示した概略の回路図であ
る。図6において、トランスミッションゲートからなる
スイッチ回路101がオンして導通すると、スイッチ回
路101を介して入力されたアナログ信号の電圧VAに
応じた電荷がキャパシタ102に蓄えられる。次に、ス
イッチ回路101がオフするとアナログ信号の入力が遮
断され、電荷保存則からボルテージホロワをなす演算増
幅器103の非反転入力端は、キャパシタ102に充電
された電圧VAで保持される。
【0003】演算増幅器103は、バッファ接続されて
いるため出力電圧VOが入力電圧VAと同電圧になって
いる。キャパシタ102の電圧は、スイッチ回路101
がオンされない限り電圧VAで保持される。スイッチ回
路101は、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、
PMOSトランジスタと呼ぶ)104とNチャネル型M
OSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼
ぶ)105の相補形回路で構成されており、このような
スイッチ回路は入力範囲が広く比較的オン抵抗が小さい
という特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、A/D変換回
路に入力されるアナログ信号にはノイズ等の電源電圧範
囲を超える信号が含まれている場合があり、このような
場合、スイッチ回路101にはグランド電圧より低い負
の電圧、又は正側電源電圧より高い電圧が印加される。
例えば、グランド電圧より低い負の電圧がスイッチ回路
101に入力されると、スイッチ回路101のNMOS
トランジスタ105には、ゲート−ソース間に順方向電
圧が印加されることになり、該電圧がしきい値を超える
とNMOSトランジスタ105がオンし、スイッチ回路
101がオンした状態になる。このような状態になる
と、キャパシタ102で保持されていた電荷が、アナロ
グ信号が入力される入力端を介して外部に放出され、演
算増幅器103の非反転入力端の電圧値が変わってしま
う。
【0005】このため、サンプルホールド回路で保持す
るべき電圧が保持できなくなり、A/D変換回路として
誤ったA/D変換値を出力するという問題があった。ま
た、たとえスイッチ回路101に入力された信号が、N
MOSトランジスタ105のしきい値以下の電圧であっ
た場合でも、非常に小さな電圧でない限りMOSトラン
ジスタにおけるサブスレッショルド領域の電流がリーク
電流として流れるため、キャパシタ102で保持された
電圧が変化してしまうという問題があった。このような
問題の発生を防ぐために、キャパシタ102の容量を非
常に大きくして、リークによるキャパシタ102の電荷
変化の割合を小さくする方法が考えられる。しかし、こ
のような方法では、キャパシタ102が占める面積が非
常に大きくなると共に、高い周波数の入力信号に追従で
きなくなるといった問題があった。
【0006】そこで、特開平8−307264号公報で
は、入力信号を複数回AD変換し、その内のノイズ性の
高い信号を選択除去しスパイクノイズ等に強くするA/
D変換装置が開示されている。また、特開平6−252
756号公報では、AD変換器の前段にサンプルホール
ド回路を複数備え、該サンプルホールド回路にアナログ
信号遅延回路を設けて、該遅延量をそれぞれ異なった時
間に設定すると共に、AD変換する前に入力信号がスパ
イクノイズかどうかを判定してスパイクノイズの場合
は、遅延させたサンプルホールド回路からのデータをA
D変換させることによってノイズの影響を低減させるA
/Dサンプリング装置が開示されている。
【0007】しかし、上記のような従来技術はいずれも
スパイクノイズ等のノイズを一旦ホールドするか又はA
D変換した後に、ノイズかどうかを判断することによっ
て、ノイズであると判断した場合は変換しないか、又は
変換データを除去してノイズの影響を小さくする方法で
あり、ノイズそのものを除去することができなかった。
例えば、負側電源電圧を下回るスパイクノイズ、又は正
側電源電圧を超えるスパイクノイズが入力されると、サ
ンプルホールド回路、又はAD変換器内のスイッチがた
とえトランジスタのしきい値電圧以下であってもリーク
を起こすため、サンプルホールド回路で保持された電圧
又は変換データが間違ったものになるという問題があっ
た。
【0008】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、アナログ入力信号がサンプル
ホールド回路でホールドされた後に、電源電圧範囲を超
えるノイズが印加されてもリークを起こさないA/D変
換回路を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るA/D変
換回路は、A/D変換が行われるアナログ信号の信号レ
ベルを、外部から入力される制御信号に応じたタイミン
グでサンプリングして保持するサンプルホールド回路部
と、該サンプルホールド回路部で保持された電圧に対し
てA/D変換を行うA/D変換部とを備えたA/D変換
回路において、サンプルホールド回路部は、しきい値が
大きくなるように形成された相補型のMOSトランジス
タが並列に接続されてなり、上記外部からの制御信号に
応じて該各MOSトランジスタがスイッチングすること
によって、A/D変換が行われるアナログ信号の入力制
御を行うスイッチ回路と、該スイッチ回路から入力され
たアナログ信号の信号レベルを保持するキャパシタとを
備えるものである。
【0010】また、この発明に係るA/D変換回路は、
A/D変換が行われるアナログ信号の信号レベルを、外
部から入力される制御信号に応じたタイミングでサンプ
リングして保持するサンプルホールド回路部と、該サン
プルホールド回路部で保持された電圧に対してA/D変
換を行うA/D変換部とを備えたA/D変換回路におい
て、上記サンプルホールド回路部は、各ゲートが接続さ
れる複数のPチャネル型MOSトランジスタが直列に接
続された直列回路、及び各ゲートが接続される複数のN
チャネル型MOSトランジスタが直列に接続された直列
回路が並列に接続されてなり、上記外部からの制御信号
に応じて該各Nチャネル型MOSトランジスタ及び各P
チャネル型MOSトランジスタがスイッチングすること
によって、A/D変換が行われるアナログ信号の入力制
御を行うスイッチ回路と、該スイッチ回路から入力され
たアナログ信号の信号レベルを保持するキャパシタとを
備えるものである。
【0011】更に、上記スイッチ回路は、各Pチャネル
型MOSトランジスタのそれぞれの接続部と電源電圧と
の間に対応して設けられた各第1のキャパシタと、各N
チャネル型MOSトランジスタのそれぞれの接続部と接
地との間に対応して設けられた各第2のキャパシタとを
有するようにしてもよい。
【0012】具体的には、上記各第1のキャパシタは、
対応するPチャネル型MOSトランジスタが有する寄生
容量よりも大きい容量をそれぞれ有すると共に、上記各
第2のキャパシタは、対応するNチャネル型MOSトラ
ンジスタが有する寄生容量よりも大きい容量をそれぞれ
有するようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施の形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるA/D変換
回路の概略の構成例を示したブロック図である。図1に
おいて、A/D変換回路1は、入力されたアナログ信号
の電圧値を外部から入力される制御信号に応じてサンプ
リングしホールドするサンプルホールド回路2と、該サ
ンプルホールド回路2でホールドされた電圧のA/D変
換を行って出力するA/D変換器3とで構成されてい
る。
【0014】A/D変換器3は、入力された電圧を基準
電圧を基にA/D変換して信号処理回路4に出力し、該
信号処理回路4は、A/D変換された信号に対して所定
の信号処理を行う。サンプルホールド回路2は、A/D
変換器3でA/D変換が行われているときに入力電圧が
変化してA/D変換結果が誤ったものになることを防止
するためにアナログ入力電圧の保持を行う。
【0015】図2は、図1で示したサンプルホールド回
路2の例を示した回路図である。図2において、サンプ
ルホールド回路2は、スイッチ回路11、キャパシタ1
2及び演算増幅器13で構成されている。演算増幅器1
3は、出力端と反転入力端が接続されてボルテージホロ
ワを形成し、演算増幅器13の出力端から出力される信
号がサンプルホールド回路2の出力信号となる。また、
スイッチ回路11は、アナログ信号が入力される入力端
14と演算増幅器13の非反転入力端との間に接続さ
れ、演算増幅器13の非反転入力端と接地との間にキャ
パシタ12が接続されている。
【0016】更に、スイッチ回路11は、Pチャネル型
MOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼
ぶ)QPとNチャネル型MOSトランジスタ(以下、N
MOSトランジスタと呼ぶ)QNで構成されたトランス
ミッションゲートをなしている。PMOSトランジスタ
QPとNMOSトランジスタQNとの一方の接続部は入
力端14に接続され、PMOSトランジスタQPとNM
OSトランジスタQNとの他方の接続部は演算増幅器1
3の非反転入力端に接続されている。また、PMOSト
ランジスタQPのゲートはスイッチ回路11の反転制御
入力端をなし、NMOSトランジスタQNのゲートはス
イッチ回路11の非反転制御入力端をなしている。該反
転制御入力端及び非反転制御入力端には、サンプルホー
ルド回路2に対するサンプリング制御を行う外部からの
制御信号が入力される。
【0017】このような構成において、スイッチ回路1
1の反転制御入力端にロー(Low)レベルの信号が入
力されると共に、スイッチ回路11の非反転制御入力端
にハイ(High)レベルの信号が入力されると、PM
OSトランジスタQP及びNMOSトランジスタQNが
それぞれオンしてスイッチ回路11はオンする。スイッ
チ回路11がオンすると、入力端14からのアナログ信
号がスイッチ回路11を介して入力され、キャパシタ1
2には、Q=C×VAなる電荷Qが蓄えられる。なお、
Cはキャパシタ12の容量を示し、VAは入力端14か
ら入力されたアナログ信号の電圧を示している。
【0018】次に、スイッチ回路11の反転制御入力端
にハイレベルの信号が入力されると共に、スイッチ回路
11の非反転制御入力端にローレベルの信号が入力され
ると、PMOSトランジスタQP及びNMOSトランジ
スタQNがそれぞれオフしてスイッチ回路11はオフす
る。スイッチ回路11がオフすると、入力端14からの
アナログ信号の入力が遮断され、電荷保存則から演算増
幅器13の非反転入力端の電圧は電圧VAで保持され
る。演算増幅器13は、バッファ接続されているため出
力端の電圧VOが、入力電圧VAと同電圧になってい
る。次にスイッチ回路11がオンしない限り、キャパシ
タ12の電圧はVAで保持される。
【0019】ここで、図3は、NMOSトランジスタに
おけるゲート−ソース間電圧Vgsとドレイン−ソース
間電流Idsとの関係例を示した図である。なお、図3
の(a)は通常のNMOSトランジスタの特性例を示し
ており、図3の(b)はNMOSトランジスタQNの特
性例を示している。図3において、通常のNMOSトラ
ンジスタは、ゲート−ソース間電圧Vgsを上げていく
としきい値Vth付近から急激にドレイン−ソース間電
流Idsが増大してオン状態となる。該しきい値Vth
は、プロセスにおいてゲート酸化膜厚を厚くしたりトラ
ンジスタの構造を変えることにより大きくすることも小
さくすることもできる。
【0020】このことから、スイッチ回路11で使用す
るNMOSトランジスタQNに、通常のNMOSトラン
ジスタのしきい値Vthよりも大きいしきい値Vth1
を有すると共に、該しきい値Vth1が入力端14から
入力されるノイズよりも大きいNMOSトランジスタを
使用する。このようにすることによって、入力端14に
負側電源電圧であるグランド電圧より低い負の電圧のノ
イズが印加された場合に、NMOSトランジスタQNが
オンしてリークすることを防止できる。
【0021】同様に、PMOSトランジスタにおいて
は、ゲート−ソース間電圧Vgsを下げていくとしきい
値付近から急激にドレイン−ソース間電流Idsが増大
してオン状態となる。該しきい値は、PMOSトランジ
スタにおいても同様に、プロセスにおいてゲート酸化膜
厚を厚くしたりトランジスタの構造を変えることにより
大きくすることも小さくすることもできる。
【0022】このことから、スイッチ回路11で使用す
るPMOSトランジスタQPに、通常のPMOSトラン
ジスタのしきい値よりも大きいしきい値Vth2を有す
ると共に、該しきい値Vth2が入力端14から入力さ
れるノイズよりも大きいPMOSトランジスタを使用す
る。このようにすることによって、入力端14に正側電
源電圧より高い正の電圧のノイズが印加された場合に、
PMOSトランジスタQPがオンしてリークすることを
防止できる。
【0023】このように、本第1の実施の形態における
A/D変換回路は、サンプルホールド回路2において、
入力端14からのアナログ信号の入力制御を行ってサン
プリング制御を行うために使用するスイッチ回路11
に、しきい値をそれぞれ大きくしたNMOSトランジス
タQN及びPMOSトランジスタQPからなるトランス
ミッションゲートを使用した。このことから、A/D変
換が行われるアナログ信号が入力される入力端に、電源
電圧範囲を超えるレベルのノイズが入力されても、サン
プリングした電圧がリークして誤ったA/D変換が行わ
れることを防止することができ、A/D変換回路の信頼
性を向上させることができる。
【0024】第2の実施の形態.上記第1の実施の形態
では、サンプルホールド回路2で使用されるスイッチ回
路11に、通常よりもしきい値を大きくしたMOSトラ
ンジスタを使用するようにしたが、通常のしきい値のM
OSトランジスタを使用してノイズによるサンプリング
電圧のリークを防止するようにしてもよく、このように
したものを本発明の第2の実施の形態とする。
【0025】図4は、本発明の第2の実施の形態におけ
るA/D変換回路のサンプルホールド回路の例を示した
回路図である。なお、本発明の第2の実施の形態におけ
るA/D変換回路の概略の構成例を示したブロック図
は、サンプルホールド回路の符号を変える以外は図1と
同じであるので省略する。また、図4では、図2と同じ
ものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略
すると共に図2との相違点のみ説明する。
【0026】図4における図2との相違点は、図2のス
イッチ回路11の回路構成を変えたことにあり、これに
伴って、図2のスイッチ回路11をスイッチ回路11a
とし、図2のサンプルホールド回路2をサンプルホール
ド2aとしたことにある。図4において、サンプルホー
ルド回路2aは、スイッチ回路11a、キャパシタ12
及び演算増幅器13で構成されている。スイッチ回路1
1aは、アナログ信号が入力される入力端14と演算増
幅器13の非反転入力端との間に接続されている。
【0027】スイッチ回路11aは、PMOSトランジ
スタQP1〜QP3とNMOSトランジスタQN1〜Q
N3で構成されている。スイッチ回路11aにおいて、
PMOSトランジスタQP1〜QP3が直列に接続され
ると共にNMOSトランジスタQN1〜QN3が直列に
接続され、更に該各直列回路が並列に接続されている。
PMOSトランジスタQP1とNMOSトランジスタQ
N1との接続部は入力端14に接続され、PMOSトラ
ンジスタQP3とNMOSトランジスタQN3との接続
部は演算増幅器13の非反転入力端に接続されている。
【0028】また、PMOSトランジスタQP1〜QP
3の各ゲートは接続されてスイッチ回路11aの反転制
御入力端をなし、NMOSトランジスタQN1〜QN3
の各ゲートは接続されてスイッチ回路11aの非反転制
御入力端をなしている。該反転制御入力端及び非反転制
御入力端には、サンプルホールド回路2aに対するサン
プリング制御を行う外部からの制御信号が入力される。
【0029】このような構成において、スイッチ回路1
1aの反転制御入力端にローレベルの信号が入力される
と共に、スイッチ回路11aの非反転制御入力端にハイ
レベルの信号が入力されると、PMOSトランジスタQ
P1〜QP3及びNMOSトランジスタQN1〜QN3
がそれぞれオンしてスイッチ回路11aはオンする。ス
イッチ回路1aがオンすると、入力端14からのアナロ
グ信号がスイッチ回路11aを介して入力され、キャパ
シタ12には、電荷Qが蓄えられる。
【0030】次に、スイッチ回路11aの反転制御入力
端にハイレベルの信号が入力されると共に、スイッチ回
路11aの非反転制御入力端にローレベルの信号が入力
されると、PMOSトランジスタQP1〜QP3及びN
MOSトランジスタQN1〜QN3がそれぞれオフして
スイッチ回路11aはオフする。スイッチ回路11aが
オフすると、入力端14からのアナログ信号の入力が遮
断され、電荷保存則から演算増幅器13の非反転入力端
の電圧は電圧VAで保持される。次にスイッチ回路11
aがオンしない限り、キャパシタ12の電圧はVAで保
持される。
【0031】ここで、図3で示したように、MOSトラ
ンジスタの特性はゲート−ソース間電圧Vgsがしきい
値Vth以下の電圧であっても、ゲート−ソース間電圧
Vgsの増大に対して指数関数的にドレイン−ソース間
電流Idsが増加するサブスレッショルド領域と呼ばれ
る領域がある。該領域では指数関数的にドレイン−ソー
ス間電流Idsが増加するためゲート−ソース間電圧V
gsを非常に小さく保たないとリーク電流が急激に増加
して、キャパシタ12の保持電荷を放電させてしまうこ
とになる。
【0032】一方、このようなサブスレッショルド領域
では、ドレイン−ソース間電圧Vdsが小さい(50m
V〜100mV以下)場合、MOSトランジスタのイン
ピーダンスが高くなって、ドレイン−ソース間電流Id
sが急激に小さくなる現象がある。このため、スイッチ
回路11aの各MOSトランジスタは、ドレイン−ソー
ス間電圧Vdsが上記電圧程度、例えば50mV〜10
0mV以下になると、ドレイン−ソース間電流Idsが
ほとんど流れなくなり、それ以上電圧が下がらなくな
る。
【0033】このようなことから、スイッチ回路11a
を、PMOSトランジスタQP1〜QP3及びNMOS
トランジスタQN1〜QN3をそれぞれ直列に接続した
構成にすることにより、1つのMOSトランジスタごと
に50mV〜100mVのドレイン−ソース間電圧Vd
sが発生し、スイッチ回路11aは、(50mV〜10
0mV)×3以下のノイズに対してオンすることなくキ
ャパシタ12のリークを防止することができる。すなわ
ち、スイッチ回路11aを構成するPMOSトランジス
タ及びNMOSトランジスタの直列接続数を、それぞれ
ノイズレベルに応じた最適な数にすることによって、キ
ャパシタ12のリークを防止することができる。
【0034】このように、本第2の実施の形態における
A/D変換回路は、サンプルホールド回路2aにおい
て、入力端14からのアナログ信号の入力制御を行って
サンプリング制御を行うために使用するスイッチ回路1
1aに、直列に接続したNMOSトランジスタQN1〜
QN3及び直列に接続したPMOSトランジスタQP1
〜QP3でトランスミッションゲートを形成するように
した。このことから、特殊なMOSトランジスタを形成
することなく、A/D変換が行われるアナログ信号が入
力される入力端に、電源電圧範囲を超えるレベルのノイ
ズが入力されても、サンプリングした電圧がリークして
誤ったA/D変換が行われることを防止することがで
き、A/D変換回路の信頼性を向上させることができ
る。
【0035】第3の実施の形態.上記第2の実施の形態
のように、直列に接続されたMOSトランジスタ間の容
量は、各MOSトランジスタのソースと半導体基板との
間、又は各MOSトランジスタのドレインと半導体基板
との間の寄生容量のみとなることから、該容量値がリー
クによる電圧降下を無視できるほどには大きくない。こ
のため、ノイズが定常的ではなくスパイク状であった場
合においても、瞬時に寄生容量の電荷が放電されてしま
い、ノイズが次のMOSトランジスタに伝わってしま
う。このような現象を抑制するためにはスイッチ回路を
構成する各MOSトランジスタの寄生容量を大きくする
ために、該各MOSトランジスタのサイズを大きくする
必要がある。
【0036】しかし、MOSトランジスタのサイズを大
きくすると、MOSトランジスタのドライブに負担がか
かり、ドライブ回路を含めたチップサイズの増大に伴う
コストアップにつながる。このようなことから、図4の
スイッチ回路11aの各MOSトランジスタ間に上記寄
生容量よりも大きい容量のキャパシタを挿入するように
してもよく、このようにしたものを本発明の第3の実施
の形態とする。
【0037】図5は、本発明の第3の実施の形態におけ
るA/D変換回路のサンプルホールド回路の例を示した
回路図である。なお、本発明の第3の実施の形態におけ
るA/D変換回路の概略の構成例を示したブロック図
は、サンプルホールド回路の符号を変える以外は図1と
同じであるので省略する。また、図5では、図4と同じ
ものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略
すると共に図4との相違点のみ説明する。
【0038】図5における図4との相違点は、図4のス
イッチ回路11aにキャパシタC1〜C4を追加したこ
とにあり、これに伴って、図4のスイッチ回路11aを
スイッチ回路11bとし、図4のサンプルホールド回路
2aをサンプルホールド2bとした。図5において、サ
ンプルホールド回路2bは、スイッチ回路11b、キャ
パシタ12及び演算増幅器13で構成されている。スイ
ッチ回路11bは、アナログ信号が入力される入力端1
4と演算増幅器13の非反転入力端との間に接続されて
いる。スイッチ回路11bは、PMOSトランジスタQ
P1〜QP3、NMOSトランジスタQN1〜QN3及
びキャパシタC1〜C4で構成されている。
【0039】スイッチ回路11bにおいて、NMOSト
ランジスタQN1及びQN2の接続部と正側電源電圧V
DDが印加されるVDD端子との間にキャパシタC1
が、NMOSトランジスタQN2及びQN3の接続部と
VDD端子との間にキャパシタC2がそれぞれ接続され
ている。更に、PMOSトランジスタQP1及びQP2
の接続部と負側電源電圧である接地との間にキャパシタ
C3が、PMOSトランジスタQP2及びQP3の接続
部と接地との間にキャパシタC4がそれぞれ接続されて
いる。
【0040】キャパシタC1及びC2は、PMOSトラ
ンジスタQP1〜QP3における、ソースと半導体基板
との間又はドレインと半導体基板との間の寄生容量より
も大きな容量を有している。同様に、キャパシタC3及
びC4は、NMOSトランジスタQN1〜QN3におけ
る、ソースと半導体基板との間又はドレインと半導体基
板との間の寄生容量よりも大きな容量を有している。こ
のように、スイッチ回路11bにおいて、直列に接続し
たMOSトランジスタ間にMOSトランジスタのソース
又はドレインの寄生容量よりも大きなキャパシタを挿入
することにより、各MOSトランジスタのゲート−ソー
ス間電圧Vgsが減少する際におけるキャパシタ12の
リーク速度を効果的に減速させることができる。
【0041】上記のように、本第3の実施の形態におけ
るA/D変換回路は、スイッチ回路11bにおいて、P
MOSトランジスタQP1〜QP3の各接続部とVDD
端子との間に対応するキャパシタC1及びC2をそれぞ
れ接続すると共に、NMOSトランジスタQN1〜QN
3の各接続部と接地との間に対応するキャパシタC3及
びC4をそれぞれ接続するようにした。このことから、
スイッチ回路を構成するMOSトランジスタのサイズ又
は数を増加させることなく、スパイクノイズの形状によ
ってはノイズが影響を与えないレベルに減少するまでキ
ャパシタ12のリークが始まる時間を遅延させることが
でき、上記第2の実施の形態の効果を高めることができ
ると共に、該効果を得るためのコストアップの削減を図
ることができる。
【0042】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
のA/D変換回路によれば、サンプルホールド回路部に
おいて、A/D変換が行われるアナログ信号の入力制御
を行ってサンプリング制御を行うために使用するスイッ
チ回路に、しきい値をそれぞれ大きくした相補型のMO
Sトランジスタを使用した。このことから、A/D変換
が行われるアナログ信号が入力される入力端に、電源電
圧範囲を超えるレベルのノイズが入力されても、サンプ
リングした電圧がリークして誤ったA/D変換が行われ
ることを防止することができ、A/D変換回路の信頼性
を向上させることができる。
【0043】また、本発明のA/D変換回路によれば、
サンプルホールド回路部において、A/D変換が行われ
るアナログ信号の入力制御を行ってサンプリング制御を
行うために使用するスイッチ回路を、直列に接続した複
数のPMOSトランジスタ及び直列に接続した複数のN
MOSトランジスタを並列に接続して形成するようにし
た。このことから、特殊なMOSトランジスタを形成す
ることなく、A/D変換が行われるアナログ信号が入力
される入力端に、電源電圧範囲を超えるレベルのノイズ
が入力されても、サンプリングした電圧がリークして誤
ったA/D変換が行われることを防止することができ、
A/D変換回路の信頼性を向上させることができる。
【0044】更に、スイッチ回路において、PMOSト
ランジスタの各接続部と電源電圧との間に第1のキャパ
シタをそれぞれ対応して接続すると共に、NMOSトラ
ンジスタの各接続部と接地との間に第2のキャパシタを
それぞれ対応して接続するようにした。このことから、
スイッチ回路を構成するMOSトランジスタのサイズ又
は数を増加させることなく、スパイクノイズの形状によ
ってはノイズが影響を与えないレベルに減少するまで、
リークが始まる時間を遅延させることができ、A/D変
換が行われるアナログ信号が入力される入力端に、電源
電圧範囲を超えるレベルのノイズが入力されても、サン
プリングした電圧がリークして誤ったA/D変換が行わ
れることをより確実に防止することができ、A/D変換
回路の信頼性を更に向上させることができる。
【0045】具体的には、上記各第1のキャパシタは、
対応するPチャネル型MOSトランジスタが有する寄生
容量よりも大きい容量をそれぞれ有すると共に、上記各
第2のキャパシタは、対応するNチャネル型MOSトラ
ンジスタが有する寄生容量よりも大きい容量をそれぞれ
有するようにした。このことから、スパイクノイズの形
状によってはノイズが影響を与えないレベルに減少する
まで、リークが始まる時間をより確実に遅延させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるA/D変
換回路の概略の構成例を示したブロック図である。
【図2】 図1で示したサンプルホールド回路2の例を
示した回路図である。
【図3】 NMOSトランジスタにおけるゲート−ソー
ス間電圧Vgsとドレイン−ソース間電流Idsとの関
係例を示した図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態におけるA/D変
換回路のサンプルホールド回路の例を示した回路図であ
る。
【図5】 本発明の第3の実施の形態におけるA/D変
換回路のサンプルホールド回路の例を示した回路図であ
る。
【図6】 従来のA/D変換回路におけるサンプルホー
ルド回路の例を示した概略の回路図である。
【符号の説明】
1 A/D変換回路 2,2a,2b サンプルホールド回路 3 A/D変換器 11,11a,11b スイッチ回路 12,C1〜C4 キャパシタ 13 演算増幅器 14 入力端 QP,QP1〜QP3 PMOSトランジスタ QN,QN1〜QN3 NMOSトランジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A/D変換が行われるアナログ信号の信
    号レベルを、外部から入力される制御信号に応じたタイ
    ミングでサンプリングして保持するサンプルホールド回
    路部と、該サンプルホールド回路部で保持された電圧に
    対してA/D変換を行うA/D変換部とを備えたA/D
    変換回路において、 上記サンプルホールド回路部は、 しきい値が大きくなるように形成された相補型のMOS
    トランジスタが並列に接続されてなり、上記外部からの
    制御信号に応じて該各MOSトランジスタがスイッチン
    グすることによって、A/D変換が行われるアナログ信
    号の入力制御を行うスイッチ回路と、 該スイッチ回路から入力されたアナログ信号の信号レベ
    ルを保持するキャパシタと、を備えることを特徴とする
    A/D変換回路。
  2. 【請求項2】 A/D変換が行われるアナログ信号の信
    号レベルを、外部から入力される制御信号に応じたタイ
    ミングでサンプリングして保持するサンプルホールド回
    路部と、該サンプルホールド回路部で保持された電圧に
    対してA/D変換を行うA/D変換部とを備えたA/D
    変換回路において、上記サンプルホールド回路部は、 各ゲートが接続される複数のPチャネル型MOSトラン
    ジスタが直列に接続された直列回路、及び各ゲートが接
    続される複数のNチャネル型MOSトランジスタが直列
    に接続された直列回路が並列に接続されてなり、上記外
    部からの制御信号に応じて該各Nチャネル型MOSトラ
    ンジスタ及び各Pチャネル型MOSトランジスタがスイ
    ッチングすることによって、A/D変換が行われるアナ
    ログ信号の入力制御を行うスイッチ回路と、 該スイッチ回路から入力されたアナログ信号の信号レベ
    ルを保持するキャパシタと、を備えることを特徴とする
    A/D変換回路。
  3. 【請求項3】 上記スイッチ回路は、各Pチャネル型M
    OSトランジスタのそれぞれの接続部と電源電圧との間
    に対応して設けられた各第1のキャパシタと、各Nチャ
    ネル型MOSトランジスタのそれぞれの接続部と接地と
    の間に対応して設けられた各第2のキャパシタとを有す
    ることを特徴とする請求項2記載のA/D変換回路。
  4. 【請求項4】 上記各第1のキャパシタは、対応するP
    チャネル型MOSトランジスタが有する寄生容量よりも
    大きい容量をそれぞれ有すると共に、上記各第2のキャ
    パシタは、対応するNチャネル型MOSトランジスタが
    有する寄生容量よりも大きい容量をそれぞれ有すること
    を特徴とする請求項3記載のA/D変換回路。
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