JP2002261386A - 発光デバイス、光通信システム、及び信号光を発生する方法 - Google Patents
発光デバイス、光通信システム、及び信号光を発生する方法Info
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Abstract
デバイス、信号光を発生する方法、及び光通信システム
を提供する。 【解決手段】 発光デバイス1Cは、光発生部(11a〜11c)
と、出力と、光合波器(52)と、光アイソレータ(41)と、
を備える。各光発生部は、半導体光増幅器(SOA)16およ
びグレーティングファイバ(GF)14を含む。SOA16は光放
出面および光反射面を有し、GF14は光放出面に光学的に
結合された一端部およびコア部に設けられた回折格子14
cを有する。出力は、光発生部において発生された光を
提供するように設けられている。光アイソレータ42は、
光合波器(52)と出力との間に配置されている。光アイソ
レータ41のアイソレーションはビットエラー率BERに関
してdB単位において−52.4−8.7×log(BER)以下で規定
されている。
Description
よびグレーティングファイバを有する発光デバイス、半
導体光増幅器およびグレーティングファイバを用いて信
号光を発生する方法、並びに光通信システムに関する。
体光増幅器(以下、SOAともいう)およびグレーティン
グファイバを有する。このファイバグレーティングレー
ザは、ファイバグレーティングの回折格子と、SOAの
一端面とから成る光共振器を備える。SOAは、光を取
り出す前端面およびグレーティングファイバと対面する
後端面を有する。このような構造のレーザは、外部共振
器型半導体レーザモジュールとして知られている。この
モジュールでは、その発光波長がファイバグレーティン
グのブラッグ波長によって決定されるので、SOAを作
製した後においても光波長を調整することができるとい
う利点がある。
DM光通信システムの分野において実用的に使用可能な
半導体レーザモジュールを製造するために、発明者は様
々な検討を行った。
導体レーザモジュールにおいては、エラービット率(B
ER)がDFB半導体レーザに比較して下がり難い傾向
にあることを見出した。WDM光通信システムでは、達
成されるべきビットエラー率として、少なくとも10
-10、好ましくは10-12が要求される。
mber 1997, Conference Publication No. 448, "DENSE
WDM TRASMISSION IN STRANDARD FIBRE USING DIRECTLY-
MODULATED FIBRE GRATING LASERS AT 2.6 GBIT/S")に示
された実験結果および発明者の検討結果によれば、実験
室での測定においてさえも上記の目標値に到達すること
ができなかった。例えば、文献に示されるデータによれ
ば、10-10程度でビットエラー率が飽和する傾向にあ
る。
ラー率を越える特性を達成できる発光デバイス、信号光
を発生する方法、並びに光通信システムを提供すること
にある。
るために、発明者はさらに検討を進めた。発明者がまず
着目したことは、半導体レーザとの比較である。
光デバイスは、半導体素子を光発生源として使用する
点、並びに回折格子および半導体素子の一端面からなる
光共振器を有する点、において共通する。しかしなが
ら、DFB型半導体レーザでは、光共振器は、半導体素
子の一端面と半導体素子内に設けられた回折格子とから
成る。ファイバグレーティングレーザでは、光共振器
は、半導体素子の一端面と半導体素子の外のグレーティ
ングファイバに設けられた回折格子とから成る。
検討を進めた。この結果、ファイバグレーティングレー
ザは、DFB型半導体レーザに比べて長い共振器長を備
えていることに気づいた。これは、DFB型半導体レー
ザと大きく異なる点である。
発振スペクトル幅が狭くなる。一方、スペクトル幅が狭
いということは、外部からの攪乱、つまり外部干渉に弱
いことを意味する。したがって、このような発光デバイ
スに何らかの外部攪乱に加わると、その攪乱はDFB型
半導体レーザよりも顕著にその特性に影響を与えること
が考えられる。
グといった発光デバイスにどのような攪乱が加えられて
いるかについて検討した。ビットエラー率が、非常に速
い現象、例えば2.5Gbit/s程度の現象に係わる
ので、温度といった環境要因は検討から除外される。こ
のため、発明者は、電気的な攪乱および光学的な攪乱に
ついて調査した。
FB型半導体レーザおよびファイバグレーティングレー
ザは共に類似にしたパッケージ、例えばバタフライ型パ
ッケージに組み立てられる。また、ファイバグレーティ
ングレーザの半導体光増幅器は、半導体レーザと非常に
似た構造を有している。このため、電源および駆動配線
のインピーダンス等も似たような値になると考えられ
る。故に、電流を光に変換する過程において、ファイバ
グレーティングレーザとDFB型半導体レーザとの間に
おいて、ビットエラー率を悪化させるような大きな違い
はないと考えた。
非常に高い周波数の攪乱であることを考慮すると、自ら
が発生した光信号が候補となり得る。では、どのような
経路で、この光信号が、攪乱としてファイバグレーティ
ングレーザに加えられるのであろうかと考えた。攪乱の
入力として最も可能性がある経路は、グレーティングフ
ァイバである。つまり、グレーティングファイバを通っ
て半導体光増幅器に加えられる経路が考えられる。これ
が原因であると仮定すると、既に言及したように、ファ
イバグレーティングレーザはDFB型半導体レーザに比
べて長い光共振器長を有するという構造的な要因とも矛
盾しない。
イソレータが配置されている。そこで、戻り光に関して
更に詳細な検討を行うべく実験を行った。この実験につ
いては後述し、ここでは、その結果のみ示す。その結果
によれば、発明者は、戻り光が、ビットエラー率を低下
させていることを発見すると共に、光アイソレーション
値は、達成されるビットエラー率と関連していることを
発見した。
構成とした。
光発生部と、出力と、光合波器と、光アイソレータとを
備える。
は、光放出面および光反射面を有する半導体光増幅器、
並びに半導体光増幅器の前記光放出面に光学的に結合さ
れた一端、他端、およびコア部に設けられた回折格子、
を有するグレーティングファイバを含む。出力は、複数
の光発生部からの光を提供するように設けられている。
光合波器は、複数の光発生部からの光を合波する。光ア
イソレータは、光合波器と出力との間に配置されてい
る。光アイソレータのアイソレーションは、ビットエラ
ー率BERに関してdB単位において −52.4−8.7×log(BER) で規定されている値以上である。
は、光放出面および光反射面を有する半導体光増幅器、
並びに半導体光増幅器の前記光放出面に光学的に結合さ
れた一端、他端、およびコア部に設けられた回折格子、
を有するグレーティングファイバを含むと共に、半導体
光増幅器において発生された光を該回折格子と半導体光
増幅器の光反射面とにおいて反射させて増幅する。出力
は、複数の光発生部からの信号光を提供するように設け
られている。光合波器は、複数の光発生部からの信号光
を合波する。光アイソレータは、光合波器と出力との間
に配置されている。光アイソレータのアイソレーション
は、ビットエラー率BERに関してdB単位において −52.4−8.7×log(BER) で規定されている値以上である。
は、外部信号に応じて変調された光を発生し光放出面お
よび光反射面を有する半導体光増幅器、並びに半導体光
増幅器の光放出面に光学的に結合された一端、他端、お
よびコア部に設けられた回折格子、を有するグレーティ
ングファイバを含む。出力は、複数の光発生部からの信
号光を提供するように設けられている。光合波器は、複
数の光発生部からの信号光を合波する。光アイソレータ
は、光合波器と出力との間に配置されている。光アイソ
レータのアイソレーションは、ビットエラー率BERに
関してdB単位において −52.4−8.7×log(BER) で規定されている値以上である。
は、光放出面および光反射面を有する半導体光増幅器、
並びに、一端、他端、およびコア部に設けられた回折格
子を有するグレーティングファイバを含む。グレーティ
ングファイバの一端部は、半導体光増幅器の光放出面に
光学的に直接に結合されている。光合波器は、複数の光
発生部からの信号光を合波する。光アイソレータは、光
合波器と出力との間に配置されている。光アイソレータ
のアイソレーションは、ビットエラー率BERに関して
dB単位において −52.4−8.7×log(BER) で規定されている値以上である。
は、光放出面および光反射面を有する半導体光増幅器、
並びに半導体光増幅器の光放出面に光学的に結合された
一端、他端、およびコア部に設けられた回折格子、を有
するグレーティングファイバを含む。この発光デバイス
は、グレーティングファイバの先端部分を覆うフェルー
ルを更に備えており、回折格子は、フェルールに覆われ
た部分に位置している。出力は、複数の光発生部からの
信号光を提供するように設けられている。光合波器は、
複数の光発生部において発生された信号光を合波する。
光アイソレータは、光合波器と出力との間に配置されて
いる。光アイソレータのアイソレーションは、ビットエ
ラー率BERに関してdB単位において −52.4−8.7×log(BER) で規定されている値以上である。
及びAWGのいずれかであることができる。さらに、複
数の光発生部は、それぞれ異なる波長成分の信号光を発
生することができる。光アイソレータは、光合波器に光
学的に結合されている第1の複屈折デバイス、出力に光
学的に結合された第2の複屈折デバイス、並びに第1お
よび第2の複屈折デバイスの間に配置されたファラデー
回転子を有することができる。
信器と、光受信器と、光伝送路とを備える。光送信器
は、下記の発光デバイスまたは上記の発光デバイスのい
ずれかを含み複数の波長成分を有する光信号を送出す
る。光受信器は、光信号を受ける。光伝送路は、光送信
器および光受信器の間を光学的に結合する。光受信器
は、光伝送路から受けた信号光を分波するための光分波
手段を有する。
を発生する方法である。本方法は、(1)第1の半導体光
増幅器において第1の外部信号に応じて生成された光
を、第1の半導体光増幅器の光放出面に光学的に結合さ
れたグレーティングファイバのコア部に設けられた回折
格子と第1の半導体光増幅器の光反射面とにおいて反射
することにより増幅して、第1の信号光を生成するステ
ップと、(2)第2の半導体光増幅器において第2の外部
信号に応じて生成された光を、第2の半導体光増幅器の
光放出面に光学的に結合されたグレーティングファイバ
のコア部に設けられた回折格子と第2の半導体光増幅器
の光反射面とにおいて反射することにより増幅して、第
2の信号光を生成するステップと、(3)第1及び第2の
信号光を合波して合波信号光を生成するステップと、
(4)ビットエラー率BERに関して−52.4−8.7
×log(BER)に従ってdB単位で規定された値以上
の光アイソレーションを介して光伝送路に前記合波信号
光を提供するステップと、を備える。
発生部と、当該発光デバイスの出力と、光アイソレータ
と、を備える。光アイソレータは、複数の光発生部と出
力との間に配置されている。さらに、このような発光デ
バイスでは、複数の光発生部において発生されたそれぞ
れの光を合波するための光合波手段を備えることができ
る。本発明に係わる発光デバイスでは、光アイソレータ
は、光合波手段と出力との間に配置されることができ
る。
と、当該発光デバイスの出力と、光アイソレータと、を
備える。光発生部は、半導体光増幅器およびグレーティ
ングファイバを含む。半導体光増幅器は、光放出面およ
び光反射面を有する活性層にキャリアが注入されると光
を発生する。グレーティングファイバは、半導体光増幅
器の光放出面に光学的に結合された一端、他端、および
コア部に設けられた回折格子、を有する。出力は、光発
生部において発生された光を提供するように設けられて
いる。光アイソレータは、光発生部と出力との間に配置
されている。このような発光デバイスにおいて、光アイ
ソレータのアイソレーションは、1.55μm帯におい
て伝送速度2.5Gbpsで達成されるべきビットエラ
ー率BERに関してdB単位において−52.4−8.
7×log(BER)で規定されている値以上である。
ソレータは、グレーティングファイバの他端と光学的に
結合されていることができる。
(1)半導体光増幅器において光信号を発生し、半導体光
増幅器の光放出面に光学的に結合されたグレーティング
ファイバのコア部に設けられた回折格子と、半導体光増
幅器の光反射面とにおいて信号光を反射させて増幅し、
(2)伝送速度2.5Gbpsの1.55μm帯の光に対
して達成されるべきdB単位におけるビットエラー率B
ERに関して−52.4−8.7×log(BER)に従
って規定される値以上の光アイソレーションを介して光
伝送路に信号光を光伝送路に提供する、それぞれのステ
ップを備える。
所定のビットエラー率を達成するように調整された信号
光を送出することを可能にする。この方法は、(3)半導
体光増幅器において1.55μm帯の信号光を発生し、
半導体光増幅器の光放出面に光学的に結合されたグレー
ティングファイバのコア部に設けられた回折格子と、半
導体光増幅器の光反射面とにおいて信号光を反射させて
増幅し、(4)増幅された信号光に対して達成されるべき
dB単位におけるビットエラー率BERに関して−5
2.4−8.7×log(BER)に従って決定された値
以上の光アイソレーションを介して増幅された信号光を
送出する、それぞれのステップを備える。
器と、光受信器と、光送信器および光受信器を光学的に
結合する光伝送路と、を備える。光送信器は、1または
複数の波長を有する光信号を送出し、光受信器はこの光
信号を受ける。このような光通信システムにおいて、光
送信器は、1または複数の光発生部と、1または複数の
光発生部において発生された光を提供するように設けら
れた出力と、1または複数の光発生部と出力との間に配
置された光アイソレータと、を有する。光アイソレータ
のアイソレーションは、1.55μm帯において伝送速
度2.5Gbpsで達成されるべきビットエラー率BE
Rに関してdB単位において−52.4−8.7×lo
g(BER)で規定されている値以上に設定されている。
信器は、1または複数の光発生部において発生されたそ
れぞれの光を合波するための光合波手段を有することが
でき、光受信器は、光伝送路から受けた光を分波するた
めの光分波手段を有することができる。
所定ビットエラー率を達成するために必要なアイソレー
ション値を決定する方法に関連する。試験デバイスは外
部共振器を含む光発生部を含む。発光デバイスは、アイ
ソレーション値を達成する光アイソレータと、光発生部
とを含む。この方法には、以下のステップが含まれる。
(5)試験デバイスを準備するステップが含まれる。(6)試
験デバイスにおいて信号光を発生させ信号光の所定量を
試験デバイスに戻した状態で、試験デバイスのビットエ
ラー率を測定するステップが含まれる。(7)所定量を
変化させて試験デバイスビットエラー率を測定するステ
ップが含まれる。これによって、光アイソレータを除い
た部分が有する特性を知ることができる。(8)所定のビ
ットエラー率を達成できる戻り光量と、発光デバイスの
出力が受けると見積もられたシステム戻り光量とから、
発光デバイスのアイソレーション値を決定するステップ
が含まれる。例示的に説明すれば、所定のビットエラー
率を達成できる戻り光量を達成するまで、システム戻り
光量を減衰させるようにアイソレーション値が決定され
る。
を達成できる戻り光量を求める。見積もられたシステム
戻り光量に対して所定のビットエラー率を達成できる戻
り光量が得られるように、アイソレーション値が決定さ
れる。これによって、発光デバイスが備えるべき光アイ
ソレータの最低アイソレーション値が得られる。
下のステップを含むように適用されることができる。光
反射率R1を有する回折格子を含む光学部品と、回折格
子と結合効率η1で光学的に結合された半導体光増幅器
とを含む試験デバイスを準備するステップが含まれるこ
とができる。また、試験デバイスのビットエラー率と戻
り光の所定量との関係からPc=η1×(1−R1)×Prに
基づいて、半導体光増幅器への戻り光量を求めるステッ
プが含まれることができる。さらに、半導体光増幅器へ
の戻り光量を基づいて、光反射率R2を有する回折格子
を含む光学部品と、回折格子と結合効率η2で光学的に
結合された半導体光増幅器とを有する発光デバイスに対
する戻り光量をPr=Pc/(η2×(1−R2))に基づいて
求めるステップが含まれることができる。さらにまた、
回折格子と結合効率η2で光学的に結合された半導体光
増幅器とを有する発光デバイスに対する戻り光量からア
イソレーション値を求めるステップが含まれることがで
きる。
しながら説明する。同一または類似の部分には同一の符
号を付して重複する説明を省略する。以下、本明細書に
おいて、1.55μm帯とは、1.53μm以上1.6
2μm以下の範囲の波長帯域をいう。
態に係わる発光デバイス(発光装置)について説明する。
この発光デバイスは、ファイバグレーティングレーザモ
ジュールの構造を有する。図1は、レーザモジュールの
斜視図であり、その内部の様子が明らかになるように一
部破断図になっている。図2は、レーザモジュール主要
部を表し図1のI−I断面における断面図である。
は、レーザモジュール主要部10と、ハウジング12と
を備える。ハウジング12は、図1に示された実施例で
は、バタフライ型パッケージである。パッケージ12内
の底面上にレーザモジュール主要部10が配置されてい
る。レーザモジュール主要部10は、不活性ガス、例え
ば窒素ガス、が封入された状態でパッケージ12内に封
止されている。ハウジング12は、半導体レーザレーザ
モジュール主要部10を収納している本体部12a、光
ファイバ48を保持する筒状部12b、および複数のリ
ードピン12cを備える。
14と、半導体光学素子16、18と、搭載部材22、
24、26と、位置合わせ機構部28と、を有する。
し、搭載部材28は半導体受光素子18を搭載してい
る。搭載部材24は、搭載部材22、28を搭載してい
る。搭載部材24は、熱電子冷却器(サーモエレクトリ
ッククーラ)20の上に配置されている。熱電子冷却器
20は、例えば、ペルチェ効果を利用した温度制御素子
として実用化されている。熱電子冷却器20は、半導体
光増幅器16が搭載部材24上に配置されているので、
半導体光増幅器16の温度を制御できる。このため、搭
載部材24の材料は、チップキャリアに利用されている
窒化アルミニウム(AlN)といった熱良導体が好まし
い。
を有する基板上に複数の半導体層を備える。例えば、n
型InP基板上に、n型InP半導体層を含む第1のク
ラッド層、InGaAsP半導体層を含む多重量子井戸
活性層、p型InP半導体層を含む第2のクラッド層、
を順次に積層する。これらの上からInGaAs半導体
層とSiN膜層といったマスク材層を形成する。メサ部
を形成するようにストライプ状のSiN膜層を形成し、
これをマスクにしてメサ部以外の領域を基板に至るまで
エッチングによって除去する。次いで、このマスクを残
した状態で、p型InP半導体層およびn型InP半導
体層を含む電流阻止部を選択成長によって形成する。メ
サ部は、この電流阻止部によって両側面から挟まれる。
マスクを除去した後に、ほぼ平坦なメサ部および電流阻
止部の上にp型InP半導体層を成長し、ついでp型I
nGaAs半導体層を含むコンタクト層を形成する。
は、InGaAsP半導体井戸層およびInGaAsP
半導体障壁層からなる30層の積層を含む。井戸層およ
び障壁層は、元素組成を変更することによって禁制帯幅
を変更している。MQW構造部を両側から挟むように、
MQW構造部と両クラッド層との間にSCH(Separate
d Confinement Layer)層をそれぞれ設けることができ
る。
16aにおける光反射率は、十分に低い値(例えば、1
%以下、好ましくは0.1%以下)に設定され、半導体
光増幅器16の光反射面16bは、十分に大きな値(例
えば90%以上)に設定される。光放出面16aの光反
射率は、光反射面16bの光反射率より低く、実質的に
光を反射しない程度に低い。これによって、光放出面1
6aにおける光反射は十分に小さくできるので、光反射
面16bとグレーティングファイバ14の回折格子14
aとから成る光共振器が形成される。
の端部14a、14b、およびこれらの端部14a、1
4bの間の光導波路に設けられたグレーティング(回折
格子)14cを有する。光学部品14は、Si基板に設
けられたSiO2導波路といった光導波路を含む導波路
基板および光ファイバであることができる。以下、光学
部品14が光ファイバである場合について説明される。
光ファイバ14は、酸化ゲルマニウムを含むと共に所定
の屈折率を有するコア部と、このコア部の周囲に設けら
れコア部よりも小さい屈折率を有するクラッド部を有す
る。このような光ファイバのコア部は、紫外線に対して
感光性を有し、コア部は、周期的な屈折率の変化が設け
られると、この部分は回折格子として機能する。回折格
子14cは、所定の波長帯において光を反射する反射ス
ペクトルを有し、後述の半導体光増幅器16と光学的に
結合して光共振器を構成する。本実施の形態では、光学
部品として、グレーティングファイバ(コア部に回折格
子を有する光ファイバ、以下、単に光ファイバともい
う)を例示して本発明を説明するが、より一般には、光
導波路に設けられた回折格子を有する光学部品に適用す
ることができる。
共振器長を短くするために、レンズ化端部を有する。レ
ンズ化端部においては、集光機能を持つように端部の外
形が形成され、先球加工された端部とも呼ばれる。その
他端14bは、光アイソレータ42に対面し、この端部
は、光ファイバ14を端面研磨することによって形成さ
れるので、研磨面とも呼ばれる。
12aに通じる貫通孔を有する。この貫通孔を、半導体
光増幅器16から光を導く光ファイバ14が通過する。
筒状部12bの先端部分には、光アイソレータ42が位
置する。
といった支持部材によって支持されている。光ファイバ
14の一端部14aは、半導体光増幅器16に光学的に
結合するように位置合わせ機構部28によって位置合わ
せされている。また、光ファイバ14の他端14bは、
光アイソレータ42に対面するように位置合わせされ、
位置合わせ機構部28に保持されている。このため、光
ファイバ14の他端14bは、光アイソレータ42と光
学的に結合される。このような配置によって、半導体光
増幅器16において発生された光は、光アイソレータに
導かれる。
からは、光ファイバ48が導入される。光ファイバ48
は、フェルール44によって先端部分が覆われ保護され
ている。光アイソレータ42は、スリーブ46を保持し
ている。フェルール44がスリーブ46に挿入される
と、光ファイバ48はパッケージ12に対して光学的に
位置決めされる。光ファイバ48の端部48aは、光フ
ァイバ48を端面研磨することによって形成され、この
ため研磨面とも呼ばれる。光ファイバ48の端部48a
は、光アイソレータ42に対面するように位置合わせさ
れるので、光アイソレータ42と光学的に結合される。
が、光アイソレータ42およびファイバグレーティング
14を介して半導体光増幅器16に光学的に結合され
る。この結果、光学的な軸2に合わせて、半導体光学素
子16、18、ファイバグレーティング14、光アイソ
レータ42、光ファイバ48が所定の精度で配置され
る。
れ光アイソレータ42を通過した光は、光ファイバ48
に導かれる。つまり、光アイソレータ42は、光ファイ
バ14と光ファイバ48との間に配置され、光ファイバ
14からの光を透過させると共に、光ファイバ48から
の光を所定の減衰度で遮断する。これによって、グレー
ティングファイバ14に到達する外部攪乱光の量が低減
される。
ルでは、半導体光増幅器16の光放出面16aにグレー
ティングファイバ14が光結合され、半導体光増幅器1
6の光反射面16bにおいて光が反射される。この形態
では、半導体光増幅器16の光反射面16bの光反射率
は比較的大きめに設定され、半導体光増幅器16の光放
出面16aの光反射率は十分に小さく設定される。発生
された光はグレーティングファイバ14から取り出され
ることができる。
この形態では、半導体光増幅器の光放出面にグレーティ
ングファイバが結合され、半導体光増幅器の光反射面か
ら光が取り出される。この形態では、半導体光増幅器の
光反射面の光反射率は比較的に小さく設定され、半導体
光増幅器の光反射面の光反射率は通常に半導体レーザと
同程度の光反射率に設定される。発生された光は、半導
体光増幅器の光反射面から取り出すことができる。光反
射面に対面する光取り出し用光ファイバの端部と、半導
体光増幅器の光反射面との間に光アイソレータを挿入す
ることができる。
アイソレータといった光アイソレータの一実施の形態を
模式的に示した図面である。光アイソレータ42は、所
定の軸に沿って整列された第1の複屈折デバイス42
a、第2の複屈折デバイス42b、並びにファラデー回
転子42cを有する。第1および第2の複屈折デバイス
42a、42bは、ルチルおよびくさび型複屈折板とい
った複屈折材料を含む複屈折部材(複屈折光学素子)であ
る。第1の複屈折デバイス42aは、グレーティングフ
ァイバ14の一端14bと光学的に結合するように対面
している。第2の複屈折デバイス42bは、光ファイバ
48の一端48aと光学的に結合するように対面してい
る。ファラデー回転子42cは、例えばBi−YIG結
晶を含む。ファラデー回転子42cは、第1および第2
の複屈折デバイス42a、42bの間に配置されてい
る。
レンズ42dといったレンズ手段を介して第1の複屈折
デバイス42aに導かれる。第2の複屈折デバイス42
bからの光は、レンズ42eといったレンズ手段を介し
て光ファイバ48に導かれる。
ば、1.55μm帯の光に対して挿入損失2dB以下で
アイソレーション40dBという特性を有する。更なる
アイソレーションが必要な場合は、複数の光アイソレー
タを直列して接続することができる。
および逆方向に進む光の経路について説明する。グレー
ティングファイバ14の一端14bから出射された光
は、レンズ42dでほぼ平行な光になる。この光は第1
の複屈折デバイス42aにおいて正常光(実線)と異常光
(破線)とに分離された後に、ファラデ回転子42cを通
過する。通過した光は、第2に複屈折デバイス42bを
再び通過した後にレンズ42eに入射すると、光ファイ
バ48の一端48aに集光される。一方、光ファイバ4
8からの光は、レンズ42eでほぼ平行な光になる。こ
の光は第2の複屈折デバイス42bにおいて正常光(実
線)と異常光(破線)とに分離された後に、ファラデ回転
子42cを通過する。通過した光は、第1に複屈折デバ
イス42aを再び通過した後にレンズ42dに入射する
と、グレーティングファイバ14の一端14bと異なる
位置に集光される。このように光アイソレータ42で
は、一方のポートからの光(順方向の光)と他方のポート
からの光(逆方向の光)との経路が異なるので、一方向に
進む光は光アイソレータ42を通過するけれども、他方
向からの光は光アイソレータ42を通過することができ
ない。
な検討を行うべくなされた実験について説明する。図4
は、この実験の際の光学的な結合の状態を示した図面で
ある。
イバグレーティングレーザといった試験デバイスが、ハ
ウジング12に収納されている。ハウジング12内に
は、回折格子14cがコア部に形成されたグレーティン
グファイバ14と、このグレーティングファイバ14の
一端14aと光学的に結合された半導体光増幅器16、
および半導体光増幅器16の発光状態を監視するフォト
ダイオード18が配置されている。発光デバイスおよび
試験デバイスを例示的に示せば、発光デバイスが図1に
示された構造を備えるとき、試験デバイスは図9に示さ
れる構造を備えることができる。
63の第1のポート63aに接続されている。第2のポ
ート63bは、光ファイバ68aを介して光アイソレー
タ64の入力64aに接続されている。光アイソレータ
64の出力64bには、ビットエラー率(BER)測定器
65が光ファイバ68bを介して接続されている。ま
た、光カプラ63の第3のポート63cには、光ファイ
バ68cを介して可変アッテネータ66の入力66aに
接続され、その出力は光ファイバ68dを介して、1.
55μmにおいて受けた光をほぼ全反射する全反射ミラ
ー67に結合されている。光カプラ63の第4のポート
は、無反射処理が施されている。例えば、光アイソレー
タ64は、60dB程度のアイソレーションを有する。
/N(t)で規定される。E(t)は時間tの間にエラーで受
信されたビット数を示し、N(t)は時間tの間に伝送さ
れた全ビット数を示している。
バ14と半導体光増幅器16との光結合は、−2.8d
Bである。半導体光増幅器16の光送出面の反射率は
1.55μm帯において0.1%以下であり、光反射面
の反射率は1.55μm帯において80%である。
6において発生され光放出面16aから放出された光A
は、回折格子14cにおいて一部は反射され反射光Cと
なると共に、残りは透過光Eとなる。モニタ光Bは、半
導体光増幅器16の光反射面16bから放出されてフォ
トダイオードに入射される。
発明者は、アイソレーションとビットエラー率との関連
を見出した。反射戻り光量を変化させると、この戻り量
に応じてビットエラー率が変化したのである。つまり、
上記の実験系においては、可変アッテネータ66の減衰
量を変化させると、ファイバグレーティングレーザへの
戻り光量が変わる。故に、可変アッテネータ66の減衰
量を変えながら、ビットエラー率を測定器65で測定す
れば、光アイソレーションを変更したことと等価にな
る。
検討を行った。実際に、ビットエラー率に影響を与える
戻り光は、半導体光増幅器16にまで達する光Dである
ことに気づいた。ファイバグレーティングレーザは光量
P0を発光する。グレーティングファイバ14の回折格
子14aに戻る光量Prと、半導体光増幅器16にまで
戻る光量Pcとの関係は、Pc=Pr×η×(1−RFG)と
表される。ここで、ηは半導体光増幅器16とグレーテ
ィングファイバ14との結合効率を示し、1−RFGは回
折格子14cでの透過率を示す。本実験系では、η=−
2.8dB、R FG=70%であるので、η×(1−RFG)
=−8dB≒1/6.3となる。故に、Pc≒Pr/6.
3となる。
り光の割合を変化させたときのビットエラー率を測定し
た特性図である。測定は、伝送速度2.5Gbit/
s、測定パターンNZR、PRBS1023−1で行われ
た。横軸には、Pr/P0をdB単位で示している。 HYP
ERLINK "http://www8.ipdl.jpo.go.jp/Tokujitu/tjitem
drw.ipdl?N0000=235&N0500=9E#N/;><?6;=?:///&N0001=5
6&N0552=9&N0553=000007" \t "tjitemdrw" 図5には、
戻り光量を低減すれば、ビットエラー率も低下すること
が示されている。
て、Pc/P0=η×(1−RFG)×Pr/P0log(Pc/
P0)=log(η×(1−RFG))+log(Pr/P0)とな
る。本実験に使用されたファイバグレーティングレーザ
の諸定数を代入すると、log(Pc/P0)=―8dB+
log(Pr/P0)が得られることを見出した。この関係
式によって、図5の横軸を半導体光増幅器16への戻り
光量Pcに読み替えることができる。故に、半導体光増
幅器16への戻り光量Pcとビットエラー率(BER)と
の関係が得られる。また、発明者は、想定しているシス
テムにおけるシステム戻り光量(最大反射量)が10×l
og(Pr/P0)=−25dB程度である、と考えてい
る。したがって、この戻り光量と、達成されるべきビッ
トエラー率に対応する戻り光量との差が、必要なアイソ
レーションとなる。「必要なアイソレーション」は、光
アイソレータ、η、およびRFGによって達成されるべき
値である。このため、光アイソレータの値を決定するた
めには、ηおよびRFGから寄与を除かなければならな
い。このようにして求めた結果を図6に示す。図6で
は、光アイソレータが達成すべきアイソレーションと、
ビットエラー率との関係を示す特性図である。最小自乗
法を用いて図6における黒丸を一次式に当てはめると、
I=−58.6−8.7×log(BER)が得られる。
故に、アイソレーションは、達成されるべきビットエラ
ー率10-10、10-12以上の範囲において、この関係式
に従って設定されることが好ましい。
レーティングレーザに限られることなく、一般的に適用
可能な関係を導く手順を発明者は考えついた。一般に
は、ηおよび(1−RFG)は様々な値を取り得る。
いて、ファイバグレーティングレーザの諸定数が−0.
5dB≦η≦10dB1%≦RFG≦90%の範囲で変化
すると、アイソレーションに関して、(a)最も有利な条
件:η=10dB、 RFG=90%(b)最も不利な条件:
η=−0.5dB、RFG=1%であると考えられる。こ
れらの特性は図6に示されている。これらの特性につい
ても一次式に当てはめると、(a) I=−63.4−7.
9×log(BER)(b) I=−52.4−8.7×lo
g(BER)が得られる。図6においては、それぞれの直
線の上側の領域において、所定のビットエラー率が達成
されている。
件(a)のファイバグレーティングレーザでは、実験に使
用されたレーザに比べて、ηが7.5dB程度悪いの
で、この分に相当してアイソレーションを小さくでき
る。条件(b)のファイバグレーティングレーザでは、実
験に使用されたレーザに比べて、ηが12dB程度良い
ので、この分に相当した大きなアイソレーションが必要
である。
イバグレーティングレーザといった外部共振器型発光デ
バイスに対するアイソレーションの決定方法が示され
た。この方法を採用すれば、ここで採用された数字と異
なる数字を用いて、ここで示された見積りと同様な計算
を行うことができる。また、各部品の温度特性までも考
慮に入れてアイソレーション値を決定できる。更に、伝
送レートを変更したときのアイソレーション値もまた求
めることができる。加えて、ηおよびRFGの少なくとも
一方のばらつきを考慮したアイソレーション値を見積も
ることもできる。
バイスの模式図である。図1および図2の同一の部分に
は、同一の符号を付している。図7を参照すると、ファ
イバグレーティングレーザ11を含む発光デバイス1B
が図示されている。発光デバイス1Bに含まれるファイ
バグレティングレーザ11では、光アイソレータ42が
光アイソレータ40に置き換えられている点を除いて、
図1および図2に示されたファイバグレーティングレー
ザ1Aと同じである。光アイソレータ40は、ハウジン
グ12に取り付けられることもでき、またハウジング1
2とは別個に配置されることができる。つまり、光アイ
ソレータ40は、グレーティングファイバ14と、光導
波路50との間に設けられている。
導体光増幅器16、グレーティングファイバ14、およ
び光アイソレータ40を含む。ファイバグレーティング
14は、中心波長λ0の反射スペクトルを有する回折格
子14cを有する。半導体光増幅器16の光放出面16
aは、グレーティングファイバ14の一端14aと光学
的に結合している。グレーティングファイバ14の他端
14bは、ファイバ型アイソレータといった光アイソレ
ータ40の入力に光学的に結合されている。光アイソレ
ータ40の出力は、光ファイバといった光導波路50に
光学的に結合されている。半導体光増幅器16およびグ
レーティングファイバ14と一端部は、ハウジング12
内に収納されている。半導体光増幅器16の光反射面1
6bは、モニタ用フォトダイオード(図1の18)の受光
面と光学的に結合されることができる。半導体光増幅器
16は、外部からの信号51によって変調される。変調
された信号は、光アイソレータ40を介して光導波路5
0に送出される。一方、光伝送路50からの戻り光は、
光アイソレータ40によって所定の値未満にまで遮断さ
れている。この結果、実用的な環境においても、10
-10程度以下のビットエラー率を達成される。
バイスの模式図である。図1および図2の同一の部分に
は、同一の符号を付している。図8を参照すると、WD
M用発光デバイス1Cが図示されている。発光デバイス
1Cは、複数のファイバグレーティングレーザ11a、
11b、11cと、光アイソレータ41と、光合波手段
52を有する。
a、11b、11cの各々は、図9に示されるような構
造を備えることができる。図9においては、図1および
図2と同一の部分には、同一の符号を付している。ま
た、ファイバグレーティングレーザ11aは発振波長λ
1の光を発生し、ファイバグレーティングレーザ11b
は発振波長λ2の光を発生し、ファイバグレーティング
レーザ11cは発振波長λnの光を発生する。ファイバ
グレーティングレーザ11a、11b、11cの出力
は、光合波手段52の入力ポート52a、52b、52
cに結合されている。光合波手段52は、これらの入力
ポートに与えられた光を合波し単一の出力ポート52d
に提供することができる。光合波手段52は、光カプラ
またはAWG(Arrayed Waveguide Grating)といった光
合波器52であることができる。光合波手段52の出力
ポート52dには、光導波路54を介して光アイソレー
タ41の入力に結合されている。光アイソレータ41の
出力は、光ファイバといった光導波路50に結合されて
いる。
… λn)を含むWDM信号が与えられる。ファイバグレ
ーティングレーザ11a、11b、11cに含まれる半
導体光増幅器16は、それぞれ、外部からの信号51
a、51b、51cによって変調される。変調された信
号は、それぞれ、光合波手段52によって合波され単一
の光アイソレータ41を介して光伝送路50に送出され
る。一方、光伝送路50からの戻り光は、光アイソレー
タ40によって所定の値未満にまで遮断されている。こ
のため、ファイバグレーティングレーザ11a、11
b、11cに含まれる半導体光増幅器16に対する戻り
光は、所定値に未満に抑えられている。この結果、実用
的な環境において、10-10程度以下のビットエラー率
を達成される。
図面である。光通信システム9は、光受信器3、光送信
器4、並びに光送信器4および光受信器3を結合する光
伝送路8を備える。
力端子3b、複数の受光素子3c、および光分波手段3
dを有する。光分波手段3dは、入力ポートに受けた光
を複数の波長成分毎に空間的に分けることができる。光
入力ポート3aからのWDM光信号は、例えばAWGと
いった光分波器3dによって、空間的に異なる位置に波
長成分毎に分けられる。各信号が伝送される各波長成分
毎に、異なる受光素子3dに入力され、電気信号7に変
換される。電気信号7は、出力ポート3bから送出され
る。
光デバイス1Cを採用することができる。光送信器4で
は、出力ポート4aは光伝送路8に接続されている。光
送信器4は、送信されるべき変調信号51を入力端子4
bに受けて、この信号51で変調されたWDM光信号を
出力ポート4aから提供する。
に光導波路50a、50b、50c、50dを備える。
光導波路50a、50b、50c、50dは、それぞ
れ、光増幅器6a、6bの間を接続し、光増幅器6aと
光送信器4とを接続し、光増幅器6bと光受信器3との
間を接続する。
送信器4の出力と、半導体光増幅器との間に所定の減衰
度の光アイソレータが挿入されているので、伝送特性の
要求に適合したビットエラー率のデータ伝送が実現され
る。本実施の形態では、光送信器4として第3の実施の
形態に係わる装置を採用したが、第1および第2に実施
の形態に係わる装置を採用することもでき、同様な作用
および効果が得られる。
わる発光デバイスによれば、光発生部と、当該発光デバ
イスの出力と、光アイソレータと、を備える。光アイソ
レータは、光発生部と出力との間に配置されている。こ
のような発光デバイスにおいて、光アイソレータのアイ
ソレーションは、1.55μm帯において伝送速度2.
5Gbpsで達成されるべきビットエラー率BERに関
してdB単位において−52.4−8.7×log(B
ER)以上に規定されている。
トエラー率を達成することを可能にするアイソレーショ
ン値を決定する方法によれば、所定のビットエラー率を
達成できる戻り光量と、システム戻り光量とからアイソ
レーション値を決定する。このため、発光デバイスが備
えるべき光アイソレータの最低アイソレーション値が得
られる。
る特性を達成できる発光デバイス、信号光を発生する方
法、光通信システム並びにアイソレーション値を決定す
る方法が提供される。
れば、所定のビットエラー率を越える特性を達成できる
発光デバイス、信号光を発生する方法、光通信システ
ム、並びにアイソレーション値を決定する方法が提供さ
れる。
レーティングレーザの斜視図を示す。
構造を示す図面である。
した実験システムを示す図面である。
を示す特性図である。
との関係を示す特性図である。
スの模式図である。
スの模式図である。
斜視図である。
ある。
3…光受信器、4…光送信器、6a、6b…光増幅器、
7…電気信号、8…光伝送路、9…WDM光通信システ
ム、10…レーザモジュール主要部、11、11a、1
1b、11c…ファイバグレティングレーザ、12…ハ
ウジング、14…グレーティングファイバ、16、18
…半導体光学素子、20…熱電子冷却器(サーモエレク
トリッククーラ)、22、24、26…搭載部材、28
…位置合わせ機構部、40、41、42…光アイソレー
タ、42a…第1の複屈折デバイス、42b…第2の複
屈折デバイス、42c…ファラデー回転子、42d、4
2e…レンズ、44…フェルール、48…光ファイバ、
50…光導波路、51a、51b、51c…外部からの
信号、52…光合波手段、54…光導波路、63…光カ
プラ、64…光アイソレータ、65…ビットエラー率
(BER)測定器、68a〜68d…光ファイバ、
Claims (10)
- 【請求項1】 複数の光発生部を備え、各光発生部は、
光放出面および光反射面を有する半導体光増幅器、並び
に前記半導体光増幅器の前記光放出面に光学的に結合さ
れた一端、他端、およびコア部に設けられた回折格子、
を有するグレーティングファイバを含むものであり、 前記複数の光発生部からの光を提供するように設けられ
た出力を備え、 前記複数の光発生部において発生された光を合波するた
めの光合波器を備え、 ビットエラー率BERに関してdB単位において−5
2.4−8.7×log(BER)で規定されている値以
上のアイソレーションを有しており前記光合波器と前記
出力との間に配置された光アイソレータを備える、発光
デバイス。 - 【請求項2】 複数の光発生部を備え、各光発生部は、
光放出面および光反射面を有する半導体光増幅器、並び
に前記半導体光増幅器の前記光放出面に光学的に結合さ
れた一端、他端、およびコア部に設けられた回折格子、
を有するグレーティングファイバを含むと共に、前記半
導体光増幅器において発生された光を該回折格子と前記
半導体光増幅器の光反射面とにおいて反射させて増幅す
るものであり、 前記複数の光発生部からの信号光を提供するように設け
られた出力を備え、 前記複数の光発生部からの信号光を合波するための光合
波器を備え、 ビットエラー率BERに関してdB単位において−5
2.4−8.7×log(BER)で規定されている値以
上のアイソレーションを有しており前記光合波器と前記
出力との間に配置された光アイソレータを備える、発光
デバイス。 - 【請求項3】 複数の光発生部を備え、各光発生部は、
外部信号に応じて変調された光を発生し光放出面および
光反射面を有する半導体光増幅器、並びに前記半導体光
増幅器の前記光放出面に光学的に結合された一端、他
端、およびコア部に設けられた回折格子、を有するグレ
ーティングファイバを含むものであり、 各光発生部からの信号光を合波するための光合波器を備
え、 各光発生部からの信号光を提供するように設けられた出
力を備え、 ビットエラー率BERに関してdB単位において−5
2.4−8.7×log(BER)で規定されている値以
上のアイソレーションを有しており前記光合波器と前記
出力との間に配置された光アイソレータを備える、発光
デバイス。 - 【請求項4】 複数の光発生部を備え、各光発生部は、
光放出面および光反射面を有する半導体光増幅器、並び
に、一端、他端、およびコア部に設けられた回折格子を
有するグレーティングファイバを含むものであり、前記
グレーティングファイバの一端部は、前記半導体光増幅
器の前記光放出面に光学的に直接に結合されており、 前記複数の光発生部からの信号光を提供するように設け
られた出力を備え、 前記複数の光発生部からの信号光を合波するための光合
波器を備え、 ビットエラー率BERに関してdB単位において−5
2.4−8.7×log(BER)で規定されている値以
上のアイソレーションを有しており前記光合波器と前記
出力との間に配置された光アイソレータを備える、発光
デバイス。 - 【請求項5】 複数の光発生部を備え、各光発生部は、
光放出面および光反射面を有する半導体光増幅器、並び
に前記半導体光増幅器の前記光放出面に光学的に結合さ
れた一端、他端、およびコア部に設けられた回折格子、
を有するグレーティングファイバを含むものであり、 前記グレーティングファイバの先端部分を覆うフェルー
ルを備え、前記回折格子は、前記フェルールに覆われた
部分に位置しており、 前記複数の光発生部からの信号光を提供するように設け
られた出力を備え、 前記複数の光発生部からの信号光を合波するための光合
波器を備え、 ビットエラー率BERに関してdB単位において−5
2.4−8.7×log(BER)で規定されている値以
上のアイソレーションを有しており前記光合波器と前記
出力との間に配置された光アイソレータを備える、発光
デバイス。 - 【請求項6】 前記光合波器は、光カプラ及びAWGの
いずれかである、請求項1〜請求項5のいずれかに記載
の発光デバイス。 - 【請求項7】 前記複数の光発生部は、それぞれ、異な
る波長成分の信号光を発生する、請求項1〜請求項5の
いずれかに記載の発光デバイス。 - 【請求項8】 前記光アイソレータは、前記光合波器に
光学的に結合されている第1の複屈折デバイス、前記出
力に光学的に結合された第2の複屈折デバイス、並びに
第1および第2の複屈折デバイスの間に配置されたファ
ラデー回転子を有する、請求項1〜請求項7のいずれか
に記載の発光デバイス。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載された発
光デバイスを含み複数の波長成分を有する光信号を送出
する光送信器と、 前記光信号を受ける光受信器と、 前記光送信器および前記光受信器の間を光学的に結合す
る光伝送路とを備え、 前記光受信器は、前記光伝送路から受けた信号光を分波
するための光分波手段を有する、光通信システム。 - 【請求項10】 複数の信号光を発生する方法であっ
て、 前記第1の半導体光増幅器において第1の外部信号に応
じて生成された光を、第1の半導体光増幅器の光放出面
に光学的に結合されたグレーティングファイバのコア部
に設けられた回折格子と前記第1の半導体光増幅器の光
反射面とにおいて反射することにより増幅して、第1の
信号光を生成するステップと、 前記第2の半導体光増幅器において第2の外部信号に応
じて生成された光を、第2の半導体光増幅器の光放出面
に光学的に結合されたグレーティングファイバのコア部
に設けられた回折格子と前記第2の半導体光増幅器の光
反射面とにおいて反射することにより増幅して、第2の
信号光を生成するステップと、 前記第1及び第2の信号光を合波して合波信号光を生成
するステップと、 ビットエラー率BERに関して−52.4−8.7×l
og(BER)に従ってdB単位で規定された値以上の光
アイソレーションを介して光伝送路に前記合波信号光を
提供するステップとを備える方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002045178A JP3722068B2 (ja) | 2002-02-21 | 2002-02-21 | 発光デバイス、光通信システム、及び信号光を発生する方法 |
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JP2002045178A JP3722068B2 (ja) | 2002-02-21 | 2002-02-21 | 発光デバイス、光通信システム、及び信号光を発生する方法 |
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JP26542999A Division JP2001094205A (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | 発光デバイス、信号光を発生する方法、信号光を送出する方法、光通信システム、並びにアイソレーション値を決定する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002261386A true JP2002261386A (ja) | 2002-09-13 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005019916A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-20 | Noritsu Koki Co Ltd | レーザ出力装置およびこれを備えた写真処理装置 |
KR20230099117A (ko) * | 2021-12-27 | 2023-07-04 | 세종대학교산학협력단 | 다수의 광원을 이용하는 광대역 파장 가변 레이저 |
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- 2002-02-21 JP JP2002045178A patent/JP3722068B2/ja not_active Expired - Fee Related
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