JP2002260688A - 燃料電池のセパレータ - Google Patents

燃料電池のセパレータ

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JP2002260688A
JP2002260688A JP2001053378A JP2001053378A JP2002260688A JP 2002260688 A JP2002260688 A JP 2002260688A JP 2001053378 A JP2001053378 A JP 2001053378A JP 2001053378 A JP2001053378 A JP 2001053378A JP 2002260688 A JP2002260688 A JP 2002260688A
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air
hydrogen
fuel cell
flow
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JP2001053378A
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Tokuichi Mineo
徳一 峰尾
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路溝ごとのガスの流量のバラツキを抑制す
ることができる燃料電池のセパレータを提供する。 【解決手段】 空気供給マニホールド121と、水素供
給マニホールド122と、空気送出マニホールド124
と、水素送出マニホールド125とをそれぞれ形成され
ると共に、空気供給マニホールド121と空気送出マニ
ホールド124との間を連絡する空気流路溝127を一
方の面に複数形成され、水素供給マニホールド122と
水素送出マニホールド125との間を連絡する水素流路
溝128を他方の面に複数形成された燃料電池のセパレ
ータ120において、空気供給マニホールド121と空
気流路溝127との間に接続溝121aを介してスリッ
ト121bを設けると共に、水素供給マニホールド12
2と水素流路溝128との間に接続溝122aを介して
スリット122bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質を電極で挟
んで複数積層されるセルの間に介在して当該セルにガス
を供給する燃料電池のセパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子電解質型燃料電池のセパレー
タは、図5に示すように、空気供給マニホールド21、
水素供給マニホールド22、冷却水送出マニホールド2
3、空気送出マニホールド24、水素送出マニホールド
25、冷却水供給マニホールド26が一方の面と他方の
面とを貫通するようにしてそれぞれ形成され、前記空気
供給マニホールド21と前記空気送出マニホールド24
との間を蛇行しながら連絡する空気流路溝27が一方の
面に複数形成され、前記水素供給マニホールド22と前
記水素送出マニホールド25との間を蛇行しながら連絡
する水素流路溝28が他方の面に複数形成され、前記冷
却水送出マニホールド23と前記冷却水供給マニホール
ド26との間を格子状に連絡する図示しない冷却水流路
溝が内部に複数形成されている。
【0003】このようなセパレータ20は、固体高分子
電解質を空気極および水素極で挟んだセルと交互に複数
積層され、積層方向一端側の前記マニホールド21〜2
3と接続する空気供給口、水素供給口、冷却水送出口を
有するエンドプレートと、積層方向他端側の前記マニホ
ールド24〜26と接続する空気送出口、水素送出口、
冷却水供給口を有するエンドプレートとで挟まれること
により、スタックの一部を構成している。
【0004】このようにして構成された燃料電池におい
ては、スタックの一端側のエンドプレートに形成された
空気供給口および水素供給口から空気および水素を供給
すると共に、スタックの他端側のエンドプレートに形成
された冷却水供給口から冷却水を供給すると、空気が各
セパレータ20の前記空気供給マニホールド21から各
空気流路溝27内にそれぞれ流入して各セルの空気極に
全面にわたって供給されると共に、水素が各セパレータ
20の前記水素供給マニホールド22から各水素流路溝
28内にそれぞれ流入して各セルの水素極に全面にわた
って供給され、空気(酸素)と水素とがセルで電気化学
的に反応して、電力を得ることができる。
【0005】なお、反応で余った未反応の空気は、各空
気流路溝27から前記空気送出マニホールド24へ送出
し、スタックの他端側のエンドプレートの空気送出口か
ら外部に送出され、反応で余った未反応の水素は、各水
素流路溝28から水素送出マニホールド25へ送出し、
スタックの他端側のエンドプレートの水素送出口から外
部に送出される。
【0006】また、スタックの他端側のエンドプレート
の冷却水供給口から供給された前記冷却水は、各セパレ
ータ20の冷却水供給マニホールド27から前記冷却水
流路溝内を流通し、スタックの内部の温度を調整しなが
ら冷却水送出マニホールド28を介してスタックの一端
側のエンドプレートの冷却水送出口から外部に送出され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したような燃料電
池の各セパレータ20においては、前記供給マニホール
ド21,22内を流通する空気や水素の流れが流通方向
と交差する方向で一様になりにくいため、空気供給マニ
ホールド21から各空気流路溝27内に流入する空気の
流量や、水素供給マニホールド22から各空気流路溝2
8内に流入する水素の流量が、各空気流路溝27や各水
素流路溝28ごとにバラツキを生じやすい。
【0008】特に、エンドプレート近傍(スタックの積
層方向両端側近傍)のセパレータ20においては、例え
ば、エンドプレートに連結された断面円形のパイプ等か
ら流入した空気や水素がセパレータ20の前記供給マニ
ホールド21,22の断面形状(例えば四角形)にあわ
せて急激に拡縮して渦流等を生じてしまい、バラツキが
大きくなりやすかった。
【0009】このような流量バラツキをセパレータ20
の各流路溝27,28ごとに生じてしまうと、空気や水
素が多く流通する流路溝27,28においては、これら
ガスが当該流路溝27,28内を流通するにしたがって
次第に消費されていっても、送出マニホールド24,2
5付近でも十分な量を流通させることができるものの、
空気や水素の流通が少ない流路溝27,28において
は、これらガスが当該流路溝27,28内を流通するに
したがって次第に消費されてしまうと、送出マニホール
ド24,25付近で不足してしまい、その部分のセルは
発電することができず、空気や水素の不足する部分がセ
ル全体の発電能力の限界を決めてしまうため、燃料電池
の発電能力が著しく低下してしまい、燃料電池の発電性
能を十分に引き出すことができなくなってしまう。
【0010】さらに、このようなセルの発電能力の低下
が発生すると、空気や水素が多く流通する流路溝27,
28の送出マニホールド24,25近傍における発電能
力も低下するため、十分に発電に寄与できる空気や水素
を発電に使用することなく送出マニホールド24,25
から外部に排出されてしまい、空気や水素の有効利用率
の低下を招いてしまう。
【0011】このようなことから、本発明は、流路溝ご
とのガスの流量のバラツキを抑制することができる燃料
電池のセパレータを提供することを目的とした。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明による燃料電池のセパレータ
は、第一ガスおよび第二ガスをそれぞれ供給する供給マ
ニホールドと、未反応の当該第一ガスおよび当該第二ガ
スをそれぞれ送出する送出マニホールドとをそれぞれ形
成されると共に、前記第一ガスの供給マニホールドと前
記第一ガスの送出マニホールドとの間を連絡する第一ガ
ス流路溝を一方の面に複数形成され、前記第二ガスの供
給マニホールドと前記第二ガスの送出マニホールドとの
間を連絡する第二ガス流路溝を他方の面に複数形成され
た燃料電池のセパレータにおいて、前記第一ガスの供給
マニホールドと前記第一ガス流路溝との間に、当該第一
ガス流路溝内へ流入する前記第一ガスの流量を均等にす
る第一ガス流量均等化手段を設けると共に、前記第二ガ
スの供給マニホールドと前記第二ガス流路溝との間に、
当該第二ガス流路溝内へ流入する前記第二ガスの流量を
均等にする第二ガス流量均等化手段を設けたことを特徴
とする。
【0013】第二番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第一番目の発明において、前記第一ガス流量均等
化手段が、前記第一ガス流路溝同士を連絡するスリット
を備え、前記第二ガス流量均等化手段が、前記第二ガス
流路溝同士を連絡するスリットを備えていることを特徴
とする。
【0014】第三番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第二番目の発明において、前記第一ガス流量均等
化手段が、前記第一ガスの供給マニホールドと前記スリ
ットとの間を連絡する接続溝を複数備え、前記第二ガス
流量均等化手段が、前記第二ガスの供給マニホールドと
前記スリットとの間を連絡する接続溝を複数備えている
ことを特徴とする。
【0015】第四番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第三番目の発明において、隣り合う前記接続溝の
間を連絡する連絡溝をそれぞれ設けたことを特徴とす
る。
【0016】第五番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第二番目から第四番目の発明のいずれかにおい
て、前記スリット内へ流入した前記ガスの流入方向と交
差する方向の流量分布を均等にするように当該スリット
の形状がそれぞれ設定されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による燃料電池のセパレー
タの実施の形態を以下に説明するが、本発明はこれらの
実施の形態に限定されるものではない。
【0018】[第一番目の実施の形態]本発明による燃
料電池のセパレータの第一番目の実施の形態を図1,2
を用いて説明する。図1は、燃料電池のスタックの概略
構成図、図2は、セパレータの構造図であり、(a)は
一方の面側の構造図、(b)は他方の面側の構造図であ
る。
【0019】図1に示すように、燃料電池のスタック1
00は、固体高分子電解質を空気極と水素極とで挟んだ
セル110とセパレータ120とが交互に複数積層さ
れ、積層方向両端側にエンドプレート130がそれぞれ
配設され、これらエンドプレート130同士が締め付け
られて締結されている。
【0020】積層方向一端側のエンドプレート130に
は、空気(第一ガス)供給口、水素(第二ガス)供給
口、冷却水送出口がそれぞれ形成され(図示省略)、積
層方向他端側のエンドプレート130には、空気送出
口、水素送出口、冷却水供給口がそれぞれ形成されてい
る(図示省略)。
【0021】前記セパレータ120は、2枚のプレート
を接合したものであり、図2に示すように、前記一端側
のエンドプレート130の空気供給口と連通する空気供
給マニホールド121と、前記一端側のエンドプレート
130の水素供給口と連通する水素供給マニホールド1
22と、前記他端側のエンドプレート130の冷却水供
給口と連通する冷却水供給マニホールド126と、前記
他端側のエンドプレート130の空気送出口と連通する
空気送出マニホールド124と、前記他端側のエンドプ
レート130の水素送出口と連通する水素送出マニホー
ルド125と、前記一端側のエンドプレート130の冷
却水送出口と連通する冷却水送出マニホールド123と
が形成されている。
【0022】図2(a)に示すように、上記セパレータ
120の前記セル110の空気極との隣接面(一方の
面)側の前記空気供給マニホールド121の近傍には、
スリット121bが形成されている。このスリット12
1bと上記空気供給マニホールド121との間は、他の
プレートとの接合面側に形成された複数の接続溝121
aにより連絡している。また、セパレータ120の前記
セル110の空気極との隣接面(一方の面)には、上記
スリット121bと空気送出マニホールド124との間
を蛇行しながら連絡する空気流路溝127が複数形成さ
れており、当該空気流路溝127と空気送出マニホール
ド124との間は、他のプレートとの接合面側に形成さ
れた複数の接続溝124aにより連絡している。
【0023】すなわち、前記空気供給マニホールド12
1と空気流路溝127との間に当該空気流路溝127同
士を連絡するスリット121bを設け、当該スリット1
21bと空気供給マニホールド121とを連絡する接続
溝121aを複数設けたのである。このようなスリット
121bなどにより、本実施の形態では第一ガス流量均
等化手段を構成している。
【0024】一方、図2(b)に示すように、上記セパ
レータ120の前記セル110の水素極との隣接面(他
方の面)側の前記水素供給マニホールド122の近傍に
は、スリット122bが形成されている。このスリット
122bと上記水素供給マニホールド122との間は、
他のプレートとの接合面側に形成された複数の接続溝1
22aにより連絡している。また、セパレータ120の
前記セル110の水素極との隣接面(他方の面)には、
上記スリット122bと水素送出マニホールド125と
の間を蛇行しながら連絡する水素流路溝128が複数形
成されており、当該水素流路溝128と水素送出マニホ
ールド125との間は、他のプレートとの接合面側に形
成された複数の接続溝125aにより連絡している。
【0025】すなわち、前記水素供給マニホールド12
2と水素流路溝128との間に当該水素流路溝128同
士を連絡するスリット122bを設け、当該スリット1
22bと水素供給マニホールド122とを連絡する接続
溝122aを複数設けたのである。このようなスリット
122bなどにより、本実施の形態では第二ガス流量均
等化手段を構成している。
【0026】また、上記セパレータ120の2枚のプレ
ートの接合面間には、冷却水供給マニホールド123と
冷却水送出マニホールド126との間を格子状に連絡す
る図示しない冷却水流路溝が形成されている。
【0027】このようなセパレータ120を備えた燃料
電池のスタック100においては、前記一端側のエンド
プレート130の前記空気供給口および前記水素供給口
から空気および水素を供給し、前記他端側のエンドプレ
ート130の前記冷却水供給口から冷却水を供給する
と、空気が各セパレータ120の空気供給マニホールド
121から各接続溝121aを介してスリット121b
内に流入することにより、当該マニホールド121から
接続溝121a内に流入する際に各接続溝121aごと
に生じた流通方向と交差する方向の流量のバラツキを当
該スリット121bによって均された後、当該スリット
121bから空気流路溝127内を流通してセル110
の空気極に供給されると共に、水素が各セパレータ12
0の水素供給マニホールド122から各接続溝122a
を介してスリット122b内に流入することにより、当
該マニホールド122から接続溝122a内に流入する
際に各接続溝122aごとに生じた流通方向と交差する
方向の流量のバラツキを当該スリット122bによって
均された後、当該スリット122bから水素流路溝12
8内を流通してセル110の水素極に供給され、空気
(酸素)と水素とがセル110において電気化学的に反
応して電力を発生する。
【0028】未反応の余った空気は、接続溝124aを
介して空気送出マニホールド124内に流入し、前記他
端側のエンドプレート130の前記空気送出口から外部
に排出され、未反応の余った水素は、接続溝125aを
介して水素送出マニホールド125内に流入し、前記他
端側のエンドプレート130の前記水素送出口から外部
に排出される。
【0029】一方、冷却水は、セパレータ120の冷却
水供給マニホールド123から前記冷却水流路溝内を流
通してセル等を冷却した後、冷却水送出マニホールド1
26内に流出して前記一端側のエンドプレート130の
前記冷却水送出口から外部に送出される。
【0030】つまり、本実施の形態においては、前記供
給マニホールド121,122から流入する際に流通方
向と交差する方向でバラツキを生じてしまう空気や水素
の流量をスリット121b,122b内に一旦流入させ
ることにより、空気や水素の当該方向の流量分布を均等
にしてから、各流路溝127,128内に空気や水素を
流通させるようにしたのである。
【0031】このため、上記セパレータ120において
は、各流路溝127,128内を流通する空気や水素の
流量を均一にすることができる。
【0032】したがって、このような燃料電池のセパレ
ータ120によれば、前記送出マニホールド124,1
25付近の空気や水素の量の過不足がなくなり、空気や
水素を有効に利用することができるので、燃料電池の発
電能力の低下を防止することができ、燃料電池の発電性
能を十分に引き出すことができる。
【0033】また、前記供給マニホールド121,12
2と前記スリット121b,122bとを前記接続溝1
21a,122aを介して連絡するようにしたので、空
気や水素の流通に伴って上記供給マニホールド121,
122内で生じる動圧の影響が当該スリット121b,
122b内に流入した空気や酸素にまったく及ばなくな
り、各流路溝127,128内への空気や水素の流量の
均等化をより確実に行うことができる。
【0034】また、前記流路溝127,128内に流入
する前に各流路溝127,128ごとの空気や水素の流
量を均等にすることができるので、前記反応に伴って各
流路溝127,128内に生じた水滴を前記送出マニホ
ールド124,125にまですべての前記流路溝12
7,128で確実に送出させることができる。
【0035】すなわち、上記流路溝127,128の中
程や終端側のみに上述したようなスリット121b,1
22bを設けた場合、当該各流路溝127,128内に
バラついて流入した空気や水素を流通の途中や終盤で均
すようになるため、当該スリット121b,122bよ
りも空気や水素の流通方向上流側の各流路溝127,1
28内に前記反応に伴って水滴を生じると、流入量の少
ない上記流路溝127,128内の水滴が当該流路溝1
27,128内に滞留してしまい、当該流路溝127,
128内への空気や水素の流入が阻害される虞を生じる
からである。
【0036】[第二番目の実施の形態]本発明による燃
料電池のセパレータの第二番目の実施の形態を図3を用
いて説明する。図3は、セパレータの構造図であり、
(a)は一方の面側の構造図、(b)は他方の面側の構
造図である。ただし、前述した第一番目の実施の形態の
場合と同一の部材については、前述した第一番目の実施
の形態の説明で用いた符号と同一の符号を用いることに
より、その説明を省略する。
【0037】図3(a)に示すように、セパレータ12
0の前記セル110の空気極との隣接面(一方の面)側
の前記空気供給マニホールド121の近傍には、当該セ
パレータ120の中央寄りよりも縁端寄りほど大きい切
れ目となるスリット221bが形成されている。また、
図3(b)に示すように、上記セパレータ120の前記
セル110の水素極との隣接面(他方の面)側の前記水
素供給マニホールド122の近傍には、当該セパレータ
120の中央寄りよりも縁端寄りほど大きい切れ目とな
るスリット222bが形成されている。
【0038】このようなスリット221b,222bを
形成されたセパレータ120においては、空気や水素が
前記供給マニホールド121,122から各接続溝12
1a,122aを介してスリット221b,222b内
に流入すると、当該スリット221b,222bの当該
セパレータ120の中央寄り側に流入した空気や酸素の
一部が当該スリット221b,222bの当該セパレー
タ120の縁端寄り側に流れながら前記流路溝127,
128内に流入するようになる。
【0039】すなわち、前述したような燃料電池のスタ
ック100においては、セパレータ120の前記供給マ
ニホールド121,122内を流通する空気および水素
の流量が、前記一端側のエンドプレート130の前記空
気供給口および前記水素供給口に接続される供給配管の
形状や接続位置等の条件により、流通方向と交差する方
向で流れに偏りを生じてしまうものの、流量の偏りを生
じる部位があらかじめ判明していれば、セパレータ12
0に上述したような異型のスリット221b,222b
を形成することにより、流入しやすい部位の空気や水素
を流入しにくい部位へ流すことができるのである。
【0040】このため、セパレータ120の各前記流路
溝127,128内に流入させるスリット221b,2
22b内で空気や水素の流量分布を前述した第一番目の
実施の形態の場合よりもさらに確実に均等にすることが
できる。
【0041】したがって、本実施の形態によれば、前述
した第一番目の実施の形態の場合よりも燃料電池の発電
能力の低下をさらに確実に防止することができ、燃料電
池の発電性能をさらに確実に引き出すことができる。
【0042】[第三番目の実施の形態]本発明による燃
料電池のセパレータの第三番目の実施の形態を図4を用
いて説明する。図4は、セパレータの構造図であり、
(a)は一方の面側の構造図、(b)は他方の面側の構
造図である。ただし、前述した第一,二番目の実施の形
態の場合と同一の部材については、前述した第一,二番
目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を用い
ることにより、その説明を省略する。
【0043】図4(a)に示すように、セパレータ12
0の隣り合う前記接続溝121a間には、当該接続溝1
21a間を連絡する連絡溝321cが当該接続溝121
aと共にあみだ状をなすようにして複数形成されてい
る。図4(b)に示すように、セパレータ120の隣り
合う前記接続溝122a間には、当該接続溝122a間
をつなぐ連絡溝322cが当該接続溝122aと共にあ
みだ状をなすようにして複数形成されている。
【0044】なお、本実施の形態では、前記接続溝12
1a、前記スリット221b、上記連絡溝321cなど
により第一ガス流量均等化手段を構成し、前記接続溝1
22a、スリット222b、連絡溝322cなどにより
第二ガス流量均等化手段を構成している。
【0045】このような接続溝321c,322cを形
成されたセパレータ120においては、空気や水素が前
記供給マニホールド121,122から各接続溝121
a,122a内に流入すると、多く流入した上記接続溝
121a,122a内の空気や酸素が流入量の少ない前
記接続溝121a,122a内に流入するように上記連
絡溝321c,322c内を流通しながら前記スリット
221b,222b内に流入し、さらに、当該スリット
221b,222b内で流通方向と交差する方向の流量
のバラツキを均された後、各流路溝127,128内に
流入するようになる。
【0046】つまり、前述した第二番目の実施の形態で
は、スリット221b,222b内だけで空気や水素の
流量分布を均等にするようにしたが、本実施の形態で
は、連絡溝321c,322cにより空気や水素の流量
分布をさらに均等にするようにしたのである。
【0047】このため、本実施の形態では、セパレータ
120の各前記流路溝127,128内に流入させる空
気や水素の流量を前述した第二番目の実施の形態の場合
よりもさらに確実に均等にすることができる。
【0048】したがって、本実施の形態によれば、前述
した第二番目の実施の形態の場合よりも燃料電池の発電
能力の低下をさらに確実に防止することができ、燃料電
池の発電性能をさらに確実に引き出すことができる。
【0049】なお、本実施の形態では、隣り合う前記接
続溝121a,122aの間に連絡溝321c,322
cを形成したが、隣り合う前記流路溝127,128の
間に連絡溝321c,322cを形成することも可能で
ある。しかしながら、本実施の形態のようにすれば、前
記流路溝127,128内を流通する前に空気や水素の
流量を各流路溝127,128ごとに確実に均すことが
でき、燃料電池の発電性能の確実な引き出しが可能とな
るので、より好ましい結果を得ることができる。
【0050】
【実施例】本発明による燃料電池のセパレータの効果を
確認するため、第一番目および第三番目の実施の形態の
セパレータを適用した燃料電池と従来のセパレータを適
用した燃料電池とにおける電圧と電流との関係を求め
た。その結果を図6に示す。なお、空気や水素の供給量
や供給圧力や温度等の諸条件はすべて同一である。
【0051】図6からわかるように、従来のセパレータ
を適用した燃料電池よりも、第一番目の実施の形態のセ
パレータを適用した燃料電池の方が高い電流値を得ら
れ、さらに、第三番目の実施の形態のセパレータを適用
した燃料電池の方がより高い電流値を得られることが確
認できた。
【0052】これは、流路溝内を流通する空気や水素の
流量を、従来のセパレータを適用した燃料電池よりも、
第一番目の実施の形態のセパレータを適用した燃料電池
の方が、均一化することができ、さらに、第一番目の実
施の形態のセパレータを適用した燃料電池の方が、より
均一化することができ、それによって、空気や水素を有
効が使用されると共に、生成した水や加湿に使用した水
が流路溝内に溜まることなく流路溝から確実に送出され
るためである。
【0053】
【発明の効果】第一番目の発明による燃料電池のセパレ
ータは、第一ガスおよび第二ガスをそれぞれ供給する供
給マニホールドと、未反応の当該第一ガスおよび当該第
二ガスをそれぞれ送出する送出マニホールドとをそれぞ
れ形成されると共に、前記第一ガスの供給マニホールド
と前記第一ガスの送出マニホールドとの間を連絡する第
一ガス流路溝を一方の面に複数形成され、前記第二ガス
の供給マニホールドと前記第二ガスの送出マニホールド
との間を連絡する第二ガス流路溝を他方の面に複数形成
された燃料電池のセパレータにおいて、前記第一ガスの
供給マニホールドと前記第一ガス流路溝との間に、当該
第一ガス流路溝内へ流入する前記第一ガスの流量を均等
にする第一ガス流量均等化手段を設けると共に、前記第
二ガスの供給マニホールドと前記第二ガス流路溝との間
に、当該第二ガス流路溝内へ流入する前記第二ガスの流
量を均等にする第二ガス流量均等化手段を設けたことか
ら、前記供給マニホールドから流入する際にバラツキを
生じてしまう前記ガスの流量流量分布を前記ガス流量均
等化手段で均等にしてから、各流路溝内に前記ガスを流
通させることができるので、各流路溝内を流通する前記
ガスの流量を均一にすることができる。このため、燃料
電池の発電能力の低下を防止することができ、燃料電池
の発電性能を十分に引き出すことができる。
【0054】第二番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第一番目の発明において、前記第一ガス流量均等
化手段が、前記第一ガス流路溝同士を連絡するスリット
を備え、前記第二ガス流量均等化手段が、前記第二ガス
流路溝同士を連絡するスリットを備えているので、各流
路溝内を流通する前記ガスの流量を均一にすることが簡
単にできる。
【0055】第三番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第二番目の発明において、前記第一ガス流量均等
化手段が、前記第一ガスの供給マニホールドと前記スリ
ットとの間を連絡する接続溝を複数備え、前記第二ガス
流量均等化手段が、前記第二ガスの供給マニホールドと
前記スリットとの間を連絡する接続溝を複数備えている
ので、各流路溝内を流通する前記ガスの流量を均一にす
ることが確実にできる。
【0056】第四番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第三番目の発明において、隣り合う前記接続溝の
間を連絡する連絡溝をそれぞれ設けたので、各流路溝内
を流通する前記ガスの流量を均一にすることがより確実
にできる。
【0057】第五番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第二番目から第四番目の発明のいずれかにおい
て、前記スリット内へ流入した前記ガスの流入方向と交
差する方向の流量分布を均等にするように当該スリット
の形状がそれぞれ設定されているので、各流路溝内を流
通する前記ガスの流量を均一にすることがより確実にで
きる。このため、前記ガスを有効に使用することができ
ると共に、生成した水や加湿に使用した水を流路溝内に
貯溜させることなく流路溝から確実に送出することがで
きるので、燃料電池の発電能力の低下を防止することが
でき、燃料電池の発電性能を十分に引き出すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料電池のセパレータの第一番目
の実施の形態におけるスタックの概略構成図である。
【図2】図1のセパレータの構造図であり、(a)は一
方の面側の構造図、(b)は他方の面側の構造図であ
る。
【図3】本発明による燃料電池のセパレータの第二番目
の実施の形態の構造図であり、(a)は一方の面側の構
造図、(b)は他方の面側の構造図である。
【図4】本発明による燃料電池のセパレータの第三番目
の実施の形態の構造図であり、(a)は一方の面側の構
造図、(b)は他方の面側の構造図である。
【図5】従来の燃料電池のセパレータの構造図であり、
(a)は一方の面側の構造図、(b)は他方の面側の構
造図である。
【図6】第一番目および第三番目の実施の形態のセパレ
ータを適用した燃料電池と従来のセパレータを適用した
燃料電池とにおける電圧と電流との関係を表すグラフで
ある。
【符号の説明】
100 スタック 110 セル 120 セパレータ 121 空気供給マニホールド 121a 接続溝 121b スリット 122 水素供給マニホールド 122a 接続溝 122b スリット 123 冷却水送出マニホールド 124 空気送出マニホールド 124a 接続溝 125 水素送出マニホールド 125a 接続溝 126 冷却水供給マニホールド 127 空気流路溝 128 水素流路溝 130 エンドプレート 221b,222b スリット 321c,322c 連絡溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一ガスおよび第二ガスをそれぞれ供給
    する供給マニホールドと、未反応の当該第一ガスおよび
    当該第二ガスをそれぞれ送出する送出マニホールドとを
    それぞれ形成されると共に、前記第一ガスの供給マニホ
    ールドと前記第一ガスの送出マニホールドとの間を連絡
    する第一ガス流路溝を一方の面に複数形成され、前記第
    二ガスの供給マニホールドと前記第二ガスの送出マニホ
    ールドとの間を連絡する第二ガス流路溝を他方の面に複
    数形成された燃料電池のセパレータにおいて、 前記第一ガスの供給マニホールドと前記第一ガス流路溝
    との間に、当該第一ガス流路溝内へ流入する前記第一ガ
    スの流量を均等にする第一ガス流量均等化手段を設ける
    と共に、 前記第二ガスの供給マニホールドと前記第二ガス流路溝
    との間に、当該第二ガス流路溝内へ流入する前記第二ガ
    スの流量を均等にする第二ガス流量均等化手段を設けた
    ことを特徴とする燃料電池のセパレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第一ガス流量均等化手段が、前記第一ガス流路溝同
    士を連絡するスリットを備え、 前記第二ガス流量均等化手段が、前記第二ガス流路溝同
    士を連絡するスリットを備えていることを特徴とする燃
    料電池のセパレータ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記第一ガス流量均等化手段が、前記第一ガスの供給マ
    ニホールドと前記スリットとの間を連絡する接続溝を複
    数備え、 前記第二ガス流量均等化手段が、前記第二ガスの供給マ
    ニホールドと前記スリットとの間を連絡する接続溝を複
    数備えていることを特徴とする燃料電池のセパレータ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 隣り合う前記接続溝の間を連絡する連絡溝をそれぞれ設
    けたことを特徴とする燃料電池のセパレータ。
  5. 【請求項5】 請求項2から4のいずれかにおいて、 前記スリット内へ流入した前記ガスの流入方向と交差す
    る方向の流量分布を均等にするように当該スリットの形
    状がそれぞれ設定されていることを特徴とする燃料電池
    のセパレータ。
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