JP2002260405A - 装飾照明 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトに移動・販売ができるチューブ状
の装飾照明を提供する。 【解決手段】 装飾照明５０はリール６０に多重に１列
で巻かれている。装飾照明５０を構成する装飾用電球１
や導線は可撓性である合成樹脂等のチューブ３で覆われ
ているので、装飾照明５０は十分に撓み、リール６０に
巻き取られてもその内部の装飾用電球１が破損すること
がない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、装飾照明に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、チューブ内に設けられた電球
が光ることによる装飾照明が広く使用されている。チュ
ーブ内に電球同士を直列もしくは並列に接続する導線を
設けることで、装飾照明が必要とする箇所に容易に取り
付けられるものである。また、チューブ内のスペースに
は導線を複数通すことができるので、各色に塗装された
電球が制御回路により、それぞれ独自に点灯させること
ができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなチ
ューブ状の装飾照明の長さは約１０m前後あり、移動・
販売時において非常にかさばり商品陳列や在庫保管、購
入後の持ち帰りに不便を感じる可能性がある。

【０００４】本発明の課題は、コンパクトに移動・販売
ができるチューブ状の装飾照明を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段及び作用、効果】上記課題
を解決するために、本発明の装飾照明の第一の構成は、
軟質可撓性のチューブと、チューブ内に挿入された電球
と、電球に通電する導線とを備える装飾照明において、
装飾照明を収容するための収容手段を備えることを特徴
とする。

【０００６】また、収容手段は装飾照明を自身の巻付け
部に巻き付けることを特徴とする。そして、収容手段は
装飾照明を少なくとも１列に巻き付けることを特徴とす
る。

【０００７】装飾照明は例えばリール等の収容手段に巻
き取られるためコンパクトに、かつ隙間なく収納・整理
される。また、装飾照明は隙間なく収納・整理されるこ
とにより、隙間がある収容手段より衝撃に強くなり、チ
ューブ内の電球が破損するおそれがなくなり、初期不良
及び移動中における破損等が低減する。さらに、チュー
ブ自体も鋭角に曲げられることがないため、その破損が
減少し、チューブ自体の寿命も長くなる。

【０００８】これにより、装飾照明は移動・販売時にお
いてかさばらず、商品陳列や在庫保管、購入後の持ち帰
りに不便を感じないものとなる。また、装飾照明を使用
しないときには、装飾照明をリール等の収容手段に再び
巻きつけ、保管することができるため、収納箇所が限定
されず少しのスペースに保管することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。図１は装飾照明５
０の全体図である。装飾照明５０は装飾用電球１と、そ
れらを直列又は並列に接続する導線２と、装飾用電球１
と導線２の一部または全部を覆うチューブ３と、照明効
果を変化させる制御回路４と、電力を確保するコンセン
ト５を備える。装飾用電球１は後に説明する。導線２は
通電率が高く、かつ安価である銅などが用いられる。ま
た、導線２は短絡防止のために必要な箇所以外は例えば
合成樹脂等で覆われている。

【００１０】チューブ３は例えばその断面が円筒形をは
じめ、三角形、四角形、星型、六角形であって内部が空
洞となっていればよい。あるいは、チューブ３は上記装
飾用電球１と導線２を内部に閉じ込めるように可とう性
のある（フレキシブルな）軟質樹脂が棒状に成形され
て、装飾用電球１及び導線２を一体のチューブ３として
もよい。また、チューブ３は例えば透明をはじめ、各色
の着色透明であればよい。チューブ３の材質は、可撓性
であればよいので、軟性の合成樹脂等を用いられる。

【００１１】制御回路４は、複数の装飾用電球１を点
灯、あるいは選択的に点滅させたり、照度を変化させた
りする電気信号供給するものである。制御回路４の内部
構成は説明しないが、その信号例として例えば、制御回
路４の上面に取り付けられているボタン６を押すごと
に、点灯→０．５秒ごとに点滅→１秒ごとに点滅→２秒
ごとに点滅→３秒ごとに点滅→点灯といった順序の照明
効果をもたらす。コンセント５は電力を確保するもので
ある。この装飾照明５０は交流にて使用しているが、そ
の理由としては電球の寿命を延ばすためであり、直流に
比べて約２倍の寿命になる。

【００１２】図２は装飾照明５０の電気接続を表す図で
ある。装飾用電球１は例えば４種類の色に着色される
が、その種類は多くても少なくてもよい。それらの１種
類の電球１は例えば５個単位で並列に接続される。装飾
用電球１のそれぞれの種類の導線２は制御回路４に接続
される。制御回路４はそのボタン６を押すごとに、例え
ば、４種類すべて点灯、様々な組み合わせの２種類ずつ
が交互に点滅し、その点灯点滅速度も変化するように設
けられる。

【００１３】図３は装飾用電球１の拡大図である。装飾
用電球１はフィラメント７と、フィラメント７を覆うバ
ルブ８と、フィラメント７に接続されたリード線９と、
リード線９を隔離する絶縁碍子１０とを備える。フィラ
メント７は、バルブ８内で電流を流して光を発生させる
もので、例えばタングステンのような耐熱性の高い金属
をコイル状にして用いられる。本実施例ではフィラメン
ト７はリード線９を最短距離で結んでいるが、その種類
は豊富にある。主に、フィラメント７はその長さと径に
より、電圧、電流、明るさ、寿命が決定され、さらにバ
ルブ８の大きさによりその形状が決定される。図示しな
いが、フィラメント７を支えるアンカーは、耐震動、耐
衝撃性向上のために取り付けられる。なお、フィラメン
ト７の寿命は消費電力が大きく、かつ明るさの低い、つ
まり効率の低いものであるほど長くなるため、できるか
ぎり電流値が高く、明るさの低いもののほうがよい。

【００１４】バルブ８は、ガラス等の透明でかつ耐熱性
のあるもので作られ、それらの多くは軟質ガラス(軟化
点６００℃前後)が使用される。また、バルブ８は透明
に限らず、表面及び内部に各色を塗装、蒸着をしたり、
あらかじめ着色されたガラス等を用いることにより、一
層美しく、ムードを盛り上げる照明になる。そして、バ
ルブ８は自身の強度を向上させるために下部には厚みを
もたせてある。

【００１５】リード線９は導線２と同様に通電率が高
く、かつ安価である銅などが用いられる。具体的には、
鉄、ニッケル合金に銅を被覆したものや、ニッケルのめ
っきをしたものを用いている。絶縁碍子１０はリード線
９を隔離し、短絡を起こさないように設けられる。絶縁
碍子１０は例えば、陶器などのセラミック、合成樹脂、
導電しない金属等、絶縁ができて耐熱性のあるもので構
成される。

【００１６】図４は本発明の実施例１としての装飾照明
５０をリール６０に巻き取ったものを表す図である。装
飾照明５０はリール６０に多重に１列で巻かれている。
装飾照明５０を構成する装飾用電球１や導線は可撓性で
ある合成樹脂等のチューブ３で覆われているので、装飾
照明５０は十分に撓み、リール６０に巻き取られてもそ
の内部の装飾用電球１が破損することがない。また、リ
ール６０にチューブ３を巻き取ることは容易なことであ
るため、巻き取りに時間を要さない。

【００１７】図５は本発明の実施例１としての装飾照明
５０を巻き取るリール６０の全体図である。リール６０
は硬質の合成樹脂、例えばＡＢＳ樹脂等を用いられて製
造される。リール６０は円形のフランジ２１，２２及び
軸２３，２４で構成される。フランジ２１、２２間の内
側対向距離（内のり寸法）は上記チューブ３の直径より
多少大きくさせてあり、ちょうどそのチューブ３が入り
込むことでチューブ３のフランジ２１、２２対向方向の
動きを規制している。フランジ２１，２２は円盤状であ
るが、その形状は三角形や四角形、その他の多角形等自
由である。そして、フランジ２１，２２の内部にはフラ
ンジ２１，２２自体の軽量化をするための孔２５が設け
られる。孔２５はこの実施例では円形であるが、その形
状は三角形や四角形、その他の多角形や、中心から放射
線状に伸びる形状等自由である。

【００１８】また、軸２３，２４はフランジ２１，２２
と一体に構成される。この実施例では２つのフランジ２
１，２２のそれぞれ内側に軸２３，２４が突出し、その
軸２３，２４同士がビス３０等で固定される。すなわ
ち、２つのフランジ２１，２２はおおよそ対称であり、
そのフランジ２１，２２の軸２３，２４同士が固定され
ることでリール６０が構成される。軸２３，２４の断面
の形状は望ましくは円形がよい。この理由は装飾照明５
０を軸２３，２４に巻きつけたとき、装飾照明５０の変
形を少なくすることができるからである。

【００１９】図６はリール６０の軸２３，２４の拡大図
である。軸２３，２４はそれぞれに開口２６，２７を設
けている。開口２６，２７の位置はそれぞれの軸２３，
２４に対して対称の位置、すなわち開口２６，２７を１
つの開口とするように設けられる。この開口２６，２７
はリール６０に装飾照明５０を巻きつけた際に、装飾照
明５０が軸２３，２４から移動せず空回りしないように
するためのものである。装飾照明５０の一方の端部を孔
２５に挿入することにより、装飾照明５０が空回りせず
軸２３，２４に巻き取ることができるものである。従っ
て、この開口２６，２７は少なくとも装飾照明５０の端
部の断面より大きくとられている。

【００２０】なお、リール６０の外周部においてフラン
ジ２１、２２には、互いに対向する個ランプ挿入孔３
７、３８を形成し、このクランプ挿入孔３７、３８にま
たがって樹脂等その他の紐材、ワイヤ等のクランプ部材
３９を通し、このクランプ部材３９でフランジ２１、２
２の外周部を複数位置（この例では６０度の等角間隔で
６ヶ所でクランプすることができる。これによりフラン
ジ２１，２２の外周部同士が離間する、あるいは離間す
るように変形することを防止するとともに、チューブ３
のリール６０の外周部から脱落することを防止すること
ができる。

【００２１】図７はこの実施例の変形例を示す。このリ
ール７０はフランジ３１，３２の部分の直径が短く、軸
３３，３４の長さが長く設けられる。このリール７０に
おいて、装飾照明７０は複数列に１重もしくは多重に軸
３３，３４に巻かれるものである。このリール７０にお
いても、フランジ３１，３２と軸３３，３４は一体で成
型され、おおよそ左右対称に設けられ、軸３３，３４を
ビス３０等で固定することにより一体となる。

【００２２】図８はこの実施例の変形例を示す。このリ
ール８０は図５の軸２３，２４に代わって複数のパイプ
４２が設けられている。複数のパイプ（巻掛部形成突
起）４２の中心軸を、フランジ４１に対して垂直に、か
つフランジ４１上に環状に設けられている。このような
リール８０には装飾照明５０が複数列に１重もしくは多
重に複数のパイプ４２の外側に巻かれるものである。そ
の他に、装飾照明５０を複数列に１重もしくは多重に複
数のパイプ４２の内側に巻くことも可能となる。この場
合、装飾照明５０は環状に配置された複数のパイプ４２
の内周から巻き始められ、２層目からはその内側、つま
りフランジ４１の中心側に巻かれる。

【００２３】そして、パイプ４２の片端にはストッパ４
３が装飾照明５０を外れないようにするために設けられ
る。ストッパ４３はパイプ４２の直径より大きいもので
あればよく、パイプ４２と一体又は別体に構成され、パ
イプ４２のフランジ４１に固定されている側の反対側に
設けられる。

【００２４】図９はこの実施例の変形例を示す。このリ
ール６０は装飾照明５０を外側に巻くのではなく、内側
に巻くように設けられる。このリール６０９０は例えば
硬質の合成樹脂、例えばＡＢＳ樹脂等や、薄肉軽量の合
金等を用いられて製造される。リール９０は例えば円柱
形であって一方の円側が開口５１となり、開口５１のみ
もしくは図示しない蓋が備えられる。装飾照明５０はリ
ール９０の底部５２から巻き始められ、開口５１側に向
かって巻き上げられる。このリール９０においても、装
飾照明５０は複数列に１重もしくは多重に巻かれる。

【００２５】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記
載した範囲を逸脱しない限り、当業者が有する知識に基
づく改良を適宣付加することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】チューブ状の装飾照明の全体図。

【図２】チューブ状の装飾照明の配線図。

【図３】チューブ状の装飾照明の電球の拡大図。

【図４】本発明の実施例としての装飾照明がリールに巻
き取られた図。

【図５】そのリールの全体図。

【図６】そのリールの軸の拡大図。

【図７】図５のリールの変形例１を表す図。

【図８】図５のリールの変形例２を表す図。

【図９】図５のリールの変形例３を表す図。

【符号の説明】

１ 電球 ２ 導線 ３ チューブ ４ 制御回路 ５ コンセント ７ フィラメント ８ バルブ ２１ フランジ ２２ フランジ ２３ 軸 ２４ 軸 ５０ 装飾照明 ６０ リール

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 軟質可撓性のチューブと、前記チューブ
   内に挿入された電球と、前記電球に通電する導線とを備
   える装飾照明において、 前記装飾照明を収容するための収容手段を備えることを
   特徴とする装飾照明。
2. 【請求項２】 前記収容手段は前記装飾照明を自身の巻
   付け部に巻き付けることを特徴とする請求項１記載の装
   飾照明。
3. 【請求項３】 前記収容手段は前記装飾照明を少なくと
   も１列に巻き付けることを特徴とする請求項１又は２記
   載の装飾照明。