JP2002259473A - 3次元ソリッドモデルのモデリングに必要な基礎デ−タの受け渡し方式 - Google Patents

3次元ソリッドモデルのモデリングに必要な基礎デ−タの受け渡し方式

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JP2002259473A JP2001056060A JP2001056060A JP2002259473A JP 2002259473 A JP2002259473 A JP 2002259473A JP 2001056060 A JP2001056060 A JP 2001056060A JP 2001056060 A JP2001056060 A JP 2001056060A JP 2002259473 A JP2002259473 A JP 2002259473A
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Yutaka Akaboshi
裕 赤星
Kiyoshi Ogata
清 小形
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SANRITSU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2次元CADデ−タから3次元モデリングに
必要な基礎デ−タを自動的に生成し、3次元CADに直
接受け渡す方式を提案する。 【解決手段】 2次元図面にあらわされる図形要素を読
み取り、この図形要素に基づいて2次元図面における各
面の交点からモデリングすべき3次元ワイヤ−フレ−ム
モデルの頂点の相当値を3次元の座標値として演算し、
これら頂点の相当値の間に介在する稜線の相当線分を求
め、その後、3次元ワイヤ−フレ−ムモデルの各面に相
当する相当面において各相当線分の各頂点の相当値にお
ける接続の有無を判断して各相当面の輪郭を順次に決定
し、これら輪郭で決定される各面を接続させて3次元ワ
イヤ−フレ−ムモデルを組立て、一方において、各面の
輪郭決定を含めて3次元ワイヤ−フレ−ムモデル組立て
までの履歴を蓄積して、これを3次元CADによるソリ
ッドモデルのモデリングに必要な基礎デ−タとして受け
渡す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3次元ソリッドモデルの
モデリングに必要な基礎デ−タの受け渡し方式に係り、
なかでも、2次元CADデ−タとしてあらわされる正面
図、平面図および側面図によって立体形状としてあらわ
される図形要素などを読み取り、これを2次元CADに
よって演算して3次元CADによるモデリングに必要な
基礎デ−タを自動的に生成し、3次元CADに直接受け
渡す方式に係る。
【0002】なお、この受け渡される基礎デ−タは機種
のいかんを問わず3次元CADによるモデリングのとき
に直接必要で基本をなすデ−タであり、いずれの機種の
CADにも受け渡すことができる。
【0003】
【従来の技術】CADはComputor-aided Designの略称
であり、文字通り、コンピュ−タの助けをかりて計画、
設計を進める作業、つまりコンピュ−タ援助設計であ
る。平らたくいうと、与えられる仕様書をみたす製品を
つくるのに必要な様々な情報をコンピュ−タの助けを借
りて作製する作業である。
【0004】CADは製品の各図としてあらわされる図
形要素などをコンピュ−タ、なかでも、そのCPUに入
力し、これを所定のプログラムにしたがってコンピュ−
タと会話しながらデ−タベ−スに蓄積されている各種設
計情報を用いて製品モデルの作成、動作分析、自動製図
などの作業を進めていくことである。
【0005】このようなCADシステムでパ−ソナルコ
ンピュ−タの発達にともなって2次元の製図レベルに進
出し、一般にはこの分野で広く知られている。しかし、
製品の設計から製造、管理までを行なう一つのシステム
としてCAD/CAM(Computor-aided Manufacturin
g、つまりコンピュ−タ援用生産)が確立されているこ
ともあって、2次元CADに代って、3次元CADが用
いられ、そのうちの3次元ソリッドモデルは中味のつま
ったモデルであって、製品を実物に近い状態であらわさ
れ、きわめて有効であるといわれている。
【0006】すなわち、CADは元来コンピュ−タにお
けるCPUのプログラムである。2次元CADによる
と、ドラフタ−や定規やコンパスと鉛筆で線分や円、円
弧などを書く代わりに、コンピュ−タの助けを借りてキ
−ボ−ドやマウスを用いて画面上に線分や円・円弧を書
き、図形や図面を作成し、必要に応じてプロッタに出力
することにより、手書き以上の品質(きれい、正確、変
更が容易、保存に場所をとらないなど)の図面を書くこ
とができる。
【0007】これに対し、3次元CAD、なかでも、そ
れによってソリッドモデルをモデリングすると、コンピ
ュ−タのディスプレイ画面上に中味のつまった3次元モ
デルとしてあらわすことができ、画面上にはほとんど実
物に近い構造のモデルが得られる。必要に応じてプロッ
タに出力すると、CAMといわれるソフトによってNC
旋盤やフライスなどの自動機械の加工デ−タに変換して
実物の部品をつくることができ、このため、製品の設計
から製造、管理まで一つのシステムとして確立できる。
【0008】このようなシステムはCAD/CAMシス
テムといわれている。また、3次元CADでモデリング
したモデルはディスプレイ画面上で回したり、実物を作
った時の干渉などのトラブルを事前に回避できるなどの
メリットもある。
【0009】とくに、中身の詰まった形状として表わさ
れるソリッドモデルであると、その断面を取ると、内部
の形状や構造まで検討でき、きわめて有効である。
【0010】このように有効な3次元のソリッドモデル
は必要なデ−タを直接与える方式によってモデリングす
る例も提案されているが、現在最っとも実用化されてい
る2次元CADデ−タを3次元CADデ−タ上で直接自
動的又は手入力により変換し、これに基づいて3次元の
ソリッドモデルをモデリングする方式も提案開発されて
いる。
【0011】この2次元CADデ−タを3次元ソリッド
モデル上で変換してモデリングする方式はおおむねつぎ
のようである。
【0012】すなわち、3次元CAD上で2次元の図面
(ちなみに正面、平面、側面の各図)であらわされる立
体図形の図形要素を読み取り、これをDXF等の中間フ
ァイルによる翻訳を経て3次元ソリッドモデルをモデリ
ングする方式である。この方式は2次元CADデ−タの
寸法精度、図形の複雑性などに左右され、提案されてい
るが、必ずしも普及されるに至っていない。
【0013】一方、コンピュ−タで理解できる形に定義
される3次元モデルは現在のところ3つにとどまってお
り、そのうちでソリッドモデルといわれる3次元モデル
は立体の各頂点と各稜線を定義して表示される3次元の
ワイヤ−フレ−ムモデルに対して稜線の間に面を定義
し、この定義された面のどちら側に実体があるかを定義
したものである。つまり、ソリッドモデルは中味のつま
ったモデルである。このモデルはこのように面と中味が
定義されたものであるから、実物と同じ物体がCAD画
像上に存在するものとみられる。このようにみられるた
めには、ソリッドモデルの外壁を成す各面はそれを定義
する稜線が完全に閉じて面は稜線によって囲まれたもの
として認識されることが必要であるが、2次元であらわ
される各図から読みとった図形要素によってこの条件を
充たすことは容易でない。
【0014】すなわち、2次元であらわされる図面は、
通常、手作業で画かれている。このため、各面で点、線
分、直線、曲線、円、円弧、さらに寸法線などの図形要
素が完全に一致することがない。これら図形要素を読み
とっても、稜線で囲まれる各面を認識することがむづか
しく、これを頂点とその間をつなぐ稜線とによって定義
することは不可能に近い。仮りに頂点や稜線が定義でき
ても、従来方式ではソリッドデ−タのみを受け渡すこと
になるため、変更、修正ができない。
【0015】すなわち、2次元デ−タを3次元CADで
使用できるソリッドデ−タに変換し、それによって3次
元のソリッドモデルをモデリングするときに、各面をあ
らわす場合に、この面を定義する頂点および稜線が一致
した時のみ3次元のソリッドモデルがあらわれる。した
がって、このような一致をみないときには、ソリッドの
図形は全くあらわれない。つまり、1つの面の変換の一
部に不備があれば全く表示が現れない。このため、2次
元デ−タの変換による3次元ソリッドのモデリングでは
どこに問題があり、又は支障があるのかがわからないた
め、どこを修正すれば良いのか全くわからない。
【0016】このところから、モデリングのときの良い
ところも悪いところも含めて完全に一致して3次元のソ
リッドモデルが表示されるようになるまで、最初からく
り返しデ−タ変換やモデリングの作業をくり返して行な
うようになる。
【0017】したがって、2次元デ−タを直接3次元ソ
リッドデ−タに変換することが合理的ではあるにもかか
わらず、2次元デ−タにもとずくモデリングが完全に一
致することが必須条件であるため、不可能でありといっ
ても過言でなく、簡単な図形ならともかく実務に耐えら
れるような複雑な図形ではほとんど不可能である。
【0018】このようなところから、3次元のソリッド
モデルがきわめて有効であるにも拘らず、2次元デ−タ
からの変換には上記のとおりの問題があるため、現在の
ところでは各社が独自で3次元CADによるモデリング
そのものの研究・開発が行なわれている。しかし、この
ように独自に開発された3次元CADはその間の互換性
がほとんど無いに等しい。このため、実用性からいえ
ば、現在最も技術的に確立され互換性もある2次元CA
Dデ−タを変換し、これによって3次元CADによるモ
デリングを行なうようにするのが得策であり、この点の
開発が望まれている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のところ
に沿って成立したものであって、なかでも、2次元CA
Dデ−タから3次元CADデ−タに変換する方式であっ
て、この方式によると、3次元CADによるソリッドモ
デルデ−タのモデリングに必要な基礎デ−タを確実に与
えることができ、3次元のワイヤ−フレ−ムモデルのモ
デリングの際に蓄積される履歴デ−タを有効に利用し、
これによって各面を定義する頂点および稜線などの基本
デ−タを直接3次元CADに受け渡す方式を提案する。
【0020】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は3次
元CADによるソリッドモデルのモデリングに必要な基
礎デ−タの受け渡し方式であって、その手段はつぎのと
おりに構成されている。
【0021】2次元CAD図面などの2次元図面に表さ
れる図形要素を読み取ってコンピュ−タのCPUに入力
し記憶させること、この図形要素に基づいて2次元図面
における各面の交点から3次元ワイヤ−フレ−ムモデル
の頂点に相当する位置(つまり、ワイヤ−フレ−ムモデ
ルを組立てたときの頂点の位置となるため、区別せずに
本明細書では単に頂点として示す。)を3次元の座標値
として演算する一方、この3次元の座標値が演算された
頂点の間に介在する稜線を求めること、3次元ワイヤ−
フレ−ムモデルの個々の面において前記頂点における稜
線の接続の有無を判定することにより各面の輪郭を順次
に決定するとともに、これら輪郭が決定した各面を接続
させて3次元ワイヤ−フレ−ムモデルを組立てること、
一方において、この各面の輪郭決定を含めて3次元ワイ
ヤ−フレ−ムモデルを組立てるまでの履歴又は経過を蓄
積して、これを3次元CADによるソリッドモデルのモ
デリングに必要な基礎デ−タとして3次元CADに受け
渡すこと、さらに、各頂点における稜線の接続の有無の
判定に併せて、少なくとも稜線を編集処理すること、か
ら成っている。
【0022】これら手段たる構成ならびにその作用につ
いて、具体的に説明すると、つぎのとおりである。
【0023】なお、本発明方式においてコンピュ−タに
より2次元の各図の図形要素から3次元ワイヤ−フレ−
ムモデルを組立てることを利用して、3次元ソリッドモ
デルのモデリングに必要な基礎デ−タを生成し受け渡す
際の一例のフロ−シ−トを前提とする。
【0024】まず、2次元で示される各図の図形要素、
すなわち、交点、線分、円、円弧、曲線、寸法線、さら
に数字、文字を読み取り、それをコンピュ−タ装置のC
PUに入力し、記憶させる。2次元で表わされる各図は
主体的な形状を第三者に伝達させるために製図されたも
ので、立体的な形状は通常正面図、平面図、側面図であ
らわせられる。
【0025】また、各図は必ずしも2次元CADを用い
て描いた図面である必要はないが、2次元CAD図面で
あることが好ましい。
【0026】設計現場で描かれる図面は通常手書きがあ
り、手書きの各図からも図形要素を直接読み取ることも
できる。しかし、手書き図であると、図面に書かれた図
形要素、ちなみに、各面の交点やそれを結ぶ線分および
/又は円弧は寸法精度が劣る。これにもとずいて演算し
て3次元デ−タに変換しても3次元のワイヤ−フレ−ム
モデルに組立て各面を確定・定義することはむづかし
く、3次元CADにおける3次元変換に必要な基礎デ−
タを与えることができない。
【0027】すなわち、2次元で表わされる図面、ちな
みに、平面、側面、正面などの各図間において寸法精
度、縮尺などが完全に一致することはない。このため、
このような図面から図形要素を読み取り、演算しても、
それによって3次元ワイヤ−フレ−ムモデルの各項点や
各稜線を定義することができない。
【0028】これに対し、CAD図面であると、表わさ
れる図形要素の寸法精度は各図でほとんど一致し、手画
きの図面に較べて演算の基礎とし易い。
【0029】次に、以上のとおり入力された図形要素に
もとずいて、CPUにおいて3次元ワイヤ−フレ−ムモ
デルの各項点と各稜線を演算する一方、これら頂部なら
びに稜線を編集しつつ接続の有無を判断する。
【0030】このように3次元ワイヤ−フレ−ムモデル
で輪郭線として示される各面において頂部や稜線を順次
に決定して定義し、この結果として3次元ワイヤ−フレ
−ムモデルを表示する。
【0031】これに併せて、3次元ワイヤ−フレ−ムモ
デルの組立、表示に達するまでの経過又は履歴はCPU
内のメモリ−に記憶させ、これを基礎デ−タとして3次
元CADに直接受け渡し、3次元CADにおいては受け
渡された基礎デ−タを基準としてソリッドモデルをモデ
リングすることができる。
【0032】このように受け渡された基礎デ−タを基本
として3次元CADによりモデリングされるソリッドモ
デルは面又はサ−フェイスの情報のほかに、その面の方
向性を付与する情報を与えられている。
【0033】すなわち、ソリッドモデルは面のどちら側
に実体があるかが定義されたものであって、このところ
から、一般には、中味のつまったモデル、実体に近いモ
デルといわれているモデルである。
【0034】これに対し、上述のように各面の輪郭が順
次に決定・定義し、これによってモデリングされるモデ
ルはワイヤ−フレ−ムモデルであり、針金細工モデルと
もいわれている。
【0035】このワイヤ−フレ−ムモデルは3次元モデ
ルの一種であるが、単に、立体の各項点と各稜線とを決
定・定義して表示しているモデルであって、中味のつま
ったソリッドモデルにはほど遠いものである。したがっ
て、ワイヤ−フレ−ムモデルはソリッドモデルと違って
面に対する情報を持っていないものであり、面の方向性
の情報をももっていない。
【0036】しかし、上述のようにワイヤ−フレ−ムモ
デルでは輪郭線としか表われない面をとり上げ、各面毎
に面を定義する稜線の接続性を検討し、このように検討
された面を組み合わせてワイヤ−フレ−ムモデルをモデ
リングすると、その経過又は履歴、つまり、各頂点およ
び稜線の結合の有無を判断して各面の輪郭を決定。定義
するという、経過又は履歴デ−タそのものが3次元ソリ
ッドモデルへの変換に必要な基礎デ−タとなり、そのま
ま受け渡された3次元CADはそれを基準としてモデリ
ングできる。
【0037】すなわち、実体モデルであるソリッドモデ
ルは通常基本立体図形の集合演算又は境界表現により構
成される。前者は基本立体図形の和、差、積などの理論
演算とその図形の回転、移動などの操作を加えて立体を
定義する。後者は物体をその表面、つまり境界面で定義
するものであって、ワイヤ−フレ−ムモデルが決定、定
義されているときには、面の情報と面の方向の情報を追
加することによって立体は定義できる。
【0038】この点について、本発明によると、先にの
べたとおり、基礎デ−タがワイヤ−フレ−ムモデルの各
面を定義する輪郭が個別的に順次に決定・定義され、こ
の各輪郭が確定・定義にまで至る経過や履歴のデ−タそ
のものであり、それが蓄積されて基礎デ−タとして3次
元CADに受け渡される。このため、この基礎デ−タは
3次元CADでソリッドモデルをモデリングするときの
面の情報であって、所望に応じて、モデリングのときに
面の方向や厚み、単位重量などを付加すると、直接の基
本デ−タとなる。要するに、面の情報が直接受け渡され
ているため、それに方向性も厚みなどの情報を付加する
と、容易かつ直接に3次元のソリッドモデルが型づくる
ことができる。
【0039】また、前者の基本立体図形の集合演算によ
る場合でも、基本立体図形は基礎デ−タに含まれる頂
点、稜線などの情報にもとずいてその大きさや3次元位
置は定義づけることができ、3次元CADによるソリッ
ドモデルのモデリングが容易に達成できる。
【0040】さらに詳しく説明すると、つぎのとおりで
ある。
【0041】ちなみに、6面からなる立方体を例にとる
と、立方体は2次元で画かれた正面、平面および側面の
各図およびこれら図面に示される図形要素によって立体
的形状が誰にでもわかるように表わされている。これら
図形要素はコンピュ−タ装置のCPUで自動的に読みと
られ、入力される。
【0042】次に、入力された図形要素を演算し、立方
体の骨格に相当する3次元のワイヤ−フレ−ムモデルの
6つの頂点と稜線の3次元デ−タに2次元CADにより
換算する。
【0043】すなわち、立方体の一つの頂点Pをとり
上げると、その頂点で正面、一つの側面(ちなみに、左
側面)、平面の3つの面が交差している。また、隣接す
る他の頂部Pでは正面、平面および他の側面(ちなみ
に、右側面)が交差している。さらに、2つの頂点
、P間を結び付ける稜線Eは正面と平面の各図
にあらわれ、寸法はその長さによってあらわされる。
【0044】したがって、このような条件のもとで特定
すると、8つの頂点は自動的に順次に特定でき、3次元
の座標として特定でき、同様に隣接頂点P、Pの間
に介在する稜線Eも定義される。
【0045】このように8つの頂点P〜Pと12の
稜線E〜E12とを定義すると、立方体の3次元ワイ
ヤ−フレ−ムモデルが表示できるが、本発明では立方体
の3次元ソリッドモデルをモデリングするのに必要な基
礎デ−タを2次元CADにより作製し、3次元CADに
受け渡すために、立方体の6つの面S〜Sの各面毎
に4つの頂点P〜Pと4つの稜線E〜Eとの間
の接続の有無を判断する。
【0046】すなわち、3次元モデルのうちでサ−フェ
イスモデルやソリッドモデルは面の情報が付加され、こ
の面によって外界との間の境界を成している。面の情報
は3次元のワイヤ−フレ−ムモデルでは付加されていな
い。しかし、立方体の各面毎に4つの頂点P〜P
4つの稜線E〜Eとが完全に接続しているときには
面の輪郭は表われるため、この接続性又は接続の有無を
判断することにより面の情報が付加できる。つまり、立
方体の一つの面において頂点とそれを結ぶ稜線分が接続
又は結合し、これらが完全に閉じた状態になると、一つ
の面は輪郭として表示されていることになる。
【0047】また、このような結合される稜線や頂点で
あると、3次元CADにおいて立方体をモデリングする
ときに、立方体をそれを囲む面で定義し、その面はそれ
を囲む稜線で定義し、また、稜線はその両端の頂点で定
義することになるが、この際に、必要な頂点や稜線など
の基礎デ−タを与えることになる。
【0048】また、このように各面毎に判断することに
よって円や円弧などの線分から自動的に回転軸が自動的
に演算でき、この回転軸の位置も基礎デ−タに含めて受
け渡すと、3次元CADによるソリッドモデル変換の際
の回転、移動が座標軸の変換のみで与えられる。
【0049】また、先にのべたとおり、各面毎の頂点お
よび稜線の接続の有無を順次に判定したときに、接続が
できない面があった場合には、この面の頂点、稜線など
のデ−タを再編集し、接合の有無の判断をくり返する。
【0050】この編集は、基礎デ−タの頂点および稜
線、とくに、頂点間に介在する稜線に線分、直線、曲
線、円、円弧を付加、消去又は修正し、再編集した頂点
や稜線の接続は再び判断され、この結果として再編集し
た頂点や稜線を確定・定義し、これを基礎デ−タとして
3次元CADに受け渡せるようにする。
【0051】このように立方体の各面の輪郭を定義し、
定義した輪郭で囲んで表わすと、3次元のワイヤ−フレ
−ムモデルとして表わせられる。このようにワイヤ−フ
レ−ムモデルとして表わせられると、このモデルに至る
までの処理経過や履歴は3次元CADによるソリッドモ
デルへのモデリングに必要な基礎デ−タとなり、3次元
CADに直接受け渡し、それを基本としてソリッドモデ
ルのモデリングをすることができる。
【0052】また、受け渡される基礎デ−タには3次元
CADによるソリッドモデルのモデリングのときに必要
な回転軸が含まれ、この回転軸を基準として回転が与え
られ、厚みを与えて押し出しなどを行なうことができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上くわしく説明したとおり、本発明
は、つぎのとおりに構成され、その構造に由来して2次
元であらわされる図形要素にもとずいて3次元のソリッ
ドモデルへの変換が容易に達成できる。
【0054】すなわち、2次元図面に表示される図形要
素を読み取ってコンピュ−タのCPUに入力し記憶さ
せ、この図形要素に基づいて2次元図面上の各面の交点
から3次元ワイヤ−フレ−ムモデルの頂点に相当する頂
点相当位置を3次元の座標値として演算するとともに、
この3次元の座標値に演算された頂点相当位置の間に介
在する稜線を求めてから、3次元ワイヤ−フレ−ムモデ
ルの個々の面において3次元座標値として定義される頂
点相当位置における稜線の接続の有無を判定することに
より各面の輪郭を順次に決定し、これによって3次元ワ
イヤ−フレ−ムモデルで欠除する面情報を算出し、3次
元ソリッドモデルのモデリング時に必要な基礎デ−タと
して蓄積する。
【0055】これとともに、これら輪郭が決定した各面
を接続させて3次元ワイヤ−フレ−ムモデルを組立て、
この際に、混入図形要素の削除その他の補正処理をし、
これらも基礎デ−タとして蓄積する。
【0056】このように各面の輪郭決定を含めて3次元
ワイヤ−フレ−ムモデルを組立てるまでに蓄積された履
歴又は経過は、3次元CADによるソリッドモデルのモ
デリングに必要なデ−タ、主として面情報が含まれ、こ
れを基礎デ−タとして3次元CADに受け渡すと、少な
くともサ−フェイスモデルに変換できる。さらに、各面
の輪郭決定の際に、稜線としてあらわれる円、円弧にも
とずいて自動的に演算され、基礎デ−タの一部として受
け渡されている回転軸の位置により、モデルに回転が与
えられ、ソリッドモデルのモデリングのときには厚さな
どの面の方向の情報を付加するのみでソリッド変換は容
易に達成できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元図面にあらわされる図形要素を読
    み取ってコンピュ−タのCPUに入力し記憶させてか
    ら、この図形要素に基づいて2次元図面における各面の
    交点からモデリングすべき3次元ワイヤ−フレ−ムモデ
    ルの頂点の相当値を3次元の座標値として演算する一
    方、これら頂点の相当値の間に介在する稜線の相当線分
    を求め、その後、前記3次元ワイヤ−フレ−ムモデルの
    各面に相当する相当面において前記各相当線分の前記各
    頂点の相当値における接続の有無を判断して各相当面の
    輪郭を順次に決定するとともに、これら輪郭で決定され
    る各面を接続させて3次元ワイヤ−フレ−ムモデルを組
    立て、一方において、前記各面の輪郭決定を含めて3次
    元ワイヤ−フレ−ムモデル組立てまでの履歴を蓄積し
    て、これを3次元CADによるソリッドモデルのモデリ
    ングに必要な基礎デ−タとして受け渡すことを特徴とす
    る3次元ソリッドモデルのモデリングに必要な基礎デ−
    タの受け渡し方式。
  2. 【請求項2】 前記図形要素などを点、線分、直線、
    円、円弧、曲線、寸法線、数字、文字などの製図に必要
    な要素とすることを特徴とする請求項1記載の2次元デ
    −タを3次元デ−タに変換する方式。
  3. 【請求項3】 前記頂点における前記稜線の接続の有無
    の判断に併せて、少なくとも前記稜線を編集することを
    特徴とする請求項1記載の3次元ソリッドモデルのモデ
    リングに必要な基礎デ−タの受け渡し方式。
  4. 【請求項4】 前記稜線に対し、線分、直線、曲線、円
    又は円弧を付加、消去又は修正して編集することを特徴
    とする請求項3記載の3次元ソリッドモデルのモデリン
    グに必要な基礎デ−タの受け渡し方式。
  5. 【請求項5】 前記頂点における前記稜線の接続が判断
    できないときは、少なくとも前記稜線を再び編集するこ
    とを特徴とする請求項1、3および4記載の3次元ソリ
    ッドモデルのモデリングに必要な基礎デ−タの受け渡し
    方式。
  6. 【請求項6】 前記基礎デ−タに対し、厚み、回転軸又
    は押出の情報を付加することを特徴とする請求項1記載
    の3次元ソリッドモデルのモデリングに必要な基礎デ−
    タの受け渡し方式。
  7. 【請求項7】 前記ワイヤ−フレ−ムモデルに面の情報
    を付加することを特徴とする請求項1記載の3次元ソリ
    ッドモデルのモデリングに必要な基礎デ−タの受け渡し
    方式。
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