JP2002259460A - 構築装置、構築方法、構築機能を有するプログラム及び構築機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なプログラム格納媒体 - Google Patents

構築装置、構築方法、構築機能を有するプログラム及び構築機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なプログラム格納媒体

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JP2002259460A
JP2002259460A JP2001055393A JP2001055393A JP2002259460A JP 2002259460 A JP2002259460 A JP 2002259460A JP 2001055393 A JP2001055393 A JP 2001055393A JP 2001055393 A JP2001055393 A JP 2001055393A JP 2002259460 A JP2002259460 A JP 2002259460A
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component
program
function
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Takeo Mitsui
健雄 三井
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観上一体不可分である部品における機能毎
の複数の部品要素を他の部品の部品要素として流用する
ことができ、部品を効率良く組み合わせて製品を構築す
ることができる構築装置、構築方法、構築機能を有する
プログラム及び構築機能を有するプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能なプログラム格納媒体を提供
すること。 【解決手段】 実空間上で一体不可分な複数の部品要素
を有する部品を複数組み合わせて製品を構築する構築装
置1であって、仮想空間上で前記部品を機能毎に分離し
た前記複数の部品要素を格納する格納手段11と、必要
な機能に応じて前記複数の部品要素を選択し、選択した
前記複数の部品要素を前記仮想空間上で結合して得られ
た前記部品を複数組み合わせる組み合わせ手段9とを設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実空間上で一体不
可分な複数の部品要素を有する部品を複数組み合わせて
製品を構築する構築装置、構築方法、構築機能を有する
プログラム及び構築機能を有するプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能なプログラム格納媒体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、1つの製品は複数の部品を組み合
わせて設計され、この部品は複数の部品要素が一塊りの
状態で一体不可分に構成された状態である。そのため、
部品を構成する一部の部品要素が他の部品の部品要素と
して流用できそうであっても、複数の部品要素が例えば
機能毎に分離されていないために、その部品要素を他の
部品の部品要素として流用することが困難であった。ま
た、仮に部品要素を流用することができそうであって
も、部品要素を流用しようとする際にその形状を修正す
る必要があった。また、構築する上でのノウハウや技術
の蓄積は、例えば図面やデータといった設計データその
ものではなく、ノウハウ集やチェックシート等といった
別の媒体で管理する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来において
は、上記ノウハウ等を考慮して製品を効率良く構築する
ことができないばかりでなく、ある部品要素を別の部品
の部品要素として流用することが困難であったため最終
的な製品を効率良く構築することが困難であった。
【0004】そこで本発明は上記課題を解決し、外観上
一体不可分である部品における機能毎の複数の部品要素
を他の部品の部品要素として流用することができ、部品
を効率良く組み合わせて製品を構築することができる構
築装置、構築方法、構築機能を有するプログラム及び構
築機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能なプログラム格納媒体を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、実空間上で一体不可分な複数の部品要
素を有する部品を、複数組み合わせて製品を構築する構
築装置であって、仮想空間上で前記部品を機能毎に分離
した前記複数の部品要素を格納する格納手段と、必要な
機能に応じて前記複数の部品要素を選択し、選択した前
記複数の部品要素を前記仮想空間上で結合して得られた
前記部品を複数組み合わせる組み合わせ手段とを有する
ことを特徴とする構築装置により、達成される。請求項
1の構成によれば、実空間上で一体不可分な複数の部品
要素を、仮想空間上で機能毎に分離し、必要な機能に応
じて複数の部品要素を選択し結合して部品を構成するこ
とができる。従って、この部品要素は、1種類の部品を
構成する場合に用いることができるばかりでなく、他の
種類の部品を構成する場合にも流用することができる。
このため、ある部品要素を用意しておけば、必要に応じ
てその部品要素を選択し、選択した複数の部品要素を仮
想空間上で結合して所望の機能を発揮する部品が構成さ
れるとともに、この部品を複数組み合わせた製品が効率
良く構築される。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記部品要素、前記部品及び前記製品をそれぞれ3
次元の仮想空間上に表示する表示手段を有することを特
徴とする。請求項2の構成によれば、請求項1の作用に
加えて、部品要素を3次元で視認しやすく表示しなが
ら、複数の部品要素を容易に組み合わせて部品を構成す
ることができる。
【0007】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、前記組み合わせ手段は、予め設定した設計条件を考
慮して複数の前記部品を組み合わせる構成としたことを
特徴とする。請求項3の構成によれば、請求項1の作用
に加えて、設計条件を適切に設定すれば、その設計条件
に従って部品同士を組み合わせることができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1の構成におい
て、前記格納手段には、前記部品要素についての基本的
な形状である基本部品要素が格納されており、前記組み
合わせ手段は、前記基本部品要素に前記部品要素を結合
して得られた前記部品を複数組み合わせる構成としたこ
とを特徴とする。請求項4の構成によれば、請求項1の
作用に加えて、複数の部品要素を組み合わせて逐一部品
を構成する必要がなく、基本的な形状である基本部品要
素に部品要素を仮想空間上で結合すれば部品を容易に構
成することができる。
【0009】上記目的は、請求項5の発明にあっては、
実空間上で一体不可分な複数の部品要素を有する部品
を、複数組み合わせて製品を構築する構築方法であっ
て、仮想空間上で機能毎に分離した前記複数の部品要素
を必要な機能に応じて選択し、選択した前記複数の部品
要素を前記仮想空間上で結合して前記部品を構成するこ
とを特徴とする構築方法により、達成される。請求項5
の構成によれば、実空間上で一体不可分な複数の部品要
素を仮想空間上で機能毎に分離し、必要な機能に応じて
複数の部品要素を選択し結合して部品を構成することが
できる。従って、この部品要素は、1種類の部品を構成
する場合に用いることができるばかりでなく、他の種類
の部品を構成する場合にも流用することができる。この
ため、ある部品要素を用意しておけば、必要に応じてそ
の部品要素を選択し、選択した複数の部品要素を仮想空
間上で結合して所望の機能を発揮する部品が構成される
とともに、この部品を複数組み合わせた製品が効率良く
構築される。
【0010】請求項6の発明は、請求項5の構成におい
て、前記部品要素、前記部品及び前記製品は、それぞれ
3次元の仮想空間上で表示されることを特徴とする。請
求項6の構成によれば、請求項5の作用に加えて、部品
要素を3次元で視認しやすく表示しながら、複数の部品
要素を容易に組み合わせて部品を構成することができ
る。
【0011】請求項7の発明は、請求項5の構成におい
て、複数の前記部品は、予め設定した設計条件を考慮し
て組み合わされることを特徴とする。請求項7の構成に
よれば、請求項5の作用に加えて、設計条件を適切に設
定すれば、その設計条件に従って部品同士を組み合わせ
ることができる。
【0012】請求項8の発明は、請求項5の構成におい
て、前記部品は、前記部品要素についての基本的な形状
である基本部品要素に、その他の部品要素が結合されて
構成されることを特徴とする。請求項8の構成によれ
ば、請求項5の作用に加えて、複数の部品要素を組み合
わせて逐一部品を構成する必要がなく、基本的な形状で
ある基本部品要素に部品要素を仮想空間上で結合すれば
部品を容易に構成することができる。
【0013】上記目的は、請求項9の発明にあっては、
実空間上で一体不可分な複数の部品要素を有する部品を
複数組み合わせて製品を構築する構築機能を有するプロ
グラムを記録したプログラム格納媒体であって、仮想空
間上で機能毎に分離した前記複数の部品要素を必要な機
能に応じて選択し、選択した前記複数の部品要素を前記
仮想空間上で結合して前記部品を構成する構築機能を有
するプログラムを記録したことを特徴とするコンピュー
タ読み取り可能なプログラム格納媒体により、達成され
る。請求項9の構成によれば、実空間上で一体不可分な
複数の部品要素を、仮想空間上で機能毎に分離し、必要
な機能に応じて複数の部品要素を選択し結合して部品を
構成することができる。従って、この部品要素は、1種
類の部品を構成する場合に用いることができるばかりで
なく、他の種類の部品を構成する場合にも流用すること
ができる。このため、ある部品要素を用意しておけば、
必要に応じてその部品要素を選択し、選択した複数の部
品要素を仮想空間上で結合して所望の機能を発揮する部
品が構成されるとともに、この部品を複数組み合わせた
製品が効率良く構築される。
【0014】請求項10の発明は、請求項9の構成にお
いて、前記部品要素、前記部品及び前記製品は、それぞ
れ3次元の仮想空間上で表示される構築機能を有するプ
ログラムを記録したことを特徴とする。請求項10の構
成によれば、請求項9の作用に加えて、部品要素を3次
元で視認しやすく表示しながら、複数の部品要素を容易
に組み合わせて部品を構成することができる。
【0015】請求項11の発明は、請求項9の構成にお
いて、複数の前記部品は、予め設定した設計条件を考慮
して組み合わされる構築機能を有するプログラムを記録
したことを特徴とする。請求項11の構成によれば、請
求項9の作用に加えて、設計条件を適切に設定すれば、
その設計条件に従って部品同士を組み合わせることがで
きる。
【0016】請求項12の発明は、請求項9の構成にお
いて、前記部品は、前記部品要素についての基本的な形
状である基本部品要素に、その他の部品要素が結合され
て構成される構築機能を有するプログラムを記録したこ
とを特徴とする。請求項12の構成によれば、請求項9
の作用に加えて、複数の部品要素を組み合わせて逐一部
品を構成する必要がなく、基本的な形状である基本部品
要素に部品要素を仮想空間上で結合すれば部品を容易に
構成することができる。
【0017】上記目的は、請求項13の発明にあって
は、実空間上で一体不可分な複数の部品要素を有する部
品を、複数組み合わせて製品を構築する構築機能を有す
るプログラムであって、仮想空間上で機能毎に分離した
前記複数の部品要素を必要な機能に応じて選択し、選択
した前記複数の部品要素を前記仮想空間上で結合して前
記部品を構成することを特徴とする構築機能を有するプ
ログラムにより、達成される。請求項13の構成によれ
ば、実空間上で一体不可分な複数の部品要素を仮想空間
上で機能毎に分離し、必要な機能に応じて複数の部品要
素を選択し結合して部品を構成することができる。従っ
て、この部品要素は、1種類の部品を構成する場合に用
いることができるばかりでなく、他の種類の部品を構成
する場合にも流用することができる。このため、ある部
品要素を用意しておけば、必要に応じてその部品要素を
選択し、選択した複数の部品要素を仮想空間上で結合し
て所望の機能を発揮する部品が構成されるとともに、こ
の部品を複数組み合わせた製品が効率良く構築される。
【0018】請求項14の発明は、請求項13の構成に
おいて、前記部品要素、前記部品及び前記製品は、それ
ぞれ3次元の仮想空間上で表示されることを特徴とす
る。請求項14の構成によれば、請求項13の作用に加
えて、部品要素を3次元で視認しやすく表示しながら、
複数の部品要素を容易に組み合わせて部品を構成するこ
とができる。
【0019】請求項15の発明は、請求項13の構成に
おいて、複数の前記部品は、予め設定した設計条件を考
慮して組み合わされることを特徴とする。請求項15の
構成によれば、請求項13の作用に加えて、設計条件を
適切に設定すれば、その設計条件に従って部品同士を組
み合わせることができる。
【0020】請求項16の発明は、請求項13の構成に
おいて、前記部品は、前記部品要素についての基本的な
形状である基本部品要素に、その他の部品要素が結合さ
れて構成されることを特徴とする。請求項16の構成に
よれば、請求項13の作用に加えて、複数の部品要素を
組み合わせて逐一部品を構成する必要がなく、基本的な
形状である基本部品要素に部品要素を仮想空間上で結合
すれば部品を容易に構成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0022】図1は、本発明の好ましい実施形態として
の構築装置が適用された設計システム1の構成例を示す
斜視図である。図2は、図1の設計システム1の電気的
な構成例を示すブロック図である。設計システム1は、
実空間上において外観上一体不可分な複数の部品要素
(以下「モジュール」と呼ぶ)を有する部品を、複数組
み合わせて製品を設計(構築)する機能を有する。ここ
で、「モジュール」とは、特定の機能を果たすために必
要十分な3次元的な形状(設計要素)の集合体であり、
いくつかのサブモジュールから構成されている場合もあ
る。
【0023】この設計システム1は、図1に示すように
表示部7(表示手段)、操作部5、本体3を有し、本体
4にはドライブ装置4が設けられている。このドライブ
装置4は、後述するプログラム格納媒体2に記録された
情報を読みとる機能を有する。図2に示すように設計シ
ステム1は、上記表示部7及び操作部5のほか、本体3
として上記ドライブ装置4、CPU9(組み合わせ手
段)及び記憶部11(格納手段)を有する。CPU(C
entral Processing Unit)9
は、いわゆる中央演算処理部であり、表示部7、操作部
5及び記憶部11に接続されている。このCPU9は、
設計システム1のオペレータによって操作部5が操作さ
れたことにより生ずる操作信号に基づいて、表示部7及
び記憶部11を制御する機能を有する。操作部5は、マ
ウス等のポインティングデバイスやキーボード等の操作
手段である。表示部7は、CPU9の制御によって表示
物を例えば3次元で表示する機能を有する。
【0024】記憶部11は、例えばRAM(Rando
m Access Memory)、ROM(Read
Only Memory)及びハードディスク装置等
を含む記憶媒体である。この記憶部11は、CPU9の
制御によって、記憶しているデータが読み出されたり書
き込まれるようになっている。
【0025】具体的には、記憶部11は、設計プログラ
ム29(構築機能を有するプログラム)及びモジュール
データベース25を有し、好ましくは設計条件データベ
ース26を有する。この設計プログラム29は、例えば
記憶部11のハードディスクに格納されていたがCPU
9によって読み出されて記憶部11のRAMを作業領域
として動作し、この設計システム1の機能を実現するた
めのソフトウェアである。
【0026】モジュールデータベース25は、例えばモ
ジュールに関するデータ(以下「モジュールデータ」と
呼ぶ)を格納している。モジュールデータは、例えば3
次元空間上でモジュールの形状を表示部7に表示させる
のに必要なデータである。設計条件データベース26
は、以前設計した際のノウハウ、設計に必要な条件を格
納している。
【0027】このような必要条件・設計ノウハウとして
は、例えば形状にある拘束条件(寸法・角度・位置関
係)を持たせるために、設計的に必要な寸法・形状、他
の部品とのクリアランス、ある形状との平行・接線・交
線等の拘束条件である。また他にも、例えば形状にある
関数に示されるような関係を与えるために、長さによる
肉厚比・縦横比、他の寸法に比例する形状等を含んでい
ても良い。また他にも、例えば標準的に決まっている形
状としての、標準的な部品との嵌合形状、規格等で規定
されている形状を含んでいても良い。また他にも、例え
ば部品製造上、推奨されるような寸法・角度・比率等と
しての、射出成形部品の場合における抜き打ち勾配・金
型の押し切り角等や、金型構造上問題となるような寸法
の拘束を含んでいても良い。
【0028】このようにモジュールにこれらの情報を付
加することで、以降モジュールを使って設計するだけ
で、必要な条件やノウハウが盛り込まれた部品の設計が
可能となる。
【0029】上記モジュールデータベース25には、上
記モジュールデータの他、あるモジュールから他の部品
のモジュールとして流用することができる部分を抽出し
た基本的な形状のモジュールについて、これを共通化し
てライブラリ化したベースモジュールデータが格納され
る構成としても良い。以下の説明では、基本的な形状の
モジュールを「ベースモジュール(基本部品要素)」と
呼ぶ。
【0030】このようにモジュールデータベース25に
ベースモジュールデータを用意すると、ベースモジュー
ルを他の部品のモジュールとして流用することができる
ので、モジュールの利用価値を高めることができる。
尚、上述のような手順とは逆に、まず部品要素の基本形
状を示すベースモジュールを先に設計してライブラリ化
し、それを用いて個別なモジュールを構成するようにし
ても良いことはいうまでもない。
【0031】図3は、モジュール等を有する部品の構成
例を階層構造で示した図である。部品13は、例えばシ
ェルモデル15、モジュール17a,17b,17c、
スタンダードエレメント21a,21bを有する。スタ
ンダードエレメント21a,21bは、それぞれ例えば
標準的に使われている部品要素の形状を示している。ま
た、モジュール17aは、例えばサブモジュール19
a,19bで構成されている。そして、サブモジュール
19aは、例えばエレメント23a,23b,23cで
構成されている。これらシェルモデル15、モジュール
17a,17b,17c、スタンダードエレメント21
a,21bは、それぞれ部品13に対して部品の要素
(部品要素)を構成している。
【0032】ここで、「エレメント」とは設計意図を持
った3次元形状をいい、具体的には部品要素をさらに分
離した要素をいう。また、「モジュール」とは、ある機
能を持った「エレメント」の集合体をいう。この「モジ
ュール」は、その機能毎にいくつかのサブモジュールか
ら構成されている場合もある。また、「シェルモデル」
とは、3次元外形状(デザイン面形状)に平均的な肉厚
をつけたソリッド形状をいう。
【0033】このようにモジュール17a等によりいく
つかの階層構造を取ることによって、部品13は、わか
りやすく標準化しやすいモジュール構成として表すこと
ができる。
【0034】設計システム1は以上のような構成であ
り、次に図2及び図3を参照しつつその構築方法の一例
について説明する。この設計システム1は、上記設計プ
ログラム29が動作することで、その機能が実現され
る。図4は、本発明の好ましい実施形態としての構築方
法の一例を示すフローチャートである。図5(A)、図
5(B)及び図6は、それぞれテレビジョン受像機を組
み立てる様子の一例を示す斜視図である。尚、図5
(A)は、実空間上における部品13の構成例を示す斜
視図であり、図5(B)は、仮想空間上で部品13の各
モジュールを分離して表した様子の一例を示す斜視図で
ある。
【0035】以下の説明では、オペレータが設計システ
ム1を使用して、部品を組み合わせてテレビジョン受像
機を組み立てることを例示して説明する。まず、オペレ
ータは、図2の操作部5を操作して、上記テレビジョン
受像機の意匠面形状を設計する。ここで「意匠面形状」
とは、設計するテレビジョン受像機の外観形状等を設計
することをいう。次に、オペレータは、設計されたテレ
ビジョン受像機の意匠面形状に基づいて以下のように仮
想空間上で部品を構成し、製品を構築する。以下の説明
では、製品として例えば図5に示すようなテレビジョン
受像機の前面パネルを設計する場合について主に説明す
る。
【0036】図4のステップST1では、図2のモジュ
ールデータベース25に格納されたベースモジュールが
取得される。ここで、このベースモジュールの一例とし
ては、図5に示すシェルモデル15が挙げられる。この
シェルモデル15は、例えばテレビジョン受像機の前面
パネル(部品)として使用されていた基本的な形状のモ
ジュールである。
【0037】ステップST2では、図2のCPU9が設
計条件データベース26から上記拘束条件、上記関係、
上記標準的に決まっている形状、上記寸法・角度・比率
等の設計条件を取得する。このような設計条件を取得す
ると、図6に示すように部品13同士を組み合わせる際
に、この設計条件に従って設計を行うことができる。
尚、設計条件を特に考慮する必要がないときは、ステッ
プST2を省略することができる。
【0038】ステップST3では、図2のモジュールデ
ータベース25から、例えば図5におけるエレメント2
3a,23b,23c及びサブモジュール19b並びに
モジュール17b,17cを取得する。また、必要であ
ればスタンダードエレメント21a,21bも取得され
る。ここでは、スタンダードエレメント21a,21b
は、特に必要がないので取得しないものとする。尚、こ
れらエレメント23a,23b,23c及びサブモジュ
ール19b並びにモジュール17b,17cは、それぞ
れ実空間上では一体不可分であるが、仮想空間上で機能
毎に分離されているものである。
【0039】ステップST4では、図5(B)に示すエ
レメント23a,23b,23cを仮想空間上で結合し
てサブモジュール19aを生成する。そして、ステップ
ST4では、さらにサブモジュール19a,19bを結
合する。さらに、ステップST4では、サブモジュール
19a,19bを結合してモジュール17aを構成す
る。最後に、ステップST4では、モジュール17a,
17b,17cとシェルモデル15を結合して、図5
(A)に示す部品としての前面パネル13を構成するこ
とができる。
【0040】ステップST5では、上述のように構成さ
れた前面パネル13を、図6に示すように仮想空間上で
既に組み立てた前面パネル13及びスピーカボックス1
3c,13dに結合し、テレビジョン受像機27を構成
する。このように必要なモジュール等の設計ができた
ら、例えば3次元空間上でブーリアン演算等により既に
設計が完了しているテレビジョン受像機27の意匠面形
状と複合させる。
【0041】ステップST6では、このテレビジョン受
像機27の詳細な構造に関して詳細設計を施す。従っ
て、スタンダードモジュールが必要量ライブラリ化され
た以降の設計では、このライブラリから必要なスタンダ
ードモジュールを取り出し、使う部品に応じて最適な形
状にパラメトリック変更して使用する(ステップST
7)。このようにパラメトリック変更を行うのは、スタ
ンダードモジュールをそのまま流用することができない
多少の形状調整する必要があることもあるからである。
尚、スタンダードモジュールの形状をそのまま流用でき
る場合には、特にスタンダードモジュールの形状をパラ
メトリック変更しなくても良いことはいうまでもない。
また、モジュールのデータについてパラメトリック変更
だけでは対応できない場合でも、そのデータに部品固有
のデータを追加したり、又は削除することで効率的なモ
ジュールのデータ作成を行うことができる。このように
して、テレビジョン受像機27の設計が完了する。
【0042】本発明の好ましい実施形態によれば、外観
上一体不可分である部品における機能毎の複数のモジュ
ールを他の部品のモジュールとして流用することがで
き、複数の部品を効率良く組み合わせて製品を構築する
ことができる。つまり、部品を一から機能毎に設計する
必要がなくなるため、設計に必要とされる時間を飛躍的
に短縮することができる。また、完全に新規な部品を設
計する場合においても、各モジュールを同一のオペレー
タが設計する必要が無く、複数のオペレータが個別に設
計することができるので、設計に必要とされる時間を短
縮化することができる。一方、設計システム1では、所
定の設計条件を考慮したモジュールに設計的なノウハウ
や、必要な形状等が含まれているために、設計の品質も
向上し、誰が設計してもほぼ同様の設計品質の製品を設
計することができる。
【0043】ところで本発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。上述した一連の処理を実行する構
築機能を有するプログラムをコンピュータにインストー
ルし、コンピュータによって実行可能な状態とするため
に用いられるプログラム格納媒体(図1のプログラム格
納媒体2)としては、例えばフロッピー(登録商標)デ
ィスク、CD−ROM(Compact Disc R
ead OnlyMemory)、DVD(Digit
al Versatile Disc)などのパッケー
ジメディアのみならず、プログラムが一時的もしくは永
続的に格納される半導体メモリや磁気ディスクなどで実
現しても良い。これらプログラム格納媒体にプログラム
を格納する手段としては、ローカルエリアネットワーク
やインターネット、デジタル衛星放送などの有線および
無線通信媒体を利用しても良く、ルーターやモデム等の
各種通信インターフェースを介在させて格納するように
してもよい。上記実施形態の各構成は、その一部を省略
したり、上記とは異なるように任意に組み合わせること
ができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外観上一体不可分である部品における機能毎の複数の部
品要素を他の部品の部品要素として流用することがで
き、部品を効率良く組み合わせて製品を構築することが
できる構築装置、構築方法、構築機能を有するプログラ
ム及び構築機能を有するプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能なプログラム格納媒体を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態としての構築装置が
適用された設計システム1の構成例を示す斜視図。
【図2】図1の設計システムの電気的な構成例を示すブ
ロック図。
【図3】モジュール等を有する部品の構成例を階層構造
で示した図。
【図4】本発明の好ましい実施形態としての構築方法の
一例を示すフローチャート。
【図5】テレビジョン受像機を組み立てる様子の一例を
示す斜視図。
【図6】テレビジョン受像機を組み立てる様子の一例を
示す斜視図。
【符号の説明】
1・・・設計システム(構築装置)、7・・・表示部
(表示手段)、9・・・設計条件データベース、11・
・・記憶部(格納手段)、25・・・モジュールデータ
ベース(格納手段)、29・・・設計プログラム(構築
機能を有するプログラム)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実空間上で一体不可分な複数の部品要素
    を有する部品を、複数組み合わせて製品を構築する構築
    装置であって、 仮想空間上で前記部品を機能毎に分離した前記複数の部
    品要素を格納する格納手段と、 必要な機能に応じて前記複数の部品要素を選択し、選択
    した前記複数の部品要素を前記仮想空間上で結合して得
    られた前記部品を複数組み合わせる組み合わせ手段とを
    有することを特徴とする構築装置。
  2. 【請求項2】 前記部品要素、前記部品及び前記製品を
    それぞれ3次元の仮想空間上に表示する表示手段を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の構築装置。
  3. 【請求項3】 前記組み合わせ手段は、予め設定した設
    計条件を考慮して複数の前記部品を組み合わせる構成と
    したことを特徴とする請求項1に記載の構築装置。
  4. 【請求項4】 前記格納手段には、前記部品要素につい
    ての基本的な形状である基本部品要素が格納されてお
    り、 前記組み合わせ手段は、前記基本部品要素に前記部品要
    素を結合して得られた前記部品を複数組み合わせる構成
    としたことを特徴とする請求項1に記載の構築装置。
  5. 【請求項5】 実空間上で一体不可分な複数の部品要素
    を有する部品を複数組み合わせて製品を構築する構築方
    法であって、 仮想空間上で機能毎に分離した前記複数の部品要素を必
    要な機能に応じて選択し、選択した前記複数の部品要素
    を前記仮想空間上で結合して前記部品を構成することを
    特徴とする構築方法。
  6. 【請求項6】 前記部品要素、前記部品及び前記製品
    は、それぞれ3次元の仮想空間上で表示されることを特
    徴とする請求項5に記載の構築方法。
  7. 【請求項7】 複数の前記部品は、予め設定した設計条
    件を考慮して組み合わされることを特徴とする請求項5
    に記載の構築方法。
  8. 【請求項8】 前記部品は、前記部品要素についての基
    本的な形状である基本部品要素に、その他の部品要素が
    結合されて構成されることを特徴とする請求項5に記載
    の構築方法。
  9. 【請求項9】 実空間上で一体不可分な複数の部品要素
    を有する部品を、複数組み合わせて製品を構築する構築
    機能を有するプログラムを記録したプログラム格納媒体
    であって、 仮想空間上で機能毎に分離した前記複数の部品要素を必
    要な機能に応じて選択し、選択した前記複数の部品要素
    を前記仮想空間上で結合して前記部品を構成する構築機
    能を有するプログラムを記録したことを特徴とするコン
    ピュータ読み取り可能なプログラム格納媒体。
  10. 【請求項10】 前記部品要素、前記部品及び前記製品
    は、それぞれ3次元の仮想空間上で表示される構築機能
    を有するプログラムを記録したことを特徴とする請求項
    9に記載のコンピュータ読み取り可能なプログラム格納
    媒体。
  11. 【請求項11】 複数の前記部品は、予め設定した設計
    条件を考慮して組み合わされる構築機能を有するプログ
    ラムを記録したことを特徴とする請求項9に記載のコン
    ピュータ読み取り可能なプログラム格納媒体。
  12. 【請求項12】 前記部品は、前記部品要素についての
    基本的な形状である基本部品要素に、その他の部品要素
    が結合されて構成される構築機能を有するプログラムを
    記録したことを特徴とする請求項9に記載のコンピュー
    タ読み取り可能なプログラム格納媒体。
  13. 【請求項13】 実空間上で一体不可分な複数の部品要
    素を有する部品を、複数組み合わせて製品を構築する構
    築機能を有するプログラムであって、 仮想空間上で機能毎に分離した前記複数の部品要素を必
    要な機能に応じて選択し、選択した前記複数の部品要素
    を前記仮想空間上で結合して前記部品を構成することを
    特徴とする構築機能を有するプログラム。
  14. 【請求項14】 前記部品要素、前記部品及び前記製品
    は、それぞれ3次元の仮想空間上で表示されることを特
    徴とする請求項13に記載の構築機能を有するプログラ
    ム。
  15. 【請求項15】 複数の前記部品は、予め設定した設計
    条件を考慮して組み合わされることを特徴とする請求項
    13に記載の構築機能を有するプログラム。
  16. 【請求項16】 前記部品は、前記部品要素についての
    基本的な形状である基本部品要素に、その他の部品要素
    が結合されて構成されることを特徴とする請求項13に
    記載の構築機能を有するプログラム。
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