JP2002259168A - ログ特徴を抽出する装置、方法、およびプログラム - Google Patents

ログ特徴を抽出する装置、方法、およびプログラム

Info

Publication number
JP2002259168A
JP2002259168A JP2001060699A JP2001060699A JP2002259168A JP 2002259168 A JP2002259168 A JP 2002259168A JP 2001060699 A JP2001060699 A JP 2001060699A JP 2001060699 A JP2001060699 A JP 2001060699A JP 2002259168 A JP2002259168 A JP 2002259168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
log
event
conversion
logs
rarity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001060699A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Okamoto
渉 岡本
Katsuhiko Ueki
克彦 植木
Fumitaka Tamura
文隆 田村
Masayuki Hirayama
雅之 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001060699A priority Critical patent/JP2002259168A/ja
Publication of JP2002259168A publication Critical patent/JP2002259168A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】対象プログラムの実行等において発生した一連
のイベントを記録した複数のログからログ特徴を抽出す
る装置、方法、およびプログラムを提供することを目的
とする。 【解決手段】一連のイベントが記録された複数のログを
入力し、所定のイベント列を用いてそれぞれのログを変
換ログに変換する。少なくとも複数の変換ログに基づい
て、前記イベント列を構成する各イベントの発生確率を
それぞれ計算する。この計算された発生確率に基づいて
前記変換ログを構成する各イベントの稀少度を計算し、
その大小に基づいて、少なくとも一つのイベントをログ
特徴として表示部等に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象プログラムの
デバッグ作業やプログラムの動作理解に有用なログ特徴
を、対象プログラムの動作ログ群から抽出する装置、方
法、およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ソフトウェア開発の分野におい
て、対象プログラムの動作確認やいわゆるデバッグ作業
のために、対象プログラムの実行動作により得られたロ
グを利用するケースが増加している。具体的には、記録
したイベントの情報からなるログを専用のビューアで表
示してデバッグ作業の一助とするようなログベースのデ
バッグ手法が普及してきている。
【0003】収集するログの例としては、オペレーティ
ングシステム(OS)を通じて一連のシステムコールの
発行履歴を記録したものであったり、ハードウェア(あ
るいはエミュレータ)により一連のメモリアクセスの履
歴を記録したものなどが挙げられる。これらにおいて、
システムコールやメモリアクセスがイベントに相当す
る。
【0004】対象プログラムの実行動作により得られた
ログを用いてデバッグを行う場合、従来では次の2つの
手法が知られている。
【0005】(1)1つの異常動作ログを丹念に調査し
てバグの原因を探す。
【0006】(2)正常動作した場合のログと異常動作
した場合のログとを比較して違いを探し出し、これを集
中的に調査する。
【0007】上記(1)については、ログ中においてど
の箇所を重点的に調査すれば良いかなどの指針が無いの
で、ログの量が増大すると、これに応じてデバッグ作業
にも手間がかかり、また熟練を要するという問題点があ
る。
【0008】上記(2)については、正常動作と異常動
作の単純な違いだけに着目すると、その着目すべき箇所
が多くなり過ぎて効率的なデバッグに繋がらないという
問題点がある。これは、正常動作時・異常動作時の「違
い」というものをひとまとまりのものとして扱っている
点に問題があると考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情を考慮してなされたものであり、対象プログラムの実
行等において発生した一連のイベントを記録した複数の
ログからログ特徴を抽出する装置、方法、およびプログ
ラムを提供することを目的とする。これよりデバッグ作
業の効率化、容易化を図る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために本発明は次のように構成されている。
【0011】本発明のログ特徴抽出装置は、一連のイベ
ントが記録された複数のログを入力し、所定のイベント
列を用いてそれぞれのログを変換ログに変換するログ変
換手段と、少なくとも複数の前記変換ログに基づいて、
前記イベント列を構成する各イベントの発生確率をそれ
ぞれ計算するイベント発生確率計算手段と、前記計算さ
れた発生確率に基づいて、前記変換ログを構成する各イ
ベントの稀少度を計算する稀少度計算手段と、前記計算
された稀少度の大小に基づいて、少なくとも一つのイベ
ントをログ特徴として出力する出力手段と、を具備する
ことを特徴とする。
【0012】また、本発明のログ特徴抽出方法は、一連
のイベントが記録された複数のログを入力するステップ
と、所定のイベント列を用いてそれぞれのログを変換ロ
グに変換するステップと、少なくとも複数の前記変換ロ
グに基づいて、前記イベント列を構成する各イベントの
発生確率をそれぞれ計算するステップと、前記計算され
た発生確率に基づいて、前記変換ログを構成する各イベ
ントの稀少度を計算するステップと、前記計算された稀
少度の大小に基づいて、少なくとも一つのイベントをロ
グ特徴として出力するステップと、を具備することを特
徴とする。
【0013】また、本発明のログ特徴抽出プログラム
は、コンピュータを、一連のイベントが記録された複数
のログを入力し、所定のイベント列を用いてそれぞれの
ログを変換ログに変換するログ変換手段、少なくとも複
数の前記変換ログに基づいて、前記イベント列を構成す
る各イベントの発生確率をそれぞれ計算するイベント発
生確率計算手段、前記計算された発生確率に基づいて、
前記変換ログを構成する各イベントの稀少度を計算する
稀少度計算手段、前記計算された稀少度の大小に基づい
て、少なくとも一つのイベントをログ特徴として出力す
る出力手段、として機能させるためのプログラムである
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0015】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態に係るログ特徴抽出装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。本装置は、対象プログラムの動作により出
力されたログ100を入力し、デバッグ作業者(ユー
ザ)15から与えられた種々の指定条件に応じて、ログ
100から対象プログラムのデバッグに有用な特徴を情
報として抽出し、デバッグ作業者15に提示する装置で
ある。図1に示すように、本装置は、少なくともログ変
換部1、イベント発生確率計算部2、稀少度計算部3、
ログ表示部5を備えている。また、デバッグ作業者15
からの指定条件に応じた特徴抽出を実現するための構成
要素として、対象ログ指定部8、抽出閾値設定部9、イ
ベント抽出部10、ソート部4、比較ログ指定部11を
備えている。
【0016】ログ100は、図示しない対象プログラム
の実行時において成立した一連のイベントが記録された
一つのログ又は複数の部分ログで構成されたログ群から
なる。対象プログラムの種別、数量等は任意であり、実
行環境も任意である。
【0017】ログ100を準備するための対象プログラ
ムの実行は、図示しないデバッガによる。イベントの収
集・記録処理は、デバッガに組み込まれ、或いはデバッ
ガとは別構成で協調動作する「トレーサ」により行なわ
れる。本明細書でいう「イベント(事象)」とは、デバ
ッグ環境全体で予め定義されており、識別可能なものを
いう。イベントの定義に沿って、トレーサは対象プログ
ラムの実行動作を追跡し、そのデバッグ実行動作単位
(シーケンス)ごとに、成立(発生)した一連のイベン
トをログ100として記録する。
【0018】図2は、本実施形態に係るログ特徴抽出装
置の処理の流れを説明するためのフローチャートであ
る。このフローチャートに沿って、本実施形態に係るロ
グ特徴抽出の幾つかの処理動作例を説明する。
【0019】まず、本実施形態の装置に与えられるログ
100の一例として、以下に示す7つの動作ログF,T
1〜T6が与えられた場合を仮定する。また、本例では
イベントの種類が「a,b,c,d,e,f,g,h」
と定義されているものとする。動作ログの各々は、これ
ら定義されたイベントのうちのいずれかがその発生順序
に沿って配列(記録)されたものとする。 ログ F : ababcegh ログT1 : adefg ログT2 : abefhefh ログT3 : adefgh ログT4 : abefgh ログT5 : cdefg ログT6 : abefbefg 本実施形態のログ特徴抽出装置に入力された上記7つの
動作ログからなるログ100は、まず、ログ変換される
(ステップS1)。すなわち、ログ変換部1は、これら
7つの動作ログの各々を、例えば以下のルールに則って
変換し、変換ログF’,T1’〜T6’を作成する。
【0020】・ログ中に発生し得るイベントを発生し得
る順序で並べる。 ・2つ以上のイベントからなる部分イベント列が繰り返
されている場合、これを1つにまとめる。ただし部分イ
ベント列の間に他のイベントが挟まれている場合はその
まま残す。 ・各ログにおいて発生したイベントを1に設定する。 ・発生していないイベントを0に設定する。 ログ変換により作成された変換ログF’,T1’〜T
6’を図3に示す。例えば動作ログFから得られた変換
ログF’は「11101011」であるが、これは、ロ
グ変換の基準となるイベント列「abcdefgh」
と、動作ログF「ababcegh」において部分イベ
ント列を纏めた「abcegh」とを比較することに得
られる。
【0021】次に、ステップS2においてイベント発生
確率の計算を行なう。イベント発生確率計算部2は、ロ
グ変換部1が作成した変換ログF’,T1’〜T6’の
全てを参照し、各変換ログにおいてイベントが発生した
か否かを調べることにより、ログ変換の基準としたイベ
ント列「abcdefgh」を構成する各イベントが発
生する確率を計算する。
【0022】例えばイベントaが発生しているは、7つ
の変換ログ中6つであり、当該イベントaの発生確率は
6/7(86%)となる。また、イベントeは、7つの
変換ログ全てにおいて発生しているので、当該イベント
eの発生確率は7/7(100%)となる。このように
して計算した各イベントの発生確率を図4の一覧表およ
び図5の棒グラフに示す。
【0023】次に、ステップS3において、上記イベン
ト列「abcdefgh」を構成する各イベントの稀少
度を計算する。
【0024】ここでいう「稀少度」とは、イベント発生
確率計算部2で計算された各イベントの発生確率に基づ
いて稀少度計算部3が計算する値をいう。稀少度はその
イベントが発生したこと、あるいは発生しなかったこと
が、どれほど珍しい現象であるかを示す。稀少度の値が
小さくなるほどそのイベントは(発生又は非発生が)珍
しいということになる。本実施形態はこのような稀少度
の値をイベント抽出の根拠としている。稀少度は例えば
以下の規則で与えられる。 ・対象ログで発生しているイベントには、イベントの発
生確率×100を与える。
【0025】・対象ログで発生していないイベントに
は、(1−(イベントの発生確率))×100を与え
る。
【0026】対象ログとは、稀少度を計算する際の対象
となるログであり、ここでは上記動作ログF,T1〜T
6のいずれかである。
【0027】例えば、動作ログFを対象ログとしたと
き、この動作ログFにおけるイベントの稀少度を図6の
一覧表および図7の棒グラフにより示す。図6から分か
るように、例えばイベントaは当該動作ログFにおいて
発生しており、その稀少度はその発生確率に相当する8
6となる。また、イベントdは当該動作ログFにおいて
発生しておらず、その稀少度は((1−イベントdの発
生確率))×100=57となる。
【0028】そして、各イベントの稀少度のうち、最も
値が小さいのはイベントfの14である。これは、動作
ログFにおいて、イベントfが発生しなかった事実が、
他のイベントの発生/非発生の事実よりも珍しいことを
意味している。
【0029】したがって、動作ログFについては「イベ
ントfの非発生」がログ特徴として抽出されたことにな
る。この抽出されたログ特徴をログ表示部5が表示する
ことにより(ステップS9)、これからログを精査する
デバッグ作業者15に有益なデバッグ支援情報が提供さ
れる。デバッグ作業者は、動作ログFについて「イベン
トfの非発生」を特に勘案して当該ログFの精査を行え
ば良いという指針を得ることができ、デバッグ作業を効
率的に行うことができるようになる。
【0030】ある実施形態では、稀少度計算部3は、動
作ログF,T1〜T6の全てを対象に上記ログ特徴を抽
出する。本実施形態ではデバッグ作業者15が対象ログ
を指定可能に構成される。すなわち、対象ログ指定部8
を備えており、デバッグ作業者15から対象ログの指定
を受け付ける(ステップS4)。デバッグ作業者15
は、対象ログ指定部8を通じて、動作ログ群F,T1〜
T6のうち「どのログに対して、各イベントの特徴を導
き出すか」を指定できる。
【0031】また、本実施形態は、稀少度に対して閾値
を設定してログ特徴を抽出することも可能に構成され
る。デバッグ作業者15は、閾値抽出設定部9を介して
稀少度に対する所望の閾値を設定する(ステップS
5)。イベント抽出部10は、対象ログ指定部8におい
て指定された対象ログについて、閾値抽出設定部9にお
いて設定された閾値以下の稀少度を有する一つ又は複数
のイベントをその対象ログの特徴として抽出する(ステ
ップS7)。例えば、閾値抽出設定部9において稀少度
30が閾値として与えられた場合、イベント抽出部10
は30以下の稀少度を有するイベントcおよびfが対象
ログFの特徴的イベントとして抽出される。イベントc
は「稀に発生するイベント」、fは「珍しく発生しなか
ったイベント」である。抽出されたこれらイベントは、
ログ表示部5において表示される。
【0032】また、本実施形態は、指定された比較ログ
と対象ログとの差分のログ(差分ログという)を生成
し、この差分ログからログ特徴を抽出可能に構成されて
いる。比較ログ指定部11は、デバッグ作業者15から
比較ログの指定を受け付ける(ステップS6)。ここ
で、デバッグ作業者15が比較ログを指定するのではな
く、本実施形態の装置が、有意な比較を行えるように類
似度の高いログを検索するよう構成してもよい。この場
合、例えば本願と同一出願人による出願に係る特願平1
2−163792号に記載の技術を利用し、対象ログと
の比較に適したログを得て、これを上記比較ログとす
る。イベント抽出部10は、対象ログと比較ログとの差
分ログを生成すると、この差分ログを構成する各イベン
トについて、例えば閾値抽出設定部9において設定され
た閾値以下の稀少度を有するイベントがログ特徴として
抽出(ステップS7)され、ログ表示部5において表示
される(ステップS9)。
【0033】また、本実施形態は、稀少度に基づき抽出
されたイベント群をソートして表示出力することも可能
に構成される。ソート部4は、ログ特徴の抽出条件に応
じて、全ての動作ログのそれぞれのイベント群、対象ロ
グのイベント群、対象ログにおいて閾値以下の稀少度を
有するイベント群、対象ログと比較ログとの差分ログの
イベント群、あるいは差分ログにおいて閾値以下の稀少
度を有するイベント群をソート処理する(ステップS
8)。具体的には、稀少度に沿ってイベント群を昇順に
ソートする。
【0034】例えば対象ログを動作ログFとし、この対
象ログから閾値30以下の稀少度を有するイベント群
{c,f}が抽出されている場合、各イベントの稀少度
はそれぞれ29,14である(図6参照)ので、これを
昇順に並び替えて{f,c}の順番として出力する。ロ
グ表示部5はこのようにソートされたログ特徴を表示す
る(ステップS9)。
【0035】ステップS9において、ログ表示部5は、
ログ特徴として抽出されたイベント群を強調表示した
り、そのイベントの稀少度の値を併せて表示したり、そ
のイベントの発生有無を表示したりする。
【0036】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、デバッグ作業者15から与えられた種々の指定条件
に応じて、ログ100から対象プログラムのデバッグに
有用な特徴(異常動作時の特徴など)を抽出してデバッ
グ作業者15に提示することができる。したがって、デ
バッグ作業者15はログ100の精査を行う際の指針を
得ることができ、デバッグ作業を効率的に行うことがで
きるようになる。
【0037】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を説明する。第2実施形態は、ログに関する条件を
デバッグ作業者が指定した上でログ特徴抽出を行うもの
である。
【0038】図8は、第2実施形態に係るログ特徴抽出
装置の概略構成を示すブロック図である。同装置におい
て、第1実施形態のものと同一の構成要素には同一の参
照符号を付してある。第2実施形態では、第1実施形態
に示した構成に対し、さらに、ログ群100を構成する
複数の動作ログにおいて重複するログを特定する同一パ
ターン特定部6、およびログ群100における動作ログ
の存在比率をデバッグ作業者が指定するためのログ比率
指定部7が付加されている。
【0039】動作ログの準備段階として、以下の動作ロ
グがログ100に記録済みであった場合を仮定する。 ログF : abcabcegh ログT1 : adefg ログT2 : abefh ログT3 : adefg ログT4 : abefghgh 第1実施形態と同様に、第2実施形態においても先ず上
記動作ログF,T1〜T4に対してログ変換部1がログ
変換を行う。ログ変換により得られた変換ログF’,T
1’〜T4’の一覧を図9に示す。
【0040】同一パターン特定部6は、変換ログF’,
T1’〜T4’において、パターンが同一であり重複す
る変換ログを特定する。図9を参照するに、ここでは変
換ログT1’とT3’とが重複するログであると特定さ
れる。なお、変換ログではなく変換前の動作ログから重
複ログを特定するようにしても良い。
【0041】パターンが同一でありログ群100におい
て重複する変換ログの組を一つの集合にまとめると、ロ
グ群100は、以下4つの集合に分類される。
【0042】 {F’} {T1’,T3’} {T2’} {T4’} 上記各変換ログの集合において、重複ログが複数存在す
る場合、代表に1つの要素(ログ)のみを残して他の要
素は削除する。例えば上記変換ログ集合{T1’,T
3’}において、変換ログT1’は代表として残し、T
3’は削除する。
【0043】結果として、ここでは、変換ログF’,T
1’,T2’,T4’の4つがログ群100となる。
【0044】ログ比率指定部7は、対象プログラムを様
々な状況で実行させた場合、各ログが実際にはどれくら
いの割合で存在し得るかの指定をデバッグ作業者15か
ら受け付ける。本実施形態では、ログ100において記
録されているログはF,T1(T3),T2,T4の4
種類であるが、現実にプログラムを様々な状況で実行さ
せると以下のような存在比率と予想されたとする。
【0045】 ログF : 10% ログT1 : 20% ログT2 : 40% ログT4 : 30% このような動作ログの存在比率の指定がなされている場
合、イベント発生確率計算部2は、単純にログ群100
に記録されている動作ログの本数に基くのではなく、与
えられた存在比率を用いて重み付けを行う。上記のよう
に動作ログの存在比率が指定されている場合、重み付け
されたイベント発生率は図10及び図11のようにな
る。なお、図10は、イベント毎の発生確率を示す一覧
表、図11は、これを示す棒グラフである。
【0046】算出されたイベント毎の発生確率に基づ
き、上記第1実施形態と同様に稀少度算出等が行われ、
発生又は非発生が特徴的(稀少)なイベントとしてログ
特徴が抽出される。
【0047】このような第2実施形態によれば、第1実
施形態と同様に、抽出されたログ特徴によりログ100
の精査を行う際の指針を得ることができる。さらに、多
数のデバッグ実行を実際に行って動作ログを収集しなく
ても、これを同一パターンのログの存在比率を指定して
重み付けを行うことに代えることができ、ある程度有効
な精度でログ特徴を抽出できる。したがって、より効率
的にデバッグ作業を行えるようになる。
【0048】以上説明した実施形態は、ソフトウェアと
して実現可能であり、コンピュータに所定の手段を実行
させるための(あるいはコンピュータを所定の手段とし
て機能させるための、あるいはコンピュータに所定の機
能を実現させるための)プログラムとして実施すること
もでき、該プログラムを記録したコンピュータ読取り可
能な記録媒体として実施することもできる。
【0049】なお、この発明の実施の形態で例示した構
成は一例であって、それ以外の構成を排除する趣旨のも
のではなく、例示した構成の一部を他のもので置き換え
たり、例示した構成の一部を省いたり、例示した構成に
別の機能あるいは要素を付加したり、それらを組み合わ
せたりすることなどによって得られる別の構成も可能で
ある。また、例示した構成と論理的に等価な別の構成、
例示した構成と論理的に等価な部分を含む別の構成、例
示した構成の要部と論理的に等価な別の構成なども可能
である。また、例示した構成と同一もしくは類似の目的
を達成する別の構成、例示した構成と同一もしくは類似
の効果を奏する別の構成なども可能である。また、この
発明の実施の形態で例示した各種構成部分についての各
種バリエーションは、適宜組み合わせて実施することが
可能である。また、この発明の実施の形態は、個別装置
としての発明、関連を持つ2以上の装置についての発
明、システム全体としての発明、個別装置内部の構成部
分についての発明、またはそれらに対応する方法の発明
等、種々の観点、段階、概念またはカテゴリに係る発明
を包含・内在するものである。従って、この発明の実施
の形態に開示した内容からは、例示した構成に限定され
ることなく発明を抽出することができるものである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
対象プログラムの実行等において発生した一連のイベン
トを記録した複数のログからログ特徴を抽出する装置、
方法、およびプログラムを提供でき、デバッグ作業の効
率化、容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るログ特徴抽出装置
の概略構成を示すブロック図
【図2】第1実施形態に係るログ特徴抽出装置の動作を
示すフローチャート
【図3】第1実施形態に係るログ変換結果を一覧表によ
り示す図
【図4】第1実施形態に係るイベント毎の発生確率を一
覧表により示す図
【図5】第1実施形態に係るイベント毎の発生確率を棒
グラフにより示す図
【図6】第1実施形態に係るイベント毎の稀少度を一覧
表により示す図
【図7】第1実施形態に係るイベント毎の稀少度を棒グ
ラフにより示す図
【図8】本発明の第2実施形態に係るログ特徴抽出装置
の概略構成を示すブロック図
【図9】第2実施形態に係るログ変換結果を一覧表によ
り示す図
【図10】第2実施形態に係るイベント毎の重み付けさ
れた発生確率を一覧表により示す図
【図11】第2実施形態に係るイベント毎の重み付けさ
れた発生確率を棒グラフにより示す図
【符号の説明】
1…ログ変換部 2…イベント発生確率計算部 3…稀少度計算部 4…抽出イベント群ソート部 5…ログ表示部 6…同一パターン特定部 7…ログ比率指定部 8…対象ログ指定部 9…抽出閾値設定部 10…イベント抽出部 11…比較ログ指定部 15…ユーザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 文隆 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 平山 雅之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5B042 GC02 GC08 HH12 HH20 JJ10 MA08 MA10 MA11 MA14 MC40 NN01 NN08 NN31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連のイベントが記録された複数のログ
    を入力し、所定のイベント列を用いてそれぞれのログを
    変換ログに変換するログ変換手段と、 少なくとも複数の前記変換ログに基づいて、前記イベン
    ト列を構成する各イベントの発生確率をそれぞれ計算す
    るイベント発生確率計算手段と、 前記計算された発生確率に基づいて、前記変換ログを構
    成する各イベントの稀少度を計算する稀少度計算手段
    と、 前記計算された稀少度の大小に基づいて、少なくとも一
    つのイベントをログ特徴として出力する出力手段と、 を具備することを特徴とするログ特徴抽出装置。
  2. 【請求項2】 前記稀少度計算手段により計算された稀
    少度の順で前記ログ特徴をソートするソート手段を具備
    することを特徴とする請求項1に記載のログ特徴抽出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数のログの中からいずれか一つの
    対象ログを指定する対象ログ指定手段を具備し、 前記出力手段は、前記対象ログのイベント列のみについ
    て前記ログ特徴を出力することを特徴とする請求項1又
    は2のいずれか一項に記載のログ特徴抽出装置。
  4. 【請求項4】 稀少度の閾値を指定する閾値指定手段を
    具備し、 前記出力手段は、指定された閾値に基づいて前記ログ特
    徴のイベントを限定して出力することを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか一項に記載のログ特徴抽出装置。
  5. 【請求項5】 前記対象ログと比較するログを指定する
    比較ログ指定手段と、 前記対象ログと前記比較ログとの差分を取得する手段
    と、を具備し、 前記出力手段は前記差分に含まれるイベント列から前記
    ログ特徴を出力することを特徴とする請求項3又は4の
    いずれか一項に記載のログ特徴抽出装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のログの中の少なくともいずれ
    かのログの存在比率を指定するログ比率指定手段を具備
    し、 前記イベント発生確率計算手段は、前記存在比率に応じ
    た重み付けをして当該ログ中の各イベントの発生確率を
    計算することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一
    項に記載のログ特徴抽出装置。
  7. 【請求項7】 パターンが同一である前記変換ログの組
    を特定する同一パターン特定手段と、前記パターンが同
    一である前記変換ログの組のうち、一つを残して他を削
    除する手段と、を具備することを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれかに記載のログ特徴抽出装置。
  8. 【請求項8】 一連のイベントが記録された複数のログ
    を入力するステップと、 所定のイベント列を用いてそれぞれのログを変換ログに
    変換するステップと、 少なくとも複数の前記変換ログに基づいて、前記イベン
    ト列を構成する各イベントの発生確率をそれぞれ計算す
    るステップと、 前記計算された発生確率に基づいて、前記変換ログを構
    成する各イベントの稀少度を計算するステップと、 前記計算された稀少度の大小に基づいて、少なくとも一
    つのイベントをログ特徴として出力するステップと、を
    具備することを特徴とするログ特徴抽出方法。
  9. 【請求項9】 コンピュータを、 一連のイベントが記録された複数のログを入力し、所定
    のイベント列を用いてそれぞれのログを変換ログに変換
    するログ変換手段、 少なくとも複数の前記変換ログに基づいて、前記イベン
    ト列を構成する各イベントの発生確率をそれぞれ計算す
    るイベント発生確率計算手段、 前記計算された発生確率に基づいて、前記変換ログを構
    成する各イベントの稀少度を計算する稀少度計算手段、 前記計算された稀少度の大小に基づいて、少なくとも一
    つのイベントをログ特徴として出力する出力手段、とし
    て機能させるためのログ特徴抽出プログラム。
JP2001060699A 2001-03-05 2001-03-05 ログ特徴を抽出する装置、方法、およびプログラム Pending JP2002259168A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001060699A JP2002259168A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 ログ特徴を抽出する装置、方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001060699A JP2002259168A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 ログ特徴を抽出する装置、方法、およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002259168A true JP2002259168A (ja) 2002-09-13

Family

ID=18920085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001060699A Pending JP2002259168A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 ログ特徴を抽出する装置、方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002259168A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6865508B2 (en) * 2001-12-28 2005-03-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Log analysis method and recording medium storing log analysis program
JP2008257411A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Hitachi Ltd ディスク制御システム
JP2017126283A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 富士通株式会社 検知プログラム、検知方法および検知装置
WO2018216100A1 (ja) * 2017-05-23 2018-11-29 日本電気株式会社 行動分析システム、行動分析方法及び記録媒体
WO2018235252A1 (ja) * 2017-06-23 2018-12-27 日本電気株式会社 分析装置、ログの分析方法及び記録媒体

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6865508B2 (en) * 2001-12-28 2005-03-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Log analysis method and recording medium storing log analysis program
JP2008257411A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Hitachi Ltd ディスク制御システム
JP2017126283A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 富士通株式会社 検知プログラム、検知方法および検知装置
WO2018216100A1 (ja) * 2017-05-23 2018-11-29 日本電気株式会社 行動分析システム、行動分析方法及び記録媒体
JPWO2018216100A1 (ja) * 2017-05-23 2019-12-26 日本電気株式会社 行動分析システム、行動分析方法及び記録媒体
US11574210B2 (en) 2017-05-23 2023-02-07 Nec Corporation Behavior analysis system, behavior analysis method, and storage medium
WO2018235252A1 (ja) * 2017-06-23 2018-12-27 日本電気株式会社 分析装置、ログの分析方法及び記録媒体
JPWO2018235252A1 (ja) * 2017-06-23 2020-04-16 日本電気株式会社 分析装置、ログの分析方法及び分析プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shehady et al. A method to automate user interface testing using variable finite state machines
US6865508B2 (en) Log analysis method and recording medium storing log analysis program
Eick et al. Graphical analysis of computer log files
CN109992476B (zh) 一种日志的分析方法、服务器及存储介质
JP2002259168A (ja) ログ特徴を抽出する装置、方法、およびプログラム
JP3182111B2 (ja) プログラムテスト支援装置
JP6244274B2 (ja) 相関ルール分析装置および相関ルール分析方法
JP3997495B2 (ja) ソフトウェア解析装置及びソフトウェア解析方法
US8478575B1 (en) Automatic anomaly detection for HW debug
JP4630489B2 (ja) ログ比較デバッグ支援装置および方法およびプログラム
JP3105279B2 (ja) プログラム単体テストデータ生成方法
US6904426B2 (en) Method, computer program product, and system for the generation of transaction screen displays from a hierarchical database management log utilizing a batch terminal simulator
CN109992475B (zh) 一种日志的处理方法、服务器及存储介质
US20100153790A1 (en) Performance trouble isolation support apparatus
JP6036089B2 (ja) データ遷移トレース装置、データ遷移トレース方法、及び、データ遷移トレースプログラム
JP2005025786A (ja) ログ解析方法、ログ解析プログラム
WO2021070512A1 (ja) 故障ツリー生成装置及びその方法
JP5718256B2 (ja) システム性能解析装置、システム性能解析方法、およびシステム性能解析プログラム
CN111240882B (zh) 检测异常状态的方法及系统
JPS59178505A (ja) システムの異常診断方式
JP3077627B2 (ja) デバッグ方法およびデバッグプログラムを記録する記録媒体
JP4663526B2 (ja) 帳票作成支援装置、帳票作成支援方法、および帳票作成支援プログラム
JPH0659937A (ja) ロードモジュール単体テスト支援装置
Riley Monitoring ATLAS Muon-to-Central-Trigger Interface and P-BEAST data
CN114371984A (zh) 脚本审核的方法、装置及计算设备