JP2002258904A - 非線形制御対象のフィードバック制御方法 - Google Patents

非線形制御対象のフィードバック制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧シリンダ等の非線形制御対象による位置
制御を高精度化する。 【解決手段】 モデル追従制御系を、ゲイン34と積分
要素である規範モデル36とによって閉ループを構成す
る外乱オブザーバ37とする。フィードバック制御器2
8の入力を位置指令値θと位置検出値θとの偏差と
し、フィードバック制御器28の出力uと外乱オブザ
ーバ37の出力との加算結果を非線形制御対象26への
操作量uとし、この操作量uと外乱オブザーバゲイ
ンLの出力との偏差を規範モデル36の入力とし、その
出力と位置検出値θとの偏差をゲイン34の入力とす
る。フィードバック制御器28を比例調節器により構成
してそのゲインKをK=J/σ(Jは前記規範モデルの
積分定数、σは目標とする制御応答の時定数)とし、か
つ、|PL|≫1、|Js/L|≪1となるように定め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非線形制御対象で
ある油圧シリンダによる位置決め制御などに適用され
る、非線形制御対象のフィードバック制御方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来技術として、油圧シリンダを
用いてアームの角度を制御する位置決め制御の例を示
す。図4は、直線動作する油圧シリンダによりアーム角
度を制御する位置決め制御の実験装置である。同図にお
いて、51は油圧シリンダ、52は油圧シリンダ51の
基準位置、53は油圧シリンダ51により駆動されるア
ーム、54はアーム53の回転軸であり、M(mm)は
油圧シリンダ51の長さ(基準位置52からアーム53
までの長さ)、θ(deg.)はアーム53の角度(回
転軸54と基準位置52とを結んだ線とアーム53との
間の角度)である。
【0003】この実験装置ではアーム角度θを12bi
tのエンコーダにより検出しており、アーム角度θは、
油圧シリンダ51の長さMから数式1により求められ
る。
【0004】
【数1】
【0005】数式1によれば、この実験装置はMとθと
の間に非線形性を持ち、従来ではこの非線形性を解決す
るために、角度指令値及び角度検出値を数式1によりシ
リンダ長さ指令値及び検出値に変換し、フィードバック
制御を行っている。図7はこの従来のフィードバック制
御ブロック図であり、11,17は角度−長さ変換器、
12,14,16は加算器、13はゲインKを有するフ
ィードバック制御器、15は油圧シリンダ51及びアー
ム53からなる制御対象、θはアーム53の角度指令
値、Mは油圧シリンダ51の長さ指令値、θはアーム
53の角度検出値、Mは油圧シリンダ51の長さ検出
値、dは外乱、nは観測ノイズを示す。
【0006】このフィードバック制御系では、数式1に
よる角度−長さの変換精度が悪ければ、位置制御応答は
アーム53の姿勢(角度)に依存してしまう。また、油
圧シリンダ51自身も、動作方向や負荷の大きさにより
特性が変わる非線形性を有しているが、従来技術では、
この非線形性を無視している。このため、油圧シリンダ
51の動作方向や負荷の大きさにより位置制御応答が変
化してしまう欠点がある。
【0007】図8,図9に、従来技術による図4の実験
装置での制御例を示す。図8は、角度指令値を60→1
25deg.と変化させた場合のランプ応答であり、図
9は同じく125→60deg.と変化させた場合のラ
ンプ応答である。図8,図9のいずれも、1段目が油圧
シリンダ51を駆動するバルブに対する電圧指令値
、2段目が角度指令値θ、3段目が角度検出値
θ、4段目が角度偏差(θ−θ)である。
【0008】図7に示したフィードバック制御器13
は、例えば比例調節器であり、角度指令値θから角度
検出値θまでをオーバーシュートのない一次遅れ要素と
して調整している。このため、ランプ応答では、角度偏
差が一次遅れ要素にステップ入力した時の出力波形と同
一となり、図8,図9とも角度偏差はこのようになって
いる。ただし、図8,図9において角度偏差の大きさが
それぞれ約3.5deg,約4.2degと異なった値
になっているが、これは油圧シリンダのバルブに対する
電圧指令値からシリンダ速度までのゲインがシリンダの
動作方向の正逆で異なっているためである。
【0009】このように従来の制御方法では、油圧シリ
ンダの非線形性により位置制御応答が変化してしまう欠
点がある。そこで本発明は、油圧シリンダの直線運動を
アーム角度に変換するような非線形制御対象において所
望の応答を容易に得ることができるようにした非線形制
御対象のフィードバック制御方法を提供しようとするも
のである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、操作量が入力される規範モ
デル(伝達関数をPとする)と、この規範モデルの出
力と非線形制御対象(伝達関数をPとする)の出力との
偏差が入力されるゲインLと、このゲインLの出力と前
記操作量との和に外乱dを加えた信号が入力される非線
形制御対象とから構成されるモデル追従制御系を対象と
して、モデル化誤差Δを用いて非線形制御対象をP
(1+Δ)と表し、Pに対して目標の制御応答を得
るようにフィードバック制御器(ゲインをKとする)を
設計するフィードバック制御系において、このフィード
バック制御系が目標とする制御応答の時定数σに対し
て、前記モデル追従制御系が必要とする制御帯域をω=
α/σと定め(αは係数)、前記ωより低い周波数領域
で|PL|≫1,|LP|≫1,|L|≫1となり、
かつ、|Δ|≦|R|である関数Rと相補感度関
数T(=P(1+KP −1K)とを用いて‖R
T‖<1となるように規範モデルの伝達関数P及びゲ
インLを定めるものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1に記載し
た非線形制御対象のフィードバック制御方法において、
非線形制御対象が油圧シリンダによりアームを駆動して
その角度を制御する位置決め制御装置であることを特徴
とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2に記載し
た非線形制御対象のフィードバック制御方法において、
前記モデル追従制御系を、外乱オブザーバゲインLと積
分要素である規範モデル(伝達関数をPとする)とに
よって閉ループを構成する外乱オブザーバとし、前記フ
ィードバック制御器の入力を位置決め制御装置の位置指
令値θと位置検出値θとの偏差とし、前記フィードバ
ック制御器の出力uと外乱オブザーバの出力との加算
結果を非線形制御対象への操作量uとし、この操作量
と外乱オブザーバゲインLの出力との偏差を前記規
範モデルの入力とし、この規範モデルの出力と位置検出
値θとの偏差を外乱オブザーバゲインLの入力とすると
共に、前記フィードバック制御器を比例調節器により構
成してそのゲインKをK=J/σ(Jは前記規範モデル
の積分定数、σは目標とする制御応答の時定数)とし、
かつ、|PL|≫1、|Js/L|≪1となるように定
めるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。本実施形態では、従来のような油圧シリ
ンダの長さとアーム角度との変換を行わずに、油圧シリ
ンダ等の位置決め制御にモデル追従制御を導入し、フィ
ードバック制御器をモデル追従の規範モデルに対して設
計するようにした。ここで、モデル追従(モデル・フォ
ロイング)とは、例えば「制御システム設計」(金井喜
美雄著,1982年,槇書店発行)p90〜p116の第4
章「モデル・フォロイング制御システムの設計」に記載
されているように、設計者が要求する性能またはプラン
トの動特性を予め規範モデルとして規定し、このモデル
に一致するようにプラント等の動特性を修正する制御法
則を決定することを指す。
【0014】まず、図1に示すようなモデル追従制御系
を考える。図において、21は規範となるモデル(伝達
関数をPとする)、22,24,25は加算器、23
はモデル追従ゲイン(ゲインをLとする)、26は制御
対象(伝達関数をPとする)、uは操作量、dは外
乱、yは出力である。このようなモデル追従制御系は、
外乱オブザーバ、2自由度ロバストサーボ系等と等価な
ものであり、多軸マニピュレータの運動制御方法として
既に知られている。
【0015】ここで、フィードバック制御が目標とする
制御応答を時定数σとすると、このσに対して、モデル
追従が必要とする制御帯域をω=α/σとして定め(α
は経験的に4以上あれば十分な係数である)、ωより低
い周波数領域で|PL|≫1、|LP|≫1、|L|
≫1となるようにモデル21の伝達関数P、モデル追
従ゲインLを求める。まず、図1において、制御対象出
力yは数式2によって表される。
【0016】
【数2】 y=(1+PL)−1{P(LP+1)u+Pd}
【0017】いま、数式2の右辺の分母、分子をPLで
割ると、数式3が得られる。
【0018】
【数3】
【0019】数式3において、|PL|≫1とすると、
数式4を得る。
【0020】
【数4】
【0021】数式4の右辺第1項の分母、分子をLP
で割ると、数式5を得る。
【0022】
【数5】
【0023】数式5において、|LP|≫1であれ
ば、数式6が成り立つ。
【0024】
【数6】
【0025】数式6において、|L|≫1であれば、数
式7が成り立ち、出力yが操作量u 及びモデルの伝達
関数Pに依存するモデル追従制御系を実現することが
できる。
【0026】
【数7】y=P
【0027】いま、数式2を数式8により表すものとす
ると、数式8におけるΔ,Δは数式9,数式10と
なる。
【0028】
【数8】y=P(1+Δ)u+Δ
【0029】
【数9】Δ=P −1(1+PL)−1(P−P)
【0030】
【数10】Δ=(1+PL)−1
【0031】ここで、数式9で示されるΔをモデル化
誤差とする。次に、モデル追従制御系に対するフィード
バック制御器を、モデルPに対して目標の応答が得ら
れるように設計する。図2は、モデル追従のフィードバ
ック制御系を示す制御ブロック図である。図において、
27,30は加算器、28は比例調節器からなるフィー
ドバック制御器(ゲインK)、29はモデル化誤差Δ
を含む制御対象を示す。また、rは出力指令値である。
【0032】図2におけるフィードバックループでは、
相補感度関数であるT=P(1+KP)−1Kを用い
て、‖RT‖<1となるようにして安定性を保証す
る。ここで、Rは、モデル化誤差Δ(P=P (1+
Δ))に対して|Δ|≦|R|となるような関数で
ある。
【0033】次に、モデル追従によるフィードバック制
御を油圧サーボ系の位置決め制御に適用し、図4の直線
動作する油圧シリンダによりアーム角度の位置制御(角
度制御)を行う場合の実施形態を説明する。図3はこの
実施形態の制御ブロック図を示しており、24,25,
31,32,33,35は加算器、26は油圧シリンダ
及びアームからなる制御対象(伝達関数P)、28は比
例調節器からなるフィードバック制御器(ゲインK)で
ある。
【0034】また、37は外乱オブザーバであり、上記
加算器33,35と、外乱オブザーバゲイン34(スカ
ラー量であり、Lとする)及び規範モデル36(図1に
おける規範モデル21に相当)から構成されている。こ
こで、規範モデル36は、構造が簡単な積分要素(伝達
関数は1/Js)とする。なお、積分定数Jはモデル追
従の条件によって後述のように決定する。
【0035】更に図3において、θはアームの角度指
令値、uはフィードバック制御器28の出力、u
油圧シリンダを駆動するバルブに対する電圧指令値、d
は外乱、θはアームの角度検出値、nは観測ノイズであ
る。
【0036】上記フィードバック制御器28の入力は角
度指令値θと角度検出値θとの偏差とし、フィードバ
ック制御器28の出力uと外乱オブザーバ37の出力
とを加算したものを制御対象26に対する操作量(電圧
指令値)uとする。また、外乱オブザーバ37におい
て、上記操作量uとオブザーバゲイン34の出力との
差をモデル36の入力とし、このモデル36の出力と角
度検出値θとの偏差をオブザーバゲイン34の入力とす
る。
【0037】図3におけるフィードバック制御器28の
出力uから角度検出値θまでの関係を求めると、数式
11のようになる。
【0038】
【数11】
【0039】ここで、Pはuからθまでの非線形制御
対象をまとめたものである。これより、|PL|≫1,
|Js/L|≪1がモデル追従の条件となる。すなわ
ち、この条件下で数式12が成立するので、非線形制御
対象Pの線形化が達成される。
【0040】
【数12】θ=(1/Js)u1 +(1/L)d
【0041】なお、Pは虚軸に極を持っているため、s
→0でも数式12が成立する。このためフィードバック
制御器28を比例調節器としても定常偏差は生じない。
ここでは、フィードバック制御器28として比例調節器
を用いることにより、角度制御を一次遅れで実現してい
る。すなわち、目標とする角度制御の応答時間を時定数
σによって定め、フィードバック制御器28のゲインを
K=J/σとすると、数式13が得られる。
【0042】
【数13】
【0043】モデル追従が必要とする制御帯域は、目標
とする制御応答の時定数σに対してω=α/σとなる。
ここで、αは経験的に4以上あれば十分な係数である。
【0044】次いで、図3に示したフィードバック制御
系の安定性について考察する。フィードバックループの
安定性は、前述したように、相補感度関数T=P(1
+KP)−1Kを用いて、‖RT‖<1となればよ
い。Rは、モデル化誤差Δ(P=P(1+Δ))に
対して|Δ|≦|R|となるような関数である。P
=1/Js,K=J/σとすると、数式14が得られ
る。
【0045】
【数14】
【0046】次に、図4の実験装置における角度θと長
さMとの間には前述の数式1に示す非線形性があり、油
圧シリンダ51の駆動はバルブへ−10〜10Vの電圧
を印加することにより行うものとする。この電圧指令u
とMとの間には、およそ数式15に示す関係がある。
なお、油圧シリンダ自体も非線形性を有しており、動作
点によって速度vが変動する。ここでは、v=5〜20
の範囲の値をとる。
【0047】
【数15】
【0048】まず、Mとθとの関係を線形化する。数式
1を変形して、数式16が得られる。
【0049】
【数16】340181−M=177533cosθ
【0050】数式16の両辺を微分すると、数式17が
得られる。
【0051】
【数17】−2MdM=−177533sinθdθ
【0052】数式17を変形し、更に図4におけるM,
θの値を代入すると、数式18を得る。
【0053】
【数18】
【0054】数式18及び数式15から、数式19を得
る。なお、数式19におけるθ+εは外乱とみなす。
【0055】
【数19】
【0056】従って、伝達関数Pは数式20によって表
される。
【0057】
【数20】
【0058】モデル化誤差Δは、P=P(1+
Δ)より、数式21となる。なお、数式21におい
て、B=1−AJ=−0.25〜0.99966であ
る。
【0059】
【数21】
【0060】ここで、|Δ|≦RとなるRを選ぶ
と、数式22が得られ、RTは数式23で表される。
【0061】
【数22】
【0062】
【数23】
【0063】従って、明らかに‖RT‖<1となり、
フィードバックループは安定であることがわかる。
【0064】次いで、前述の図4の実験装置を対象とし
た本実施形態による実験結果を説明する。図5は、角度
指令値を60→125degと変化させた場合のランプ
応答であり、図6は同じく125→60degと変化さ
せた場合のランプ応答である。図5,図6のいずれも、
1段目が油圧シリンダ51を駆動するバルブに対する電
圧指令値u、2段目が角度指令値θ、3段目が角度
検出値θ、4段目が角度偏差(θ−θ)である。
【0065】本実施形態では、角度指令値θから角度
検出値θまでをオーバーシュートのない一次遅れ要素と
して調整している。このため、ランプ応答では、角度偏
差が一次遅れ要素にステップ入力を加えた時の出力波形
と同一になる。実際上、図5,図6とも角度偏差はこの
ようになっている。従来技術によれば、図8,図9に示
したように角度偏差の大きさがそれぞれ約3.5de
g、約4.2degと異なった値になったのに対し、本
実施形態では、図5,図6とも角度偏差は約3.5de
gとなっている。これにより、本実施形態では油圧シリ
ンダ自体の非線形性まで十分対応できていることが確認
できる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、油圧サー
ボ系の位置決め制御のような非線形制御対象において所
望の応答を容易に得ることができ、その結果、複数軸を
有する大型マニピュレータなどの各アクチュエータの揃
速性(制御応答を一致させること)を向上させ、直線性
の良い位置制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すモデル追従制御系の制
御ブロック図である。
【図2】モデル追従のフィードバック制御系を示す制御
ブロック図である。
【図3】モデル追従によるフィードバック制御を油圧サ
ーボ系の位置決め制御に適用した場合の制御ブロック図
である。
【図4】従来技術及び本発明が適用される実験装置の説
明図である。
【図5】本発明の実施形態における制御応答を示す図で
ある。
【図6】本発明の実施形態における制御応答を示す図で
ある。
【図7】従来技術を示すブロック線図である。
【図8】従来技術による制御応答を示す図である。
【図9】従来技術による制御応答を示す図である。
【符号の説明】
22,24,25,27,30,31,32,33,3
5 加算器 21,36 規範モデル 23 モデル追従ゲイン 28 フィードバック制御器 29 制御対象 34 外乱オブザーバゲイン 37 外乱オブザーバ
フロントページの続き (72)発明者 吉村 哲治 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 田中 光一 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 5H004 GA17 GB16 HA07 HB07 JB22 KB03 KB13 KB16 KB32 KC18 KC34 KC35 LA05 LA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作量が入力される規範モデル(伝達関
    数をPとする)と、この規範モデルの出力と非線形制
    御対象(伝達関数をPとする)の出力との偏差が入力さ
    れるゲインLと、このゲインLの出力と前記操作量との
    和に外乱dを加えた信号が入力される非線形制御対象と
    から構成されるモデル追従制御系を対象として、モデル
    化誤差Δを用いて非線形制御対象をP(1+Δ
    と表し、Pに対して目標の制御応答を得るようにフィ
    ードバック制御器(ゲインをKとする)を設計するフィ
    ードバック制御系において、 このフィードバック制御系が目標とする制御応答の時定
    数σに対して、前記モデル追従制御系が必要とする制御
    帯域をω=α/σと定め(αは係数)、前記ωより低い
    周波数領域で|PL|≫1,|LP|≫1,|L|≫
    1となり、かつ、|Δ|≦|R|である関数R
    相補感度関数T(=P(1+KP −1K)とを用
    いて‖RT‖<1となるように規範モデルの伝達関数
    及びゲインLを定めることを特徴とする非線形制御
    対象のフィードバック制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した非線形制御対象のフ
    ィードバック制御方法において、 非線形制御対象が油圧シリンダによりアームを駆動して
    その角度を制御する位置決め制御装置であることを特徴
    とする非線形制御対象のフィードバック制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した非線形制御対象のフ
    ィードバック制御方法において、 前記モデル追従制御系を、外乱オブザーバゲインLと積
    分要素である規範モデル(伝達関数をPとする)とに
    よって閉ループを構成する外乱オブザーバとし、前記フ
    ィードバック制御器の入力を位置決め制御装置の位置指
    令値θと位置検出値θとの偏差とし、前記フィードバ
    ック制御器の出力uと外乱オブザーバの出力との加算
    結果を非線形制御対象への操作量uとし、この操作量
    と外乱オブザーバゲインLの出力との偏差を前記規
    範モデルの入力とし、この規範モデルの出力と位置検出
    値θとの偏差を外乱オブザーバゲインLの入力とすると
    共に、 前記フィードバック制御器を比例調節器により構成して
    そのゲインKをK=J/σ(Jは前記規範モデルの積分
    定数、σは目標とする制御応答の時定数)とし、かつ、
    |PL|≫1、|Js/L|≪1となるように定めるこ
    とを特徴とする非線形制御対象のフィードバック制御方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008097390A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Fuji Electric Systems Co Ltd むだ時間を含む制御対象に適用するモデル追従制御装置
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CN114738338A (zh) * 2022-04-27 2022-07-12 浙江大学 一种面向水下多自由度液压机械臂的滑模控制方法
JP7448692B2 (ja) 2020-12-07 2024-03-12 燕山大学 非対称サーボ油圧位置追跡システムのための低複雑度制御方法

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