JP2002258024A - 回折光学素子とその製造方法、及び該回折光学素子を有する光学系、観察装置、撮像素子及び撮像装置 - Google Patents

回折光学素子とその製造方法、及び該回折光学素子を有する光学系、観察装置、撮像素子及び撮像装置

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JP2002258024A
JP2002258024A JP2001057715A JP2001057715A JP2002258024A JP 2002258024 A JP2002258024 A JP 2002258024A JP 2001057715 A JP2001057715 A JP 2001057715A JP 2001057715 A JP2001057715 A JP 2001057715A JP 2002258024 A JP2002258024 A JP 2002258024A
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diffractive optical
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lens
diffraction gratings
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Taku Konuma
卓 小沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度な貼りあわせを、効率よく行うことがで
き、生産性を向上することが可能な回折光学素子とその
製造方法、及び該回折光学素子を有する光学系、観察装
置、撮像素子及び撮像装置を提供する。 【解決手段】レンズ作用を有する少なくとも2つの回折
格子が積層された回折光学素子において、前記回折格子
の各々の光学性能に影響のない位置に、凸部または凹部
が設けられ、前記凸部または凹部で嵌合可能に構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回折光学素子とそ
の製造方法、及び該回折光学素子を有する光学系、観察
装置、撮像素子及び撮像装置に関し、特にレンズ作用を
有する回折光学素子においての高精度位置決めのための
嵌合形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回折光学素子には、回折構造が、プリズ
ムとして作用するものやレンズとして作用するものなど
がある。このうちレンズとして作用する回折型光学素子
は、回折型レンズと呼ばれており色収差の補正をする撮
影レンズなどに使われる。回折型レンズは、ガラスや光
透過性の樹脂の屈折率と表面形状が光学的な状態を決め
る従来のレンズとは異なり、レンズ表面に形成された回
折格子パターンに光が入射し、回折現象により、入射光
が一点に集まるレンズ作用を利用している。ところで、
従来の回折型レンズはカメラ等の製造工程において、特
開平10−274705号公報のように、レンズ作用を
有する回折光学素子において、レンズ表面の中心部に突
起部または凹陥部を設けたものとして、レンズホルダに
装着する際、該突起部または凹陥部を中心部の位置合せ
や、測定の基準として使用することができるようにして
いる。前記突起部または凹陥部は、顕微鏡等の光学拡大
装置により視覚的に検出可能な形状に形成することによ
り、目視検出を容易にすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−274705号公報のように、目視により、レン
ズホルダに対して、回折型レンズを調整していたので
は、非常に効率が悪い。つまり、自動調整することによ
り、生産性を上げることが必要である。また、特開平1
0−274705号公報のように、レンズ1枚のみをレ
ンズホルダに装着するのであればアライメントマークを
レンズ中央部に構成してもよいが、回折光学素子は、単
一波長の回折に使われるため、カメラレンズなどでは、
通常、複数枚の回折型レンズを貼り合わせ、可視域の回
折効率を向上させる手法がとられている。そこで、複数
枚の回折型レンズを貼り合わせるには、特開平10−2
74705号公報のように、複数枚のレンズのアライメ
ントマークが、レンズ中心にあると、調整中にマーク同
士が重なり合い、高精度に(2μm以下)位置があって
いるかどうかが確認しにくくなる。また、自動調整する
際に、アライメントマークの検出をCCDカメラで行っ
て、画像処理を施すが、アライメントマークが、レンズ
中心にあると、調整段階で、アライメントマーク同士
が、重なり合ってしまうと検出が非常に難しくなるとい
う点でも問題がある。
【0004】そこで、本発明は、上記課題を解決し、高
精度な貼りあわせを、効率よく行うことができ、生産性
を向上することが可能な回折光学素子とその製造方法、
及び該回折光学素子を有する光学系、観察装置、撮像素
子及び撮像装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、つぎの(1)〜(32)のように構成し
た回折光学素子とその製造方法、及び該回折光学素子を
有する光学系、観察装置、撮像素子及び撮像装置を提供
するものである。 (1)レンズ作用を有する少なくとも2つの回折格子が
積層された回折光学素子において、前記回折格子の各々
の光学性能に影響のない位置に、凸部または凹部が設け
られ、前記凸部または凹部で嵌合可能に構成されている
ことを特徴とする回折光学素子。 (2)前記回折光学素子は、前記凸部または凹部を嵌合
状態で貼り合わせることによって構成されていることを
特徴とする上記(1)に記載の回折光学素子。 (3)前記貼り合わせが、接着剤によって行われている
ことを特徴とする上記(1)または上記(2)に記載の
回折光学素子。 (4)前記凸部または凹部は、前記回折格子と同心円に
成形されており、前記少なくとも2つの回折格子が嵌合
した状態でその中心位置が合致することを特徴とする上
記(1)〜(3)のいずれかに記載の回折光学素子。 (5)前記凸部または凹部は、テーパ状になっているこ
とを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の
回折光学素子。 (6)前記凸部または凹部の嵌合すきまは、前記少なく
とも2つの回折格子を構成する光硬化性樹脂上に塗布さ
れた反射防止膜の膜厚を考慮して設定されていることを
特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の回折
光学素子。 (7)前記回折光学素子は、前記少なくとも2つの回折
格子に温度差を持たせた後、前記凸部または凹部を嵌合
状態にして形成されていることを特徴とする上記(1)
〜(6)のいずれかに記載の回折光学素子。 (8)前記凸部または凹部が、前記回折格子の各々のレ
ンズ作用面の中心部に設けられていることを特徴とする
上記(1)〜(7)のいずれかに記載の回折光学素子。 (9)前記凸部または凹部は、光学性能に影響のないレ
ンズ作用面の中心から所定の範囲内に設定されているこ
とを特徴とする上記(8)に記載の回折光学素子。 (10)前記所定の範囲が、レンズ作用面の中心から半
径15μm以内に設定されていることを特徴とする上記
(9)に記載の回折光学素子。 (11)前記回折格子の一方の回折格子には、レンズ作
用面の中心部以外の位置にも、凸部または凹部が設けら
れていることを特徴とする上記(8)〜(10)のいず
れかに記載の回折光学素子。 (12)前記レンズ作用面の中心部以外に設けられてい
る凸部または凹部は、前記少なくとも2つの回折格子の
中心位置が合致した状態で、光軸方向から見て重なり合
わない位置に形成されていることを特徴とする上記
(8)〜(11)のいずれかに記載の回折光学素子。 (13)前記レンズ作用面の中心部以外の部位に設けら
れている凸部または凹部が、レンズ作用面の中心に対し
て点対称に少なくとも2ヶ以上の円形状で構成されてい
ることを特徴とする上記(8)〜(12)のいずれかに
記載の回折光学素子。 (14)前記凸部または凹部が、前記回折格子の各々の
光学性能に影響のないレンズ作用面の外周部に設けられ
ていることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか
に記載の回折光学素子。 (15)レンズ作用を有する少なくとも2つの回折格子
が積層された回折光学素子において、前記回折格子の各
々の光学性能に影響のない位置に、凸部または凹部を形
成し、これらの凸部または凹部を用いて互いの位置合わ
せをしながら嵌合状態として、前記回折光学素子を製造
することを特徴とする回折光学素子の製造方法。 (16)前記回折光学素子は、前記凸部または凹部を嵌
合状態で貼り合わせることによって形成することを特徴
とする上記(15)に記載の回折光学素子の製造方法。 (17)前記貼り合わせが、接着剤によって行われるこ
とを特徴とする上記(15)または上記(16)に記載
の回折光学素子の製造方法。 (18)前記凸部または凹部は、前記回折格子と同心円
に成形され、前記少なくとも2つの回折格子が嵌合した
状態でその中心位置が合致するように形成されることを
特徴とする上記(15)〜(17)のいずれかに記載の
回折光学素子の製造方法。 (19)前記凸部または凹部は、テーパ状に形成される
ことを特徴とする上記(15)〜(18)のいずれかに
記載の回折光学素子の製造方法。 (20)前記凸部または凹部の嵌合すきまが、前記少な
くとも2つの回折格子を構成する光硬化性樹脂上に塗布
された反射防止膜の膜厚を考慮して形成されることを特
徴とする上記(15)〜(19)のいずれかに記載の回
折光学素子の製造方法。 (21)前記回折光学素子は、前記少なくとも2つの回
折格子に温度差を持たせた後、前記凸部または凹部を嵌
合状態にして形成されることを特徴とする上記(15)
〜(20)のいずれかに記載の回折光学素子の製造方
法。 (22)前記凸部または凹部が、前記回折格子の各々の
レンズ作用面の中心部に形成されることを特徴とする上
記(15)〜(21)のいずれかに記載の回折光学素子
の製造方法。 (23)前記凸部または凹部は、光学性能に影響のない
レンズ作用面の中心から所定の範囲内に設定されること
を特徴とする上記(22)に記載の回折光学素子の製造
方法。 (24)前記所定の範囲が、レンズ作用面の中心から半
径15μm以内に設定されることを特徴とする上記(2
3)に記載の回折光学素子の製造方法。 (25)前記回折格子の一方の回折格子には、レンズ作
用面の中心部以外の位置にも、凸部または凹部が形成さ
れることを特徴とする上記(22)〜(24)のいずれ
かに記載の回折光学素子の製造方法。 (26)前記レンズ作用面の中心部以外に設けられてい
る凸部または凹部は、前記少なくとも2つの回折格子の
中心位置が合致した状態で、光軸方向から見て重なり合
わない位置に形成されることを特徴とする上記(22)
〜(25)のいずれかに記載の回折光学素子の製造方
法。 (27)前記レンズ作用面の中心部以外の部位に設けら
れている凸部または凹部が、レンズ作用面の中心に対し
て点対称に少なくとも2ヶ以上の円形状に形成されるこ
とを特徴とする上記(22)〜(26)のいずれかに記
載の回折光学素子の製造方法。 (28)前記凸部または凹部が、前記回折格子の各々の
光学性能に影響のないレンズ作用面の外周部に形成され
ることを特徴とする上記(15)〜(21)のいずれか
に記載の回折光学素子の製造方法。 (29)上記(1)〜(14)のいずれかに記載の回折
光学素子、または上記(15)〜(28)のいずれかに
記載の回折光学素子の製造方法によって製造された回折
光学素子を有することを特徴とする光学系。 (30)上記(29)に記載の光学系を有することを特
徴とする観察装置。 (31)上記(1)〜(14)のいずれかに記載の回折
光学素子、または上記(15)〜(28)のいずれかに
記載の回折光学素子の製造方法によって製造された回折
光学素子を有することを特徴とする撮像素子。 (32)上記(31)に記載の撮像素子を有することを
特徴とする撮像装置。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態においては、
上記構成を適用することで、例えば、少なくとも2つの
回折格子を重ね合わせて回折光学素子を構成するに際し
て、これら回折格子を自動調芯する場合に、前記した回
折格子に形成された凸部または凹部をアライメントマー
クとしてCCD検出することが可能となり、画像処理に
より容易に位置合わせをして、高精度な貼りあわせを効
率よく行うことができ、生産性を向上することが可能と
なる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。図1は、本実施例に関わる回折光学素
子としての積層型回折型レンズの接合形態を表してい
る。この図に示す回折型レンズ1の構成は、2、3がガ
ラスレンズ、4、5が、光硬化性樹脂で、ガラスレンズ
に接着されている。また、この光硬化性樹脂は、ガラス
レンズに接着される工程で、同時に、切削加工により回
折格子が形成される金型により、9、10のように多数
の回折格子が同心円状に形成されている。また、各々の
レンズ2、3には、この同心円状に形成される回折格子
と、同心円に嵌合部分11、12が形成され、図2に示
すように、嵌合寸法は、φD1、φD2のようになって
いる。
【0008】例えば、回折効率が、95%以上になるよ
うに嵌合すきま(φD2−φD1=2μm)は、2μm
に設定されている。この嵌合すきま2μmは、樹脂4、
5に対して、反射防止膜塗布後のすきま寸法であり、樹
脂4、5の成形は、反射防止膜の膜厚1μm程度を考慮
して成形してある。同心円上に多数形成される回折格子
の最も内側の回折格子を第一輪帯と呼び、この第一輪帯
内かつ、光学性能に影響のないレンズ中心部の嵌合部分
でかつ、アライメントマーク11、12から仮想中心
2’、3’(図10)を求め、位置合わせを行う。ま
た、これらの多数の格子先端高さは、同心円外の光学性
能には寄与しない位置であるレンズ外周部6、7を密着
させ、接着剤8により、固定する。ただし、この高さだ
し以外にも、前もって、金型寸法は、光硬化樹脂の成形
寸法を考慮して切削加工されている。
【0009】図4は、本実施例の回折型レンズの位置を
合わせ、接合するための方法及び装置概要である。2、
3はガラスレンズ、20は、ガラスレンズ3を保持位置
決めするための保持機能で、図示しないシリンダユニッ
トにより駆動される。また、この保持機能は、図示しな
いシリンダユニットにより、レンズ3をレンズ2に対し
て、上下動可能になっている。21、22は、ガラスレ
ンズに成形された嵌合アライメントマーク11、12を
検出するための光学系であり、画像処理装置に検出デー
タを送るためのCCDカメラ、嵌合アライメントマーク
を照明するための落射照明などからなる。
【0010】23、24は、ガラスレンズ2を保持し、
嵌合アライメントマーク11、12をもとに、ガラスレ
ンズ2をガラスレンズ3に対して、位置調整するための
DCリニアモータである。このDCリニアモータの配置
は、図5のように90°に配置されている。また、図5
のように、DCリニアモータにたいし、180°位置
で、ガラスレンズ3は、ばね付勢されている。25は、
位置調整されたガラスレンズ2、3を接着固定するため
のUV接着剤で有り、例えば、図5のように、光学性能
に関わらない、レンズ外周上に3点あらかじめ塗布して
有り、ガラスレンズ2、3の位置調整後に26のUV照
射機により、硬化され、ガラスレンズ2、3を接合する
働きがある。
【0011】図6は、本接合装置の制御系のブロック構
成図である。図6に置いて、50は中央処理演算装置
(CPU)であり、52は、CPUとバス結合されて、
一連の制御アルゴリズムのプログラム及びマンマシーン
インターフェースプログラムを含む不揮発性のメモリ
(ROM)である。54は、教示データを記憶可能な電
源バックアップされたメモリ(RAM)である。56は
カウンタであり、位置決めピンを駆動するNCモータ5
8に連結されたエンコーダ60に接続されて、NCモー
タの現在位置を検出すべくカウントする。62は、トル
クアンプ64を介してNCモータに接続されるD/Aコ
ンバータであり、CPUの制御下に置いて電流指示をト
ルクアンプ64へ出力する。66は、ソレノイドバルブ
70、センサ72などの情報をCPUへ取り込むための
I/Oインターフェースである。84は、画像処理装置
86などの他の装置との信号やり取りを行うためのRS
232Cインターフェースである。74は、教示装置7
6、CRT78、及び入力キーボード80と、CPUと
を結ぶ通信用インターフェースである。また、ROM、
RAM、カウンタ、コンバータ、インターフェースは、
バス82によってCPUに接続されている。
【0012】以上のような構成をとることにより、図7
に示すフローチャートにより、ガラスレンズの接合が行
われる。まず、光硬化性樹脂により、回折格子の成形を
施されたガラスレンズ2、3を合わせる前に、エポキシ
系のUV接着剤を光学性能に寄与しないレンズ外周部分
に塗布する。塗布後、ガラスレンズ3を下側にし、ガラ
スレンズ2を上にして設置する。設置後、図4の保持機
能により、ガラスレンズ3は、位置決め保持される。次
に、上側にあるガラスレンズ2を、リニアモータにより
保持する。ガラスレンズの保持位置決めがそれぞれ終了
したら、それぞれの嵌合アライメントマーク11、12
の検出を図4の上下のCCDカメラによって行う。ちな
みに、この上下のCCDカメラ同士は、あらかじめ、光
軸調整が行われている。また、CCDカメラは、NCモ
ータに対しての座標変換処理が施されているとする。
【0013】例えば、図8のように、ガラスレンズ3に
対し、ガラスレンズ2が位置ずれしているとする。これ
を、上下のCCDカメラ21、22で検出し、それぞれ
得られた嵌合アライメントマークの画像データを合成す
ると、図10のようになる。ここで、実際には、画像デ
ータを合成する前に、各々の嵌合アライメントマークか
ら各々のガラスレンズ2、3の回折格子仮想中心2’、
3’を演算し、求められた仮想中心2’、3’のみを合
成する。ここで、座標系は、図1のように、ガラスレン
ズをA方向からみたとき、図10、図5のようにXY座
標系をとることとする。
【0014】次に、仮想中心3’をXY座標系の原点位
置に座標変換する。そうすることで、仮想中心2’の原
点からのXY座標を(−1)倍した値が、必然的に、D
Cリニアモータヘの駆動量データとなる。図10の仮想
中心の位置ずれ量をx1、y1とすると、DCリニアモ
ータの駆動量もx1、y1となり、図5において、X軸
に配置されたDCモータ23を、−x1、Y軸に配置さ
れたDCリニアモータを、−y1駆動する。ここで、再
度嵌合アライメントマークを検出し、仮想中心を求め、
仮想中心が合致しているかどうか確認する。
【0015】ここで、合致していなければ、再度、その
ずれ量分、DCリニアモータを駆動する。また、合致し
ていれば、保持機能を上下するシリンダを駆動し、保持
機能を上昇させ、レンズ2、3の嵌合を行う。嵌合後、
次の接着工程にすすむ。調整により、図9、図11のよ
うに、各々のガラスレンズの仮想中心2’、3’が一致
させることになり、結果として、ガラスレンズ2、3の
回折格子の位置合わせを行えたこととなり、嵌合可能と
なる。位置合わせと嵌合工程が終了した所で、UV照射
を行い、ガラスレンズ2、3の接合を完了する。ところ
で、エポキシ系の接着剤は、より短波長により、硬化し
やすいため、UV照射の波長域設定は、300nm以下
も十分に出せる高圧水銀ランプなどが良いであろう。
【0016】[実施例2]前述した積層型回折光学素子
において、ガラスレンズ2、3の表面に光硬化性樹脂
4、5を成形する際、成形後の形状が、図12(a)、
(b)のように、各々のガラスレンズの嵌合部がテーパ
状になっていることで、第一輪帯による位置合わせ後の
嵌合が、嵌合しやすく行える。さらに、ガラスレンズ3
を加熱することで、膨張させ、嵌合部12を拡径するこ
とで、嵌合組み込み可能な寸法にする。加熱は、温風加
熱、ヒータ板加熱などで、十分である。また、積層型回
折光学素子において、ガラスレンズ2、3の表面に光硬
化性樹脂4、5を成形する際、成形後の形状が、図3
(a)〜(c)のように、凸または凹部が、上下どちら
のガラスレンズ上に成形されていてもよい。
【0017】[実施例3]図13〜図16は、本実施例
に関わる回折光学素子としての積層型回折型レンズの接
合形態を表している。この図に示す回折型レンズ1の構
成は、2、3がガラスレンズ、4、5が光硬化性樹脂
で、ガラスレンズに接着されている。また、この光硬化
性樹脂は、ガラスレンズに接着される工程で、同時に、
切削加工により回折格子が形成される金型により、9、
10のように多数の回折格子が同心円状に形成されてい
る。また、各々のレンズ2、3には、この同心円状に形
成される回折格子と、同心円に嵌合部分11、12が形
成され、図2に示すように、嵌合寸法は、φD1、φD
2のようになっている。例えば、回折効率が、95%以
上になるように嵌合すきま(φD2−φD1=2μm)
は、2μmに設定されている。この嵌合すきま2μm
は、樹脂4、5に対して、反射防止膜塗布後のすきま寸
法であり、樹脂4、5の成形は、反射防止膜の膜厚1μ
m程度を考慮して成形してある。
【0018】また、レンズ3には、中心部以外の所に、
アライメントマーク12a、12bが成形されている。
同心円上に多数形成される回折格子の最も内側の回折格
子を第一輪帯と呼び、この第一輪帯内かつ、光学性能に
影響のないレンズ中心部の嵌合部分でかつ、アライメン
トマーク11および12a、12bから仮想中心2’、
3’(図14)を求め、位置合わせを行う。ただし、1
2a、12bから、求められる仮想中心3’と嵌合部分
12の中心とは、あらかじめ、一致するよう成形されて
いる。また、これらの多数の格子先端高さは、同心円外
の光学性能には寄与しない位置であるレンズ外周部6、
7を密着させ、接着剤8により、固定する。ただし、こ
の高さだし以外にも、前もって、金型寸法は、光硬化樹
脂の成形寸法を考慮して切削加工されている。
【0019】これにより、前述した図4、図5に示す、
メカ装置と、図6に示す、制御ブロック構成をとること
により、図7に示すフローチャートにより、ガラスレン
ズの接合が行われる。まず、光硬化性樹脂により、回折
格子の成形を施されたガラスレンズ2、3を合わせる前
に、エポキシ系のUV接着剤を光学性能に寄与しないレ
ンズ外周部分に塗布する。塗布後、ガラスレンズ3を下
側にし、ガラスレンズ2を上にして設置する。
【0020】設置後、図4の保持機能により、ガラスレ
ンズ3は、位置決め保持される。次に、上側にあるガラ
スレンズ2を、リニアモータにより保持する。ガラスレ
ンズの保持位置決めがそれぞれ終了したら、それぞれの
嵌合アライメントマーク11、12a、12bの検出を
図4の上下のCCDカメラによって行う。ちなみに、こ
の上下のCCDカメラ同士は、あらかじめ、光軸調整が
行われている。また、CCDカメラは、NCモータに対
しての座標変換処理が施されているとする。
【0021】例えば、図8のように、ガラスレンズ3に
対し、ガラスレンズ2が位置ずれしているとする。これ
を、上下のCCDカメラ21、22で検出し、それぞれ
得られた嵌合アライメントマークの画像データを合成す
ると、図14のようになる。ここで、実際には、画像デ
ータを合成する前に、各々の嵌合アライメントマークか
ら各々のガラスレンズ2、3の回折格子仮想中心2’、
3’を演算し、求められた仮想中心2’、3’のみを合
成する。ここで、座標系は、図13のように、ガラスレ
ンズをA方向からみたとき、図10、図5のようにXY
座標系をとることとする。
【0022】次に、仮想中心3’をXY座標系の原点位
置に座標変換する。そうすることで、仮想中心2’の原
点からのXY座標を(−1)倍した値が、必然的に、D
Cリニアモータヘの駆動量データとなる。図14の仮想
中心の位置ずれ量をx1、y1とすると、DCリニアモ
ータの駆動量もx1、y1となり、図5において、X軸
に配置されたDCモータ23を、−x1、Y軸に配置さ
れたDCリニアモータを、−y1駆動する。ここで、再
度嵌合アライメントマークを検出し、仮想中心を求め、
仮想中心が合致しているかどうか確認する。ここで、合
致していなければ、再度、そのずれ量分、DCリニアモ
ータを駆動する。
【0023】また、合致していれば、保持機能を上下す
るシリンダを駆動し、保持機能を上昇させ、レンズ2、
3の嵌合を行う。嵌合後、次の接着工程にすすむ。調整
により、図15、図16のように、各々のガラスレンズ
の仮想中心2’、3’が一致させることになり、結果と
して、ガラスレンズ2、3の回折格子の位置合わせを行
えたこととなり、嵌合可能となる。位置合わせと嵌合工
程が終了した所で、UV照射を行い、ガラスレンズ2、
3の接合を完了する。ところで、エポキシ系の接着剤
は、より短波長により、硬化しやすいため、UV照射の
波長域設定は、300nm以下も十分に出せる高圧水銀
ランプなどが良いであろう。
【0024】[実施例4]図17は、本発明の実施例4
に関わる回折光学素子としての積層型回折型レンズの接
合形態を表している。この図に示す回折型レンズ1の構
成は、2、3がガラスレンズ、4、5が、光硬化性樹脂
で、ガラスレンズに接着されている。また、この光硬化
性樹脂は、ガラスレンズに接着される工程で、同時に、
切削加工により回折格子が形成される金型により、9、
10のように多数の回折格子が同心円状に形成されてい
る。
【0025】また、各々のレンズ2、3には、この同心
円状に形成される回折格子と、同心円に嵌合部分1
1’、12’が形成され、嵌合寸法は、φD1、φD2
のようになっている。例えば、回折効率が、95%以上
になるように嵌合すきま(φD2−φD1=2μm)
は、2μmに設定されている。この嵌合すきま2μm
は、樹脂4、5に対して、反射防止膜塗布後のすきま寸
法であり、樹脂4、5の成形は、反射防止膜の膜厚1μ
m程度を考慮して成形してある。同心円上に多数形成さ
れる回折格子の最も内側の回折格子を第一輪帯13、1
4と呼び、この第一輪帯13、14から仮想中心2’、
3’を求め、位置合わせを行う。また、これらの多数の
格子先端高さは、光学性能には寄与しない位置であるレ
ンズ外周部にある嵌合部分11’、12’を嵌合させた
あと、接着剤8により、固定する際、レンズ3の嵌合部
分7の高さH1と、レンズ2の成形樹脂高さH2で決め
られている。
【0026】図20は、本実施例の回折型レンズの位置
を合わせ、接合するための方法及び装置概要である。
2、3はガラスレンズ、20は、ガラスレンズ3を保持
位置決めするための保持機能で、図示しないシリンダユ
ニットにより駆動される。また、この保持機能は、図示
しないシリンダユニットにより、レンズ3をレンズ2に
対して、上下動可能になっている。21、22は、ガラ
スレンズに成形された第一輪帯13、14を検出するた
めの光学系であり、画像処理装置に検出データを送るた
めのCCDカメラ、第一輪帯を照明するための落射照明
などからなる。23、24は、ガラスレンズ2を保持
し、第一輪帯13、14をもとに、ガラスレンズ2をガ
ラスレンズ3に対して、位置調整するためのDCリニア
モータである。このDCリニアモータの配置は、図5の
ように90°に配置されている。また、図5のように、
DCリニアモータにたいし、180°位置で、ガラスレ
ンズ3は、ばね付勢されている。25は、位置調整され
たガラスレンズ2、3を接着固定するためのUV接着剤
で有り、例えば、図5のように、光学性能に関わらな
い、レンズ外周上に3点あらかじめ塗布して有り、ガラ
スレンズ2、3の位置調整後に26のUV照射機によ
り、硬化され、ガラスレンズ2、3を接合する働きがあ
る。
【0027】図6は、本実施例における接合装置の制御
系のブロック構成図であり、実施例1の図6に示したも
のと同じ構成である。図6において、50は中央処理演
算装置(CPU)であり、52は、CPUとバス結合さ
れて、一連の制御アルゴリズムのプログラム及びマンマ
シーンインターフェースプログラムを含む不揮発性のメ
モリ(ROM)である。54は、教示データを記憶可能
な電源バックアップされたメモリ(RAM)である。5
6はカウンタであり、位置決めピンを駆動するNCモー
タ58に連結されたエンコーダ60に接続されて、NC
モータの現在位置を検出すべくカウントする。
【0028】62は、トルクアンプ64を介してNCモ
ータに接続されるD/Aコンバータであり、CPUの制
御下に置いて電流指示をトルクアンプ64へ出力する。
66は、ソレノイドバルブ70、センサ72などの情報
をCPUヘ取り込むためのI/Oインターフェースであ
る。84は、画像処理装置86などの他の装置との信号
やり取りを行うためのRS232Cインターフェースで
ある。74は、教示装置76、CRT78、及び入力キ
ーボード80と、CPUとを結ぶ通信用インターフェー
スである。また、ROM,RAM、カウンタ、コンバー
タ、インターフェースは、バス82によってCPUに接
続されている。以上のような構成をとることにより、図
21に示すフローチャートにより、ガラスレンズの接合
が行われる。
【0029】まず、光硬化性樹脂により、回折格子の成
形を施されたガラスレンズ2、3を合わせる前に、エポ
キシ系のUV接着剤を光学性能に寄与しないレンズ外周
の嵌合部分に塗布する。塗布後、ガラスレンズ3を下側
にし、ガラスレンズ2を上にして設置する。
【0030】設置後、図20の保持機能により、ガラス
レンズ3は、位置決め保持される。次に、上側にあるガ
ラスレンズ2を、リニアモータにより保持する。
【0031】ガラスレンズの保持位置決めがそれぞれ終
了したら、それぞれの第一輪体13、14の検出を図2
0の上下のCCDカメラによって行う。ちなみに、この
上下のCCDカメラ同士は、あらかじめ、光軸調整が行
われている。また、CCDカメラは、NCモータに対し
ての座標変換処理が施されているとする。例えば、図2
2のように、ガラスレンズ3に対し、ガラスレンズ2が
位置ずれしているとする。これを、上下のCCDカメラ
21、22で検出し、それぞれ得られた第一輪帯の画像
データを合成すると、図24のようになる。
【0032】ここで、実際には、画像データを合成する
前に、各々の第一輪体から各々のガラスレンズ2、3の
回折格子仮想中心2’、3’を演算し、求められた仮想
中心2’、3’のみを合成する。ここで、座標系は、図
17のように、ガラスレンズをA方向からみたとき、図
24、図5のようにXY座標系をとることとする。次
に、仮想中心3’をXY座標系の原点位置に座標変換す
る。そうすることで、仮想中心2’の原点からのXY座
標を(−1)倍した値が、必然的に、DCリニアモータ
ヘの駆動量データとなる。図24の仮想中心の位置ずれ
量をx1、y1とすると、DCリニアモータの駆動量も
x1、y1となり、図5において、X軸に配置されたD
Cモータ23を、−x1、Y軸に配置されたDCリニア
モータを、−y1駆動する。
【0033】ここで、再度第一輪体を検出し、仮想中心
を求め、仮想中心が合致しているかどうか確認する。こ
こで、合致していなければ、再度、そのずれ量分、DC
リニアモータを駆動する。また、合致していれば、保持
機能を上下するシリンダを駆動し、保持機能を上昇さ
せ、レンズ2、3の嵌合を行う。嵌合後、次の接着工程
にすすむ。調整により、図23、図25のように、各々
のガラスレンズの仮想中心2’、3’が一致させること
になり、結果として、ガラスレンズ2、3の回折格子の
位置合わせを行えたこととなり、嵌合可能となる。
【0034】位置合わせと嵌合工程が終了した所で、U
V照射を行い、ガラスレンズ2、3の接合を完了する。
ところで、エポキシ系の接着剤は、より短波長により、
硬化しやすいため、UV照射の波長域設定は、300n
m以下も十分に出せる高圧水銀ランプなどが良いであろ
う。
【0035】[実施例5]図18及び図19は本発明の
実施例5に関わる構成を示す図である。前述した積層型
回折光学素子において、ガラスレンズ2、3の表面に光
硬化性樹脂4、5を成形する際、成形後の形状が、本実
施例における図18のように、各々のガラスレンズの嵌
合部がテーパ状になっていることで、第一輪帯による位
置合わせ後の嵌合が、嵌合しやすく行える。
【0036】また、図19のように、嵌合部形状を逆の
テーパ状にすることで、嵌合高さが小さくても、嵌合
後、ぬけにくい形状にすることも可能である。この場
合、ガラスレンズ3を加熱することで、膨張させ、嵌合
部12’を拡径することで、嵌合組み込み可能な寸法に
する。加熱は、温風加熱、ヒータ板加熱などで、十分で
ある。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、高精度な貼りあわせを、効率よく行うことができ、
生産性を向上することが可能な回折光学素子とその製造
方法、及び該回折光学素子を有する光学系、観察装置、
撮像素子及び撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に関わる回折光学素子として
の積層型回折レンズの接合形態を表す図である。
【図2】本発明の実施例1に関わる回折光学素子におい
て、凸部または凹部の嵌合部分の寸法を表す図ある。
【図3】本発明の実施例2に関わる回折光学素子におい
て、凸部または凹部で嵌合可能にした構成を表す図あ
る。
【図4】本発明の実施例1における回折光学素子の位置
合わせ接合装置の概要を示す図である。
【図5】本発明の実施例1におけるDCリニアモータの
配置で、90°に配置されている構成を示す図である。
【図6】本発明の実施例1または実施例4等を説明する
ための接合装置の制御系のブロック構成図である。
【図7】本発明の実施例1におけるガラスレンズ接合を
説明するためのフローチャート図である。
【図8】実施例1においてガラスレンズ3に対し、ガラ
スレンズ2が位置ずれしている状態を表す図である。
【図9】実施例1においてガラスレンズ2と、ガラスレ
ンズ3との仮想中心2’,3’が一致している状態を表
す図である。
【図10】図8の位置ズレ状態をCCDカメラで検出
し、それぞれ得られたアライメントマークの画像データ
を合成して得られた状態を表す図である。
【図11】図9のガラスレンズ2と、ガラスレンズ3と
の仮想中心2’,3’が一致している状態をCCDカメ
ラで検出し、それぞれ得られたアライメントマークの画
像データを合成して得られた状態を表す図である。
【図12】本発明の実施例2に関わる回折光学素子にお
いて、凸部または凹部による嵌合部をテーパー状にした
構成を表す図ある。
【図13】本発明の実施例3に関わる回折光学素子とし
ての積層型回折型レンズの接合形態を表す図である。
【図14】本発明の実施例3に関わる回折光学素子とし
ての積層型回折型レンズの接合形態を表す図である。
【図15】本発明の実施例3に関わる回折光学素子とし
ての積層型回折型レンズの接合形態を表す図である。
【図16】本発明の実施例3に関わる回折光学素子とし
ての積層型回折型レンズの接合形態を表す図である。
【図17】本発明の実施例4に関わる回折光学素子とし
ての積層型回折レンズの接合形態を表す図である。
【図18】本発明の実施例4に関わる回折光学素子にお
いて、嵌合部をテーパー状にした構成を表す図ある。
【図19】本発明の実施例4に関わる回折光学素子にお
いて、嵌合部を逆テーパー状にした構成を表す図ある。
【図20】本発明の実施例4における回折光学素子の位
置合わせ接合装置の概要を示す図である。
【図21】本発明の実施例4におけるガラスレンズ接合
を説明するためのフローチャート図である。
【図22】実施例4においてガラスレンズ3に対し、ガ
ラスレンズ2が位置ずれしている状態を表す図である。
【図23】実施例4においてガラスレンズ2と、ガラス
レンズ3との仮想中心2’,3’が一致している状態を
表す図である。
【図24】図22の位置ズレ状態をCCDカメラで検出
し、それぞれ得られたアライメントマークの画像データ
を合成して得られた状態を表す図である。
【図25】図23のガラスレンズ2と、ガラスレンズ3
との仮想中心2’,3’が一致している状態をCCDカ
メラで検出し、それぞれ得られたアライメントマークの
画像データを合成して得られた状態を表す図である。
【符号の説明】
1:回折型レンズ 2、3:ガラスレンズ 4、5:光硬化性樹脂 6、7:レンズ外周部 8:接着剤 9、10:回折格子 11、12、11’、12’:嵌合部分 13、14:第一輪体 21、22:CCDカメラ 23、24:DCリニアモータ 25:UV接着剤 26:UV照射機 50:中央処理演算装置 52:メモリ(ROM) 54:メモリ(RAM) 56:カウンタ 58:NCモータ 60:エンコーダ 62:D/Aコンバータ 64:トルクアンプ 66:I/Oインターフェース 70:ソレノイドバルブ 72:センサ 74:通信用インターフェース 76:教示装置 78:CRT 80:入力キーボード 82:バス 84:RS232Cインターフェース 86:画像処理装置

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズ作用を有する少なくとも2つの回折
    格子が積層された回折光学素子において、 前記回折格子の各々の光学性能に影響のない位置に、凸
    部または凹部が設けられ、前記凸部または凹部で嵌合可
    能に構成されていることを特徴とする回折光学素子。
  2. 【請求項2】前記回折光学素子は、前記凸部または凹部
    を嵌合状態で貼り合わせることによって構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回折光学素子。
  3. 【請求項3】前記貼り合わせが、接着剤によって行われ
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の回折光学素子。
  4. 【請求項4】前記凸部または凹部は、前記回折格子と同
    心円に成形されており、前記少なくとも2つの回折格子
    が嵌合した状態でその中心位置が合致することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の回折光学素
    子。
  5. 【請求項5】前記凸部または凹部は、テーパ状になって
    いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の回折光学素子。
  6. 【請求項6】前記凸部または凹部の嵌合すきまは、前記
    少なくとも2つの回折格子を構成する光硬化性樹脂上に
    塗布された反射防止膜の膜厚を考慮して設定されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    回折光学素子。
  7. 【請求項7】前記回折光学素子は、前記少なくとも2つ
    の回折格子に温度差を持たせた後、前記凸部または凹部
    を嵌合状態にして形成されていることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  8. 【請求項8】前記凸部または凹部が、前記回折格子の各
    々のレンズ作用面の中心部に設けられていることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の回折光学素
    子。
  9. 【請求項9】前記凸部または凹部は、光学性能に影響の
    ないレンズ作用面の中心から所定の範囲内に設定されて
    いることを特徴とする請求項8に記載の回折光学素子。
  10. 【請求項10】前記所定の範囲が、レンズ作用面の中心
    から半径15μm以内に設定されていることを特徴とす
    る請求項9に記載の回折光学素子。
  11. 【請求項11】前記回折格子の一方の回折格子には、レ
    ンズ作用面の中心部以外の位置にも、凸部または凹部が
    設けられていることを特徴とする請求項8〜10のいず
    れか1項に記載の回折光学素子。
  12. 【請求項12】前記レンズ作用面の中心部以外に設けら
    れている凸部または凹部は、前記少なくとも2つの回折
    格子の中心位置が合致した状態で、光軸方向から見て重
    なり合わない位置に形成されていることを特徴とする請
    求項8〜11のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  13. 【請求項13】前記レンズ作用面の中心部以外の部位に
    設けられている凸部または凹部が、レンズ作用面の中心
    に対して点対称に少なくとも2ヶ以上の円形状で構成さ
    れていることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1
    項に記載の回折光学素子。
  14. 【請求項14】前記凸部または凹部が、前記回折格子の
    各々の光学性能に影響のないレンズ作用面の外周部に設
    けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    1項に記載の回折光学素子。
  15. 【請求項15】レンズ作用を有する少なくとも2つの回
    折格子が積層された回折光学素子において、 前記回折格子の各々の光学性能に影響のない位置に、凸
    部または凹部を形成し、これらの凸部または凹部を用い
    て互いの位置合わせをしながら嵌合状態として、前記回
    折光学素子を製造することを特徴とする回折光学素子の
    製造方法。
  16. 【請求項16】前記回折光学素子は、前記凸部または凹
    部を嵌合状態で貼り合わせることによって形成すること
    を特徴とする請求項15に記載の回折光学素子の製造方
    法。
  17. 【請求項17】前記貼り合わせが、接着剤によって行わ
    れることを特徴とする請求項15または請求項16に記
    載の回折光学素子の製造方法。
  18. 【請求項18】前記凸部または凹部は、前記回折格子と
    同心円に成形され、前記少なくとも2つの回折格子が嵌
    合した状態でその中心位置が合致するように形成される
    ことを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記
    載の回折光学素子の製造方法。
  19. 【請求項19】前記凸部または凹部は、テーパ状に形成
    されることを特徴とする請求項15〜18のいずれか1
    項に記載の回折光学素子の製造方法。
  20. 【請求項20】前記凸部または凹部の嵌合すきまが、前
    記少なくとも2つの回折格子を構成する光硬化性樹脂上
    に塗布された反射防止膜の膜厚を考慮して形成されるこ
    とを特徴とする請求項15〜19のいずれか1項に記載
    の回折光学素子の製造方法。
  21. 【請求項21】前記回折光学素子は、前記少なくとも2
    つの回折格子に温度差を持たせた後、前記凸部または凹
    部を嵌合状態にして形成されることを特徴とする請求項
    15〜20のいずれか1項に記載の回折光学素子の製造
    方法。
  22. 【請求項22】前記凸部または凹部が、前記回折格子の
    各々のレンズ作用面の中心部に形成されることを特徴と
    する請求項15〜21のいずれか1項に記載の回折光学
    素子の製造方法。
  23. 【請求項23】前記凸部または凹部は、光学性能に影響
    のないレンズ作用面の中心から所定の範囲内に設定され
    ることを特徴とする請求項22に記載の回折光学素子の
    製造方法。
  24. 【請求項24】前記所定の範囲が、レンズ作用面の中心
    から半径15μm以内に設定されることを特徴とする請
    求項23に記載の回折光学素子の製造方法。
  25. 【請求項25】前記回折格子の一方の回折格子には、レ
    ンズ作用面の中心部以外の位置にも、凸部または凹部が
    形成されることを特徴とする請求項22〜24のいずれ
    か1項に記載の回折光学素子の製造方法。
  26. 【請求項26】前記レンズ作用面の中心部以外に設けら
    れている凸部または凹部は、前記少なくとも2つの回折
    格子の中心位置が合致した状態で、光軸方向から見て重
    なり合わない位置に形成されることを特徴とする請求項
    22〜25のいずれか1項に記載の回折光学素子の製造
    方法。
  27. 【請求項27】前記レンズ作用面の中心部以外の部位に
    設けられている凸部または凹部が、レンズ作用面の中心
    に対して点対称に少なくとも2ヶ以上の円形状に形成さ
    れることを特徴とする請求項22〜26のいずれか1項
    に記載の回折光学素子の製造方法。
  28. 【請求項28】前記凸部または凹部が、前記回折格子の
    各々の光学性能に影響のないレンズ作用面の外周部に形
    成されることを特徴とする請求項15〜21のいずれか
    1項に記載の回折光学素子の製造方法。
  29. 【請求項29】請求項1〜14のいずれか1項に記載の
    回折光学素子、または請求項15〜28のいずれか1項
    に記載の回折光学素子の製造方法によって製造された回
    折光学素子を有することを特徴とする光学系。
  30. 【請求項30】請求項29に記載の光学系を有すること
    を特徴とする観察装置。
  31. 【請求項31】請求項1〜14のいずれか1項に記載の
    回折光学素子、または請求項15〜28のいずれか1項
    に記載の回折光学素子の製造方法によって製造された回
    折光学素子を有することを特徴とする撮像素子。
  32. 【請求項32】請求項31に記載の撮像素子を有するこ
    とを特徴とする撮像装置。
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JP2007164058A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Nikon Corp 光学基材、金型、及び複合型光学部品の製造方法

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