JP2002257032A - 揺振駆動式流体ポンプ - Google Patents

揺振駆動式流体ポンプ

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JP2002257032A
JP2002257032A JP2001049999A JP2001049999A JP2002257032A JP 2002257032 A JP2002257032 A JP 2002257032A JP 2001049999 A JP2001049999 A JP 2001049999A JP 2001049999 A JP2001049999 A JP 2001049999A JP 2002257032 A JP2002257032 A JP 2002257032A
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pole
rotor
electromagnetic coil
motor
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JP2001049999A
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Yasuo Kobayashi
康雄 小林
Susumu Shirai
進 白猪
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Techno Excel KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小形のギア機構駆動式流体ポンプは、ピニオ
ンギア又はフェースギアの歯数を変更(いわゆる部品変
更)して偏心カム等の回転速度(ピストンの往復動速
度)を調節しなければ、流体の単位時間当たりの送給量
を可変できない。又、直流電動機を用いているので、接
触・摺動部分の消耗や焼損により短寿命である。 【解決手段】 電磁コイル20を有する二極可逆電動機
10にピストン式のポンプ体44を連結し、直流パルス
電圧を該電磁コイル20に印加することにより、該電動
機10の回転子15を揺振させて、該ポンプ体44のピ
ストン32を往復動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮性流体(例え
ば、空気、可燃性ガス、不活性ガス)に特に適用し、シ
リンダ内をピストンが往復動する方式のポンプに係るも
のであり、詳しくは自吸式ポンプ等に使用される簡単構
造及び保守不要を特徴とする二極可逆小形単相同期電動
機等に、直流パルス電圧を印加することにより得られる
始動トルク発生時の回転子の瞬動を往復動に変換し、ピ
ストン部を駆動する小形の揺振駆動式流体ポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、全自動洗濯機等に搭載されて
いる風呂水自吸式ポンプを一般用低圧の単相交流電源
(例えば、交流対地電圧100V・周波数50Hz又は
60Hz)で駆動するために、二極可逆電動機又は二極
隈取電動機(スケルトン電動機)等の交流電動機が使用
される。
【0003】二極可逆電動機(N−S二極永久磁石回転
子式二極可逆小形単相同期電動機)は、通常は熱間圧延
珪素鋼板の鉄心片を積層してなる略「U」字(「コ」
字)状固定子鉄心(継鉄、ヨーク、ステータコア)の外
周壁に電磁コイル(家庭用単相交流電源を印加する巻
線、ソレノイド)を装着し、該略「U」字状固定子鉄心
の二端面を各々極歯とし、各々の極歯を対向させ、その
略中心部にN−S二極永久磁石回転子(ロータ)を設け
たものが知られている。但し、該二極可逆電動機におい
ては回転子の回動が規制できないという特徴がある。
【0004】一方、二極隈取電動機(かご回転子式隈取
コイル始動形二極(疑似四極)小形単相誘導電動機)
は、例えば、二個の略「E」字状積層鉄心片を対向させ
て略「臼」字状固定子鉄心とし、該略「E」字状積層鉄
心片同志の着接部の外周壁に電磁コイルを装着し、該略
「臼」字状固定子鉄心の着接されない2つの外側磁路部
端部及び2つの中央磁路部端部の四端面を各々極歯と
し、その二極(疑似四極)を対向させ、その略中心部に
かご形回転子を設け、該外側磁路部端部の一方の極歯
と、その極歯と対向する中央磁路部端部の極歯とに隈取
コイル(短絡巻線)を取付けて隈取極としたものが知ら
れている。かご回転子式をN−S二極永久磁石回転子式
に置換しても良い。その場合はN−S二極永久磁石回転
子式隈取コイル始動形二極(疑似四極)小形単相同期電
動機となる。
【0005】前記交流電動機等は、始動電流が定格電流
の略5倍流れるわりには、始動トルクが定格回転時の略
50%しか得られなく、損失が大きく効率が悪いという
特徴がある。しかし、接触・摺動部分が少ないので、長
寿命という特徴がある。
【0006】そこで、小形の非圧縮性流体用ポンプ等に
は、例えば、特開平5−118275号公報等で開示さ
れているように、直流電動機を用いて、直流電動機軸に
ピニオンギアを環装し、該ピニオンギアに噛み合うよう
にフェースギアを設け、該フェースギアの略中央に設け
られた偏心カム(又はクランク)にピストン連接棒を環
装し、該ピストン連接棒にピストンを連結し、該ピスト
ンをシリンダ内に収納する構成のギア機構駆動式流体ポ
ンプが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ギ
ア機構駆動式では、ピニオンギア又はフェースギアの歯
数を変更(いわゆる部品変更)して偏心カム等の回転速
度(ピストンの往復動速度)を調節することにより、顧
客の仕様書等で要求される流体の単位時間当たりの送給
量(気体輸送量)を満足させるポンプを生産することに
なるが、ギアの歯形及び寸法は、例えば、JIS(日本
工業規格)等でモジュール(歯の大きさ)の標準値が決
められているので、あまり特注的なものに変更できない
し、又その歯形及び寸法によってはピニオンギア又はフ
ェースギアの形状がケーシング内に収納できないものに
なる可能性があり、顧客の仕様書等によっては既存形状
の前記ポンプが汎用できない場合が発生するという問題
点があった。又、直流電動機は、接触・摺動部分が少な
い交流電動機と違い、接触・摺動部分の消耗や焼損によ
り短寿命であるという問題点もある。
【0008】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、部品変更でなく印加する直流パルス電圧で、顧
客の仕様書等で要求される流体の単位時間当たりの送給
量が可変でき長寿命の小形の流体ポンプを提供しようと
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の小形の流体ポンプは、鉄心片を積層してな
る略「U」字状固定子鉄心の二端面を各々極歯とし、各
々の極歯を対向させ、その略中心部に軸を有するN−S
二極永久磁石回転子を設け、各々の極歯を有する略
「I」字状磁路部に電磁コイルを装着してN−S二極永
久磁石回転子式二極可逆小形単相同期電動機とし、流入
口(吸気口)と流出口(排気口及び/又は掃気口)とを
設けたシリンダ(ケーシング)内に吸気弁(例えば、ポ
ペットバルブ、リードバルブ、アンブレラバルブ、ダッ
クビルバルブ、ボールバルブ、ピストンバルブ)、排気
弁(例えば、ポペットバルブ、リードバルブ、アンブレ
ラバルブ、ダックビルバルブ、ボールバルブ、ピストン
バルブ)、掃気弁(例えば、ポペットバルブ、リードバ
ルブ、アンブレラバルブ、ダックビルバルブ)及び/又
は安全弁(例えば、ダックビルバルブ、ボールバルブ)
を配設し、偏心カム(はずみ車、クランク又はクランク
軸でも良い。)にピストン連接棒を環装し、該ピストン
連接棒にピストンを連結し、該シリンダ内に該ピストン
を収納してポンプ体とし、該偏心カムに該回転子の軸を
連結した流体ポンプにおいて、直流(直流電流の略。)
パルス(通常はある一定値を保っているものが、ある決
まった時間の間だけ変化すること。ふつうは考慮の対象
にしている時間間隔に比較して短い。)電圧を該電磁コ
イルに印加することにより、該回転子及び該偏心カムが
揺振(捻り戻り運動:振り子のように揺れ動くこと。)
し、該ピストンが往復動することを特徴とする。
【0010】又は、二個の略「E」字状積層鉄心片を対
向させて略「臼」字状固定子鉄心とし、該略「E」字状
積層鉄心片同志の着接部の外周壁に電磁コイルを装着
し、該略「臼」字状固定子鉄心の着接されない2つの外
側磁路部端部及び2つの中央磁路部端部の四端面を各々
極歯とし、その二極(疑似四極)を対向させ、その略中
心部にN−S二極永久磁石回転子を設け、該外側磁路部
端部の一方の極歯と、その極歯と対向する中央磁路部端
部の極歯とに隈取コイル(短絡巻線)を取付けて隈取極
としたN−S二極永久磁石回転子式隈取コイル始動形二
極(疑似四極)小形単相同期電動機とし、流入口と流出
口とを設けたシリンダ内に吸気弁及び排気弁を配設し、
偏心カムにピストン連接棒を環装し、該ピストン連接棒
にピストンを連結し、該シリンダ内に該ピストンを収納
してポンプ体とし、該偏心カムに該回転子の軸を連結し
た流体ポンプにおいて、直流パルス電圧を該電磁コイル
に印加することにより、該回転子が揺振し、該ピストン
が往復動することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の第一実施例の揺振機
構式流体ポンプ60の正面図である。図2は交流電動機
10の左側面図(a)及び左側面断面図(b)である。
本発明の第一実施例の小形の流体ポンプ60は、交流電
動機1つにポンプ体2つを結合して2連ピストン式流体
ポンプとした。
【0012】交流電動機は、鉄心片(例えば、厚さ0.
35mmの熱間圧延珪素鋼板)11を積層(例えば、2
6枚)してなる略「U」字状固定子鉄心12の二端面を
各々極歯13とし、各々の極歯13を対向させ、その略
中心部に軸(例えば、ステンレス鋼棒)16を有するN
−S二極永久磁石回転子15を設け、該回転子15の両
端には軸支持部材(例えば、POM樹脂)17を設け、
各々の極歯13を有する略「I」字状磁路部14に電磁
コイル20を装着したN−S二極永久磁石回転子式二極
可逆小形単相同期電動機10とした。
【0013】1つのポンプ体は、流入口41と流出口4
2とを設けたシリンダ(例えば、ABS樹脂)44内に
吸気弁(例えば、ゴム板)51及び排気弁(例えば、ゴ
ム板)52を配設した弁支持体(例えば、ABS樹脂)
50を収納しておき、偏心カム(例えば、ABS樹脂)
30にピストン連接棒(例えば、ABS樹脂)31を環
装し、該ピストン連接棒31に気密パッキン類(例え
ば、Oリング)33を外周部(外径パッキン溝)に装着
したピストン32(例えば、POM樹脂)を連結し、該
シリンダ44内に該ピストン32を収納し、該シリンダ
44に蓋体(例えば、ABS樹脂)43を嵌合したポン
プ体40を用いた。そして、該回転子15の軸16の両
側に、各々のポンプ体40の偏心カム30を連結して流
体ポンプ60とした。
【0014】電磁コイル(ソレノイド)20は、例え
ば、マグネット・ワイヤ等と呼ばれる銅線(例えば、エ
ナメル絶縁電線、ポリウレタン絶縁電線、ポリイミド絶
縁電線)21を巻枠(例えば、ナイロン樹脂)22に巻
装したものである。本実施例の該電動機10には、2つ
の電磁コイル20を設けた。
【0015】巻枠22には、端子片支持部23が設けら
れ、該端子片支持部23には2つの端子片(例えば、真
鍮)24(巻枠22に巻装される銅線21の端末処理に
用いられる。例えば、ラッピング、半田付け、ヒュージ
ング、スポット溶接、レーザ溶接による接続がある。印
刷配線基板用マイクロコネクタのコンタクトピン形状と
しても良い。)を設けた。
【0016】端子片24には、例えば、弱電配線材(例
えば、電子機器内部配線用電線類で、リード線、耐熱ビ
ニル電線、耐熱ビニル絶縁シールド電線、同軸ケーブ
ル、リボン電線、耐熱ビニル平編組線、ビニル絶縁コン
ピュータ用ケーブル、フラットケーブル、エニックワイ
ヤ、ラッドワイヤ、ラッピングワイヤ、絶縁電線、低圧
電線、可とう電線、等)等が接続(例えば、ラッピン
グ、半田付け、ヒュージング、スポット溶接、レーザ溶
接)されて、直流パルス電圧が印加されるようにする。
【0017】生産性及び耐久性向上のために、該気密パ
ッキン類33等にはグリス等を塗布しておくと良い。シ
リンダ44は、例えば、ステンレス鋼板製のスリーブ
を、ケーシングに圧入(嵌入)したものでも良い。
【0018】図3は本発明の第一実施例のポンプ体40
の左側面断面図である。図3(a)は、電磁コイル20
に直流電圧を印加しない無励磁(消磁)時の状態(回転
子15又は偏心カム30の定位置)を示したものであ
り、図3(b)は、電磁コイル20に直流電圧を短時間
の規定時間のみ印加した励磁時の状態を示したものであ
る。2つの電磁コイル20に、直流電圧を短時間の規定
時間のみ印加(例えば、DC+12V30ms)する
と、該極歯13間に外部磁界が発生し、該外部磁界によ
り定位置で安定していた該回転子15が吸引及び/又は
反発されて、図3(b)の太線矢印で示すように、略9
0度近く(図3においては75度)まで捻れ回動(例え
ば、右回転、但し、1回転はしない。)し、該外部磁界
が無くなると、図3(b)の破線矢印で示すように、該
定位置に復帰する。この揺振(瞬動)を該ピストン32
の往復動に変換して、ポンプ作用、つまり、吸気弁51
の作動により外気吸入が行われ、排気弁52の作動によ
り内気排出(圧縮性流体の加圧送給:例えば、5kPa
で毎分8リットル)が行われるものである。
【0019】本実施例においては、該回転子15の回動
時に得られる捻れ角度で、該ピストン32の往復移動量
(送給量)を決定しているので、該電動機10の始動ト
ルクと回動速度(加速度)とを勘案し、直流電圧は固定
しておき、印加時間のみを可変するようにした。これに
より、顧客の仕様書等で要求される流体の単位時間当た
りの送給量を満足するものである。大きなトルクを必要
とする場合などは、直流電源(例えば、交流対地電圧1
00V・周波数50Hz又は60Hzを全波整流したも
の)を印加すると良い。
【0020】顧客の仕様書等で要求される流体の単位時
間当たりの送給量に精度を要求される場合は、ピストン
32の任意位置に磁石71等を埋設(例えば、インサー
ト成形)し、又シリンダ44の複数の任意位置(例え
ば、上死点及び/又は下死点)に磁気検出装置70を配
設して、ピストン32の移動量を検出したり、正確に移
動停止させると良い。該磁気検出装置(磁性感動素子)
70には、例えば、リードスイッチ、ホールIC、磁気
抵抗、コイル等があり、通常はガラス管封入形リードコ
ンタクト式の常時開路接点(a接点又はメーク接点とも
いう。)のリードスイッチが多用されている。コスト的
にはホールIC(S極又はN極の片極検出型、S極及び
N極の両極検出型、無検出時省エネ待機型等)が有利な
場合もある。該磁気検出装置70は印刷配線基板、印刷
配線基板ユニット、制御用電気回路ユニット等に半田付
け(電気的接続及び/又は機械的固定)してシリンダ4
4に配設(取付け)しやすいように工夫すると良い。
【0021】参考ではあるが、印刷配線基板とは、一般
的にプリント配線板と呼ばれるもので、概要として銅張
積層板の銅箔においては電気回路に必要な配線パターン
だけをエッチング処理で残し、実装する部品等のリード
足形状等に合わせて穿孔し、ソルダーレジスト処理及び
シルク文字印刷等を施して完成されるものをいう。製造
工程及び手順はメーカにより異なる場合がある。
【0022】印刷配線基板ユニットとは、印刷配線基板
に、電子回路部品の制御マイコン(例えば、16ビット
・マイコン、ROM、RAM、EEPROM、D−Aコ
ンバータ、A−Dコンバータ、タイマ等が一体になって
いるもの。)、抵抗、コンデンサ、トラジスタ、ダイオ
ード、LSI、IC、FET、MOSFET、サイリス
タ、トライアック、リレー、フォトカプラ、コイル、ト
ランス、二次電池等を実装したものをいう。
【0023】制御用電気回路ユニットとは、操作スイッ
チ類(例えば、押釦スイッチ、スナップスイッチ、シー
ソースイッチ、ロータリスイッチ、タンブラスイッチ、
ランプ表示付きメンブレンスイッチ、磁石と磁気検出装
置の組合せによる近接スイッチ類)と、LEDランプ・
LCD・CRT等の表示装置及び/又はブザー・スピー
カ等の警報装置と、圧力センサ、差圧センサ、流量セン
サ、温度センサ、湿度センサ、濃度センサ、伝導率セン
サ、電流センサ、電圧センサ、漏電センサ、タイマ等の
センサ類と、磁気記憶装置としてハードディスク(例え
ば、20GB)やフロッピー(登録商標)ディスク、I
Cメモリカード、磁気カード等と、等で構成された制御
用電気回路ユニットをいう。
【0024】印刷配線基板、印刷配線基板ユニット、制
御用電気回路ユニット等は必要により、絶縁処理を行な
うと良い。例えば、樹脂ケース等に収納して、ポッティ
ング材(例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の電気絶縁材、接着シー
ル材等で、他の材質の防水対策材、防湿対策材、結露対
策材用等のものも含む。)等で封止すると良い。
【0025】図4は本発明の第二実施例の2連ピストン
式ポンプ体46の左側面断面図である。図4(a)は、
電磁コイル20に直流電圧を印加しない無励磁(消磁)
時の状態(回転子15又は偏心カム30の定位置)を示
したものであり、図4(b)は、電磁コイル20に直流
電圧を短時間の規定時間のみ印加した励磁時の状態を示
したものである。流量を要求される場合は、シリンダ4
4とシリンダ45とを結合した2連ピストン式ポンプ体
46とし、合計で4連ピストン式流体ポンプ等とすれば
良い。2つの電磁コイル20に、直流電圧を短時間の規
定時間のみ印加(例えば、DC12V30ms)する
と、該極歯13間に外部磁界が発生し、該外部磁界によ
り定位置で安定していた該回転子15が吸引及び/又は
反発されて、図4(b)の太線矢印で示すように、略9
0度近く(図4においては75度)まで捻れ回動(例え
ば、右回転、但し、1回転はしない。)し、該外部磁界
が無くなると、図4(b)の破線矢印で示すように、該
定位置に復帰する。この揺振(瞬動)を該ピストン32
の往復動に変換して、ポンプ作用、つまり、吸気弁51
の作動により外気吸入が行われ、排気弁52の作動によ
り内気排出(圧縮性流体の加圧送給:例えば、5kPa
で毎分16リットル)が行われるものである。
【0026】以上、本発明の好適な実施の形態について
種々の組合せ等を述べてきたが、本発明は上述する実施
の形態に限定されるものでなく、発明の精神を逸脱しな
い範囲で多くの組合せ、改変等を施し得るのはもちろん
である。
【0027】例えば、本実施例においては、交流電動機
に二極可逆電動機を用いたが、二極隈取電動機(スケル
トン電動機)等を用いても良い。不図示ではあるが、例
えば、二個の略「E」字状積層鉄心片を対向させて略
「臼」字状固定子鉄心とし、該略「E」字状積層鉄心片
同志の着接部の外周壁に電磁コイルを装着し、該略
「臼」字状固定子鉄心の着接されない2つの外側磁路部
端部及び2つの中央磁路部端部の四端面を各々極歯と
し、その二極(疑似四極)を対向させ、その略中心部に
N−S二極永久磁石回転子を設け、該外側磁路部端部の
一方の極歯と、その極歯と対向する中央磁路部端部の極
歯とに隈取コイル(短絡巻線)を取付けて隈取極とした
N−S二極永久磁石回転子式隈取コイル始動形二極(疑
似四極)小形単相同期電動機である。
【0028】又、長時間の連続運転で、交流電動機10
の固定子鉄心12の発熱量が問題となるような場合は、
例えば、シリンダ44等をアルミダイカスト等で形成
し、固定子鉄心12に接触するような放熱器(ラジエ
タ)を設けると良い。
【0029】又、流体ポンプを搭載する機器等の仕様・
規格等により、ホース等の外部配管部材等が結合できる
ように、シリンダ44の流入口41と流出口42との形
状や開口方向を、例えば、エルボ形パイプ、任意屈曲形
管路等にすると良い。
【0030】又、流入口41をそのまま大気に開放して
使用するような場合は、吸気弁51及び排気弁52等を
塵埃等から保護するために、例えば、金属網、樹脂網、
繊維状活性炭、スポンジ、発泡樹脂、化学繊維、植物繊
維、紙、不織布、不織紙等のフィルタ、又は市販のHE
PAフィルタ、ULPAフィルタ等を、流入口41等に
設けると良い。
【0031】そして、ポンプ対象を圧縮性流体から非圧
縮性流体(例えば、水)に変更しても良い。その場合
は、高湿度の場所への設置や結露等が予想されるので、
電気絶縁を確保するために、電磁コイル20等は絶縁処
理等を行なうと良い。例えば、ポッティング材(例え
ば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
シリコーン樹脂等の電気絶縁材、接着シール材等で、他
の材質の防水対策材、防湿対策材、結露対策材用等のも
のも含む。)等で封止すると良い。
【0032】
【発明の効果】本発明の小形の流体ポンプにおいては、
部品変更でなく印加する直流パルス電圧で、顧客の仕様
書等で要求される流体の単位時間当たりの送給量が可変
でき、又長寿命が可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の揺振機構式流体ポンプの
正面図である。
【図2】交流電動機の左側面図及び左側面断面図であ
る。
【図3】本発明の第一実施例のポンプ体の左側面断面図
である。
【図4】本発明の第二実施例の2連ピストン式ポンプ体
の左側面断面図である。
【符号の説明】
10…交流電動機、11…鉄心片、12…固定子鉄心、
13…極歯、14…磁路部、15…回転子、17…軸支
持部材、20…電磁コイル、21…銅線、22…巻枠、
23…端子片支持部、24…端子片、30…偏心カム、
31…ピストン連接棒、32…ピストン、33…気密パ
ッキン類、40…ポンプ体、41…流入口、42…流出
口、43…蓋体、44…一実施例のシリンダ、45…他
実施例のシリンダ、46…2連ピストン式ポンプ体、5
0…弁支持体、51…吸気弁、52…排気弁、60…本
発明の第一実施例の流体ポンプ、70…磁気検出装置、
71…磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H075 AA18 AA19 BB02 BB13 BB20 CC12 CC18 DB03 DB29 EE12 3H076 AA02 AA39 BB26 BB33 CC07 CC24 5H607 AA00 BB01 BB07 BB14 CC03 CC05 DD19 EE60 FF06 5H621 AA01 BB04 BB08 GA05 GA08 GA10 GA17 HH01 JK13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心片を積層してなる略「U」字状固定
    子鉄心の二端面を各々極歯とし、各々の極歯を対向さ
    せ、その略中心部に軸を有するN−S二極永久磁石回転
    子を設け、各々の極歯を有する略「I」字状磁路部に電
    磁コイルを装着してN−S二極永久磁石回転子式二極可
    逆小形単相同期電動機とし、流入口と流出口とを設けた
    シリンダ内に吸気弁及び排気弁を配設し、偏心カムにピ
    ストン連接棒を環装し、該ピストン連接棒にピストンを
    連結し、該シリンダ内に該ピストンを収納してポンプ体
    とし、該偏心カムに該回転子の軸を連結した流体ポンプ
    において、直流パルス電圧を該電磁コイルに印加するこ
    とにより、該回転子が揺振し、該ピストンが往復動する
    ことを特徴とする揺振駆動式流体ポンプ。
  2. 【請求項2】 二個の略「E」字状積層鉄心片を対向さ
    せて略「臼」字状固定子鉄心とし、該略「E」字状積層
    鉄心片同志の着接部の外周壁に電磁コイルを装着し、該
    略「臼」字状固定子鉄心の着接されない2つの外側磁路
    部端部及び2つの中央磁路部端部の四端面を各々極歯と
    し、その二極(疑似四極)を対向させ、その略中心部に
    N−S二極永久磁石回転子を設け、該外側磁路部端部の
    一方の極歯と、その極歯と対向する中央磁路部端部の極
    歯とに隈取コイル(短絡巻線)を取付けて隈取極とした
    N−S二極永久磁石回転子式隈取コイル始動形二極(疑
    似四極)小形単相同期電動機とし、流入口と流出口とを
    設けたシリンダ内に吸気弁及び排気弁を配設し、偏心カ
    ムにピストン連接棒を環装し、該ピストン連接棒にピス
    トンを連結し、該シリンダ内に該ピストンを収納してポ
    ンプ体とし、該偏心カムに該回転子の軸を連結した流体
    ポンプにおいて、直流パルス電圧を該電磁コイルに印加
    することにより、該回転子が揺振し、該ピストンが往復
    動することを特徴とする揺振駆動式流体ポンプ。
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