JP2002256470A - 金属部品の腐食防止方法及び腐食防止状態検知方法 - Google Patents

金属部品の腐食防止方法及び腐食防止状態検知方法

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JP2002256470A
JP2002256470A JP2001055265A JP2001055265A JP2002256470A JP 2002256470 A JP2002256470 A JP 2002256470A JP 2001055265 A JP2001055265 A JP 2001055265A JP 2001055265 A JP2001055265 A JP 2001055265A JP 2002256470 A JP2002256470 A JP 2002256470A
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Takao Handa
隆夫 半田
Shigemori Miyata
恵守 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ある限られた容積の大気中にある電気的接触
部を含めた金属部品の腐食防止方法及び腐食防止状態検
知方法の提供。 【解決手段】 開閉可能な箱体内に収容された金属部品
の腐食防止方法であって、前記箱体内に、固体、流動体
または液体の、吸湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、脱酸素剤ま
たは気化性腐食防止剤を配置することを特徴とする腐食
防止方法を提供すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属部品の腐食防
止方法、及び金属部品の腐食防止状態検知方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のメタルケーブルによる電話網は、
電話回線システムの通信機械室に設置された交換機から
ユーザーの自宅まで、それぞれケーブルによって配線が
なされていた。これに対して近年のIT社会の進展に伴
い、アクセス網の高度化、光化が推進されている。
【0003】新しいシステムは、光ファイバーケーブル
やONU、RSBMといった光信号を電気信号に変換す
る装置を、複数のユーザーで共有するものであり、従来
のメタリック(銅線主体である)設備と同等なコストで
高度なネットワークの構築が可能となる点で、格段に優
れた技術であるといえる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、腐食の観点か
ら重要な点は、従来通信機械室の制御された空調といっ
た、良好な腐食環境の下で管理されていたものと同等な
機能を有する装置類が、屋外を初めとするより過酷で多
様な腐食環境において多数使用されることである。さら
に、携帯電話の基地局を加えると、屋外に配置される上
記装置類の数は膨大なものとなる。
【0005】上記装置類を含む箱体内の気密化等の対策
は十分に施されているが、装置数が多く環境も多様であ
ることから、予測しきれない事象が発生する危険性が残
されている。また、これらの装置では、現地での運用中
に箱体の扉を開けて接続替え等の作業を行う機会が必ず
発生し、このような場合には、精密な基板等が外気に直
接さらされることになる。
【0006】海岸地域での海塩粒子等の腐食因子が、こ
のような機会に基板等に付着すると、その後の蓄積も併
せて、腐食の重要な要因となる。加えて、電気通信回路
には、常時直流電圧が印加されており、部品や回路の小
型化、高密度実装化に伴って、電解腐食の危険が増して
いる。
【0007】例えば、回路基板の配線間隔は1mm以下
と極めて小さいため、僅かな結露水でも配線間の絶縁抵
抗が下がり、リーク電流により腐食が発生する。図2に
示されるように、相対湿度が100%(結露状態)に達
すると、パターン間(0.7mm)の抵抗値は顕著に低
下し、絶縁不良に至る可能性が非常に高くなることが明
らかである。このような腐食の原因は単純なものである
が、腐食対策は必ずしも容易ではない。
【0008】回路はコネクタ部品等の電気的な接触部分
を含むため、有機・無機被覆による防食が困難である。
より厳しい腐食環境に配置される場合を含めて、例え
ば、電気的な接触部に被覆を施すことも考えられるが、
当該接触部は金属との接触を繰り返すので、良好な接触
状態を保持するという点で、この被覆による腐食防止方
法は必ずしも最適とは言えない。
【0009】また、作業時に覆いを被せる等の環境制御
も重要な腐食対策と位置付けられるが、より自由度の高
い腐食防止法の開発が求められている。さらに、腐食等
による故障が発生するまで、劣化状況が把握できない問
題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、その鋭意研
究の結果、ある限られた容積を有する箱体の内部に、吸
湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、脱酸素剤または気化性腐食防
止剤を配置して、該箱体内部の電気的接触部を含めた金
属部品の腐食を防止することを特徴とする腐食防止方
法、並びに吸湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、脱酸素剤または
気化性腐食防止剤の濃度または残量等を検知し、あるい
は腐食防止対象とする金属部品より腐食性の高い金属を
当該部品と共に配置し、その劣化度等を検知することに
より、腐食防止効果の低下や腐食等による金属部品の劣
化を検出することを特徴とする腐食防止状態検知方法を
開発した。
【0011】本発明の腐食防止方法は、開閉可能な箱体
内に収容された金属部品の腐食防止方法であって、前記
箱体内に、固体、流動体または液体の、吸湿剤、脱塩素
剤、脱硫剤、脱酸素剤または気化性腐食防止剤を配置す
ることを特徴とする。
【0012】また、本発明の第一の腐食防止状態検知方
法は、開閉可能な箱体内に収容された金属部品の腐食防
止状態検知方法であって、前記箱体内に、固体、流動体
または液体の、吸湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、脱酸素剤ま
たは気化性腐食防止剤を配置し、前記吸湿剤、脱塩素
剤、脱硫剤、脱酸素剤または気化性腐食防止剤の質量ま
たは容量を一定期間毎に検出することを含むことを特徴
とする。
【0013】さらに、本発明の第二の腐食防止状態検知
方法は、開閉可能な箱体内に収容された金属部品の腐食
防止状態検知方法であって、前記箱体内に、固体、流動
体または液体の、吸湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、脱酸素剤
または気化性腐食防止剤、並びに、前記金属部品より腐
食性の高い金属材料からなる試料を配置し、前記試料の
電気的特性を一定期間毎に検出することを含むことを特
徴とする。
【0014】本発明の第二の腐食防止状態検知方法にお
いて、測定される前記電気的特性は電気抵抗度とするこ
とが好ましい。
【0015】本発明の方法を実施するにあたっては、前
記吸湿剤、脱塩素剤または脱硫剤は、カルシウム系製剤
からなる群から選択されることが好ましい。
【0016】本発明の方法を実施するにあたっては、腐
食防止の対象となる前記金属部品は、コネクタ部品また
はプリント基板部品とすることが好ましい。
【0017】本発明における用語、「腐食」は、水溶液
腐食(湿食)及び気体腐食(乾食)の両者を意味する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の腐食防止方法の
実施の形態の一例を示す概念図である。
【0019】図1は、電話回線システムにおいて使用さ
れる光信号・電気信号変換用ボックスであり、各種の回
線が導入され、図示しない電気回路等によって接続され
ている。図1において、(1)は開閉可能なドア(3)
を備えた箱体であり、(2)は各回線の接続部であり、
多くの金属部品を含んでいる。(4)はパッキンであ
り、ドア(3)を閉じた状態で箱体(1)内を密閉する
ことが可能である。
【0020】本発明の腐食防止方法では、上記箱体
(1)内に吸湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、脱酸素剤または
気化性腐食防止剤(5)が、箱体(1)の内部空間の容
積に対応して、適当量配置される。
【0021】本発明において、吸湿剤は、固体、流動体
(ゲル状)、液体の何れでもよく、箱体(1)内部の空
間に存在する水分を吸収する吸湿剤であれば特に制限さ
れるものではないが、特に、シリカゲル、活性炭若しく
は吸水性ポリマー等の汎用の吸湿剤、あるいはカルシウ
ム系吸湿剤またはナトリウム系吸湿剤が好ましい。ここ
で、「カルシウム系吸湿剤」とは、酸化カルシウム(C
aO)及び水酸化カルシウム(Ca(OH)2)を含
む。また、「ナトリウム系吸湿剤」とは、酸化ナトリウ
ム(Na2O)及び水酸化ナトリウム(NaOH)を含
む。
【0022】箱体(1)内部に吸湿剤(5)が配置され
る場合は、ドア(3)によって閉ざされた箱体(1)内
部の水分が、上記吸湿剤によって除去され、それによっ
て接続部(2)の金属部品の水分による腐食を防止でき
る。
【0023】本発明においては、吸湿剤と共に、あるい
は吸湿剤に代えて、脱塩素作用を有する脱塩素剤を使用
することが可能であり、脱塩素剤としては、酸化カルシ
ウム(CaO)、水酸化カルシウム(Ca(O
H)2)、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)及び炭酸
ナトリウム(Na2CO3)を使用することができる。な
お、酸化カルシウム及び水酸化カルシウムを使用する
と、吸湿作用と脱塩素作用を同時に達成できるため好ま
しい。
【0024】箱体(1)内部に脱塩素剤(5)が配置さ
れる場合は、ドア(3)によって閉ざされた箱体(1)
内部の塩分が、上記脱塩素剤によって除去され、それに
よって接続部(2)の金属部品の塩分による腐食を防止
できる。
【0025】本発明においては、吸湿剤と共に、あるい
は吸湿剤に代えて、脱硫作用を有する脱硫剤を使用する
ことが可能であり、脱硫剤としては、酸化カルシウム
(CaO)、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)、炭
酸カルシウム(CaCO3)、酸化マグネシウム(Mg
O)、水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)、炭酸マ
グネシウム(MgCO3)を使用することができる。な
お、酸化カルシウム及び水酸化カルシウムを使用する
と、吸湿作用、脱塩素作用に加えて脱硫作用を同時に達
成できるため好ましい。
【0026】箱体(1)内部に脱硫剤(5)が配置され
る場合、ドア(3)によって閉ざされた箱体(1)内部
の硫化物が、上記脱硫剤によって除去され、それによっ
て接続部(2)の金属部品の硫化物による腐食を防止で
きる。
【0027】本発明においては、吸湿剤と共に、あるい
は吸湿剤に代えて、脱酸素作用を有する脱酸素剤を使用
することが可能であり、脱酸素剤としては、腐食防止の
ために一般的に使用されるあらゆる物質を使用すること
ができる。
【0028】箱体(1)内部に脱酸素剤(5)が配置さ
れる場合、ドア(3)によって閉ざされた箱体(1)内
部の酸素が、上記脱酸素剤によって除去され、それによ
って接合部(2)の金属部品の酸化が妨げられる結果、
腐食を防止することが可能である。
【0029】本発明において、気化性腐食防止剤は、固
体、流動体(ゲル状)、液体の何れでもよい。気化性腐
食防止剤は、そのもともとの形態から気化した成分が密
閉された箱体内部に充満し、それによって、箱体内の金
属部品の腐食を防止する機能を有するものであり、その
ような機能を有するものであれば、何れの成分から成る
気化性腐食防止剤でもよい。
【0030】具体的には、腐食防止効果は、気化性腐食
防止剤が気化することにより、箱体内部の水分または塩
分を箱体外に押し出す物理的方法、若しくは気化性腐食
防止剤から発散した成分が、箱体内の金属部品に腐食防
止皮膜を形成する化学的方法のいずれかで発揮される。
【0031】箱体(1)内部に気化性腐食防止剤(5)
が配置される場合は、ドア(3)によって閉ざされた箱
体(1)内部を、上記物理的若しくは化学的方法のいず
れかで、腐食防止環境とすることができる。
【0032】上記箱体(1)内に収容された接続部
(2)は、金属製の部品を含むものであるが、当該金属
の性質としては、腐食するおそれのあるものであれば特
に限定されない。接続部(2)は好ましくは、電気的接
触部を含むものであり、露出した金属部分を有し、電気
通信回路に供される部品を含む。前記部品は、特にコネ
クタ部品またはプリント基板部品であってもよい。
【0033】本発明では、上記のような吸湿剤、脱塩素
剤、脱硫剤、脱酸素剤または気化性腐食防止剤の腐食防
止効果があれば、金属部品の実際の劣化を検知すること
も可能である。
【0034】即ち例えば、箱体(1)内部に配置された
吸湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、脱酸素剤または気化性腐食
防止剤(5)の質量または容量の減少を一定期間毎に検
出することによって、箱体(1)内部の金属部品の腐食
防止状態を検知することができる。吸湿剤、脱塩素剤、
脱硫剤、脱酸素剤または気化性腐食防止剤が、液体また
は流動体の場合は、その濃度変化を追跡してもよい。
【0035】なお他の方法では、箱体(1)内部の金属
部品より腐食性の高い金属材料からなる試料を、箱体内
部に配置し、この試料の電気的特性を一定期間毎に検出
することによって、箱体(1)内部の腐食防止状態を検
知することができる。
【0036】ここで、「電気的特性」とは、金属部品を
含む箱体内に配置された、該金属部品より腐食性の高い
金属材料からなる試料について、該試料についての電気
的に検出可能なあらゆる特性を意味する。上記電気的特
性は、電気抵抗度、導電率、抵抗率、コンダクタンス等
が挙げられるが、測定の容易性の点で電気抵抗度が好ま
しい。
【0037】図2は、相対湿度とパターン間(0.7m
m)の抵抗値の関係を説明するグラフであるが、このグ
ラフはパターン間の抵抗値を測定することで、箱体内の
相対湿度、ひいては腐食防止状態を検知できることを示
す。
【0038】また、「一定期間毎に検出する」は、上記
吸湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、脱酸素剤または気化性腐食
防止剤の質量または容量、並びに上記試料の電気的特性
について、ある一定の期間で検出を繰り返すことを意味
する。上記一定期間毎の検出は、上記箱体のドアを開い
て、接続替え等の作業を実施する際であってもよく、特
別に定まった期間を意味するものではない。
【0039】以下に本発明の実施態様を説明するが、本
発明はこの実施態様に制限されるものではない。
【0040】
【実施例】実施例1:吸湿剤を使用した実施態様 屋外設置装置内に、ペレット状吸湿剤を散在させ、何れ
の吸湿剤からもほぼ同様に離れた位置に、プリント基板
サンプル(ダミー)を適当数設置した。ケーブル心線の
空き対にパターン対を接続し、パターン間の絶縁抵抗を
検出できるようにした。このような環境下で、本発明を
適用した装置()と、本発明を適用していない装置
()の状況を比較した。またこの実施例では、塩分量
はCl換算で0.3g/m2であり、とでほぼ同様
であった。
【0041】相対湿度が100%に達すると、では結
露によりダミーの絶縁抵抗の低下が検出された(図2参
照)。しかしながらでは、吸湿剤の効果により、と
同様である結露する環境にありながら、結露には至ら
ず、ダミーの絶縁抵抗値の低下も生じなかった。
【0042】ここでに配置した吸湿剤が、かなり水分
を吸収したことによってその質量が増大していたため、
新たな吸湿剤と交換した。結露は引き続き防止され、絶
縁抵抗値の低下も依然として生じなかった。
【0043】この実施例に示されたように、本発明の方
法による腐食防止効果の発現、並びに腐食防止効果の低
下の事前検知が可能であることが理解され、本発明の有
効性が確認された。
【0044】実施例2:気化性腐食防止剤を使用した実
施態様 屋外設置装置内に、ペレット状腐食防止剤を散在させ、
何れの腐食防止剤からもほぼ同様に離れた位置に、プリ
ント基板サンプル(ダミー)を適当数設置した。ケーブ
ル心線の空き対にパターン対を接続し、パターン間の絶
縁抵抗を検出できるようにした。このような環境下で、
本発明を適用した装置()と、本発明を適用していな
い装置()の状況を比較した。また、この実施例で
は、上記装置ないにプリント基板とは別個に、Cu板を
設置して、Cl蓄積量を把握した。
【0045】塩分量がCl換算で0.1g/m2程度に
蓄積した際に、において腐食による故障が発生したの
に対して、では異常は認められなかった。
【0046】さらに、において塩分量が1.0g/m
2程度蓄積した際に、における故障は認められなかっ
たが、ダミーの絶縁抵抗の低下が検出された。なお、腐
食防止剤がほとんど消失したため補充を行った。
【0047】この実施例に示されたように、本発明の方
法による腐食防止効果の発現、並びに腐食防止効果の低
下の事前検知が可能であることが理解され、本発明の有
効性が確認された。
【0048】
【発明の効果】本発明の腐食防止方法によって、金属部
品を収容した箱体内部に適量の吸湿剤、脱塩素剤、脱硫
剤または脱酸素剤を配置することで、腐食因子である結
露水・湿気等の水分が除去され、塩の付着が防止され、
硫化物が除去され、または酸化反応が妨げられる結果、
金属部品の腐食を防止することができる。
【0049】また本発明の腐食防止方法によって、金属
部品を収容した箱体内部に適量の気化性腐食防止剤を充
満させることで、箱体内部の水分が箱外に押し出され、
または金属部品の金属露出部に薄膜腐食防止層が形成さ
れ、金属部品の腐食を防止することができる。
【0050】本発明の腐食防止方法は、屋外設置の電気
通信装置類における導通を阻害することなく、簡便に腐
食防止を図ることができる。
【0051】また、本発明の第一の腐食防止状態検知方
法では、腐食防止効果が把握できるため、吸湿剤または
気化性腐食防止剤の交換時期を適切に選択することがで
きる。
【0052】そして、本発明の第二の腐食防止状態検知
方法では、腐食防止効果を電気的特性に変換することに
より、自動管理若しくは集中管理等が可能である。
【0053】本発明の方法は、新設・既設を問わずに適
用することが可能な方法であり、コスト面及び操作の容
易性の面で非常に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の腐食防止方法を説明する概念図。
【図2】 相対湿度とパターン間(0.7mm)の抵抗
値の関係を説明するグラフ。
【符号の説明】
1.箱体 2.接続部 3.ドア 4.パッキン 5.吸湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、脱酸素剤または気化性
腐食防止剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な箱体内に収容された金属部品
    の腐食防止方法であって、前記箱体内に、固体、流動体
    または液体の、吸湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、脱酸素剤ま
    たは気化性腐食防止剤を配置することを特徴とする腐食
    防止方法。
  2. 【請求項2】 開閉可能な箱体内に収容された金属部品
    の腐食防止状態検知方法であって、前記箱体内に、固
    体、流動体または液体の、吸湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、
    脱酸素剤または気化性腐食防止剤を配置し、前記吸湿
    剤、脱塩素剤、脱硫剤、脱酸素剤または気化性腐食防止
    剤の質量または容量を一定期間毎に検出することを含む
    腐食防止状態検知方法。
  3. 【請求項3】 開閉可能な箱体内に収容された金属部品
    の腐食防止状態検知方法であって、前記箱体内に、固
    体、流動体または液体の、吸湿剤、脱塩素剤、脱硫剤、
    脱酸素剤または気化性腐食防止剤、並びに、前記金属部
    品より腐食性の高い金属材料からなる試料を配置し、前
    記試料の電気的特性を一定期間毎に検出することを含む
    腐食防止状態検知方法。
  4. 【請求項4】 前記電気的特性が電気抵抗度である、請
    求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記吸湿剤、脱塩素剤または脱硫剤が、
    カルシウム系製剤からなる群から選択されることを特徴
    とする、請求項1ないし4のいずれか一項記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記金属部品が、コネクタ部品またはプ
    リント基板部品であることを特徴とする、請求項1ない
    し5のいずれか一項記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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