JP2002249426A - 経口医薬組成物 - Google Patents

経口医薬組成物

Info

Publication number
JP2002249426A
JP2002249426A JP2001389520A JP2001389520A JP2002249426A JP 2002249426 A JP2002249426 A JP 2002249426A JP 2001389520 A JP2001389520 A JP 2001389520A JP 2001389520 A JP2001389520 A JP 2001389520A JP 2002249426 A JP2002249426 A JP 2002249426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituent
substituted
optionally substituted
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001389520A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoko Akiyama
洋子 秋山
Naoki Nagahara
直樹 永原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP2001389520A priority Critical patent/JP2002249426A/ja
Publication of JP2002249426A publication Critical patent/JP2002249426A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCR5拮抗作用を有する化合物またはその
塩の血中濃度にバラツキが少なく、極めて良好な経口吸
収性を示し、ヒトにおける種々のHIVの感染症の予防
・治療に有用な経口投与用製剤を提供する。 【解決手段】 CCR5拮抗作用を有する化合物を、両
親媒性物質含有担体に溶解もしくは分散させてなること
を特徴とする経口医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCR5拮抗作用
を有する化合物またはその塩の経口医薬組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が標的
細胞に進入する際のレセプターとして、従来より知られ
ているCD4に加え、マクロファージ指向性HIVのセ
カンドレセプターとしてCCR5と呼ばれる7回膜貫通
型でGタンパク質共役型ケモカインレセプターが最近見
いだされた。度重なる暴露にもかかわらずHIV感染に
抵抗性を示したヒトは、CCR5遺伝子がホモに欠失し
た変異を持っていたという報告もあり、CCR5拮抗物
質は新しい抗HIV薬となることが期待される。新たに
合成されたピペリジン骨格を有する化合物は優れたHI
V阻害活性を有しており、経口投与可能な新規な抗HI
V薬として開発することが望まれる。経口製剤開発の可
否は、薬物のバイオアベイラビリティの程度に依存して
おり、バイオアベイラビリティが低い場合はヒトにおけ
る効果のバラツキの原因となり、開発が困難となる。薬
物のバイオアベイラビリティに影響を及ぼす因子として
薬物溶解性、消化管粘液層との相互作用、消化管粘膜透
過性あるいは初回通過効果などがあげられるが、CCR
5拮抗作用を有するピペリジン系化合物も従来の抗HI
V薬と同様、経口投与された場合、バイオアベイラビリ
ティが低いという欠点を有している。従って、かかる化
合物またはその塩の経口吸収性を促進することは、CC
R5拮抗薬としての薬効を安定に発揮させるためにも重
要なことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにピペリ
ジン骨格を有するCCR5拮抗化合物は経口投与製剤と
して開発されるのがコンプライアンスの点から最も望ま
しいが、バイオアベイラビリティの低い製剤は治療効果
のバラツキの原因となるので、経口吸収性を促進した、
すなわちバイオアベイラビリティの改善されたCCR5
拮抗作用を有するピペリジン系化合物またはその塩を含
有する経口投与製剤の開発が望まれているのが現状であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる実状
に鑑み、吸収の良好なバイオアベイラビリティの高い新
規経口投与用製剤の処方を検討した結果、CCR5拮抗
作用を有するピペリジン系化合物またはその塩を、ある
種の物質に溶解または微細に分散させることによって、
経口吸収を促進することを見いだし、これらの知見に基
づき本発明を完成した。すなわち、本発明は、 (1)式:
【0005】
【化5】
【0006】(式中、R1は水素原子、置換基を有して
いてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい非芳
香族複素環基を、R2は置換基を有していてもよい炭化
水素基、置換基を有していてもよい非芳香族複素環基を
示すか、またはR1とR2が結合してAと共に置換基を有
していてもよい複素環基を形成してもよく、AはNまた
はN+−R5・Y-(R5は炭化水素基を、Y-はカウンタ
ーアニオンを示す)を、R3は置換基を有していてもよ
い環状炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
環基を、naは0または1を、R4は水素原子、置換基
を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していても
よい複素環基、置換基を有していてもよいアルコキシ
基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換
基を有していてもよいアミノ基を、Eはオキソ基以外の
置換基を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基を、G
1は結合手、COまたはSO2を、G2はCO,SO2,N
HCO,CONHまたはOCOを、Jはメチンまたは窒
素原子を、QおよびRはそれぞれ結合手または置換基を
有していてもよい2価のC1-3鎖状炭化水素をそれぞれ
示す。ただし、G2がOCOのときJはメチンであり、
QおよびRの双方が結合手ではなく、またG1が結合手
のときQおよびRはいずれもオキソ基で置換されな
い。)で表される化合物またはその塩あるいは式:
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R1は置換基を有していてもよい
炭化水素基を、R2は置換基を有していてもよい環状炭
化水素基または置換基を有していてもよい複素環基を、
3はハロゲン原子、置換基を有していてもよいカルバ
モイル基、置換基を有していてもよいスルファモイル
基、スルホン酸由来のアシル基、置換基を有していても
よいC1-4アルキル基、置換基を有していてもよいC1-4
アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、ニ
トロ基またはシアノ基を、R4は水素原子または水酸基
を、nbは0または1を、pは0または1ないし4の整
数を示す。)で表される化合物またはその塩であるCC
R5拮抗作用を有する化合物を、少なくとも1種類以上
の両親媒性物質に溶解もしくは分散させることを特徴と
する経口医薬組成物;
【0009】(2)R1が水素原子、下記第1群から選
ばれた置換基を有していてもよい下記第2群から選ばれ
た炭化水素基、下記第1群から選ばれた置換基を有して
いてもよい3〜8員の飽和あるいは不飽和の非芳香族複
素環基であり、R2が下記第1群から選ばれた置換基を
有していてもよい下記第2群から選ばれた炭化水素基ま
たは下記第1群から選ばれた置換基を有していてもよい
3〜8員の飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環基を示
すか、またはR1とR2が結合してAと共に下記第3群か
ら選ばれた置換基を有していてもよい下記第4群から選
ばれた複素環基を形成してもよく、AがNまたはN+
5・Y-(Y-がC1-、Br-、I-、NO3 -、S
4 2-、PO4 3-またはCH3SO3 -であり、R5は下記第
2群から選ばれた炭化水素基を示す)、R3が下記第1
群から選ばれた置換基を有していてもよい下記第5群か
ら選ばれた環状炭化水素基または下記第1群から選ばれ
た置換基を有していてもよい下記第6群から選ばれた複
素環基、R4が水素原子、下記第1群から選ばれた置換
基を有していてもよい下記第2群から選ばれた炭化水素
基、下記第1群から選ばれた置換基を有していてもよい
下記第6群から選ばれた複素環基、下記第7群から選ば
れた置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ基、下
記第8群から選ばれた置換基を有していてもよいC6-14
アリールオキシ基、下記第9群から選ばれた置換基を有
していてもよいアミノ基または下記第10群から選ばれ
た環状アミノ基であり、Eが下記第11群から選ばれた
オキソ基以外の置換基を有していてもよい下記第12群
から選ばれた2価の鎖状炭化水素基であり、QおよびR
がそれぞれ結合手または下記第11群から選ばれた置換
基を有していてもよい下記第13群から選ばれた2価の
1-3鎖状炭化水素であり、R1は第29群から選ばれた
置換基を有していてもよい第31群から選ばれた炭化水
素基を、R2は第30群から選ばれた置換基を有してい
てもよい第35群から選ばれた環状炭化水素基または第
30群から選ばれた置換基を有していてもよい第32群
から選ばれた複素環基を、R3はハロゲン原子、カルバ
モイル基、第19群から選ばれた1個を有していてもよ
いN−モノ置換カルバモイル基、第19群から選ばれた
1個と第20群から選ばれた1個を有していてもよい
N,N−ジ置換カルバモイル基、第21群から選ばれた
環状アミノカルボニル基、スルファモイル基、第19群
から選ばれた1個を有していてもよいN−モノ置換スル
ファモイル基、第19群から選ばれた1個と第20群か
ら選ばれた1個を有していてもよいN,N−ジ置換スル
ファモイル基、第36群から選ばれた環状アミノスルホ
ニル基、第22群から選ばれたスルホン酸由来のアシル
基、第30群から選ばれた置換基を有していてもよいC
1-4アルキル基、第30群から選ばれた置換基を有して
いてもよいC1-4アルコキシ基、第33群から選ばれた
置換基を有していてもよいアミノ基、第34群から選ば
れた環状アミノ基、ニトロ基またはシアノ基である上記
(1)記載の組成物
【0010】(上記において、 第1群 1)第14群から選ばれた基で置換されていてもよいC
1-6アルキル基、2)第14群から選ばれた基で置換さ
れていてもよいC2-6アルケニル基、3)第14群から
選ばれた基で置換されていてもよいC2-6アルキニル
基、4)第14群から選ばれた基で置換されていてもよ
いC6-14アリール基、5)第14群から選ばれた基で置
換されていてもよいC3-7シクロアルキル基、6)第1
4群から選ばれた基で置換されていてもよいC3-6シク
ロアルケニル基、7)第15群から選ばれた基で置換さ
れていてもよい第16群から選ばれた複素環基、8)置
換基としてC1-6アルキルイミドイル、ホルミルイミド
イル、アミジノまたは第17群から選ばれた基を有して
いてもよいアミノ基、9)第10群から選ばれた環状ア
ミノ基、10)第17群から選ばれた基で置換されてい
てもよいイミドイル基、11)第17群から選ばれた基
で置換されていてもよいアミジノ基、12)第17群か
ら選ばれた基で置換されていてもよい水酸基、13)第
17群から選ばれた基で置換されていてもよいチオール
基、14)カルボキシル基、15)第18群から選ばれ
た基で置換されていてもよいC1-6アルコキシ−カルボ
ニル基、16)第18群から選ばれた基で置換されてい
てもよいC7-12アリールオキシ−カルボニル基、17)
第18群から選ばれた基で置換されていてもよいC7-10
アラルキルオキシ−カルボニル基、18)カルバモイル
基、19)第19群から選ばれた基で置換されたモノ置
換カルバモイル基、20)第19群から選ばれた1個と
第20群から選ばれた1個で置換されたジ置換カルバモ
イル基、21)第21群から選ばれた環状アミノカルボ
ニル基、22)チオカルバモイル基、23)第19群か
ら選ばれた基で置換されたモノ置換チオカルバモイル
基、24)第19群から選ばれた1個と第20群から選
ばれた1個で置換されたジ置換チオカルバモイル基、2
5)スルファモイル基、26)第19群から選ばれた基
で置換されたN−モノ置換スルファモイル基、27)第
19群から選ばれた1個と第20群から選ばれた1個で
置換されたN,N−ジ置換スルファモイル基、28)第
22群から選ばれた環状アミノスルホニル基、29)ハ
ロゲン原子、30)シアノ基、31)ニトロ基、32)
第22群から選ばれたスルホン酸由来のアシル基、3
3)ホルミル基、34)C2-6アルカノイル、35)C
7-12アリールカルボニル、36)第23群から選ばれた
基で置換されていてもよいC1-6アルキルスルフィニル
基および37)第23群から選ばれた基で置換されてい
てもよいC6-14アリールスルフィニル基、 第2群 1)C1-10アルキル基、2)C2-6アルケニル基、3)
2-6アルキニル基、4)ベンゼン環が縮合していても
よいC3-9シクロアルキル基、5)C3-6シクロアルケニ
ル基、6)C4-6シクロアルカンジエニル基および7)
6-14アリール基、
【0011】第3群 1)水酸基、2)シアノ基、3)ニトロ基、4)アミノ
基、5)オキソ基、6)ハロゲン原子および7)一般
式:-B1a[式中、Raは第1群から選ばれた置換基を
有していてもよい第2群から選ばれた炭化水素基、また
は第1群から選ばれた置換基を有していてもよい第6群
から選ばれた複素環基を、B1は結合手(単結合)、−
CRbC−、−COO−、−CO−、−CRb(OH)
−、−CRb c−S−、−CRbc−SO2−、−CO
−NRb−、−CS−NRb−、−CO−S−、−CS−
S−、−CO−NRb−CO−NRC−、−C(=NH)
−NRb−、−NRb−、−NRb−CO−、−NRb−C
S−、−NRb−CO−NRC−、−NRb−CS−NRC
−、−NRb−CO−O−、−NRb−CS−O−、−N
b−CO−S−、−NRb−CS−S−、−NRb−C
(=NH)−NRC−、−NRb−SO2−、−NRb−N
C−、−O−、−O−CO−、−O−CS−、−O−
CO−O−、−O−CO−NRb−、−O−C(=N
H)−NRb−、−S−、−SO−、−SO2−、−SO
2−NRb−、−S−CO−、−S−CS−、−S−CO
−NRb−、−S−CS−NRb−および−S−C(=N
H)−NRb−(ただし、Rb、RCは水素原子、第14
群から選ばれた基で置換されていてもよいC1-6アルキ
ル基、第14群から選ばれた基で置換されていてもよい
2-6アルケニル基、第14群から選ばれた基で置換さ
れていてもよいC2-6アルキニル基、第14群から選ば
れた基で置換されていてもよいC6-14アリール基、第1
4群から選ばれた基で置換されていてもよいC3-7シク
ロアルキル基、第14群から選ばれた基で置換されてい
てもよいC3-6シクロアルケニル基、第1群から選ばれ
た基で置換されていてもよい第6群から選ばれた複素環
基、第22群から選ばれたスルホン酸由来のアシル基、
1-6アルカノイル、C7-12アリールカルボニル基を示
す)]で表される基、 第4群 1個の窒素原子の他にさらに窒素原子、酸素原子、イオ
ウ原子を含んでいてもよい環である1)単環式複素環
基、2)ベンゼンが縮合した縮合環式複素環および3)
スピロ環式複素環、 第5群 1)ベンゼン環が縮合していてもよいC3-9シクロアル
キル、2)C3-6シクロアルケニル基、3)C4-6シクロ
アルカンジエニル基および4)C6-14アリール基、 第6群 環系を構成する原子(環原子)として、酸素原子、硫黄
原子及び窒素原子等から選ばれたヘテロ原子1ないし3
種を少なくとも1個含む1)第24群から選ばれた5な
いし6員の芳香族単環式複素環基、2)第26群から選
ばれた8〜12員の芳香族縮合複素環基および3)第2
5群から選ばれた3〜8員の飽和あるいは不飽和の非芳
香族複素環基(脂肪族複素環基)、
【0012】第7群 第18群から選ばれた基で置換されていてもよいC3-6
シクロアルキル基、第18群から選ばれた基で置換され
ていてもよいC6-10アリール基、第18群から選ばれた
基で置換されていてもよいC7-10アラルキル基および第
18群から選ばれた基で置換されていてもよい第16群
から選ばれた複素環基、 第8群 C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、
アミノ基、水酸基、シアノ基およびアミジノ基、 第9群 1)C1-6アルキル基、2)C1-6アルカノイル、3)ベ
ンゾイル、4)ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
コキシ−カルボニル、5)C1-6アルキルイミドイル、
6)ホルミルイミドイルおよび7)アミジノ、 第10群 1)1−アゼチジニル、2)1−ピロリジニル、3)1
−ピペリジニル、4)4−モルホリニルおよび5)第2
7群から選ばれた置換基を有していてもよい1−ピペラ
ジニル、 第11群 1)第14群から選ばれた基で置換されていてもよいC
1-6アルキル基、2)第14群から選ばれた基で置換さ
れていてもよいC6-14アリール基、3)第14群から選
ばれた基で置換されていてもよいC3-7シクロアルキル
基、4)第14群から選ばれた基で置換されていてもよ
いC3-6シクロアルケニル基、5)カルボキシル基、
6)第18群から選ばれた基で置換されていてもよいC
1-6アルコキシ−カルボニル基、7)第18群から選ば
れた基で置換されていてもよいC7-12アリールオキシ−
カルボニル基、8)第18群から選ばれた基で置換され
ていてもよいC7-10アラルキルオキシ−カルボニル基、
9)カルバモイル基、10)第19群から選ばれた基で
置換されたモノ置換カルバモイル基、11)第19群か
ら選ばれた1個と第20群から選ばれた1個で置換され
たジ置換カルバモイル基、12)第21群から選ばれた
環状アミノカルボニル基、13)チオカルバモイル基、
14)第19群から選ばれた基で置換されたモノ置換チ
オカルバモイル基、15)第19群から選ばれた1個と
第20群から選ばれた1個で置換されたジ置換チオカル
バモイル基、16)置換基としてC1-6アルキルイミド
イル、ホルミルイミドイル、アミジノ、第17群から選
ばれた基を有していてもよいアミノ基、17)第10群
から選ばれた環状アミノ基、18)第17群から選ばれ
た基で置換されていてもよい水酸基、19)第17群か
ら選ばれた基で置換されていてもよいチオール基、2
0)C1-6アルカノイル、21)C7-12アリールカルボ
ニル、22)第22群から選ばれたスルホン酸由来のア
シル基、23)ハロゲン、24)ニトロおよび25)シ
アノ、
【0013】第12群 C1-6アルキレン、C2-6アルケニレンおよびC2-6アル
キニレン、 第13群 C1-3アルキレン、C2-3アルケニレンおよびC2-3アル
キニレン、 第14群 1)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ
基、2)置換基としてハロゲンまたはカルバモイルを有
していてもよいフェノキシ、3)ハロゲン原子、4)C
1-6アルキル基、5)ハロゲン置換C1-4アルキル基、
6)C3-8シクロアルキル、7)アミノ基、8)置換基
としてカルバモイル、C1-4アルキルおよびC1-4アルキ
ルスルホニルの1個または2個を有するアミノ基、9)
1-6アルキルで置換されていてもよいカルバモイル
基、10)ホルミル、11)C2-6アルカノイル基、1
2)C6-14アリール基、13)C6-14アリールカルボニ
ル、14)C7-13アラルキルカルボニル、15)水酸
基、16)C2-5アルカノイルオキシ、17)C7-13
ラルキルカルボニルオキシ、18)ニトロ基、19)ス
ルファモイル基、20)N−C1-4アルキルスルファモ
イル、21)フェニルチオ、22)C1-4アルキルフェ
ニルチオ、23)−N=N−フェニル、24)シアノ
基、25)オキソ基、26)アミジノ基、27)カルボ
キシル基、28)C1-4アルコキシ−カルボニル、2
9)C1-6アルキルチオ、30)C1-6アルキルスルフィ
ニル、31)C1-6アルキルスルホニル、32)C6-14
アリールチオ、33)C6-14アリールスルフィニル、3
4)C6-14アリールスルホニルおよび35)第6群から
選ばれた複素環基、 第15群 C1-6アルキル基、C1-6アルカノイル、C7-13アリール
カルボニル、C1-6アルキルスルホニル、アミノスルホ
ニル、モノ−C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ−C
1-6アルキルアミノスルホニルおよびハロゲン化C1-4
ルキル、 第16群 環系を構成する原子(環原子)として、酸素原子、硫黄
原子及び窒素原子等から選ばれたヘテロ原子1ないし3
種を少なくとも1個含む1)第24群および第26群か
ら選ばれた芳香族複素環基および2)第25群から選ば
れた飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環基、 第17群 1)置換基としてハロゲンまたはC1-6アルコキシを有
していてもよいC1-6アルキル基、2)C6-12アリール
基、3)C1-4アルキル置換C6-12アリール基、4)置
換基としてハロゲンまたはC1-6アルコキシを有してい
てもよいC3-8シクロアルキル基、5)C1-6アルコキシ
基、6)C1-6アルカノイル、7)C7-13アリールカル
ボニル、8)C1-4アルキル置換C7-13アリールカルボ
ニル、9)C1-6アルキルスルホニル、10)C6-14
リールスルホニル、11)アミノスルホニル、12)C
1-4アルキルでモノまたはジ置換された置換アミノスル
ホニルおよび13)ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルコキシ−カルボニル、
【0014】第18群 1)水酸基、2)アミノ基、3)第28群から選ばれた
基でモノまたはジ置換されたアミノ基、4)ハロゲン原
子、5)ニトロ基、6)シアノ基、7)ハロゲン原子で
置換されていてもよいC1-6アルキル基および8)ハロ
ゲン原子で置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、 第19群 第18群から選ばれた基で置換されていてもよいC1-6
アルキル基、第18群から選ばれた基で置換されていて
もよいC3-6シクロアルキル基、第18群から選ばれた
基で置換されていてもよいC6-10アリール基、第18群
から選ばれた基で置換されていてもよいC7-10アラルキ
ル基、第18群から選ばれた基で置換されていてもよい
1-6アルコキシ基および第18群から選ばれた基で置
換されていてもよい第16群から選ばれた複素環基、 第20群 C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基およびC7-10
アラルキル基、 第21群 1−アゼチジニルカルボニル、1−ピロリジニルカルボ
ニル、1−ピペリジニルカルボニル、4−モルホリニル
カルボニルおよび第27群から選ばれた基で置換されて
いてもよい1−ピペラジニルカルボニル、 第22群 第18群から選ばれた置換基を有していてもよいC1-10
アルキルスルホニル、第18群から選ばれた置換基を有
していてもよいC2-6アルケニルスルホニル、第18群
から選ばれた置換基を有していてもよいC2-6アルキニ
ルスルホニル、第18群から選ばれた置換基を有してい
てもよいC3-9シクロアルキルスルホニル、第18群か
ら選ばれた置換基を有していてもよいC3-9シクロアル
ケニルスルホニル、第18群から選ばれた置換基を有し
ていてもよいC6-14アリールスルホニルおよび第18群
から選ばれた置換基を有していてもよいC7-10アラルキ
ルスルホニル、 第23群 C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、
アミノ基、水酸基、シアノ基およびアミジノ基、 第24群 フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキ
サゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリ
ル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,
4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、
フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チ
アジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−
トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリ
ル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニ
ルおよびトリアジニル、 第25群 オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニ
ル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、
ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、
チオモルホリニルおよびピペラジニル、
【0015】第26群 ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニ
ル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリ
ル、ベンズインダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2
−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ
ピラニル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオ
キソリル、ベンゾイミダゾリル、2,1,1−ベンズオキ
サジアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、
イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサ
リニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、ブ
テリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カ
ルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノ
キサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノ
キサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フ
ェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−
b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、
ピラゾロ[3,4−b]ピリジル、イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミ
ダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−
a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
a〕ピリジルおよび1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
b〕ピリダジニル、 第27群 C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基およびC6-10
リール基、 第28群 C1-6アルキル基、C1-6アルカノイル、C7-13アリール
カルボニルおよびC1-6アルキルスルホニル、 第29群は 1)第30群から選ばれた置換基を有していてもよい第
31群から選ばれた炭化水素基、2)第30群から選ば
れた置換基を有していてもよい第32群から選ばれた複
素環基、3)第30群から選ばれた置換基を有していて
もよいC1-4アルコキシ基、4)第30群から選ばれた
置換基を有していてもよいC1-4アルキルチオ基、5)
第30群から選ばれた置換基を有していてもよいC2-6
アルコキシカルボニル基、6)C1-6アルカノイル基、
7)第33群から選ばれた置換基を有していてもよいア
ミノ基、8)第34群から選ばれた環状アミノ基、9)
ハロゲン原子、10)ニトロ基、11)シアノ基、1
2)カルバモイル基、13)第19群から選ばれた基で
置換されたモノ置換カルバモイル基、14)第19群か
ら選ばれた1個と第20群から選ばれた1個で置換され
たジ置換カルバモイル基、15)第21群から選ばれた
環状アミノカルボニル基、16)スルファモイル基、1
7)第19群から選ばれた基で置換されたN−モノ置換
スルファモイル基、18)第19群から選ばれた1個と
第20群から選ばれた1個で置換されたN,N−ジ置換
スルファモイル基、19)第22群から選ばれたスルホ
ン酸由来のアシル基、 第30群は 1)C1-6アルコキシ基、2)ハロゲン原子、3)C1-6
アルキル基、4)C1-4アルキニル基、5)アミノ基、
6)水酸基、7)シアノ基および8)アミジノ基、
【0016】第31群は 1)C1-6アルキル基、2)C3-8シクロアルキル基およ
び3)C6-14アリール基、 第32群は 1)第24群から選ばれた芳香族単環式複素環基、2)
第26群から選ばれた芳香族縮合複素環基および3)第
25群から選ばれた飽和あるいは不飽和の非芳香族複素
環基、 第33群は 1)C1-6アルキル、2)C1-6アルカノイル、3)C
7-13アリールカルボニル、4)ハロゲン化されていても
よいC2-6アルコキシカルボニル、5)C1-6アルキルイ
ミドイル、6)ホルミルイミドイルおよび7)アミジ
ノ、 第34群は 1)1−アゼチジニル、2)1−ピロリジニル、3)1
−ピペリジニル、4)4−モルホリニル、5)1−ピペ
ラジニルおよび6)4位にC1-6アルキル、C7-1 0アラ
ルキルまたはC6-10アリールを有していてもよい1−ピ
ペラジニル、 第35群は C3-9シクロアルキル、1−インダニル、2−インダニ
ル、C3-6シクロアルケニル、C4-6シクロアルカンジエ
ニルおよびC6-14アリール、 第36群は 1−アゼチジニルスルホニル、1−ピロリジニルスルホ
ニル、1−ピペリジニルスルホニル、4−モルホリニル
スルホニルおよび第27群から選ばれた基で置換されて
いてもよい1−ピペラジニルスルホニル、をそれぞれ示
す。); (3)上記(1)記載のCCR5拮抗作用を有する化合
物を、少なくとも1種類以上の両親媒性物質に溶解させ
ることを特徴とする上記(1)記載の組成物; (4)両親媒性物質に少なくとも1種以上の溶解補助剤
を含む上記(1)記載の組成物; (5)両親媒性物質に少なくとも1種以上の脂質を含む
上記(1)記載の組成物; (6)約15ないし約25℃で液体または半固形である
上記(1)記載の組成物; (7)約15ないし約25℃で固体である上記(1)記
載の組成物;
【0017】(8)自己乳化能を有する上記(1)記載
の組成物; (9)両親媒性物質がビタミンE水溶性誘導体、飽和ポ
リグリコール化グリセリド類、不飽和ポリグリコール化
グリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレン
グリコール類、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体およ
びラウリン酸プロピレングリコールから選ばれた1種ま
たは2種以上の組み合わせである上記(1)記載の組成
物; (10)両親媒性物質がビタミンE水溶性誘導体、飽和
ポリグリコール化グリセリド類、不飽和ポリグリコール
化グリセリドから選ばれた1種または2種以上の組み合
わせである上記(1)記載の組成物; (11)両親媒性物質としてビタミンE水溶性誘導体を
含む上記(1)記載の組成物; (12)ビタミンE水溶性誘導体がD-α-トコフェロー
ル ポリエチレングリコール 1000サクシネートであるこ
とを特徴とする上記(11)記載の組成物; (13)CCR5拮抗作用を有する化合物を、少なくと
も1種類以上の両親媒性物質に溶解もしくは分散させた
系に水を添加することによりエマルションを形成させて
なる上記(1)記載の経口医薬組成物; (14)CCR5拮抗作用を有する化合物がN-(3,4-ジ
クロロフェニル)-1-(メチルスルホニル)-N-{3-[4-({4-
[(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}スルホニル)-1-
ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミ
ド、N-(3-クロロフェニル)-1-(メチルスルホニル)-N-(3
-{4-[4-(メチルスルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}
プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド、N-(3-{4-[4-
(アミノカルボニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピ
ル)-N-(3,4-ジクロロフェニル)-1-(メチルスルホニル)-
4-ピペリジンカルボキサミド、1-アセチル-N-(3-{4-[4-
(アミノカルボニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピ
ル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカル
ボキサミド、N-(3,4-ジクロロフェニル)-N-(3-{4-[4-
(エチルスルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピ
ル)-1-(メチルスルホニル)-4-ピペリジンカルボキサミ
ド、N-(3,4-ジクロロフェニル)-N-(3-{4-[4-(イソプロ
ピルスルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-
1-(メチルスルホニル)-4-ピペリジンカルボキサミド、N
-(3-クロロフェニル)-N-(3-{4-[4-(イソプロピルスルホ
ニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-1-(メチル
スルホニル)-4-ピペリジンカルボキサミド、N-(3-クロ
ロフェニル)-N-(3-{4-[4-(エチルスルホニル)ベンジル]
-1-ピペリジニル}プロピル)-1-(メチルスルホニル)-4-
ピペリジンカルボキサミド、N-(3,4-ジクロロフェニル)
-1-(メチルスルホニル)-N-(3-{4-[4-(メチルスルホニ
ル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジン
カルボキサミドまたはその塩である上記(1)記載の組
成物;
【0018】(15)CCR5拮抗作用を有するピペリ
ジン系化合物を、少なくとも1種類以上の両親媒性物質
に溶解もしくは分散させることを特徴とする経口医薬組
成物; (16)上記(1)記載のCCR5拮抗作用を有するピ
ペリジン系化合物とプロテアーゼ阻害薬または/および
逆転写酵素阻害剤を組み合わせてなる上記(1)記載の
組成物; (17)上記(1)記載の組成物を含有するカプセル
剤; (18)水を含有してなる上記(1)記載の組成物; (19)CCR5拮抗作用を有するピペリジン系化合物
の水分散液または水溶液と少なくとも1種類以上の両親
媒性物質とから調製することを特徴とする経口医薬組成
物の製造法; (20)CCR5拮抗作用を有するピペリジン系化合物
を、少なくとも1種類以上の両親媒性物質を含む水溶液
中に加え、撹拌することを特徴とする上記(19)記載
の製造法; (21)両親媒性物質の融点よりも高い温度で溶融させ
た両親媒性物質に、CCR5拮抗作用を有するピペリジ
ン系化合物を、溶解または均一に微細な状態で分散さ
せ、冷却することを特徴とする経口医薬組成物の製造
法; (22)HIVの感染症の予防・治療剤である上記
(1)記載の組成物; (23)AIDSの予防・治療剤である上記(1)記載
の組成物; (24)哺乳動物に対して、上記(1)記載の経口医薬
組成物を投与することを特徴とするHIV感染症を予防
または治療する方法; (25)上記(1)記載の経口医薬組成物を製造するた
めの、少なくとも1種類以上の両親媒性物質の使用; (26)上記(22)または上記(23)に記載の組成
物、および当該組成物をHIVの感染症の予防または治
療、もしくはAIDSの予防または治療に使用し得るか
または使用すべきであることを記載した書類を含む商業
的パッケージ; (27)CCR5拮抗作用を有するピペリジン系化合物
を、少なくとも1種類以上の両親媒性物質に溶解させる
ことを特徴とする上記(15)記載の組成物; (28)CCR5拮抗作用を有するピペリジン系化合物
を、少なくとも1種類以上の両親媒性物質に分散させる
ことを特徴とする上記(15)記載の組成物; (29)両親媒性物質に少なくとも1種以上の溶解補助
剤を含む上記(15)記載の組成物; (30)両親媒性物質に少なくとも1種以上の脂質を含
む上記(15)記載の組成物; (31)約15ないし約25℃で液体である上記(1
5)記載の組成物; (32)約15ないし約25℃で半固形である上記(1
5)記載の組成物; (33)約15ないし約25℃で固体である上記(1
5)記載の組成物; (34)自己乳化能を有する上記(15)記載の組成
物;
【0019】(35)両親媒性物質がビタミンE水溶性
誘導体、飽和ポリグリコール化グリセリド類、不飽和ポ
リグリコール化グリセリド、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンポリプロピレングリコール類、ポリオキシエチレンヒ
マシ油誘導体およびラウリン酸プロピレングリコールか
ら選ばれた1種または2種以上の組み合わせである上記
(15)記載の組成物; (36)両親媒性物質がビタミンE水溶性誘導体、飽和
ポリグリコール化グリセリド類、不飽和ポリグリコール
化グリセリドから選ばれた1種または2種以上の組み合
わせである上記(15)記載の組成物; (37)両親媒性物質としてビタミンE水溶性誘導体を
含む上記(15)記載の組成物; (38)ビタミンE水溶性誘導体がD-α-トコフェロー
ル ポリエチレングリコール 1000サクシネートであるこ
とを特徴とする上記(37)記載の組成物; (39)CCR5拮抗作用を有するピペリジン系化合物
を、少なくとも1種類以上の両親媒性物質に溶解もしく
は分散させた系に水を添加することによりエマルション
を形成させてなる上記(15)記載の経口医薬組成物; (40)CCR5拮抗作用を有するピペリジン系化合物
にプロテアーゼ阻害薬または/および逆転写酵素阻害剤
を組み合わせてなる上記(15)記載の組成物; (41)上記(15)記載の組成物を含有するカプセル
剤; (42)水を含有してなる上記(15)記載の組成物; (43)HIVの感染症の予防・治療剤である上記(1
5)記載の組成物; (44)AIDSの予防・治療剤である上記(15)記
載の組成物; (45)哺乳動物に対して、上記(15)記載の経口医
薬組成物を投与することを特徴とするHIV感染症を予
防または治療する方法; (46)HIVの感染症の予防・治療剤またはAIDS
の予防・治療剤の製造の為の上記(15)記載の経口医
薬組成物の使用; (47)上記(43)または(44)記載の組成物、お
よび当該組成物をHIVの感染症の予防または治療、も
しくはAIDSの予防または治療に使用し得るかまたは
使用すべきであることを記載した書類を含む商業的パッ
ケージ;などに関する。
【0020】本発明で用いられるCCR5拮抗作用を有
する化合物に関し、式(I)中、R 1で示される「置換
基を有していてもよい炭化水素基」における「炭化水素
基」としては、例えば脂肪族鎖式炭化水素基、脂環式炭
化水素基及びアリール基等が挙げられる。好ましくは脂
肪族鎖式炭化水素基または脂環式炭化水素基である。該
脂肪族鎖式炭化水素基としては、例えばアルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基等の直鎖状又は分枝鎖状の脂
肪族炭化水素基が挙げられる。好ましくはアルキル基で
ある。該アルキル基としては、例えばメチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソ
ペンチル、ネオペンチル、1−メチルプロピル、n−ヘ
キシル、イソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2
−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、3,3−ジ
メチルプロピル、2−エチルブチル、n−ヘプチル、1
−メチルヘプチル、1−エチルヘキシル、n−オクチ
ル、1−メチルヘプチル、ノニル等のC1-10アルキル基
(好ましくはC1-6アルキル等)等が挙げられる。該ア
ルケニル基としては、例えばビニル、アリル、イソプロ
ペニル、2−メチルアリル、1−プロペニル、2−メチ
ル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3
−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、2−メチル−
2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテ
ニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニ
ル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、2
−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−
ヘキセニル等のC2-6アルケニル基等が挙げられる。該
アルキニル基としては、例えばエチニル、1−プロピニ
ル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3
−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペ
ンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキ
シニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシ
ニル等のC2-6アルキニル基が挙げられる。該脂環式炭
化水素基としては、例えばシクロアルキル基、シクロア
ルケニル基、シクロアルカンジエニル基等の飽和又は不
飽和の脂環式炭化水素基が挙げられる。好ましくはシク
ロアルキル基である。該シクロアルキル基としては、例
えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シ
クロノニル等のC3-9シクロアルキル(好ましくはC3 -8
シクロアルキル等)等、また1−インダニル、2−イン
ダニルなどの縮合環が挙げられる。該シクロアルケニル
基としては、例えば2−シクロペンテン−1−イル、3
−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1
−イル、3−シクロヘキセン−1−イル、1−シクロブ
テン−1−イル、1−シクロペンテン−1−イル等のC
3-6シクロアルケニル基等が挙げられる。該シクロアル
カンジエニル基としては、例えば2,4−シクロペンタ
ンジエン−1−イル、2,4−シクロヘキサンジエン−
1−イル、2,5−シクロヘキサンジエン−1−イル等
のC4 -6シクロアルカンジエニル基等が挙げられる。
【0021】該アリール基としては、単環式又は縮合多
環式芳香族炭化水素基が挙げられ、例えばフェニル、ナ
フチル、アントリル、フェナントリル、アセナフチレニ
ル、4−インダニル、5−インダニル等のC6-14アリー
ル基等が好ましく、中でもフェニル、1−ナフチル、2
−ナフチル等が特に好ましい。R1で示される「置換基
を有していてもよい非芳香族複素環基」における「非芳
香族複素環基」としては、例えばオキシラニル、アゼチ
ジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テ
トラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジニル、テトラ
ヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピ
ペラジニル等の3〜8員(好ましくは5〜6員)の飽和
あるいは不飽和(好ましくは飽和)の非芳香族複素環基
(脂肪族複素環基)などが挙げられる。R1で示される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」および「置換
基を有していてもよい非芳香族複素環基」における「置
換基」としては、例えば置換されていてもよいアルキル
基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されてい
てもよいアルキニル基、置換されていてもよいアリール
基、置換されていてもよいシクロアルキル基もしくはシ
クロアルケニル基、置換されていてもよい複素環基、置
換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいイ
ミドイル基、置換されていてもよいアミジノ基、置換さ
れていてもよい水酸基、置換されていてもよいチオール
基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換
されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよ
いチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルファ
モイル基、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、
ヨウ素等、好ましくは塩素、臭素等)、シアノ基、ニト
ロ基、スルホン酸由来のアシル基、カルボン酸由来のア
シル基、置換されていてもよいアルキルスルフィニル
基、置換されていてもよいアリールスルフィニル基等が
挙げられ、これらの任意の置換基は置換可能な位置に1
ないし5個(好ましくは1ないし3個)置換していても
よい。
【0022】置換基としての「置換されていてもよいア
リール基」におけるアリール基としては、例えばフェニ
ル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、アセナフ
チレニル等のC6-14アリール基等が挙げられる。ここ
で、アリール基の置換基としては、ハロゲンで置換され
ていてもよい低級アルコキシ基(例えばメトキシ、エト
キシ、プロポキシ等のC1-6アルコキシ基、例えばフル
オロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメト
キシ、1,1−ジフルオロエトキシ、2,2−ジフルオ
ロエトキシ、3,3−ジフルオロプロポキシ、2,2,
3,3,3−ペンタフルオロプロポキシなどのハロゲン
置換C1-4アルコキシ基等)、置換基を有していてもよ
いアリールオキシ(例えば、フェノキシ、4−フルオロ
フェノキシ、2−カルバモイルフェノキシ等)、ハロゲ
ン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、置換
基を有していてもよい低級アルキル基(例えばメチル、
エチル、プロピル等無置換のC1-6アルキル基、例えば
フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチ
ル、1,1−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエ
チル、3,3−ジフルオロプロピル、2,2,3,3,
3−ペンタフルオロプロピルなどのハロゲン置換C1-4
アルキル基、等)、C3-8シクロアルキル(例えば、シ
クロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロ
ヘキシル,シクロヘプチルなど)、アミノ基、モノ置換
アミノ(例えばカルバモイルアミノ、メチルスルホニル
アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ
など)、ジ置換アミノ(例えばジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ、
ジ(メチルスルホニル)アミノなど)、C1-6アルキルで
置換されていてもよいカルバモイル基(例えば、ブチル
カルバモイルなど)、ホルミル、C2-6アルカノイル基
(例えば、アセチル,プロピオニル,ブチリルなどのC
2-6アルカノイルなど)、C6-14アリール基(例えば、
フェニル,ナフチルなど)、C6-14アリールカルボニル
(例えば、ベンゾイル,ナフトイルなど)、C 7-13アラ
ルキルカルボニル(例えば、ベンジルカルボニル,ナフ
チルメチルカルボニルなど)、水酸基、アルカノイルオ
キシ(例えばアセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブ
チリルオキシなどのC2-5アルカノイルオキシ)、C
7-13アラルキルカルボニルオキシ(例、ベンジルカルボ
ニルオキシなど)、ニトロ基、置換されていてもよいス
ルファモイル基(無置換のスルファモイル基の他例えば
N−メチルスルファモイル等)、置換されていてもよい
アリールチオ基(例えばフェニルチオ、4−メチルフェ
ニルチオ等)、−N=N−フェニル、シアノ基、オキソ
基、アミジノ基、エステル化されていてもよいカルボキ
シル基(遊離のカルボキシル基の他、例えばメトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニ
ル等のC1-4アルコキシカルボニル等)、C1-6アルキル
チオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスル
ホニル、C6-14アリールチオ、C6-14アリールスルフィ
ニル、C6-14アリールスルホニル、置換基を有していて
もよい複素環基(例えばピリジル、チエニル、テトラゾ
リル、モルホリニル、オキサゾリルなどの他、下記R3
で示される置換基を有していてもよい複素環基として述
べたもの)等が挙げられ、これらの任意の置換基は置換
可能な位置に1又は2個置換していてもよい。
【0023】置換基としての「置換されていてもよいシ
クロアルキル基」におけるシクロアルキル基としては、
例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等のC3-7シクロ
アルキル基等が挙げられる。ここで、シクロアルキル基
の置換基としては、前記した「置換されていてもよいア
リール基」における置換基と同様な数の同様なものが挙
げられる。置換基としての「置換されていてもよいシク
ロアルケニル基」におけるシクロアルケニル基として
は、例えばシクロプロぺニル、シクロブテニル、シクロ
ペンテニル、シクロヘキセニル等のC3-6シクロアルケ
ニル基等が挙げられる。ここで、置換されていてもよい
シクロアルケニル基の置換基としては、前記した「置換
されていてもよいアリール基」における置換基と同様な
数の同様なものが挙げられる。置換基としての「置換さ
れていてもよいアルキル基」におけるアルキル基として
は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1
−メチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1,
1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−
ジメチルブチル、3,3−ジメチルプロピル等のC1-6
ルキル等が挙げられる。ここで、アルキル基の置換基と
しては、前記した「置換されていてもよいアリール基」
における置換基と同様な数の同様なものが挙げられる。
置換基としての「置換されていてもよいアルケニル基」
におけるアルケニル基としては、例えばビニル、アリ
ル、イソプロペニル、2−メチルアリル、1−プロペニ
ル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−
ブテニル、3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、
2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニ
ル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニ
ル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1
−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−
ヘキセニル、5−ヘキセニル等のC2-6アルケニル基等
が挙げられる。ここで、アルケニル基の置換基として
は、前記した「置換されていてもよいアリール基」にお
ける置換基と同様な数の同様なものが挙げられる。置換
基としての「置換されていてもよいアルキニル基」にお
けるアルキニル基としては、例えばエチニル、1−プロ
ピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニ
ル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、
3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2
−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−
ヘキシニル等のC2-6アルキニル基が挙げられる。ここ
で、アルキニル基の置換基としては、前記した「置換さ
れていてもよいアリール基」における置換基と同様な数
の同様なものが挙げられる。
【0024】置換基としての「置換されていてもよい複
素環基」における複素環基としては、環系を構成する原
子(環原子)として、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子
等から選ばれたヘテロ原子1ないし3種(好ましくは1
ないし2種)を少なくとも1個(好ましくは1ないし4
個、さらに好ましくは1ないし2個)含む芳香族複素環
基、飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環基(脂肪族複
素環基)等が挙げられる。「芳香族複素環基」として
は、芳香族単環式複素環基(例えばフリル、チエニル、
ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリ
ル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,
2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリ
ル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,
3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,
3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,
2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリ
ダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル等
の5ないし6員の芳香族単環式複素環基)及び芳香族縮
合複素環基[例えばベンゾフラニル、イソベンゾフラニ
ル、ベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、1
H−インダゾリル、ベンズインダゾリル、ベンゾオキサ
ゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチア
ゾリル、ベンゾピラニル、1,2−ベンゾイソチアゾリ
ル、ベンゾジオキソリル、ベンゾイミダゾリル、2,1,
1−ベンズオキサジアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリ
ル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリ
ニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニ
ル、プリニル、ブテリジニル、カルバゾリル、α−カル
ボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アク
リジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェ
ナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェ
ナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピ
ロロ〔1,2−〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−
〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−〕ピリジル、イミ
ダゾ〔1,5−〕ピリジル、ピラゾロ〔3,4−
〕、ピリジルイミダゾ〔1,2−〕ピリダジニル、
イミダゾ〔1,2−〕ピリミジニル、1,2,4−トリ
アゾロ〔4,3−〕ピリジル、1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−〕ピリダジニル等の8〜12員の芳香族縮
合複素環基(好ましくは、前記した5ないし6員の芳香
族単環式複素環基がベンゼン環と縮合した複素環基また
は前記した5ないし6員の芳香族単環式複素環基の同一
または異なった複素環2個が縮合した複素環基)]など
が挙げられる。
【0025】置換基としての「置換されていてもよい複
素環基」が有していてもよい置換基としては、低級アル
キル基(例えばメチル、エチル、プロピル等のC1-6
ルキル基等)、アシル基(例えばホルミル、アセチル、
プロピオニル、ピバロイル等のC1-6アルカノイル、例
えばベンゾイル等のC7-13アリールカルボニル、例えば
メチルスルホニル、エチルスルホニル等のC1-6アルキ
ルスルホニル、例えばアミノスルホニル、メチルアミノ
スルホニル、ジメチルアミノスルホニル等の置換スルホ
ニル等)、ハロゲン化低級アルキル(例えばトリフルオ
ロメチル、1,1−ジフルオロエチル等のハロゲン化C
1-4アルキル)等が挙げられる。置換基としての「置換
されていてもよいアミノ基」、「置換されていてもよい
イミドイル基」、「置換されていてもよいアミジノ
基」、「置換されていてもよい水酸基」及び「置換され
ていてもよいチオール基」における置換基としては、例
えば置換基としてハロゲンまたはC1-6アルコキシを有
していてもよい低級アルキル基(例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t
−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基
等)、アリール基(例えば、フェニル等のC6-12アリー
ル基、4−メチルフェニル等のC1-4アルキル置換C
6-12アリール基)、置換基としてハロゲンまたはC1-6
アルコキシを有していてもよいC3-8シクロアルキル
基、C1-6アルコキシ基、アシル基(例えばホルミル、
アセチル、プロピオニル、ピバロイル等のC1-6アルカ
ノイル、例えばベンゾイル等のC7-13アリールカルボニ
ル、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル等のC
1-6アルキルスルホニル、例えばパラトルエンスルホニ
ル等のC6-14アリールスルホニル、例えばアミノスルホ
ニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミノスルホ
ニル等の置換スルホニル等)、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ−カルボニル(例えばトリフルオ
ロメトキシカルボニル、2,2,2−トリフルオロエト
キシカルボニル、トリクロロメトキシカルボニル、2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル等)等が挙げら
れるが、置換基としての「置換されていてもよいアミノ
基」における「アミノ基」は、置換されていてもよいイ
ミドイル基(例えば、C1-6アルキルイミドイル、ホル
ミルイミドイル、アミジノ等)などで置換されていても
よく、また、2個の置換基が窒素原子と一緒になって環
状アミノ基を形成する場合もあり、この様な場合の環状
アミノ基としては、例えば1−アゼチジニル、1−ピロ
リジニル、1−ピペリジニル、4−モルホリニル、1−
ピペラジニル及び4位に低級アルキル基(例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブ
チル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基等)、
アラルキル基(例えばベンジル、フェネチル等のC7-10
アラルキル基等)、アリール基(例えばフェニル、1−
ナフチル、2−ナフチル等のC6-10アリール基等)等を
有していてもよい1−ピペラジニル等の3〜8員(好ま
しくは5〜6員)の環状アミノなどが挙げられる。「置
換されていてもよいカルバモイル基」としては、無置換
のカルバモイルの他、N−モノ置換カルバモイル基及び
N,N−ジ置換カルバモイル基が挙げられる。
【0026】「N−モノ置換カルバモイル基」は窒素原
子上に1個の置換基を有するカルバモイル基を意味し、
該置換基としては、例えば低級アルキル基(例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アル
キル基等)、シクロアルキル基(例えばシクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等
のC3-6シクロアルキル基等)、アリール基(例えばフ
ェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等のC6-10アリー
ル基等)、アラルキル基(例えばベンジル、フェネチル
等のC7-10アラルキル基、好ましくはフェニル−C1-4
アルキル基等)、低級アルコキシ基(例えばメトキシ、
エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブト
キシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ
等のC1-6アルコキシ基等)、複素環基(例えば前記し
たR1で示される「置換されていてもよい炭化水素基」
における置換基としての「複素環基」と同様のもの等)
等が挙げられる。該低級アルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アラルキル基、低級アルコキシ、複素
環基は置換基を有していてもよく、その置換基として
は、例えば水酸基、置換されていてもよいアミノ基[該
アミノ基は、例えば低級アルキル基(例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基
等)、アシル基(例えばホルミル、アセチル、プロピオ
ニル、ピバロイル等のC1-6アルカノイル、例えばベン
ゾイル等のC7-1 3アリールカルボニル、例えばメチルス
ルホニル、エチルスルホニル等のC1-6アルキルスルホ
ニル)等の1又は2個を置換基として有していてもよ
い。]、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等)、ニトロ基、シアノ基、1ないし5個のハロゲ
ン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)で置換
されていてもよい低級アルキル基、1ないし5個のハロ
ゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)で置
換されていてもよい低級アルコキシ基等が挙げられる。
該低級アルキル基としては、例えばメチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等の
1-6アルキル基等が挙げられ、特にメチル、エチル等
が好ましい。該低級アルコキシ基としては、例えばメト
キシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n
−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブ
トキシ等のC1-6アルコキシ基等が挙げられ、特にメト
キシ、エトキシ等が好ましい。また、これらの置換基
は、同一又は異なって1又は2ないし3個(好ましくは
1又は2個)置換しているのが好ましい。
【0027】「N,N−ジ置換カルバモイル基」は、窒
素原子上に2個の置換基を有するカルバモイル基を意味
し、該置換基の一方の例としては上記した「N−モノ置
換カルバモイル基」における置換基と同様のものが挙げ
られ、他方の例としては、例えば低級アルキル基(例え
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基
等)、C3-6シクロアルキル基(例えばシクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル
等)、C7-10アラルキル基(例えばベンジル、フェネチ
ル等、好ましくはフェニル−C1-4アルキル基等)等が
挙げられる。また、2個の置換基が窒素原子と一緒にな
って環状アミノ基を形成する場合もあり、この様な場合
の環状アミノカルボニル基としては、例えば1−アゼチ
ジニルカルボニル、1−ピロリジニルカルボニル、1−
ピペリジニルカルボニル、4−モルホリニルカルボニ
ル、1−ピペラジニルカルボニル及び4位に低級アルキ
ル基(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC
1-6アルキル基等)、アラルキル基(例えばベンジル、
フェネチル等のC7-10アラルキル基等)、アリール基
(例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等のC
6-10アリール基等)等を有していてもよい1−ピペラジ
ニルカルボニル等の3〜8員(好ましくは5〜6員)の
環状アミノ−カルボニルなどが挙げられる。「置換され
ていてもよいチオカルバモイル基」の置換基としては、
前記した「置換されていてもよいカルバモイル基」の置
換基と同様のものが挙げられる。「置換基を有していて
もよいスルファモイル基」としては、無置換のスルファ
モイルの他、N−モノ置換スルファモイル基及びN,N
−ジ置換スルファモイル基が挙げられる。「N−モノ置
換スルファモイル基」は窒素原子上に1個の置換基を有
するスルファモイル基を意味し、該置換基としては、N
−モノ置換カルバモイル基の置換基と同様のものが挙げ
られる。「N,N−ジ置換スルファモイル基」は、窒素
原子上に2個の置換基を有するスルファモイル基を意味
し、該置換基としては、N,N−ジ置換カルバモイル基
の置換基と同様のものが挙げられる。「エステル化され
ていてもよいカルボキシル基」としては遊離のカルボキ
シル基の他、例えば低級アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル
基等が挙げられる。「低級アルコキシカルボニル基」と
しては、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、se
c−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、
ペンチルオキシカルボニル、イソペンチルオキシカルボ
ニル、ネオペンチルオキシカルボニル等のC1-6アルコ
キシ−カルボニル基等が挙げられ、中でもメトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル等
のC1-3アルコキシ−カルボニル基等が好ましい。
【0028】「アリールオキシカルボニル基」として
は、例えばフェノキシカルボニル、1−ナフトキシカル
ボニル、2−ナフトキシカルボニル等のC7-12アリール
オキシ−カルボニル基等が好ましい。「アラルキルオキ
シカルボニル基」としては、例えばベンジルオキシカル
ボニル、フェネチルオキシカルボニル等のC7-10アラル
キルオキシ−カルボニル基等(好ましくは、C6-10アリ
ール−C1-4アルコキシ−カルボニルなど)が好まし
い。該「低級アルコキシカルボニル」、「アリールオキ
シカルボニル基」および「アラルキルオキシカルボニル
基」は置換基を有していてもよく、その置換基として
は、前記したN−モノ置換カルバモイル基の置換基の例
としてのアリール基、アラルキル基の置換基として挙げ
たものと同様のものが同様な数用いられる。置換基とし
ての「スルホン酸由来のアシル基」としては、炭化水素
基とスルホニルとが結合したものなどが挙げられるが、
好ましくはC1-10アルキルスルホニル、C2-6アルケニ
ルスルホニル、C2-6アルキニルスルホニル、C3-9シク
ロアルキルスルホニル、C3-9シクロアルケニルスルホ
ニル、C6-14アリールスルホニル、C7-10アラルキルス
ルホニル等のアシルが挙げられる。具体的にはここでの
1-10アルキルとしては、例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル等が挙げ
られる。C2-6アルケニルとしては、例えばビニル、ア
リル、1−プロペニル、イソプロペニル、2−ブテニ
ル、3−ブテニル、2−ヘキセニル等が挙げられる。C
2-6アルキニルとしては、例えばエチニル、2−プロピ
ニル、2−ブチニル、5−ヘキシニル等が挙げられる。
3-9シクロアルキルとしては、例えばシクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロオクチル等が挙げられる。C3-9シクロアルケニ
ルとしては、例えば1−シクロペンテン−1−イル、2
−シクロペンテン−1−イル、3−シクロペンテン−1
−イル、3−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロオ
クテン−1−イル等が挙げられる。C6-14アリールとし
てはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等が挙げら
れる。C7-10アラルキルスルホニルとしては、例えばベ
ンジル、フェネチル等が挙げられる。スルホニルと結合
したこれらの炭化水素基は置換基を有していてもよく、
その置換基としては、例えば水酸基、置換されていても
よいアミノ基[該アミノ基は、例えば低級アルキル基
(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等
のC1-6アルキル基等)、アシル基(例えばホルミル、
アセチル、プロピオニル、ピバロイル等のC1-6アルカ
ノイル、例えばベンゾイル等のC7-13アリールカルボニ
ル、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル等のC
1-6アルキルスルホニル)等の1又は2個を置換基とし
て有していてもよい。]、ハロゲン原子(例えばフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ニトロ基、シアノ基、1
ないし5個のハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等)で置換されていてもよい低級アルキル
基、1ないし5個のハロゲン原子(例えばフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)で置換されていてもよい低級アル
コキシ基等が挙げられる。該低級アルキル基としては、
例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基等が挙げ
られ、特にメチル、エチル等が好ましい。該低級アルコ
キシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロ
ポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキ
シ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ等のC1-6アルコキ
シ基等が挙げられ、特にメトキシ、エトキシ等が好まし
い。また、これらの置換基は、同一又は異なって1又は
2ないし3個(好ましくは1又は2個)置換しているの
が好ましい。
【0029】置換基としての「カルボン酸由来のアシル
基」としては、水素原子又は前記した「N−モノ置換カ
ルバモイル基」が窒素原子上に1個有する置換基とカル
ボニルとが結合したものなどが挙げられるが、好ましく
は、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、イソブチリル、ピバロイル等のC
1-6アルカノイル、ベンゾイル等のC7-13アリールカル
ボニル等のアシルが挙げられる。置換基としての「置換
基を有していてもよいアルキルスルフィニル基」におけ
るアルキルとしては、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、
ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基等の低級アル
キル基が挙げられる。置換基としての「置換基を有して
いてもよいアリールスルフィニル基」におけるアリール
としては、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フ
ェナントリル、アセナフチレニル等のC6-14アリール基
等が挙げられる。これらのアルキル、アリールの置換基
としては、低級アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ等のC1-6アルコキシ基等)、ハロゲン
原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、低級ア
ルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル等のC1-6
アルキル基等)、アミノ基、水酸基、シアノ基、アミジ
ノ基等が挙げられ、これらの任意の置換基は置換可能な
位置に1又は2個置換していてもよい。R2で示される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」および「置換
基を有していてもよい非芳香族複素環基」としては、R
1で示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」
および「置換基を有していてもよい非芳香族複素環基」
と同様のものが挙げられ、好ましくはR1で述べたもの
のうち置換基を有していてもよいC2-6アルキルおよび
置換基を有していてもよいC3-8シクロアルキルであ
る。R1とR2が結合して隣接する窒素原子と共に置換基
を有していてもよい複素環基を形成する場合、このよう
な環としては、1個の窒素原子の他にさらに窒素原子、
酸素原子、イオウ原子を含む環であってもよく、その例
としてはたとえば、1−アゼチジニル、1−ピロリジニ
ル、1−ピペリジニル、1−ホモピペリジニル、ヘプタ
メチレンイミノ、1−ピペラジニル、1−ホモピペラジ
ニル、4−モルホリニル、4−チオモルホリニルなどの
単環、2−イソインドリニル、1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−2−イソキノリル、1,2,4,5−テトラヒ
ドロ−3H−3−ベンゾアゼピン−3−イルなどの縮合
環、インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−
イルなどのスピロ環などの環状アミノ基が挙げられる。
該環状アミノ基は該環上の化学的に可能な位置に1〜5
個、好ましくは1〜3個の置換基を有していてもよい。
【0030】該置換基としては、ヒドロキシ基、シアノ
基、ニトロ基、アミノ基、オキソ基、ハロゲン原子、お
よび一般式:-B1Ra(式中、Raは置換基を有していても
よい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環
基を、B1は結合手(単結合)、-CRbRc-、-COO-、-CO
-、-CRb(OH)-、-CO-NRb-、-CS-NRb-、-CO-S-、-CS-S-、
-CO-NRb-CO-NRc-、-C(=NH)-NRb-、-NRb-、-NRb-CO-、-N
Rb-CS-、-NRb-CO-NRc-、-NRb-CS-NRc-、-NRb-CO-O-、-N
Rb-CS-O-、-NRb-CO-S-、-NRb-CS-S-、-NRb-C(=NH)-NR
c-、-NRb-SO2-、-NRb-NRc-、-O-、-O-CO-、-O-CS-、-O-
CO-O-、-O-CO-NRb-、-O-C(=NH)-NRb-、-S-、-SO-、-SO2
-、-CRbRc-S-、CRbRc-SO2-、-SO2-NRb-、-S-CO-、-S-CS
-、-S-CO-NRb-、-S-CS-NRb-、-S-C(=NH)-NRb-、などを
示し、Rb、Rcは水素原子、置換されていてもよいアルキ
ル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されて
いてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアリー
ル基、置換されていてもよいシクロアルキル基もしくは
シクロアルケニル基、置換されていてもよい複素環基、
スルホン酸由来のアシル基、カルボン酸由来のアシル基
等を示す)で表される基などが挙げられる。前記Raで示
される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「炭
化水素基」としては、例えば脂肪族鎖式炭化水素基、脂
環式炭化水素基及びアリール基等が挙げられる。これら
の脂肪族鎖式炭化水素基、脂環式炭化水素基及びアリー
ル基としては前記R1で示される脂肪族鎖式炭化水素
基、脂環式炭化水素基及びアリール基として述べたもの
がそれぞれ挙げられる。また該炭化水素基の置換基とし
ては前記R1で示される「置換基を有していてもよい炭
化水素基」における置換基として述べたものが挙げられ
る。前記Raで示される「置換基を有していてもよい複
素環基」における「複素環基」としては、後述のR3
示される「置換基を有していてもよい複素環基」におけ
る「複素環基」と同様なものが挙げられる。該「置換基
を有していてもよい複素環基」における「置換基」とし
ては、前記R1で示される「置換基を有していてもよい
非芳香族複素環基」における「置換基」として述べたも
のが挙げられる。前記RbおよびRcで示される置換され
ていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケ
ニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換され
ていてもよいアリール基、置換されていてもよいシクロ
アルキル基もしくはシクロアルケニル基、置換されてい
てもよい複素環基、スルホン酸由来のアシル基、カルボ
ン酸由来のアシル基としては前記R1で示される「置換
基を有していてもよい炭化水素基」における置換基とし
て述べたものが挙げられる。R1およびR2としては、両
者が結合して窒素原子と共に置換基を有していてもよい
複素環を形成しているのが好ましい。さらに好ましく
は、NR12が式:
【0031】
【化7】
【0032】(式中、B1およびRaは前記と同意義であ
る)で示される基のときである。ここで、B1とRaは前
記と同意義を示すが、Raは特に置換基を有していてもよ
いアリール基または置換基を有していてもよい複素環基
が好ましい。
【0033】R3で示される「置換基を有していてもよ
い環状炭化水素基」における「環状炭化水素基」として
は、脂環式炭化水素基、アリール基などが挙げられる。
該脂環式炭化水素基としては、例えばシクロアルキル
基、シクロアルケニル基、シクロアルカンジエニル基等
の飽和又は不飽和の脂環式炭化水素基が挙げられる。好
ましくはシクロアルキル基である。該シクロアルキル基
としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロ
オクチル、シクロノニル等のC3-9シクロアルキル(好
ましくはC3 -8シクロアルキル等)等、また1−インダ
ニル、2−インダニルなどの縮合環が挙げられる。該シ
クロアルケニル基としては、例えば2−シクロペンテン
−1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、2−シク
ロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イ
ル、1−シクロブテン−1−イル、1−シクロペンテン
−1−イル等のC3-6シクロアルケニル基等が挙げられ
る。該シクロアルカンジエニル基としては、例えば2,
4−シクロペンタンジエン−1−イル、2,4−シクロ
ヘキサンジエン−1−イル、2,5−シクロヘキサンジ
エン−1−イル等のC4 -6シクロアルカンジエニル基等
が挙げられる。該アリール基としては、単環式又は縮合
多環式芳香族炭化水素基が挙げられ、例えばフェニル、
ナフチル、アントリル、フェナントリル、アセナフチレ
ニル、4−インダニル、5−インダニル等のC6-14アリ
ール基等が好ましく、中でもフェニル、1−ナフチル、
2−ナフチル等が特に好ましい。R3で示される置換基
を有していてもよい環状炭化水素基における置換基とし
ては、前記R1で示される置換基を有していてもよい炭
化水素基における置換基として述べたものが挙げられ
る。該環状炭化水素基が脂環式炭化水素基であるとき
は、たとえばフェニル基、トリル基などのC1-6アルキ
ルで置換されていてもよいフェニル基、ナフチル基など
が挙げられる。該環状炭化水素基がアリール基であると
きは、たとえばハロゲン原子(例えば塩素原子、フッ素
原子等)、C1- 6アルキル基(メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、
ペンチル、ヘキシル等)、C1-6アルコキシ基(例えば
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキ
シ、n−ブトキシ等)、C3-6シクロアルキル基(例え
ばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル等)、ハロゲン化C1-6アルキル基(トリ
フルオロメチル等)、ハロゲン化C1-6アルコキシ基
(トリフルオロメチルオキシ等)、C1-6アルキルチオ
基(メチルチオ、エチルチオ等)、C1-6アルキルスル
ホニル基(メチルスルホニル、エチルスルホニル等)、
シアノ基、ニトロ基などが挙げられる。R3で示される
「置換基を有していてもよい複素環基」における複素環
基としては、例えば、環系を構成する原子(環原子)と
して、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子等から選ばれた
ヘテロ原子1ないし3種(好ましくは1ないし2種)を
少なくとも1個(好ましくは1ないし4個、さらに好ま
しくは1ないし2個)含む芳香族複素環基、飽和あるい
は不飽和の非芳香族複素環基(脂肪族複素環基)等が挙
げられる。
【0034】該芳香族複素環基としては、芳香族単環式
複素環基(例えばフリル、チエニル、ピロリル、オキサ
ゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリ
ル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジア
ゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキ
サジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリ
ル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾ
リル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリ
ル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジ
ニル、ピラジニル、トリアジニル等の5ないし6員の芳
香族単環式複素環基)及び芳香族縮合複素環基[例えば
ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニ
ル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリ
ル、ベンズインダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2
−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ
ピラニル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオ
キソリル、ベンゾイミダゾリル、2,1,1−ベンズオ
キサジアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリ
ル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノ
キサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニ
ル、ブテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、
β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、
フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、
フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニ
ル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,
2−〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−〕ピリジ
ル、ピラゾロ[3,4−]ピリジル、イミダゾ〔1,
2−〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−〕ピリジル、
イミダゾ〔1,2−〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2
〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
〕ピリジル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−〕ピ
リダジニル等の8〜12員の芳香族縮合複素環基(好ま
しくは、前記した5ないし6員の芳香族単環式複素環基
がベンゼン環と縮合した複素環または前記した5ないし
6員の芳香族単環式複素環基の同一または異なった複素
環2個が縮合した複素環)]などが挙げられる。該非芳
香族複素環基としては、例えばオキシラニル、アゼチジ
ニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テト
ラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジニル、テトラヒ
ドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペ
ラジニル等の3〜8員(好ましくは5〜6員)の飽和あ
るいは不飽和(好ましくは飽和)の非芳香族複素環基
(脂肪族複素環基)などが挙げられる。R3で示される
「置換基を有していてもよい複素環基」における置換基
としては、前記R1で示される「置換基を有していても
よい非芳香族複素環基」における「置換基」として述べ
たものが挙げられる。R3としては置換基を有していて
もよいフェニル基が好ましい。R4で示される置換基を
有していてもよい炭化水素基はR1で示される置換基を
有していてもよい炭化水素基と同様なものが挙げられ、
またR4で示される置換基を有していてもよい複素環基
はR3で示される置換基を有していてもよい複素環基と
同様なものが挙げられる。
【0035】R4で示される「置換基を有していてもよ
いアルコキシ基」における「アルコキシ基」としては、
たとえばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプ
ロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブト
キシ、tert−ブトキシなどC1-6アルコキシが好ま
しく、該「置換基」としては、例えばシクロアルキル基
(例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル等のC3-6シクロアルキル基等)、
アリール基(例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフ
チル等のC6-10アリール基等)、アラルキル基(例えば
ベンジル、フェネチル等のC7-10アラルキル基、好まし
くはフェニル−C1-4アルキル基等)、複素環基(例え
ば前記したR1で示される「置換されていてもよい炭化
水素基」における置換基としての「複素環基」と同様の
もの等)等が挙げられる。シクロアルキル基、アリール
基、アラルキル基、複素環基は置換基を有していてもよ
く、その置換基としては、例えば水酸基、置換されてい
てもよいアミノ基[該アミノ基は、例えば低級アルキル
基(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル
等のC1-6アルキル基等)、アシル基(例えばホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル等のC1-6
ルカノイル、ベンゾイル等のC7-13アリールカルボニ
ル、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル等のC
1-6アルキルスルホニル等)等の1又は2個を置換基と
して有していてもよい。]、ハロゲン原子(例えばフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ニトロ基、シアノ基、1
ないし5個のハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等)で置換されていてもよい低級アルキル
基、1ないし5個のハロゲン原子(例えばフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)で置換されていてもよい低級アル
コキシ基等が挙げられる。該低級アルキル基としては、
例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基等が挙げ
られ、特にメチル、エチル等が好ましい。該低級アルコ
キシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロ
ポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキ
シ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ等のC1-6アルコキ
シ基等が挙げられ、特にメトキシ、エトキシ等が好まし
い。また、これらの置換基は、同一又は異なって1又は
2ないし3個(好ましくは1又は2個)置換しているの
が好ましい。R4で示される「置換されていてもよいア
リールオキシ基」における「アリール基」としては、例
えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリ
ル、アセナフチレニル等のC6-14アリール基等が挙げら
れ、該「置換基」としては、低級アルコキシ基(例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ等のC1-6アルコキシ
基等)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等)、低級アルキル基(例えばメチル、エチル、プ
ロピル等のC1-6アルキル基等)、アミノ基、水酸基、
シアノ基、アミジノ基等が挙げられ、これらの任意の置
換基は置換可能な位置に1又は2個置換していてもよ
い。
【0036】R4で示される「置換基を有していてもよ
いアミノ基」における「置換基」としては、例えば低級
アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、
ヘキシル等のC1-6アルキル基等)、アシル基(C1-6
ルカノイル(例えばホルミル、アセチル、プロピオニ
ル、ピバロイル等)、ベンゾイル等)、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ−カルボニル(例えばト
リフルオロメトキシカルボニル、2,2,2−トリフル
オロエトキシカルボニル、トリクロロメトキシカルボニ
ル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル等)等
が挙げられるが、置換基としての「置換されていてもよ
いアミノ基」における「アミノ基」は、置換されていて
もよいイミドイル基(例えば、C1-6アルキルイミドイ
ル、ホルミルイミドイル、アミジノ等)などで置換され
ていてもよく、また、2個の置換基が窒素原子と一緒に
なって環状アミノ基を形成する場合もあり、この様な場
合の環状アミノ基としては、例えば1−アゼチジニル、
1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、4−モルホリニ
ル、1−ピペラジニル及び4位に低級アルキル基(例え
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基
等)、アラルキル基(例えばベンジル、フェネチル等の
7-10アラルキル基等)、アリール基(例えばフェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチル等のC 6-10アリール基
等)等を有していてもよい1−ピペラジニル等の3〜8
員(好ましくは5〜6員)の環状アミノなどが挙げられ
る。R4としてはC1-3アルキル、置換基を有していても
よいフェニル、3−ピリジル、4−ピリジル等が好まし
い。R5で示される炭化水素基としては、R1で示される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」における「炭
化水素基」として述べたものが挙げられるが、好ましく
はたとえば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブ
チルなど炭素数1ないし4の低級アルキルが好ましい。
-で示されるカウンターアニオンとしては、たとえば
Cl-、Br-、I-、NO3 -、SO4 2-、PO4 3-、CH3
SO3 -などが挙げられる。Eで示されるオキソ基以外の
置換基を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基におけ
る2価の鎖状炭化水素基としては例えば、メチレン、エ
チレン等のC1-6アルキレン、エテニレン等のC2-6アル
ケニレン、エチニレン等のC2-6アルキニレン等が挙げ
られる。好ましいものはC2-5アルキレンであり、もっ
とも好ましいものはトリメチレンである。
【0037】該2価の炭化水素基の置換基は、オキソ基
以外のものであればよく、その具体例としては、たとえ
ば、置換されていてもよいアルキル基、置換されていて
もよいアリール基、置換されていてもよいシクロアルキ
ル基もしくはシクロアルケニル基、エステル化されてい
てもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバ
モイル基もしくはチオカルバモイル基、置換されていて
もよいアミノ基、置換されていてもよい水酸基、置換さ
れていてもよいチオール(メルカプト)基、カルボン酸
由来のアシル基、スルホン酸由来のアシル基、ハロゲン
(例、フッ素、塩素、臭素など)、ニトロ、シアノなど
が挙げられる。置換基の数が1〜3であってもよい。こ
れらの置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
てもよいアリール基、置換されていてもよいシクロアル
キル基もしくはシクロアルケニル基、エステル化されて
いてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカル
バモイル基もしくはチオカルバモイル基、置換されてい
てもよいアミノ基、置換されていてもよい水酸基、置換
されていてもよいチオール(メルカプト)基、カルボン
酸由来のアシル基、スルホン酸由来のアシル基は、前記
3で示される置換基を有していてもよい複素環基にお
ける置換基として述べたものと同様なものが挙げられ
る。QおよびRで示される置換基を有していてもよい2
価のC1-3鎖状炭化水素基におけるC1-3鎖状炭化水素基
としては、Eで示されるオキソ基以外の置換基を有して
いてもよい2価の鎖状炭化水素基における2価の鎖状炭
化水素基のうち、炭素数1〜3のものが挙げられる。Q
およびRで示される置換基を有していてもよい2価のC
1-3鎖状炭化水素基における置換基としては、Eで示さ
れるオキソ基以外の置換基を有していてもよい2価の鎖
状炭化水素基における置換基と同様なものが挙げられ
る。Jはメチンまたは窒素原子を示すがメチンであるの
が好ましい。G1は結合手、COまたはSO2を示すが、
COまたはSO2が好ましい。G2はCO,SO2,NH
CO,CONHまたはOCOを示すが、なかでもCO,
NHCOまたはOCOが好ましい。R1で示される「置
換基を有していてもよい炭化水素基」における「炭化水
素基」としては、例えば脂肪族鎖式炭化水素基、脂環式
炭化水素基及びアリール基等が挙げられる。該脂肪族鎖
式炭化水素基としては例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、
ネオペンチル、1−メチルプロピル、n−ヘキシル、イ
ソヘキシルなどのC1-6アルキル基などが、該脂環式炭
化水素基としては例えばシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチルなどのC3-8シクロアルキル基など
が、該アリール基としては例えばフェニル、ナフチル
(1−ナフチル、2−ナフチル)などのC6-14アリール
基等が好ましい。
【0038】R1で示される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」における「置換基」としては、置換基を
有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよ
い複素環基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素)、置換基を有していてもよいC1-4アルコキシ
基、置換基を有していてもよいC1-4アルキルチオ基、
置換基を有していてもよいC2-6アルコキシカルボニル
基、置換基を有していてもよいC1-6アルカノイル基、
置換基を有していてもよいアミノ基、ニトロ基、シアノ
基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基
を有していてもよいスルファモイル基、スルホン酸由来
のアシル基などが挙げられる。該「置換基を有していて
もよい炭化水素基」の「炭化水素基」としては、R1
示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」にお
ける「炭化水素基」と同様なものが挙げられ、なかでも
1-6アルキル基、C3-8シクロアルキル基、C 6-14アリ
ール基が好ましい。これらの例もR1で述べたものが挙
げられる。該「置換基を有していてもよい炭化水素基」
における「置換基」としては、たとえば低級アルコキシ
基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ等のC1-6
アルコキシ基等)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)、低級アルキル基(例えばメチ
ル、エチル、プロピル等のC1-6アルキル基等)、低級
アルキニル基(例えば、ビニル、1−プロペニル、2−
プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル
などのC1-4アルキニル基)、アミノ基、水酸基、シア
ノ基、アミジノ基等が挙げられ、これらの任意の置換基
は置換可能な位置に1又は3個置換していてもよい。該
「置換基を有していてもよい複素環基」(R1で示され
る置換基を有していてもよい炭化水素基における置換
基)における「複素環基」としては、例えば、環系を構
成する原子(環原子)として、酸素原子、硫黄原子及び
窒素原子等から選ばれたヘテロ原子1ないし3種(好ま
しくは1ないし2種)を少なくとも1個(好ましくは1
ないし4個、さらに好ましくは1ないし2個)含む芳香
族複素環基、飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環基
(脂肪族複素環基)等が挙げられる。該芳香族複素環基
としては、芳香族単環式複素環基(例えばフリル、チエ
ニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チ
アゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリ
ル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジ
アゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、
1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリ
ル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリ
ル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジ
ル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリア
ジニル等の5ないし6員の芳香族単環式複素環基)及び
芳香族縮合複素環基[例えばベンゾフラニル、イソベン
ゾフラニル、ベンゾチエニル、インドリル、イソインド
リル、1H−インダゾリル、ベンズインダゾリル、ベン
ゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベ
ンゾチアゾリル、ベンゾピラニル、1,2−ベンゾイソ
チアゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾイミダゾリ
ル、2,1,1−ベンズオキサジアゾリル、1H−ベンゾ
トリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニ
ル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナ
フチリジニル、プリニル、ブテリジニル、カルバゾリ
ル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボ
リニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチア
ジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアント
レニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インド
リジニル、ピロロ〔1,2−〕ピリダジニル、ピラゾ
ロ〔1,5−〕ピリジル、ピラゾロ〔3,4−〕ピ
リジル、イミダゾ〔1,2−〕ピリジル、イミダゾ
〔1,5−〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−〕ピリダ
ジニル、イミダゾ〔1,2−〕ピリミジニル、1,2,
4−トリアゾロ〔4,3−〕ピリジル、1,2,4−ト
リアゾロ〔4,3−〕ピリダジニル等の8〜12員の
芳香族縮合複素環基(好ましくは、前記した5ないし6
員の芳香族単環式複素環基がベンゼン環と縮合した複素
環または前記した5ないし6員の芳香族単環式複素環基
の同一または異なった複素環2個が縮合した複素環)]
などが挙げられる。
【0039】該非芳香族複素環基としては、例えばオキ
シラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、
ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペ
リジニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオ
モルホリニル、ピペラジニル等の3〜8員(好ましくは
5〜6員)の飽和あるいは不飽和(好ましくは飽和)の
非芳香族複素環基(脂肪族複素環基)などが挙げられ
る。該「置換されていてもよい複素環基」(R1で示さ
れる置換基を有していてもよい炭化水素基における置換
基)における「置換基」としてはR1で示される置換基
を有していてもよい炭化水素基における「置換基」であ
る「置換基を有していてもよい炭化水素基」における
「置換基」と同様なものが挙げられる。該「置換基を有
していてもよいC1-4アルコキシ基」における「C1-4
ルコキシ基」としてはたとえばメトキシ、エトキシ、n
−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブ
トキシ、tert−ブトキシなどが、該「置換基を有し
ていてもよいC1-4アルキルチオ基」における「C1-4
ルキルチオ基」としては、たとえばメチルチオ、エチル
チオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチ
ルチオ、イソブチルチオ、tert−ブチルチオなど
が、該「置換基を有していてもよいC2-6アルコキシカ
ルボニル基」における「C2-6アルコキシカルボニル
基」としては、たとえばメトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキ
シカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシ
カルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n-ペン
チルオキシカルボニルなどが挙げられる。該「置換基を
有していてもよいC1-6アルカノイル基」における「C
1-6アルカノイル基」としては例えばホルミル、アセチ
ル、プロピオニル、ピバロイルなどが挙げられる。該
「置換基を有していてもよいC1-4アルコキシ基」、該
「置換基を有していてもよいC1-4アルキルチオ基」お
よび該「置換基を有していてもよいC1-6アルコキシカ
ルボニル基」、「置換基を有していてもよいC1-6アル
カノイル基」における置換基としてはR1で示される置
換基を有していてもよい炭化水素基における置換基であ
る「置換基を有していてもよい炭化水素基」における置
換基と同様なものが挙げられる。該「置換基を有してい
てもよいアミノ基」における置換基としては、例えば低
級アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル等のC1-6アルキル基等)、カルボン酸由
来のアシル基(例えばホルミル、アセチル、プロピオニ
ル、ピバロイル等のC1-6アルカノイル)、例えば、ベ
ンゾイル等のC7-15のアリールカルボニル等)、スルホ
ン酸由来のアシル基(例えば、メチルスルホニル、エチ
ルスルホニル等のC1-6アルキルスルホニル)、ハロゲ
ン化されていてもよいC2-6アルコキシカルボニル(例
えばトリフルオロメトキシカルボニル、2,2,2−ト
リフルオロエトキシカルボニル、トリクロロメトキシカ
ルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル
等)等が挙げられるが、「置換基を有していてもよいア
ミノ基」における「アミノ基」は、置換されていてもよ
いイミドイル基(例えば、C1-6アルキルイミドイル、
ホルミルイミドイル、アミジノ等)などで置換されてい
てもよく、また、2個の置換基が窒素原子と一緒になっ
て環状アミノ基を形成する場合もあり、この様な場合の
環状アミノ基としては、例えば1−アゼチジニル、1−
ピロリジニル、1−ピペリジニル、4−モルホリニル、
1−ピペラジニル及び4位に低級アルキル基(例えばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−
ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基
等)、アラルキル基(例えばベンジル、フェネチル等の
7-10アラルキル基等)、アリール基(例えばフェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチル等のC6-10アリール基
等)等を有していてもよい1−ピペラジニル等の3〜8
員(好ましくは5〜6員)の環状アミノ基などが挙げら
れる。該「置換基を有していてもよいカルバモイル基」
としては、無置換のカルバモイルの他、N−モノ置換カ
ルバモイル基及びN,N−ジ置換カルバモイル基が挙げ
られる。
【0040】「N−モノ置換カルバモイル基」は窒素原
子上に1個の置換基を有するカルバモイル基を意味し、
該置換基としては、例えば低級アルキル基(例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アル
キル基等)、シクロアルキル基(例えばシクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等
のC3-6シクロアルキル基等)、アリール基(例えばフ
ェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等のC6-10アリー
ル基等)、アラルキル基(例えばベンジル、フェネチル
等のC7-10アラルキル基、好ましくはフェニル−C1-4
アルキル基等)、低級C1-6アルコキシ基、複素環基
(例えば前記したR1で示される「置換されていてもよ
い炭化水素基」における置換基としての「置換されてい
てもよい複素環基」の「複素環基」と同様のもの等)等
が挙げられる。該低級アルキル基、低級アルコキシ基、
シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、複素環
基は置換基を有していてもよく、その置換基としては、
例えば水酸基、置換されていてもよいアミノ基[該アミ
ノ基は、例えば低級アルキル基(例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t
−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基
等)、アシル基(例えばホルミル、アセチル、プロピオ
ニル、ピバロイル等のC 1-6アルカノイル、例えばベン
ゾイル等のC7-13アリールカルボニル、例えばメチルス
ルホニル、エチルスルホニル等のC1-6アルキルスルホ
ニル)等の1又は2個を置換基として有していてもよ
い。]、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等)、ニトロ基、シアノ基、1ないし5個のハロゲ
ン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)で置換
されていてもよい低級アルキル基、1ないし5個のハロ
ゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)で置
換されていてもよい低級アルコキシ基等が挙げられる。
該低級アルキル基としては、例えばメチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等の
1-6アルキル基等が挙げられ、特にメチル、エチル等
が好ましい。該低級アルコキシ基としては、例えばメト
キシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n
−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブ
トキシ等のC1-6アルコキシ基等が挙げられ、特にメト
キシ、エトキシ等が好ましい。また、これらの置換基
は、同一又は異なって1又は2ないし3個(好ましくは
1又は2個)置換しているのが好ましい。「N,N−ジ
置換カルバモイル基」は、窒素原子上に2個の置換基を
有するカルバモイル基を意味し、該置換基の一方の例と
しては上記した「N−モノ置換カルバモイル基」におけ
る置換基と同様のものが挙げられ、他方の例としては、
例えば低級アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘ
キシル等のC1-6アルキル基等)、C3-6シクロアルキル
基(例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル等)、C7-10アラルキル基(例え
ばベンジル、フェネチル等、好ましくはフェニル−C
1-4アルキル基等)等が挙げられる。また、2個の置換
基が窒素原子と一緒になって環状アミノ基を形成する場
合もあり、この様な場合の環状アミノカルボニル基とし
ては、例えば1−アゼチジニルカルボニル、1−ピロリ
ジニルカルボニル、1−ピペリジニルカルボニル、4−
モルホリニルカルボニル、1−ピペラジニルカルボニル
及び4位に低級アルキル基(例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル等のC1-6アルキル基等)、アラルキル基
(例えばベンジル、フェネチル等のC7-10アラルキル基
等)、アリール基(例えばフェニル、1−ナフチル、2
−ナフチル等のC6-10アリール基等)等を有していても
よい1−ピペラジニルカルボニル等の3〜8員(好まし
くは5〜6員)の環状アミノ−カルボニルなどが挙げら
れる。
【0041】該「置換基を有していてもよいスルファモ
イル基」としては、無置換のスルファモイルの他、N−
モノ置換スルファモイル基及びN,N−ジ置換スルファ
モイル基が挙げられる。「N−モノ置換スルファモイル
基」は窒素原子上に1個の置換基を有するスルファモイ
ル基を意味し、該置換基としては、N−モノ置換カルバ
モイル基の置換基と同様のものが挙げられる。「N,N
−ジ置換スルファモイル基」は、窒素原子上に2個の置
換基を有するスルファモイル基を意味し、該置換基とし
ては、N,N−ジ置換カルバモイル基の置換基と同様の
ものが挙げられる。該「スルホン酸由来のアシル基」と
しては、炭化水素基とスルホニルとが結合したものなど
が挙げられるが、好ましくはC1-10アルキルスルホニ
ル、C2-6アルケニルスルホニル、C2-6アルキニルスル
ホニル、C3-9シクロアルキルスルホニル、C3-9シクロ
アルケニルスルホニル、C6-14アリールスルホニル、C
7-10アラルキルスルホニル等のアシルが挙げられる。具
体的にはここでのC1-10アルキルとしては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル等が挙げられる。C2-6アルケニルとしては、例
えばビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニ
ル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ヘキセニル等が
挙げられる。C2- 6アルキニルとしては、例えばエチニ
ル、2−プロピニル、2−ブチニル、5−ヘキシニル等
が挙げられる。C3-9シクロアルキルとしては、例えば
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロオクチル等が挙げられる。C3-9
クロアルケニルとしては、例えば1−シクロペンテン−
1−イル、2−シクロペンテン−1−イル、3−シクロ
ペンテン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イル、
3−シクロオクテン−1−イル等が挙げられる。C6- 14
アリールとしてはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチ
ル等が挙げられる。C 7-10アラルキルスルホニルとして
は、例えばベンジル、フェネチル等が挙げられる。スル
ホニルと結合したこれらの炭化水素基は置換基を有して
いてもよく、その置換基としては、例えば水酸基、置換
されていてもよいアミノ基[該アミノ基は、例えば低級
アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、
ヘキシル等のC1-6アルキル基等)、アシル基(例えば
ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル等のC
1- 6アルカノイル、例えばベンゾイル等のC7-13アリー
ルカルボニル、例えばメチルスルホニル、エチルスルホ
ニル等のC1-6アルキルスルホニル)等の1又は2個を
置換基として有していてもよい。]、ハロゲン原子(例
えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ニトロ基、シア
ノ基、1ないし5個のハロゲン原子(例えばフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)で置換されていてもよい低級アル
キル基、1ないし5個のハロゲン原子(例えばフッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等)で置換されていてもよい低級ア
ルコキシ基等が挙げられる。該低級アルキル基として
は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基等が挙
げられ、特にメチル、エチル等が好ましい。該低級アル
コキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、n−プ
ロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキ
シ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ等のC1-6アルコキ
シ基等が挙げられ、特にメトキシ、エトキシ等が好まし
い。また、これらの置換基は、同一又は異なって1又は
2ないし3個(好ましくは1又は2個)置換しているの
が好ましい。
【0042】R2で示される「置換基を有していてもよ
い環状炭化水素基」における「環状炭化水素基」として
は脂環式炭化水素基およびアリール基が挙げられる。該
脂環式炭化水素基としては、例えばシクロアルキル基、
シクロアルケニル基、シクロアルカンジエニル基等の飽
和又は不飽和の脂環式炭化水素基が挙げられる。該シク
ロアルキル基としては、例えばシクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ
チル、シクロオクチル、シクロノニル等のC3-9シクロ
アルキル(好ましくはC3-8シクロアルキル等)等、ま
た1−インダニル、2−インダニルなどの縮合環が挙げ
られる。該シクロアルケニル基としては、例えば2−シ
クロペンテン−1−イル、3−シクロペンテン−1−イ
ル、2−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセ
ン−1−イル、1−シクロブテン−1−イル、1−シク
ロペンテン−1−イル等のC3-6シクロアルケニル基等
が挙げられる。該シクロアルカンジエニル基としては、
例えば2,4−シクロペンタンジエン−1−イル、2,4
−シクロヘキサンジエン−1−イル、2,5−シクロヘ
キサンジエン−1−イル等のC4-6シクロアルカンジエ
ニル基等が挙げられる。中でもシクロヘキシル等のC
3-8シクロアルキル基が好ましい。該アリール基として
は、単環式又は縮合多環式芳香族炭化水素基が挙げら
れ、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェナン
トリル、アセナフチレニル、4−インダニル、5−イン
ダニル等のC6-14アリール基等が好ましく、中でもフェ
ニル、1−ナフチル、2−ナフチル等が特に好ましい。
2で示される「置換基を有していてもよい環状炭化水
素基」における「置換基」としてはR1で示される「置
換基を有していてもよい炭化水素基」における「置換
基」として述べた「置換基を有していてもよい炭化水素
基」における「置換基」と同様なものが挙げられる。R
2で示される「置換基を有していてもよい複素環基」と
してはR1で示される「置換基を有していてもよい炭化
水素基」における「置換基」として述べた「置換基を有
していてもよい複素環基」と同様なものが挙げられる。
3で示されるハロゲン原子としては、たとえばフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられる。R3で示さ
れる「置換基を有していてもよいカルバモイル基」、
「置換基を有していてもよいスルファモイル基」および
「スルホン酸由来のアシル基」はR1で示される「置換
基を有していてもよいカルバモイル基」、「置換基を有
していてもよいスルファモイル基」および「スルホン酸
由来のアシル基」と同様なものがそれぞれ挙げられる。
3で示される「置換基を有していてもよいC1-4アルキ
ル基」における「C1- 4アルキル基」としてはたとえば
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、tert−ブチルなどが挙げられ
る。R3で示される「置換基を有していてもよいC1-4
ルコキシ基」における「C1-4アルコキシ基」として
は、たとえばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、n−ブ
トキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシなどが挙げ
られる。
【0043】R3で示される「置換基を有していてもよ
いC1-4アルキル基」、「置換基を有していてもよいC
1-4アルコキシ基」における「置換基」としてはR1で示
される置換基を有していてもよい炭化水素基における
「置換基」である「置換基を有していてもよい炭化水素
基」における「置換基」と同様なものが挙げられる。R
3で示される「置換基を有していてもよいアミノ基」に
おける置換基としては、例えば低級アルキル基(例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6
アルキル基等)、カルボン酸由来のアシル基(例えばホ
ルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル等のC
1-6アルカノイル)、例えばベンゾイル等のC7-15アリ
ールカルボニル等)、スルホン酸由来のアシル基(例え
ば、メチルスルホニル、エチルスルホニル等のC1-6
ルキルスルホニル)、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ−カルボニル(例えばトリフルオロメト
キシカルボニル、2,2,2−トリフルオロエトキシカ
ルボニル、トリクロロメトキシカルボニル、2,2,2
−トリクロロエトキシカルボニル等)等が挙げられる
が、「置換基を有していてもよいアミノ基」における
「アミノ基」は、置換されていてもよいイミドイル基
(例えば、C1-6アルキルイミドイル、ホルミルイミド
イル、アミジノ等)などで置換されていてもよく、ま
た、2個の置換基が窒素原子と一緒になって環状アミノ
基を形成する場合もあり、この様な場合の環状アミノ基
としては、例えば1−アゼチジニル、1−ピロリジニ
ル、1−ピペリジニル、4−モルホリニル、1−ピペラ
ジニル及び4位に低級アルキル基(例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペ
ンチル、ヘキシル等のC1-6アルキル基等)、アラルキ
ル基(例えばベンジル、フェネチル等のC7-10アラルキ
ル基等)、アリール基(例えばフェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル等のC6-10アリール基等)等を有して
いてもよい1−ピペラジニル等の3〜8員(好ましくは
5〜6員)の環状アミノ基などが挙げられる。本発明で
用いられる式(I)または式(II)で表わされる化合
物の塩としては酸付加塩、例えば無機酸塩(例えば、塩
酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機酸
塩(例えば、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、コハク酸
塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、プロピオン酸塩、クエ
ン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、蓚酸塩、メタンスルホン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩など)等のほか、塩基と
の塩(たとえば、カリウム塩、ナトリウム塩、リチウム
塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩
等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリメチル
アミン塩、トリエチルアミン塩、tert−ブチルジメチル
アミン塩、ジベンジルメチルアミン塩、ベンジルジメチ
ルアミン塩、N,N−ジメチルアニリン塩、ピリジン
塩、キノリン塩などの有機塩基との塩)を形成していて
もよい。尚、式(I)または式(II)で表わされる化
合物またはその塩は水和物であってもよく、以下、塩、
水和物も含め化合物(I)または化合物(II)と称す
る。
【0044】化合物(I)または(II)のプロドラッ
グは、生体内において酵素や胃酸等による反応によりC
CR5阻害作用を有する化合物(I)または(II)に
変換する化合物をいう。化合物(I)または(II)の
プロドラッグとしては、化合物(I)または(II)が
アミノ基を有する場合、該アミノ基がアシル化、アルキ
ル化、りん酸化された化合物(例、化合物(I)または
(II)のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、
ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキ
ソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボ
ニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル
化、ピバロイルオキシメチル化、アセトキシメチル化、
tert−ブチル化された化合物など);化合物(I)
または(II)が水酸基を有する場合、該水酸基がアシ
ル化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物
(例、化合物(I)または(II)の水酸基がアセチル
化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、
サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミ
ノメチルカルボニル化された化合物など);化合物
(I)または(II)がカルボキシル基を有する場合該
カルボキシル基がエステル化、アミド化された化合物
(例、化合物(I)または(II)のカルボキシル基が
エチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメ
チルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピ
バロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニル
オキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5
−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニ
ルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物な
ど);等が挙げられる。これらの化合物は自体公知の方
法によって製造することができる。また、化合物(I)
または(II)のプロドラッグは、広川書店1990年
刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198
頁に記載されているような、生理的条件で化合物(I)
または(II)に変化するものであってもよい。化合物
(I)または(II)のプロドラッグはそれ自身であっ
ても、薬理学的に許容される塩であってもよい。このよ
うな塩としては、化合物(I)または(II)のプロド
ラッグがカルボキシル基等の酸性基を有する場合、無機
塩基(例、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カ
ルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、亜鉛、
鉄、銅等の遷移金属等)や有機塩基(例、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’−ジベンジルエ
チレンジアミンなどの有機アミン類、アルギニン、リジ
ン、オルニチンなどの塩基性アミノ酸類等)などとの塩
が挙げられる。
【0045】化合物(I)または(II)のプロドラッ
グがアミノ基等の塩基性基を有する場合、無機酸や有機
酸(例、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸、炭酸、重炭酸、ギ
酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、フマル
酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク
酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等)、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸などの酸性アミノ酸等との塩が挙げられる。
また、化合物(I)または(II)のプロドラッグは水
和物および非水和物のいずれであってもよい。化合物
(I)または(II)は分子内に1ないしそれより多い
不斉炭素を有する場合があるが、これら不斉炭素に関し
R配置、S配置のいずれも本発明に包含される。本明細
書において特に断らない限り、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基等で示す「低級」とは炭素数1−6の鎖状、
分枝状、または環状の炭素鎖を意味する。化合物(I)
は、例えば以下に示される方法等によって製造される。
なお、以下の式(III)、(IV)、(V−1)、
(V−2)、(VI)で表される化合物において、塩基
性基または酸性基を有する化合物はそれぞれ酸付加塩ま
たは塩基との塩を形成しうる。これらの酸付加塩および
塩基との塩は前記式(I)で表される化合物の塩として
述べたものと同様のものが挙げられる。以下それぞれの
式で表される化合物をその塩を含めて化合物(式の符
号)と略す。たとえば式(III)で表される化合物お
よびその塩を単に化合物(III)という。 製造法I−1 下式で示すとおり、化合物(IV)と化合物(III)
とを反応させることにより化合物(I)を製造すること
ができる。
【0046】
【化8】
【0047】(式中、R6はカルボキシ基、またはスル
ホン酸基またはそれらの塩またはその反応性誘導体を示
し他の記号は前記と同意義である。) R6で示されるカルボキシ基またはスルホン酸基の塩と
しては、たとえばナトリウム、カリウム、リチウムなど
のアルカリ金属との塩、たとえばカルシウム、マグネシ
ウム、ストロンチウムなどのアルカリ土類金属との塩の
他、アンモニウム塩などが挙げられる。
【0048】R6で示されるカルボキシ基の反応性誘導
体としてはたとえば酸ハライド、酸アジド、酸無水物、
混合酸無水物、活性アミド、活性エステル、活性チオエ
ステル、イソシアナートなどの反応性誘導体がアシル化
反応に供される。酸ハライドとしてはたとえば酸クロラ
イド、酸ブロマイドなどが、混合酸無水物としてはモノ
1-6アルキル炭酸混合酸無水物(たとえば遊離酸とモ
ノメチル炭酸、モノエチル炭酸、モノイソプロピル炭
酸、モノイソブチル炭酸、モノtert−ブチル炭酸、モノ
ベンジル炭酸、モノ(p−ニトロベンジル)炭酸、モノ
アリル炭酸などとの混合酸無水物)、C1-6脂肪族カル
ボン酸混合酸無水物(たとえば遊離酸と酢酸、トリクロ
ロ酢酸、シアノ酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、
吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸、トリフルオロ酢酸、ト
リクロロ酢酸、アセト酢酸などとの混合酸無水物)、C
7-12芳香族カルボン酸混合酸無水物(たとえば遊離酸と
安息香酸、p−トルイル酸、p−クロロ安息香酸などと
の混合酸無水物)、有機スルホン酸混合酸無水物(たと
えば遊離酸とメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの混
合酸無水物)などが、活性アミドとしては含窒素複素環
化合物とのアミド〔たとえば遊離酸とピラゾール、イミ
ダゾール、ベンゾトリアゾールなどとの酸アミドで、こ
れらの含窒素複素環化合物はC1-6アルキル基(例、メ
チル、エチル等)、C1-6アルコキシ基(例、メトキ
シ、エトキシ等)、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素等)、オキソ基、チオキソ基、C1-6アルキルチオ
基(例、メチルチオ、エチルチオ等)などで置換されて
いてもよい。〕などがあげられる。活性エステルとして
はβ−ラクタムおよびペプチド合成の分野でこの目的に
用いられるものはすべて利用でき、たとえば有機リン酸
エステル(たとえばジエトキシリン酸エステル、ジフェ
ノキシリン酸エステルなど)のほかp−ニトロフェニル
エステル、2,4−ジニトロフェニルエステル、シアノ
メチルエステル、ペンタクロロフェニルエステル、N−
ヒドロキシサクシンイミドエステル、N−ヒドロキシフ
タルイミドエステル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ルエステル、6−クロロ−1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾールエステル、1−ヒドロキシ−1H−2−ピリドン
エステルなどがあげられる。活性チオエステルとしては
芳香族複素環チオール化合物とのエステル〔たとえば2
−ピリジルチオールエステル、2−ベンゾチアゾリルチ
オールエステルなどで、これらの複素環はC1-6 アルキ
ル基(例、メチル、エチル等)、C1-6アルコキシ基
(例、メトキシ、エトキシ等)、ハロゲン原子(例、フ
ッ素、塩素、臭素等)、C1-6アルキルチオ基(例、メ
チルチオ、エチルチオ等)などで置換されていてもよ
い。〕が挙げられる。R6で示されるスルホン酸基の反
応性誘導体としてはたとえばスルホニルハライド(例、
スルホニルクロライド、スルホニルブロマイドなど)、
スルホニルアジド、それらの酸無水物などが挙げられ
る。
【0049】この反応は、通常反応に不活性な溶媒中で
行われる。該溶媒としては、たとえばエーテル系溶媒
(例、エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジメ
トキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
ど)、ハロゲン系溶媒(例、ジクロロメタン、ジクロロ
エタン、クロロホルムなど)、芳香族系溶媒(例、トル
エン、クロロベンゼン、キシレンなど)、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、アセト
ン、メチルエチルケトン、ジメチルスルホキシド(DM
SO)、水などを単独あるいはそれらを混合して用いる
ことができる。中でもアセトニトリル、ジクロロメタ
ン、クロロホルムなどが好ましい。この反応は通常化合
物(IV)に対し、化合物(III)1ないし5当量、
好ましくは1ないし3当量反応させることにより行われ
る。反応温度は−20℃から50℃、好ましくは0℃な
いし室温であり、反応時間は通常5分間から100時間
である。またこの反応においては塩基を共存させること
により、反応がより円滑に進行する場合もある。該塩基
としては、無機塩基、有機塩基ともに有効である。無機
塩基の例としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属の
水酸化物、水素化物、炭酸塩、炭酸水素塩などがあげら
れ、中でも炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウムが好ましい。有機塩基としてはトリエチルア
ミンなどの3級アミン類が好ましい。該反応性誘導体に
は酸無水物、酸ハライド(例えば酸クロリド、酸ブロミ
ド)、活性エステル、イソシアナートなどがあげられ、
中でも酸ハライドが好ましい。該塩基の使用量は、化合
物(IV)に対し、通常1ないし10当量、好ましくは
1ないし3当量である。カルボン酸からアシル化する場
合には、不活性溶媒中(例えば、ハロゲン系溶媒、アセ
トニトリル)、化合物(IV)とこれ1当量に対し1な
いし1.5当量のカルボン酸とを1ないし1.5当量の
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などの脱水
縮合剤存在下反応させることにより行われる。この反応
は通常室温下に行われ、反応時間は0.5ないし24時
間である。この方法において用いられる化合物(IV)
において、Eで示されるオキソ基以外の基で置換されて
いてもよい2価の鎖状炭化水素基が式:
【0050】
【化9】
【0051】(式中、R7はオキソ基以外の置換基を示
す。)で表される基である場合、たとえば、Synthetic
Comm., 1991,20,3167-3180.に記載の方法によって製造
することができる。すなわち、アミン類やアミド類の不
飽和結合に対する付加反応を利用して、つぎの方法によ
って製造することができる。
【0052】
【化10】
【0053】(式中、各記号は前記と同意義である。) R7で示されるオキソ基以外の置換基は、Eで示される
オキソ基以外の置換基を有していてもよい2価の鎖状炭
化水素基におけるオキソ基以外の置換基を意味する。
【0054】アクロレイン誘導体(VII)と化合物
(V−1)を反応させ、ついで生成物に還元条件下化合
物(IX)を反応させることにより得ることができる。
化合物(VII)と化合物(V−1)の反応は通常反応
に不活性な溶媒中塩基の存在下に行われる。該塩基とし
ては1)強塩基等例えば、アルカリ金属またはアルカリ
土類金属の水素化物(例、水素化リチウム、水素化ナト
リウム、水素化カリウム、水素化カルシウムなど)、ア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属のアミド類(例、リ
チウムアミド、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロ
ピルアミド、リチウムジシクロヘキシルアミド、リチウ
ムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジ
シラジド、カリウムヘキサメチルジシラジドなど)、ア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属の低級アルコキシド
(例、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウム t−ブトキシドなど)など、2)無機塩基等
例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化
物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、水酸化バリウムなど)、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸セシウムなど)、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属の炭酸水素塩(例、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウムなど)など、3)有機塩基等例えば、
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−
メチルモルホリン、ジメチルアミノピリジン、DBU
(1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセ
ン)、DBN(1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノ
ン−5−エン)などのアミン類あるいはピリジン、イミ
ダゾール、2,6−ルチジンなどの塩基性複素環化合物
などが挙げられる。該溶媒としては、前記化合物(I
V)と化合物(III)との反応において述べた溶媒が
挙げられ、これらを単独または混合して用いることがで
きる。この反応において化合物(VIII)が得られ
る。化合物(VIII)と化合物(IX)との反応にお
ける還元剤としては、例えば水素化ホウ素ナトリウム、
水素化ホウ素リチウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウ
ム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどが挙げ
られる。これらの還元剤の使用量は化合物(VIII)
に対し通常1〜10当量、好ましくは1〜4当量であ
る。反応温度は−20〜50℃、好ましくは0℃〜室温
であり、反応時間は0.5〜24時間である。接触還元
法は触媒量のラネーニッケル、酸化白金、金属パラジウ
ム、パラジウム−炭素などの金属接触と不活性溶媒中
(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、t−ブタノール等のアルコール性溶媒)、室温ない
し100℃、水素圧が1気圧から100気圧において、
1ないし48時間反応させることにより得られる。この
方法において用いられる化合物(IV)はたとえばChe
m. Pharm. Bull. 47(1) 28-36 (1999)、特開昭56−5
3654などに記載の方法またはそれらに準じた方法に
より製造することができる。
【0055】この方法において用いられる化合物(II
I)はたとえば J.Am.Chem.Soc., 1950,72,1415., J.A
m.Chem.Soc.,1952,74,4549. や J.Org.Chem.,1956,21,
1087.などに記載の方法またはそれらに準じた方法によ
り製造することができる。 製造法I−2 下式で示すとおり、化合物(VI)と化合物(V−1)
または化合物(V−2)とを反応させることにより化合
物(I)を製造することができる。
【0056】
【化11】
【0057】(式中、Xは脱離基を示し、他の記号は前
記と同意義である。) Xで示される脱離基としては、たとえばハロゲン原子
(例、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など)、アルキ
ルまたはアリールスルホニルオキシ基(例、メタンスル
ホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、ベンゼンスル
ホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシなど)な
どが挙げられる。この反応は例えば、オーガニックファ
ンクショナルグループプレパレーションズ(ORGANIC FU
NCTIONAL GROUP PREPARATIONS) 第2版、アカデミック
プレス社(ACADEMIC PRESS,INC.)記載の方法に準じ
て行うことができる。この反応は通常反応に不活性な溶
媒中で行われる。該溶媒としてアルコール系溶媒、エー
テル系溶媒、ハロゲン系溶媒、芳香族系溶媒、アセトニ
トリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、アセト
ン、メチルエチルケトン、ジメチルスルホキシド(DMS
O)などを単独あるいはそれらを混合して用いることが
できる。中でもアセトニトリル、ジメチルホルムアミ
ド、アセトン、エタノールなどが好ましい。反応温度は
通常室温ないし100℃、好ましくは室温ないし50℃
であり反応時間は通常0.5ないし1日である。この反
応は通常は化合物(VI)に対し1ないし3当量の塩基
を加えるが、必ずしも必須ではない。該塩基としては、
上記化合物(IV)と化合物(III)との反応に用い
た塩基を用いることができる。この反応において原料と
して用いられる化合物(VI)は化合物(III)を原
料にして公知の一般的方法により合成することができ
る。
【0058】製造法I−3 化合物(I)中、Eが式:
【0059】
【化12】
【0060】(式中、E’はEから炭素1個を減じた基
を、R8は水素原子または炭化水素基を示す。)で表さ
れる化合物は、下式で示すとおり、式(X)で表される
化合物と式(V−1)で表される化合物とを還元条件下
反応させることによって製造することができる。
【0061】
【化13】
【0062】(式中、各記号は前記と同意義である。) E’で示されるEから炭素1個を減じた基は、オキソ基
以外の置換基を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基
であって、Eから炭素1個を減じた基である。R8で示
される炭化水素基としては、Eで示されるオキソ基以外
の置換基を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基にお
けるオキソ基以外の置換基として述べた、置換されてい
てもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール
基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換され
ていてもよいシクロアルケニル基のうち、それぞれ無置
換のアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、シク
ロアルケニル基を意味する。この反応は化合物(X)と
化合物(V−1)とを通常適当な溶媒(例、水,アルコ
ール系、エーテル系、ハロゲン系、アセトニトリル、こ
れらの2種以上の混合溶媒等)中、必要により、酢酸,
トリフルオロ酢酸等の酸性物質を添加し、1〜5当量、
好ましくは1〜1.5当量の還元剤の存在下に行われ
る。該還元剤およびその他の条件は製造法I−1記載の
方法が利用できる。この反応において原料として用いら
れる化合物(X)は化合物(III)を原料にして公知
の一般的方法で製造することができる。
【0063】製造法I−4 化合物(I)中、Eが式:
【0064】
【化14】
【0065】(式中、E”はEから炭素2個を減じた基
を示し、R9は炭化水素基を示す。)で表される化合物
は、式(XI)で表される化合物と式(V−1)で表さ
れる化合物とを反応させることによって製造することが
できる。
【0066】
【化15】
【0067】(式中、各記号は前記と同意義である。) E”で示されるEから炭素2個を減じた基は、オキソ基
以外の置換基を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基
であって、Eから炭素2個を減じた基である。R9で示
される炭化水素基としては、R8で示される炭化水素基
として述べたものが挙げられる。この反応は溶媒の存在
下または非存在下に行われる。該溶媒としては前記化合
物(IV)と化合物(III)との反応において述べた
ものを挙げることができる。この反応においては反応を
加速するために、ルイス酸たとえば無水塩化亜鉛、無水
塩化アルミニウム、無水塩化鉄(IV)、四塩化チタ
ン、四塩化スズ、塩化コバルト、塩化銅(IV)、三フ
ッ化ホウ素エーテレート等または前記の該塩基類を触媒
として行うことができる。反応温度は通常−40℃〜1
80℃である。この反応において原料化合物として用い
られる化合物(XI)は化合物(III)を原料にして
公知の一般的方法で製造することができる。 製造法I−5 化合物(XII)と化合物(XIII)とを反応させ
て、化合物(I)を製造することができる。
【0068】
【化16】
【0069】(式中、X’は脱離基を示し、他の記号は
前記と同意義である。) X’で示される脱離基としては、Xで示される脱離基と
して述べたものが挙げられる。この反応は製造法I−2
の方法に準じて行うことができる。この反応において原
料として用いられる化合物(XIII)は化合物(V−
1)から公知の一般的方法を用いて製造することができ
る。この反応において原料として用いられる化合物(X
II)は化合物(III)と化合物H2N(CH2n
3とを製造法I−1の方法に準じて反応させることに
より製造することができる。
【0070】製造法I−6 下式で示すとおり、化合物(XIV)と化合物(XV)
を反応させることにより化合物(I)を製造することが
できる。
【0071】
【化17】
【0072】(式中、X”は脱離基を示すか、またはG
1−X”でカルボキシル基、スルホン酸基またはこれら
の反応性誘導体を示し、他の記号は前記と同意義であ
る。) G1−X”で表されるカルボキシル基およびスルホン酸
基の反応性誘導体としては、R6で示されるカルボキシ
ル基およびスルホン酸基の反応性誘導体と同様なものが
挙げられる。この反応は、上記製造法I−2に準じて行
うことができる。またX”で示される脱離基としては、
Xで示される脱離基として述べたものが挙げられる。化
合物(II)は、例えば以下に示される方法等によって
製造される。なお、以下の式(XVI)、(XVI
I)、(XVIII)、(XIX)、(XXI)、(X
XII)、(XXIII)で表される化合物において、
塩基性基または酸性基を有する化合物はそれぞれ酸付加
塩または塩基との塩を形成しうる。これらの酸付加塩お
よび塩基との塩は前記式(XVI)で表される化合物の
塩として述べたものと同様のものが挙げられる。以下そ
れぞれの式で表される化合物をその塩を含めて化合物
(式の符号)と略す。たとえば式(XVII)で表され
る化合物およびその塩を単に化合物(XVII)とい
う。 製造法2−1 下式で示すとおり、化合物(XVI)と化合物(XVI
I)とを反応させることにより化合物(II)を製造す
ることができる。
【0073】
【化18】
【0074】(式中、各記号は前記と同意義である。) この反応は、通常反応に不活性な溶媒中で行われる。該
溶媒としては、たとえばエーテル系溶媒(例、エチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、
テトラヒドロフラン、ジオキサンなど)、ハロゲン系溶
媒(例、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホル
ムなど)、芳香族系溶媒(例、トルエン、クロロベンゼ
ン、キシレンなど)、アセトニトリル、N,N−ジメチ
ルホルムアミド(DMF)、アセトン、メチルエチルケ
トン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、水などを単
独あるいはそれらを混合して用いることができる。中で
もアセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルムなど
が好ましい。この反応は通常化合物(XVI)に対し、
化合物(XVII)を1ないし5当量、好ましくは1な
いし3当量反応させることにより行われる。反応温度は
−20℃から50℃、好ましくは0℃ないし室温であ
り、反応時間は通常5分間から100時間である。また
この反応においては塩基を共存させることにより、反応
がより円滑に進行する場合もある。該塩基としては、無
機塩基、有機塩基ともに有効である。無機塩基の例とし
ては、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物、水
素化物、炭酸塩、炭酸水素塩などがあげられ、中でも炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムが
好ましい。有機塩基としてはトリエチルアミンなどの3
級アミン類が好ましい。
【0075】この方法において用いられる化合物(XV
I)はたとえば、Synthetic Comm.,1991,20,3167-3180.
に記載の方法によって製造することができる。すなわ
ち、アミン類やアミド類の不飽和結合に対する付加反応
を利用して、つぎの方法によって製造することができ
る。
【0076】
【化19】
【0077】(式中、各記号は前記と同意義である。) アクロレイン(XX)と化合物(XIX)を反応させ、
ついで生成物に還元条件下化合物(XXII)を反応さ
せることにより化合物(XVI)を得ることができる。
化合物(XX)と化合物(XIX)の反応は通常反応に
不活性な溶媒中塩基の存在下に行われる。該塩基として
は1)強塩基等例えば、アルカリ金属またはアルカリ土
類金属の水素化物(例、水素化リチウム、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム、水素化カルシウムなど)、アル
カリ金属またはアルカリ土類金属のアミド類(例、リチ
ウムアミド、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピ
ルアミド、リチウムジシクロヘキシルアミド、リチウム
ヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシ
ラジド、カリウムヘキサメチルジシラジドなど)、アル
カリ金属またはアルカリ土類金属の低級アルコキシド
(例、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウム t−ブトキシドなど)など、2)無機塩基等
例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化
物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、水酸化バリウムなど)、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸セシウムなど)、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属の炭酸水素塩(例、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウムなど)など、3)有機塩基等例えば、
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−
メチルモルホリン、ジメチルアミノピリジン、DBU
(1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセ
ン)、DBN(1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノ
ン−5−エン)などのアミン類あるいはピリジン、イミ
ダゾール、2,6−ルチジンなどの塩基性複素環化合物
などが挙げられる。該溶媒としては、前記化合物(XV
I)と化合物(XVII)との反応において述べた溶媒
が挙げられ、これらを単独または混合して用いることが
できる。この反応において化合物(XXI)が得られ
る。化合物(XXI)と化合物(XXII)との反応に
おける還元剤としては、例えば水素化ホウ素ナトリウ
ム,水素化ホウ素リチウム,シアノ水素化ホウ素ナトリ
ウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどが挙
げられる。これらの還元剤の使用量は化合物(XXI)
に対し通常1〜10当量、好ましくは1〜4当量であ
る。反応温度は−20〜50℃、好ましくは0℃〜室温
であり、反応時間は0.5〜24時間である。
【0078】接触還元法は触媒量のラネーニッケル、酸
化白金、金属パラジウム、パラジウム−炭素などの金属
接触と不活性溶媒中(例えば、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、t−ブタノール等のアルコール
性溶媒)、室温ないし100℃、水素圧が1気圧から1
00気圧において、1ないし48時間反応させることに
より得られる。 製造法2−2 下式で示すとおり、化合物(XVIII)と化合物(X
IX)とを反応させることにより化合物(II)を製造
することができる。
【0079】
【化20】
【0080】(式中、各記号は前記と同意義である。) この反応は例えば、オーガニックファンクショナルグル
ーププレパレーションズ(ORGANIC FUNCTIONAL GROUP P
REPARATIONS) 第2版、アカデミックプレス社(ACADEM
IC PRESS,INC.)記載の方法に準じて行うことができ
る。この反応は通常反応に不活性な溶媒中で行われる。
該溶媒としてアルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ハロ
ゲン系溶媒、芳香族系溶媒、アセトニトリル、N,N−
ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトン、メチルエチ
ルケトン、ジメチルスルホキシド(DMSO)などを単独あ
るいはそれらを混合して用いることができる。中でもア
セトニトリル、ジメチルホルムアミド、アセトン、エタ
ノールなどが好ましい。反応温度は通常室温ないし10
0℃、好ましくは室温ないし50℃であり反応時間は通
常0.5ないし1日である。この反応は通常は化合物
(XVIII)に対し1ないし3当量の塩基を加える
が、必ずしも必須ではない。該塩基としては、上記化合
物(XVI)と化合物(XVII)との反応に用いた塩
基を用いることができる。この反応において原料として
用いられる化合物(XVIII)は化合物(XVII)
を原料にして公知の一般的方法により合成することがで
きる。 製造法2−3 化合物(II)は、下式で示すとおり、式(XXII
I)で表される化合物と式(XIX)で表される化合物
とを還元条件下反応させることによって製造することが
できる。
【0081】
【化21】
【0082】(式中、各記号は前記と同意義である。) この反応は化合物(XXIII)と化合物(XIX)と
を通常適当な溶媒(例、水,アルコール系,エーテル
系,ハロゲン系,アセトニトリル、これらの2種以上の
混合溶媒等)中、必要により、酢酸,トリフルオロ酢酸
等の酸性物質を添加し、1〜5当量、好ましくは1〜
1.5当量の還元剤の存在下に行われる。該還元剤およ
びその他の条件は製造法2−1記載の方法が利用でき
る。この反応において原料として用いられる化合物(X
XIII)は化合物(XVII)を原料にして公知の一
般的方法で製造することができる。
【0083】本発明の化合物(I)および(II)は、
CCR拮抗作用、とりわけ強いCCR5拮抗作用を有し
低毒性である。本発明で用いられる「CCR5拮抗作用
を有するピペリジン系化合物」としては式(I)で表さ
れる化合物またはその塩、式(II)で表される化合物
またはその塩、WO99/04794、WO99/38
514、WO00/35451に記載のCCR5拮抗作
用を有する化合物のうち、ピペリジン環含有化合物等を
意味し、また「CCR5拮抗作用を有する化合物」とし
ては式(I)で表される化合物またはその塩および式
(II)で表される化合物またはその塩および上記「C
CR5拮抗作用を有するピペリジン系化合物」を意味す
る。本発明で用いられるCCR5拮抗作用を有する化合
物としてはN-(3,4-ジクロロフェニル)-1-(メチルスルホ
ニル)-N-{3-[4-({4-[(メチルスルホニル)アミノ]フェニ
ル}スルホニル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジ
ンカルボキサミド、N-(3-クロロフェニル)-1-(メチルス
ルホニル)-N-(3-{4-[4-(メチルスルホニル)ベンジル]-1
-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミ
ド、N-(3-{4-[4-(アミノカルボニル)ベンジル]-1-ピペ
リジニル}プロピル)-N-(3,4-ジクロロフェニル)-1-(メ
チルスルホニル)-4-ピペリジンカルボキサミド、1-アセ
チル-N-(3-{4-[4-(アミノカルボニル)ベンジル]-1-ピペ
リジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4
-ピペリジンカルボキサミド、N-(3,4-ジクロロフェニ
ル)-N-(3-{4-[4-(エチルスルホニル)ベンジル]-1-ピペ
リジニル}プロピル)-1-(メチルスルホニル)-4-ピペリジ
ンカルボキサミド、N-(3,4-ジクロロフェニル)-N-(3-{4
-[4-(イソプロピルスルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニ
ル}プロピル)-1-(メチルスルホニル)-4-ピペリジンカル
ボキサミド、N-(3-クロロフェニル)-N-(3-{4-[4-(イソ
プロピルスルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピ
ル)-1-(メチルスルホニル)-4-ピペリジンカルボキサミ
ド、N-(3-クロロフェニル)-N-(3-{4-[4-(エチルスルホ
ニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-1-(メチル
スルホニル)-4-ピペリジンカルボキサミド、N-(3,4-ジ
クロロフェニル)-1-(メチルスルホニル)-N-(3-{4-[4-
(メチルスルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピ
ル)-4-ピペリジンカルボキサミドまたはその塩が好まし
い。本発明の経口医薬組成物中のCCR5拮抗作用を有
する化合物の含量は0.01−90W/W%、好ましく
は0.1−50W/W%、より好ましくは1−30W/
W%である。
【0084】本発明で用いられる両親媒性物質としては
モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタ
ン、モノステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソル
ビタン、モノオレイン酸ソルビタンなどのソルビタン脂
肪酸エステル;Gelucire(35/10、44/14、46/07、50/1
3、53/10)、LABRASOL、LABRAFIL ISOSTEARIQUE、LABRA
FAC CH10(Gattefose社)などの飽和ポリグリコール化
グリセリド類、LABRAFILWL 2609BS(Gattefose社)、LA
BRAFIL M 1944CS(Gattefose社)、LABRAFIL M2125CS
(Gattefose社)などの不飽和ポリグリコール化グリセ
リド;テトラグリセリンモノオレエート(MO-310;阪本
薬品)、テトラグリセリンモノラウレート(ML-310;阪
本薬品)、テトラグリセリンモノカプリレート(MCA-31
0;阪本薬品)、ヘキサグリセリンモノオレエート(MO-
500;阪本薬品)、ヘキサグリセリンモノラウレート(M
L-500;阪本薬品)、ヘキサグリセリンモノカプリレー
ト(MCA-500;阪本薬品)、デカグリセリンモノオレエ
ート(MO-750;阪本薬品)、デカグリセリンモノラウレ
ート(ML-750;阪本薬品)、デカグリセリンモノカプリ
レート(MCA-750;阪本薬品)、テトラグリセリンモノ
ステアレート(MS-310;阪本薬品)、ヘキサグリセリン
モノステアレート(MS-500;阪本薬品)、ヘキサグリセ
リンセスキステアレート(SS-500;阪本薬品)、デカグ
リセリンモノステアレート(MS-750;阪本薬品)、デカ
グリセリンセスキオレエート(SO-750;阪本薬品)、PL
UROL OLEIQUE CC 497(Gattefose社)などのポリグリセ
リン脂肪酸エステル類;D-α-トコフェロール ポリエチ
レングリコール 1000サクシネート(Vitamin E TPGS, E
astman Chemical社)などのビタミンE水溶性誘導体;P
oloxamer 188(Pluronic F-68, BASF社)などのポリオ
キシエチレンポリプロピレングリコール類;Tween 20、
40、60、80などのポリオキシエチレン(20)ソルビタン
のモノ脂肪酸エステル類; Cremophor EL(BASF社)、C
remophor RH40(BASF社)などのポリオキシエチレンヒ
マシ油誘導体;LAUROGLYCOL FCC(Gattefose社)などの
ラウリン酸プロピレングリコールなどが挙げられる。こ
れらの中でも、ビタミンE水溶性誘導体、飽和ポリグリ
コール化グリセリド類、不飽和ポリグリコール化グリセ
リド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレングリコ
ール類、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体およびラウ
リン酸プロピレングリコールから選ばれた1種または2
種以上の組み合わせが好ましく、ビタミンE水溶性誘導
体、飽和ポリグリコール化グリセリド類、不飽和ポリグ
リコール化グリセリドなどの自己乳化型界面活性剤から
選ばれた1種または2種以上の組み合わせがより好まし
く、ビタミンE水溶性誘導体がさらに好ましく、D-α-
トコフェロール ポリエチレングリコール 1000サクシネ
ートが最も好ましい。このような自己乳化型界面活性剤
を用いれば、水中で攪拌することによりまたは生体内で
消化液と接することにより、自発的に可溶化液(ミセ
ル、マイクロエマルション、エマルションなど)を生成
する自己乳化能を有する組成物を得ることができる。ま
た、両親媒性物質としてGelucire 50/13(Gattefose
社)、Gelucire 53/10(Gattefose社)を用いると徐放
性を付与することができる。本発明の経口医薬組成物中
の両親媒性物質の量は通常10−99.99W/W%、
好ましくは50−99.9W/W%、より好ましくは7
0−99W/W%である。
【0085】本発明で用いられる経口医薬組成物は上記
した構成成分すなわち化合物(I)または(II)およ
び両親媒性物質のみで構成されるものであってもよい
が、適宜、薬学的に許容される添加物質が配合されてい
てもよい。例えば、本発明の組成物の経口吸収促進の補
助となる添加剤(経口吸収促進補助剤)として、酢酸、
プロピオン酸、カプリン酸、ステアリン酸、ソルビン
酸、オレイン酸、安息香酸、乳酸、グルコン酸、デヒド
ロ酢酸、エリソルビン酸、デオキシコール酸、コール
酸、ラウリル硫酸、タウリン、サリチル酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、リノール酸、ラウリン酸、カプリン
酸、カプロン酸、カプリル酸などの有機酸(好ましく
は、サリチル酸、デオキシコール酸、ミリスチン酸な
ど)のアルカリ金属塩(例、ナトリウム塩、カリウム塩
など)、アルカリ土類金属塩(例、カルシウム塩、マグ
ネシウム塩など)などが、適宜、添加されていてもよ
く、とりわけサリチル酸ナトリウム、デオキシコール酸
ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウムなどの吸収促進補
助剤が好ましく用いられる。本発明の経口医薬組成物中
の吸収促進補助剤は通常0−90W/W%、好ましくは
0−50W/W%、より好ましくは0−30W/W%添
加される。また、必要に応じて、溶解補助剤、脂質、防
腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用
いることもできる。該溶解補助剤としては、アルコー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
マクロゴール、D-マンニトール、安息香酸ベンジル、ト
リアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミ
ン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオ
ン酸、乳酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、オ
レイン酸、リノール酸、レシチン、塩化ベンザルコニウ
ム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリ
ン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ポリアクリル酸誘導体あるいはその
塩(カルボキシビニルポリマーなど)、タンニン酸、没
食子酸プロピルが挙げられる。溶解補助剤を用いる場
合、本発明の経口医薬組成物中の溶解補助剤の添加量は
通常0−50W/W%、好ましくは0−40W/W%、
より好ましくは0−20W/W%である。該脂質として
は、LABRAFAC LIPOPHILE、LABRAFAC CC、Gelucire33/0
1、Gelucire39/01、Gelucire43/01、LABRAFAC PG、オリ
ーブ油、ゴマ油、ダイズ油、トウモロコシ油、ナタネ
油、ヒマシ油、ヤシ油、ユーカリ油などの油脂;Miglyo
l 812などの中鎖脂肪酸トリグリセリド;テトラグリセ
リンポリリシノレート(CR-310、阪本薬品)、ヘキサグ
リセリンポリリシノレート(CR-500、阪本薬品)、縮合
ポリリシノレート(CRS-ED、CRS-75、阪本薬品)、テト
ラグリセリン脂肪酸エステル(THL-3、THL-15、阪本薬
品)などのポリグリセリン脂肪酸エステル;Sefsol 22
8、卵黄レシチンなどが挙げられる。脂質を用いる場
合、本発明の経口医薬組成物中の脂質の添加量は通常0
−50W/W%、好ましくは0−30W/W%、より好
ましくは0−20W/W%である。
【0086】防腐剤の好適な例としては、例えばパラオ
キシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジル
アルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソ
ルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例として
は、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸、トコフェロール
などが挙げられる。防腐剤を用いる場合、本発明の経口
医薬組成物中の防腐剤の添加量は通常0−10W/W
%、好ましくは0−8W/W%、より好ましくは0−5
W/W%である。本発明の経口医薬組成物は、例えば、
両親媒性物質の少なくとも1種以上またはこれと添加剤
との混合物(以下これらを両親媒性物質含有担体とい
う、必要に応じて、熱を加えることで液体状態にしたも
の)に、CCR5拮抗作用を有する化合物を加えて、攪
拌することにより、CCR5拮抗作用を有する化合物を
溶解または均一に微細な状態で分散させて製造すること
ができる。攪拌は一般に食品または医薬品の製造に使用
されるたとえばプロペラ撹拌機、ホモミキサー、ソニケ
ーター、ボルテックス撹拌機、ゴーリンホモジナイザ
ー、マイクロフルイダイザー等の撹拌または乳化機を用
いて行うことができる。さらに、融点よりも高い温度
(好ましくは、融点よりも10℃以上高い温度;さらに
好ましくは、融点よりも20℃以上高い温度)で溶融さ
せた両親媒性物質含有担体に、CCR5拮抗作用を有す
る化合物を、溶解または均一に微細な形態で分散させ、
冷却することによっても、本発明の経口医薬組成物を製
造することができ、あるいは、CCR5拮抗作用を有す
る化合物を水に分散させた分散液または加熱溶解させた
水溶液と両親媒性物質含有担体とから本発明の経口医薬
組成物を製造することもできる。本発明の経口医薬組成
物は、15−25℃で液体状態、半固形状態(たとえば
ペースト状など液体状態と固体状態の中間的なもの)お
よび固体状態の何れであってもよいが液体状態ないし半
固形状態であることが望ましい。本発明の経口医薬組成
物は、CCR5拮抗作用を有する化合物を、両親媒性物
質含有担体に、溶解または分散させることにより製造す
ることができるが、適宜、水を添加することによって、
エマルジョンを形成させたものを用いることもできる。
この場合、添加する水は、CCR5拮抗作用を有する化
合物および両親媒性物質含有担体の何れの系に含まれて
いてもよいが、両親媒性物質含有担体(好ましくは、自
己乳化型の界面活性剤)を用いるのが好ましい。さら
に、本発明の組成物は、薬学的に許容されうる粉末状の
添加物質に吸着あるいは混合して用いることができる。
かかる粉末状添加物質として、例えば、乳糖、結晶セル
ロース、酸化チタン、タルク、合成ケイ酸アルミニウ
ム、クロスカルメロースナトリウム、でんぷん、炭酸カ
ルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カ
ルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドンな
どが挙げられる。粉末の組成物に対する添加重量比は、
約0.01−100W/W%、好ましくは約0.1−1
0W/W%、より好ましくは約1−3W/W%である。
【0087】投与形態としては、経口投与できるもので
あればよく、特に制限はなく、液剤、エリキシル剤、カ
プセル剤、顆粒剤、懸濁剤、乳剤、散剤、錠剤、シロッ
プ剤などが具体的な例として挙げられるが、カプセル剤
が好ましく用いられる。また、一般的な液体、半固体の
カプセル充填機を用いてゼラチンカプセル、HPMCカ
プセル等の硬カプセルまたは軟カプセルに充填し、カプ
セル製剤とすることができる。本発明の経口医薬組成物
はこれを経口投与した際、CCR5拮抗作用を有する化
合物のアベイラビリティーが通常の製剤組成物(たとえ
ばCCR5拮抗作用を有する化合物自体の粉末、これを
水またはメチルセルロースに溶解もしくは懸濁した液、
または錠剤製造時に通常用いられる賦形剤、滑沢剤など
を用いて製造した錠剤など)の場合に比べ通常1.2倍
以上になり、またCCR5拮抗作用を有する化合物の吸
収のばらつきが少ない。また、本発明で用いられる「C
CR5拮抗作用を有する化合物」またはその塩は、他の
HIVの感染症の予防・治療剤(特に、AIDSの予防
・治療剤)と組み合わせて用いてもよい。本発明の「C
CR5拮抗作用を有する化合物」と組み合わせて用いら
れる、他のHIVの感染症の予防・治療剤の具体的な例
としては、ジドブジン(zidovudine)、ジダノシン(di
danosine)、ザルシタビン(zalcitabine)、ラミブジ
ン(lamivudine)、スタブジン(stavudine)、アバカ
ビル(abacavir)、アデフォビル(adefovir)、アデフ
ォビル ジピボキシル(adefovir dipivoxil)、フォジ
ブジン チドキシル(fozivudine tidoxil)などの核酸
系逆転写酵素阻害剤;ネビラピン(nevirapine)、デラ
ビルジン(delavirdine)、エファビレンツ(efaviren
z)、ロビリド(loviride)、イムノカル(immunoca
l)、オルチプラズ(oltipraz)などの非核酸系逆転写
酵素阻害剤(イムノカル(immunocal)、オルチプラズ
(oltipraz)などのように抗酸化作用を有する薬剤も含
む);サキナビル(saquinavir)、リトナビル(ritona
vir)、インジナビル(indinavir)、ネルフィナビル
(nelfinavir)、アムプレナビル(amprenavir)、パリ
ナビル(palinavir)、ラシナビル(lasinavir)などの
プロテアーゼ阻害剤;などが挙げられる。核酸系逆転写
酵素阻害剤としては、ジドブジン(zidovudine)、ジダ
ノシン(didanosine)、ザルシタビン(zalcitabin
e)、ラミブジン(lamivudine)、スタブジン(stavudi
ne)、アバカビル(abacavir)などが好ましく、非核酸
系逆転写酵素阻害剤としては、ネビラピン(nevirapin
e)、デラビルジン(delavirdine)、エファビレンツ
(efavirenz)などが好ましく、プロテアーゼ阻害剤と
しては、サキナビル(saquinavir)、リトナビル(rito
navir)、インジナビル(indinavir)、ネルフィナビル
(nelfinavir)、アムプレナビル(amprenavir)などが
好ましい。
【0088】化合物(I)および(II)は、上記したプ
ロテアーゼ阻害剤、核酸系逆転写酵素阻害剤などの他、
例えば、T細胞指向性HIV−1のセカンドレセプター
であるCXCR4の拮抗剤(例、AMD―8664な
ど)、CD4の拮抗剤、HIV−1の表面抗原に作用し
てウイルスの宿主細胞への侵入を阻害するエントリー阻
害剤(例、T−20, FP−21399など)、宿主染色
体へのウイルスDNAの組み込みを阻害するインテグラー
ゼ阻害剤、HIV−1の転写因子であるTatに作用し
てウイルスDNAのmRNAへの転写を阻害するような
Tat阻害剤やHIV−1のワクチンとも組み合わせて
用いることができる。化合物(I)および(II)は、
CCR拮抗作用、とりわけ強いCCR5拮抗作用を有
し、低毒性であるので、本発明の医薬組成物は、人にお
ける種々のHIVの感染症、例えばAIDS予防治療剤
およびAIDSの病態進行抑制剤、多発性硬化症予防治
療剤、移植片対宿主反応予防治療剤、慢性関節リュウマ
チなどの予防治療剤として使用することができる。本発
明で用いられる「CCR5拮抗作用を有する化合物」の
1日当たりの投与量は、患者の状態や体重、投与の方法
により異なるが、経口投与の場合成人(体重50Kg)
1人当たり活性成分[CCR5拮抗薬]として約5から
1000mg、好ましくは約10から600mgであ
り、さらに好ましくは約10〜300mgであり、とり
わけ好ましくは約15〜150mgであり、1日当たり
1を1回又は2から3回にわけて投与する。また、CC
R5拮抗薬と逆転写酵素阻害剤または/およびプロテア
ーゼ阻害剤とを組み合わせて用いる場合、逆転写酵素阻
害剤またはプロテアーゼ阻害剤の投与量は、例えば通常
の投与量の約1/200ないし1/2以上、約2ないし
3倍以下の範囲で適宜選択される。さらに、2種または
それ以上の薬剤を組み合わせて用いる場合に、ある1つ
の薬剤がその他の薬剤の代謝に影響を及ぼすときには、
各薬剤の投与量は適宜調整されるが、一般的には、各薬
剤の単剤投与の時の投与量が用いられる。
【0089】
【発明の実施の形態】以下に、実施例および実験例を示
し、本願発明をさらに詳しく説明する。しかし、これら
は、単なる例であって本発明を何ら限定するものではな
い。本願明細書中、「室温」は5ないし35℃を意味す
る。
【0090】
【実施例】実施例1 融点の20℃以上高い温度で溶融した970mgの Vitam
in E TPGS に攪拌下、N-(3,4-ジクロロフェニル)-1-(メ
チルスルホニル)-N-(3-{4-[4-(メチルスルホニル)ベン
ジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボ
キサミド[以下化合物Aという]30mgを加え十分に
攪拌することで Vitamin E TPGS 中に完全に溶解させ、
組成物を調製した後、室温に冷却した。 実施例2 融点の20℃以上高い温度で溶融した270mgの Vitam
in E TPGS に攪拌下、化合物Aを30mg加え十分に攪
拌することで Vitamin E TPGS 中に完全に溶解させ、組
成物を調製した後、室温に冷却した。 実施例3 融点の20℃以上高い温度で溶融した240mgの Vitam
in E TPGS に攪拌下、化合物Aを60mg加え十分に攪
拌することで Vitamin E TPGS 中に完全に溶解させ、組
成物を調製した後、室温に冷却した。 実施例4 LABRASOL、LABRAFIL WL 2609BSおよびTRANSCUTOLを45
/40/15の重量比で均一に混合した溶液[以下L/
L/T(45/40/15)という]970mgに攪拌
下、化合物Aを30mg加え十分に攪拌することでL/
L/T(45/40/15)中に完全に溶解させ、組成
物を調製した。 実施例5 融点の20℃以上高い温度で溶融した108mgの Vitam
in E TPGS に攪拌下、N-(3-{4-[4-(アミノカルボニル)
ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3,4-ジクロロ
フェニル)-1-(メチルスルホニル)-4-ピペリジンカルボ
キサミド(以下化合物Bという)を12mg加え十分に
攪拌することで Vitamin E TPGS 中に均一に微細な状態
で分散させ、組成物を調製した後、室温に冷却した。 実施例6 融点の20℃以上高い温度で溶融した108mgの Geluc
ire 44/14 に攪拌下、化合物Bを12mg加え十分に攪
拌することで Gelucire 44/14 中に均一に微細な状態で
分散させ、組成物を調製した。 実施例7 L/L/T(45/40/15)108mgに攪拌下、
化合物Bを12mg加え十分に攪拌することでL/L/
T(45/40/15)中に均一に微細な状態で分散さ
せ、組成物を調製した後、室温に冷却した。 実施例8 融点の20℃以上高い温度で溶融した216mgの Vitam
in E TPGS に攪拌下、N-(3,4-ジクロロフェニル)-N-(3-
{4-[4-(イソプロピルスルホニル)ベンジル]-1-ピペリジ
ニル}プロピル)-1-(メチルスルホニル)-4-ピペリジンカ
ルボキサミド[以下化合物Cという]24mgを加え十
分に攪拌することで Vitamin E TPGS 中に完全に溶解さ
せ、組成物を調製した。
【0091】実施例9 L/L/T(45/40/15)216mgに攪拌下、
化合物Cを24mg加え十分に攪拌することでL/L/
T(45/40/15)中に完全に溶解させ、組成物を
調製した。 実施例10 融点の20℃以上高い温度で溶融した216mgの Vitam
in E TPGS に攪拌下、化合物Cの塩酸塩であるN-(3,4-
ジクロロフェニル)-N-(3-{4-[4-(イソプロピルスルホニ
ル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-1-(メチルス
ルホニル)-4-ピペリジンカルボキサミド塩酸塩(以下化
合物Cの塩酸塩という)を24mgを加え十分に攪拌す
ることで Vitamin E TPGS 中に均一に微細な状態で分散
させ、組成物を調製した後、室温に冷却した。 実施例11 L/L/T(45/40/15)216mgに攪拌下、
化合物Cの塩酸塩を24mg加え十分に攪拌することで
L/L/T(45/40/15)中に均一に微細な状態
で分散させ、組成物を調製した。 実施例12 実施例2、3、8および10で調製した組成物(520
mg)をゼラチンカプセルに充填し、カプセル剤とし
た。 実施例13 実施例2、3、8および10で調製した組成物(520
mg)をHPMCカプセルに充填し、カプセル剤とし
た。 実施例14 Vitamin E TPGS 216mg に 8mLの精製水を加え
30分攪拌することで水溶液を得た。この水溶液に化合
物Cを24mg加え澄明なエマルション組成物を調製し
た。 実施例15 融点の20℃以上高い温度で溶融した135mgのGelucire50/
13に撹拌下、1-アセチル-N-(3-{4-[4-(アミノカルボニ
ル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-
4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド[以下
化合物Dという]を15mg加え十分に撹拌することでGelu
cire50/13中に均一に微細な状態で分散させ組成物を調
製した後、室温に冷却した。 実施例16 融点の20℃以上高い温度で溶融した135mgのVitamin E-T
PGSに撹拌下、化合物Dを15mg加え十分に撹拌すること
でVitamin E-TPGS中に均一に微細な状態で分散させ組成
物を調製した後、室温に冷却した。 実施例17 70℃に加温した135mgのLabrasolに撹拌下、化合物Dを1
5mg加え十分に撹拌することでLabrasol中に完全に溶解
させ組成物を調製した後、室温に冷却した。
【0092】実施例18 70℃に加温した135mgのL/L/T(45/40/15)に撹拌下、化合
物Dを15mg加え十分に撹拌することでL/L/T(45/40/15)
中に完全に溶解させ組成物を調製した後、室温に冷却し
た。 実施例19 融点の20℃以上高い温度で溶融した135mgのGelucire50/
13に撹拌下、N-(3-{4-[4-(アミノカルボニル)ベンジル]
-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェ
ニル)-1-(メチルスルホニル)-4-ピペリジンカルボキサ
ミド[以下化合物Eという]を15mg加え十分に撹拌する
ことでGelucire50/13中に均一に微細な状態で分散させ
組成物を調製した後、室温に冷却した。 実施例20 融点の20℃以上高い温度で溶融した135mgのVitamin E-T
PGSに撹拌下、化合物Eを15mg加え十分に撹拌すること
でVitamin E-TPGS中に均一に微細な状態で分散させ組成
物を調製した後、室温に冷却した。 実施例21 70℃に加温した135mgのLabrasolに撹拌下、化合物Eを1
5mg加え十分に撹拌することでLabrasol中に均一に微細
な状態で分散させ組成物を調製した後、室温に冷却し
た。 実施例22 70℃に加温した135mgのL/L/T(45/40/15)に撹拌下、化合
物Eを15mg加え十分に撹拌することでL/L/T(45/40/15)
中に均一に微細な状態で分散させ組成物を調製した後、
室温に冷却した。 実施例23 70℃に加温した135mgのLabrasolに撹拌下、化合物Bを1
5mg加え十分に撹拌することでLabrasol中に均一に微細
な状態で分散させ組成物を調製した後、室温に冷却し
た。 実施例24 70℃に加温した270mgのL/L/T(45/40/15)に撹拌下、化合
物Dと等量のデオキシコール酸ナトリウムとの混合粉砕
物30mgを加え十分に撹拌することでL/L/T(45/40/15)中
に完全に溶解させ組成物を調製した後、室温に冷却し
た。 実施例25 融点の20℃以上高い温度で溶融した135mgのVitamin E-T
PGSに撹拌下、化合物Dと等量のデオキシコール酸ナト
リウムとの混合粉砕物30mgを加え十分に撹拌することで
Vitamin E-TPGS中に完全に均一に微細な状態で分散させ
組成物を調製した後、室温に冷却した。 実施例26 オレイン酸80mgに化合物Dを20mg加えた後、70℃に加温
し十分に攪拌することでオレイン酸に完全に溶解させ
た。そこに70℃で溶融したGelucire44/14を加え十分に
攪拌した後、室温に冷却した。
【0093】実験例1 ラット(SD/IGS)に摂食下、実施例1で調製した
組成物[以下組成物1という]を45℃で再溶解させたも
のを経口ゾンデを用いて経口投与した(投与薬物量:10
mg/kg)。投与後0.5、1、2、4および8時間後に
尾静脈から採血した。遠心分離により得た血液サンプル
中の化合物A濃度を測定した。また、対照として化合物
A含有0.5%メチルセルロース懸濁液(化合物A濃
度:3mg/mL)を同様に経口投与し(投与薬物量:10mg/k
g)、化合物A濃度を測定した。その結果、図1に示す
ように0.5%メチルセルロース懸濁液に比べ組成物1
は大幅に吸収を促進した。 実験例2 ラット(SD/IGS)に摂食下、実施例8で調製した
組成物[以下組成物8という]30mgに対し1mLの割合で
精製水を加え、均一な溶液を調製し経口投与した(投与
薬物量:10mg/kg)。投与後1、2、4時間後に尾静脈
から採血した。遠心分離により得た血液サンプル中の化
合物C濃度を測定した。また、対照として化合物Cの塩
酸塩含有0.5%メチルセルロース懸濁液(化合物C濃
度:3mg/mL)を同様に経口投与し(投与薬物量:10mg/k
g)、化合物C濃度を測定した。その結果、図2に示す
ように懸濁液に比べ組成物8は大幅に吸収を促進した。
【0094】
【発明の効果】本発明の経口投与用医薬組成物は、バイ
オアベイラビリティの高い経口投与用製剤であり、極め
て良好な経口吸収性を示すので、CCR5拮抗薬の血中
濃度にバラツキが小さく、ヒトにおける種々のHIVの
感染症、例えばAIDSの予防ならびに治療のために有
利に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験例1における本発明の組成物と通常の懸濁
液との化合物の血中濃度の比較を示す。
【図2】実験例2における本発明の組成物と通常の懸濁
液との化合物の血中濃度の比較を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/22 A61K 47/22 47/34 47/34 A61P 31/18 A61P 31/18 Fターム(参考) 4C076 AA13 AA16 AA17 AA54 BB01 CC35 DD08E DD09E DD46E DD59E EE23E EE32 EE48E FF15 GG46 4C086 AA01 AA02 BC21 MA02 MA05 MA17 MA22 MA37 MA52 NA11 ZB33 ZC55

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 【化1】 (式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
    化水素基、置換基を有していてもよい非芳香族複素環基
    を、R2は置換基を有していてもよい炭化水素基、置換
    基を有していてもよい非芳香族複素環基を示すか、また
    はR1とR2が結合してAと共に置換基を有していてもよ
    い複素環基を形成してもよく、AはNまたはN+−R5
    -(R5は炭化水素基を、Y-はカウンターアニオンを
    示す)を、R3は置換基を有していてもよい環状炭化水
    素基または置換基を有していてもよい複素環基を、na
    は0または1を、R4は水素原子、置換基を有していて
    もよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環
    基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を
    有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有してい
    てもよいアミノ基を、Eはオキソ基以外の置換基を有し
    ていてもよい2価の鎖状炭化水素基を、G1は結合手、
    COまたはSO2を、G2はCO,SO2,NHCO,C
    ONHまたはOCOを、Jはメチンまたは窒素原子を、
    QおよびRはそれぞれ結合手または置換基を有していて
    もよい2価のC1-3鎖状炭化水素をそれぞれ示す。ただ
    し、G2がOCOのときJはメチンであり、QおよびR
    の双方が結合手ではなく、またG1が結合手のときQお
    よびRはいずれもオキソ基で置換されない。)で表され
    る化合物またはその塩あるいは式: 【化2】 (式中、R1は置換基を有していてもよい炭化水素基
    を、R2は置換基を有していてもよい環状炭化水素基ま
    たは置換基を有していてもよい複素環基を、R3はハロ
    ゲン原子、置換基を有していてもよいカルバモイル基、
    置換基を有していてもよいスルファモイル基、スルホン
    酸由来のアシル基、置換基を有していてもよいC1-4
    ルキル基、置換基を有していてもよいC1-4アルコキシ
    基、置換基を有していてもよいアミノ基、ニトロ基また
    はシアノ基を、R4は水素原子または水酸基を、nbは
    0または1を、pは0または1ないし4の整数を示
    す。)で表される化合物またはその塩であるCCR5拮
    抗作用を有する化合物を、少なくとも1種類以上の両親
    媒性物質に溶解もしくは分散させることを特徴とする経
    口医薬組成物。
  2. 【請求項2】 R1が水素原子、下記第1群から選ばれ
    た置換基を有していてもよい下記第2群から選ばれた炭
    化水素基、下記第1群から選ばれた置換基を有していて
    もよい3〜8員の飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環
    基であり、R 2が下記第1群から選ばれた置換基を有し
    ていてもよい下記第2群から選ばれた炭化水素基または
    下記第1群から選ばれた置換基を有していてもよい3〜
    8員の飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環基を示す
    か、またはR1とR2が結合してAと共に下記第3群から
    選ばれた置換基を有していてもよい下記第4群から選ば
    れた複素環基を形成してもよく、AがNまたはN+−R5
    ・Y-(Y-がC1-、Br-、I-、NO3 -、SO4 2-、P
    4 3-またはCH3SO3 -であり、R5は下記第2群から
    選ばれた炭化水素基を示す)、R3が下記第1群から選
    ばれた置換基を有していてもよい下記第5群から選ばれ
    た環状炭化水素基または下記第1群から選ばれた置換基
    を有していてもよい下記第6群から選ばれた複素環基、
    4が水素原子、下記第1群から選ばれた置換基を有し
    ていてもよい下記第2群から選ばれた炭化水素基、下記
    第1群から選ばれた置換基を有していてもよい下記第6
    群から選ばれた複素環基、下記第7群から選ばれた置換
    基を有していてもよいC1-6アルコキシ基、下記第8群
    から選ばれた置換基を有していてもよいC6-14アリール
    オキシ基、下記第9群から選ばれた置換基を有していて
    もよいアミノ基または下記第10群から選ばれた環状ア
    ミノ基であり、Eが下記第11群から選ばれたオキソ基
    以外の置換基を有していてもよい下記第12群から選ば
    れた2価の鎖状炭化水素基であり、QおよびRがそれぞ
    れ結合手または下記第11群から選ばれた置換基を有し
    ていてもよい下記第13群から選ばれた2価のC1-3
    状炭化水素であり、R1は第29群から選ばれた置換基
    を有していてもよい第31群から選ばれた炭化水素基
    を、R2は第30群から選ばれた置換基を有していても
    よい第35群から選ばれた環状炭化水素基または第30
    群から選ばれた置換基を有していてもよい第32群から
    選ばれた複素環基を、R3はハロゲン原子、カルバモイ
    ル基、第19群から選ばれた1個を有していてもよいN
    −モノ置換カルバモイル基、第19群から選ばれた1個
    と第20群から選ばれた1個を有していてもよいN,N
    −ジ置換カルバモイル基、第21群から選ばれた環状ア
    ミノカルボニル基、スルファモイル基、第19群から選
    ばれた1個を有していてもよいN−モノ置換スルファモ
    イル基、第19群から選ばれた1個と第20群から選ば
    れた1個を有していてもよいN,N−ジ置換スルファモ
    イル基、第36群から選ばれた環状アミノスルホニル
    基、第22群から選ばれたスルホン酸由来のアシル基、
    第30群から選ばれた置換基を有していてもよいC1-4
    アルキル基、第30群から選ばれた置換基を有していて
    もよいC1-4アルコキシ基、第33群から選ばれた置換
    基を有していてもよいアミノ基、第34群から選ばれた
    環状アミノ基、ニトロ基またはシアノ基である請求項1
    記載の組成物(上記において、 第1群 (1)第14群から選ばれた基で置換されていてもよい
    1-6アルキル基、(2)第14群から選ばれた基で置
    換されていてもよいC2-6アルケニル基、(3)第14
    群から選ばれた基で置換されていてもよいC2-6アルキ
    ニル基、(4)第14群から選ばれた基で置換されてい
    てもよいC6-14アリール基、(5)第14群から選ばれ
    た基で置換されていてもよいC3-7シクロアルキル基、
    (6)第14群から選ばれた基で置換されていてもよい
    3-6シクロアルケニル基、(7)第15群から選ばれ
    た基で置換されていてもよい第16群から選ばれた複素
    環基、(8)置換基としてC1-6アルキルイミドイル、
    ホルミルイミドイル、アミジノまたは第17群から選ば
    れた基を有していてもよいアミノ基、(9)第10群か
    ら選ばれた環状アミノ基、(10)第17群から選ばれ
    た基で置換されていてもよいイミドイル基、(11)第
    17群から選ばれた基で置換されていてもよいアミジノ
    基、(12)第17群から選ばれた基で置換されていて
    もよい水酸基、(13)第17群から選ばれた基で置換
    されていてもよいチオール基、(14)カルボキシル
    基、(15)第18群から選ばれた基で置換されていて
    もよいC1- 6アルコキシ−カルボニル基、(16)第1
    8群から選ばれた基で置換されていてもよいC7-12アリ
    ールオキシ−カルボニル基、(17)第18群から選ば
    れた基で置換されていてもよいC7-10アラルキルオキシ
    −カルボニル基、(18)カルバモイル基、(19)第
    19群から選ばれた基で置換されたモノ置換カルバモイ
    ル基、(20)第19群から選ばれた1個と第20群か
    ら選ばれた1個で置換されたジ置換カルバモイル基、
    (21)第21群から選ばれた環状アミノカルボニル
    基、(22)チオカルバモイル基、(23)第19群か
    ら選ばれた基で置換されたモノ置換チオカルバモイル
    基、(24)第19群から選ばれた1個と第20群から
    選ばれた1個で置換されたジ置換チオカルバモイル基、
    (25)スルファモイル基、(26)第19群から選ば
    れた基で置換されたN−モノ置換スルファモイル基、
    (27)第19群から選ばれた1個と第20群から選ば
    れた1個で置換されたN,N−ジ置換スルファモイル
    基、(28)第22群から選ばれた環状アミノスルホニ
    ル基、(29)ハロゲン原子、(30)シアノ基、(3
    1)ニトロ基、(32)第22群から選ばれたスルホン
    酸由来のアシル基、(33)ホルミル基、(34)C
    2-6アルカノイル、(35)C7-12アリールカルボニ
    ル、(36)第23群から選ばれた基で置換されていて
    もよいC1-6アルキルスルフィニル基および(37)第
    23群から選ばれた基で置換されていてもよいC6-14
    リールスルフィニル基; 第2群 (1)C1-10アルキル基、(2)C2-6アルケニル基、
    (3)C2-6アルキニル基、(4)ベンゼン環が縮合し
    ていてもよいC3-9シクロアルキル基、(5)C3-6シク
    ロアルケニル基、(6)C4-6シクロアルカンジエニル
    基および(7)C6-1 4アリール基; 第3群 (1)水酸基、(2)シアノ基、(3)ニトロ基、
    (4)アミノ基、(5)オキソ基、(6)ハロゲン原子
    および(7)一般式:-B1a[式中、Raは第1群から
    選ばれた置換基を有していてもよい第2群から選ばれた
    炭化水素基、または第1群から選ばれた置換基を有して
    いてもよい第6群から選ばれた複素環基を、B 1は結合
    手(単結合)、−CRbC−、−COO−、−CO−、
    −CRb(OH)−、−CRbc−S−、−CRbc
    SO2−、−CO−NRb−、−CS−NR b−、−CO
    −S−、−CS−S−、−CO−NRb−CO−NR
    C−、−C(=NH)−NRb−、−NRb−、−NRb
    CO−、−NRb−CS−、−NRb−CO−NRC−、
    −NRb−CS−NRC−、−NRb−CO−O−、−N
    b−CS−O−、−NRb−CO−S−、−NRb−C
    S−S−、−NRb−C(=NH)−NRC−、−NRb
    −SO2−、−NRb−NRC−、−O−、−O−CO
    −、−O−CS−、−O−CO−O−、−O−CO−N
    b−、−O−C(=NH)−NRb−、−S−、−SO
    −、−SO2−、−SO2−NRb−、−S−CO−、−
    S−CS−、−S−CO−NRb−、−S−CS−NRb
    −および−S−C(=NH)−NRb−(ただし、Rb
    Cは水素原子、第14群から選ばれた基で置換されて
    いてもよいC1-6アルキル基、第14群から選ばれた基
    で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、第14群
    から選ばれた基で置換されていてもよいC2-6アルキニ
    ル基、第14群から選ばれた基で置換されていてもよい
    6-14アリール基、第14群から選ばれた基で置換され
    ていてもよいC3-7シクロアルキル基、第14群から選
    ばれた基で置換されていてもよいC3-6シクロアルケニ
    ル基、第1群から選ばれた基で置換されていてもよい第
    6群から選ばれた複素環基、第22群から選ばれたスル
    ホン酸由来のアシル基、C1-6アルカノイル、C7-1 2
    リールカルボニル基を示す)]で表される基; 第4群 1個の窒素原子の他にさらに窒素原子、酸素原子、イオ
    ウ原子を含んでいてもよい環である(1)単環式複素環
    基、(2)ベンゼンが縮合した縮合環式複素環および
    (3)スピロ環式複素環; 第5群 (1)ベンゼン環が縮合していてもよいC3-9シクロア
    ルキル、(2)C3-6シクロアルケニル基、(3)C4-6
    シクロアルカンジエニル基および(4)C6-14アリール
    基; 第6群 環系を構成する原子(環原子)として、酸素原子、硫黄
    原子及び窒素原子等から選ばれたヘテロ原子1ないし3
    種を少なくとも1個含む(1)第24群から選ばれた5
    ないし6員の芳香族単環式複素環基、(2)第26群か
    ら選ばれた8〜12員の芳香族縮合複素環基および
    (3)第25群から選ばれた3〜8員の飽和あるいは不
    飽和の非芳香族複素環基(脂肪族複素環基); 第7群 第18群から選ばれた基で置換されていてもよいC3-6
    シクロアルキル基、第18群から選ばれた基で置換され
    ていてもよいC6-10アリール基、第18群から選ばれた
    基で置換されていてもよいC7-10アラルキル基および第
    18群から選ばれた基で置換されていてもよい第16群
    から選ばれた複素環基; 第8群 C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、
    アミノ基、水酸基、シアノ基およびアミジノ基; 第9群 (1)C1-6アルキル基、(2)C1-6アルカノイル、
    (3)ベンゾイル、(4)ハロゲン化されていてもよい
    1-6アルコキシ−カルボニル、(5)C1-6アルキルイ
    ミドイル、(6)ホルミルイミドイルおよび(7)アミ
    ジノ; 第10群 (1)1−アゼチジニル、(2)1−ピロリジニル、
    (3)1−ピペリジニル、(4)4−モルホリニルおよ
    び(5)第27群から選ばれた置換基を有していてもよ
    い1−ピペラジニル; 第11群 (1)第14群から選ばれた基で置換されていてもよい
    1-6アルキル基、(2)第14群から選ばれた基で置
    換されていてもよいC6-14アリール基、(3)第14群
    から選ばれた基で置換されていてもよいC3-7シクロア
    ルキル基、(4)第14群から選ばれた基で置換されて
    いてもよいC3-6シクロアルケニル基、(5)カルボキ
    シル基、(6)第18群から選ばれた基で置換されてい
    てもよいC 1-6アルコキシ−カルボニル基、(7)第1
    8群から選ばれた基で置換されていてもよいC7-12アリ
    ールオキシ−カルボニル基、(8)第18群から選ばれ
    た基で置換されていてもよいC7-10アラルキルオキシ−
    カルボニル基、(9)カルバモイル基、(10)第19
    群から選ばれた基で置換されたモノ置換カルバモイル
    基、(11)第19群から選ばれた1個と第20群から
    選ばれた1個で置換されたジ置換カルバモイル基、(1
    2)第21群から選ばれた環状アミノカルボニル基、
    (13)チオカルバモイル基、(14)第19群から選
    ばれた基で置換されたモノ置換チオカルバモイル基、
    (15)第19群から選ばれた1個と第20群から選ば
    れた1個で置換されたジ置換チオカルバモイル基、(1
    6)置換基としてC1-6アルキルイミドイル、ホルミル
    イミドイル、アミジノ、第17群から選ばれた基を有し
    ていてもよいアミノ基、(17)第10群から選ばれた
    環状アミノ基、(18)第17群から選ばれた基で置換
    されていてもよい水酸基、(19)第17群から選ばれ
    た基で置換されていてもよいチオール基、(20)C
    1-6アルカノイル、(21)C7-12アリールカルボニ
    ル、(22)第22群から選ばれたスルホン酸由来のア
    シル基、(23)ハロゲン、(24)ニトロおよび(2
    5)シアノ; 第12群 C1-6アルキレン、C2-6アルケニレンおよびC2-6アル
    キニレン; 第13群 C1-3アルキレン、C2-3アルケニレンおよびC2-3アル
    キニレン; 第14群 (1)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキ
    シ基、(2)置換基としてハロゲンまたはカルバモイル
    を有していてもよいフェノキシ、(3)ハロゲン原子、
    (4)C1-6アルキル基、(5)ハロゲン置換C1-4アル
    キル基、(6)C 3-8シクロアルキル、(7)アミノ
    基、(8)置換基としてカルバモイル、C1-4アルキル
    およびC1-4アルキルスルホニルの1個または2個を有
    するアミノ基、(9)C1-6アルキルで置換されていて
    もよいカルバモイル基、(10)ホルミル、(11)C
    2-6アルカノイル基、(12)C6-14アリール基、(1
    3)C6-1 4アリールカルボニル、(14)C7-13アラル
    キルカルボニル、(15)水酸基、(16)C2-5アル
    カノイルオキシ、(17)C7-13アラルキルカルボニル
    オキシ、(18)ニトロ基、(19)スルファモイル
    基、(20)N−C1-4アルキルスルファモイル、(2
    1)フェニルチオ、(22)C1-4アルキルフェニルチ
    オ、(23)−N=N−フェニル、(24)シアノ基、
    (25)オキソ基、(26)アミジノ基、(27)カル
    ボキシル基、(28)C1-4アルコキシ−カルボニル、
    (29)C1-6アルキルチオ、(30)C1-6アルキルス
    ルフィニル、(31)C1-6アルキルスルホニル、(3
    2)C6-14アリールチオ、(33)C6-1 4アリールスル
    フィニル、(34)C6-14アリールスルホニルおよび
    (35)第6群から選ばれた複素環基; 第15群 C1-6アルキル基、C1-6アルカノイル、C7-13アリール
    カルボニル、C1-6アルキルスルホニル、アミノスルホ
    ニル、モノ−C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ−C
    1-6アルキルアミノスルホニルおよびハロゲン化C1-4
    ルキル; 第16群 環系を構成する原子(環原子)として、酸素原子、硫黄
    原子及び窒素原子等から選ばれたヘテロ原子1ないし3
    種を少なくとも1個含む(1)第24群および第26群
    から選ばれた芳香族複素環基および(2)第25群から
    選ばれた飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環基; 第17群 (1)置換基としてハロゲンまたはC1-6アルコキシを
    有していてもよいC1-6アルキル基、(2)C6-12アリ
    ール基、(3)C1-4アルキル置換C6-12アリール基、
    (4)置換基としてハロゲンまたはC1-6アルコキシを
    有していてもよいC3 -8シクロアルキル基、(5)C1-6
    アルコキシ基、(6)C1-6アルカノイル、(7)C
    7-13アリールカルボニル、(8)C1-4アルキル置換C
    7-13アリールカルボニル、(9)C1-6アルキルスルホ
    ニル、(10)C6-14アリールスルホニル、(11)ア
    ミノスルホニル、(12)C1-4アルキルでモノまたは
    ジ置換された置換アミノスルホニルおよび(13)ハロ
    ゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ−カルボニ
    ル; 第18群 (1)水酸基、(2)アミノ基、(3)第28群から選
    ばれた基でモノまたはジ置換されたアミノ基、(4)ハ
    ロゲン原子、(5)ニトロ基、(6)シアノ基、(7)
    ハロゲン原子で置換されていてもよいC1-6アルキル基
    および(8)ハロゲン原子で置換されていてもよいC
    1-6アルコキシ基; 第19群 第18群から選ばれた基で置換されていてもよいC1-6
    アルキル基、第18群から選ばれた基で置換されていて
    もよいC3-6シクロアルキル基、第18群から選ばれた
    基で置換されていてもよいC6-10アリール基、第18群
    から選ばれた基で置換されていてもよいC7-10アラルキ
    ル基、第18群から選ばれた基で置換されていてもよい
    1-6アルコキシ基および第18群から選ばれた基で置
    換されていてもよい第16群から選ばれた複素環基; 第20群 C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基およびC7-10
    アラルキル基; 第21群 1−アゼチジニルカルボニル、1−ピロリジニルカルボ
    ニル、1−ピペリジニルカルボニル、4−モルホリニル
    カルボニルおよび第27群から選ばれた基で置換されて
    いてもよい1−ピペラジニルカルボニル; 第22群 第18群から選ばれた置換基を有していてもよいC1-10
    アルキルスルホニル、第18群から選ばれた置換基を有
    していてもよいC2-6アルケニルスルホニル、第18群
    から選ばれた置換基を有していてもよいC2-6アルキニ
    ルスルホニル、第18群から選ばれた置換基を有してい
    てもよいC3-9シクロアルキルスルホニル、第18群か
    ら選ばれた置換基を有していてもよいC3-9シクロアル
    ケニルスルホニル、第18群から選ばれた置換基を有し
    ていてもよいC6-14アリールスルホニルおよび第18群
    から選ばれた置換基を有していてもよいC7-10アラルキ
    ルスルホニル; 第23群 C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、
    アミノ基、水酸基、シアノ基およびアミジノ基; 第24群 フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキ
    サゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリ
    ル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,
    4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、
    フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チ
    アジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−
    トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリ
    ル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニ
    ルおよびトリアジニル; 第25群 オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニ
    ル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、
    ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、
    チオモルホリニルおよびピペラジニル; 第26群 ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニ
    ル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリ
    ル、ベンズインダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2
    −ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ
    ピラニル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオ
    キソリル、ベンゾイミダゾリル、2,1,1−ベンズオキ
    サジアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、
    イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサ
    リニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、ブ
    テリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カ
    ルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノ
    キサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノ
    キサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フ
    ェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−
    b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、
    ピラゾロ[3,4−b]ピリジル、イミダゾ〔1,2−
    a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミ
    ダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−
    a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
    a〕ピリジルおよび1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
    b〕ピリダジニル; 第27群 C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基およびC6-10
    リール基; 第28群 C1-6アルキル基、C1-6アルカノイル、C7-13アリール
    カルボニルおよびC1-6アルキルスルホニル; 第29群は 1)第30群から選ばれた置換基を有していてもよい第
    31群から選ばれた炭化水素基、2)第30群から選ば
    れた置換基を有していてもよい第32群から選ばれた複
    素環基、3)第30群から選ばれた置換基を有していて
    もよいC1-4アルコキシ基、4)第30群から選ばれた
    置換基を有していてもよいC1-4アルキルチオ基、5)
    第30群から選ばれた置換基を有していてもよいC2-6
    アルコキシカルボニル基、6)第30群から選ばれた置
    換基を有していてもよいC1-6アルカノイル基、7)第
    33群から選ばれた置換基を有していてもよいアミノ
    基、8)第34群から選ばれた環状アミノ基、9)ハロ
    ゲン原子、10)ニトロ基、11)シアノ基、12)カ
    ルバモイル基、13)第19群から選ばれた基で置換さ
    れたモノ置換カルバモイル基、14)第19群から選ば
    れた1個と第20群から選ばれた1個で置換されたジ置
    換カルバモイル基、15)第21群から選ばれた環状ア
    ミノカルボニル基、16)スルファモイル基、17)第
    19群から選ばれた基で置換されたN−モノ置換スルフ
    ァモイル基、18)第19群から選ばれた1個と第20
    群から選ばれた1個で置換されたN,N−ジ置換スルフ
    ァモイル基、19)第22群から選ばれたスルホン酸由
    来のアシル基; 第30群は 1)C1-6アルコキシ基、2)ハロゲン原子、3)C1-6
    アルキル基、4)C1-4アルキニル基、5)アミノ基、
    6)水酸基、7)シアノ基および8)アミジノ基; 第31群は 1)C1-6アルキル基、2)C3-8シクロアルキル基およ
    び3)C6-14アリール基; 第32群は 1)第24群から選ばれた芳香族単環式複素環基、2)
    第26群から選ばれた芳香族縮合複素環基および3)第
    25群から選ばれた飽和あるいは不飽和の非芳香族複素
    環基; 第33群は 1)C1-6アルキル、2)C1-6アルカノイル、3)C
    7-13アリールカルボニル、4)ハロゲン化されていても
    よいC2-6アルコキシカルボニル、5)C1-6アルキルイ
    ミドイル、6)ホルミルイミドイルおよび7)アミジ
    ノ; 第34群は 1)1−アゼチジニル、2)1−ピロリジニル、3)1
    −ピペリジニル、4)4−モルホリニル、5)1−ピペ
    ラジニルおよび6)4位にC1-6アルキル、C7-1 0アラ
    ルキルまたはC6-10アリールを有していてもよい1−ピ
    ペラジニル; 第35群は C3-9シクロアルキル、1−インダニル、2−インダニ
    ル、C3-6シクロアルケニル、C4-6シクロアルカンジエ
    ニルおよびC6-14アリール; 第36群は 1−アゼチジニルスルホニル、1−ピロリジニルスルホ
    ニル、1−ピペリジニルスルホニル、4−モルホリニル
    スルホニルおよび第27群から選ばれた基で置換されて
    いてもよい1−ピペラジニルスルホニル、をそれぞれ示
    す。)。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のCCR5拮抗作用を有す
    る化合物を、少なくとも1種類以上の両親媒性物質に溶
    解させることを特徴とする請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 両親媒性物質に少なくとも1種以上の溶
    解補助剤を含む請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 両親媒性物質に少なくとも1種以上の脂
    質を含む請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 約15ないし約25℃で液体または半固
    形である請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 約15ないし約25℃で固体である請求
    項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 自己乳化能を有する請求項1記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】 両親媒性物質がビタミンE水溶性誘導
    体、飽和ポリグリコール化グリセリド類、不飽和ポリグ
    リコール化グリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポ
    リグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリ
    プロピレングリコール類、ポリオキシエチレンヒマシ油
    誘導体およびラウリン酸プロピレングリコールから選ば
    れた1種または2種以上の組み合わせである請求項1記載
    の組成物。
  10. 【請求項10】 両親媒性物質がビタミンE水溶性誘導
    体、飽和ポリグリコール化グリセリド類および不飽和ポ
    リグリコール化グリセリドから選ばれた1種または2種
    以上の組み合わせである請求項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】 両親媒性物質としてビタミンE水溶性
    誘導体を含む請求項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】 ビタミンE水溶性誘導体がD-α-トコ
    フェロール ポリエチレングリコール 1000サクシネート
    であることを特徴とする請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】 CCR5拮抗作用を有する化合物を、
    少なくとも1種類以上の両親媒性物質に溶解もしくは分
    散させた系に水を添加することによりエマルションを形
    成させてなる請求項1記載の経口医薬組成物。
  14. 【請求項14】 CCR5拮抗作用を有する化合物がN-
    (3,4-ジクロロフェニル)-1-(メチルスルホニル)-N-{3-
    [4-({4-[(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}スルホニ
    ル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキ
    サミド、N-(3-クロロフェニル)-1-(メチルスルホニル)-
    N-(3-{4-[4-(メチルスルホニル)ベンジル]-1-ピペリジ
    ニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド、N-(3-{4
    -[4-(アミノカルボニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プ
    ロピル)-N-(3,4-ジクロロフェニル)-1-(メチルスルホニ
    ル)-4-ピペリジンカルボキサミド、1-アセチル-N-(3-{4
    -[4-(アミノカルボニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プ
    ロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジン
    カルボキサミド、N-(3,4-ジクロロフェニル)-N-(3-{4-
    [4-(エチルスルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロ
    ピル)-1-(メチルスルホニル)-4-ピペリジンカルボキサ
    ミド、N-(3,4-ジクロロフェニル)-N-(3-{4-[4-(イソプ
    ロピルスルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピ
    ル)-1-(メチルスルホニル)-4-ピペリジンカルボキサミ
    ド、N-(3-クロロフェニル)-N-(3-{4-[4-(イソプロピル
    スルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-1-
    (メチルスルホニル)-4-ピペリジンカルボキサミド、N-
    (3-クロロフェニル)-N-(3-{4-[4-(エチルスルホニル)ベ
    ンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-1-(メチルスルホニ
    ル)-4-ピペリジンカルボキサミド、N-(3,4-ジクロロフ
    ェニル)-1-(メチルスルホニル)-N-(3-{4-[4-(メチルス
    ルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペ
    リジンカルボキサミドまたはその塩である請求項1記載
    の組成物。
  15. 【請求項15】 CCR5拮抗作用を有するピペリジン
    系化合物を、少なくとも1種類以上の両親媒性物質に溶
    解もしくは分散させることを特徴とする経口医薬組成
    物。
  16. 【請求項16】 請求項1記載のCCR5拮抗作用を有
    するピペリジン系化合物とプロテアーゼ阻害薬または/
    および逆転写酵素阻害剤を含有してなる請求項1記載の
    組成物。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の組成物を含有するカプ
    セル剤。
  18. 【請求項18】 水を含有してなる請求項1記載の組成
    物。
  19. 【請求項19】 CCR5拮抗作用を有するピペリジン
    系化合物の水分散液または水溶液と少なくとも1種類以
    上の両親媒性物質とから調製することを特徴とする経口
    医薬組成物の製造法。
  20. 【請求項20】 CCR5拮抗作用を有するピペリジン
    系化合物を、少なくとも1種類以上の両親媒性物質を含
    む水溶液中に加え、撹拌することを特徴とする請求項1
    9記載の製造法。
  21. 【請求項21】 両親媒性物質の融点よりも高い温度で
    溶融させた両親媒性物質に、CCR5拮抗作用を有する
    ピペリジン系化合物を、溶解または均一に微細な状態で
    分散させ、冷却することを特徴とする経口医薬組成物の
    製造法。
  22. 【請求項22】 HIVの感染症の予防・治療剤である
    請求項1記載の組成物。
  23. 【請求項23】 AIDSの予防・治療剤である請求項
    1記載の組成物。
  24. 【請求項24】 哺乳動物に対して、請求項1記載の経
    口医薬組成物を投与することを特徴とするHIV感染症
    を予防または治療する方法。
  25. 【請求項25】 式: 【化3】 (式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
    化水素基、置換基を有していてもよい非芳香族複素環基
    を、R2は置換基を有していてもよい炭化水素基、置換
    基を有していてもよい非芳香族複素環基を示すか、また
    はR1とR2が結合してAと共に置換基を有していてもよ
    い複素環基を形成してもよく、AはNまたはN+−R5
    -(R5は炭化水素基を、Y-はカウンターアニオンを
    示す)を、R3は置換基を有していてもよい環状炭化水
    素基または置換基を有していてもよい複素環基を、na
    は0または1を、R4は水素原子、置換基を有していて
    もよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環
    基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を
    有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有してい
    てもよいアミノ基を、Eはオキソ基以外の置換基を有し
    ていてもよい2価の鎖状炭化水素基を、G1は結合手、
    COまたはSO2を、G2はCO,SO2,NHCO,C
    ONHまたはOCOを、Jはメチンまたは窒素原子を、
    QおよびRはそれぞれ結合手または置換基を有していて
    もよい2価のC1-3鎖状炭化水素をそれぞれ示す。ただ
    し、G2がOCOのときJはメチンであり、QおよびR
    の双方が結合手ではなく、またG1が結合手のときQお
    よびRはいずれもオキソ基で置換されない。)で表され
    る化合物またはその塩あるいは式: 【化4】 (式中、R1は置換基を有していてもよい炭化水素基
    を、R2は置換基を有していてもよい環状炭化水素基ま
    たは置換基を有していてもよい複素環基を、R3はハロ
    ゲン原子、置換基を有していてもよいカルバモイル基、
    置換基を有していてもよいスルファモイル基、スルホン
    酸由来のアシル基、置換基を有していてもよいC1-4
    ルキル基、置換基を有していてもよいC1-4アルコキシ
    基、置換基を有していてもよいアミノ基、ニトロ基また
    はシアノ基を、R4は水素原子または水酸基を、nbは
    0または1を、pは0または1ないし4の整数を示
    す。)で表される化合物またはその塩であるCCR5拮
    抗作用を有する化合物を含む経口医薬組成物を製造する
    ための、少なくとも1種類以上の両親媒性物質の使用。
  26. 【請求項26】 請求項22または請求項23に記載の
    組成物、および当該組成物をHIVの感染症の予防また
    は治療、もしくはAIDSの予防または治療に使用し得
    るかまたは使用すべきであることを記載した書類を含む
    商業的パッケージ。
JP2001389520A 2000-12-22 2001-12-21 経口医薬組成物 Withdrawn JP2002249426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001389520A JP2002249426A (ja) 2000-12-22 2001-12-21 経口医薬組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000390870 2000-12-22
JP2000-390870 2000-12-22
JP2001389520A JP2002249426A (ja) 2000-12-22 2001-12-21 経口医薬組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002249426A true JP2002249426A (ja) 2002-09-06

Family

ID=26606398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001389520A Withdrawn JP2002249426A (ja) 2000-12-22 2001-12-21 経口医薬組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002249426A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015508820A (ja) * 2012-03-01 2015-03-23 アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド 1−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(5−フルオロ−2−(1−(2−ヒドロキシエチル)−インダゾール−5−イルオキシ)ベンジル)ウレア塩酸塩の結晶形態

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015508820A (ja) * 2012-03-01 2015-03-23 アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド 1−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(5−フルオロ−2−(1−(2−ヒドロキシエチル)−インダゾール−5−イルオキシ)ベンジル)ウレア塩酸塩の結晶形態

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6647371B2 (ja) 1,3−チアゾール−2−イル置換ベンズアミド
JP2022546471A (ja) エストロゲン受容体分解物質としてのテトラヒドロナフタレン誘導体を用いて乳癌を治療する方法
WO2006088075A1 (ja) ピリジル 非芳香族含窒素ヘテロ環-1-カルボン酸エステル誘導体
WO2016029214A9 (en) Compositions and uses of amidine derivatives
TW200918531A (en) Crystalline pyridazine compound
CN104144922B (zh) 作为ep2受体拮抗剂的2h-吲唑
EP2200613A2 (en) Phenazine derivatives and uses thereof
CN106103438A (zh) 取代的咪唑并[1,2‑a]吡啶甲酰胺及其用途
KR20220131947A (ko) 치료 화합물, 제제 및 이의 용도
IL279926B1 (en) Production process and intermediates for the pyrrolo[3,2-d]pyrimidine compound and its use
TW201210635A (en) Oral dosage forms of bendamustine
JP2019504104A (ja) Hiv−1阻害剤としてのc−3およびc−17修飾トリテルペノイド
EA028063B1 (ru) N-[4-(хинолин-4-илокси)циклогексил(метил)](гетеро)арилкарбоксамиды в качестве антагонистов андрогенного рецептора, их получение и применение в качестве лекарственных средств
EA014101B1 (ru) Антагонист cd80
CN106470995A (zh) 用于治疗心血管疾病的作为可溶性鸟苷酸环化酶刺激物的咪唑并[1,2‑a]吡啶类
JP2022540332A (ja) Bcl-2阻害剤のナノ粒子製剤
WO2001058489A1 (fr) Agents prophylactiques/therapeutiques contre le stress postoperatoire
EP1354587A1 (en) Medicinal compositions for oral use
JP2002249426A (ja) 経口医薬組成物
WO2001041808A1 (fr) Compositions medicinales a usage par voie orale
US6638951B1 (en) Benzamide derivatives and drugs containing the same
TW505639B (en) (2-morpholinylmethyl)benzamide derivatives, their preparation and pharmaceutical composition containing the same
JP2023514291A (ja) Jak阻害剤の結晶形およびその使用
WO1994020143A1 (en) Optical isomerization inhibitor
TW201400470A (zh) 4-烷醇胺-3-吡唑哢衍生物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041012

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060414