JP2002249417A - 二層分離型化粧料 - Google Patents

二層分離型化粧料

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JP2002249417A
JP2002249417A JP2001045193A JP2001045193A JP2002249417A JP 2002249417 A JP2002249417 A JP 2002249417A JP 2001045193 A JP2001045193 A JP 2001045193A JP 2001045193 A JP2001045193 A JP 2001045193A JP 2002249417 A JP2002249417 A JP 2002249417A
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Yukiko Kazama
由紀子 風間
Akihito Yokozuka
暁人 横塚
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体の再分散性に優れ、こくがあるがさっぱ
りとした感触を有する二層分離型化粧料を提供するこ
と。 【解決手段】 ジェランガム、粉体と、水とを含有する
ことを特徴とする二層分離型化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二層分離型化粧料、
特にその粉体の再分散性と使用感の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】二層分散型ファンデーション等の粘度の
低い化粧料の場合には、粉末が化粧料に分散した状態を
保ちつづけるのが困難である。そのため、通常は粉体を
沈降させておき、使用時に再分散させて用いられること
も多い。
【0003】しかし、このような二層分離型の化粧料
は、長期保存時に粉体が固着を起こすことが多く、再分
散性が悪いという欠点があった。このため、粉体の再分
散性を高める方法として、水層に水膨潤性粉末を配合す
る(特開平8−259434号)、寒天を水相に添加す
る(特開平11−116432号)等の方法が検討され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では、化粧料のこくのあるさっぱりした使用感が
損なわれたり、また粉末高配合の化粧料においては、十
分な再分散性が得られなかった。一方、ジェランガムを
配合した化粧料は知られているが、粉体を含有した二層
分離型化粧料に適用した例については、全く知られてい
ない。
【0005】本発明の目的は、粉体の再分散性に優れ、
べたつかず、こくのある感触の二層分離型化粧料を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討を重ねた結果、粉体と共にジェラン
ガムを用いれば、水層における粉体の再分散性に優れ、
こくがあるがさっぱりとした感触の二層分離型非乳化化
粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明の二層分離型化粧料は、
ジェランガムと、粉体と、水とを含有することを特徴と
する。また、本発明の二層分離型化粧料においては、ジ
ェランガムを0.001〜1.0質量%、及び粉体を1
0〜30質量%含有することが好適である。また、本発
明の二層分離型化粧料においては、非乳化型であること
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】ジェランガム 本発明で用いられるジェランガムは、シュードモナス・
エロディア(Pseudomonas elodea)が産生するネイティ
ブジェランガムを脱アセチル化したものである。脱アセ
チル化することにより性質は著しく変化し、水溶液の透
明性やゲルの透明性を改善することができる。ジェラン
ガムはグルコース、グルクロン酸及びラムノースを構成
糖とする多糖類であり、その化学的構造は一般式(1)
に示される。またジェランガムは米国メルク社より、ケ
ルコゲルの商品名で市販されている。
【0009】
【化1】
【0010】ジェランガムは、全組成中に0.001〜
1.0質量%、特に0.01〜0.5質量%配合するの
が好ましい。この範囲内であると、べたつかずさっぱり
した使用感を損なうことなく十分に再分散性を高めるこ
とができるので好ましい。
【0011】粉体 本発明で用いられる粉体は、通常の化粧料に用いられる
ものを用いることができる。例えば、ケイ酸、無水ケイ
酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、マイカ、
ベントナイト、チタン被覆雲母、ベンガラ、オキシ塩化
ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、紺
青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン、ゼオライ
ト、カーボンブラック等の無機粉末;ポリアミド、ポリ
エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタ
ン、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹
脂、ケイ素樹脂、アクリル酸樹脂、メラミン樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ジビニルベンゼン・
スチレン共重合体等の各種樹脂粉体、あるいはこれらの
2種以上からなる共重合樹脂粉体;セルロース及び置換
基を導入したセルロース誘導体、多糖類、ウール、シル
ク等の有機粉末;赤色201号、赤色202号、赤色204号、
赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色40
5号、橙色203号、橙色204号、黄色204号、黄色401号、
青色404号等の有機顔料粉末;赤色3号、赤色104号、赤
色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505
号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色20
3号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又
はアルミニウムレーキなどからなる顔料粉末;ステアリ
ン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン
酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛等の金属石鹸などを挙げるこ
とができる。これらの粉体は、メチルハイドロジェンメ
チルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、メチ
ルポリシロキサン等によるシリコーン処理;パーフルオ
ロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等
によるフッ素処理;N-アシルグルタミン酸等によるア
ミノ酸処理;レシチン処理、金属石鹸処理、脂肪酸処
理、アルキルリン酸エステル処理等の表面処理を行った
ものを用いることもできる。また、これらの粉体を2種
以上複合したものを用いることもできる。
【0012】これらの粉体は、1種又は2種以上を組合
わせて用いることができ、全組成中に10〜30質量
%、特に10〜20質量%配合するのが好ましい。10
質量%より少ないと十分なこくが得られないことがあ
る。また30質量%より多いと十分なさっぱり感が得ら
れず、粉体の再分散性に劣ることがある。この範囲内で
あるとき、こくがありながらも、十分なさっぱり感が得
られ、しかも再分散性に優れた二層分離型化粧料とする
ことができる。
【0013】本発明の二層分離型化粧料は、非乳化型で
あることが好ましく、水を全組成中に40〜99.98
質量%、好ましくは50〜70質量%含有する。粉体の
再分散性の観点からその粘度は30℃において200mP
a・s以上、特に500mPa・s以上であることが好まし
い。
【0014】水溶性アルコール類 本発明の二層分離型化粧料には、水溶性アルコール類を
配合することができる。例えばエタノール、グリセリ
ン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン
等のポリグリセリン、エチレングリコール、1,3-ブチレ
ングリコール、1,4-ブチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、1,3-プロパンジオール、グルコース、マルトー
ス、マルチトール、ショ糖、フラクトース、キシリトー
ル、ソルビトール、マルトトリオース、スレイトール、
エリスリトール、デンプン分解糖還元アルコール、ソル
ビット、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド等が
挙げられる。これらのうち、特にグリセリン、1,3-ブチ
レングリコール、1,3-プロパンジオールが好ましい。
【0015】これらの水溶性アルコール類を配合する場
合には、全組成中に0.01〜40質量%、特に10〜
30質量%配合することができる。
【0016】界面活性剤 本発明の二層分離型化粧料には、界面活性剤として、非
イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面
活性剤等を配合することができる。これらのうち、非イ
オン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪
酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油ア
ルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポ
リオキシエチレンアルキル硫酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、アルキルリン酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルリン酸エステル、脂肪酸アルカリ金属
塩、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。
【0017】アニオン性界面活性剤としては、例えば直
鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニルエーテル硫酸
塩、アルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又は
アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカン
スルホン酸塩、不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニ
ルエーテルカルボン酸塩、アルキル基又はアルケニル基
を有するα−スルホ脂肪酸塩又はエステル、アシル基及
び遊離カルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界
面活性剤、アルキル基又はアルケニル基を有するリン酸
モノ又はジエステル型界面活性剤等が挙げられる。
【0018】両性界面活性剤としては、例えばアルキル
基、アルケニル基又はアシル基を有するイミダゾリン系
両性界面活性剤、カルボベタイン系、アミドベタイン
系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系又
はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤等が挙げられ
る。
【0019】これらの界面活性剤は1種又は2種以上を
組合わせて用いることができ、これらを配合する場合に
は、全組成中に0.01〜10質量%、特に0.01〜
5質量%配合することができる。
【0020】粘度調整剤 本発明の二層分離型化粧料には、粘度調整剤を配合する
ことができる。例えばキサンタンガム、カチオン化セル
ロース、ヒアルロン酸ナトリウム、アルギン酸キチン、
キトサン、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロ
キシプロピルセルロース、アイオータカラギーナン、ラ
ムダーカラギーナン、プルラン、キクラゲ、ガティガ
ム、トレハロース、特開昭64−10997号公報記載の酸性
ヘテロ多糖類等の多糖類;ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリア
クリル酸ナトリウム等のビニルポリマー類;キトサンプ
ルランエマルジョン、アクリル酸アルキル共重合エマル
ジョン等のエマルジョン系;可溶性コラーゲン、加水分
解エラスチン、シルク抽出液等のポリペプタイド系;分
子量20,000〜4,000,000のポリエチレングリコール;そ
の他ゼラチン、トラガントガム、ペクチン、マンナン、
ローカストビンガム、ガラクタン、アラビアガム、デキ
ストラン、サクシノグルカン、カードラン、クインスシ
ード、ソアギーナ、カゼイン、アルブミン、ポリビニル
メチルエーテル、ヒドロキシエチルセルロース、エチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アガ
ロース、アルギン酸プロピレングリコール、アルギン酸
ナトリウム、グアーガムなどが挙げられる。
【0021】これらの粘度調整剤を配合する場合には、
全組成中に0.0001〜10質量%、特に0.001
〜3質量%配合することができる。
【0022】油分 本発明の二層分離型化粧料には、油分を配合させること
ができる。例えば固体状若しくは液体状パラフィン、ワ
セリン、クリスタルオイル、セレシン、オゾケライト、
モンタンロウ、スクワラン、スクワレン等の炭化水素
類;ユーカリ油、硬化パーム油、ココヤシ油、ハッカ
油、月見草油、ミツロウ、ツバキ油、アーモンド油、カ
カオ油、ヒマシ油、ゴマ油、マカデミアナッツ油、ヒマ
ワリ油、ピーナッツ油、アボガド油、牛脂、豚脂、馬
脂、卵黄脂、オリーブ油、カルナウバロウ、ラノリン、
水添ラノリン、ホホバ油;グリセリンモノステアリン酸
エステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グリセ
リンモノオレイン酸エステル、パルミチン酸ミリスチ
ル、パルミチン酸セチル、16-ヒドロキシパルミチン酸
セチル、イソオクタン酸セチル、パルミチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸イソブチル、ステアリン酸イソプロ
ピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、
ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2-オクチルド
デシル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソプロピ
ル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリ
コール、フタル酸ジエチル、乳酸ミリスチル、アジピン
酸ジイソプロピル、アジピン酸ヘキサデシル、ミリスチ
ン酸セチル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリ
ル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸セチル、
乳酸セチル、1-イソステアリル-3-ミリストイルグリセ
ロール、2-エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸-2-
エチルヘキシル、ミリスチン酸-2-オクチルドデシル、
ジ-2-エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、オレ
イン酸-2-オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グ
リセロール、ジ−パラメトキシケイヒ酸-モノ-2-エチル
ヘキサン酸グリセリル、ペンタエリスリトールテトラエ
ステル、グリセリントリエステル、グリセロールトリ2-
エチルヘキサン酸エステル等のエステル油;ステアリン
酸、オレイン酸、リノール酸、イソステアリン酸、ミリ
スチン酸、パルミトレイン酸、リシノール酸、ラウリン
酸、ベヘニン酸及びこれら脂肪酸のアルキル基にヒドロ
キシ基を持つヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸等の高級
脂肪酸;ベンジルアルコール、イソセチルアルコール、
イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキ
サデシルアルコール、フェニルエチルアルコール、セタ
ノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、
2-オクチルドデカノール、バチルアルコール、2-ヘキシ
ルデカノール等の高級アルコール;リン脂質、天然抽出
のスフィンゴシン誘導体及びその合成物(例えばグルコ
シルセラミド、ガラクトシルセラミド、セラミド等)な
どを挙げることができ、これらは1種以上を用いること
ができる。
【0023】これら油分を配合する場合には、可溶化で
きる範囲で用いるのが好ましく、全組成中に0.000
1〜2質量%、特に0.005〜0.05質量%配合す
ることができる。
【0024】シリコーン類 本発明の二層分離型化粧料には、シリコーン類を配合す
ることができる。例えばオクタメチルポリシロキサン、
テトラデカメチルポリシロキサン、メチルポリシロキサ
ン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサンのほか、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のメチルポリ
シクロシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、更に
は、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル・アル
キル変性シリコーン、オキサゾリル変性シリコーン、ア
ルキルグリセリルエーテル変性シリコーンなどを挙げる
ことができる。
【0025】これらのシリコーン類を配合する場合に
は、通常は全組成中に0.0001〜2質量%配合する
ことができる。
【0026】pH調整剤 本発明の二層分離型化粧料には、pH調整剤を配合する
ことができる。、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化リチウム等の金属水酸化物、トリエタノー
ルアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノー
ルアミン、尿素、ε-アミノカプロン酸、ピロリドンカ
ルボン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、クエン酸
ナトリウム、クエン酸、乳酸、コハク酸、酒石酸等の有
機酸類、グリシンベタイン、リジンベタイン等のベタイ
ン類などが挙げられる。本発明の二層分離型化粧料は、
pH2〜11、特にpH4〜8の領域とするのが好まし
い。
【0027】アミノ酸類 本発明の二層分離型化粧料には、アミノ酸類を配合する
ことができる。例えばグリシン、セリン、シスチン、ア
ラニン、トレオニン、システイン、バリン、フェニルア
ラニン、メチオニン、ロイシン、チロシン、プロリン、
イソロイシン、トリプトファン、ヒドロキシプロリン等
の中性アミノ酸;アスパラギン酸、アスパラギン、グル
タミン、グルタミン酸等の酸性アミノ酸;アルギニン、
ヒスチジン、リジン等の塩基性アミノ酸;また、ベタイ
ンやアミノ酸誘導体として、例えばアシルサルコシン及
びその塩、アシルグルタミン酸及びその塩、アシル-β-
アラニン及びその塩、グルタチオン、ピロリドンカルボ
ン酸及びその塩;グルタチン、カルノシン、グラムシギ
ンS、チロシジンA、チロシジンB等のオリゴペプチド
などが挙げられる。
【0028】これらのアミノ酸類を配合する場合には、
1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組
成中に0.001〜30質量%、特に0.01〜5質量
%配合することができる。
【0029】抗炎症剤 本発明の二層分離型化粧料には、抗炎症剤を配合するこ
とができる。例えばグリチルリチン酸及びその塩、グリ
チルレチン酸及びその塩、イプシロンアミノカプロン酸
及びその塩、アラントイン、塩化リゾチーム、グアイア
ズレン、サリチル酸メチル、γ-オリザノール、ビサボ
ロール等が挙げられ、これらのうち、グリチルレチン
酸、グリチルレチン酸ステアリル、イプシロンアミノカ
プロン酸が好ましい。
【0030】これらの抗炎症剤を配合する場合には、1
種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成
中に0.001〜5質量%、特に0.01〜2質量%配
合することができる。
【0031】一重項酸素消去剤及び抗酸化剤 本発明の二層分離型化粧料には、一重項酸素消去剤又は
抗酸化剤を配合することができる。例えばα−カロチ
ン、β-カロチン、γ−カロチン、リコピン、クリブト
キサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、イソゼアキサ
ンチン、ロドキサンチン、カプサンチン、クロセチン等
のカロチノイド;1,4-ジアザシクロオクタン、2,5-ジメ
チルフラン、2-メチルフラン、2,5-ジフェニルフラン、
1,3-ジフェニルイソベンゾフラン、α-トコフェロー
ル、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、d-トコ
フェロール、ヒスチジン、トリプトファン、メチオニ
ン、L-シスチン、L-システイン、アラニン又はそのア
ルキルエステル;ジブチルヒドロキシトルエン、ブチル
ヒドロキシアニソール、アスコルビン酸、タンニン酸、
エピカテキン、エピカロカテキン、エピカテキンガレー
ト、エピカロカテキンガレート等のタンニン類、ルチン
等のフラボノイド;スーパーオキサイドジスムターゼ、
カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチ
オンレダクターゼ等の酵素類;エンジュ、ペラルミン、
プラトニン、カプサイシン、黄ゴンエキスなどが挙げら
れる。これらのうち、カロチン、トコフェロール、アス
コルビン酸、タンニン酸、エピカテキンガレート、エピ
カロカテキンガレートが好ましい。
【0032】これらの一重項酸素消去剤又は抗酸化剤を
配合する場合には、1種又は2種以上を組合わせて用い
ることができ、全組成中に0.001〜5質量%、特に
0.01〜2質量%配合することができる。
【0033】その他の成分 本発明の二層分離型化粧料には、前記成分のほか、通常
の化粧料に用いられる成分、例えば紫外線吸収剤、美白
剤、血行促進剤、ビタミン、皮脂抑制剤、制汗剤、収斂
剤、防腐剤、金属キレート剤、香料、色素などを、本発
明の効果を損なわない範囲で適宜選択して配合すること
ができる。
【0034】製法、利用方法 本発明の二層分離型化粧料は、通常の方法に従って製造
することができる。二層型ファンデーション、化粧水、
美容液、エッセンス、ひげそり用ローション等の非乳化
化粧料として利用可能である。本発明の二層分離型化粧
料は、通常は粉体が沈降した状態にあり、使用時に振と
うして粉体を再分散させて使用する。
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。配合量は質量%である。
【0035】本発明者らは、少量の粉体を配合した表1
の化粧料を調製し、粉末の再分散性について検討した。
製法はすべて下記の通りであり、ジェランガムを配合し
ないものもこれに準じた。
【0036】(製法)ジェランガムと保湿剤を80℃熱
水中で攪拌混合し、粉末、他成分を加え、ホモミキサー
にて分散、その後攪拌しながら、30℃まで冷却した
後、ホモミキサーを用いて分散後、二層分離型ファンデ
ーションを得た。
【0037】実施例、試験例に先だって、化粧料の評価
方法について以下に示す。 (評価方法) (1)粉体の再分散性:遠心分離機を用いて、試料を2
000rpmで、5分、10分及び20分間遠心分離
し、その後、インキュベーターにてストローク120m
mで1分間に120回の振幅の条件で5分間分散し、そ
の分散状態を以下の基準で評価した。 ◎:粉末の固まりがなく分散性良好 ○:粉末の固まりが僅かにあるが分散性良好 △:粉末の固まりがややあり分散性やや不良 ×:粉末の固まりがあり分散性不良
【0038】(2)使用感:女性モニター20名によ
り、前腕部にファンデーションを塗布したときのこくが
あるがさっぱりとした使用感を官能評価し、以下の基準
で判定した。 ◎:15名以上が効果を認めた ○:9〜14名が効果を認めた △:5〜9名が効果を認めた ×:4名以下が効果を認めた
【0039】
【表1】 試験例1 試験例2 試験例3 試験例4 ジェランガム 0.10 − − − ネイティブジェランガム − − 0.20 − 寒天 − − − 0.10 シリカ 1.00 1.00 1.00 1.00黄酸化鉄 0.02 0.02 0.02 0.02 粉末部合計 1.02 1.02 1.02 1.02 エタノール 8.0 8.0 8.0 8.0 グリセリン 12.0 12.0 12.0 12.0 1,3-ブチレングリコール 7.0 7.0 7.0 7.0イオン交換水 残部 残部 残部 残部 粉末の再分散性 ◎ × △ ○
【0040】表1の結果より、比較的少量の粉末におい
てジェランガムが一番再分散性に優れていることがわか
る。またネイティブジェランガムや寒天を配合した場
合、粉末の再分散性が何も配合しない場合より向上する
が、ジェランガムを配合した場合には及ばないことがわ
かる。
【0041】次に粉体の量を増やして表2に示す組成の
二層分離型ファンデーションを製造し、粉体の再分散
性、こくがあるがさっぱりとした使用感を評価した。結
果を表2に併せて示す。
【0042】
【表2】 実施例1 比較例1 比較例2 比較例3 ジェランガム 0.10 − − − ネイティブジェランガム − − 0.20 − 寒天 − − − 0.10 二酸化チタン 10.00 10.00 10.00 10.00 シリカ 4.00 4.00 4.00 4.00 マイカ 6.00 6.00 6.00 6.00黄酸化鉄 0.02 0.02 0.02 0.02 粉末部合計 20.02 20.02 20.02 20.02 エタノール 8.0 8.0 8.0 8.0 グリセリン 12.0 12.0 12.0 12.0 1,3-ブチレングリコール 7.0 7.0 7.0 7.0イオン交換水 残部 残部 残部 残部 粉末の再分散性 ◎ × × △使用感 ◎ × × △
【0043】 表2の結果より、多量の粉末を配合した場合、ジェラン
ガムの再分散性と使用感が著しく優れていることがわか
る(実施例1)。これに対して、ネイティブジェランガ
ムや寒天を配合した場合、粉末の再分散性や使用感に劣
ることがわかる。
【0044】ジェランガム及び粉末の配合量 次に本発明者らは、表3の二層分離型ファンデーション
を調製し、ジェランガム及び粉末の配合量について検討
した。結果を表3に併せて示す。
【0045】
【表3】 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 実施例7 ジェランガム 0.0001 0.001 0.01 0.5 1.00 2.00 二酸化チタン 5.0 5.0 5.0 5.0 10.0 15.0 シリカ 2.0 2.0 2.0 2.0 3.0 6.0 マイカ 3.0 3.0 3.0 3.0 6.0 9.0黄酸化鉄 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 粉末部合計 10.2 10.2 10.2 10.2 19.02 30.02 エタノール 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 グリセリン 12.0 12.0 12.0 12.0 12.0 12.0 1,3-フ゛チレンク゛リコール 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0イオン交換水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 粉末の再分散性 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○使用感 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○
【0046】表3結果より、ジェランガム0.001〜
1.00質量%のときに粉末の再分散性と使用感が優れ
ていることがわかる。また特に0.01〜0.5質量%
が好適と考えられる。また粉末の量が約10〜約30質
量%のとき、こくのあるさっぱりとした使用感が得られ
ることがわかる。特に10〜20質量%が好ましいこと
がわかる。
【0047】実施例8及び9 以下に示す組成の二層分離型ファンデーションを常法に
より製造した。得られたファンデーションは再分散性に
優れ、こくがありながら、さっぱりとした感触を有して
いた。
【0048】
【表4】(実施例8) 成分 質量% ジェランガム 0.07 二酸化チタン 10.0 シリカ 3.5 マイカ 5.4 ベンガラ 0.02 食塩 0.3 エタノール 8.0 グリセリン 12.0 1,3−ブチレングリコール 7.0イオン交換水 残 余 合計 100.0 粉末の再分散性 ◎使用感 ◎
【0049】
【表5】(実施例9) 成分 質量% ジェランガム 0.05 二酸化チタン 5.0 シリカ 2.0 セルロースパウダー 5.0 黄酸化鉄 0.05 食塩 0.3 グリセリン 7.0 1,3−ブチレングリコール 2.0 メチルパラベン 0.1イオン交換水 残 余 合計 100.0 粉末の再分散性 ◎使用感 ◎
【0050】
【発明の効果】本発明の二層分離型化粧料は、ジェラン
ガムと、粉末と、水とを配合することにより、長期保存
後も粉体が固着せず、再分散性に優れ、しかもこくがあ
りながらべたつかない感触を有するものとすることがで
きる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB051 AB052 AB172 AB232 AB242 AB332 AC102 AC122 AC482 AD212 AD262 AD351 AD352 BB21 CC01 CC04 CC06 CC12 CC21 DD05 EE01 EE03 EE06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジェランガムと、粉体と、水とを含有す
    ることを特徴とする二層分離型化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化粧料において、ジェラ
    ンガムを0.001〜1.0質量%、及び粉体を10〜
    30質量%含有することを特徴とする二層分離型化粧
    料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の化粧料におい
    て、非乳化型であることを特徴とする二層分離型化粧
    料。
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JP2007147342A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Pola Chem Ind Inc 皮膚外用剤の評価法及び皮膚外用剤
US20220071858A1 (en) * 2018-12-19 2022-03-10 L V M H Recherche Redispersible Two-Layer Cosmetic

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