JP2002249346A - 液晶シールド硝子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、自動車や窓硝子の日除けは、半透明フィ
ルムや、着色、あるいはカーテンなどによるものであ
り、光の透過度合いの調節が難しい問題があった。 【解決手段】窓硝子に液晶を挟むか、あるいはあらかじ
めフィルム状にした液晶を貼り付け、これに通電するこ
とによって発色させ、半透明硝子とする。この電気的調
節や、発色パターンの変化等によって光の透過量を調節
するとともに発色パターンによる高い装飾性を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、窓用の硝子もしく
は自動車用窓硝子の日ざし防止に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、不透明のフィルムを窓硝子に
貼り付ける日除けフィルムや窓用ブラインド等が存在す
る。

【０００３】

【解決しようとする課題】従来の日除けフィルムは、日
除け度合いの調節が不可能であり、日照の低下や日影、
あるいは夜間などの場合、逆に視界を防げて危険である
等、多くの問題があった。

【０００４】

【問題を解決するための手段】本発明は、窓硝子に設け
た液晶の発色を電気的にコントロールすることにより、
光の透過を調節するものである。

【０００５】

【実施例１】本発明の実施例について説明する。当該の
窓硝子は、硝子に液晶又はあらかじめフィルム状にした
液晶板を挟み、あるいは貼る等して構成され、その液晶
が通電により発色することを利用して、日除け効果を得
るものである。

【０００６】光の透過度合いの調節は、液晶に対する電
気的可変によって液晶自体の発色を変化させることで行
うが、液晶を細かなパターンとして、その発色パターン
によって光の透過度合いを調節することも可能である。

【０００７】同様に、発色のパターンをデザインするこ
とにより、日除けシールドによる窓装飾の効果も併せて
期待できるものである。

【０００８】自動車の窓のような硝子自体が稼動する場
合は、通電用のコードをリボンフィルム状にすると良
い。

【０００９】光の透過度合いの調節は、人の手による任
意の調節を基本とするが、日照の変化や日影等による外
部変化を光度計等により計測して、自動調節すると効果
的である。

【００１０】また、夜間等の時間帯による外部変化に対
しても、タイマー等によってプログラムすることも可能
である。

【００１１】当該発明の液晶窓硝子は、スイッチによっ
て瞬時に変色するばかりか、発色パターンに変化をつけ
ることにより、従来なかった装飾性を有することが大き
な特徴と言える。

【００１２】

【実施例２】当該発明の硝子を箱状に構成し、展示ケー
ス等に利用することもできる。ショーウィンドーやショ
ーケースに液晶硝子を利用することで、無人の時は光線
を防ぎ、人が近ずくとセンサーにより内部が透視できる
ようなディスプレーが可能となり、液晶硝子が持つ装飾
性も相まってディスプレーに新たな効果を折込むことが
期待できる。

【００１３】

【発明の効果】本発明は、以上のようになるので次のよ
うな効果が期待できる。 外部の光の変化に追従して、手動もしくは自動的に
光の透過量を調節可能な窓硝子の提供。 時間帯による日除けの度合いをタイマー設定できる
窓硝子の提供。 液晶の発色パターンの変化による、装飾性の高い窓
硝子あるいは板硝子の提供。

【図面の簡単な説明】

【図１】 説明図

【図２】 説明図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】通電によって発色する液晶を板硝子に挟
   み、この液晶を通電によって任意に発色させる事で日ざ
   し等を防ぐ事を特徴とした自動車用窓硝子又は窓用板硝
   子。
2. 【請求項２】液晶の発色度合いを、日照や時間帯等と連
   動して調節することを特徴とした請求項１の窓硝子。
3. 【請求項３】液晶の発色をパターン化し、模様を表すこ
   とを可能とした請求項１、及び２の窓硝子。
4. 【請求項４】液晶をフィルム状にして、窓硝子等に張り
   付けることで他請求項と同等の効果が得られる窓硝子用
   液晶フィルム。
5. 【請求項５】請求項１から４の硝子等によってなる硝子
   ケース及びショーウィンドウ硝子。