JP2002249331A - 光ファイバ母材の製造装置および光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

光ファイバ母材の製造装置および光ファイバ母材の製造方法

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JP2002249331A
JP2002249331A JP2001043369A JP2001043369A JP2002249331A JP 2002249331 A JP2002249331 A JP 2002249331A JP 2001043369 A JP2001043369 A JP 2001043369A JP 2001043369 A JP2001043369 A JP 2001043369A JP 2002249331 A JP2002249331 A JP 2002249331A
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pipe
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Hideaki Ito
秀明 伊藤
Takaaki Kinoshita
貴陽 木下
Masataka Kin
正▲高▼ 金
Nobusada Nagae
伸定 長江
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B37/01225Means for changing or stabilising the shape, e.g. diameter, of tubes or rods in general, e.g. collapsing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な減圧にした状態でロッドインチューブ
法を実行できる製造装置を提供すること。 【解決手段】 大型パイプ111の上端に取り付けられ
る治具100と、治具100を把持する把持部200と
を備えた光ファイバ母材の製造装置である。治具100
は、一次母材112が貫通する上部開口部100aおよ
び下部開口部100bを有する筒体からなる。治具10
0の側面には、第1開口部110と、第2開口部120
とが設けられており、大型パイプ111と一次母材11
2との間隙は、第1開口部110からの粗排気と第2開
口部120からの主排気との差動排気によって減圧され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ母材の
製造装置および光ファイバ母材の製造方法に関する。特
に、ロッドインチューブ法を用いて光ファイバ母材を製
造するための装置、およびその製造装置を用いた光ファ
イバ母材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ母材を製造する方法として、
OVD(Outside Vapor-phase Deposition)法、VAD
(Vapor-phase Axial Deposition)法、およびMCVD
(Modified Chemical Vapor Deposition)法の3つが主
に用いられている。VAD法やMCVD法を用いて光フ
ァイバ母材を製造する場合、生産性を向上させる観点か
ら、光ファイバ母材の大部分を占めるクラッドを別工程
によって形成する手法が採用されている。この手法の1
つにロッドインチューブ法がある(特公昭56−458
67号公報、特開平1−230441号公報など参
照)。
【0003】図1を参照しながら、ロッドインチューブ
法の一例を説明する。まず、VAD法やMCVD法を用
いて作製したコア用ガラスロッド(コア及びクラッドの
一部となる部分を含むものもある)12をクラッド用パ
イプ11に挿入した後、ガラスロッド12とクラッドパ
イプ11とを電気炉(ヒータ)13で加熱することによ
って両者を一体化させ、光ファイバ母材(プリフォー
ム)14を得る。クラッドパイプ11の内外の圧力差を
利用して、ガラスロッド12とクラッドパイプ11とを
一体化する場合、クラッドパイプ11の内部15を減圧
する。
【0004】次に、図2を参照しながら、上記ロッドイ
ンチューブ法を実行するために使用される従来の光ファ
イバ母材の製造装置1000を説明する。製造装置10
00は、特開昭53−133044号公報に開示されて
いる。
【0005】製造装置1000は、クラッドパイプ11
を把持する第1把持部材151と、ガラスロッド12を
把持する第2把持部材152と、ヒータ13とを備えて
いる。第1把持部材151および第2把持部材152
は、クラッドパイプ11およびガラスロッド12をそれ
ぞれ独立した送り速度にて下方に移動させることができ
る。このため、クラッドパイプ11およびガラスロッド
12のそれぞれの送り速度を調整することによって、規
定のコア・クラッド比(C/C)を有する光ファイバ母
材14を得ることができる。
【0006】クラッドパイプ11の上部には、真空ポン
プ(不図示)に接続される抜気部16がクラッドパイプ
11の枝管として形成されており、クラッドパイプ11
の上端の開口121には、リング状の蓋体17が設けら
れている。抜気部16に接続された真空ポンプを用い
て、蓋体17で上面を塞いだクラッドパイプ11の内部
15を減圧することができる。この状態でロッドインチ
ューブ法を実行すると、ヒータ13によって加熱された
ガラスロッド12とクラッドパイプ11とが、クラッド
パイプ11の内外圧力差によって一体化され、光ファイ
バ母材14が得られる。その後、光ファイバ母材14は
下方に移動し、線引き工程などを経て光ファイバ心線に
加工される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造装置1000には、次のような問題がある。
【0008】まず、製造装置1000では、クラッドパ
イプ11の上端の開口121にリング状の蓋体17を単
に設けただけであるので、クラッドパイプ11の内部1
5を、外気から遮断された適切な減圧状態にすることが
難しい。
【0009】また、特に大口径のクラッドパイプ11を
用いる場合、そのようなクラッドパイプ11は非常に肉
厚であるため、クラッドパイプ11に枝管状の抜気部1
6を形成することは極めて困難であり、外径が約180
mmまたはそれ以上の大型パイプ11に抜気部16を形
成することは現実的ではない。
【0010】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、適切な減圧状態にすることが
できる光ファイバ母材の製造装置、およびその製造装置
を用いた光ファイバ母材の製造方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による光ファイバ
母材の製造装置は、ロッドインチューブ法で用いられる
大型パイプの上端に取り付けられる治具と、前記治具を
把持する把持部とを備え、前記治具は、ロッドインチュ
ーブ法で用いられる一次母材が貫通する上部開口部およ
び下部開口部を有する筒体からなり、前記治具の側面に
は、前記上部開口部側に設けられた第1開口部と、前記
第1開口部よりも前記下部開口部側に設けられた第2開
口部とが設けられており、前記治具の前記下部開口部が
位置する端面は、前記大型パイプの上端と接触され、か
つ、前記大型パイプと前記一次母材との間隙は、前記第
1開口部からの粗排気と前記第2開口部からの主排気と
の差動排気によって減圧される。
【0012】ある実施形態において、前記治具は、第1
治具、第2治具および第3治具から構成されており、前
記第1治具、第2治具および第3治具は、それぞれ、前
記一次母材が貫通する上部開口部および下部開口部を有
する筒体からなり、前記第1治具の前記下部開口部が位
置する端面は、前記大型パイプの上端に接触され、前記
第2治具の前記下部開口部が位置する端面は、前記第1
治具の前記上部開口部が位置する端面と接触し、かつ、
前記第2治具の前記上部開口部が位置する端面は、前記
第3治具の前記下部開口部が位置する端面と接触してお
り、前記第1開口部は、前記第3治具の側面に形成さ
れ、前記第2開口部は、前記第2治具の側面に形成され
ている。
【0013】前記第2治具の前記側面には、窒素ガスま
たはアルゴンガスもしくはヘリウムガスを導入するため
の第3開口部がさらに形成されていることが好ましい。
【0014】少なくとも前記第2治具および前記第3治
具の間には、半割れ構造を有するリング状のシール材が
挿入されていることが好ましい。
【0015】ある実施形態において、前記大型パイプ
は、ダミーパイプが同心連結されたダミーパイプ付の大
型パイプであり、前記第1治具の前記下部開口部が位置
する前記端面は、前記ダミーパイプの上端に接触され
る。
【0016】前記ダミーパイプの上端近傍の側面上に
は、前記ダミーパイプ部の中央部分の側面に対してテー
パ角30°〜60°のテーパ部を有する被保持部が設け
られており、前記第1治具には、前記被保持部を保持す
るための保持部が設けられていることが好ましい。
【0017】ある実施形態において、前記大型パイプの
外径は約180mmであり、前記大型パイプと前記一次
母材との間隙は、約2mmまたはそれ以下である。
【0018】本発明による光ファイバ母材の製造方法
は、ロッドインチューブ法で用いられる大型パイプにダ
ミーパイプが連結されたダミーパイプ付の大型パイプ
と、ロッドインチューブ法で用いられる一次母材とを用
意する第1工程と、前記ダミーパイプ付きの大型パイプ
の長手方向を垂直に位置づける第2工程と、前記一次母
材が貫通する上部開口部および下部開口部を有する筒体
からなる治具であって、当該治具の側面のうち前記上部
開口部側に設けられた第1開口部と、当該治具の側面の
うち前記第1開口部よりも前記下部開口部側に設けられ
た第2開口部および第3開口部とが設けられた治具を、
当該治具の前記下部開口部が位置する端面と前記ダミー
パイプ部の上端とが接触するように、前記ダミーパイプ
上に取り付ける第3工程と、前記治具内および前記ダミ
ーパイプ付きの大型パイプ内に、前記一次母材を挿入す
る第4工程と、前記第3開口部から窒素ガスまたはアル
ゴンガスもしくはヘリウムガスを導入することによっ
て、前記大型パイプと前記一次母材との間隙に存在する
空気を前記窒素ガスまたは前記アルゴンガスもしくは前
記ヘリウムガスで置換する第5工程と、前記第1開口部
からの粗排気と前記第2開口部からの主排気とによって
差動排気を行い、それによって前記大型パイプと前記一
次母材との間隙を減圧する第6工程と、前記第6工程を
行いながら、前記大型パイプおよび前記一次母材のそれ
ぞれを下方に移動して加熱炉内に入れ、それによって前
記大型パイプと前記一次部材とを一体化させる第7工程
とを包含する。
【0019】ある実施形態において、前記第1工程にお
いては、前記ダミーパイプ付の大型パイプとして、前記
ダミーパイプの上端近傍の側面上に、前記ダミーパイプ
の中央部分の側面に対してテーパ角30°〜60°のテ
ーパ部を有する被保持部が設けられたダミーパイプを含
むダミーパイプ付の大型パイプを用意し、そして、前記
一次母材として、ダミーロッドが連結されたダミーロッ
ド付の一次母材を用意し、前記第3工程は、前記ダミー
パイプの被保持部を保持するための保持部を有する第1
治具と、前記第2開口部および前記第3開口部が側面に
形成された第2治具と、前記第1開口部が側面に形成さ
れた第3治具であって、それぞれ、前記一次母材が貫通
する上部開口部および下部開口部を有する筒体からなる
第1治具、第2治具および第3治具を用意する工程
(a)と、前記第1治具の前記下部開口部が位置する端
面を前記ダミーパイプの上端に接触させるとともに、前
記第1治具の前記保持部と前記ダミーパイプの被保持部
とを係合させて前記ダミーパイプ付の大型パイプを保持
する工程(b)と、第1支柱に連結され且つ垂直方向に
昇降可能な把持手段によって、前記第1治具を把持する
工程(c)と、前記第1治具の上端に前記第2治具の下
端を接触させて、前記第1治具の上端に前記第2治具を
取り付ける工程(d)と、前記第2治具の上端に前記第
3治具の下端を接触させて、前記第2治具の上端に前記
第3治具を取り付ける工程(e)とを包含し、前記第4
工程は、第2支柱に連結され且つ垂直方向に昇降可能な
ロッド用チャックを用いて、前記一次母材の前記ダミー
ロッドの部分を把持し、次いで、当該ロッド用チャック
を下方に移動することによって実行され、前記第4工程
を実行した後で、前記ダミーロッドが前記第2および第
3治具内に位置している時に、少なくとも前記第2治具
と前記第3治具との間の接触状態を解いてそれぞれを互
いに分離し、次いで、前記第2治具と前記第3治具との
間に、半割れにすることができるリング状のシール材を
挿入し、その後、前記リング状のシール材を介して、前
記第2治具と前記第3治具との間を接触させる工程を実
行する。
【0020】ある実施形態において、前記大型パイプの
外径は約180mmであり、前記一次母材のc/c値
(クラッド/コア値)は3.6以上であり、そして、前
記第5工程における前記大型パイプと前記一次母材との
間隙は、約2mmまたはそれ以下である。
【0021】
【発明の実施の形態】図3および図4を参照しながら、
本発明による実施形態にかかる光ファイバ母材の製造装
置を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定さ
れない。
【0022】本実施形態の製造装置は、ロッドインチュ
ーブ法において実行される減圧工程を差動排気によって
実行することができる装置であり、図3は、本実施形態
の製造装置の断面構成を模式的に示している。以下、そ
の構成を説明する。
【0023】図3に示した製造装置は、ロッドインチュ
ーブ法で用いられる大型パイプ111の上端に取り付け
られる治具100と、治具100を把持する把持部(タ
ワーホルダー)200とを備えている。把持部200
は、治具100を把持した状態で昇降可能な構成を有し
ており、タワーフレーム300に連結されている。
【0024】治具100は、ロッドインチューブ法で用
いられる一次母材112が貫通する上部開口部100a
および下部開口部100bを有する筒体からなり、治具
100の側面には、上部開口部100a側に設けられた
第1開口部110と、第1開口部110よりも下部開口
部100b側に設けられた第2開口部120とが設けら
れている。治具100の下部開口部100bが位置する
端面100cは、大型パイプ111の上端111cと接
触され、そして、大型パイプ111と一次母材112と
の間隙は、第1開口部110からの粗排気と第2開口部
120からの主排気との差動排気によって減圧されるこ
とになる。
【0025】本実施形態における大型パイプ111は、
大型パイプ111の上部にダミーパイプ111aが同心
連結されたものである。すなわち、ダミーパイプ111
a付きの大型パイプ111を用いている。ダミーパイプ
111aは、大型パイプ111の長さを延長する延長パ
イプとしての役割を有し、ダミーパイプ111aを設け
ることによって、大型パイプ111の末端付近まで、ロ
ッドインチューブ法における光ファイバ母材の材料とし
て大型パイプ111を使用することが可能となる。本実
施形態では、大型パイプ111に含まれるダミーパイプ
111aの上端111cを治具100の端面100cに
接触させるようにしている。
【0026】大型パイプ111は、例えば、OVD法な
どによって作製されたガラスパイプであり、一方、一次
母材112は、例えば、コア用ガラスロッド、またはコ
ア及びクラッド用ガラスロッドである。一次母材112
として、例えばVAD法でガラス微粒子を堆積させたガ
ラス微粒子堆積体を焼結した後に延伸することによって
得たガラスロッドや、MCVD法を用いてクラッドパイ
プ内面にコアガラスを形成することによって中実化した
ガラスロッドを用いることができる。また、本実施形態
で使用した大型パイプの外径D1は180mmであり、
内径D2は49mmである。一方、円柱状の一次母材1
12の外径D3は45mmであり、一次母材112と大
型パイプ111との間のすき間(間隙)は2mmとなっ
ている。なお、ダミーパイプ111a上部の外径D1
も、大型パイプの外径D1と同じく180mmである。
【0027】本実施形態における治具100は、3つの
部分が積み重ねられた構造を有しており、第1治具10
1、第2治具102および第3治具103から構成され
ている。第1治具、第2治具および第3治具は、それぞ
れ、一次母材112が貫通する上部開口部および下部開
口部を有する筒体からなり、ステンレス(例えばSUS
316)から形成されている。また、筒体の内径D4
は、一次母材112の外径D3(45mm)よりも10
mm大きい、55mmである。なお、本実施形態では、
治具100を3つの部分から構成したが、第1治具10
1と第2治具102とを一体にして、2つの部分から治
具100を構成してもよい。
【0028】第1治具101は、最も大型パイプ111
寄りに設けられており、第1治具101の下部開口部1
00bが位置する端面100cと、大型パイプ111の
上端111cとが互いに接触される。第1治具101に
は、把持部200によって把持される被把持部101d
が設けられており、把持部200が第1治具101の被
把持部101dを把持することによって、治具100お
よび大型パイプ101は、把持部200を介してタワー
フレーム300に連結されている。
【0029】また、第1治具101は、大型パイプ11
1への一次母材112の芯出し(軸出し)を良好にする
役割も担っている。なお、図3には示していないが、一
次母材112も、把持部200と独立して昇降可能な把
持部(不図示)によって把持されている。このような構
成の場合、大型パイプ111と一次母材112とをそれ
ぞれ独立した送り速度で移動させることが可能となる。
それゆえ、大型パイプ111と一次母材112とのそれ
ぞれの送り速度を適宜調整することができ、所望のコア
/クラッド比(C/C)を有する光ファイバ母材を容易
に得ることができる。なお、一次母材(VADロッド)
112として、ダミーロッド(延長ロッド)を同心連結
させた一次母材を用いてもよく、ダミーロッド部分をロ
ッド用チャックによって把持するようにしてもよい。
【0030】第2治具102は、第1治具101と第3
治具103の間に設けられており、第2治具102の下
部開口部が位置する端面は、第1治具101の上部開口
部が位置する端面と接触している。さらに、第2治具1
03の上部開口部が位置する端面は、第3治具103の
下部開口部が位置する端面と接触している。
【0031】第3治具103は、第2治具102上に設
けられており、第3治具103の側面には、粗排気を行
うための第1開口部110が形成されている。本実施形
態では、第3治具103の側面に2つの第1開口部11
0が形成されている。一方、第2治具102の側面に
は、主排気を行うための第2開口部120が形成されて
いる。本実施形態では、第2開口部120の他に、窒素
ガス(またはアルゴンガスもしくはヘリウムガス)を導
入するための第3開口部130も第2治具102の側面
に形成されている。なお、第3開口部130は、窒素ガ
スを導入するためだけでなく、主排気のためにも使用す
ることができる。また、第1〜3開口部110、12
0、130には、減圧排気を行うため又は窒素ガス導入
のためのホースジョイント150が取り付けられてい
る。
【0032】なお、本実施形態には、第1治具101の
側面にも、ホースジョイント160が取り付けられてい
るが、これは、第1治具101を構成する筒体の内部に
水を供給して、第1治具101の水冷を実行するための
ものである。本実施形態のように、外径D1が180m
mの超大型タイプの大型パイプ111を使用する場合、
ロッドインチューブ法にて使用する炉も大型となり、そ
の炉の熱によって第1治具101が過度に加熱されてし
まうことがある。このため、本実施形態では、第1治具
101を冷却する目的で、第1治具101を構成する筒
体の内部に水を供給することができる。
【0033】本実施形態における第1治具101、第2
治具102および第3治具103のの高さH1、H2お
よびH3は、それぞれ、約260mm、約115mmお
よび約100mmである。また、本実施形態において
は、治具100と大型パイプ111との間の密閉性およ
び治具100内の密閉性を良好にするために、ダミーパ
イプ111aと第1治具101との間、第1治具101
と第2治具102との間、および第2治具102と第3
治具103との間には、それぞれ、シール材181、1
82、183が挿入されており、シール材を介してそれ
ぞれは互いに接触している。これらのシール材のうち少
なくともシール材183には、半割りのものが使用され
ている。言い換えると、シール材183は、一対の半円
環状のシール材から構成されている。シール材183が
半割り構造を有しているので、第2治具102上に第3
治具103を一度設けた後であっても、第2治具102
と第3治具103との接触状態を解除すれば、第2治具
102と第3治具103との間にシール材183を容易
に挿入することができる。さらに、本実施形態では、第
3治具103の上部にも、半割り構造のシール材184
を設けている。第3治具103の上部のシール材184
および第2治具102と第3治具103との間のシール
材183は、シェルクランプ180によって固定されて
いる。
【0034】さらに、治具100と大型パイプ111と
の間は、第1治具110に設けられた保持部190によ
りダミーパイプ111aの被保持部111dを保持する
ことによって、互いに固定されている。被保持部111
dは、ダミーパイプ111aの上端近傍の側面に設けら
れており、保持部190による固定を良好にするため
に、被保持部111dには、ダミーパイプ111の中央
部分の側面に対してテーパ角30°〜60°のテーパ部
が形成されている。すなわち、このテーパ部によって保
持部190が被保持部111dを係合することが容易と
なる。
【0035】大型パイプ111および一次母材112の
下方には、ヒータを備えた加熱炉(不図示)が設けられ
ている。このような加熱炉としては、例えば、カーボン
抵抗加熱炉や高周波誘導加熱炉を用いることができる。
大型パイプ111の内部を減圧した状態で、大型パイプ
111および一次母材112をそれぞれ所望の送り速度
で加熱炉まで移動させると、ヒータの加熱よって、大型
パイプ111と一次母材112との一体化が順次実行さ
れ、光ファイバ母材が得られる。得られた光ファイバ母
材は、公知の延伸工程や線引き工程などを経て光ファイ
バ心線に加工される。
【0036】本実施形態の製造装置では、大型パイプ1
11の上に設けられた治具100における第1開口部1
10からの粗排気と第2開口部120からの主排気とに
よる差動排気を実行することができるので、大型パイプ
111と一次母材112との間隙を適切な減圧状態にす
ることができる。大型パイプ111と一次母材112と
の間隙を適切な減圧状態にする必要がある理由を以下に
説明する。
【0037】ロッドインチューブ法においては、上述し
たように、大型パイプ111と一次母材112との間隙
を減圧しなければならないが、減圧度が低い場合には、
大型パイプ111の内周面に吸着した残留ガスの影響に
よって、製造される光ファイバ母材の内部に気泡が発生
してしまう。気泡の発生は、損失不良や接続不良を引き
起こすため、気泡が発生した部分は廃棄せざるを得な
い。一方、減圧度を高くすれば、気泡の発生は防止する
ことができるが、大型パイプ111が急激に縮径しよう
とすることから、その縮径部分の曲率が大となり、偏肉
量の増加を招き、その結果、大型パイプ111と一次母
材112とを一体化した際に、コアが偏心するという不
都合が生じる。このようなコアの偏心は、本実施形態で
使用した大型のガラスパイプ(大型パイプ111)の場
合、特に大きくなりやすい。どの程度の減圧度にするか
は、使用する大型パイプ111や一次母材112の寸法
等の製造条件に応じて、適切な値を適宜決定すればよ
い。下記表1に、本願発明者の実験によって得られたパ
イプ減圧度(kPa)と、母材内部の泡(個/母材10
0mm)および光ファイバのモードフィールド偏心量
(μm)との関係を製造条件とともに示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1中において、サンプルa〜kのそれぞ
れのD0、d0は、延伸前の大型パイプ111の外径お
よび内径(mm)であり、dは、延伸前の一次母材(ガ
ラスロッド)112の径(mm)である。また、ここで
「減圧度」とは、大気圧を基準にして減圧された圧力の
程度を意味している。なお、サンプルa〜gは、比較的
小さい大型パイプ111を用いた場合の例であり、サン
プルh〜kは、比較的大きい大型パイプ111を用いた
場合の例である。
【0040】サンプルaおよびhからわかるように、減
圧度が高い場合(100.0kPa)には、泡の発生は
抑制できるが、偏心量は大きくなってしまう。一方、サ
ンプルgおよびkからわかるように、減圧度が低い場合
(3.3kPa)には、偏心量は抑制できるが、泡の発
生が多くなってしまう。したがって、光ファイバ母材を
製造する際には、適切な減圧度を決定して、そのような
減圧状態を維持する必要がある。
【0041】本実施形態の製造装置によれば、第1開口
部110からの粗排気と第2開口部120からのとによ
る差動排気を実行するため、大型パイプ111と一次母
材112との間隙の圧力を容易に微調整することがで
き、適切な減圧状態にすることができる。つまり、治具
100は、上部開口部100aを有しているので、粗排
気と主排気とを適切に調節することによって、必要以上
に高くも低くもなく、かつ、適切な減圧度を容易に維持
することができる。
【0042】本実施形態では、粗排気および主排気に使
用するための真空ポンプとして、500リットル/分以
上の排気能力、好ましくは1000リットル/分程度の
排気能力を有するポンプを使用している。なお、第3開
口部130から窒素ガスを導入できるようにしている
が、これは、気泡の発生をできるだけ抑制するために、
一体化する前の大型パイプ111と一次母材112との
間隙にある空気を窒素置換できるような構成にしたもの
である。窒素置換した後に、大型パイプ111と一次母
材112との一体化が実行され、一体化の際には、第3
開口部130からは主排気を実行するようにしている。
本実施形態の製造装置では、真空ポンプ(不図示)は、
ホースジョイント150を介して第1〜3開口部11
0、120、130に接続されることになる。
【0043】本実施形態の製造装置と異なり、図2に示
した従来の製造装置1000は、一段排気である。した
がって、本実施形態の製造装置と比較すると、従来の製
造装置1000では、適切な減圧状態にすることが難し
い。すなわち、図2に示すように、従来の製造装置10
00は、リング状の蓋体17でクラッドパイプ11の上
端の開口121を塞いでいるものの、ガラスロッド12
を下方に移動させるために蓋体17とガラスロッド12
との間に隙間があり、それゆえ、減圧度の調整を行うこ
とが難しい。仮に、その隙間をなくしてしまうと、クラ
ッドパイプ11が蓋体17と擦れて、クラッドパイプ1
1に傷が付いてしまう。この傷は気泡の元になるため、
不良の光ファイバ母材が製造されてしまう可能性が生じ
る。
【0044】また、特開2000−185928号公報
や特許第3048338号公報には、ガラスロッドが貫
通しないタイプの蓋体によって、クラッドパイプの上端
の開口を確実に塞ぐことができる構成の製造装置が開示
されているが、これらの公報に開示されたものも一段排
気であり、本実施形態の製造装置と比較すると、適切な
減圧状態にすることが難しいと考えられる。それは、ク
ラッドパイプの上端の開口を確実に塞ぐことによって、
減圧度が高くなりすぎて、適切な減圧度を維持すること
が容易でないと考えられるからある。また、上記公報に
開示された製造装置は、ガラスロッドが貫通しないタイ
プの蓋体を用いているため、ガラスロッドとクラッドパ
イプとをそれぞれ独立して下方に移動することができな
い構成となっている。
【0045】本実施形態では、大型パイプ111および
一次母材112のそれぞれの送り速度を調節して、コア
・クラッド比(C/C)が3.6以上(典型的には、約
4)である光ファイバ母材を製造している。これは、ロ
ッドインチューブ法を用いる場合において、コア・クラ
ッド比(C/C)が3.6未満であると、大型パイプ1
11と一次母材112との間の界面に残っている不純物
(例えばOH-)による吸収損失によって、ファイバの
損失が著しく大きくなることが経験的に知られているか
らである。
【0046】また、本願発明者は、外径180mmの大
型パイプ111を用いる場合、大型パイプ111と一次
母材112との間隙(クリアランス)を2mm程度にす
ると、ファイバ偏心(μm)を少なくできることを実験
により見出した。その結果を図4に示す。
【0047】図4は、クリアランス(mm)とファイバ
偏心(光ファイバのモードフィールド偏心量;μm)と
の関係を表しており、サンプル#1〜#15のうち、#
15がクリアランスが2mmの例を示している。図4か
らわかるように、クリアランスが小さいほどファイバ偏
心は減少する傾向にあり、クリアランスが2mmのとき
には、ファイバ偏心は約0.1μmとなった。なお、一
次母材112の芯出しが良好になるように、ダミーパイ
プ111aの長さを調整したり、第1治具101や把持
部200を調整したりすることが望ましい。
【0048】次に、図3および図5を参照しながら、上
述した製造装置による光ファイバ母材の製造方法を説明
する。図5は、本実施形態の光ファイバ母材の製造方法
を説明するためのフローチャートである。
【0049】まず、ダミーパイプ111a付の大型パイ
プ111と、一次母材112とを用意する(工程S
1)。本実施形態で使用する大型パイプ111は、外径
180mmの超大型のガラスパイプである。当該ダミー
パイプ111a付の大型パイプ111は購入することが
可能である。なお、ダミーパイプ111aの部分は、再
利用可能であり、5回程度再び使用することができる。
また、一次母材112は公知の技術によって製造するこ
とが可能である。一次母材112として、ダミーロッド
が同心連結されたダミーロッド付の一次母材を用意して
もよい。
【0050】次に、大型パイプ111の長手方向を垂直
に位置づける(工程S2)。例えば、大型パイプ搬送装
置にて大型パイプ111を横から縦に起こせばよい。図
3中の大型パイプ111の周辺には、大型パイプ搬送装
置のカゴ350が示してある。
【0051】次に、大型パイプ111のダミーパイプ1
11a上に治具100を取り付ける(工程S3)。治具
100の取り付けは、以下のようにして実行すればよ
い。
【0052】まず、第1治具の取り付けを行う。最初
に、第1治具101の下部端面100cをダミーパイプ
111aの上端111cに接触するように配置し、次い
で、第1治具101の保持部190でダミーパイプ11
1aの被保持部111dを係合させる。第1治具101
の保持部190の先端部分は、ダミーパイプ111aの
被保持部111dのテーパー部に良好に引っかかるよう
に構成されているので、第1治具101は、確実にダミ
ーパイプ111a付きの大型パイプ111に固定される
ことになる。なお、第1治具101の下部端面100c
とダミーパイプ111aの上端111cとの間には、シ
ール材181を配置しておくことが好ましい。
【0053】次に、大型パイプ111をカゴ350ごと
電気炉(不図示)の上部へ移動し、電気炉のタワーフレ
ーム300に連結された把持部(タワーフレームの受
台)200に第1治具101の被把持部101dをセッ
トし、カゴ350を外す。これによって、把持部200
で被把持部101dを把持し、第1治具101および大
型パイプ111をタワーフレーム300に固定する。そ
の後、第1治具101の上に第2治具102を設け、次
いで、第2治具102の上に第3治具103を設ける。
なお、この時点では、第2治具102と第3治具103
との間にシール材183は設けずに、後の工程で当該シ
ール材183を挿入する。
【0054】次に、治具100内および大型パイプ11
1内に、一次母材(ガラスロッド)112を挿入する
(工程S4)。一次母材112の挿入は、次のようにし
て実行すればよい。
【0055】まず、工程S1で用意した一次母材112
の一端を、治具100の上方にあるロッド用チャック
(不図示)で把持する。本実施形態では、工程S1にお
いてダミーロッド付きの一次母材112を用意し、一次
母材112のダミーロッド部分をロッド用チャックに把
持して固定する。ロッド用チャックは、把持部200が
連結されたタワーフレーム300とは異なるタワーフレ
ーム(不図示)に連結されており、把持部200と独立
して昇降可能なように構成されている。
【0056】次いで、ロッド用チャック(不図示)を引
き下げて、第3治具103、第2治具102、第1治具
101、ダミーパイプ111a、大型パイプ111のそ
れぞれの内部に順次挿入していく。挿入後の段階におい
て、第3治具103と第2治具102との間には、一次
母材112のダミーロッド部分が位置しているので、第
3治具103と第2治具102との間を緩めて、その間
に半割れのシール材183を挿入し、その後、シェルク
ランプ180で締めて、第3治具103と第2治具10
2とを固定する。シール材183は、その内側が一次母
材112のダミーロッド部分の表面に接触はしないもの
の、ダミーロッド部分の表面に近づいた形状となってい
る。このような形状のシール材183は、差動排気時
に、圧力隔壁として機能させることができる。
【0057】一次母材112を挿入する前に、第3治具
103と第2治具102との間にシール材183を挿入
しなかった理由を次に説明する。すなわち、一次母材1
12の挿入前にシール材183が存在していると、治具
100内の開口部が狭くなり、一次母材112の挿入の
際に、一次母材112とシール材183とが擦れ、その
結果、一次母材112に傷が付き、光ファイバ母材中に
気泡が発生するおそれが生じるからである。本実施形態
のように、一次母材112を挿入した後にシール材18
3を挿入すれば、シール材183が仮にダミーロッド部
分に接触したとしても、一次母材112の部分に傷が付
くことはない。
【0058】なお、本実施形態では、第3治具103の
上部にも、シール材183と同様の形状のシール材18
4が設けられており、このシール材184によって、差
動排気時に、治具100の上部開口部100aから空気
やゴミまたは水分ができるだけ入らないようにすること
ができる。
【0059】次に、第2治具102の第3開口部130
から、パージガスとして窒素ガスを導入することによっ
て、大型パイプ111と一次母材112との間隙に存在
する空気を窒素ガスで置換する(工程S5)。なお、窒
素ガスに代えて、アルゴンガス等の他のガスを用いても
よい。本実施形態では、外径180mmの非常に大きい
大型パイプ111を使用しているので、大型パイプ11
1と一次母材112とのクリアランスが2mm程度で
も、その間隙の容量は大きい。それゆえ、気泡の発生を
防止するためには、大型パイプ111と一次母材112
との間隙に存在する空気を窒素ガスで置換することが好
ましい。
【0060】窒素ガスによる置換が完了したら、第3開
口部130からの窒素ガスの導入を停止し、次いで、第
3治具103の第1開口部110からの粗排気と、第2
治具102の第2開口部120および第3開口部130
からの主排気とによって差動排気を実行する(工程S
6)。この差動排気によって、大型パイプ111と一次
母材112との間隙を減圧することができ、かつ、適切
な減圧度になるように微調整を行うことが可能となる。
仮に、主排気だけの一段排気を実行した場合、治具10
0の上部開口部100aから空気やゴミまたは水分が入
るおそれがある。主排気とともに粗排気を行うことによ
って、大型パイプ111の内部に空気やゴミまたは水分
が入ることを防止することができ、そして、上部が密閉
された状態と同様に容易に圧力の微調整を行うことがで
きる。本実施形態では、治具100内にシール材183
および184を設けているので、より好適に減圧工程を
実行することができる。適切な減圧度は製造条件に依存
するので、条件に応じて適時設定すればよい。
【0061】なお、この差動排気の際に窒素ガスの導入
を停止する理由は、窒素ガスを導入しながら、大型パイ
プ111と一次母材112との一体化を実行すると、気
泡が発生しやすくなるためである。それゆえ、工程S6
においては、窒素ガスの導入を停止して、第3開口部1
30は、主排気するための開口部として機能させてい
る。
【0062】最後に、工程S6によって適切な減圧度に
した状態で、大型パイプ111および一次母材112を
下方に移動して電気炉内に入れることによって、大型パ
イプ111と一次部材112との一体化を実行する(工
程S7)。この一体化によって、光ファイバ母材が得ら
れる。工程S7の実行の際には、電気炉の熱から治具1
00やシール材181を保護するために、第1治具10
1を水冷することが好ましい。なお、光ファイバ母材を
最終製品とせずに、工程S7の後、得られた光ファイバ
母材に対して公知の線引き工程などを実行して、光ファ
イバ心線にまで加工してもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、第1開口部からの粗排
気と第2開口部からの主排気との差動排気によって、大
型パイプと一次母材との間隙を減圧することができる。
このため、外気と確実に遮断された状態でかつ適切な減
圧状態で、ロッドインチューブ法を実行することが可能
となる。その結果、気泡が少なく、コア偏心量も少ない
光ファイバ母材を良好に製造することができる。特に、
外径が180mmまたはそれ以上の大型パイプを用いる
ロッドインチューブ法に好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロッドインチューブ法を説明するための図であ
る。
【図2】従来の光ファイバ母材の製造装置を示す断面図
である。
【図3】本発明による実施形態にかかる光ファイバ母材
の製造装置を模式的に示す断面図である。
【図4】クリアランスとファイバ偏心との関係を示すグ
ラフである。
【図5】本実施形態にかかる光ファイバ母材の製造方法
を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
11 クラッドパイプ 12 ガラスロッド 13 ヒータ 14 光ファイバ母材(プリフォーム) 15 クラッドパイプの内部 16 抜気部 17 蓋体 100 治具 101 第1治具 102 第2治具 103 第3治具 110 第1開口部 120 第2開口部 130 第3開口部 111 大型パイプ 111a ダミーパイプ 112 一次母材 150、160 ホースジョイント 180 シェルクランプ 181、182、183、184 シール材 190 保持部 200 把持部 300 タワーホルダー
フロントページの続き (72)発明者 金 正▲高▼ 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 長江 伸定 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 4G021 BA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドインチューブ法で用いられる大型
    パイプの上端に取り付けられる治具と、 前記治具を把持する把持部とを備え、 前記治具は、ロッドインチューブ法で用いられる一次母
    材が貫通する上部開口部および下部開口部を有する筒体
    からなり、 前記治具の側面には、前記上部開口部側に設けられた第
    1開口部と、前記第1開口部よりも前記下部開口部側に
    設けられた第2開口部とが設けられており、 前記治具の前記下部開口部が位置する端面は、前記大型
    パイプの上端と接触され、かつ、前記大型パイプと前記
    一次母材との間隙は、前記第1開口部からの粗排気と前
    記第2開口部からの主排気との差動排気によって減圧さ
    れる、光ファイバ母材の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記治具は、第1治具、第2治具および
    第3治具から構成されており、 前記第1治具、第2治具および第3治具は、それぞれ、
    前記一次母材が貫通する上部開口部および下部開口部を
    有する筒体からなり、 前記第1治具の前記下部開口部が位置する端面は、前記
    大型パイプの上端に接触され、 前記第2治具の前記下部開口部が位置する端面は、前記
    第1治具の前記上部開口部が位置する端面と接触し、か
    つ、前記第2治具の前記上部開口部が位置する端面は、
    前記第3治具の前記下部開口部が位置する端面と接触し
    ており、 前記第1開口部は、前記第3治具の側面に形成され、前
    記第2開口部は、前記第2治具の側面に形成されてい
    る、請求項1に記載の光ファイバ母材の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記第2治具の前記側面には、窒素ガス
    またはアルゴンガスもしくはヘリウムガスを導入するた
    めの第3開口部がさらに形成されている、請求項2に記
    載の光ファイバ母材の製造装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記第2治具および前記第3
    治具の間には、半割れ構造を有するリング状のシール材
    が挿入されている、請求項2または3に記載の光ファイ
    バ母材の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記大型パイプは、ダミーパイプが同心
    連結されたダミーパイプ付の大型パイプであり、 前記第1治具の前記下部開口部が位置する前記端面は、
    前記ダミーパイプの上端に接触される、請求項2から4
    の何れか一つに記載の光ファイバ母材の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記ダミーパイプの上端近傍の側面上に
    は、前記ダミーパイプ部の中央部分の側面に対してテー
    パ角30°〜60°のテーパ部を有する被保持部が設け
    られており、 前記第1治具には、前記被保持部を保持するための保持
    部が設けられている、請求項5に記載の光ファイバ母材
    の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記大型パイプの外径は約180mmで
    あり、前記大型パイプと前記一次母材との間隙は、約2
    mmまたはそれ以下である、請求項1から6の何れか一
    つに記載の光ファイバ母材の製造装置。
  8. 【請求項8】 ロッドインチューブ法で用いられる大型
    パイプにダミーパイプが連結されたダミーパイプ付の大
    型パイプと、ロッドインチューブ法で用いられる一次母
    材とを用意する第1工程と、 前記ダミーパイプ付きの大型パイプの長手方向を垂直に
    位置づける第2工程と、 前記一次母材が貫通する上部開口部および下部開口部を
    有する筒体からなる治具であって、当該治具の側面のう
    ち前記上部開口部側に設けられた第1開口部と、当該治
    具の側面のうち前記第1開口部よりも前記下部開口部側
    に設けられた第2開口部および第3開口部とが設けられ
    た治具を、当該治具の前記下部開口部が位置する端面と
    前記ダミーパイプ部の上端とが接触するように、前記ダ
    ミーパイプ上に取り付ける第3工程と、 前記治具内および前記ダミーパイプ付きの大型パイプ内
    に、前記一次母材を挿入する第4工程と、 前記第3開口部から窒素ガスまたはアルゴンガスもしく
    はヘリウムガスを導入することによって、前記大型パイ
    プと前記一次母材との間隙に存在する空気を前記窒素ガ
    スまたは前記アルゴンガスもしくは前記ヘリウムガスで
    置換する第5工程と、 前記第1開口部からの粗排気と前記第2開口部からの主
    排気とによって差動排気を行い、それによって前記大型
    パイプと前記一次母材との間隙を減圧する第6工程と、 前記第6工程を行いながら、前記大型パイプおよび前記
    一次母材のそれぞれを下方に移動して加熱炉内に入れ、
    それによって前記大型パイプと前記一次部材とを一体化
    させる第7工程とを包含する、光ファイバ母材の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第1工程においては、 前記ダミーパイプ付の大型パイプとして、前記ダミーパ
    イプの上端近傍の側面上に、前記ダミーパイプの中央部
    分の側面に対してテーパ角30°〜60°のテーパ部を
    有する被保持部が設けられたダミーパイプを含むダミー
    パイプ付の大型パイプを用意し、そして、前記一次母材
    として、ダミーロッドが連結されたダミーロッド付の一
    次母材を用意し、 前記第3工程は、 前記ダミーパイプの被保持部を保持するための保持部を
    有する第1治具と、前記第2開口部および前記第3開口
    部が側面に形成された第2治具と、前記第1開口部が側
    面に形成された第3治具であって、それぞれ、前記一次
    母材が貫通する上部開口部および下部開口部を有する筒
    体からなる第1治具、第2治具および第3治具を用意す
    る工程(a)と、 前記第1治具の前記下部開口部が位置する端面を前記ダ
    ミーパイプの上端に接触させるとともに、前記第1治具
    の前記保持部と前記ダミーパイプの被保持部とを係合さ
    せて前記ダミーパイプ付の大型パイプを保持する工程
    (b)と、 第1支柱に連結され且つ垂直方向に昇降可能な把持手段
    によって、前記第1治具を把持する工程(c)と、 前記第1治具の上端に前記第2治具の下端を接触させ
    て、前記第1治具の上端に前記第2治具を取り付ける工
    程(d)と、 前記第2治具の上端に前記第3治具の下端を接触させ
    て、前記第2治具の上端に前記第3治具を取り付ける工
    程(e)とを包含し、 前記第4工程は、第2支柱に連結され且つ垂直方向に昇
    降可能なロッド用チャックを用いて、前記一次母材の前
    記ダミーロッドの部分を把持し、次いで、当該ロッド用
    チャックを下方に移動することによって実行され、 前記第4工程を実行した後で、前記ダミーロッドが前記
    第2および第3治具内に位置している時に、少なくとも
    前記第2治具と前記第3治具との間の接触状態を解いて
    それぞれを互いに分離し、次いで、前記第2治具と前記
    第3治具との間に、半割れにすることができるリング状
    のシール材を挿入し、その後、前記リング状のシール材
    を介して、前記第2治具と前記第3治具との間を接触さ
    せる工程を実行する、請求項8に記載の光ファイバ母材
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記大型パイプの外径は約180mm
    であり、前記一次母材のc/c値(クラッド/コア値)
    は3.6以上であり、そして、前記第5工程における前
    記大型パイプと前記一次母材との間隙は約2mmまたは
    それ以下である、請求項8または9に記載の光ファイバ
    母材の製造方法。
JP2001043369A 2001-02-20 2001-02-20 光ファイバ母材の製造装置および光ファイバ母材の製造方法 Pending JP2002249331A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20230114382A1 (en) * 2020-02-28 2023-04-13 Kyocera Corporation Member for optical glass production apparatus

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US20230114382A1 (en) * 2020-02-28 2023-04-13 Kyocera Corporation Member for optical glass production apparatus

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