JP2002248654A - 射出装置 - Google Patents

射出装置

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JP2002248654A
JP2002248654A JP2001050361A JP2001050361A JP2002248654A JP 2002248654 A JP2002248654 A JP 2002248654A JP 2001050361 A JP2001050361 A JP 2001050361A JP 2001050361 A JP2001050361 A JP 2001050361A JP 2002248654 A JP2002248654 A JP 2002248654A
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resin
screw
auger
heating cylinder
molding material
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Tomohiro Hirano
智裕 平野
Yoshiyuki Imatomi
芳幸 今冨
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉が発生したり、樹脂が発熱したりするのを防
止することができ、計量を良好に行うことができるよう
にする。 【解決手段】加熱シリンダと、該加熱シリンダに成形材
料を供給するためのフィードスクリュー18と、該フィ
ードスクリュー18を作動させる駆動手段とを有する。
そして、前記フィードスクリュー18は、支持体、及び
該支持体内において回転自在に配設され、回転に伴って
成形材料を軸方向に搬送するオーガ33を備える。ま
た、該オーガ33の本体部分において、成形材料の搬送
方向における上流側から下流側にかけて径が小さくされ
る。オーガ33の本体部分において、成形材料の搬送方
向における上流側から下流側にかけて径が小さくされる
ので、前記オーガ33を回転させたときに、溝39内を
搬送される樹脂は、上流側から下流側にかけて密の状態
から疎の状態に変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内において加熱され溶融させられた成形材料として
の樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に
充填(てん)し、該キャビティ空間内において冷却して
固化させることによって成形品を得ることができるよう
になっている。
【0003】前記射出成形機は金型装置、型締装置及び
射出装置を有し、前記型締装置は、固定プラテン及び可
動プラテンを備え、型締用シリンダによって可動プラテ
ンを進退させることにより金型装置の型閉じ、型締め及
び型開きが行われる。
【0004】一方、前記射出装置は、樹脂を加熱して溶
融させる加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出
する射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリュ
ーが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そし
て、該スクリューを、後端に配設された駆動部によって
前進させることにより射出ノズルから樹脂が射出され、
前記駆動部によって回転させることにより樹脂の計量が
行われる。
【0005】ところで、前記加熱シリンダに樹脂を供給
するために樹脂投入部が形成され、該樹脂投入部は、ホ
ッパ、フィードスクリュー、案内部及びレベルゲージを
備え、該レベルゲージによって樹脂投入部における樹脂
のレベルが検出される。そして、射出及び計量が繰り返
されるのに伴って、樹脂投入部における樹脂のレベルが
一定になるように前記フィードスクリューのオーガが筐
(きょう)体内で回転させられ、前記ホッパ内の樹脂が
案内部を通って加熱シリンダに供給される。
【0006】また、前記スクリューは、フライト部、及
び該フライト部の前端に配設されたスクリューヘッドを
備える。そして、前記フライト部は、スクリューの本
体、すなわち、スクリュー本体の外周面に螺(ら)旋状
に形成されたフライトを備え、該フライトによって螺旋
状の溝が形成される。前記フライト部には、後方から前
方にかけて順に、ホッパから落下した樹脂が供給される
供給部、供給された樹脂を圧縮しながら溶融させる圧縮
部、及び溶融させられた樹脂を一定量ずつ計量する計量
部が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出装置においては、前記オーガが筐体内において
回転させられるようになっているので、筐体の内周面及
びオーガの外周面と樹脂との間の摩擦によって粉が発生
したり、樹脂が発熱したりしてしまう。その結果、計量
を良好に行うことができなくなってしまう。
【0008】本発明は、前記従来の射出装置の問題点を
解決して、粉が発生したり、樹脂が発熱したりするのを
防止することができ、計量を良好に行うことができる射
出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出装置においては、加熱シリンダと、該加熱シリンダに
成形材料を供給するためのフィードスクリューと、該フ
ィードスクリューを作動させる駆動手段とを有する。
【0010】そして、前記フィードスクリューは、支持
体、及び該支持体内において回転自在に配設され、回転
に伴って成形材料を軸方向に搬送するオーガを備える。
【0011】また、該オーガの本体部分において、成形
材料の搬送方向における上流側から下流側にかけて径が
小さくされる。
【0012】本発明の他の射出装置においては、加熱シ
リンダと、該加熱シリンダに成形材料を供給するための
フィードスクリューと、該フィードスクリューを作動さ
せる駆動手段とを有する。
【0013】そして、前記フィードスクリューは、支持
体、及び該支持体内において回転自在に配設され、回転
に伴って成形材料を軸方向に搬送するオーガを備える。
【0014】また、該オーガの本体部分において、成形
材料の搬送方向における上流側から下流側にかけてフラ
イトピッチが大きくされる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】図2は本発明の第1の実施の形態における
射出装置の断面図である。
【0017】図において、11はシリンダ部材としての
加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において回
転自在に、かつ、進退(図における左右方向に移動)自
在に配設された射出部材としてのスクリュー、13は前
記加熱シリンダ11の前端(図における左端)に形成さ
れた射出ノズル、14は該射出ノズル13に形成された
ノズル口、15は前記加熱シリンダ11の後端(図にお
ける右端)の近傍の所定の位置に形成された成形材料供
給口としての樹脂供給口、17は前記加熱シリンダ11
に成形材料としての図示されない樹脂を供給するための
成形材料投入部としての樹脂投入部、16は樹脂を収容
するホッパである。前記加熱シリンダ11の外周には、
面状のヒータh1〜h3が配設され、該ヒータh1〜h
3を通電することによって、前記樹脂を加熱し、溶融さ
せることができる。
【0018】前記スクリュー12は、フライト部21、
及び該フライト部21の前端に配設されたスクリューヘ
ッド27を備える。そして、前記フライト部21は、ス
クリュー本体の外周面に螺旋状に形成されたフライト2
3を備え、該フライト23によって螺旋状の溝24が形
成される。また、フライト部21には、後方(図におけ
る右方)から前方(図における左方)にかけて順に、樹
脂投入部17によって供給された樹脂が供給される供給
部P1、供給された樹脂を圧縮しながら溶融させる圧縮
部P2、及び溶融させられた樹脂を一定量ずつ計量する
計量部P3が形成される。前記溝24の底、すなわち、
スクリュー本体の外径は、供給部P1において比較的小
さくされ、圧縮部P2において後方から前方にかけて徐
々に大きくされ、計量部P3において比較的大きくされ
る。したがって、加熱シリンダ11の内周面とスクリュ
ー本体の外周面との間の間隙(げき)は、前記供給部P
1において比較的大きくされ、圧縮部P2において後方
から前方にかけて徐々に小さくされ、計量部P3におい
て比較的小さくされる。
【0019】ところで、樹脂投入部17は、ホッパ1
6、該ホッパ16の下端に隣接させて配設され、樹脂を
設定された量だけ供給する回転式のフィードスクリュー
18、該フィードスクリュー18の下端に隣接させて配
設され、フィードスクリュー18によって供給された樹
脂を案内する筒状の案内部19、及び該案内部19の下
端に隣接させて配設された負圧形成部20を備える。な
お、51は供給用の(第3の)駆動手段としての供給用
モータである。
【0020】計量工程時に、前記スクリュー12を正方
向に回転させると、ホッパ16内の樹脂がフィードスク
リュー18、案内部19、負圧形成部20及び樹脂供給
口15を介して供給部P1に供給され、溝24内を前進
(図における左方に移動)させられる。それに伴って、
スクリュー12が後退(図における右方に移動)させら
れ、樹脂がスクリューヘッド27の前方に蓄えられる。
なお、前記溝24内の樹脂は、前記供給部P1において
ペレット状の形状を有し、圧縮部P2において半溶融状
態になり、計量部P3において完全に溶融させられて液
状になる。
【0021】そして、前記スクリュー12の外周面及び
加熱シリンダ11の内周面の粗さが互いに等しいと、計
量工程時に、スクリュー12を回転させても、溝24内
の樹脂は、スクリュー12と一体的に回転させられてし
まい、前進しない。そこで、通常は、加熱シリンダ11
の内周面がスクリュー12の外周面より粗くされる。
【0022】射出工程時に、前記スクリュー12を前進
させると、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹
脂は、射出ノズル13から射出され、図示されない金型
装置内のキャビティ空間に充填される。このとき、スク
リューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂が逆流しない
ように、スクリューヘッド27の周囲に逆流防止装置3
6が配設され、該逆流防止装置36は、逆止リング37
及びシールリング38から成る。なお、前記計量工程時
にスクリュー12を回転させるために、第1の駆動手段
としての図示されない計量用モータが、前記射出工程時
にスクリュー12を前進させるために、第2の駆動手段
としての図示されない射出用モータが配設され、前記計
量用モータ、射出用モータ、図示されない伝動機構等に
よって駆動部が構成される。
【0023】次に、前記樹脂投入部17について説明す
る。
【0024】図1は本発明の第1の実施の形態における
樹脂投入部の要部を示す断面図、図図3は本発明の第1
の実施の形態における樹脂投入部の要部を示す左側面図
である。
【0025】図において、18はフィードスクリュー、
19は筒状の案内部である。前記フィードスクリュー1
8は、断面が四角形の形状を有する支持体としての筐体
41、及び該筐体41内において回転自在に配設された
オーガ33を備え、該オーガ33は、供給用モータ51
を駆動することによって回転させられ、回転に伴って連
続的に図示されない樹脂を軸方向に搬送する。前記筐体
41の上面には、ホッパ16(図2)と連通させられる
成形材料入口としての樹脂入口34が、前記筐体41の
下面には、前記案内部19と連通させられる成形材料出
口としての樹脂出口35が形成される。前記オーガ33
は、スクリュー部分42、及び該スクリュー部分42の
後端(図1における右端)に形成されたシャフト部43
から成り、該シャフト部43はスリーブ44に嵌(か
ん)入される。そして、該スリーブ44は、ベアリング
b1〜b3によって筐体41に対して支持される。ま
た、前記スクリュー部分42は、オーガ33の本体部分
の外周面に螺旋状に形成されたフライト45を備え、該
フライト45によって螺旋状の溝39が形成される。
【0026】ところで、前記本体部分の径は、樹脂の搬
送方向における上流側から下流側にかけて次第に小さく
され、前記溝39は、樹脂の搬送方向における上流側か
ら下流側にかけて次第に深くされる。したがって、前記
オーガ33を筐体41内において回転させたときに、溝
39内を搬送される樹脂は、上流側から下流側にかけて
密の状態から疎の状態に変化する。その結果、筐体41
の内周面及びオーガ33の外周面と樹脂との間の摩擦に
よって粉が発生したり、樹脂が発熱したりするのを防止
することができるので、計量を良好に行うことができ
る。
【0027】そして、前記筐体41の一端に隣接させて
供給用モータ51が取り付けられ、該供給用モータ51
の出力軸52は、前記スリーブ44内に嵌入され、シャ
フト部43に固定される。したがって、前記供給用モー
タ51を駆動することによって、前記スクリュー部分4
2を回転させ、樹脂を設定された量ずつ案内部19に供
給することができる。なお、該案内部19には、成形材
料検出手段としてのレベルセンサ55が配設される。そ
して、前記供給用モータ51及びフィードスクリュー1
8によって成形材料供給手段が構成される。
【0028】また、負圧形成部20は、内管56、及び
該内管56より径方向外方に、所定の距離を置いて配設
された外管57から成り、該外管57の下端にフランジ
58が取り付けられ、前記樹脂投入部17はフランジ5
8を介して加熱シリンダ11に固定される。そして、前
記内管56内には、加熱シリンダ11と連通させられる
樹脂通路31が形成される。前記加熱シリンダ11及び
樹脂通路31内は、フィードスクリュー18によって気
密にされる。また、内管56と外管57との間に環状室
61が形成され、前記加熱シリンダ11及び樹脂通路3
1内は、内管56の下端において環状室61と連通させ
られる。そして、前記外管57の所定の箇所に吸引口6
2が形成され、該吸引口62に吸引パイプ64を介して
フィルタ装置65が接続される。
【0029】該フィルタ装置65は、多孔の内管66、
及び該内管66より径方向外方に、所定の距離を置いて
配設された外管67から成り、前記内管66と外管67
との間にフィルタ68が配設される。また、前記外管6
7の所定の箇所には、吸引口69が形成され、該吸引口
69に図示されない開閉弁及び図示されない吸引パイプ
を介して負圧発生手段としての図示されない真空ポンプ
が接続される。
【0030】続いて、前記構成の射出装置の動作につい
て説明する。
【0031】図4は本発明の第1の実施の形態における
射出装置の制御装置を示す図、図5は本発明の第1の実
施の形態における射出装置の可塑特性を示す図である。
図5において、横軸にスクリュー12(図2)の回転速
度、すなわち、スクリュー回転速度Nを、縦軸にスクリ
ュー12の後退速度、すなわち、スクリュー後退速度V
rを採ってある。
【0032】図4において、75は制御部、51は供給
用モータ、76は計量用モータ、77は射出用モータ、
78は真空ポンプ、81はスクリュー12(図2)の位
置、すなわち、スクリュー位置を検出するスクリュー位
置検出手段としてのスクリュー位置センサ、82は計量
用モータ76の回転速度を検出する計量用速度センサ、
83は射出用モータ77の回転速度を検出する射出用速
度センサ、84は供給用モータ51の回転速度を検出す
る供給用速度センサである。
【0033】まず、制御部75の図示されない負圧発生
処理手段が真空ポンプ78を駆動すると、加熱シリンダ
11及び樹脂通路31内の空気が吸引され、加熱シリン
ダ11及び樹脂通路31内に負圧が発生させられる。次
に、前記制御部75の図示されない計量制御手段は、計
量工程を開始し、計量開始信号を発生させて計量用モー
タ76に送り、計量用モータ76を駆動することによっ
てスクリュー12を回転させる。また、前記計量制御手
段は、前記計量開始信号を供給用モータ51に送り、供
給用モータ51を駆動することによってオーガ33(図
1)を回転させる。それに伴って、ホッパ16内の樹脂
が樹脂入口34を介してフィードスクリュー18に供給
され、オーガ33によって軸方向に搬送された後、樹脂
出口35を介して樹脂通路31内に供給され、更に樹脂
供給口15を介して供給部P1に供給される。供給部P
1に供給された樹脂は、スクリュー12の回転に伴って
溝24内を前進し、圧縮部P2において半溶融状態にな
り、計量部P3において完全に溶融させられて液状にな
り、スクリューヘッド27より前方に溜(た)められ
る。
【0034】この間、前記真空ポンプ78は駆動し続け
られ、加熱シリンダ11及び樹脂通路31内に負圧が発
生させられているので、加熱シリンダ11内に進入した
空気、計量が行われるのに伴って発生させられたガス等
が排出され、樹脂焼けが発生するのを防止することがで
きる。
【0035】続いて、前記スクリュー位置センサ81か
らの信号に基づいて、スクリュー12が所定の計量終了
位置に到達したことが分かると、前記計量制御手段は、
計量工程を完了し、計量終了信号を発生させて計量用モ
ータ76に送り、計量用モータ76の駆動を停止させる
ことによってスクリュー12の回転を停止させる。ま
た、前記計量制御手段は、前記計量終了信号を供給用モ
ータ51に送り、供給用モータ51の駆動を停止させる
ことによってオーガ33の回転を停止させる。
【0036】次に、制御部75の図示されない射出制御
手段は、射出工程を開始し、射出開始信号を発生させて
射出用モータ77に送り、射出用モータ77を駆動する
ことによってスクリュー12を前進させる。これに伴っ
て、スクリューヘッド27の前方に溜められていた樹脂
は射出ノズル13から射出される。
【0037】ところで、前記計量工程において、前記樹
脂投入部17によって供給部P1に供給される樹脂の量
と、前記溝24内を移動させられ、スクリューヘッド2
7の前方に溜められる樹脂の量とが等しくされるので、
前記供給部P1においては、樹脂の状態が疎にされ、溝
24に樹脂が100〔%〕満たされることはない。
【0038】一方、前記圧縮部P2及び計量部P3にお
いては、樹脂の状態が密にされ、溝24に樹脂が100
〔%〕満たされる。そして、溝24に樹脂が100
〔%〕満たされる部分の最後端位置がほぼ圧縮部P2と
供給部P1との境に置かれる。
【0039】そのために、前記制御部75の図示されな
い供給量調整制御手段は、計量用モータ76の回転速度
に基づいてスクリュー回転速度Nを算出するとともに、
前記スクリュー位置センサ81によって検出されたスク
リュー位置に基づいてスクリュー後退速度Vrを算出
し、前記スクリュー回転速度N及びスクリュー後退速度
Vrのうちの一方に対応させてオーガ33の回転速度を
調整し、樹脂投入部17による樹脂の供給量を調整する
ようにしている。
【0040】本実施の形態においては、前記スクリュー
回転速度N及びスクリュー後退速度Vrによって表され
る可塑化能力が、射出装置の型式、寸法、規格等によっ
て決まるが、可塑化能力標準ラインLsより低い側、す
なわち、図5に示されるハッチング部分に収まるよう
に、前記供給用モータ51の回転速度を調整する。例え
ば、可塑化能力標準ラインLsにおいて、スクリュー回
転速度Nが値nであるときのスクリュー後退速度Vrが
値vである場合、スクリュー回転速度Nを値nで固定し
たとき、シャフト43の回転速度を調整することによっ
て、スクリュー後退速度Vrは、 Vr<v にされる。
【0041】また、スクリュー後退速度Vrを値vで固
定したとき、供給用モータ51の回転速度を調整するこ
とによって、スクリュー回転速度Nは、 N>n にされる。すなわち、可塑化能力が可塑化能力標準ライ
ンLsより低い、低速度側及び高回転側の領域で計量が
行われる。
【0042】このように設定することによって、計量工
程中だけ、しかも、計量に必要な量だけ樹脂が供給部P
1に供給されるので、前記樹脂通路31内に樹脂が溜め
られず、レベルセンサ55によって所定の時間以上樹脂
が検出されることはない。なお、レベルセンサ55によ
って所定の時間以上樹脂が検出された場合、前記供給用
モータ51は一定の時間だけ停止させられるとともに、
図示されない警報装置が鳴動させられる。
【0043】本実施の形態においては、計量用モータ7
6の回転速度に基づいてスクリュー回転速度Nが算出さ
れ、スクリュー位置に基づいてスクリュー後退速度Vr
が算出されるようになっているが、スクリュー回転速度
N及びスクリュー後退速度Vrを所定のセンサによって
直接検出することもできる。また、本実施の形態におい
ては、計量用モータ76の回転速度に基づいてスクリュ
ー回転速度Nが算出されるようになっているが、計量用
モータ76とスクリュー12との間にギヤ等が配設され
ていない場合、計量用モータ76の回転速度とスクリュ
ー回転速度Nとは等しいので、計量用モータ76の回転
速度をスクリュー回転速度Nとして算出することもでき
る。
【0044】このように、前記供給部P1においては、
樹脂の状態が疎にされるので、計量工程において加熱シ
リンダ11の内周面と樹脂との間の摩擦抵抗を小さくす
ることができる。その結果、スクリュー12を回転させ
るために必要なトルクが小さくなるので、駆動部をその
分小型化することができる。
【0045】また、計量工程において加熱シリンダ11
の内周面と樹脂との間の摩擦抵抗を小さくすることがで
きるので、樹脂に剪(せん)断発熱が発生するのを防止
することができる。したがって、加熱シリンダ11のヒ
ータh1〜h3による加熱量の制御を容易に行うことが
できる。
【0046】そして、加熱シリンダ11内に負圧が形成
されるので、前記樹脂の状態が疎にされても、樹脂と空
気とが接触することがなくなる。したがって、樹脂が空
気によって酸化するのを防止することができる。
【0047】さらに、供給部P1の機能は、主として樹
脂投入部17を介して供給された樹脂を圧縮部P2に送
るだけであるので、供給部P1を短くしたり、フライト
部21に圧縮部P2及び計量部P3だけを形成したりす
ることもできる。したがって、射出装置を小型化するこ
とができる。
【0048】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。
【0049】図6は本発明の第2の実施の形態における
樹脂投入部の要部を示す断面図である。
【0050】この場合、前記オーガ33の本体部分にお
いて、フライト45のピッチ、すなわち、フライトピッ
チは、成形材料としての図示されない樹脂の搬送方向に
おける上流側から下流側にかけて大きくされる。したが
って、前記オーガ33を支持体としての筐体41内にお
いて回転させたときに、溝39内を搬送される樹脂は、
上流側から下流側にかけて密の状態から疎の状態に変化
する。その結果、筐体41の内周面及びオーガ33の外
周面と樹脂との間の摩擦によって粉が発生したり、樹脂
が発熱したりするのを防止することができるので、計量
を良好に行うことができる。
【0051】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出装置においては、加熱シリンダと、該加熱シ
リンダに成形材料を供給するためのフィードスクリュー
と、該フィードスクリューを作動させる駆動手段とを有
する。
【0053】そして、前記フィードスクリューは、支持
体、及び該支持体内において回転自在に配設され、回転
に伴って成形材料を軸方向に搬送するオーガを備える。
【0054】また、該オーガの本体部分において、成形
材料の搬送方向における上流側から下流側にかけて径が
小さくされる。
【0055】この場合、オーガの本体部分において、成
形材料の搬送方向における上流側から下流側にかけて径
が小さくされるので、前記オーガを回転させたときに、
溝内を搬送される樹脂は、上流側から下流側にかけて密
の状態から疎の状態に変化する。
【0056】その結果、支持体の内周面及びオーガの外
周面と樹脂との間の摩擦によって粉が発生したり、樹脂
が発熱したりするのを防止することができるので、計量
を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における樹脂投入部
の要部を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における射出装置の
断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における樹脂投入部
の要部を示す左側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における射出装置の
制御装置を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における射出装置の
可塑特性を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における樹脂投入部
の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ 18 フィードスクリュー 33 オーガ 41 筐体 51 供給用モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)加熱シリンダと、(b)該加熱シ
    リンダに成形材料を供給するためのフィードスクリュー
    と、(c)該フィードスクリューを作動させる駆動手段
    とを有するとともに、(d)前記フィードスクリュー
    は、支持体、及び該支持体内において回転自在に配設さ
    れ、回転に伴って成形材料を軸方向に搬送するオーガを
    備え、(e)該オーガの本体部分において、成形材料の
    搬送方向における上流側から下流側にかけて径が小さく
    されることを特徴とする射出装置。
  2. 【請求項2】 (a)加熱シリンダと、(b)該加熱シ
    リンダに成形材料を供給するためのフィードスクリュー
    と、(c)該フィードスクリューを作動させる駆動手段
    とを有するとともに、(d)前記フィードスクリュー
    は、支持体、及び該支持体内において回転自在に配設さ
    れ、回転に伴って成形材料を軸方向に搬送するオーガを
    備え、(e)該オーガの本体部分において、成形材料の
    搬送方向における上流側から下流側にかけてフライトピ
    ッチが大きくされることを特徴とする射出装置。
JP2001050361A 2001-02-26 2001-02-26 射出装置 Pending JP2002248654A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012040685A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Fanuc Ltd 射出成形機の材料供給装置のスクリュ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102371652A (zh) * 2010-08-12 2012-03-14 发那科株式会社 用于射出成形机的成形材料供给装置的成形材料供给螺杆
CN102371652B (zh) * 2010-08-12 2013-12-11 发那科株式会社 用于射出成型机的成型材料供给装置的成型材料供给螺杆

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