JP2002247040A - ネットワーク端末装置のユーザ識別システム - Google Patents

ネットワーク端末装置のユーザ識別システム

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JP2002247040A
JP2002247040A JP2001041033A JP2001041033A JP2002247040A JP 2002247040 A JP2002247040 A JP 2002247040A JP 2001041033 A JP2001041033 A JP 2001041033A JP 2001041033 A JP2001041033 A JP 2001041033A JP 2002247040 A JP2002247040 A JP 2002247040A
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JP2001041033A
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Makoto Kusakari
真 草刈
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク端末装置に対するユーザ識別の
操作性を向上させ、またネットワーク端末装置にユーザ
識別機能を持たせる場合のコストを低減する。 【解決手段】 特定のユーザのユーザ識別情報を記憶
し、そのユーザ識別情報を読み出してネットワーク端末
装置であるプリンタ1に向けて送信する携帯無線端末装
置3を用い、ネットワーク端末装置であるプリンタ1
に、そのユーザ識別情報を受信し、受信したユーザ識別
情報が予め記憶されている使用を許可し得るユーザ識別
情報と一致した場合に、携帯無線端末装置3を持ってい
るユーザ2を使用を許可し得るユーザであると識別する
機能を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、LAN(ローカ
ルエリアネットワーク)やイントラネット等のネットワ
ークによって接続される、コンピュータや、プリンタ,
ファクシミリ装置,スキャナ、又はそれらの機能を備え
たデジタル複合機等の電子装置(ネットワーク端末装置
という)において、それを使用するユーザを識別するた
めのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、機密性の高い情報を扱う電子
装置において、それを使用するユーザを識別し、特定の
ユーザ以外は機密性の高い情報に接触できないようにす
る手段を設けることが行われている。特に、複数のコン
ピュータによって共有される、ネットワークによって接
続されたネットワーク端末装置において機密性の高い情
報を取り扱う場合には、取扱者が適格であるかどうか確
認することは重要である。
【0003】このようなネットワーク端末装置のユーザ
識別システムとしては、例えば特開平7−276744
号公報には、ホストコンピュータから入力される親展情
報とユーザが入力する親展情報とを照合し、その照合結
果に基づいて親展印刷されるプリントデータの転送を制
御する印刷システムが開示されている。また、特開平1
1−249848号公報には、文書毎にプリントを許可
するユーザのIDを指定し、そのID及び対応するパス
ワードが入力された場合のみ文書のプリントアウトを行
う印刷システムが開示され、特開2000−10442
号公報には、親展印刷が指定されている場合には、印刷
中はドアをロックし、用紙ジャム等の異常が発生した場
合でも、ユーザが入力するIDとパスワードによって正
当な取扱者であると認定されるまではドアのロックを解
除しない印刷システムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のネットワーク端末装置のユーザ識別システム
においては、ネットワーク端末装置に備えた入力手段を
手動操作してIDやパスワードを入力する必要がある。
このような入力操作は煩雑である上、入力ミスの可能性
もあるため、装置の操作性が著しく低下するという問題
があった。また、ユーザがパスワード等を忘れてしまっ
た場合には、装置の使用が不可能になってしまうという
問題もあった。また、入力手段の必要がない装置であっ
ても、ユーザ識別のために入力手段を設けなくてはなら
ず、このような場合にはコストアップにつながるという
問題もあった。
【0005】このような問題を解決する装置としては、
特開平9−261486号公報に、ユーザがPCMCI
Aカードを接続すると、そのカードに記録された情報を
装置に格納している情報と比較してユーザを認識し、周
辺機器から入力された情報の格納場所をそのユーザ固有
の場所に指定するようにした情報処理装置が開示されて
いる。しかし、このような装置においても、ユーザは使
用する度にカードを装置に接続しなければならず、操作
性の改善は十分ではなかった。この発明は、上記の問題
を解決し、ネットワーク端末装置に対するユーザ識別を
簡単に行えるようにして操作性を向上させ、またネット
ワーク端末装置にユーザ識別機能を持たせる場合のコス
トを低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、ユーザ識別情報によってユーザを識別
するネットワーク端末装置のユーザ識別システムを、特
定のユーザのユーザ識別情報を記憶するユーザ識別情報
記憶手段と、該手段に記憶されているユーザ識別情報を
読み出して上記ネットワーク端末装置に向けて送信する
ユーザ識別情報送信手段とを設けた携帯無線端末装置
と、使用を許可するユーザのユーザ識別情報を記憶する
許可ユーザ識別情報記憶手段と、上記ユーザ識別情報送
信手段によって送信されるユーザ識別情報を受信するユ
ーザ識別情報受信手段と、該手段によって受信したユー
ザ識別情報を、上記許可ユーザ識別情報記憶手段に記憶
されているユーザ識別情報と比較する識別手段を設けた
ネットワーク端末装置とによって構成し、上記識別手段
は、上記ユーザ識別情報受信手段が受信したユーザ識別
情報が上記許可ユーザ識別情報記憶手段に記憶されてい
るユーザ識別情報と一致した場合に、上記ネットワーク
端末装置の使用を許可し得るユーザであると識別するよ
うにしたことを特徴とする。
【0007】このようなネットワーク端末装置のユーザ
識別システムにおいて、上記ネットワーク端末装置が、
無線通信によるネットワークを構成するための無線通信
手段を備えており、上記携帯無線端末装置から送信され
るユーザ識別情報の受信もその無線通信手段によって行
うようにするとよい。さらに、上記ネットワーク端末装
置と上記携帯無線端末装置とが通信を開始する距離を上
記携帯無線端末装置の送信出力によって設定するように
するとよい。あるいは、上記ネットワーク端末装置と上
記携帯無線端末装置とが通信を開始するタイミングを上
記携帯無線端末装置のアンテナの指向性によって設定す
るようにしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面を参照して説明する。 〔第1の実施形態:図1乃至図5〕図1乃至図5を用い
てこの発明のネットワーク端末装置のユーザ識別システ
ムの第1の実施形態について説明する。図1はそのユー
ザ識別システムの概略について説明するための説明図、
図2はそのユーザ識別システムにおけるネットワーク端
末装置の構成を示すブロック図、図3は同じく携帯無線
端末装置の構成を示すブロック図、図4は同じくネット
ワーク端末装置と携帯無線端末装置との間の通信シーケ
ンスを示す図、図5はその携帯無線端末装置が送信する
オープン要求信号の例を示す図である。
【0009】この第1の実施形態においては図1に示す
ように、ネットワーク端末装置として、ホストコンピュ
ータ4にハブ(HUB)5を介してLANによって接続
された画像形成装置であるプリンタ1を用いる例につい
て説明する。このプリンタ1と、ホストコンピュータ4
及びプリンタ1のユーザであるユーザ2が携帯する携帯
無線端末装置3とによって、この実施形態のネットワー
ク端末装置のユーザ識別システムを構成する。
【0010】プリンタ1は、図2に示すように、コント
ローラ部10と無線通信モジュール20とを備えてい
る。コントローラ部10はCPU11,フラッシュRO
M12,RAM13,LANコントローラ14,エンジ
ンI/F(インタフェース)15,外部I/F16,1
7を備えている。
【0011】CPU11は、このプリンタ全体の制御を
司る主制御部であり、RAM13をワークメモリとして
用い、フラッシュROM12に格納された各種の制御プ
ログラムを実行して、ホストコンピュータ4から受信す
る制御コードや画像データの処理を行う。そして、後述
するユーザ識別情報受信手段によって受信したユーザの
識別情報を、許可ユーザ識別情報記憶手段に記憶されて
いるユーザ識別情報と比較する識別手段としても機能す
る。フラッシュROM12は各種の制御プログラムやパ
ラメータ等、頻繁に変更する必要のないデータを記憶す
るための記憶手段である。ただし、制御プログラム等の
アップデートが可能なように、書き換え可能なフラッシ
ュROMを用いている。
【0012】RAM13は、CPU11のワークメモリ
や、プリントすべき画像の画像データを展開する画像メ
モリ、そして、ホストコンピュータ4から受信したデー
タを一時格納する受信バッファとしても用いられる記憶
手段である。さらに、このプリンタ1の使用を許可する
ユーザのユーザ識別情報を記憶する許可ユーザ識別情報
記憶手段でもある。ここで、「使用」とは、装置の動作
一切としてもよいが、この実施形態においては、受信し
た画像データの印刷出力を指すものとする。LANコン
トローラ14は、LANによる情報の入出力を制御する
コントローラであり、この実施形態においては、ホスト
コンピュータ4との間の情報の入出力を制御する。
【0013】エンジンI/F15は、図示しない画像形
成部や給紙部等のエンジンとの情報の授受を行うための
インタフェースであり、CPU11はここを経由して制
御コードや画像データをエンジンに転送してこれを駆動
し、画像形成を行わせる。外部I/F16,17は、オ
プション等の外部装置と接続し、その外部装置と情報の
授受を行うためのインタフェースである。この実施形態
においては、外部I/F16には無線通信モジュール2
0が接続され、外部I/F17には何も接続されていな
い。
【0014】無線通信モジュール20は、アンテナ2
1,高周波送受信回路22,変復調回路23,ベースバ
ンドコントローラ24を備えており、携帯無線端末装置
3からの無線信号を受信するためのモジュールであり、
ユーザ識別情報受信手段である。アンテナ21に入感し
た無線信号は、高周波送受信回路22で受信し、電気信
号に変換する。そしてその信号を変復調回路23で復調
した後ベースバンドコントローラ24で処理し、CPU
11に理解可能なデータ信号に変換してから、外部I/
F16を経由してCPU11に転送する。逆に送信を行
う場合には、これと逆の手順によって高周波変調信号を
生成してアンテナ21から送信する。
【0015】一方、携帯無線端末装置3はフラッシュR
OM31,コントローラ32,ベースバンドコントロー
ラ33,変復調回路34,高周波送受信回路35,アン
テナ36を備えている。フラッシュROM31は、特定
のユーザのユーザ識別情報を記憶するユーザ識別情報記
憶手段である。ユーザの識別情報が変更になった場合に
は書き換えができるよう、書き換え可能な記憶手段を用
いている。コントローラ32は、この携帯無線端末装置
3全体を制御する制御部である。そして、送信すべきデ
ータをベースバンドコントローラ33によって処理して
変調可能な信号に変換させ、変復調回路34で高周波信
号に変調させて高周波送受信回路35によって無線信号
としてアンテナ36から送信させる。これらの構成がユ
ーザ識別情報送信手段である。
【0016】この携帯無線端末装置は、通常は例えば後
述するオープン要求信号のような所定の信号を、継続的
又は断続的に送信している。ただし、断続的に行う場合
でも、この携帯無線端末装置3を携帯するユーザ2がプ
リンタ1に近づいた場合に直ちに信号を送信できるよ
う、十分な頻度で行うことが望ましい。また、信号を受
信する場合には、上述とは逆の処理によって、アンテナ
36で受信した信号をデータに変換してコントローラ3
2に入力する。
【0017】ここで、このようなユーザ識別システムに
おいて、図1に示したユーザ2がホストコンピュータ4
からプリンタ1による文書の印刷出力を指示した場合の
動作例について説明する。ただし、この文書は機密性が
高く、ユーザ2のみがこれを見るに適格であるとする。
ユーザ2がホストコンピュータ4からプリンタ1に文書
の印刷出力を指示すると、印刷すべき文書のデータがプ
リンタ1に転送され、LANコントローラ14を介して
RAM13に蓄積される。このとき、ホストコンピュー
タ1は文書のデータに、出力を指示したユーザ2のユー
ザ識別情報を、プリンタの使用(この場合は文書の印刷
出力)を許可するユーザのユーザ識別情報として添付し
てプリンタ1に転送する。
【0018】印刷すべき文書のデータがRAM13に蓄
積されると、CPU11は添付されたユーザ識別情報を
認識し、このユーザが識別手段によって識別されるまで
は文書の印刷出力を行わない。そして、外部I/F16
に接続された無線通信モジュール20からユーザ識別情
報が入力されるのを待つ。一方、ユーザ2は携帯無線端
末装置3を携帯しているが、LANによって接続された
プリンタ1はホストコンピュータ4から離れたところに
あるため、印刷出力を指示した時点では、携帯無線端末
装置3が送信する無線信号はプリンタ1の無線通信モジ
ュール20には届かない。このため、ユーザ2が離れた
所にいる間にプリンタ1から文書が印刷出力され、他人
の目に触れることを防止できる。
【0019】そして、ユーザ2が文書を取るためにプリ
ンタ1の近くへ移動し、携帯無線端末装置3と無線通信
モジュール20とが通信可能な範囲内に入ると、携帯無
線端末装置3が送信する無線信号を無線通信モジュール
20のアンテナ21が入感し、それを前述のようにデー
タ信号に変換してCPU11に転送する。そして、CP
U11が意味を解釈してプリンタ1と携帯無線端末装置
3との間で所定の通信シーケンスを踏むことで、携帯無
線端末装置3から送信されるユーザ2のユーザ識別情報
を受信することができる。この通信シーケンスについて
は後述する。
【0020】その後、CPU11は受信したユーザ識別
情報を、文書のデータに添付され、許可ユーザ識別情報
記憶手段であるRAM13に記憶されたユーザ識別情報
と比較する。これらが一致すれば、近くにいるユーザ2
はプリンタの使用を許可し得るユーザであると識別し、
RAM13に蓄積した文書データの印刷出力を行う。も
し一致しなければ、近くにいるユーザはプリンタの使用
を許可し得るユーザではないと識別し、文書データの印
刷出力は行わず、さらにユーザ識別情報が入力されるの
を待つ。
【0021】次に、上述した通信シーケンスについて説
明する。これは、例えば図4に示すたようにして行うこ
とができる。まず、携帯無線端末装置3がオープン要求
信号を送信する。この実施形態においては、上述のよう
に、携帯無線端末装置3は継続的又は断続的にこの信号
を送信している。プリンタ1がこれを受信すると、オー
プン応答信号を返す。
【0022】そして携帯無線端末装置3は、このオープ
ン応答信号を受信すると、開始信号で始まり終了信号で
終わる固有情報の送信を行う。この固有情報は、フラッ
シュROM31に記憶しているユーザ識別情報である。
コントローラ32がこのユーザ識別情報を読み出して送
信を行わせる。プリンタ1は終了信号を認識すると、デ
ータ応答信号を返す。携帯無線端末装置3はこれを受け
るとクローズ要求信号を送信し、プリンタ1はこれに対
してクローズ応答信号を返す。携帯無線端末装置がこの
クローズ応答信号を認識すると、一連の通信シーケンス
は終了する。
【0023】ここで、携帯無線端末装置3が開始信号を
送信してからプリンタ1が応答信号を返すまでの通信シ
ーケンスは複数回繰り返してもよい。また、オープン要
求信号は図5に示すようにオープン要求コード51とI
Dコード52とからなる。ここでIDコード52は、携
帯無線端末装置3のフラッシュROM31に記憶されて
いるIDコードであり、ユーザに固有のものであって
も、グループに共通のものであってもよい。
【0024】プリンタ1を、IDコード52が予め登録
されているものでなければオープン応答信号を返さない
ようにすれば、プリンタ1が不要な信号に対して応答す
る必要がなくなるばかりでなく、携帯無線端末装置3に
不用意にユーザ識別情報を送信させることもなくなるの
で望ましい。この登録は、上述のように出力すべき文書
のデータに添付して行うようにしてもよいし、予めフラ
ッシュROM12のような不揮発性記憶手段に記憶させ
ておくようにしてもよい。
【0025】以上のようなユーザ識別システムによれ
ば、ユーザは識別のためのユーザ識別情報を記憶する必
要はなく、またその入力や操作も行うことなく、ユーザ
がネットワーク端末装置に接近するだけで端末装置が自
動的に識別を行うことができるので、ネットワーク端末
装置の操作性を改善することができる。また、操作パネ
ルやカードリーダ等の入力装置を持たないネットワーク
端末装置にも適用可能なユーザ識別システムを構成する
ことができる。なお、ここでは使用を許可するユーザの
ユーザ識別情報を文書のデータに添付してプリンタに転
送する例について説明したが、予めプリンタにユーザ識
別情報を登録しておくようにしてもよい。この場合に
は、フラッシュROM12を許可ユーザ識別情報記憶手
段として用いてもよい。
【0026】また、許可ユーザ識別情報記憶手段に記憶
しておくユーザ識別情報は1人のものであっても、複数
のユーザあるいはグループのものであっても構わない。
複数のユーザ識別情報を記憶しておく場合には、携帯無
線端末装置3から受信したユーザ識別情報が、記憶して
あるもののうちのいずれかと一致すれば、使用を許可し
得るユーザであると識別するものとする。
【0027】〔第2の実施形態:図6〕次に、この発明
のネットワーク端末装置のユーザ識別システムの第2の
実施形態について、図6を用いて説明する。図6はその
ユーザ識別システムにおけるネットワーク端末装置の構
成を示したブロック図である。図6において、図2に示
したネットワーク端末装置と対応する部分には同一の符
号を付し、その説明は省略するか簡単にする。
【0028】この第2の実施形態のユーザ識別システム
は、第1の実施形態で説明したユーザ識別システムと、
ネットワーク端末装置であるプリンタの構成が異なるの
みであるので、それ以外の説明は省略する。この実施形
態におけるプリンタ1′はコントローラ部10′に、無
線通信によるネットワークである無線LANを構成する
ための無線通信手段である無線LANI/F18を設
け、LANコントローラ14及び無線通信モジュール2
0は設けていない点が、第1の実施形態におけるプリン
タ1と異なる。
【0029】無線LANI/F18は、アンテナ21′
を備えた高周波送受信回路22′,復変調回路23′,
ベースバンドコントローラ24′を備えている。プリン
タ1′がLANによる情報の入出力を行う場合にはこの
無線LANI/F18によって行う。例えば、データの
入力を受ける場合には、アンテナ21′に入感した無線
信号を高周波送受信回路22′で受信し、復変調回路2
3′でその信号を復調し、ベースバンドコントローラ2
4′によってCPU11に理解可能な信号に変換してか
らCPU11に転送する。
【0030】そして、プリンタ1′が携帯無線端末装置
3と通信を行う場合にも、この無線LANI/F18に
よって行う。この時の通信シーケンスとしては、第1の
実施形態で図4及び図5を用いて説明したような独自の
シーケンスを用いてもよいし、IEEE(インスティテ
ュート・オブ・エレクトリカル・アンド・エレクトロニ
ック・エンジニアズ:Institute of Electrical and El
ectronic Engineers)802.11国際規格による加入
と認証のと続きを踏んだ上で、例えばTCP/TPのよ
うな一般的なプロトコルを用いて通信シーケンスを構成
してもよい。このようなユーザ識別システムによれば、
ネットワーク端末装置にユーザ識別専用の無線通信手段
を新たに設ける必要がないため、部品点数やコストを削
減することができる。
【0031】〔実施形態の変形例:図7〕以上説明した
第1及び第2の実施形態のユーザ識別システムにおい
て、携帯無線端末装置3の送信出力の設定によって、携
帯無線端末装置3とプリンタ1とが通信を開始する距離
を設定するようにするとよい。例えば、携帯無線端末装
置3の送信出力を、距離3mでの電界強度が500μv
/mとなるようにすることで、通信可能距離すなわち通
信開始距離を数mとすることができる。また、送信出力
をこれより大きくすれば通信開始距離を長く、小さくす
れば短くすることができる。
【0032】この場合、携帯無線端末装置3を携帯する
ユーザ2がプリンタ1から予め定めた距離以内に近づい
た場合のみ上述した通信シーケンスとユーザ識別が自動
的に実行され印刷出力が開始される。従って、携帯無線
端末装置とプリンタ1との間の通信可能距離を短く設定
すれば、ユーザが遠くにいるにもかかわらず誤って機密
文書の出力が行われることがなくなり、ユーザ識別シス
テムをより効果的に運用することができる。
【0033】あるいは、携帯無線端末装置3のアンテナ
36の指向性によって、携帯無線端末装置3とプリンタ
1とが通信を開始するタイミングを設定するようにして
もよい。この場合のユーザ識別システムの動作につい
て、図7を用いて説明する。図7は、この発明のネット
ワーク端末のユーザ識別システムにおいて、携帯無線端
末装置に備えるアンテナに指向性がある場合の動作につ
いて説明するための図である。
【0034】例えば、アンテナ36に螺旋軸方向に指向
性を持つように設定したヘリカルアンテナを用いた場合
には、携帯無線端末装置3の通信可能距離は図7(b)
に示すように最大感度方向71ならば長く、それ以外の
方向であれば短くなる。従って、このような場合には、
図7(a)に示すように携帯無線端末装置3のアンテナ
36をプリンタ1に正対させた場合に初めて通信が可能
となり、それ以外の方向を向いている場合には通信を行
わないようにすることができる。このようにすれば、ユ
ーザが近くにいてもプリンタ1に注目していない場合に
は、プリンタ1は機密文書を出力しないで待機するた
め、誤って機密文書の出力が行われることがなくなり、
ユーザ識別システムをより効果的に運用することができ
る。
【0035】なお、ここまでに説明した各実施形態にお
いては、ネットワーク端末装置としてLANによって接
続されたプリンタを用い、その使用としては機密文書の
印刷出力を行う例について説明したが、この発明の適用
対象はこの例に限られないことは言うまでもない。例え
ば、ネットワークに接続されたコンピュータ端末,ファ
クシミリ,スキャナ,デジタル複合機等の電子装置であ
るネットワーク端末装置に適用し、操作や情報の表示、
受信データの出力、読取データの転送等の動作を許可す
るユーザの識別に用いることもできる。
【0036】また、ネットワークとしてLANを用いる
例について説明したが、それ以外の例えばイントラネッ
トのようなネットワークに接続されるネットワーク端末
装置にこの発明を適用してもよい。さらに、ユーザ識別
情報を送受信する無線通信としては電波による通信を行
う例について説明したが、これ以外の手段によって無線
通信を行うようにしてもよい。例えば、赤外線による光
通信を用いることができる。ただし、この場合には、無
線通信手段の構成を光通信用のものに変更する必要があ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のネット
ワーク端末のユーザ識別システムによれば、ユーザの携
帯する携帯無線端末装置とネットワーク端末装置とが無
線通信可能な距離まで近づくと自動的にユーザ識別を行
うので、ユーザは識別のためのユーザ識別情報を記憶す
る必要も入力を行う必要もなく、近づくだけでユーザ識
別を行うことができるため、操作性を大幅に改善するこ
とができる。また、操作パネルやカードリーダ等の入力
装置を持たないネットワーク端末装置にもユーザ識別シ
ステムを適用することができる。
【0038】またネットワーク端末装置が、無線通信に
よるネットワークを構成するための無線通信手段を備
え、それによって携帯無線端末装置とも通信を行うよう
にすれば、ユーザ識別専用の無線通信手段を設ける必要
がなくなり、部品点数やコストを抑制することができ
る。さらに、ネットワーク端末装置と携帯無線端末装置
との間の通信開始距離を無線端末装置の送信出力によっ
て設定したり、通信開始タイミングを無線端末装置のア
ンテナの指向性によって設定したりするようにすれば、
ユーザが意図しない状況で識別が行われてしまうことを
避けることができ、ユーザ識別システムをより有効に運
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態のネットワーク端末
装置のユーザ識別システムの概略について説明するため
の説明図である。
【図2】そのユーザ識別システムにおけるネットワーク
端末装置の構成を示すブロック図である。
【図3】同じく携帯無線端末装置の構成を示すブロック
図である。
【図4】同じくネットワーク端末装置と携帯無線端末装
置との間の通信シーケンスを示す図である。
【図5】その携帯無線端末装置が送信するオープン要求
信号の例を示す図である。
【図6】この発明の第2の実施形態のネットワーク端末
装置のユーザ識別システムにおけるネットワーク端末装
置の構成を示したブロック図である。
【図7】この発明のネットワーク端末のユーザ識別シス
テムにおいて、携帯無線端末装置に備えるアンテナに指
向性がある場合の動作について説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1,1′:プリンタ 2:ユーザ 3:携帯無線端末装置 4:ホストコンピュータ 5:ハブ 10,10′:コントローラ部 11:CPU 12:フラッシュROM 13:RAM 14:LANコントローラ 15:エンジンI/F 16,17:外部インタフェース 18:無線LANI/F 20:無線通信モジュール 21,21′,36:アンテナ 22,22′,35:高周波送受信回路 23,23′,34:変復調回路 24,24′,33:ベースバンドコントローラ 31:フラッシュROM 32:コントローラ 51:オープン要求コード 52:IDコード 71:最大感度方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザ識別情報によってユーザを識別す
    るネットワーク端末装置のユーザ識別システムであっ
    て、 特定のユーザのユーザ識別情報を記憶するユーザ識別情
    報記憶手段と、該手段に記憶されているユーザ識別情報
    を読み出して前記ネットワーク端末装置に向けて送信す
    るユーザ識別情報送信手段とを設けた携帯無線端末装置
    と、 使用を許可するユーザのユーザ識別情報を記憶する許可
    ユーザ識別情報記憶手段と、前記ユーザ識別情報送信手
    段によって送信されるユーザ識別情報を受信するユーザ
    識別情報受信手段と、該手段によって受信したユーザ識
    別情報を、前記許可ユーザ識別情報記憶手段に記憶され
    ているユーザ識別情報と比較する識別手段を設けたネッ
    トワーク端末装置とによって構成され、 前記識別手段は、前記ユーザ識別情報受信手段が受信し
    たユーザ識別情報が前記許可ユーザ識別情報記憶手段に
    記憶されているユーザ識別情報と一致した場合に、前記
    ネットワーク端末装置の使用を許可し得るユーザである
    と識別する手段であることを特徴とするネットワーク端
    末装置のユーザ識別システム。
  2. 【請求項2】 前記ネットワーク端末装置が、無線通信
    によるネットワークを構成するための無線通信手段を備
    えており、前記携帯無線端末装置から送信されるユーザ
    識別情報の受信もその無線通信手段によって行うもので
    あることを特徴とする請求項1記載のネットワーク端末
    装置のユーザ識別システム。
  3. 【請求項3】 前記ネットワーク端末装置と前記携帯無
    線端末装置とが通信を開始する距離が前記携帯無線端末
    装置の送信出力によって設定されていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のネットワーク端末装置のユーザ
    識別システム。
  4. 【請求項4】 前記ネットワーク端末装置と前記携帯無
    線端末装置とが通信を開始するタイミングが前記携帯無
    線端末装置のアンテナの指向性によって設定されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のネットワーク端
    末装置のユーザ識別システム。
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