JP2002243856A - ドプラー式速度検出装置 - Google Patents

ドプラー式速度検出装置

Info

Publication number
JP2002243856A
JP2002243856A JP2001046457A JP2001046457A JP2002243856A JP 2002243856 A JP2002243856 A JP 2002243856A JP 2001046457 A JP2001046457 A JP 2001046457A JP 2001046457 A JP2001046457 A JP 2001046457A JP 2002243856 A JP2002243856 A JP 2002243856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
processing
doppler shift
correlation processing
doppler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001046457A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Suzaki
寛則 須崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furuno Electric Co Ltd filed Critical Furuno Electric Co Ltd
Priority to JP2001046457A priority Critical patent/JP2002243856A/ja
Publication of JP2002243856A publication Critical patent/JP2002243856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中に送信した超音波信号のエコー信号に生
じるドップラーシフト周波数を検出する際、船体の動揺
などによる外乱により、正確なドップラーシフト周波数
の検出が困難であった。 【解決手段】 時系列的に受信したn個のエコー信号に
対して、自己相関処理−自己相関処理、もしくは自己相
関処理−相互相関処理のように、少なくとも2段階で処
理を行い、これにより得た各データに対して、高速フー
リエ変換を行うことにより、複数の周波数データを求
め、これらの複数の周波数データの平均値と、前記超音
波信号の周波数との差周波数からドップラーシフト周波
数を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射エコーに含ま
れるドップラー成分から潮流速度や船速などを検出する
ドプラー式速度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、船底に取り付けた送
受波器1から斜め下方向(角度θ)に周波数fの超音波
を発射し、海底から受信したエコーの周波数がfのと
き、f −f=fd が船速Vに伴うドップラーシフト
周波数であり、 fd=2V・f0・cosθ/c で与えられる。ここで、cは音速である。従って、受信
したエコー信号に含まれるドップラーシフト周波数fd
を検出すれば船速Vを求めることができる。
【0003】時系列的に検出されるエコー信号から周波
数系列のデータを得る周波数解析法としては、高速フー
リエ変換(FFT)の処理を用いるのが一般である。この
方法によれば、エコー信号に加法性白色雑音が含まれる
場合でも、雑音電力が周波数別の個々のデータに分散さ
れる結果、低SN比の状態でもエコー信号周波数の検出
が可能になる。
【0004】そのFFTによる周波数解析では、エコー
信号の周波数スペクトルを計算し、そのピーク周波数ま
たは重心となる周波数fからドップラーシフト周波数
fdを推定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、船体が波を受
けて動揺しているような場合、検出したドップラーシフ
ト周波数fdに誤差が生じる。そのため、従来は、A/
D変換前において、アナログ・バンドパスフィルタを用
いてこのような外乱を抑圧するか、検出したドップラー
シフト周波数が、以前の検出結果に比べて分散が大きけ
れば、そのデータを無視するか、平均処理の回数を多く
するなどの措置を採用していたが、根本的な外乱抑圧処
理でないため、正確な検出結果は得られず、又、処理工
程が多くなった。
【0006】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、外乱要因を効率よく排除すること
により、ドップラーシフト周波数を精度よく検出できる
ドプラー式速度検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、水中に送信し
た超音波信号のエコー信号に生じるドップラーシフト周
波数を検出するドプラー式速度検出装置において、時系
列的に受信したn個のエコー信号に対して、自己相関処
理または相互相関処理の処理を少なくとも2段階で行
い、これにより得た各データに対して、高速フーリエ変
換を行うことにより、複数の周波数データを求め、これ
らの複数の周波数データの平均値と、前記超音波信号の
周波数との差周波数からドップラーシフト周波数を求め
ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の1実施形態を示
した制御ブロック図である。1は超音波の送受を行う送
受波器であり、船底などに装備される。2はトラップ回
路であり、送信部3よりの送信信号を送受波器1へ供給
すると共に送受波器1で受信したエコー信号を受信部4
へ供給する。5は、受信部4から得られたエコー信号か
ら所定の帯域成分を通過させる帯域フィルタである。6
は、帯域フィルタ4を通過したエコー信号をアナログ信
号からデジタル信号に変換するA/D変換器である。
【0009】7は、デジタルシグナルプロセッサ(DS
P)であり、本願発明に係わる、相関処理およびFFT
の演算処理を行う。8は、表示制御部であり、DSP7
で求められた船速のデータをモニター9に適したビデオ
信号に変換する。10は、各種設定を行うための制御部
であり、受信部4に対しては、深度設定や感度設定を行
い、送信部3に対しては、設定した感度設定に対応する
所定の周期で送信パルスを供給し、そしてDSP7に対
しては、相関処理の処理段数Mやサンプリング期間Tを
設定する。
【0010】上記制御部10の設定により、処理段数M
=2とし、かつ、この2段の処理において共に自己相関
処理を行う場合の制御を図3のフローチャートおよび図
4のタイムチャートに従って説明する。
【0011】処理段数M=2で、かつ、この2段の処理
において共に自己相関処理を行う場合の制御を図3のフ
ローチャートおよび図4のタイムチャートに従って説明
する。
【0012】ステップS1にて、制御部10により、処
理段数M=2、サンプリング期間Tを入力する。図4の
S1〜S6、S7…は送受波器1よりの送波信号(バー
スト波)を示し、x〜x、x…は、S1〜S6、
S7…に対するエコー信号を示す。ここで設定したサン
プリング期間T内には、x〜xの6個のエコー信号
が含まれている。
【0013】ステップS2ではNが0にセットされ、そ
してタイマーがスタートする。ステップS3では、一つ
のエコー信号がA/D変換の後、DSP7に取り込まれ
たかが判定され、取込まれた時は、ステップS4にて、
取込んだエコー信号xに対し、自己相関処理を行いR
(τ)を得る。エコー信号を x(t)=Asin(ωt+φ) で表したとき、自己相関関数R(τ)は、(1)式で与えら
れ、(2)式からわかるように、x(t)と同じ周波数成分
ωが保存されている。
【0014】
【数1】
【0015】ステップS5ではNの値がインクリメント
され、N=1となる。ステップS6ではNの値がM(=
2)以上になったかが判定される。現時点ではN=1の
ため、ステップS4に戻り、前回の自己相関処理の結果
であるR(τ)に対して、再度、自己相関処理を行な
い、R (τ)を得る。次のステップS5にてNの値が
2にインクリメントされる。
【0016】これにより、ステップS6からステップS
7に進み、タイマーがサンプリング期間Tを計時した
か、つまり、6個のエコー信号x〜xを取り込んだ
かが判定され、Tを計時するまでステップS3に戻るこ
とにより、x以降のエコー信号の取り込みが継続され
る。
【0017】さて、タイマーがステップS7からステッ
プS8に進む。この時点では、6個のエコー信号x
に対してそれぞれ2段階で自己相関処理を行うこと
により、R (τ)〜R (τ)が求まっている。
【0018】従来のように、1回限りの自己相関処理で
は、所望帯域内で発生している外乱成分も多く残るた
め、このままではFFT処理を行ってω成分をも外乱成
分を十分には除去できなかったが、本実施形態のよう
に、自己相関処理を2段階で行なうことにより、外乱成
分を効果的に排除できる。
【0019】このステップS8では、2段で自己相関処
理を行った計6個のデータR (τ)〜R (τ)に対
し、それぞれ高速フーリェ変換(FFT)を行い時系列の
信号データからドップラー周波数成分を抽出する。
【0020】ステップS9では、6個のFFT結果の合
計を、受信エコー数の6で割ることにより、FFT結果
の平均値を求める。この平均値は、正確な受信エコーの
周波数を示すため、この周波数と送信信号の周波数との
差から正確なドップラーシフト周波数を得ることがで
き、これより、例えば、船速や潮流速度がモニター9に
表示される。
【0021】次のステップS10ではNの値が0にリセ
ットされる。そしてステップS11では、新たに1個分
のエコー信号xを受信したかが判定される。ステップ
S11〜ステップS14は、上述のステップS3〜ステ
ップS6と同じであり、エコー信号xに対して2段階
で自己相関処理を行い、R (τ)を得る。
【0022】次のステップS15では、データR
(τ)〜R (τ)に対し、それぞれ高速フーリェ変
換(FFT)を行い時系列の信号データからドップラー周
波数成分を抽出し、そしてステップS16では同様に、
最新の6個のFFT結果の合計を、受信エコー数の6で
割ることにより、FFT結果の平均値を求め、ドップラ
ーシフト周波数を求める。
【0023】このように、サンプリング期間Tの経過後
に、ドップラーシフト周波数が得られ、これ以降は新た
にエコー信号が取込まれる毎に、最新のT時間で検出し
たデータに基づき次々とドップラーシフト周波数が得ら
れる。ただし、サンプリング期間T経過以前であって
も、送信ごとにドップラーシフト周波数は求まるため、
許容精度を満足しないが、暫定的に計測結果を出力する
ことが可能である。これによって、常に速度を表示する
ことが可能となる。
【0024】図5は、1段目の処理で相互相関処理を行
い、そして2段目の処理では自己相関処理をしている。
上記(3)式は、xおよびxの2つのエコー信号から
相互相関処理結果R12(τ)を得る相互相関処理を示
す。このような相互相関処理により、R12(τ)、R
34(τ)、R56(τ)が求まり、これらに対し、自己相
関処理を行うことにより、R12 2(τ)、R34 2(τ)、
56 2(τ)を得て、これらの合計を3で割ることによ
り、エコー信号の受信周波数を得る。
【0025】図6は、1段目の処理で自己相関処理、2
段目の処理で相互相関処理を採用した場合を示す。この
他にも、1段目および2段目の処理で共に相互相関処理
を行ったり、あるいは、1段目および2段目の処理で自
己相関処理と相互相関処理とが混在しても差し支えな
い。又、処理段数も2段に限定されることはなく、3段
あるいは4段の処理を行うことができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、自己相
関処理または相互相関処理の処理を少なくとも2段階で
行い、これにより得た各データに対して、高速フーリエ
変換を行うようにしたので、上述した外乱成分を効果的
に排除でき、精度良くドップラーシフト周波数を検出で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ドップラー効果の説明に用いた図
【図2】 本発明のパルスドップラーソナーの1実施形
態を示した制御ブロック図
【図3】 図2のDSPにおける動作を示したフローチ
ャート
【図4】 本装置における送信波とそのエコーとの関係
およびその後の処理の流れを示したタイムチャート
【図5】 図4において別の処理方法を示した図
【図6】 図4において更に別の処理方法を示した図
【符号の説明】
1 送受波器 2 トラップ回路 3 送信部 4 受信部 5 帯域フィルタ 6 A/D変換器 7 デジタルシグナルプロセッサ 8 表示制御部 9 モニター 10 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に送信した超音波信号のエコー信号
    に生じるドップラーシフト周波数を検出するドプラー式
    速度検出装置において、 時系列的に受信したn個のエコー信号に対して、自己相
    関処理または相互相関処理の処理を少なくとも2段階で
    行い、これにより得た各データに対して、周波数解析を
    行うことにより、複数の周波数データを求め、これらの
    複数の周波数データの平均値と、前記超音波信号の周波
    数との差周波数からドップラーシフト周波数を求めるこ
    とを特徴とするドプラー式速度検出装置。
  2. 【請求項2】 新たにエコー信号を受信する毎に、最新
    のn個のエコー信号に対してドップラーシフト周波数を
    求める請求項1記載のドプラー式速度検出装置。
  3. 【請求項3】 上記周波数解析として高速フーリエ変換
    を行う請求項1または2記載のドプラー式速度検出装
    置。
  4. 【請求項4】 2段階で行う処理として、 自己相関処理−自己相関処理 自己相関処理−相互相関処理 相互相関処理−自己相関処理 のいずれかの順で行う請求項1〜3のいずれかに記載の
    ドプラー式速度検出装置。
JP2001046457A 2001-02-22 2001-02-22 ドプラー式速度検出装置 Pending JP2002243856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001046457A JP2002243856A (ja) 2001-02-22 2001-02-22 ドプラー式速度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001046457A JP2002243856A (ja) 2001-02-22 2001-02-22 ドプラー式速度検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002243856A true JP2002243856A (ja) 2002-08-28

Family

ID=18908076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001046457A Pending JP2002243856A (ja) 2001-02-22 2001-02-22 ドプラー式速度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002243856A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007292668A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Furuno Electric Co Ltd ドップラー計測器および潮流計
JP2010151452A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Yokogawa Electric Corp 超音波計測器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007292668A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Furuno Electric Co Ltd ドップラー計測器および潮流計
JP2010151452A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Yokogawa Electric Corp 超音波計測器
US8234933B2 (en) 2008-12-24 2012-08-07 Yokogawa Electric Corporation Ultrasonic meter for determining physical quantity of a fluid based on a determined plurality of correlation coefficients

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8684934B2 (en) Adaptively performing clutter filtering in an ultrasound system
JP4266659B2 (ja) スペクトル・ドプラ・イメージングの自動制御のための方法及び装置
JP4930130B2 (ja) アクティブソーナー装置、ソーナー用受信信号処理方法、及びその信号処理プログラム
US6773403B2 (en) Ultrasonic apparatus and method for measuring the velocities of human tissues using the doppler effects
CN105997147B (zh) 一种超声波脉冲多普勒成像方法及装置
JP2008014837A (ja) レーダ装置とその信号処理方法
US20030056592A1 (en) Underwater sounding apparatus
EP2078494B1 (en) Noise reduction and aliasing compensation in a doppler mode image
EP0338592B1 (en) An ultrasonic doppler blood flow velocity detection apparatus and a method for detecting blood flow velocity
CN101576618A (zh) 基于小波变换的水声定位测量方法和测量系统
US7803114B2 (en) Ultrasonic diagnostic apparatus and data processing method therefor
JPH03252581A (ja) レーダ装置
JP2002243856A (ja) ドプラー式速度検出装置
US20100149920A1 (en) Clutter Signal Filtering For Doppler Signal
JPH04215744A (ja) 速度測定装置
CN109597060B (zh) 一种雷达测速方法及装置
JPH10253758A (ja) 周波数推定方法、周波数推定装置、ドップラソナーおよび潮流計
JP6610224B2 (ja) バイスタティックアクティブソーナー装置およびその受信器
JP2723458B2 (ja) 超音波ドプラ診断装置
JP3471860B2 (ja) 超音波診断装置
JPH03215772A (ja) 水中探知装置
JP2719706B2 (ja) 超音波ドプラ分析装置
JP2005061858A (ja) Dspを用いた魚群探知機
JPH06205774A (ja) 超音波ドプラ診断装置
JPH04309334A (ja) 超音波ドプラ法体内物体移動検出装置