JP2002243606A - 疲労試験機 - Google Patents

疲労試験機

Info

Publication number
JP2002243606A
JP2002243606A JP2001041305A JP2001041305A JP2002243606A JP 2002243606 A JP2002243606 A JP 2002243606A JP 2001041305 A JP2001041305 A JP 2001041305A JP 2001041305 A JP2001041305 A JP 2001041305A JP 2002243606 A JP2002243606 A JP 2002243606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test piece
fatigue tester
bearing
actuator
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001041305A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nakamura
孝 中村
Takahiro Urai
隆宏 浦井
Katsuhisa Jinbo
勝久 神保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON MUUGU KK
Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd
Original Assignee
NIPPON MUUGU KK
Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON MUUGU KK, Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd filed Critical NIPPON MUUGU KK
Priority to JP2001041305A priority Critical patent/JP2002243606A/ja
Publication of JP2002243606A publication Critical patent/JP2002243606A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高応答性を備えるとともに、小型かつ簡易な
構造を有する疲労試験機を提供すること。 【解決手段】 試験片1の一端1Aを支持する支持部3
0と、不動部80および可動部71を有するアクチュエ
ータ70とを備え、試験片1の他端1Bが、アクチュエ
ータ70の可動部71に接続されて試験片1の長手方向
に変位する構成とされている疲労試験機10において、
支持部30とアクチュエータ70の不動部80とを一体
化した。また、試験片1の両端1A,1Bの各側に、球
面軸受58,59を設けておくことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試験片の一端を支
持する支持部と、不動部および可動部を有するアクチュ
エータとを備え、試験片の他端がアクチュエータの可動
部に接続されて試験片の長手方向に変位する構成とされ
ている疲労試験機に係り、例えば、超高サイクル域デー
タ取得用の油圧サーボ疲労試験機等に利用できる。
【0002】
【背景技術】機械構造物の破損の7〜8割以上は疲労が
原因とされており、疲労に対する対策は機械技術者にと
って最も切実な課題の一つである。一般に、鉄鋼材料の
S−N曲線には106〜107程度の繰り返し数で水平
部、すなわち疲労限度が現れる。そして、航空機や原子
力機器等の一定期間での修理や部品交換が前提となる場
合を除き、一般の機械では疲労限度を基準とした設計が
行われている。
【0003】しかし、近年、高強度鋼や表面硬化鋼等に
おいて、107〜108以上の長寿命域でもS−N曲線に
水平部が現れず、疲労限度が認められない現象が報告さ
れるようになってきた。この現象は超高サイクル疲労、
あるいは超長寿命疲労と呼ばれ、現在、その機構解明を
目指して活発な研究がなされている。従って、このよう
な疲労限度を解明するために、超高サイクル域(107
回以上)のデータを多数取得することが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
疲労試験機を使って超高サイクル域のデータを取得しよ
うとすると、繰り返し数の増加に伴い、データの取得に
は膨大な時間を費やさなければならないという問題が生
じる。これは、従来から用いられている通常の油圧サー
ボ疲労試験機では、系の固有振動数が低く、応答周波数
は50Hz程度に止まるからである。例えば、50Hz
とした場合には、109の試験に約8ヶ月を要すること
になる。
【0005】このように系の固有振動数が低くなるの
は、従来の疲労試験機の構造に起因している。すなわ
ち、従来から用いられている通常の油圧サーボ疲労試験
機は、試験片の一端を門型の支持部により支持して固定
するとともに、試験片の他端をアクチュエータの可動部
であるピストンに接続し、この状態でピストンを前進後
退運動させて試験片の他端を変位させることにより、試
験片全体に負荷をかける構造となっている。そして、こ
の門型の支持部の高さはかなり大きく、また、その支柱
部は細長いものである。さらに、門型の支持部は複数部
材を組み立てて構成され、かつ、それらの各構成部材同
士の締結や結合は固定的なものではなく、摺動や着脱等
の基本的に動くことを前提とした部材が含まれている。
従って、支持部がこのような門型の構造を有しているこ
とから、系の固有振動数が低くなり、高応答を達成する
ことができないという問題が生じる。
【0006】一方、最近、1kHzの応答性を有する疲
労試験機も開発されている(J.M.モルガン、W.
W.ミリガン共著、1997年会報「構造材料の高サイ
クル疲労」(J.M.Morgan and W.W.Milligan,Proceedin
gs of the conference“High Cycle Fatigue of Struct
ural Materials”,edited by W.O.Soboyejo and T.S.S
rifatsan,TMS,Warrendale PA,305-312,(1997))
参照)。この疲労試験機は、航空機エンジン用の高サイ
クル疲労試験法の確立を目的として米空軍の要請により
開発された経緯があり、ボイスコイル型高応答大流量サ
ーボバルブを使用し、1kHzにて±600kgf(±
5884N)の負荷を加えることが可能である。しか
し、この疲労試験機は、高応答性を備えているものの、
装置が大型で、かつ、複雑な構造を有していることか
ら、例えば多額の研究費を投入できるような大がかりな
試験には適するが、少額の研究費で手軽に試験を行う場
合等に用いるタイプの疲労試験機ではない。
【0007】このため、超高サイクル域のデータを多数
取得するのに適した高応答性を備え、しかも小型かつ簡
易な構造を有し、取扱いが容易でかつ安価に入手できる
疲労試験機の開発が望まれていた。
【0008】本発明の目的は、高応答性を備えるととも
に、小型かつ簡易な構造を有する疲労試験機を提供する
ところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、試験片の一端
を支持する支持部と、不動部および可動部を有するアク
チュエータとを備え、試験片の他端が、アクチュエータ
の可動部に接続されて試験片の長手方向に変位する構成
とされている疲労試験機において、支持部とアクチュエ
ータの不動部とが、一体化されていることを特徴とする
ものである。
【0010】ここで、「一体化」とは、必ずしも支持部
とアクチュエータの不動部とが、連続する一つの部材に
より形成されているという意味ではなく、複数の部材に
より形成されていてもよい趣旨である。従って、複数の
部材(各部材の材質が同一か否かは問わない。)により
形成されていても、それらの複数の部材同士の締結や結
合がボルト締めや溶接等によって達成される固定的なも
のであればよく、摺動や着脱等の基本的に動くことを前
提とした部材を含まなければよい。例えば、上述した1
kHzの応答性を有する疲労試験機の如く、試験片の取
付作業や試験片の長さの変更等に対応するために、門型
の左右の支柱部に掛け渡された梁部が、支柱部に案内さ
れて上下にスライド自在とされた構成等を排除する趣旨
である。但し、部材自体の変形、例えば、試験片の負荷
を検出するロードセルの撓み等を排除するものではな
い。
【0011】もっとも、上述したように、「一体化」と
は、複数の部材により形成されていてもよい趣旨である
が、その場合であっても、連続する一つの部材により形
成される部分、すなわち一塊の材料(好ましくは、金属
材料)により形成される部分が多ければ多い程、高剛性
化を図ることができるという点で好ましい。
【0012】このような本発明によれば、支持部とアク
チュエータの不動部とを一体化したので、高剛性化が図
られることから、系の固有振動数が高くなり、高応答性
を確保することが可能となる。このため、超高サイクル
域のデータを多数取得することができるようになる。
【0013】また、支持部とアクチュエータの不動部と
を一体化したので、装置の小型化および構造の簡易化が
図られる。このため、取扱いが容易になるうえ、安価に
製造できるようになり、広く普及させることが可能とな
り、これらにより前記目的が達成される。
【0014】さらに、前述した疲労試験機において、支
持部は、試験片の一端に接続されたロードセルと、この
ロードセルを保持するロードセルホルダとを含み構成さ
れ、ロードセルホルダは、ロードセルが固定される第一
フランジ部と、アクチュエータの不動部に固定される第
二フランジ部と、これらの第一フランジ部と第二フラン
ジ部とを連結する支柱部とを含み構成され、第一フラン
ジ部と第二フランジ部と支柱部とは、一塊の金属材料に
より形成されていることが望ましい。
【0015】ここで、「一塊の金属材料により形成され
ている」とは、連続した部材となっていればよい趣旨で
あり、例えば、一塊の金属製の基材からの削り出しによ
り形成してもよく、あるいは鋳物により形成してもよ
い。しかし、大量に製造する場合を除いては、安価に製
造できるという点で削り出しによる形成が好ましい。
【0016】また、支柱部は、一本でも複数本でもよい
が、剛性を確保し易いという点で、複数本としておくこ
とが好ましく、さらには、試験片の装着等の作業の容易
性あるいは試験中において試験片の状態を確認する際の
視認性を良好に保つという点で、二本とすることが最適
である。
【0017】さらに、支柱部の断面形状は、試験中にお
ける試験片の視認性を良好に保ちつつ、高剛性を確保す
ることができるという点で、疲労試験機の中心軸(すな
わち、試験片の配置位置)を中心として拡がる略扇形
(但し、扇の中心から一定半径内は、試験片を配置する
ためのスペースとされるため、この部分を含まない形
状)であることが好ましい。
【0018】このようにロードセルホルダを一塊の金属
材料により形成した場合には、複数の部材を組み合わせ
て形成した場合に比べ、高剛性となることから、系の固
有振動数がより一層高くなり、応答性をより一層向上さ
せることが可能となる。
【0019】また、前述した疲労試験機において、試験
片の一端と支持部との間には、少なくとも一つの球面軸
受が設けられ、試験片の他端とアクチュエータの可動部
との間には、少なくとも一つの球面軸受が設けられてい
ることが望ましい。
【0020】ここで、「少なくとも一つ」であるから、
球面軸受(ロッドエンドベアリングと称されることもあ
る。)は、試験片の両端いずれの側においても、一つ設
けるようにしてもよく、複数設けるようにしてもよい。
しかし、複数設けると、系の固有振動数の低下や部品点
数の増加を招来するので、各側に一つずつ設けておくこ
とが最も好ましい。
【0021】このように試験片の両端の側に少なくとも
一つずつの球面軸受を設けた場合には、試験片を試験機
に装着したときに、芯ずれがあったとしても、試験中に
おいて試験片には曲げモーメントが作用せず、軸力のみ
が作用することになる。このため、試験片を試験機に装
着する際の芯出し作業が容易になるとともに、試験中に
おいて試験片に不要な負荷がかからなくなるので、試験
精度の向上が図られる。
【0022】さらに、前述した疲労試験機において、試
験片の両端を掴む各掴み部に、試験片の両端に形成され
た各凸状球面部と略同一曲率の凹状球面部がそれぞれ形
成され、各掴み部が、凹状球面部に対して凸状球面部を
摺動自在にした状態で試験片の両端を掴む構成としても
よい。
【0023】このように凹状球面部に対して試験片の凸
状球面部が摺動する構成の掴み部とした場合には、試験
片を試験機に装着したときに、芯ずれがあったとして
も、試験片の凸状球面部が掴み部の凹状球面部に対して
摺動することにより、試験片には曲げモーメントが作用
せず、軸力のみが作用するようになる。このため、上記
の球面軸受を設けた場合と同様に、試験片を試験機に装
着する際の芯出し作業が容易になるとともに、試験中に
おいて試験片に不要な負荷がかからなくなるので、試験
精度の向上が図られる。しかし、試験片の凸状球面部に
摩耗が生じるおそれがあるという点では、上記のように
球面軸受を設けておくことが、より好ましい。
【0024】そして、前述した疲労試験機において、ア
クチュエータの可動部は、サーボバルブの切換制御によ
り駆動されて前進後退運動を行うピストンを含み、アク
チュエータの不動部は、ピストンの摺動を案内するシリ
ンダを含み、シリンダの内周面に対して摺動するピスト
ンのヘッド部の外周面には、ラビリンスが形成され、ヘ
ッド部の前進側に形成された第一圧力室は、ヘッド部の
前進側に設けられた第一ピストンロッドとシリンダとの
間に配置された金属製の第一ベアリングにより塞がれ、
この第一ベアリングの内周面には、ラビリンスが形成さ
れるとともに、この第一ベアリングと第一ピストンロッ
ドとの間に形成された隙間には、第一圧力室から外部に
向かって潤滑用の流体が流れ、ヘッド部の後退側に形成
された第二圧力室は、ヘッド部の後退側に設けられた第
二ピストンロッドとシリンダとの間に配置された金属製
の第二ベアリングにより塞がれ、この第二ベアリングの
内周面には、ラビリンスが形成されるとともに、この第
二ベアリングと第二ピストンロッドとの間に形成された
隙間には、第二圧力室から外部に向かって潤滑用の流体
が流れている構成とすることが望ましい。
【0025】ここで、潤滑用の流体としては、油や空気
等を用いることができるが、高応答性確保の観点から、
特に油が好適である。
【0026】このような構造のアクチュエータとした場
合には、ピストンのヘッド部とシリンダとの間のシール
部、並びに第一ベアリングと第一ピストンロッドとの間
および第二ベアリングと第二ピストンロッドとの間の各
シール部は、それぞれラビリンス構造となっているの
で、摩擦が低減され、円滑なピストン運動が実現され
る。
【0027】また、第一および第二ベアリングは、流体
潤滑軸受となっているので、第一および第二ピストンロ
ッドとの間の隙間に流体の膜が張られて第一および第二
ピストンロッドが浮いたような状態となることから、こ
れによっても摩擦の低減が図られる。さらに、第一およ
び第二ベアリングを設けるので、従来用いられていた、
例えばテフロン(登録商標)等により形成された特殊な
シールの設置が不要となるうえ、金属製であることから
耐久性が高いので、従来のようなシール交換も不要にな
り、シールに関するメンテナンスを不要に、若しくは容
易にすることが可能となる。
【0028】また、前述した疲労試験機において、サー
ボバルブの操作は、試験片に加えられた荷重の検出信号
をフィードバックするフィードバック制御で行われ、こ
のフィードバック制御はDSPコントローラによりフル
デジタル化されていることが望ましい。
【0029】このようにDSP(Digital Signal Proce
ssor)コントローラによりフルデジタル制御を行うよう
にした場合には、広範な試験条件に対応することができ
るようになるうえ、制御則の変更が容易になる。このた
め、制御ソフトウェアを公開することにより、本発明の
疲労試験機を使用する各試験機関において制御法を独自
に改良することが可能となり、試験機の使い勝手が向上
する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0031】[第一実施形態]図1には、本発明の第一
実施形態の疲労試験機10の全体構成が示され、図2に
は、疲労試験機10の本体11の断面図が示されてい
る。また、図3は、本体11の要部の拡大断面図であ
り、図4は、その透視図(パース図)である。さらに、
図5は、本体11の別の要部の拡大断面図である。この
疲労試験機10は、超高サイクル域データを多数取得す
るために開発された高応答単軸引張疲労試験機である。
【0032】図1において、疲労試験機10は、試験片
1を装着する本体11と、この本体11を制御する制御
手段20とを備えて構成されている。制御手段20は、
本体11に設けられたロードセル31のひずみを検出す
るひずみ計21と、このひずみ計21の出力信号をフィ
ードバックして本体11に設けられたサーボバルブ10
0の切換制御を行うDSPコントローラ110と、この
DSPコントローラ110によるフィードバック制御に
必要な情報の設定を行うコンピュータ22とを備えて構
成されている。
【0033】図2において、本体11は、試験片1の一
端(上端)1Aを支持する支持部30と、試験片1の他
端(下端)1Bに変位を与えるアクチュエータ70と、
このアクチュエータ70に供給する油圧の切換操作を行
うサーボバルブ100とを備えて構成されている。
【0034】図3には、支持部30の拡大断面図が示さ
れ、図4には、支持部30の透視図(パース図)が示さ
れている。図2〜図4において、支持部30は、試験片
1の一端1Aに接続されて試験片1にかかる負荷を検出
するロードセル31と、このロードセル31を保持する
ロードセルホルダ32とを含み構成されている。
【0035】ロードセルホルダ32は、ロードセル31
が固定される第一フランジ部33と、アクチュエータ7
0の不動部80に固定される第二フランジ部34と、第
一フランジ部33と第二フランジ部34とを連結する複
数本(ここでは、二本とする。)の支柱部35とを含み
構成されている。そして、これらの第一フランジ部33
と第二フランジ部34と各支柱部35とは、一塊の金属
材料により形成されている。すなわち、ロードセルホル
ダ32は、例えば円柱形状を有する一塊の金属製の基材
からの削り出しにより一体的に形成されている。
【0036】ロードセル31は、第一フランジ部33の
上側に配置され、複数本のボルト36により第一フラン
ジ部33に固定されている。ロードセル31は、試験片
1から引張力を受けて微小変形し、そのときの歪みが図
1に示したひずみ計21により検出され、これにより試
験片1にかかる負荷が検出されるようになっている。
【0037】第一フランジ部33および第二フランジ部
34は、例えば、中央に円形の貫通孔を備えた円盤形
状、すなわちドーナツ形状を有している。そして、第二
フランジ部34は、複数本のボルト37によりアクチュ
エータ70の不動部80に固定されている。第一フラン
ジ部33の肉厚T1は、例えば50mm程度であり、第
二フランジ部34の肉厚T2は、例えば42mm程度で
ある。また、第一フランジ部33および第二フランジ部
34の外径(直径)は、例えば130mm程度であり、
中央に設けられた各貫通孔の内径(直径)は、例えば6
0mm程度である。
【0038】各支柱部35は、例えば、略扇形の断面形
状を有している(図4のハッチングで示した破断面参
照)。扇の中心角αは、例えば60度等であり、扇の外
径(直径)は、例えば130mm程度であり、扇の内径
(直径)は、例えば60mm程度である。また、各支柱
部35の高さ寸法Hは、例えば181mm程度である。
【0039】図3において、試験片1の両端1A,1B
を掴む各掴み部40,41は、試験片1の両端1A,1
Bを挿入する例えば円形状の挿入穴42A,43Aが形
成された試験片ホルダ42,43と、各挿入穴42A,
43Aに挿入された試験片1の両端1A,1Bを締め付
けて固定する試験片固定蓋44,45と、これらの試験
片固定蓋44,45を試験片ホルダ42,43に固定す
る複数本のボルト46とを備えて構成されている。各試
験片固定蓋44,45は、中央に試験片1を挿通する貫
通孔44A,45Aを備えた円盤形状、すなわちドーナ
ツ形状を有し、図4に示すように、それぞれ二分割さ
れ、互いに線対称に配置される略半円形の蓋片44B,
45Bおよび蓋片44C,45Cにより構成されてい
る。
【0040】各試験片ホルダ42,43の二股部42
B,43Bには、ロッドエンドピン50,51がそれぞ
れ掛け渡されている。これらのロッドエンドピン50,
51には、球面を有する球面部材52,53が串刺し状
に設けられ、二股部42B,43Bに挟まれる位置に配
置されている。
【0041】また、球面部材52,53の周囲には、球
面部材52,53を受けるV溝を有するロッドエンド5
4,55が配置され、これらのロッドエンド54,55
は、ロッドエンドホルダ56,57に取り付けられてい
る。従って、試験片ホルダ42,43は、ロッドエンド
ホルダ56,57に対し、球面部材52,53を中心と
して紙面に沿って回動自在とされ、かつ、紙面と交差す
る面に沿っても回動自在とされ、結局、試験片ホルダ4
2,43は、球面部材52,53を中心として一定範囲
内であらゆる方向に首振り運動を行うことができるよう
になっている。このため、ロッドエンドピン50,51
に設けられた球面部材52,53と、ロッドエンドホル
ダ56,57に取り付けられたロッドエンド54,55
とにより構成された球面軸受(ロッドエンドベアリン
グ)58,59は、ユニバーサルジョイントの機能を果
たしている。
【0042】球面軸受58,59としては、例えば、T
HK株式会社製の球面軸受(形番PB14)等を好適に
用いることができる。なお、疲労試験機10では、例え
ばPB14等を使用したが、さらに高い荷重や低い荷重
の試験を行う場合には、許容荷重に応じて、例えば同シ
リーズのPB5〜PB30等から、使用する球面軸受を
適宜選択すればよい。
【0043】図2において、試験片1の上方に配置され
たロッドエンドホルダ56は、ロードセル用ねじ60に
よりロードセル31の下面に固定されている。一方、試
験片1の下方に配置されたロッドエンドホルダ57は、
第一ピストンロッド73の先端に設けられたピストン用
ねじ61に螺合されて第一ピストンロッド73に固定さ
れている。
【0044】図5には、アクチュエータ70の拡大断面
図が示されている。図2および図5において、アクチュ
エータ70は、可動部であるピストン71およびこの周
囲に配置された不動部80を有している。そして、ピス
トン71は、前後の油圧差により前進後退運動を行うヘ
ッド部72と、このヘッド部72の前進側に設けられた
第一ピストンロッド73と、ヘッド部72の後退側に設
けられた第二ピストンロッド74とを含み構成されてい
る。
【0045】一方、アクチュエータ70の不動部80
は、ピストン71のヘッド部72の摺動を案内するシリ
ンダ81と、第一ピストンロッド73とシリンダ81と
の間に配置された金属製の第一ベアリング82と、第二
ピストンロッド74とシリンダ81との間に配置された
金属製の第二ベアリング83と、第一ベアリング82を
固定するための第一ベアリング固定用フランジ84と、
第二ベアリング83を固定するための第二ベアリング固
定用フランジ85と、第二ベアリング固定用フランジ8
5の下側に設けられたシリンダ用蓋86とを含み構成さ
れている。
【0046】図2に示すように、第一ベアリング固定用
フランジ84は、複数本のボルト87によりシリンダ8
1に固定され、第二ベアリング固定用フランジ85は、
複数本のボルト88によりシリンダ81に固定され、シ
リンダ用蓋86は、複数本のボルト89により第二ベア
リング固定用フランジ85に固定されている。従って、
図2の下方から見ると、シリンダ用蓋86、第二ベアリ
ング固定用フランジ85、シリンダ81、第一ベアリン
グ固定用フランジ84、ロードセルホルダ32、ロード
セル31の各部材は、この順に配置された状態で固定さ
れて一体化され、相対移動できないようになっている。
つまり、支持部30とアクチュエータ70の不動部80
とは、一体化されている。
【0047】シリンダ81の内部の円柱状の空間には、
ピストン71のヘッド部72の前進側に第一圧力室90
が形成され、ヘッド部72の後退側に第二圧力室91が
形成されている。これらの第一圧力室90および第二圧
力室91には、シリンダ81に形成された第一流路92
および第二流路93を通してヘッド部72に油圧をかけ
るための油が供給されるようになっている。
【0048】ピストン71のヘッド部72の外周面に
は、ラビリンスが形成されている。図5において、ラビ
リンスの溝の幅寸法L、溝の間隔寸法M、溝の深さ寸法
Nは、ヘッド部72がシリンダ81に対して円滑に摺動
するように適宜定めればよい。また、ピストン71のヘ
ッド部72の外径(直径)、すなわちシリンダ81の内
径(直径)は、例えば70mm程度であり、ヘッド部7
2の外周面とシリンダ81の内周面との間には、僅かな
隙間が形成されている。
【0049】第一ベアリング82および第二ベアリング
83の内周面には、ラビリンスが形成されている。図5
において、ラビリンスの溝の幅寸法P、溝の間隔寸法
Q、溝の深さ寸法Sは、第一ピストンロッド73および
第二ピストンロッド74が第一ベアリング82および第
二ベアリング83に対して円滑に摺動するように適宜定
めればよい。また、第一ピストンロッド73および第二
ピストンロッド74の外径(直径)、すなわち第一ベア
リング82および第二ベアリング83の内径(直径)
は、例えば40mm程度であり、第一ピストンロッド7
3および第二ピストンロッド74の外周面と第一ベアリ
ング82および第二ベアリング83の内周面との間に
は、僅かな隙間が形成されている。なお、第一ピストン
ロッド73および第二ピストンロッド74の外周面に
は、例えば、硬質クロムメッキ処理等を行うことが好ま
しい。
【0050】また、図5に示すように、第一ベアリング
82および第二ベアリング83には、内周側と外周側と
を連通する連通流路82A,83Aが設けられ、さら
に、シリンダ81には、これらの連通流路82A,83
Aと繋がるように配置されたドレン用流路94,95が
設けられている。そして、第一ピストンロッド73およ
び第二ピストンロッド74の外周面と第一ベアリング8
2および第二ベアリング83の内周面との間の隙間の出
口近傍には、これらの隙間を塞ぐロッドパッキン96,
97が設けられている。
【0051】従って、第一圧力室90および第二圧力室
91内の油は、圧力を降下させながら、第一ピストンロ
ッド73および第二ピストンロッド74の外周面と第一
ベアリング82および第二ベアリング83の内周面との
間の隙間を流れ、連通流路82A,83Aを通ってドレ
ン用流路94,95からそれぞれ排出され、図示されな
いオイルタンクに導かれるようになっている。なお、第
一圧力室90および第二圧力室91の油圧は、例えば2
10kgf/cm2(2.06×107Pa)程度であ
り、この圧力が上記のように流れている間に大気圧まで
降下することになる。
【0052】図2において、シリンダ81の左側の側面
には、サーボバルブ100が固定されている。サーボバ
ルブ100は、図示されない四つのポート、すなわちP
ポート、Rポート、C1ポート、C2ポートを備えてい
る。このうち、Pポートは、図示されない油圧ユニット
の供給圧配管に接続され、Rポートは、図示されないオ
イルタンクに繋がる戻り配管に接続されている。また、
C1ポート、C2ポートは、アクチュエータ70のシリ
ンダ81に形成された第一流路92、第二流路93にそ
れぞれ接続されている。
【0053】サーボバルブ100は、図1に示したDS
Pコントローラ110から送られてくる電流信号または
電圧信号により、Pポートから入ってきた油をC1また
はC2ポートに切り換えて流すようになっている。例え
ば、C1ポートに切り換えたときには、C1ポートから
出た油は、第一流路92を通って第一圧力室90に入
り、ピストン71のヘッド部72を押してピストン71
を後退移動させる。このピストン71の後退移動によ
り、第二圧力室91内の油は、ヘッド部72に押されて
第二流路93を通ってC2ポートに入る。そして、C2
ポートからサーボバルブ100内に入った油は、サーボ
バルブ100の中でRポートに導かれ、最終的に油圧ユ
ニットの戻り配管に流される。このような経路を経て、
油は循環するようになっている。また、C2ポートに切
り換えたときも、同様であり、このときには、ピストン
71は前進移動する。
【0054】従って、サーボバルブ100の切換制御に
より、ピストン71は前進後退運動を行うようになって
いる。この際、アクチュエータ70の可動部であるピス
トン71の第一ピストンロッド73は、ロッドエンドホ
ルダ57、球面軸受59、試験片ホルダ43を含む掴み
部41等を介して試験片1の他端1Bに接続されてい
る。このため、ピストン71の前進後退運動に伴って、
試験片1の他端1Bには試験片1の長手方向についての
変位が与えられ、その結果、試験片1に荷重がかけられ
るようになっている。なお、球面軸受58,59を設け
ていることから、荷重は、引張荷重のみの片振荷重であ
り、試験片1の他端1Bの変位は、例えば10μm程度
である。
【0055】サーボバルブ100としては、例えば、い
わゆるノズルフラッパ型サーボバルブを好適に用いるこ
とができ、さらに応答性を向上させるという観点から、
いわゆるダイレクトドライブ型サーボバルブを用いても
よい。ここで、前者のノズルフラッパ型サーボバルブと
は、ファーストステージと称される部分の中のノズルと
フラッパとの間の圧力差でスプールを動かすものであ
り、後者のダイレクトドライブ型サーボバルブとは、ス
プールを直接に、ボイスコイルあるいは超磁歪素子や電
歪素子等の駆動素子で駆動するものである。
【0056】図1において、DSPコントローラ110
は、関数発生器111、サーボ増幅器112、D−Aコ
ンバータ113、A−Dコンバータ114、カウンター
115、リミッター116を備えている。また、DSP
コントローラ110は、ピークボトムホールド120、
零点補正/増幅率補正の計算手段121、零点補正手段
122、増幅率補正手段123を備えている。
【0057】そして、DSPコントローラ110では、
次のようなフルデジタル化されたフィードバック制御が
行われる。すなわち、先ず、関数発生器111において
目標荷重に相当する信号が作られる。この信号は、サー
ボ増幅器112により所定の増幅率で増幅され、D−A
コンバータ113を通じてアナログ電流信号または電圧
信号に変換される。このアナログ電流信号または電圧信
号は、サーボバルブ100において、この信号の大きさ
に比例した流量の油に置き換えられ、アクチュエータ7
0の第一圧力室90または第二圧力室91に導かれる。
この結果、ピストン71が移動し、試験片1に荷重が加
えられる。
【0058】次に、試験片1に加えられた荷重は、ロー
ドセル31およびひずみ計21により荷重に比例したア
ナログ電圧信号または電流信号に変換され、さらに、A
−Dコンバータ114を通じてデジタル信号に変換され
る。そして、関数発生器111からの目標信号とこの荷
重信号との偏差値が計算され、この値が再びサーボ増幅
器112に送られる。このようなフィードバックループ
によって最終的に偏差が収束し、試験片1に目標信号に
相当する荷重が加えられる。
【0059】一方、疲労試験機10は、システム全体と
して様々な外乱の影響を受けるため、増幅率を一定値と
すると荷重信号が目標信号に追従しない場合がある。こ
のような場合には、ピークボトムホールド120、零点
補正/増幅率補正の計算手段121、零点補正手段12
2、増幅率補正手段123により、外乱に対する修正動
作が行われる。すなわち、ピークボトムホールド120
により荷重信号の最大値および最小値がリアルタイムで
モニターされ、零点補正/増幅率補正の計算手段121
により、このモニター結果と目標信号とのずれ量から最
適な零点補正量および増幅率補正量が計算される。そし
て、この計算結果に基づき、零点補正手段122によ
り、関数発生器111の信号が補正されるとともに、増
幅率補正手段123により、サーボ増幅器112の増幅
率が修正される。
【0060】また、試験片1の破断時、あるいは、非常
事態の発生時等、荷重信号が予め設定された範囲を逸脱
した場合には、リミッター116により疲労試験機10
が停止される。なお、カウンター115により、疲労試
験に必要な繰り返し数が計数される。
【0061】コンピュータ22は、制御プログラムを作
成し、それを実行プログラムにコンパイルし、DSPコ
ントローラ110にダウンロードする機能と、DSPコ
ントローラ110のパラメータ(実測値および制御パラ
メータ)の表示や制御パラメータの変更を行う機能を備
えている。DSPコントローラ110のパラメータのう
ちの実測値とは、試験片1に負荷されている荷重や、そ
の最大値、最小値、関数発生器111の信号の値、繰り
返し数等のことであり、制御パラメータとは、制御に必
要なパラメータであって、伝達関数、オートチューニン
グ、非常停止のシーケンスや閾値等を左右するものであ
る。
【0062】ここで、前者の実測値は、コンピュータ2
2の画面22Aに常に表示されている。また、後者の制
御パラメータは、コンピュータ22の画面22Aに表示
されるほか、コンピュータ22上で変更することができ
るようになっている。制御パラメータを変更したい場合
には、コンピュータ22のキーボード22B等の入力手
段を用いて変更値を入力すれば、その値がリアルタイム
にDSPコントローラ110に送られ、制御の内容が変
更される。
【0063】このような第一実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、支持部30とアクチュエー
タ70の不動部80とを一体化したので、疲労試験機1
0の本体11の高剛性化を図ることができ、系の固有振
動数を高くすることができる。つまり、共振点を高周波
側へずらすことができる。このため、高応答性を確保す
ることができるので、超高サイクル域のデータを多数取
得することができる。
【0064】例えば、サーボバルブ100として、実際
に、ノズルフラッパ型サーボバルブである日本ムーグ株
式会社製の超高応答型フローコントロールサーボバルブ
(型式J076−902)を使用して疲労試験機10に
より試験を行ったところ、−3dBで200Hzの応答
性を得ることができた。従って、従来から用いられてい
る通常の油圧サーボ疲労試験機の応答性が50Hz程度
であるから、本発明の疲労試験機10は、4倍程度の応
答周波数を持ち得ることがわかる。また、実際に使用し
たサーボバルブ(型式J076−902)の応答性が−
3dBで300Hz程度であるから、本発明の疲労試験
機10は、サーボバルブの性能を限界近くまで引き出し
得ることがわかる。なお、以上の具体的数値は、一例に
すぎず、例えば、各種プログラム開発による制御上の補
償方法の変更、供給圧力の変更、サーボバルブの変更等
により、さらなる性能向上が可能であり、また、例えば
荷重の振幅を小さくする等の試験条件の変更によって
も、より高性能なデータを得ることが可能である。例え
ば、小振幅の場合、500Hz程度が確認されている。
【0065】また、支持部30とアクチュエータ70の
不動部80とを一体化したので、疲労試験機10の本体
11の小型化および構造の簡易化を図ることができる。
このため、取扱いの容易化を図ることができるうえ、安
価に製造することができ、疲労試験機10を広く普及さ
せることができる。
【0066】さらに、ロードセルホルダ32を構成する
第一フランジ部33、第二フランジ部34、支柱部35
は、一塊の金属材料により形成されているので(図4参
照)、これらの第一フランジ部33、第二フランジ部3
4、支柱部35に相当する各部分を別部材により形成し
てそれらをボルト締めや溶接等で固定して一体化する場
合に比べ、より一層の高剛性化を図ることができる。こ
のため、系の固有振動数をより一層高くすることがで
き、応答性をより一層向上させることができる。
【0067】そして、各支柱部35は、略扇形の断面形
状を有しているので(図4参照)、試験中における試験
片1の視認性を良好に保ちつつ、高剛性を確保すること
ができる。つまり、試験片1は、疲労試験機10の本体
11の中心軸付近に配置されるので、この中心軸を中心
として放射状に拡がる断面形状とすることで、試験片1
の視認性を損なうことなく、断面積を最大限に確保して
剛性を高めることができる。
【0068】また、試験片1の上下両側に、球面軸受5
8,59を設けたので(図3参照)、試験片1を疲労試
験機10に装着したときに、芯ずれがあったとしても、
試験中において試験片1には曲げモーメントが作用せ
ず、軸力のみが作用することになる。このため、試験片
1を疲労試験機10に装着する際の芯出し作業を容易に
行うことができるとともに、試験中において試験片1に
不要な負荷がかからなくなるので、試験精度の向上を図
ることができる。
【0069】つまり、通常、油圧サーボ疲労試験機を用
いて軸荷重試験を行う場合には、試験片の芯合わせに細
心の注意が必要である。なぜなら、高強度材料の疲労破
壊は、表面傷や表面に存在する介在物の応力集中に敏感
なため、偏荷重が作用すると本来なら内部破壊するもの
でも表面破壊を生じることがあり、このような場合、寿
命データは大きくばらつくおそれがある。従って、高強
度材料の超高サイクル疲労では、試験片の加工精度やア
ライメントの精度を、低〜中強度材料に比べて格段に高
くしなければならないからである。しかし、本発明の疲
労試験機10を用いれば、そのような芯合わせの際の注
意を緩和することができる。
【0070】さらに、ピストン71のヘッド部72とシ
リンダ81との間のシール部、並びに第一ベアリング8
2と第一ピストンロッド73との間および第二ベアリン
グ83と第二ピストンロッド74との間の各シール部
は、それぞれラビリンス構造となっているので(図5参
照)、摩擦を低減することができ、円滑なピストン運動
を実現することができる。
【0071】そして、第一ベアリング82、第二ベアリ
ング83は、それぞれ流体潤滑軸受となっているので
(図5参照)、第一ピストンロッド73、第二ピストン
ロッド74との間の各隙間に油膜が張られて各ピストン
ロッド73,74が浮いたような状態となることから、
これによっても摩擦の低減を図ることができる。
【0072】また、第一ベアリング82および第二ベア
リング83を設けたので、従来用いられていた、例えば
テフロン等により形成された特殊なシールの設置を不要
にすることができるうえ、これらのベアリング82,8
3は金属製であることから耐久性が高いので、従来のよ
うなシール交換も不要になり、シールに関するメンテナ
ンスを不要に、若しくは容易にすることができる。
【0073】さらに、第一、第二ベアリング82,83
と第一、第二ピストンロッド73,74との間の各隙間
を流れた油は、各ドレン用流路94,95から排出され
るようになっているので(図5参照)、油圧は大気圧付
近まで降下し、ロッドパッキン96,97には大きな圧
力がかからない。このため、ロッドパッキン96,97
には、普通の大気圧用シールを用いればよく、摩耗も殆
どない状態にすることができるので、交換も不要にでき
るか、あるいは長期間使用することができる。
【0074】また、疲労試験機10は、DSPコントロ
ーラ110によるフルデジタル制御を行うので(図1参
照)、広範な試験条件に対応することができるうえ、制
御則の変更を容易に行うことができる。このため、制御
ソフトウェアを公開することにより、本発明の疲労試験
機10を使用する各試験機関において制御法を独自に改
良することができるので、疲労試験機10の使い勝手を
向上させることができる。
【0075】そして、DSPコントローラ110には、
コンピュータ22が接続されているので(図1参照)、
DSPコントローラ110により実際に制御を行ってい
る最中には、その制御内容をコンピュータ22の画面2
2Aに表示させることができるとともに、必要があれ
ば、コンピュータ22でパラメータを変更してそれをD
SPコントローラ110に伝えることができる。このた
め、コンピュータ22に、いわば人間とDSPコントロ
ーラ110とのインターフェースの役割を担わせること
ができる。なお、パラメータの表示や変更の必要がない
場合には、制御中にコンピュータ22をDSPコントロ
ーラ110から切り離してもよい。
【0076】従って、疲労試験機10を使用する者が、
制御プログラムやパラメータの変更を行う場合には、コ
ンピュータ22上で変更作業を行うだけでよい。例え
ば、コンピュータ22上でサーボ増幅器112の比例定
数に相当するイニシャル・ゲイン(Initial gain)を上
げて応答性を改善したり(比例制御による比例定数の変
更)、比例制御をPIDコントロールに変更したり、位
相補償を加えたり、この他にも、コンピュータ22上で
制御プログラムやパラメータを変更して種々の補償を行
うことにより、応答性を改善することができる。そし
て、このようにコンピュータ22上での簡易な作業によ
り制御則を変更することができるのが、DSPコントロ
ーラ110によるフルデジタル制御の利点である。換言
すれば、従来は、各制御則に固有の電子回路を個々に作
る必要があり、また、その中のパラメータを変更するに
は、可変抵抗を変えたり、素子自体を変えたりする必要
があったが、フルデジタル制御としたので、そのような
手間を解消することができる。
【0077】[第二実施形態]図6には、本発明の第二
実施形態の疲労試験機200を構成する支持部230の
透視図(パース図)が示されている。図6は、前記第一
実施形態の図4に相当する図である。この疲労試験機2
00は、前記第一実施形態の疲労試験機10と同様に、
超高サイクル域データを多数取得するために開発された
高応答単軸疲労試験機である。
【0078】前記第一実施形態の疲労試験機10では、
試験片1の上下両側に球面軸受58,59が設けられて
いたが、本第二実施形態の疲労試験機200では、試験
片201の上下のいずれにも球面軸受が設けられていな
い点が異なり、それ以外の構成は前記第一実施形態の疲
労試験機10と略同様である。従って、同一部分につい
ては詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説
明する。
【0079】図6において、本第二実施形態の支持部2
30は、前記第一実施形態の支持部30と同様に、試験
片201の一端(上端)に接続されて試験片201にか
かる負荷を検出するロードセル231と、このロードセ
ル231を保持するロードセルホルダ232とを含み構
成されている。
【0080】ロードセルホルダ232は、ロードセル2
31が固定される第一フランジ部233と、アクチュエ
ータ270の不動部280に固定される第二フランジ部
234と、第一フランジ部233と第二フランジ部23
4とを連結する複数本(ここでは、二本とする。)の支
柱部235とを含み構成されている。そして、これらの
第一フランジ部233と第二フランジ部234と各支柱
部235とは、一塊の金属材料により形成されている。
すなわち、ロードセルホルダ232は、例えば円柱形状
を有する一塊の金属製の基材からの削り出しにより一体
的に形成されている。
【0081】第一フランジ部233および第二フランジ
部234の形状、並びに各支柱部235の断面形状は、
前記第一実施形態の場合と略同様であるが、本第二実施
形態では、球面軸受が設けられていないことから、その
分だけ各支柱部235の高さ寸法は、前記第一実施形態
の各支柱部35の高さ寸法H(図2参照)よりも小さく
なっている。このため、前記第一実施形態の場合に比
べ、高剛性化を図り易いので、高応答性を確保し易い構
成となっている。
【0082】試験片201の一端(上端)を掴む掴み部
240は、ロードセル231に接続され、その間に球面
軸受は設けられていない。また、試験片201の他端
(下端)を掴む掴み部241は、アクチュエータ270
の可動部である図示されないピストンに接続され、その
間に球面軸受は設けられていない。
【0083】このような第二実施形態によれば、球面軸
受が設けられていないので、芯出しに細心の注意を払わ
なければならず、前記第一実施形態のような芯出し作業
の容易化という効果は得ることができない一方、球面軸
受が設けられていないことから、引張荷重だけではなく
圧縮荷重をかけることもできるという効果がある。
【0084】その他の効果、すなわち支持部230とア
クチュエータ270の不動部280との一体化による高
剛性化、系の固有振動数の上昇、高応答性の確保という
効果、支持部230とアクチュエータ270の不動部2
80との一体化による試験機の小型化、構造の簡易化、
取扱いの容易化、製造コスト低減、普及性確保という効
果、ロードセルホルダ232を一塊の金属材料により形
成したことによる高剛性化および応答性のより一層の向
上という効果、各支柱部235を略扇形の断面形状とし
たことによる視認性の確保と高剛性の確保との両立とい
う効果、ピストン廻りの各シール部をラビリンス構造と
しかつ流体潤滑軸受としたことによる摩擦低減、メンテ
ナンス容易化という効果、DSPコントローラを用いた
フルデジタル制御による制御則の変更の容易化、試験機
の使い勝手の向上という効果は、前記第一実施形態の場
合と同様に得ることができる。
【0085】[変形の形態]なお、本発明は前記各実施
形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成で
きる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
【0086】すなわち、前記各実施形態では、ロードセ
ルホルダ32,232を構成する第一フランジ部33,
233、第二フランジ部34,234、支柱部35,2
35は、一塊の金属材料により形成されていたが、これ
らの各部分を別部材により形成してボルト締めや溶接等
で結合して一体化するようにしてもよい。
【0087】また、支柱部35,235と第一フランジ
部33,233とに相当する部分だけを一塊の金属材料
により形成し、残りの第二フランジ部34,234に相
当する部分を別部材により形成してボルト締めや溶接等
で結合して一体化するようにしてもよく、あるいは、支
柱部35,235と第二フランジ部34,234とに相
当する部分だけを一塊の金属材料により形成し、残りの
第一フランジ部33,233に相当する部分を別部材に
より形成してボルト締めや溶接等で結合して一体化する
ようにしてもよい。このように支柱部とその一方の端部
側のフランジ部のみとを一塊の金属材料により形成した
場合であっても、全ての部分を別部材により形成してか
らボルト締めや溶接等で一体化する場合に比べ、高剛性
化を図ることができる。しかし、前記各実施形態のよう
に、ロードセルホルダ32,232を構成する全ての部
分、すなわち支柱部とその両方の端部側のフランジ部と
を一塊の金属材料により形成することが、高剛性化をよ
り一層図るという観点から、最も好ましい。
【0088】さらに、前記各実施形態では、制御ソフト
ウェアを公開することにより、本発明の疲労試験機1
0,200を使用する各試験機関において制御法を独自
に改良することができるようになっていたが、この際の
公開方法は、次のように種々の形態を採ることができ
る。例えば、ソースプログラムの状態で、ファイルを各
試験機関に引き渡すこと、あるいはプログラムリストを
プリントアウトして公開することができる。また、予め
幾つかのプログラムを用意しておき、それらを入れ替え
たり、選択できるようにしておくこと、あるいは、プロ
グラムの中の一部の数値を入力設定式にしておくことに
より、様々な要求に対応できるようにしておくことがで
きる。さらに、一部のサブルーチンだけを公開し、そこ
だけ変更できるようにしておくこともできる。要する
に、DSPコントローラによるフルデジタル化が図られ
ているので、様々な公開の形態を採って各試験機関の利
用に供することができる。
【0089】そして、前記第一実施形態では、試験片1
の上下両側に球面軸受58,59を設けることにより、
芯出し作業の容易化が図られていたが、図7に示す疲労
試験機300のような試験片301の形状および掴み部
340,341の構成を採用することにより、同様の効
果を得るようにしてもよい。
【0090】すなわち、図7において、試験片301の
一端(上端)301Aを掴む掴み部340は、支持部3
30を構成するロードセル331に固定され、試験片3
01の他端(下端)301Bを掴む掴み部341は、ア
クチュエータ370の可動部であるピストン371に固
定されている。これらの掴み部340,341は、チャ
ックで試験片301の両端301A,301Bを引っ掛
けるようになっている。
【0091】試験片301の両端301A,301Bに
は、凸状球面部301C,301Dがそれぞれ形成され
ている。また、掴み部340,341には、凹状球面部
340A,341Aがそれぞれ形成されている。これら
の凸状球面部301C,301Dと、凹状球面部340
A,341Aとは、いずれも曲率半径Rで略同一曲率と
なっている。
【0092】なお、その他の部分、例えば、図示されな
いロードセルホルダ、アクチュエータ370、図示され
ないDSPコントローラ等の構成は、前記第一実施形態
の場合と全く同様である。
【0093】このように掴み部340,341の凹状球
面部340A,341Aに対して、試験片301の両端
301A,301Bの凸状球面部301C,301Dを
摺動自在な構成とした場合には、試験片301を疲労試
験機300に装着したときに、芯ずれがあったとして
も、試験片301の凸状球面部301C,301Dが掴
み部340,341の凹状球面部340A,341Aに
対して摺動することにより、試験片301には曲げモー
メントが作用せず、軸力のみが作用するようになる。
【0094】このため、前記第一実施形態のように試験
片1の上下両側に球面軸受58,59を設けた場合と同
様に、試験片301を疲労試験機300に装着する際の
芯出し作業を容易に行うことができるとともに、試験中
において試験片301に不要な負荷がかからなくなるの
で、試験精度の向上を図ることができる。しかし、試験
片301の凸状球面部301C,301Dに摩耗が生じ
るおそれがあるという点では、前記第一実施形態のよう
に試験片1の上下両側に球面軸受58,59を設けてお
くことが、より好ましい。
【0095】また、前記各実施形態では、アクチュエー
タ70,270は、サーボバルブの切換制御により駆動
されるピストン・シリンダ機構であったが、本発明にお
けるアクチュエータは、これに限定されるものではな
く、例えば、電気式のサーボモータ等であってもよい。
【0096】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、試
験片の一端を支持する支持部とアクチュエータの不動部
とを一体化したので、高剛性化を図ることができること
から、系の固有振動数を上昇させ、高応答性を確保する
ことができるうえ、装置の小型化および構造の簡易化を
図ることができ、取扱いの容易化、製造コスト低減を図
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の疲労試験機の全体構成
図。
【図2】第一実施形態の疲労試験機の本体の断面図。
【図3】第一実施形態の支持部の拡大断面図。
【図4】第一実施形態の支持部の透視図(パース図)。
【図5】第一実施形態のアクチュエータの拡大断面図。
【図6】本発明の第二実施形態の疲労試験機の支持部の
透視図(パース図)。
【図7】本発明の変形の形態を示す断面図。
【符号の説明】
1,201,301 試験片 1A,301A 試験片の一端 1B,301B 試験片の他端 10,200,300 疲労試験機 30,230,330 支持部 31,231,331 ロードセル 32,232 ロードセルホルダ 33,233 第一フランジ部 34,234 第二フランジ部 35,235 支柱部 40,41,240,241,340,341 掴み部 58,59 球面軸受 70,270,370 アクチュエータ 71,371 アクチュエータの可動部であるピストン 72 ピストンのヘッド部 73 第一ピストンロッド 74 第二ピストンロッド 80,280 アクチュエータの不動部 81 シリンダ 82 第一ベアリング 83 第二ベアリング 90 第一圧力室 91 第二圧力室 100 サーボバルブ 110 DSPコントローラ 301C,301D 凸状球面部 340A,341A 凹状球面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦井 隆宏 神奈川県平塚市真土1532番地 日本ムーグ 株式会社内 (72)発明者 神保 勝久 神奈川県藤沢市長後692番11号 Fターム(参考) 2G061 AA02 AB06 CC11 DA03 EA04 EB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験片の一端を支持する支持部と、不動
    部および可動部を有するアクチュエータとを備え、前記
    試験片の他端は、前記アクチュエータの前記可動部に接
    続されて前記試験片の長手方向に変位する構成とされて
    いる疲労試験機において、 前記支持部と前記アクチュエータの前記不動部とは、一
    体化されていることを特徴とする疲労試験機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の疲労試験機において、
    前記支持部は、前記試験片の一端に接続されたロードセ
    ルと、このロードセルを保持するロードセルホルダとを
    含み構成され、 前記ロードセルホルダは、前記ロードセルが固定される
    第一フランジ部と、前記アクチュエータの前記不動部に
    固定される第二フランジ部と、これらの第一フランジ部
    と第二フランジ部とを連結する支柱部とを含み構成さ
    れ、 前記第一フランジ部と前記第二フランジ部と前記支柱部
    とは、一塊の金属材料により形成されていることを特徴
    とする疲労試験機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の疲労試験機に
    おいて、前記試験片の一端と前記支持部との間には、少
    なくとも一つの球面軸受が設けられ、前記試験片の他端
    と前記アクチュエータの前記可動部との間には、少なく
    とも一つの球面軸受が設けられていることを特徴とする
    疲労試験機。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の疲労試験機に
    おいて、前記試験片の両端を掴む各掴み部には、前記試
    験片の両端に形成された各凸状球面部と略同一曲率の凹
    状球面部がそれぞれ形成され、前記各掴み部は、前記凹
    状球面部に対して前記凸状球面部を摺動自在にした状態
    で前記試験片の両端を掴む構成とされていることを特徴
    とする疲労試験機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の疲労試
    験機において、前記アクチュエータの前記可動部は、サ
    ーボバルブの切換制御により駆動されて前進後退運動を
    行うピストンを含み、前記アクチュエータの前記不動部
    は、前記ピストンの摺動を案内するシリンダを含み、 前記シリンダの内周面に対して摺動する前記ピストンの
    ヘッド部の外周面には、ラビリンスが形成され、 前記ヘッド部の前進側に形成された第一圧力室は、前記
    ヘッド部の前進側に設けられた第一ピストンロッドと前
    記シリンダとの間に配置された金属製の第一ベアリング
    により塞がれ、この第一ベアリングの内周面には、ラビ
    リンスが形成されるとともに、この第一ベアリングと前
    記第一ピストンロッドとの間に形成された隙間には、前
    記第一圧力室から外部に向かって潤滑用の流体が流れ、 前記ヘッド部の後退側に形成された第二圧力室は、前記
    ヘッド部の後退側に設けられた第二ピストンロッドと前
    記シリンダとの間に配置された金属製の第二ベアリング
    により塞がれ、この第二ベアリングの内周面には、ラビ
    リンスが形成されるとともに、この第二ベアリングと前
    記第二ピストンロッドとの間に形成された隙間には、前
    記第二圧力室から外部に向かって潤滑用の流体が流れて
    いることを特徴とする疲労試験機。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の疲労試験機において、
    前記サーボバルブの操作は、前記試験片に加えられた荷
    重の検出信号をフィードバックするフィードバック制御
    で行われ、このフィードバック制御はDSPコントロー
    ラによりフルデジタル化されていることを特徴とする疲
    労試験機。
JP2001041305A 2001-02-19 2001-02-19 疲労試験機 Pending JP2002243606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001041305A JP2002243606A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 疲労試験機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001041305A JP2002243606A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 疲労試験機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002243606A true JP2002243606A (ja) 2002-08-28

Family

ID=18903765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001041305A Pending JP2002243606A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 疲労試験機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002243606A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004106895A1 (ja) * 2003-05-27 2004-12-09 Moog Japan Ltd. 疲労試験機
JP2006071511A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Hokkaido Technology Licence Office Co Ltd 材料試験機の試験片把持構造
CN103344484A (zh) * 2013-06-20 2013-10-09 中国航空动力机械研究所 消除加载中心点偏移的结构
JP2016535250A (ja) * 2013-10-09 2016-11-10 フレニ・ブレンボ エス・ピー・エー 摩擦材料の弾性特性を特徴とする装置及び方法
CN106680120A (zh) * 2017-01-10 2017-05-17 浙江理工大学 一种高频电液伺服疲劳试验机
CN106769493A (zh) * 2017-03-06 2017-05-31 中国人民解放军理工大学 一种基于动态疲劳试验机的伪三轴测试装置
CN110987421A (zh) * 2019-12-25 2020-04-10 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种全机主操纵系统动态疲劳试验支持方法
CN114383961A (zh) * 2021-12-30 2022-04-22 常州骏辉车辆配件有限公司 一种活塞杆检测用疲劳性能试验机

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004106895A1 (ja) * 2003-05-27 2004-12-09 Moog Japan Ltd. 疲労試験機
JP2006071511A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Hokkaido Technology Licence Office Co Ltd 材料試験機の試験片把持構造
CN103344484A (zh) * 2013-06-20 2013-10-09 中国航空动力机械研究所 消除加载中心点偏移的结构
CN103344484B (zh) * 2013-06-20 2015-08-19 中国航空动力机械研究所 消除加载中心点偏移的结构
JP2016535250A (ja) * 2013-10-09 2016-11-10 フレニ・ブレンボ エス・ピー・エー 摩擦材料の弾性特性を特徴とする装置及び方法
CN106680120A (zh) * 2017-01-10 2017-05-17 浙江理工大学 一种高频电液伺服疲劳试验机
CN106769493A (zh) * 2017-03-06 2017-05-31 中国人民解放军理工大学 一种基于动态疲劳试验机的伪三轴测试装置
CN110987421A (zh) * 2019-12-25 2020-04-10 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种全机主操纵系统动态疲劳试验支持方法
CN110987421B (zh) * 2019-12-25 2022-04-19 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种全机主操纵系统动态疲劳试验支持方法
CN114383961A (zh) * 2021-12-30 2022-04-22 常州骏辉车辆配件有限公司 一种活塞杆检测用疲劳性能试验机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Boyer Atlas of fatigue curves
JP2002243606A (ja) 疲労試験機
Rybicki et al. A finite-element model for residual stresses and deflections in girth-butt welded pipes
US6732900B2 (en) Friction stir welding spindle with axially displaceable spindle shaft
Jonsson et al. Experimentally determined transient and residual stresses in a butt-welded pipe
Wang et al. Microstructure and local mechanical properties of a dissimilar metal welded joint with buttering layer in steam turbine rotor
CA2778164A1 (en) Method and device for machining a sealing seat of a shut-off fitting
JP2009109356A (ja) クリープ試験装置およびクリープ試験方法
JPS63196792A (ja) カレンダ
Hu et al. Residual stress and deformation in UHS quenched steel butt-welded joint
Arunkumar Small punch creep test: an overview
CN106439046A (zh) 缝隙式调节阀
Madi et al. Low cycle fatigue of welded joints: new experimental approach
WO2004106895A1 (ja) 疲労試験機
CN211940724U (zh) 一种上装式球阀在线拆装工具
Nutalapati et al. Effect of Welding Current on Welding Speed and Ultimate Tensile Strength (UTS) of Mild Steel
Sawa et al. Innovative device for tensile strength testing of welded joints: 3d modelling, fem simulation and experimental validation of test rig–a case study
RU2675412C2 (ru) Блок ролика роликовой проводки для установки непрерывной разливки
DE102018001774A1 (de) Vorrichtung und Verfahren zur Vermeidung einer Unterbrechung des Schweiß - Prozesses beim Rührreibschweißen, insbesondere eines Bruchs des Reibstifts.
CN102485919A (zh) 转炉连杆悬挂系统的假轴安装法
Andresen SCC of high Cr alloys in BWR environments
Nowacki et al. Deformability of WC–Co sinters and 17-4 PH steel brazed joints
US6209619B1 (en) Billet-guiding system for a continuous casting plant
Zhou et al. Computational analysis of welding radial deformation of typical pressure cylindrical shell with ring stiffener
Bezerra et al. Development of a multi-station creep machine for adhesive joint testing

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080213

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101005