JP2002242769A

JP2002242769A - 燃焼性改善用磁気装置

Info

Publication number: JP2002242769A
Application number: JP2001040773A
Authority: JP
Inventors: Hisanari Tabata; 久成田端
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-02-16
Filing date: 2001-02-16
Publication date: 2002-08-28

Abstract

(57)【要約】【課題】エンジンやボイラーの燃焼炉等の空気供給路又
は燃料供給路等に巻き付けるだけで燃焼性を改善し、エ
ンジン等のパワーアップと燃費の向上、環境汚染物質の
発生の抑制に寄与する燃焼性改善用磁気装置を提供す
る。【解決手段】帯状の金属薄板１１の片面側に、棒状磁石
１２を長手方向に対して直角に、且つ、長手方向に間隔
をおいて複数箇所に配置する。磁石取付け面側の金属薄
板面にセラミック、電気石、石英、ゼオライト等の改質
材１３を単独で又はこれらを組合せて設けてもよい。パ
イプ等に巻き付けたときに偶数の棒状磁石の対向面が相
互に対極に位置するように配置することが好ましい。本
体２をカバー１５で覆ってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンやボイラ
ーの燃焼炉等の空気供給路等に巻き付けるだけで燃焼性
を改善し、エンジン等のパワーアップと燃費の向上、環
境汚染物質の発生の抑制に寄与する燃焼性改善用磁気装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、自動車のエンジンやボイラーの
燃焼炉等で化石燃料を燃焼させるときに必要とされる燃
焼用空気や燃料を磁界を通過させることによって、燃焼
の効率を向上させることが知られている。前記の燃焼の
効率を高めることを目的とする器具が種々販売されてい
る。しかし、従来のこの種のものは、強力磁界を得るた
めに、いきおい、中央にパイプが通る貫通孔を設けた金
属性の箱の内部に、この貫通孔の回りを囲むようにして
塊状の磁石を対向して設け、前記貫通孔に燃料パイプや
吸気パイプを通して取り付けるものが多く、取扱が不便
で取付ける手間を要するばかりでなく、重量が重くな
り、特に、自動車用エンジンに使用する場合には、却っ
て燃費が悪化する事態を招きかねず、その効果を疑問視
する向きもあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、発明者が鋭
意研究し、何回も試作を試み、試行錯誤の結果、完成さ
れたものであって、前記のような問題点を解消して、簡
単な構造で軽く、取扱も容易であり、専門的な知識がな
くても容易に取付けられ、しかも、従来品に比較して格
段に燃焼性の改善がなされ、エンジン等のパワーアップ
と燃費の向上、環境汚染物質の発生の抑制に寄与する燃
焼性改善用磁気装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、帯状の金属薄板の片面側に、棒状磁石
を長手方向に対して直角に、且つ、長手方向に間隔をお
いて複数箇所に配置してなる燃焼性改善用磁気装置とす
る（請求項１）。

【０００５】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、帯状の金属薄板の片面側に、棒状磁石を長手方向
に対して直角に、且つ、長手方向に間隔をおいて複数箇
所に配置してなる燃焼性改善用磁気装置であって、前記
磁石取付け面側の金属薄板面にセラミック、電気石、石
英、ゼオライト等の改質材を単独で又はこれらを組合せ
て設けたことを特徴とする燃焼性改善用磁気装置とする
（請求項２）。

【０００６】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、前記の燃焼性改善用磁気装置の全体又は少なくと
も金属薄板面側をカバーで覆ったことを特徴とする燃焼
性改善用磁気装置とすることが好ましい（請求項３）。

【０００７】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、棒状磁石が前記帯状の金属薄板の長手方向の偶数
箇所に略等間隔で設けられ、該磁石を中央から見て左右
何れか半数が何れもＮ極を表面に向けて配置され、他の
半数は何れもＳ極を表面に向けて配置されていることを
特徴とする前記の燃焼性改善用磁気装置とすることが好
ましい（請求項４）。

【０００８】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、前記の燃焼性向上用磁気装置を前記の磁石の取付
け面を内側にして前記帯状の金属薄板の長手方向の両端
部が当設ないし重なるようにして丸めたときに、前記の
磁石の対向面が相互に対極に位置するように配置されて
なることを特徴とする前記の燃焼性改善用磁気装置とす
ることが好ましい（請求項５）。

【０００９】

【作用】請求項１記載の発明に係る燃焼性改善用磁気装
置は、前記のように構成されるので、燃焼性改善用磁気
装置をパイプ等に巻いたとき、磁石はパイプ等の長手方
向、即ちパイプ等の中を通過する空気の流れ方向に沿っ
て配列される。このように磁石を棒状に間隔をおいてパ
イプ等の周囲に配置することによって、パイプの中を通
過する空気や燃料は、より強く磁気の影響を受ける。ま
た、塊状の磁石をパイプの全周に渡って取付けるのと比
較して格段に重量が軽くなり、特に自動車等の移動体の
エンジン用には好ましい。また、前記のように金属製薄
板の片面に前記の磁石を設けたので、金属製薄板が磁気
シールド作用をなし、全体を磁石が内側になるように丸
めたときに、磁力線が内側に集中して封じ込められ、外
部への漏れが抑制されるので、内部磁界が強められると
ともに外部への影響を防止する作用をなす。

【００１０】また、空気が前記の磁界中を通過する際に
受ける磁気作用によって、空気中の窒素や酸素等の原子
や分子の凝集体であるクラスタ結合が細分化され、活性
化されることによって、化石燃料は完全燃焼され燃費が
向上し、パワーアップするとともに不完全燃焼によるＮ
Ｏｘ、ＳＯｘ、ＣＯ等の環境汚染物質の発生を抑制す
る。更に、セラミック等改質材の作用についての詳細は
明確ではないが、請求項２記載のセラミック等の改質材
材を設けることによって、セラミック等から放射される
赤外線や遠赤外線のイオン化作用等により、磁気作用と
の相乗効果が働き、前記の作用効果がより高められるも
のと推測される。

【００１１】また、請求項４又は５のように磁石を配置
することによって、燃焼性改善用磁気装置をパイプに巻
き付けたときに相対向する磁石の磁力線がそれぞれパイ
プの中心部を横切って磁界が形成されるので、パイプ中
を通過する空気は、前記の磁力線を略直角方向に横切っ
て通過することとなり、最も磁気作用を効果的に受ける
こととなる。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態につ
いて図に基づいて説明する。図１（ａ）は、本発明の実
施の形態にかかる燃焼性改善用磁気装置を例示したＡ−
Ａ線断面図であり、（ｂ）は、磁石取付け面側から見た
平面図であり、図２は、実施の形態にかかる燃焼性改善
用磁気装置を、磁石取付け面を内側にして丸めた状態を
例示した断面図である。図中の１は、前記の燃焼性改善
用磁気装置であり、１１は金属製薄板であり、１２は棒
状磁石であり、１３は改質材層であり、１４は接着剤層
であり、１５はカバーである。

【００１３】帯状の金属製薄板１１は、通常、磁気シー
ルド性を考慮して、鉄板やステンレス製の薄板を帯状に
プレスないし裁断して形成される。薄板の厚みは特に限
定されないが、全体が手で丸く湾曲できる程度の厚みの
ものが好ましい。金属製薄板１１の片面側には、直方体
状の棒状磁石１２が長手方向に略等間隔に配置されてい
る。棒状磁石１２は、特に限定されないが、例えば、炭
素鋼、タングステン鋼、ＭＫ鋼などの磁石鋼に強い磁場
を与えて磁化した永久磁石や、硬磁性を有するストロン
チウムフェライトを材料とした永久磁石であって、１５
０°Ｃで変化しない耐熱性を有するものが好ましい。磁
力は、約７００〜２０００ガウス位を目安に、取付ける
パイプの太さに応じて適宜選択でき、太いパイプに使用
するときは、例えば、２本の棒磁石を重ねて使用するこ
ともできる。

【００１４】前記の棒状磁石１２は、金属製薄板１１の
長手方向に対して直角に、略等間隔をおいて配置される
が、このとき棒状磁石１２は上下方向の何れかがＮ極又
はＳ極に磁化されており、金属製薄板１１の長手方向の
中央から見て左右何れか半数が何れもＮ極を表面に向け
て配置し、他の半数は何れもＳ極を表面に向けて配置す
ることが好ましい。このように配置することによって、
図２に示すように燃焼性改善用磁気装置１を丸めたとき
に、棒状磁石１２は対極面がそれぞれ対向することとな
る。棒状磁石１２は金属製薄板１１に接着剤層１４を介
して固定されているが、磁石は磁力の作用で金属製薄板
１１に吸付けられるので両面テープ等でも充分に固定す
ることができる。本発明の実施の形態においては、４本
の棒状磁石を使用したが、これ以外に６〜１０本使用し
て磁力を高めることもできる。

【００１５】更に、棒状磁石１２が配置されている金属
製薄板１１面には、改質材層１３が形成されている。改
質材層１３は、粉状ないし粒状のセラミック等を熱可塑
性樹脂に混合した組成物をエクストルーダーで押出しま
たはカレンダーで圧延したシートを適宜の大きさに裁断
し、これを接着剤ないし両面テープを介して貼りつけ
る。又は、前記のセラミック等を混合したゾル組成物等
からなる塗料を塗布して膜を形成したものでもよい。ま
た、耐熱性の粘着剤の表面に前記セラミック粉等をばら
撒いて付着させてもよい。

【００１６】前記の改質材は、特に限定されないが、例
えば、セラミックとしては、ニ酸化珪素、酸化アルミニ
ウム、酸化鉄、酸化チタン等の希土類を主成分とする粉
末を７００°Ｃ〜１５００°Ｃで焼成した粉末ないし顆
粒状のものが使用される。これらのセラミックは、エン
ジンや燃焼炉の熱で加熱されたときに赤外線または遠赤
外線を発するので特に好ましい。セラミックの他に、電
気石粉や石英粉はマイナスイオン効果を奏し、ゼオライ
ト粉は、ＳＯｘを除去する効果を奏することから好まし
い。

【００１７】カバー１５を構成する材料は、エンジンや
燃焼炉の熱に耐え得る耐熱性基材が好ましい。例えば、
ガラス繊維、岩綿、炭素、金属等の無機繊維の他に芳香
族ポリアミド、ポリ弗化エチレン、ポリイミド等の有機
繊維が２００〜４００°Ｃの耐熱性を有することから好
ましい。これらの基材の表面にアルミニウム蒸着等によ
りアルミニウム皮膜を施してもよい。また、これまでは
棒状磁石１２を金属薄板１１の表面に接着する例を挙げ
て説明したが、棒状磁石１２を袋状のカバー１５の何れ
かの内面に取付けて、金属薄板１１をカバー１５の内部
に挿入するように構成したものも本発明に含まれる（図
示せず）。

【００１８】

【実施例】前記の発明の実施の形態において、０．２０
ｍｍ厚みのステンレススチールを幅５、５ｃｍ、長さ３
２ｃｍの長方形に裁断し、両端部よりやや中央寄りに、
断面が４ｍｍ×４ｍｍの永久磁石を４本略等間隔に、且
つ、左右の隣接する磁石の表面を同極になるように向け
て取着した。希土類のセラミック粉、石英粉、ゼオライ
ト粉及び電気石紛を耐熱性樹脂に混合した組成物からな
るシートを棒状磁石１２が取付けられている側の金属製
薄板１１の表面に貼り付けて燃焼性改善用磁気装置の本
体２を得た。次に、ガラス繊維製厚地の表面にアルミニ
ウム皮膜を施した消防服用生地で幅８、５ｃｍ、長さ３
５ｃｍの長方形の袋状カバーを作り、該カバーの内部に
前記の本体２を封入して燃焼性改善用磁気装置（Ｓ−２
タイプ）を得た。参考までに、燃焼性改善用磁気装置の
外寸と重量を以下の表１に表示する。これらは、寸法が
異なる以外、棒磁石の位置等の構造は略同様に構成して
ある。

【００１９】

【表１】

【００２０】

【使用例】次に、前記の実施例に係る燃焼性改善用磁気
装置の使用例について説明する。先ず、図３に示すよう
に燃焼性改善用磁気装置を自動車用エンジンへの吸気側
エアダクト等のパイプ１７に棒状磁石の取付け面を内側
にして巻き付け、両端部をやや重ね合わせるようにし
て、外側から金属性の結束用バンド１６を巻き付けて螺
子１８を締め付けて燃焼性改善用磁気装置を堅く巻着す
る。この状態で対向する棒状磁石は、対向面同士を結ぶ
２面がそれぞれ略直交する状態で配設されてなる。ボイ
ラーの燃焼炉の場合も同様に取付けることができる。ま
た、結束用バンド１６に代えて、例えば、市販されてい
る耐熱樹脂製テープの中に針金を挿通した紐等で縛って
固定してもよい。

【００２１】

【実験例】前記の実施例で得た燃焼性改善用磁気装置を
それぞれ別々の自動車に取付けて燃費、パワー等につい
てモニターを行った結果を以下に記載する。モニターに
使用した自動車は国産車が４台と外車が１台で行った。
国産車の場合は、従来、８〜１０ｋｍ／Ｌであったもの
が、使用後に９〜１２ｋｍ／Ｌとなり、約１０〜２０％
燃費が向上した。外車の場合は、従来、４ｋｍ／Ｌであ
ったものが、使用後に４．５ｋｍ／Ｌとなり、約１０％
強の燃費が向上した。また、国産車も外車の場合も、ス
タート時の加速が格段によくなったことが確認された。

【００２２】

【発明の効果】本発明に係る燃焼性改善用磁気装置は、
前記のように構成したことによって、簡単な構造で軽
く、取扱も容易であり、専門的な知識がなくても容易に
取付けられ、しかも、従来品に比較して格段に燃焼性の
改善がなされ、エンジン等のパワーアップと燃費の向
上、環境汚染物質の発生の抑制に寄与する極めて優れた
効果を奏する。しかも、構造が簡単なので故障がなく、
経済的に製造できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は、本発明の実施の形態に係る燃焼性改
善用磁気装置を例示したＡ−Ａ線断面図であり、（ｂ）
は、同じく平面図である。

【図２】本発明の実施の形態に係る燃焼性改善用磁気装
置を、磁石を内側にして丸めた状態を例示した断面図で
ある。

【図３】本発明の実施の形態に係る燃焼性改善用磁気装
置を、パイプに取付けた状態を例示した斜視図である。

【符号の説明】

１：燃焼性改善用磁気装置、２：本体、１１：金属製薄
板、１２：棒状磁石、１３：改質材層、１４：接着剤
層、１５：カバー、１６：結束用バンド、１７：パイ
プ、１８：螺子

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】帯状の金属薄板の片面側に、棒状磁石を長
手方向に対して直角に、且つ、長手方向に間隔をおいて
複数箇所に配置してなる燃焼性改善用磁気装置。
【請求項２】帯状の金属薄板の片面側に、棒状磁石を長
手方向に対して直角に、且つ、長手方向に間隔をおいて
複数箇所に配置してなる燃焼性改善用磁気装置であっ
て、前記磁石取付け面側の金属薄板面にセラミック、電
気石、石英、ゼオライト等の改質材を単独で又はこれら
を組合せて設けたことを特徴とする燃焼性改善用磁気装
置。
【請求項３】前記の燃焼性改善用磁気装置の全体又は少
なくとも金属薄板面側をカバーで覆ったことを特徴とす
る請求項１又は２記載の燃焼性改善用磁気装置。
【請求項４】棒状磁石が前記帯状の金属薄板の長手方向
の偶数箇所に略等間隔で設けられ、該磁石を中央から見
て左右何れか半数が何れもＮ極を表面に向けて配置さ
れ、他の半数は何れもＳ極を表面に向けて配置されてい
ることを特徴とする請求項１、２又３は記載の燃焼性改
善用磁気装置。
【請求項５】前記の燃焼性向上用磁気装置を前記の磁石
の取付け面を内側にして前記帯状の金属薄板の長手方向
の両端部が当設ないし重なるようにして丸めたときに、
前記の磁石の対向面が相互に対極に位置するように配置
されてなることを特徴とする請求項４記載の燃焼性改善
用磁気装置。