JP2002242276A - 雨水浸透量評価方法及びその方法に使用する水注入装置 - Google Patents

雨水浸透量評価方法及びその方法に使用する水注入装置

Info

Publication number
JP2002242276A
JP2002242276A JP2001045352A JP2001045352A JP2002242276A JP 2002242276 A JP2002242276 A JP 2002242276A JP 2001045352 A JP2001045352 A JP 2001045352A JP 2001045352 A JP2001045352 A JP 2001045352A JP 2002242276 A JP2002242276 A JP 2002242276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
hole
rainwater
pipe
water injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001045352A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuo Asakura
逸雄 朝倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Sekisui Kanzai Technics KK
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Sekisui Kanzai Technics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd, Sekisui Kanzai Technics KK filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2001045352A priority Critical patent/JP2002242276A/ja
Publication of JP2002242276A publication Critical patent/JP2002242276A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水浸透量測定時間中に穴が崩壊することなく、
穴の側面及び底面から土中への水の浸透量を測定するこ
とができる雨水浸透量評価方法及びその方法に使用する
水注入装置を提供する。 【解決手段】雨水浸透量を評価すべき地中に穴11を堀
り、その穴11内に、多孔管122の外周囲が網体12
1にて覆われた状態の崩壊防止部材12を設置して、そ
の網体121により穴11内の側面が覆われた雨水浸透
施設1を構築する工程と、該雨水浸透施設1の穴内に水
注入装置より水を注入しつつ、該穴11の側面及び下面
からの土中への水の浸透量を測定する工程とからなる雨
水浸透量評価方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨水浸透量評価方
法及びその方法に使用する水注入装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、土中への雨水浸透量評価方法とし
ては、国土交通省の外郭団体である「財団法人 下水道
新技術推進機構」が推奨する「土研法」と、「社団法人
雨水貯溜浸透技術協会」が推奨する「ポアホール法」
がある。
【0003】土研法は、図4に示すように、土中に深さ
60〜100cmの穴aを堀り、その穴a内に、内径3
0cmの円筒パイプbを縦方向に挿入し、円筒パイプb
の底にフィルター材(砂利)cを入れ、円筒パイプbの
外周囲下部に粘土等のメジ止め材dを充填した後、埋戻
し土eを埋め戻して円筒型施設を設置し、その円筒パイ
プb内に注水パイプfから注水して、円筒パイプbの底
面から土中への水の浸透量を測定する方法である。
【0004】しかしながら、この方法の場合には、円筒
パイプbの底部から、その外周囲に殆どの水が漏れ出し
てしまって、注水パイプfの底面から土中への水の浸透
量を測定するという趣旨が曖昧となるという問題点があ
る。
【0005】ポアホール法は、図5に示すように、地中
に直径20cmの穴gを堀り、その穴g内に注水パイプ
hから注水して、穴gの側面及び底面から土中への水の
浸透量を測定する方法である。しかしながら、この方法
では、砂質の土質の場合には、穴の側面が水分を含んで
崩壊してしまって、測定不能になるという問題点があ
る。又、粘土質のように崩壊しにくい土質の場合でも、
1時間以上測定していると、ほとんどの場合に崩壊し、
やはり測定が無意味となるという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解消し、水浸透量測定時間中に穴が崩
壊することなく、穴の側面及び底面から土中への水の浸
透量を測定することができる雨水浸透量評価方法及びそ
の方法に使用する水注入装置を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
発明(本発明1)は、雨水浸透量を評価すべき地中に穴
を堀り、その穴内に、多孔管の外周囲が網体にて覆われ
た状態の崩壊防止部材を設置して、その網体により穴内
の側面が覆われた雨水浸透施設を構築する工程と、該雨
水浸透施設の穴内に水注入装置より水を注入しつつ、該
穴の側面及び下面からの土中への水の浸透量を測定する
工程とからなる雨水浸透量評価方法である。
【0008】本願の請求項2に記載の発明(本発明2)
は、本発明1に記載の雨水浸透量評価方法に使用する水
注入装置であって、前記穴内に水を注入する注水管と、
分水配管と、該注水管と分水配管間を連結する並列する
複数の中間配管とを備え、該各中間配管に流量調整弁と
フローメーターとが設けられ、前記分水配管に、複数の
切換え弁の一端部が接続され、該切換え弁の少なくとも
一つの他端部に給水配管が接続されている水注入装置で
ある。
【0009】本発明において、網体としては、金属製の
ものであっても合成樹脂製のものであってもよく、穴内
の側面に沿って張り付ける際になるべく自立性を有する
ものであって、水を通過させることができ、穴の側面の
土の流出を防止できる網目を有するものが好適に用いら
れる。
【0010】本発明において、有孔管としては、金属製
のものであっても合成樹脂製のものであってもよく、穴
内の側面に沿って張り付けられた網体を内方から支え
て、穴の崩壊を防止できるものが好適に使用される。
【0011】
【作用】本発明の雨水浸透量評価方法は、雨水浸透量を
評価すべき地中に穴を堀り、その穴内に、多孔管の外周
囲が網体にて覆われた状態の崩壊防止部材を設置して、
その網体により穴内の側面が覆われた雨水浸透施設を構
築する工程と、該雨水浸透施設の穴内に水注入装置より
水を注入しつつ、該穴の側面及び下面からの土中への水
の浸透量を測定する工程とからなることにより、穴内に
注入された水により、穴の側面の土が水分を多く含んだ
状態となっても、その側面が多孔管の外周囲が網体にて
覆われた状態の崩壊防止部材に保持されていて、土の流
出及び穴の崩壊が防止されるので、穴の側面及び底面か
ら土中への水の浸透量を正確に測定することができる。
【0012】本発明の水注入装置は、前記穴内に水を注
入する注水管と、分水配管と、該注水管と分水配管間を
連結する並列する複数の中間配管とを備え、該各中間配
管に流量調整弁とフローメーターとが設けられ、前記分
水配管に、複数の切換え弁の一端部が接続され、該切換
え弁の少なくとも一つの他端部に給水配管が接続されて
いることにより、注入水の流量が少なく正確な流量を測
定する必要がある場合には、一方の切換え弁を経て分水
配管内に供給された水中のエアーを他方の切換え弁を間
欠的に開くことにより分水配管内の水中のエアーを放出
しておいて、一方の中間配管を経て、その流量調整弁を
開いてフローメーターを見ながら、流量を調節するよう
にして使用することができ、大きな流量の注入水を必要
とする場合には、他方の切換え弁にも給水栓との間に給
水配管を接続しておき、他方の切換え弁を開くととも
に、他方の中間配管の流量調整弁も開いて、一方のフロ
ーメーター及び他方のフローメーターを見ながら、その
合計の流量を調節するように使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1及び図2は、本発明の雨水浸
透量評価方法の工程を順次説明する説明図であり、図3
はその工程に使用される本発明の水注入装置の一例を示
す斜視図である。図3に示すように、この水注入装置2
は、図1に示す多孔管13内に水を注入する注水管21
と、分水配管22と、注水管21と分水配管22間を連
結する並列する一対の中間配管231,232とを備え
ている。一方の中間配管231に流量調整弁231aと
フローメーター231bとが設けられている。他方の中
間配管232にも流量調整弁232aとフローメーター
232bとが設けられている。分水配管22には、2個
の切換え弁241,242の一端部が接続されている。
一方の切換え弁241の他端部には、給水配管25が接
続されている。
【0014】前半の工程にて、まず、図1(a)に示す
ように、図示しない複式シャベル、剣先シャベル、バー
ル等を用いて、雨水浸透量を評価すべき地中に穴11を
堀る。次に、図1(b)に示すように、穴11内の側面
に沿って網体121を張り付ける。次に、図1(c)に
示すように、網体121の内側に多孔管122を挿入し
て支持して、崩壊防止部材12を形成する。尚、多孔管
の外周が網体にて覆われた状態の崩壊防止部材を穴内に
挿入し、その網体にて穴内の側面を覆うようにしてもよ
い。次に、図1(d)に示すように、多孔管122内の
底部に破石13を投入して雨水浸透施設1を構築する。
【0015】次に、後半の工程にて、図2に示すよう
に、雨水浸透施設1の多孔管122内に、図3に示す水
注入装置2の注水管21より水を注入していって、雨水
浸透施設1の水の浸透試験を行う。この際、図3に示す
水注入装置2を次のように操作する。 各切換え弁241,242を閉の状態となすととも
に、一方の中間配管231の流量調整弁231b及び他
方の中間配管232の流量調整弁232bを共に閉の状
態にしておく。 図示しない給水栓を開く。 給水配管25が接続された方の一方の切換え弁24
1を開く。これにより、分水配管22内には圧力水が供
給された状態となる。
【0016】 他方の切換え弁242を間欠的に開く
ことにより、分水配管22内に充満された水中のエアー
を放出した後、再び閉の状態としておく。 一方の中間配管231の流量調整弁231bを開い
て、フローメーター231aを見ながら、注水管21よ
り雨水浸透施設1の多孔管13内に、水位面が一定とな
るように流量を調節しつつ注水する。 水の注入量の時間的推移から、単位時間当たりの浸
透量がほぼ一定値を示すときの、終期浸透量を雨水浸透
施設における土中への水の浸透量とする。尚、2〜4時
間の注水を行っても浸透量が一定にならない場合は、注
水を打ち切り、その時の浸透量を終期浸透量とする。上
記以外の点は、「社団法人 雨水貯溜浸透技術協会」が
推奨する「ポアホール法」に準じて行われる。
【0017】この浸透試験の際、この雨水浸透施設1に
おいては、穴11内に注入された水により、穴11の側
面の土が水分を多く含んだ状態となってしまっても、そ
の側面が内側から多孔管13により支持された網体12
により保持されていて、土の流出及び穴の崩壊が防止さ
れるので、穴11の側面及び底面から土中への水の浸透
量を正確に測定することができる。
【0018】尚、大きな流量の注入水を必要とする場合
には、他方の切換え弁242にも給水栓との間に給水配
管を接続しておき、他方の切換え弁242を開くととも
に、他方の中間配管232の流量調整弁232bを開い
て、一方のフローメーター231a及び他方のフローメ
ーター232aを見ながら、その合計の流量を調節する
ようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明の雨水浸透量評価方法は、上記の
構成とされているので、水浸透量測定時間中に穴が崩壊
することなく、穴の側面及び底面から土中への水の浸透
量を正確に測定することができる。
【0020】本発明の水注入装置は、上記の構成とされ
ているので、本発明の雨水浸透量評価方法に好適に使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の雨水浸透量評価方
法の一例の前半の工程を順次説明する断面図である。
【図2】本発明の雨水浸透量評価方法の一例の後半の工
程を説明する断面図である。
【図3】本発明の雨水浸透量評価方法に使用される水注
入装置の一例を示す斜視図である。
【図4】従来の雨水浸透量評価方法である、土研法を説
明する断面図である。
【図5】従来の雨水浸透量評価方法である、ポアホール
法を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 雨水浸透施設 2 水注入装置 11 穴 21 注水管 22 分水配管 25 給水配管 121 網体 122 多孔管 231,232 中間配管 231a,232a フローメーター 231b,232b 流量調整弁 241,242 切換え弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨水浸透量を評価すべき地中に穴を堀
    り、その穴内に、多孔管の外周囲が網体にて覆われた状
    態の崩壊防止部材を設置して、その網体により穴内の側
    面が覆われた雨水浸透施設を構築する工程と、該雨水浸
    透施設の穴内に水注入装置より水を注入しつつ、該穴の
    側面及び下面からの土中への水の浸透量を測定する工程
    とからなることを特徴とする雨水浸透量評価方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の雨水浸透量評価方法に
    使用する水注入装置であって、前記穴内に水を注入する
    注水管と、分水配管と、該注水管と分水配管間を連結す
    る並列する複数の中間配管とを備え、該各中間配管に流
    量調整弁とフローメーターとが設けられ、前記分水配管
    に、複数の切換え弁の一端部が接続され、該切換え弁の
    少なくとも一つの他端部に給水配管が接続されているこ
    とを特徴とする水注入装置。
JP2001045352A 2001-02-21 2001-02-21 雨水浸透量評価方法及びその方法に使用する水注入装置 Pending JP2002242276A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045352A JP2002242276A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 雨水浸透量評価方法及びその方法に使用する水注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045352A JP2002242276A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 雨水浸透量評価方法及びその方法に使用する水注入装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002242276A true JP2002242276A (ja) 2002-08-28

Family

ID=18907161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001045352A Pending JP2002242276A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 雨水浸透量評価方法及びその方法に使用する水注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002242276A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100480307B1 (ko) * 2002-08-12 2005-04-06 (주)지오그린21 강우 연동형 지중 오염 추적자 실험장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100480307B1 (ko) * 2002-08-12 2005-04-06 (주)지오그린21 강우 연동형 지중 오염 추적자 실험장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9769045B2 (en) Valve system for a fiberglass swimming pool body
CN105203442B (zh) 透水路面系统渗透系数原位测试仪及测试方法
CN107587516A (zh) 一种跟进式高效止水阻砂降水复合系统及其施工方法
KR101817560B1 (ko) 지하수 인공함양 실험 시스템
JP2015045527A (ja) 透水試験装置
US20060042356A1 (en) Measuring soil permeability in situ
JP2002242276A (ja) 雨水浸透量評価方法及びその方法に使用する水注入装置
JPS6282113A (ja) 地盤安定工法
JP3435529B2 (ja) 揚水試験方法
JP2007063977A (ja) 新設,既設マンホールの耐震補強装置
JP2006274655A (ja) 盛土堤体のドレーン構造及びその施工方法
CN105275010A (zh) 一种反滤排水球及其施工方法
CN106948388A (zh) 一种磁环式测试基坑开挖引起地基隆起的装置及方法
CN111945703B (zh) 一种用于地基加固的排水结构及其排水方法
KR20090130515A (ko) 지반정착 앵커시스템 및 이를 이용한 연약지반 앵커구조체시공방법
CN206815409U (zh) 一种磁环式测试基坑开挖引起地基隆起的装置
CN106405679A (zh) 一种定量监测地下水流的对井装置及拔井套环
US20170167153A1 (en) Drainage system for a fiberglass swimming pool body
JP2010138642A (ja) 井戸及び井戸の構築方法
TWI328061B (en) Three-dimensional drainage process and structure in the gravity field
KR200430582Y1 (ko) 관을 이용한 빗물 저류조 구조
JPH08296205A (ja) 地下空洞の充填工法
CN210622801U (zh) 沉井封底止水装置
CN108612133B (zh) 勘测孔突涌封堵施工方法
US20230313472A1 (en) Perforated box culvert