JP2002242088A - ウェブドロー制御装置及びウェブドロー制御方法 - Google Patents

ウェブドロー制御装置及びウェブドロー制御方法

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JP2002242088A
JP2002242088A JP2001042452A JP2001042452A JP2002242088A JP 2002242088 A JP2002242088 A JP 2002242088A JP 2001042452 A JP2001042452 A JP 2001042452A JP 2001042452 A JP2001042452 A JP 2001042452A JP 2002242088 A JP2002242088 A JP 2002242088A
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Fujio Shinoki
富二生 篠木
Setsuo Suzuki
節夫 鈴木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェブドロー制御装置及びウェブドロー制御
方法において、作業者の熟練度に頼ることなくドロー値
を自動的に制御でき、かかるセクション間のウェブの受
け渡しを安定して行なえるようにする。 【解決手段】 複数のセクション101,102,10
3内を複数のロールを介して連続的に搬送されるウェブ
1に対し、複数のセクション101,102,103の
内の少なくとも1組の上流側のセクション及び下流側の
セクション間の受け渡し部においてドローを制御するウ
ェブドロー制御装置であって、該受け渡し部において、
該下流側のセクションに対してウェブ1を送り出すロー
ルの紙離れ位置を検出する紙離れ位置検出装置26と、
この検出情報に基づき該上流側のセクションと該下流側
のセクションとのウェブ搬送速度差を調整して、該受け
渡し部においてウェブ1のドロー値を所定値に制御する
制御手段23とをそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的に搬送され
るウェブの各セクション間におけるドローを制御するウ
ェブドロー制御装置及びウェブドロー制御方法に関し、
特に抄紙機のプレスパートに用いて好適な、ウェブドロ
ー制御装置及びウェブドロー制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、抄紙機では、フォーマ部(以
下、単にフォーマともいう)やプレス部(以下、プレス
パートともいう)やドライヤ部(以下、ドライヤパート
ともいう)等の各セクション間での受け渡しの際に、連
続的に搬送されるウェブに断紙(紙切れ)やしわが発生
してしまうことを防止すべく、搬送されるウェブの張り
の程度(ウェブの張りを『ドロー』といい、張りの程度
を『ドロー値』という)を各セクション間の受け渡し部
で制御するようにしている。
【0003】このようなウェブドロー制御の一例を、図
7を参照して説明する。図7は、抄紙機のフォーマ10
1から1群ドライヤ部103の入口部までの構成を示す
模式的側面図である。先ず、フォーマ101において、
ヘッドボックス10から送りだされた紙料1Aは、ワイ
ヤ14及びワイヤ15に挟持されて搬送され、その後、
ワイヤ15によりサクションピックアップロール20ま
で搬送され、サクションピックアップロール20に吸引
されて、次のセクションのプレスパート102に受け渡
される。
【0004】この受け渡しの際、フォ−マ101のワイ
ヤ15の速度よりもプレスパート102のフェルト27
の速度をやや大きく設定して湿紙1に適切にドローをか
けることによって、湿紙1がフォーマ101からプレス
パート102にスムーズに受け渡されるようになり、湿
紙1に断紙(紙切れ)やしわが発生してしまうことを防
止できるようになる。
【0005】このため、フォーマ101の駆動ロール1
7Aの表面速度よりも後段のプレスパート102のプレ
ストップロール11aの表面速度を若干速くなるよう
に、各ロール17a,11aを駆動する各モータ17
a,18の回転速度がそれぞれ手動調整される。そし
て、プレスパート102に受け渡されたこの湿紙1は、
フェルト27に付着してプレストップロール11aへ搬
送されてプレス/搾水され、さらに、センターロール2
でプレスされてからペーパロール4を介してドライヤパ
ート103に受け渡され、ドライヤロール16へ搬送さ
れる。
【0006】プレスパート102とドライヤパート10
3との受け渡し部においても、センターロール2の表面
速度よりも後段のロール4の表面速度をやや高くしてウ
ェブ1に適切にドローがかかるように、各ロール2,4
をそれぞれ駆動する各モータ13,19の回転速度がそ
れぞれ手動調整され、ドロー値が調整される。このよう
なドロー値の調整は、従来よりオペレータ(操作員)が
コントロールデスク28に設けられた図示しないドロー
調整スイッチを手動操作することにより行なわれ、ドロ
ー調整スイッチを操作することで、各セクション10
1,102,103のロールを駆動する各モータが個別
に回転速度制御され、ひいては、セクション101,1
02,103の各相互間の受け渡し部におけるドロー値
が調整されることとなる。
【0007】つまり、ドロー調整スイッチが操作される
と、これに応じてドロー値の増減を示す信号がコントロ
ールデスク28からドライブ制御盤23bに出力され、
この信号は、さらに、ドライブ制御盤23bから、速度
制御信号として、該当するモータを駆動するインバータ
12に出力される。したがって、ドロー調整スイッチを
操作することにより、インバータ12等を介して各モー
タの回転速度を個別に制御でき、ひいては、抄紙機各セ
クションの駆動ロール間の速度差を調整して該当する紙
の受け渡し部分のドロー値を調整することができるので
ある。
【0008】なお、抄紙機においては、上述したフォー
マ101とプレスパート102とのセクション間及びプ
レスパート102と1群ドライヤ部103とのセクショ
ン間の他にも、図示しないセクション間(例えば、プレ
スパート102内のセクション間,ドライヤ部103内
の各群間,ドライヤ部103とサイズプレスとのセクシ
ョン間,サイズプレスとドライヤ部とのセクション間,
ドライヤ部とカレンダとのセクション間,カレンダとリ
ールとのセクション間等)において、オペレータにより
ドロー調整スイッチが手動操作され、ドロー値の調整が
行なわれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、オペレータが、目視によりウェブを監
視してこのウェブの状態に応じてドロー値を最適化して
おり、オペレータの熟練度への依存度が高いという課題
がある。また、場所によっては、ウェブ搬送経路が機械
等の陰になってしまい、搬送されるウェブをオペレータ
が目視により確認できず、ウェブの状態に応じてドロー
値を最適化することができなくなってしまうという課題
もある。
【0010】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、作業者の熟練度に頼ることなくドロー値を自
動的に制御でき、かかるセクション間のウェブの受け渡
しを安定して行なえるようにした、ウェブドロー制御装
置及びウェブドロー制御方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のウェブドロー制御装置は、複数のセクション
内を複数のロールを介して連続的に搬送されるウェブに
対し、上記の複数のセクションの内の少なくとも1組の
上流側のセクション及び下流側のセクション間の受け渡
し部においてドローを制御するウェブドロー制御装置で
あって、該受け渡し部において、該下流側のセクション
に対して該ウェブを送り出す上流側ロールの紙離れ位置
を検出する紙離れ位置検出手段と、該紙離れ位置検出手
段の検出情報に基づき該上流側のセクションと該下流側
のセクションとのウェブ搬送速度差を調整して、該受け
渡し部における該ウェブのドロー値を所定値に制御する
制御手段とをそなえて構成されていることを特徴として
いる。
【0012】請求項2記載の本発明のウェブドロー制御
装置は、請求項1記載のウェブドロー制御装置におい
て、該紙離れ位置検出手段が、該受け渡し部に光を照射
する光源と、該受け渡し部において、該光源により光が
照射された該上流側ロールを撮影する撮影手段と、該撮
影手段により撮影された画像情報に基づいて該紙離れ位
置を特定する画像処理手段とをそなえて構成されている
ことを特徴としている。
【0013】請求項3記載の本発明のウェブドロー制御
装置は、請求項1又は2記載のウェブドロー制御装置に
おいて、該制御手段が、該紙離れ位置検出手段により検
出された該紙離れ位置に基づき、該紙離れ位置が所定位
置になるように該上流側のセクションと該下流側のセク
ションとのウェブ搬送速度差を調整して該ドロー値を該
所定値に制御することを特徴としている。
【0014】請求項4記載の本発明のウェブドロー制御
装置は、請求項3記載のウェブドロー制御装置におい
て、該制御手段は、該紙離れ位置における該上流側ロー
ルの幅方向及び/又は時間経過に対する変動に基づいて
該ドロー値を制御することを特徴としている。請求項5
記載の本発明のウェブドロー制御装置は、請求項3又は
4記載のウェブドロー制御装置において、該制御手段
は、該ウェブの仕様及び/又は運転条件を入力するため
の入力手段をそなえ、該入力手段を通じて入力された該
ウェブの仕様及び/又は該運転条件に基づいて該ドロー
値を制御することを特徴としている。
【0015】請求項6記載の本発明のウェブドロー制御
装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載のウェブドロ
ー制御装置において、該上流側のセクションと該下流側
のセクションとが、それぞれ、抄紙機のプレスパートの
センターロールを挟むセクションであることを特徴とし
ている。請求項7記載の本発明のウェブドロー制御方法
は、複数のセクション内を複数のロールを介して連続的
に搬送されるウェブに対し、上記の複数のセクションの
内の少なくとも1組の上流側のセクション及び下流側の
セクション間の受け渡し部においてドローを制御するウ
ェブドロー制御方法であって、該受け渡し部において、
該下流側のセクションに対して該ウェブを送り出すロー
ルの紙離れ位置を検出し、該検出した紙離れ位置に基づ
き該上流側のセクションと該下流側のセクションとのウ
ェブ搬送速度差を調整して、該受け渡し部における該ウ
ェブのドロー値を所定値に制御することを特徴としてい
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、本発明の各実施形態
としては、本発明のウェブドロー制御装置(以下、単に
ドロー制御装置ともいう)及びウェブドロー制御方法
(以下、単にドロー制御方法ともいう)を抄紙機に適用
した例を説明する。
【0017】まず、本発明の第1実施形態について説明
する。図1〜図5は本発明の第1実施形態としてのドロ
ー制御装置について示す図であり、図1はその全体構成
及び抄紙機のフォーマ部のヘッドボックスからドライヤ
パートの入側部迄の構成を示す模式的側面図、図2はそ
の要部構成を示す模式図、図3はドロー値とロールの紙
離れ位置(ロールに対する湿紙の剥離点の位置)との関
係を説明するための図であってセンターロール及びペー
パロールの模式的側面図、図4は紙離れ位置の変動を示
す図であって、(a)は所定位置における時間経過に応
じた紙離れ位置の変動の一例を示す図、(b)は所定時
間における紙幅方向に応じた紙離れ位置の変動の一例を
示す図、図5はその変形例の要部構成を示す模式図であ
る。
【0018】先ず、本ウェブドロー制御装置が装備され
る抄紙機について図1を参照して説明すると、フォーマ
101において、ヘッドボックス10から送りだされた
紙料1Aは、ワイヤ14及びワイヤ15に挟持されて搬
送されてウェブ1(以下、湿紙ともいう)を形成するよ
うになり、このウェブ1は、その後、ワイヤ15により
サクションピックアップロール20まで搬送され、サク
ションピックアップロール20に吸引されて、次のセク
ションのプレスパート102に受け渡されるようになっ
ている。
【0019】プレスパート102に受け渡されたこのウ
ェブ1は、フェルト27に付着して、プレストップロー
ル11a,プレスボトムロール30間の1番プレスP1
へ搬送されてこの1番プレスP1により押圧されて搾水
されるようになっている。そして、ウェブ1は、プレス
ロール11b,センターロール2間の2番プレスP2で
搾水され、さらに、フェルト21によって搬送されてセ
ンターロール2,プレスロール11c間の3番プレスP
3で搾水された後、ペーパロール4を介してドライヤ1
03に受け渡されるようになっている。
【0020】ドライヤパート103に受け渡されたウェ
ブ1は、カンバスにより搬送され、ドライヤロール16
等を通過する過程で乾燥するようになっている。従来技
術として説明したように、各パート101,102,1
03の相互間やプレスパート内の各セクションの相互間
でウェブ1の受け渡しを滞りなく行なうためには、各受
け渡し部において、上流側のセクションのウェブ搬送速
度よりも下流側のセクションのウェブ搬送速度を高くし
てウェブ1に所定のドローを与えることが有効である。
【0021】このため、フォーマ101では、ロール1
7A,17Bにモータ17a,17bが設けられ、プレ
スパート102では、ロール11a,2にモータ18,
13が設けられ、ドライヤパート103では、ペーパロ
ール4にモータ19が設けられており、ドロー制御装置
はこれらの各モータの作動を個別に制御して、各セクシ
ョン間のそれぞれの受け渡し部においてウェブ1のドロ
ー値を、例えばPID補正〔比例補正(P補正),積分
補正(I補正),微分補正(D補正)〕により所定値に
フィードバック制御するようにしている。
【0022】ところで、このようなロール間のウェブ受
け渡し部における上流側のロールの紙離れ位置(ウェブ
の剥離位置)は、ウェブ1のドロー値の大きさに応じて
変化することが一般的に知られている。センターロール
2とペーパロール4との受け渡し部を例に取ると、図3
において、ドロー値が適切な場合の紙離れ位置p0に対
し、ドロー値が大きくなると、ウェブの剥離点(紙離れ
位置)はp1側へ移動し、ドロー値が小さくなるとp2
側へ移動する。したがって、このような紙離れ位置を監
視することにより、ウェブ1のドロー値を監視すること
ができる。
【0023】このため、本ドロー制御装置では、特に狭
隘でオペレータが湿紙1の状態を監視しづらいセンター
ロール2とペーパロール4との間(=プレスパート10
2とドライヤパート103との間)の受け渡し部のドロ
ー制御をセンターロール2(上流側ロール)において生
じるウェブ1の剥離位置を監視することにより自動制御
するようにしている。
【0024】なお、フォーマ101及びプレスパート1
02間については、ここではその受け渡し部においてウ
ェブの剥離が生じないため、従来のように、オペレータ
が、搬送されるウェブの状態を目視により監視しながら
制御装置23に設けられた図示しないドロー調整スイッ
チを手動操作することによりドロー制御が行なわれるよ
うになっている。
【0025】本ドロー制御装置は、図1及び図2に示す
ように、紙離れ位置検出装置(紙離れ位置検出手段、以
下、監視装置ともいう)26と、紙離れ位置検出装置2
6により検出された紙離れ位置に基づき抄紙機の各セク
ションにおけるウェブ搬送速度を個別に制御して、かか
るセクション間の受け渡し部におけるウェブ1のドロー
値を制御する制御装置(制御手段)23とをそなえて構
成されている。
【0026】以下、監視装置26及び制御装置23につ
いて説明する。先ず、監視装置26について説明する
と、監視装置26は、メタルハライド光源(光源)32
(図1では省略)と、CCDカメラ本体(撮影手段)2
4と、画像処理装置(画像処理手段)8をそなえて構成
されている。各メタルハライド光源32は、ウェブ1の
搬送経路及びロール2,4から離隔した位置に配設され
ており、メタルハライド光源32から出力された光は、
メタルハライド光源32に取り付けられた光ファイバ3
3及び光ファイバ33の先端の光ファイバヘッド34を
介してロール2,4間に照射されるようになっている。
【0027】同様に、CCDカメラ本体24は、ウェブ
1の搬送経路及びロール2,4から離隔した位置に配設
されており、ロール2,4間の状態は、CCDカメラ本
体24に取り付けられたカメラヘッド7及び光ファイバ
25を介して画像情報としてCCDカメラ本体24に入
力されるようになっている。カメラヘッド7及び光ファ
イバヘッド34は、図2では省略しているが、何れも、
ロール2の幅方向に複数設けられ、、ここでは、ロール
2の操作側の側端部(以下、操作側端部という),中央
部及びロール2の駆動側の側端部(以下、駆動側端部と
いう)の3ヶ所にロール2,4に近接して設けられてい
る。
【0028】カメラヘッド7及び光ファイバヘッド34
は何れも湿紙1に対してロール2の回転中心側に配設さ
れており、このような構成により、かかる3ヶ所におい
て、ロール2に対する湿紙2の剥離位置(紙離れ位置)
が、光ファイバヘッド34により照らし出されるととも
にカメラヘッド7から光ファイバ25を介してCCDカ
メラ本体24にそれぞれ撮影され、アナログ画像情報と
して、画像処理装置8に入力されるようになっている。
【0029】画像処理装置8では、CCDカメラ24か
ら入力された湿紙1の駆動側端部,中間部及び操作側端
部の各3カ所についてのアナログ画像情報が、2次元座
標上に、即ち、湿紙1の搬送方向及び湿紙1の紙幅方向
について、例えば陰影差(照度差)に応じてデジタルデ
ータ化され、湿紙幅方向に沿う上記3ヶ所について各剥
離点の位置(紙離れ位置)pが特定されるようになって
いる。
【0030】なお、ここでは、カメラヘッド7及び光フ
ァイバヘッド34をそれぞれロール2に近接してロール
2の駆動側端部,中間部及び操作側端部の3カ所に設
け、これらの3カ所について紙離れ位置を検出するよう
にしているが、これらの設置数は限定されるものではな
く、例えばカメラヘッド7及び光ファイバヘッド34を
ロール2に近接した所定の一カ所に設け、この一カ所だ
けで紙離れ位置を検出するようにしても良い。
【0031】後述するように紙離れ位置は紙幅方向に対
して変動があるが、このような変動が少ない場合には、
紙離れ位置を上記のように1カ所についてだけ検出する
ことも可能で、この場合、構成を簡素化できる。次に、
制御装置23について説明すると、制御装置23は、計
算機9と、ドロー最適化装置23aと、ドライブ制御盤
23bとをそなえて構成されている。
【0032】計算機9では、画像処理装置8で特定され
た紙離れ位置pとドロー設定値(所定値)に対応する紙
離れ位置の設定位置(以下、紙離れ設定位置ともいう)
p0との偏差Δpが、湿紙幅方向に沿う上記3ヶ所につ
いてそれぞれ所定のサンプリング周期で例えば図4
(a),(b)に示すように演算されるようになってい
る(Δp=p−p0)。
【0033】なお、紙離れ設定位置p0は、ここでは定
数として計算機9に記憶されている。紙離れ設定位置p
0は、湿紙1の紙仕様や抄紙機の運転条件に応じて変化
するが、この変化分については、後述するように、ドロ
ー最適化装置23aにより補正が行なわれるようになっ
ている。計算機9により演算された紙離れ位置Pに関す
る偏差Δpは、ドロー最適化装置23aに入力され、ド
ロー最適化装置23aでは、この偏差Δp分に応じた補
正信号を、ドライブ制御盤23b及びインバータ12を
介して各モータに出力するようになっている。これによ
り、例えばロール2,4においては、ペーパロール4の
表面速度がセンターロール2の表面速度よりも所定速度
だけ高めに設定されて(即ち、プレスパート102とド
ライヤパート103とのウェブ搬送速度差が所定値に設
定されて)、紙離れ位置pが紙離れ設定位置p0になる
ようにフィードバック制御され、ひいてはウェブ1のド
ロー値が所定値になるように制御されるようになってい
る。
【0034】さて、図4はドロー値を一定にして搬送さ
れる湿紙1の紙離れ位置偏差〔基準(設定位置)p0か
らの変動量〕Δpを示す図であり、(a)は時間経過と
湿紙1の所定位置での偏差Δpとの関係を示す図、
(b)はロール幅方向(紙幅方向)と偏差Δpとの関係
を示す図である。偏差Δpは、ドロー値が一定でも、図
4(a)に示すように時間経過に応じて若干ながら変動
し、また、図4(b)に示すようにロール幅方向に対し
ばらつきがある(即ち、紙離れ位置はドロー値が一定で
も、時間経過やロール幅方向に対し変動がある)。
【0035】このように、紙離れ位置のサンプリングの
タイミングや、紙幅方向のどの位置で紙離れ位置をサン
プリングするかによって、紙離れ位置に変動やばらつき
があるため、かかる偏差Δpがゼロになるようにフィー
ドバック制御を過度に厳密に行なうと、ドロー値が適切
でもこのような変動やばらつきに対して不要にドローが
変更されてドロー制御が不安定になってしまう虞があ
る。
【0036】このような時間経過やロール幅方向に対す
る紙離れ位置の変動に一定の規則性があるならば、この
規則性にしたがってかかる変動を考慮して制御を行なう
ことにより、ドロー制御が不安定になってしまうことを
防止することも可能であるが、本実施形態では、このよ
うな変動がランダムに発生するような場合にも安定して
ドロー制御が行なわれるようになっている。
【0037】つまり、ドロー最適化装置23aには、こ
のような時間経過やロール幅方向に対する紙離れ位置に
基づいて制御を行なうため機能がそなえられており、こ
の機能により、紙離れ位置の検出値を、時間経過に対し
て平均化したり、紙幅方向に平均化したり、或いは、紙
離れ位置の検出値が設定位置p0を含む一定の範囲(不
感帯)であればドローを変更しないようにしているので
ある。
【0038】このような時間経過やロール幅方向に対す
る紙離れ位置の変動は、制御対象物毎に変化するもので
あるが、図4(a),(b)に示すようなドロー値一定
運転における紙離れ位置p(変位Δp)の変動パターン
を解析することにより、補正パラメータ(例えば不感帯
の幅等)を容易に得ることができる。したがって、諸条
件毎にかかる補正パラメータを予め解析しておいてドロ
ー最適化装置23aに記憶させておくか、或いは、紙仕
様や運転条件等を変更する毎に、所定時間だけドロー値
一定運転を行なって紙離れ位置pの変動パターンを測定
してかかる補正パラメータを特定するようにしても良
い。
【0039】さらに、ドロー制御は比較的制御遅れが大
きいため、このような制御遅れを見込んで制御を行なう
ようにしても良い。具体的には、例えば制御の時定数の
関数を制御量に対して乗じる等の補正を行なうことが挙
げられる。このような時定数の関数は、制御対象物毎に
変化するものであるので、上記の補正パラメータと同様
に、予め諸条件毎に解析してドロー最適化装置23aに
記憶させておく等しても良い。
【0040】また、紙離れ位置pの最適値は、湿紙1の
坪量に左右され、例えば図3において、湿紙1の坪量が
大きい場合は、p1側に移動し、坪量が小さい場合はp
2側に移動する。また、紙離れ位置pの最適値は、湿紙
1の紙質によっても変化するし、さらに運転条件(抄紙
機の周囲温度/湿度や湿紙の温度等)によっても変化す
る。このため、湿紙の紙仕様や抄紙機の運転条件に大き
な変動があることが予想される場合には、ドロー最適化
装置23aに、紙仕様及び運転条件に基づいてドロー値
を制御する機能を持たせるようにしても良い。
【0041】具体的には、ドロー最適化装置23aに、
紙仕様及び運転条件に応じて制御量を補正するためのマ
ップ又は演算式等を予め組み込むとともに図示しない入
力手段を設ければよい。これにより、オペレータはこの
入力手段を介してドロー最適化装置23aに紙仕様や運
転条件と相関するパラメータを入力することができ、ド
ロー最適化装置23aではこれらの入力値に基づき上記
マップ又は演算式等により紙仕様や運転条件に応じて、
各モータに対して出力する制御量を補正することができ
る。
【0042】このように紙仕様や運転条件等に応じて、
時定数の関数や最適な紙離れ位置pを自動調整させるこ
とで、ドロー制御が適宜に最適化されるようになってい
る。勿論、このような紙仕様や運転条件等と時定数の関
数や最適な紙離れ位置pとの相関関係をテーブルに纏め
ておき、オペレータが紙仕様や運転条件等が変更される
毎にこれらのパラメータを手動によりドロー最適化装置
23aに入力するようにしても良い。なお、上記制御で
はウェブ仕様及び運転条件に基づいて制御を行なうよう
にしているが、ウェブ仕様及び運転条件の何れか一方に
基づいて制御を行なうようにしてもよい。
【0043】本発明の第1実施形態としてのウェブドロ
ー制御装置は上述したように構成されており、例えばプ
レスパート102とドライパート103との間(ロール
2,4間)において、以下のような手法(本発明の第1
実施形態としてのウェブドロー制御方法)によりドロー
制御が行なわれる。つまり、図2に示すように、メタル
ハライド光源32から出力された光は、光ファイバ33
及び光ファイバヘッド34を介して、ロール2,4間の
ウェブ受け渡し部において湿紙1の幅方向に沿う3カ所
に照射される。この状態は、カメラヘッド7及び光ファ
イバ25を介してCCDカメラ24により常時撮影さ
れ、アナログ画像情報として画像処理装置8に入力さ
れ、画像処理装置8により、湿紙1の幅方向及び搬送方
向からなる二次元座標上でデジタルデータ化され、剥離
線3の一部(剥離点)の位置pが上記幅方向に沿う3カ
所において特定される。
【0044】そして計算機9では、この紙離れ位置pと
設定位置p0との偏差Δpが演算される。そして、この
演算結果に応じてドロー最適化装置23aにより偏差Δ
pに応じた補正信号がドライブ制御盤23b及びインバ
ータ12を介してモータ13,19にそれぞれ出力され
て、ペーパロール4の表面速度がセンターロール2の表
面速度よりも所定速度だけ高めに設定される。
【0045】これにより、紙離れ位置pが紙離れ設定位
置(最適位置)pなるようにフィードバック制御され、
ひいてはウェブ1のドロー値が所定値になるように制御
される。したがって、紙離れ位置(剥離点・剥離線)が
最適位置に常時保持されるようになって、ウェブの受け
渡しの際の断紙(紙切れ)やしわの発生を未然に防止で
きるという利点がある。
【0046】また、ドロー制御は自動で行なわれるの
で、オペレータによる運転中のウェブの走行状態の監視
やドローの手動調整を不要とすることができ、オペレー
タの熟練に依存することなく制御を行なえるという利点
がある。また、かかるドロー制御の際、湿紙1の紙仕様
や運転条件に応じて紙離れ位置の設定値が設定されるの
で、湿紙1の紙仕様や運転条件によらずドロー制御を精
度良く行なえるという利点がある。
【0047】また、紙離れ位置の検出値を、紙幅方向や
時間経過に対して平均化する等して、紙離れ位置の幅方
向及び/又は時間経過に対するばらつきに対して不要に
ドロー値が変更されてしまうことを防止でき、ドロー制
御を安定して行なえるという利点がある。なお、上述し
た実施形態では、図2に示すように、カメラヘッド7と
光ファイバヘッド34とを共に湿紙1に対してセンター
ロール2の回転中心側に設置するとともに、はく離線
(紙離れ位置)3に対しスポット的に光を照射しその一
部の位置(剥離点)を検出するようにしている。これに
対し、例えば、図5に示すように、カメラヘッド7を湿
紙1に対しセンターロール2の回転中心側に配置し、光
線を湿紙1に対しセンターロール2の周面側から照射し
たり、紙離れ位置を紙幅全長にわたって連続的に検出し
たり(即ち剥離線3を検出したり)するように構成して
も良い。
【0048】図5に示す構成では、図中で湿紙1の上部
に投光器(光源)5を設け、投光器5から投稿された光
線をミラー6によってロール2,4間に向けて反射させ
るようになっており、ミラー6を、図示しないモータで
駆動して傾動することにより、光線を湿紙1上で紙幅方
向に沿って走査させるようにしている。なお、カメラヘ
ッド7は、湿紙1の全幅長に渡って剥離線3を撮影でき
るようにその視野が設定されている。
【0049】これにより、ロール2,4間において紙離
れ位置が紙幅全長にわたって順次照らし出され、この映
像が、カメラヘッド7,光ファイバ25,CCDカメラ
本体24を介して画像処理装置8に入力されるようにな
っている。湿紙1ではロール2と接触している部分とロ
ール2から離隔している部分とで顕著な陰影差が生じ、
画像処理装置8では、この陰影差に基づき紙離れ位置が
検出されるようになっている。そして、この結果は計算
機9に出力され、以降、上述と同様に制御が行なわれる
ようになっている。
【0050】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。図6は本発明の第2実施形態としてのウェブドロ
ー制御装置を説明するための図であり、(a)はその要
部構成及びプレスパートの要部構成を示す模式的側面
図、(b)はセンターロール及びペーパロールを(a)
よりも拡大して示す模式的側面図である。なお、上述の
第1実施形態で説明した部品と同じ部品については同一
の符号を付しその説明を省略する。
【0051】上述の第1実施形態では、セクション間の
ウェブ受け渡し部としてプレスパート102,ドライパ
ート103間のウェブ受け渡し部に本発明のドロー制御
装置及びドロー制御方法を適用した例を説明したが、本
実施形態では、本発明のドロー制御装置及びドロー制御
方法を、図6(a),(b)に示すように、プレスパー
ト102′内のセクション間に適用している。
【0052】先ず、本ウェブドロー制御装置が装備され
る抄紙機のプレスパートについ説明すると、プレスパー
ト102′では、先ず、図示しないフォーマから搬送さ
れてきた湿紙1がフェルト27aに付着してプレストッ
プロール11a及びプレスボトムロール30a間の1番
プレスP1に搬送されて押圧/搾水され、次に、センタ
ーロール2及びプレストップロール11b間の2番プレ
スP2に搬送されて搾水されるようになっている。
【0053】そして、2番プレスP2で搾水された湿紙
1は、フェルト27bによりセンターロール2及びプレ
ストップロール11c間の3番プレスP3に搬送され
て、押圧/搾水され、サクションロール31に吸引され
ながら、フェルト29とともに、ペーパロール4及びサ
クションロール31間を通って、プレストップロール1
1d及びボトムロール30b間の4番プレスP4で搾水
されるようになっている。
【0054】そして、ここでは、センターロール(上流
側ロール)2とペーパーロール4とのウェブ受け渡し部
のドローを、センターロール2の紙離れ位置3に基づき
制御すべくウェブドロー制御装置が設けられている。ウ
ェブドロー制御装置は、図6(a)に示すように、第1
実施形態と同様に、メタルハライド光源32,CCDカ
メラ24及び画像処理装置(画像処理手段)8からなる
紙離れ位置検出装置(紙離れ位置検出手段)26と、計
算機9,ドロー最適化装置23a及びドライブ制御盤2
3bからなる制御装置(制御手段)23とをそなえて構
成されている。
【0055】センターロール(上流側ロール)2とペー
パーロール4とのウェブ受け渡し部に近接してカメラヘ
ッド7と光ファイバヘッド34とが設けられており、メ
タルハライド光源32から出力された光が光ファイバ3
3,光ファイバヘッド34を介してかかる受け渡し部に
照射されるようになっている。これにより、センターロ
ール2の剥離線3が照らし出され、この映像がカメラヘ
ッド7及び光ファイバ25を介してCCDカメラ本体2
4にアナログ画像情報として入力されるようになってい
る。
【0056】そして、このアナログ画像情報は、CCD
カメラ本体24から画像処理装置8に出力され、画像処
理装置8でデジタルデータ化されて紙離れ位置pが演算
され特定されるようになっている。そして、計算機9で
は、この紙離れ位置pと紙離れ設定位置p0との偏差Δ
pが演算され、この偏差Δpに基づき制御装置23によ
り、プレスパート102′内のセクション間(センター
ロール(上流側ロール)2とペーパーロール4との間)
でドロー制御が行なわれるようになっている。
【0057】本発明の第2実施形態のドロー制御装置は
上述したように構成されており、プレスパート102′
内で上述した第1実施形態と同様にドロー制御が行なわ
れるので、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明のウェブドロー制御装置及びウェブドロー
制御方法は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々の変形を行なうことが可能で
ある。
【0058】例えば、本ウェブドロー制御装置及びウェ
ブドロー制御方法は、ロールに対してウェブが剥離する
箇所があれば適用しうるもので、例えば、フォーマと
プレスパート間、ドライヤパート内の各群間、ドラ
イヤパートとサイズプレス(図示略)間、サイズプレ
スとドライヤパート間、ドライヤパートとカレンダ
(図示略)間、カレンダとリール(図示略)の各セク
ション間において適用することが可能であり、ウェブと
しては湿紙だけでなく乾燥した紙に対してドローを制御
することが可能である。
【0059】さらには、本発明のウェブドロー制御装置
及びウェブドロー制御方法は、抄紙機以外の装置にも適
用可能であり、また、紙以外のウェブにも適用可能であ
る。何れにしても、本発明のドロー制御装置及びウェブ
ドロー制御方法は、連続的に搬送されるウェブ状の対象
物に対してセクション毎に搬送速度を調整可能な装置に
おいて適用可能であり、各セクション間の搬送速度を制
御してウェブ状の対象物のドローを自動で制御すること
ができる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のウェブドロー制御装置及び請求項7記載の本発明
のウェブドロー制御方法によれば、下流側のセクション
に対してウェブを送り出す上流側ロールの紙離れ位置に
基づき、上流側のセクションと下流側のセクションとの
ウェブ搬送速度差が調整され、かかるセクション間にお
いて、ウェブのドロー値が所定値に制御されるので、作
業者の熟練度に頼ることなくドロー値を自動的に制御で
き、かかるセクション間のウェブの受け渡しを安定して
行なえるという利点がある。
【0061】また、従来であれば作業者が目視できない
ような場所についても、ドロー値を自動的に制御できる
ので、この点でもウェブの受け渡しを安定して行なえる
という利点がある。請求項2記載の本発明のウェブドロ
ー制御装置によれば、紙離れ位置検出手段が、上流側の
セクションと下流側のセクションとの間のウェブの受け
渡し部に光を照射する光源と、この受け渡し部におい
て、光源により光が照射された上流側ロールを撮影する
撮影手段と、撮影手段により撮影された画像情報に基づ
いて紙離れ位置を演算する画像処理手段とをそなえた光
学系による非接触の検出手段として構成されているの
で、搬送されるウェブに影響を与えず紙離れ位置を検出
できるという利点がある。
【0062】請求項3記載の本発明のウェブドロー制御
装置によれば、紙離れ位置が所定位置になるように上流
側のセクションと下流側のセクションとのウェブ搬送速
度差が調整され、ドロー値が所定値に制御されるので、
請求項1記載のウェブドロー制御装置と同様の効果が得
られる。請求項4記載の本発明のウェブドロー制御装置
によれば、紙離れ位置における上流側ロールの幅方向及
び/又は時間経過の変動に対して不要にドロー値を変更
させてしまうことを防止でき、安定してドロー制御を行
なえるという利点がある。
【0063】請求項5記載の本発明のウェブドロー制御
装置によれば、ウェブの仕様及び/又は運転条件に基づ
いてドロー値が制御されるので、ウェブの仕様及び/又
は運転条件によらず安定してドロー制御を行なえるとい
う利点がある。請求項6記載の本発明のウェブドロー制
御装置によれば、狭隘のため作業者が搬送されるウェブ
の状態を監視しづらい抄紙機のプレスパート廻りについ
ても、紙離れ位置に基づきドローを制御できるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのウェブドロー制
御装置の全体構成及び抄紙機のフォーマのヘッドボック
スからドライヤパートの入側部迄の構成を示す模式的側
面図である。
【図2】本発明の第1実施形態としてのウェブドロー制
御装置の要部構成を示す模式図である。
【図3】一般的なドロー値とロールの紙離れ位置との関
係を説明するための図であって、センターロール及びペ
ーパロールの模式的側面図である。
【図4】ドロー一定運転下における紙離れ位置(湿紙の
ロールに対する剥離点)の変動を示す図であり、(a)
は所定位置における時間経過に応じた紙離れ位置の変動
の一例を示す図、(b)は所定時間における紙幅方向に
応じた紙離れ位置の変動の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態としてのウェブドロー制
御装置の変形例の要部構成を示す模式図である。
【図6】本発明の第2実施形態としてのウェブドロー制
御装置の要部構成を説明するするための図であって、
(a)はその要部構成及びプレスパートの要部構成を示
す模式的側面図、(b)はセンターロール及びペーパロ
ールを(a)よりも拡大して示す模式的側面図である。
【図7】従来のウェブドロー制御装置の全体構成及び抄
紙機のフォーマのヘッドボックスからドライヤパートの
入側部迄の構成を示す模式的側面図である。
【符号の説明】
1 湿紙(ウェブ) 1A 紙料 2 センターロール(上流側ロール) 3 剥離線 4 ペーパロール 5 投光器(光源) 6 ミラー 7 カメラヘッド 8 画像処理装置(画像処理手段) 9 計算機 10 ヘッドボックス 11a,11b,11c,11d プレストップロール 12 インバータ 13,17a,17b,18,19 モータ 17A,17B 駆動ロール 14,15 ワイヤ 16 ドライヤロール 20 サクションピックアップロール 21 フェルト 23 制御装置(制御手段) 23a ドロー最適化装置 23b ドライブ制御盤 24 CCDカメラ本体(撮影手段) 25,33 光ファイバ 26 紙離れ位置検出装置(紙離れ位置検出手段) 27,27a,27b,29 フェルト 28 コントロールデスク 30,30a,30b プレスボトムロール 31 サクションロール 32 メタルハライド光源(光源) 34 光ファイバヘッド 101 フォーマ 102,102′ プレスパート 103 ドライヤパート p0 紙離れ位置の設定位置
フロントページの続き Fターム(参考) 2H072 AA03 AA09 AA16 AA24 AB09 CA01 3F104 AA01 BA04 DA31 KA11 4L055 BD06 CF50 DA09 DA13 DA16 DA17 FA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセクション内を複数のロールを介
    して連続的に搬送されるウェブに対し、上記の複数のセ
    クションの内の少なくとも1組の上流側のセクション及
    び下流側のセクション間の受け渡し部においてドローを
    制御するウェブドロー制御装置であって、 該受け渡し部において、該下流側のセクションに対して
    該ウェブを送り出す上流側ロールの紙離れ位置を検出す
    る紙離れ位置検出手段と、 該紙離れ位置検出手段の検出情報に基づき該上流側のセ
    クションと該下流側のセクションとのウェブ搬送速度差
    を調整して、該受け渡し部における該ウェブのドロー値
    を所定値に制御する制御手段とをそなえて構成されてい
    ることを特徴とする、ウェブドロー制御装置。
  2. 【請求項2】 該紙離れ位置検出手段が、 該受け渡し部に光を照射する光源と、 該受け渡し部において、該光源により光が照射された該
    上流側ロールを撮影する撮影手段と、 該撮影手段により撮影された画像情報に基づいて該紙離
    れ位置を特定する画像処理手段とをそなえて構成されて
    いることを特徴とする、請求項1記載のウェブドロー制
    御装置。
  3. 【請求項3】 該制御手段が、 該紙離れ位置検出手段により検出された該紙離れ位置に
    基づき、該紙離れ位置が所定位置になるように該上流側
    のセクションと該下流側のセクションとのウェブ搬送速
    度差を調整して該ドロー値を該所定値に制御することを
    特徴とする、請求項1又は2記載のウェブドロー制御装
    置。
  4. 【請求項4】 該制御手段は、 該紙離れ位置における該上流側ロールの幅方向及び/又
    は時間経過に対する変動に基づいて該ドロー値を制御す
    ることを特徴とする、請求項3記載のウェブドロー制御
    装置。
  5. 【請求項5】 該制御手段は、 該ウェブの仕様及び/又は運転条件を入力するための入
    力手段をそなえ、 該入力手段を通じて入力された該ウェブの仕様及び/又
    は該運転条件に基づいて該ドロー値を制御することを特
    徴とする、請求項3又は4記載のウェブドロー制御装
    置。
  6. 【請求項6】 該上流側のセクションと該下流側のセク
    ションとが、それぞれ、抄紙機のプレスパートのセンタ
    ーロールを挟むセクションであることを特徴とする、請
    求項1〜5の何れか1項に記載のウェブドロー制御装
    置。
  7. 【請求項7】 複数のセクション内を複数のロールを介
    して連続的に搬送されるウェブに対し、上記の複数のセ
    クションの内の少なくとも1組の上流側のセクション及
    び下流側のセクション間の受け渡し部においてドローを
    制御するウェブドロー制御方法であって、 該受け渡し部において、該下流側のセクションに対して
    該ウェブを送り出す上流側ロールの紙離れ位置を検出
    し、 該検出した紙離れ位置に基づき該上流側のセクションと
    該下流側のセクションとのウェブ搬送速度差を調整し
    て、該受け渡し部における該ウェブのドロー値を所定値
    に制御することを特徴とする、ウェブドロー制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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