JP2002240751A - スライド型連結牽引装置 - Google Patents

スライド型連結牽引装置

Info

Publication number
JP2002240751A
JP2002240751A JP2001037171A JP2001037171A JP2002240751A JP 2002240751 A JP2002240751 A JP 2002240751A JP 2001037171 A JP2001037171 A JP 2001037171A JP 2001037171 A JP2001037171 A JP 2001037171A JP 2002240751 A JP2002240751 A JP 2002240751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide lock
slide
tractor
state
parking brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001037171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3843216B2 (ja
Inventor
Sadaaki Akagi
完精 赤城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP2001037171A priority Critical patent/JP3843216B2/ja
Publication of JP2002240751A publication Critical patent/JP2002240751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3843216B2 publication Critical patent/JP3843216B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】実効的な連結中心を車両の前後方向に調節する
ことができる連結装置であって、その調節をトレーラを
連結した状態で安全かつ適正に実行することができる装
置を提供する。 【解決手段】スライドロック手段の解放動作を電気的な
制御回路により制御するとともに、パーキングブレーキ
がかけられ、スライドロック解除スイッチが操作され、
かつ車速がないときにスライドロックが解放され、その
状態でパーキングブレーキが解除されてもスライドロッ
クの解放状態が継続するように制御する。この状態で、
すなわちトレーラを停止させた状態で、トラクタを細か
く移動させて連結装置の位置調節を実行することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタを牽引す
るためにトレーラ側に設ける連結装置の改良に関する。
本発明は、連結装置のカプラ部材の位置をトラクタの前
後方向に移動させることができるスライド型連結牽引装
置の改良に関する。本発明は、連結牽引装置の操作性を
改善するとともに、その安全性を向上するための改良に
係る。
【0002】
【従来の技術】カプラ部材の位置をトラクタの前後方向
に移動できるスライド型連結牽引装置が知られている。
たとえば、特開平5-162663号公報(出願人:ホランド・
ヒッチ)に開示されたものがある。この装置は、連結牽
引装置を軽量化するとともに、その取扱いを簡単化した
優れた装置である。この装置は、トラクタ側に固定的に
取付けられたベースレールと、トレーラ側の連結器に結
合されるカプラ部材とを備え、このカプラ部材がベース
レールに対して前後方向に移動可能に構成されている。
そして、カプラ部材をベースレールに対して所望の位置
に定めてから、スライドロックを操作して、カプラ部材
を移動可能な状態からベースレールに固定するように構
成されたものである。
【0003】このようなスライド型連結牽引装置を利用
することにより、一つのトラクタが牽引することができ
るトレーラの構造の制限に対する自由度が大きくなり、
一つのトラクタに多種類のトレーラをつなぎ代えて牽引
することができるようになる。これは、ユーザにとって
トラクタの配車手配の制約を少なくすることであって、
トラクタの稼働率が向上する大きい経済的な利点があ
る。
【0004】この装置を利用するときには、路上を走行
中に不用意に操作が行われ、このスライドロックが解除
されるようなことがあってはならない。このため従来装
置では、運転者はカプラ部材の位置変更を行う場合に
は、原則的にトラクタのキャブからいったん外へ降りて
操作するように、このスライドロックの操作レバーはキ
ャブ外に、連結牽引装置の近傍位置に配置されるものが
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】トラクタにトレーラを
連結した状態で、カプラ部材とベースレールとの相対位
置を安全に変更することができるならば、スライド型の
連結牽引装置を利用する利点はさらに大きくなる。上述
のように多種類のトレーラを牽引することができるよう
になってトラクタの稼働率が向上する利点のほかに、さ
らに利点が追加される。すなわち、トレーラの積み荷の
状態によってトレーラの重心位置が変化するとともに、
トレーラから連結装置を介してトラクタに加わる荷重が
変化する。この場合に、積み荷が行われてからカプラ部
材の位置を変更することにより、トラクタの前輪および
後輪が分担する荷重配分を適正に調節することができる
ことになる。
【0006】また、ロック手段を解除するためだけに運
転者がキャブに乗り降りすることはわずらわしく、運転
席で連結牽引装置のロック手段の設定解除を行うことが
できるようにすることが便利でありかつ安全である場合
がある。
【0007】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、スライド型連結牽引装置のカプラ部材の位置変
更をトレーラを連結した状態で安全に実行することがで
きる装置を提供することを目的とする。本発明は、必要
な場合には運転者が運転席でスライドロックの解除(お
よび設定)のための操作を行うことができる装置を提供
することを目的とする。本発明は、かりにスライドロッ
クの操作を誤った場合にも、スライドロックの解除に伴
いトラクタあるいはトレーラが予期せずに動き出すこと
を防止する連結牽引装置を提供することを目的とする。
【0008】本発明は、制御回路の論理動作に予期しな
い誤動作があっても、あるいは装置の操作に誤操作があ
っても、走行中にスライドロックが解除されるようなこ
とがない安全な連結牽引装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベースレール
とカプラ部材との相対位置を固定するスライドロックの
解除のために電気的な論理回路を設け、この論理回路の
制御により、トラクタのパーキング・ブレーキがかけら
れている場合にかぎり、このスライドロックを解除する
ことができるようにするとともに、いったんスライドロ
ックが解除された後にパーキング・ブレーキを解除して
トラクタが走行できるように構成したことを最大の特徴
とする。
【0010】すなわち本発明は、トラクタ(11)に固
定的に取付けられたベースレール(1)と、トレーラ
(12)側の連結器と結合され、このベースレール
(1)に対して前後方向に可動に取付けられたカプラ部
材(2)と、操作にしたがって前記カプラ部材を前記ベ
ースレールに固定させるスライドロック(3、6)とを
備えたスライド型連結牽引装置において、前記スライド
ロック(3、6)を制御する電気的な制御回路(4)を
設け、このスライドロック(3、6)にはこの制御回路
(4)の制御出力によりロック状態を解除する手段
(5、6)を設け、前記トラクタ(11)のパーキング
ブレーキ(7)の状態を検出し電気信号を送出するパー
キングブレーキ検出器(8)と、前記スライドロック
(3、6)を解除させる操作スイッチとして電気信号を
送出するスライドロック解除スイッチ(9)とを備え、
前記制御回路(4)は、前記パーキングブレーキ検出器
(8)が制動状態を示す信号を送出し、かつ前記スライ
ドロック解除スイッチ(9)が解除側に操作されている
ときに前記スライドロック(3、6)を解除させる制御
出力を送出し、その制御出力を送出している状態で前記
パーキングブレーキ検出器(8)が制動状態を示す電気
信号を停止しても前記スライドロック解除スイッチの解
除状態が消滅するまで前記スライドロックを解除させる
制御出力を送出する論理手段を含むことを特徴とする。
【0011】この構成により、トラクタにトレーラを連
結した状態で、運転者は次のような操作手順で連結装置
のカプラ部材の位置を変更することができる。すなわ
ち、車両を停車させてパーキングブレーキをかける。キ
ャブから車外に出てトレーラのランディングギアを地上
に下ろし、ランディングギアのジャッキを操作して、連
結装置に加わっている荷重をランディングギアに移す。
キャブに戻りスライドロック解除スイッチを操作してス
ライドロックを解除させる。パーキングブレーキを解除
して走行ギヤを入れ、トラクタのみをわずかに前後させ
てカプラ部材の位置を調節する。所望の位置でトラクタ
を停止させ、スライドロックをロック状態に設定する。
ランディングギアを操作して荷重を連結装置に戻す。ラ
ンディングギアを上げる。
【0012】このような操作により、運転者はトレーラ
を連結した状態で安全にカプラ部材の位置を変更するこ
とができる。カプラ部材のベースレールに対する相対可
動距離は、ほぼ1メートル以内である(実施例装置では
62cmとした)。
【0013】上記括弧内の数字は後から説明する実施例
装置の図面参照符号である。これは本発明の構成を理解
しやすいように付すものであって、発明を実施例に限定
して理解するためのものではない。以下の記載において
も同様である。
【0014】前記制御回路(4)には、前記トラクタの
車速センサの検出出力が取込まれ、この車速センサの検
出出力に所定値を越える車速が検出されているときには
前記スライドロックを解除させる制御出力の送出を禁止
する手段を設けることが安全上さらに望ましい。前記所
定値を越える車速の所定値については、例えば、時速2
kmないし7kmの範囲の一点、さらにくわしくは例え
ば時速5kmに設定することがよい。上記運転者の動き
および装置の操作についての説明のように、カプラ部材
のベースレールに対する相対位置を変更するときに、車
両を数十cmだけ移動することが必要である。このため
の移動時に車速有りと判定されて、自動的にスライドロ
ックが解除状態でなくなることは不都合である。すなわ
ち、この数十cmの移動時に生じる車速より、わずかに
大きい車速を上記車速の所定値として設定することが適
当である。
【0015】前記制御回路(4)に設定される論理手段
は、前記パーキングブレーキ検出器(8)の検出出力が
制動状態を示している状態になり、その後から操作によ
り前記スライドロック解除スイッチ(9)が解除状態に
転換されたときに限り前記スライドロック(3)を解除
させる制御信号を送出する論理構成とすることにより、
さらに安全性は向上する。
【0016】前記スライドロックは、前記カプラ部材
(2)とともに移動しロック部材(3)を前記ベースレ
ールに押圧する流体圧力シリンダ(6)と、このシリン
ダに供給する流体圧力を制御する制御弁(5)とを含
み、前記制御回路(4)の制御出力によりロック状態を
解除する手段として前記制御弁(5)を制御する回路手
段(インターフェース)を備えた構成とすることができ
る。
【0017】前記トラクタには前記トレーラの非常ブレ
ーキを制御する手段が設けられ、前記論理回路の制御出
力により前記スライドロックが解除されている状態で
は、連動して前記非常ブレーキを制動状態に制御する手
段を含む構成とすることにより、スライドロックが解除
されているときにトレーラが不用意に動き出すことを防
止することができるから、さらに安全性が向上する。
【0018】さらに本発明の装置では警報装置を連動さ
せることがよい。すなわち、音響警報装置(10)およ
びまたは光学的警報装置を設け、前記制御回路(4)の
制御出力により前記スライドロックが解除されている状
態ではこの音響警報装置を鳴動させ、あるいは光学的警
報装置を連動させるように構成することにより、連結装
置の調節を行う運転者は、作業中にスライドロックが解
除されている状態にあることを正しく認識することがで
きる。
【0019】前記スライドロック解除スイッチ(9)お
よび前記音響警報装置(10)あるいは光学的警報装置
は運転席に設けることができる。これにより、運転者は
連結装置の位置調節を運転席で操作実行することができ
るようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第一実施例)図面を用いて本発
明の実施例装置を説明する。図1は本発明実施例電気回
路の要部ブロック構成図である。図2は本発明実施例装
置の機械的構造および各装置の配置を説明する図であ
る。図3は本発明実施例装置を実装したトラクタおよび
トレーラの外観図である。図4は本発明実施例装置を操
作する運転者の動作を示す図である。図5は本発明実施
例装置の制御回路の動作論理を説明するフローチャート
である。
【0021】本発明の実施例装置は、図3に示すように
トレーラ12を牽引するトラクタ11に設ける連結装置
であって、その連結装置の連結位置を矢印で示すように
実効的にトラクタ11の前後方向に移動することができ
る。この具体的な構造は、上記従来技術で説明した公報
(特開平5-162663号公報)に詳しく開示されているもの
と同等である。図2によりその大略を説明すると、トラ
クタ11のシャシフレームにベースプレート13が固定
的に取付けられ、このベースプレート13には、一対の
ベースレール1が設けられている。そしてこの一対のベ
ースレール1に、トレーラ側の連結器と結合されるカプ
ラ部材2が載置され、このカプラ部材はベースレール1
に沿って、車両の前後方向に移動できるように構成され
ている。この移動可能幅はこの実施例装置では62cm
である。すなわち、このカプラ部材2をベースレール1
に対して移動することにより、トラクタ11の前後中心
軸に対するトレーラ12の前後中心軸の回転中心の位置
を実効的に変更することができる。これにより、一つの
トラクタで種類の異なるトレーラを牽引することができ
るとともに、このカプラ部材の位置を変更することによ
り、トラクタの後軸と前軸との間の重量分担を変更する
ことができる。
【0022】図2に示すように、カプラ部材2には空気
圧シリンダ6が取付けられていて、この空気圧シリンダ
6の両側には、そのピストンロッドの先端にロック部材
3が装着されている。空気圧シリンダ6に空気圧が送ら
れると、このロック部材3がベースレール1の内側に形
成された凹凸から外れて、カプラ部材2がベースレール
1に対して可動状態になる。空気圧シリンダ6の空気圧
がなくなると、スプリング作用によりロック部材3がベ
ースレール1の内側に形成された凹凸に食い込み、カプ
ラ部材2がベースレール1に固定された状態となる。
【0023】図1に示すように、本発明の装置は、この
空気圧シリンダ6に制御弁5を介して送られる空気圧を
制御回路4により制御するところに特徴がある。この制
御回路4はプログラム制御回路(コンピュータ・ユニッ
ト)であり、入力情報として、運転席に設けられた操作
スイッチであるスライドロック解除スイッチ9の信号、
およびパーキングブレーキ検出器8の検出出力信号を取
り込む。そして、スライドロックの制御弁5、連結され
るトレーラの非常ブレーキ制御弁14、および警報ラン
プ15と警報ブザー10に制御出力を送出するように構
成されている。図1に表示されたI/Oは入力インター
フェースを示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1にこの制御回路4の入力信号に対する
制御出力の論理値を示す。この表には動作モードをか
らまでが示されている。第一のモードは通常の走行
状態である。このときスライドロック解除スイッチ9は
オフ位置にあり、パーキングブレーキは解放されている
からパーキングブレーキ検出器8の出力はオフである。
このとき制御出力はすべてオフであり、スライドロック
はスプリング作用によりロック状態になっている。
【0026】第二の動作モードでは、スライドロック
解除スイッチ9がオンに操作された状態である。このと
きパーキングブレーキが解放状態にあると、警報ランプ
15が点灯しおよび警報ブザーが鳴るがスライドロック
解除制御弁はオフ状態のまま、すなわちスライドロック
はロック状態に維持されている。運転者に操作が不十分
であることを警報する。
【0027】第三の動作モードでは、パーキングブレ
ーキが制動状態に操作された場合であり、これは通常の
停車状態または駐車状態である。このモードはスライド
ロックの動作とは原則的に関係がない。
【0028】第四の動作モードは、パーキングブレー
キが制動状態になり、パーキングブレーキ検出器8から
信号が送出され、さらにスライドロック解除スイッチが
オンに操作された状態である。これはスライドロックを
解除して連結装置の位置を調節するときのモードであ
る。このときには、警報ランプ15が点灯し、警報ブザ
ー10が吹鳴し、調節モードに入っていることを警報す
る。このとき、スライドロック解除制御弁がオン状態と
なって、シリンダ6に空気圧が送られスライドロックが
解放される。同時にトレーラ12の非常ブレーキに空気
圧が送られトレーラ12が動かないように拘束される。
【0029】第五の動作モードは、第四の動作モード
の状態でパーキングブレーキが解放されたときに成立す
るモードである。このため表1のこのモードの位置に※
を示す。すなわち、第五の動作モードは第四の動作モー
ドに連続するときのみに成立する。パーキングブレーキ
が解放状態のときにスライドロック解除スイッチ9をオ
ン状態に操作しても、これは第二のモードであって第五
のモードにはならない。この第五のモードでは、スライ
ドロックを解放した状態で、トラクタのパーキングブレ
ーキを解除し、トラクタがわずかに前後に走行できるよ
うにしたものである。このときにも、トレーラ12の非
常ブレーキには空気圧が送られトレーラ12は動かな
い。
【0030】図4にはこの装置を操作するための運転者
の動作を示す流れ図である。左側が運転者が運転席のあ
るキャブ内にいる場面であり、右側がキャブから外に出
ている場面である。すなわち、運転者は車両を停車させ
てパーキングブレーキをかけると、キャブから降り、ト
レーラの位置でランディングギアを降ろし、ランディン
グギアに付属するジャッキを利用して連結装置への荷重
を解く。そして運転席にもどりスライドロック解除スイ
ッチ9をオンに操作する。外に出てスライドロックが適
正に解除されたかを見届ける。運転席に帰りパーキング
ブレーキを解除してギアを入れ、運転できる状態とし、
トレーラ12が拘束され停車している状態で、トラクタ
11のみをわずかに前後させて連結装置の位置調節を行
う。このときには半クラッチの状態でゆるやかに車両を
移動させる。連結装置の可動幅は上述のように62cm
である。
【0031】調節を終えるとパーキングブレーキをかけ
て外へ出て、連結装置の状態を確認し、また運転席へも
どり、スライドロック解除スイッチをオフに操作する。
またキャブの外に出てランディングギアを上げると、こ
れで一連の操作を終了し、車両を走行することができる
状態となる。
【0032】図5はこのときの制御回路4の論理動作を
示すフローチャートである。本発明実施例装置では、停
車しパーキングブレーキが制動状態になってから、スラ
イドロック解除スイッチ9が操作されると有効になり、
スライドロックが解除され、その状態でパーキングブレ
ーキを外して走行することができる。しかしこの走行は
カプラ部材の可動範囲のみのきわめて短い距離で可能で
ある。この走行の際には、トラクタとトレーラとの間の
空気圧ケーブルや電気ケーブルは接続されたままであ
る。この操作により、トレーラを連結した状態で、運転
者がトラクタのキャビンにいる状態で、安全に連結装置
の実効的な位置を変更することができる。
【0033】(第二実施例)図6は本発明第二実施例装
置のブロック構成図である。この実施例は前記第一実施
例装置で説明した制御回路4の入力情報として、車速セ
ンサスイッチ16の情報を入力するところに特徴があ
る。車速センサスイッチ16は車速センサ(図外)の出
力により開閉制御されるスイッチであり、車速センサの
出力が所定値(5km/h)を越えるときオン状態とな
り、所定値以下のときオフになるスイッチである。そし
て制御回路4の制御論理として、スライドロックの制御
弁5をロック解除の状態(オン)に制御するための条件
は、車速センサスイッチ16がオフ状態であることが追
加される。
【0034】第二実施例について、表2に制御回路4の
入力信号に対する制御出力の論理値を示す。車速センサ
スイッチ16のオンは車速があるとき、同オフは車速が
ないときに対応する。
【0035】
【表2】
【0036】すなわち、トレーラをトラクタに連結した
状態で、カプラの位置を変更することができるのは、パ
ーキングブレーキがかけられ、かつスライドロック解除
スイッチ9がオンに操作され、かつ、車速が所定値以下
のときとなる。図7はその動作論理を説明するフローチ
ャートの要部である。図7に示す部分以外の動作論理は
図5で説明した第一実施例と同様である。これにより、
何らかの予期できない誤動作あるいは誤操作に対して、
車両の走行中に連結器のスライドロックが解除される現
象を防止することができる。
【0037】表2のモードについて説明すると、モード
ないしおよび※は、車速センサスイッチ16がオ
フのときのモードであり、上記第一実施例で説明した表
1のモードないしおよび※と同じである。モード
ないしは、車速センサスイッチ16がオン状態にな
っているとき、すなわち車両に所定値を越える車速が検
出されている場合であり、このときには、回路の入力情
報がいかなる状態であっても、スライドロック解除制御
弁はオフ状態に保持される。
【0038】上記説明は、制御回路4の制御論理によ
り、つまり制御回路4のソフトウェアを変更することに
より上記作用を実現するように説明した。しかし、これ
と同一の禁止動作をハードウエアによっても実現するこ
とができる。これをハードウエアにより実現するには、
制御回路4の構成およびその制御論理は上記第一実施例
装置について図1および図5で説明したものと同様であ
る。そして、図1で説明した制御回路4の出力側インタ
ーフェース(I/O)に、スライドロック解除用の制御
弁5に動作電流を供給するための通路にリレーを設け
る。そして、車速センサスイッチがオンになっていると
きにはこのリレーを付勢して、制御弁5に動作電流が供
給されないように構成する。このような構成により車両
に所定値を越える車速があるときには、スライドロック
が解除されることはなくなる。そして、このようにハー
ドウエアにより構成すれば、制御回路4のソフトウェア
の動作異常に対しても車速が所定値を越えるときには、
カプラ部材のロック状態が解除されることを防止するこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】本発明により、スライド型連結牽引装置
のカプラ部材の位置変更をトレーラを連結した状態で安
全に実行することができる。本発明により、必要な場合
には運転者が運転席でスライドロックの解除および設定
のための操作を行うことができる。本発明は、かりにス
ライドロックの操作を誤った場合にも、スライドロック
の解除に伴いトラクタあるいはトレーラが予期せずに動
き出すことはなく安全に作業を実行することができる。
【0040】本発明の装置では、制御論理の誤動作ある
いは装置の誤操作があっても、走行中にカプラ部材の位
置が移動するなどの危険な現象を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例電気回路の要部ブロック構成
図。
【図2】本発明実施例装置の機械的構造および各装置の
配置を説明する図。
【図3】本発明実施例装置を実装したトラクタおよびト
レーラの外観図。
【図4】本発明実施例装置を操作する運転者の動作を示
す図。
【図5】本発明第一実施例装置の制御回路の動作論理を
説明するフローチャート。
【図6】本発明第二実施例電気回路の要部ブロック構成
図。
【図7】本発明第二実施例装置の制御回路の動作論理を
説明するフローチャートの要部。
【符号の説明】
1 ベースレール 2 カプラ部材 3 ロック部材 4 制御回路 5 制御弁 6 空気圧シリンダ 7 パーキングブレーキ 8 パーキングブレーキ検出器 9 スライドロック解除スイッチ 10 警報ブザー 11 トラクタ 12 トレーラ 13 ベースプレート 14 トレーラの非常ブレーキ制御弁 15 警報ランプ 16 車速センサスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラクタに固定的に取付けられたベースレ
    ールと、トレーラ側の連結器と結合されこのベースレー
    ルに対して前後方向に可動に取付けられたカプラ部材
    と、操作にしたがって前記カプラ部材を前記ベースレー
    ルに固定させるスライドロックとを備えたスライド型連
    結牽引装置において、 前記スライドロックを制御する電気的な制御回路を設
    け、このスライドロックにはこの制御回路の制御出力に
    よりロック状態を解除する手段を設け、 前記トラクタのパーキングブレーキの状態を検出し電気
    信号を送出するパーキングブレーキ検出器と、前記スラ
    イドロックを解除させる操作スイッチとして電気信号を
    送出するスライドロック解除スイッチとを備え、 前記制御回路は、前記パーキングブレーキ検出器が制動
    状態を示す信号を送出し、かつ前記スライドロック解除
    スイッチが解除側に操作されているときに前記スライド
    ロックを解除させる制御出力を送出し、その制御出力を
    送出している状態で前記パーキングブレーキ検出器が制
    動状態を示す電気信号を停止しても前記スライドロック
    解除スイッチの解除状態が消滅するまで前記スライドロ
    ックを解除させる制御出力を送出する論理手段を含むこ
    とを特徴とするスライド型連結牽引装置。
  2. 【請求項2】前記制御回路には、前記トラクタの車速セ
    ンサの検出出力が取込まれ、この車速センサの検出出力
    に所定値を越える車速が検出されているときには前記ス
    ライドロックを解除させる制御出力の送出を禁止する手
    段を含む請求項1記載のスライド形連結牽引装置。
  3. 【請求項3】前記論理手段は、前記パーキングブレーキ
    検出器が制動状態を示している状態になり後から操作に
    より前記スライドロック解除スイッチが解除状態に転換
    されたときに限り前記スライドロックを解除させる制御
    信号を送出する構成である請求項1または2記載のスラ
    イド型連結牽引装置。
  4. 【請求項4】前記スライドロックは、前記カプラ部材と
    ともに移動するロック部材を前記ベースレールに押圧す
    る流体圧力シリンダと、このシリンダに供給する流体圧
    力を制御する制御弁とを含み、前記制御回路の制御出力
    によりロック状態を解除する手段として前記制御弁を制
    御する回路手段を備えた請求項1または2記載のスライ
    ド型連結牽引装置。
  5. 【請求項5】前記トラクタには前記トレーラの非常ブレ
    ーキを制御する手段が設けられ、前記論理回路の制御出
    力により前記スライドロックが解除されている状態で
    は、連動して前記非常ブレーキを制動状態に制御する手
    段を含む請求項1または2記載のスライド型連結牽引装
    置。
  6. 【請求項6】音響警報装置と、前記制御回路の制御出力
    により前記スライドロックが解除されている状態ではこ
    の音響警報装置を鳴動させる手段とを備えた請求項1ま
    たは2記載のスライド型連結牽引装置。
  7. 【請求項7】前記スライドロック解除スイッチおよび前
    記音響警報装置は運転席に設けられた請求項6記載のス
    ライド型連結牽引装置。
JP2001037171A 2000-12-11 2001-02-14 スライド型連結牽引装置 Expired - Fee Related JP3843216B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001037171A JP3843216B2 (ja) 2000-12-11 2001-02-14 スライド型連結牽引装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-376391 2000-12-11
JP2000376391 2000-12-11
JP2001037171A JP3843216B2 (ja) 2000-12-11 2001-02-14 スライド型連結牽引装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002240751A true JP2002240751A (ja) 2002-08-28
JP3843216B2 JP3843216B2 (ja) 2006-11-08

Family

ID=26605615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001037171A Expired - Fee Related JP3843216B2 (ja) 2000-12-11 2001-02-14 スライド型連結牽引装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3843216B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3843216B2 (ja) 2006-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9027949B2 (en) Fifth wheel fluid lock safety system and method
US8694211B2 (en) Method and control system for a displacement device, taking into account the relative angular position of a tractor and semi-trailer
EP2223831B1 (en) Reverse braking system
EP3122618B1 (en) Fifth wheel coupler safety control system
US8078378B2 (en) Hill start assist system
EP3275747B1 (en) Pneumatic trailer brake circuit with breakaway detection and method thereof
US9017220B2 (en) Method for operating a brake system of a work machine and brake system for a work machine
EP1717134B1 (en) Fifth wheel safety arrangement
CA2099538A1 (en) Trailer anti-theft device
JPS63502889A (ja) 連結車両ブレーキの自動調整装置
JP3958542B2 (ja) 坂道発進補助装置
US20230347997A1 (en) Tractor fifth wheel safety system and method of using the same
JP3843216B2 (ja) スライド型連結牽引装置
WO2017129963A1 (en) Vehicle safety device
US5516200A (en) Controller for tractor trailer braking devices
JP3782714B2 (ja) スライド型連結牽引装置
JP2002331971A (ja) スライド型連結牽引装置
JP2006199099A (ja) スライド型連結牽引装置およびその装置が装備されたトラクタ
JP3917824B2 (ja) スライド型連結牽引装置
JP3686571B2 (ja) トラクタの定速走行装置
JP3938650B2 (ja) 連結車両の挙動抑制装置
JP3443816B2 (ja) 変速制御装置
JPH08301081A (ja) トラクター等の農作業車におけるブレーキ装置
JPH10217925A (ja) トレーラの補助制動装置
JPH0431640A (ja) 連結車のトラクションコントロール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees