JP2002240232A - 再使用可能な基質を用いる平版印刷方法 - Google Patents

再使用可能な基質を用いる平版印刷方法

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JP2002240232A
JP2002240232A JP2001372528A JP2001372528A JP2002240232A JP 2002240232 A JP2002240232 A JP 2002240232A JP 2001372528 A JP2001372528 A JP 2001372528A JP 2001372528 A JP2001372528 A JP 2001372528A JP 2002240232 A JP2002240232 A JP 2002240232A
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cleaning
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Eric Verschueren
エリク・ベルシユエレン
Joan Vermeersch
ジヨアン・ベルメールシユ
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Agfa Gevaert NV
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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた清浄性を有する再使用可能な印刷マス
ターが得られ、ゴースト画像が起こらない平版印刷法を
提供すること。 【解決手段】 印刷マスターの平版基質のリサイクルを
可能にする、平版印刷マスターのインキ−受容性領域を
除去するための方法を開示する。該方法は、清浄化段階
の後に、pH<7を有する水溶液でリサイクルされる基
質を処理することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、印刷マスターの平版基質をリ
サイクルするための方法に関する。さらに特定的には、
本発明はpH<7を有する水溶液を供給することによ
り、リサイクルされる基質を処理する段階を含む。
【0002】
【発明の背景】通常の平版印刷では、インキ及び水性湿
し液がインキ受容性(親油性)及び水−受容性(水溶
性)領域を含有する印刷マスターの表面に供給される。
インキ供給された画像パターンは次いでマスターの表面
から圧縮可能な表面を有するブランケット胴に転移され
る。画像はブランケット胴から紙の上に刷られる。マス
ターは典型的にはアルミニウムシートのような寸法的に
安定な基質上に画像を保有する印刷版である。画像形成
されたアルミニウム版は、版と胴の表面の間の位置的見
当合わせを特定する機械的固定(lock−up)機構
により印刷機の版胴に固定される。印刷機運転の終了の
後、機械的固定システムが解放され、印刷画像を保有す
る印刷版を取り除いて捨てることができ、他の印刷版を
適所に定置し、固定することができる。次いで新しい印
刷作業を開始することができる。
【0003】印刷マスターは一般にいわゆるコンピュー
ター−ツウ−フィルム(computer−to−fi
lm)法により得られ、その方法ではそれぞれの色選択
(colour selection)がイメージ−セ
ッター(image−setter)を用いてグラフィ
ックアートフィルムに転写される。処理の後、版前駆体
と呼ばれる画像形成材料の露出のためのマスクとしてフ
ィルムを用いることができ、版の処理の後、マスターと
して用いられ得る印刷版が得られる。通常これらの段階
は専用の露出及び処理装置で行われ、印刷版は次いで印
刷機に運ばれ、胴自身内に組み込まれた固定機構を用い
て印刷機運転者により印刷胴に取り付けられる。印刷胴
の取り付けは一般に手動操作であるが、印刷版の定置及
び固定のためのロボット的手段が開発されてきた。
【0004】近年、いわゆるダイレクト刷版(comp
uter−to−plate)法が多くの興味を得てき
た。ダイレクト(direct−to−plate)法
とも呼ばれるこの方法は、デジタルデータがいわゆるプ
レート−セッター(plate−setter)により
版前駆体に直接転移されるので、フィルムの作成を迂回
する。オン−プレス画像形成は、版が印刷機の版胴上に
搭載されている間に画像を該版上で露出するダイレクト
−ツー−プレート法(ダイレクト−ツー−プレス(di
rect−to−press)とも呼ばれる)である。
オフ−プレス版作製と比較した後者の方法の主な利点
は、多色印刷機の印刷ステーションの間の見当合わせの
向上である。
【0005】そのようなオン−プレス画像形成法の2つ
の型が既知である。第1の型に従うと、印刷版前駆体が
印刷機上に搭載され、画像通りに露出され、場合により
現像され、次いで印刷マスターとして用いられ、最後に
印刷機から取り除かれて捨てられ、かくして各画像のた
めに新しい版材料を必要とする。この方法の例は、He
idelberg Druckmaschinen A
G(Germany)により製造されるHeidelb
erg Model GTO−DIであり、それはUS
5,339,737に詳細に記載されている。この方
法の欠点は、各印刷機運転のために新しい版を用いるこ
とが必要であり、かくして印刷プロセスのコストが増加
することである。
【0006】オン−プレス画像形成システムの第2の型
では、複数の印刷機運転(下記では印刷サイクルと呼
ぶ)において同じ平版基質が用いられる。各印刷サイク
ルにおいて、感熱性又は感光性層が平版基質上にコーテ
ィングされて印刷版前駆体が製造され、画像通の露出及
び場合による現像の後、印刷マスターが得られる。印刷
機運転の後、印刷マスターのインキ−受容性領域がクリ
ーニング段階において平版基質から除去されて基質がリ
サイクルされ、胴上に新しい版を搭載する必要なく、コ
ーティング、露出及び印刷の次のサイクルにおいて用い
られ得る。そのようなオン−プレスコーティング及びオ
ン−プレス画像形成システムの例は、例えばUS 5,
188,033;US 5,713,287;EP−A
786337及びEP−A 802 457に記載さ
れている。後者の特許出願は、印刷部品、均一なコーテ
ィングを適用するための手段、該均一なコーティングを
画像パターンに従って走査−様式で露出するための手段
及び該均一なコーティングを現像して該印刷部品上に画
像を残すための手段を含む装置を記載しており、画像は
インキ−反発性背景上のインキ−受容性領域あるいはイ
ンキ−受容性背景上のインキ−反発性領域から成る。好
ましい態様に従うと、コーティングは親水性結合剤中の
疎水性熱可塑性ポリマー粒子を含む。
【0007】平版印刷版のためのクリーニング液は、す
べて2000年1月18日に出願されたEP−A−00
200176、EP−A−00200177及びEP−
A−00200178ならびにDE−A−42 16
636に記載されている。
【0008】既知のクリーニング液は典型的にはホー
ス、ポンプ及びシーリングに有害な溶媒を含有してお
り、及び/又はこれらの液が次の印刷サイクル中のコー
ティング段階と適合性でない故に、水を用いる非常に徹
底的な濯ぎを必要とする。
【0009】既知のオン−プレスコーティング法におい
て、平版基質のクリーニングは多くの場合に失敗し、そ
れは、一方で除去されなければならないインキ−受容性
領域に対するクリーニング液の化学的反応性ならびに他
方で不安定な平版表面に対する該クリーニング液の必要
な不活性性の間で適した妥協を見いだすことができない
からである。典型的な平版表面は機械的ならびに化学的
に非常に傷つき易い。平版表面は、インキの拡散性(s
preading properties)と湿し液の
拡散性の間に良好な差別を得るために、一般に微−孔構
造から成る。陽極酸化されたアルミニウム版は、上で吸
収現象が起こり得る1種もしくはそれより多い金属酸化
物を含有する平版表面を含む。これらの金属酸化物は、
もはや平版印刷的に活性でない形態への化学的変換を非
常に受け易い。
【0010】平版表面の上記の微孔質は機械的損傷も非
常に受け易い。平版表面の有効な機械的クリーニングの
ために多くの場合に必要である、クリーニング液中にお
ける固体粒子の存在は、必然的に該表面の微細−構造の
撹乱を生ずる。インキ及びコーティングされる画像形成
層は微−孔構造内に浸透するので、前の画像の不完全な
除去の故である、続く印刷サイクルにおけるゴースト画
像を避けるために、激しいクリーニングを行うことが必
要である。
【0011】
【発明の概略】本発明の目的は、優れた清浄性を有する
再使用可能な印刷マスターが得られ、ゴースト画像が起
こらない平版印刷法を提供することである。上記の目的
は請求項1の方法により達成される。
【0012】請求項1で定義した方法は、クリーニング
段階の後に、pH<7を有する水溶液を用いる処理を含
み、それにより印刷マスターのインキ−受容性領域をよ
り有効に除去することができ、それで基質を次の印刷サ
イクルで再使用することができる。数回(>10)のコ
ーティング、露出、印刷、クリーニング及びpH<7を
有する水溶液を用いる処理の印刷サイクルの後、ゴース
ト画像は観察されず、優れたプリント品質が観察され
る。
【0013】本発明のさらに別の目的は、下記の記述か
ら明らかになるであろう。
【0014】本発明の方法の好ましい態様を従属クレイ
ムにおいて定義する。
【0015】
【発明の詳細な記述】以下リフレッシング液と呼ぶ、本
発明の方法で用いられるpH<7を有する水溶液は、ク
エン酸、ポリアクリル酸又は水のpHを下げることがで
きるシリカ含有化合物のような酸性化合物を含む。好ま
しくはリフレッシング液は式I:
【0016】
【化2】
【0017】[式中、XはOH、O-又はポリマー主鎖
である]に従う化合物を含む。対イオンは、pHに依存
して、Hあるいは金属、例えばアルカリもしくはアルカ
リ土類金属又は遷移金属、例えばクロムであることがで
きる。式(I)に従う化合物の適した例は、ポリビニル
ホスホン酸、ビニルホスホン酸とアクリル酸及び酢酸ビ
ニルとのコポリマー、アクリルアミドイソブチレンホス
ホン酸である。好ましくは、化合物はリン酸又はリン酸
塩である。
【0018】本発明の方法で用いられるクリーニング液
は好ましくは水中の有機化合物のエマルションである。
エマルションは有機化合物として好ましくはアルコール
と少なくとも1つの二重結合を有する環状化合物の混合
物を含む。用いられるアルコールは好ましくは脂肪族ア
ルコールエーテルである。そのような脂肪族アルコール
エーテルの適した例は:メトキシプロパノール、プロポ
キシエタノール、2−ブトキシエタノール、プロパノー
ル、2−(プロピルオキシ)エタノール、フェノキシエ
タノール、ベンジルアルコール、ブトキシプロパノー
ル、エトキシプロパノール、1−イソブトキシ−2−プ
ロパノール、1−イソメトキシ−2−プロパノール、1
−プロポキシ−2−プロパノール、ジアセトンアルコー
ル、テトラヒドロフルフリルアルコール、カテコール、
トリメチロールプロパン、エタンジオール、プロパンジ
オール及びブタンジオールである。非常に好ましいのは
2−ブトキシエタノールである。少なくとも1つの二重
結合を有する環状化合物の適した例は:トルエン、キシ
レン、プロピルベンゼン、3−メチル−6−イソプロピ
ル−1,4−シクロ−ヘキサジエン、3−(1−メチル
プロピリデン)−シクロヘキセン、6−メチル−1−
(1−メチルエチル)−1,3−シクロヘキサジエン、
4−メチル−5−(1−メチルエテニル)−シクロヘキ
セン、o−メンタ−4,6−ジエン、o−メンタ−2
(8),3−ジエン、o−メンタ−1(7),4−ジエ
ン、6−メチル−1−(1−メチルエテニル)−シクロ
ヘキセン、1−メチル−5−(1−メチルエチル)−
1,4−シクロヘキサジエン、イソシルベストレン、4
−エチル−3−エチリデン−シクロヘキセン、1−エチ
ル−6−エチリデン−シクロヘキセン、o−メンタ−
3,6−ジエン、o−メンタ−2,5−ジエン、o−メ
ンタ−1,4−ジエン、3−メチル−4−イソプロペニ
ル−1−シクロヘキセン、3−メチル−5−イソプロペ
ニル−1−シクロヘキセン、2−メチル−3−フロピル
−1,3−シクロヘキサジエン、1−メチル−6−プロ
ピリデン−シクロヘキセン、テトラナフタレン及び好ま
しくはジペンテン(式II)である。
【0019】
【化3】
【0020】水性エマルションは好ましくは乳化剤を用
いて安定化もされる。好ましくは、乳化剤はアニオン性
化合物であり、及び/又はアルキレンオキシド鎖を含
む。適した例は、Akypo OP80、Akypo
RO90(両方ともChem−Yから商業的に入手可
能)、Empicol ESC70(Albright
& Wilsonから商業的に入手可能)、Aeros
ol OT(AM Cynamidから商業的に入手可
能)である。
【0021】クリーニング液は印刷領域上に残るインキ
ならびに印刷領域のインキ−受容性を生ずる疎水性コー
ティング自身を除去することができる。
【0022】上記のクリーニング液は、疎水性熱可塑性
ポリマー粒子及びまた、好ましくは親水性結合剤を含有
するコーティング溶液を親水性基質にコーティングする
ことにより得られる印刷マスターからインキ−受容性領
域を除去するために非常に適している。かくして得られ
る画像形成材料はネガティブ−作用性であり、すなわち
露出すると疎水性領域が形成される。これらの領域はマ
スターの印刷領域を区画する。適用される熱が疎水性ポ
リマー粒子の凝析を誘導し、それにより疎水性相を形成
するが、加熱されない領域では疎水性ポリマー粒子が変
化しないままであると思われる。凝析は熱可塑性ポリマ
ー粒子の熱−誘導軟化又は融解から生じ得る。
【0023】本発明において好適に用いられる画像形成
材料は、感度及び処理量を向上させ、スカム形成を避け
るために、40nm〜2000nm、そしてより好まし
くは40nm〜200nmの平均粒度を有する疎水性熱
可塑性ポリマー粒子を含むコーティングを含有する。さ
らに、ポリマー粒子は好ましくは50℃より高い、そし
てより好ましくは70℃より高い凝析温度を有する。ポ
リマー粒子の凝析温度に特定の上限はないが、該温度は
ポリマー粒子の分解温度より十分に低くなければならな
い。好ましくは、凝析温度はポリマー粒子の分解が起こ
る温度より少なくとも10℃低い。
【0024】本発明で用いるための熱可塑性疎水性ポリ
マー粒子の好ましい例は、80℃より高いTgを有す
る。ポリマーの重量平均分子量は5,000〜5,00
0,000g/モルの範囲であることができる。好まし
くは、ポリマー粒子はポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリロニト
リル、ポリビニルカルバゾールなど及びそれらのコポリ
マーもしくは混合物より成る群から選ばれる。最も好ま
しい例はポリスチレン及びポリメチルメタクリレート又
はそれらのコポリマーである。
【0025】ポリマー粒子はコーティング溶液中の分散
液として存在し、US 3,476,937に開示され
ている方法により調製され得る。熱可塑性ポリマー粒子
の水性分散液の調製のために特に適した他の方法は: −疎水性熱可塑性ポリマーを水と混合しない有機溶媒中
に溶解し、 −かくして得られる溶液を水中又は水性媒体中に分散さ
せ、そして −蒸発により有機溶媒を除去する ことを含む。
【0026】本発明で用いるために適した結合剤は、好
ましくは親水性結合剤、例えば、水溶性(コ)ポリマ
ー、例えばポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリ
ル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ポリビニルメチルエーテル
のような合成ホモ−もしくはコポリマーあるいはゼラチ
ン、多糖類、例えばデキストラン、プルラン、セルロー
ス、アラビアゴム、アルギン酸、イヌリンもしくは化学
的に改質されたイヌリンのような天然結合剤である。
【0027】さらに、コーティング溶液は界面活性剤も
含有することができ、それはアニオン性、カチオン性、
非−イオン性又は両性であることができる。ペルフルオ
ロ界面活性剤が好ましい。特に好ましいのは非−イオン
性ペルフルオロ界面活性剤である。該界面活性剤は単独
で又は好ましくは組み合わせて用いられ得る。
【0028】コーティングされる層の被覆率は好ましく
は0.3〜20g/m2、より好ましくは0.5〜5g
/m2の範囲である。コーティングされる層中に含有さ
れる疎水性熱可塑性ポリマー粒子の量は、好ましくは該
層の合計重量の50〜90重量%、そしてより好ましく
は60〜80重量%である。
【0029】本発明で用いられる基質はプラスチック支
持体又はセラミックであることができるが、好ましくは
アルミニウムのような金属である。基質は親水性表面を
有し、好ましくは少なくとも0.2μm、より好ましく
は少なくとも0.3μmの粗さ値により特徴付けられ、
例えば電気化学的及び/又は機械的に研磨され且つ陽極
酸化されたアルミニウムである。基質は版のようなシー
ト−様材料であることができ、あるいはまた、コーティ
ング溶液を回転印刷機の版胴に直接適用し、それにより
該胴が基質として働くことができる。平版基質は、例え
ば、レーザーにより版を円筒状の形態にはんだ付けする
ことにより得られるシームレススリーブ印刷版であるこ
ともできる。次いで、通常の印刷版を搭載する代わりに
スリーブを版胴の回りで滑らせることができる。スリー
ブに関するさらなる詳細は、“Grafisch Ni
euws”,15,1995,page 4 to 6
に示されている。
【0030】上記のコーティング溶液を平版基質上にコ
ーティングすることにより得られる画像形成材料の露出
は、例えばサーマルヘッドを用いる直接熱記録により、
あるいは強力光を用いる照射により行うことができる。
後者の態様の場合、感熱性材料は好ましくは光を熱に変
換できる化合物、好ましくは画像通りの露出のために用
いられる光源の波長領域内に十分な吸収を有する化合物
を含む。特に有用な化合物は、例えば、染料、そして特
にEP−A 908 307に開示されているような赤
外染料ならびに顔料、そして特にカーボンブラック、金
属炭化物、ホウ化物、窒化物、炭化窒化物、ブロンズ−
構造酸化物及び構造的にブロンズ群に関連しているがA
成分のない酸化物、例えばWO2.9のような赤外顔料で
ある。導電性ポリマー分散液、例えばポリピロール、ポ
リアニリン又はポリチオフェンに基づく導電性ポリマー
分散液を用いることもできる。得られる平版印刷性能、
そして特に印刷耐久性は中でも画像形成材料の感熱性に
依存する。これに関し、カーボンブラックが非常に優れ
且つ好ましい結果を与えることが見いだされた。
【0031】本発明の方法における画像通りの露出は、
好ましくはレーザー又はL.E.Dの使用を含む画像通
りの走査露出である。好適に用いられるのは赤外又は近
赤外、すなわち700〜1500nmの波長領域内で働
くレーザーである。最も好ましいのは近赤外で発光する
レーザーダイオードである。
【0032】本発明の印刷法を以下好ましい態様に従っ
てさらに記載する。第1に、研磨され且つ陽極酸化され
たアルミニウム版を回転印刷機の版胴上に搭載する。次
いで上記のコーティング溶液を版の親水性平版表面上に
噴霧し、連続画像形成層を形成する。噴霧パラメーター
の好ましい値は、両方とも1999年9月15日に出願
されたEP−A no.99203064及びEP−A
no.99203065に明示されている。次いで画
像形成層を、例えばUS−P−5 163 368及び
US−P−5 174 205に記載されている通り
に、印刷機内に組み込まれたレーザー装置により画像通
りに露出し、それにより露出領域を疎水性インキ−受容
性領域に転換し、非露出領域を親水性のままとする。疎
水性領域はマスターの印刷領域を区画する。続いて印刷
マスターにインキ及び湿し液を適用することにより印刷
を開始する。コーティングされた層の非露出領域を有効
に溶解し、除去するために、印刷機の数回転(約10)
の間、好ましくは湿し液のみを供給し、次いでインキも
版に供給する。印刷機運転の後、上記のクリーニング液
を画像形成層に供給することによりインキ−受容性領域
を除去し、それによりリサイクルされる基質を得る。最
後に、リサイクルされる基質を上記のリフレッシング液
で処理し、次いでリサイクルされる基質にコーティング
溶液を噴霧することにより新しい印刷サイクルを開始す
ることができる。
【0033】クリーニング段階は、既知のブランケット
クリーニングシステムに類似のクリーニング装置で行う
ことができる。その態様に従うと、好ましくは布をクリ
ーニング液で湿らせ、1〜50、より好ましくは2〜1
0回転の間、104〜6x105Paの接触圧を用い、2
〜50m/分の範囲内の回転速度において印刷版と接触
させる。後に印刷面とクリーニング布の間の接触を解
き、布の乾燥した且つ清浄な部分が得られるまで布を移
動させる(transported)。
【0034】リフレッシング液は、クリーニング液と類
似の方法で適用することができる。
【0035】クリーニング液及びリフレッシング液は、
クリーニング液又はリフレッシング液を平版基質上又は
布上に噴霧、コーティング又は噴射することによっても
適用することができる。布以外の他の吸収媒体を用いて
インキ−受容性領域の除去を行うこともできる。本発明
のクリーニング液/リフレッシング液を用いる処理を、
回転ブラシあるいは水又は揮発性媒体、例えば空気、溶
剤もしくはドライアイスペレットを噴射することによる
ような他の手段と組み合わせることにより、クリーニン
グ/リフレッシングを行うこともできる。クリーニング
/リフレッシング処理の間に真空抽出を用いることもで
きる。
【0036】本発明の方法のすべての段階は好ましくは
オン−プレスで行われる。あるいはまた、平版基質を専
用のコーティング装置中のドラム上に搭載し(オフ−プ
レスコーティング)、続いて画像通りの露出のためにプ
レートセッター上に搭載する(オフ−プレス露出)こと
もできる。次いで、かくして得られる印刷マスターを印
刷機の胴上に搭載することができ、インキ及び湿し液の
供給により印刷を開始する。印刷機運転の後、オン−プ
レスで又は専用のクリーニング/リフレッシング装置に
おいて、上記の通りに版をクリーニングし且つリフレッ
シングすることができ、次いでリサイクルされる基質を
次の印刷サイクルで再び用いることができる。
【0037】
【実施例】実施例1:比較実施例 平版ベースの製造 5g/lの水酸化ナトリウムを含有する水溶液中に50
℃において箔を浸漬し、脱イオン水で濯ぐことにより、
0.30mmの厚さのアルミニウム箔を脱脂した。次い
で交流を用い、4g/lの塩酸、4g/lのホウ酸及び
5g/lのアルミニウムイオンを含有する水溶液中で、
35℃の温度及び1200A/m2の電流密度において
箔を電気化学的に研磨し、0.5μmの平均中心線粗さ
Raを有する表面トポロジーを形成した。
【0038】脱イオン水で濯いだ後、次いで300g/
lの硫酸を含有する水溶液を用い、60℃で180秒間
アルミニウム箔をエッチングし、脱イオン水を用いて2
5℃で30秒間濯いだ。
【0039】続いて200g/lの硫酸を含有する水溶
液中で、45℃の温度、約10Vの電圧及び150A/
2の電流密度において約300秒間、箔を陽極酸化に
供し、3.00g/m2のAl23の陽極酸化フィルム
を形成し、次いで脱イオン水で濯ぎ、ポリビニルホスホ
ン酸を含有する溶液及び続いて三塩化アルミニウムを含
有する溶液で後処理し、脱イオン水を用いて20℃で1
20秒間濯ぎ、乾燥した。 スプレー溶液の調製 ポリスチレンラテックス、吸熱性化合物及び親水性結合
剤を混合することにより、水中の2.61重量%溶液を
調製した。噴霧及び乾燥の後、得られる層は75重量%
のポリスチレンラテックス、10重量%の式(I)で表
される吸熱性化合物及び親水性結合剤として15重量%
のポリアクリル酸(Glascol E15、N.V.
Allied Colloids Belgiumにお
いて商業的に入手可能)を含有した。
【0040】
【化4】
【0041】ヒートモード画像形成要素の製造 上記の平版ベース上にスプレー溶液を噴霧した。そのた
めに平版ベースを164m/分の線速度で回転するドラ
ム上に搭載した。1.5m/分の速度で横方向に動くス
プレーノズルにより画像形成要素をコーティングした。
スプレーノズルを、80mmのノズルと受容基質の間の
距離で搭載した。スプレー溶液の流量を7ml/分に設
定した。噴霧プロセスの間、スプレーヘッド上に90p
siの空気圧を用いた。噴霧プロセスの間及び追加の3
0秒間、この層を70℃の温度で乾燥した。
【0042】スプレーノズルはSUJ1型のものであ
り、Spraying Systems Belgiu
m,Brusselsから商業的に入手可能な空気補助
(air assisted)スプレーノズルであっ
た。 印刷段階 上記のヒートモード画像形成要素をCreo 3244
TM外部ドラムプレートセッターにおいて、150rpm
で2400dpiにおいて、15.5ワットの出力設定
を用いて画像形成した。画像形成された版をGTO46
印刷機上でK+E 800 Skinnexインキ、湿
し液(水中のHostman−Steinbergから
のCombifix XL(4重量%)−イソプロピル
アルコール(10重量%))を用いて、5000のラン
レングスまで印刷した。プリントの質を評価した。 クリーニング段階 印刷の後、まだ付着したインキを含有している版をクリ
ーナー組成物及び高圧洗浄機を用いることによりクリー
ニングした。この方法では以下の手順を用いた:水中の
10%W/WのD−リモネン(Flukaから商業的に
入手可能)のエマルションの10ml/m2を、Pre
mal Sprayer Devision of P
recision Valve Corporatio
n,New Yorkから商業的に入手可能な手動圧力
噴霧器を用いて噴霧した。
【0043】クリーニング液がコーティングと相互作用
するのを可能にする30秒の時間経過の後、10リット
ル/m2の容積の水を用いて通常の高圧洗浄機で版をク
リーニングした。
【0044】最後に、版の表面が視覚的に乾燥している
と思われるまで、加圧空気を用いて室温で版を乾燥し
た。 次のサイクル 噴霧、画像形成、印刷及びクリーニングの手順を繰り返
した。2回目のサイクルでは、50%スクリーンの全面
を用いて版を画像形成した。後に版の清浄性及びプリン
トの特性を評価した。 実施例2:比較実施例 実施例1で言及したと同じ手順を繰り返したが、以下の
クリーニング手順を用いた:水中の10%W/WのD−
リモネン(Flukaから商業的に入手可能)のエマル
ションの10ml/m2を、Premal Spray
er Devision of Precision
Valve Corporation,New Yor
kから商業的に入手可能な手動圧力噴霧器を用いて噴霧
した。
【0045】クリーニング液がコーティングと相互作用
するのを可能にする30秒の時間経過の後、10リット
ル/m2の容積の水を用いて通常の高圧洗浄機で版をク
リーニングした。
【0046】その後、アセトンを用いて版を広範囲にこ
すり、クリーナー組成物及び他の有機化合物の残りのす
べてを除去した。
【0047】最後に、版を水で濯ぎ、版の表面が視覚的
に乾燥していると思われるまで、加圧空気を用いて室温
で乾燥した。 実施例3 実施例1で言及したと同じ手順を繰り返したが、クリー
ニング段階の後にリフレッシング段階を導入した。以下
のクリーニング/リフレッシング手順を用いた:水中の
10%W/WのD−リモネン(Flukaから商業的に
入手可能)のエマルションの10ml/m2を、Pre
mal Sprayer Devision of P
recision Valve Corporatio
n,New Yorkから商業的に入手可能な手動圧力
噴霧器を用いて噴霧した。
【0048】クリーニング液がコーティングと相互作用
するのを可能にする30秒の時間経過の後、10リット
ル/m2の容積の水を用いて通常の高圧洗浄機で版をク
リーニングした。
【0049】その後、水中のクエン酸の10%W/W溶
液の10ml/m2をクリーニングされた版上に噴霧し
た。10秒後、版を水で濯ぎ、版の表面が視覚的に乾燥
していると思われるまで、加圧空気を用いて室温で乾燥
した。 実施例4 実施例3で言及したと同じ手順を繰り返したが、リフレ
ッシング段階において水中のリン酸の8.5%W/W溶
液を用いた。 実施例5 実施例4で言及したと同じ手順を繰り返したが、リフレ
ッシング段階の後に蒸留水で版を激しく濯いだ。 実施例6 実施例3で言及したと同じ手順を繰り返したが、リフレ
ッシング段階においてGlascol E15(N.
V.Allied Colloidsから商業的に入手
可能なポリアクリル酸)の1.5%W/W溶液を用い
た。 実施例7 実施例3で言及したと同じ手順を繰り返したが、リフレ
ッシング段階においてメタケイ酸ナトリウム(Sigm
a−Aldrichから商業的に入手可能)の3%W/
W溶液を用いた。 実施例8 実施例3で言及したと同じ手順を繰り返したが、リフレ
ッシング段階において水中のSyton X30(Du
Pontから商業的に入手可能なコロイドシリカ)の9
%W/W分散液を用いた。 結果 実施例で言及した1回目のクリーニング/リフレッシン
グサイクルの後、清浄品質を観察した。すべての実施例
に関し、視覚的に完全にクリーニングされた材料が得ら
れた。すべての実施例に関し、非常に優れたプリント品
質、さらに特定的には汚染挙動に関する非常に優れたプ
リント品質が観察された。2回目のクリーニング/リフ
レッシングサイクルの後、ゴースト画像の存在を評価す
る(表1を参照されたい)。高い値はゴースト画像の多
い量を示す。
【0050】
【表1】
フロントページの続き (72)発明者 ジヨアン・ベルメールシユ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 Fターム(参考) 2H084 AA14 AA30 AA36 AA38 AE05 CC05 2H096 AA06 BA06 CA03 EA04 EA23 LA02 LA30 2H114 AA04 AA23 AA24 BA01 BA10 DA21 DA27 DA36 DA50 DA51 DA53 EA01 EA08 FA17 GA27 GA29

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)疎水性熱可塑性粒子を含む溶液を
    親水性表面上にコーティングすることにより、ネガティ
    ブ−作用性画像形成層を形成し; (b)画像形成層を熱又は光に画像通りに露出すること
    により、インキ−受容性領域を有する印刷マスターを作
    製し; (c)印刷マスターにインキ及び湿し液を適用し; (d)画像形成層にクリーニング液を供給することによ
    り印刷マスターからインキ−受容性領域を除去し、それ
    によりリサイクルされる基質を得、そして (e)リサイクルされる基質をpH<7を有する水溶液
    の供給により処理する段階を含む、親水性表面を有する
    再使用可能な基質を用いる平版印刷のダイレクト−ツー
    −プレート法。
  2. 【請求項2】 ネガティブ−作用性画像形成層が親水性
    結合剤を含む請求項1に従う方法。
  3. 【請求項3】 pH<7を有する水溶液が式I: 【化1】 [式中、XはOH、O-又はポリマー主鎖である]に従
    う化合物を含む請求項1又は2に従う方法。
  4. 【請求項4】 式(I)に従う化合物がリン酸又はリン
    酸塩である請求項3に従う化合物。
  5. 【請求項5】 段階(d)の間に印刷マスターを布、回
    転ブラシのような機械的手段により又は水もしくは揮発
    性媒体を噴射することにより処理する請求項1〜4のい
    ずれかに従う方法。
  6. 【請求項6】 再使用可能な基質が回転印刷機の版胴又
    は回転印刷機の版胴上に搭載された版もしくはスリーブ
    である請求項1〜5のいずれかに従う方法。
  7. 【請求項7】 溶液、クリーニング液又はリフレッシン
    グ液を基質上に噴霧又は噴射する請求項1〜6のいずれ
    かに従う方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017104327A1 (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 株式会社シンク・ラボラトリー シームレスオフセット円筒状印刷版及びその製造方法並びに再生処理方法

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