JP2002238846A - 内視鏡用光源装置 - Google Patents

内視鏡用光源装置

Info

Publication number
JP2002238846A
JP2002238846A JP2001045136A JP2001045136A JP2002238846A JP 2002238846 A JP2002238846 A JP 2002238846A JP 2001045136 A JP2001045136 A JP 2001045136A JP 2001045136 A JP2001045136 A JP 2001045136A JP 2002238846 A JP2002238846 A JP 2002238846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light emitting
emitting diodes
color
emitting diode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001045136A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Usami
準二 宇佐美
Kazushige Tanaka
千成 田中
Masafumi Shimada
雅史 島田
Kohei Iketani
浩平 池谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP2001045136A priority Critical patent/JP2002238846A/ja
Publication of JP2002238846A publication Critical patent/JP2002238846A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体像の色を自由に調整する。 【解決手段】 光源装置内に、複数の赤色発光ダイオー
ド21A、緑色発光ダイオード21B、青色発光ダイオ
ード21Cから構成されるLEDランプ21を設け、L
EDドライバ22によってLEDランプ21を駆動す
る。LED制御回路23は、オペレータによる色調整ス
イッチ25の操作に応じて、各発光ダイオードの発光強
度が変わるようにLEDドライバ22を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スコープを体内へ
挿入し、観察部位に光を照射することによって観察画像
を得る内視鏡装置に関し、特に、スコープ内のライトガ
イド(光ファイバー束)を介して観察部位を照射する照
明光を放射する光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内視鏡装置においては、スコープ
内には光をスコープ先端まで光を伝達するライトガイド
(光ファイバー束)が設けられており、光源から放射さ
れた光は、ライトガイドを通ってスコープ先端部から出
射し、観察部位に照射する。電子内視鏡装置の場合、ス
コープ先端部に撮像素子であるCCDが設けられてお
り、観察部位で反射した光がCCDに到達することで被
写体像がCCDの受光面に形成され、光電変換により生
成される画像信号に基いて被写体像がモニタに映し出さ
れる。また、ファイバスコープの場合、イメージガイド
(光ファイバー束)によって被写体像が光学的に接眼部
側へ伝達され、オペレータの目で患部が直接観察され
る。
【0003】電子内視鏡装置では、観察者が知覚する被
写体の色を被写体像において正確に再現するため、白色
である基準被写体で撮影したときのR(赤色)、G(緑
色)、B(青色)の信号レベルを画像信号処理において
調整するホワイトバランス調整機能が備えられており、
また、観察される被写体象の色が医師の好みの色となる
ように、CCDから得られるR、G,B画像信号のバラ
ンスを変えることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ファイ
バスコープの場合には光学像を直接観察するため、この
ような被写体像の画像信号を処理する方法による色調整
をすることができない。また、電子内視鏡装置における
自動ホワイトバランス調整に関しても、補正されるR、
B信号のゲインをあらかじめ設定しなければならず、検
査などの途中で被写体像の色を再調整することが難し
い。
【0005】一方、光源から発光する光の色を変化させ
て照明光そのものの色調整を行う方法として、光源とラ
イトガイドとの間にフィルタを設けて被写体像の色を変
化させる方法がある。しかしながら、このようなフィル
タによる色調整は、画像信号処理による色調整に比べ、
色調整のための作業が煩雑であり、また、フィルタを装
備するため光源装置の構成が複雑でコストが増加する。
さらに、フィルタを用いた色調整の場合、被写体像の色
を微調整することが難しい。
【0006】そこで本発明では、必要に応じて被写体像
の色を自由に調整することができる内視鏡用光源装置を
得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡用光源装
置は、被写体の光学像を先端側から接眼部側まで伝達す
るイメージガイド用光ファイバー束と、被写体を照明す
るための照明光を接眼部側から先端側まで伝達するライ
トガイド用光ファイバー束とを有するファイバスコープ
が着脱自在に接続される光源装置である。光源装置は、
照明光を先端側へ送るための1つの光源体であるLED
ランプと、色調整操作手段と、発光制御手段とを備えて
いることを特徴とする。LEDランプは、可視光領域の
中で赤色成分の波長領域の光を発光する複数の第1発光
ダイオードと、青色成分の波長領域の光を発光する複数
の第2発光ダイオードと、緑色成分の波長領域の光を発
光する複数の第3発光ダイオードとによって構成され、
ライトガイド用光ファイバー束の入射端へ光を放射す
る。色調整操作手段は、LEDランプからの照明光の色
を調整するための操作手段である。ただし、“照明光の
色”とは、その光の分光分布(スペクトル分布)特性に
従って定められる色を示す。オペレータは、ファイバス
コープの接眼部で観察される被写体像の色が所望する色
となるように、色調整操作手段を操作する。そして、発
光制御手段は、その色調整操作手段に対する操作に従っ
て、複数の第1発光ダイオード、複数の第2発光ダイオ
ード、複数の第3発光ダイオードの発光をそれぞれ制御
して照明光の色を調整する。ただし、“被写体像の色”
の要素には、少なくとも色相が含まれ、また、色相とと
もに彩度が含まれてもよく、さらには明度、彩度ととも
に明度も含まれてもよい。
【0008】このように、オペレータが色調整操作手段
を操作することにより、発光制御手段は、LEDランプ
から放射される照明光の色を変化させ、その結果観察さ
れる被写体象の色がオペレータの所望する色に変えるこ
とができる。
【0009】LEDランプによる照明光の色は、赤色、
青色、緑色の光の混色によって定められ、赤色発光ダイ
オード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオードの発
光強度の変化によって光の色が変化する。そのため、発
光制御手段は、複数の第1発光ダイオード、複数の第2
発光ダイオード、複数の第3発光ダイオードの発光強度
をそれぞれ変化させることが望ましい。この場合、好ま
しくは、色調整操作手段は、複数の第1発光ダイオー
ド、複数の第2発光ダイオード、複数の第3発光ダイオ
ードの発光強度をそれぞれ変化させるための部材であ
る。そして、発光制御手段は、色調整操作手段に対する
操作に従って、複数の第1発光ダイオード、複数の第2
発光ダイオード、複数の第3発光ダイオードの発光強度
をそれぞれ変化させることが望ましい。
【0010】内視鏡検査においては、血管部分を詳細に
観察するため、青色光や赤色光を患部に照射することが
必要な場合がある。オペレータが必要に応じて特定の色
の光を発光できるようにするため、発光制御手段は、複
数の第1発光ダイオード、複数の第2発光ダイオード、
複数の第3発光ダイオードそれぞれの発光および消灯を
制御することが望ましい。この場合、好ましくは、色調
整操作手段は、複数の第1発光ダイオード、複数の第2
発光ダイオード、複数の第3発光ダイオードの発光およ
び消灯させるための部材である。そして、発光制御手段
は、色調操作手段に対する操作に従って、複数の第1発
光ダイオード、複数の第2発光ダイオード、複数の第3
発光ダイオードの発光および消灯をそれぞれ制御するこ
とが望ましい。
【0011】本発明の内視鏡用光源装置は、被写体を照
明するための照明光を先端側まで伝達するライトガイド
用光ファイバー束を有するスコープが着脱自在に接続さ
れる光源装置である。光源装置は、1つの光源体である
LEDランプと、色調整操作手段と、発光制御手段とを
備えることを特徴とする。LEDランプは、可視光領域
の中で赤色成分の波長領域の光を発光する複数の第1発
光ダイオードと、青色成分の波長領域の光を発光する複
数の第2発光ダイオードと、緑色成分の波長領域の光を
発光する複数の第3発光ダイオードとによって構成さ
れ、ライトガイド用光ファイバー束の入射端へ光を放射
する。色調整操作手段は、LEDランプによる照明光の
色を調整するための操作手段である。そして、発光制御
手段は、色調整操作手段に対する操作に従って、複数の
第1発光ダイオード、複数の第2発光ダイオード、複数
の第3発光ダイオードの発光をそれぞれ制御して照明光
の色を調整することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下では、図面を参照して、本発
明の実施形態である内視鏡装置について説明する。
【0013】図1は、第1の実施形態である内視鏡用光
源装置のブロック図である。この内視鏡用光源装置は、
ファイバスコープ使用時に適用される。
【0014】光源装置20には、ファイバスコープ10
が着脱自在に取り付けられ、手術、検査等が開始される
と、ファイバスコープ10の先端側が患者の体内へ挿入
される。光源装置20はLEDランプ21を有し、LE
Dランプ21から放射された光は、ファイバスコープ1
0内に設けられた光源用光ファイバー束13の入射端1
3Aに入射する。光源用光ファイバー束13は、LED
ランプ21からの光をファイバスコープ10の先端側へ
導くための光ファイバー束であり、光源用光ファイバー
束13を通過した光は射出端13Bから射出し、拡散レ
ンズである配光レンズ14を介してファイバスコープ1
0の先端部から出射する。これにより、被写体SAに光
が照射する。
【0015】被写体SAにおいて反射した光は、対物レ
ンズ11を介してイメージガイド用光ファイバー束12
の入射端12Bに導かれ、これにより、被写体像が入射
端12Aに形成される。イメージガイド用光ファイバー
束12は、被写体像を先端部側とは反対の接眼部側へ光
学的に伝達し、イメージガイド用光ファイバー束12の
出射端12Bでは、入射端12Aにおける被写体像が形
成される。この被写体像は、接眼レンズ15を介してオ
ペレータによって観察される。
【0016】光源装置20内のLEDランプ21は、赤
色、緑色、青色をそれぞれ発光する複数の赤色発光ダイ
オード21A、複数の緑色発光ダイオード21B、複数
の青色発光ダイオード21Bによって構成されたLED
(Luminance Emit Diode)ランプであり、各色発光ダイ
オードはそれぞれおよそ50個から構成される。複数の
赤色発光ダイオード21A、緑色発光ダイオード21
B、複青色発光ダイオード21Bは、凹型の配置板21
Dに配設されており、各発光ダイオードが放射する光
は、光源用光ファイバー束13の入射端13Aへ向かっ
て進む。本実施形態では、複数の赤色発光ダイオード2
1A、緑色発光ダイオード21B、青色発光ダイオード
21Cは、市松状に、すなわち均等に分散された状態で
配置板21Dに配置されている。LEDランプ21は、
光源用電源部を含むLEDドライバ22によって駆動さ
れており、複数の赤色発光ダイオード21A、緑色発光
ダイオード21B、青色発光ダイオード21Cは、それ
ぞれ別々に駆動される。
【0017】光源装置20内のシステムコントロール回
路24は、光源装置全体を制御する制御回路である。シ
ステムコントロール回路24に接続されたLED制御回
路23では、複数の赤色発光ダイオード21A、緑色発
光ダイオード21B、青色発光ダイオード21Cの発光
を各色発光ダイオード毎に制御するため、制御信号がL
EDドライバ22へ出力される。
【0018】モード切替スイッチ26は、通常観察モー
ドと手動調整モードのどちらか一方に切り替えるための
スイッチである。通常観察モードでは、赤色発光ダイオ
ード21A、緑色発光ダイオード21B、青色発光ダイ
オード21Cがあらかじめ設定された発光強度で光を放
射する。本実施形態においては、各色発光ダイオードの
発光強度が等しくなるように設定されている。通所観察
モードがオペレータによって選択されると、赤色発光ダ
イオード21A、緑色発光ダイオード21B、青色発光
ダイオード21Cの明るさが等しくなるように、LED
制御回路23はLEDドライバ22を制御する。
【0019】一方、手動調整モードが選択された場合、
被写体像はオペレータの好みの色に変更可能となる。色
調整スイッチ25は、接眼レンズ15を通して観察され
る被写体像の色を調整するためのプッシュスイッチであ
り、赤色発光ダイオード21Aからの光の色を調整する
赤色25A、緑色発光ダイオード21Bからの光の色を
調整するための緑色スイッチ25B、青色発光ダイオー
ド21Cからの光の色を調整するための青色スイッチ2
5Cによって構成される。ただし、ここで言う“被写体
像の色”の要素には、色相、彩度、明度が含まれる。一
連の色調整スイッチ25の中で少なくとも1つのスイッ
チが操作(押下)されると、操作により生じた信号がシ
ステムコントロール回路24へ送られる。システムコン
トロール回路24では、操作されたスイッチに応じて被
写体像の色が変化するように、LED制御回路23に制
御信号が出力され、LED制御回路23は、LEDドラ
イバ22に対して制御信号を送る。この制御信号に基
き、赤色発光ダイオード21A、緑色発光ダイオード2
1B、青色発光ダイオード21Bの発光強度が調整され
る。
【0020】図2は、赤色発光ダイオード、緑色発光ダ
イオード、青色発光ダイオードへ流れる電流の大きさを
示した図である。
【0021】図2に示すように、通常観察モード状態で
は、LEDランプ21の赤色発光ダイオード21A、緑
色発光ダイオード21B、青色発光ダイオード21Cが
それぞれ同じ発光強度となるように、同一量の電流が送
られる。光の放射される色は、その光の分光分布(スペ
クトル分布)特性によって定まる。通所観察モードの場
合、赤色発光ダイオード21A、緑色発光ダイオード2
1B、青色発光ダイオード21Cから発光される赤、
緑、青色が混色され、LEDランプ21からは白色光が
放射される。
【0022】一方、手動調整モードが選択された状態で
色調スイッチ25の中の赤色スイッチ25Aが押下され
ると、赤色発光ダイオード21Aへ送られる電流量だけ
が、他の発光ダイオードへ送られる電流量に比べてΔI
だけ増加される。これにより、赤色発光ダイオード21
Aの発光強度が他の発光ダイオードに比べて大きくな
り、LEDランプ21から放射される光の中で赤色波長
領域の光の成分が多くなる。通常観察モードでの白色光
よりも赤味がかった色の光が被写体に照射することによ
り、観察される被写体象の色も赤味を帯びたものにな
る。もう一度赤色スイッチ25Aが押下されると、電流
の大きさは元の状態に戻り、再び白色光がLEDランプ
21から放射される。
【0023】他の緑色スイッチ25B、青色スイッチ2
5Cに関しても、赤色スイッチ25Aと同じように、緑
色発光ダイオード21B、あるいは青色発光ダイオード
21Cだけ発光強度が大きくなり、黄色味あるいは青味
を帯びた色で被写体像が観察される。
【0024】このように第1の実施形態によれば、色調
整スイッチ25に対する操作に応じて、赤色発光ダイオ
ード21A、緑色発光ダイオード21B、青色発光ダイ
オード21Cの発光強度の強弱が変化し、LEDランプ
21から放射される光の色(演色性)が変化する。これ
により、観察される被写体象の色をオペレータの好みの
色に設定することができ、ファイバスコープを使用して
も色調整を行うことができる。
【0025】なお、本実施形態では、色調整スイッチ2
5は発光強度を大きくするために操作されているが、電
流値を小さくして発光強度を抑えるようにしてもよい。
また、微細な色調整を行えるようにするため、電流値の
増加分(減少分)を数段階に区分し、スイッチを押下す
るごとに発光強度が段階的に増加(減少)するようにし
てもよい。さらに、電流値の増加(減少)を連続的に行
うため、プッシュスイッチの代わりにダイヤルなどの操
作部材を設けてもよい。この場合、ダイヤル操作に応じ
て、可変抵抗器の抵抗値がリニアに変化する等により、
発光ダイオードの発光強度が連続的に変化する。
【0026】また、それぞれ複数個の赤色発光ダイオー
ド21A、緑色発光ダイオード21B、青色発光ダイオ
ード21Cの発光強度を同じように調整する変わりに、
一部のみを発行させることで青色の発光強度を全体的に
変化させる構成にしてもよい。
【0027】一般に、ファイバスコープを長い間使用し
ていると、ファイバーの特性により、観察される被写体
象の色が黄色っぽくなる。上記のように各発光ダイオー
ドの発光強度を細かく調整することにより、観察される
被写体像の色を補正することができる。
【0028】また、内視鏡観察においては、内視鏡(ス
コープ)先端の位置確認のため、エックス線撮影装置を
併用する場合がある。内視鏡とエックス線撮影装置の併
用が断続的に行われていると、エックス線撮影時には、
エックス線の影響による各ファイバー束の変質のため、
被写体像の色は黄色味を帯びてくる。このような場合に
おいても、各発光ダイオードの発光強度を調整すること
により(青色成分の光を多くする)、内視鏡操作をしな
がら適切な色で被写体像を観察することができる。
【0029】次に、図3、4を用いて、第2の実施形態
について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形
態と異なり、赤色、緑色、青色発光ダイオードの発光自
体が制御される。その他の構成は、第1の実施形態と同
じである。
【0030】図3は、第2の実施形態である光源装置の
ブロック図である。
【0031】光源装置20Aは、色調整スイッチ35を
有しており、色調整スイッチ35は、赤色スイッチ35
A、緑色スイッチ35B、青色スイッチ35Cによって
構成されている。赤色スイッチ35A、緑色スイッチ3
5B、青色スイッチ35Cは、それぞれ対応する色を発
光させるために操作されるスイッチであり、例えば、赤
色スイッチ35Aを押下すると、赤色発光ダイオードに
のみ電流がながれるようにLED制御回路23がLED
ドライバ22へ制御信号を送る。これにより、赤色の光
のみがLEDランプ21から放射される。緑色、青色ス
イッチ35B、35Cについても同様に、緑色発光ダイ
オード、青色発光ダイオードの発光が制御される。
【0032】図4は、赤色、青色、緑色発光ダイオード
21A、21B、21Cに流れる電流値を示した図であ
る。
【0033】図4に示すように、モード切替スイッチ2
6により通常観察モードが選択されている場合、赤色、
緑色、青色発光ダイオードの発光強度が等しくなるよう
に電流が流れる。一方、手動調整モードに切り替えら
れ、赤色スイッチ35Aが押下されると、赤色発光ダイ
オード21Aのみ電流が流れて発光する。もう一度赤色
スイッチ35Aが押下されると、赤色発光ダイオード2
1Aは消灯する。他の緑色、青色スイッチ35B、35
Cについても同様に、緑色発光ダイオード21B、ある
いは青色発光ダイオード21Cのみが発光される。ま
た、赤色スイッチ35A、緑色スイッチ35B、青色ス
イッチ35Cの中から2つのスイッチが押下された場
合、その押下されたスイッチに対応する発光ダイオード
がそれぞれ発光される。
【0034】このように第2の実施形態によれば、赤色
スイッチ35A、緑色スイッチ35B、青色スイッチ3
5Cに対する操作に応じて、赤色発光ダイオード21
A、緑色発光ダイオード21B、青色発光ダイオード2
1Cの発光および消灯される。
【0035】内視鏡を用いて患部を観察する場合、毛細
血管などの血管像が鮮明に映し出されるように、青色光
(概して色温度の高い光)や赤色光(概して色温度の低
い光)を患部に照射される場合がある。本実施形態の光
源装置によれば、内視鏡操作を中断することなくそのよ
うな特殊な観察を一時的に行うことができる。
【0036】次に、図5を用いて、第3の実施形態につ
いて説明する。第3の実施形態では、第1の実施形態と
異なり、発光強度を調整するためのスイッチがスコープ
側に設けられている。その他の構成に関しては、第1の
実施形態と同じである。
【0037】図5は、光源装置とファイバスコープを示
す概略的平面図である。
【0038】光源装置20Bに接続されたファイバスコ
ープ10Aには、色調整部44がスコープ先端を操作す
る操作部10Bの下に取り付けられており、色調整部4
4には、赤色スイッチ45A、緑色スイッチ45B、青
色スイッチ45Cから構成される色調整スイッチ45が
設けられている。色調整部44は、リード線47を介し
て光源装置20Bと電気的に接続されており、色調整ス
イッチ45の中のスイッチが押下されると、光源装置2
0B内のシステムコントロール回路へ信号が送られる。
【0039】このように第3の実施形態によれば、色調
整をするためのスイッチ45A、45B、45Cがファ
イバスコープ10Aに設けられているため、オペレータ
は迅速に色調整を行うことができる。なお、リード線4
7を光源用ライトガイドが通る連結管16内に通し、色
調整スイッチ45を操作部10Bに設けたファイバスコ
ープ10Aを構成してもよい。
【0040】第1〜第3の実施形態で示した光源装置
は、ファイバスコープ使用時の光源装置として適用され
ているが、CCDなどの撮像素子を有するビデオスコー
プとビデオスコープから送られてくる画像信号を画像素
処理する電子内視鏡装置に光源部として適用してもよ
い。この場合、色調整スイッチがプロセッサ(あるいは
ビデオスコープ)に設けられ、色調整スイッチが操作さ
れると、プロセッサ内のシステムコントロール回路が、
色調整スイッチ操作に応じてLEDランプを制御する。
特に、光源装置と画像処理装置が別々に構成されるタイ
プの電子内視鏡装置の場合、画像処理装置の構成を変え
る必要がなく、従来の光源装置を第1〜第3実施形態で
示した光源装置に交換するだけでよい。
【0041】次に、図6〜図11を用いて、第4の実施
形態について説明する。図6は、第4の実施形態である
電子内視鏡装置のブロック図である。
【0042】電子内視鏡装置は、ビデオスコープ140
とプロセッサ110とを備えており、ビデオスコープ1
40は着脱自在にプロセッサ110に接続可能である。
また、プロセッサ110にはモニタ121、キーボード
120が接続される。処置や手術などを行う間、ビデオ
スコープ140は体内へ挿入される。
【0043】プロセッサ110内には、赤、青、緑色の
色を発光する発光ダイオード(ここでは図示せず)で構
成されたランプ116と、ランプ116から放射した光
を集光させてライトガイド144の入射端144Aに入
射させる集光レンズ117とからなる光源ユニット11
8が設けられている。ビデオスコープ40内に設けられ
たライトガイド144は光ファイバー束であり、ランプ
116から放射され、入射端144Aに入射した光をビ
デオスコープ140の先端側へ伝達する。ライトガイド
144を通ってライトガイド144の射出端144Bか
ら光が出射することにより、観察部位SAが照射され
る。
【0044】観察部位SAで反射した光は、対物レンズ
(図示せず)を介して撮像素子の1つであるCCD14
1に到達する。これにより、観察部位Sの被写体像がC
CD141の受光面に形成される。本実施形態では、カ
ラー撮像方式として同時単板方式が適用されており、C
CD141の受光面上にはイエロー(Ye)、マゼンタ
(Mg)シアン(Cy)グリーン(G)の色要素からな
る補色フィルタが配設される。被写体像がCCD141
の受光面に形成されると、被写体像に応じた画像信号が
光電変換により発生する。CCD141はCCDドライ
バ142によって駆動されており、発生した画像信号は
所定の時間間隔ごとに順次CCD141から読み出さ
れ、プロセッサ110へ送られる。
【0045】プロセッサ110内のプロセス回路111
では、送られてきた信号に対して様々な処理(Y/C分
離、ガンマ補正、ホワイトバランス調整、A/D変換な
ど)が施される。デジタル化された画像信号はビデオプ
ロセス回路113へ送られる。ビデオプロセス回路11
3では、デジタル化された画像信号がアナログ化される
とともに、NTSC信号などの映像信号に変換される。
映像信号はテレビモニタ121へ送られ、これにより観
察部位Sの画像がテレビモニタ121に映し出される。
【0046】システムコントロール回路114は、ビデ
オスコープ140、プロセッサ110全体を制御してお
り、各回路に制御信号を送る。ビデオスコープ140内
のEEPROM143には、スコープの特性(CCD4
1の画素数など)がデータとしてあらかじめ記憶されて
おり、ビデオスコープ140がプロセッサ110に接続
されると、システムコントロール回路114によってデ
ータが読み出される。読み出されたデータは、ペリフェ
ラレルドライバ115を介してシステムコントロール回
路114へ送られる。タイミングジェネレータ(図示せ
ず)では、CCDドライバ142、プロセス回路11
1、ビデオプロセス回路113などの回路へクロックパ
ルスが出力され、画像信号の処理タイミングが調整され
る。
【0047】システムコントロール回路114によって
制御されるランプ制御回路112は、ランプ116を制
御する回路であり、発光する光の強度、色などが調整さ
れる。画像輪郭の強調や自動調光の設定時においてパネ
ルスイッチ119やキーボード120が操作され、操作
に応じた信号がペリフェラレルドライバ115を介して
システムコントロール回路114へ送られる。
【0048】図7は、ランプ116から集光レンズ11
7、ライトガイド144の入射端144Aまでの光の経
路を示した図であり、図8は、ランプ116の正面図で
ある。なお、発光ダイオードの配置に関しては後述する
ため、ここでは配置について図に示していない。
【0049】ランプ116は、赤色、緑色、青色の光を
それぞれ発光する複数の赤色、緑色、青色発光ダイオー
ド116R、116G、116Bからなる発光ダイオー
ド116Lによって構成され、平行板である配置板11
6A上に配置されている。配置板116Aの平面116
Sには、各発光ダイオード116R、116G、116
Bに電流を送るための回路(図示せず)が配設されてい
る。図8に示すように、赤色、青色、緑色発光ダイオー
ド116R、116B、116Gは、円状に形成された
配置板116Aにおいて分散するような状態で配置板1
16Aの配置面116S上に配置され、各発光ダイオー
ド116R、116B、116G間の距離間隔は、ほぼ
均一である。
【0050】各発光ダイオード116R、116B、1
16Gは、光の進行方向に関する指向特性(光の広がり
を示す特性)が狭い。すなわち、各発光ダイオード11
6R、116B、116Gから放射される光は、実質的
に平行に進む。また、配置板116の配置面Sはライト
ガイド144における入射端144Aの光軸L(図7参
照)に垂直であるとともに、配置板116Aの中心
(U)および集光レンズ117の中心を光軸Lが通る。
したがって、発光ダイオード116Lから放射する光
は、光軸Lに沿って集光レンズ117の方向へ進む。
【0051】ランプ116から放射された光が凸レンズ
である集光レンズ117を通過するとき、光軸L以外を
通過する光は屈折し、ライトガイド144の入射端44
Aに入射するように進路を変える。集光レンズ117の
径の大きさは、配置板116Aの径の大きさをカバーで
きるほどの大きさであり、ランプ116から放射された
光はほぼすべて集光レンズ117に入射し、屈折によっ
てライトガイド144の入射端144Aに向かって進
む。なお、集光レンズ117は、屈折率が均一であり、
集光レンズ117に入射した光が実質的にすべてライト
ガイド144の入射端144Aに入射するように、光軸
Lに沿った配置位置および屈折率が定められている。
【0052】図9は、ライトガイド44の入射端144
Aへ入射する光の波長領域の違いによる光の進行を示し
た図である。図9を用いて、色収差について説明する。
なお、図9におけるランプ116’では、赤色、青色、
緑色発光ダイオードは、特定の色の発光ダイオードが特
定の場所に偏ることなく、全体に渡って均一に配置され
ている。
【0053】ランプ116’から放射される光が平行光
束として集光レンズ117に入射すると、集光レンズ1
17の屈折率に従って屈折する。集光レンズ117の形
状の特性により、光軸Lからより離れた部分を通過する
光は、入射端144Aに対する入射角がより大きくな
る。ただし、入射角は、入射端144Aの光軸Lに対す
る光の入射角度を示す。
【0054】ところで、屈折率は波長によって異なり、
波長が大きいほど屈折率が大きい。すなわち、赤成分の
波長の光に比べ、青成分の波長の光は屈折率が大きい。
集光レンズ117の光軸Lから離れた所を青色の光が通
過した場合、赤色の光が通過する場合に比べて、より入
射角の大きい光が入射端144Aに入射する。ここで
は、青色の光の入射角度をθB、赤色の光の入射角θR
表す。ただし、赤色、青色ともランプ116’のほぼ同
じ位置から放射されているものとする。
【0055】ライトガイド144の特性により、ライト
ガイド44の射出端144Bにおける光の出射角は入射
端144Aにおける入射角に対応し、入射角度の大きい
光ほど出射角も大きい。集光レンズ117において光軸
Lからもっとも離れた部分を通る光は、入射端144A
の最大入射角度(言い換えれば、入射端144Aの開口
数)に近い入射角で入射端144Aに入射する。したが
って、集光レンズ117の光軸Lからもっとも離れた部
分を通る光は、観察部位Sの照射領域の中で周辺部を照
射する光となる。
【0056】集光レンズ117において光軸Lから一番
離れた所を赤色、青色、緑色の光が通過した場合、屈折
率の違いにより青色の光の入射角が一番大きくなる。こ
の場合、ライトガイド144の射出端144Bから出射
する光によって照明される観察部位Sの周辺部は青成分
の波長の光が多くなり、テレビモニタ121に映し出さ
れる観察画像の周辺部は青味の帯びた色再現性の悪い画
像となる。
【0057】そこで、本実施形態におけるランプ116
では、周辺部が青味の帯びている画像を再現しないよう
に発光ダイオード116Lが配置板16Aに配列されて
いる。
【0058】図10は、発光ダイオード116Lの配置
をより詳細に示したランプ116の正面図であり、図1
1は、ランプ116から放射される光を図7よりさらに
詳細に示した図である。
【0059】ランプ116の配置板116Aにおいて、
六角形で表される境界線AR内の第2領域FA(第2配
置領域)には、赤色、青色、緑色の発光ダイオード11
6R、116B、116Gが配置されている。一方、斜
線で示す境界線AR外の第1領域FB(第1配置領域)
には、赤色の発光ダイオード116Rのみ配置される。
第1領域FA内では、色ムラが生じないように、赤色、
青色、緑色の発光ダイオード116R、116B、11
6Gが市松状に配置される。すなわち、赤色、青色、緑
色の発光ダイオード116R、116B、116Gの数
がほぼ3等分されており、各発光ダイオード116R、
116B、116Gは同じ色同士偏って配置されていな
い。
【0060】第1領域FBに配置される赤色発光ダイオ
ード16Rから放射される光は、図11に示すように、
ランプ116から放射される光の光束断面LLにおいて
周辺領域LBを通る光である。周辺領域LBの光は、集
光レンズ117の光軸Lから離れた所に入射し、入射端
144Aの最大入射角度に近い入射角度で入射端144
Aに入射する。一方、第2領域FAから放射する光は、
光束LLにおいて中心部領域LAを通過する光である。
【0061】第2領域FA内にあって境界線ARに近い
位置に配置されている青色発光ダイオード116Bから
放射した光の入射端144Aへの入射角は、第1領域F
B内の赤色発光ダイオード116Rから放射する光の入
射角に近い。したがって、最大入射角度に近い入射角度
で入射端144Aに入射する光は、赤色、緑色、青色が
混色された光となり、観察部位Sには全体的に白色光が
照射する。
【0062】このように本実施形態によれば、赤色、青
色、緑色発光ダイオード116R、116B、116G
によってランプ116が構成される。そして、色再現性
を考慮して、ランプ116の配置面116Sの第1領域
FBには赤色発光ダイオード116Rのみが配置され、
第2領域FAには赤色、青色、緑色発光ダイオード11
6R、116B、116Gが配置される。なお、第1領
域FBには緑色の発光ダイオード116Gを加えて配置
してもよい。
【0063】赤色、青色、緑色以外の色を発光する発光
ダイオードを用いてランプを構成してもよい。この場
合、第1領域FBには、可視光領域の中で屈折率の大き
い青色成分以下の波長領域の中の光を発光する発光ダイ
オードは配置せず、青色よりも波長の大きい波長領域
(緑色の波長以上)の中にある波長の光を発光する発光
ダイオードが配置される。第2領域FAでは、すべての
発光ダイオードを市松状に配置する。
【0064】本実施形態では、プロセッサ10内に画像
処理用の回路と光源ユニット118が共有化されている
が、光源装置と画像処理装置を別々の装置として分離す
る構成にしてもよい。また、ファイバスコープに使用さ
れる内視鏡用光源装置においても、本実施形態の光源ユ
ニット118を適用してもよい。
【0065】第4の実施形態において具現化された発明
は、スコープを体内へ挿入し、観察部位に光を照射する
ことによって観察画像を得る内視鏡装置に関し、特に、
スコープ内のライトガイド(光ファイバー束)を介して
観察部位を照射する照明光を放射する光源ユニットに関
する。
【0066】従来の内視鏡装置において、スコープ内に
は光をスコープ先端側まで伝達するライトガイド(光フ
ァイバー束)が設けられており、光源から放射された皮
下Rは、集光レンズ、ライトガイドを通ってスコープ先
端部から射出し、観察部位に照射する。例えば、電子内
視鏡装置の場合、スコープ先端部にCCDなどの撮像素
子が設けられており、観察部位において反射した光が撮
像素子に到達することにより、被写体像が受光面に形成
される。また、ファイバスコープの場合、画像用光ファ
イバー束によって被写体像が光学的に接眼部側へ伝達さ
れ、患部の様子が接眼部を通して観察される。
【0067】近年では、ライトガイドへ光を放射するラ
ンプとして発光ダイオードを使用する内視鏡装置が知ら
れており、通常、赤色、青色、緑色の光を発光する発光
ダイオードを複数配置することによってランプを構成す
る。指向特性が狭く、実質的平行光を放射可能な発光ダ
イオードを光源に使用することで、放射される光を効率
よくスコープ先端側へ送ることができる。また、各色の
発光ダイオードの光量を変化させることで、所望する色
の光をスコープ先端部から射出させることも可能であ
る。
【0068】しかしながら、複数の発光ダイオードによ
ってランプを構成する場合、集光レンズ、ライトガイド
の特性により、光が照射される観察部位の周辺部には赤
色成分の光があまり照射されず、青色成分の光が多く照
射する。そのため、得られる観察画像の周辺部の色は青
味を帯びたものとなり、観察画像の色が正確に再現され
ない。
【0069】そこで、第4の実施形態で具現化された発
明は、発光ダイオードを光源に使用しても、色ムラが生
じず、色再現性のよい画像を得ることができる光源ユニ
ットおよびそれを備えた電子内視鏡装置のプロセッサを
得ることを目的とする。
【0070】その発明における電子内視鏡装置のプロセ
ッサは、被写体像が形成される撮像素子と光を伝達する
光ファイバー束とを有するスコープが着脱自在に接続さ
れるとともに、被写体像を表示する表示装置が接続され
るプロセッサであって、ランプと集光レンズを備える。
ランプは、可視光領域の中で青色成分以下の波長領域の
中にある光を発光する複数の第1発光ダイオードと青色
成分以下の波長を除く可視光領域の中にある波長の光を
発光する複数の第2発光ダイオードとによって少なくと
も構成され、光ファイバー束の入射端の光軸に沿って実
質的に平行光を放射する。集光レンズは、ランプと光フ
ァイバー束の入射端との間に介在し、ランプから放射さ
れる平行光を集光させ、光ファイバー束の入射端に入射
させる。
【0071】複数の第1および第2発光ダイオードが配
置されるランプの配置板は、集光レンズに入射する光の
光束断面において周辺領域を通る光が放射される第1配
置領域と、光束断面において周辺領域以外の中心部領域
を通る光が放射される第2配置領域とに分かれている。
第2配置領域から放射されて集光レンズの中心部領域を
通過する光に関しては、入射端に入射するときの光軸に
対する入射角は小さい。一方、第1配置領域から放射さ
れ、周辺領域を通過する光の入射角は、第2配置領域か
ら放射される光の入射角に比べて大きく、最大入射角に
近い。これは、集光レンズの特性による。ただし、最大
入射角は、ライトガイドが伝播できる光の限度入射角度
を示す。ライトガイドの出射端から出射する光の出射角
は入射端に入射する光の入射角に従っており、入射端へ
の入射角が大きい光は照射される観察部位の周辺部分を
照らし、入射端への入射角が大きい光はそれ以外の観察
部位の中心部分を照らす。本発明のランプの配置板にお
いては、複数の第1および第2発光ダイオードが第2配
置領域に配置され、複数の第2発光ダイオードが第1配
置領域に配置されることを特徴とする。可視光領域の波
長の中では、青色成分以下の波長の光は屈折率が高い
が、この波長領域の光を放射する第1発光ダイオードは
入射角が最大入射角度に近くなる第1配置領域に配置さ
れない。そのため、屈折率の波長分散によって、最大入
射角度付近の入射角度で入射する光の波長成分に青色成
分以下のものが偏って多くなり、観察部位の周辺部が青
味を帯びてしまうことがなく、観察部位Sには同じ色の
光が全体的に照射される。したがって、色ムラが生ずる
ことなく、映し出される映像の色再現性が低下しない。
集光レンズは、例えば、1枚の凸レンズである。
【0072】例えば、複数の第1発光ダイオードが青色
の光を発光する複数の青色発光ダイオードであり、複数
の第2発光ダイオードが赤色、緑色の光をそれぞれ発光
する複数の赤色発光ダイオードと複数の緑色発光ダイオ
ードからなる。第1発光領域から放射される赤、青、緑
色の光は混色により白色光となり、白色光がランプから
放射される。この場合、第1配置領域には、青、緑色に
比べ、屈折率小さく波長が大きい赤色の光を発光する複
数の赤色発光ダイオードが配置されることが望ましい。
【0073】色ムラをできるだけ生じさせないようにす
るため、第2配置領域において、複数の赤色、緑色、青
色発光ダイオードが市松状に配置されていることが望ま
しい。
【0074】この発明における内視鏡用光源ユニット
は、体内へ挿入される可撓性のあるスコープに設けられ
た光を伝達するためのライトガイドの入射端へ光を送る
光源ユニットであり、可視光領域の中で青色成分以下の
波長領域の中にある光を発光する複数の第1発光ダイオ
ードと青色成分以下の波長を除く可視光領域の中にある
波長の光を発光する複数の第2発光ダイオードとによっ
て少なくとも構成され、光ファイバー束の入射端の光軸
に沿って実質的に平行光を放射するランプと、ランプと
光ファイバー束の入射端との間に介在し、ランプから放
射される平行光を集光させ、光ファイバー束の入射端に
入射させる集光レンズとを備える。そして、複数の第1
および第2発光ダイオードが配置されるランプの配置板
が、集光レンズに入射する光の光束断面において周辺領
域を通る光が放射される第1配置領域と、光束断面にお
いて周辺領域以外の中心部領域を通る光が放射される第
2配置領域とに分かれ、複数の第1および第2発光ダイ
オードが第2配置領域に配置され、複数の第2発光ダイ
オードが第1配置領域に配置されることを特徴とする。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被写体像
の色を自由に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における光源装置のブロック図
である。
【図2】第1の実施形態における各発光ダイオードの電
流の大きさを示した図である。
【図3】第2の実施形態における光源装置のブロック図
である。
【図4】第2の実施形態における各発光ダイオードの電
流の大きさを示した図である。
【図5】第3の実施形態における光源装置およびスコー
プの概略的平面図である。
【図6】第4の実施形態である電子内視鏡装置のブロッ
ク図である。
【図7】第4の実施形態におけるランプから集光レンズ
を介してライトガイドの入射端へ進む光の経路を示した
図である。
【図8】第4の実施形態におけるランプにおける発光ダ
イオードの配置を示した正面図である。
【図9】色の違いによる光の経路を示した図である。
【図10】第4の実施形態における発光ダイオードの配
置をより詳しく示した正面図である。
【図11】第4の実施形態におけるランプから放射され
た光の経路をより詳しく示した図である。
【符号の説明】
10、10A ファイバスコープ 12 イメージガイド用光ファイバー束 13 光源用光ファイバー束(ライトガイド用光ファ
イバー束) 20、20A、20B 光源装置 21 LEDランプ 21A 複数の赤色発光ダイオード 21B 複数の緑色発光ダイオード 21C 複数の青色発光ダイオード 22 LEDドライバ 23 LED制御回路 24 システムコントロール回路 25、35、45 色調整スイッチ(色調整操作手
段) 110 プロセッサ 116 ランプ 116A 配置板 116R 赤色発光ダイオード 116B 青色発光ダイオード 116G 緑色発光ダイオード 117 集光レンズ 118 光源ユニット 121 テレビモニタ(表示装置) 140 ビデオスコープ(スコープ) 141 CCD(撮像素子) 144 ライトガイド(光ファイバー束) 144A 入射端 FA 第2領域(第2配置領域) FB 第1領域(第1配置領域) LA 周辺領域 LB 中心部領域 LL 光束断面
フロントページの続き (72)発明者 島田 雅史 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 池谷 浩平 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA09 CA03 CA06 CA10 CA11 CA12 CA23 CA27 CA30 DA21 GA01 GA02 GA05 GA11 4C061 BB01 CC04 GG01 QQ07 RR02 RR05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の光学像を先端側から接眼部側ま
    で伝達するイメージガイド用光ファイバー束と、前記被
    写体を照明するための照明光を前記接眼部側から前記先
    端側まで伝達するライトガイド用光ファイバー束とを有
    するファイバスコープが着脱自在に接続される光源装置
    であって、 可視光領域の中で赤色成分の波長領域の光を発光する複
    数の第1発光ダイオードと、青色成分の波長領域の光を
    発光する複数の第2発光ダイオードと、緑色成分の波長
    領域の光を発光する複数の第3発光ダイオードとによっ
    て構成され、前記ライトガイド用光ファイバー束の入射
    端へ光を放射するLEDランプと、 前記LEDランプからの照明光の色を調整するための色
    調整操作手段と、 前記色調整操作手段に対する操作に従って、前記複数の
    第1発光ダイオード、複数の第2発光ダイオード、複数
    の第3発光ダイオードの発光をそれぞれ制御して前記照
    明光の色を調整する発光制御手段とを備えたことを特徴
    とする内視鏡用光源装置。
  2. 【請求項2】 前記発光制御手段が、前記複数の第1発
    光ダイオード、複数の第2発光ダイオード、複数の第3
    発光ダイオードの発光強度をそれぞれ変化させることを
    特徴とする請求項1に記載の内視鏡用光源装置。
  3. 【請求項3】 前記色調整操作手段が、前記複数の第1
    発光ダイオード、複数の第2発光ダイオード、複数の第
    3発光ダイオードの発光強度をそれぞれ変化させるため
    の操作部材であって、 前記発光制御手段が、前記色調整操作手段に対する操作
    に従って、前記複数の第1発光ダイオード、複数の第2
    発光ダイオード、複数の第3発光ダイオードの発光強度
    をそれぞれ変化させることを特徴とする請求項2に記載
    の内視鏡用光源装置。
  4. 【請求項4】 前記発光制御手段が、前記複数の第1発
    光ダイオード、複数の第2発光ダイオード、複数の第3
    発光ダイオードそれぞれの発光および消灯を制御するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用光源装置。
  5. 【請求項5】 前記色調整操作手段が、前記複数の第1
    発光ダイオード、複数の第2発光ダイオード、複数の第
    3発光ダイオードの発光および消灯させるための操作部
    材であって、前記発光制御手段が、前記色調操作手段に
    対する操作に従って、前記複数の第1発光ダイオード、
    複数の第2発光ダイオード、複数の第3発光ダイオード
    の発光および消灯をそれぞれ制御することを特徴とする
    請求項4に記載の内視鏡用光源装置。
  6. 【請求項6】 被写体を照明するための照明光を先端側
    まで伝達するライトガイド用光ファイバー束を有するス
    コープが着脱自在に接続される光源装置であって、 可視光領域の中で赤色成分の波長領域の光を発光する複
    数の第1発光ダイオードと、青色成分の波長領域の光を
    発光する複数の第2発光ダイオードと、緑色成分の波長
    領域の光を発光する複数の第3発光ダイオードとによっ
    て構成され、前記ライトガイド用光ファイバー束の入射
    端へ光を放射するLEDランプと、 前記LEDランプからの照明光の色を調整するための色
    調整操作手段と、 前記色調整操作手段に対する操作に従って、前記複数の
    第1発光ダイオード、複数の第2発光ダイオード、複数
    の第3発光ダイオードの発光をそれぞれ制御して前記照
    明光の色を調整する発光制御手段とを備えたことを特徴
    とする内視鏡用光源装置。
JP2001045136A 2001-02-21 2001-02-21 内視鏡用光源装置 Pending JP2002238846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045136A JP2002238846A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 内視鏡用光源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045136A JP2002238846A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 内視鏡用光源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002238846A true JP2002238846A (ja) 2002-08-27

Family

ID=18906988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001045136A Pending JP2002238846A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 内視鏡用光源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002238846A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006087764A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Kyocera Corp Ledファイバ光源装置及びそれを用いた内視鏡
US7144130B2 (en) 2003-06-09 2006-12-05 Moritex Corporation Illumination device
JP2006345947A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡装置
EP1769724A2 (en) * 2005-09-30 2007-04-04 Fujinon Corporation Electronic endoscopic apparatus
JP2007333800A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Nikon Corp 顕微鏡照明装置とこれを有する顕微鏡装置
KR100819820B1 (ko) 2006-07-04 2008-04-07 김재남 알, 쥐, 비 발광다이오드 모듈
EP1908393A1 (en) * 2005-07-28 2008-04-09 Olympus Medical Systems Corp. Organism observing apparatus
JP2011206567A (ja) * 2011-06-20 2011-10-20 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡システム
US20160184467A1 (en) * 2014-12-24 2016-06-30 Maxim Integrated Products, Inc. Mobile uv sterilization device and method
US10212780B2 (en) 2015-12-14 2019-02-19 Olympus Corporation Light source device
US20190076006A1 (en) * 2017-09-07 2019-03-14 Sony Olympus Medical Solutions Inc. Medical observation device and medical observation system

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000012001A1 (en) * 1998-08-30 2000-03-09 Applied Spectral Imaging Ltd. Spectral imaging using illumination of preselected spectral content
JP2000262467A (ja) * 1999-03-12 2000-09-26 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000012001A1 (en) * 1998-08-30 2000-03-09 Applied Spectral Imaging Ltd. Spectral imaging using illumination of preselected spectral content
JP2000262467A (ja) * 1999-03-12 2000-09-26 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7144130B2 (en) 2003-06-09 2006-12-05 Moritex Corporation Illumination device
JP2006087764A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Kyocera Corp Ledファイバ光源装置及びそれを用いた内視鏡
JP2006345947A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡装置
EP1908393A1 (en) * 2005-07-28 2008-04-09 Olympus Medical Systems Corp. Organism observing apparatus
US8216126B2 (en) 2005-07-28 2012-07-10 Olympus Medical Systems Corp. Living body observing apparatus
EP1908393A4 (en) * 2005-07-28 2009-08-05 Olympus Medical Systems Corp DEVICE FOR OBSERVING AN ORGANISM
JP2007097709A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Fujinon Corp 電子内視鏡装置
EP1769724A3 (en) * 2005-09-30 2008-08-20 Fujinon Corporation Electronic endoscopic apparatus
US7729751B2 (en) 2005-09-30 2010-06-01 Fujinon Corporation Electronic endoscopic apparatus
EP1769724A2 (en) * 2005-09-30 2007-04-04 Fujinon Corporation Electronic endoscopic apparatus
JP2007333800A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Nikon Corp 顕微鏡照明装置とこれを有する顕微鏡装置
KR100819820B1 (ko) 2006-07-04 2008-04-07 김재남 알, 쥐, 비 발광다이오드 모듈
JP2011206567A (ja) * 2011-06-20 2011-10-20 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡システム
US20160184467A1 (en) * 2014-12-24 2016-06-30 Maxim Integrated Products, Inc. Mobile uv sterilization device and method
US9827340B2 (en) * 2014-12-24 2017-11-28 Maxim Integrated Products, Inc. Mobile UV sterilization device and method
US10212780B2 (en) 2015-12-14 2019-02-19 Olympus Corporation Light source device
US20190076006A1 (en) * 2017-09-07 2019-03-14 Sony Olympus Medical Solutions Inc. Medical observation device and medical observation system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100972248B1 (ko) 내시경 및 내시경 장치
US8007433B2 (en) Electronic endoscope
JP6336098B2 (ja) 生体観察システム
JP6104490B1 (ja) 光源装置
JP6072369B2 (ja) 内視鏡装置
JP6389140B2 (ja) 内視鏡システム、プロセッサ装置、及び、内視鏡システムの作動方法
JP6947918B2 (ja) 内視鏡用光源装置及びその発光光量制御方法
WO2020054634A1 (ja) 光分配コネクタ、および内視鏡システム
WO2018216276A1 (ja) 観察システム、および光源制御装置
JP2002238846A (ja) 内視鏡用光源装置
JP2007044251A (ja) 内視鏡装置
US20190328206A1 (en) Observation apparatus and method of controlling observation apparatus
WO2019225074A1 (ja) 内視鏡システム
JP2012110485A (ja) 光源装置および内視鏡装置
JP4744870B2 (ja) 眼科撮影装置
US11490798B2 (en) Endoscope system, endoscope apparatus, light source apparatus, and method of operating endoscope system
JP2002102142A (ja) 蛍光内視鏡装置および蛍光内視鏡システム
US20190053696A1 (en) Endoscope apparatus
JP2019136555A (ja) 内視鏡光源装置、内視鏡システム、及び内視鏡光源装置の作動方法
JP2002159445A (ja) 電子内視鏡装置および電子内視鏡装置のスコープ
WO2019003489A1 (ja) 光源制御装置及び内視鏡システム
JPH03109515A (ja) 自動調光装置
JP6630702B2 (ja) 光源装置及び内視鏡システム
WO2016203983A1 (ja) 内視鏡装置
JP2020192007A (ja) 情報処理装置及びその作動方法並びに内視鏡システム及びその作動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080111

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100915

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110201