JP2002238486A - 豆腐製造装置 - Google Patents
豆腐製造装置Info
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- JP2002238486A JP2002238486A JP2001044502A JP2001044502A JP2002238486A JP 2002238486 A JP2002238486 A JP 2002238486A JP 2001044502 A JP2001044502 A JP 2001044502A JP 2001044502 A JP2001044502 A JP 2001044502A JP 2002238486 A JP2002238486 A JP 2002238486A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温豆乳と乳化凝固剤の混合効率を向上させ、
食感、風味、木目の細かさ、硬さ、保形性などの品質面
で優れた豆腐を、衛生的で、生産性が高く、凝固剤の種
類も乳化凝固剤に限らず、ニガリ、澄まし粉などの凝固
剤も使用でき汎用性の高い豆腐製造装置を提供する。 【解決手段】 供給液である豆乳と凝固剤を送給するポ
ンプ手段5と、入口、出口を有し、出入口間の流体通路
内で、ポンプ手段5によって送給される供給液の分流、
供給液相互の衝突、供給液の壁面衝突を行わしめる混合
手段を備える。
食感、風味、木目の細かさ、硬さ、保形性などの品質面
で優れた豆腐を、衛生的で、生産性が高く、凝固剤の種
類も乳化凝固剤に限らず、ニガリ、澄まし粉などの凝固
剤も使用でき汎用性の高い豆腐製造装置を提供する。 【解決手段】 供給液である豆乳と凝固剤を送給するポ
ンプ手段5と、入口、出口を有し、出入口間の流体通路
内で、ポンプ手段5によって送給される供給液の分流、
供給液相互の衝突、供給液の壁面衝突を行わしめる混合
手段を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、豆乳と凝固剤を用
いた豆腐製造装置に関するものである。
いた豆腐製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】伝統的な食品である豆腐は、近年、栄養
問題や、健康指向などから見直されており、その種類も
絹ごし豆腐、木綿豆腐に大別され、その製造方法も多種
多様であるが、手作りを基本にしてきたニガリ(苦汁、
主成分は塩化マグネシウム)を凝固剤として使用する豆
腐は、独特のうま味を呈することから消費者に好まれて
いるも、一方、生産者にとって、この凝固剤は凝固速度
の問題(即効性)や、煮呉から絞り取った温豆乳を冷却
する工程などによって生産性が悪く、しかも歩留りが低
い等の問題から大量生産が極めて困難であり、このた
め、生産性や、品質面では優れているGDL(グルコノ
デルタラクトン)や硫酸カルシウム(澄まし粉)などの
遅効性の凝固剤が使用されてきたが、豆腐の独特のうま
味がないことにより、次第に消費者から敬遠されてき
た、そこでニガリを食用油脂や乳化剤を用いて分散させ
て乳化し、エマルションを生成することによって即効性
凝固剤を遅効性にした乳化凝固剤が市販されてきた。
問題や、健康指向などから見直されており、その種類も
絹ごし豆腐、木綿豆腐に大別され、その製造方法も多種
多様であるが、手作りを基本にしてきたニガリ(苦汁、
主成分は塩化マグネシウム)を凝固剤として使用する豆
腐は、独特のうま味を呈することから消費者に好まれて
いるも、一方、生産者にとって、この凝固剤は凝固速度
の問題(即効性)や、煮呉から絞り取った温豆乳を冷却
する工程などによって生産性が悪く、しかも歩留りが低
い等の問題から大量生産が極めて困難であり、このた
め、生産性や、品質面では優れているGDL(グルコノ
デルタラクトン)や硫酸カルシウム(澄まし粉)などの
遅効性の凝固剤が使用されてきたが、豆腐の独特のうま
味がないことにより、次第に消費者から敬遠されてき
た、そこでニガリを食用油脂や乳化剤を用いて分散させ
て乳化し、エマルションを生成することによって即効性
凝固剤を遅効性にした乳化凝固剤が市販されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、乳化凝固剤
を使用して豆腐を製造する装置としては、例えば温豆
乳、乳化凝固剤を入れた型箱内で平板を上下させたり、
プロペラ翼を回転させて攪拌する装置や、図18〜20
に示すように、長方形の板の端を、左右逆方向で180
度ひねって形成した蝶ネクタイ状のエレメントをパイプ
内に配置したスタティックミキサ−を用いて、このスタ
ティックミキサ−内に温豆乳、乳化凝固剤を供給して攪
拌する装置が知られているも、いずれの装置も温豆乳
と、乳化凝固剤を、混合、分散させる能力が弱く、温豆
乳全体に乳化凝固剤を均一に細かく分散させることが困
難であり、食感、風味、木目の細かさ、硬さ、保形性な
どの品質面や、歩留りなどの生産性に種々の課題を有し
ている。
を使用して豆腐を製造する装置としては、例えば温豆
乳、乳化凝固剤を入れた型箱内で平板を上下させたり、
プロペラ翼を回転させて攪拌する装置や、図18〜20
に示すように、長方形の板の端を、左右逆方向で180
度ひねって形成した蝶ネクタイ状のエレメントをパイプ
内に配置したスタティックミキサ−を用いて、このスタ
ティックミキサ−内に温豆乳、乳化凝固剤を供給して攪
拌する装置が知られているも、いずれの装置も温豆乳
と、乳化凝固剤を、混合、分散させる能力が弱く、温豆
乳全体に乳化凝固剤を均一に細かく分散させることが困
難であり、食感、風味、木目の細かさ、硬さ、保形性な
どの品質面や、歩留りなどの生産性に種々の課題を有し
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく品質面や、生産性などの課題に鑑み、温豆乳、
乳化凝固剤である供給液の分流、供給液相互の衝突、供
給液の壁面衝突を行わしめる混合手段を用いて複合的に
作用する剪断力で混合・分散の効率を向上させ、温豆乳
と乳化凝固剤を均一に混合・分散させ、食感、風味、木
目の細かさ、硬さ、保形性などの品質面に優れ、歩留り
を向上させて生産性を高めることを可能にした豆腐製造
装置を提供して上記課題など解決する。
に基づく品質面や、生産性などの課題に鑑み、温豆乳、
乳化凝固剤である供給液の分流、供給液相互の衝突、供
給液の壁面衝突を行わしめる混合手段を用いて複合的に
作用する剪断力で混合・分散の効率を向上させ、温豆乳
と乳化凝固剤を均一に混合・分散させ、食感、風味、木
目の細かさ、硬さ、保形性などの品質面に優れ、歩留り
を向上させて生産性を高めることを可能にした豆腐製造
装置を提供して上記課題など解決する。
【0005】即ち、豆腐製造装置は、供給液である温豆
乳と乳化凝固剤を送給するポンプ手段と、入口、出口を
有し、出入口間の流体通路内で、ポンプ手段によって送
給される供給液の分流、供給液相互の衝突、供給液の壁
面衝突を行わしめる混合手段を備えている。
乳と乳化凝固剤を送給するポンプ手段と、入口、出口を
有し、出入口間の流体通路内で、ポンプ手段によって送
給される供給液の分流、供給液相互の衝突、供給液の壁
面衝突を行わしめる混合手段を備えている。
【0006】混合手段は、センタープレートと、該セン
タープレートの両面に積層されるサイドプレートからな
り、センタープレート(又はサイドプレート)は積層面
の外周側に外周貫通孔を複数穿設すると共に、センター
プレート若しくはサイドプレートの何れか一方の積層面
に、断面方形状の環状溝を複数同心状に形成し、該環状
溝のうち最も外側に位置する環状溝は外周貫通孔と連通
させると共に、かかる内外の環状溝間には、断面方形状
の連通溝を放射状に複数形成し、これらのうち最も外側
に位置する連通溝は周方向で外周貫通孔の間に位置させ
ると共に、最も内側に位置する環状溝の内側には、断面
方形状の連通溝を放射状に複数形成し、かかる内外の連
通溝は周方向で互いに間に位置させ、またサイドプレー
ト(又はセンタープレート)には、センタープレート若
しくはサイドプレートの連通溝と連通する内側貫通孔を
穿設し、また各連通溝と対向する環状溝の側壁面を、平
面状に形成して衝突面を設けて豆腐製造装置を構成す
る。
タープレートの両面に積層されるサイドプレートからな
り、センタープレート(又はサイドプレート)は積層面
の外周側に外周貫通孔を複数穿設すると共に、センター
プレート若しくはサイドプレートの何れか一方の積層面
に、断面方形状の環状溝を複数同心状に形成し、該環状
溝のうち最も外側に位置する環状溝は外周貫通孔と連通
させると共に、かかる内外の環状溝間には、断面方形状
の連通溝を放射状に複数形成し、これらのうち最も外側
に位置する連通溝は周方向で外周貫通孔の間に位置させ
ると共に、最も内側に位置する環状溝の内側には、断面
方形状の連通溝を放射状に複数形成し、かかる内外の連
通溝は周方向で互いに間に位置させ、またサイドプレー
ト(又はセンタープレート)には、センタープレート若
しくはサイドプレートの連通溝と連通する内側貫通孔を
穿設し、また各連通溝と対向する環状溝の側壁面を、平
面状に形成して衝突面を設けて豆腐製造装置を構成す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜17の図示例と共に説明する。1は豆腐製造装置であ
り、該豆腐製造装置1は、図1に示すように、豆乳タン
ク2、該豆乳タンク2内の温豆乳をパイプ3を介して混
合手段4に供給するポンプ手段5である第一のポンプ6
と、凝固剤タンク7、該凝固剤タンク7内の乳化凝固剤
をパイプ8を介して混合手段4に供給するポンプ手段5
である第二のポンプ9を備えている。
〜17の図示例と共に説明する。1は豆腐製造装置であ
り、該豆腐製造装置1は、図1に示すように、豆乳タン
ク2、該豆乳タンク2内の温豆乳をパイプ3を介して混
合手段4に供給するポンプ手段5である第一のポンプ6
と、凝固剤タンク7、該凝固剤タンク7内の乳化凝固剤
をパイプ8を介して混合手段4に供給するポンプ手段5
である第二のポンプ9を備えている。
【0008】また、混合手段4には、制御弁10を介装
するパイプ11の基部が接続され、該パイプ11の先端
にノズル12を接続し、該ノズル12の下部に対応する
位置には、コンベヤ13が敷設され、該コンベヤ13に
よってノズル12から流出する混合液(温豆乳と、乳化
凝固剤が混合されたもの)を充填するパッケージ14が
一定間隔で搬送される。
するパイプ11の基部が接続され、該パイプ11の先端
にノズル12を接続し、該ノズル12の下部に対応する
位置には、コンベヤ13が敷設され、該コンベヤ13に
よってノズル12から流出する混合液(温豆乳と、乳化
凝固剤が混合されたもの)を充填するパッケージ14が
一定間隔で搬送される。
【0009】また、他の豆腐製造装置1としては、図2
に示すように、コンベヤ13によって豆腐用型箱15を
搬送させてもよく、この場合、豆腐用型箱15は大型
で、通常の一丁の豆腐のN倍分を1単位として充填し得
るものである。
に示すように、コンベヤ13によって豆腐用型箱15を
搬送させてもよく、この場合、豆腐用型箱15は大型
で、通常の一丁の豆腐のN倍分を1単位として充填し得
るものである。
【0010】次に、混合手段4はポンプ手段5によって
送給される供給液の分流、供給液相互の衝突、供給液の
壁面衝突を行わしめるものであり、流体通路構造体16
と、パイプ8、11に接続する流体継手17から構成し
ている。
送給される供給液の分流、供給液相互の衝突、供給液の
壁面衝突を行わしめるものであり、流体通路構造体16
と、パイプ8、11に接続する流体継手17から構成し
ている。
【0011】流体通路構造体16は、センタープレート
18の両面にサイドプレート19を同心状に積層して固
着する積層構造体20から成り、センタープレート18
は、基板を円板状に形成すると共に、基板の両側面の積
層面18aの外周側を残存させた内側に沿って周方向
に、両側面を貫通する複数の外周貫通孔21を穿設し、
またサイドプレート19は、基板を円板状に形成すると
共に、中央側に内側貫通孔22を穿設している。
18の両面にサイドプレート19を同心状に積層して固
着する積層構造体20から成り、センタープレート18
は、基板を円板状に形成すると共に、基板の両側面の積
層面18aの外周側を残存させた内側に沿って周方向
に、両側面を貫通する複数の外周貫通孔21を穿設し、
またサイドプレート19は、基板を円板状に形成すると
共に、中央側に内側貫通孔22を穿設している。
【0012】23は積層構造体20において、内側貫通
孔22と外周貫通孔21間を連通する連通流路であり、
該連通流路23は、センタープレート18の積層面18
aとサイドプレート19の積層面19aにおける積層境
界側に形成するものにして、かかる積層面18a若しく
は、積層面19aのうち、少なくとも何れか一方に形成
している。
孔22と外周貫通孔21間を連通する連通流路であり、
該連通流路23は、センタープレート18の積層面18
aとサイドプレート19の積層面19aにおける積層境
界側に形成するものにして、かかる積層面18a若しく
は、積層面19aのうち、少なくとも何れか一方に形成
している。
【0013】即ち、前者のセンタープレート18に連通
流路23を設ける場合にあっては、該センタープレート
18の積層面18aに、断面を方形状にして、所定の内
外径、深さを備える複数の環状溝24、24aを同心状
に形成し、該環状溝24、24aのうち最も外側に位置
する環状溝24は外周貫通孔21を溝底部に位置させて
連通させ、かかる内外の環状溝24、24a間の積層面
18aには、断面を方形状にして、所定の内外径、深さ
を備える放射状の連通溝25を複数形成し、これらのう
ち最も外側に位置する連通溝25は周方向で外周貫通孔
21の中間に位置させると共に、最も内側に位置する環
状溝24aの内側の積層面18aには、周方向におい
て、他の連通溝25aを複数形成し、該連通溝25aを
サイドプレート19の内側貫通孔22と連通し、かかる
内外の連通溝25、25aは、周方向で互いに中間に位
置させて連通流路23を構成している。
流路23を設ける場合にあっては、該センタープレート
18の積層面18aに、断面を方形状にして、所定の内
外径、深さを備える複数の環状溝24、24aを同心状
に形成し、該環状溝24、24aのうち最も外側に位置
する環状溝24は外周貫通孔21を溝底部に位置させて
連通させ、かかる内外の環状溝24、24a間の積層面
18aには、断面を方形状にして、所定の内外径、深さ
を備える放射状の連通溝25を複数形成し、これらのう
ち最も外側に位置する連通溝25は周方向で外周貫通孔
21の中間に位置させると共に、最も内側に位置する環
状溝24aの内側の積層面18aには、周方向におい
て、他の連通溝25aを複数形成し、該連通溝25aを
サイドプレート19の内側貫通孔22と連通し、かかる
内外の連通溝25、25aは、周方向で互いに中間に位
置させて連通流路23を構成している。
【0014】また、各連通溝25、25aの軸心線上で
対向する環状溝24、24aの側壁面を平面状に形成し
て複数の衝突面26を設けている。また、図中27は出
入口8と対向して形成される凹部であり、該凹部27は
連通溝25aを形成することによって形成されるもの
で、好ましくは凹部27の径を内側貫通孔22より小径
に形成し、残存する略三角状の積層面18aを内側貫通
孔22内に位置させている。
対向する環状溝24、24aの側壁面を平面状に形成し
て複数の衝突面26を設けている。また、図中27は出
入口8と対向して形成される凹部であり、該凹部27は
連通溝25aを形成することによって形成されるもの
で、好ましくは凹部27の径を内側貫通孔22より小径
に形成し、残存する略三角状の積層面18aを内側貫通
孔22内に位置させている。
【0015】また、連通流路23の他の実施の形態とし
ては、図10、11に示すように、サイドプレート19
の積層面19aにおける内側貫通孔22の外側に、複数
の環状溝24、24aを同心状に形成し、該環状溝2
4、24aのうち最も外側に位置する環状溝24はセン
タープレート18の外周貫通孔21と対向位置させて連
通させ、かかる内外の環状溝24、24a間の積層面1
9aには、放射状の連通溝25を複数形成し、こららの
うち最も外側に位置する連通溝25は周方向で外周貫通
孔21の中間に位置させると共に、最も内側に位置する
環状溝24aの内側の積層面19aには、周方向におい
て、他の連通溝25aを複数形成し、該連通溝25aを
内側貫通孔22と連通させ、かかる内外の連通溝25、
25aは、周方向で互いに中間に位置させて連通流路2
3を構成している。
ては、図10、11に示すように、サイドプレート19
の積層面19aにおける内側貫通孔22の外側に、複数
の環状溝24、24aを同心状に形成し、該環状溝2
4、24aのうち最も外側に位置する環状溝24はセン
タープレート18の外周貫通孔21と対向位置させて連
通させ、かかる内外の環状溝24、24a間の積層面1
9aには、放射状の連通溝25を複数形成し、こららの
うち最も外側に位置する連通溝25は周方向で外周貫通
孔21の中間に位置させると共に、最も内側に位置する
環状溝24aの内側の積層面19aには、周方向におい
て、他の連通溝25aを複数形成し、該連通溝25aを
内側貫通孔22と連通させ、かかる内外の連通溝25、
25aは、周方向で互いに中間に位置させて連通流路2
3を構成している。
【0016】また、センタープレート18、サイドプレ
ート19の形状は円板状に限定されず、同心状に積層可
能な板状のものであれば、たとえば三角以上の多角板状
に形成してもよく、また材質についても流体装置に一般
的に使用される金属、プラスチック、セラミックなどの
機械的構造部材であればよい。また、連通溝25、25
a、環状溝24、24aの数は、分割、衝突を繰り返し
増加させ、分割、衝突総数の増加を図って混合・分散の
効率を高めるために任意数で形成する。
ート19の形状は円板状に限定されず、同心状に積層可
能な板状のものであれば、たとえば三角以上の多角板状
に形成してもよく、また材質についても流体装置に一般
的に使用される金属、プラスチック、セラミックなどの
機械的構造部材であればよい。また、連通溝25、25
a、環状溝24、24aの数は、分割、衝突を繰り返し
増加させ、分割、衝突総数の増加を図って混合・分散の
効率を高めるために任意数で形成する。
【0017】28はシール部であり、該シール部28
は、積層構造体20において、外周貫通孔21の外側に
おけるセンタープレート18の積層面18aと、サイド
プレート19の積層面19a間に設けている。
は、積層構造体20において、外周貫通孔21の外側に
おけるセンタープレート18の積層面18aと、サイド
プレート19の積層面19a間に設けている。
【0018】かかるシール部28はシール装着部29と
シール体30から構成し、前記シール装着部29は、セ
ンタープレート18の積層面18aにおける外周貫通孔
21の外側に形成するものにして、図12に示すよう
に、センタープレート18の残存する積層面18aの一
部である外縁に段差形成したり、また図示しないもシー
ル装着部29の他の実施の形態としては、センタープレ
ート18の残存する積層面18aに対向するサイドプレ
ート19の積層面19aに上記と同様に形成したり、ま
たこれらを組み合わせることも可能である。
シール体30から構成し、前記シール装着部29は、セ
ンタープレート18の積層面18aにおける外周貫通孔
21の外側に形成するものにして、図12に示すよう
に、センタープレート18の残存する積層面18aの一
部である外縁に段差形成したり、また図示しないもシー
ル装着部29の他の実施の形態としては、センタープレ
ート18の残存する積層面18aに対向するサイドプレ
ート19の積層面19aに上記と同様に形成したり、ま
たこれらを組み合わせることも可能である。
【0019】また、シール体30はゴム状弾性体によっ
てリング状に形成すると共に、その断面は円形状、方形
状などに形成し、そしてシール体30は、図13に示す
ように、その厚みを、シール部28に非弾設状態で装着
された際、センタープレート18積層面18aとサイド
プレート19積層面19a間に、隙間Xを具有させる寸
法に設定している。
てリング状に形成すると共に、その断面は円形状、方形
状などに形成し、そしてシール体30は、図13に示す
ように、その厚みを、シール部28に非弾設状態で装着
された際、センタープレート18積層面18aとサイド
プレート19積層面19a間に、隙間Xを具有させる寸
法に設定している。
【0020】31は固定クリップであり、該固定クリッ
プ31は、帯状の板バネ材によって形成するものであ
り、連結片32の上下に一対の弾設片33を形成して略
コ字状と成し、該弾設片33の端部には係止突部33a
を形成している。
プ31は、帯状の板バネ材によって形成するものであ
り、連結片32の上下に一対の弾設片33を形成して略
コ字状と成し、該弾設片33の端部には係止突部33a
を形成している。
【0021】そして、図15に示すように、前記シール
体30が非弾設状態でシール部28に装着された状態の
積層構造体20の外側から固定クリップ31を装着し、
該固定クリップ31の上下一対の弾設片33によって、
サイドプレート19をセンタープレート18の両面に弾
設させると共に、シール体30も弾設させる。
体30が非弾設状態でシール部28に装着された状態の
積層構造体20の外側から固定クリップ31を装着し、
該固定クリップ31の上下一対の弾設片33によって、
サイドプレート19をセンタープレート18の両面に弾
設させると共に、シール体30も弾設させる。
【0022】かかる弾設状態における固定クリップ31
の弾発力は、センタープレート18積層面18aとサイ
ドプレート19積層面19aの隙間Xが若干狭くなる程
度であり、かつシール体30をシール部28のシール座
面に、なじませるのに必要な締付圧力を付与するように
設定している。
の弾発力は、センタープレート18積層面18aとサイ
ドプレート19積層面19aの隙間Xが若干狭くなる程
度であり、かつシール体30をシール部28のシール座
面に、なじませるのに必要な締付圧力を付与するように
設定している。
【0023】34は固定クリップ31の抜脱を規制する
係止部であり、該係止部34はサイドプレート19の表
面19bに設けられ、少なくとも直径方向において直線
状に対向位置させた表面19bの外側縁に一対の係止凹
部35を陥没形成している。また、係止凹部35内の外
側縁に係止突起36を形成し、前記固定クリップ31に
おける弾設片33の係止突部33aと係止部34が係合
して固定される。
係止部であり、該係止部34はサイドプレート19の表
面19bに設けられ、少なくとも直径方向において直線
状に対向位置させた表面19bの外側縁に一対の係止凹
部35を陥没形成している。また、係止凹部35内の外
側縁に係止突起36を形成し、前記固定クリップ31に
おける弾設片33の係止突部33aと係止部34が係合
して固定される。
【0024】37は積層構造体20におけるサイドプレ
ート19とセンタープレート18の周方向への回転位置
ズレを規制する係合溝であり、該係合溝37は固定クリ
ップ31の連結片32が嵌まり込むように、サイドプレ
ート19にあっては、係止部34と連続する外周面19
cに陥没形成され、またセンタープレート18にあって
は、該センタープレート18の直径方向において直線状
に対向位置させた外周面18cに陥没形成される。
ート19とセンタープレート18の周方向への回転位置
ズレを規制する係合溝であり、該係合溝37は固定クリ
ップ31の連結片32が嵌まり込むように、サイドプレ
ート19にあっては、係止部34と連続する外周面19
cに陥没形成され、またセンタープレート18にあって
は、該センタープレート18の直径方向において直線状
に対向位置させた外周面18cに陥没形成される。
【0025】そして、混合手段4としては、流体通路構
造体16の両側の内側貫通孔22に、接続口17aを連
通させるように流体継手17を接続し、センタープレー
ト18の積層面18aと、サイドプレート19の積層面
19aを密着させるまで、両側の流体継手17をボル
ト、ナット等の締結手段38で締め付け固定し、流体継
手17で流体通路構造体16を挟持固定している。
造体16の両側の内側貫通孔22に、接続口17aを連
通させるように流体継手17を接続し、センタープレー
ト18の積層面18aと、サイドプレート19の積層面
19aを密着させるまで、両側の流体継手17をボル
ト、ナット等の締結手段38で締め付け固定し、流体継
手17で流体通路構造体16を挟持固定している。
【0026】かかる挟持固定状態と成すことによって、
シール体30には固定クリップ31による弾発力以外
に、締結手段38による挟持力がさらに加わり、シール
体30とシール座面間のなじみが向上し、シール機能が
確実なものとなる。
シール体30には固定クリップ31による弾発力以外
に、締結手段38による挟持力がさらに加わり、シール
体30とシール座面間のなじみが向上し、シール機能が
確実なものとなる。
【0027】また、流体継手17と流体通路構造体16
におけるサイドプレート19の表面19b間には、ガス
ケット39を介装することによって、かかる個所からの
流体の漏れを防止している。
におけるサイドプレート19の表面19b間には、ガス
ケット39を介装することによって、かかる個所からの
流体の漏れを防止している。
【0028】また、流体通路構造体16の個数は必要の
応じて適宜数連設することも可能であり、また図17に
示すように、保護ケーシング41を使用することも可能
であり、該保護ケーシング41は積層構造体20の外径
より若干大径と成す内径を有し、かかる保護ケーシング
41内に、適宜数の流体通路構造体16を収容し、保護
ケーシング41の両側に配設する流体継手17で流体通
路構造体16を挟持固定している。
応じて適宜数連設することも可能であり、また図17に
示すように、保護ケーシング41を使用することも可能
であり、該保護ケーシング41は積層構造体20の外径
より若干大径と成す内径を有し、かかる保護ケーシング
41内に、適宜数の流体通路構造体16を収容し、保護
ケーシング41の両側に配設する流体継手17で流体通
路構造体16を挟持固定している。
【0029】つぎに、豆腐の製造方法について説明する
と、豆乳タンク2には、一般的な製法のよって得られた
煮呉から絞り取った品温60℃以上、好ましくは70℃
〜85℃の温豆乳が貯留され、この温豆乳をポンプ手段
5の第一のポンプ6によって単位時間当たり一定の流
量、圧力でパイプ3を介して混合手段4に送給すると共
に、凝固剤タンク7には乳化凝固剤(例えば、商品名:
マグネスファイン、花王株式会社製)が貯留され、この
乳化凝固剤をポンプ手段5の第二のポンプ9によって単
位時間当たり一定の流量、圧力でパイプ8を介して混合
手段4に送給する。
と、豆乳タンク2には、一般的な製法のよって得られた
煮呉から絞り取った品温60℃以上、好ましくは70℃
〜85℃の温豆乳が貯留され、この温豆乳をポンプ手段
5の第一のポンプ6によって単位時間当たり一定の流
量、圧力でパイプ3を介して混合手段4に送給すると共
に、凝固剤タンク7には乳化凝固剤(例えば、商品名:
マグネスファイン、花王株式会社製)が貯留され、この
乳化凝固剤をポンプ手段5の第二のポンプ9によって単
位時間当たり一定の流量、圧力でパイプ8を介して混合
手段4に送給する。
【0030】ポンプ手段5によって送給される温豆乳、
乳化凝固剤の供給液は混合手段4内で、供給液の分流、
供給液相互の衝突、供給液の壁面衝突が行われて混合さ
れ、その後、混合液としてパイプ11、制御弁10を介
してノズル12に供給するように制御され、コンベヤ1
3によって空のパッケージ14が充填位置P1まで搬送
されると、一定量の混合液がパッケージ14内に充填さ
れ、つぎに混合液が充填されたパッケージ14aはシー
ル位置P2まで搬送されてシールされ、さらに熟成位置
P3に搬送されて熟成され、ついで冷却位置P4に搬送
されて冷却され、パッケージされた充填豆腐14bが完
成する。
乳化凝固剤の供給液は混合手段4内で、供給液の分流、
供給液相互の衝突、供給液の壁面衝突が行われて混合さ
れ、その後、混合液としてパイプ11、制御弁10を介
してノズル12に供給するように制御され、コンベヤ1
3によって空のパッケージ14が充填位置P1まで搬送
されると、一定量の混合液がパッケージ14内に充填さ
れ、つぎに混合液が充填されたパッケージ14aはシー
ル位置P2まで搬送されてシールされ、さらに熟成位置
P3に搬送されて熟成され、ついで冷却位置P4に搬送
されて冷却され、パッケージされた充填豆腐14bが完
成する。
【0031】また、コンベヤ13によって豆腐用型箱1
5を搬送させる場合は、該豆腐用型箱15が充填位置P
1まで搬送されると、一定量の混合液が豆腐用型箱15
内に充填され、充填された混合液は一定の時間熟成した
後、ついで冷却位置P11まで搬送されて冷却され、そ
の後収納位置P12で通常の一丁分の豆腐に切断され、
空のパッケージ14に収納して隙間に水を充填し、最終
的にシール位置P13でパッケージ14aはシールされ
て絹ごし豆腐が完成する。
5を搬送させる場合は、該豆腐用型箱15が充填位置P
1まで搬送されると、一定量の混合液が豆腐用型箱15
内に充填され、充填された混合液は一定の時間熟成した
後、ついで冷却位置P11まで搬送されて冷却され、そ
の後収納位置P12で通常の一丁分の豆腐に切断され、
空のパッケージ14に収納して隙間に水を充填し、最終
的にシール位置P13でパッケージ14aはシールされ
て絹ごし豆腐が完成する。
【0032】次に、本発明にかかる豆腐製造装置1にお
ける混合手段4内での混合メカニズムについて説明する
と、一方の流体継手17の接続口17aからポンプ手段
5を介して所望する圧力、流速で流入する温豆乳、乳化
凝固剤の供給液は、入口である流体通路構造体16の内
側貫通孔22から入ってセンタープレート18に衝突し
て放射方向に流れを変えて環状溝24、24aと連通溝
25、25aとによって形成される複雑な連通流路23
内を流れ、つぎに連通流路23から複数の外周貫通孔2
1に分割されて入り、外周貫通孔21内で軸方向へ流
れ、つぎのサイドプレート19に衝突して中心方向へ流
れを変えて下流側の連通流路23内を流れ、最終的に各
流体通路構造体16内の流体通路を供給液が流れて他方
の流体継手17の接続口17aから流出するまで過程
で、温豆乳、乳化凝固剤である供給液の流れに乱れが発
生して混合・分散される。
ける混合手段4内での混合メカニズムについて説明する
と、一方の流体継手17の接続口17aからポンプ手段
5を介して所望する圧力、流速で流入する温豆乳、乳化
凝固剤の供給液は、入口である流体通路構造体16の内
側貫通孔22から入ってセンタープレート18に衝突し
て放射方向に流れを変えて環状溝24、24aと連通溝
25、25aとによって形成される複雑な連通流路23
内を流れ、つぎに連通流路23から複数の外周貫通孔2
1に分割されて入り、外周貫通孔21内で軸方向へ流
れ、つぎのサイドプレート19に衝突して中心方向へ流
れを変えて下流側の連通流路23内を流れ、最終的に各
流体通路構造体16内の流体通路を供給液が流れて他方
の流体継手17の接続口17aから流出するまで過程
で、温豆乳、乳化凝固剤である供給液の流れに乱れが発
生して混合・分散される。
【0033】また、連通流路23内では、一方のセンタ
ープレート18の凹部27の平面状の底部に概ね直角に
衝突して放射方向に流れを変えながら上流側である内側
の複数の連通溝25aに分割して入り、該連通溝25a
内を流れて内側の環状溝24aの側壁面(円弧面)に、
それぞれ概ね直角に衝突して周方向へ分割して流れ、そ
して分割して流れる供給液相互が環状溝24a内で衝突
・合流し、かかる衝突個所に連通する外側の複数の連通
溝25にそれぞれ入り、該連通溝25内を流れて外側の
環状溝24の側壁面(円弧面)に、それぞれ概ね直角に
衝突して周方向へ分割して流れ、そして分割して流れる
供給液相互が環状溝24内で衝突・合流し、かかる衝突
個所に連通する複数の外周貫通孔21にそれぞれ入り、
該外周貫通孔21内を流れて、下流側である、つぎのサ
イドプレート19の環状溝24内に入って該環状溝24
の平面状の溝底部にそれぞれ概ね直角に衝突し、該環状
溝24内で周方向へ分割して流れ、そして分割して流れ
る流体相互が環状溝24内で衝突・合流し、かかる衝突
個所に連通する外側の複数の連通溝25にそれぞれ入
り、該連通溝25内を中心方向へ流れて内側の環状溝2
4aの側壁面(円弧面)に、それぞれ概ね直角に衝突し
て周方向へ分割して流れ、そして分割して流れる供給液
相互が環状溝24a内で衝突・合流し、かかる衝突個所
に連通する内側の複数の連通溝25aにそれぞれ入り、
該連通溝25a内を流れて凹部27に入ると、かかる凹
部27内で、分割された供給液相互が衝突・合流して最
終的に出口である他方のサイドプレート19の内側貫通
孔22から混合・分散処理された供給液が流出される。
ープレート18の凹部27の平面状の底部に概ね直角に
衝突して放射方向に流れを変えながら上流側である内側
の複数の連通溝25aに分割して入り、該連通溝25a
内を流れて内側の環状溝24aの側壁面(円弧面)に、
それぞれ概ね直角に衝突して周方向へ分割して流れ、そ
して分割して流れる供給液相互が環状溝24a内で衝突
・合流し、かかる衝突個所に連通する外側の複数の連通
溝25にそれぞれ入り、該連通溝25内を流れて外側の
環状溝24の側壁面(円弧面)に、それぞれ概ね直角に
衝突して周方向へ分割して流れ、そして分割して流れる
供給液相互が環状溝24内で衝突・合流し、かかる衝突
個所に連通する複数の外周貫通孔21にそれぞれ入り、
該外周貫通孔21内を流れて、下流側である、つぎのサ
イドプレート19の環状溝24内に入って該環状溝24
の平面状の溝底部にそれぞれ概ね直角に衝突し、該環状
溝24内で周方向へ分割して流れ、そして分割して流れ
る流体相互が環状溝24内で衝突・合流し、かかる衝突
個所に連通する外側の複数の連通溝25にそれぞれ入
り、該連通溝25内を中心方向へ流れて内側の環状溝2
4aの側壁面(円弧面)に、それぞれ概ね直角に衝突し
て周方向へ分割して流れ、そして分割して流れる供給液
相互が環状溝24a内で衝突・合流し、かかる衝突個所
に連通する内側の複数の連通溝25aにそれぞれ入り、
該連通溝25a内を流れて凹部27に入ると、かかる凹
部27内で、分割された供給液相互が衝突・合流して最
終的に出口である他方のサイドプレート19の内側貫通
孔22から混合・分散処理された供給液が流出される。
【0034】このように、環状溝24、24aなどの側
壁面、溝底部に流体が概ね直角に衝突する際の衝撃エネ
ルギー、環状溝24、24a内などでの供給液相互が正
面衝突する際の衝撃エネルギーが有機的に繰り返されて
複合的に作用する剪断力で混合・分散されるのであり、
しかも連通流路23内における放射方向での混合・分散
作用と、中心方向での混合・分散作用とは、同様に行わ
れることにより、混合・分散領域の全域で均一な剪断力
が作用して混合・分散作用が均一化される。また長尺・
大型化しないと共に、同一外形で分割数の異なる流体通
路構造体16が得られ、これによって流体通路構造体1
6の連結使用時の混合手段4としての分割数の設定自由
度が増し、各種流体に応じた混合・分散度の調整が容易
にでき、しかも全体として複数の流体通路構造体16を
実質的に具有させる形態の場合には、サイドプレート1
9を、隣同士に配設する流体通路構造体16の共通部品
として使用できることにより、部品数の低減が出来る。
壁面、溝底部に流体が概ね直角に衝突する際の衝撃エネ
ルギー、環状溝24、24a内などでの供給液相互が正
面衝突する際の衝撃エネルギーが有機的に繰り返されて
複合的に作用する剪断力で混合・分散されるのであり、
しかも連通流路23内における放射方向での混合・分散
作用と、中心方向での混合・分散作用とは、同様に行わ
れることにより、混合・分散領域の全域で均一な剪断力
が作用して混合・分散作用が均一化される。また長尺・
大型化しないと共に、同一外形で分割数の異なる流体通
路構造体16が得られ、これによって流体通路構造体1
6の連結使用時の混合手段4としての分割数の設定自由
度が増し、各種流体に応じた混合・分散度の調整が容易
にでき、しかも全体として複数の流体通路構造体16を
実質的に具有させる形態の場合には、サイドプレート1
9を、隣同士に配設する流体通路構造体16の共通部品
として使用できることにより、部品数の低減が出来る。
【0035】また、各環状溝24、24aの流路断面積
を、各外周貫通孔21、連通溝25、連通溝25aの流
路断面積の二分の一と設定することにより、分割・合流
時の流路断面積が変化しないため、連通流路23内の各
流路を流れる流速が概ね同速となり、全ての衝突、分割
・合流個所の剪断力が概ね均一化され、混合・分散作用
が均一化される。
を、各外周貫通孔21、連通溝25、連通溝25aの流
路断面積の二分の一と設定することにより、分割・合流
時の流路断面積が変化しないため、連通流路23内の各
流路を流れる流速が概ね同速となり、全ての衝突、分割
・合流個所の剪断力が概ね均一化され、混合・分散作用
が均一化される。
【0036】また、供給液が衝突する環状溝24、24
aの側壁面に平面状の衝突面26を設けている場合は、
連通溝25、25aから流出する供給液が衝突面26に
直角に衝突するため、円弧面への衝撃エネルギーに比べ
高くなることにより、混合・分散作用の要因である剪断
力が高まる。また、凹部27の径を内側貫通孔22より
小径に形成している場合は、残存する略三角状の積層面
18aの外縁角部が刃物として作用することにより、か
かる個所で供給液に剪断力が働くため混合機能が向上す
る。
aの側壁面に平面状の衝突面26を設けている場合は、
連通溝25、25aから流出する供給液が衝突面26に
直角に衝突するため、円弧面への衝撃エネルギーに比べ
高くなることにより、混合・分散作用の要因である剪断
力が高まる。また、凹部27の径を内側貫通孔22より
小径に形成している場合は、残存する略三角状の積層面
18aの外縁角部が刃物として作用することにより、か
かる個所で供給液に剪断力が働くため混合機能が向上す
る。
【0037】また、シール部28のシール体30は、外
周貫通孔21の外側におけるセンタープレート18の積
層面18aと、サイドプレート19の積層面19aの間
に設けていることにより、流体通路構造体16から外部
への流体の漏れが防止できる。
周貫通孔21の外側におけるセンタープレート18の積
層面18aと、サイドプレート19の積層面19aの間
に設けていることにより、流体通路構造体16から外部
への流体の漏れが防止できる。
【0038】また、固定クリップ31によってサイドプ
レート19をセンタープレート18の両面に弾設してい
るので、シール体30も弾設された状態であり、締結手
段38による挟持力を解除しても、シール体30による
シール性は確保することができ、また挟持力を解除した
状態では、センタープレート18の積層面18aとサイ
ドプレート19の積層面19aに隙間Xができ、この状
態で洗浄液を流体通路構造体16内に流すと、かかる隙
間Xへの洗浄液の出入りが可能となり、センタープレー
ト18の積層面18aとサイドプレート19の積層面1
9aが密着状態のときに、かかる密着個所に浸入した液
体を洗い流すことが出来る。
レート19をセンタープレート18の両面に弾設してい
るので、シール体30も弾設された状態であり、締結手
段38による挟持力を解除しても、シール体30による
シール性は確保することができ、また挟持力を解除した
状態では、センタープレート18の積層面18aとサイ
ドプレート19の積層面19aに隙間Xができ、この状
態で洗浄液を流体通路構造体16内に流すと、かかる隙
間Xへの洗浄液の出入りが可能となり、センタープレー
ト18の積層面18aとサイドプレート19の積層面1
9aが密着状態のときに、かかる密着個所に浸入した液
体を洗い流すことが出来る。
【0039】また、締結手段38による挟持力を解除し
た場合でも、固定クリップ31によってシール体30も
弾設されているため、シール機能が備わった状態で流体
通路構造体16を取り外すことができる。
た場合でも、固定クリップ31によってシール体30も
弾設されているため、シール機能が備わった状態で流体
通路構造体16を取り外すことができる。
【0040】また、保護ケーシング41を有するものと
しては、かかる保護ケーシング41には圧力が加わら
ず、しかも接液しないため、機械的強度、材質などに制
限されずに適宜な材料を使用できると共に、流体通路構
造体16内の圧力によって、締結手段38による挟持力
にもかかわらずシール体30が拡径して位置ズレが発生
しようとした場合でも、保護ケーシング41が、この位
置ズレを規制させることが出来るため、シール機能の安
全性が向上する。
しては、かかる保護ケーシング41には圧力が加わら
ず、しかも接液しないため、機械的強度、材質などに制
限されずに適宜な材料を使用できると共に、流体通路構
造体16内の圧力によって、締結手段38による挟持力
にもかかわらずシール体30が拡径して位置ズレが発生
しようとした場合でも、保護ケーシング41が、この位
置ズレを規制させることが出来るため、シール機能の安
全性が向上する。
【0041】また、複数の流体通路構造体16を連設し
た場合でも、各流体通路構造体16を構成するセンター
プレート18とサイドプレート19や、サイドプレート
19同士は密着状態で連設されているため、締結手段3
8による挟持力は各流体通路構造体16のシール体30
に均一に作用するため、全てのシール個所でのシール機
能が確保でき、流体の漏れを確実に防止できる。
た場合でも、各流体通路構造体16を構成するセンター
プレート18とサイドプレート19や、サイドプレート
19同士は密着状態で連設されているため、締結手段3
8による挟持力は各流体通路構造体16のシール体30
に均一に作用するため、全てのシール個所でのシール機
能が確保でき、流体の漏れを確実に防止できる。
【0042】シール体16によって流体通路構造体16
から外部への流体の漏れが防止されるため、保護ケーシ
ング41が不要となり、混合手段4を安価に提供するこ
とが出来、また流体通路構造体16がユニット化される
ため、取り扱いや、組立作業がし易くなり、また固定ク
リップ31によってシール体30も弾設されるため、締
結手段38による挟持力を解除された場合にも、シール
体30によるシール性が確保されるため、流体通路構造
体16からの流体の漏れが防止されることにより、安全
性が向上できると共に、挟持力を解除した状態では、セ
ンタープレート18の積層面18aとサイドプレート1
9の積層面19aに隙間Xができ、この隙間Xは洗浄液
の出入りが可能となり、センタープレート18の積層面
18aとサイドプレート19の積層面19aが密着状態
のときに、かかる密着個所に浸入した流体を、流体通路
構造体16を分解することなく洗浄することが出来ると
いう優れた効果を奏し得る。
から外部への流体の漏れが防止されるため、保護ケーシ
ング41が不要となり、混合手段4を安価に提供するこ
とが出来、また流体通路構造体16がユニット化される
ため、取り扱いや、組立作業がし易くなり、また固定ク
リップ31によってシール体30も弾設されるため、締
結手段38による挟持力を解除された場合にも、シール
体30によるシール性が確保されるため、流体通路構造
体16からの流体の漏れが防止されることにより、安全
性が向上できると共に、挟持力を解除した状態では、セ
ンタープレート18の積層面18aとサイドプレート1
9の積層面19aに隙間Xができ、この隙間Xは洗浄液
の出入りが可能となり、センタープレート18の積層面
18aとサイドプレート19の積層面19aが密着状態
のときに、かかる密着個所に浸入した流体を、流体通路
構造体16を分解することなく洗浄することが出来ると
いう優れた効果を奏し得る。
【0043】なお、本発明の豆腐製造装置1は、上述の
図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿
論である。
図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿
論である。
【0044】
【実施例】実施例1 水に浸漬した原料大豆を磨破し生呉を得、生呉を加熱し
煮呉を得、煮呉を絞って温豆乳(品温80℃、豆乳濃度
Brix:12.5)を得た、この温豆乳をポンプ手段5の第一
のポンプ6によって混合手段4に送給すると共に、乳化
凝固剤(例えば、商品名:マグネスファイン、花王株式
会社製)をポンプ手段5の第二のポンプ9によって温豆
乳量の0.84%の添加量で混合手段4に供給して該混合手
段4内で混合し、その後、混合液としてパッケージ14
に充填し、熟成させ、ついで冷却して充填豆腐14bを
得た。
煮呉を得、煮呉を絞って温豆乳(品温80℃、豆乳濃度
Brix:12.5)を得た、この温豆乳をポンプ手段5の第一
のポンプ6によって混合手段4に送給すると共に、乳化
凝固剤(例えば、商品名:マグネスファイン、花王株式
会社製)をポンプ手段5の第二のポンプ9によって温豆
乳量の0.84%の添加量で混合手段4に供給して該混合手
段4内で混合し、その後、混合液としてパッケージ14
に充填し、熟成させ、ついで冷却して充填豆腐14bを
得た。
【0045】つぎに得られた豆腐の物性と食品試験を行
った。サンプル豆腐を径20mm、高さ20mmの円柱
状に型抜きし、レオメーター(NRM−2002J型、
不動工業株式会社製)で径23mmのアダプターでサン
プル豆腐を押しつぶしてそのときかかった力の波形から
硬さと、歯切れを測定した。豆腐の弾力性、豆腐のなめ
らかさ、豆腐の風味は専門パネラー10名による官能試
験で○おいしい、△ふつう、×まずいの3段階により評
価した。結果を表1に示す。
った。サンプル豆腐を径20mm、高さ20mmの円柱
状に型抜きし、レオメーター(NRM−2002J型、
不動工業株式会社製)で径23mmのアダプターでサン
プル豆腐を押しつぶしてそのときかかった力の波形から
硬さと、歯切れを測定した。豆腐の弾力性、豆腐のなめ
らかさ、豆腐の風味は専門パネラー10名による官能試
験で○おいしい、△ふつう、×まずいの3段階により評
価した。結果を表1に示す。
【0046】実施例2 実施例1と同様な方法で得られた混合液をコンベヤ13
によって搬送された豆腐用型箱15内に充填した。充填
後、室温にて熟成して後切断し、空のパッケージ14に
収容し、豆腐とパッケージ14の隙間に水を充填し、シ
ールして包装、冷却して豆腐を得た。得られた豆腐の物
性と食品試験は実施例1と同様に行った。結果は表1に
示す。
によって搬送された豆腐用型箱15内に充填した。充填
後、室温にて熟成して後切断し、空のパッケージ14に
収容し、豆腐とパッケージ14の隙間に水を充填し、シ
ールして包装、冷却して豆腐を得た。得られた豆腐の物
性と食品試験は実施例1と同様に行った。結果は表1に
示す。
【0047】実施例3 乳化凝固剤を澄まし粉(商品名:パール、赤穂化成株式
会社製)に換え、該澄まし粉を温豆乳量の0.3%の添加
量で実施例2と同様な方法で豆腐を得た。得られた豆腐
の物性と食品試験は実施例1と同様に行った。結果は表
1に示す。
会社製)に換え、該澄まし粉を温豆乳量の0.3%の添加
量で実施例2と同様な方法で豆腐を得た。得られた豆腐
の物性と食品試験は実施例1と同様に行った。結果は表
1に示す。
【0048】比較例1 実施例1で得られた温豆乳を豆腐用型箱15(40丁
分)に入れ、乳化凝固剤(例えば、商品名:マグネスフ
ァイン、花王株式会社製)を温豆乳量の0.84%の添加量
で豆腐用型箱15内の温豆乳に入れ、素早く平板を上下
させて攪拌して熟成させ、ついで冷却して豆腐を得た。
得られた豆腐の物性と食品試験は実施例1と同様に行っ
た。結果は表1に示す。
分)に入れ、乳化凝固剤(例えば、商品名:マグネスフ
ァイン、花王株式会社製)を温豆乳量の0.84%の添加量
で豆腐用型箱15内の温豆乳に入れ、素早く平板を上下
させて攪拌して熟成させ、ついで冷却して豆腐を得た。
得られた豆腐の物性と食品試験は実施例1と同様に行っ
た。結果は表1に示す。
【0049】比較例2 実施例1で得られた温豆乳と乳化凝固剤(例えば、商品
名:マグネスファイン、花王株式会社製)を実施例と同
様に、図18に示すスタティックミキサ−(株式会社ノ
リタケカンパニーリミテド製、型式:N30−232−
F)に供給して該スタティックミキサ−内で混合し、そ
の後、混合液としてパッケージ14に充填し、熟成さ
せ、ついで冷却して充填豆腐14bを得た。得られた豆
腐の物性と食品試験は実施例1と同様に行った。結果は
表1に示す。
名:マグネスファイン、花王株式会社製)を実施例と同
様に、図18に示すスタティックミキサ−(株式会社ノ
リタケカンパニーリミテド製、型式:N30−232−
F)に供給して該スタティックミキサ−内で混合し、そ
の後、混合液としてパッケージ14に充填し、熟成さ
せ、ついで冷却して充填豆腐14bを得た。得られた豆
腐の物性と食品試験は実施例1と同様に行った。結果は
表1に示す。
【0050】比較例3 実施例1で得られた温豆乳を豆腐用型箱15(40丁
分)に入れ、該豆腐用型箱15内でプロペラ翼を回転さ
せて温豆乳を攪拌しながら乳化凝固剤(例えば、商品
名:マグネスファイン、花王株式会社製)を温豆乳量の
0.84%の添加量で加え、熟成し、ついで冷却して豆腐を
得た。得られた豆腐の物性と食品試験は実施例1と同様
に行った。結果は表1に示す。
分)に入れ、該豆腐用型箱15内でプロペラ翼を回転さ
せて温豆乳を攪拌しながら乳化凝固剤(例えば、商品
名:マグネスファイン、花王株式会社製)を温豆乳量の
0.84%の添加量で加え、熟成し、ついで冷却して豆腐を
得た。得られた豆腐の物性と食品試験は実施例1と同様
に行った。結果は表1に示す。
【0051】比較例4 乳化凝固剤を澄まし粉(商品名:パール、赤穂化成株式
会社製)に換え、該澄まし粉を温豆乳量の0.3%の添加
量で、比較例3と同様な方法で豆腐を得た。得られた豆
腐の物性と食品試験は実施例1と同様に行った。結果は
表1に示す。
会社製)に換え、該澄まし粉を温豆乳量の0.3%の添加
量で、比較例3と同様な方法で豆腐を得た。得られた豆
腐の物性と食品試験は実施例1と同様に行った。結果は
表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、供給液
である温豆乳と凝固剤を送給するポンプ手段5と、入
口、出口を有し、出入口間の流体通路内で、ポンプ手段
5によって送給される供給液の分流、供給液相互の衝
突、供給液の壁面衝突を行わしめる混合手段4を備える
ので、従来の豆腐製造装置に比べ、温豆乳と、乳化凝固
剤を、混合、分散させる能力が高く、温豆乳全体に乳化
凝固剤を均一に細かく分散できるため、従来の製法によ
る豆腐に比べ、食感、風味、木目の細かさ、硬さ、保形
性などの品質面を著しく向上でき、また高温凝固のため
衛生的であり、かつ温豆乳を冷却せずに搾りたてのまま
使用でき、冷却設備が不要になり、これによって製造時
間の短縮や、イニシャル、ランニングコストが削減さ
れ、生産性を向上でき、さらに凝固剤の種類も乳化凝固
剤に限らず、ニガリ、澄まし粉などの凝固剤も使用でき
汎用性の高い豆腐製造装置を提供できる。
である温豆乳と凝固剤を送給するポンプ手段5と、入
口、出口を有し、出入口間の流体通路内で、ポンプ手段
5によって送給される供給液の分流、供給液相互の衝
突、供給液の壁面衝突を行わしめる混合手段4を備える
ので、従来の豆腐製造装置に比べ、温豆乳と、乳化凝固
剤を、混合、分散させる能力が高く、温豆乳全体に乳化
凝固剤を均一に細かく分散できるため、従来の製法によ
る豆腐に比べ、食感、風味、木目の細かさ、硬さ、保形
性などの品質面を著しく向上でき、また高温凝固のため
衛生的であり、かつ温豆乳を冷却せずに搾りたてのまま
使用でき、冷却設備が不要になり、これによって製造時
間の短縮や、イニシャル、ランニングコストが削減さ
れ、生産性を向上でき、さらに凝固剤の種類も乳化凝固
剤に限らず、ニガリ、澄まし粉などの凝固剤も使用でき
汎用性の高い豆腐製造装置を提供できる。
【0054】また、混合手段4は、センタープレート1
8と、該センタープレート18の両面に積層されるサイ
ドプレート19からなり、センタープレート18(又は
サイドプレート19)は積層面18a(又は積層面19
a)の外周側に外周貫通孔21を複数穿設すると共に、
センタープレート18若しくはサイドプレート19の何
れか一方の積層面18a、積層面19aに、断面方形状
の環状溝24、24aを複数同心状に形成し、該環状溝
24、24aのうち最も外側に位置する環状溝24は外
周貫通孔21と連通させると共に、かかる内外の環状溝
間24、24aには、断面方形状の連通溝25を放射状
に複数形成し、これらのうち最も外側に位置する連通溝
25は周方向で外周貫通孔21の間に位置させると共
に、最も内側に位置する環状溝24aの内側には、断面
方形状の連通溝25aを放射状に複数形成し、かかる内
外の連通溝25、25aは周方向で互いに間に位置さ
せ、またサイドプレート18(又はセンタープレート1
9)には、センタープレート18若しくはサイドプレー
ト19の連通溝25、25aと連通する内側貫通孔22
を穿設したので、上記と同様な効果を奏し、さらに流体
通路が複雑に形成されているため、従来の豆腐製造装置
の混合・分散原理とは全く異なり、本発明では、側壁面
などに流体が概ね直角に衝突する際の衝撃エネルギー、
流体相互が正面衝突する際の衝撃エネルギーが有機的に
繰り返されて複合的に作用する剪断力で混合・分散され
るのであって、従来のような分離作用や不均一混合は全
く無いので、混合・分散効率を極めて高くでき、しかも
流体通路内における放射方向での混合・分散作用と、中
心方向での混合・分散作用とは、同様に行われることに
より、混合・分散領域の全域で均一な剪断力が作用して
混合・分散が均一化される効果を奏することにより、凝
固剤が短時間で細かく分散されるため、硬いうえに弾力
があり、木目細かく食感のよい豆腐が連続して製造で
き、また混合能力についても分割や、衝突回数の増減が
外周貫通孔21、環状溝24、24a、連通溝25、2
5aの増減で簡易に対応できる。
8と、該センタープレート18の両面に積層されるサイ
ドプレート19からなり、センタープレート18(又は
サイドプレート19)は積層面18a(又は積層面19
a)の外周側に外周貫通孔21を複数穿設すると共に、
センタープレート18若しくはサイドプレート19の何
れか一方の積層面18a、積層面19aに、断面方形状
の環状溝24、24aを複数同心状に形成し、該環状溝
24、24aのうち最も外側に位置する環状溝24は外
周貫通孔21と連通させると共に、かかる内外の環状溝
間24、24aには、断面方形状の連通溝25を放射状
に複数形成し、これらのうち最も外側に位置する連通溝
25は周方向で外周貫通孔21の間に位置させると共
に、最も内側に位置する環状溝24aの内側には、断面
方形状の連通溝25aを放射状に複数形成し、かかる内
外の連通溝25、25aは周方向で互いに間に位置さ
せ、またサイドプレート18(又はセンタープレート1
9)には、センタープレート18若しくはサイドプレー
ト19の連通溝25、25aと連通する内側貫通孔22
を穿設したので、上記と同様な効果を奏し、さらに流体
通路が複雑に形成されているため、従来の豆腐製造装置
の混合・分散原理とは全く異なり、本発明では、側壁面
などに流体が概ね直角に衝突する際の衝撃エネルギー、
流体相互が正面衝突する際の衝撃エネルギーが有機的に
繰り返されて複合的に作用する剪断力で混合・分散され
るのであって、従来のような分離作用や不均一混合は全
く無いので、混合・分散効率を極めて高くでき、しかも
流体通路内における放射方向での混合・分散作用と、中
心方向での混合・分散作用とは、同様に行われることに
より、混合・分散領域の全域で均一な剪断力が作用して
混合・分散が均一化される効果を奏することにより、凝
固剤が短時間で細かく分散されるため、硬いうえに弾力
があり、木目細かく食感のよい豆腐が連続して製造で
き、また混合能力についても分割や、衝突回数の増減が
外周貫通孔21、環状溝24、24a、連通溝25、2
5aの増減で簡易に対応できる。
【0055】また、各連通溝25、25aと対向する環
状溝24、24aの側壁面に、平面状に形成する衝突面
26を設けたので、連通溝25、25aから流出する供
給液が衝突面12に直角に衝突するため、円弧面への衝
撃エネルギーに比べ高くなることにより、混合・分散作
用の要因である剪断力が高まって混合・分散効率をさら
に向上させることが出来るため、即効性の凝固剤の使用
が可能となり、さらに凝固剤の使用量の低減も期待でき
る効果を奏するのである。
状溝24、24aの側壁面に、平面状に形成する衝突面
26を設けたので、連通溝25、25aから流出する供
給液が衝突面12に直角に衝突するため、円弧面への衝
撃エネルギーに比べ高くなることにより、混合・分散作
用の要因である剪断力が高まって混合・分散効率をさら
に向上させることが出来るため、即効性の凝固剤の使用
が可能となり、さらに凝固剤の使用量の低減も期待でき
る効果を奏するのである。
【図1】本発明に係る豆腐製造装置のシステム図であ
る。
る。
【図2】同上他の実施の形態を示すシステム図である。
【図3】本発明の豆腐製造装置に用いる混合手段を示す
概略断面図である。
概略断面図である。
【図4】混合手段を構成するセンタープレートを示す平
面図である。
面図である。
【図5】同上センタープレートを示す断面図である。
【図6】センタープレートの他の実施の形態を示す部分
平面図である。
平面図である。
【図7】混合手段を構成するサイドプレートを示す平面
図である。
図である。
【図8】同上サイドプレートを示す断面図である。
【図9】混合手段の他の実施の形態を示す概略断面図で
ある。
ある。
【図10】同上混合手段を構成するサイドプレートの実
施の形態を示す平面図である。
施の形態を示す平面図である。
【図11】同上サイドプレートを示す断面図である。
【図12】センタープレートに設けるシール部における
シール装着部の実施の形態を示す概略断面図である。
シール装着部の実施の形態を示す概略断面図である。
【図13】シール体が非弾設状態で装着された積層構造
体を示す概略断面図である。
体を示す概略断面図である。
【図14】固定クリップを示す図である。
【図15】固定クリップを装着した積層構造体を示す概
略断面図である。
略断面図である。
【図16】複数の流体通路構造体を連設した混合手段の
実施の形態を示す概略断面図である。
実施の形態を示す概略断面図である。
【図17】同上混合手段の他の実施の形態を示す概略断
面図である。
面図である。
【図18】従来の豆腐製造装置に用いられるスタティッ
クミキサ−の内部構造を示す概略断面図である。
クミキサ−の内部構造を示す概略断面図である。
【図19】同上スタティックミキサ−を構成する混合エ
レメントを示す図である。
レメントを示す図である。
【図20】混合エレメントの他の実施の形態を示す図で
ある。
ある。
4 混合手段 5 ポンプ手段 18 センタープレート 19 サイドプレート 21 外周貫通孔 22 内側貫通孔 24、24a 環状溝 25、25a 連通溝
フロントページの続き (72)発明者 高井 東一郎 石川県石川郡野々市町稲荷一丁目1番地 株式会社高井製作所内 (72)発明者 笠間 健二 石川県石川郡野々市町稲荷一丁目1番地 株式会社高井製作所内 (72)発明者 西 正人 石川県石川郡野々市町稲荷一丁目1番地 株式会社高井製作所内 Fターム(参考) 4B020 LB02 LC02 LC04 LC09 LG01 LP04 LP12 LP15 LP23 LP27 LR02 LR03 LR04 LR06 LR09
Claims (4)
- 【請求項1】 供給液である豆乳と凝固剤を送給するポ
ンプ手段と、入口、出口を有し、出入口間の流体通路内
で、ポンプ手段によって送給される供給液の分流、供給
液相互の衝突、供給液の壁面衝突を行わしめる混合手段
を備える豆腐製造装置。 - 【請求項2】 混合手段は、センタープレートと、該セ
ンタープレートの両面に積層されるサイドプレートから
なり、センタープレート(又はサイドプレート)は積層
面の外周側に外周貫通孔を複数穿設すると共に、センタ
ープレート若しくはサイドプレートの何れか一方の積層
面に、環状溝を複数同心状に形成し、該環状溝のうち最
も外側に位置する環状溝は外周貫通孔と連通させると共
に、かかる内外の環状溝間には、連通溝を放射状に複数
形成し、これらのうち最も外側に位置する連通溝は周方
向で外周貫通孔の間に位置させると共に、最も内側に位
置する環状溝の内側には、連通溝を放射状に複数形成
し、かかる内外の連通溝は周方向で互いに間に位置さ
せ、またサイドプレート(又はセンタープレート)に
は、センタープレート若しくはサイドプレートの連通溝
と連通する内側貫通孔を穿設したことを特徴とする請求
項1記載の豆腐製造装置。 - 【請求項3】環状溝を断面方形状に形成したことを特徴
とする請求項2記載の豆腐製造装置。 - 【請求項4】各連通溝と対向する環状溝の側壁面を、平
面状に形成して衝突面を設けたことを特徴とする請求項
3記載の豆腐製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001044502A JP2002238486A (ja) | 2001-02-21 | 2001-02-21 | 豆腐製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001044502A JP2002238486A (ja) | 2001-02-21 | 2001-02-21 | 豆腐製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002238486A true JP2002238486A (ja) | 2002-08-27 |
Family
ID=18906482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001044502A Pending JP2002238486A (ja) | 2001-02-21 | 2001-02-21 | 豆腐製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002238486A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7958818B2 (en) * | 2003-02-12 | 2011-06-14 | Eric Hsu | Method and apparatus for continuous curding |
US8679869B2 (en) | 2007-12-14 | 2014-03-25 | Philips Lumileds Lighting Company, Llc | Contact for a semiconductor light emitting device |
-
2001
- 2001-02-21 JP JP2001044502A patent/JP2002238486A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7958818B2 (en) * | 2003-02-12 | 2011-06-14 | Eric Hsu | Method and apparatus for continuous curding |
US8679869B2 (en) | 2007-12-14 | 2014-03-25 | Philips Lumileds Lighting Company, Llc | Contact for a semiconductor light emitting device |
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