JP2002238248A - 電力変換装置の制御装置 - Google Patents

電力変換装置の制御装置

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JP2002238248A
JP2002238248A JP2001032704A JP2001032704A JP2002238248A JP 2002238248 A JP2002238248 A JP 2002238248A JP 2001032704 A JP2001032704 A JP 2001032704A JP 2001032704 A JP2001032704 A JP 2001032704A JP 2002238248 A JP2002238248 A JP 2002238248A
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Satoru Ota
悟 大田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】力率制御を行なう場合にも発電機と電力変換装
置との間のリアクトル、変成器を不要として、発電シス
テムの構成の簡略化、および低価格化を図ること。 【解決手段】発電機1と電力変換装置3,4とから成る発電
システムにおける、電力変換装置3,4の運転指令値およ
び実運転値を入力とし、電力変換装置3,4の制御量を演
算する制御量演算手段100と、発電機1の回転数を数値変
換する数値変換手段200と、当該数値変換された値と制
御量演算手段100からの制御量とを加算/減算して合成
し、発電機1の回転数を電力変換装置3,4の制御量に反映
する合成手段101と、合成手段101からの制御量を基に、
パルス生成に必要な制御信号を生成する制御信号生成手
段300と、搬送波を生成する搬送波生成手段61と、制御
信号生成手段300からの制御信号と搬送波生成手段61か
らの搬送波とを基に、電力変換装置3,4のゲートパルス信
号を生成するパルス生成手段60とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機と、当該発
電機からの出力電力を交直変換する電力変換装置とから
構成される発電システム、例えば風力発電システム等に
おける電力変換装置の制御装置に係り、特に力率制御を
行なう場合においても、発電機と電力変換装置との間の
リアクトルおよび変成器を不要として、発電システムの
構成の簡略化、および低価格化を図れるようにした電力
変換装置の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、この種の従来の発電システム
の構成例を示す結線図である。
【0003】図11に示すように、発電システムは、発
電機1と、リアクトル2と、コンバータ側電力変換装置
3と、インバータ側電力変換装置4とを備え、コンバー
タ側電力変換装置3とインバータ側電力変換装置4との
間は直流で連係しており、BTB(Back to B
ack)を構成している。
【0004】インバータ側電力変換装置4の出力は、リ
アクトル6を経由して昇圧用のトランス7に接続され、
電力系統と接続されている。
【0005】なお、システムによっては、電力系統に接
続されないものもあり、その場合にはトランス7は省略
されることもある。
【0006】制御装置5は、コンバータ側電力変換装置
3とインバータ側電力変換装置4とを制御するものであ
り、変成器9からの発電機出力電圧、変流器10からの
発電機出力電流、変成器11からの直流電圧、変成器1
2からの系統電圧、変流器13からの変換装置出力電流
を、それぞれ入力している。
【0007】なお、コンバータ側電力変換装置3とイン
バータ側電力変換装置4とは、通常、自己消弧型の電力
用半導体素子を用いて構成されており、例えばトランジ
スタ、GTO、IGBT等々である。
【0008】図12は、図11におけるコンバータ側電
力変換装置3の内部構成例を示す結線図である。
【0009】なお、インバータ側電力変換装置4につい
ても、左右対称となるが構成は同一である。
【0010】図12において、電力変換装置3は、U・
Xアーム、V・Yアーム、W・Zアームから構成されて
いる。
【0011】この各アームは、複数のIGBTの直列接
続、逆並列したダイオード等から構成されている。
【0012】また、直流側には、直流コンデンサ31が
設けられている。
【0013】各IGBTは、制御装置5からのゲート信
号により制御される。
【0014】図13は従来のコンバータ側電力変換装置
3の制御装置の構成例を示すブロック図、図14は従来
のインバータ側電力変換装置4の制御装置の構成例を示
すブロック図である。
【0015】なお、本例では、コンバータ側を電力制
御、インバータ側を電圧制御としているが、コンバータ
側を電圧制御、インバータ側を電力制御とすることも可
能であることは言うまでもない。
【0016】まず、電力制御を行なっているコンバータ
側制御について、図13を用いて説明する。
【0017】図13において、与えられた電力指令値
を、ゲイン51により有効電流値に換算する。
【0018】一方、実際にコンバータを流れている電流
は、変流器10により送られてくる値であり、この電流
の有効分と無効分を、dq変換回路52により演算す
る。
【0019】ゲイン51からの出力とdq変換回路52
からの有効分との差を減算器54にて演算し、その出力
が、指令値と実際に流れている有効電流分との差ΔIa
となる。
【0020】この差ΔIaは、ACR回路55に入力さ
れ、有効電流分の差ΔIaが0になるように制御量を演
算する。
【0021】演算結果は、dq逆変換回路56に入力さ
れる。
【0022】同様に、与えられた無効電力指令値は、ゲ
イン57により無効電流値に換算する。
【0023】dq変換回路52にて演算した無効電流分
も、無効電流指令値との差を減算器58にて演算し、A
CR回路59にて、無効電流分の差ΔIrが0になるよ
うに制御量を演算する。
【0024】有効分および無効分の制御量が入力された
dq逆変換回路56は、制御量を反映したPWM用信号
波をパルス生成回路60に出力する。
【0025】パルス生成回路60では、PWM制御を行
なうためのパルス生成を行なっており、そのための搬送
波として、搬送波発生回路61より信号を受け取る。
【0026】パルス生成回路60で生成されたパルス
は、コンバータ側電力変換装置3に伝送され、半導体素
子のスイッチングに用いられる。
【0027】これにより、コンバータ側電力変換装置3
の出力が、有効電力指令値、無効電力指令値になるよう
に制御される。
【0028】また、発電機出力電圧は、PLL回路62
に入力され、発電機出力電圧と同期した位相信号を出力
する。
【0029】この位相信号は、dq変換回路52および
dq逆変換回路56の演算に利用される。
【0030】次に、直流電圧制御を行なっているインバ
ータ側制御について、図14を用いて説明する。
【0031】図14において、インバータの出力電流
は、変流器13により検出される。
【0032】この値を入力し、dq変換回路70にてd
q変換して、有効電流と無効電流とに分離する。
【0033】一方、直流電圧を一定制御するため、変成
器11により検出した直流電圧を入力し、減算器71に
より直流電圧基準との差ΔEdを演算する。
【0034】その結果をAVR72に入力し、PI演算
等を行なった後、有効電流と加算器73により合成す
る。
【0035】さらに、加算器74にてPLL75の出力
の有効分を合成し、ACR回路76に入力される。
【0036】ACR回路76により、直流電圧基準と直
流電圧運転値との差が0になる。すなわち、有効電流分
の差が0になるように制御量を演算する。
【0037】演算結果は、dq逆変換回路77に入力さ
れる。
【0038】一方、無効電力指令値を入力し、ゲイン7
8により数値変換した後、減算器79により無効電流成
分の差分が演算される。
【0039】有効分の場合と同様に、加算器80にてP
LL75の出力の無効分を合成し、ACR回路81に入
力される。
【0040】dq逆変換回路77は、制御量を反映した
PWM用信号波をパルス生成回路82に出力する。
【0041】パルス生成回路82では、コンバータ側の
場合と同様に、ゲートパルスを生成する。
【0042】この生成されたパルスは、電力変換装置4
に伝送され、半導体素子のスイッチングに用いられる。
【0043】これにより、インバータ側電力変換装置4
の出力が、有効電力指令値、無効電力指令値になるよう
に制御される。
【0044】また、系統電圧は、PLL回路75に入力
され、系統電圧と同期した位相信号を出力する。
【0045】この位相信号は、dq変換回路70および
dq逆変換回路77の演算に利用される。
【0046】以上により、コンバータ側で変換装置の電
力制御、インバータ側で変換装置の直流電圧制御を行な
い、発電機1の出力を電力系統8に連系することを可能
にしている。
【0047】なお、これらの各電力変換装置3,4およ
び制御装置5を構成することは、公知の技術である。
【0048】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電力変換装置の制御装置においては、次のよう
な問題点がある。すなわち、発電機1とコンバータ側電
力変換装置3において、発電機側コンバータの制御を行
なう場合には、PLLを行なうために、発電機側の瞬時
電圧値が必要になる。
【0049】そのため、リアクトル2および発電機側の
変成器9が必要となっている。これは、リアクトル2が
無い場合には、コンバータ側電力変換装置3を運転する
と、コンバータ側電力変換装置3の出力電圧が発電機側
の電圧となってしまうため、発電機1の起電圧(正弦波
出力)が分からなくなってしまう。
【0050】その結果、発電機電圧の位相も分からなく
なってしまい、コンバータ側電力変換装置3は制御不可
能となる。
【0051】そのため、リアクトル2を発電機1とコン
バータ側電力変換装置3との間に設置し、リアクトル2
と発電機1との間の電圧を検出することで、発電機電圧
を検出することが必要となる。
【0052】しかしながら、リアクトル2および変成器
9は、非常に高価な装置であり、省略することが強く望
まれてきている。
【0053】本発明の目的は、力率制御を行なう場合に
おいても、発電機と電力変換装置との間のリアクトルお
よび変成器を不要として、発電システムの構成の簡略
化、および低価格化を図ることが可能な電力変換装置の
制御装置を提供することにある。
【0054】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、発電機と、当該発電機からの出力電力を交直変換
する電力変換装置とから構成される発電システムの上記
電力変換装置の制御装置において、請求項1に対応する
発明では、電力変換装置の運転指令値および実運転値を
入力とし、電力変換装置の制御量を演算する制御量演算
手段と、発電機の回転数を数値変換する数値変換手段
と、数値変換手段からの数値変換された値と制御量演算
手段からの制御量とを加算もしくは減算して合成し、発
電機の回転数を電力変換装置の制御量に反映する合成手
段と、合成手段からの制御量に基づいて、パルス生成に
必要な制御信号を生成する制御信号生成手段と、搬送波
を生成する搬送波生成手段と、制御信号生成手段からの
制御信号と搬送波生成手段からの搬送波とに基づいて、
電力変換装置のゲートパルス信号を生成するパルス生成
手段とを備えている。
【0055】従って、請求項1に対応する発明の電力変
換装置の制御装置においては、発電機の回転数を入力す
ることにより電力変換装置の位相制御を行なうことが可
能となるため、発電機の電圧瞬時値を電力変換装置の制
御に使用していない。このため、力率制御を行なう場合
においても、発電機側の各相にリアクトルおよび変成器
を設置することが不要となる。これにより、発電システ
ムの構成の簡略化、および低価格化を図ることができ
る。
【0056】また、請求項2に対応する発明では、直流
電圧指令値と直流電圧運転値との差を演算する第1の演
算手段と、第1の演算手段からの差を数値変換する第1
の数値変換手段と、発電機の回転数を数値変換する第2
の数値変換手段と、第1の数値変換手段および第2の数
値変換手段からのそれぞれの数値変換された値を合成す
る合成手段と、合成手段からの合成値に応じて周期が変
化する信号を出力する発振手段と、発振手段からの信号
に基づいて、正弦波を生成する正弦波発生手段と、正弦
波発生手段からの正弦波の位相を基準として、位相をず
らした1つ以上の正弦波を出力する位相シフト手段と、
搬送波を生成する搬送波生成手段と、位相シフト手段か
らの正弦波と搬送波生成手段からの搬送波とに基づい
て、電力変換装置のゲートパルス信号を生成するパルス
生成手段とを備えている。
【0057】従って、請求項2に対応する発明の電力変
換装置の制御装置においては、直流電圧と発電機の回転
数だけで電力変換装置を制御することが可能となるた
め、発電機の電圧瞬時値、電流瞬時値を電力変換装置の
制御に使用していない。このため、力率制御を行なう場
合においても、発電機側の各相にリアクトル、変成器お
よび変流器を設置することが不要となる。これにより、
より一層の発電システムの構成の簡略化、および低価格
化を図ることができる。
【0058】さらに、請求項3に対応する発明では、有
効電力指令値と有効電力運転値との差を演算する第1の
演算手段と、第1の演算手段からの差を数値変換する第
1の数値変換手段と、発電機の回転数を数値変換する第
2の数値変換手段と、第1の数値変換手段および第2の
数値変換手段からのそれぞれの数値変換された値を合成
する合成手段と、合成手段からの合成値に応じて周期が
変化する信号を出力する発振手段と、発振手段からの信
号に基づいて、正弦波を生成する正弦波発生手段と、正
弦波発生手段からの正弦波の位相を基準として、位相を
ずらした1つ以上の正弦波を出力する第1の位相シフト
手段と、搬送波を生成する搬送波生成手段と、第1の位
相シフト手段からの正弦波と搬送波生成手段からの搬送
波とに基づいて、電力変換装置のゲートパルス信号を生
成するパルス生成手段とを備えている。
【0059】従って、請求項3に対応する発明の電力変
換装置の制御装置においては、有効電力と発電機の回転
数だけで電力変換装置を制御することが可能となるた
め、発電機の電圧瞬時値、電流瞬時値を電力変換装置の
制御に使用していない。このため、力率制御を行なう場
合においても、発電機側の各相にリアクトル、変成器お
よび変流器を設置することが不要となる。これにより、
より一層の発電システムの構成の簡略化、および低価格
化を図ることができる。
【0060】一方、請求項4に対応する発明では、上記
請求項2または請求項3に対応する発明の電力変換装置
の制御装置において、無効電力指令値と無効電力運転値
との差を演算する第2の演算手段と、第2の演算手段か
らの差を数値変換する第3の数値変換手段と、第3の数
値変換手段からの数値変換された値と交流電圧基準とを
加算する加算手段と、加算手段からの加算した結果を電
力変換装置の制御信号に反映させる手段とを付加してい
る。
【0061】従って、請求項4に対応する発明の電力変
換装置の制御装置においては、電力変換装置の運転にお
いて無効電力の制御が可能となる。すなわち、上記請求
項3に対応する発明と同様の作用を奏するのに加えて、
発電機側の力率制御が可能となる。これにより、発電機
側の力率をほぼ1にすることが可能となり、発電機の小
型化、低価格化を実現することができる。
【0062】また、請求項5に対応する発明では、上記
請求項3に対応する発明の電力変換装置の制御装置にお
いて、有効電力演算用に入力した正弦波発生手段からの
正弦波の位相を基準として、位相をずらした1つ以上の
正弦波を出力する第2の位相シフト手段と、第2の位相
シフト手段からの正弦波と発電機の電流値とに基づい
て、有効電力を演算し有効電力運転値として出力する有
効電力演算手段とを付加している。
【0063】従って、請求項5に対応する発明の電力変
換装置の制御装置においては、上記請求項3に対応する
発明と同様の作用を奏するのに加えて、発電機側の各相
の電流値と内部の制御位相で有効電力を演算することが
可能となる。これにより、別途有効電力運転値を演算す
る必要がなくなる。
【0064】さらに、請求項6に対応する発明では、上
記請求項4に対応する発明の電力変換装置の制御装置に
おいて、無効電力演算用に入力した正弦波発生手段から
の正弦波の位相を基準として、位相をずらした1つ以上
の正弦波を出力する第2の位相シフト手段と、第2の位
相シフト手段からの正弦波と発電機の電流値とに基づい
て、無効電力を演算し無効電力運転値として出力する無
効電力演算手段とを付加している。
【0065】従って、請求項6に対応する発明の電力変
換装置の制御装置においては、上記請求項4に対応する
発明と同様の作用を奏するのに加えて、発電機側の各相
の電流値と内部の制御位相で無効電力を演算することが
可能となる。これにより、別途無効電力運転値を演算す
る必要がなくなる。
【0066】また、請求項7に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に対応する発明の
電力変換装置の制御装置において、実運転値もしくは演
算による演算運転値を入力とし、当該運転値から過渡的
な変動を取り除くフィルタ手段を付加している。
【0067】従って、請求項7に対応する発明の電力変
換装置の制御装置においては、上記請求項4に対応する
発明と同様の作用を奏するのに加えて、フィルタ手段に
より運転値が安定するため、より一層安定した電力変換
装置の制御を行なうことが可能となる。
【0068】さらに、請求項8に対応する発明では、上
記請求項1乃至請求項7のいずれか1項に対応する発明
の電力変換装置の制御装置において、発電機側の1相の
電圧と電力変換装置の制御信号との位相差を検出する位
相差検出手段と、位相差検出手段からの位相差を数値変
換する第4の数値変換手段と、電力変換装置の運転指令
に応じて、第4の数値変換手段からの数値変換された値
(位相差の出力)をオン/オフする第1のスイッチ手段
と、電力変換装置の運転指令に応じて、電力変換装置の
運転指令値と実運転値との差を零とする第2のスイッチ
手段と、第1のスイッチ手段からの出力を、電力変換装
置の運転指令値と実運転値との差に加算する手段とを付
加している。
【0069】従って、請求項8に対応する発明の電力変
換装置の制御装置においては、電力変換装置の制御位相
は常に発電機出力電圧に同期しているため、電力変換装
置の運転指令が来た直後においても、極めてスムーズな
起動を行なうことが可能となる。
【0070】
【発明の実施の形態】本発明では、発電機と、当該発電
機からの出力電力を交直変換する電力変換装置とから構
成される発電システムにおける、電力変換装置の運転指
令値および実運転値から電力変換装置の制御量を演算
し、また発電機の回転数を数値変換し、当該数値変換さ
れた値と制御量とを加算もしくは減算して合成し、発電
機の回転数を電力変換装置の制御量に反映し、当該制御
量に基づいてパルス生成に必要な制御信号を生成し、ま
た搬送波を生成し、当該制御信号と搬送波とに基づいて
電力変換装置のゲートパルス信号を生成することを、そ
の基本的な技術思想としている。以下、上記のような考
え方に基づく本発明の実施の形態について、図面を参照
して詳細に説明する。
【0071】(第1の実施の形態)図2は、本実施の形
態による発電システムの構成例を示す結線図であり、図
11と同一部分には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0072】すなわち、本実施の形態による発電システ
ムは、図2に示すように、前記図11における発電機1
とコンバータ側電力変換装置3との間に設置されていた
リアクトル2および変成器9を省略し、さらに制御装置
5の内部構成を変更した構成としている。なお、発電機
1の回転数の情報は別途必要となるが、通常、他の制
御、例えば風力発電システムでは風車の羽根を調節する
ピッチ制御等でも利用されており、簡単に流用すること
が可能である。
【0073】図1は、本実施の形態による電力変換装置
の制御装置(図2の制御装置5)の内部構成例を示すブ
ロック図である。
【0074】すなわち、本実施の形態による電力変換装
置の制御装置は、図1に示すように、制御量演算回路1
00と、数値変換回路200と、合成器101と、制御
信号生成回路300と、搬送波生成回路61と、ゲート
パルス生成回路60とから構成している。
【0075】制御量演算回路100は、前記各電力変換
装置3,4の運転指令値および実運転値を入力とし、各
電力変換装置3,4の制御量を演算する。
【0076】数値変換回路200は、図示しない回転数
検出器により検出された前記発電機1の回転数を数値変
換する。
【0077】合成器101は、数値変換回路200から
の数値変換された値と制御量演算回路100からの制御
量とを加算もしくは減算して合成し、発電機1の回転数
を各電力変換装置3,4の制御量に反映する。
【0078】制御信号生成回路300は、合成器101
からの制御量に基づいて、パルス生成に必要な制御信号
を生成する。
【0079】搬送波生成回路61は、搬送波を生成す
る。
【0080】ゲートパルス生成回路60は、制御信号生
成回路300からの制御信号と搬送波生成回路61から
の搬送波とに基づいて、各電力変換装置3,4のゲート
パルス信号を生成する。
【0081】次に、以上のように構成した本実施の形態
による電力変換装置の制御装置の作用について説明す
る。
【0082】図1において、制御量演算回路100は、
各電力変換装置3,4の運転指令値および実際の運転値
とを入力し、各電力変換装置3,4の制御量を演算す
る。
【0083】この時、運転指令値および実運転値は、制
御量を演算できるものであれば何でもよいが、発電機1
側の電圧は取り込まないことにする。
【0084】一方、発電機1の回転数を数値変換回路2
00にて、上記制御量と意味が等しくなる(例えば、制
御量が電流であれば、回転数を電流値相当に換算すると
いう意味)ように数値変換を行なう。
【0085】上記制御量と数値変換回路200からの出
力とを、合成器101にて合成する。
【0086】この合成器101は、通常、加算器にて実
現するが、制御量の意味を考慮して、減算器、乗算器、
割算器等を適用する場合もある。
【0087】これにより、発電機1の回転数が、各電力
変換装置3,4の制御量に反映される。
【0088】その値から、制御信号生成回路300に
て、パルス生成に必要な制御信号を作成する。
【0089】本実施の形態では、3相を考慮しているた
め、制御信号生成回路300からの出力は3つあるが、
これは扱う相数により変化する。
【0090】制御信号生成回路300からの制御信号を
入力したゲートパルス生成回路60は、搬送波生成回路
61からの搬送波を基準として、PWM制御パルスを出
力する。
【0091】上述したように、本実施の形態による電力
変換装置の制御装置では、発電機1の回転数を入力する
ことにより各電力変換装置3,4の位相制御を行なうこ
とが可能となるため、発電機1の電圧瞬時値を各電力変
換装置3,4の制御に使用していない。このため、力率
制御を行なう場合においても、発電機側の各相にリアク
トルおよび変成器を設置することが不要となる。
【0092】これにより、発電システムの構成の簡略
化、および低価格化を図ることが可能となる。
【0093】(第2の実施の形態)図3は、本実施の形
態による電力変換装置の制御装置(図2の制御装置5)
の内部構成例を示すブロック図であり、図1と同一要素
には同一符号を付して示している。すなわち、本実施の
形態による電力変換装置の制御装置は、図3に示すよう
に、演算手段である減算器102と、数値変換手段であ
るゲイン103と、数値変換手段であるゲイン201
と、合成器101と、発振器(以下、VCOと称する)
301と、正弦波発生器302と、位相シフト回路30
3と、搬送波生成回路61と、ゲートパルス生成回路6
0とから構成している。
【0094】減算器102は、直流電圧指令値と直流電
圧運転値との差を演算する。
【0095】ゲイン103は、減算器102からの差を
数値変換する。
【0096】ゲイン201は、発電機1の回転数を数値
変換する。
【0097】合成器101は、ゲイン103およびゲイ
ン201からのそれぞれの数値変換された値を合成す
る。
【0098】VCO301は、合成器101からの合成
値に応じて周期が変化する信号を出力する。
【0099】正弦波発生器302は、VCO301から
の信号に基づいて、正弦波を生成する。
【0100】位相シフト回路303は、正弦波発生器3
02からの正弦波の位相を基準として、位相をずらした
1つ以上の正弦波を出力する。
【0101】搬送波生成回路61は、搬送波を生成す
る。
【0102】ゲートパルス生成回路60は、位相シフト
回路303からの正弦波と搬送波生成回路61からの搬
送波とに基づいて、各電力変換装置3,4のゲートパル
ス信号を生成する。
【0103】次に、以上のように構成した本実施の形態
による電力変換装置の制御装置の作用について説明す
る。
【0104】図3において、直流電圧指令値および直流
電圧運転値を入力し、減算器102にて差分ΔEdを算
出する。
【0105】この差分ΔEdは、指令値と運転値との差
であるため、指令値通りの運転が行なわれている時に
は、0である。
【0106】ゲイン103にて、この差分ΔEdを周波
数相当に換算する。
【0107】また、発電機1の回転数は、ゲイン201
にて周波数相当に換算する。
【0108】上記それぞれの値を、減算器101にて合
成する。
【0109】その結果は、VCO301に入力され、正
弦波生成回路302でVCO301から出力された周期
の正弦波を生成する。
【0110】この正弦波は、位相シフト回路303に入
力され、位相シフト無し(0゜)、120゜、240゜
の3通りの位相シフトした波形を出力する。
【0111】これは、入力した正弦波を基準として、3
相分の信号波を生成したことになる。
【0112】この信号波をパルス生成回路60に入力
し、PWM制御を行なう。
【0113】ここで、発電機側電圧を入力しなくても、
発電機1に同期して各電力変換装置3,4を運転できる
ことについて述べる。
【0114】発電機1と各電力変換装置3,4が同期し
て運転している状態から、発電機1の回転数が上昇し、
発電機1の周波数が高くなったとする。
【0115】この時、各電力変換装置3,4から見る
と、発電機側の電圧位相は進むため、各電力変換装置
3,4の制御角は相対的に遅れたことになる。
【0116】これにより、より多くの有効電力が、発電
機側から各電力変換装置3,4へ流入するため、直流電
圧は上昇することになり、直流電圧指令値と運転値との
差ΔEdは、マイナス方向に変化する。
【0117】その結果、減算器101によりVCO30
1の入力は大きくなる方向になり、VCO301の出力
周波数も上昇する。
【0118】一方、発電機1の回転数が上昇するので、
ゲイン201の出力も大きくなり、VCO301の入力
は上昇する。
【0119】すなわち、直流電圧および発電機1の回転
数の両方により、各電力変換装置3,4の運転周波数を
上昇させる方向に制御するため、結果として高くなった
発電機1の周波数に同期する。
【0120】逆に、発電機1の回転数が低下、すなわち
周波数が低下した場合においても、同様な原理で各電力
変換装置3,4側の制御している周波数も低下して、同
期する。
【0121】また、発電機1の回転数は変わらないが、
各電力変換装置3,4の位相が遅れた場合を検討する。
【0122】この場合にも、各電力変換装置3,4側の
位相が遅れることにより、直流電圧が上昇し、その結果
VCO301の周波数を上昇させることになる。
【0123】先程の例と異なるのは、発電機側の回転数
が変化していないため、数値変換回路201からの値に
変化がないことである。
【0124】よって、VCO301の周波数が上昇する
ため、すなわち各電力変換装置3,4側の位相が進むた
め、各電力変換装置3,4の位相遅れを補正する方向に
制御が働く。
【0125】逆に、各電力変換装置3,4制御の位相が
進んだ場合においても、同様な原理で、各電力変換装置
3,4制御の位相と発電機1の電圧位相は同期する。
【0126】さらに、何らかの理由により、直流電圧が
低下した場合について説明する。
【0127】この場合、直流電圧が低下するので、指令
値と運転値との差ΔEdは、プラス方向に変化する。
【0128】そのため、減算器101からの出力はマイ
ナス方向に変化し、VCO301の周波数を下げる方向
に働く。
【0129】この結果、各電力変換装置3,4の制御位
相は、事前よりも遅れることになり、発電機1からの有
効電力をより多く取り入れることになる。
【0130】そのため、直流電力は上昇し、各電力変換
装置3,4は安定に運転できることになる。
【0131】上述したように、本実施の形態による電力
変換装置の制御装置では、直流電圧と発電機1の回転数
だけで各電力変換装置3,4を制御することが可能とな
るため、発電機1の電圧瞬時値、電流瞬時値を各電力変
換装置3,4の制御に使用していない。このため、力率
制御を行なう場合においても、発電機側の各相にリアク
トル、変成器および変流器を設置することが不要とな
る。
【0132】これにより、より一層の発電システムの構
成の簡略化、および低価格化を図ることが可能となる。
【0133】(第3の実施の形態)図4は、本実施の形
態による電力変換装置の制御装置(図2の制御装置5)
の内部構成例を示すブロック図であり、図3と同一要素
には同一符号を付して示している。すなわち、本実施の
形態による電力変換装置の制御装置は、図4に示すよう
に、演算手段である減算器104と、数値変換回路10
5と、数値変換回路202と、合成器101と、VCO
301と、正弦波発生器302と、位相シフト回路30
3と、搬送波生成回路61と、パルス生成回路60とか
ら構成している。
【0134】減算器104は、有効電力指令値と有効電
力運転値との差を演算する。
【0135】数値変換回路105は、減算器104から
の差を数値変換する。
【0136】数値変換回路202は、発電機1の回転数
を数値変換する。
【0137】合成器101は、数値変換回路105およ
び数値変換回路202からのそれぞれの数値変換された
値を合成する。
【0138】VCO301は、合成器101からの合成
値に応じて周期が変化する信号を出力する。
【0139】正弦波発生器302は、VCO301から
の信号に基づいて、正弦波を生成する。
【0140】位相シフト回路303は、正弦波発生器3
02からの正弦波の位相を基準として、位相をずらした
1つ以上の正弦波を出力する。
【0141】搬送波生成回路61は、搬送波を生成す
る。
【0142】パルス生成回路60は、位相シフト回路3
03からの正弦波と搬送波生成回路61からの搬送波と
に基づいて、各電力変換装置3,4のゲートパルス信号
を生成する。
【0143】次に、以上のように構成した本実施の形態
による電力変換装置の制御装置の作用について説明す
る。
【0144】本実施の形態では、前記第2の実施の形態
と比較して、直流電圧を有効電力に置き換えることによ
り、前記第2の実施の形態の場合と同等な作用を奏する
ことができる。
【0145】すなわち、図4において、有効電力指令値
および有効電力運転値を入力し、減算器104にて差分
△Pを算出する。
【0146】この差分△Pは、指令値と運転値との差で
あるため、指令値通りの運転が行なわれている時には、
0である。
【0147】ゲイン105にて、この差分△Pを周波数
相当に換算する。
【0148】また、発電機1の回転数は、ゲイン202
にて周波数相当に換算する。
【0149】上記それぞれの値を、減算器101にて合
成する。
【0150】その結果は、VCO301に入力され、正
弦波生成回路302でVCO301から出力された周期
の正弦波を生成する。
【0151】この正弦波は、位相シフト回路303に入
力され、位相シフト無し(0゜)、120o,240。
の3通りの位相シフトした波形を出力する。
【0152】これは、入力した正弦波を基準として、3
相分の信号波を生成したことになる。
【0153】この信号波をパルス生成回路60に入力
し、PWM制御を行なう。
【0154】ここで、前記第2の実施の形態で述べたよ
うに、発電機側電圧を入力しなくても、発電機1に同期
して各電力変換装置3,4を運転できることについて述
べる。
【0155】発電機1と各電力変換装置3,4が同期し
て運転している状態から、発電機1の回転数が上昇し、
発電機1の周波数が高くなったとする。
【0156】この時、各電力変換装置3,4から見る
と、発電機側の電圧位相は進むため、各電力変換装置
3,4の制御角は相対的に遅れたことになる。
【0157】これにより、発電機1から各電力変換装置
3,4へ流入する有効電力は増加する。
【0158】すなわち、有効電力運転値が増加すること
になり、指令値と運転値との差△Pは、マイナス方向に
変化する。
【0159】その結果、減算器101によりVC030
1の入力は大きくなる方向になり、VCO301の出力
周波数も上昇する。
【0160】一方、発電機1の回転数が上昇するので、
ゲイン202の出力も大きくなり、VC301の入力は
上昇する。
【0161】すなわち、有効電力および発電機1の回転
数の両方により、各電力変換装置3,4の運転周波数を
上昇させる方向に制御するため、結果として高くなった
発電機1の周波数に同期する。
【0162】逆に、発電機1の回転数が低下、すなわち
周波数が低下した場合においても、同様な原理で各電力
変換装置3,4側の制御している周波数も低下して、同
期する。
【0163】また、発電機1の回転数は変わらないが、
各電力変換装置3,4の位相が遅れた場合を検討する。
【0164】この場合にも、各電力変換装置3,4側の
位相が遅れることにより、有効電力が上昇し、その結果
VC0301の周波数を上昇させることになる。
【0165】先程の例と異なるのは、発電機側の回転数
が変化していないため、数値変換回路202からの値に
変化がないことである。
【0166】よって、VCO301の周波数が上昇する
ため、すなわち各電力変換装置3,4側の位相が進むた
め、すなわち各電力変換装置3,4の位相遅れを補正す
る方向に制御が働く。
【0167】逆に、各電力変換装置3,4制御の位相が
進んだ場合においても、同様な原理で、各電力変換装置
3,4制御の位相と発電機1の電圧位相は同期する。
【0168】さらに、何らかの理由により、有効電力が
低下した場合について説明する。
【0169】この場合、有効電力が低下するので、指令
値と運転値との差△Pは、プラス方向に変化する。
【0170】そのため、減算器101からの出力はマイ
ナス方向に変化し、VCO301の周波数を下げる方向
に働く。
【0171】この結果、各電力変換装置3,4の制御位
相は、事前よりも遅れることになり、発電機1からの有
効電力をより多く取り入れることになり、各電力変換装
置3,4は安定に運転できることになる。
【0172】上述したように、本実施の形態による電力
変換装置の制御装置では、有効電力と発電機1の回転数
だけで各電力変換装置3,4を制御することが可能とな
るため、発電機1の電圧瞬時値、電流瞬時値を各電力変
換装置3,4の制御に使用していない。このため、力率
制御を行なう場合においても、発電機側の各相にリアク
トル、変成器および変流器を設置することが不要とな
る。
【0173】これにより、より一層の発電システムの構
成の簡略化、および低価格化を図ることが可能となる。
【0174】(第4の実施の形態)図5は、本実施の形
態による電力変換装置の制御装置(図2の制御装置5)
の内部構成例を示すブロック図であり、図4と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0175】すなわち、本実施の形態による電力変換装
置の制御装置は、図5に示すように、演算手段である減
算器304と、数値変換手段であるゲイン305と、加
算器306と、乗算器307とを、前記図4に付加した
構成としている。減算器304は、無効電力指令値と無
効電力運転値との差を演算する。
【0176】ゲイン305は、減算器304からの差を
数値変換する。
【0177】加算器306は、減算器304からの数値
変換された値と交流電圧基準とを加算する。
【0178】乗算器307は、加算器306からの加算
した結果を、前記正弦波発生器302からの正弦波に乗
算することにより、各電力変換装置3,4の制御信号に
反映させる。
【0179】次に、以上のように構成した本実施の形態
による電力変換装置の制御装置の作用について説明す
る。
【0180】有効電力指令値、有効電力運転値、発電機
1の回転数に対する作用は、前記第3の実施の形態の場
合と同等である。
【0181】以下に、前記第3の実施の形態の場合と異
なる部分の作用について述べる。
【0182】すなわち、図5において、無効電力指令値
および無効電力運転値を入力し、減算器304にて差分
△Qを算出する。
【0183】この差分△Qは、指令値と運転値との差で
あるため、指令値通りの運転が行なわれている時には、
0である。
【0184】ゲイン305にて、この差分△Qを交流電
圧相当に換算する。
【0185】この変換された差分△Qと交流電圧基準と
を、加算器306にて加算する。
【0186】この加算した結果と正弦波の信号波とを乗
算器307にて乗算し、信号波の振幅に反映する。
【0187】この結果は、位相シフト回路303に入力
され、以後の作用は前記第3の実施の形態の場合と同等
である。
【0188】上述したように、本実施の形態による電力
変換装置の制御装置では、各電力変換装置3,4の運転
において無効電力の制御が可能となる。すなわち、前記
第3の実施の形態の場合の効果に加えて、発電機側の力
率制御が可能となる。
【0189】これにより、発電機側の力率をほぼ1にす
ることが可能となり、発電機1の小型化、低価格化を実
現することが可能となる。(第5の実施の形態)図6
は、本実施の形態による電力変換装置の制御装置(図2
の制御装置5)の内部構成例を示すブロック図であり、
図4と同一部分には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0190】すなわち、本実施の形態による電力変換装
置の制御装置は、図6に示すように、位相シフト回路3
08と、有効電力演算回路309とを、前記図4に付加
した構成としている。位相シフト回路308は、有効電
力演算用に入力した前記正弦波発生器302からの正弦
波の位相を基準として、位相をずらした1つ以上の正弦
波を出力する。
【0191】有効電力演算回路309は、位相シフト回
路308からの正弦波と前記発電機1の電流値とに基づ
いて、有効電力を演算し前記有効電力運転値として出力
する。
【0192】なお、図6においては、違いがわかり易い
ように位相シフト回路308を別途設けているが、より
一層の回路の簡略化を図る場合には、前記位相シフト回
路303と共用することも可能である。
【0193】次に、以上のように構成した本実施の形態
による電力変換装置の制御装置の作用について説明す
る。
【0194】有効電力指令値、有効電力運転値、発電機
1の回転数に対する作用は、前記第3の実施の形態の場
合と同等である。
【0195】以下に、前記第3の実施の形態の場合と異
なる部分の作用について述べる。
【0196】すなわち、図6において、正弦波発生器3
02から出力された制御信号である正弦波を、位相シフ
ト回路308に入力し、位相シフト無し(0°)、12
0°、240°の3通りの位相シフトした波形を出力す
る。
【0197】これらの信号と発電機側の各相電流とによ
り、有効電力演算回路309にて有効電力運転値を演算
することができ、以後の作用は前記第3の実施の形態の
場合と同等である。
【0198】上述したように、本実施の形態による電力
変換装置の制御装置では、前記第3の実施の形態の場合
の効果に加えて、発電機側の各相の電流値と内部の制御
位相とで有効電力を演算することが可能となり、別途有
効電力運転値を演算する必要がなくなる。
【0199】(第6の実施の形態)図7は、本実施の形
態による電力変換装置の制御装置(図2の制御装置5)
の内部構成例を示すブロック図であり、図5と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0200】すなわち、本実施の形態による電力変換装
置の制御装置は、図7に示すように、位相シフト回路3
10と、無効電力演算回路311とを、前記図5に付加
した構成としている。位相シフト回路310は、無効電
力演算用に入力した前記正弦波発生器302からの正弦
波の位相を基準として、位相をずらした1つ以上の正弦
波を出力する。
【0201】無効電力演算回路311は、位相シフト回
路310からの正弦波と前記発電1機の電流値とに基づ
いて、無効電力を演算し前記無効電力運転値として出力
する。
【0202】次に、以上のように構成した本実施の形態
による電力変換装置の制御装置の作用について説明す
る。
【0203】有効電力指令値、有効電力運転値、発電機
1の回転数に対する作用は、前記第4の実施の形態の場
合と同等である。
【0204】以下に、前記第4の実施の形態の場合と異
なる部分の作用について述べる。
【0205】すなわち、図7において、正弦波発生器3
02から出力された制御信号である正弦波を、位相シフ
ト回路310に入力し、位相シフト90°,120°、
240°の3通りの位相シフトした波形を出力する。
【0206】これらの信号と発電機側の各相電流とによ
り、無効電力演算回路311にて無効電力運転値を演算
することができ、以後の作用は前記第4の実施の形態の
場合と同等である。
【0207】上述したように、本実施の形態による電力
変換装置の制御装置では、前記第4の実施の形態の場合
の効果に加えて、発電機側の各相の電流値と内部の制御
位相とで無効電力を演算することが可能となり、別途無
効電力運転値を演算する必要がなくなる。
【0208】(第7の実施の形態)図8は、本実施の形
態による電力変換装置の制御装置(図2の制御装置5)
の内部構成例を示すブロック図であり、図5と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0209】すなわち、本実施の形態による電力変換装
置の制御装置は、図8に示すように、フィルタ106、
およびフィルタ312を、前記図5に付加した構成とし
ている。フィルタ106は、前記有効電力運転値を入力
とし、当該有効電力運転値から過渡的な変動を取り除
く。
【0210】フィルタ312は、前記無効電力運転値を
入力とし、当該無効電力運転値から過渡的な変動を取り
除く。
【0211】なお、図8においては、有効電力運転値、
無効電力運転値の両方にフィルタを付加するようにして
いるが、いずれか一方に付加するようにして構わない。
【0212】次に、以上のように構成した本実施の形態
による電力変換装置の制御装置の作用について説明す
る。
【0213】有効電力指令値、有効電力運転値、発電機
1の回転数に対する作用は、前記第4の実施の形態の場
合と同等である。
【0214】以下に、前記第4の実施の形態の場合と異
なる部分の作用について述べる。
【0215】すなわち、図8において、有効電力運転値
はフィルタ106に入力されて、当該有効電力運転値に
含まれる振動および過渡的な変動が取り除かれる。
【0216】また、無効電力運転値はフィルタ312に
入力されて、当該無効電力運転値に含まれる振動および
過渡的な変動が取り除かれる。
【0217】上述したように、本実施の形態による電力
変換装置の制御装置では、前記第4の実施の形態の場合
の効果に加えて、フィルタ106、およびフィルタ31
2により有効電力運転値および無効電力運転値が安定す
るため、より一層安定した電力変換装置3,4の制御を
行なうことが可能となる。
【0218】(第8の実施の形態)図10は、本実施の
形態による発電システムの構成例を示す結線図であり、
図2と同一部分には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0219】すなわち、本実施の形態による発電システ
ムは、図10に示すように、前記図2における図示しな
い回転数検出手段を省略し、これに代えて、変成器9Aを
備えた構成としている。変成器9Aは、前記発電機側の
1相(本例では、R相)の電圧を検出する。図9は、本
実施の形態による電力変換装置の制御装置(図10の制
御装置5)の内部構成例を示すブロック図であり、図5
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる部分についてのみ述べる。
【0220】すなわち、本実施の形態による電力変換装
置の制御装置は、図9に示すように、位相差検出回路1
07と、数値変換回路108と、スイッチ109と、加
算、減算器110と、スイッチ111とを、前記図5に
付加した構成としている。位相差検出回路107は、変
成器9Aからの発電機側の1相の電圧と、前記各電力変
換装置3,4の制御信号である前記正弦波発生器302
からの正弦波との位相差を検出する。
【0221】数値変換回路108は、位相差検出回路1
07からの位相差を数値変換する。
【0222】スイッチ109は、前記各電力変換装置
3,4の運転指令に応じて、数値変換回路108からの
数値変換された値(位相差の出力)をオン/オフする。
【0223】スイッチ111は、上記各電力変換装置
3,4の運転指令に応じて、各電力変換装置3,4の運
転指令値と実運転値との差を零とする。
【0224】加算、減算器110は、スイッチ109か
らの出力を、前記各電力変換装置3,4の運転指令値と
実運転値との差に加算する。
【0225】次に、以上のように構成した本実施の形態
による電力変換装置の制御装置の作用について説明す
る。
【0226】通常時の作用は、前記第4の実施の形態の
場合と同様である。
【0227】すなわち、図9において、前記第4の実施
の形態の場合と異なるのは、運転停止中でかつ発電機1
が回転している場合であり、以下に説明する。
【0228】各電力変換装置3,4の制御信号である正
弦波発生器302からの正弦波と発電機1のR相電圧と
の位相差を、位相差検出回路107にて検出する。
【0229】各電力変換装置3,4が停止している状態
では、各電力変換装置3,4側電圧は発電機1の起電力
が出力されていることになるので、正弦波となり、位相
差検出が可能となる。
【0230】位相差△θは、ゲイン108により周波数
相当に変換される。
【0231】各電力変換装置3,4の運転停止中は、運
転指令が来ていないためスイッチ109は閉じており、
この位相差△θは、加算器110によりVCO301の
入力に加算される。
【0232】ただし、スイッチ111は、各電力変換装
置3,4の停止中オフしているため、ゲイン105から
加算器110への値は0となる。
【0233】よって、VCO301への入力としては、
発電機1の回転数からの値と、発電機1のR相電圧と制
御位相との差の和となる。
【0234】これにより、周期は発電機1の回転数によ
り決定され、発電機出力電圧と制御装置5内の制御信号
位相とが同期していない場合には、位相差△θにより同
期する方向に制御位相に補正をかけるように働く。
【0235】すなわち、発電機1が回転している状態
で、かつ各電力変換装置3,4が停止している時にも、
発電機1の起電力と各電力変換装置3,4の制御位相と
が同期するように制御することができる。
【0236】上述したように、本実施の形態による電力
変換装置の制御装置では、各電力変換装置3,4停止中
の発電機出力電圧を検出する必要があることから、発電
機側の変成器を1台追加する必要があるが、リアクトル
は必要なく、前記第4の実施の形態の場合と同等の効果
を得ることが可能となる。さらに、各電力変換装置3,
4の制御位相は、常に発電機出力電圧に同期しているた
め、各電力変換装置3,4の運転指令が来た直後におい
ても、極めてスムーズな起動を行なうことが可能とな
る。
【0237】(その他の実施の形態) (a)前記第4の実施の形態では、前記第3の実施の形
態の電力変換装置の制御装置において、演算手段である
減算器304と、数値変換手段であるゲイン305と、
加算器306と、乗算器307とを付加した構成とする
場合について説明したが、これに限らず、前記第2の実施
の形態の電力変換装置の制御装置において、演算手段で
ある減算器304と、数値変換手段であるゲイン305
と、加算器306と、乗算器307とを付加した構成と
する場合についても、本発明を同様に適用して前述の場
合と同様の作用効果を得ることが可能である。 (b)前記第6の実施の形態では、前記第3の実施の形
態の電力変換装置の制御装置において、演算手段である
減算器304と、数値変換手段であるゲイン305と、
加算器306と、乗算器307とを付加した構成(前記
第4の実施の形態)を前提として、位相シフト回路31
0と、無効電力演算回路311とを付加した構成とする
場合について説明したが、これに限らず、前記第2の実施
の形態の電力変換装置の制御装置において、演算手段で
ある減算器304と、数値変換手段であるゲイン305
と、加算器306と、乗算器307とを付加した構成
(上記(a))を前提として、位相シフト回路310
と、無効電力演算回路311とを付加した構成とする場
合についても、本発明を同様に適用して前述の場合と同
様の作用効果を得ることが可能である。 (c)前記第7の実施の形態では、前記第4の実施の形
態の電力変換装置の制御装置において、フィルタ10
6、およびフィルタ312を付加した構成とする場合に
ついて説明したが、これに限らず、前記第1乃至第3、第
5および第6のいずれかの実施の形態の電力変換装置の
制御装置において、実運転値もしくは演算による運転値
を入力とし、当該運転値から過渡的な変動を取り除くフ
ィルタ106、およびフィルタ312を付加した構成と
する場合についても、本発明を同様に適用して前述の場
合と同様の作用効果を得ることが可能である。 (d)前記第8の実施の形態では、前記第4の実施の形
態の電力変換装置の制御装置において、変成器9Aと、
位相差検出回路107と、数値変換回路108と、スイ
ッチ109と、加算、減算器110と、スイッチ111
とを付加した構成とする場合について説明したが、これ
に限らず、前記第1乃至第3、第5乃至第7のいずれか
の実施の形態の電力変換装置の制御装置において、変成
器9Aと、位相差検出回路107と、数値変換回路10
8と、スイッチ109と、加算、減算器110と、スイ
ッチ111とを付加した構成とする場合についても、本
発明を同様に適用して前述の場合と同様の作用効果を得
ることが可能である。 (e)前記各実施の形態では、発電機と電力変換装置と
を組合せた発電システムの例として、風力発電システム
を念頭において説明しているが、これに限らず、その他
の方式の発電システムについても、本発明を同様に適用
して前述の場合と同様の作用効果を得ることが可能であ
る。 (f)前記各実施の形態では、交流相数は3相で説明し
ているが、これに限らず、本発明は3相以外の相数の場
合にも、同様に適用して前述の場合と同様の作用効果を
得ることが可能である。
【0238】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電力変換
装置の制御装置によれば、発電機と、当該発電機からの
出力電力を交直変換する電力変換装置とから構成される
発電システムにおける、電力変換装置の運転指令値およ
び実運転値から電力変換装置の制御量を演算し、また発
電機の回転数を数値変換し、当該数値変換された値と制
御量とを加算もしくは減算して合成し、発電機の回転数
を電力変換装置の制御量に反映し、当該制御量に基づい
てパルス生成に必要な制御信号を生成し、また搬送波を
生成し、当該制御信号と搬送波とに基づいて電力変換装
置のゲートパルス信号を生成するようにしているので、
力率制御を行なう場合においても、発電機と電力変換装
置との間のリアクトルおよび変成器を不要として、発電
システムの構成の簡略化、および低価格化を図ることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力変換装置の制御装置の第1の
実施の形態を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による発電システム
の構成例を示す結線図。
【図3】本発明による電力変換装置の制御装置の第2の
実施の形態を示すブロック図。
【図4】本発明による電力変換装置の制御装置の第3の
実施の形態を示すブロック図。
【図5】本発明による電力変換装置の制御装置の第4の
実施の形態を示すブロック図。
【図6】本発明による電力変換装置の制御装置の第5の
実施の形態を示すブロック図。
【図7】本発明による電力変換装置の制御装置の第6の
実施の形態を示すブロック図。
【図8】本発明による電力変換装置の制御装置の第7の
実施の形態を示すブロック図。
【図9】本発明による電力変換装置の制御装置の第8の
実施の形態を示すブロック図。
【図10】本発明の第8の実施の形態による発電システ
ムの構成例を示す結線図。
【図11】従来の発電システムの構成例を示す結線図。
【図12】図11におけるコンバータ側電力変換装置の
内部構成例を示す結線図。
【図13】従来のコンバータ側電力変換装置の制御装置
の構成例を示すブロック図。
【図14】従来のインバータ側電力変換装置4の制御装
置の構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…発電機 2…発電機側リアクトル 3…コンバータ側電力変換装置 4…インバータ側電力変換装置 5…制御装置 6…系統側リアクトル 7…昇圧トランス 8…電力系統 9…変成器 9A…変成器 10…変流器 11…変成器 12…変成器 13…変流器 31…直流コンデンサ 51…ゲイン 52…dq変換回路 54…減算器 55…有効電流ACR 56…dq逆変換回路 57…ゲイン 58…減算器 59…無効電流ACR 60…パルス生成回路 61…搬送波生成回路 62…PLL回路 70…dq変換回路 71…減算器 72…AVR回路 73…加算器 74…加算器 75…PLL回路 76…有効電流ACR 77…dq逆変換 78…ゲイン 79…減算器 80…加算器 81…無効電流ACR 82…パルス生成回路 83…搬送波生成回路 100…制御量演算回路 101…合成器(加算器) 102…減算器 103…ゲイン 104…減算器 105…ゲイン 106…フィルタ 107…位相差検出回路 108…ゲイン 109…スイッチ 110…加算、減算器 111…スイッチ 200…数値変換回路 201…ゲイン 202…ゲイン 300…制御信号生成回路 301…VCO 302…正弦波発生器 303…位相シフト回路 304…減算器 305…ゲイン 306…加算器 307…乗算器 308…位相シフト回路 309…有効電力演算回路 310…位相シフト回路 311…無効電力演算回路 312…フィルタ U〜Z…U〜Z相アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G066 HA19 HA30 HB04 5H006 AA02 CA01 CA07 CA12 CA13 CB01 CC02 CC05 DA02 DB02 DB05 DC02 DC05 5H007 AA02 CA01 CB05 CC12 CC23 CC32 DA05 DA06 DC02 DC05 EA03 5H730 AA18 BB57 CC02 CC04 DD02 DD16 FD11 FD41 FG05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機と、当該発電機からの出力電力を
    交直変換する電力変換装置とから構成される発電システ
    ムの前記電力変換装置の制御装置において、 前記電力変換装置の運転指令値および実運転値を入力と
    し、前記電力変換装置の制御量を演算する制御量演算手
    段と、 前記発電機の回転数を数値変換する数値変換手段と、 前記数値変換手段からの数値変換された値と前記制御量
    演算手段からの制御量とを加算もしくは減算して合成
    し、前記発電機の回転数を前記電力変換装置の制御量に
    反映する合成手段と、 前記合成手段からの制御量に基づいて、パルス生成に必
    要な制御信号を生成する制御信号生成手段と、 搬送波を生成する搬送波生成手段と、 前記制御信号生成手段からの制御信号と前記搬送波生成
    手段からの搬送波とに基づいて、前記電力変換装置のゲ
    ートパルス信号を生成するパルス生成手段と、 を備えて成ることを特徴とする電力変換装置の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 発電機と、当該発電機からの出力電力を
    交直変換する電力変換装置とから構成される発電システ
    ムの前記電力変換装置の制御装置において、 直流電圧指令値と直流電圧運転値との差を演算する第1
    の演算手段と、 前記第1の演算手段からの差を数値変換する第1の数値
    変換手段と、 前記発電機の回転数を数値変換する第2の数値変換手段
    と、 前記第1の数値変換手段および前記第2の数値変換手段
    からのそれぞれの数値変換された値を合成する合成手段
    と、 前記合成手段からの合成値に応じて周期が変化する信号
    を出力する発振手段と、 前記発振手段からの信号に基づいて、正弦波を生成する
    正弦波発生手段と、 前記正弦波発生手段からの正弦波の位相を基準として、
    位相をずらした1つ以上の正弦波を出力する位相シフト
    手段と、 搬送波を生成する搬送波生成手段と、 前記位相シフト手段からの正弦波と前記搬送波生成手段
    からの搬送波とに基づいて、前記電力変換装置のゲート
    パルス信号を生成するパルス生成手段と、 を備えて成ることを特徴とする電力変換装置の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 発電機と、当該発電機からの出力電力を
    交直変換する電力変換装置とから構成される発電システ
    ムの前記電力変換装置の制御装置において、 有効電力指令値と有効電力運転値との差を演算する第1
    の演算手段と、 前記第1の演算手段からの差を数値変換する第1の数値
    変換手段と、 前記発電機の回転数を数値変換する第2の数値変換手段
    と、 前記第1の数値変換手段および前記第2の数値変換手段
    からのそれぞれの数値変換された値を合成する合成手段
    と、 前記合成手段からの合成値に応じて周期が変化する信号
    を出力する発振手段と、 前記発振手段からの信号に基づいて、正弦波を生成する
    正弦波発生手段と、 前記正弦波発生手段からの正弦波の位相を基準として、
    位相をずらした1つ以上の正弦波を出力する第1の位相
    シフト手段と、 搬送波を生成する搬送波生成手段と、 前記第1の位相シフト手段からの正弦波と前記搬送波生
    成手段からの搬送波とに基づいて、前記電力変換装置の
    ゲートパルス信号を生成するパルス生成手段と、 を備えて成ることを特徴とする電力変換装置の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記請求項2または請求項3に記載の電
    力変換装置の制御装置において、 無効電力指令値と無効電力運転値との差を演算する第2
    の演算手段と、 前記第2の演算手段からの差を数値変換する第3の数値
    変換手段と、 前記第3の数値変換手段からの数値変換された値と交流
    電圧基準とを加算する加算手段と、 前記加算手段からの加算した結果を前記電力変換装置の
    制御信号に反映させる手段と、 を付加したことを特徴とする電力変換装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項3に記載の電力変換装置の制
    御装置において、 有効電力演算用に入力した前記正弦波発生手段からの正
    弦波の位相を基準として、位相をずらした1つ以上の正
    弦波を出力する第2の位相シフト手段と、 前記第2の位相シフト手段からの正弦波と前記発電機の
    電流値とに基づいて、有効電力を演算し前記有効電力運
    転値として出力する有効電力演算手段と、 を付加したことを特徴とする電力変換装置の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項4に記載の電力変換装置の制
    御装置において、 無効電力演算用に入力した前記正弦波発生手段からの正
    弦波の位相を基準として、位相をずらした1つ以上の正
    弦波を出力する第2の位相シフト手段と、 前記第2の位相シフト手段からの正弦波と前記発電機の
    電流値とに基づいて、無効電力を演算し前記無効電力運
    転値として出力する無効電力演算手段と、 を付加したことを特徴とする電力変換装置の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1
    項に記載の電力変換装置の制御装置において、 前記実運転値もしくは前記演算による演算運転値を入力
    とし、当該運転値から過渡的な変動を取り除くフィルタ
    手段を付加したことを特徴とする電力変換装置の制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項7のいずれか1
    項に記載の電力変換装置の制御装置において、 前記発電機側の1相の電圧と前記電力変換装置の制御信
    号との位相差を検出する位相差検出手段と、 前記位相差検出手段からの位相差を数値変換する第4の
    数値変換手段と、 前記電力変換装置の運転指令に応じて、前記第4の数値
    変換手段からの数値変換された値(位相差の出力)をオ
    ン/オフする第1のスイッチ手段と、 前記電力変換装置の運転指令に応じて、前記電力変換装
    置の運転指令値と実運転値との差を零とする第2のスイ
    ッチ手段と、 前記第1のスイッチ手段からの出力を、前記電力変換装
    置の運転指令値と実運転値との差に加算する手段と、 を付加したことを特徴とする電力変換装置の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2012039034A1 (ja) * 2010-09-22 2012-03-29 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置

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