JP2002237632A - スラブレーザおよびレーザ装置 - Google Patents

スラブレーザおよびレーザ装置

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JP2002237632A JP2001033576A JP2001033576A JP2002237632A JP 2002237632 A JP2002237632 A JP 2002237632A JP 2001033576 A JP2001033576 A JP 2001033576A JP 2001033576 A JP2001033576 A JP 2001033576A JP 2002237632 A JP2002237632 A JP 2002237632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】投入電力の変化によるスラブ電極の温度変化、
アライメント等の変化、および余分な応力の発生、レー
ザ発振の安定性の阻害を防止する。 【解決手段】各々が平面の光反射面を有し、この表面に
直角な平面内にのみ光を誘導するように隔置して配設さ
れる一対の細長い電極1、2を保持するように内蔵し、
レーザガスを封入密閉された容器10を有し、この容器
10の両端には、光共振器を保持するための第一のフラ
ンジ11と第二のフランジ12を有し、第一のフランジ
11と第二のフランジ12間の間隔を保持するための支
持棒9を有し、電極1、2、容器10および光共振器が
各々の温度変化による伸縮によって他の要素に対して影
響を及ぼさないように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品業界等に
おいて用いられる微細加工を実施するのに適した短い高
出力パルスを発生することのできるRF励起等のスラブ
レーザおよびレーザ装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】導波管レーザは、循環する光が伝搬進路
の或る部分にわたって誘導され、自由空間伝搬の法則に
従わない、という点において従来のレーザと異なる。ス
ラブという語は、二つの平らな表面の間に画成された矩
形の放電領域を有するレーザを意味するのに使用され
る。本発明に関してスラブレーザという語は、二つの狭
い次元の中を誘導され、しかも、より広い次元の自由空
間内に伝搬することができるレーザという意味で使用さ
れる。
【0003】スラブ炭酸ガスレーザの初期の研究におい
て、レーザガスが直流放電によって励振される流動ガス
システムを指向した(例えば、「CW横放電、横ガス流
CO 2 :N2 :Heの平形導波管レーザにおける光学利
得測定」マクマレン他 応用物理ジャーナル 第45
巻、No.11 1974年11月5084ページ記
載)封じ切り炭酸ガスレーザにDC励起を適用すること
はうまくいかなかった。封じ切り炭酸ガスレーザにおい
て、ラークマン(Laakmann)によって報告され
た1979年9月25日付、米国特許第4,169,2
51号に記載された方法である。該特許において開示さ
れるレーザは高周波RF励振によって横向きに励振され
る。放電領域は、一対の隔置された長い電極の間に画成
される。ラークマン特許は、電極の間隔に基づく、正し
いRF励振周波数の選択方法をしるしている。ラークマ
ン特許に開示されたレーザの電極は、一対の長い絶縁部
材によって隔置される。正方形および矩形の放電領域の
両方を画成するために、電極及び絶縁部材の組み合わせ
を用いることができる。該特許に図解される実施例にお
いて、絶縁部材の間隔は十分狭いので、光は両方の次元
内に誘導される。
【0004】電極の或る与えられた長さ当たりに発生さ
せる事の出来る出力を増加させる努力において、ラーク
マン特許の教示は、炭酸ガススラブレーザの開発に応用
され、光は狭い間隔の電極間に誘導され、より広い次元
に自由に伝搬することが可能とされた。このタイプのレ
ーザに関する最も初期の報告の一つは、Confere
nce on Laser and Electro−
optics 1984年6月において報告されたGa
bai,Hertzberg and Yatsivの
「無線周波数励起ストリップラインCO及びCO2 レー
ザ」に見られる。このレーザにおいて、一対の隔置水冷
Xバンド導波管電極が25〜50MHzの範囲の周波数
のRF放射によって励起された。電極の間隔は4.5m
m程度であり、これは光を誘導するのに適していた。電
極のより広い次元は2.5cmであり、これは光を自由
に伝搬させた。平面鏡と安定共振器を用いてキャビティ
実験が実施された。
【0005】1988年1月12日付、米国特許第4,
719,639号に記載されたTulipのCO2 導波
管レーザである。ガバイ論文において記述された装置と
同様にチューリップ特許に記載された装置の放電領域も
矩形であり、光は電極の間に誘導し、より広い次元の自
由空間に伝搬させるような形態をとる。
【0006】1994年3月29日に公開されたコヒー
レントから出願された「パルス波CO2 レーザ」特願平
3−293554号において、医療用の高エネルギー短
パルスを発生させるための炭酸ガススラブレーザとして
具体的な構成を記述している。この公開特許公報におい
てスラブレーザ用鏡組立体、冷却システム及び電極支持
組立体に関する構成が記述されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】スラブレーザは、放電
領域を構成するスラブ電極の反射面を介して、励起され
たレーザを拡散冷却によって除去する事により、小さな
放電体積から高出力を取り出すため、投入電力の変化に
よってスラブ電極の温度が変化し、レーザ装置を構成す
る光共振器等の他の構成物との温度変化による最適アラ
イメント等が変化し、そのため異なる熱膨張係数によっ
て余分な応力が発生し、レーザ発信の安定性を阻害する
という問題点がある。
【0008】本発明において、従来の気体スラブ導波管
レーザにおけるレーザ光に及び特性に与える不安定要因
となる構成、構造上の問題を解決するための構成を示唆
する。
【0009】電極の熱収縮を許す電極支持構造を有する
炭酸ガススラブレーザを与えることが本発明の一目的で
ある。
【0010】電極の熱収縮を許すとともに電極を保持内
蔵する真空容器の熱収縮の光共振器に与える影響を緩和
するとともに輸送及び振動に対する影響を緩和するチャ
ンバ構造を与えることが本発明の一つの目的である。
【0011】レーザガスのバッファータンクを兼ねた真
空容器内のガスがスラブ電極内のレーザガスとスムーズ
に入れ替わるような機構を与えることが本発明の一つの
目的である。
【0012】密閉された真空容器の外からの調整を可能
にする改良された調整式鏡保持機構を有するスラブレー
ザを与えることが本発明の一つの目的である。
【0013】スラブ電極を冷却するための冷却パイプの
形状によってスラブ電極に印加されるRF電界分布の変
動因子を無くす冷却方法を与えることが本発明のもう一
つの目的である。
【0014】スラブ電極に投入されるRF電力値の変化
に対して変化するスラブ電極の温度を能動的または受動
的に制御することにより、レーザ発振条件の変化に対す
るレーザ特性の影響を無くすスラブ電極冷却装置を与え
ることが本発明の一つの目的である。
【0015】スラブレーザ装置から出力されたレーザ光
の変動を検出し、加工品質を向上させるための外部整形
光学装置を与えることが本発明の一つの目的である。
【0016】レーザ装置において、光共振器を形成する
ミラーにダイクロイックミラーを使用した場合におい
て、ミラーの熱影響を除去する構成を与えることが本発
明の一つの目的である。
【0017】スラブ電極の長手方向に印加されるRF電
界分布をスラブ電極の長手方向の長さに対して、放電が
安定する最適な電界分布を明示することが本発明の一つ
の目的である。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のスラブレ
ーザは、各々が平面光反射面を有し、この表面に直角
な平面内にのみ光を誘導するように隔置して配設される
細長い一対の電極を保持するように内蔵し、レーザガス
を封入密閉された容器を有し、この容器の両端には、光
共振器を保持するための第一のフランジと第二のフラン
ジを有し、第一のフランジと第二のフランジ間の間隔を
保持するための支持棒を有し、電極が温度変化による伸
縮によって光共振器に対して影響を及ぼさないように、
電極を第一のフランジと第二のフランジ間に長手方向に
移動自在に支持したことを特徴とするものである。
【0019】請求項1記載のスラブレーザによれば、電
極の熱収縮を許す構造を与えることにより、これら要素
にかかる応力を緩和し安定したレーザ発振を実現するこ
とができる。
【0020】請求項2記載のスラブレーザは、請求項1
において、レーザガスは電極にRF電流を送る機能を有
する装置により励振されるものである。
【0021】請求項2記載のスラブレーザによれば、請
求項1と同様な効果のほか、電極にRF電流を供給する
装置によりレーザガスが励振するとき、スラブレーザの
熱変化に対するレーザ装置の不安定要因を緩和すること
ができる。
【0022】請求項3記載のスラブレーザは、請求項1
において、電極間のガス放電が視覚的に邪魔されないよ
うに、かつ電極間に存在するレーザガスを容器内のレー
ザガスと円滑に交換される様に電極間の支持装置の形状
が決められているものである。
【0023】請求項3記載のスラブレーザによれば、請
求項1と同様な効果のほか、スラブ電極間にRF電力を
パルス印加した時生じる放電による収縮膨張時に生じる
スラブ電極放電領域からのガスを電極内部に帰還させな
いことにより、パルス動作時の励起されたガスの電極支
持装置からの反射によって生じる、放電領域のレーザ媒
質内利得分布の変化を抑える。また、真空容器内に存在
するレーザガスとスラブ電極間に存在するレーザガスと
の入れ替えを円滑にするという作用を有する。
【0024】請求項4記載のスラブレーザは、請求項3
において、支持装置の形状が電極に対して凸曲面を有す
るものである。
【0025】請求項4記載のスラブレーザによれば、請
求項3と同様な効果がある。
【0026】請求項5記載のスラブレーザは、請求項1
において、電極を容器内に保持するために設けられた、
電極の長手方向への電極の熱伸縮を許容する少なくとも
一つ以上のスライダーべースと、電極の長手方向に直交
する方向への動きを規制するための絶縁体スライダーべ
ースを有するものである。
【0027】請求項5記載のスラブレーザによれば、請
求項1と同様な効果のほか、電極の熱収縮によって生じ
る電極への応力を除去するとともに長手方向以外への電
極の変移を規制して、スラブ電極の真空容器断面方向内
における電極位置が変化しない様に規制するとともに、
熱影響による光共振器を構成する鏡と導波路間の結合が
変化しないように規制する事により、安定したレーザ出
力特性を得られる。また、スラブ電極が真空容器断面方
向に対して規制を加える事により、振動及び輸送時のレ
ーザ発振器に与える影響を緩和する。
【0028】請求項6記載のスラブレーザは、請求項5
において、スライダーべースの少なくとも一つは電極に
電極長手方向と直交する方向に荷重を印加するものであ
る。
【0029】請求項6記載のスラブレーザによれば、請
求項5と同様な効果のほか、ばね或いはショクアブソー
バ等により荷重を印加する事により、電極の真空容器断
面方向への応力を制御し、より電極のふるまいを許容
し、レーザ発振器の外部からの振動等の影響を防止する
ことができる。
【0030】請求項7記載のスラブレーザは、請求項5
において、組み立てられた一対の電極の断面形状が、略
八角形からなるものである。
【0031】請求項7記載のスラブレーザによれば、請
求項5と同様な効果のほか、電極の位置精度を高めるこ
とができる。
【0032】請求項8記載のスラブレーザは、請求項1
において、容器の内壁に封入されたレーザガスを拡散ま
たは循環するための一つ以上の突起を設けたものであ
る。
【0033】請求項8記載のスラブレーザによれば、請
求項1と同様な効果のほか、スラブ電極間にRF電力を
パルス印加した時生じる放電ガス膨張時に生じるスラブ
電極外に押し出されるレーザガスを、容器内壁に設けた
突起により、電極以外の方向に反射させる事により、真
空容器内部に充填されたレーザガスの循環を行い、レー
ザガスの温度を均一化することができ、レーザガスの劣
化防止及び冷却効果を向上させ、安定したレーザ動作と
安定した長時間動作をもたらすことができる。
【0034】請求項9記載の調整式鏡保持機構は、電極
を有しレーザガスを封入した容器と、この容器の両端に
真空シールを与えるように取り付けられた一対のフラン
ジと、この一対のフランジに取付ける光共振器とを備え
たレーザの調整式鏡保持機構であって、光共振器の少な
くとも一方は、真空シールして保持する様に片端が取り
付けられたべローズと、このベローズの他の片端に取り
付けられてフランジを貫通する鏡保持ブロックと、この
鏡保持ブロックに取り付けられて鏡保持ブロックの角度
を変化させる鏡フランジと、鏡保持ブロックの傾きの支
点を決める支持構造部を有するものである。
【0035】請求項9記載の調整式鏡保持機構によれ
ば、真空シール材を滑動させる必要なしに真空容器の外
部から共振器鏡の角度を調整する事ができる。また、鏡
の傾き角が支点を基準に変移するため最適な鏡角度を選
択する事ができる。
【0036】請求項10記載の調整式鏡保持機構は、電
極を有しレーザガスを封入した容器と、この容器の両端
に真空シールを与えるように取り付けられた一対のフラ
ンジと、この一対のフランジに取付ける光共振器とを備
えたレーザの調整式鏡保持機構であって、光共振器の少
なくとも一方は、フランジに形成した貫通穴に真空シー
ルを保持する様に取り付けられたダイアフラムと、貫通
穴を貫通しダイアフラムの中央部に配置された光共振器
を構成する鏡保持ブロックと、この鏡保持ブロックに取
り付けられた鏡の角度を変化させる鏡フランジとを備え
たものである。
【0037】請求項10記載の調整式鏡保持機構によれ
ば、真空シール材を滑動させる必要なしに真空容器の外
部から共振器鏡の角度を調整する事ができる。また、フ
ランジの内部に変移を設けたことにより、空間的自由度
が向上する。
【0038】請求項11記載のスラブレーザは、請求項
1において、請求項9記載の調整式鏡保持機構を有する
ものである。
【0039】請求項11記載のスラブレーザによれば、
請求項1と同様な効果のほか、共振器鏡の角度を精度よ
く調整可能なため、放電によって得られたレーザ光をレ
ーザ媒質から効率よく取り出す事が出来る。
【0040】請求項12に記載のスラブレーザは、請求
項1において、請求項10記載の調整式鏡保持機構を有
するものである。
【0041】請求項12に記載のスラブレーザによれ
ば、請求項1と同様な効果のほか、真空容器内方向への
構造上の自由度を有するため、レーザ媒質との結合距離
を広範囲に選択出来る。
【0042】請求項13記載のスラブレーザは、各々が
平面光反射面を有し、この表面に直角な平面内にのみ
光を誘導するように隔置して配設される一対の細長い電
極を保持するように内蔵し、レーザガスを封入密閉さ
れ、長手方向に伸縮自在な構成の容器を有し、この容器
の両端には、光共振器を構成する鏡保持台をもつ第一の
フランジと第二のフランジを有し、光共振器の光軸方向
を調整可能に第一のフランジと第二のフランジを保持す
る保持べース板を有するものである。
【0043】請求項13記載のスラブレーザによれば、
真空容器の一部が調整式鏡保持機構を構成する一部品を
兼ねるため、安定で安価なレーザを提供することができ
る。
【0044】請求項14記載のスラブレーザは、請求項
1において、電極に対してレーザガスを励振するRF電
流を供給するRF導入端子が、電極の熱変化による伸縮
に対して応力を緩和するように構成されたものである。
【0045】請求項14記載のスラブレーザによれば、
請求項1と同様な効果のほか、RF導入端子は電極の熱
収縮による応力を緩和されるため、高圧、高電力電送線
路の破損及び変形による電送損失の発生を抑制すること
ができる。
【0046】請求項15記載のスラブレーザは、電気的
にアースされるとともに光共振器を保持するためのフラ
ンジを有する真空容器と、この真空容器内にある細長い
導電性電極と、この導電性電極を冷却する導電性電極内
に埋め込まれた或いは張り付けられた、冷却媒体を伝送
するための冷却パイプと、この冷却パイプとフランジと
を接続する冷却媒体保持ブロックを備えたものである。
【0047】請求項15記載のスラブレーザによれば、
RF電力によってレーザガスを励振するスラブレーザに
おいて、電極は伝送線路として動作し、電極に接続され
た構成物も同様に伝送線路として働くか、或いは、伝送
線へ影響を与える。RF電力によって組み立てられた電
極の放電領域に印加される電界分布は、電極に接続され
た或いは近傍の構成物の形状、配置によって影響を受け
るため、冷却ブロックを設ける事により冷却パイプの形
状及び配置を規定する事により、スラブレーザを製造す
る場合における製品ばらつきを緩和する或いは、調整項
目を低減することができる。
【0048】請求項16記載のスラブレーザは、請求項
15において、冷却媒体保持ブロックを誘電体材料とし
たものである。
【0049】請求項16記載のスラブレーザによれば、
請求項15と同様な効果のほか、冷却対象が高圧である
場合において、或いは、腐食の可能性がある場合におい
て冷却対象と冷却装置を電気的に隔離することができ
る。
【0050】請求項17記載のスラブレーザは、電極
と、この電極を冷却するための冷却媒体の温度を測定す
る温度センサと、この温度センサの信号を処理する演算
回路と、この演算回路の結果によって冷却媒体の流量を
制御する流量弁を備えたものである。
【0051】請求項17記載のスラブレーザによれば、
スラブレーザへ供給する電力を変化させた場合に生じる
電極の熱収縮量の変化を冷却媒体の流量を可変する事に
よって抑制し、電力注入量に関係なくスラブ電極温度を
一定に保つ事により、長手方向の電極端点と共振器鏡の
間隔を一定に保ち、これにより供給電力の変化に関係な
く安定したレーザ特性を実現する。また、レーザ始動時
等において、冷却流量を変化させる事により始動から素
早く安定した条件のレーザ特性を得られる。
【0052】請求項18記載のスラブレーザは、請求項
17において、温度センサに代えて、冷却媒体の流量を
検出する流量センサを有するものである。
【0053】請求項18記載のスラブレーザによれば、
冷却媒体の温度測定に代えて流量測定した場合であり、
請求項17と同様な効果がある。
【0054】請求項19記載のスラブレーザは、請求項
15において、冷却媒体保持ブロックの内部に供給路と
排出路を連絡する冷却媒体の流入バイパスを有し、流入
バイパスの内部に温度差がないときに開く制御弁を有す
るものである。
【0055】請求項19記載のスラブレーザによれば、
請求項15と同様な効果のほか、冷却ブロック内の流入
バイパスを自動的に開閉する事により、電極の温度を一
定範囲内に維持し、これにより安定したレーザ特性を実
現することができる。
【0056】請求項20記載のレーザ装置は、アライメ
ント調整機構を有するレーザ発振器と、このレーザ発振
器外部に設けられた空間フィルタと、この空間フィルタ
に取り付けられた複数の温度センサと、この複数の温度
センサからの出力信号を処理するための演算回路と、こ
の演算回路からの出力によってレーザ光が空間フィルタ
の光軸上を透過するように動作するアライメント調整機
構の調整式鏡保持機構を備えたものである。
【0057】請求項20記載のレーザ装置によれば、レ
ーザ発振器の外部に設けられたナイフエッジの温度を検
出し、演算回路によって、空間フィルタ例えばナイフエ
ッジの温度分布状態が一定になるように、アライメント
調整機構の直動機構動作させることにより、レーザ発振
器のアライメント変化或いは、レーザ媒質の利得変化を
検出し、最適なアライメント状態を維持することができ
る。
【0058】請求項21記載のレーザ装置は、矩形状の
レーザ光を成形するための外部光学装置を有するレーザ
装置であって、外部光学装置は、出力光の高次のモード
を除去するための空間フィルタと、この空間フィルタの
温度を測定するための複数の温度センサ、この温度セン
サからの出力信号を処理するための演算回路と、この演
算回路からの出力によってレーザ光が空間フィルタの光
軸上を透過するように動作する調整式鏡保持機構を有す
るものである。
【0059】請求項21記載のレーザ装置によれば、レ
ーザ発振器からのビーム出射方向の変化をナイフエッジ
等の温度分布を検出し、調整式鏡保持機構を自動調整す
る事により、整形光学装置を安定して動作させることが
でき、安定したレーザ特性を実現することができる。
【0060】請求項22記載の外部光学装置は、矩形状
のレーザ光を整形するための外部光学装置であって、レ
ーザ光の一方向のみを集光する第1のシリンドリカルレ
ンズおよび第2のシリンドリカルレンズと、レーザ光の
他方向のみを集光する第3のシリンドリカルレンズと、
整形光学系通過後のレーザ光を集光するための集光レン
ズと、第1のシリンドリカルレンズおよび第2のシリン
ドリカルレンズの間に配置された光学フィルタと、この
光学フイルタの温度を測定するための複数の温度センサ
と、この複数の温度センサからの出力信号を処理するた
めの演算回路と、この演算回路からの外部信号によって
第1のシリンドリカルレンズの位置を変化させる構成を
有する光学べ−スを備えたものである。
【0061】請求項22記載の外部光学装置によれば、
光学フィルタの温度分布を検出する事により、光学べ−
スの位置を変化させる事ができ、これによって外部光学
装置に入射するレーザ光の入射角度等が変化しても整形
光学系透過後の加工点の位置の変化を押さえることがで
きる。
【0062】請求項23記載のスラブレーザは、請求項
1において、請求項22記載の外部整形光学装置を有す
るものである。
【0063】請求項23記載のスラブレーザによれば、
請求項1および請求項22の効果のほか、レーザシステ
ム全体の安定性を向上させることができる。
【0064】請求項24記載の外部整形光学装置は、レ
ーザ光受光面側に任意の傾斜を有する光学フィルタと、
この光学フィルタによって除去されたレーザ光の一部を
検出するための光検出器と、この光検出器の出力信号と
レーザ装置の出力条件とを比較するための比較演算回路
を有するものである。
【0065】請求項24記載の外部整形光学装置によれ
ば、レーザ光の変動或いは、発振不良をレーザ光の一部
を切り取る事なく検出することができる。
【0066】請求項25記載のレーザ装置は、請求項2
4記載の外部整形光学装置を有することを特徴とするも
のである。
【0067】請求項25記載のレーザ装置によれば、請
求項24と同様な効果を有するとともに、センサ信号を
レーザ装置にフィードバックすることにより、安定した
加工を実現することができる。
【0068】請求項26記載の光共振器は、レーザ装置
の発振波長を選択する為に用いられるダイクロイックミ
ラーを有する光共振器であって、ダイクロイックミラー
を保持する光学保持台の内部に除去光を吸収するための
吸収体を有することを特徴とするものである。
【0069】請求項26記載の光共振器によれば、ダイ
クロィックミラーを透過したレーザ光が、レーザ発振器
構成部材に損傷或いは一部の異常加熱を誘起する事を防
止するとともに、ダイクロィックミラーを透過したレー
ザ光がダイクロィックミラーに帰還する事を防止する事
によって、安定したレーザ発振を実現することができ
る。
【0070】請求項27記載の光共振器は、レーザ装置
の発振波長を選択する為に用いられるダイクロイックミ
ラーを有する光共振器であって、ダイクロイックミラー
を保持する光学保持台の内部に除去光を該ミラー以外の
方向に反射させるための反射板を有することを特徴とす
るものである。
【0071】請求項27記載の光共振器によれば、ダイ
クロイックミラーを透過したレーザ光が、レーザ発振器
構成部材に損傷或いは一部の異常加熱を誘起する事を防
止できるとともに、ダイクロイックミラーを透過したレ
ーザ光がダイクロイックミラーに帰還する事を防止する
事によって、安定したレーザ発振を実現することができ
る。
【0072】請求項28記載のスラブレーザは、請求項
26または請求項27記載の光共振器を有することを特
徴とするものである。
【0073】請求項28記載のスラブレーザによれば、
請求項26または請求項27と同様な効果のほか、安定
なレーザ発振を実現することができる。
【0074】請求項29記載のレーザ装置は、レーザガ
スをガス放電するための励振手段と、レーザガスに光子
を放射してレーザガスの解離を促進するランプと、この
ランプを保持し内壁がランプの光をレーザガスの放電領
域に集光させる凹面状の部分を有することを特徴とする
ものである。
【0075】請求項29記載のレーザ装置によれば、ラ
ンプから放射される光子を有効に利用することが可能と
なり、レーザガスを所望のイオン化状態にするために必
要な電力を有効に利用することができる。
【0076】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図を用いて説明する。
【0077】(実施の形態1)図1は、請求項1記載の
スラブレーザの縦断正面図である。図において、1、2
は各々が平面の光反射面を有し該光反射面の表面に直角
な平面内にのみ光を誘導する様に配設される一つの細長
い、隔置された電極を構成するRF電力を供給される高
圧電極1と接地電極2、3は真空容器を形成するための
出力鏡フランジ11と真空シールされべローズ10に溶
接真空接続されたスラブ電極保持ベースA、4は、真空
容器を形成する全反射鏡フランジ12と真空シールされ
べローズ10に溶接真空接続されたスラブ電極保持べー
スB、5はセンタチャンバ、14はべローズ10と真空
溶接接続されたセンターフランジ、6、7は光共振器を
構成する調整式鏡保持機構であり出力鏡用の調整式鏡保
持機構Aと全反射鏡用の調整式鏡保持機構Bである。8
は、スラブ電極(2)を全反射鏡フランジ12と固定す
るための電極固定ブロック、9は出力鏡フランジ11と
全反射鏡フランジ12の間隔を保持するためのカーボン
ファイバ製の棒或いはインバー等の熱膨張係数の小さい
材質で形成された共振器基準ロッドである。13はレー
ザ発振器を固定するための基準面となるベース板で、セ
ンタチャンバ5及び全反射鏡フランジ12と固定されて
いる。15は、出力鏡フランジ11と直交する方向に対
してのみ滑動可能なスライダA、16はスラブ電極の熱
収縮を許容するスライダBである。
【0078】スラブレーザの様な拡散冷却を用いたレー
ザ発振器においてレーザを安定に発振させるためには、
レーザを構成主要構成部各々の熱影響を除去または分離
する事が重要である。共振器基準ロッド9の熱収縮によ
る真空容器への影響は、真空容器を形成するべローズ1
0によって吸収分離され、真空容器内のスラブ電極への
影響を除去する働きをする。スラブ電極(1、2)の熱
収縮による影響は、スライダー16、17により許容さ
れ、かつべローズ10により光共振器間隔に影響を与え
ないように構成されている。ベース板13の収縮による
影響は、スライダ15によって真空容器に影響を与えな
いように軸方向への動きに滑動を許すことによって除去
する。本発明においては、スラブレーザを構成する光共
振器間隔、真空容器、スラブ電極(1及び2)、レーザ
発振器のべース板13の熱影響によるレーザ発振軸方向
に対する伸縮を吸収分離する構造とすることによって、
レーザの発振条件、雰囲気温度等に影響されない安定な
スラブレーザを提供する。また、真空容器に、一般的に
使用されるベローズ10を使用することにより、安価に
スラブレーザを構成する事が出来る。
【0079】(実施の形態2)上記構成において、図2
は、請求項2および請求項14記載の、図1におけるセ
ンタチャンバ5部分の縦断正面図であり、18は、高圧
電極1に対して真空シールを維持しながら、RF電力を
供給するためのRF導入端子であり、22は、接地電極
2とセンタチヤンバ5を接続するためのアースベルト、
19は、高圧電極1と接地電極2の間隔を保持するため
の絶縁体で形成された電極支持壁である。RF導入端子
18及びアースべルト19を組み立てられたスラブ電極
(1、2)の熱収縮許容方向に対して、応力を緩和する
様に接続する事により、より信頼性の高いスラブレーザ
を提供できる。
【0080】(実施の形態3)図3は、請求項3記載
の、図1のスラブレーザにおける3のスラブ電極保持べ
ースAの横断断面図である。従来の技術において、電極
の放電領域の長手方向の縁に接する様に、電極の間に一
対の長い絶縁ブロックを取り付けることによって、電極
の隔離を行うか、或いは、絶縁体を電極の側壁に張り付
ける様に取り付けることによって行っているため、電極
間の放電領域80に接する或いはその近傍のRF電界強
度の鋭い部位が生じ、また、絶縁体を側壁に取り付けた
場合は、電極間隔を保持精度が低下しやすく、振動等に
よって電極間隔が変化したり、絶縁体が破損するという
問題がある。本発明は、スラブ電極1、2の放電領域8
0と電極支持壁19の間に非放電領域81を設けると共
に、スラブ電極1、2の短方向のエッジ部に曲面Rを設
ける事により、放電領域80内において電界強度が鋭い
電界強度を有せず、穏やかな縁を提示する。この形態
は、レーザの秀れたモード性能に寄与すると予測され
る。また、放電領域80と電極支持壁19の間を隔離す
る事により、電極支持壁19を電極長手方向全体に設け
る必要がなり、支持機能を満足する範囲内で離散的に支
持壁19を置く事により、高温の解離したレーザガスが
分散配置された電極支持壁19の間から自由に流れ出る
事を可能にすると同時に、より冷たいガスが電極支持壁
19の間から流入する事により、放電を補充する事を可
能にする。また、本発明の形態においては、スラブ電極
の高圧電極1と接地電極2の間隔は、電極支持壁19の
寸法によって一義的に決定されるため製作上安定なスラ
ブレーザを実現できる。
【0081】(実施の形態4)図4は、スラブ電極の高
庄電極1と接地電極2の間を保持するための電極支持壁
の図1の別の実施の形態を示した図である。23は、ス
ラブ電極の高圧電極1と接地電極2の間を保持するため
に用いられる別の形態の電極支持壁である。電極支持壁
23の放電領域80の面に凸曲面23aを設ける事によ
り、パルス状のRF電力を供給する事によって、レーザ
の発振形態をパルス動作させた場合、放電領域80で発
生した励起ガスは、放電の開始初期において膨張し、電
極支持壁23に衝突し一部は放電領域外に、一部は放電
領域80に帰還する。凸面型電極支持壁23にする事に
よって、放電領域80から放電の膨張によって放出され
た励起ガスが放電領域80に帰還する事を防止すること
により、帰還ガスが放電領域内のレーザ利得分布を乱
し、レーザの発振モードに乱れを与える事を防止する事
により、秀でたレーザモードを実現する。また、図4
(b)に示すように電極支持壁の形状を円柱型電極支持
壁24にしても同様の効果が得られる事は明白である。
【0082】(実施の形態5)図3は、本発明のスラブ
レーザにおける3のスラブ電極保持べースA部の横断断
面図であり、請求項5記載のスラブ電極保持方法を表す
図である。図において、組み立てられたスラブ電極82
は、スラブ電極保持べースA3の内壁に固定されたスラ
イダB16によって真空容器内の所定の位置に保持さ
れ、スラブ電極保持べースA3の内壁に固定されたスラ
イダC17によってスラブ電極82の高圧電極1の上面
に対して、力を付加される。スライダB16のスラブ電
極82と接する部分は、スラブ電極82の長手方向に対
して、スラブ電極82の伸縮に対して許容する様に例え
ば円柱状の形態を有する。スライダC17は、スラブ電
極82と接する部分においてスラブ電極82に対して、
断面方向の力を加えると共にスラブ電極82の伸縮に対
して、許容するように先端部84が例えば球状もしくは
円柱状の形態を有し、スライダC17の真空容器86
(スラブ電極保持べースA3)の内壁に接する部分は、
高圧電極1と接地部である真空容器86の内壁を電気的
に分離するために絶縁層85によって固定接続される。
上記形態のスラブ電極保持機構を用いる事により、スラ
ブ電極82の短断面方向への歪みを抑制すると共に、振
動等の機械的衝撃に対し電極位置の変位を抑制する事が
できるため安定したスラブレーザを実現することが出来
る。
【0083】また、請求項7記載の組み立てられた一対
の電極の断面形状が、略八角形となるようにすることに
より、各スライダ16、19の当たり面が異なった面に
対して作用するため、上記効果が有効に作用する。
【0084】(実施の形態6)図5は、請求項8記載
の、図1におけるセンタチヤンバ部分の断面図であり、
1は高圧電極、2は接地電極、5はセンタチャンバ、1
8は、スラブ電極82へ電力を供給するためのハーメチ
ックシール、19は電極支持壁、22はアースベルト、
25は高圧電極水路、26は接地電極水路、80はスラ
ブ電極の放電領域、81は非放電領域、27はガス循環
突起である。チャンバ5の内壁に設けられたガス循環突
起27は、放電領域80において高温となったガスがチ
ャンバ5内の冷えたガス領域に対して、スラブ電極の短
方向から放射されるガスをチャンバ内の電極外周方向に
誘導し、チャンバ5の内壁に接する事で冷却され、再
び、ガス循環突起27の異なる面に衝突し、放電領域8
0に誘導される。87は、ガスの流れを模式的に記した
ものである。放電によって暖められたガスをチャンバ5
内の熱拡散によって冷却、循環するだけでなく、ガス循
環突起27により拡散または循環することにより、チャ
ンバ5の管壁と接する様に誘導する事により、ガスを効
率よく冷却する事ができガスの長寿命化をもたらすとい
う有効な効果が得られる。
【0085】実施の形態においては、ガス循環突起27
の形状として一例についてのみ記したが、放電領域80
から放射されるガスをチャンバ5内の同心軸上に反射さ
せる効果を有する形状においても同様の効果が得られる
事は明白である。また同様に、センタチャンバ5の内壁
にガス循環突起27を設けた場合について説明したが、
チャンバ5の内壁の他箇所に設けても同様の効果が得ら
れる事は明白である。
【0086】(実施の形態7)図6(a)、(b)は、
本発明による請求項9記載の調整式鏡保持機構6、7の
断面図である。図6(a)は図1の部分断面図、図6
(b)はその別の実施の形態である。図において、28
は光共振器を保持するための鏡保持ブロックである共振
器鏡ホルダA、29は、共振器鏡の角度を変化させるた
めに設けられた伸縮自在のべローズ、30は、共振器鏡
の角度を任意に変化させるための共振器鏡調整ねじ、3
1は、共振器鏡ホルダA28と固定接続された鏡フラン
ジである出力窓ホルダベース、40は、共振器ホルダA
28の移動(回転中心)基準となる支持ピン、41は、
共振器ホルダA28の拘束強度を調整するための支持ピ
ン40の挿入高さを調整する支持ピン溝、42は、真空
シールを保持すると共にレーザ光を取り出すための出力
窓である。共振器鏡調整ねじ30の押し込み量を変化さ
せる事によって、出力窓ホルダベース31とフランジ1
1または12との角度θを変化させる事によって、支持
ピン40を支点として共振器鏡ホルダA28の角度が変
化する事によってアライメント調整を可能とする。この
調整式鏡保持機構6、7は、支持ピン40を設けたこと
により、支点、力点、作用点が独立し、力点の変化と作
用点の変化を−定とする事ができるため、共振器鏡調整
ねじ30の変化に対応して鏡の角度を変化させることが
出来るため、空間的な制約を加える事なく、再現性及び
微調整が容易に出来るという利点が得られる。
【0087】(実施の形態8)図6(c)は、本発明に
よる請求項10記載の、図6(a)の別の実施の形態に
おける調整式鏡保持機構の断面図である。図において、
32は、光共振器を保持するための鏡保持ブロックであ
る共振器鏡ホルダB、33は、鏡の変位角度の基準面と
なる調整共振器鏡フランジA、34は、フランジA33
の貫通穴3aに設けられて貫通穴3aを貫通する共振器
鏡ホルダB32の角度の変位を許すと共に真空容器のシ
ールを保持するためのダイアフラム状の調整板ばねであ
る。共振器鏡調整ねじ30の押し込み量を変化させる事
によって、鏡フランジである出力窓ホルダべース31と
共振器鏡フランジA33との角度θを変化させる事によ
って、調整板ばね34の変位を介して、共振器鏡ホルダ
B32の角度が変化し、これによってアライメント調整
を可能とする。この調整式鏡保持機は、フランジ33の
内部に変移を設けたことにより、空間的自由度が向上す
るという効果が得られる。
【0088】(実施の形態9)図7は、本発明による請
求項13記載のレーザの縦断正面図である。図におい
て、82は、放電領域を形成すると共に導波路として働
く組み立てられたスラブ電極、35は、共振器鏡調整ね
じ30の当たり面であり、かつ共振器鏡調整ねじ30の
押し込み量に対応して変位し、共振器鏡の角度を変化さ
せるための共振器鏡フランジB、36は、べース板13
に固定されて共振器鏡の角度の基準面となる共振器鏡固
定台、37は、真空容器86の内部にスラブ電極82を
固定保持するためのスラブ電極保持べース、39は、光
共振器を形成するため共振器鏡を保持するための鏡保持
台である共振器鏡ホルダCである。スラブ電極82は、
スラブ電極保持ベース37によってのみ保持され、スラ
ブ電極82の両端は自由端であり、スラブ電極82が伸
縮変化しても光共振器等には不要な応力を与えない。ス
ラブレーザの共振器長は、べース板13に固定された一
対の共振器鏡固定台36の間隔によって決まり、共振器
鏡調整ねじ30の押し込み量を変化させる事により、容
器の筒部の一部または全部を構成する伸縮自在の筒体例
えば円筒状のベローズ10が収縮し、共振器鏡の角度が
変化することによって、最適な共振器のアライメントを
実現する。なお、図1と共通する部分に同一符号を付し
ている。
【0089】このように、真空容器の一部が調整式鏡保
持機構を構成する一部品を兼ねるため、安定で安価なレ
ーザを提供するという効果と共に、構成部品点数を減ら
す事が可能なため長期信頼性を高めるという有効な効果
が得られる。
【0090】(実施の形態10)図8は、本発明による
請求項15記載のスラブレーザの、図1における冷却ブ
ロックAの構成図である。図において、1はスラブ電極
の高圧電極、2はスラブ電極の接地電極、12は全反射
鏡フランジ、21は冷却水路A、25は高圧電極水路、
26は接地電極水路、28は共振器鏡ホルダA、20は
高圧電極水路25と冷却水路Aを接続し、高圧電極1と
冷却水路Aの位置関係を定めるための冷却ブロックAで
ある。38は、高圧電極1と全反射鏡フランジ12とを
電気的に分離すると共に真空シールを保持する絶縁体材
料で形成された絶縁パイプである。冷却ブロックA20
および絶縁パイプ38は冷却媒体保持ブロックを構成す
る。
【0091】その他は、図1等の構成と共通している。
【0092】このような構成によって、組み立てられた
電極の放電領域80にRF電力によって印加される電界
分布は、電極に接続された或いは近傍の構成物の形状、
配置によって影響を受けるため、冷却ブロックを設ける
事により冷却パイプの形状及び配置を規定する事が可能
となり、スラブレーザを製造する場合における製品ばら
つきを緩和する、或いは、調整項目を低減するという有
効な効果を実現する。
【0093】冷却水路またはパイプは電極内に埋め込ま
れてもよいし、電極に張りつけられてもよい。
【0094】また、冷却媒体保持ブロックを誘電体材料
により形成してもよい。
【0095】(実施の形態11)図9(a)は、請求項
17記載のスラブレーザを構成する、図1におけるレー
ザ用冷却系の概念図である。図において、4はスラブ電
極保持べースB、12は全反射鏡フランジ、48はスラ
ブ電極82を冷却するための冷却水を排出する冷却水排
路B、49はスラブ電極82を冷却するための冷却水を
供給する冷却水給路B、50は冷却水の温度を測定する
ための温度センサである温度検出素子A、52は冷却水
の流量を制御するための制御弁B、51は温度検出素子
A50の信号を受け取り、制御弁B52を通過する冷却
水の温度を制御し、冷却水の給水温度と排水温度がRF
の供給電力を変化しても一定となる様に制御するための
第1の演算回路である。
【0096】このような構成によって、スラブレーザへ
供給する電力を変化させた場合に生じる電極82の熱収
縮量の変化を、冷却媒体の流量を可変する事によって抑
制し、電力注入量に関係なくスラブ電極温度を一定に保
つ事により、長手方向の電極端点と共振器鏡の間隔を一
定に保つことによって、供給電力の変化に関係なく安定
したレーザ特性を実現するという有効な効果が得られ
る。また、レーザ始動時等において、冷却流量を変化さ
せる事により始動から素早く安定した条件のレーザ特性
が得られるという有効な効果を提供する。
【0097】パラメータとして、レーザの発振条件を第
1の演算回路に送る事により、本発明の効果は、さらに
向上する事は明白である。
【0098】なお、温度検出素子は1またはそれ以上有
してもよい。
【0099】また、温度検出素子に代えて、冷却媒体の
流量を検出する流量センサを用い、RFの供給電力の変
化に応じて流量を変化させ、冷却水の給水温度と排水温
度が一定となるように制御することができる。
【0100】(実施の形態12)図9(b)は、請求項
19記載の、図8(a)の別の実施の形態におけるスラ
ブレーザを構成する受動流量制御弁付き冷却ブロックの
構成図である。図において、43は冷却ブロックB、4
4は冷却水排路A、45は冷却水給路A、46はスラブ
電極82に供給する冷却水の一部を44の冷却水排路A
に循環させるためのバイパス水路、47は流入する冷却
水温度と排出される冷却水温度の温度差によって開閉す
る制御弁Aである。47の制御弁Aは、冷却水の流入温
度と排出温度に差がない状態においては、バイパス水路
を開く様に働き、温度差が大きい時閉じる様に働く。制
御弁Aは例えばバイメタル、形状記憶材料等により形成
される。
【0101】このような構成によって、43の冷却ブロ
ックB内のバイパスを自動的に開閉する事により、スラ
ブ電極82の温度を一定範囲内に維持することにより、
スラブ電極82のRF投入電力の変化によって生じるス
ラブ電極82の温度変化を抑制する事によって、スラブ
電極82の熱収縮が抑制され、導波路部への共振器鏡と
の結合状態の変化をおさえられる。これにより、レーザ
の発振条件の変化に対するレーザのモード、出力等の時
間的に過度的な変化を抑制し、微細加工等のレーザ加工
の利用範囲を拡げると共に加工精度の向上に貢献すると
いう有効な効果が得られる。
【0102】(実施の形態13)図11は、請求項20
記載のレーザ装置の自動アライメント調整を行うための
構成図である。図において、61はレーザ光を集光する
ための集光レンズLl、62はレーザ装置のアライメン
トを調整するための信号を伝送するための信号線A、6
4はナイフエッジ等によってレーザ光の高次モードを除
去するための空間フイルター1、65は例えば電動式マ
イクロメータ、ピエゾ素子等の直動機構などによる自動
アライメント機構を有するレーザ発振器、66は空間フ
イルタ1の温度を測定するための温度検出センサ、67
は温度測定点、63は温度検出センサからの信号を受け
取って、レーザ発振器65の自動アライメント機構を動
作させるための第2の演算回路である。64の空間フィ
ルタ1の二カ所以上の温度を検出し、レーザ光が空間フ
ィルタ64のセンタ(設定した光軸)を透過しているか
を温度検出センサ66の出力から第2の演算回路63に
よって判断し、レーザ発振器65に内蔵されたアライメ
ント機構の調整式鏡保持機構を動作させることによっ
て、レーザの内部状態の変化に対してレーザ光の出射位
置が変化しないように調整する。
【0103】この様な構成によって、レーザ発振器65
のアライメント変化或いは、レーザ媒質の利得変化を検
出し、最適なアライメント状態を維持する事によって、
安定したレーザ発振を実現するという有効な効果が得ら
れる。
【0104】(実施の形態14)図10は、矩形状の空
間分布を有するレーザ光等の光を、円形状に整形するた
めに用いられる整形光学系の構成図である。図におい
て、89は矩形状のレーザ光を出力するスラブレーザ発
振器、55は不安定側共振器側方向のみを集光するため
のシリンドリカルレンズUNl、56は不安定側共振器
側の高次モードを除去するためのナイフエッジKE、5
7は不安定側共振器側方向のみを集光するためのシリン
ドリカルレンズUN2、58は安定型共振器側方向のみ
を集光するためのシリンドリカルレンズWGl、59は
整形されたレーザ光を加工対象物53に集光照射するた
めの集光レンズLlである。
【0105】請求項21記載のレーザ装置は、上記構成
の外部整形光学系を組み合わせたレーザ装置において、
レーザ発振器の出射方向及びビームプロファイルが変化
すると整形光学系透過後のレーザ光の空間的分布が変化
し、加工対象物の加工精度が低下するため、本発明にお
いては、上記構成の外部整形光学系とアライメント調整
機構を有するレーザ装置54及び請求項20記載の発明
を組み合わせる事によって、レーザ発振器等の光源から
放射されたビームの出射方向変化をナイフエツジ等の空
間フイルターに取り付けた温度センサーによって、温度
或いは温度分布を検出し、光源から放射されたビームの
出射方向を調整式鏡保持機構を自動調整する事により一
定に保つ事によって、整形光学装置の効果を最大限に利
用し、これによって安定した光加工を実現するという有
効な効果が得られる。
【0106】すなわち、このレーザ装置は、矩形状のレ
ーザ光を整形するための外部光学装置を有するレーザ発
振器において、出力光の高次のモードを除去するための
空間フィルタを形成する光学ユニット内のナイフエッジ
64およびアパチャ等の温度を測定するための一つ以上
の温度センサ66、この温度センサ66からの出力信号
を処理するための演算回路63、およびこの演算回路6
3からの出力によって動作する電動マイクロメータ或い
はピエゾ素子等の直動機構による調整式鏡保持機構を有
するものである。
【0107】(実施の形態15)図13は、請求項22
記載の外部整形光学装置における自動修正整形光学系の
構成図である。図において、レーザ装置54から出射し
たレーザ光は、55のシリンドリカルレンズUNlによ
って絞られナイフエッジKE56によって高次モードを
除去され、57のシリンドリカルレンズUN2によって
平行光に変換され、58のシリンドリカルレンズWGl
によって異なる方向のビームを絞り発散角を合わされ、
集光レンズLlによって加工対象物53に照射される。
66は、56のナイフエッジKEに取り付けられた温度
検出センサからの信号線で、演算回路は、温度検出セン
サ66からの信号からレーザ光がナイフエッジの所定の
場所に照射されているかを判断し、異なる場合は信号線
B71を等して可動式レンズホルダを動かす事により、
レンズ55の位置或いはレンズ55の集光角度を変化
し、これによってレーザ発振器から照射された出射方向
の変位を補正することによって、整形光学系透過後の加
工位置におけるレーザ照射箇所の変化を押さえることに
より、安定したレーザ加工を実現するという有効な効果
が得られる。
【0108】なお、光学フィルタとしてナイフエッジの
ほかアパチヤー等がある。
【0109】(実施の形態16)図12は、請求項24
記載のレーザ出力監視方式の概念図である。図におい
て、レーザ光の高次モード等を除去するために用いられ
るアパチャ等の光学フィルタにおいて、68はレーザ受
光面がレーザ光を反射すると共にテーパ状の形態を有す
る空間フィルタ、69はHgCdTe等の光検出器Aで
ある。レーザ装置54から出射したレーザ光は、空間フ
ィルタによって高次のモードが除去(反射)され、反射
されたレーザ光は、光検出器Aによって受光される。さ
らに光検出器の出力信号とレーザ装置の出力条件とを比
較するための比較演算回路を有する。
【0110】このような構成によって、レーザ光の変動
或いは、発振不良をレーザ光の一部を検出のために切り
取る事なく、変動或いは発振不良を検出することができ
るという有効な効果が得られる。
【0111】(実施の形態17)図14は、請求項27
記載のダイクロイックミラー保持方式の縦断面図であ
る。図において、90は、上記図1等の光共振器におい
てレーザ光の発振波長を選択するために用いられるダイ
クロイックミラーであり、選択した波長のみを反射し
その他の波長は透過する働きをする。73は、ダイクロ
イックミラーを透過したレーザ光を吸収体74に照射す
るための金属ミラー等の高反射率の反射板のミラーであ
る。72は、ダイクロイックミラー90及び反射板73
を保持するためのダイクロイックミラーホルダである。
【0112】このような構成によって、ダイクロイック
ミラーを透過したレーザ光が、レーザ発振器構成部材に
損傷或いは一部の異常加熱を誘起する事を防止するとと
もに、ダイクロイックミラーを透過したレーザ光がダイ
クロイックミラーに帰還する事を防止する事によって、
安定したレーザ発振を実現するという有効な効果が得ら
れる。
【0113】なお、請求項26に記載した様に、反射板
73の代わりにレーザ光を吸収する吸収体を設置しても
同様の効果が得られる。
【0114】(実施の形態18)図15は、請求項29
記載のガスイオン化装置を構成するランプ部の断面図で
ある。また図1等の一部の別の実施の形態である。図に
おいて、76は、ガス放電を発生し易くするためにレー
ザガスを予めイオン化する解離を促進するように用い
る、光子を放出するランプ、77は、ランプから放出さ
れた光子を反射するために、内壁がAu等の光反射材料
でコーティングされ、かつ内面が放電領域80に光子が
集光される様に凹面形状をしたランプハウジング、78
は、ランプから放射された光を通過させるランプ光透過
路、79は、真空容器を形成するセンタチャンバ5のシ
ールを保持しながら、ランプから放出された光子を透過
する石英ガラス等の透過窓である。レーザガスをガス放
電する手段は、例えば放電電極間にレーザガスを満たす
図1等の構成である。なお図1と共通する部分に同一符
号を付している。
【0115】このような構成によって、ランプ76から
放射される光子を有効に利用することが可能となり、レ
ーザガスを所望のイオン化状態にするために必要な光子
数を効率良くレーザガスに照射する事が出来るという有
効な効果が得られる。
【0116】このような構成をスラブレーザに用いる事
によって、放電の点弧性が改善されると共に、レーザ出
力発振指令から光出現までの遅れ時間のばらつきが改善
され、特にパルス動作時におけるレーザ特性の改善にお
おきな効果が得られる。
【0117】以上のように本発明によれば、スラブレー
ザの構成部品間の熱的影響を分離すると共に、スラブ電
極へ投入されるRF電力の変化に対して、スラブ電極の
温度変化を抑制することにより、また、RFスラブ電極
内の放電領域内のレーザガスを効率よく循環させると共
に放電領域に与える不要な電界強度を抑制する事によ
り、安定したスラブレーザを提供する事ができるという
有効な効果が得られる。
【0118】また、本発明の外部整形光学装置を付加す
ることによって、スラブレーザ装置から出力されたレー
ザ光の照射位置の変化を補正し安定した加工を実現する
という有効な効果が得られる。
【0119】
【発明の効果】請求項1記載のスラブレーザによれば、
電極の熱収縮を許す構造を与えることにより、これら要
素にかかる応力を緩和し安定したレーザ発振を実現する
ことができる。
【0120】請求項2記載のスラブレーザによれば、請
求項1と同様な効果のほか、電極にRF電流を供給する
装置によりレーザガスが励振するとき、スラブレーザの
熱変化に対するレーザ装置の不安定要因を緩和すること
ができる。
【0121】請求項3記載のスラブレーザによれば、請
求項1と同様な効果のほか、スラブ電極間にRF電力を
パルス印加した時生じる放電による収縮膨張時に生じる
スラブ電極放電領域からのガスを電極内部に帰還させな
いことにより、パルス動作時の励起されたガスの電極支
持装置からの反射によって生じる、放電領域のレーザ媒
質内利得分布の変化を抑える。また、真空容器内に存在
するレーザガスとスラブ電極間に存在するレーザガスと
の入れ替えを円滑にするという作用を有する。
【0122】請求項4記載のスラブレーザによれば、請
求項3と同様な効果がある。
【0123】請求項5記載のスラブレーザによれば、請
求項1と同様な効果のほか、電極の熱収縮によって生じ
る電極への応力を除去するとともに長手方向以外への電
極の変移を規制して、スラブ電極の真空容器断面方向内
における電極位置が変化しない様に規制するとともに、
熱影響による光共振器を構成する鏡と導波路間の結合が
変化しないように規制する事により、安定したレーザ出
力特性を得られる。また、スラブ電極が真空容器断面方
向に対して規制を加える事により、振動及び輸送時のレ
ーザ発振器に与える影響を緩和する。
【0124】請求項6記載のスラブレーザによれば、請
求項5と同様な効果のほか、ばね或いはショクアブソー
バ等により荷重を印加する事により、電極の真空容器断
面方向への応力を制御し、より電極のふるまいを許容
し、レーザ発振器の外部からの振動等の影響を防止する
ことができる。
【0125】請求項7記載のスラブレーザによれば、請
求項5と同様な効果のほか、電極の位置精度を高めるこ
とができる。
【0126】請求項8記載のスラブレーザによれば、請
求項1と同様な効果のほか、スラブ電極間にRF電力を
パルス印加した時生じる放電ガス膨張時に生じるスラブ
電極外に押し出されるレーザガスを、容器内壁に設けた
突起により、電極以外の方向に反射させる事により、真
空容器内部に充填されたレーザガスの循環を行い、レー
ザガスの温度を均一化することができ、レーザガスの劣
化防止及び冷却効果を向上させ、安定したレーザ動作と
安定した長時間動作をもたらすことができる。
【0127】請求項9記載の調整式鏡保持機構によれ
ば、真空シール材を滑動させる必要なしに真空容器の外
部から共振器鏡の角度を調整する事ができる。また、鏡
の傾き角が支点を基準に変移するため最適な鏡角度を選
択する事ができる。
【0128】請求項10記載の調整式鏡保持機構によれ
ば、真空シール材を滑動させる必要なしに真空容器の外
部から共振器鏡の角度を調整する事ができる。また、フ
ランジの内部に変移を設けたことにより、空間的自由度
が向上する。
【0129】請求項11記載のスラブレーザによれば、
請求項1と同様な効果のほか、共振器鏡の角度を精度よ
く調整可能なため、放電によって得られたレーザ光をレ
ーザ媒質から効率よく取り出す事が出来る。
【0130】請求項12に記載のスラブレーザによれ
ば、請求項1と同様な効果のほか、真空容器内方向への
構造上の自由度を有するため、レーザ媒質との結合距離
を広範囲に選択出来る。
【0131】請求項13記載のスラブレーザによれば、
真空容器の一部が調整式鏡保持機構を構成する一部品を
兼ねるため、安定で安価なレーザを提供することができ
る。
【0132】請求項14記載のスラブレーザによれば、
請求項1と同様な効果のほか、RF導入端子は電極の熱
収縮による応力を緩和されるため、高圧、高電力電送線
路の破損及び変形による電送損失の発生を抑制すること
ができる。
【0133】請求項15記載のスラブレーザによれば、
RF電力によってレーザガスを励振するスラブレーザに
おいて、電極は伝送線路として動作し、電極に接続され
た構成物も同様に伝送線路として働くか、或いは、伝送
線へ影響を与える。RF電力によって組み立てられた電
極の放電領域に印加される電界分布は、電極に接続され
た或いは近傍の構成物の形状、配置によって影響を受け
るため、冷却ブロックを設ける事により冷却パイプの形
状及び配置を規定する事により、スラブレーザを製造す
る場合における製品ばらつきを緩和する或いは、調整項
目を低減することができる。
【0134】請求項16記載のスラブレーザによれば、
請求項15と同様な効果のほか、冷却対象が高圧である
場合において、或いは、腐食の可能性がある場合におい
て冷却対象と冷却装置を電気的に隔離することができ
る。
【0135】請求項17記載のスラブレーザによれば、
スラブレーザへ供給する電力を変化させた場合に生じる
電極の熱収縮量の変化を冷却媒体の流量を可変する事に
よって抑制し、電力注入量に関係なくスラブ電極温度を
一定に保つ事により、長手方向の電極端点と共振器鏡の
間隔を一定に保ち、これにより供給電力の変化に関係な
く安定したレーザ特性を実現する。また、レーザ始動時
等において、冷却流量を変化させる事により始動から素
早く安定した条件のレーザ特性を得られる。
【0136】請求項18記載のスラブレーザによれば、
冷却媒体の温度測定に代えて流量測定した場合であり、
請求項17と同様な効果がある。
【0137】請求項19記載のスラブレーザによれば、
請求項15と同様な効果のほか、冷却ブロック内の流入
バイパスを自動的に開閉する事により、電極の温度を一
定範囲内に維持し、これにより安定したレーザ特性を実
現することができる。
【0138】請求項20記載のレーザ装置によれば、レ
ーザ発振器の外部に設けられたナイフエッジの温度を検
出し、演算回路によって、空間フィルタ例えばナイフエ
ッジの温度分布状態が一定になるように、アライメント
調整機構の直動機構動作させることにより、レーザ発振
器のアライメント変化或いは、レーザ媒質の利得変化を
検出し、最適なアライメント状態を維持することができ
る。
【0139】請求項21記載のレーザ装置によれば、レ
ーザ発振器からのビーム出射方向の変化をナイフエッジ
等の温度分布を検出し、調整式鏡保持機構を自動調整す
る事により、整形光学装置を安定して動作させることが
でき、安定したレーザ特性を実現することができる。
【0140】請求項22記載の外部光学装置によれば、
光学フィルタの温度分布を検出する事により、光学べ−
スの位置を変化させる事ができ、これによって外部光学
装置に入射するレーザ光の入射角度等が変化しても整形
光学系透過後の加工点の位置の変化を押さえることがで
きる。
【0141】請求項23記載のスラブレーザによれば、
請求項1および請求項22の効果のほか、レーザシステ
ム全体の安定性を向上させることができる。
【0142】請求項24記載の外部整形光学装置によれ
ば、レーザ光の変動或いは、発振不良をレーザ光の一部
を切り取る事なく検出することができる。
【0143】請求項25記載のレーザ装置によれば、請
求項24と同様な効果を有するとともに、センサ信号を
レーザ装置にフィードバックすることにより、安定した
加工を実現することができる。
【0144】請求項26記載の光共振器によれば、ダイ
クロィックミラーを透過したレーザ光が、レーザ発振器
構成部材に損傷或いは一部の異常加熱を誘起する事を防
止するとともに、ダイクロィックミラーを透過したレー
ザ光がダイクロィックミラーに帰還する事を防止する事
によって、安定したレーザ発振を実現することができ
る。
【0145】請求項27記載の光共振器によれば、ダイ
クロイックミラーを透過したレーザ光が、レーザ発振器
構成部材に損傷或いは一部の異常加熱を誘起する事を防
止できるとともに、ダイクロイックミラーを透過したレ
ーザ光がダイクロイックミラーに帰還する事を防止する
事によって、安定したレーザ発振を実現することができ
る。
【0146】請求項28記載のスラブレーザによれば、
請求項26または請求項27と同様な効果のほか、安定
なレーザ発振を実現することができる。
【0147】請求項29記載のレーザ装置によれば、ラ
ンプから放射される光子を有効に利用することが可能と
なり、レーザガスを所望のイオン化状態にするために必
要な電力を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における請求項1記載のスラ
ブレーザの縦断正面図である。
【図2】第2の実施の形態におけるセンタチャンバ部分
の縦断正面図である。
【図3】第3の実施の形態および第5の実施の形態にお
けるスラブ電極保持べ−スA部断面図である。
【図4】第4の実施の形態におけるスラブ電極断面図で
ある。
【図5】第6の実施の形態におけるセンタチャンバ部分
の断面図である。
【図6】(a)、(b)は第7の実施の形態における調
整式鏡保持機構の部分縦断断面図、(c)は第8の実施
の形態における調整式鏡保持機構の部分縦断断面図であ
る。
【図7】第9の実施の形態における真空容器兼用型調整
式鏡保痔機構の縦断面図である。
【図8】第10の実施の形態における冷却ブロックAの
構成図であり、(a)は横断面図、(b)はその縦断面
図である。
【図9】(a)は第11の実施の形態におけるレーザ用
冷却系の概念図、(b)は第12の実施の形態における
受動流量制御弁付き冷却プロック構成図である。
【図10】第14の実施の形態の整形光学系の構成図で
ある。
【図11】第13の実施の形態における自動アライメン
ト調整機構の概念図である。
【図12】第16の実施の形態におけるレーザ出力監視
方式の概念図である。
【図13】第15の実施の形態における自動修正整形光
学系の構成図である。
【図14】第17の実施の形態におけるダイクロイック
ミラー保持方式の縦断面図である。
【図15】第18の実施の形態のガスイオン化装置のラ
ンプ部の断面図である。
【符号の説明】
1 高圧電極 2 接地電極 3 スラブ電極保持ベースA 4 スラブ電極保持ベースB 5 センタチャンバ 6 調整式鏡保持機構A 7 調整式鏡保持機構B 8 電極固定ブロック 9 共振器基準ロッド 10 ベローズ 11 出力鏡フランジ 12 全反射鏡フランジ 13 ベース板 14 センターフランジ 15 スライダA 16 スライダB 17 スライダTC 18 RF導入端子 19 電極支持壁 20 冷却ブロックA 21 冷却水路A 22 アースべルト 23 凸面型電極支持壁 24 円柱型電極支持壁 25 高圧電極水路 26 接地電極水路 27 ガス循環突起 28 共振器鏡ホルダA 29 ベローズ 30 共振器鏡調整ねじ 31 出力窓ホルダべース 32 共振器鏡ホルダB 33 共振器鏡フランジA 34 調整板バネ 35 共振器鏡フランジB 36 共振器鏡囲定台 37 スラブ電極保持べ−ス 38 冷却水路 39 共振器鏡ホルダC 40 支持ピン 41 支持ピン溝 42 出力窓 43 冷却ブロックB 44 冷却水排路A 45 冷却水給路A 46 バイパス水路 47 制御弁A 48 冷却水排路B 49 冷却水給路B 50 温度検出素子A 51 演算回路1 52 制御弁B 53 加工対象物 54 レーザ装置 55 シリシドリカルレンズUN1 56 ナイフエッジKE 57 シリンドリカルレンズUN2 58 シリンドリカルレンズWG1 59 集光レンズL1 60 電動アライメント調整式鏡保持機構 61 集光レンズL2 62 信号線A 63 演算回路2 64 空間フイルタ1 65 レーザ発振器 66 温度検出センサ 67 温度測定点 68 空間フィルタ2 69 光検出器A 70 可動式レンズホルダ 71 信号線B 72 ダイクロィックミラーホルダ 73 反射板 74 吸収体 75 ミラーホルダフランジ 76 ランプ 77 ランプハウジング 78 ランプ光透過路 79 透過窓 80 放電領域 81 非放電領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F071 AA05 CC04 EE01 EE04 GG02 JJ06 5F072 AA05 GG04 JJ06 KK24 MM12 MM16 PP05 TT01 TT23

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が平面の光反射面を有し、この表面
    に直角な平面内にのみ光を誘導するように隔置して配設
    される細長い一対の電極を保持するように内蔵し、レー
    ザガスを封入密閉された容器を有し、 この容器の両端には、光共振器を保持するための第一の
    フランジと第二のフランジを有し、 前記第一のフランジと前記第二のフランジ間の間隔を保
    持するための支持棒を有し、 前記電極が温度変化による伸縮によって前記光共振器に
    対して影響を及ぼさないように、前記電極を前記第一の
    フランジと前記第二のフランジ間に長手方向に移動自在
    に支持したことを特徴とするスラブレーザ。
  2. 【請求項2】 レーザガスは前記電極にRF電流を送る
    機能を有する装置により励振される請求項1記載のスラ
    ブレーザ。
  3. 【請求項3】 前記電極間のガス放電が視覚的に邪魔さ
    れないように、かつ前記電極間に存在するレーザガスを
    容器内のレーザガスと円滑に交換される様に前記電極間
    の支持装置の形状が決められている請求項1記載のスラ
    ブレーザ。
  4. 【請求項4】 支持装置の形状が電極に対して凸曲面を
    有する請求項3記載のスラブレーザ。
  5. 【請求項5】 電極を容器内に保持するために設けられ
    た、電極の長手方向への電極の熱伸縮を許容する少なく
    とも一つ以上のスライダーべースと、前記電極の長手方
    向に直交する方向への動きを規制するための絶縁体スラ
    イダーべースを有する請求項1記載のスラブレーザ。
  6. 【請求項6】 スライダーべースの少なくとも一つは電
    極に電極長手方向と直交する方向に荷重を印加する請求
    項5記載のスラブレーザ。
  7. 【請求項7】 組み立てられた一対の電極の断面形状
    が、略八角形からなる請求項5記載のスラブレーザ。
  8. 【請求項8】 容器の内壁に封入されたレーザガスを拡
    散または循環するための一つ以上の突起を設けた請求項
    1記載のスラブレーザ。
  9. 【請求項9】 電極を有しレーザガスを封入した容器
    と、この容器の両端に真空シールを与えるように取り付
    けられた一対のフランジと、この一対のフランジに取付
    ける光共振器とを備えたレーザの調整式鏡保持機構であ
    って、 前記光共振器の少なくとも一方は、真空シールして保持
    する様に片端が取り付けられたべローズと、このベロー
    ズの他の片端に取り付けられて前記フランジを貫通する
    鏡保持ブロックと、この鏡保持ブロックに取り付けられ
    て前記鏡保持ブロックの角度を変化させる鏡フランジ
    と、前記鏡保持ブロックの傾きの支点を決める支持構造
    部を有する調整式鏡保持機構。
  10. 【請求項10】 電極を有しレーザガスを封入した容器
    と、この容器の両端に真空シールを与えるように取り付
    けられた一対のフランジと、この一対のフランジに取付
    ける光共振器とを備えたレーザの調整式鏡保持機構であ
    って、 前記光共振器の少なくとも一方は、前記フランジに形成
    した貫通穴に真空シールを保持する様に取り付けられた
    ダイアフラムと、前記貫通穴を貫通し前記ダイアフラム
    の中央部に配置された光共振器を構成する鏡保持ブロッ
    クと、この鏡保持ブロックに取り付けられた鏡の角度を
    変化させる鏡フランジとを備えた調整式鏡保持機構。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の調整式鏡保持機構を有
    する請求項1記載のスラブレーザ。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の調整式鏡保持機構を
    有する請求項1記載のスラブレーザ。
  13. 【請求項13】 各々が平面の光反射面を有し、この表
    面に直角な平面内にのみ光を誘導するように隔置して配
    設される一対の細長い電極を保持するように内蔵し、レ
    ーザガスを封入密閉され、長手方向に伸縮自在な構成の
    容器を有し、 この容器の両端には、光共振器を構成する鏡保持台をも
    つ第一のフランジと第二のフランジを有し、 前記光共振器の光軸方向を調整可能に前記第一のフラン
    ジと前記第二のフランジを保持する保持べース板を有す
    るスラブレーザ。
  14. 【請求項14】 電極に対してレーザガスを励振するR
    F電流を供給するRF導入端子が、前記電極の熱変化に
    よる伸縮に対して応力を緩和するように構成された請求
    項1記載のスラブレーザ。
  15. 【請求項15】 電気的にアースされるとともに光共振
    器を保持するためのフランジを有する真空容器と、この
    真空容器内にある細長い導電性電極と、この導電性電極
    を冷却する前記導電性電極内に埋め込まれた或いは張り
    付けられた、冷却媒体を伝送するための冷却パイプと、
    この冷却パイプと前記フランジとを接続する冷却媒体保
    持ブロックを備えたスラブレーザ。
  16. 【請求項16】 冷却媒体保持ブロックが誘電体材料で
    ある請求項15記載のスラブレーザ。
  17. 【請求項17】 電極と、この電極を冷却する冷却媒体
    を流通する冷却装置と、前記冷却媒体の温度を測定する
    温度センサと、この温度センサの信号を処理する演算回
    路と、この演算回路の結果によって前記冷却媒体の流量
    を制御する流量弁を備えたスラブレーザ。
  18. 【請求項18】 温度センサに代えて、冷却媒体の流量
    を検出する流量センサを有する請求項17記載のスラブ
    レーザ。
  19. 【請求項19】 冷却媒体保持ブロックの内部に供給路
    と排出路を連絡する冷却媒体の流入バイパスを有し、前
    記流入バイパスの内部に温度差がないときに開くように
    した制御弁を有する請求項15記載のスラブレーザ。
  20. 【請求項20】 アライメント調整機構を有するレーザ
    発振器と、このレーザ発振器外部に設けられた空間フィ
    ルタと、この空間フィルタに取り付けられた複数の温度
    センサと、この複数の温度センサからの出力信号を処理
    するための演算回路と、この演算回路からの出力によっ
    てレーザ光が前記空間フィルタの光軸上を透過するよう
    に動作する前記アライメント調整機構の調整式鏡保持機
    構を備えたレーザ装置。
  21. 【請求項21】 矩形状のレーザ光を成形するための外
    部光学装置を有するレーザ装置であって、前記外部光学
    装置は、出力光の高次のモードを除去するための空間フ
    ィルタと、この空間フィルタの温度を測定するための複
    数の温度センサ、この温度センサからの出力信号を処理
    するための演算回路と、この演算回路からの出力によっ
    てレーザ光が前記空間フィルタの光軸上を透過するよう
    に動作する調整式鏡保持機構を有するレーザ装置。
  22. 【請求項22】 矩形状のレーザ光を整形するための外
    部光学装置であって、レーザ光の一方向のみを集光する
    第1のシリンドリカルレンズおよび第2のシリンドリカ
    ルレンズと、前記レーザ光の他方向のみを集光する第3
    のシリンドリカルレンズと、整形光学系通過後のレーザ
    光を集光するための集光レンズと、前記第1のシリンド
    リカルレンズおよび前記第2のシリンドリカルレンズの
    間に配置された光学フィルタと、この光学フイルタの温
    度を測定するための複数の温度センサと、この複数の温
    度センサからの出力信号を処理するための演算回路と、
    この演算回路からの外部信号によって第1のシリンドリ
    カルレンズの位置を変化させる構成を有する光学べ−ス
    を備えた外部整形光学装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の外部整形光学装置を
    有する請求項1記載のスラブレーザ。
  24. 【請求項24】 レーザ光受光面側に任意の傾斜を有す
    る光学フィルタと、この光学フィルタによって除去され
    たレーザ光の一部を検出するための光検出器と、この光
    検出器の出力信号とレーザ装置の出力条件とを比較する
    ための比較演算回路を有する外部整形光学装置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の外部整形光学装置を
    有することを特徴とするレーザ装置。
  26. 【請求項26】 レーザ装置の発振波長を選択する為に
    用いられるダイクロイックミラーを有する光共振器であ
    って、前記ダイクロイックミラーを保持する光学保持台
    の内部に除去光を吸収するための吸収体を有することを
    特徴とする光共振器。
  27. 【請求項27】 レーザ装置の発振波長を選択する為に
    用いられるダイクロイックミラーを有する光共振器であ
    って、前記ダイクロイックミラーを保持する光学保持台
    の内部に除去光を該ミラー以外の方向に反射させるため
    の反射板を有することを特徴とする光共振器。
  28. 【請求項28】 請求項26または請求項27記載の光
    共振器を有することを特徴とするスラブレーザ。
  29. 【請求項29】 レーザガスをガス放電するための励振
    手段と、前記レーザガスに光子を放射してレーザガスの
    解離を促進するランプと、このランプを保持し内壁が前
    記ランプの光を前記レーザガスの放電領域に集光させる
    凹面状の部分を有することを特徴とするレーザ装置。
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