JP2002237012A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2002237012A
JP2002237012A JP2001035042A JP2001035042A JP2002237012A JP 2002237012 A JP2002237012 A JP 2002237012A JP 2001035042 A JP2001035042 A JP 2001035042A JP 2001035042 A JP2001035042 A JP 2001035042A JP 2002237012 A JP2002237012 A JP 2002237012A
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Kazuhiro Saito
和浩 斉藤
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生素子の素子温度が正常動作可能な温度の
上限を超えた場合において、動作バイアスを継続して供
給可能とし、それにより再生素子の再生動作を高い温度
環境下で長期継続実行可能とする。 【解決手段】 記憶手段に、再生素子の素子温度と素子
抵抗との関係を示す温度係数、及び、前記再生素子が予
め定められた時間の間、再生動作を正常に行なうことを
可能とする条件である素子温度の上限値を示す限界素子
温度とを保持する。素子抵抗測定手段が再生素子の素子
抵抗を測定する。バイアス制御手段が、素子抵抗と記憶
手段に保持された温度係数に基づいて前記再生素子の素
子温度を計算し、この計算した素子温度が前記限界素子
温度以下となるように動作バイアス供給手段における動
作バイアスの値を変更し継続して供給するよう制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温環境において
磁気抵抗効果ヘッド再生素子の寿命を維持する機構を有
する磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化が進み、磁気
ディスク装置(HDD)では100Gbit/inch
2 という高記録密度のシステムが実用化されており、
更なる高密度化が要求されている。このような高記録密
度システムにおける再生ヘッドとしては、再生感度向上
の観点から磁性薄膜の電気抵抗が外部磁界によって変化
するという、巨大磁気抵抗効果膜(GMR膜)を用いた
磁気抵抗効果型ヘッド(再生素子)が用いられている。
また感度増大のため、前記GMR膜の媒体対抗面からの
素子高さを1μm以下と小さくする必要が生じる。その
ため再生素子は媒体磁界信号を検出するために必要な定
電流或いは定電圧などの動作バイアス通電に対し電流密
度が増大し、再生素子の周りの環境温度に加え、動作バ
イアス通電による再生素子そのものの自己発熱(素子温
度上昇分)により再生素子の素子温度が数十℃上昇す
る。
【0003】再生素子の寿命は環境温度と素子温度上昇
分を加えた素子温度により決まるため、高い素子温度が
維持された場合にはGMR膜に積層膜間の拡散が生じた
り、反強磁性膜による磁化固着が徐々に外れてしまうと
いう現象が生じ、結果的には長期寿命に耐えられないと
いう問題が生じる。そのため、従来はHDDの使用温度
範囲の最高温度で再生素子の寿命が長く保たれるように
動作バイアスの値が決定され、その決められた一定の値
の動作バイアスで再生素子を動作させるようにしてい
た。
【0004】従来は、PCでの適用が想定されているた
めに、HDDの使用温度範囲も室内で使用される場合が
想定され、その動作条件が設定されていた。しかし、今
後HDDが車載用オーディオやカーナビゲーションシス
テム等への適用がされた場合、従来のような限られた使
用環境での動作条件が満たされず、PC適用を想定して
設定されたHDDの使用温度範囲を超えた使用環境での
動作が要求される可能性がある。その場合には、一定の
環境温度に対し素子温度の高い再生素子の寿命は、室内
等の限られた使用環境で動作する場合に比べ短くなって
しまい、製品トラブルの原因となる。高温の使用環境下
で再生素子の寿命を長く保つように動作バイアスの値を
設定した場合にはその値を室温で使用する場合よりも小
さくする必要がある。このため、通常動作させる室温付
近の仕様温度範囲で再生素子を動作させる場合、動作バ
イアスの値が小さくその値が十分でなく、結果として磁
気信号の再生エラーを起こす確率が増大し、パフォーマ
ンスが悪くなる。
【0005】HDDの再生素子の寿命を長く保つ対策と
しては、特開平11−195211に、温度センサーに
よりHDD内の環境温度を検出し、検出された環境温度
に応じて再生素子に供給する動作バイアスの値を変化さ
せる方法が開示されている。しかし、この従来技術で
は、再生素子の素子温度が再生素子の正常動作可能な温
度の上限を超えた場合について、その対策を何ら考慮し
ていない。
【0006】再生素子の素子温度が再生素子の正常動作
可能な温度の上限を超えた場合の対策として、特開平6
−295404に、検出された素子温度が基準値を超え
た場合に再生素子への動作バイアス通電を停止したり、
冷却手段を設け再生素子を冷却したりする方法が開示さ
れている。しかしこの場合、再生素子の素子温度が基準
値を超えたときにいきなり動作バイアス通電を停止する
ため、その間HDDの再生動作が停止することとなり、
実用上不都合が生じる。
【0007】更に、HDDに搭載されている複数の再生
素子の間で素子温度が上昇しやすいものが混ざっている
場合、その再生素子の素子温度でHDDの再生動作を停
止する時が決定されてしまう。再生素子の素子高さは加
工精度上ばらつきが生じるため、HDDに搭載する再生
素子の組合わせによっては素子温度が上昇しやすいもの
が混じっている確率が少なくない。例えば、HDDに再
生素子を4つ搭載した場合、その中の1つに素子温度が
上昇しやすいものが混ざっている可能性もある。また、
冷却手段を加えることにしても複雑な素子構造である再
生素子の上部に冷却素子を設けることは困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、再生素子の素子温度が、再生素子の正常動作可能な
温度の上限を超えた場合、再生素子への動作バイアス通
電を停止してしまっていた。このため、例えば自動車内
部で使用される場合など、HDDの周囲温度が頻繁に高
温となる環境では、そのHDD内部の環境温度も頻繁に
高温となるが、その度に動作バイアス通電を停止しHD
Dの再生動作を中断しなければならない。また、冷却手
段を加えることにしても複雑な素子構造である再生素子
の上部に冷却素子を設けることは困難である。
【0009】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであり、再生素子の素子温度が正常動作可能な
温度の上限を超えた場合において、動作バイアスを継続
して供給可能とし、それにより再生素子の再生動作を高
い温度環境下で長期継続実行可能な磁気ディスク装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ディスク装
置は、磁気ディスクに記録された磁気信号を磁気抵抗効
果により再生する再生素子を用いた磁気ヘッドとを有す
る磁気ディスク装置において、前記再生素子に前記磁気
信号の再生を行なうための動作バイアスを供給する動作
バイアス供給手段と、前記再生素子の素子温度と素子抵
抗との関係を示す温度係数、及び、前記再生素子が予め
定められた時間の間、再生動作を正常に行なうことを可
能とする条件である素子温度の上限値を示す限界素子温
度とを保持する記憶手段と、前記再生素子の素子抵抗を
測定する素子抵抗測定手段と、前記素子抵抗測定手段に
より測定された素子抵抗と前記記憶手段に保持された前
記温度係数に基づいて前記再生素子の素子温度を計算
し、この計算した素子温度と前記記憶手段に保持された
前記限界素子温度と比較し、前記計算した素子温度が前
記限界素子温度以下となるように前記動作バイアス供給
手段における動作バイアスの値を変更し継続して供給す
るよう制御するバイアス制御手段とを具備することを特
徴とする。
【0011】これにより、再生素子の再生動作に必要と
する値の動作バイアスを継続的に供給可能とし、再生素
子による磁気信号の再生動作を継続させることが可能で
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、図面
を参照して本発明をHDDに適用した実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明のHDDの概観を示す図で
ある。HDDは複数の磁気ディスク1と磁気ヘッド2、
及びこれらの動作を制御する制御回路3等から構成され
ている。複数の磁気ヘッド2にはそれぞれ図示しないG
MR膜を用いた磁気抵抗効果型ヘッド(再生素子)が搭
載されている。図2は、制御回路3を構成する各制御回
路について示した図である。制御回路3は、プリアンプ
11、R/W制御回路12、素子抵抗測定回路13、メ
モリ14、CPU15、バイアス制御回路16から構成
される。磁気ヘッド2は、プリアンプ11と接続されて
いる。また、プリアンプ11は、R/W信号制御回路1
2と接続されており、R/W信号制御回路12は、制御
命令を送るCPU15と接続されている。更に、磁気ヘ
ッド2の再生素子の素子抵抗を測定する素子抵抗測定回
路13がプリアンプ11に接続されている。プリアンプ
11は、通常はR/W信号制御回路12に接続されてい
るが、再生素子の素子抵抗を測定する場合に、素子抵抗
測定回路13へ接続が切り替えられる。メモリ14は、
RAMやROM等で構成されており、複数の再生素子毎
にそれぞれ固有の温度係数を記憶している。温度係数
は、再生素子の素子抵抗と素子温度の関係を示したもの
であり、バイアス制御回路16が、素子抵抗測定回路1
3の測定した素子抵抗に基づき再生素子の素子温度を計
算する際に参照される情報である。また、メモリ14に
は、各再生素子の限界素子温度Tlimitも記憶して
いる。限界素子温度Tlimitは、再生素子の出力が
劣化せずに所定の時間の間、動作可能な素子温度の上限
値である。バイアス制御回路16は、素子抵抗測定回路
13にて測定した素子抵抗とメモリ14の温度係数から
各再生素子の素子温度を計算することで各再生素子の素
子温度を監視し、各再生素子の素子温度が限界素子温度
Tlimitを超えないように各再生素子に与える動作
バイアス通電の値を再生素子毎にそれぞれ変化させる。
【0013】なお、メモリ14に記憶する温度係数を1
つのみにしても良い。この場合、複数の再生素子の中で
最も素子温度上昇率の高いものの温度係数を記憶し、そ
の再生素子の素子温度に応じた制御を行うこととなる。
【0014】(各再生素子の温度係数の測定方法)ここ
で、メモリ14に予め記憶する各再生素子の温度係数及
び限界素子温度Tlimitの測定方法について以下に
説明する。測定は、実際にHDDに搭載する再生素子と
同じ設計仕様のものを磁気ヘッドに組み込んだ状態と
し、この磁気ヘッドを用いて温度係数及び限界素子温度
Tlimitを測定する。
【0015】温度係数の測定は、オーブン又はヒーター
で磁気ヘッドの周囲の環境温度を変化させることで行な
う。この時、磁気ヘッドの再生素子の素子温度は環境温
度と等しくなり、環境温度の変化に応じて素子温度も変
化することとなる。この再生素子の素子温度が環境温度
と等しくなる状態において、磁気ヘッドの再生素子の複
数の素子温度について、再生素子に自己発熱の起こらな
い値の電流(例えば、1mA)を流し、再生素子間の電
圧を測ることにより抵抗測定を行なう。室温での抵抗を
Rc、オーブン等で加熱した時に得られた抵抗をRh、
その時の環境温度(=素子温度)から室温を引いた相対
素子温度ΔTとすると、温度係数αを用いて次の式
(1)で表される。複数の環境温度について測定するこ
とにより、ΔTとRhとの直線を得て、この直線より温
度係数αを求める。
【0016】 Rh=(1+αΔT)Rc …(1) また、限界素子温度Tlimitは、以下の方法で求め
る。磁気ヘッド中の再生素子の素子温度を変化させ、そ
れぞれの素子温度において再生素子の再生出力が劣化す
る迄の時間(出力劣化時間)を測定する。具体的には、
オーブン又はヒーターで磁気ヘッド周囲の環境温度を所
定の温度に上昇させ、素子温度が安定したら動作時に用
いる動作バイアス(例えば、電流で6mA)を再生素子
に所定時間印加する。その後、オーブン又はヒーターで
の加熱をやめ環境温度を室温に戻した状態で再生素子の
再生出力を測定する。測定した再生出力について、素子
温度を高温度の状態で一定時間保持する前の再生素子の
再生出力に対する劣化度合いを測定する。所定の割合
(例えば、10%)低下している場合、再生素子が劣化
したものとし、その時の素子温度とその素子温度を保持
した時間(寿命劣化時間)を得る。ここで、測定の際の
素子温度は本来の値よりも数十℃高くなる温度を使用
し、加速試験により再生素子の寿命を測定する。また、
動作バイアスは、HDDに搭載された再生素子に実際に
与えられる種類と同じものを供給するようにしており、
実際に定電流バイアスを与えるのであれば定電流を供給
し、実際に定電圧バイアスを与えるのであれば定電圧を
供給する。
【0017】図3は、上述した測定にて求めた複数の素
子温度Tとこの素子温度Tに対する出力劣化時間tに基
づいて作成したグラフである。グラフは素子温度Tの逆
数1/Tと素子温度Tに対する出力劣化時間tの自然対
数ln(t)との関係を示した直線となる。ここで、出
力劣化時間tの自然対数ln(t)は式(2)で表わさ
れる。t0は、温度限界大の時の劣化時間、Eは活性化
エネルギー、kはボルツマン定数である。
【0018】 ln(t)=ln(t0)+E/kT …(2) 図3の直線から、再生素子の出力劣化時間tから素子温
度Tが決定できる。従って、再生素子が正常に動作する
時間の限界値tlimitを設定すると(例えば、10
000時間)、その限界値tlimitに対する素子温
度の限界素子温度Tlimitを求めることができる。
【0019】(動作バイアスの連続制御)図4は、バイ
アス制御回路16の再生素子の動作バイアスの値Bを連
続的に制御する場合の動作を示したフローチャートであ
る。また、図5に、素子温度の変化に応じて動作バイア
スの値Bを連続的に変化させた具体例を示している。
【0020】本実施の形態の発明では、HDDに搭載さ
れた複数の再生素子について、各再生素子の限界素子温
度Tlimitが100℃を超えた場合に、動作バイア
スをB0の一定値で制御することをやめ、動作バイアス
の値を連続的にB0からBlimitの間で変化させ、
素子温度が限界素子温度Tlimitを超えないよう制
御するようにしている。ここで、B0は、一定の値で供
給する場合の動作バイアスの値として予め決められた値
である。以下、B0を一定供給値という。例えば、再生
素子の限界素子温度Tlimitを100℃(環境温度
の最高温度60℃で動作バイアスによる素子温度上昇が
40℃)とした場合、再生素子が100℃を超えない範
囲で上限となる動作バイアスの値をB0として求める。
【0021】本発明では、動作バイアスは、電流と電圧
のどちらでも良いが、本実施の形態では、動作バイアス
として電流を供給する場合を説明する。動作バイアスの
下限値Blimitは、再生素子が所定の期間の間、正
常に再生動作を行うことが可能とする動作バイアスの下
限値であり、これも予め設定された値である。B0=5
[mA]、Blimit=3.5[mA]とする。
【0022】図4に示されるように、先ず、バイアス制
御回路16は、プリアンプ11に対して、プリアンプ1
1が磁気ヘッド2の再生素子に供給すべき動作バイアス
の値を一定供給値B0(5[mA])に設定する(ステ
ップS1)。プリアンプ11はバイアス制御回路16の
設定に基づき、一定供給値B0の動作バイアスを磁気ヘ
ッド2の再生素子に供給する。次に、バイアス制御回路
16は、素子抵抗測定回路13により測定した再生素子
の素子抵抗に基づいて、メモリ14の温度係数を参照す
ることで素子温度Tを計算する(ステップS2)。素子
温度の測定は、磁気ヘッド2による磁気信号のリード及
びライト動作の間の一定タイミングで行う。CPU15
が、素子温度を測定するタイミングでプリアンプ11へ
の接続をR/W信号制御回路12から素子抵抗測定回路
13に切り替える。素子抵抗測定回路13は、再生素子
の素子電流又は素子電圧をモニタし、その値から素子抵
抗を求める。素子抵抗測定回路13によって素子抵抗が
測定された後、CPU15は、プリアンプ11への接続
を素子抵抗測定回路13からR/W信号制御回路12に
切り替えて、磁気ヘッド2による磁気信号のリード及び
ライト動作を行わせる。
【0023】バイアス制御回路16は、計算した素子温
度Tが限界素子温度Tlimitを超えているか否かを
判断し、超えている場合(ステップS3のYES)、動
作バイアスの値を減少するようプリアンプ11に対して
制御する(ステップS4)。バイアス制御回路16は、
減少させた動作バイアスBの値が動作バイアスの下限値
Blimit(3.5[mA])よりも小さいかか否か
を判断し、減少させた動作バイアスBの値が下限値Bl
imitよりも大きいと判断した場合(ステップS5の
No)、減少させた値での動作バイアスの供給を継続す
ると共に、減少させた値Bでの動作バイアスを供給した
際の再生素子の素子温度Tを測定すべくステップS2に
戻る。一方、減少させた動作バイアスの値Bが下限値B
limitよりも小さいと判断した場合(ステップS4
のYES)、バイアス制御回路16は、動作バイアスの
供給を中止するようプリアンプ11を制御する(ステッ
プS6)。
【0024】また、計算した素子温度Tが限界素子温度
Tlimitを超えているか否かの判断で、素子温度T
が限界素子温度Tlimitを超えていないと判断した
場合(ステップS3のNo)、バイアス制御回路16
は、素子温度Tが限界素子温度Tlimitよりも小さ
いか否かを判断し、素子温度Tが限界素子温度Tlim
itよりも小さいと判断した場合(ステップS7のYE
S)、動作バイアスの値Bを増加するようプリアンプ1
1に対して制御し(ステップS8)、その後ステップS
2に戻る。一方、素子温度Tが限界素子温度Tlimi
tよりも小さくないと判断した場合(ステップS7のN
o)、即ち、この場合は素子温度Tが限界素子温度Tl
imitと等しい場合であるため、動作バイアスの値B
を変更せずステップS2に戻る。なお、ステップS8の
処理においては、動作バイアスの値Bが一定供給値B0
を上限としてその値を増加させるようにしており、動作
バイアスを一定供給値B0まで上昇させた後は、素子温
度Tが限界素子温度Tlimitを超えない限り一定供
給値B0にて動作バイアスを供給するよう制御すること
となる。
【0025】なお、ステップS5の判断で、減少させた
動作バイアスの値Bが下限値Blimitよりも小さい
と判断した場合、動作バイアスの供給を中止し再生素子
による再生動作を停止させる方法以外に、例えば、警告
のシグナルをコンピュータ側に送信することもできる。
上述した制御は、バイアス制御回路16により、HDD
に搭載された複数の再生素子のそれぞれに対して個別に
行われる。
【0026】次に、上述したバイアス制御回路16によ
る動作バイアスの値の連続制御の具体例について図5を
用いて説明する。最初、再生素子には一定供給値B0
(5[mA])で動作バイアスを供給している。この状
態で、環境温度が40℃から60℃に上昇すると、この
上昇に伴って素子温度Tも65℃から100℃に上昇す
る。このため、素子温度Tが限界素子温度Tlimit
である100℃を超えた時点で、動作バイアスの値Bを
減少させ、素子温度Tが100℃を超えないように制御
する。更に環境温度が上昇を続けると、環境温度の上昇
分だけ素子温度Tが上昇するため、その分を動作バイア
スの値Bを減少させて動作バイアスによる再生素子の温
度上昇を抑制し、素子温度Tを100℃に保つ。例え
ば、環境温度が60℃から90℃の間は、動作バイアス
の値Bを一定供給値B0(5[mA])から下限値Bl
imit(3.5[mA])の間で変化させることよ
り、素子温度Tを100℃に保つようにする。さらに環
境温度が上昇して、環境温度が90℃に達した時点で、
動作バイアスの値Bが下限値Blimit(3.5[m
A])を下回った時点で初めて動作バイアスの供給を中
止する。この動作バイアスの供給中止により、再生素子
の素子温度を低下させる。
【0027】このように、再生素子の素子温度Tが限界
素子温度Tlimitを超える状況となった場合でも、
動作バイアスの供給を直ちに中止するのではなく、再生
素子の動作バイアスの値を連続的に変化させて素子温度
Tが限界素子温度Tlimitを保ちつつ、且つ、再生
素子の再生動作に必要とする適切な値で、動作バイアス
を継続して供給するようにした。このため、例えば、H
DDの周囲の温度が高温度となり易い環境下で使用さ
れ、再生素子の素子温度Tが頻繁に限界素子温度Tli
mitを超える状況で動作する場合も、動作バイアスを
継続的に供給することが可能であり、よって再生素子に
よる磁気信号の再生動作を継続的に行なうことが可能で
ある。
【0028】また、HDDに搭載した複数の再生素子の
各々について個別に動作バイアスの値を制御するように
したので、再生素子の間で温度上昇率のばらつきがあ
り、特定の再生素子のみが限界素子温度Tlimitを
超える状況となってもHDDの動作を中止する必要がな
い。
【0029】(第2の実施形態)第2の実施形態につい
て、図6乃至図8を用いて説明する。
【0030】図6は、第2の実施形態に係るHDDの制
御回路3を構成する各制御回路について示した図であ
る。図7は、バイアス制御回路16の再生素子の動作バ
イアスの値Bを断続的に制御する場合の動作を示したフ
ローチャートである。図8は、素子温度の変化に応じて
動作バイアスの値Bを断続的に変化させた具体例であ
る。
【0031】図6に示す各制御回路は、図2に示したも
のと同じ構成を有している。但し、第2の実施形態で
は、メモリ14に、再生素子に供給すべき動作バイアス
の値として、一定供給値B0(5[mA])から下限値
Blimit(3.5[mA])の間の離散的な複数の
値(B0>B1>…>Bn(=Bminit))を保持
している。バイアス制御回路16は、再生素子の素子温
度Tが限界素子温度Tlimitを超える場合、メモリ
14に保持された動作バイアスの値をプリアンプ11に
設定することで、制御を行うようにしている。メモリ1
4に保持される動作バイアスの各値は、所定の値から一
段値を減少させた場合に、再生素子の素子温度Tが有る
程度減少可能な値である。動作バイアスの値を一段下げ
た後に、再生素子の周りの環境温度が上昇を続けても再
生素子の素子温度Tが限界素子温度Tlimitを超え
るまでに所定の期間を要するように設定している。従っ
て、所定の期間の間はバイアス制御回路16による動作
バイアスの制御動作を行なう必要をなくすことが可能と
なる。
【0032】次に、バイアス制御回路16における動作
バイアスの断続的な制御動作を以下に説明する。図7に
示されるように、先ず、バイアス制御回路16は、プリ
アンプ11に対して、プリアンプ11が磁気ヘッド2の
再生素子に供給すべき動作バイアスの値Bを一定供給値
B0(5[mA])に設定する(ステップS11)。プ
リアンプ11はバイアス制御回路16の設定に基づき、
一定供給値B0の動作バイアスを磁気ヘッド2の再生素
子に供給する。次に、バイアス制御回路16は、素子抵
抗測定回路13により測定した再生素子の素子抵抗に基
づいて、メモリ14の温度係数を参照することで素子温
度Tを計算する(ステップS12)。バイアス制御回路
16は、計算した素子温度Tが限界素子温度Tlimi
tを超えているか否かを判断し、超えている場合(ステ
ップS13のYES)、現在の動作バイアスの値よりも
一段小さい値がメモリ14に存在するか否かを判断する
(ステップS14)。現在の動作バイアスの値よりも一
段小さい値がメモリ14に存在すると判断した場合(ス
テップS14のYES)、バイアス制御回路16は、メ
モリ14から現在の動作バイアスの値Biより一段値の
小さい値Bi+1を取得し、プリアンプ11に対して動
作バイアスの値をBi+1とするよう制御し(ステップ
S15)、値Bi+1の動作バイアスを供給した際の再
生素子の素子温度Tを測定すべくステップS2に戻る。
ここで現在の動作バイアスの値がB0の場合は、それよ
りも一段値の小さいB1を用いることとなる。一方、現
在の動作バイアスの値よりも一段小さい値がメモリ14
に存在しないと判断した場合(ステップS14のN
O)、即ち、現在の動作バイアスの値が下限値Blim
it(3.5[mA])でありそれ以下に動作バイアス
の値を減少できない場合、バイアス制御回路16は、動
作バイアスの供給を中止するようプリアンプ11を制御
する(ステップS16)。
【0033】また、ステップS13における判断で、素
子温度Tが限界素子温度Tlimitを超えていないと
判断した場合(ステップS13のNO)、バイアス制御
回路16は、素子温度Tが限界素子温度Tlimitよ
りも小さいか否かを判断する(ステップS17)。素子
温度Tが限界素子温度Tlimitよりも小さいと判断
した場合(ステップS17のYES)、バイアス制御回
路16は、現在の動作バイアスの値よりも一段大きい値
Bi−1をメモリ14から取得し、プリアンプ11に対
して取得したBi−1の値で動作バイアスを供給するよ
う制御し(ステップS18)、その後ステップS2に戻
る。一方、素子温度Tが限界素子温度Tlimitより
も小さくないと判断した場合(ステップS17のN
O)、即ち、この場合は素子温度Tが限界素子温度Tl
imitと等しい場合であるため、動作バイアスの値を
変更せずステップS2に戻る。また、ステップS18で
は、一定供給値B0を上限としてその値を変化させる。
従って、動作バイアスを一定供給値B0に上昇させた後
は、素子温度Tが限界素子温度Tlimitを超えない
限り一定供給値B0にて動作バイアスを供給するよう制
御することとなる。
【0034】次に、上述したバイアス制御回路16によ
り動作バイアスの値を断続的に変更する動作の具体例を
図8にて説明する。先ず、一定供給値B0で動作バイア
スの供給を行っている状態で、環境温度が上昇し60℃
となった時点で素子温度TがTlimit(100℃)
に達した場合、一段小さい値のB1に変更する。この値
B1への変更に伴い素子温度Tが85℃付近迄減少す
る。更に環境温度が上昇し70℃になった時点で素子温
度TがTlimit(100℃)に達したら、また、一
段小さい値のB2に変更する。この値B2への変更に伴
い素子温度Tがまた85℃付近迄減少する。これを動作
バイアスの下限値Blimit(3.5[mA])まで
繰り返す。一方で環境温度が下がり、B0を用いても素
子温度TがTlimitに達しなくなった場合には、B
0の一定の値にて動作バイアスの供給を行う。
【0035】このように、動作バイアスの値として離散
値を用いた場合、変更した所定の値に変更した後は一定
の時間は動作バイアスの値を変更する必要がない。例え
ば、B0からB1に変更した後は、素子温度が再びTl
imitに達する迄の期間は動作バイアスの値を変更す
る必要がない。このため、随時動作バイアスの値の制御
を行う必要がないので、動作バイアスの値の制御に要す
る処理時間が少なくて済み、これ以外のHDDの処理動
作を行うことができ、結果としてHDD全体の処理動作
のパフォーマンスを向上することが可能である。
【0036】(第3の実施形態)第3の実施形態は、動
作バイアスの供給を中止するか否かの判断の方法とし
て、動作バイアスの値を減少させたときに下限値Bli
mitを下回るか否かと判断する代わりに、再生素子の
再生出力を取得し、その再生出力が、HDDの再生エラ
ーに直接寄与するレベルにまで低下したか否かで判断す
る。この判断は、例えば次の2つのパラメータの下限値
を用いることが可能である。1つ目は、再生出力の値の
下限値を用いる方法である。即ち、再生出力の値とし
て、再生出力から正常に記録信号を取り出せなくなる状
態となる値を下限値とし、その下限値以下に再生出力の
値が低下した場合に再生出力が再生エラーとなるレベル
に低下したと判断する方法がある。2つ目は、再生出力
の波形対称性のとれている割合の下限値を用いる方法で
ある。即ち、再生出力の波形対称性のとれている割合が
所定の下限値以下になると正常に記録信号を取り出せず
再生エラーが発生することから、再生エラーが発生しな
い状態となる再生出力の波形対称性のとれている割合の
値を下限値とする。再生出力の波形対象性がとれている
割合を検出し、波形対象性がとれている割合が所定以下
になった場合に再生出力が再生エラーとなるレベルにま
で低下したと判断する。また、この2つのパラメータの
下限値を両方用いても良い。
【0037】なお、本実施の形態に係るHDDの構成
は、上述した図1及び図2と同様である。本実施の形態
の発明では、メモリ14に、下限値Blimitの代わ
りに、上述した再生素子の再生エラーに直接寄与するパ
ラメータの下限値を予め保持しておく。バイアス制御回
路16における動作バイアスの制御の動作も図4に示す
ものとほぼ同じであり、ステップS5の判断が異なるこ
ととなる。上述した第1の実施の形態の発明では、ステ
ップS5の判断は、減少させた動作バイアスの値Bが下
限値Blimitよりも小さくなるか否かを判断した
が、本実施の形態の発明ではその代わりに、再生素子の
再生出力の値、又は、再生出力の波形対象性のとれてい
る割合が下限値よりも低くならないか否かを判断するよ
うにしている。
【0038】(第4の実施形態)第4の実施形態につい
て、図9、図10を用いて説明する。
【0039】図9は、第4の実施形態に係るHDDの制
御回路3を構成する各制御回路について示した図であ
る。図10は、第4の実施形態のバイアス制御回路16
の動作を示したフローチャートである。第4の実施形態
では、HDD内部の環境温度を測定し、その環境温度が
所定値を超えた場合に、バイアス制御回路16による再
生素子の動作バイアスの値の制御を行うようにしたもの
である。
【0040】図9に示した各制御回路において、図2と
同じ構成については同一符号を付している。制御回路3
を構成する構成回路として、温度センサー21、環境温
度判定回路22が追加して設けられている。温度センサ
ー21は、HDD内部の環境温度を測定する。環境温度
判定回路22は、バイアス制御回路16に接続されてお
り、温度センサー21で測定されたHDD内部の環境温
度が予めHDDに対して設定された仕様環境温度の最大
値(仕様環境最大温度TA0)に達したか否かを判断す
る。また、メモリ14には、仕様環境最大温度TA0の
値(例えば、60℃)が予め保持されている。
【0041】次に、バイアス制御回路16での動作バイ
アスの制御を開始する前に行なわれる環境温度の判定処
理について図10を用いて説明する。図10に示すよう
に、温度センサー21がHDD内部の環境温度TAを測
定する(ステップS21)。環境温度判定回路22は、
温度センサー21が測定した環境温度TAがメモリ14
に保持された仕様環境最大温度TA0(60℃)を超え
たか否かを判断する(ステップS22)。その結果、環
境温度TAが仕様環境最大温度TA0を超えていないと
判断した場合(ステップS22のNO)は、再度、環境
温度TAを測定すべくステップS21に戻る。一方、環
境温度判定回路22が、環境温度TAが仕様環境最大温
度TA0を超えていると判断した場合(ステップS22
のYES)、バイアス制御回路16により動作バイアス
の制御を行わせるべくステップS23に移る。ステップ
S23では、環境温度判定回路22がバイアス制御回路
16に対して、環境温度TAが仕様環境最大温度TA0
を超えた旨を連絡する。バイアス制御回路16は、環境
温度判定回路22からの連絡を受けて、図4に示した動
作バイアスの連続的な変更制御、又は図7に示した動作
バイアスの断続的な変更制御、及び第3の実施形態で説
明した制御のいずれか1つの制御を実行する。なお、仕
様環境最大温度TAOは、HDDに搭載された複数の再
生素子の全てについて、仕様環境最大温度TAOで一定
供給値B0の動作バイアスを供給した場合に素子温度T
が限界素子温度Tlimitを超えない値とすることが
必要である。
【0042】このようにHDD内部の環境温度TAを測
定しその値が使用環境最大温度TA0を超えた場合に初
めてバイアス制御回路16での動作バイアスの変更制御
を行い、環境温度TAが使用環境最大温度TA0を超え
ない場合は動作バイアスの変更制御を行わないようにし
た。即ち、環境温度TAが使用環境最大温度TA0を超
えない場合は、一定供給値B0の動作バイアスを供給す
る。こうすることにより、環境温度TAが仕様環境最大
温度TA0を超えない場合には、バイアス制御回路16
での動作バイアスの変更制御に要する処理時間を削減で
き、その結果、HDDの全体的なドライブパフォーマン
スを向上することが可能となる。
【0043】その他の実施形態として、上述した第1乃
至第4の実施形態では、再生素子の素子抵抗を測定する
際に、CPU15がプリアンプ11からの接続をR/W
信号制御回路12から素子抵抗測定回路13に切り替え
ていたが、素子抵抗測定回路13への切り替えを行わず
に再生素子の再生出力をR/W信号制御回路12を介し
てアナログで取得し、またR/W信号制御回路12に後
続して素子抵抗測定回路を接続し、この素子抵抗測定回
路によりアナログの信号から素子抵抗を計算するように
しても良い。この場合は、プリアンプ11からの接続を
R/W信号制御回路12と素子抵抗測定回路13とで切
り替える時間を短縮可能となる。
【0044】また、上述した実施形態では、HDDに搭
載する前に各再生素子の温度係数を測定し、それをメモ
リ14に保持するようにしているが、より精度を高める
ためには、HDDに搭載した後の各再生素子の温度係数
を測定し、それをメモリ14に保持する方がより望まし
い。温度係数の測定は、各再生素子をHDDに搭載した
後、オーブンやヒーター等で複数の環境温度に設定する
と共に、各環境温度において、再生素子へ供給する動作
バイアスの値を変化させることで再生素子の素子温度を
変化させ、この変化させた各素子温度に対する再生素子
の素子抵抗をそれぞれ求めることで行う。正確に測定す
るために、再生素子を搭載した磁気ヘッドは静止させた
状態で測定することが望ましい。また、本発明の動作バ
イアスの変更制御を適用する再生素子としては、GMR
膜を用いたものの他に、トンネル磁気抵抗効果膜など電
流を流すことにより外部磁界に対する抵抗変化を読み取
るデバイスを採用したものに有効である。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、再生素
子の限界素子温度を予め設定しておき、再生素子の素子
温度が限界素子温度を超える場合に動作バイアスの値を
変化させて、再生素子の素子温度を限界素子温度に一定
に保つことにより、再生素子の再生動作に必要とする値
の動作バイアスを継続的に供給可能とし、再生素子によ
る磁気信号の再生動作を継続させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク装置の概観を示す図。
【図2】第1の実施形態の制御回路の各構成回路を示す
図。
【図3】再生素子の素子温度と出力劣化時間との関係を
示す図。
【図4】再生素子の動作バイアスの連続制御の動作を示
すフローチャート。
【図5】動作バイアスを連続制御した場合の再生素子の
素子温度の変化を示す図。
【図6】第2の実施形態の制御回路の各構成回路を示す
図。
【図7】再生素子の動作バイアスの断続制御の動作を示
すフローチャート。
【図8】動作バイアスを断続制御した場合の再生素子の
素子温度の変化を示す図。
【図9】第4の実施形態の制御回路の各構成回路を示す
図。
【図10】環境温度の判定処理の動作を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…磁気ディスク、 2…磁気ヘッド、 3…制御回
路、 11…プリアンプ、12…R/W制御回路、 1
3…素子抵抗測定回路、 14…メモリ、15…CP
U、 16…バイアス制御回路、 21…温度センサ
ー、22…環境温度判定回路、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクに記録された磁気信号を磁
    気抵抗効果により再生する再生素子を用いた磁気ヘッド
    とを有する磁気ディスク装置において、 前記再生素子に前記磁気信号の再生を行なうための動作
    バイアスを供給する動作バイアス供給手段と、 前記再生素子の素子温度と素子抵抗との関係を示す温度
    係数、及び、前記再生素子が予め定められた時間の間、
    再生動作を正常に行なうことを可能とする条件である素
    子温度の上限値を示す限界素子温度とを保持する記憶手
    段と、 前記再生素子の素子抵抗を測定する素子抵抗測定手段
    と、 前記素子抵抗測定手段により測定された素子抵抗と前記
    記憶手段に保持された前記温度係数に基づいて前記再生
    素子の素子温度を計算し、この計算した素子温度と前記
    記憶手段に保持された前記限界素子温度と比較し、前記
    計算した素子温度が前記限界素子温度以下となるように
    前記動作バイアス供給手段における動作バイアスの値を
    変更し継続して供給するよう制御するバイアス制御手段
    とを具備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、更に前記再生素子へ供
    給すべき動作バイアスの離散的な複数の値を予め記憶
    し、 前記バイアス制御手段は、前記記憶手段に記憶されてい
    る動作バイアスの離散的な複数の値に基づいて、前記動
    作バイアス供給手段における動作バイアスの値を断続的
    に変更するよう制御することを特徴とする請求項1記載
    の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記バイアス制御手段は、前記動作バイ
    アス供給手段における動作バイアスの値を減少させた際
    に前記動作バイアスの値が前記再生素子が正常に再生動
    作を行うことが可能な下限値よりも低くなる場合、前記
    動作バイアス供給手段での動作バイアスの供給を中止す
    るよう制御することを特徴する請求項1記載の磁気ディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】 前記再生素子の周囲の環境温度を計測す
    る温度センサーを更に具備し、 前記バイアス制御手段は、前記温度センサーにより計測
    された前記環境温度が予め設定された温度に達した場
    合、前記動作バイアス供給手段に対する制御を行なうこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段は、前記再生素子の再生出
    力から正常に記録信号を取り出せなくなる状態となる再
    生出力の下限値を予め記憶し、 前記バイアス制御手段は、前記再生素子の再生出力を取
    得し、当該再生出力の値が前記記憶手段に記憶されてい
    る前記再生出力の下限値以下に低下したか否かを判断
    し、下限値以下に低下したと判断した場合、前記動作バ
    イアス供給手段での動作バイアスの供給を中止するよう
    制御することを特徴する請求項1記載の磁気ディスク装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段は、前記再生素子の再生出
    力から正常に記録信号を取り出せなくなる状態となる再
    生出力の波形対称性の割合の下限値を予め記憶し、 前記バイアス制御手段は、前記再生素子の再生出力を取
    得し、当該再生出力の値が前記記憶手段に記憶されてい
    る前記波形対称性の割合の下限値以下に低下したか否か
    を判断し、下限値以下に低下したと判断した場合、前記
    動作バイアス供給手段での動作バイアスの供給を中止す
    るよう制御することを特徴する請求項1記載の磁気ディ
    スク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7667456B2 (en) 2003-11-27 2010-02-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and apparatus for testing magnetic head with TMR element
JP2013093078A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Sharp Corp 情報記録ヘッド、情報記録再生ヘッドおよび情報記録装置
KR101774671B1 (ko) 2015-12-24 2017-09-05 한양대학교 산학협력단 Mram에서 불량 셀 스크린을 위한 테스트 방법 및 시스템

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JP2013093078A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Sharp Corp 情報記録ヘッド、情報記録再生ヘッドおよび情報記録装置
KR101774671B1 (ko) 2015-12-24 2017-09-05 한양대학교 산학협력단 Mram에서 불량 셀 스크린을 위한 테스트 방법 및 시스템

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