JP2002236621A - セキュリティデバイス、情報再生方法、情報記録方法、情報保護方法、情報記録再生システムおよび情報配信方法 - Google Patents

セキュリティデバイス、情報再生方法、情報記録方法、情報保護方法、情報記録再生システムおよび情報配信方法

Info

Publication number
JP2002236621A
JP2002236621A JP2001032931A JP2001032931A JP2002236621A JP 2002236621 A JP2002236621 A JP 2002236621A JP 2001032931 A JP2001032931 A JP 2001032931A JP 2001032931 A JP2001032931 A JP 2001032931A JP 2002236621 A JP2002236621 A JP 2002236621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
recording
reproducing
physical
identification information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001032931A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Kojima
邦男 小嶋
Hiroyuki Katayama
博之 片山
Kenji Ota
賢司 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001032931A priority Critical patent/JP2002236621A/ja
Publication of JP2002236621A publication Critical patent/JP2002236621A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報の提供者に無断で情報が違法に複製さ
れ、不正に使用されることから情報を保護する。 【解決手段】 物理的情報センサ2により記録および再
生の少なくとも一方を行う個々の情報記録再生装置に固
有の物理的情報を検出し、検出された物理的情報を用い
て、識別情報生成回路6により情報記録再生装置を識別
するための識別情報を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の提供者に無
断で情報が違法に複製され、不正に使用されることから
情報を保護することを目的としたセキュリティデバイ
ス、情報再生方法、情報記録方法、情報保護方法、情報
記録再生システムおよび情報配信方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル情報をデジタルのままで
容易に複製することができる記録媒体が開発され、デジ
タル情報の違法なコピーが容易に実行されるようになっ
てきている。このため、デジタル化された音楽情報や映
像情報等の著作権の保護、すなわちコンテンツの保護が
重要な課題となっている。
【0003】デジタル情報の著作権を保護するための技
術としては様々な技術が開発されており、例えば、再生
専用媒体であるDVDでは、強力なコピープロテクトを
予め付加することにより違法コピーを防止している。
【0004】また、特開2000−112824号公報
には、記録媒体の一つであるフラッシュメモリを用いた
メモリシステムにおいて、著作権を保護するための技術
が開示されている。上記公報に開示されたメモリシステ
ムにおいては、通常の記録再生手段ではアクセスできな
いメモリ内部の領域にシステムの個別情報が保持されて
おり、通常の情報は上記個別情報と関連付けて上記フラ
ッシュメモリに記録・格納される。そして、記録・格納
された情報を読み出す際には、当該情報と関連付けて記
録・格納された個別情報と上記システムの個別情報との
合致が確認される。すなわち、情報と関連付けて記録・
格納された個別情報と上記システムの個別情報とが合致
しない場合には、上記情報の読み出しが制限されること
となるため、単純に別のメモリシステムに情報をコピー
しただけでは該情報を読み出すことは不可能となる。
【0005】一方、特開2000−228062号公報
には、光ディスクシステムにおいて、光ディスクの製造
時にディスク毎に異なるIDを記録しておくことが提案
されている。上記IDを暗号化された情報(コンテン
ツ)の復号鍵として利用することによりコンテンツの違
法コピーを防止することができる。
【0006】更に、特開2000−48482号公報に
は、情報記録媒体から読み出されたデジタル情報が特定
の再生装置でしか再生できないようにすることにより、
デジタル情報の不正使用を防止するシステムが開示され
ている。当該公報に開示されたシステムにおいては、再
生装置のID情報を記録媒体の保護領域に記録しておく
ことにより、情報記録媒体から読み出されたデジタル情
報を特定の再生装置でのみ再生可能とすることを実現し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既に提
案されている上記システムは、いずれもあらかじめ記録
媒体や情報記録再生装置等に仕掛けを設けることが必要
であるため、現在世の中に出回っているパーソナルコン
ピュータ等のデジタル情報機器に既に組み込まれている
情報記録媒体や、情報記録再生装置には適用することが
できないという問題点がある。例えば、デジタル情報の
記録再生装置として多くのパーソナルコンピュータに組
み込まれているハードディスクには、既に提案されてい
る上記システムのいずれも適用することはできない。
【0008】近年のデジタル情報機器において、ハード
ディスクの重要性はますます増加しており、ハードディ
スクはデジタル情報記録再生装置の主役に踊り出てい
る。今後、放送のデジタル化に伴い、従来のVTRに替
わってハードディスクを用いて情報の記録再生を行うデ
ジタル情報機器が一般家庭にも入ってくる。更に、イン
ターネットを利用したネット配信によるデジタル情報
(コンテンツ)の売買も急速に拡大することが予測され
ている。すなわち、デジタル情報を記録再生するための
記録媒体としてのハードディスクの重要性は、今後ます
ます大きくなると考えられるが、ハードディスクを用い
た情報の記録再生は無防備の状態で行われており、上述
のようにハードディスクを用いた場合におけるコンテン
ツ保護を目的とした有用なシステムは未だ提案されてい
ない。
【0009】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、ハードディスク等の既に市場に出
回っている情報記録再生装置により、情報の記録および
再生の少なくとも一方を行う場合における情報の保護に
係わるものであり、現行のシステムに適応させることが
可能なセキュリティデバイス、情報再生方法、情報記録
方法、情報保護方法、情報記録再生システムおよび情報
配信方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者らは、こ
れらの問題点を解決するために鋭意検討した結果、本発
明に至ったものである。すなわち、情報を格納する情報
記録再生装置の外部から、該情報記録再生装置に固有の
物理的情報を検出し、該物理的情報を用いて個々の情報
記録再生装置を識別すると共に、情報再生の許可/不許
可を判断することを特徴としている。
【0011】本発明のセキュリティデバイスは、上記の
課題を解決するために、記録および再生の少なくとも一
方を行う個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を
検出する物理的情報検出手段と、上記物理的情報検出手
段により検出された物理的情報を用いて上記情報記録再
生装置の識別情報を生成する識別情報生成手段とを備え
ていることを特徴としている。
【0012】上記の構成により、現行の情報記録再生装
置本体の変更を必要とすることなく、個々の情報記録再
生装置を識別することができる識別情報を容易に得るこ
とが可能となる。
【0013】すなわち、既に市場に出回っている情報記
録再生装置は、それぞれに固有の物理的情報を有してい
るため、該物理的情報を用いて個々の情報記録再生装置
を特定することができる。つまり、情報記録再生装置を
構成する部品単体にはバラツキがあり、またこれらを組
み立てる際には組立誤差が存在するため、情報記録再生
装置からは、何らかの固有の物理的情報を検出すること
が可能である。このため、各種物理的情報の中でも固有
の物理的情報を用いることにより、情報記録再生装置を
識別するための識別情報を生成することができる。
【0014】情報記録再生装置であるハードディスクド
ライブ(以下、HDDと略する)を例に挙げて、以下に
説明する。HDDは、記録媒体である磁気ディスクとス
ピンドルモータとを含んで構成されており、磁気ディス
クはスピンドルモータに固定されているため、磁気ディ
スクの重心とスピンドルモータの回転中心との相対的な
関係は製造時点で決定され、HDDが破壊されるまでそ
の相対的な関係は維持されることになる。また、磁気デ
ィスクの重心とスピンドルモータの回転中心との相対的
な関係(ズレ)は、磁気ディスクおよびスピンドルモー
タの単体のバラツキおよび組立誤差に影響され、HDD
毎に異なるものである。そして、両者の相対的な位置関
係は、HDD全体に対して力学的影響を与えるものであ
り、該力学的影響は、歪、振動、漏洩磁場、電界、圧
力、音等の物理的情報として検出することができる。
【0015】つまり、磁気ディスクの重心とスピンドル
モータの回転中心との相対的な関係は破壊されるまで維
持されるHDDに固有の関係であり、その影響は物理的
情報として検出することができる。したがって、HDD
においては、磁気ディスク重心とスピンドルモータの回
転中心との相対的な関係の影響を物理的情報として検出
し、該物理的情報を用いて情報記録再生装置を識別する
識別情報を生成することができる。
【0016】また、HDDを構成する磁気ヘッドのアク
チュエータを駆動する機構部は、永久磁石とボイスコイ
ルにより構成されており、上記永久磁石の漏洩磁場は装
置の外部においても検出可能であるため、上記アクチュ
エータの駆動電流を非接触に検出して物理的情報として
用いることもできる。
【0017】したがって、本発明のセキュリティデバイ
スは、既に市場に出回っているHDD等の情報記録再生
装置に用いることができる。また、本発明のセキュリテ
ィデバイスにより、現行の情報記録再生装置の構成を変
更することなく、該情報記録再生装置を識別する識別情
報を得ることができる。
【0018】本発明のセキュリティデバイスは、上記の
課題を解決するために、上記物理的情報を構成する物理
量が、歪、漏洩磁場、電界、振動、加速度、圧力、音か
らなる群より選ばれる少なくとも一つであることを特徴
としている。
【0019】上記の構成により、上記7種類の物理的情
報の中から本発明の目的を達成するために適切な1種類
ないし複数種類の組み合わせを選択することによって、
情報記録再生装置を識別する識別情報をより確実に生成
することができる。
【0020】すなわち、情報記録再生装置のメカ(機
構)部の個々のバラツキ、および組立誤差が情報記録再
生装置に与える力学的影響は、歪、漏洩磁場、電界、振
動、加速度、圧力、音として検出することができる。し
たがって、歪、漏洩磁場、電界、振動、加速度、圧力、
音からなる群より選ばれる少なくとも一つの物理的情報
を用いることにより、確実に識別情報を生成することが
できる。
【0021】本発明のセキュリティデバイスは、上記の
課題を解決するために、上記識別情報生成手段は、識別
情報を生成するための情報として、上記物理的情報検出
手段により検出された物理的情報と、上記情報記録再生
装置に備えられた記録媒体を駆動する回転駆動手段から
得られる情報とを用いることを特徴としている。
【0022】上記の構成により、上記識別情報生成手段
により生成される識別情報の独立性を向上させることが
できる。
【0023】すなわち、回転駆動手段から得られる情報
から上記情報記録再生装置に備えられた記録媒体の回転
情報を抽出して時間軸の情報を得ることができるため、
上記物理的情報を時間軸の情報に関連させて識別情報を
生成することができる。したがって、上記セキュリティ
デバイスの識別情報生成部により生成される識別情報の
独立性が向上し、情報記録再生装置の識別をより確実に
行うことができる。
【0024】本発明のセキュリティデバイスは、上記の
課題を解決するために、上記識別情報生成手段は、識別
情報を生成するための情報として、上記物理的情報検出
手段により検出された物理的情報と、外部から任意に設
定できるユーザ情報とを用いることを特徴としている。
【0025】上記の構成により、上記識別情報生成手段
により生成される識別情報の独立性を向上させることが
できる。
【0026】すなわち、上記識別情報を生成するため
に、上記物理的情報に加えて、ユーザ情報を用いること
ができる。これにより、例えば、同一の情報記録再生装
置が複数のユーザにより使用される場合において、該情
報記録再生装置を使用しているユーザ毎に、異なるユー
ザ情報を用いて識別情報を生成することが可能となる。
このため、情報記録再生装置を使用しているユーザのそ
れぞれに対して異なる識別情報を作成することが可能と
なる。
【0027】したがって、上記セキュリティデバイスの
識別情報生成部により生成される識別情報の独立性が向
上し、情報記録再生装置に加えて該識別装置を使用する
ユーザをも識別することができる。
【0028】なお、本発明における「ユーザ情報」と
は、ユーザを識別するために用いられる情報をいう。そ
して、ユーザ情報を設定する者としては、ユーザ、セキ
ュリティデバイスの提供者、コンテンツ(情報)の著作
権者等が挙げられる。
【0029】本発明のセキュリティデバイスは、上記の
課題を解決するために、上記情報記録再生装置に加速度
を与える印加部を備えていることを特徴としている。
【0030】上記の構成により、識別情報を生成するた
めの物理的情報を再現性良く、確実に得ることができ
る。
【0031】すなわち、上記印加部により、情報記録再
生装置の筐体に加速度を与えて、その時の振動を物理的
情報として検出することができる。加速度の付与により
発生する振動は、情報記録再生装置の内部の状態と、筐
体の取り付け状況により決定される。そして、メカ(機
構)部の個々のバラツキ、および組立誤差により、情報
記録再生装置内部の状態と、筐体の取り付け状況は、情
報記録再生装置ごとに異なる。
【0032】このため、上記印加部により、情報記録再
生装置の筐体に加速度を加えて、その時の振動を物理的
情報として検出することにより、情報記録再生装置の固
有の物理的情報を確実に得ることができ、該物理的情報
を用いて識別情報を生成することができる。したがっ
て、情報記録再生装置を識別するための識別情報を確実
に得ることができる。
【0033】なお、上記印加部により与える加速度は、
情報記録再生装置にダメージを与えず、情報の記録再生
およびアクセス動作にも影響を与えない程度に調節され
ることはいうまでもない。
【0034】本発明の情報再生方法は、上記の課題を解
決するために、記録および再生の少なくとも一方を行う
個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生
成された識別情報が付加された情報を再生する情報再生
方法であって、上記情報の再生に用いられる情報記録再
生装置に固有の物理的情報を用いて識別情報を生成し、
上記情報の再生に用いられる情報記録再生装置に固有の
物理的情報を用いて生成された識別情報と、該情報に付
加された識別情報とを比較し、両者が一致した場合にの
み上記情報を再生することを特徴としている。
【0035】上記の構成により、識別情報により情報記
録再生装置を特定して、情報の再生を行うことができる
ため、適法に情報の記録を行った情報記録再生装置以外
の情報記録再生装置に違法にコピーされた情報が再生さ
れることを防止することができる。
【0036】すなわち、情報を記録する情報記録再生装
置の物理的情報を用いて生成された識別情報が付加され
た情報を再生するにあたり、情報の再生に用いられる情
報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて識別情報を
生成し、該識別情報と上記情報に付加されている識別情
報とを比較することにより、情報が記録された情報記録
再生装置と、情報を再生する情報記録再生装置とが一致
するか否かを判断することができる。そして、上記判断
結果により情報を再生するか否かを決定し、両者が一致
した場合にのみ情報を再生し、一致しない場合は再生を
行わないこととする。つまり、情報に付加された識別情
報と、該情報の再生に用いられる情報記録再生装置の識
別情報とを比較して情報の再生を行うか否かを決定する
ことができる。
【0037】本発明において、「識別情報が付加された
情報」とは、識別情報と情報とが一括して記録されてい
るものをいう。そして、該情報を再生する際には、識別
情報と情報の読み取りが一括して実施されるが、該情報
を再生する前に、該情報に付加されている識別情報の抽
出が行われる。そして、該抽出された識別情報と再生に
用いられる情報再生装置の識別情報との比較、すなわ
ち、識別情報の認識が行われた後に、情報を再生するか
否かが決定されることとなる。
【0038】これにより、情報の記録に用いられた情報
記録再生装置、および情報の再生に用いられる情報記録
再生装置を特定することが可能となるため、両者を比較
して違法コピーされた情報か否かを判断することができ
る。したがって、不正に複製された情報が再生されるこ
とを防止して、情報を保護することが可能となる。
【0039】なお、本発明において「再生」とは、情報
記録再生装置により情報の再生が行われ、該情報記録再
生装置を使用する者等に情報が提供されることをいう。
【0040】本発明の情報再生方法は、上記の課題を解
決するために、記録および再生の少なくとも一方を行う
個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生
成された識別情報により暗号化された情報を再生するに
あたって、上記暗号化された情報を、該情報の再生に用
いられる情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて
生成された識別情報により復号し、復号が成功した場合
にのみ情報の再生を行うことを特徴としている。
【0041】上記の構成により、識別情報により情報記
録再生装置を特定して、暗号化された情報を復号するこ
とができるため、適法に情報が記録された情報記録再生
装置以外の情報記録再生装置に違法コピーされた情報を
再生できないようにすることができる。
【0042】すなわち、情報を記録する情報記録再生装
置に固有の物理的情報を用いて生成された識別情報によ
り暗号化された情報を再生するにあたって、情報の再生
に用いられる情報記録再生装置の物理的情報を用いて識
別情報を生成し、該識別情報を復号鍵として使用して、
上記暗号化情報の復号を行う。そして、復号に用いる識
別情報と暗号化に用いられた識別情報とが一致する場合
にのみ復号は成功し、暗号化される前の情報に復号され
て、情報の再生を行うことができる。
【0043】これにより、暗号化の際に用いられた識別
情報と、該情報の再生に用いられる情報記録再生装置の
識別情報とが一致するか否かを確認した後に、情報を再
生するか否かを決定することができる。したがって、不
正に複製された情報が再生されることを防止して、情報
を保護することが可能となる。
【0044】本発明の情報記録方法は、上記の課題を解
決するために、記録および再生の少なくとも一方を行う
情報記録再生装置に情報を記録する情報記録方法におい
て、上記情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて
生成された識別情報を記録すべき情報に付加し、該識別
情報が付加された情報を上記情報記録再生装置に記録す
ることを特徴としている。
【0045】上記の構成により、情報記録再生装置を識
別する識別情報と記録すべき情報とを関連付けて情報の
記録を行うことができる。
【0046】すなわち、情報を記録する際に、情報を記
録する情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生
成された識別情報を記録すべき情報に付加することによ
り、記録すべき情報と、該情報を記録する情報記録再生
装置とを関連付けることができる。
【0047】これにより、識別情報が付加された情報を
再生するにあたって、該情報に付加された識別情報によ
り、適法な情報の記録がなされた情報記録再生装置を特
定することができるため、再生に用いられる情報記録再
生装置と比較することが可能となる。このため、両者の
比較により、再生すべき情報が違法コピーされた情報か
否かを判断することができる。したがって、不正に複製
された情報が再生されることを防止して、情報を保護す
ることが可能となる。
【0048】本発明の情報記録方法は、上記の課題を解
決するために、記録および再生の少なくとも一方を行う
情報記録再生装置に情報を記録する情報記録方法におい
て、上記情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて
生成された識別情報を用いて、記録すべき情報を暗号化
し、該暗号化された情報を上記情報記録再生装置に記録
することを特徴としている。
【0049】上記の構成により、適法に情報が記録され
た情報記録再生装置の識別情報と記録すべき情報とを関
連付けて情報の記録を行うことができる。
【0050】すなわち、情報を記録する際に、情報を記
録する情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて識
別情報を生成し、該識別情報を暗号鍵として使用して、
上記情報を暗号化することができる。
【0051】これにより、暗号化された情報を再生する
にあたって、再生に用いられる情報記録再生装置に固有
の物理的情報を用いて生成された識別情報を用いて、暗
号化された情報を復号することが可能となる。そして、
復号の際には、再生に用いられる情報記録再生装置の識
別情報と、暗号化に用いられた識別情報とが一致する場
合にのみ、暗号化された情報は復号される。したがっ
て、不正に複製された情報が再生されることを防止し
て、情報を保護することが可能となる。
【0052】本発明の情報保護方法は、上記の課題を解
決するために、情報を記録する情報記録再生装置に固有
の物理的情報を用いて生成された識別情報を記録すべき
情報に付加し、該識別情報が付加された情報を上記情報
記録再生装置に記録し、上記識別情報が付加された情報
の再生にあたって、上記識別情報が付加された情報の再
生に用いられる情報記録再生装置に固有の物理的情報を
用いて識別情報を生成し、上記情報の再生に用いられる
情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成され
た識別情報と、該情報に付加された識別情報とを比較
し、両者が一致した場合にのみ上記情報を再生すること
を特徴としている。
【0053】上記の構成により、識別情報により情報記
録再生装置を特定して、情報の記録および再生を行うこ
とができるため、適法に情報の記録を行った情報記録再
生装置以外の情報記録再生装置に違法にコピーされた情
報が再生されることを防止することができる。
【0054】すなわち、情報を記録する際に、情報を記
録する情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生
成された識別情報を記録すべき情報に付加することによ
り、記録すべき情報と、該情報を記録する情報記録再生
装置とを関連付けることができる。そして、識別情報が
付加された情報の再生にあたって、情報の再生に用いら
れる情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて識別
情報を生成し、該識別情報と上記情報に付加されている
識別情報とを比較する。両者の比較により、情報が記録
された情報記録再生装置と、情報を再生する情報記録再
生装置とが一致するか否かを判断することができる。そ
して、上記判断結果により情報を再生するか否かを決定
し、両者が一致した場合にのみ情報を再生し、一致しな
い場合は再生を行わないこととする。つまり、情報に付
加された識別情報と、該情報の再生に用いられる情報記
録再生装置の識別情報とを比較して、情報の再生を行う
か否かを決定することができる。
【0055】これにより、情報の記録に用いられた情報
記録再生装置、および情報の再生に用いられる情報記録
再生装置を特定し、両者を比較して違法コピーされた情
報か否かを判断することができる。したがって、不正に
複製された情報が再生されることを防止して、情報を保
護することが可能となる。
【0056】本発明の情報保護方法は、上記の課題を解
決するために、情報を記録する情報記録再生装置に固有
の物理的情報を用いて生成された識別情報を用いて、記
録すべき情報を暗号化し、該暗号化された情報を上記情
報記録再生装置に記録し、上記暗号化された情報を再生
するにあたって、上記暗号化された情報を、該情報の再
生に用いられる情報記録再生装置に固有の物理的情報を
用いて生成された識別情報により復号し、復号が成功し
た場合にのみ情報の再生を行うことを特徴としている。
【0057】上記の構成により、識別情報により情報記
録再生装置を特定して、情報の暗号化および復号を行う
ことができるため、適法に情報の記録を行った情報記録
再生装置以外の情報記録再生装置に違法にコピーされた
情報が復号されて、該復号された情報が再生されること
を防止することができる。
【0058】すなわち、情報を記録する際には、情報を
記録する情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて
識別情報を生成し、該識別情報を暗号鍵として使用して
情報を暗号化して、暗号化された情報として上記情報記
録再生装置に記録することにより、記録すべき情報と、
該情報を記録する情報記録再生装置とを関連付けること
ができる。
【0059】そして、暗号化された情報を再生するにあ
たって、該情報の再生に用いられる情報記録再生装置に
固有の物理的情報を用いて識別情報を生成し、該識別情
報を復号鍵として使用して、上記暗号化情報の復号を行
う。復号に用いられた識別情報と暗号化に用いられた識
別情報とが一致する場合にのみ復号は成功し、暗号化さ
れる前の再生可能な情報に復号されて、該情報が再生さ
れる。つまり、情報の再生に用いられる情報記録再生装
置の識別情報と、情報の暗号化に用いられた識別情報と
が一致する場合にのみ、暗号化された情報を復号して、
再生することができる。
【0060】これにより、情報の記録に用いられた情報
記録再生装置、および情報の再生に用いられる情報記録
再生装置を特定し、両者を比較して違法コピーされた情
報か否かを判断することができる。したがって、不正に
複製された情報が再生されることを防止して、情報を保
護することが可能となる。
【0061】なお、本発明の情報再生方法、情報記録方
法および情報保護方法は、上記セキュリティデバイスを
利用して実施することができる。つまり、情報記録再生
装置の識別情報として、上記セキュリティデバイスによ
り生成された情報を用いることができる。すなわち、上
記セキュリティデバイスを利用して、情報記録再生装置
において記録又は再生される情報を保護することができ
る。
【0062】つまり、情報を記録する場合はセキュリテ
ィデバイスからの識別情報を記録すべき情報に関連させ
て記録し、再生する場合は再生情報がセキュリティデバ
イスからの識別情報に関連づけられているかどうかを確
認することができる。
【0063】これにより、情報記録再生装置を特定して
再生が実行されることになり、正規に情報が記録された
情報記録再生装置とは異なる他の情報記録再生装置に違
法コピーされた情報は再生できないようにすることがで
きる。
【0064】本発明の情報記録再生システムは、上記の
課題を解決するために、記録および再生の少なくとも一
方を行う情報記録再生装置を含んでなる情報記録再生シ
ステムにおいて、個々の情報記録再生装置に固有の物理
的情報を検出する物理的情報検出手段と、上記物理的情
報検出手段により検出された物理的情報を用いて、個々
の情報記録再生装置を識別するための識別情報を生成す
る識別情報生成手段と、上記情報記録再生装置に記録す
べき情報に上記識別情報を付加する識別情報付加手段
と、再生すべき情報に付加された識別情報と、該識別情
報が付加された情報の再生に用いられる情報記録再生装
置の識別情報とが一致するか否かを判断する判断手段と
を備えてなることを特徴としている。
【0065】上記の構成により、識別情報を用いて情報
記録再生装置を特定して、情報の記録および再生を行う
ことができるため、適法な情報の記録がなされた情報記
録再生装置以外の情報記録再生装置に違法にコピーされ
た情報が再生されることを防止することができる。
【0066】すなわち、上記物理的情報検出手段により
検出された個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報
を用いて、上記識別情報生成手段は個々の情報記録再生
装置を特定するための識別情報を生成することができ
る。このため、上記識別情報付加手段により、記録すべ
き情報に情報の記録に用いられる情報記録再生装置の識
別情報を付加することにより、記録すべき情報と該情報
を記録する情報記録再生装置とを関連付けることができ
る。そして、上記判断手段により、再生すべき情報に付
加された識別情報と、該識別情報が付加された情報の再
生に用いられる情報記録再生装置の識別情報とを比較
し、情報の再生に用いられる情報記録再生装置の識別情
報と、該情報の記録に用いられた情報記録再生装置とが
一致するか否かを判断することができる。
【0067】これにより、情報の再生に用いられる情報
記録再生装置および該情報の記録に用いられた情報記録
再生装置を特定し、両者を比較して一致するか否かを判
断することができるため、違法コピーされた情報の再生
を防止することが可能となる。したがって、情報の不正
使用を防止することにより情報を保護することができ
る。
【0068】なお、上記情報記録再生システムを構成す
る各手段の接続には、種々の接続手段を用いることがで
きる。接続手段としては、例えば電話回線やインターネ
ット等のネットワークを用いることができる。
【0069】本発明の情報記録再生システムは、上記の
課題を解決するために、記録および再生の少なくとも一
方を行う情報記録再生装置を含んでなる情報記録再生シ
ステムにおいて、個々の情報記録再生装置に固有の物理
的情報を検出する物理的情報検出手段と、上記物理的情
報検出手段により検出された物理的情報を用いて、個々
の情報記録再生装置を識別するための識別情報を生成す
る識別情報生成手段と、情報を記録する情報記録再生装
置に固有の物理的情報を用いて生成された識別情報を用
いて、記録すべき情報を暗号化する暗号化手段と、暗号
化された情報を再生する情報記録再生装置に固有の物理
的情報を用いて生成された識別情報を用いて、該暗号化
された情報を復号する復号手段とを備えてなることを特
徴としている。
【0070】上記の構成により、識別情報を用いて情報
記録再生装置を特定して、情報の暗号化および復号を行
うことができるため、適法な情報の記録がなされた情報
記録再生装置以外の情報記録再生装置に違法にコピーさ
れた情報が再生されることを防止することができる。
【0071】すなわち、上記物理的情報検出手段により
検出された個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報
を用いて、上記識別情報生成手段は個々の情報記録再生
装置を特定するための識別情報を生成することができ
る。このため、上記暗号化手段により、情報の記録に用
いられる情報記録再生装置の識別情報を用いて、記録す
べき情報を暗号化することにより、該記録すべき情報と
該情報を記録する情報記録再生装置とを関連付けること
ができる。そして、暗号化された情報は、上記復号手段
により、暗号化された情報を再生する情報記録再生装置
に固有の物理的情報を用いて生成された識別情報を用い
て復号される。暗号化された情報の復号においては、復
号に用いられる識別情報と暗号化に用いられた情報とが
一致する場合にのみ暗号化される前の情報に復号される
こととなる。
【0072】これにより、情報の再生に用いられる情報
記録再生装置および該情報の記録に用いられた情報記録
再生装置を特定し、両者を比較して一致するか否かを判
断することができるため、違法コピーされた情報の再生
を防止することが可能となる。したがって、情報の不正
使用を防止することにより、情報を保護することができ
る。
【0073】本発明の情報記録再生システムは、上記の
課題を解決するために、上記識別情報生成手段は、識別
情報を生成するための情報として、上記物理的情報検出
手段により検出された物理的情報と、上記情報記録再生
装置の装置仕様情報とを用いることを特徴としている。
【0074】上記の構成により、情報記録再生装置本体
の装置仕様情報を用いて識別情報を生成することができ
るため、より独立性の高い識別情報を生成することがで
きる。
【0075】なお、本発明の情報記録再生システムは、
上記セキュリティデバイスを物理的情報検出手段および
識別情報生成手段として用いて実施することができるも
のであり、識別情報生成手段からの識別情報を既存のイ
ンターフェースを介してシステム本体に入力することが
できるため、現行のパーソナルコンピュータにも適応可
能である。
【0076】また、識別情報が付加された情報を再生す
る時、情報保護機能により再生が不可能な場合は、それ
を明示する表示手段を備えていてもよい。これにより、
ユーザは如何なる理由で情報の再生が実行されないのか
を把握することができるし、情報提供者は情報の違法コ
ピーに対する警告を与えることができる。
【0077】さらに、本情報記録再生システムは、セキ
ュリティデバイスによる情報保護機能を停止又は解除す
ることを指令できる保護機能停止解除手段を備えていて
もよい。例えば、セキュリティデバイスが破損した場合
や、記録されている情報にエラーが発生して正当な情報
記録再生装置を用いても情報の再生が不可能となる事態
に陥ることも充分に考えられる。こうした事態に備える
ためには、強制的に情報保護機能を停止又は解除するこ
とが要求される。また、著作権者の許可の基に情報記録
再生装置の変更を実施する場合にも有益である。
【0078】情報保護機能が停止又は解除された場合に
は、情報保護機能を再び稼動させることも必要である。
この場合、再度、装置の識別情報に関連付けを行うこと
も可能としている。こうした特例の行為を実施できるユ
ーザを限定しておくことは、情報記録再生システム全体
の信頼性維持のために好ましい。
【0079】また、情報記録再生装置であるHDD本体
とシステム本体とのインターフェースを介してHDDの
仕様情報を入手することができるので、この仕様情報と
セキュリティデバイスから得られる識別情報とから、よ
り独立性の高い識別情報を生成することもできる。
【0080】本発明の情報配信方法は、上記の課題を解
決するために、記録および再生の少なくとも一方を行う
情報記録再生装置に情報を配信する情報配信方法におい
て、上記情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて
生成された識別情報を配信すべき情報に付加し、該識別
情報が付加された情報を上記情報記録再生装置に配信す
ることを特徴としている。
【0081】上記の構成により、情報が配信される情報
記録再生装置の識別情報と、該情報記録再生装置に配信
すべき情報とを関連付けることにより、保護機能を付加
した情報として、情報を配信することができる。
【0082】すなわち、配信する情報を格納する情報記
録再生装置の識別情報を取得することにより該情報記録
再生装置を特定することができる。そして、情報を配信
する際に、情報を記録する情報記録再生装置に固有の物
理的情報を用いて生成された識別情報を記録すべき情報
に付加することにより、配信する情報と、該情報を記録
する情報記録再生装置とを関連付けることができるた
め、配信する情報を再生することができる情報記録再生
装置を制限することが可能となる。
【0083】これにより、識別情報が付加された情報を
再生するにあたって、該情報に付加された識別情報によ
り、適法な情報の記録がなされた情報記録再生装置を特
定することができるため、再生に用いられる情報記録再
生装置と比較することが可能となる。このため、両者の
比較により、再生すべき情報が違法コピーされた情報か
否かを判断することができる。したがって、不正に複製
された情報が再生されることを防止して、情報を保護す
ることが可能となる。
【0084】なお、配信された情報を再生する際に、該
情報に付加された識別情報と、再生に用いられる情報記
録再生装置の識別情報とが不一致の場合には、情報記録
再生装置に格納されている配信された情報を消去する
か、もしくはアクセスを不能とすることもできる。この
場合は、両者の不一致が、連続で所定回数生じた場合の
み、消去やアクセス不能を実行することが好ましい。
【0085】本発明の情報配信方法は、上記の課題を解
決するために、記録および再生の少なくとも一方を行う
情報記録再生装置に情報を記録する情報配信方法におい
て、上記情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて
生成された識別情報を用いて配信すべき情報を暗号化
し、該暗号化された情報を上記情報記録再生装置に配信
することを特徴としている。
【0086】上記の構成により、情報が配信される情報
記録再生装置の識別情報と、配信すべき情報とを関連付
けることにより、保護機能を付加した情報として、情報
を配信することができる。
【0087】すなわち、配信する情報を格納する情報記
録再生装置の識別情報を取得することにより該情報記録
再生装置を特定することができる。そして、情報を配信
する際に、情報を記録する情報記録再生装置に固有の物
理的情報を用いて識別情報を生成し、該識別情報を暗号
鍵として使用して、上記情報を暗号化して配信すること
ができる。
【0088】これにより、暗号化された情報を再生する
にあたって、再生に用いられる情報記録再生装置に固有
の物理的情報を用いて生成された識別情報を用いて、暗
号化された情報を復号することが可能となる。そして、
復号の際には、再生に用いられる情報記録再生装置の識
別情報と、暗号化に用いられた識別情報とが一致する場
合にのみ、暗号化された情報は復号される。したがっ
て、不正に複製された情報が再生されることを防止し
て、情報を保護することが可能となる。
【0089】暗号化された情報を再生するにあたって、
情報が配信された情報記録再生装置とは異なる情報記録
再生装置を用いて再生を行う場合には、暗号鍵と復号鍵
とが一致せず、配信された暗号化された情報の復号が成
功しない。この場合は、情報が不正に使用されているこ
ととなるため、再生再生情報記録再生装置に格納されて
いる、配信された情報を消去するか、もしくはアクセス
不能状態とすることが好ましい。
【0090】なお、本発明の情報配信方法は、上記セキ
ュリティデバイスを用いた情報記録再生システムを利用
して実施することができる。本発明の情報配信方法にお
いては、情報提供者は、情報提供先であるユーザの情報
記録再生装置の識別情報を予め入手し、それに基づいて
配信する情報に保護機能を付加した後に、ユーザに配信
するものである。
【0091】配信する情報を格納する情報記録再生装置
の識別情報を取得することにより該情報記録再生装置を
特定することができるため、配信する情報と上記識別情
報とを関連付けることにより、該情報に保護機能を付加
することができる。つまり、情報に保護機能を付加した
後に配信することにより、配信する情報を再生すること
ができる情報記録再生装置を制限することが可能とな
る。
【0092】なお、本発明の情報記録再生システムにお
ける情報のやりとりは、インターネットを介して行うこ
とにより、最も効率良く行うことができる。
【0093】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。本発明は、情報記録再
生装置の個々を識別するために装置固有の物理的情報を
検出して、検出した物理的情報に基づいて識別情報を生
成することを基本としている。発明の実施の形態は、識
別情報を生成するセキュリティデバイス、情報再生方
法、情報記録方法、情報保護方法、さらに情報保護を実
現した情報記録再生システム、そしてそれを応用した情
報配信方法にまで及ぶ。なお、以下の実施の形態は本発
明の実施の形態を示した一例であり、本発明の技術的範
囲を何ら限定するものではない。
【0094】〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態に
ついて図1ないし図11に基づいて説明すれば、以下の
とおりである。
【0095】図1及び図2は、本発明の本実施の形態の
セキュリティデバイスの概略の構成を示すブロック図で
ある。図1に示すセキュリティデバイス1は、センサ部
9と信号処理部(識別情報生成手段)8の2つに大きく
別けられる。センサ部9は物理的情報センサ(物理的情
報検出手段)2と時間軸情報センサ3とを備えて構成さ
れており、信号処理部8は物理的情報抽出回路(識別情
報生成手段)4と時間軸情報抽出回路5(識別情報生成
手段)と識別情報抽出回路(識別情報生成手段)6とを
備えて構成されている。
【0096】物理的情報センサ2は物理的情報を検出す
るためのものであり、検出される物理量としては、例え
ば、歪、加速度、圧力、磁気、音響等が挙げられる。本
実施の形態においては、物理的情報センサ2として歪セ
ンサを使用している。一方、時間軸情報センサ3は時間
軸情報を得るためのものであり、装置の回転駆動系、具
体的にはスピンドルモータの駆動電流の変化を電磁波の
輻射から検出するものである。
【0097】物理的情報センサ2から得られた物理的情
報および時間軸情報センサ3から得られた時間軸情報
は、信号処理部8へと導かれる。物理的情報センサ2か
らの物理的情報は、信号処理部8の物理的情報抽出回路
4によりデジタル処理に適した形態の第1パルス信号に
変換され、識別情報抽出回路6に入力される。具体的に
は、信号のピークを示す位置パルス、信号変化の最大と
なるポイントを示すマーカーパルス等が、第1パルス信
号として生成される。時間軸情報センサ3からの時間軸
情報は、信号処理部8の時間軸情報抽出回路5により、
スピンドルモータの回転数に応じた時間パルスを示す第
2パルス信号に変換されて、識別情報抽出回路6に入力
される。
【0098】上記のようにして得られた2つの信号(情
報パルス)、すなわち第1パルス信号および第2パルス
信号に基づいて、識別情報抽出回路6において識別情報
が生成される。つまり、識別情報抽出回路6では、スピ
ンドルモータの回転に応じた時間パルスと物理的情報か
ら生成された第1パルス信号との位相関係を示す位相情
報と、第2パルス信号から導かれる一回転の時間情報
(回転周期情報)とを識別情報として出力する。なお、
上記識別情報はデジタル情報として出力される。
【0099】図2に示すセキュリティデバイス61は、
図1のセキュリティデバイス1に、さらに、ユーザ情報
入力部7を備えて構成されている。上記ユーザ情報入力
部7とは、外部から任意に設定して情報を入力すること
ができるものであり、本実施の形態においては、ディッ
プスイッチにより、デジタル情報を識別情報抽出回路6
に、直接入力できるようにしている。セキュリティデバ
イス61の識別情報抽出回路6から出力される識別情報
には、上記位相情報と上記一回転の時間情報に加えて外
部から設定されたユーザ情報が含まれる。これにより、
生成される識別情報の独立性が向上し、識別情報として
全く同じ情報が複数生成されることを防ぐことができ
る。
【0100】図3はセキュリティデバイス1の外観を示
したものである。同図に示すように、セキュリティデバ
イス1のセンサ部9と信号処理部8とは一体化されたチ
ップとなっており、該チップにはユーザ情報入力部7と
してのディップスイッチが搭載されている。信号処理部
8の識別情報抽出回路6において生成された識別情報
は、接続ケーブル10を経由してコネクター11からセ
キュリティデバイス1の外部に出力される。本実施例に
おいては、接続ケーブル10、コネクター11のインタ
ーフェースとしてUSB(Universal Ser
ial Bus)のインターフェースを採用している。
【0101】つぎに、セキュリティデバイス1により、
ハードディスクドライブ(以下、HDDと略する)等の
情報記録再生装置の物理的情報が得られる原理につい
て、図4〜図8を用いて以下に説明する。
【0102】現行のHDD(情報記録再生装置)52
は、概略的には図4に示したように、筐体12、スピン
ドルモータ(回転駆動手段)13、制御回路基板14、
コネクター15および磁気ディスク(記録媒体)16を
備えて構成されている。つまり、HDD52の筐体12
には、制御回路基板14、および標準化されたインター
フェースのコネクター15が一体化されており、磁気デ
ィスク16はスピンドルモータ13に固定されている。
磁気ディスク16とスピンドルモータ13とのメカ(機
構)的な関係は、ドライブの製造過程で決定されるもの
であり、磁気ディスク16及びスピンドルモータ13の
単体のバラツキと組立誤差とによりHDDに異なる。さ
らに、図4(b)に示したように、磁気ディスク16
は、スピンドルモータ13に複数枚搭載されるものであ
るため、両者のメカ的な関係はさらに複雑となる。
【0103】通常は、図5(a)に示すように、磁気デ
ィスク16のディスク外径中心17とディスク内径中心
18とは一致していない。また、両者が偶然に一致して
いる場合においても、通常は、図5(b)に示すように
スピンドル中心19とディスク外径中心17とは一致し
ないため、必ず磁気ディスク16はスピンドル中心(回
転中心)19に対して偏心成分を有することになる。な
お、上記スピンドル中心19とはスピンドルモータ13
の回転中心のことをいう。
【0104】HDD52においては、記録媒体である磁
気ディスク16は取り外しが不可能な状態でスピンドル
モータ13に固定されているため、上記偏心成分が磁気
ディスク16に記録された情報の記録再生性能に影響を
及ぼすことはほとんど無い。しかし、磁気ディスク16
が上記偏心成分を有することにより、磁気ディスク16
が高速で回転すると、磁気ディスク16の回転に応じて
HDD52の筐体12全体に振動が現れる。この振動は
歪センサ、加速度センサ、磁気センサ、圧力センサ、音
響センサ等のセンサにより検出することができるため、
物理的情報として利用することが可能である。本実施の
形態においては、歪センサを物理的情報センサ2として
用いて上記振動を検知し、該検知した情報を物理的情報
として用いている。
【0105】一方、スピンドルモータ13としては、一
般的に3相センサレスのDCモータが使用されている。
上記DCモーターは概略的に、図6に示したように3つ
の電気子20を備えてなる構成である。そして、3つの
電機子(回転駆動手段)20のコイルに順番に駆動電流
(U相、V相、W相)を流すことにより、上記DCモー
ターは回転を維持することができる。U相、V相、W相
の3つの駆動電流は、図7(a)に示したように位相を
ずらしながら、パルス形状で電機子20のコイルに印加
されている。そして、上記駆動電流は、電流の変化点に
おいてはスパイクノイズとして外部から検出することが
できる。例えば、U相の駆動電流を図7(a)に示した
パルス形状で電機子20のコイルに印加した場合には、
図7(b)に示した波形のスパイクノイズとして検出す
ることができる。すなわち、HDD52の外部から上記
スパイクノイズを検出することにより磁気ディスク16
の回転情報(一回転の時間情報)を得ることが可能とな
る。
【0106】以上、説明したように、磁気ディスク16
(図5参照)が偏心成分を有することによりHDD52
の筐体12(図4参照)に生ずる振動と、スピンドルモ
ータ13(図4参照)の回転時間情報とを組合せること
により、HDD52の個別的な識別を可能とする識別情
報を生成することができる。
【0107】図8は物理的情報センサ2と時間軸情報セ
ンサ3(図1参照)とにより検出される生信号を示して
いる。すなわち、同図には、物理的情報センサ2により
検出された物理的情報と、時間軸情報センサ3により検
出された時間軸情報(U相の駆動電流によるスパイクノ
イズの信号)とを示している。同図に示されたように、
物理的情報は振動情報として得られ、時間軸情報はパル
ス情報として得られるものである。そこで、物理的情報
は、物理的情報センサ2から信号処理部8に送出され、
物理的情報抽出回路4において第1パルス信号に変換さ
れる。そして、時間軸情報は時間軸情報センサ3から信
号処理部8に送出され、時間軸情報抽出回路5において
第2パルス信号に変換される。上記の変換を行って第1
パルス信号と第2パルス信号を得ることにより、図8に
示すように両者の時間差△tを容易に求めることができ
るため、物理的情報と時間軸情報との位相関係を得るこ
とができる。なお、本実施の形態においては、振動のピ
ーク位置を示す位置パルスを第1パルス信号として用い
ている。
【0108】図1に示した信号処理部8において生成さ
れ、外部に出力される識別情報の一例を図9に示す。図
9には、識別情報の一例として、ヘッダ情報とドライブ
情報と一回転の時間情報と位相情報とユーザ情報とから
なる識別情報を示している。図9に示した識別情報にお
いては、先ずヘッダ情報が先頭に位置している。これは
当該情報が識別情報であることを宣言するためのユニー
クなコードである。続いて、ドライブ種類情報がある
が、これは種々のドライブを想定して導入しているもの
である。本実施例では、HDDを例として取り上げてい
るが、例えば光ディスクドライブ等の他のドライブ装置
においても本実施例と同様な手法によりデジタル情報の
コンテンツの保護が可能であることから、導入している
ものである。
【0109】続いて、磁気ディスク16の回転数に相当
する一回転の時間情報、磁気ディスク16の回転と物理
的情報との位相の関係についての位相情報、および外部
から任意に設定できるユーザ情報となっている。図9に
示したものは一例であり、例えば、これらの情報をスク
ランブルしたり、暗号化したりして記録しても良い。デ
ジタル情報のコンテンツを保護するためには、種々の情
報を用いて、上記識別情報の独立性を向上させることが
重要である。
【0110】セキュリティデバイス61(図2参照)を
構成する時間軸情報センサ3及び時間軸情報抽出回路5
の代わりに、加振部(印加部)27及び加振部駆動部2
8を備えたセキュリティデバイス71を図10に示す。
HDDの物理的情報を得る方法としては、加振部27に
よりHDDに積極的に加速度を印加して、その時に発生
する振動を物理的情報センサ2にて検出する方法も有効
である。加速度の印加により発生する振動はHDDの内
部の状態と筐体の取り付け状況により決定されるため、
上記方法により、それぞれのHDDにおいて独立性の高
い物理的情報を得ることができる。
【0111】加振部27により加速度を与えるタイミン
グとしては、例えばセキュリティデバイス71に電源が
供給された時点において、自動的に実施しても良いし、
HDDを有するコンピュータ等のシステムからの指令に
よって実施しても良い。また、与える加速度はHDDに
ダメージを与えない程度であることは勿論のことであ
り、情報の記録再生およびアクセス動作にも影響を与え
ないように調整される。加振部27としては、小型ソレ
ノイド、超音波モータ等が適している。
【0112】更に、物理的情報を得るために、図示しな
い磁気ヘッドのアクチュエータを稼動する時に発生する
振動または音を利用しても良い。この場合は、システム
側から特別にアクセス動作を指示して、その時に発生す
る振動又は音を検出することが有効である。
【0113】セキュリティデバイス1をHDD52の筐
体12に取り付けた状態を図11に示している。同図の
セキュリティデバイス1は、HDD52の物理的情報を
検出するために、HDD52の筐体12に直接密着する
ように取り付けられている。なお、セキュリティデバイ
ス61およびセキュリティデバイス71も、セキュリテ
ィデバイス1と同様にHDD52に対して取り付けるこ
とができる。
【0114】以上のように、セキュリティデバイスは、
個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて、
情報記録再生装置を識別する識別情報を生成することが
できる。このため、現行の情報記録再生装置であるHD
D本体の変更を必要とすることなく、個々のHDDを識
別することができる識別情報を容易に得ることができ
る。すなわち、上記識別情報を用いて情報記録再生装置
と該情報記録再生装置により記録または再生される情報
とを関連付けることにより、情報の不正な使用を防ぐこ
とができる。
【0115】第1セキュリティデバイスは、情報を記録
又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生装置
の物理的情報を検出し、情報記録再生装置を識別するた
めの識別情報を生成するセキュリティデバイスとして構
成されていてもよい。
【0116】上記の構成により、現行の情報記録再生装
置本体の変更を必要とせずに個々の装置を識別する情報
を容易に得ることができる。
【0117】上記第1セキュリティデバイスは、情報を
記録又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生
装置の物理的情報として、歪、漏洩磁場、電界、振動、
加速度、圧力、音の内、少なくとも一つを含むものであ
ってもよい。
【0118】上記の構成により、情報記録再生装置内メ
カ部の個々のバラツキに起因する物理的情報を検出する
ことができる。
【0119】上記第1セキュリティデバイスは、情報を
記録又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生
装置の物理的情報と、前記情報記録再生装置に搭載され
ている回転駆動手段から得られる情報に基づいて、識別
情報を生成するものであってもよい。
【0120】上記の構成により、回転駆動手段から情報
記録媒体の回転情報を抽出することにより時間軸の情報
が得られ、物理的情報を時間軸に関連させて識別情報を
生成することができるため、独立性の高い識別情報を生
成することができる。
【0121】上記第1セキュリティデバイスは、情報を
記録又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生
装置の物理的情報と、外部から任意に設定できる情報に
基づいて、識別情報を生成するものであってもよい。
【0122】上記の構成により、外部から任意に設定で
きる情報を用いて識別情報の独立性をさらに向上させる
ことができる。
【0123】上記第1セキュリティデバイスは、情報を
記録又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生
装置の物理的情報を検出する際に、前記情報記録再生装
置に対して外部から加速度を与えるものであってもよ
い。
【0124】上記の構成により、外部から積極的に情報
記録再生装置の筐体に加速度を加えて、その振動を物理
的情報として検出することができる。
【0125】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の一形
態について図12および図13に基づいて説明すれば、
以下のとおりである。
【0126】図12および図13は、本実施の形態の、
情報再生方法、情報記録方法および情報保護方法を説明
するブロック図を示している。いずれの図も情報記録再
生装置において、情報を記録及び再生する状況を説明す
るものである。
【0127】本実施の形態では、情報が情報記録再生装
置31に記録される前に、識別情報付加手段30におい
て、当該情報に、セキュリティデバイス1から得られた
情報記録再生装置31の識別情報が自動的に付加され
る。すなわち、上記識別情報が付加された情報として情
報記録再生装置31に記録される。なお、識別情報付加
手段30における識別情報の付加は、使用者には認識さ
れることなく実施される。そして、情報記録再生装置3
1に記録された情報を再生するときには、認証手段(判
断手段)32において、当該情報に付加された識別情報
と、セキュリティデバイス1から得られた情報記録再生
装置31の識別情報とが一致するか否かが判断される。
【0128】判断の結果、情報に付加された識別情報
と、セキュリティデバイス1から得られた情報記録再生
装置31の識別情報とが一致した場合には、情報の再生
処理は継続されて使用者は情報を利用することができ
る。しかし、両者が一致しない場合には、情報の再生処
理は中断されることになる。
【0129】すなわち、情報の記録を行った情報記録再
生装置を用いて情報を再生する場合には、該情報に付加
された識別情報とセキュリティデバイスから得られた情
報記録再生装置の識別情報とが一致するため、情報を利
用することができるが、異なる情報記録再生装置を用い
て情報の再生を行う場合には、両者は一致しないため情
報の再生は中断される。これにより、情報の記録を行っ
た情報記録再生装置以外では、当該情報を再生すること
ができなくなる。例えば、暗号化情報を違法コピーして
他の情報記録再生装置に記録した場合には、該情報に付
加された識別情報と、再生に用いられる情報記録再生装
置の識別情報とが異なるため、情報の再生を実行できな
いこととなる。すなわち、情報を違法コピーして他の情
報記録再生装置に記録した場合には、該情報の再生を行
うことができないため、不正なコピーから情報を保護す
ることができる。
【0130】ここで重要なポイントは、識別情報付加手
段30において情報に識別情報を付加する際に、情報に
識別情報が既に付加されているか否かを判断し、既に識
別情報が付加されている情報に対しては、新たな識別情
報を付加しないようにすることである。すなわち、識別
情報付加手段30は、情報に識別情報を付加する前に、
該情報が既に識別情報が付加された情報であるか否かに
ついて判断し、該情報に識別情報が付加されている場合
には識別情報の付加を行わず、該情報に識別情報が付加
されていない場合に識別情報の付加を行う。これによ
り、情報の履歴が残るため、情報の保護を達成すること
ができる。
【0131】セキュリティデバイス1から得られた情報
記録再生装置31の識別情報を暗号鍵として用いること
により、情報を保護する方法を説明するブロック図を図
13に示す。
【0132】まず、暗号化手段33において情報を暗号
化する際に、セキュリティデバイス1から得られた情報
記録再生装置31の識別情報が暗号鍵として用いられ
る。すなわち、記録すべき情報は、識別情報を暗号鍵と
して用いて暗号化された暗号化情報として情報記録再生
装置31に記録される。
【0133】情報記録再生装置31には、情報を暗号化
した暗号化情報が記録されているため、情報を再生する
には暗号化情報を復号することが必要となる。当該復号
は、復号手段34において、セキュリティデバイス1か
ら得られた情報記録再生装置31の識別情報を復号鍵と
して用いて行われる。復号鍵が暗号鍵と一致する場合に
は復号が成功し、復号が成功して初めて使用者は情報を
使用することができる。
【0134】つまり、使用者は、復号鍵として用いる識
別情報が、暗号鍵として用いられた識別情報と一致する
場合は情報を使用することができるが、両者が一致しな
い場合は情報を使用することができないこととなる。例
えば、暗号化情報を違法コピーして他の情報記録再生装
置に記録した場合には、復号鍵として用いられる識別情
報は暗号鍵として用いられた識別情報と異なるため復号
を実行できないこととなる。すなわち、暗号化情報を違
法コピーして他の情報記録再生装置に記録しても復号鍵
が異なるため、復号は実行できないことになり、情報の
保護が達成される。
【0135】第1情報保護方法は、情報を記録又は再生
もしくは記録再生を実行する情報記録再生装置の物理的
情報から、生成された情報記録再生装置の識別情報を用
いて、前記情報記録再生装置に記録されている情報を保
護する情報保護方法であってもよい。
【0136】上記第1情報保護方法は、情報を記録する
際には、情報記録再生装置の物理的情報から生成された
識別情報を記録すべき情報に付加し、情報を再生する際
には、再生する情報に付加されている識別情報と情報記
録再生装置の識別情報が一致しているかどうかを判断
し、一致している場合は情報の再生を実行し、一致しな
い場合は情報の再生を実行しないものであってもよい。
【0137】上記第1情報保護方法は、情報を記録する
際には、情報記録再生装置の物理的情報から生成された
識別情報を使用して、記録すべき情報を暗号化し、情報
を再生する際には、情報記録再生装置の識別情報により
再生する情報を復号するものであってもよい。
【0138】上記の構成により、情報を記録する場合は
セキュリティデバイスからの識別情報を記録すべき情報
に関連させて記録し、情報を再生する場合は再生される
情報がセキュリティデバイスからの識別情報に関連付け
られているかどうかを確認することができる。これによ
り、情報記録再生装置を特定して再生が実行されること
になり、他の情報記録再生装置に違法コピーされた情報
は再生できないようにすることができる。
【0139】〔実施の形態3〕本発明の実施のさらに他
の一形態について図14および図15に基づいて説明す
れば、以下のとおりである。
【0140】セキュリティデバイス1を装着した情報記
録再生装置31が内蔵された情報機器35の概略を図1
4に示している。本実施の形態の情報記録再生システム
は、セキュリティデバイス1と情報記録再生装置31と
情報機器35とディスプレイ38とキーボード39とマ
ウス40とを備えて構成されている。情報機器35は、
デジタル情報を外部から入力できるインターフェースと
して、USB(Universal Serial B
us)コネクター36およびLAN(Local Ar
ea Network)アダプタ37を備えており、セ
キュリティデバイス1が取り付けられた情報記録再生装
置31を内蔵している。また、情報機器35としては、
例えばパーソナルコンピュータ(以下、PCと略する)
等が用いられる。
【0141】本実施の形態の情報記録再生システムにお
いては、情報記録再生装置31の識別情報は、セキュリ
ティデバイス1により検出されて、USBコネクター3
6を介して情報機器35に取り込まれる構成となってい
る。現在、USBはPC等の情報機器に広く採用されい
るため、本実施の形態の識別情報をUSBコネクター3
6を介して情報機器35に取り込む構成は、既存のPC
等の情報機器に適用することが可能である。また、識別
情報を情報機器35に取り込む際のインターフェースと
しては、USBコネクター36以外に、シリアルインタ
ーフェース、パラレルインターフェース、LANアダプ
タ等をも用いることができる。つまり、識別情報を情報
機器35に取り込む際のインターフェースとしては、デ
ジタル情報を外部から入力することが可能なものであれ
ばよい。
【0142】上記のように、情報機器35は、セキュリ
ティデバイス1から、情報記録再生装置31の識別情報
を得ることができるため、該識別情報を用いて情報の保
護を実現することができる。当該情報の保護を実現する
方法としては、具体的には、本発明の実施の形態2の情
報保護方法を挙げることができる。そして、情報記録再
生装置31によって情報を再生又は使用する際に、情報
記録再生システムの情報保護機能が働いて情報の再生又
は使用が不可能な状況になったときには、ディスプレイ
38上にその旨を表示して警告することが重要である。
これにより、不正にコピーした情報の使用者に対して、
当該情報の使用についての警告を与えることができる。
なお、上記情報記録再生システムの情報保護機能が働く
場合としては、例えば再生または使用する情報が、不正
にコピーされたものである場合が該当する。
【0143】また、本実施の形態の情報記録再生システ
ムは、情報保護機能そのものを停止もしくは解除するこ
とも可能である。具体的には、情報保護機能を停止する
ためのコマンドをあらかじめ準備しておき、必要な場合
には、キーボード39又はマウス40を用いて当該コマ
ンドを実行することにより、情報保護機能の停止もしく
は解除を実行できるようにしている。
【0144】上記必要な場合とは、具体的には、情報記
録再生装置31の破損により情報記録再生装置31を変
更しなければならない状況が発生した場合や、情報記録
再生装置31に記録された情報へのアクセスが必要とな
る緊急事態が発生した場合等を挙げることができる。
【0145】また、本実施の形態の情報記録再生システ
ムは、異常事態、即ち情報保護機能そのものを停止、若
しくは解除することが必要な事態が解消された場合に
は、再度、情報保護機能を開始するコマンドも備えてお
り、該コマンドの実行により、情報保護機能を再度開始
することができる。ここで、システム全体の信頼性のた
めには、情報保護機能の停止もしくは解除、または再開
を実行できる使用者を特定の者に限定しておくことが好
ましい。
【0146】上記情報機器35(図14参照)に内蔵さ
れた情報記録再生装置31としてHDD52を用いた場
合において、HDD52の個別化を更に押し進める方法
を説明するブロック図を図15に示す。PC等の情報機
器35を構成するCPU(Central Proce
ssing Unit)43は、HDD52の装置仕様
情報をIDE(Integrated Device
Electronics)41を介して入手することが
できる。当該装置仕様情報としては、具体的には、HD
D52のセクタ数、シリンダ数、ヘッド数等が挙げられ
る。つまり、CPU43は、HDD52の識別情報をセ
キュリティデバイス1からUSBコネクター36を介し
て得ることができ、さらに、HDD52の装置仕様情報
をIDE41を介して得ることができる。
【0147】従って、HDD52の識別情報を生成する
際に、識別情報および装置仕様情報を用いることができ
る。これにより、識別情報と装置仕様情報とを組み合わ
せることにより、いずれか一方の情報に基づくよりも更
に独立性の高い識別情報を生成することが可能となる。
【0148】第1情報記録再生システムは、情報を記録
又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生シス
テムにおいて、情報記録再生装置の物理的情報を検出す
る手段と、検出された物理的情報から情報記録再生装置
を識別するための識別情報を生成する手段とを備えた情
報記録再生システムとして構成されていてもよい。
【0149】上記第1情報記録再生システムは、情報を
記録又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生
システムにおいて、情報記録再生装置の物理的情報を検
出する手段と、検出された物理的情報から情報記録再生
装置を識別するための識別情報を生成する手段と、生成
された識別情報に基づいて記録された情報を保護する機
能とを備えたものであってもよい。
【0150】上記第1情報記録再生システムは、情報を
記録又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生
システムにおいて、情報記録再生装置の物理的情報を検
出する手段と、検出された物理的情報から情報記録再生
装置を識別するための識別情報を生成する手段と、生成
された識別情報を記録すべき情報に付加する手段と、再
生すべき情報に付加された識別情報と前記情報記録再生
装置の識別情報が一致するかどうかを判断する手段とを
備えたものであってもよい。
【0151】上記第1情報記録再生システムは、情報を
記録又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生
システムにおいて、情報記録再生装置の物理的情報を検
出する手段と、検出された物理的情報から情報記録再生
装置を識別するための識別情報を生成する手段と、生成
された識別情報を使用して記録すべき情報を暗号化する
手段と、再生すべき情報を前記情報記録再生装置の識別
情報により復号する手段とを備えたものであってもよ
い。
【0152】上記第1情報記録再生システムは、情報を
記録又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生
システムにおいて、情報記録再生装置の物理的情報を検
出する手段と、検出された物理的情報から情報記録再生
装置を識別するための識別情報を生成する手段と、生成
された識別情報に基づいて記録された情報を保護する機
能と、情報の再生が実行できない場合は、それを明示す
る機能を備えたものであってもよい。
【0153】上記の構成により、ユーザは如何なる理由
で再生が実行されないのかを把握することができるし、
違法コピーに対する警告を与えることができる。
【0154】上記第1情報記録再生システムは、情報を
記録又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生
装置の物理的情報を検出する手段と、検出された物理的
情報から情報記録再生装置を識別するための識別情報を
生成する手段と、生成された識別情報に基づいて記録さ
れた情報を保護する機能とを備えた情報記録再生システ
ムであって、記録された情報を保護する機能を停止又は
解除および稼動することを指令する手段を備えたもので
あってもよい。
【0155】上記の構成により、例えば、セキュリティ
デバイスが破損した場合や、情報にエラーが発生して正
当な装置でも再生が不可能となる事態が発生した場合に
おいても、強制的に情報保護機能の停止または解除をす
ることができる。また、著作権者の許可の基に情報記録
再生装置の変更を行う場合にも有益である。
【0156】上記第1情報記録再生システムは、情報を
記録又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生
装置の、物理的情報を検出する手段と、検出された物理
的情報から情報記録再生装置を識別するための識別情報
を生成する手段と、生成された識別情報に基づいて記録
された情報を保護する機能とを、備えた情報記録再生シ
ステムにおいて、特定の使用者が記録された情報を保護
する機能を停止又は解除および稼動することを実行でき
るものであってもよい。
【0157】上記の構成により、情報を保護する機能を
停止または解除および稼働することを実行できる者を特
定の使用者(ユーザ)に限定することができるため、シ
ステム全体の信頼性を維持することができる。
【0158】上記第1情報記録再生システムは、情報を
記録又は再生もしくは記録再生を実行する情報記録再生
システムにおいて、情報記録再生装置の物理的情報を検
出する手段と、検出された物理的情報から情報記録再生
装置を識別するための識別情報を生成する手段とを備
え、情報記録再生装置の装置仕様情報を得て、前記識別
情報とともに情報記録再生装置を個別化するものであっ
てもよい。
【0159】上記の構成により、情報記録再生装置から
得られる仕様情報とを識別情報の生成に用いることがで
きるため、より独立性の高い識別情報を生成することが
できる。
【0160】〔実施の形態4〕本発明の実施の他の一形
態について図16ないし図20に基づいて説明すれば、
以下のとおりである。本実施の形態においては、セキュ
リティデバイスを装着した情報記録再生システムを用い
た情報配信方法として、本発明を実施した場合について
説明する。
【0161】本実施の形態の情報配信方法に用いられる
情報記録再生システムの概略の構成を示すブロック図を
図16に示す。上記情報記録再生システムは、第1サー
バシステム44と第1ユーザシステム45とから構成さ
れており、両者はネットワークを介して接続されてい
る。上記のネットワークは、公衆電話回線やその他の高
速通信回線、ならびにそれらの回線間のインターネット
回線等により構成されている。第1サーバシステム44
は、概略的に識別情報付加手段30と情報記憶手段48
とを備えてなっており、第1ユーザシステム45は、概
略的にセキュリティデバイス1と情報記録再生装置31
と認証手段32とを備えてなっている。
【0162】つづいて、上記情報記録再生システムを用
いて行われる情報提供方法について、図17を用いて説
明する。
【0163】まず、第1サーバシステム44に対して、
第1ユーザシステム45から情報の提供が要求される
(S11)。続いて、第1ユーザシステム45からの情
報提供の要求に応じて、第1サーバシステム44から、
情報を格納する第1ユーザシステム45の情報記録再生
装置31の第1識別情報が要求される(S12)。当該
要求に応じて、セキュリティデバイス1は、情報記録再
生装置31の物理的情報に基づいて作成した第1識別情
報(識別情報)を第1サーバシステム44に出力する
(S13)。なお、本実施の形態においては、セキュリ
ティデバイスからサーバシステムに出力される識別情報
を第1識別情報という。
【0164】本実施の形態においては、第1ユーザシス
テム45は、第1サーバシステム44の要求に応じて第
1識別情報を出力しているが、第1サーバシステム44
から要求される前に出力してもよい。例えば、第1ユー
ザシステム45は、情報提供を要求する際に第1識別情
報を出力してもよい。
【0165】第1サーバシステム44は、セキュリティ
デバイス1から出力された第1識別情報を、ネットワー
クを介して得る(S14)。なお、第1ユーザシステム
45からの情報提供の要求の際に、第1識別情報が第1
サーバシステム44に出力されている場合には、第1サ
ーバシステム44は情報提供の要求と第1識別情報とを
同時に得ることとなる。
【0166】第1サーバシステム44は、識別情報付加
手段30により、提供する情報に第1ユーザシステム4
5から入手した第1識別情報を付加する(S15)。そ
して、その後に、第1サーバシステム44は、第1識別
情報が付加された情報を第1ユーザシステム45に対し
て配信する(S16)。第1ユーザシステム45は、配
信された情報をそのまま情報記録再生装置31に格納す
る(S17)。
【0167】ユーザが情報を再生する場合、すなわち第
1ユーザシステム45において、配信された情報の再生
要求がなされる(S18)と、認証手段32は、情報記
録再生装置31に格納された情報を読み出し、該情報に
付加されている第1識別情報と、セキュリティデバイス
1から得られた情報記録再生装置31の第2識別情報と
が一致するか否かの判断を行う(S19)。両者が一致
したときは、再生処理は継続されて、第1ユーザシステ
ム45において、情報が再生される(S21)、すなわ
ち、ユーザは情報を使用することができる。しかし両者
が一致しないときは再生処理は中断される(S22)。
すなわち、ユーザは情報を使用することができない。な
お、本実施の形態においては、セキュリティデバイスか
らユーザシステムに出力される識別情報を第2識別情報
という。
【0168】S19において、情報の再生処理の際にセ
キュリティデバイス1から得られた第2識別情報と、情
報に付加されている第1識別情報とが一致しない場合
は、情報記録再生装置31に記録されている情報は正当
性を有しない情報、すなわち、不法にコピーされた情報
ということになる。
【0169】したがって、上記情報を情報記録再生装置
31から削除をする処理を行うことは、該情報を保護す
るために有益である。あるいは、これ以後は、当該情報
に対してアクセスできないようにすることも好ましい。
上記アクセスの制限は、具体的には、情報記録再生装置
31の情報が記録されている領域において、不良セクタ
等の設定を実施する方法により行うことができる。更
に、例えば、測定誤差等の予測できない理由により第1
識別情報と第2識別情報との不一致が生じることも考え
られるため、両者が一致しない状態が連続して所定回数
起きた場合に限定して、上記削除やアクセスを制限する
処理を実施することとしてもよい。
【0170】本実施の形態の情報配信方法に用いられる
情報記録再生システムは、図18に示すように、ネット
ワークを介して接続されている第2サーバシステム54
と第2ユーザシステム55とから構成されていてもよ
い。第2サーバシステム54は、概略的に暗号化手段3
3と情報記憶手段48とを備えてなっており、第1ユー
ザシステム45は、概略的にセキュリティデバイス1と
情報記録再生装置31と復号手段34とを備えてなって
いる。
【0171】つづいて、上記情報記録再生システムを用
いて行われる情報提供方法について、図19を用いて説
明する。
【0172】まず、第2サーバシステム54に対して、
第2ユーザシステム55から情報の提供が要求される
(S31)。続いて、第2ユーザシステム55からの情
報提供の要求に応じて、第2サーバシステム54から、
第2ユーザシステム55の情報を格納する情報記録再生
装置31の第1識別情報が要求される(S32)。当該
要求に応じて、セキュリティデバイス1は、情報記録再
生装置31の物理的情報に基づいて作成した第1識別情
報を第2サーバシステム54に出力する(S33)。
【0173】第2サーバシステム54は、セキュリティ
デバイス1から出力された第1識別情報をネットワーク
を介して得る(S34)。続いて、第2サーバシステム
54は、上記第1識別情報を暗号鍵として、暗号化手段
33により情報を暗号化する(S35)。そして、その
後に、第2サーバシステム54は、暗号化した情報であ
る暗号化情報を第2ユーザシステム55に配信する(S
36)。第2ユーザシステム55は、配信された暗号化
情報をそのまま情報記録再生装置31に格納する(S3
7)。
【0174】ユーザが情報を再生する場合、すなわち第
2ユーザシステム55において、配信された情報の再生
要求がなされる(S38)と、復号手段34は、情報記
録再生装置31に格納された暗号化情報を読み出し、セ
キュリティデバイス1から得られた情報記録再生装置3
1の第2識別情報を復号鍵として復号を行う(S3
9)。復号鍵として用いる第2識別情報と、暗号鍵とし
て用いた第1識別情報とが一致したときは、復号が正常
に実施される。すなわち、暗号化情報は復号され、第2
ユーザシステム55において、正常に復号された情報が
再生される(S41)。つまり、ユーザは情報を使用す
ることができる。しかし、第1識別情報と第2識別情報
とが一致しない場合、すなわち、暗号鍵と復号鍵とが一
致しない場合は、復号は失敗するため、第2ユーザシス
テム55において正常に復号された情報を再生すること
は不可能であり、再生処理は中断される(S42)。つ
まり、ユーザは情報を使用することができない。
【0175】S39において、暗号化情報の復号処理の
際に復号鍵と暗号鍵とが一致しない場合、すなわち、セ
キュリティデバイス1から得られた第2識別情報と、情
報の暗号化に用いられた第1識別情報とが一致しない場
合は、情報記録再生装置31に記録されている暗号化情
報は正当性を有しない情報、すなわち、不法にコピーさ
れた情報ということになる。
【0176】したがって、上記情報を暗号化情報を情報
記録再生装置31から削除する処理を行うことは、該情
報を保護するために有益である。あるいは、これ以後
は、当該情報に対してアクセスできないようにすること
も好ましい。当該アクセスの制限は、具体的には、情報
記録再生装置31の暗号化情報が記録されている領域に
おいて、不良セクタ等の設定を実施する方法により行う
ことができる。更に、例えば、測定誤差等の予測できな
い理由により、第1識別情報識別情報と第2識別情報と
の不一致が生じることも考えられるため、両者が一致し
ない状態が連続して所定回数起きた場合に限定して上記
の削除やアクセスの制限等の処理を実施することとして
もよい。
【0177】ユーザシステムが複数の情報記録再生装置
を含んで構成されている場合について、図20を用いて
説明する。同図に示すように、第3ユーザシステム65
は、第1情報記録再生装置46と第2情報記録再生装置
47の2つの情報記録再生装置を含んで構成されてい
る。
【0178】第1サーバシステム44は、第3ユーザシ
ステム65からの要求により情報を配信する場合、第3
ユーザシステム65が1つのライセンスのみを有する状
況においては、第3ユーザシステム65の第1情報記録
再生装置46または第2情報記録再生装置47のいずれ
かについて第1識別情報を入手し、それに基づいて情報
情報に第1識別情報を付加して配信することになる。
【0179】第3ユーザシステム65では、第1サーバ
システム44に出力された第1識別情報が検出された情
報記録再生装置に、配信された情報を格納する。そし
て、情報が格納された以降は、情報を格納した情報記録
再生装置においてのみ、該情報を使用することができ
る。
【0180】つまり、第1サーバシステム44は第3ユ
ーザシステム65を構成する複数の情報記録再生装置の
うちのいずれか一つを特定して、情報を配信することに
なる。このため、ユーザは、勝手に複数の情報記録再生
装置に情報を格納することはできない。また、情報を格
納した情報記録再生装置から他の情報記録再生装置に違
法コピーがなされた場合は、配信された情報に付加され
た第1識別情報と、再生する際に確認される第2識別情
報とが異なるために再生は中断され、情報を使用するこ
とはできない。
【0181】勿論、第3ユーザシステム65にたいして
2つのライセンスが与えられる場合においては、第1サ
ーバシステム44は2つの情報記録再生装置のそれぞれ
について第1識別情報を入手し、情報記録再生装置それ
ぞれの第1識別情報を付加した情報を配信することとな
る。そして、第3ユーザシステム65は、それぞれの情
報記録再生装置に配信された情報を格納することができ
る。これにより、第3ユーザシステム65では、いずれ
の情報記録再生装置に格納された情報も使用することが
可能となる。なお、本実施の形態においては、ユーザシ
ステムを構成する情報記録再生装置の数、およびユーザ
システム65に与えられるライセンス数を、1または2
とした場合について説明したが、これに限られるもので
はなく、いずれも任意の数とすることができる。
【0182】以上のように、サーバシステムが、ライセ
ンス数に応じて情報記録再生装置の第1識別情報を取得
し、該第1識別情報を付した情報を配信することによ
り、ライセンス数に応じた情報記録媒体において、配信
された情報を利用することが可能となる。
【0183】以上詳述したように、本発明は個々の情報
記録再生装置に固有の物理的情報を検出して、その物理
的情報を基に情報記録再生装置を個別化するための識別
情報を生成することを特徴としている。
【0184】識別情報を生成するセキュリティデバイス
を現行の情報記録再生装置に対して適用することで、個
々の装置を識別することが可能となり、記録される情報
の保護機能を付加することが容易に実現できる。この保
護機能により、特定の情報記録再生装置においてのみ情
報の再生が許可されるという環境を提供できる。従っ
て、情報の著作権保護が特に重要視される情報配信方法
において、効果的な保護が実現できる。
【0185】第1情報配信方法は、情報を利用者に対し
て配信する情報配信方法において、配信先の情報記録再
生装置の識別情報を予め取得し、取得した識別情報に基
づいて配信情報に保護機能を付加して配信する情報配信
方法であってもよい。
【0186】上記第1情報配信方法は、情報を利用者に
対して配信する情報配信方法において、配信先の情報記
録再生装置の識別情報を予め取得し、取得した識別情報
を配信情報に付加して配信するものであってもよい。
【0187】上記第1情報配信方法は、配信先の情報記
録再生装置の識別情報を予め取得し、取得した識別情報
を配信情報に付加して配信する情報配信方法において、
利用者が情報記録再生装置に記録された配信情報を再生
する場合、配信情報に付加された識別情報と利用者の情
報記録再生装置の識別情報が一致することを判断した後
に再生が実行されるものであってもよい。
【0188】上記第1情報配信方法は、配信先の情報記
録再生装置の識別情報を予め取得し、取得した識別情報
を配信情報に付加して配信する情報配信方法において、
利用者が情報記録再生装置に記録された配信情報を再生
する場合、配信情報に付加された識別情報と利用者の情
報記録再生装置の識別情報が一致しない時は記録された
配信情報を消去もしくはアクセス不能の状態にするもの
であってもよい。
【0189】上記第1情報配信方法は、情報を利用者に
対して配信する情報配信方法において、配信先の情報記
録再生装置の識別情報を予め取得し、取得した識別情報
に基づいて配信情報を暗号化して配信するものであって
もよい。
【0190】上記第1情報配信方法は、配信先の情報記
録再生装置の識別情報を予め取得し、取得した識別情報
に基づき配信情報を暗号化して配信する情報配信方法に
おいて、利用者が情報記録再生装置に記録された配信情
報を再生する場合、暗号化された配信情報を利用者の情
報記録再生装置の識別情報により復号してた後に再生が
実行されるものであってもよい。
【0191】上記第1情報配信方法は、配信先の情報記
録再生装置の識別情報を予め取得し、取得した識別情報
に基づき配信情報を暗号化して配信する情報配信方法に
おいて、利用者が情報記録再生装置に記録された配信情
報を再生する場合、暗号化された配信情報を利用者の情
報記録再生装置の識別情報により復号が不可能であった
時は、記録された配信情報を消去もしくはアクセス不能
の状態にするものであってもよい。
【0192】上記第1情報配信方法は、配信先の情報記
録再生装置の識別情報を予め取得し、取得した識別情報
に基づき保護機能を付加して情報を配信する情報配信方
法において、前記識別情報は、前記情報記録再生装置の
物理的情報から生成されたものであってもよい。
【0193】上記第1情報配信方法は、配信先の情報記
録再生装置の識別情報を予め取得し、取得した識別情報
に基づき保護機能を付加して情報を配信する情報配信方
法において、インターネットを介して配信するものであ
ってもよい。
【0194】これにより、情報のやりとり(送受信)を
効率的に行うことができる。
【0195】
【発明の効果】本発明のセキュリティデバイスは、以上
のように、個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報
を検出する物理的情報検出手段と、上記物理的情報検出
手段により検出された物理的情報を用いて上記情報記録
再生装置の識別情報を生成する識別情報生成手段とを備
えた構成である。
【0196】それゆえ、個々の情報記録再生装置に固有
の物理的情報を用いて、情報記録再生装置を識別する識
別情報を生成することができる。これにより、現行の情
報記録再生装置本体の変更を必要とすることなく、個々
の情報記録再生装置を識別することができる識別情報を
容易に得ることができるという効果を奏する。
【0197】本発明のセキュリティデバイスは、以上の
ように、上記物理的情報を構成する物理量が、歪、漏洩
磁場、電界、振動、加速度、圧力、音からなる群より選
ばれる少なくとも一つである構成である。
【0198】それゆえ、上記7種類の物理的情報の中か
ら本発明の目的を達成するために適切な1種類ないし複
数種類の組み合わせを選択することができる。これによ
り、情報記録再生装置を識別する識別情報をより確実に
生成することができるという効果を奏する。
【0199】本発明のセキュリティデバイスは、以上の
ように、上記識別情報生成手段は、識別情報を生成する
ための情報として、物理的情報と、上記情報記録再生装
置に備えられた記録媒体を駆動する回転駆動手段から得
られる情報とを用いる構成である。
【0200】それゆえ、回転駆動手段から得られる情報
から上記情報記録再生装置に備えられた記録媒体の回転
情報を抽出して時間軸の情報を得ることができるため、
上記物理的情報を時間軸の情報に関連させて識別情報を
生成することができる。これにより、上記識別情報生成
手段により生成される識別情報の独立性を向上させるこ
とができるという効果を奏する。
【0201】本発明のセキュリティデバイスは、以上の
ように、上記識別情報生成手段は、識別情報を生成する
ための情報として、物理的情報と、外部から任意に設定
できるユーザ情報とを用いる構成である。
【0202】それゆえ、物理的情報に加えてユーザ情報
を用いて識別情報を生成することができる。これによ
り、識別情報の独立性が向上し、情報記録再生装置に加
えて該識別装置を使用するユーザをも識別することがで
きるという効果を奏する。
【0203】本発明のセキュリティデバイスは、以上の
ように、上記情報記録再生装置に加速度を与える印加部
を備えた構成である。
【0204】それゆえ、印加部により、情報記録再生装
置の筐体に加速度を与えて、その時の振動を物理的情報
として検出することができる。これにより、識別情報を
生成するための物理的情報を再現性良く、確実に得るこ
とができるという効果を奏する。
【0205】本発明の情報再生方法は、以上のように、
情報の再生に用いられる情報記録再生装置に固有の物理
的情報を用いて識別情報を生成し、上記情報の再生に用
いられる情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて
生成された識別情報と、該情報に付加された識別情報と
を比較し、両者が一致した場合にのみ上記情報を再生す
る構成である。
【0206】それゆえ、識別情報により情報記録再生装
置を特定して、情報の再生を行うことができる。これに
より、違法にコピーされた情報が再生されることを防止
できるため、不正な使用から情報を保護することができ
るという効果を奏する。
【0207】本発明の情報再生方法は、以上のように、
個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生
成された識別情報により暗号化された情報を再生するに
あたって、上記暗号化された情報を、該情報の再生に用
いられる情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて
生成された識別情報により復号し、復号が成功した場合
にのみ情報の再生を行う構成である。
【0208】それゆえ、識別情報により情報記録再生装
置を特定して、暗号化された情報を復号することができ
る。これにより、違法にコピーされた情報が再生される
ことを防止できるため、不正な使用を防止して情報を保
護することができるという効果を奏する。
【0209】本発明の情報記録方法は、以上のように、
情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成され
た識別情報を記録すべき情報に付加する構成である。
【0210】それゆえ、情報記録再生装置を識別する識
別情報と記録すべき情報とを関連付けることができる。
このため、識別情報が付加された情報を再生するにあた
って、該情報に付加された識別情報により、適法な情報
の記録がなされた情報記録再生装置を特定することがで
きるため、不正に複製された情報が再生されることを防
止して、不正な使用を防止して情報を保護することがで
きるという効果を奏する。
【0211】本発明の情報記録方法は、以上のように、
情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成され
た識別情報を用いて、記録すべき情報を暗号化する構成
である。
【0212】それゆえ、情報記録再生装置の識別情報と
記録すべき情報とを関連付けて情報の記録を行うことが
できる。このため、不正に複製された情報が再生される
ことを防止して、不正な使用を防止して情報を保護する
ことができるという効果を奏する。
【0213】本発明の情報保護方法は、以上のように、
情報を記録する情報記録再生装置に固有の物理的情報を
用いて生成された識別情報を記録すべき情報に付加し、
該識別情報が付加された情報を上記情報記録再生装置に
記録し、上記識別情報が付加された情報の再生にあたっ
て、上記識別情報が付加された情報の再生に用いられる
情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて識別情報
を生成し、上記情報の再生に用いられる情報記録再生装
置に固有の物理的情報を用いて生成された識別情報と、
該情報に付加された識別情報とを比較し、両者が一致し
た場合にのみ上記情報を再生する構成である。
【0214】それゆえ、識別情報により情報記録再生装
置を特定して、情報の記録および再生を行うことができ
る。このため、適法に情報の記録を行った情報記録再生
装置以外の情報記録再生装置に違法にコピーされた情報
が再生されることを防止することができるため、不正な
使用を防止して情報を保護することができるという効果
を奏する。
【0215】本発明の情報保護方法は、以上のように、
情報を記録する情報記録再生装置に固有の物理的情報を
用いて生成された識別情報を用いて、記録すべき情報を
暗号化し、該暗号化された情報を上記情報記録再生装置
に記録し、上記暗号化された情報を再生するにあたっ
て、上記暗号化された情報を、該情報の再生に用いられ
る情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成さ
れた識別情報により復号し、復号が成功した場合にのみ
情報の再生を行う構成である。
【0216】それゆえ、識別情報により情報記録再生装
置を特定して、情報の暗号化および復号を行うことがで
きる。これにより、違法にコピーされた情報が復号され
て、該復号された情報が再生されることを防止すること
ができるため、不正な使用を防止して情報を保護するこ
とができるという効果を奏する。
【0217】本発明の情報記録再生システムは、以上の
ように、個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を
検出する物理的情報検出手段と、上記物理的情報検出手
段により検出された物理的情報を用いて、個々の情報記
録再生装置を識別するための識別情報を生成する識別情
報生成手段と、上記情報記録再生装置に記録すべき情報
に上記識別情報を付加する識別情報付加手段と、再生す
べき情報に付加された識別情報と、該識別情報が付加さ
れた情報の再生に用いられる情報記録再生装置の識別情
報とが一致するか否かを判断する判断手段とを備えた構
成である。
【0218】それゆえ、識別情報を用いて情報記録再生
装置を特定して、情報の記録および再生を行うことがで
きる。このため、違法にコピーされた情報の再生を防止
することにより、不正な使用を防止して情報を保護する
ことができるという効果を奏する。
【0219】本発明の情報記録再生システムは、以上の
ように、個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を
検出する物理的情報検出手段と、上記物理的情報検出手
段により検出された物理的情報を用いて、個々の情報記
録再生装置を識別するための識別情報を生成する識別情
報生成手段と、情報を記録する情報記録再生装置に固有
の物理的情報を用いて生成された識別情報を用いて、記
録すべき情報を暗号化する暗号化手段と、暗号化された
情報を再生する情報記録再生装置に固有の物理的情報を
用いて生成された識別情報を用いて、該暗号化された情
報を復号する復号手段とを備えた構成である。
【0220】それゆえ、識別情報を用いて情報記録再生
装置を特定して、情報の暗号化および復号を行うことが
できる。これにより、違法にコピーされた情報の再生を
防止することにより、不正な使用を防止して情報を保護
することができるという効果を奏する。
【0221】本発明の情報記録再生システムは、以上の
ように、上記識別情報生成手段は、識別情報を生成する
ための情報として、上記物理的情報検出手段により検出
された物理的情報と、上記情報記録再生装置の装置仕様
情報とを用いる構成である。
【0222】それゆえ、情報記録再生装置本体の装置仕
様情報を用いて識別情報を生成することができる。この
ため、より独立性の高い識別情報を生成することができ
るという効果を奏する。
【0223】本発明の情報配信方法は、以上のように、
情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成され
た識別情報を配信すべき情報に付加し、該識別情報が付
加された情報を上記情報記録再生装置に配信する構成で
ある。
【0224】上記の構成により、情報が記録される情報
記録再生装置の識別情報と配信すべき情報とを関連付け
ることができる。これにより、保護機能を付加した情報
として、情報を配信することができるため、不正に複製
された情報が再生されることを防止することにより、不
正な使用を防止して情報を保護することができるという
効果を奏する。
【0225】本発明の情報配信方法は、以上のように、
情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成され
た識別情報を用いて配信すべき情報を暗号化し、該暗号
化された情報を上記情報記録再生装置に配信する構成で
ある。
【0226】それゆえ、適法に情報が記録された情報記
録再生装置の識別情報と記録すべき情報とを関連付ける
ことができる。
【0227】すなわち、配信する情報を格納する情報記
録再生装置の識別情報を取得することにより該情報記録
再生装置を特定することができる。そして、情報を配信
する際に、情報を記録する情報記録再生装置に固有の物
理的情報を用いて識別情報を生成し、該識別情報を暗号
鍵として使用して、上記情報を暗号化して配信すること
ができる。これにより、不正な使用を防止して情報を保
護することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるセキュリティデ
バイスの概略の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるユーザ情報入力
部を備えたセキュリティデバイスの概略の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるセキュリティデ
バイスの外観を示す図であり、(a)は底面図であり、
(b)は側面図であり、(c)は平面図である。
【図4】ハードディスクドライブの概略の構成を説明す
る図であり、(a)は斜視図であり、(b)はa−a’
矢視断面図である。
【図5】ハードディスクドライブの磁気ディスクの状態
を説明する図であり、(a)はディスク外径中心とディ
スク内径中心との関係をを説明する図であり、(b)は
ディスク外径中心とスピンドルモータの回転中心との関
係を説明する図である。
【図6】ハードディスクドライブに搭載されているスピ
ンドルモータの回転駆動系の構造を説明する図である。
【図7】ハードディスクドライブに搭載されているスピ
ンドルモータを回転駆動するための駆動電流の状態と、
駆動電流により発生するスパイクノイズとを説明する図
である。
【図8】本発明の実施の形態1における物理的情報セン
サからの出力波形と物理的情報抽出回路からの出力波
形、並びに時間軸情報センサからの出力波形と時間軸情
報抽出回路からの出力波形を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態1におけるセキュリティデ
バイスから出力される識別情報のフォーマットの一例を
説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態1における情報記録再生
装置に対して加速度を与えるための加振部を備えたセキ
ュリティデバイスの概略の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態1におけるセキュリティ
デバイスをハードディスクドライブに取り付けた状態を
説明する側面図である。
【図12】本発明の実施の形態2における識別情報を付
加して情報を保護する情報保護方法を説明する図であ
る。
【図13】本発明の実施の形態2における識別情報によ
り情報を暗号化し、同じ識別情報にて情報を復号するこ
とで情報を保護する情報保護方法を説明する図である。
【図14】本発明の実施の形態3におけるセキュリティ
デバイスを搭載した情報の保護機能を有する情報記録再
生システムの構成を説明する図である。
【図15】本発明の実施の形態3におけるセキュリティ
デバイスからの識別情報とハードディスクドライブから
の装置仕様情報とから更に個別化を向上させた情報を得
る方法を説明する図である。
【図16】本発明の実施の形態4におけるセキュリティ
デバイスからの識別情報を配信情報に付加してユーザに
配信する情報配信方法を説明する図である。
【図17】本発明の実施の形態4におけるセキュリティ
デバイスからの識別情報を配信情報に付加してユーザに
配信する情報配信方法を説明するフローチャートであ
る。
【図18】本発明の実施の形態4におけるセキュリティ
デバイスからの識別情報を暗号鍵として配信情報を暗号
化してユーザに配信する情報配信方法を説明する図であ
る。
【図19】本発明の実施の形態4におけるセキュリティ
デバイスからの識別情報を暗号鍵として配信情報を暗号
化してユーザに配信する情報配信方法を説明するフロー
チャートである。
【図20】本発明の実施の形態4におけるユーザシステ
ムが複数の情報記録再生装置を有している場合の配信情
報方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 セキュリティデバイス 2 物理的情報センサ(物理的情報検出手段) 3 時間軸情報センサ 4 物理的情報抽出回路(識別情報生成手段) 5 時間軸情報抽出回路(識別情報生成手段) 6 識別情報生成回路(識別情報生成手段) 7 ユーザ情報入力部 8 信号処理部(識別情報生成手段) 9 センサ部 13 スピンドルモータ(回転駆動手段) 20 電機子(回転駆動手段) 27 加振部(印加部) 30 識別情報付加手段 31 情報記録再生装置 32 認証手段(判断手段) 33 暗号化手段 34 復号手段 41 IDE 46 情報記録再生装置 47 情報記録再生装置 52 HDD(情報記録再生装置) 61 セキュリティデバイス 71 セキュリティデバイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 賢司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B017 AA07 BA07 BB03 CA16 5D044 AB02 BC08 CC04 CC08 EF05 FG18 GK12 GK17 HH13 HL02 HL08 5D091 AA10 BB04 CC01 DD03 FF11 HH02 HH04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録および再生の少なくとも一方を行う個
    々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を検出する物
    理的情報検出手段と、 上記物理的情報検出手段により検出された物理的情報を
    用いて上記情報記録再生装置の識別情報を生成する識別
    情報生成手段とを備えていることを特徴とするセキュリ
    ティデバイス。
  2. 【請求項2】上記物理的情報を構成する物理量が、歪、
    漏洩磁場、電界、振動、加速度、圧力、音からなる群よ
    り選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする請求
    項1に記載のセキュリティデバイス。
  3. 【請求項3】上記識別情報生成手段は、識別情報を生成
    するための情報として、 上記物理的情報検出手段により検出された物理的情報
    と、 上記情報記録再生装置に備えられた記録媒体を駆動する
    回転駆動手段から得られる情報とを用いることを特徴と
    する請求項1または2に記載のセキュリティデバイス。
  4. 【請求項4】上記識別情報生成手段は、識別情報を生成
    するための情報として、 上記物理的情報検出手段により検出された物理的情報
    と、 外部から任意に設定できるユーザ情報とを用いることを
    特徴とする請求項1、2または3に記載のセキュリティ
    デバイス。
  5. 【請求項5】上記情報記録再生装置に加速度を与える印
    加部を備えていることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれか1項に記載のセキュリティデバイス。
  6. 【請求項6】記録および再生の少なくとも一方を行う個
    々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成
    された識別情報が付加された情報を再生する情報再生方
    法であって、 上記情報の再生に用いられる情報記録再生装置に固有の
    物理的情報を用いて識別情報を生成し、 上記情報の再生に用いられる情報記録再生装置に固有の
    物理的情報を用いて生成された識別情報と、該情報に付
    加された識別情報とを比較し、両者が一致した場合にの
    み上記情報を再生することを特徴とする情報再生方法。
  7. 【請求項7】記録および再生の少なくとも一方を行う個
    々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成
    された識別情報により暗号化された情報を再生するにあ
    たって、 上記暗号化された情報を、該情報の再生に用いられる情
    報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成された
    識別情報により復号し、復号が成功した場合にのみ情報
    の再生を行うことを特徴とする情報再生方法。
  8. 【請求項8】記録および再生の少なくとも一方を行う情
    報記録再生装置に情報を記録する情報記録方法におい
    て、 上記情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成
    された識別情報を記録すべき情報に付加し、 該識別情報が付加された情報を上記情報記録再生装置に
    記録することを特徴とする情報記録方法。
  9. 【請求項9】記録および再生の少なくとも一方を行う情
    報記録再生装置に情報を記録する情報記録方法におい
    て、 上記情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成
    された識別情報を用いて、記録すべき情報を暗号化し、 該暗号化された情報を上記情報記録再生装置に記録する
    ことを特徴とする情報記録方法。
  10. 【請求項10】情報を記録する情報記録再生装置に固有
    の物理的情報を用いて生成された識別情報を記録すべき
    情報に付加し、 該識別情報が付加された情報を上記情報記録再生装置に
    記録し、 上記識別情報が付加された情報の再生にあたって、 上記識別情報が付加された情報の再生に用いられる情報
    記録再生装置に固有の物理的情報を用いて識別情報を生
    成し、 上記情報の再生に用いられる情報記録再生装置に固有の
    物理的情報を用いて生成された識別情報と、該情報に付
    加された識別情報とを比較し、両者が一致した場合にの
    み上記情報を再生することを特徴とする情報保護方法。
  11. 【請求項11】情報を記録する情報記録再生装置に固有
    の物理的情報を用いて生成された識別情報を用いて、記
    録すべき情報を暗号化し、 該暗号化された情報を上記情報記録再生装置に記録し、 上記暗号化された情報を再生するにあたって、 上記暗号化された情報を、該情報の再生に用いられる情
    報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成された
    識別情報により復号し、復号が成功した場合にのみ情報
    の再生を行うことを特徴とする情報保護方法。
  12. 【請求項12】記録および再生の少なくとも一方を行う
    情報記録再生装置を含んでなる情報記録再生システムに
    おいて、 個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を検出する
    物理的情報検出手段と、 上記物理的情報検出手段により検出された物理的情報を
    用いて、個々の情報記録再生装置を識別するための識別
    情報を生成する識別情報生成手段と、 上記情報記録再生装置に記録すべき情報に上記識別情報
    を付加する識別情報付加手段と、 再生すべき情報に付加された識別情報と、該識別情報が
    付加された情報の再生に用いられる情報記録再生装置の
    識別情報とが一致するか否かを判断する判断手段とを備
    えてなることを特徴とする情報記録再生システム。
  13. 【請求項13】記録および再生の少なくとも一方を行う
    情報記録再生装置を含んでなる情報記録再生システムに
    おいて、 個々の情報記録再生装置に固有の物理的情報を検出する
    物理的情報検出手段と、 上記物理的情報検出手段により検出された物理的情報を
    用いて、個々の情報記録再生装置を識別するための識別
    情報を生成する識別情報生成手段と、 情報を記録する情報記録再生装置に固有の物理的情報を
    用いて生成された識別情報を用いて、記録すべき情報を
    暗号化する暗号化手段と、 暗号化された情報を再生する情報記録再生装置に固有の
    物理的情報を用いて生成された識別情報を用いて、該暗
    号化された情報を復号する復号手段とを備えてなること
    を特徴とする情報記録再生システム。
  14. 【請求項14】上記識別情報生成手段は、識別情報を生
    成するための情報として、 上記物理的情報検出手段により検出された物理的情報
    と、 上記情報記録再生装置の装置仕様情報とを用いることを
    特徴とする請求項12または13に記載の情報記録再生
    システム。
  15. 【請求項15】記録および再生の少なくとも一方を行う
    情報記録再生装置に情報を配信する情報配信方法におい
    て、 上記情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成
    された識別情報を配信すべき情報に付加し、 該識別情報が付加された情報を上記情報記録再生装置に
    配信することを特徴とする情報配信方法。
  16. 【請求項16】記録および再生の少なくとも一方を行う
    情報記録再生装置に情報を記録する情報配信方法におい
    て、 上記情報記録再生装置に固有の物理的情報を用いて生成
    された識別情報を用いて配信すべき情報を暗号化し、 該暗号化された情報を上記情報記録再生装置に配信する
    ことを特徴とする情報配信方法。
JP2001032931A 2001-02-08 2001-02-08 セキュリティデバイス、情報再生方法、情報記録方法、情報保護方法、情報記録再生システムおよび情報配信方法 Pending JP2002236621A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032931A JP2002236621A (ja) 2001-02-08 2001-02-08 セキュリティデバイス、情報再生方法、情報記録方法、情報保護方法、情報記録再生システムおよび情報配信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032931A JP2002236621A (ja) 2001-02-08 2001-02-08 セキュリティデバイス、情報再生方法、情報記録方法、情報保護方法、情報記録再生システムおよび情報配信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002236621A true JP2002236621A (ja) 2002-08-23

Family

ID=18896776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001032931A Pending JP2002236621A (ja) 2001-02-08 2001-02-08 セキュリティデバイス、情報再生方法、情報記録方法、情報保護方法、情報記録再生システムおよび情報配信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002236621A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003088222A1 (fr) * 2002-04-03 2003-10-23 Tdk Corporation Procede d'enregistrement de donnees d'enregistrement, procede de reproduction de donnees d'enregistrement, dispositif d'enregistrement, dispositif de reproduction, et support d'enregistrement optique multicouche
JP2006085891A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Marvell World Trade Ltd 統合型dvd/hddシステムのための統一された制御および記憶

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003088222A1 (fr) * 2002-04-03 2003-10-23 Tdk Corporation Procede d'enregistrement de donnees d'enregistrement, procede de reproduction de donnees d'enregistrement, dispositif d'enregistrement, dispositif de reproduction, et support d'enregistrement optique multicouche
JP2006085891A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Marvell World Trade Ltd 統合型dvd/hddシステムのための統一された制御および記憶

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4555046B2 (ja) データ転送システム及びデータ転送方法
US9009497B1 (en) Secure methods for generating content and operating a drive based on identification of a system on chip
KR100947152B1 (ko) 이동식 매체상에 배포된 디지털 콘텐츠의 사용 및 복사를 제어하는 방법 및 그를 이용하는 디지털 저장 매체
JP4709468B2 (ja) 記録媒体、ライセンス管理装置、記録再生装置
TWI277870B (en) Copyright management method, information recording/reproducing method and device, and information recording medium and method of manufacturing the medium
US6999587B1 (en) Information recording/reproducing system
US8424101B2 (en) Information processing apparatus and method, information recording medium manufacturing apparatus and method, and information recording medium
US20090210724A1 (en) Content management method and content management apparatus
JP2003067256A (ja) データ保護方法
JP2000267940A (ja) デジタルファイルの暗号化装置及び暗号化方法とその記録媒体
US20040034787A1 (en) Video and/or audio information reading apparatus, information recording apparatus, optical disk reproducing apparatus, optical disk recording apparatus, information reading method, information recording method, program, and storage medium
KR20030085585A (ko) 매체에 저장된 컨텐츠의 비인증 사본의 재생을 방지하기위해 판독-전용 매체의 검증 영역을 이용한 키 재료의검증 방법 및 장치
JP2009193623A (ja) 記録装置、再生装置、記録プログラム及び再生プログラム
JP4059185B2 (ja) 情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2000330870A (ja) コンテンツ処理システムおよびコンテンツ保護方法
JP2001057019A (ja) 情報記録媒体および情報処理装置
US20030091187A1 (en) Apparatus and method for reading or writing user data
US20020146121A1 (en) Method and system for protecting data
JP2001052429A (ja) 情報記録媒体および情報処理装置
KR20060133958A (ko) 콘텐츠 보호 방법 및 시스템
JP4760234B2 (ja) ライセンス取得装置及びライセンス取得方法
JP2003195758A (ja) データ処理装置、インタフェースボードおよびデータ秘匿方法
JP2004185782A (ja) 情報処理装置、情報記録装置、情報記録媒体、コンピュータプログラム及び情報処理方法
JP2002236621A (ja) セキュリティデバイス、情報再生方法、情報記録方法、情報保護方法、情報記録再生システムおよび情報配信方法
KR100958782B1 (ko) 디지털 콘텐츠의 무단 배포를 방지하기 위한 전자기기, 홈네트워크 시스템 및 방법