JP2002236414A - トナー供給ローラおよびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

トナー供給ローラおよびこれを用いた画像形成装置

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JP2002236414A
JP2002236414A JP2001042229A JP2001042229A JP2002236414A JP 2002236414 A JP2002236414 A JP 2002236414A JP 2001042229 A JP2001042229 A JP 2001042229A JP 2001042229 A JP2001042229 A JP 2001042229A JP 2002236414 A JP2002236414 A JP 2002236414A
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supply roller
toner
toner supply
roller
image forming
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JP2001042229A
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Koji Achiha
功二 阿知葉
Wataru Takahashi
渉 高橋
Akira Kusano
暁 草野
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体的に柔軟で、スムースな表面を有しなが
ら、かつ、良好なトナーの搬送性および不要トナーの掻
き取り性を兼ね備えた、現像ローラ上に均一なトナー層
を繰り返し形成することのできるトナー供給ローラおよ
びこれを用いた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 金軸2と、該金軸2の外周に一体成形に
より設けられたウレタンフォーム層3とを含むトナー供
給ローラ1である。前記ウレタンフォーム層3表面に皮
膜4が形成されている。固定した紙上を、両端に夫々
0.98Nの重量を掛けて速度1cm/secにて回転
させずに移動させた際の紙に対する摩擦力Fが、次式、 F=P/L(N/cm) で表され、0.10〜0.25N/cmの範囲内であ
り、かつ、押し込み量1mmの際の応力を軸方向の圧接
長さで割った値としてのローラ硬度が、0.2〜0.7
N/cmの範囲内である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウレタンフォーム
製ローラに関し、特には、複写機やプリンター等の画像
形成装置において、感光体や紙等の画像形成体にトナー
を搬送してその表面に可視画像を形成する現像ローラに
対しトナーを供給するためのトナー供給ローラ(以下、
単に「供給ローラ」とも称する)、およびこれを用いた
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機、プリンター等の電子写
真方式の画像形成装置等における現像部には、静電潜像
を保持する画像形成体と、この画像形成体に当接して表
面に担持したトナーを付着させることにより静電潜像を
可視画像化する現像ローラと、この現像ローラにトナー
を供給するトナー供給ローラとが設けられており、トナ
ーを、トナー収容部から、トナー供給ローラおよび現像
ローラを介して画像形成体まで搬送する一連のプロセス
により、画像形成が行われる。
【0003】この現像機構において良好な画像形成を行
うには、トナーの薄層が現像ローラ表面にムラなく均一
に形成されて担持されていることが必要となるため、現
像ローラ自体のトナー保持性能等に加え、トナー供給ロ
ーラの性能、特には表面性能が重要となる。即ち、トナ
ー供給ローラには、現像ローラに当接して、摩擦帯電、
トナーの供給および掻き取りを行うことにより、現像ロ
ーラ表面上に均一なトナー層を形成することが要求され
る。
【0004】上記要請を満足できる良好な表面性能を備
えたトナー供給ローラを得るために、従来より、様々な
検討が重ねられてきている。かかるトナー供給ローラと
しては、一般に、ウレタンフォームをローラ材料として
用いたウレタンローラが使用されており、例えば、ウレ
タンフォームを金軸と一体で筒状型内で発泡成形して、
金軸周囲に網目状ウレタンフォーム層を設けるトナー供
給ローラの製造方法が公知である。この方法において
は、金軸上に積層したウレタンフォームの表面を研磨ま
たはピーリング等により円柱状に削り落とすことで、フ
ォームの網目をローラ表面として得るが、研磨により表
面性が悪化してしまう場合があり、また、研磨またはピ
ーリングの工程増とそのための設備投資が大きいことか
ら、最終的に製品コスト増につながるという問題を有し
ていた。
【0005】これに対して、成形品が最終形状となる型
において金軸とウレタンフォームとを一体成形するとと
もに、特殊な型表面を用いることで成形品表面のスキン
開口率をコントロールして、ローラの表面開口率を20
%以上とするウレタン供給ローラの製造方法が提案され
ている(特開平9−274373号公報)。しかし、こ
の方法では、表面がスムースになりすぎてしまい、ロー
ラに不要なトナーを掻き取る機能を持たせようとする場
合に不都合があるため、その対策として、成形物の表面
の軸と平行する複数の溝を設ける構造等が提案されてい
る(特開平4−55873号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、掻き取り性を上げようとすると溝部凹凸を大き
くする必要があり、この凹凸の大きさがあるレベルを超
えるとトナーの不均一を生じて、凹凸が画像に反映し、
画像性を損うという問題点があった。また、他の手段と
して発泡体の樹脂構造を硬くする方法があるが、この方
法を用いた場合、ローラ全体の硬度が高くなってしま
い、押し付け圧を低く抑えてトナーのダメージを減らし
たい場合に不都合を生じていた。
【0007】そこで本発明の目的は、上記の問題を解消
して、全体的に柔軟で、スムースな表面を有しながら、
かつ、良好なトナーの搬送性および不要トナーの掻き取
り性を兼ね備えた、現像ローラ上に均一なトナー層を繰
り返し形成することのできるトナー供給ローラおよびこ
れを用いた画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意検討した結果、金軸とウレタンフォ
ーム層とが一体成形されてなり、更に、ウレタンフォー
ム層表面に塗膜が形成されたトナー供給ローラにおい
て、所定の試験にて決定される物性値によって摩擦力お
よび硬度を規定することにより、ローラ全体の柔軟性と
スムースな表面性を保ちつつ、良好なトナー搬送性およ
び不要トナー掻き取り性を有するトナー供給ローラが得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は、以下のとおりである。
【0009】(1)表面に担持したトナーを画像形成体
に搬送することにより可視画像を形成する現像ローラに
当接して、該現像ローラにトナーを供給するトナー供給
ローラであって、金軸と、該金軸の外周に一体成形によ
り設けられたウレタンフォーム層とを含み、該ウレタン
フォーム層表面が内部から連通するセル開口部を有する
トナー供給ローラにおいて、前記ウレタンフォーム層表
面に皮膜が形成され、固定した紙上を、両端に夫々0.
98Nの重量を掛けて速度1cm/secにて回転させ
ずに移動させた際の紙に対する摩擦力Fが、次式、 F=P/L(N/cm) (式中、Pは全面移動時の応力(N)、Lはローラ幅
(cm)を示す)で表され、0.10〜0.25N/c
mの範囲内であり、かつ、押し込み量1mmの際の応力
を軸方向の圧接長さで割った値としてのローラ硬度が、
0.2〜0.7N/cmの範囲内であることを特徴とす
るトナー供給ローラである。
【0010】(2)前記(1)のトナー供給ローラにお
いて、前記ウレタンフォーム層表面が内部から連通する
セル開口部を有するトナー供給ローラである。
【0011】(3)前記(2)のトナー供給ローラにお
いて、前記セル開口部の径が50〜400μmであり、
該セル開口部の前記ウレタンフォーム層表面1cm2
たりの個数が100〜2000個であるトナー供給ロー
ラである。
【0012】(4)前記(1)〜(3)のうちいずれか
のトナー供給ローラにおいて、前記皮膜の材料が水系エ
マルジョン塗料であるトナー供給ローラである。
【0013】(5)前記(1)〜(4)のうちいずれか
のトナー供給ローラにおいて、前記皮膜の厚さが2〜3
00μmであるトナー供給ローラである。
【0014】(6)トナー供給ローラ表面にトナーを担
持させてトナーの薄膜を形成し、該トナー供給ローラを
画像形成体に接触または近接させて、該画像形成体表面
にトナーを供給することにより可視画像を形成する画像
形成装置において、該トナー供給ローラとして、前記
(1)〜(5)のうちいずれかのトナー供給ローラを用
いたことを特徴とする画像形成装置である。
【0015】これまでに、トナー供給ローラに塗装を行
う技術として、現像材の帯電量を向上して良好な画像を
得る目的で発泡体の一部に異なる樹脂成分を用いたロー
ラは知られており(特開平10−115977号公報
等)、円筒型から脱型した状態で塗装を行うことも可能
とされているが、この技術においてはトナーの掻き取り
性との両立は得られていない。また、本出願人において
は、これまでにトナー供給ローラにおいて所定の試験に
て決定される摩擦力を規定する技術を提案しているが
(特願2000−254563号)、この技術は良好な
初期画像を得ることのみを意図したものであった。本発
明においては、供給ローラの硬度とトナー掻き取り性と
の両立を図って、現像ローラ上への均一なトナー層の繰
り返し形成を実現するとともに、供給ローラ表面の改質
により、トナーに合わせた摩擦力の制御を可能としたこ
とにより、繰り返し使用後においても良好な画像を得る
ことのできる供給ローラを提供するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について詳細に説明する。本発明のトナー供給ローラ
1は、図1に示すように、金軸2と、その外周に一体成
形により設けられたウレタンフォーム層3とを備え、更
に、ウレタンフォーム層3表面に皮膜4が形成されてな
るものである。この供給ローラ1は、例えば、図3に概
略的に示す非磁性一成分系の現像装置に適用することが
でき、図示するように、トナー収容部内のトナー14を
一旦現像ローラ12の表面に担持させ、これを介して画
像形成体13に搬送して静電潜像の可視化を行う現像プ
ロセスにおいて使用される。
【0017】供給ローラ1は、以下で説明する所定の摩
擦力測定試験にて決定される特定の範囲内の物性値を有
していることが重要である。上述のように、良好な画像
形成を行うために供給ローラに求められる条件としては
現像ローラとの間で適切な摩擦力を有していることが必
要であるが、本発明においては、現像ローラとの間の摩
擦力の代替値としての以下の試験により得られる物性値
が一定範囲内であることにより、実機で使用した際に現
像ローラとの間において適切な摩擦力を有し、良好な画
像性に寄与し得る供給ローラが得られるものである。
【0018】本発明に係る摩擦力測定試験の概要を図2
に示す。 <摩擦力測定試験>図2に示すように、固定した紙5上
にローラ幅L(cm)の供給ローラ1を置き、両端に夫
々重量0.98Nの重し6を掛けた状態で、速度1cm
/secにて、回転させずに紙5上を移動させる。この
際にトナー供給ローラと紙との間に働く摩擦力の代替値
として、プッシュプルゲージにて、トナー供給ローラの
全面引っ張り力P(N)を測定し、摩擦力Fを次式、 F=P/L(N/cm) より求める。用紙としては、XEROX(株)製のP−
PPC用紙を用いる。
【0019】本発明のトナー供給ローラ1においては、
上記摩擦力測定試験において得られた摩擦力Fが、0.
10〜0.25N/cm、好ましくは0.15〜0.2
0N/cmの範囲内であることが必要である。これによ
り、実機搭載時に現像ローラとの間における適切な摩擦
力を実現し、実機において良好な画像を得ることが可能
となる。
【0020】また、押し込み量1mmの際の応力を軸方
向の圧接長さで割った値として求めるローラ硬度が、
0.2〜0.7N/cm、好ましくは0.3〜0.5N
/cmの範囲内である。0.7N/cmより大きいとト
ナーが十分に搬送されないために好ましくなく、一方、
0.2N/cm未満であるとトナーが十分に摩擦帯電さ
れないために好ましくない。このローラ硬度は、例え
ば、図5に示す圧縮試験装置により求めることができ、
図示するように、供給ローラ1を押し込み量1mmにて
圧縮した際にロードセルにより測定される応力を、ロー
ラの軸方向圧接長さLで割ることにより得られる。
【0021】ウレタンフォーム層3の材料としては、樹
脂中にウレタン結合を含むものであれば、特に制限はな
い。ポリオール成分としては、例えば、ポリエーテルポ
リオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、T
HF−アルキレンオキサイド共重合体ポリオール、ポリ
エステルポリオール、アクリルポリオール、ポリオレフ
ィンポリオール、エチレン−酢酸ビニル共重合体の部分
鹸化物、フォスフェート系ポリオール、ハロゲン含有ポ
リオール等を好適に用いることができる。
【0022】また、イソシアネート成分についても特に
制限はなく、汎用であるTDI、MDI、粗製−MDI
(ポリメリックMDI)、および変性MDIだけでな
く、特殊なイソシアネートを用いても差し支えない。特
殊なイソシアネートしては、例えば、1,5−ナフタレ
ンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、p−フェニレンジイソシアネート、トランスシク
ロヘキサン1,4ジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート(XDI)、水添−XDI、水添−MDI、
リジンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソ
シアネート、トリス(イソシアネートフェニール)チオ
フェスフェート、テトラメチルキシレンジイソシアネー
ト、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,11
−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシア
ネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,
6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロへプ
タントリイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート等が挙げられ、これらも好適に用いるこ
とができる。
【0023】ウレタンフォーム層3には、これらポリウ
レタン原料に加え、架橋剤、発泡剤(水、低沸点物、ガ
ス体等)、界面活性剤、触媒等を添加することができ、
これにより所望に応じた層構造とすることができる。ま
た、難焼剤や充填材、イオン導電剤や電子導電剤等の導
電剤、公知の充填剤や架橋剤等を適宜使用することも可
能である。イオン導電剤の例としては、テトラエチルア
ンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ドデシルトリ
メチルアンモニウム(例えば、ラウリルトリメチルアン
モニウム)、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、オ
クタデシルトリメチルアンモニウム(例えば、ステアリ
ルトリメチルアンモニウム)、ベンジルトリメチルアン
モニウム、変性脂肪酸ジメチルエチルアンモニウムなど
の過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸
塩、ホウフッ化水素酸塩、硫酸塩、エチル硫酸塩、カル
ボン酸塩、スルホン酸塩などのアンモニウム塩、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム
などのアルカリ金属やアルカリ土類金属の過塩素酸塩、
塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウフッ化
水素酸塩、トリフルオロメチル硫酸塩、スルホン酸塩な
どが挙げられる。
【0024】また、電子導電剤の例としては、ケッチェ
ンブラック、アセチレンブラック等の導電性カーボン;
SAF、ISAF、HAF、FEF、GPF、SRF、
FT、MT等のゴム用カーボン;酸化処理を施したイン
ク用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファイト、人
造グラファイト;酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛等の
導電性金属酸化物;ニッケル、銅、銀、ゲルマニウム等
の金属などを挙げることができる。
【0025】また、ウレタンフォーム層3は、表面に内
部から連通するセル開口部を有することが好ましく、こ
れにより、トナーがフォーム内部から良好に供給され、
トナー搬送量の不安定化の問題が解消されることにな
る。セル開口部の径は、好ましくは50〜400μm、
より好ましくは200〜300μmである。また、セル
開口部のウレタンフォーム層表面1cm2あたりの個数
が100〜2000個であることが好ましい。かかるセ
ル開口部を有する構造を得るためのウレタンフォーム層
3の形成は、ポリウレタン配合と離型剤との組合せで、
従来技術に基づき行うことができる。
【0026】このウレタンフォーム層3上に設けられる
皮膜4の材料としては、特に制限はされないが、例え
ば、アクリルウレタン系、その他、ウレタン系、アクリ
ル系、シリコーン系、ナイロン系、フェノール系、メラ
ミン系、アルキッド系、フッ素系、ポリエチレン系、ポ
リプロピレン系、スチレン系等の合成樹脂塗料、天然ゴ
ム(NR)系、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(N
BR)系、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)系、ク
ロロプレンゴム(CR)系、ブチルゴム(BR)系、イ
ソプレンゴム(IR)系、イソブチレン−イソプレンゴ
ム(IIR)系、エピクロロヒドリンとエチレンオキシ
ドの共重合体(ECO)系、エチレン−プロピレン−ジ
エン三元共重合体(EPDM)系等の天然または合成ゴ
ム塗料等を挙げることができ、特には、溶剤による膨張
や環境問題の点から、水系のエマルジョン塗料が好まし
い。また、皮膜厚は、好ましくは2〜300μm、より
好ましくは5〜50μmである。2μm未満であると耐
久性が悪くなり、一方、300μmを超えると、表面硬
度が高くなる等の問題が生ずる可能性がある。但し、こ
の範囲は選定する材料により異なる。
【0027】ウレタンフォーム層3と金軸2とは、例え
ば、図4に示すような最終形状としてのローラ形状を得
る円筒状の型7にて一体成形される。即ち、内壁に所望
に応じシリコーン系等の離型剤を塗布した円筒状型7内
に、金軸2を、図4(イ)に示すようにセットしたの
ち、上述のポリウレタン原料に適宜添加剤を加えた混合
液を金型に注入、発泡させることにより、(ロ)に示す
形状のローラを得ることができる。ここで、皮膜4は、
円筒状型7内にあらかじめ皮膜を形成しておき、その後
円筒状型内にウレタン原料等を充填硬化させて皮膜と一
体化し、脱型して形成してもよく、また、円筒状型にて
ウレタンフォーム層3のみを成形し、脱型したのちに表
面塗装により形成してもよい。
【0028】また、本発明の画像形成装置は、図3に示
す非磁性一成分系の現像装置を備えるものであって、本
発明の上記トナー供給ローラを用いたものであればよ
く、他の部材等の条件には特に制限はない。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらによりなんら限定されるも
のではない。比較例1 図4に示す内径16mmの円筒状金型7にシリコン系離
型剤を塗布したのち、図示するように直径6mmの金軸
2をセットして、下記表1に示す配合の軟質ウレタンフ
ォーム発泡性混合液を型内に注入発泡させて、軟質ウレ
タンフォーム製の供給ローラを得た。得られたローラの
ウレタンフォーム層は密度0.08g/cm3の連通セ
ルフォームであり、ローラ表面全面も均一な連通口を有
していた。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1 比較例1のローラ表面に、アクリルウレタン系塗料(武
田薬品(株)製、タケラックAU905、10%濃度
液)をロールコーターにて塗布し、100℃で2時間乾
燥して、実施例1の供給ローラを得た。
【0032】比較例2 ウレタンフォーム混合液を下記表2に示す配合に代えた
以外は比較例1と同様にして、比較例2の供給ローラを
得た。得られたローラのウレタンフォーム層の密度は
0.09g/cm3であった。
【0033】
【表2】
【0034】実施例2 比較例2のローラ表面に、NBR系ラテックス(日本ゼ
オン(株)製、Nipol LX551)を固形分10
%に調整したものをロールコーターにて塗布し、100
℃で2時間乾燥して、実施例2の供給ローラを得た。
【0035】上記実施例および比較例にて得られた各供
給ローラの摩擦力および硬度を下記表3中に示す。摩擦
力およびローラ硬度の測定方法は、以下の通りである。 <摩擦力測定>各供給ローラにつき、上述の本発明に係
る摩擦力測定試験を行い、プッシュプルゲージによる引
っ張り力を測定して、摩擦力Fを求めた。用紙には、X
EROX(株)製のP−PPC用紙を用いた。
【0036】<ローラ硬度測定>各供給ローラの押し込
み量1mmの際の応力を(株)島津製作所製 圧縮試験
機 AUTOGRAPH AGS−500Aにて測定
し、この測定値をローラの軸方向の圧接長さで割った値
をローラ硬度として得た。
【0037】また、各供給ローラを市販のレーザービー
ムプリンターに搭載し、画像出しを行って、初期の画像
と10万枚目の画像を評価した。画像性の評価基準は以
下の通りである。 ○:濃灰色ベタ画像にて画質が均一で良好である。 △:濃度低下大かつ濃淡ムラ大。 ×:濃度低下大かつ濃淡ムラ小、または、濃度低下小か
つ濃淡ムラ大。 これらの結果を下記表3中に併せて示す。
【0038】
【表3】
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のトナ
ー供給ローラによれば、ウレタンフォーム層表面に設け
た皮膜によって現像ローラとの間の摩擦力を良好に調整
することにより、ローラ全体の硬度を変更することなく
トナーの搬送性と掻き取り性とを両立させることがで
き、良好な画像耐久性および画像再現性を実現すること
が可能となった。従って、かかる本発明のトナー供給ロ
ーラを用いた本発明の画像形成装置によれば、良好な画
像を確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー供給ローラの模式的断面図であ
る。
【図2】本発明に係る摩擦力測定試験についての説明図
である。
【図3】本発明に係る非磁性一成分系の現像装置の概略
図である。
【図4】本発明のトナー供給ローラに係る一体成形用円
筒状型を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るローラ硬度測定に用いる圧縮試験
装置を示す部分概略図である。
【符号の説明】
1 トナー供給ローラ 2 金軸 3 ウレタンフォーム層 4 皮膜 5 紙 6 重し 7 円筒状型 12 現像ローラ 13 画像形成体 14 トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草野 暁 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町1番地 株式 会社ブリヂストン横浜工場内 Fターム(参考) 2H077 AC04 AD06 FA13 FA22 3J103 AA02 AA13 AA85 CA02 FA09 FA18 GA02 GA57 GA58 HA03 HA12 HA48 HA60

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に担持したトナーを画像形成体に搬
    送することにより可視画像を形成する現像ローラに当接
    して、該現像ローラにトナーを供給するトナー供給ロー
    ラであって、金軸と、該金軸の外周に一体成形により設
    けられたウレタンフォーム層とを含むトナー供給ローラ
    において、 前記ウレタンフォーム層表面に皮膜が形成され、 固定した紙上を、両端に夫々0.98Nの重量を掛けて
    速度1cm/secにて回転させずに移動させた際の紙
    に対する摩擦力Fが、次式、 F=P/L(N/cm) (式中、Pは全面移動時の応力(N)、Lはローラ幅
    (cm)を示す)で表され、0.10〜0.25N/c
    mの範囲内であり、かつ、 押し込み量1mmの際の応力を軸方向の圧接長さで割っ
    た値としてのローラ硬度が、0.2〜0.7N/cmの
    範囲内であることを特徴とするトナー供給ローラ。
  2. 【請求項2】 前記ウレタンフォーム層表面が内部から
    連通するセル開口部を有する請求項1記載のトナー供給
    ローラ。
  3. 【請求項3】 前記セル開口部の径が50〜400μm
    であり、該セル開口部の前記ウレタンフォーム層表面1
    cm2あたりの個数が100〜2000個である請求項
    2記載のトナー供給ローラ。
  4. 【請求項4】 前記皮膜の材料が水系エマルジョン塗料
    である請求項1〜3のうちいずれか一項記載のトナー供
    給ローラ。
  5. 【請求項5】 前記皮膜の厚さが2〜300μmである
    請求項1〜4のうちいずれか一項記載のトナー供給ロー
    ラ。
  6. 【請求項6】 トナー供給ローラ表面にトナーを担持さ
    せてトナーの薄膜を形成し、該トナー供給ローラを画像
    形成体に接触または近接させて、該画像形成体表面にト
    ナーを供給することにより可視画像を形成する画像形成
    装置において、該トナー供給ローラとして、請求項1〜
    5のうちいずれか一項記載のトナー供給ローラを用いた
    ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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