JP2002236259A - 観察対象物無人案内装置及び無人案内方法。 - Google Patents

観察対象物無人案内装置及び無人案内方法。

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JP2002236259A
JP2002236259A JP2001032598A JP2001032598A JP2002236259A JP 2002236259 A JP2002236259 A JP 2002236259A JP 2001032598 A JP2001032598 A JP 2001032598A JP 2001032598 A JP2001032598 A JP 2001032598A JP 2002236259 A JP2002236259 A JP 2002236259A
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optical device
observation
observation target
binoculars
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JP2001032598A
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Yuji Kato
雄司 加藤
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Kamakura Koki Co Ltd
Original Assignee
Kamakura Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双眼鏡等の望遠光学機器を有する
観察者に対し、ガイド無しで、観察対象物の位置情報を
提供し、さらに観察対象物を望遠光学機器の観察視野内
に容易に捉えられるよう支援を行う無人案内装置及び無
人案内方法を提供する。 【解決手段】 望遠光学機器の位置を検出する位
置検出手段と、観察対象物の位置情報が記憶される記憶
手段と、前記位置検出手段により検出された望遠光学機
器の位置情報と、前記記憶手段から呼び出した観察対象
物の位置情報とに基づいて望遠光学機器と観察対象物と
の相対位置を演算する演算手段と、前記演算結果を表示
する表示手段とを有する望遠光学機器と、観察対象物の
位置情報が記憶された位置情報記憶手段と、前記位置情
報記憶手段に記憶された観察対象物の位置情報を前記望
遠光学機器における記憶手段へ記憶させる位置情報書込
手段とを有する無人案内支援装置とを備える無人案内装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無人案内装置及び
無人案内方法に関し、詳しくは、例えばGPS等の位置
検出手段を備えた望遠光学機器を用いて、観察者に観察
対象物の位置情報を提供する無人案内装置及び無人案内
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガイド(案内人)を伴った自然観察会や
登山、ハイキングでは、ガイドの指示により観察対象と
なる動植物や景観がどこにあるかを的確に知ることがで
き、また観察対象となる動植物や景観についての知識を
得ることができるので、参加者は初めて行った場所であ
っても楽しむことができる。しかし、自然観察の機会の
増加による参加者の成熟化及び多様化に伴い、個々の参
加者の行動範囲が拡大した結果、従来のガイド誘導型の
定められたコースを回る自然観察会、登山、ハイキング
では満足できず、自由に行動したいという要望が高まっ
ている。また、将来には、自然観察会等への参加者の増
加やガイドの高齢化等により、ガイド不足も予想され
る。そこで、ガイド無しで自由に広範囲に行動する自然
観察参加者に対して、観察対象に対する情報を提供する
ことができる無人案内装置が要求されている。
【0003】自然観察においては、遠くに位置する観察
対象物を近くで観察したり、動物が逃げ出さないように
離れた位置から観察したりするのに双眼鏡等の望遠光学
機器がよく利用されていることから、双眼鏡等で観察対
象物を観察する観察者にとっては、観察対象物に対する
情報の中でも、観察対象物がどの方向に見えるのかとい
う観察対象物の位置情報の提供が特に望まれる。
【0004】さらに、双眼鏡等を使って観察対象物を観
察する時には視野が狭くなるので、観察対象物の方向を
知っても、双眼鏡等を実際に観察対象物に向けて観察対
象物を捉えるのは困難な場合もある。したがって、観察
対象物へ双眼鏡等を誘導してくれる誘導システムの提供
も望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、観
察対象物がどの方向に見えるのかを要求する観察者に対
し、観察対象物の位置情報を提供することができる無人
案内装置及び無人案内方法を提供することを目的とす
る。
【0006】さらに、本発明は、観察対象物を望遠光学
機器の観察視野内に容易に捉えることができる観察対象
物無人案内装置及び無人案内方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段である第1の態様は、望遠光学機器の位
置を検出する位置検出手段と、記憶したデータの書換え
が可能な記憶手段であって、観察対象物の位置情報が記
憶される記憶手段と、前記位置検出手段により検出され
た望遠光学機器の位置情報と前記記憶手段から呼び出し
た観察対象物の位置情報とに基づいて望遠光学機器と観
察対象物との相対位置を演算する演算手段と、前記演算
結果を表示する表示手段とを有する望遠光学機器と、無
人案内が提供される領域において観察される観察対象物
の位置情報が記憶された位置情報記憶手段と、前記位置
情報記憶手段に記憶された観察対象物の位置情報を前記
望遠光学機器における記憶手段へ記憶させる位置情報書
込手段とを有する無人案内支援装置とを備えることを特
徴とする観察対象物無人案内装置である。また、本発明
の手段である第2の態様は、前記望遠光学機器における
記憶手段が、望遠光学機器から着脱自在な記憶手段であ
り、前記無人案内支援装置における位置情報書込手段
が、位置情報記憶手段に記憶された観察対象物の位置情
報を出力する出力手段であって、前記記憶手段と接続可
能な出力手段を有することを特徴とする第1の態様に記
載の観察対象物無人案内装置である。また、本発明の手
段である第3の態様は、前記望遠光学機器が外部からデ
ータを入力する外部端子を備え、前記望遠光学機器にお
ける記憶手段が前記外部端子と接続されており、前記無
人案内支援装置における位置情報書込手段が、位置情報
記憶手段に記憶された観察対象物の位置情報を出力する
出力手段であって、前記外部端子と接続可能な出力手段
を有することを特徴とする第1の態様に記載の観察対象
物無人案内装置である。また、本発明の手段である第4
の態様は、前記望遠光学機器がデータを送受信する送受
信手段を備え、前記望遠光学機器における記憶手段が前
記送受信手段に接続されており、前記無人案内支援装置
における位置情報書込手段が、位置情報記憶手段に記憶
された観察対象物の位置情報を前記望遠光学機器に発信
する発信手段を有することを特徴とする第1の態様に記
載の観察対象物無人案内装置。また、本発明の手段であ
る第5の態様は、望遠光学機器の位置を検出する位置検
出手段と、前記位置検出手段により検出された望遠光学
機器の位置情報を無人案内支援装置に送信し、前記無人
案内支援装置から望遠光学機器と観察対象物との相対位
置情報を受信する送受信手段と、受信した望遠光学機器
と観察対象物との相対位置情報を表示する表示手段とを
有する望遠光学機器と、前記送受信手段から送信された
望遠光学機器の位置情報を受信する受信手段と、観察対
象物の位置情報が記憶された位置情報記憶手段と、前記
受信手段から送られた望遠光学機器の位置情報に基づい
て前記位置情報記憶手段から前記望遠光学機器の位置よ
り見ることができる前記観察対象物の位置情報を取り出
し、この観察対象物の位置情報と前記受信手段から送ら
れた望遠光学機器の位置情報とに基づき望遠光学機器と
観察対象物との相対位置を演算する演算手段と、前記演
算手段による演算結果を前記望遠光学機器に送信する送
信手段とを有する無人案内支援装置とを備えることを特
徴とする観察対象物無人案内装置である。また、本発明
の手段である第6の態様は、望遠光学機器の位置を検出
する位置検出手段と、観察対象物の位置情報を要求する
要求信号を無人案内支援装置へ送信し、前記無人案内支
援装置からの観察対象物の位置情報を受信する送受信手
段と、前記位置検出手段により検出された望遠光学機器
の位置情報と前記送受信手段で受信した観察対象物の位
置情報とに基づいて望遠光学機器と観察対象物との相対
位置を演算する演算手段と、前記演算結果を表示する表
示手段とを有する望遠光学機器と、前記送受信手段から
の要求信号を受信する受信手段と、観察対象物の位置情
報が記憶された位置情報記憶手段と、前記要求信号に基
づいて前記位置情報記憶手段から観察対象物の位置情報
を選び出す選択手段と選択された観察対象物の位置情報
を前記望遠光学機器に送信する送信手段とを有する無人
案内支援装置とを備えることを特徴とする観察対象物無
人案内装置であり、また、本発明の手段である第7の態
様は、移動する観察対象物の位置を検出する位置情報検
出手段と検出された観察対象物の位置情報を前記望遠光
学機器又は前記無人案内支援装置に送信する送信手段と
を有する移動対象物情報提供手段を有することを特徴と
する前記1〜6の態様のいずれか一つに記載された観察
対象物無人案内装置である。また、本発明の手段である
第8の態様は、前記位置情報検出手段が、移動する観察
対象物に装着されたGPS測位手段であって、GPS衛
星からの測位信号を受信して観察対象物の位置を検出す
るGPS測位手段であることを特徴とする第7の態様に
記載の観察対象物無人案内装置である。また、本発明の
手段である第9の態様は、前記位置情報検出手段が、移
動する観察対象物に装着された電波発信機と、前記電波
を受信する複数の受信手段であって、その設置位置が既
知の受信手段と、前記受信手段の位置と電波発信機から
の電波の方向とに基づいて電波発信機の位置を演算する
演算手段とを有することを特徴とする第7の態様に記載
の観察対象物無人案内装置である。また、本発明の手段
である第10の態様は、前記位置情報検出手段が、GP
S衛星からの測位信号を受信して望遠光学機器の位置を
検出するGPS測位手段と、望遠光学機器から移動する
観察対象物までの距離を測定する測距手段と、望遠光学
機器から移動する観察対象物に対する向きを検出する向
き検出手段と、GPS測位手段により検出された望遠光
学機器の位置情報と測距手段により測定された望遠光学
機器から移動する観察対象物までの距離と向き検出手段
により検出された観察対象物に対する向きとに基づいて
移動する観察対象物の位置を演算する演算手段とを有す
る望遠光学機器を用い情報を更新することを特徴とする
第7の態様に記載の観察対象物無人案内装置である。ま
た、本発明の手段である第11の態様は、前記望遠光学
機器が、望遠光学機器の視準線の向きを検出するコンパ
スと、望遠光学機器の視準線の傾きを検出する傾き検出
手段と、前記コンパスにより検出された前記視準線の向
き及び前記傾き検出手段により検出された視準線の傾き
を表示する表示手段とを備えることを特徴とする第1〜
第10の態様のいずれか一つに記載の観察対象物無人案
内装置である。また、本発明の手段である第12の態様
は、観察対象物の位置情報が記憶された位置情報記憶手
段と、前記位置情報記憶手段に記憶された観察対象物の
位置情報を望遠光学機器における記憶手段へ記憶させる
位置情報書込手段とを有する無人案内支援装置により、
望遠光学機器の記憶手段に観察対象物の位置情報を記憶
させるステップと、望遠光学機器における位置検出手段
により望遠光学機器の位置を検出し、望遠光学機器にお
ける演算手段に送るステップと、前記記憶手段から観察
対象物の位置情報を演算手段に送るステップと、前記演
算手段により、前記望遠光学機器の位置情報と前記観察
対象物の位置情報とに基づき、望遠光学機器と観察対象
物との相対位置を演算するステップと、演算結果を望遠
光学機器における表示手段に表示するステップとを有す
ることを特徴とする観察対象物無人案内方法である。ま
た、本発明の手段である第13の態様は、観望遠光学機
器に設けられた位置検出手段により望遠光学機器の位置
を検出するステップと、望遠光学機器に備えられた送受
信手段により検出された望遠光学機器の位置情報を無人
案内支援装置に送信するステップと、前記無人案内支援
装置における受信手段が、前記送受信手段から送信され
た望遠光学機器の位置情報を受信するステップと、前記
受信手段から演算手段に送られた望遠光学機器の位置情
報に基づいて、演算手段が観察対象物の位置情報が記憶
された位置情報記憶手段から前記望遠光学機の位置にお
いて見ることができる前記観察対象物の位置情報を取り
出すステップと、前記演算手段が取り出した観察対象物
の位置情報と望遠光学機器の位置情報とに基づき、望遠
光学機器と観察対象物との相対位置を演算するステップ
と、送信手段により前記演算手段による演算結果を前記
望遠光学機器に送信するステップとを有することを特徴
とする観察対象物無人案内方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の
形態である観察対象物無人案内装置を示す。
【0009】図1の観察対象物無人案内装置1は、望遠
光学機器の一種である双眼鏡10と無人案内支援装置の
一種である情報発信センタ20とで構成される。双眼鏡
10は、接眼レンズ及び対物レンズを備えた双眼鏡本体
と、双眼鏡の位置を検出する位置検出手段であるGPS
測位手段11と、双眼鏡の位置等を表示する表示装置1
3と、基準方向に対する双眼鏡の視準線の水平角を検出
するコンパス14と、水平面に対する双眼鏡の視準線の
傾き角を検出する傾斜センサ15と、演算部16と、無
人案内が提供される地域における観察対象物の位置情報
が記憶されたカード型メモリ19とを有する。さらに双
眼鏡10は、GPS測位手段11、表示装置13、コン
パス14、傾斜センサ15、および演算部16それぞれ
に接続され、各装置を制御する中央制御手段17と、操
作部18と、図示しない電源ユニットとを有する。
【0010】GPS測位手段11は、GPS用アンテナ
とGPS受信ユニットとからなり、GPS衛星からの測
位信号を受信して現在位置及び高さを演算する。GPS
用アンテナは地球の約20000kmの上空を周回する
26個のGPS衛星のうち4つ以上のGPS衛星から発
信される測位信号を受信することができる。GPS用ア
ンテナで受信した測位信号に基づき、GPS受信ユニッ
トは、単独測位法又は干渉測位法により位置及び高さを
求める。単独測位法は、4個のGPS衛星からの電波を
1箇所の受信機で受信し、その電波の到達時間を解析し
て位置を求める方法であり、干渉測位法は、複数の受信
機でGPS衛星からの電波を同時に受信して同時に受け
た電波の到達時間差に対応する電波の位相差を解析して
各点間の距離と方向を求める方法である。GPS測位手
段11で検出される位置及び高さ情報は、WGS−84
という3次元座標で求められるので、双眼鏡の緯度、経
度、及び標高として表示するには、所定の座標変換やジ
オイド高さの補正が必要であり、GPS測位手段11に
おいて前記変換が行われる。また、3次元座標のまま表
示しても良い。
【0011】前記カード型メモリ19に記憶される観察
対象物の位置情報としては、例えば、観察対象物の緯
度、経度、および標高が挙げられる。また緯度、経度、及
び標高の代わりにGPS衛星が用いている3次元座標値
(X,Y,Z)で観察対象物の位置情報が記憶されても
よい。以下の記述において位置情報という場合には、高
さ情報も含まれる場合がある。複数の観察対象物の位置
情報がカード型メモリ19に記憶されている場合には、
観察対象物毎に固有番号と、観察対象物の名称も記憶さ
れる。このカード型メモリ19は、双眼鏡60から着脱
可能であり、情報発信センタ20においてデータを書換
えることができる。尚、カード型メモリ19に代表され
る着脱可能な記憶装置の形状は、カード型に限られず、
ディスク型、スティック型、ボタン型等様々な形状をと
ることができる。着脱可能なカード型メモリ19を有す
ることにより、カード型メモリ19を入れ替えるだけ
で、様々な場所についての観察対象物の位置情報を入手
することができる。また、カード型メモリ19が書換え
可能であるので、観察者は複数のカード型メモリ19を
購入する必要がない。
【0012】前記演算部16は、カード型メモリ19に
記憶された観察対象物の位置情報と、GPS測位手段1
1によって求められた双眼鏡10の位置情報とに基づい
て双眼鏡10と観察対象物との相対位置を演算する。前
記演算手段によって演算される双眼鏡10と観察対象物
との相対位置は、例えば、双眼鏡から観察対象物への方
位角及び、双眼鏡から観察対象物への仰角又は俯角で表
される。方位角は、真北を基準とし、仰角又は俯角は、
双眼鏡の水平面を基準とする。尚、方位角は、磁北を基
準とする磁方位角で表すこともできる。一般的なコンパ
スは磁北を指すので、磁方位角で表示した方が便利な場
合もある。
【0013】演算手段は、双眼鏡の位置及び観察対象物
の位置から、以下の式の解を求める演算を行う。座標A
(x1、y1、z1)、B(x2、y2、z2)間の水平方向
角T1及び垂直方向角T2は次の式で求められる。
【0014】
【数1】 tanT1=(y2−y1)/(x2−x1) (1)式
【0015】
【数2】 tanT2=(z2−z1)/S (2)式
【0016】
【数3】 ただしS=((x2−x12+(y2−y120.5 また、座標A(x1、y1、z1)、B(x2、y2、z2
間の距離lは次の式で求められる。
【数4】 l=((x2−x12+(y2−y12+(z2−z120.5 (3)式 上記演算は、緯度、経度及び標高の値で行っても良い
し、GPS衛星で用いている3次元座標値を用いて行っ
ても良い。
【0017】前記表示装置13としては、観察者が接眼
レンズを覗いたときの観察視野内に双眼鏡の位置情報等
を表示することができる視野内表示装置、双眼鏡本体の
外装に設けた外部表示装置、及び双眼鏡と分離され、有
線又は無線により双眼鏡内のデータを送信できる分離型
の表示装置を挙げることができる。表示装置はいずれか
一つであってもよく、これらのいずれかの組み合わせで
あっても良い。視野内表示装置は、観察者が双眼鏡から
一旦視線を外すことなく情報を得ることができる点で特
に優れる。外部表示手段は、視野内表示装置に比べて表
示できる情報量(相対距離、名称等)が多い点で優れ、
分離型表示装置は、さらに表示できる情報量が多い点及
び双眼鏡本体の加工が不要な点で優れる。視野内表示手
段は、具体的には、例えば透明電極を用いた液晶表示装
置を接眼焦点面に配置した構成とし、双眼鏡の使用者が
接眼レンズを覗いたときの観察視野に目標物の像と重畳
して表示される情報を視認できる構造となっている。ま
た、直接接眼焦点面には表示装置を設けずにLEDによ
り表示された光学像を光学系を用いて接眼焦点面に像と
して結ばせる構造とすることもできる。外部表示装置は
例えば液晶表示装置又はLED表示装置で構成すること
ができる。分離型表示装置は、双眼鏡専用の液晶表示装
置及びLED表示装置の他に例えばテレビ受像機、コン
ピュータの表示画面、移動体通信機器の表示画面等を利
用することもできる。
【0018】コンパス14は、基準方向に対する双眼鏡
の視準線の水平角が検出できるものであればいずれのも
のであってもよい。例えば、磁北を指し示す一般のコン
パスや真北を指し示すジャイロコンパスを用いることが
できる。その他、地磁気の水平分力をお互い直交する成
分に分けて検出し、そのベクトル量から方位角を求める
地磁気センサを用いた電子コンパスを用いることもでき
る。電子コンパスの例としては、例えばトーキン社製の
フラックスゲート型地磁気センサが挙げられる。一般の
コンパスを用いる場合は、磁北を基準方向とする双眼鏡
の視準線の水平角である視準線の磁方位角が検出され
る。一般コンパスを用いて視準線の方位角を検出する場
合には、磁北と真北との差に対して所定の補正を行う。
ジャイロコンパスを用いる場合は、真北を基準方向とす
る双眼鏡の視準軸の水平角である視準線の方位角が検出
されるので補正する必要はない。光学機器の視準線は、
光学機器の対物レンズの光心と絞りの十字線の中心を通
る想像上の線である。視準線の向きは、光学機器の覗い
た観察者の視線の向きを示す。双眼鏡の場合は、左右2
つの対物レンズが用いられているので、視準線を2本有
するが、方位の検出には、左右のうちのいずれか1本の
視準線を用いればよい。
【0019】傾斜センサ15は、水平面に対する双眼鏡
の視準線の傾き角を検出できるものであれば、いずれの
装置を使用することもできる。傾斜センサ15は一般
に、オイルが半分満たされた容器に2対の電極を挿入
し、容器が傾いたときのオイル液面の変化による2対の
電極間における静電容量の変化に基づいて傾斜角を求め
る。傾斜センサとして例えば株式会社オムロン製 D5
Rを挙げることができる。コンパス14及び傾斜センサ
15により検出された視準線の方位角及び傾き角はコン
パス14及び傾斜センサ15にそれぞれの備えられた独
自の表示装置に表示されるか、又はコンパス14及び傾
斜センサ15から電気信号として取り出され中央制御手
段17を通じて双眼鏡に備えられた表示装置13に表示
される。検出結果は表示装置13の中でも特に視野内表
示装置に表示されるのが好ましい。観察者が視準線の方
位角及び傾き角を見るために視線を移動させなくてもよ
いからである。また、コンパス14及び傾斜センサ15
それぞれの独自の表示装置に表示された検出結果を、光
学系を用いて接眼焦点面に表示することにより、観察視
野内に表示させることもできる。視準線の方位角は通
常、真北を基準として時計回りに0〜360°で表示さ
れる。視準線の傾き角は通常、平面を基準として仰角が
0〜+90°、俯角が0〜−90°で表示される。視準
線の方位角及び傾き角はそれぞれ、数値のみを表示して
もよいが、図11に示すように、目盛板で表示しても良
い。また、数値と目盛板の両方を表示してもよく、切り
替えてどちらか一方を表示できるようにしてもよい。
尚、視準線の方位角及び傾き角は、通常は非表示とし、
観察者が要求した場合に限り、検出が開始され表示され
るようにすることもできる。
【0020】前記情報発信センタ20は、観察対象物の
位置情報が記憶された位置情報データベース21と、書
換え用コネクタ22とで構成される。書換え用コネクタ
22には、カード型メモリ19が接続され、位置情報デ
ータベース21からの位置情報データがカード型メモリ
19へ出力される。位置情報データベース21に記憶さ
れる観察対象物として、自然界における地形や風景の
他、月や星等の天体や、動植物を挙げることができる
が、その他にも建築物や町並み、人工衛星、ロケット等
の人工構造物も含められる。位置情報データベース21
に記憶されるのは、主に地形や風景、植物等の静止物で
あるが、天体のように一定の周期で同じ位置に現れるも
のも記憶することができる。また、動物については、水
のみ場や宿り木のように定期的に現れる場所について、
動物の行動エリアとして登録することができる。さら
に、移動する観察対象物についても、電波発信機等を観
察対象物に装着することにより記憶することができる。
【0021】観察対象物の位置情報は、位置情報データ
ベース21内に通常、緯度、経度、及び標高で記憶され
るが、GPS測位手段11によって検出される3次元座
標(X,Y,Z)で記憶されても良く、両方が記憶され
ていてもよい。観察対象物には固有の番号と名称が付け
られる。位置情報データベース21には、位置情報の他
に観察対象物に関連する情報を付随する情報として記憶
することができる。例えば、観察対象物が建築物であれ
ば作られた年代、歴史、由来などを文字情報として記憶
させることができ、観察対象物が動物や鳥であれば、鳴
き声を音声情報として記憶させることができる。
【0022】位置情報データベース21の記憶形状は特
に問わない。コンピュータのハードディスクのような内
蔵式の磁気記録媒体に記憶されてもよいし、RAMのよ
うなICメモリに記憶されてもよいし、CD−ROMや
メモリーカードのような持ち運び可能な記録媒体に記憶
させてもよい。またデータ入力手段が接続され、新たな
観察対象物の位置情報が入力できることが望ましい。
【0023】無人案内が提供される地域や観察対象物に
よって位置情報データベース21に記憶される観察対象
物の位置情報やカード型メモリ19の書換え頻度も異な
る。例えば、観察対象物が天体の場合は、天体の位置
は、時間毎、季節毎に変化するので、位置情報データベ
ース21に、時間毎、日毎の天体の位置情報が記憶され
る。観察者は、情報発信センタ20において、カード型
メモリ19内のデータの書換えを行うことにより、観察
日時における正確な天体の位置情報を入手することがで
きる。また位置情報データベース21に接続されたデー
タ入力手段により、新たな観察対象物の位置情報が入力
できることが望ましい。
【0024】前記書換え用コネクタ22は、カード型メ
モリ19や他の形状の着脱可能なメモリを接続すること
ができ、データの出力ができるコネクタであればいずれ
の構成、形状のものであってもよい。
【0025】続いて、当実施の形態における動作手順に
ついて説明する。無人案内の提供を希望する観察者は、
情報発信センタ20に立ち寄り、情報発信センタ20に
設けられた書換え用コネクタ22に双眼鏡10のカード
型メモリ19を挿入して、観察対象物の位置データをカ
ード型メモリ19に入力する。カード型メモリ19を書
換え用コネクタ22に挿入すると位置情報データベース
21から観察対象物の位置データが呼び出され、書換え
用コネクタ22を通じてカード型メモリ19に送られ
る。位置データの読み込み完了後、観察者は、カード型
メモリ19を双眼鏡10に装着する。上記位置データの
書換え、読み込み作業は、情報発信センタ20の管理者
が有償で提供することができる。
【0026】無人案内が提供される公園、テーマパーク
等のエリアにおいて、観察者は、双眼鏡10における操
作部18の起動ボタンを押す。起動ボタンにより電源ユ
ニットがオンになり、各装置が起動する。続いて操作部
18を「GPS」にセットし起動ボタンを押す。操作部
からの起動信号に応じてGPS測位手段11が双眼鏡1
0の位置検出を開始する。GPS衛星からの測位信号を
GPS用アンテナが受信し、この測位信号がGPS受信
ユニットに入力され、4つのGPS衛星それぞれとGP
S用アンテナとの距離が演算により求められ、これに基
づいてGPS用アンテナの位置、すなわち双眼鏡の位置
の三次元直交座標が求められる。続いてGPS受信ユニ
ットにおいてこの三次元直交座標を緯度、経度、及び標
高表示に変換する補正作業が行われる。こうして求めら
れた双眼鏡の緯度、経度、及び標高が中央制御手段17
を通じて表示装置13に表示される。観察者は、表示を
見ることにより、自分のいる位置の緯度、経度、及び標
高を知ることができる。
【0027】続いて操作部18を「メモリ」にセットし
起動ボタンを押す。操作部18からの起動信号に応じて
カード型メモリ19内の観察対象物データが呼び出さ
れ、表示装置13に観察対象物固有の番号と、観察対象
物名とが一覧表示される。カード型メモリ19内に複数
の観察対象物データが含まれている場合は、表示画面1
3に複数のデータが表示される。データ全体を見るため
に、起動ボタンにより画面をスクロールできるようにす
ることもできる。観察者は、表示されている複数の観察
対象物データの中から見たい観察対象物の番号を起動ボ
タンで選択決定する。観察対象物の番号が決定される
と、その番号を持つ観察対象物の位置情報及び付随情報
がカード型メモリ19から呼び出され、表示装置13に
表示される。観察対象物の位置情報が緯度、経度、及び
標高で表示され、観察者は、表示を見ることにより、観
察対象物の位置を知ることができる。
【0028】続いて操作部18を「演算」にセットし起
動ボタンを押す。操作部18からの起動信号に応じてG
PS測位手段11で求められた双眼鏡の緯度、経度、及
び標高と、観察者が指定した観察対象物の緯度、経度、
及び標高とが中央制御手段17を通じて演算部16に送
られ、上記演算に基づき演算が行われ、双眼鏡から観察
対象物への方位角及び双眼鏡から観察対象物への垂直方
向角である仰角又は俯角が求められる。演算結果は、中
央制御手段17を通じて表示装置13に表示される。観
察者は、表示を見ることにより、双眼鏡と観察対象物と
の相対位置、すなわち、双眼鏡から観察対象物への方位
角及び双眼鏡から観察対象物への仰角又は俯角を知るこ
とができ、観察対象物がどの方向に見えるのかを知るこ
とができる。演算部16において、双眼鏡10と観察対
象物との距離、及び高度差等が演算され、演算結果が表
示手段13に表示されるようにすることもできる。
【0029】続いて操作部18を「コンパス」にセット
し起動ボタンを押す。操作部18からの起動信号に応じ
てコンパス14及び傾斜センサ15が起動して、視準線
の方位角及び水平面に対する視準線の傾き角を検出し双
眼鏡の表示装置13に検出結果を表示する。観察者は、
双眼鏡の表示装置13に表示される視準線の方位角を、
同じく表示装置13に表示される前記双眼鏡から観察対
象物への方位角と一致させるように、また、表示装置1
3に表示される水平面に対する視準線の傾き角を、同じ
く表示装置13に表示される前記双眼鏡から観察対象物
への仰角又は俯角と一致させるように双眼鏡の向きを調
整する。両角度を一致させることにより、双眼鏡の観察
視野内に目標とする観察対象物を簡単に捉えることがで
きる。視野内表示装置に、各角度を表示させた場合、特
に容易に行うことができる。
【0030】双眼鏡10がコンパス14及び傾斜センサ
15を有することにより、観察者が、観察対象物を双眼
鏡の観察視野内に捉えることができることを図11を用
いて説明する。円形の観察視野の上部にコンパスにより
検出された視準線の方位角表示61が、右側部に傾斜セ
ンサにより検出された傾き角表示62がそれぞれ表示さ
れている。表示41、42の目盛の中心付近に設けられ
た三角印の位置の数値がそれぞれ方位角、傾き角であ
る。観察視野の下部に表示されている数値が演算手段に
より演算された双眼鏡から対象物への方位角及び垂直方
向角である。Eが垂直方向角の略、Aが方位角の略であ
る。観察視野内に観察対象物を捉えるために、視準線の
方位角が、双眼鏡から観察対象物への方位角と一致する
角度になるまで双眼鏡を移動させる。図11では、視準
線の方位角が約90°、双眼鏡から観察対象物への方位
角が123°25′であるので観察者は、視準線の方位
角表示61における三角印の部分の目盛が123°を指
すまで右に双眼鏡を平行移動させる。同様に傾き角を垂
直方向角と一致させることにより、簡単に観察視野内に
観察対象物を捉えることができる。
【0031】このように観察者は、情報発信センタ20
から送信された観察対象物と双眼鏡との相対位置情報と
コンパス14及び傾斜センサ15によって求められた視
準線の向きの情報を利用することで、双眼鏡の観察視野
内に観察対象物を容易に捉えることができる。
【0032】双眼鏡の観察視野内に観察対象物を容易に
捉えるための別の方法として、双眼鏡10の演算部16
において、双眼鏡から観察対象物への方位角と視準線の
方位角との角度差、及び双眼鏡から観察対象物への垂直
方向角と視準線の傾き角との角度差を計算させる方法が
ある。そして演算結果を表示装置13に表示させる。こ
の場合、観察者は、前記表示された水平方向及び垂直方
向それぞれの2つの角度差が共に0°を示すまで双眼鏡
を移動させることで観察視野内に観察対象物を捉えるこ
とができる。
【0033】表示された視準線の方位角及び傾き角を双
眼鏡から目標物への方位角及び垂直方向角に一致させる
ために双眼鏡の向きが変更されるが、この双眼鏡の向き
の変更を円滑にする誘導手段を双眼鏡10に設けること
もできる。誘導手段としては、例えば、図11に示すよ
うに双眼鏡の観察視野の上下端及び左右端の暗所部分
に、LED等の発光体による発光部63を設け、双眼鏡
から目標物への方位角と視準線の方位角との角度差が小
さくなる方向及び、双眼鏡から目標物への垂直方向角と
視準線の傾き角との角度差が小さくなる方向の発光部6
3を発光させることにより、観察者を誘導する。図11
に示す角度の場合であれば、右側面と上部の発光部63
が発光する。さらに、前記角度差が小さくなり、目標物
が視野に近づいたときは、発光部63を点滅させて、目
標物が近づいたことを観察者に知らせることもできる。
前記誘導手段は、例えば、双眼鏡から目標物への方位
角、視準線の方位角、双眼鏡から目標物への垂直方向
角、および視準線の傾き角データに基づいて、双眼鏡か
ら目標物への方位角と視準線の方位角との角度差が小さ
くなる方向及び、双眼鏡から目標物への垂直方向角と視
準線の傾き角との角度差が小さくなる方向を演算により
求める演算手段と、視野内の上下左右の箇所に設けられ
た発光部と、演算手段により求められた角度差が小さく
なる方向に位置する発光部のみを発光させる切替手段と
で構成される。また誘導手段として、表示だけでなく、
音も併用することができる。例えば、断続音を流し、前
記角度差が小さくなるに従い、音の間隔を狭めることに
より観察者に目標が近づいたことを知らせることもでき
る。
【0034】図2は、第1の実施形態の変形例である観
察対象物無人案内装置2を示す。この場合の双眼鏡40
は、着脱可能なカード型メモリ19の代わりに固定メモ
リ31を備える。固定メモリ31には双眼鏡20外から
データ入力することができる外部端子32が接続されて
いる。外部端子32は双眼鏡40の外装部分に装着され
る。情報発信センタ20には、書換え用コネクタ22の
代わりに前記外部端子32に接続することができるデー
タ出力端子を備えた書換え用データ出力部23を備えて
いる。書換え用データ出力部23は、位置情報データベ
ース21に接続されている。外部端子32及び書換え用
データ出力部23のデータ出力端子の形状は特に限定さ
れるものでなく、両者が接続できるものであればいずれ
の形状であっても良い。
【0035】この変形例の場合は、位置情報の書換えの
ためにカード型メモリ19ではなく、双眼鏡40を情報
発信センタ20に持っていき、書換え用データ出力部2
3のデータ出力端子を双眼鏡の外部端子32に接続す
る。書換え用データ出力部23により位置情報データベ
ースより所定の位置情報データを読み込み、外部端子3
2に向けて出力することによりデータの書換え、更新が
行われる。
【0036】図3は、第1の実施形態の他の変形例であ
る観察対象物無人案内装置3を示す。双眼鏡41は、着
脱可能なカード型メモリ19の代わりに、位置データ信
号を受信できる送受信機12と、送受信機12に接続さ
れた固定メモリ31とを備える。情報発信センタ20に
は、書換え用コネクタ22の代わりに位置情報データベ
ース21に記憶された観察対象物の位置データを無線で
外部に送信することができる書換え用データ送信部24
を備えている。尚、位置データだけでなく、観察対象物
に関する付随情報も送信することが可能である。
【0037】この変形例の場合は、双眼鏡41の送受信
機12で情報発信センタ20からの観察対象物の位置デ
ータを受信することにより、固定メモリ31のデータの
書換え更新が行われる。したがって、観察者がデータ書
換えのために情報発信センタ20に出向かなくて良いと
いう利点がある。尚、この場合、情報発信センタ20を
運営する管理者は、対象となる双眼鏡以外の双眼鏡に観
察対象物の位置データを受信されないよう、双眼鏡ごと
に送受信機12の周波数を変更して設定したり、位置デ
ータ信号にスクランブル信号をかけたりすることができ
る。さらに、上記情報発信センタ20は、書換え用コネ
クタ22、書換え用データ出力部23、及び書換え用デ
ータ送信部24をそれぞれ備えることもできる。
【0038】さらに、情報発信センタ20は、無線だけ
でなく、携帯電話の回線やポケットベル(登録商標)の
信号伝達回線を利用することもできる。携帯電話の場
合、i−mode(登録商標)等のデジタル通信経由で
観察対象物の位置情報が送信される。携帯電話回線等を
利用する場合は、自然観察だけでなく都市部における無
人案内に利用できる。この場合における観察対象物は、
建物が主であり、観察対象物に関する付随情報として、
最寄駅等の交通機関情報、周辺の地図情報等が含まれ
る。
【0039】図4は、第2の実施の形態である観察対象
物無人案内装置4を示す。この観察対象物無人案内装置
4は、望遠光学機器の一種である双眼鏡42と無人案内
支援装置の一種である情報発信センタ30とで構成され
る。双眼鏡42は、接眼レンズ及び対物レンズを備えた
双眼鏡本体と、双眼鏡の位置を検出する位置検出手段で
あるGPS測位手段11と、GPS測位手段11より検
出された双眼鏡42の位置情報を情報発信センタ30に
送信し、情報発信センタ30から送信された観察対象物
の位置情報、観察対象物と双眼鏡との相対位置等の情報
を受信する送受信機12と、GPS測位手段により検出
された双眼鏡の位置情報、送受信機12により受信した
観察対象物の位置情報、及び観察対象物と双眼鏡との相
対位置等の情報を表示する表示装置13とを有する。さ
らに双眼鏡42は、GPS測位手段11、送受信機1
2、及び表示装置13に接続された各装置を制御する中
央制御手段17と、操作部18と、図示しない電源ユニ
ットとを有する。
【0040】情報発信センタ30は、双眼鏡42の送受
信機12から送られた双眼鏡42の位置情報を受信する
送受信機25と、観察対象物の位置情報が記憶された位
置情報データベース21と、送受信機25から送られる
双眼鏡42の位置情報と位置情報データベース21内の
観察対象物の位置情報に基づいて両者の相対的な位置を
演算する演算部を備えた処理装置26とを有する。
【0041】前記処理装置26における選択部が、双眼
鏡42の送受信機25から送られた双眼鏡42の位置情
報に基づいて位置情報データベース21に登録された観
察対象物の中から双眼鏡の位置において見ることのでき
る観察対象物を選択し、演算部に送る。演算部は、送ら
れた観察対象物の位置情報と、送受信機25で受信した
双眼鏡42の位置情報に基づいて双眼鏡42と観察対象
物との相対位置を演算する。
【0042】観察対象物の中から双眼鏡の位置において
見ることのできる観察対象物を選択する選択方法は、例
えば、位置情報データベース21内に、観察対象物毎に
双眼鏡で視認することのできる区画を予め登録してお
く。双眼鏡の位置情報が入力されてきた場合に、双眼鏡
42の現在位置がこの登録された区画に該当するかどう
かを判別する。該当する区画であると判別された場合
は、双眼鏡位置において見ることのできる観察対象物で
あり、該当しない区画であると判別された場合は、双眼
鏡位置において見ることのできない観察対象物となる。
さらに、一定区画毎に視認することができる観察対象物
を登録したデータベースを予め設ける方法がある。この
場合、双眼鏡の位置情報が入力されてきた場合に、双眼
鏡の位置情報から双眼鏡の位置が含まれる区画をまず求
める。続いて、前記データベースに基づき、その区画か
ら視認することができる観察対象物を選別する。その他
にも、位置情報データベース21に観察対象物の位置と
観察対象物を見る際に障害となる物の位置とが登録され
たマップを予め記憶させ、双眼鏡の位置情報と、観察対
象物の位置と、観察対象物を見る際に障害となる物の位
置とから、双眼鏡の位置において見ることのできる観察
対象物を演算により求めることもできる。
【0043】続いて、当実施の形態における動作手順に
ついて説明する。双眼鏡42を持った観察者が観察を行
いたいと思った場合、双眼鏡における操作部18の起動
ボタンを押す。起動ボタンにより電源ユニットがオンに
なり、各装置が起動する。続いて操作部18を「GP
S」にセットし起動ボタンを押す。操作部18からの起
動信号に応じてGPS測位手段11が双眼鏡42の位置
の検出を開始する。GPS衛星からの測位信号をGPS
用アンテナが受信し、この測位信号がGPS測位手段1
1のGPS受信ユニットに入力され、4つのGPS衛星
それぞれとアンテナとの距離が演算により求められ、こ
れに基づいてアンテナの位置すなわち、双眼鏡の位置の
三次元直交座標が求められる。続いてGPS受信ユニッ
トにおいて三次元直交座標を緯度、経度、標高表示にす
る補正、変換作業が行われる。こうして求められた双眼
鏡の緯度、経度、標高は、中央制御手段17を通じて表
示装置13に表示される。観察者は表示を見て自分の位
置を知ることができる。続いて操作部18を「送信」に
セットし起動ボタンを押す。操作部18からの起動信号
に応じて双眼鏡の緯度、経度、標高データは、中央制御
手段17を通じて送受信機12に送られ、送受信機12
より情報発信センタ30へ送信される。このとき、双眼
鏡10を他の双眼鏡と区別できるように双眼鏡毎に固有
の識別信号も同時に送信するようにすることもできる。
【0044】情報発信センタ30の送受信機25によっ
て、この双眼鏡の緯度、経度、標高データが受信され、
受信された双眼鏡の位置データは処理装置26に送られ
る。処理装置26において双眼鏡の緯度、経度、標高デ
ータが該当する区画が演算により求められる。ここでは
仮にA1区画に該当するとする。続いて、位置情報デー
タベース21に保存されている区画毎に観察対象物を記
憶した一連のデータが呼び出され、前記A1区画から見
ることのできる観察対象物の番号が選び出される。仮に
観察対象物番号が何も登録されていない区画であった場
合は、「登録されている観察対象物なし」を意味する信
号が送受信機25に送られる。観察対象番号が一つ以上
選び出された場合は、その観察対象番号と観察対象物の
位置情報が記憶された一連のデータが呼び出され、観察
対象番号と該当する位置情報とが演算部に送られる。複
数の観察対象番号が選び出された場合は、複数の観察対
象それぞれに対応する位置情報が演算部に送られる。
【0045】演算部は、観察対象の位置情報と先に送ら
れた双眼鏡の緯度、経度、標高データに基づいて、双眼
鏡と観察対象物との相対位置の演算を行い、双眼鏡から
観察対象物への方位角及び、双眼鏡から観察対象物への
仰角又は俯角が求められる。演算方法は、第1の実施形
態における演算と同様である。その他、双眼鏡と観察対
象物との距離、高度差等も演算することもできる。この
演算結果は、送受信機25に送られ、双眼鏡42に向け
て送信される。該当する観察対象物がなかった場合は、
「登録されている観察対象物なし」を意味する信号が双
眼鏡42に向けて送信される。またこのときも、双眼鏡
42の送受信機12と同様に、他の双眼鏡と区別できる
ように双眼鏡毎に固有の識別信号、この場合は双眼鏡4
2固有の識別信号を同時に送信することもできる。
【0046】情報発信センタ30からの演算結果データ
信号又は「登録されている観察対象物なし」を意味する
信号を双眼鏡42の送受信機12が受信すると、中央制
御手段17を通じて表示装置13に表示される。観察対
象物があった場合は、観察対象物固有の番号と、双眼鏡
から観察対象物への方位角及び、双眼鏡から観察対象物
への仰角又は俯角が表示される。その他にも観察対象物
に関する付随情報も送信され、表示装置13に表示され
る。また、観察対象物がなかった場合は、「登録されて
いる観察対象物なし」を意味する信号を受けて「登録さ
れている観察対象物なし」の文字が表示される。上記手
順を行うことにより、観察者は、情報発信センタ30の
データベースに登録された観察対象物であって、双眼鏡
42を持って自分がいる位置から、見ることができる観
察対象物があるか否かを簡単に知ることができる。観察
対象物がある場合には、観察対象物への方位角及び仰角
又は俯角を知ることができるので、手持ちのコンパス等
を使うことにより、双眼鏡42の向きを観察対象物に合
わせることができる。この場合双眼鏡42は、演算部1
6やデータを記憶するメモリを有していないので、電気
回路自体を軽量小型化することができるという利点があ
る。また、双眼鏡42にも双眼鏡10と同様に視準線の
向き等を検出することのできるコンパス、傾斜センサを
設けることにより、双眼鏡の観察視野内に目標とする観
察対象物を簡単に捉えることができる。
【0047】図5は、本発明の第2の実施形態の変形例
である観察対象物無人案内装置5を示す。この双眼鏡4
3は、双眼鏡42に、さらに任意の観察対象物情報を入
力することができる入力手段である入力装置33を備え
たものである。
【0048】この入力装置33は、できるだけ場所を取
らない簡易なものが好ましい。例えば携帯電話の入力ボ
タンのように0〜9までの数字ボタンと一つの切り替え
ボタンとの組み合わせで、数字、英文字、漢字、カタカ
ナ、ひらがなをそれぞれ入力できるような入力装置が好
ましい。また、数字のみを入力することができる入力装
置であっても良い。この場合は、観察対象物固有の番号
を入力することになる。また観察対象物の種類毎に番号
を割り振ることにより、調べたい観察対象の種類を入力
することもできる。例えば、鳥は101、花は110、
動物は111等と割り振る。数字のみを入力するように
することもできる。また、一回の送信において複数の観
察対象物を指定するようにもできる。
【0049】観察対象物を指定する入力装置33を有す
ることにより、観察者の位置から指定した観察対象物、
例えば鳥若しくは鳥の営巣地等が見ることができるかど
うかを容易に知ることができる。
【0050】続いて、この場合の動作手順について説明
する。双眼鏡における操作部18の起動ボタンを押す。
起動ボタンにより電源ユニットがオンになり、各装置が
起動する。続いて操作部18を「GPS」にセットし起
動ボタンを押す。するとGPS測位手段11が双眼鏡4
3の位置の検出を開始し、検出結果が表示装置13に表
示される。続いて観察者が、入力装置33より固有の観
察対象番号を数字入力または、観察対象名を文字入力す
る。例えば、No.11:○○峠と入力する。入力内容
は表示装置13に表示されるので、観察者は正しく入力
できたか確認できる。続いて操作部18を「送信」にセ
ットし起動ボタンを押す。すると双眼鏡の緯度、経度、
標高データと観察対象番号及び観察対象名が、中央制御
手段17を通じて送受信機12に送られ、送受信機より
情報発信センタ30へ送信される。
【0051】情報発信センタ30の送受信機25によっ
て、この双眼鏡の緯度、経度、標高データと観察対象番
号及び観察対象名を受信し、処理装置26に送る。処理
装置26における判断手段が、双眼鏡の位置情報及び観
察対象物情報に基づいて,双眼鏡位置から指定された観
察対象物が観察可能か否かを判断する。判断手段が双眼
鏡の緯度、経度、標高データが含まれる区画を演算によ
り求める。ここではB1区画と仮にする。続いて、位置
情報データベース21に保存されている観察対象物毎に
観察対象物を見ることができる区画を記憶したデータベ
ースを呼び出し、前記No.11の観察対象物における
前記No.11の観察対象物を見ることのできる区画の
一覧の中にB1区画が含まれているかどうかを判断す
る。仮にB1区画が含まれていない場合は、双眼鏡の位
置が含まれるB1区画からはNo.11の観察対象物は
見ることができない。そして「観察対象物は見ることが
できない」を意味する信号を送受信機25に送る。前記
No.11の観察対象物を見ることのできる区画の一覧
の中にB1区画が含まれていた場合は、引き続き観察対
象番号と観察対象物の位置情報が記憶されたデータベー
スに呼び出し、観察対象番号と、No.11の観察対象
物の位置情報とを演算手段に送る。複数の観察対象番号
が選び出された場合は、複数の観察対象それぞれに対応
する位置情報を演算手段に送る。
【0052】演算手段は、観察対象の位置情報と先に送
られた双眼鏡の緯度、経度、標高データに基づいて、上
記演算を行い、双眼鏡から観察対象物への方位角及び、
双眼鏡から観察対象物への仰角又は俯角が求められる。
この演算結果は、送受信機25に送られ、双眼鏡43に
向けて送信される。選択した観察対象物がみることがで
きない場合は、「観察対象物は見ることができない」を
意味する信号が双眼鏡43に向けて送信される。
【0053】情報発信センタ30からの演算結果データ
信号又は「観察対象物は見ることができない」を意味す
る信号を双眼鏡43の送受信機12が受信すると、中央
制御手段17を通じて表示装置13に表示される。選択
した観察対象物をみることができる場合は、観察対象物
固有の番号と、双眼鏡から観察対象物への方位角及び、
双眼鏡から観察対象物への仰角又は俯角が表示される。
その他にも観察対象物に関する付随情報も双眼鏡43に
送信され、表示装置13に表示される。また、選択した
観察対象物をみることができない場合は、「観察対象物
は見ることができない」を意味する信号を受けて「観察
対象物は見ることができない」の文字が表示装置13に
表示される。
【0054】上記手順を行うことにより、観察者は、自
ら指定した観察対象物が、双眼鏡43の位置から見るこ
とができるか否かを簡単に知ることができる。観察対象
物を見ることができる場合には、観察対象物への方位角
及び仰角又は俯角を知ることができるので、手持ちのコ
ンパス等を使うことにより、双眼鏡43の向きを観察対
象物に合わせることができる。また、双眼鏡43にも視
準線の向き等を検出することのできるコンパス、傾斜セ
ンサを設けることにより、双眼鏡の観察視野内に目標と
する観察対象物を簡単に捉えることができる。
【0055】図6は、本発明の第2の実施の形態の他の
変形例である観察対象物無人案内装置6を示す。この場
合の双眼鏡44は、前記双眼鏡43に視準線の向き等を
検出することのできるコンパス14、傾斜センサ15及
び演算部16を備えたものである。この双眼鏡44は、
情報発信センタ30に双眼鏡の位置データではなく、観
察対象物の位置情報を要求する信号を送信する。前記観
察対象物の位置情報を要求する信号は、例えば入力装置
33により入力される観察対象物の固有の番号又は観察
対象物名と共に送受信機12から発信される。
【0056】続いて、この場合の動作手順について説明
する。双眼鏡における操作部18の起動ボタンを押すと
各装置が起動する。続いて操作部18を「GPS」にセ
ットし起動ボタンを押すとGPS測位手段11が双眼鏡
44の位置の検出を開始し、検出結果が表示装置13に
表示される。続いて入力装置33より固有の観察対象番
号を数字入力する。続いて操作部18を「送信」にセッ
トし起動ボタンを押す。操作部18からの起動信号に応
じて、入力された観察対象物番号が、観察対象物の位置
情報を要求する信号と共に、中央制御手段17を通じて
送受信機12に送られ、送受信機より情報発信センタ3
0へ送信される。
【0057】情報発信センタ30の送受信機25が前記
信号を受信し、処理装置26へ送る。処理装置26は、
該当番号の観察対象物位置データを要求する要求信号を
位置情報データベース21に送り、該当する観察対象物
の位置データ及び付随するデータを呼び出す。呼び出さ
れた観察対象物の位置データ及び付随するデータは、送
受信機25より双眼鏡44へ発信される。
【0058】観察対象物の位置データ等が双眼鏡44の
送受信機12により受信され、中央制御手段17を通じ
て表示装置13に表示される。続いて操作部18を「演
算」にセットし起動ボタンを押す。操作部18からの起
動信号に応じてGPS測位手段11で求められた双眼鏡
の緯度、経度、及び標高と、送受信機12により受信さ
れた観察対象物の緯度、経度、及び標高とが中央制御手
段17を通じて演算部16に送られ、上記演算に基づき
演算が行われ、双眼鏡から観察対象物への方位角及び双
眼鏡から観察対象物への垂直方向角である仰角又は俯角
が求められる。演算結果は、中央制御手段17を通じて
表示装置13に表示される。観察者は、表示を見ること
により、観察対象物がどの方向にあるのかを知ることが
できる。さらに、コンパス14及び傾斜センサ15によ
り、視準線の方位角及び水平面に対する視準線の傾き角
を検出し、双眼鏡の表示装置13に検出結果を表示させ
る。観察者は、双眼鏡の表示装置13に表示される視準
線の方位角が同じく表示装置13に表示される前記双眼
鏡から観察対象物への方位角と一致するように、また、
表示装置13に表示される水平面に対する視準線の傾き
角が同じく表示装置13に表示される前記双眼鏡から観
察対象物への仰角又は俯角と一致するように双眼鏡の向
きを調整する。両角度を一致させることにより、双眼鏡
の観察視野内に目標とする観察対象物を簡単に捉えるこ
とができる。
【0059】上記情報発信センタ20、30における位
置情報データベース21は、静止した観察対象物の位置
データだけでなく、移動体の位置データを登録すること
もできる。移動体の位置データを位置情報データベース
21に登録する場合は、移動する観察対象物の位置を検
出する位置情報検出手段と、検出された移動する観察対
象物の位置情報を情報発信センタ20、30に送信する
送信手段とが観察対象物無人案内装置に設けられる。
【0060】図7は、移動する観察物の位置を検出する
位置情報検出手段の一例を示すものである。移動体観察
物であるライオン90に位置情報提供装置50を装着し
ている。位置情報提供装置50は、位置を検出するGP
S測位手段11と位置情報発信装置51とを有する。移
動体観察物としては、例えば、ライオン、鹿、牛等の大
型動物、鳥、鯨等の動物の他、ロケット、人工衛星等の
人工物を挙げることができる。
【0061】動作手順について説明する。移動体観察物
であるライオン90には位置情報提供装置50が予め装
着される。位置情報提供装置50のGPS測位手段11
によってライオン90の位置が常に検出され、検出され
た位置情報が位置情報発信装置51によって発信され
る。このとき、緯度,経度、標高等の位置情報だけでな
く、観察対象物固有の番号、観察対象物名データ等も位
置情報発信装置51より発信される。発信された位置情
報信号等は、情報発信センタ20の受信装置又は情報発
信センタ30の送受信機25によって受信される。送受
信機25により受信されたライオン90の位置データ
は、位置情報データベース21に登録される。このと
き、検出時の時刻情報も一緒に登録することもできる。
したがって、その場合、位置情報データベース21に
は、観察対象物番号、観察対象物名、位置データ、デー
タが送信された時刻データが記憶される。過去のライオ
ンの位置から移動距離、移動速度等を求め、移動予測位
置を演算により求め、移動予測位置として位置情報デー
タベース21に登録することもできる。このように、移
動する観察対象物の位置情報また、予測位置情報が位置
データベース21に記憶されることにより、移動する観
察対象物がどの方向に見えるかを容易に知ることが可能
になる。
【0062】また、図7に示すようにライオン90の位
置データは直接双眼鏡44において受信されるようにす
ることもできる。観察者が移動するライオンを見たいと
きにライオン90の位置データを受信することができる
ので、移動誤差が生じず、確実にライオン90の位置が
知ることができる。
【0063】図8は、位置情報提供装置の他の実施例を
示す。この位置情報提供装置は、ライオン90に装着さ
れた電波発信機52と、電波を受信する複数のアンテナ
53と、図示しない演算手段と演算結果を送信する送信
手段とで構成される。アンテナ53は、設立位置の緯
度、経度、標高、及びアンテナ間の距離も既知であり、
演算手段におけるメモリに記憶されている。例えばアン
テナ53は指向性のあるアンテナであり、ライオン90
のいる位置から発信された電波の方向をそれぞれ検出す
る。互いのアンテナの位置、互いのアンテナからライオ
ン90への方向角、互いのアンテナ間の距離等から、ラ
イオン90の位置が演算手段において演算される。演算
結果は送信手段より、情報発信センタ20、30又は双
眼鏡44に送信される。この例の場合、移動体観察物9
0に高価なGPS測位手段11を装着させることなく移
動体観察物90の位置を検出することができるという利
点がある。
【0064】図9は、位置情報提供装置の他の実施例を
示す。この場合の位置情報提供装置は移動体観察物の位
置を目視により検出する双眼鏡54である。
【0065】双眼鏡54は、接眼レンズ及び対物レンズ
を備えた双眼鏡本体と、双眼鏡の位置を検出する位置検
出手段であるGPS測位手段11と、演算部において演
算された移動体観察物90の位置情報を送信する送受信
機12と、観察対象物に対する向きを検出する向き検出
手段である双眼鏡54の視準線の向きを検出するコンパ
ス14と、同じく向き検出手段である双眼鏡54の視準
線の傾き角を検出する傾斜センサ15と、双眼鏡54か
ら移動体観察物90までの距離を検出する光波測距計3
4と、双眼鏡54にて移動体観察物90を捉えた時の双
眼鏡の向き及び傾き角データと、GPS測位手段11に
より検出された双眼鏡の位置情報と光波測距計34によ
り検出された双眼鏡54から移動体観察物90までの距
離とのデータに基づいて移動体観察物90の位置を演算
する演算手段とを有する。さらに双眼鏡54は、GPS
測位手段11、送受信機12、及び表示装置13に接続
された各装置を制御する中央制御手段17と、操作部1
8と、図示しない電源ユニットとを有する。
【0066】移動体観察物の座標A(x,y)は、
公知の座標B(x、y)とAB間の距離Sと座標B
からの方向角Tより以下の式で求められる。ただし、
x軸を縦軸、y軸を横軸とする。
【0067】
【数5】 x=x+S・cosT (4)式
【0068】
【数6】 y=y+S・sinT (5)式 したがって、双眼鏡54の位置と、双眼鏡54から移動
体観察物までの距離と、移動体観察までの方位角及び、
仰角又は俯角を知ることにより、移動体観察物の位置を
知ることができる。
【0069】移動体の位置検出における動作手順につい
て説明する。無人案内が提供される地域において移動体
観察物90の位置を検出する専門家や熟練者が双眼鏡5
4を使用する。この場合移動体観察物90には、何ら発
信機等は装着されていない。位置検出に適する移動体観
察物は、発信機等を装着するのが困難な獰猛な動物や、
小さい動物、発信機等を装着するのが困難なロケット、
人工衛星等や、静止物であるが情報発信センタ20、3
0において未登録の新たな観察対象物等である。移動体
観察物であるライオン90を発見した専門家は、双眼鏡
54の観察視野の中心にライオン90が位置するように
自らの手で双眼鏡の向きを調整する。続いて双眼鏡54
の操作部18の起動ボタンを押す。起動ボタンにより電
源ユニットがオンになり、各装置が起動する。続いて操
作部18を「GPS」にセットし起動ボタンを押す。操
作部18からの起動信号に基づきGPS測位手段11が
双眼鏡54の位置の検出を開始し、検出結果が表示装置
13に表示される。続いて操作部18を「コンパス」に
セットし起動ボタンを押す。操作部18からの起動信号
に基づきコンパス14と傾斜センサ15とが双眼鏡54
の視準線の向きである視準線の方位角、視準線の傾き角
の検出を開始し、検出結果が表示装置13に表示され
る。続いて操作部18を「演算」にセットし起動ボタン
を押す。操作部18からの起動信号に基づき、演算部1
6にGPS測位手段11から双眼鏡54の位置情報が、
コンパス14及び傾斜センサ15からそれぞれの視準軸
の向きが送られ、上記4、5式のように演算が行われ、
演算結果であるライオン90の位置情報が表示手段13
に表示される。続いて操作部18を「送信」にセットし
起動ボタンを押す。操作部18からの起動信号に基づ
き、送受信機12が前記演算結果を双眼鏡44に送信す
る。
【0070】専門家の双眼鏡54からライオン90の位
置情報を受信した観察者は、双眼鏡44のGPS測位手
段11により自らの双眼鏡の位置を求め、演算部16に
より受信したライオンの位置情報と、双眼鏡の位置情報
から相対位置を演算し、表示装置13に表示させるとと
もに、コンパス14及び傾斜センサ15を用いて双眼鏡
の視準線の向きを求め、表示装置13に表示させる。観
察者は、双眼鏡44を覗きながら、視野内表示装置に表
示されている視準線の方位角を視野内表示装置に表示さ
れている双眼鏡44からライオン90への方位角に合わ
せ、同様に視準内表示装置に表示されている視準線の傾
き角を視野内表示装置に表示されている双眼鏡44から
ライオン90への垂直方向角に合わせることにより、簡
単に観察視野内にライオン90を捉えることができる。
【0071】尚、この例においては、移動体観察物90
の位置を検出する双眼鏡54から双眼鏡70に向けてラ
イオン90の位置情報を発信したが、情報発信センタ2
0、30に向けて発信させることもできる。この場合、
移動体観察物90の位置情報を受けた情報発信センタ2
0、30は、位置情報データベース21に前記移動体観
察物90の位置情報を位置観測時刻と共に保存し、一定
時刻における移動体観察物90の位置情報として観察者
の双眼鏡にデータが提供される。
【0072】本実施の形態における無人案内装置によれ
ば、発信機を備えるのが困難な移動体観察物であって
も、専門家によって容易にその位置を検出されるので、
移動体観察物の発見や観察視野内に捉えるのが不慣れな
観察者であっても、容易に自分の双眼鏡の観察視野内に
移動体観察物を捉えることができる。
【0073】図10は、位置情報提供装置の他の実施例
を示す。位置情報提供装置は、移動体が特定エリアに侵
入したことを検出する移動体検出センサである検出セン
サ59と、移動体が特定エリアに侵入したことを双眼鏡
70又は情報発信センタ20、30に通知するエリア情
報発信装置55とで構成される。
【0074】検出センサ59は、例えば、図10に示す
ように特定エリアの4隅に設けられ、各検出センサ59
間には特定エリアを取り囲むように赤外線が流される。
移動体観察物であるライオン90が特定エリアに進入し
ようとして赤外線を遮断すると、検出センサ59は赤外
線を受信しなくなったことにより、何かが特定エリアに
近づいたことを検出する。確実にエリア内に進入したこ
とを検出する場合には、例えば赤外線のセンサを特定エ
リアに近いところと少し離れたところに、二重に設け
る。外側のセンサが遮断され、続いて内側のセンサが遮
断された場合に特定エリアに何者かが進入したことが検
出できる。検出センサは、移動観察物の進入が検出でき
るセンサであれば、いずれのセンサであってもよく検出
に使用する信号線は赤外線に限られない。また重量感知
センサ等であってもよい。また、検出センサ59は、エ
リア情報発信装置55に接続されており、エリア情報発
信装置96には、移動体観察物90の進入を検知した場
合に、検知した旨の信号と共に送信する検出センサ59
が設けられている特定エリアの固有番号又は特定エリア
の位置情報が記憶されている。
【0075】エリア情報発信装置55は、検出センサ5
9からの前記検知した旨の信号等を受信するデータ受信
部56と、検出センサ59が備えられた特定エリアの位
置情報が記憶されたエリア位置データメモリ57と、移
動体観察物の進入が検出された特定エリアの位置情報を
双眼鏡44に送信する送信機58とを有する。
【0076】この特定エリアとして、例えば動物の餌
場、水のみ場、宿り木、獣道等、動物が定期的に通る場
所を選択することができる。
【0077】動作手順について説明する。特定エリア設
置された検出センサ59には点線で示すように赤外線が
流れている。いまライオン90が特定エリアに進入して
くると赤外線が遮断されるので検出センサ59は、各セ
ンサ間を横切ったことを検知し、検知信号をエリア情報
発信装置55のデータ受信部56に送る。検知信号を受
けデータ受信部56は、エリア位置データメモリ57か
ら前記エリアの位置情報を呼び出し、送信機58へ送
る。送信機58は位置情報を双眼鏡44又は情報発信セ
ンタ20、30に送信する。
【0078】以上の説明は望遠光学機器として双眼鏡を
対象として行ったが、本発明の無人案内装置で使用され
る望遠光学機器は双眼鏡に限られず、単眼の望遠鏡等、
目標物を拡大表示して目視確認を容易にする望遠機能を
有する光学機器であればいずれの機器も使用することが
できる。
【0079】双眼鏡の位置検出手段としてGPS測位手
段11を用いて説明してきたが、位置既知の電波発信機
から発信された複数の電波を受信して自らの位置を検出
する位置検出手段等を採用することもできる。
【0080】双眼鏡の位置情報、観察対象物の位置情
報、双眼鏡と観察対象物との相対位置情報等は表示装置
による表示だけでなく、双眼鏡に音声再生装置を備える
ことにより、音声で知らせることも可能である。その場
合、表示装置が不要になるという利点がある。
【0081】本発明の無人案内装置は、国立公園、国定
公園、サファリランド、等比較的広く観察対象物を多く
含むエリアにおいて適用することができる。また、対象
地域は、陸地のみに限られず、河川、湖、池、海も対象
域とすることができる。例えば、外洋におけるホエール
ウオッチングや、湖における定期観光船において利用す
ることができる。また日中だけでなく、流星観測、月食
観測、星座観測等の天体観測にも適用することができ
る。また、自然観察に限られず、都市部において、消防
署における災害現場、火事現場の発見、観察、警察署に
おける事件現場の発見、観察にも利用することができ
る。
【0082】
【発明の効果】本発明の無人案内装置及び無人案内方法
を利用することにより、ガイド無しでも観察対象物の位
置情報や、その他の情報を入手することができるので、
観察者は、従来のガイドを伴った自然観察等に比べて自
由に活動することができる。また、本発明の無人案内装
置及び無人案内方法を利用することにより、観察者は、
観察対象物を望遠光学機器の観察視野内に容易に捉える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の無人案内装置の実施形態を
示す図である。
【図2】 図2は、本発明の無人案内装置の他の実施形
態を示す図である。
【図3】 図3は、本発明の無人案内装置の他の実施形
態を示す図である。
【図4】 図4は、本発明の無人案内装置の他の実施形
態を示す図である。
【図5】 図5は、本発明の無人案内装置の他の実施形
態を示す図である。
【図6】 図6は、本発明の無人案内装置の他の実施形
態を示す図である。
【図7】 図7は、本発明の無人案内装置の他の実施形
態を示す図である。
【図8】 図8は、本発明の無人案内装置の他の実施形
態を示す図である。
【図9】 図9は、本発明の無人案内装置の他の実施形
態を示す図である。
【図10】 図10は、本発明の無人案内装置の他の実
施形態を示す図である。
【図11】 図11は、本発明の無人案内装置における
双眼鏡の観察視野の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 双眼鏡、11 GPS測位手段、12 送受信
機、13 表示装置、14コンパス、15 傾斜セン
サ、16 演算部、17 中央制御手段、18 操作
部、19 カード型メモリ、20 情報発信センタ、2
1 位置情報データベース、22 書換え用コネクタ、
23 書換え用データ出力部、24 書換え用データ送
信部、25 送受信機、26 処理装置、30 情報発
信センタ、31固定メモリ、32 外部端子、33 入
力装置、34 光波測距計、55 エリア情報発信装
置、56 データ受信部、57 エリア位置データメモ
リ、58送信機、59 検出センサ、61 方位角表
示、62 傾き角表示、63 発光部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 望遠光学機器の位置を検出する位置検出
    手段と、記憶したデータの書換えが可能な記憶手段であ
    って、観察対象物の位置情報が記憶される記憶手段と、
    前記位置検出手段により検出された望遠光学機器の位置
    情報と前記記憶手段から呼び出した観察対象物の位置情
    報とに基づいて望遠光学機器と観察対象物との相対位置
    を演算する演算手段と、前記演算結果を表示する表示手
    段とを有する望遠光学機器と、 無人案内が提供される領域において観察される観察対象
    物の位置情報が記憶された位置情報記憶手段と、前記位
    置情報記憶手段に記憶された観察対象物の位置情報を前
    記望遠光学機器における記憶手段へ記憶させる位置情報
    書込手段とを有する無人案内支援装置とを備えることを
    特徴とする観察対象物無人案内装置。
  2. 【請求項2】 前記望遠光学機器における記憶手段が、
    望遠光学機器から着脱自在な記憶手段であり、前記無人
    案内支援装置における位置情報書込手段が、位置情報記
    憶手段に記憶された観察対象物の位置情報を出力する出
    力手段であって、前記記憶手段と接続可能な出力手段を
    有することを特徴とする請求項1に記載の観察対象物無
    人案内装置。
  3. 【請求項3】 前記望遠光学機器が外部からデータを入
    力する外部端子を備え、前記望遠光学機器における記憶
    手段が前記外部端子と接続されており、前記無人案内支
    援装置における位置情報書込手段が、位置情報記憶手段
    に記憶された観察対象物の位置情報を出力する出力手段
    であって、前記外部端子と接続可能な出力手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の観察対象物無人案内
    装置。
  4. 【請求項4】 前記望遠光学機器がデータを送受信する
    送受信手段を備え、前記望遠光学機器における記憶手段
    が前記送受信手段に接続されており、前記無人案内支援
    装置における位置情報書込手段が、位置情報記憶手段に
    記憶された観察対象物の位置情報を前記望遠光学機器に
    発信する発信手段を有することを特徴とする請求項1に
    記載の観察対象物無人案内装置。
  5. 【請求項5】 望遠光学機器の位置を検出する位置検出
    手段と、前記位置検出手段により検出された望遠光学機
    器の位置情報を無人案内支援装置に送信し、前記無人案
    内支援装置から望遠光学機器と観察対象物との相対位置
    情報を受信する送受信手段と、受信した望遠光学機器と
    観察対象物との相対位置情報を表示する表示手段とを有
    する望遠光学機器と、 前記送受信手段から送信された望遠光学機器の位置情報
    を受信する受信手段と、観察対象物の位置情報が記憶さ
    れた位置情報記憶手段と、前記受信手段から送られた望
    遠光学機器の位置情報に基づいて前記位置情報記憶手段
    から前記望遠光学機器の位置より見ることができる前記
    観察対象物の位置情報を取り出し、この観察対象物の位
    置情報と前記受信手段から送られた望遠光学機器の位置
    情報とに基づき望遠光学機器と観察対象物との相対位置
    を演算する演算手段と、前記演算手段による演算結果を
    前記望遠光学機器に送信する送信手段とを有する無人案
    内支援装置とを備えることを特徴とする観察対象物無人
    案内装置。
  6. 【請求項6】 望遠光学機器の位置を検出する位置検出
    手段と、観察対象物の位置情報を要求する要求信号を無
    人案内支援装置へ送信し、前記無人案内支援装置からの
    観察対象物の位置情報を受信する送受信手段と、前記位
    置検出手段により検出された望遠光学機器の位置情報と
    前記送受信手段で受信した観察対象物の位置情報とに基
    づいて望遠光学機器と観察対象物との相対位置を演算す
    る演算手段と、前記演算結果を表示する表示手段とを有
    する望遠光学機器と、 前記送受信手段からの要求信号を受信する受信手段と、
    観察対象物の位置情報が記憶された位置情報記憶手段
    と、前記要求信号に基づいて前記位置情報記憶手段から
    観察対象物の位置情報を選び出す選択手段と選択された
    観察対象物の位置情報を前記望遠光学機器に送信する送
    信手段とを有する無人案内支援装置とを備えることを特
    徴とする観察対象物無人案内装置。
  7. 【請求項7】 移動する観察対象物の位置を検出する位
    置情報検出手段と検出された観察対象物の位置情報を前
    記望遠光学機器又は前記無人案内支援装置に送信する送
    信手段とを有する移動対象物情報提供手段を有すること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載された
    観察対象物無人案内装置。
  8. 【請求項8】 前記位置情報検出手段が、移動する観察
    対象物に装着されたGPS測位手段であって、GPS衛
    星からの測位信号を受信して観察対象物の位置を検出す
    るGPS測位手段であることを特徴とする請求項7に記
    載の観察対象物無人案内装置。
  9. 【請求項9】 前記位置情報検出手段が、移動する観察
    対象物に装着された電波発信機と、前記電波を受信する
    複数の受信手段であって、その設置位置が既知の受信手
    段と、前記受信手段の位置と電波発信機からの電波の方
    向とに基づいて電波発信機の位置を演算する演算手段と
    を有することを特徴とする請求項7に記載の観察対象物
    無人案内装置。
  10. 【請求項10】 前記位置情報検出手段が、GPS衛星
    からの測位信号を受信して望遠光学機器の位置を検出す
    るGPS測位手段と、望遠光学機器から移動する観察対
    象物までの距離を測定する測距手段と、望遠光学機器か
    ら移動する観察対象物に対する向きを検出する向き検出
    手段と、GPS測位手段により検出された望遠光学機器
    の位置情報と測距手段により測定された望遠光学機器か
    ら移動する観察対象物までの距離と向き検出手段により
    検出された観察対象物に対する向きとに基づいて移動す
    る観察対象物の位置を演算する演算手段とを有する望遠
    光学機器を用い情報を更新することを特徴とする請求項
    7に記載の観察対象物無人案内装置。
  11. 【請求項11】 前記望遠光学機器が、望遠光学機器の
    視準線の向きを検出するコンパスと、望遠光学機器の視
    準線の傾きを検出する傾き検出手段と、前記コンパスに
    より検出された前記視準線の向き及び前記傾き検出手段
    により検出された視準線の傾きを表示する表示手段とを
    備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項
    に記載の観察対象物無人案内装置。
  12. 【請求項12】 観察対象物の位置情報が記憶された位
    置情報記憶手段と、前記位置情報記憶手段に記憶された
    観察対象物の位置情報を望遠光学機器における記憶手段
    へ記憶させる位置情報書込手段とを有する無人案内支援
    装置により、望遠光学機器の記憶手段に観察対象物の位
    置情報を記憶させるステップと、 望遠光学機器における位置検出手段により望遠光学機器
    の位置を検出し、望遠光学機器における演算手段に送る
    ステップと、前記記憶手段から観察対象物の位置情報を
    演算手段に送るステップと、前記演算手段により、前記
    望遠光学機器の位置情報と前記観察対象物の位置情報と
    に基づき、望遠光学機器と観察対象物との相対位置を演
    算するステップと、演算結果を望遠光学機器における表
    示手段に表示するステップとを有することを特徴とする
    観察対象物無人案内方法。
  13. 【請求項13】 観望遠光学機器に設けられた位置検出
    手段により望遠光学機器の位置を検出するステップと、
    望遠光学機器に備えられた送受信手段により検出された
    望遠光学機器の位置情報を無人案内支援装置に送信する
    ステップと、前記無人案内支援装置における受信手段
    が、前記送受信手段から送信された望遠光学機器の位置
    情報を受信するステップと、前記受信手段から演算手段
    に送られた望遠光学機器の位置情報に基づいて、演算手
    段が観察対象物の位置情報が記憶された位置情報記憶手
    段から前記望遠光学機の位置において見ることができる
    前記観察対象物の位置情報を取り出すステップと、前記
    演算手段が取り出した観察対象物の位置情報と望遠光学
    機器の位置情報とに基づき、望遠光学機器と観察対象物
    との相対位置を演算するステップと、送信手段により前
    記演算手段による演算結果を前記望遠光学機器に送信す
    るステップとを有することを特徴とする観察対象物無人
    案内方法。
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