JP2002221670A - 観察用光学機器 - Google Patents

観察用光学機器

Info

Publication number
JP2002221670A
JP2002221670A JP2001016412A JP2001016412A JP2002221670A JP 2002221670 A JP2002221670 A JP 2002221670A JP 2001016412 A JP2001016412 A JP 2001016412A JP 2001016412 A JP2001016412 A JP 2001016412A JP 2002221670 A JP2002221670 A JP 2002221670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical device
target
angle
information
position information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001016412A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Kamakura
俊哉 鎌倉
Yuji Kato
雄司 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kamakura Koki Co Ltd
Original Assignee
Kamakura Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kamakura Koki Co Ltd filed Critical Kamakura Koki Co Ltd
Priority to JP2001016412A priority Critical patent/JP2002221670A/ja
Publication of JP2002221670A publication Critical patent/JP2002221670A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telescopes (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目標物を簡単に観察視野内に捉え
ることができる観察支援機能を有する光学機器を提供す
る。 【解決手段】 GPS測位信号を受信して双眼鏡
の緯度経度及び標高を演算するGPS測位手段と、光学
機器の視準線の方位を検出するコンパスと、水平面に対
する光学機器の視準線の傾き角を検出する傾き検出手段
と、目標物の緯度経度及び標高が記憶された位置情報記
憶手段と、前記GPS測位手段から入力された前記双眼
鏡の緯度経度及び標高、並びに前記位置情報記憶手段か
ら入力された目標物の緯度経度及び標高に基づいて光学
機器から目標物への方位及び垂直方向角を演算する演算
手段と、前記光学機器から目標物への方位及び垂直方向
角、並びに前記光学機器の視準線の方位及び前記水平面
に対する光学機器の視準線の傾き角を表示する表示手段
とを有する観察用光学機器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察用光学機器に
関し、さらに詳しくは光学機器の位置情報及び目標物の
位置情報を入手することにより光学機器の観察視野内に
目標物を簡単に捉えることができる観察支援機能を備え
た観察用光学機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から遠方に位置する目標物を拡大表
示して目視確認を容易にするために望遠鏡や双眼鏡とい
った望遠機能を有する光学機器が用いられている。しか
し、光学機器の倍率が高くなるに従い、肉眼に比べて視
界が狭くなるため、一旦肉眼で確認した目標物を双眼鏡
で観察しようとしても見つけにくい場合がある。このた
め双眼鏡等の観察視野内に目標物を捉えることが容易に
できる光学機器が望まれている。
【0003】特開平10−206750号公報に、GP
S(Global Positioning Syst
em)を利用した望遠鏡が記載されている。この望遠鏡
によれば、GPSを利用することによって自らの望遠鏡
の位置が求められ、さらに通信手段により別の位置にあ
る望遠鏡との間で互いの位置情報を送受することによ
り、両者の位置情報の差から別の位置にある望遠鏡との
相対位置が求められ、表示ユニットに表示される。この
ことにより、自分を基準とした相手の相対位置を知るこ
とにより望遠鏡を相手に向けることが可能になる。
【0004】しかし、この場合、この望遠鏡によって相
対位置が確認できる目標物は、自らが位置情報を発信す
ることができる外部機器に限られる。また、この望遠鏡
の場合、望遠鏡の正確な位置、高さを知ることができて
も、望遠鏡の向きまでは知ることができないので、コン
パスなどを別途参照して望遠鏡を目標物方向に向ける必
要があった。このためコンパス等を別途用意する必要が
あり不便である。また、望遠鏡を覗きながらコンパスを
参照することができないので、目標物の方向に正確に望
遠鏡の向きを合わせるのが困難である。さらに、観察者
はコンパスによって知った現在の望遠鏡の向きから、目
標物まで、どれだけ望遠鏡の向きを変化させればよいか
を計算する必要があった。したがって、前記GPSを利
用した望遠鏡は、上記欠点を有するので依然として観察
視野内に目標物を捉えることが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、自
ら位置情報を発信しない目標物に対しても容易に観察視
野内に捉えることができる光学機器を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段である本発明の第1の態様は、GPS衛星からの
測位信号を受信して光学機器の位置及び高さを演算する
GPS測位手段と、基準方向に対する光学機器の視準線
の水平角を検出するコンパスと、水平面に対する光学機
器の視準線の傾き角を検出する傾き検出手段と、目標物
の位置情報及び高さ情報が記憶された位置情報記憶手段
と、前記GPS測位手段から入力された前記光学機器の
位置及び高さ、並びに前記位置情報記憶手段から入力さ
れた目標物の位置情報及び高さ情報に基づいて光学機器
から目標物への水平方向角及び垂直方向角を演算する演
算手段と、前記演算手段から入力された前記光学機器か
ら目標物への水平方向角及び垂直方向角、並びに前記コ
ンパスによって検出された前記基準方向に対する光学機
器の視準線の水平角及び前記傾き検出手段によって検出
された水平面に対する光学機器の視準線の傾き角を表示
する表示手段とを有することを特徴とする観察用光学機
器であり、また本発明の第2の態様は、前記位置情報記
憶手段に記憶された複数の目標物の位置情報及び高さ情
報の中から目的とする目標物の位置情報及び高さ情報を
選択する選択手段を有することを特徴とする第1の態様
に記載の観察用光学機器であり、また本発明の第3の態
様は、GPS衛星からの測位信号を受信して光学機器の
位置及び高さを演算するGPS測位手段と、基準方向に
対する光学機器の視準線の水平角を検出するコンパス
と、水平面に対する光学機器の視準線の傾き角を検出す
る傾き検出手段と、外部の無線通信手段により送信され
た目標物の位置情報及び高さ情報を受信する位置情報受
信手段と、前記GPS測位手段から入力された前記光学
機器の位置及び高さ、並びに前記位置情報受信手段から
入力された目標物の位置情報及び高さ情報に基づいて光
学機器から目標物への水平方向角及び垂直方向角を演算
する演算手段と、前記演算手段から入力された前記光学
機器から目標物への水平方向角及び垂直方向角、並びに
前記コンパスによって検出された基準方向に対する光学
機器の視準線の水平角及び前記傾き検出手段によって検
出された水平面に対する光学機器の視準線の傾き角を表
示する表示手段とを有することを特徴とする前記観察用
光学機器であり、また本発明の第4の態様は、前記位置
情報受信手段が受信した目標物の位置情報及び高さ情報
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数
の目標物の位置情報及び高さ情報の中から目的とする目
標物の位置情報及び高さ情報を選択して前記演算手段に
出力する選択手段を有することを特徴とする第3の態様
に記載の観察用光学機器であり、また本発明の第5の態
様は、GPS衛星からの測位信号を受信して光学機器の
位置及び高さを演算するGPS測位手段と、前記GPS
測位手段から入力された前記光学機器の位置及び高さ情
報を外部の情報支援装置へ送信し、前記情報支援装置に
おいて前記送受信手段から送信された前記光学機器の位
置及び高さ情報と前記情報支援装置に記憶された目標物
の位置情報及び高さ情報とに基づき演算された光学機器
から目標物への水平方向角及び垂直方向角を受信する送
受信手段と、基準方向に対する光学機器の視準線の水平
角を検出するコンパスと、水平面に対する光学機器の視
準線の傾き角を検出する傾き検出手段と、前記送受信手
段から入力された光学機器から目標物への水平方向角及
び垂直方向角、並びに前記コンパスによって検出された
前記基準方向に対する光学機器の視準線の水平角及び前
記傾き検出手段によって検出された水平面に対する光学
機器の視準線の傾き角を表示する表示手段を備えること
を特徴とする観察用光学機器であり、また本発明の第6
の態様は、前記送受信手段が受信した光学機器から目標
物への水平方向角及び垂直方向角を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶された複数の光学機器から目標
物への水平方向角及び垂直方向角の中から目的とする光
学機器の目標物に対する水平方向角及び垂直方向角を選
択し、前記表示手段に出力する選択手段を有することを
特徴とする第5の態様に記載の観察用光学機器であり、
また本発明の第7の態様は、前記表示手段が、前記光学
機器の観察視野内に前記光学機器から目標物への水平方
向角及び垂直方向角、並びに前記基準方向に対する光学
機器の視準線の水平角及び水平面に対する光学機器の視
準線の傾き角を表示する視野内表示手段であることを特
徴とする第1〜6の態様のいずれか一つに記載した観察
用光学機器であり、また本発明の第8の態様は、前記表
示手段が、目標物及び光学機器に関する付随情報を表示
することを特徴とする第1〜7の態様のいずれか一つに
記載した観察用光学機器であり、また本発明の第9の態
様は、前記表示手段が、前記視野内表示手段と、目標物
及び光学機器に関する付随情報を表示する外部表示手段
とを有することを特徴とする第1〜8の態様のいずれか
一つに記載した観察用光学機器であり、また本発明の第
10の態様は、前記光学機器から目標物への水平方向角
と前記基準方向に対する光学機器の視準線の水平角との
角度差、及び前記光学機器から目標物への垂直方向角と
前記水平面に対する光学機器の視準線の傾き角との角度
差が小さくなる方向へ光学機器を誘導する誘導手段を備
えることを特徴とする第1〜9の態様のいずれか一つに
記載した観察用光学機器である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1及び図2は、本発明の
実施の形態としての双眼鏡を示す。図1は、各ユニット
の配置を示す図であり、図2は、双眼鏡の制御系を説明
するためのブロック図である。
【0008】双眼鏡10は、接眼レンズ2、及び対物レ
ンズを備えた双眼鏡本体1を有し、本体内部にはGPS
衛星からの測位信号を受信して現在位置及び高さを演算
するGPS測位手段として、GPS用アンテナ7とGP
S受信ユニット12とを有している。
【0009】GPS衛星30は、約20000kmの上
空を地球の赤道面に対し、約55度傾いた6種類の円軌
道にそれぞれ4個ずつ配置されていて合計26個の衛星
が周期約11時間58分をもって地球上空を周回してい
る。したがって、地球上のどの地点でも4個以上の衛星
から電波を受信することができる。各衛星は、高精度の
原子時計を有し、2種類の電波に各衛星が識別できる信
号を付して、時々刻々軌道情報等を発信している。GP
S受信ユニット12は、GPS用アンテナ7で受信した
GPS測位信号に基づき単独測位法により双眼鏡の現在
位置を求める機能を有している。単独測位法は、4個の
衛星からの電波を1箇所の受信機で同時に受信しその電
波の到達時間を解析して位置を求める方法である。尚、
GPS受信ユニット12は、複数のGPS電波受信機を
利用して測位する干渉測位法により双眼鏡の現在位置を
求める機能を有していても良い。GPS衛星の軌道情報
はWGS−84という座標系に基づき、3次元座標で得
られるので、双眼鏡の位置における緯度、経度、及び標
高を得るためには、所定の座標変換やジオイド高さの補
正が行われる。上記補正は、GPS信号受信ユニット内
において行われても良いし、別途演算手段等において行
われても良い。GPS受信ユニット12で演算された双
眼鏡の位置情報及び高さ情報は、中央制御手段14に送
られて、表示データメモリ11に記憶されると共に視野
内表示手段3により表示される。また、演算手段13に
送られ、双眼鏡から目標物への相対位置が求められる。
【0010】双眼鏡10には、基準方向に対する双眼鏡
の視準線の水平角を検出するコンパス6と、水平面に対
する双眼鏡の視準線の傾き角を検出する傾き検出手段で
ある傾斜センサ5が設けられている。コンパスは基準方
向に対する双眼鏡の視準線の水平角を検出する機能を有
していれば、いずれのコンパスも使用することができ
る。例えば、磁北を指し示す一般のコンパスの他、真北
を指し示すジャイロコンパスを用いることができる。一
般のコンパスを用いる場合は、磁北を基準方向とする双
眼鏡の視準線の水平角である視準線の磁方位角が検出さ
れる。一般コンパスを用いて視準線の方位角を検出する
場合には、磁北と真北との差に対して所定の補正を行
う。ジャイロコンパスを用いる場合は、真北を基準方向
とする双眼鏡の視準軸の水平角である視準線の方位角が
検出されるので補正する必要はない。光学機器の視準線
は、光学機器の対物レンズの光心と絞りの十字線の中心
を通る想像上の線である。視準線の向きは、光学機器の
覗いた観察者の視線の向きを示す。双眼鏡の場合は、左
右2つの対物レンズが用いられているので、視準線を2
本有するが、方位の検出には、左右のうちのいずれか1
本の視準線を用いればよい。
【0011】尚、本実施の形態においては、双眼鏡から
目標物へ方向を示す角及び視準線の向きを示す角として
真北を基準とする方位角を用いているが、方位角とその
他の位置情報とに基づいて磁北を基準とする磁方位角を
演算することも可能であり、方位角に代えて磁北からの
磁方位角を表示することもできる。
【0012】傾き検出手段は水平面に対する双眼鏡の視
準線を検出できるものであれば、いずれの装置を使用す
ることもできる。傾斜センサ5は一般に、オイルが半分
満たされた容器に2対の電極を挿入し、容器が傾いたと
きのオイル液面の変化による2対の電極間における静電
容量の変化に基づいて傾斜角を求める。傾斜センサとし
て例えば株式会社オムロン製 D5Rを挙げることがで
きる。コンパス6及び傾斜センサ5によって検出された
視準線の方位角及び傾き角は信号に変換されて演算手段
13に送られた後、視野内表示手段3に表示される。ま
た、視準線の方位角及び傾き角は光学系を用いて接眼焦
点面に表示することにより、観察視野内に表示すること
もできる。視準線の方位角は、通常真北を基準として時
計回りに0〜360°で表示される。視準線の傾き角は
通常平面を基準として仰角が0〜+90°、俯角が0〜
−90°で表示される。視準線の方位角及び傾き角はそ
れぞれ、数値のみを表示してもよいが、図3に示すよう
に、目盛板で表示しても良い。また、数値と目盛板の両
方を表示してもよく、切り替えてどちらか一方を表示で
きるようにしてもよい。尚、視準線の方位角及び傾き角
は、通常は非表示とし、観察者が要求した場合に限り、
検出され表示されるようにすることもできる。
【0013】双眼鏡10は、目標物の位置情報及び高さ
情報が記憶された位置情報記憶手段である位置データメ
モリ8を有する。この位置データメモリ8には、目標物
の位置情報として緯度と経度が、高さ情報として標高が
記憶される。また緯度、経度、及び標高の代わりにGPS
衛星が用いている3次元座標値(X,Y,Z)で目標物
の位置情報及び高さ情報が記憶されていてもよい。複数
の目標物の位置情報が記憶されている場合には、目標物
毎の固有番号と、目標物の名称も記憶される。この位置
データメモリ8は、ROM等の記憶素子で構成すること
ができる。尚、この位置データメモリ8は、記憶されて
いる目標物の位置情報を変更できるよう双眼鏡本体1か
ら着脱可能なカード型、スティック型の記憶素子である
ことが望ましい。双眼鏡本体から取り外された位置デー
タメモリ8は、外部のデータ書換装置により、位置情報
が更新される。また、この位置データメモリ8は、双眼
鏡本体1内に設けられたデータ送受信手段によって、外
部から送信された目標物についての位置情報を受信し読
み込むことにより、位置情報を更新できるものであって
もよい。さらには、双眼鏡本体1に、外部からデータの
出入力をすることができる接続用端子を設けることによ
り、この接続用端子を通じて他のコンピュータ等から位
置データメモリ8にデータの出入力をすることにより位
置情報を更新できる構成であってもよい。位置データメ
モリ8内に複数の目標物についての位置情報が保存され
ている場合は、操作部9によって目標物の選択を行う。
操作部9は例えば十字ボタン等の単純な構成であること
が好ましい。目標物の選択は、中央制御手段14により
位置データメモリ8内の目標物の固有番号及び名称が呼
び出され、視野内表示手段3に表示され、観察者が視野
内表示手段3に表示された固有番号等を、操作部9によ
って選択することにより行われる。
【0014】また、双眼鏡10には、GPS信号受信ユ
ニット12にて演算された双眼鏡の位置及び高さと、位
置データメモリ8に記憶されている目標物についての位
置情報及び高さ情報とに基づいて双眼鏡から目標物への
水平方向角及び垂直方向角を求める演算手段13が設け
られている。
【0015】座標A(x1、y1、z1)、B(x2
2、z3)間の水平方向角T1及び垂直方向角T2は次の
式で求められる。
【0016】
【数1】 tanT1=(y2−y1)/(x2−x1) (1)式
【0017】
【数2】 tanT2=(z2−z1)/S (2)式
【0018】
【数3】 ただしS=((x2−x12+(y2−y120.5
【0019】上記演算は、緯度、経度及び標高の値で行
っても良いし、GPS衛星で用いている3次元座標値を
用いて行っても良い。尚、目標物への水平方向角は、通
常方位角で表示される。演算結果は、表示データメモリ
11に記憶されるとともに、表示手段3により表示され
る。
【0020】双眼鏡10には、上記演算手段13により
求められた双眼鏡から目標物への方位角及び垂直方向角
を表示する表示手段として双眼鏡本体1の内部に視野内
表示手段3が設けられている。視野内表示手段3によ
り、双眼鏡の観察視野内には、GPS測位手段により求
められた双眼鏡の位置及び高さ情報、位置データメモリ
に記憶された目標物の位置及び高さ情報、演算手段13
により求められた双眼鏡から目標物への方位角及び垂直
方向角、並びにコンパスにより検出された双眼鏡の視準
線の方位角及び傾斜センサにより検出された水平面に対
する双眼鏡の視準線の傾き角等が表示される。視野内に
目標物への方向と観察者が覗いている視線である視準線
の方向とが表示されているので、観察者は双眼鏡の向き
を確認するために双眼鏡から視線をいったんはずす必要
がなく、目標物を観察視野内に捉えるための操作が容易
である。
【0021】視野内表示手段3は、具体的には、透明電
極を用いた液晶表示装置を接眼焦点面に配置した構成と
し、双眼鏡の使用者が接眼レンズの観察視野に、目標物
の像と重畳して表示される情報を視認することができる
構造となっている。その他、視野内表示手段は、例えば
直接接眼焦点面には表示装置を設けずに、LEDにより
表示された光学像を、光学系を用いて接眼焦点面に像と
して結ばせる構造とすることもできる。
【0022】視野内表示手段3における表示される情報
の例を示す。但し、例示であって、それぞれの数値及び
相互関係には意味がない。 双眼鏡の位置の表示例 N 35°39′17″ E 139°44′40″
H 24.4m 目標物の位置の表示例 N 35°21′57″ E 138°44′07″
H 3776m ここで、Nは北緯、Eは東経、Hは標高を示す。 双眼鏡から目標物への方位角、垂直方向角の例 方位角 248°11′02″ 垂直方向角 5°2
6′35″ 双眼鏡の視準線の方位角、傾き角の例 方位角 90°07′ 傾き角0°03′ これらの位置情報は、上記の形態で同時に表示すること
もできるし、スクロールさせつつ一つづつ表示させるこ
ともできる。
【0023】視野内表示手段3の他に、前記表示手段と
して双眼鏡本体1の外装に外部表示手段4を設けること
ができる。外部表示手段4についても上記視野内表示手
段3と同様の情報が表示される。外部表示手段4は液晶
表示装置又はLED表示装置を有する構成とすることが
できる。尚、外部表示手段4である液晶表示装置は、図
1に示すように双眼鏡本体1の外装であって、接眼レン
ズの上方に設けることができる。また、この液晶表示装
置4は、使用しないときは折りたためる構造を有するこ
とが望ましい。外部表示装置4をこの位置に設ける利点
としては、利用者の視線の移動が少なくてすむ点が挙げ
られる。すなわち、液晶表示装置4に表示される位置情
報に基づいて双眼鏡の向きを目標物に合わせた場合、利
用者は、目標物を見るために視線を液晶表示装置4から
すぐ下の接眼レンズに移動するだけでよいので、双眼鏡
のブレが生じにくく、一旦、観察視野に入った目標物が
外れる心配が少ない。
【0024】さらに、表示手段として、双眼鏡本体1と
は別に独立した表示装置を用いることもできる。この場
合、表示される情報は、無線又は有線で光学機器から表
示装置に送信される。独立した表示装置としては、専用
の表液晶表示装置又はLED表示装置の他、例えばテレ
ビ受像機、コンピュータの画像表示画面、携帯電話の画
像表示画面を用いることができる。
【0025】尚、これらの表示手段には、上記位置情報
以外の情報についても表示することができる。位置情報
以外の付随情報としては、例えば、前記位置データメモ
リ8に予め登録されている目標物の名称、固有番号を挙
げることができる。その他には、位置情報と共に演算さ
れる双眼鏡と目標物との距離、高度差等も挙げることが
できる。双眼鏡10は、視野内表示手段3と、外部表示
手段4との両方を備えていても良いし、いずれか一方の
み備えていてもよい。両方を備えている場合は、情報の
乱雑さを防ぐために、視野内表示手段3と外部表示手段
4とで表示する情報内容を分けることもできる。例え
ば、視野内表示手段3には、目標物に対する位置情報
(方位角、垂直方向角)と光学機器の向き(視準線の方
位、傾き角)を表示し、外部表示手段4にその他の情報
(目標物の名称、管理番号、目標物の緯度、経度及び標
高、双眼鏡の緯度、経度、及び標高)を表示する。ま
た、音声により位置情報等を利用者に伝える構成や、表
示と音声により位置情報を利用者に伝える構成をとるこ
とも可能である。
【0026】図3に双眼鏡の観察視野の例を示す。円形
の観察視野の上部にコンパスにより検出された視準線の
方位角表示41が、右側部に傾斜センサにより検出され
た傾き角表示42がそれぞれ表示されている。表示4
1、42の目盛の中心付近に設けられた三角印の位置の
数値がそれぞれ方位角、傾き角である。観察視野の下部
に表示されている数値が演算手段により演算された双眼
鏡から対象物への方位角及び垂直方向角である。Eが垂
直方向角の略、Aが方位角の略である。観察視野内に目
標物を捉えるために、視準線の方位角が、双眼鏡から対
象物への方位角と一致する角度になるまで双眼鏡を移動
させる。図3では、視準線の方位角が約90°、双眼鏡
から対象物への方位角が123°25′であるので観察
者は、視準線の方位角表示41における三角印の部分の
目盛が123°を指すまで右に双眼鏡を平行移動させ
る。同様に傾き角を垂直方向角と一致させることによ
り、簡単に観察視野内に目標物を捉えることができる。
【0027】また、別の方法としては、演算手段13に
おいて、双眼鏡から対象物への方位角と視準線の方位角
との角度差、及び双眼鏡から対象物への垂直方向角と視
準線の傾き角との角度差を計算し、視野内表示手段3に
表示する。この場合、双眼鏡の向きが変化し、視準線の
方位角及び傾き角が変化する度に前記角度差の演算が行
われる。この方法の場合、観察者は、前記2つの角度差
が共に0°を示すまで双眼鏡を移動させることで観察視
野内に目標物を捉えることができる。
【0028】双眼鏡の操作手順を説明する。まず、観察
者は、双眼鏡の位置情報及び高さ情報を得るためにGP
Sを利用する。各操作は、電源を入れることにより自動
的に開始されるようにすることもできるし、操作ごとに
観察者が操作部9を操作するようにもできる。例えば、
観察者が操作部9を「GPS」に合わせると、4つ以上
のGPS衛星からの測位信号をGPSアンテナ7が受信
する。この測位信号は、GPS信号ユニット12に入力
され、GPS信号ユニット12において、GPS衛星そ
れぞれとアンテナ7との距離が演算により求められ、こ
れに基づいて3次元直交座標(X,Y,Z)が求められ
る。この座標データが演算手段13に入力され、演算手
段13において、所定の補正演算が行われ、緯度、経
度、及び標高に変換される。経度、緯度及び標高のデー
タは、表示データメモリ11に記憶されると共に、視野
内表示手段3及び外部表示手段4に表示される。
【0029】続いて、観察者は位置データメモリ8に登
録されている目標物の位置情報及び高さ情報を呼び出
す。例えば、操作部9を「file」に合わせる。位置
データメモリ8内に一つの目標物に対する位置情報及び
高さ情報のみ登録されている場合は自動的に演算手段1
3に目標物の位置データが出力される。位置データメモ
リ8内に複数の目標物に対する位置情報及び高さ情報が
登録されている場合は、視野内表示手段3及び外部表示
手段4に目標物の固有番号と名称の一覧が表示される。
観察者は操作部9により目標物を選択する。固有番号が
選択確定されると、固有番号のデータを要求する信号が
操作部9から位置データメモリ8に送られ、それに応じ
て演算手段13に目標物の位置データが出力される。
【0030】演算手段13は、入力された双眼鏡の位置
情報及び高さ情報と、目標物の位置情報及び高さ情報に
基づいて、両者間の距離、高度差、双眼鏡から目標物へ
の方位角及び垂直方向角を求める。演算により求められ
たこれらのデータは、表示データメモリ11に記憶され
ると共に、視野内表示手段3及び外部表示手段4に表示
される。両者間の距離及び高度差は、目標物の捕捉には
直接関係ないので、外部表示手段4にのみ表示させても
良い。
【0031】続いて、観察者は、双眼鏡の視準線の向き
を傾斜センサ5及びコンパス6によって検出する。例え
ば、操作部9を「compass」に合わせると、傾斜
センサ5とコンパス6とが検出を開始し、双眼鏡の視準
線の方位角及び傾き角が検出される。検出された方位角
及び傾き角データは、視野内表示手段3及び外部表示手
段4に表示される。観察者は、視野内に表示された視準
線の方位角及び傾き角を同じように視野内に表示された
双眼鏡から目標物への方位角及び垂直方向角に一致させ
るように双眼鏡の向きを変更させる。
【0032】表示された視準線の方位角及び傾き角を双
眼鏡から目標物への方位角及び垂直方向角に一致させる
ために双眼鏡の向きが変更されるが、この双眼鏡の向き
の変更を円滑にする誘導手段を双眼鏡に設けることもで
きる。誘導手段としては、例えば、図3に示すように双
眼鏡の観察視野の上下端及び左右端の暗所部分に、LE
D等の発光体による発光部43を設け、双眼鏡から目標
物への方位角と視準線の方位角との角度差が小さくなる
方向及び、双眼鏡から目標物への垂直方向角と視準線の
傾き角との角度差が小さくなる方向の発光部43を発光
させることにより、観察者を誘導する。図3に示す角度
の場合であれば、右側面と上部の発光部43が発光す
る。さらに、前記角度差が小さくなり、目標物が視野に
近づいたときは、発光部を点滅させて、目標物が近づい
たことを観察者に知らせることもできる。また誘導手段
として、表示だけでなく、音も併用することができる。
例えば、断続音を流し、前記角度差が小さくなるに従
い、音の間隔を狭めることにより観察者に目標が近づい
たことを知らせることもできる。
【0033】続いて第2の態様を図4に示す。第2の態
様においては、双眼鏡は、位置データメモリ8の代わり
に位置データ送受信手段15を有する。位置データ送受
信手段15は、外部の無線通信手段によって送信された
目標物の位置情報及び高さ情報を受信する受信手段であ
る。外部の無線通信手段の一つである情報支援装置20
は、目標物の目標物の位置情報及び高さ情報が記憶され
た位置データメモリ21と双眼鏡に対して位置データを
送信する位置データ送信手段22とを有する。本発明の
無線通信手段は、必ずしも位置データメモリを有してい
る必要はなく、目標物の位置情報を送信することができ
る無線通信手段であれば携帯電話やPHS等の移動体通
信であってもよい。また、送信される目標物の位置情報
及び高さ情報は、位置データメモリ21に記憶されたも
のに限られず、GPSを用いてもとめられた位置情報及
び高さ情報であってもよい。
【0034】情報支援装置20における位置データメモ
リ21は、記憶装置であれば、目標物の位置情報及び高
さ情報をデータベース化した大容量のハードディスク型
記憶装置でもよいし、CD−ROMとして市販されるよ
うな比較的小容量のデジタルマップとそれを読み込む読
込装置であってもよい。位置データ送信手段22は、双
眼鏡からのデータ要求信号等の信号を受信する受信機能
と、目標物の位置情報及び高さ情報を送信する機能を有
する無線を利用した通信手段であればいずれの手段も採
用することができる。尚、通信の一部に有線が利用され
ていても良い。第2の実施の態様において、GPSによ
り双眼鏡の位置情報及び高さ情報が得られた後は、観察
者は情報支援装置20を呼び出して、情報支援装置20
内の位置データメモリ21に登録されている目標物の位
置情報及び高さ情報を利用する。位置データ送受信手段
15により、情報支援装置20に対してデータ要求信号
及びGPSにより求めた双眼鏡の位置データが送信され
る。前記データ要求信号及び双眼鏡の位置データを受信
した情報支援装置20は、データメモリ21内を検索し
て、双眼鏡の位置情報及び高さ情報に基づいて双眼鏡の
位置から観察することができる目標物の位置情報を選び
出す選択手段により目標物の位置情報を選択し、位置デ
ータ送信手段22により双眼鏡10へ送信する。前記選
択手段により複数の目標物が選別された場合は、位置デ
ータ送信手段22は、複数の目標物の位置情報及び高さ
情報を双眼鏡へ送信する。
【0035】前記情報支援装置20から送信された目標
物の位置情報及び高さ情報は、位置データ送受信手段1
5により受信され、中央制御手段14における一時記憶
装置に記憶される。受信した目標物の位置情報及び高さ
情報が一つの場合は自動的にその位置情報及び高さ情報
が選択され演算手段13に出力される。送信された目標
物が複数あるときは、第1の実施態様の場合と同様に、
表示手段3に複数の目標物の一覧が表示され、観察者が
操作部9により複数の目標物の中から、今回目標物とす
るものを選択する。固有番号が選択確定されると、固有
番号のデータを要求する信号が操作部9から中央制御手
段14における一時記憶装置に送られ、要求信号に応じ
て選択された目標物の位置情報及び高さ情報が一時記憶
装置から演算手段13に出力される。その後の手順は、
第1の実施の態様と同様である。この第2実施の態様の
ように外部から目標物の位置情報及び高さ情報を入手で
きることにより、位置データメモリ8が不要となり、装
置の簡素化を図ることができる。尚、双眼鏡には位置デ
ータ送受信手段15と位置データメモリ8の両方が備え
られていても良い。両方が備えられている場合は、前記
情報支援装置20から送信された目標物の位置情報を利
用することにより位置データメモリ8内に記憶された位
置データの更新、変更をすることができる。
【0036】続いて第3の実施の態様を図5に示す。第
3の態様では、双眼鏡は演算手段13を有さず、演算処
理を情報支援装置20に行わせることにより、双眼鏡の
軽量化、簡素化が図られている。情報支援装置20は、
前記位置データメモリ21と、位置データを送受信する
位置データ送受信手段23と、位置データに基づいて双
眼鏡から目標物への方位及び垂直方向角を演算する演算
手段24とを有する。
【0037】第3の態様において、GPSにより双眼鏡
の位置情報及び高さ情報が得られた後は、位置データ送
受信手段15により情報支援装置20に双眼鏡から目標
物への方位及び垂直方向角のデータを要求するデータ要
求信号及びGPSにより求めた双眼鏡の位置情報及び高
さ情報が送信される。前記データ要求信号及び双眼鏡の
位置情報及び高さ情報を受信した情報支援装置20は、
位置データメモリ21内を検索して、双眼鏡の位置情報
及び高さ情報に基づいて双眼鏡の位置から観察すること
ができる目標物の位置情報及び高さ情報を選び出して、
データ演算手段24に出力する。データ演算手段24
は、所定の演算を行い双眼鏡から目標物への方位角及び
垂直方向角をもとめる。方位角及び垂直方向角のデータ
はデータ送受信手段23により双眼鏡に送信される。位
置データメモリ21において複数の目標物が選別された
場合は、演算手段24に複数の目標物それぞれの位置情
報及び高さ情報が送られ、演算手段24において複数の
目標物に対する方位及び垂直方向角がもとめられ、デー
タ送受信手段23により双眼鏡へと送信される。双眼鏡
のデータ送受信手段16により、一つの目標物に対する
方位角及び垂直方向角データを受信した場合は、表示デ
ータメモリ11に記憶するとともに表示手段3により表
示する。複数の目標物に対する方位角及び垂直方向角デ
ータを受信した場合は、中央制御手段14内の一時記憶
装置に記憶すると共に、第1の実施態様の場合と同様
に、表示手段3に複数の目標物の一覧が表示され、観察
者が操作部9により複数の目標物の中から、今回目標物
とするものを選択する。固有番号が選択確定されると、
固有番号のデータを要求する信号が操作部9から中央制
御手段14における一時記憶装置に送られ、要求信号に
応じて選択された目標物の方位角及び垂直方向角データ
が一時記憶装置から表示手段3に出力される。
【0038】また、情報支援装置20における検索手段
により、複数の目標物の位置情報及び高さ情報が選び出
された場合は、複数の目標物の固有番号と名称とからな
る一覧データを双眼鏡に送信して、観察者に目標物の選
択をさせることもできる。前記一覧データは、双眼鏡の
データ送受信手段16に受信された後、表示手段3に表
示される。観察者が、操作部9により、目的とする目標
物の固有番号を選択すると、固有番号に基づく要求信号
が位置データ送受信手段15から情報支援装置20に送
信される。固有番号に基づく要求信号を受信した情報支
援装置20は、前記固有番号を有する目標物の位置情報
及び高さ情報を位置データメモリ21から選び出し、デ
ータ演算手段24に出力する。データ演算手段24によ
り、所定の演算が行われ、双眼鏡から目標物への方位及
び垂直方向角データが求められ、データ送受信手段23
より双眼鏡へ前記データが送信される。
【0039】上記説明は全て双眼鏡を対象としたが、本
発明の観察用光学機器は、双眼鏡に限られず、単眼の望
遠鏡等の目標物を拡大表示して目視確認を容易にする望
遠機能を有する光学機器であればいずれの光学機器にも
適用することができる。
【0040】また、本発明の観察用光学機器は、天体観
測にも応用することができる。すなわち、天体のように
高さに関する情報が無限遠にある場合は、天空の座標が
地上の位置座標と同様に緯度、経度で表わされる。した
がって、位置データメモリ内に記憶され、又は無線通信
手段により送信された天空の座標データに基づいて、コ
ンパスにより検出される双眼鏡の視準線の方位角を天空
における経度に合わせ、傾斜センサにより検出される双
眼鏡の視準線の傾き角を天空における緯度に合わせるこ
とで、天空における緯度、経度が既知の星を容易に見つ
けることができる。特に双眼鏡に代表される比較的低倍
率で広視野の光学機器による観測において有効である。
従来の天体望遠鏡における自動ガイドのように自分の位
置や時間の設定、設置架台の水平位置、南北位置の調整
等の複雑な操作が不要であり、簡易に天体観測をするこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の観察用光
学機器によれば、光学機器に内蔵された位置情報記憶手
段によって目標物の位置情報を得ることができるので、
従来のGPSを利用した望遠鏡では対象とすることがで
きなかった自ら位置情報を発信しない目標物を観察目標
とすることができる。また、位置情報受信手段により、
外部の無線通信手段から発信される目標物の位置情報を
受信することができるので、双眼鏡に内蔵された位置情
報記憶手段内の情報の書換をすることができる。また、
演算手段を有する外部の情報支援装置を利用することに
より、光学機器内に演算手段が不要となり、光学機器の
軽量化、簡素化を図ることができる。また、光学機器か
ら目標物への方位等だけでなく、光学機器の視準線の方
位等が観察視野内に表示されるので、両者の角度を一致
させるだけで簡単に目標物を捉らえることができ、従来
のように、光学機器の向きをどれだけ変化させるかを計
算しなくても容易に目標物を捉えることができる。ま
た、両者の角度差が小さくなる方向へ光学機器を誘導す
る誘導手段を備えているので、誘導指示に従い光学機器
を移動させるだけで容易に目標物を捉えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の双眼鏡の実施形態を示す図で
ある。
【図2】 図2は図1の双眼鏡の電気的な回路構成を示
すブロック図である。
【図3】 図3は本発明の双眼鏡における観察視野の一
例を示す図である。
【図4】 図4は、本発明の双眼鏡の他の実施形態にお
ける電気的な回路構成を示す図である。
【図5】 図5は、本発明の双眼鏡の更に別の実施形態
における電気的な回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 双眼鏡本体、2 接眼レンズ、3 視野内表示手
段、4 外部表示手段、5傾斜センサ、6 コンパス、
7 GPSアンテナ、8 位置データメモリ、9操作
部、10 双眼鏡、11 表示データメモリ、12 G
PS信号ユニット、13 演算手段、14 中央制御手
段、15 位置データ送受信手段、20情報支援装置、
21 位置データメモリ、22 位置データ送信手段、
23 データ送受信手段、24 データ演算手段、30
GPS衛星、41 方位角表示、42 傾き角表示、
43 発光部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GPS衛星からの測位信号を受信して光
    学機器の位置及び高さを演算するGPS測位手段と、基
    準方向に対する光学機器の視準線の水平角を検出するコ
    ンパスと、水平面に対する光学機器の視準線の傾き角を
    検出する傾き検出手段と、目標物の位置情報及び高さ情
    報が記憶された位置情報記憶手段と、前記GPS測位手
    段から入力された前記光学機器の位置及び高さ、並びに
    前記位置情報記憶手段から入力された目標物の位置情報
    及び高さ情報に基づいて光学機器から目標物への水平方
    向角及び垂直方向角を演算する演算手段と、前記演算手
    段から入力された前記光学機器から目標物への水平方向
    角及び垂直方向角、並びに前記コンパスによって検出さ
    れた前記基準方向に対する光学機器の視準線の水平角及
    び前記傾き検出手段によって検出された水平面に対する
    光学機器の視準線の傾き角を表示する表示手段とを有す
    ることを特徴とする観察用光学機器。
  2. 【請求項2】 前記位置情報記憶手段に記憶された複数
    の目標物の位置情報及び高さ情報の中から目的とする目
    標物の位置情報及び高さ情報を選択する選択手段を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の観察用光学機器。
  3. 【請求項3】 GPS衛星からの測位信号を受信して光
    学機器の位置及び高さを演算するGPS測位手段と、基
    準方向に対する光学機器の視準線の水平角を検出するコ
    ンパスと、水平面に対する光学機器の視準線の傾き角を
    検出する傾き検出手段と、外部の無線通信手段により送
    信された目標物の位置情報及び高さ情報を受信する位置
    情報受信手段と、前記GPS測位手段から入力された前
    記光学機器の位置及び高さ、並びに前記位置情報受信手
    段から入力された目標物の位置情報及び高さ情報に基づ
    いて光学機器から目標物への水平方向角及び垂直方向角
    を演算する演算手段と、前記演算手段から入力された前
    記光学機器から目標物への水平方向角及び垂直方向角、
    並びに前記コンパスによって検出された基準方向に対す
    る光学機器の視準線の水平角及び前記傾き検出手段によ
    って検出された水平面に対する光学機器の視準線の傾き
    角を表示する表示手段とを有することを特徴とする前記
    観察用光学機器。
  4. 【請求項4】 前記位置情報受信手段が受信した目標物
    の位置情報及び高さ情報を記憶する記憶手段と、前記記
    憶手段に記憶された複数の目標物の位置情報及び高さ情
    報の中から目的とする目標物の位置情報及び高さ情報を
    選択して前記演算手段に出力する選択手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の観察用光学機器。
  5. 【請求項5】 GPS衛星からの測位信号を受信して光
    学機器の位置及び高さを演算するGPS測位手段と、前
    記GPS測位手段から入力された前記光学機器の位置及
    び高さ情報を外部の情報支援装置へ送信し、前記情報支
    援装置において前記送受信手段から送信された前記光学
    機器の位置及び高さ情報と前記情報支援装置に記憶され
    た目標物の位置情報及び高さ情報とに基づき演算された
    光学機器から目標物への水平方向角及び垂直方向角を受
    信する送受信手段と、基準方向に対する光学機器の視準
    線の水平角を検出するコンパスと、水平面に対する光学
    機器の視準線の傾き角を検出する傾き検出手段と、前記
    送受信手段から入力された前記光学機器から目標物への
    水平方向角及び垂直方向角、並びに前記コンパスによっ
    て検出された前記基準方向に対する光学機器の視準線の
    水平角及び前記傾き検出手段によって検出された水平面
    に対する光学機器の視準線の傾き角を表示する表示手段
    を備えることを特徴とする観察用光学機器。
  6. 【請求項6】 前記送受信手段が受信した光学機器から
    目標物への水平方向角及び垂直方向角を記憶する記憶手
    段と、前記記憶手段に記憶された複数の光学機器から目
    標物への水平方向角及び垂直方向角の中から目的とする
    光学機器の目標物に対する水平方向角及び垂直方向角を
    選択し、前記表示手段に出力する選択手段を有すること
    を特徴とする請求項5に記載の観察用光学機器。
  7. 【請求項7】 前記表示手段が、前記光学機器の観察視
    野内に前記光学機器から目標物への水平方向角及び垂直
    方向角、並びに前記基準方向に対する光学機器の視準線
    の水平角及び水平面に対する光学機器の視準線の傾き角
    を表示する視野内表示手段であることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか一項に記載した観察用光学機器。
  8. 【請求項8】 前記表示手段が、目標物及び光学機器に
    関する付随情報を表示することを特徴とする請求項1〜
    7のいずれか一項に記載した観察用光学機器。
  9. 【請求項9】 前記表示手段が、前記視野内表示手段
    と、目標物及び光学機器に関する付随情報を表示する外
    部表示手段とを有することを特徴とする請求項1〜8の
    いずれか一項に記載した観察用光学機器。
  10. 【請求項10】 前記光学機器から目標物への水平方向
    角と前記基準方向に対する光学機器の視準線の水平角と
    の角度差、及び前記光学機器から目標物への垂直方向角
    と前記水平面に対する光学機器の視準線の傾き角との角
    度差が小さくなる方向へ光学機器を誘導する誘導手段を
    備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に
    記載した観察用光学機器。
JP2001016412A 2001-01-24 2001-01-24 観察用光学機器 Withdrawn JP2002221670A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001016412A JP2002221670A (ja) 2001-01-24 2001-01-24 観察用光学機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001016412A JP2002221670A (ja) 2001-01-24 2001-01-24 観察用光学機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002221670A true JP2002221670A (ja) 2002-08-09

Family

ID=18882790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001016412A Withdrawn JP2002221670A (ja) 2001-01-24 2001-01-24 観察用光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002221670A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006052958A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Kamakura Koki Kk 観察光学機器
EP1686409A1 (en) * 2005-01-26 2006-08-02 Fujinon Corporation Telescopic system with display in visual field
JP2006208513A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Fujinon Corp 視野内表示付眼鏡装置
JP2006242871A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Victor Co Of Japan Ltd ビーコン受信機及びビュアーシステム
CN100410721C (zh) * 2005-01-26 2008-08-13 富士能株式会社 附带视野内显示的眼镜装置
US7444755B2 (en) 2005-03-31 2008-11-04 Fujinon Corporation Telescopic system with digital compass
GB2414555B (en) * 2004-04-17 2009-01-28 Vectronix Ag Method for estimating the accuracy of azimuthal orientations and portable sighting device
JP2011145287A (ja) * 2009-12-14 2011-07-28 National Maritime Research Institute 目視視認支援装置
JP2012159541A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 National Maritime Research Institute 目視視認支援装置
WO2016158249A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 富士フイルム株式会社 光学観察装置及びその制御方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2414555B (en) * 2004-04-17 2009-01-28 Vectronix Ag Method for estimating the accuracy of azimuthal orientations and portable sighting device
JP2006052958A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Kamakura Koki Kk 観察光学機器
EP1686409A1 (en) * 2005-01-26 2006-08-02 Fujinon Corporation Telescopic system with display in visual field
JP2006208513A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Fujinon Corp 視野内表示付眼鏡装置
CN100410721C (zh) * 2005-01-26 2008-08-13 富士能株式会社 附带视野内显示的眼镜装置
JP2006242871A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Victor Co Of Japan Ltd ビーコン受信機及びビュアーシステム
US7444755B2 (en) 2005-03-31 2008-11-04 Fujinon Corporation Telescopic system with digital compass
JP2011145287A (ja) * 2009-12-14 2011-07-28 National Maritime Research Institute 目視視認支援装置
JP2015135505A (ja) * 2009-12-14 2015-07-27 国立研究開発法人海上技術安全研究所 目視視認支援装置
JP2012159541A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 National Maritime Research Institute 目視視認支援装置
WO2016158249A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 富士フイルム株式会社 光学観察装置及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2737338B1 (en) Method for ensuring continuity of service of a personal navigation device and device thereof
US7548814B2 (en) Display based on location information
US20080018995A1 (en) User-directed automated telescope alignment
US6452544B1 (en) Portable map display system for presenting a 3D map image and method thereof
US20080163504A1 (en) Apparatus and methods for locating and identifying remote objects
US9341473B2 (en) Geodetic survey system having a camera integrated in a remote control unit
US7482564B2 (en) High definition telescope
US7705774B2 (en) Method of providing celestial information and a mobile terminal having a function of providing the celestial information
US6233094B1 (en) Telescope utilizing global positioning system (GPS)
WO2006113938A1 (en) Self-aligning telescope
US9924325B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, program, and information processing system
JP2002221670A (ja) 観察用光学機器
JPH10197277A (ja) 方向指示装置、方向指示方法、道案内システムおよび道案内方法
US8756821B2 (en) Method and apparatus for azimuth determination
US9329050B2 (en) Electronic device with object indication function and an object indicating method thereof
US11143508B2 (en) Handheld device for calculating locations coordinates for visible but uncharted remote points
US20100198509A1 (en) 3d maps rendering device and method
US20090312944A1 (en) Method and Device for Supplying Location Information
JP2002236259A (ja) 観察対象物無人案内装置及び無人案内方法。
US9476726B2 (en) Navigation apparatus and navigation method
JP4590712B2 (ja) 地図表示装置、ナビゲーション装置、地図データ生成方法、記憶媒体およびプログラム伝送装置
JP5203411B2 (ja) 携帯型地図表示装置及びその表示制御方法
KR101122083B1 (ko) 천체 정보 출력 기능을 갖는 이동 단말기 및 천체 정보출력 방법
JPH09113815A (ja) 特殊眼鏡
JP2020106390A (ja) 施設情報提供プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080401