JP2002235391A - 耐震壁構造およびこの壁構造に使用される耐震パネル - Google Patents

耐震壁構造およびこの壁構造に使用される耐震パネル

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JP2002235391A
JP2002235391A JP2001034017A JP2001034017A JP2002235391A JP 2002235391 A JP2002235391 A JP 2002235391A JP 2001034017 A JP2001034017 A JP 2001034017A JP 2001034017 A JP2001034017 A JP 2001034017A JP 2002235391 A JP2002235391 A JP 2002235391A
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earthquake
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wall structure
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Yusuke Hibi
優介 日比
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FUJI HOUSE KK
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FUJI HOUSE KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】筋交い、間柱又は/および壁パネルによる耐震
性を向上した壁構造及びこの壁構造に使用する耐震パネ
ルを提供する。 【解決手段】基礎、柱92、梁93等の主構造部材及
び、間柱94、筋交い32等の補助構造部材によって構
造される建造物の壁構造において、主及び補助構造部材
によって形成される壁空間に発泡樹脂部材20を略隙間
なく配置する。この発泡樹脂部材には間柱、筋交い等の
補助構造部材を嵌挿するための補助構造部材嵌挿溝を形
成し、主構造部材間に設置され耐震壁パネルを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は耐震壁構造およびこの
壁構造に使用される耐震パネルに関し、家屋の壁として
使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】建造物の壁構造にあっては、基礎を水平
に設置した後、この基礎に柱を立設し、柱の上部に梁を
架け渡すことによって壁構造の主な部分を形成し、更
に、筋交いや間柱を設置したり、壁パネルを張設するこ
とによって、その耐震性を維持していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の壁構造にあっては、筋交い,間柱又は/および壁
パネルによって耐震性を維持していたにすぎないため、
地震等によってこれらが破壊した場合、壁構造の強度ひ
いては建造物自体の強度が大幅に低下せざるを得ないと
いう不都合を有した。
【0004】この発明の課題はこれらの不都合を解消す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る耐震壁構
造においては、基礎,柱,梁等の主構造部材および間
柱,筋交い等の補助構造部材によって構成される建造物
の壁構造において、前記主構造部材および前記補助構造
部材によって形成される壁空間に発泡樹脂部材を略隙間
なく配置したため、発泡樹脂部材によって強度を向上さ
せることができるとともに壁構造に係る応力を前記発泡
樹脂部材によって吸収することができるものである。
【0006】また、この発明に係る耐震パネルにおいて
は、基板に周縁余白部を残して発泡樹脂部材を固着し、
この発泡樹脂部材に、間柱,筋交い等の補助構造部材が
嵌挿するための補助構造部材嵌挿溝を形成するとともに
この補助構造部材嵌挿溝は前記基板にまで到達している
ため、この基板を構造物に設置する際に既に設置済みの
補助構造部材(間柱、筋交い)が前記発泡樹脂部材の補
助構造部材嵌挿溝に略隙間なく嵌挿することができるも
のである。
【0007】なお、前記周縁余白部の表面にシール材層
を設ければ、当該耐震パネルを構造物に設置した際にこ
のシール材層によって気密効果を更に向上させることが
できる。
【0008】また、前記基板に、予め、適正な形状に切
断した発泡樹脂部材を貼着するようにすれば、各々の廃
材を別々に処理することができる。
【0009】また、前記基板と前記発泡樹脂部材とを線
貼着すれば、基板と発泡樹脂部材との間に非貼着部が形
成されるため、基板と発泡樹脂材との間で熱が伝導しに
くく、その上、不要になった場合、基板から発泡樹脂部
材を剥がしやすいものである。
【0010】また、前記加熱した壁板と前記発泡樹脂材
とを貼着させるようにすれば、気温の低い時期でも製造
環境の温度に左右されずに貼着することができる結果、
常時一定品質の耐震パネルを提供することができる。
【0011】
【実施の態様】図1はこの発明に係る耐震パネルの斜視
図、図2はこの発明に係る耐震壁構造における建造物の
内側から見た図、図3は図2におけるII-II 線断面図、
図4は図2におけるIV-IV 線断面図、図5〜図7は前記
耐震パネルの製造工程を示した図である。
【0012】図1において、Pはこの発明に係る耐震パ
ネル、10はその基板である。この基板10は通常の積層板
である。20は発泡樹脂部材であり、前記基板10の裏面に
その周縁余白部31を残して線貼着されている。ここに、
発泡樹脂としては、発泡ウレタン樹脂、発泡スチレン樹
脂等が挙げられる。なお、この線貼着については後記す
る。30は間柱嵌挿溝であり、前記発泡樹脂部材20に形成
されている。この間柱嵌挿溝30は両端が開放していると
ともにその底面が前記基板10にまで達している。この補
助構造部材嵌挿溝30は、この耐震パネルPを設置する際
に、既存の間柱94に略隙間なく嵌挿する部分である。ま
た、21はシール材層であり、前記基板10における前記周
縁余白部31に設けられている。このシール材層21は機能
は後記する。また、32は筋かい用嵌挿溝であり、前記発
泡樹脂部材20に対角線状に形成されている。なお、前記
間柱嵌挿溝30および前記筋かい用嵌挿溝32は、この発明
における「補助構造部材嵌挿溝」に相当する。
【0013】図2〜図4はこの耐震パネルPが設置され
た耐震壁構造である。この図において、90は基礎、91は
土台、92,92 は柱、93は梁、94は間柱、95は筋交いであ
る。なお、土台91,柱92,92 ,梁93はこの発明の「主構
造部材」に相当し、間柱94および筋交い95のこの発明の
「補助構造部材」に相当する。Sは前記基礎90,前記柱
92,92 ,前記梁93,前記間柱94および前記筋交い95によ
って構成される壁空間である。
【0014】前記耐震パネルPは、図2〜図4に示され
るように、柱51,51 の外側から釘打ちによって固定され
る。このとき、前記発泡樹脂部材20は前記壁空間Sに内
嵌めされる。このとき、前記シール材層21は前記柱92,9
2 との間においてシール効果を発揮する。また、設置済
みの間柱94は前記発泡樹脂部材20における間柱嵌挿溝30
に略隙間無く内嵌めされ、また設置済の筋かい95は同前
記筋かい用嵌挿溝32に略隙間無く内嵌めされている。な
お、53は内装下地材であり、前記柱92および間柱94にビ
ス打ち固定されている。この内装下地材53の表面にはク
ロス材(図示せず)が貼着される。
【0015】次に、前記耐震パネルPの製造工程を図5
〜図7に基づいて説明する。先ず、図5に示すように、
基板10を所定形状に切断する。そして、気温の低い時期
の場合、接着適温となるまでヒーターパネル等Hによっ
て暖める。その後、図6に示すように、基板10の表面に
接着剤61を線状に塗布する。
【0016】一方、図7に示すように、別々にプレカッ
トした発泡樹脂部材20,20 を貼着状態で、吸着盤62で吸
い上げ、前記基板10の上方まで移動し、基板10に向かっ
て下降し、基板10の目的位置に正確に貼着させる。貼着
後は、吸着盤62のみが、上昇し、原状態に戻る。基板10
に発泡樹脂部材20,20 を貼着した後に、前記筋かい嵌挿
溝32をルータ(図示せず)等によって形成する。なお、
金物等が重なる部分をも同様にカットされる。その後、
シール材を塗布することによって、前記シール材層21を
形成する。
【0017】
【発明の効果】この発明に係る耐震壁構造は、基礎,
柱,梁等の主構造部材および間柱,筋交い等の補助構造
部材によって構成される建造物の壁構造において、前記
主構造部材および前記補助構造部材によって形成される
壁空間に発泡樹脂部材を略隙間なく配置したため、発泡
樹脂部材によって強度を向上させることができるととも
に壁構造に係る応力を前記発泡樹脂部材によって吸収す
ることができるものである。
【0018】よって、この耐震壁構造を使用すれば、地
震等の衝撃によって筋交い,間柱又は/および壁パネル
の破壊後に建造物が変形しようとしても、発泡樹脂部材
は完全に潰れず、耐力壁としての効果を表し、この結
果、住戸内に人命を守る為の空間を確保することができ
る。
【0019】また、この発明に係る耐震パネルは、基板
に周縁余白部を残して発泡樹脂部材を固着し、この発泡
樹脂部材に、間柱,筋交い等の補助構造部材が嵌挿する
ための補助構造部材嵌挿溝を形成するとともにこの補助
構造部材嵌挿溝は前記基板にまで到達しているため、こ
の基板を構造物に設置する際に既に設置済みの補助構造
部材(間柱、筋交い)が前記発泡樹脂部材の補助構造部
材嵌挿溝に略隙間なく嵌挿することができるものであ
る。
【0020】よって、この耐震パネルを使用すれば、壁
板等における発泡樹脂部材の設置作業を各々の建築現場
でする必要がないため、上記耐震壁構造を簡易に設置す
ることができるとともにその施工品質を均一にしやすい
ものである
【0021】なお、前記周縁余白部の表面にシール材層
を設ければ、当該耐震パネルを構造物に設置した際にこ
のシール材層によって気密効果を更に向上させることが
できる。
【0022】また、前記基板に、予め、適正な形状に切
断した発泡樹脂部材を貼着するようにすれば、各々の廃
材を別々に処理することができる。
【0023】又、前記基板と前記発泡樹脂部材とを線貼
着すれば、基板と発泡樹脂部材との間に非貼着部が形成
されるため、基板と発泡樹脂材との間で熱が伝導しにく
く、その上不要になった場合、基板から発泡樹脂部材を
剥がしやすいものである。
【0024】また、前記加熱した壁板と前記発泡樹脂材
とを貼着させるようにすれば、気温の低い時期でも製造
環境の温度に左右されずに貼着することができる結果、
常時一定品質の耐震パネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係る耐震パネルの斜視図であ
る。
【図2】図2はこの発明に係る耐震壁構造における建造
物の内側から見た図である。
【図3】図3は図2におけるII-II 線断面図である。
【図4】図4は図2におけるIV-IV 線断面図である。
【図5】図5は前記耐震パネルの製造工程を示した図で
ある。
【図6】図6は前記耐震パネルの製造工程を示した図で
ある。
【図7】図7は前記耐震パネルの製造工程を示した図で
ある。
【符号の説明】
P … 耐震パネル 10 … 基板 21 … シール材層 20 … 発泡樹脂部材 30 … 間柱嵌挿溝(補助構造部材嵌挿溝) 31 … 周縁余白部 32 … 筋かい用嵌挿溝(補助構造部材嵌挿溝) 91 … 土台(主構造部材) 92 … 柱(主構造部材) 93 … 梁(主構造部材) 94 … 間柱(補助構造部材) 95 … 筋交い(補助構造部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎,柱,梁等の主構造部材および間
    柱,筋交い等の補助構造部材によって構成される建造物
    の壁構造において、前記主構造部材および前記補助構造
    部材によって形成される壁空間に発泡樹脂部材を略隙間
    なく配置したことを特徴とする耐震壁構造。
  2. 【請求項2】 基板に周縁余白部を残して発泡樹脂部材
    を固着し、この発泡樹脂部材に、間柱,筋交い等の補助
    構造部材が嵌挿するための補助構造部材嵌挿溝を形成し
    たことを特徴とする耐震パネル。
  3. 【請求項3】 請求項2の耐震パネルにおいて、前記周
    縁余白部の表面にシール材層を設けたことを特徴とす
    る。
  4. 【請求項4】 請求項2の耐震パネルにおいて、前記基
    板に、予め、適正な形状に切断した発泡樹脂部材を貼着
    することによって前記構造部材嵌挿溝を形成することを
    特徴とする。
  5. 【請求項5】 請求項4の耐震パネルにおいて、前記基
    板と前記発泡樹脂部材とを線貼着することを特徴とす
    る。
  6. 【請求項6】 請求項4の耐震パネルにおいて、前記加
    熱した基盤と前記発泡樹脂部材とを貼着させたことを特
    徴とする。
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JP2018204262A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 芳英 春城 木造建築物の耐力構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018204262A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 芳英 春城 木造建築物の耐力構造
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