JP2002234456A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

Info

Publication number
JP2002234456A
JP2002234456A JP2001032483A JP2001032483A JP2002234456A JP 2002234456 A JP2002234456 A JP 2002234456A JP 2001032483 A JP2001032483 A JP 2001032483A JP 2001032483 A JP2001032483 A JP 2001032483A JP 2002234456 A JP2002234456 A JP 2002234456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
detected
value
motor
ambient temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001032483A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4016600B2 (ja
Inventor
Fukuo Fukutome
富久男 福留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP2001032483A priority Critical patent/JP4016600B2/ja
Publication of JP2002234456A publication Critical patent/JP2002234456A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4016600B2 publication Critical patent/JP4016600B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】操舵補助力発生用モータの過負荷防止を良好な
操舵フィーリングを維持しつつ行う電動パワーステアリ
ング装置を提供する。 【解決手段】操舵補助力発生用の電動モータへの指示電
流の上限値を、制御装置により予め設定した制限条件に
従って制限する。その制御装置の雰囲気温度を温度セン
サにより検出し、その検出雰囲気温度が低い程に、その
制限条件を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータにより
操舵補助力を発生する電動パワーステアリング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電動パワーステアリング装置において、
操舵補助力発生用の電動モータや、このモータの制御装
置が、そのモータの過負荷により過熱するのを防止する
ため、そのモータへの指示電流の上限値を予め設定した
制限条件に従って制限することが行われている。
【0003】例えば、その制限条件として制限開始時に
おけるモータの連続駆動時間の設定値を予め定め、その
連続駆動時間が設定値に至ったならば、その指示電流の
上限値を低減することで、そのモータや制御装置の過熱
を防止している。その制限条件の決定に際しては、例え
ばモータの連続駆動時間と電流値とから雰囲気温度の上
昇分を推定し、モータや制御装置が過熱することのない
連続駆動時間を予め定めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、その制限条件を
決定するに際しては、その雰囲気温度をモータの仕様上
の最高温度であると想定していた。そうすると、実際の
雰囲気温度が、制限条件を決定するために用いられた想
定雰囲気温度よりも低い場合、モータへの指示電流値が
過度に制限されることになる。そのため、操舵補助力が
不足して操舵フィーリングが低下するという問題があっ
た。
【0005】本発明は、上記問題を解決することのでき
る電動パワーステアリング装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、操舵補助力発
生用の電動モータへの指示電流の上限値を、予め設定し
た制限条件に従って制限する制御装置を備える電動パワ
ーステアリング装置において、雰囲気温度を検出可能な
温度センサが設けられ、その検出雰囲気温度が低い程
に、その制限条件が緩和されることを特徴とする。本発
明の構成によれば、モータへの指示電流の上限値を過負
荷防止のために制限する際に、その制限を雰囲気温度に
応じて行うことができる。これにより、その指示電流が
過度に制限されるのを防止し、操舵フィーリングの低下
を抑制できる。
【0007】その制限条件として、その制限開始時にお
けるモータの連続駆動時間の設定値、その指示電流の上
限値の最小値、その指示電流の上限値を漸減させる際の
漸減速度、および、その指示電流の上限値を低下させた
後に漸増させる際の漸増速度が予め設定され、その連続
駆動時間が設定値を超えた時に、その指示電流の上限値
が、その漸減速度で、その最小値まで低減され、しかる
後に、その漸増速度で増大され、その連続駆動時間の設
定値は、検出雰囲気温度が低い程に長くされ、その指示
電流の上限値の最小値は、検出雰囲気温度が低い程に大
きくされ、その漸減速度は、検出雰囲気温度が低い程に
遅くされ、その漸増速度は、検出雰囲気温度が低い程に
速くされるのが好ましい。これにより、そのモータへの
指示電流の上限値の過負荷防止のための制限を、確実に
雰囲気温度に応じた適正なものにできる。
【0008】そのモータの電流値を検出可能な電流検出
センサが設けられ、その連続駆動時間の設定値は、指示
電流の上限値が小さい程に長くされ、その漸減速度は、
検出されたモータの電流値が小さい程に遅くされるのが
好ましい。これにより、そのモータへの指示電流の上限
値の過負荷防止のための制限を、より確実に雰囲気温度
に応じた適正なものにできる。
【0009】前記温度センサは前記制御装置のハウジン
グ内の温度を検出するものとされ、その検出温度が設定
値未満の場合、前記検出雰囲気温度として温度検出開始
当初の検出温度が用いられて前記制限条件が設定され、
その検出温度が設定値以上である場合、前記検出雰囲気
温度が前記制限条件を設定する上での最大範囲にあると
みなして前記制限条件が設定されるのが好ましい。その
モータや制御装置の雰囲気温度と制御装置のハウジング
内の温度とは、モータの制御により制御装置の温度が上
昇する前にあっては差がないため、モータの制御のため
の温度検出開始当初におけるハウジング内の温度を検出
することで、モータの雰囲気温度を検出することができ
る。また、そのハウジング内の温度が蓄熱によって雰囲
気温度よりも上昇して設定値以上になった場合には、モ
ータへの指示電流の上限値の制限条件を設定する上での
最高温度が検出雰囲気温度に代えて雰囲気温度として用
いられる。これにより、ハウジング内の温度が設定値よ
りも上昇した場合は、最も厳しい制限条件の下でモータ
への指示電流の上限値を制限し、そのハウジング内の温
度を速やかに低減することができる。しかも、その雰囲
気温度と制御装置内のハウジング内の温度とを単一の温
度センサにより検出するので、制御系が複雑化すること
がない。
【0010】前記温度センサは前記制御装置のハウジン
グ内の温度を検出するものとされ、その検出温度が第1
設定値未満の場合、前記検出雰囲気温度として温度検出
開始当初の検出温度が用いられて前記制限条件が設定さ
れ、その検出温度が第1設定値よりも大きな第2設定値
以上である場合、前記検出雰囲気温度が前記制限条件を
設定する上での最大範囲にあるとみなして前記制限条件
が設定され、その検出温度が第1設定値以上で第2設定
値未満であり、直前における前記制限条件の設定に際し
て前記検出雰囲気温度として温度検出開始当初の検出温
度を用いている場合、前記検出雰囲気温度として温度検
出開始当初の検出温度が用いられて前記制限条件が設定
され、その検出温度が第1設定値以上で第2設定値未満
であり、直前における前記制限条件の設定に際して前記
検出雰囲気温度を前記制限条件を設定する上での最大範
囲にあるとみなしている場合、前記検出雰囲気温度が前
記制限条件を設定する上での最大範囲にあるとみなして
前記制限条件が設定されるのが好ましい。この場合にお
いても、モータの制御のための温度検出開始当初におけ
るハウジング内の検出温度を雰囲気温度とすることがで
きる。また、そのハウジング内の温度が蓄熱によって雰
囲気温度よりも上昇することで第2設定値以上になった
場合には、最も厳しい制限条件の下でモータへの指示電
流の上限値を制限し、制御系を複雑化することなくハウ
ジング内の温度を速やかに低減することができる。さら
に、そのハウジング内の温度が一旦第2設定値以上にな
った場合には、その第2設定値よりも小さな第1設定値
未満にならない限り、その最も厳しい制限条件の下でモ
ータへの指示電流の上限値が制限される。これにより、
そのハウジング内の温度を充分に低減することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に示す電動パワーステアリン
グ装置1においては、車両のステアリングホイールHに
連結されるステアリングシャフト2が、ステアリングギ
ヤ3を介して車輪4に連結されている。そのステアリン
グギヤ3は、本実施形態ではラックピニオン式とされ、
そのステアリングシャフト2はユニバーサルジョイント
5を介してピニオン6に接続され、そのピニオン6に噛
み合うラック7にリンク機構を介して車輪4が連結され
る。これにより、ステアリングホイールHの回転がステ
アリングシャフト2およびピニオン6を介してラック7
に伝達され、そのラック7の移動により車輪4のトー角
が変化することで操舵がなされる。そのステアリングギ
ヤ3は、ドライバーの操舵により作動する部材の動きを
舵角が変化するように車輪に伝達できるものであればよ
く、例えばボールスクリュー式としてもよい。
【0012】操舵補助力発生用の電動モータ10の出力
が、出力伝達機構を介して車輪4に伝達される。その出
力伝達機構は、そのステアリングシャフト2に設けられ
る従動ギヤ11と、この従動ギヤ11に噛み合う駆動ギ
ヤ12とを有し、その駆動ギヤ12がモータ10により
駆動されることで操舵補助力が発生する。その出力伝達
機構はモータ10の出力を舵角が変化するように車輪4
に伝達できればよく、例えば、ラックピニオン式ステア
リングギヤのラックに一体化されるスクリューと、その
スクリューにねじ合わされるナットとを有し、そのナッ
トがモータ10により駆動されるものでもよい。
【0013】その操舵補助力を決定するための操舵補助
基準値として、ステアリングシャフト2により伝達され
る操舵トルクを検出するトルクセンサ21と、車速を検
出する車速センサ22が、車載制御装置23に接続され
ている。なお、その操舵補助基準値は操舵補助力を決定
するための基準となるものであれば特に限定されず、例
えば舵角を採用してもよい。
【0014】その制御装置23に、モータ10の電流値
を検出する電流検出センサ25と、雰囲気温度を検出可
能な温度センサ26とが接続されている。その温度セン
サ26は、モータ10の駆動時に過熱防止が必要とされ
るモータ10や制御装置23といった電動パワーステア
リング装置1の構成要素の雰囲気温度を検出可能であれ
ば、その構造や配置は限定されない。例えば、その温度
センサ26をモータ10や制御装置23の近傍に配置し
て制御終了まで時系列に検出される温度それぞれを雰囲
気温度としてもよいし、制御装置23のハウジング23
a内に配置し、その温度センサ26による温度検出開始
当初の検出温度を制御終了まで雰囲気温度としてもよ
い。
【0015】その制御装置23は、上記トルクセンサ2
1により検出された操舵トルクと車速センサ22により
検出された車速とに応じた目標電流値を演算する。すな
わち制御装置23は、その操舵トルクと車速と目標電流
値との間の予め設定された関係を記憶し、その記憶した
関係と検出された操舵トルクと車速とから目標電流値を
演算する。その記憶される関係は、例えば、操舵トルク
が大きく車速が小さい程に操舵補助力が大きくなるよう
に定められる。制御装置23は、その電流検出センサ2
5により検出された電流値と、その目標電流値との偏差
を演算し、例えばPID制御を行うことで、その偏差を
なくすように求められた指示電流をモータ10へ出力す
る。
【0016】その制御装置23は、そのモータ10への
指示電流の上限値を制限するための制限条件を記憶し、
その制限条件に従ってモータ10への指示電流の上限値
を制限する。その制限条件は、モータ10の過負荷によ
るモータ10や制御装置23の過熱を防止できるように
予め設定される。
【0017】その制限条件として、その制限開始時にお
けるモータ10の連続駆動時間の設定値、そのモータ1
0への指示電流の上限値の最小値、その指示電流の上限
値を漸減させる際の漸減速度、および、その指示電流の
上限値を低減させた後に漸増させる際の漸増速度が予め
設定され、それらが制限条件として制御装置23に記憶
される。これにより制御装置23は、そのモータ10へ
の指示電流の上限値を、そのモータ10の連続駆動時間
が予め設定した設定値を超えた時に、予め設定した漸減
速度で、予め設定した最大値から予め設定した最小値ま
で低減させ、しかる後に、予め設定した漸増速度で、そ
の最大値まで増大させる。なお、そのモータ10への指
示電流の上限値の最大値は、ステアリング装置1が必要
とする最大操舵補助力に応じたモータ10の仕様から予
め定められる。
【0018】その制限条件は、上記温度センサ26によ
る検出雰囲気温度が低い程に緩和される。すなわち、そ
の連続駆動時間の設定値は、検出雰囲気温度が低い程に
長くされる。その指示電流の上限値の最小値は、検出雰
囲気温度が低い程に大きくされる。その漸減速度は、検
出雰囲気温度が低い程に遅くされる。その漸増速度は、
検出雰囲気温度が低い程に速くされる。
【0019】また、その連続駆動時間の設定値は、電流
検出センサ25により検出されたモータ10の電流値が
小さい程に長くされ、その漸減速度は、検出されたモー
タ10の電流値が小さい程に遅くされる。その漸増速度
は、本実施形態では検出されたモータ10の電流値が変
化しても変化しないが、その電流値が小さい程に速くさ
れてもよい。
【0020】図2は、その記憶される制限条件の一例を
示すもので、本実施形態においては、その制限条件は、
雰囲気温度が25℃未満、25℃〜30℃、30℃〜3
5℃、35℃〜40℃、40℃〜45℃、45℃〜50
℃、50℃〜55℃、55℃〜60℃、60℃〜65
℃、65℃〜70℃、70℃以上の各温度範囲毎に、予
め設定されて制御装置23に記憶される。すなわち、モ
ータ10への指示電流の上限値の最大値Imax(図示例で
は65アンペア)での制限開始時におけるモータ10の
連続駆動時間の設定値ta、モータ10への指示電流の
上限値の最小値Imin、モータ10への指示電流の上限値
を最大値Imaxから漸減させる時の当初の漸減速度Vd、
モータ10への指示電流の上限値を最小値Iminから最大
値Imaxまで漸増させる時の漸増速度Viとが、各基準雰
囲気温度毎に記憶される。
【0021】図3は、その制限開始時におけるモータ1
0の連続駆動時間の設定値とモータ10への指示電流の
上限値との関係の一例を示し、図示例では雰囲気温度が
25℃未満、モータ10への指示電流の上限値の最大値
Imaxは65アンペアとされている。
【0022】図4は、モータ10への指示電流の上限値
を最大値Imaxから最小値Iminまで漸減させる時の、電流
検出センサ25により検出されるモータ10の電流値と
上記漸減速度Vdとの関係一例を示し、図示例では雰囲
気温度が25℃未満、その最大値Imaxは60アンペアと
されている。
【0023】図5は、モータ10への指示電流の上限値
を最小値Iminから最大値Imaxまで漸増させる時の、その
指示電流の上限値と時間との関係一例を示し、図示例で
は雰囲気温度が25℃未満、その最大値Imaxは60アン
ペアとされている。
【0024】そのモータ10の制御手順を、図6のフロ
ーチャートを参照して説明する。まず、上記温度センサ
26による検出温度を読み込む(ステップ1)。次に、
その検出雰囲気温度と電流検出センサ25により検出さ
れたモータ10の電流値とに対応する上記制限条件とし
て、モータ10の連続駆動時間を設定する(ステップ
2)。次に、電流検出センサ25によるモータ10の検
出電流値Iを読み込み(ステップ3)、検出電流値Iの
大きさが、モータ10への指示電流の上限値の最小値Im
inを超えるか否かを判断する(ステップ4)。その検出
電流値Iの大きさが最小値Imin以下であれば駆動時間累
積フラグをオフし(ステップ5)、ステップ1に戻る。
なお、雰囲気温度として温度検出開始当初の検出温度を
用いる場合はステップ2に戻ればよく、以下の各ステッ
プにおいてステップ1に戻る場合は同様である。その検
出電流値Iの大きさが最小値Iminを超えてれば、駆動時
間累積フラグがオンか否かを判断する(ステップ6)。
駆動時間累積フラグがオフであれば駆動時間累積フラグ
をオンし(ステップ7)、モータ10の駆動時間の累積
を開始することでモータ10の連続駆動時間を演算し
(ステップ8)、駆動時間累積フラグがオンであれば、
その連続駆動時間を引き続き演算する。その演算したモ
ータ10の連続駆動時間tが、制限条件として設定され
た制限開始時におけるモータ10の連続駆動時間の設定
値tc以上か否かを判断する(ステップ9)。そのモー
タ10の連続駆動時間tが設定値tc未満であればステ
ップ1に戻る。そのモータ10の連続駆動時間tが設定
値tc以上であれば、検出雰囲気温度と検出されたモー
タ10の電流値とに対応する上記制限条件として、漸減
速度とモータ10への指示電流の上限値の最小値Iminと
を設定する(ステップ10)。しかる後に、モータ10
への指示電流の上限値の最大値Imaxから最小値Iminへの
漸減を、その設定された漸減速度で行う(ステップ1
1)。次に、そのモータ10への指示電流の上限値が、
制限条件として設定された最小値Iminに到達したか否か
を判断する(ステップ12)。その指示電流の上限値が
最小値Iminに到達していなければステップ11に戻る。
その指示電流の上限値が最小値Iminに到達すれば、検出
雰囲気温度に対応する上記制限条件として漸増速度を設
定し(ステップ13)、そのモータ10への指示電流の
上限値の最小値Iminから最大値Imaxへの漸増を、その設
定された漸増速度Viで行う(ステップ14)。次に、
その指示電流の上限値が最大値Imaxに到達したか否かを
判断し(ステップ15)、最大値Imaxに到達していなけ
ればステップ14に戻る。その指示電流の上限値が最大
値Imaxに到達すれば、制御を終了するか否かを判断し
(ステップ16)、終了しなければステップ1に戻る。
なお、その制御終了は、例えば車両のイグニッションキ
ースイッチがオフか否かにより判断する。
【0025】上記構成によれば、モータ10への指示電
流の上限値を過負荷防止のために制限する際に、その制
限を雰囲気温度に応じて行うことができる。これによ
り、その指示電流が過度に制限されるのを防止し、操舵
フィーリングの低下を抑制できる。
【0026】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、温度センサ26により制御装置23のハウジング
23a内の温度を検出するものとし、上記実施形態のフ
ローチャートの雰囲気温度読み込みステップ1に代え
て、図7の第1変形例に示す温度設定ステップを行って
もよい。すなわち、先ず温度センサ26による検出温度
を読み込み(ステップ101)、その検出温度Tが設定
値T1未満か否かを判断する(ステップ102)。その
設定値T1は、制限条件を設定する上での最大範囲の温
度Tmax(図2に示す例では70℃を超える温度)を
超える値に設定される。その検出温度Tが設定値T1未
満であれば、温度検出開始当初の検出温度Toを雰囲気
温度として設定する(ステップ103)。その検出温度
Tが設定温度T1以上であれば、制限条件を設定する上
での最大範囲の温度Tmaxを雰囲気温度として設定す
る(ステップ104)。これにより、その検出温度Tが
設定値T1未満の場合、上記実施形態における雰囲気温
度として温度検出開始当初の検出温度Toを用いて制限
条件を設定し、その検出温度が設定値T1以上である場
合、上記実施形態における雰囲気温度が制限条件を設定
する上での最大範囲(上記実施形態では70℃超え)に
あるとみなして制限条件を設定する。
【0027】また、温度センサ26を制御装置23のハ
ウジング23a内の温度を検出するものとし、上記実施
形態のフローチャートの温度検出ステップ1に代えて、
図8の第2変形例に示す温度設定ステップを行ってもよ
い。すなわち、先ず温度センサ26による検出温度を読
み込み(ステップ201)、その検出温度Tが第1設定
値T1未満か否かを判断する(ステップ202)。その
検出温度Tが第1設定値T1未満であれば、高温フラグ
がオフされ(ステップ203)、温度検出開始当初の検
出温度Toを雰囲気温度として設定する(ステップ20
4)。その検出温度Tが第1設定値T1以上であれば、
その検出温度Tが第2設定値T2以上か否かを判断する
(ステップ205)。その第2設定値T2は、第1設定
値T1よりも大きく、制限条件を設定する上での最大範
囲の温度Tmax(図2に示す例では70℃を超える温
度)を超える値に設定される。その検出温度Tが第2設
定値T2以上であれば、制限条件を設定する上での最大
範囲の温度Tmaxを検出雰囲気温度として設定し(ス
テップ206)、高温フラグをオンする(ステップ20
7)。その検出温度Tが第1設定値T1以上で第2設定
値T2未満の場合、高温フラグがオンか否かが判断され
る(ステップ208)。その高温フラグがオンである場
合、検出雰囲気温度は制限条件を設定する上での最大範
囲の温度Tmaxに維持される。その高温フラグがオフ
である場合、温度検出開始当初の検出温度Toを雰囲気
温度として設定する。これにより、その検出温度が第1
設定値T1未満の場合、雰囲気温度として温度検出開始
当初の検出温度Toが用いられて制限条件が設定され
る。その検出温度が第1設定値T1よりも大きな第2設
定値T2以上の場合、雰囲気温度が制限条件を設定する
上での最大範囲にあるとみなして制限条件が設定され
る。その検出温度が第1設定値T1以上で第2設定値T
2未満であり、直前における制限条件の設定に際して検
出雰囲気温度として温度検出開始当初の検出温度Toを
用いている場合、雰囲気温度として温度検出開始当初の
検出温度Toが用いられて制限条件が設定される。その
検出温度が第1設定値T1以上で第2設定値T2未満で
あり、直前における制限条件の設定に際して雰囲気温度
を制限条件を設定する上での最大範囲にあるとみなして
いる場合、雰囲気温度が制限条件を設定する上での最大
範囲にあるとみなして制限条件が設定される。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、操舵補助力発生用モー
タへの指示電流を過負荷防止のために制限する際に、雰
囲気温度に応じて適度に制限することで良好な操舵フィ
ーリングを維持でき、さらに、そのモータの制御装置の
ハウジング内温度が雰囲気温度よりも上昇した場合で
も、シンプルな制御系で制御装置の過熱を防止できる電
動パワーステアリング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置の構成説明図
【図2】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置における制御装置に記憶される制限条件の一例を示す
【図3】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置における制限開始時におけるモータの連続駆動時間の
設定値とモータへの指示電流の上限値との関係一例を示
す図
【図4】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置における検出されるモータの電流値とモータへの指示
電流の上限値の漸減速度との関係一例を示す図
【図5】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置におけるモータへの指示電流の上限値を漸増させる時
の指示電流の上限値と時間との関係一例を示す図
【図6】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置におけるモータの制御手順を示すフローチャート
【図7】本発明の第1変形例の電動パワーステアリング
装置における温度設定ステップを示すフローチャート
【図8】本発明の第2変形例の電動パワーステアリング
装置における温度設定ステップを示すフローチャート
【符号の説明】
10 電動モータ 23 制御装置 23a ハウジング 26 温度センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操舵補助力発生用の電動モータへの指示電
    流の上限値を、予め設定した制限条件に従って制限する
    制御装置を備える電動パワーステアリング装置におい
    て、雰囲気温度を検出可能な温度センサが設けられ、そ
    の検出雰囲気温度が低い程に、その制限条件が緩和され
    ることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】その制限条件として、その制限開始時にお
    けるモータの連続駆動時間の設定値、その指示電流の上
    限値の最小値、その指示電流の上限値を漸減させる際の
    漸減速度、および、その指示電流の上限値を低下させた
    後に漸増させる際の漸増速度が予め設定され、その連続
    駆動時間が設定値を超えた時に、その指示電流の上限値
    が、その漸減速度で、その最小値まで低減され、しかる
    後に、その漸増速度で増大され、その連続駆動時間の設
    定値は、検出雰囲気温度が低い程に長くされ、その指示
    電流の上限値の最小値は、検出雰囲気温度が低い程に大
    きくされ、その漸減速度は、検出雰囲気温度が低い程に
    遅くされ、その漸増速度は、検出雰囲気温度が低い程に
    速くされる請求項1に記載の電動パワーステアリング装
    置。
  3. 【請求項3】そのモータの電流値を検出可能な電流検出
    センサが設けられ、その連続駆動時間の設定値は、指示
    電流の上限値が小さい程に長くされ、その漸減速度は、
    検出されたモータの電流値が小さい程に遅くされる請求
    項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】前記温度センサは前記制御装置のハウジン
    グ内の温度を検出するものとされ、その検出温度が設定
    値未満の場合、前記検出雰囲気温度として温度検出開始
    当初の検出温度が用いられて前記制限条件が設定され、
    その検出温度が設定値以上である場合、前記検出雰囲気
    温度が前記制限条件を設定する上での最大範囲にあると
    みなして前記制限条件が設定される請求項1〜3の中の
    何れかに記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】前記温度センサは前記制御装置のハウジン
    グ内の温度を検出するものとされ、その検出温度が第1
    設定値未満の場合、前記検出雰囲気温度として温度検出
    開始当初の検出温度が用いられて前記制限条件が設定さ
    れ、その検出温度が第1設定値よりも大きな第2設定値
    以上である場合、前記検出雰囲気温度が前記制限条件を
    設定する上での最大範囲にあるとみなして前記制限条件
    が設定され、その検出温度が第1設定値以上で第2設定
    値未満であり、直前における前記制限条件の設定に際し
    て前記検出雰囲気温度として温度検出開始当初の検出温
    度を用いている場合、前記検出雰囲気温度として温度検
    出開始当初の検出温度が用いられて前記制限条件が設定
    され、その検出温度が第1設定値以上で第2設定値未満
    であり、直前における前記制限条件の設定に際して前記
    検出雰囲気温度を前記制限条件を設定する上での最大範
    囲にあるとみなしている場合、前記検出雰囲気温度が前
    記制限条件を設定する上での最大範囲にあるとみなして
    前記制限条件が設定される請求項1〜3の中の何れかに
    記載の電動パワーステアリング装置。
JP2001032483A 2001-02-08 2001-02-08 電動パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP4016600B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032483A JP4016600B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032483A JP4016600B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002234456A true JP2002234456A (ja) 2002-08-20
JP4016600B2 JP4016600B2 (ja) 2007-12-05

Family

ID=18896408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001032483A Expired - Fee Related JP4016600B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4016600B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7164248B2 (en) 2003-05-12 2007-01-16 Denso Corporation Electric motor drive apparatus and motor-driven power steering system
US20090265062A1 (en) * 2006-08-16 2009-10-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering support device
US7992672B2 (en) 2006-12-01 2011-08-09 Honda Motor Co., Ltd. Electric power steering system
JP2013110903A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Ntn Corp モータの制御装置
CN110598356A (zh) * 2019-09-25 2019-12-20 上海拿森汽车电子有限公司 一种电动助力系统的机械壳体温度估算方法、装置和车辆

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7164248B2 (en) 2003-05-12 2007-01-16 Denso Corporation Electric motor drive apparatus and motor-driven power steering system
US20090265062A1 (en) * 2006-08-16 2009-10-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering support device
US8676441B2 (en) * 2006-08-16 2014-03-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering support device
US7992672B2 (en) 2006-12-01 2011-08-09 Honda Motor Co., Ltd. Electric power steering system
US8201658B2 (en) 2006-12-01 2012-06-19 Honda Motor Co., Ltd. Electric power steering system
JP2013110903A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Ntn Corp モータの制御装置
CN110598356A (zh) * 2019-09-25 2019-12-20 上海拿森汽车电子有限公司 一种电动助力系统的机械壳体温度估算方法、装置和车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP4016600B2 (ja) 2007-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6902028B2 (en) Electric power steering control system
EP1602555B1 (en) Electric power steering apparatus
JP3931181B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
US20080004773A1 (en) Control device for electric power steering apparatus
US6543572B2 (en) Electric power steering apparatus
US20090071745A1 (en) Control unit for electric power steering apparatus
JPH01233165A (ja) 車両用電動式パワステアリング装置の制御方法
US10486737B2 (en) Steering control device
JP2005193751A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4967682B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4923785B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御方法及び装置
JP2002234456A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2011088517A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005041363A (ja) 伝達比可変操舵装置
JP4534784B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4720965B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
CN111216786A (zh) 用于车辆的控制设备
JP5690701B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2004058895A (ja) 電動操舵装置
JP4923521B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3163920B2 (ja) 電動パワーステアリング装置とそれに用いられるコントロールユニット
JP4788855B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2776776B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
CN112805204A (zh) 电动助力转向控制装置
JP2007145247A (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees