JP2002233579A - 金属製ステントの製造法 - Google Patents

金属製ステントの製造法

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JP2002233579A
JP2002233579A JP2001358998A JP2001358998A JP2002233579A JP 2002233579 A JP2002233579 A JP 2002233579A JP 2001358998 A JP2001358998 A JP 2001358998A JP 2001358998 A JP2001358998 A JP 2001358998A JP 2002233579 A JP2002233579 A JP 2002233579A
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Hiroyuki Asano
寛幸 浅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血管等の管状器官の患部に挿入したとき、管
状器官の内壁にフィットして、管状器官を損傷すること
なく、治療効果がより高められるようにした金属製ステ
ントの製造法を提供する。 【解決手段】 画像処理プロセスS1において、CT、MR
等の画像診断装置によって、患部を含む管状器官の画像
を取得し(工程S1−1)、この画像から必要とされる
患部のみを取出し(工程S1−2)、この患部の画像に
基づいて、最適なステント形状の画像を作成する(工程
S1−3)。このデータをデータ変換プロセスS2にお
いて、NC加工用のデータに変換する。次いで、製造プ
ロセスS3において、前記NC加工用のデータに基づい
てNC加工機により成形用型20を作成し(工程S3−
1)、この成形用型20にストレート形状のステント2
1aをセットし(工程S3−2)、セットした状態で熱
処理を行い、記憶処理されたステント21bを取出す
(工程S3−3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば血管、尿
管、胆管、気管などの人体の管状器官に挿入するための
金属製ステントの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、血管、尿管、胆管、気管などの人
体の管状器官における治療のため、カテーテルを通して
ステントを挿入し配置することが行われている。例えば
血管の狭窄部にステントを配置して拡張したり、動脈瘤
が形成された箇所にステントを配置して動脈瘤の破裂を
防止する治療方法が知られている。
【0003】このようなステントとして、例えば特許第
2691074号には、細長いワイヤをジグザグに折曲
させて形成したジグザグ形状体を、軸心の回りに螺旋状
に巻くと共に、それらの折曲部を螺旋の線材で連結して
なるステントが開示されている。このステントは、ジグ
ザグ形状体を折り畳むことによって縮径し、ジグザグ形
状体を拡開させることによって拡径する。
【0004】また、特開平11−57021号には、所
定本数の線材がサインカーブ状に撚り組まれて円筒篭状
の組み紐構造に形成されてなるステントが開示されてい
る。また、このステントの外周にグラフトと呼ばれる円
筒チューブを被せることや、テーパ付きにしたり、途中
から径が変わる絞り形にしたり、胴体が途中から分かれ
た二股にしてもよいことが記載されている。
【0005】更に、本発明者らにより提案された特開平
10−155915号、同10−165513号、同1
0−201856号には、金属チューブをエッチングや
レーザ加工によって所定のパターンにカットすることに
より、柔軟性を付与したステントが開示されている。
【0006】更にまた、本発明者による特開平9−31
3617号には、コ字状の折曲部が連続した波形をなす
線状部材どうしを絡み合わせて網状体とし、この網状体
を筒状に曲げて両端部を連結することにより形成したス
テントが開示されている。
【0007】図8(a)には、このようなステントを、
血管の動脈瘤が形成された部分の内側に挿入し、血流が
ステントと動脈瘤との間に流入することを防止し、血管
破裂等の予期しない障害が発生することを防止する方法
が示されている。
【0008】また、図8(b)は、ステントとして特許
第2691074号に開示されたものを使用した場合の
断面が示されている。
【0009】図中10は動脈血管であり、その先端が分
かれて、例えば心臓、左右の肺などに連結されている。
この血管10の途中に動脈瘤10aがあり、動脈瘤10
aの壁は薄く弱くなっているので、強い血圧がかかる
と、破裂する虞れがある。
【0010】このため、この動脈瘤10aの内側に、チ
ューブ状のステント11を挿入し、血流がこのステント
11内を通るようにして、動脈瘤10aの壁に圧力がか
からないようにする試みがなされている。このような治
療方法においては、ステント11の両端部11a、11
bを血管10の内周に密接させ、血流がステント11と
動脈瘤10aの内壁との間12に流入しないようにする
ことが必要である。
【0011】しかしながら、特許第2691074号の
ステントを用いた場合には、図8(b)に示されるよう
に、ステント11が断面多角形をなすので、多角形の角
部のみが血管10の内壁に接触し、血管10の内壁とス
テント11との間に隙間13が生じて血流がステント1
1と動脈瘤10aの内壁との間12に流入する虞れがあ
った。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】また、上記従来のステ
ントは、いずれも直線的な筒状に形成され、ステント自
体の柔軟性によって、血管等の曲がりに対応してフィッ
トさせるようにしていたので、図8(a)に示されるよ
うに、血管等の接触箇所Aに常に弾性的な力がかかり、
接触箇所Aにおける血管等の損傷が生じる虞れがあっ
た。
【0013】したがって、本発明の目的は、血管等の管
状器官の患部に挿入したとき、管状器官を損傷すること
なく、管状器官の内壁にフィットするようにした金属製
ステントの製造法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1は、画像診断装置により得られた生体
管の画像データから特定部位の形状データを作成するデ
ータ作成工程と、前記形状データに基づいて成形用の型
を作成する型作成工程と、前記型に金属製のステントを
装着するステント装着工程と、前記型に装着したステン
トを熱処理する熱処理工程とを含むことを特徴とする金
属製ステントの製造法を提供するものである。
【0015】上記発明によれば、画像診断装置により得
られた生体管の画像データから特定部位の形状データを
作成し、この形状データに基づいて成形用の型を作成
し、この型にステントを装着して熱処理することによ
り、ステントを付形するようにしたので、得られたステ
ントは、個々の患者の患部に適合する形状となり、各患
者の管状器官の患部に挿入したとき、管状器官内壁にフ
ィットした形状で配置することができ、管状器官の損傷
を防止することができる。
【0016】本発明の第2は、上記第1の発明におい
て、前記ステントが形状記憶合金の線材を円筒形状に編
んで形成したものである金属製ステントの製造法を提供
するものである。
【0017】上記発明によれば、形状記憶合金の線材か
らなるので、型に装着して熱処理を行ったとき、形状記
憶処理によって型に沿った形状により付形しやすくな
る。また、線材を円筒形状に編んで形成したものである
から、型に装着しやすく、取外しも容易である。
【0018】本発明の第3は、上記第1又は第2の発明
において、前記ステントが形状記憶合金チューブを加工
して形成したものである金属製ステントの製造法を提供
するものである。
【0019】上記発明によれば、型に装着して熱処理を
行ったとき、形状記憶処理によって型に沿った形状によ
り付形しやすくなると共に、薄肉でも比較的高い剛性を
付与することができる。
【0020】本発明の第4は、上記第1〜3のいずれか
の発明において、前記型に前記金属製のステントを外装
して前記熱処理工程を行う金属製ステントの製造法を提
供するものである。
【0021】上記発明によれば、金属製のステントを型
に装着しやすく、熱処理後にステントを型から取外しや
すいという利点が得られる。
【0022】本発明の第5は、上記第1〜3のいずれか
の発明において、前記型は、開閉可能な複数のブロック
からなり、該ブロックには、前記金属製のステントを所
定形状に保持するための凹部が設けられており、この凹
部に前記金属製のステントを保持させて前記熱処理工程
を行う金属製ステントの製造法を提供するものである。
【0023】上記発明によれば、型の凹部に金属製のス
テントを保持することにより、金属製のステントが、そ
の外径側から拘束されるので、全体の付形を確実に行う
ことができる。また、開閉可能な複数のブロックからな
る成型用型を用いたので、複雑な3次元形状であっても
付形することができる。
【0024】本発明の第6は、上記第1〜5のいずれか
の発明において、前記熱処理工程によって得られたステ
ントの外周又は内周に樹脂を被覆する金属製ステントの
製造法を提供するものである。
【0025】このように、熱処理工程によって付形され
たステントの外周又は内周に樹脂を被覆することによ
り、例えば血管内に配置したときにその内側に血液が通
ることとなり、また、血管への接触箇所での局所的な弾
性負荷に起因する隙間の発生が抑えられるため、該箇所
からの血液漏出の心配もなく、その外周の血管を保護す
ることができるので、特に動脈瘤等の治療に有効であ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】図1には、本発明による金属製ス
テントの製造工程が示されている。この工程は、大きく
分けて画像処理プロセスS1と、データ変換プロセスS
2と、製造プロセスS3とで構成されている。
【0027】画像処理プロセスS1は、CT、MR等の
画像診断装置によって、患部を含む管状器官の画像を取
得する工程S1−1と、この画像から必要とされる患部
のみを取出す工程S1−2と、この患部の画像に基づい
て、最適なステント形状の画像を作成する工程S1−3
とで構成されている。
【0028】データ変換プロセスS2は、上記ステント
用画像のファイル形式、例えばDICOMなどを、NC
加工用のデータ、例えばDXFなどに変換する工程であ
る。このようなデータ変換は、市販のデータ変換ソフト
で処理することによって、容易に行うことができる。
【0029】なお、本発明においては、ステント形状の
画像を作成する工程S1−3で得られたデータをIGE
Sデータに出力して、これを、そのままNC加工用のデ
ータとして利用してもよい。これにより、上記のデータ
変換プロセスS2の工程を省略することができる。
【0030】製造プロセスS3は、前記NC加工用のデ
ータに基づいてNC加工機により成形用型20を作成す
る工程S3−1と、この成形用型20にストレート形状
のステント21aをセットする工程S3−2と、セット
した状態で所定温度、所定時間の熱処理を行い、成形用
型20に沿った形状に記憶処理されたステント21bを
取出す工程S3−3と、こうして得られたステント21
aの外周及び/又は内周に樹脂製チューブ22を被覆し
てグラフト処理を行い、ステント完成品23を得る工程
S3−4とで構成されている。
【0031】成形用型作成工程S3−1における成形用
型20は、例えば金属の棒材やブロック等をNC加工機
で加工することにより形成されるが、金属の円筒等を曲
げ加工して形成することもできる。
【0032】ストレート形状のステント21aをセット
する工程S3−2は、円筒形状等に形成されたステント
21aを上記成形用型20に被せたり、あるいは成形用
型20が円筒形状をなす場合には、その内部に挿入した
りしてステント21aを成形用型にセットしてもよい。
【0033】ステント21aは、例えば図2(a)に示
すように、所定本数の金属の線材を円筒篭状に編み込ん
だものが好ましく使用される。この場合、金属材料とし
ては、熱処理による形状記憶効果が顕著に付与される形
状記憶合金が好ましく採用されるが、用途によってはス
テンレス、タンタル、チタン、白金、金、タングステン
などを用いてもよい。形状記憶合金としては、Ni−T
i系、Cu−Al−Ni系、Cu−Zn−Al系などが
好ましく使用される。また、形状記憶合金の表面に金、
白金などをメッキ等の手段で被覆したものであってもよ
い。
【0034】金属の線材の太さは、特に限定されない
が、例えば血管用ステント等の場合には、0.08〜1
mmが好ましい。また、ステント21aの外径は2〜5
0mmが好ましい。
【0035】また、ステントとしては、形状記憶合金等
の金属チューブを加工して形成したものを採用すること
もできる。例えば、特開平10−201856号に記載
された図4に示すものなどを採用できる。このステント
40は、周方向Aに沿って互いに平行に伸びる所定長さ
の周方向線部41と、これらの周方向線部41どうしを
鋭角状に連結する斜め線部51とを有する網状の円筒体
で構成されている。この斜め線部51が軸方向Bに連な
ってジグザグ要素50をなし、このジグザグ要素50が
周方向Aに所定間隔をおいて、隣接するものどうしで互
いに逆相に複数配列され、これらのジグザグ要素50の
互いに離れた折れ曲がり部52どうしを周方向線部41
で連結した形状をなしている。このステント40は、ジ
グザグ要素50の折れ曲がり部が逆方向に折れ曲がるこ
とにより、拡径できるようになっている。
【0036】上記のように、金属チューブを加工してな
るステントの場合、その肉厚は80〜800μmが好ま
しく、外径は、上記線材を編んで形成されたステントと
同様な範囲とすることが好ましい。また、加工方法とし
ては、エッチング、レーザー加工等が好ましく使用され
る。
【0037】ステント21aを成形用型20にセットし
た後の熱処理工程は、金属の材質によって相違するが、
例えばTi−Ni系の形状記憶合金の場合、350〜6
00℃にて10〜120分間行うことが好ましい。これ
によって、ステント21aが成形用型20の形状に沿っ
て形状記憶処理され、図2(b)に示すように、成形用
型20の形状と同様な形状に付形されたステント21b
が得られる。
【0038】ステント21aの外周又は内周に樹脂製チ
ューブ22を被覆するグラフト処理は、常法によって行
うことができる。樹脂製チューブ22としては、例えば
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリウレタ
ン(PU)、ポリエステルなどの合成樹脂からなる織
布、不織布、シートなどを円筒状に形成したものや、押
出し成形等の手段で円筒状に成形したものなどが用いら
れる。また、これらの樹脂製チューブ22をステント2
1aの外周又は内周に被覆させる方法としては、例えば
管状器官の組織に対して適合性を有する材質の糸を用い
て縫着したり、樹脂製チューブ22をステント21aに
熱溶着したり、接着したりする方法が採用される。
【0039】なお、上記のように、樹脂製チューブ22
を被覆したステント23は、例えば動脈瘤等の内側に挿
入して、それ自体が血管壁として利用されるものにおい
て特に好ましく採用されるが、例えば管状器官の狭窄を
防ぐために用いるステントにおいては、上記樹脂製チュ
ーブ22がないものであってもよい。
【0040】図3には、こうして得られたステント23
を、血管10の動脈瘤10aが形成された箇所に、挿
入、配置した状態が示されている。
【0041】すなわち、ステント23は、成形用型20
にセットして熱処理されることにより、動脈瘤10a等
が形成された患部に適合する形状に付形されているの
で、該患部にフィットして配置される。このため、ステ
ント23の両端部と血管10内壁との接触箇所Aに隙間
がなくなり、血流がステント23と動脈瘤10aの壁と
の間に流入することが阻止され、ステント23と動脈瘤
10aとの隙間12が血栓化して血液が流入しないエリ
アとなる。その結果、ほとんど全ての血流がステント2
3内を通ることにより、ステント23がその部分で人工
血管のように機能し、動脈瘤の破裂を防止することがで
きる。
【0042】図5〜7には、本発明の金属製ステントの
製造法における、熱処理工程の他の実施形態が示されて
いる。図5は熱処理前の成形用型とステントとの状態を
示す斜視図、図6は熱処理中の成形用型とステントとの
状態を示す斜視図、図7は熱処理後にステントを取出し
た状態を示す斜視図である。なお、前記実施形態と実質
的に同一部分には同符号を付してその説明を省略するこ
とにする。
【0043】この熱処理工程においては、成形用型を、
1対の半割円筒状の凹部を設けたブロックとし、このブ
ロックで付形前のストレートなステントを挟むようにし
てセットする点が上記の実施形態と異なっている。
【0044】図5に示すように、成形用型30は、1対
のブロック31、32より構成され、それぞれのブロッ
クには、ステント21aを保持して付形するための半割
円筒状の凹部31a、32aがそれぞれ設けられてい
る。そして、この凹部31aと32aとによって、図6
に示すように、ブロック31、32を閉じたときステン
ト21aを付形するための空間33が形成される。な
お、ブロック31と32を閉じたときの接合面30bと
なる面31bと面32bは、平面でもよく、3次元の曲
面であってもよい。
【0045】熱処理工程は以下の手順で行われる。すな
わち、まず、図5に示すように、凹部31a又は32a
にストレートなステント21aをセットする。次に、図
6に示すようにブロック31、32を閉じて、ストレー
トなステント21aを挟み込むようにして成型用型30
をセットする。そして、熱処理を行った後、図7に示す
ように、ブロック31、32を開き、付形されたステン
ト21bを凹部31a又は32aから取出す。
【0046】このような成形用型30を用いて熱処理工
程を行うことにより、ブロック31、32内のストレー
トなステント21aは、その外径側から空間33によっ
て拘束されるので、ステントの両端部が広がったり、中
央部がたるんだりすることがなく、全体の付形を確実に
行うことができる。
【0047】また、成型用型30をブロック31、32
に分割し、更に接合面30bを3次元の曲面とすること
によって、付形する空間33が複雑な3次元形状であっ
て、前記の実施形態のように成型用型20に外装するこ
とが困難な形状であっても、容易に付形できる。なお、
成型用型30は、3つ以上のブロックに分割されたもの
であってもよい。
【0048】
【実施例】実施例1 線径0.3mmのTi−Ni合金ワイヤ8本を、図2
(a)に示した形状の直径10mmの円筒状に編み、ス
トレートの形状にて500℃、30分の一次記憶処理を
行い、ステント21aを得た。
【0049】患者のCTスキャン画像から得られた形状
データから患部に適合する形状のステント用画像データ
を作成し、このデータをNCフライス加工機用のデータ
へ変換し、成形用型20を作製した。
【0050】この成形用型20に一次記憶処理を行った
ステント21aを装着・固定し、500℃、30分の2
次記憶処理を行い、成形用型20の形状に沿って付形さ
れたステント21bを得た。
【0051】このステント21bの外周にポリエステル
製の織布からなるチューブを被せて縫着し、完成したス
テント23を得た。
【0052】実施例2 肉厚0.2mm、直径10mmのTi−Ni合金チュー
ブをレーザー加工機を用いて加工し、図4に示した形状
のステント40を作成した。
【0053】患者のCTスキャン画像から得られた形状
データから患部に適合する形状のステント用画像データ
を作成し、このデータをNCフライス加工機用のデータ
へ変換し、成形用型20を作製した。
【0054】この成形用型20に上記ステント40を装
着・固定し、500℃、30分の記憶処理を行い、成形
用型20の形状に沿って付形されたステント21bを得
た。
【0055】このステント21bの外周にポリエステル
製の織布からなるチューブを被せて縫着し、完成したス
テント23を得た。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像診断装置により得られた生体管の画像データから特
定部位の形状データを作成し、この形状データに基づい
て成形用の型を作成し、この型にステントを装着して熱
処理することにより、ステントを付形するようにしたの
で、得られたステントは、個々の患者の患部に適合する
形状となり、各患者の管状器官の患部に挿入したとき、
管状器官内壁にフィットした形状で配置することがで
き、管状器官の損傷を防止すると共に、治療効果をより
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による金属製ステントの製造工程を示す
説明図である。
【図2】本発明に用いられるステントの一例を示す斜視
図であり、(a)はストレート形状のもの、(b)は付
形処理されたもの、(c)はグラフト処理されたものを
示す。
【図3】本発明の方法で得られたステントを血管の動脈
瘤の内側に留置した状態を示す説明図である。
【図4】本発明に用いられるステントの他の例を示す斜
視図である。
【図5】本発明における熱処理工程の他の実施形態であ
って、熱処理前の成形用型とステントとの状態を示す斜
視図である。
【図6】本発明における熱処理工程の他の実施形態であ
って、熱処理中の成形用型とステントとの状態を示す斜
視図である。
【図7】本発明における熱処理工程の他の実施形態であ
って、熱処理後に付形されたステントを取出した状態を
示す斜視図である。
【図8】従来のステントを血管の動脈瘤の内側に留置し
た状態を示す説明図である。
【符号の説明】
S1…画像処理プロセス S2…データ変換プロセス S3…製造プロセス S3−1…成形用型作成工程 S3−2…ステントをセットする工程 S3−3…熱処理して記憶処理されたステントを取出す
工程 S3−4…グラフト処理工程 20…成形用型 21a…ストレートなステント 21b…付形されたステント 22…樹脂製チューブ 23…完成されたステント 30…成形用型 30b…接合面 31、32…ブロック 31a、32a…凹部 31b、32b…面 33…空間 40…金属チューブを加工して作成したステント

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像診断装置により得られた生体管の画
    像データから特定部位の形状データを作成するデータ作
    成工程と、前記形状データに基づいて成形用の型を作成
    する型作成工程と、前記型に金属製のステントを装着す
    るステント装着工程と、前記型に装着したステントを熱
    処理する熱処理工程とを含むことを特徴とする金属製ス
    テントの製造法。
  2. 【請求項2】 前記ステントが形状記憶合金の線材を円
    筒形状に編んで形成したものである請求項1記載の金属
    製ステントの製造法。
  3. 【請求項3】 前記ステントが形状記憶合金チューブを
    加工して形成したものである請求項1又は2記載の金属
    製ステントの製造法。
  4. 【請求項4】 前記型に前記金属製のステントを外装し
    て前記熱処理工程を行う請求項1〜3のいずれか1つに
    記載の金属製ステントの製造法。
  5. 【請求項5】 前記型は、開閉可能な複数のブロックか
    らなり、該ブロックには、前記金属製のステントを所定
    形状に保持するための凹部が設けられており、この凹部
    に前記金属製のステントを保持させて前記熱処理工程を
    行う請求項1〜3のいずれか1つに記載の金属製ステン
    トの製造法。
  6. 【請求項6】 前記熱処理工程によって得られたステン
    トの外周又は内周に樹脂を被覆する請求項1〜5のいず
    れか1つに記載の金属製ステントの製造法。
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