JP2002232889A - ブロック歪低減回路、再生装置、受信装置、ブロック歪低減方法 - Google Patents
ブロック歪低減回路、再生装置、受信装置、ブロック歪低減方法Info
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- JP2002232889A JP2002232889A JP2001023478A JP2001023478A JP2002232889A JP 2002232889 A JP2002232889 A JP 2002232889A JP 2001023478 A JP2001023478 A JP 2001023478A JP 2001023478 A JP2001023478 A JP 2001023478A JP 2002232889 A JP2002232889 A JP 2002232889A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブロック符号化された画像データを再生する
場合に、ブロックノイズの低減を効果的に行うことがで
きるとともに、再生画像を劣化させることのないように
する。 【解決手段】 ブロック境界検出回路81により検出し
たブロック境界に隣接する2画素間の画素値の差分の大
きさ(境界差分値)bound1と、ブロック境界に隣
接する画素と、その画素の隣の画素との画素値の差分の
大きさと(隣接差分値)diff3、diff4とを用
いて、補正量算出回路82により、実際に画素値の補正
に用いる補正量を算出し、これを演算回路83に供給し
て、入力輝度信号Yinを構成する画素に対するブロッ
クノイズの補正を行う。
場合に、ブロックノイズの低減を効果的に行うことがで
きるとともに、再生画像を劣化させることのないように
する。 【解決手段】 ブロック境界検出回路81により検出し
たブロック境界に隣接する2画素間の画素値の差分の大
きさ(境界差分値)bound1と、ブロック境界に隣
接する画素と、その画素の隣の画素との画素値の差分の
大きさと(隣接差分値)diff3、diff4とを用
いて、補正量算出回路82により、実際に画素値の補正
に用いる補正量を算出し、これを演算回路83に供給し
て、入力輝度信号Yinを構成する画素に対するブロッ
クノイズの補正を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、ブロッ
ク符号化方式が用いられて圧縮符号化されたデジタル画
像データを再生する際に、再生するデジタル画像データ
からブロック歪(ブロックノイズ)を低減させるように
するブロック歪低減回路、ブロック歪低減方法、これら
が適用される再生装置、受信装置に関する。
ク符号化方式が用いられて圧縮符号化されたデジタル画
像データを再生する際に、再生するデジタル画像データ
からブロック歪(ブロックノイズ)を低減させるように
するブロック歪低減回路、ブロック歪低減方法、これら
が適用される再生装置、受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】データ量が膨大となる静止画像データや
動画像データを効率よく記録媒体に記録したり、あるい
は、伝送することができるようにするため、静止画像デ
ータや動画像データを、例えば、8画素×8画素などの
所定の大きさにブロック化し、そのブロックを処理単位
としてデータ圧縮するブロック符号化を用いた圧縮符号
化方式が広く用いられている。
動画像データを効率よく記録媒体に記録したり、あるい
は、伝送することができるようにするため、静止画像デ
ータや動画像データを、例えば、8画素×8画素などの
所定の大きさにブロック化し、そのブロックを処理単位
としてデータ圧縮するブロック符号化を用いた圧縮符号
化方式が広く用いられている。
【0003】例えば、静止画像データの圧縮符号化方式
として広く用いられているJPEG(Joint Ph
otographic Experts Group)
方式や、動画像データの圧縮符号化方式として広く用い
られているMPEG(Moving Picture
Experts Group)方式は、いずれもブロッ
ク符号化方式を用いた圧縮符号化方式である。
として広く用いられているJPEG(Joint Ph
otographic Experts Group)
方式や、動画像データの圧縮符号化方式として広く用い
られているMPEG(Moving Picture
Experts Group)方式は、いずれもブロッ
ク符号化方式を用いた圧縮符号化方式である。
【0004】ブロック符号化方式を用いた圧縮符号化方
式は、画像を空間周波数列に分解して画像の印象として
重要な部分(低周波成分)を残し、圧縮率に応じて、そ
れ程重要でない部分(高周波成分)を切り捨てるいわゆ
る非可逆圧縮方式である。このため、圧縮率が高くなる
ほど、ブロック境界(隣接ブロックとの境界部)での連
続性が確保できずに、ブロック境界部分での再生データ
値のずれがノイズとして知覚され、ブロックそのものが
見えてしまういわゆるブロックノイズが現れることがあ
る。
式は、画像を空間周波数列に分解して画像の印象として
重要な部分(低周波成分)を残し、圧縮率に応じて、そ
れ程重要でない部分(高周波成分)を切り捨てるいわゆ
る非可逆圧縮方式である。このため、圧縮率が高くなる
ほど、ブロック境界(隣接ブロックとの境界部)での連
続性が確保できずに、ブロック境界部分での再生データ
値のずれがノイズとして知覚され、ブロックそのものが
見えてしまういわゆるブロックノイズが現れることがあ
る。
【0005】このような、ブロックノイズを低減させる
方式として、例えば、特開平10−191335号公報
には、ブロック境界部分を検出し、そのブロック境界部
分の画像データに対して補正を行うようにする方式が提
案されている。
方式として、例えば、特開平10−191335号公報
には、ブロック境界部分を検出し、そのブロック境界部
分の画像データに対して補正を行うようにする方式が提
案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したブ
ロックノイズ低減方式は、例えば、入力画像データに対
し、水平方向に順次にブロック境界を検出していき、検
出したブロック境界部分に、そのブロック境界に隣接す
る2画素間の画素値の差分の大きさ(境界差分値)を求
め、この境界差分値に基づいて、ブロックノイズ低減の
ための補正量を求めている。
ロックノイズ低減方式は、例えば、入力画像データに対
し、水平方向に順次にブロック境界を検出していき、検
出したブロック境界部分に、そのブロック境界に隣接す
る2画素間の画素値の差分の大きさ(境界差分値)を求
め、この境界差分値に基づいて、ブロックノイズ低減の
ための補正量を求めている。
【0007】例えば、図11に示すように、画素px1
〜px8からなる実線で示す入力画像データ(原信号)
について、ブロック境界の検出を行ったところ、画素p
x4と画素px5との間にブロック境界BLがあること
が検出されたとする。この図11の例において、各画素
の画素値(輝度値)は、図11に示すように、画素px
1=64、画素px2=64、画素px3=56、画素
px4=64、画素px5=128、画素px6=13
6、画素px7=128、画素px8=128である。
〜px8からなる実線で示す入力画像データ(原信号)
について、ブロック境界の検出を行ったところ、画素p
x4と画素px5との間にブロック境界BLがあること
が検出されたとする。この図11の例において、各画素
の画素値(輝度値)は、図11に示すように、画素px
1=64、画素px2=64、画素px3=56、画素
px4=64、画素px5=128、画素px6=13
6、画素px7=128、画素px8=128である。
【0008】そして、この場合には、ブロック境界BL
に隣接する2つの画素px4、px5の画素値の差分の
絶対値である境界差分値xを求める。この図11の例の
場合、境界差分値xは、|64−128|=64であ
る。この境界差分値xを基準補正量とする。そして、こ
の基準補正量xに基づいて、ブロック境界BLからの距
離が離れる画素に対する補正量ほど小さくなるように各
画素に対する補正量を算出する。
に隣接する2つの画素px4、px5の画素値の差分の
絶対値である境界差分値xを求める。この図11の例の
場合、境界差分値xは、|64−128|=64であ
る。この境界差分値xを基準補正量とする。そして、こ
の基準補正量xに基づいて、ブロック境界BLからの距
離が離れる画素に対する補正量ほど小さくなるように各
画素に対する補正量を算出する。
【0009】つまり、ブロック境界BLからの距離に反
比例するように、各画素に対する補正量を定める。図1
1の例の場合、ブロック境界BLに隣接する画素px
4、px5に対する補正量は、基準補正量xの2分の1
(x/2)とし、画素px4、px5に隣接する画素p
x3、px6に対する補正量は、基準補正量xの4分の
1(x/4)とする。
比例するように、各画素に対する補正量を定める。図1
1の例の場合、ブロック境界BLに隣接する画素px
4、px5に対する補正量は、基準補正量xの2分の1
(x/2)とし、画素px4、px5に隣接する画素p
x3、px6に対する補正量は、基準補正量xの4分の
1(x/4)とする。
【0010】同様に、画素px3、px6に隣接する画
素px2、px7に対する補正量は、基準補正量xの8
分の1(x/8)とし、画素px2、px7に隣接する
画素px1、px8に対する補正量は、基準補正量xの
16分の1(x/16)とする。
素px2、px7に対する補正量は、基準補正量xの8
分の1(x/8)とし、画素px2、px7に隣接する
画素px1、px8に対する補正量は、基準補正量xの
16分の1(x/16)とする。
【0011】そして、前述のようにして算出した画素p
x1〜px8のそれぞれに対する補正量を用い、画素p
x1〜px8に対して、ブロックノイズの低減を行うよ
うに補正処理を行うと、補正後の入力画像データは、図
11において点線で示すように、ブロック境界BLに隣
接する画素px4と画素px5の画素値は同じになり、
ブロックノイズが低減される。
x1〜px8のそれぞれに対する補正量を用い、画素p
x1〜px8に対して、ブロックノイズの低減を行うよ
うに補正処理を行うと、補正後の入力画像データは、図
11において点線で示すように、ブロック境界BLに隣
接する画素px4と画素px5の画素値は同じになり、
ブロックノイズが低減される。
【0012】しかしながら、この補正方式を用いた場
合、ブロック境界付近にいわゆるオーバーシュートが発
生している画像の場合や、ブロック境界付近に輪郭部分
がある画像などの場合には、再生画像にリンギングが発
生してしまったり、再生画像がうねっているように見え
るなど、再生画像が不自然なものになってしまう場合が
あると考えられる。
合、ブロック境界付近にいわゆるオーバーシュートが発
生している画像の場合や、ブロック境界付近に輪郭部分
がある画像などの場合には、再生画像にリンギングが発
生してしまったり、再生画像がうねっているように見え
るなど、再生画像が不自然なものになってしまう場合が
あると考えられる。
【0013】つまり、ブロック境界付近にいわゆるオー
バーシュートが発生している場合には、ブロック境界に
隣接する2画素間の画素値の差分の大きさである境界差
分値に応じたブロックノイズの低減補正を行うと、本来
の補正方向とは逆に大きく補正してしまい、これが再生
画像においてリンギングを発生させる原因になってしま
う。
バーシュートが発生している場合には、ブロック境界に
隣接する2画素間の画素値の差分の大きさである境界差
分値に応じたブロックノイズの低減補正を行うと、本来
の補正方向とは逆に大きく補正してしまい、これが再生
画像においてリンギングを発生させる原因になってしま
う。
【0014】また、ブロック境界部分の画像の輪郭があ
る場合には、輝度差があって自然な画像であるのに、ブ
ロック境界に隣接する2画素の輝度値が同じに補正され
てしまった場合には、再生画像がうねっているような画
像になるなど不自然な画像になってしまう。
る場合には、輝度差があって自然な画像であるのに、ブ
ロック境界に隣接する2画素の輝度値が同じに補正され
てしまった場合には、再生画像がうねっているような画
像になるなど不自然な画像になってしまう。
【0015】DVD(Digital Veratil
e Disc)の普及やデジタルテレビ放送の開始にと
もない、ブロック符号化が用いられて圧縮符号化するよ
うにされたデジタル画像データの提供は、今後ますます
増えると考えられる。このため、ブロック符号化された
デジタル画像データの利用にあたり、ブロックノイズを
効果的に低減することができるとともに、ブロックノイ
ズの低減のために、再生画像が不自然なものとならない
ようにするブロックノイズの低減方式が求められてい
る。
e Disc)の普及やデジタルテレビ放送の開始にと
もない、ブロック符号化が用いられて圧縮符号化するよ
うにされたデジタル画像データの提供は、今後ますます
増えると考えられる。このため、ブロック符号化された
デジタル画像データの利用にあたり、ブロックノイズを
効果的に低減することができるとともに、ブロックノイ
ズの低減のために、再生画像が不自然なものとならない
ようにするブロックノイズの低減方式が求められてい
る。
【0016】以上のことにかんがみ、この発明は、ブロ
ック符号化された画像データを再生する場合に、ブロッ
クノイズの低減を効果的に行うことができるとともに、
元の画像を劣化させることのないブロック歪低減回路、
再生装置、受信装置、および、ブロック歪低減方法を提
供することを目的とする。
ック符号化された画像データを再生する場合に、ブロッ
クノイズの低減を効果的に行うことができるとともに、
元の画像を劣化させることのないブロック歪低減回路、
再生装置、受信装置、および、ブロック歪低減方法を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明のブロック歪低減回路は、ブ
ロック符号化されたデジタル画像データをブロック復号
化して出力する場合に、ブロック復号化されて順次に供
給される入力画像データのブロック歪を低減させる回路
であって、前記入力画像データのブロック境界を検出す
るブロック境界検出手段と、前記入力画像データについ
て、前記ブロック境界に隣接する画素間の画素値の差分
の大きさを得る境界差分値算出手段と、前記入力画像デ
ータについて、前記ブロック境界に隣接する画素と、こ
の画素に対して前記ブロック境界と直交する方向に隣接
する画素との画素値の差分の大きさを得る隣接差分値算
出手段と、前記境界差分値算出手段からの出力と、前記
隣接差分値算出手段からの出力とに基づいて、基準補正
量を算出する基準補正量算出手段と、前記基準補正量算
出手段からの前記基準補正量に基づいて、ブロック歪の
補正を行おうとする前記入力画像データの画素に対する
補正量を算出する補正量算出手段と、前記補正量算出手
段からの前記補正量に基づいて、前記入力画像データに
対する補正を行う補正手段とを備えることを特徴とす
る。
め、請求項1に記載の発明のブロック歪低減回路は、ブ
ロック符号化されたデジタル画像データをブロック復号
化して出力する場合に、ブロック復号化されて順次に供
給される入力画像データのブロック歪を低減させる回路
であって、前記入力画像データのブロック境界を検出す
るブロック境界検出手段と、前記入力画像データについ
て、前記ブロック境界に隣接する画素間の画素値の差分
の大きさを得る境界差分値算出手段と、前記入力画像デ
ータについて、前記ブロック境界に隣接する画素と、こ
の画素に対して前記ブロック境界と直交する方向に隣接
する画素との画素値の差分の大きさを得る隣接差分値算
出手段と、前記境界差分値算出手段からの出力と、前記
隣接差分値算出手段からの出力とに基づいて、基準補正
量を算出する基準補正量算出手段と、前記基準補正量算
出手段からの前記基準補正量に基づいて、ブロック歪の
補正を行おうとする前記入力画像データの画素に対する
補正量を算出する補正量算出手段と、前記補正量算出手
段からの前記補正量に基づいて、前記入力画像データに
対する補正を行う補正手段とを備えることを特徴とす
る。
【0018】この請求項1に記載の発明のブロック歪低
減回路によれば、ブロック境界検出手段により検出され
たブロック境界に隣接する2画素間の画素値の差分の大
きさ(境界差分値)が、境界差分値算出手段により求め
られる。また、ブロック境界に隣接する画素と、その画
素の隣の画素との画素値の差分の大きさ(隣接差分値)
が、隣接差分値算出手段により求められる。
減回路によれば、ブロック境界検出手段により検出され
たブロック境界に隣接する2画素間の画素値の差分の大
きさ(境界差分値)が、境界差分値算出手段により求め
られる。また、ブロック境界に隣接する画素と、その画
素の隣の画素との画素値の差分の大きさ(隣接差分値)
が、隣接差分値算出手段により求められる。
【0019】そして、境界差分値と隣接差分値とに基づ
いて、基準補正量算出手段により基準補正量が算出さ
れ、この基準補正量に基づいて、実際に画素値の補正に
用いる補正量が、補正量算出手段により算出される。そ
して、算出された補正量に基づいて、補正手段により画
素値の補正が行われる。
いて、基準補正量算出手段により基準補正量が算出さ
れ、この基準補正量に基づいて、実際に画素値の補正に
用いる補正量が、補正量算出手段により算出される。そ
して、算出された補正量に基づいて、補正手段により画
素値の補正が行われる。
【0020】このように、基準補正量は、境界差分値と
隣接差分値との両方を用いて算出される。換言すれば、
ブロック境界に隣接する画素だけでなく、ブロック境界
に隣接する画素と、そのブロック境界に隣接する画素の
隣の画素の4つの画素の画素値をも考慮して、基準補正
量が算出される。
隣接差分値との両方を用いて算出される。換言すれば、
ブロック境界に隣接する画素だけでなく、ブロック境界
に隣接する画素と、そのブロック境界に隣接する画素の
隣の画素の4つの画素の画素値をも考慮して、基準補正
量が算出される。
【0021】これにより、入力画像データに対する補正
がより繊細に行われ、ブロックノイズを効果的に低減さ
せることができるとともに、補正により再生画像が劣化
することもないようにされる。
がより繊細に行われ、ブロックノイズを効果的に低減さ
せることができるとともに、補正により再生画像が劣化
することもないようにされる。
【0022】また、請求項2に記載の発明のブロック歪
低減回路は、請求項1に記載のブロック歪低減回路であ
って、前記補正量算出手段は、補正しようとする画素の
前記ブロック境界からの距離に応じて、補正しようとす
る画素データのそれぞれごとの補正量を算出することを
特徴とする。
低減回路は、請求項1に記載のブロック歪低減回路であ
って、前記補正量算出手段は、補正しようとする画素の
前記ブロック境界からの距離に応じて、補正しようとす
る画素データのそれぞれごとの補正量を算出することを
特徴とする。
【0023】この請求項2に記載のブロック歪低減回路
によれば、ブロック境界から離れる画素ほど、その補正
量を小さくするようにするなどの調整がなされる。これ
により、ブロックノイズを効果的に低減させることがで
きるとともに、補正により画像が劣化することもないよ
うにされる。
によれば、ブロック境界から離れる画素ほど、その補正
量を小さくするようにするなどの調整がなされる。これ
により、ブロックノイズを効果的に低減させることがで
きるとともに、補正により画像が劣化することもないよ
うにされる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明によるブロック歪低減回路、ブロック歪低減方法、再
生装置、受信装置の一実施の形態について説明する。以
下に説明する実施の形態においては、この発明によるブ
ロック歪低減回路、ブロック歪低減方法および再生装置
をDVDの再生装置に適用した場合と、この発明による
ブロック歪低減回路、ブロック歪低減方法および受信装
置をデジタルテレビ放送の受信装置に適用した場合とを
例にして説明する。
明によるブロック歪低減回路、ブロック歪低減方法、再
生装置、受信装置の一実施の形態について説明する。以
下に説明する実施の形態においては、この発明によるブ
ロック歪低減回路、ブロック歪低減方法および再生装置
をDVDの再生装置に適用した場合と、この発明による
ブロック歪低減回路、ブロック歪低減方法および受信装
置をデジタルテレビ放送の受信装置に適用した場合とを
例にして説明する。
【0025】[第1の実施の形態]図1は、この発明に
よるブロック歪低減回路、ブロック歪低減方法および再
生装置が適用されたDVDの再生装置について説明する
ための図である。図1において、ディスク20は、この
第1の実施の形態のDVDの再生装置(以下、単に再生
装置という。)に装填されたDVDであり、例えば、映
画などの画像データが、MPEG方式で圧縮符号化され
て記録されているものである。
よるブロック歪低減回路、ブロック歪低減方法および再
生装置が適用されたDVDの再生装置について説明する
ための図である。図1において、ディスク20は、この
第1の実施の形態のDVDの再生装置(以下、単に再生
装置という。)に装填されたDVDであり、例えば、映
画などの画像データが、MPEG方式で圧縮符号化され
て記録されているものである。
【0026】MPEG方式の圧縮符号化は、画像の時間
方向および空間方向の相関を利用して、画像の圧縮符号
化を行っており、空間方向の相関の利用は、ブロック符
号化であるDCT符号化(Discrete Cosi
n Transform)を用いることで実現してい
る。すなわち、ディスク20に記録されている画像デー
タは、ブロック符号化が用いられた圧縮符号化方式でデ
ータ圧縮されたものである。
方向および空間方向の相関を利用して、画像の圧縮符号
化を行っており、空間方向の相関の利用は、ブロック符
号化であるDCT符号化(Discrete Cosi
n Transform)を用いることで実現してい
る。すなわち、ディスク20に記録されている画像デー
タは、ブロック符号化が用いられた圧縮符号化方式でデ
ータ圧縮されたものである。
【0027】図1に示すように、この第1の実施の形態
の再生装置は、光ヘッド1、ディスクの回転駆動部2、
光ヘッド1の駆動部3を備えたものである。光ヘッド1
は、レーザ光源、ビームスプリッタ、対物レンズ、フォ
トディテクタ(受光素子)などの光学系や2軸アクチュ
エータなどを備えたものである。
の再生装置は、光ヘッド1、ディスクの回転駆動部2、
光ヘッド1の駆動部3を備えたものである。光ヘッド1
は、レーザ光源、ビームスプリッタ、対物レンズ、フォ
トディテクタ(受光素子)などの光学系や2軸アクチュ
エータなどを備えたものである。
【0028】回転駆動部2は、スピンドルモータなどを
備え、この第1の実施の形態の再生装置に装填されたデ
ィスクを例えば線速度一定(CLV)となるように回転
駆動させるものである。また、光ヘッド1の駆動部3
は、光ヘッド1をこの再生装置に装填されたディスクの
半径方向に移動させるためのスレッドモータなどのスラ
イド機構などからなるものである。
備え、この第1の実施の形態の再生装置に装填されたデ
ィスクを例えば線速度一定(CLV)となるように回転
駆動させるものである。また、光ヘッド1の駆動部3
は、光ヘッド1をこの再生装置に装填されたディスクの
半径方向に移動させるためのスレッドモータなどのスラ
イド機構などからなるものである。
【0029】ディスク20からの画像データ、音声デー
タの再生時においては、光ヘッド1は、レーザ光源から
ディスク20にレーザビームを照射し、このレーザビー
ムのディスク20からの反射光をフォトディテクタによ
り受光する。光ヘッド1のフォトディテクタは、受光し
た反射光を電気信号に変換して、これをRFプロセッサ
5に供給する。このようにして、ディスク20に記録さ
れているデータが読み出されることになる。
タの再生時においては、光ヘッド1は、レーザ光源から
ディスク20にレーザビームを照射し、このレーザビー
ムのディスク20からの反射光をフォトディテクタによ
り受光する。光ヘッド1のフォトディテクタは、受光し
た反射光を電気信号に変換して、これをRFプロセッサ
5に供給する。このようにして、ディスク20に記録さ
れているデータが読み出されることになる。
【0030】RFプロセッサ5は、光ヘッド1からの電
気信号の供給を受け、ディスク20に記録されているデ
ータに応じた再生RF信号や、フォーカスエラー信号、
トラッキングエラー信号を形成する。ここで形成された
フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号は、サ
ーボコントローラ4に供給される。また、再生RF信号
は、MPEGデコーダ6に供給される。また、ディスク
20から読み出されたアドレス情報などが、RFプロセ
ッサ5からシステムコントローラ15に供給される。
気信号の供給を受け、ディスク20に記録されているデ
ータに応じた再生RF信号や、フォーカスエラー信号、
トラッキングエラー信号を形成する。ここで形成された
フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号は、サ
ーボコントローラ4に供給される。また、再生RF信号
は、MPEGデコーダ6に供給される。また、ディスク
20から読み出されたアドレス情報などが、RFプロセ
ッサ5からシステムコントローラ15に供給される。
【0031】サーボコントローラ4は、システムコント
ローラ15からの制御信号と、RFプロセッサ5からの
フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に基づ
いて、回転駆動部2、光ヘッド1の駆動部3を制御する
制御信号を形成し、これを回転駆動部2、光ヘッド1の
駆動部3に供給する。
ローラ15からの制御信号と、RFプロセッサ5からの
フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に基づ
いて、回転駆動部2、光ヘッド1の駆動部3を制御する
制御信号を形成し、これを回転駆動部2、光ヘッド1の
駆動部3に供給する。
【0032】これにより、この第1の実施の形態の再生
装置に装填されたディスク20が、回転駆動部2により
線速度一定となるように制御されるとともに、光ヘッド
1の2軸アクチュエータ、光ヘッド1の駆動部3によ
り、データが記録されているディスク20上のトラック
を適正な大きさのスポット形状のレーザビームにより、
正確に走査することができるようにされる。
装置に装填されたディスク20が、回転駆動部2により
線速度一定となるように制御されるとともに、光ヘッド
1の2軸アクチュエータ、光ヘッド1の駆動部3によ
り、データが記録されているディスク20上のトラック
を適正な大きさのスポット形状のレーザビームにより、
正確に走査することができるようにされる。
【0033】一方、MPEGデコーダ6は、RFプロセ
ッサ5からの再生RF信号に対して、逆量子化、逆DC
T符号化などの処理を行って、MPEG方式でデータ圧
縮するようにされている画像データ、音声データを復号
化して、圧縮符号化前の元の画像データ、音声データを
復元するようにする。ここで、復号化された音声データ
は、音声再生処理部7に供給され、画像データは、ブロ
ック歪低減部8に供給される。
ッサ5からの再生RF信号に対して、逆量子化、逆DC
T符号化などの処理を行って、MPEG方式でデータ圧
縮するようにされている画像データ、音声データを復号
化して、圧縮符号化前の元の画像データ、音声データを
復元するようにする。ここで、復号化された音声データ
は、音声再生処理部7に供給され、画像データは、ブロ
ック歪低減部8に供給される。
【0034】音声再生処理部7は、これに供給された復
号化されたデジタルオーディオデータから再生用のデジ
タルオーディオデータを形成する。ここで形成された再
生用のデジタルオーディオデータは、デジタルI/Fを
通じて出力され、あるいは、D/A変換されて出力する
ようにされる。
号化されたデジタルオーディオデータから再生用のデジ
タルオーディオデータを形成する。ここで形成された再
生用のデジタルオーディオデータは、デジタルI/Fを
通じて出力され、あるいは、D/A変換されて出力する
ようにされる。
【0035】一方、ブロック歪低減部8は、MPEGデ
コーダ6からの復号化された画像データに対して、詳し
くは後述するブロック歪(ブロックノイズ)を低減させ
るブロックノイズ低減処理を施し、処理後のデジタル画
像データをデジタル出力エンコーダ9、NTSCエンコ
ーダ12に供給する。
コーダ6からの復号化された画像データに対して、詳し
くは後述するブロック歪(ブロックノイズ)を低減させ
るブロックノイズ低減処理を施し、処理後のデジタル画
像データをデジタル出力エンコーダ9、NTSCエンコ
ーダ12に供給する。
【0036】デジタル出力エンコーダ9は、これに供給
されたブロックノイズ低減処理後のデジタル画像データ
から出力用のデジタル画像データを形成し、これをデジ
タルI/F10、デジタル画像データの出力端子11を
通じて、後段の例えばモニタ受像機などに供給する。
されたブロックノイズ低減処理後のデジタル画像データ
から出力用のデジタル画像データを形成し、これをデジ
タルI/F10、デジタル画像データの出力端子11を
通じて、後段の例えばモニタ受像機などに供給する。
【0037】一方、NTSCエンコーダ12は、これに
供給されたブロックノイズ低減処理後のデジタル画像デ
ータからNTSC方式に応じたデジタル画像データを形
成し、これをD/A変換部13に供給する。D/A変換
部13は、これに供給されたNTSC方式に変換された
デジタル画像データをアナログ信号に変換し、これをア
ナログ画像信号の出力端子14を通じて、後段の例えば
モニタ受像機などに供給する。
供給されたブロックノイズ低減処理後のデジタル画像デ
ータからNTSC方式に応じたデジタル画像データを形
成し、これをD/A変換部13に供給する。D/A変換
部13は、これに供給されたNTSC方式に変換された
デジタル画像データをアナログ信号に変換し、これをア
ナログ画像信号の出力端子14を通じて、後段の例えば
モニタ受像機などに供給する。
【0038】なお、図1において、システムコントロー
ラ15は、この第1の実施の形態の再生装置の各部を制
御するものであり、CPU、ROM、RAM、EEPR
OMなどを備えたマイクロコンピュータである。操作部
16は、使用者からの入力操作を受け付けるものであ
り、再生キー、停止キー、一時停止キーなどの種々の操
作キーが設けられたものである。また、表示部17は、
例えば、LCD(Liquid Crystal Di
splay)により構成され、各種のガイダンスメッセ
ージなどを表示することにより、これを使用者に通知す
ることができるものである。
ラ15は、この第1の実施の形態の再生装置の各部を制
御するものであり、CPU、ROM、RAM、EEPR
OMなどを備えたマイクロコンピュータである。操作部
16は、使用者からの入力操作を受け付けるものであ
り、再生キー、停止キー、一時停止キーなどの種々の操
作キーが設けられたものである。また、表示部17は、
例えば、LCD(Liquid Crystal Di
splay)により構成され、各種のガイダンスメッセ
ージなどを表示することにより、これを使用者に通知す
ることができるものである。
【0039】そして、システムコントローラ15は、操
作部16を通じて、使用者からの再生指示入力を受け付
けると、ディスク20に記録されている画像データ、音
声データを再生するようにする再生動作の再生開始制御
信号をサーボコントローラ4に供給する。
作部16を通じて、使用者からの再生指示入力を受け付
けると、ディスク20に記録されている画像データ、音
声データを再生するようにする再生動作の再生開始制御
信号をサーボコントローラ4に供給する。
【0040】サーボコントローラ4は、回転駆動部2、
光ヘッド1の駆動部3、光ヘッド1を動作させる制御信
号を形成し、これを回転駆動部2、光ヘッド1の駆動部
3、光ヘッド1に供給することによって、前述したよう
に、ディスク20を線速度一定に回転駆動させ、ディス
ク20にレーザビームを照射し、データが記録されたデ
ィスク20上のトラックを走査するようにして、ディス
ク20に記録されているデータを読み出し、読み出した
データを再生する。
光ヘッド1の駆動部3、光ヘッド1を動作させる制御信
号を形成し、これを回転駆動部2、光ヘッド1の駆動部
3、光ヘッド1に供給することによって、前述したよう
に、ディスク20を線速度一定に回転駆動させ、ディス
ク20にレーザビームを照射し、データが記録されたデ
ィスク20上のトラックを走査するようにして、ディス
ク20に記録されているデータを読み出し、読み出した
データを再生する。
【0041】このように、この第1の実施の形態の再生
装置は、ディスク20にMPEG方式で圧縮符号化され
て記録されている画像データや音声データをデータを読
み出して、再生することができるものである。そして、
画像データについては、ブロック符号化やブロック復号
化の際に発生するブロックノイズを、ブロック歪低減部
8において、簡単にかつ高精度に低減(除去)して出力
することができるようにしたものである。
装置は、ディスク20にMPEG方式で圧縮符号化され
て記録されている画像データや音声データをデータを読
み出して、再生することができるものである。そして、
画像データについては、ブロック符号化やブロック復号
化の際に発生するブロックノイズを、ブロック歪低減部
8において、簡単にかつ高精度に低減(除去)して出力
することができるようにしたものである。
【0042】図2は、図1に示した、この第1の実施の
形態の再生装置のブロック歪低減部8を説明するための
ブロック図であり、この発明によるブロック歪低減回
路、ブロック歪低減方法が適用されたものである。ブロ
ック歪低減部8は、図2に示すように、ブロック境界検
出回路81、補正量算出回路82、演算回路83、遅延
回路84、85、ラッチ回路86、87、ラッチ回路部
88を備えたものである。
形態の再生装置のブロック歪低減部8を説明するための
ブロック図であり、この発明によるブロック歪低減回
路、ブロック歪低減方法が適用されたものである。ブロ
ック歪低減部8は、図2に示すように、ブロック境界検
出回路81、補正量算出回路82、演算回路83、遅延
回路84、85、ラッチ回路86、87、ラッチ回路部
88を備えたものである。
【0043】ブロック境界検出回路81は、ブロック境
界検出手段としての機能を有するとともに、境界差分値
算出手段および隣接差分値検出手段としての機能をも有
するものである。また、補正量算出手段82は、基準補
正量算出手段および補正量算出手段としての機能を有す
るものである。また、演算回路83は、ブロックノイズ
の低減補正を行う補正手段としての機能を有するもので
ある。
界検出手段としての機能を有するとともに、境界差分値
算出手段および隣接差分値検出手段としての機能をも有
するものである。また、補正量算出手段82は、基準補
正量算出手段および補正量算出手段としての機能を有す
るものである。また、演算回路83は、ブロックノイズ
の低減補正を行う補正手段としての機能を有するもので
ある。
【0044】また、遅延回路84は、このブロック歪低
減部8に入力される入力画像データである輝度信号につ
いての処理のタイミングを合わせるためのものであり、
遅延回路85は、このブロック歪低減部8に入力される
入力画像データである輝度信号と、もう一方の入力画像
データである色信号との位相を合わせるためのものであ
る。
減部8に入力される入力画像データである輝度信号につ
いての処理のタイミングを合わせるためのものであり、
遅延回路85は、このブロック歪低減部8に入力される
入力画像データである輝度信号と、もう一方の入力画像
データである色信号との位相を合わせるためのものであ
る。
【0045】また、図2において、ラッチ回路86、8
7、ラッチ回路部88(10段のラッチ回路からなる部
分)の各ラッチ回路、および、ブロック境界検出回路8
1のラッチ回路部(9段のラッチ回路からなる部分)8
12を構成する各ラッチ回路は、画素クロック(1画素
単位)で動作するものである。
7、ラッチ回路部88(10段のラッチ回路からなる部
分)の各ラッチ回路、および、ブロック境界検出回路8
1のラッチ回路部(9段のラッチ回路からなる部分)8
12を構成する各ラッチ回路は、画素クロック(1画素
単位)で動作するものである。
【0046】そして、この第1の実施の形態のブロック
歪低減部8においては、輝度信号を用いて、水平方向の
ブロック境界を検出し、その輝度信号に対してブロック
ノイズの低減処理を行うことによりブロックノイズを低
減させるようにする場合の例である。このため、このブ
ロック歪低減部8のラッチ回路86には、処理の対象と
なる輝度信号Yinが入力される。
歪低減部8においては、輝度信号を用いて、水平方向の
ブロック境界を検出し、その輝度信号に対してブロック
ノイズの低減処理を行うことによりブロックノイズを低
減させるようにする場合の例である。このため、このブ
ロック歪低減部8のラッチ回路86には、処理の対象と
なる輝度信号Yinが入力される。
【0047】また、ブロック歪低減部8の遅延回路85
には、色信号Cinが入力される。また、図2には示さ
ないが、画素クロック信号Pclkや、水平同期信号H
Dなどが、処理のタイミング制御のためにブロック歪低
減部8の必要箇所に供給するようにされている。
には、色信号Cinが入力される。また、図2には示さ
ないが、画素クロック信号Pclkや、水平同期信号H
Dなどが、処理のタイミング制御のためにブロック歪低
減部8の必要箇所に供給するようにされている。
【0048】これら、輝度信号Yin、色信号Cin、
水平同期信号HD、画素クロック信号Pclkのそれぞ
れは、この実施の形態においては、例えば、MPEGデ
コーダ7において、復号化された画像データから分離、
抽出され、このブロック低減部8の該当回路に供給され
るものである。
水平同期信号HD、画素クロック信号Pclkのそれぞ
れは、この実施の形態においては、例えば、MPEGデ
コーダ7において、復号化された画像データから分離、
抽出され、このブロック低減部8の該当回路に供給され
るものである。
【0049】次に、第1の実施の形態のブロック歪低減
部8において行われる処理ついて説明する。図3は、ブ
ロック歪低減部8において行われるブロック境界の検出
処理を含むブロックノイズの低減処理のために用いる画
素データの範囲について説明するための図である。この
第1の実施の形態の再生装置は、前述もしたように、ブ
ロックDCT符号化が用いられたMPEG方式の圧縮符
号化が施された画像データを処理する。
部8において行われる処理ついて説明する。図3は、ブ
ロック歪低減部8において行われるブロック境界の検出
処理を含むブロックノイズの低減処理のために用いる画
素データの範囲について説明するための図である。この
第1の実施の形態の再生装置は、前述もしたように、ブ
ロックDCT符号化が用いられたMPEG方式の圧縮符
号化が施された画像データを処理する。
【0050】この場合、DCT符号化の処理単位は、8
画素×8画素のブロック(DCTブロック)であり、図
3において、太線で示したDCTブロック31などの8
画素×8画素のブロックが、DCT符号化の処理単位で
ある。
画素×8画素のブロック(DCTブロック)であり、図
3において、太線で示したDCTブロック31などの8
画素×8画素のブロックが、DCT符号化の処理単位で
ある。
【0051】そして、水平方向に着目すれば、図3にお
いて、例えば、境界0から水平方向の左右(前後)にそ
れぞれ5画素ずつの合計10画素分の領域がブロック境
界検出処理のための境界検出処理範囲32となる。ま
た、この実施の形態においては、ブロック境界から水平
方向の左右(前後)に4画素づつの範囲は、ブロックノ
イズを低減させるために画素値の補正を行う補正範囲3
3となる。
いて、例えば、境界0から水平方向の左右(前後)にそ
れぞれ5画素ずつの合計10画素分の領域がブロック境
界検出処理のための境界検出処理範囲32となる。ま
た、この実施の形態においては、ブロック境界から水平
方向の左右(前後)に4画素づつの範囲は、ブロックノ
イズを低減させるために画素値の補正を行う補正範囲3
3となる。
【0052】以下においても、水平方向の各ブロック境
界を検出し、ブロックノイズを低減させる場合を例にし
て説明を進めるが、垂直方向についても同様に、例え
ば、図3において、境界検出処理範囲34が示すよう
に、垂直方向のブロック境界を挟む図3において垂直方
向の上下(前後)に5画素づつの10画素分の範囲が、
境界検出範囲となり、垂直方向の各ブロック境界を検出
して、ブロックノイズの低減処理を行うことができる。
界を検出し、ブロックノイズを低減させる場合を例にし
て説明を進めるが、垂直方向についても同様に、例え
ば、図3において、境界検出処理範囲34が示すよう
に、垂直方向のブロック境界を挟む図3において垂直方
向の上下(前後)に5画素づつの10画素分の範囲が、
境界検出範囲となり、垂直方向の各ブロック境界を検出
して、ブロックノイズの低減処理を行うことができる。
【0053】また、境界検出処理範囲32、34におい
て、アルファベットa、b、c、d、e、f、g、h、
i、jのそれぞれは、例えば、8ビットで表現される各
画素位置における画素値(輝度データ)を示すものであ
る。
て、アルファベットa、b、c、d、e、f、g、h、
i、jのそれぞれは、例えば、8ビットで表現される各
画素位置における画素値(輝度データ)を示すものであ
る。
【0054】図4は、図3に示した水平方向の境界検出
処理範囲32、および、その近傍の画像データについて
示す図である。そして、この第1の実施の形態におい
て、ブロック歪低減部8のブロック境界検出回路81
は、境界検出処理範囲32内の各画素間の画素値の差分
の絶対値を用いることによって、ブロック境界の検出を
行うようにしている。
処理範囲32、および、その近傍の画像データについて
示す図である。そして、この第1の実施の形態におい
て、ブロック歪低減部8のブロック境界検出回路81
は、境界検出処理範囲32内の各画素間の画素値の差分
の絶対値を用いることによって、ブロック境界の検出を
行うようにしている。
【0055】図4に示すように、この第1の実施の形態
においては、水平方向の所定の位置に注目点(注目位
置)Pを設ける。図4に示す例の場合には、ブロック境
界1を挟む画素eと、画素fとの間を注目点Pとしてい
る。
においては、水平方向の所定の位置に注目点(注目位
置)Pを設ける。図4に示す例の場合には、ブロック境
界1を挟む画素eと、画素fとの間を注目点Pとしてい
る。
【0056】そして、図4に示すように、注目点Pを挟
む画素eと画素fの差分の絶対値をブロック境界差分値
(以下、境界差分値と言う。)bound1とする。ま
た、境界検出処理範囲32内での各隣接画素間(ただ
し、画素e、画素f間を除く)の差分の絶対値を隣接差
分値diff0、diff1、diff2、diff
3、diff4、diff5、diff6、diff7
とする。
む画素eと画素fの差分の絶対値をブロック境界差分値
(以下、境界差分値と言う。)bound1とする。ま
た、境界検出処理範囲32内での各隣接画素間(ただ
し、画素e、画素f間を除く)の差分の絶対値を隣接差
分値diff0、diff1、diff2、diff
3、diff4、diff5、diff6、diff7
とする。
【0057】具体的に境界差分値bound1、隣接差
分値diff0〜diff7について示すと、境界差分
値bound1は、図5Aに示す(1)式により求めら
れる。また、各隣接差分値diff0〜diff7は、
図5Bに示す(1)式〜(8)式によって求められる。
分値diff0〜diff7について示すと、境界差分
値bound1は、図5Aに示す(1)式により求めら
れる。また、各隣接差分値diff0〜diff7は、
図5Bに示す(1)式〜(8)式によって求められる。
【0058】そして、ブロック歪低減部8のブロック境
界検出回路81においては、注目点Pを挟む隣接画素間
の画像に段差が生じているか否かを検出する。注目点P
を挟む隣接画素間における画像の段差の有無は、図6に
示す(1)式に示すように、境界差分値bound1
が、隣接差分値の平均値であるいわゆるアクティビティ
値(diff0+…+diff7)/8より大きい場合
に注目点Pを挟む隣接画素間において、画像に段差が生
じていると判断することができる。
界検出回路81においては、注目点Pを挟む隣接画素間
の画像に段差が生じているか否かを検出する。注目点P
を挟む隣接画素間における画像の段差の有無は、図6に
示す(1)式に示すように、境界差分値bound1
が、隣接差分値の平均値であるいわゆるアクティビティ
値(diff0+…+diff7)/8より大きい場合
に注目点Pを挟む隣接画素間において、画像に段差が生
じていると判断することができる。
【0059】すなわち、図6に示す(1)式が成り立つ
場合には、注目点Pを挟む隣接画素間の差分が、その周
辺の隣接画素間の差分より大きくなっており、注目点P
に画像の段差が生じていると判別することができる。
場合には、注目点Pを挟む隣接画素間の差分が、その周
辺の隣接画素間の差分より大きくなっており、注目点P
に画像の段差が生じていると判別することができる。
【0060】そこで、図2に示したブロック歪低減部8
においては、ラッチ回路85、86によってラッチされ
た隣接する画素の画素値A、Bが、ブロック境界検出回
路81の差分演算回路811に供給される。この場合、
差分演算回路811に供給される画素値Bが先に入力さ
れた画素の画素値であり、画素値Aが画素値Bに1画素
分後の画素の画素値である。
においては、ラッチ回路85、86によってラッチされ
た隣接する画素の画素値A、Bが、ブロック境界検出回
路81の差分演算回路811に供給される。この場合、
差分演算回路811に供給される画素値Bが先に入力さ
れた画素の画素値であり、画素値Aが画素値Bに1画素
分後の画素の画素値である。
【0061】そして、差分演算回路811は、隣接画素
間の差分の絶対値を求めることにより、隣接差分値di
ff0〜diff7、および、ブロック境界差分値bo
und1を算出する。差分演算回路811において算出
された差分値は、ラッチ回路部812に供給される。
間の差分の絶対値を求めることにより、隣接差分値di
ff0〜diff7、および、ブロック境界差分値bo
und1を算出する。差分演算回路811において算出
された差分値は、ラッチ回路部812に供給される。
【0062】このラッチ回路部812の各ラッチ回路に
よって、図4に示した境界判別処理範囲32における隣
接差分値diff0、diff1、diff2、dif
f3、境界差分値bound1、隣接差分値diff
4、diff5、diff6、diff7が、この順番
でラッチされることになる。
よって、図4に示した境界判別処理範囲32における隣
接差分値diff0、diff1、diff2、dif
f3、境界差分値bound1、隣接差分値diff
4、diff5、diff6、diff7が、この順番
でラッチされることになる。
【0063】そして、第1検出回路81の平均化回路8
13には、図4において、注目点Pの右側の画素につい
ての隣接差分値diff4、diff5、diff6、
diff7が供給され、第1検出回路81の平均化回路
814には、図4において、注目点Pの右側の画素につ
いての隣接差分値diff0、diff1、diff
2、diff3が供給される。
13には、図4において、注目点Pの右側の画素につい
ての隣接差分値diff4、diff5、diff6、
diff7が供給され、第1検出回路81の平均化回路
814には、図4において、注目点Pの右側の画素につ
いての隣接差分値diff0、diff1、diff
2、diff3が供給される。
【0064】平均化回路813、814は、これらに供
給される4つの隣接差分値の平均値を算出し、算出した
平均値を平均化回路815に供給する。平均化回路81
5は、前段の平均化回路813、814からの算出結果
の供給を受けて、これら2つの算出結果のさらに平均値
を求める。
給される4つの隣接差分値の平均値を算出し、算出した
平均値を平均化回路815に供給する。平均化回路81
5は、前段の平均化回路813、814からの算出結果
の供給を受けて、これら2つの算出結果のさらに平均値
を求める。
【0065】このようにして、3つの平均化回路81
3、814、815によって、隣接差分値diff0〜
diff7を対象とする隣接差分値の平均値であるアク
ティビティ値が求められ、これが比較回路816に供給
される。また、図2に示すように、ラッチ回路部812
の5番目のラッチ回路によってラッチされている差分値
が、境界差分値bound1として比較回路816に供
給される。
3、814、815によって、隣接差分値diff0〜
diff7を対象とする隣接差分値の平均値であるアク
ティビティ値が求められ、これが比較回路816に供給
される。また、図2に示すように、ラッチ回路部812
の5番目のラッチ回路によってラッチされている差分値
が、境界差分値bound1として比較回路816に供
給される。
【0066】そして、比較回路816においては、図6
を用いて説明したように、境界差分値bound1とア
クティビティ値とを比較し、境界差分値bound1が
アクティビティ値より大きいことが検出された場合に
は、注目点P(図3、図4に示した例の場合には、ブロ
ック境界1)を挟む隣接画素間の画像に段差が生じてい
ると判断し、ハイレベル(“1”)となる出力信号を出
力する。
を用いて説明したように、境界差分値bound1とア
クティビティ値とを比較し、境界差分値bound1が
アクティビティ値より大きいことが検出された場合に
は、注目点P(図3、図4に示した例の場合には、ブロ
ック境界1)を挟む隣接画素間の画像に段差が生じてい
ると判断し、ハイレベル(“1”)となる出力信号を出
力する。
【0067】また、境界差分値bound1がアクティ
ビティ値より小さいことが検出された場合には、注目点
Pに画像の段差は生じていないと判断し、ローレベル
(“0”)となる出力信号を出力する。第1検出回路8
1の比較回路816からの出力信号は、後段のAND回
路(論理積回路)818に供給される。
ビティ値より小さいことが検出された場合には、注目点
Pに画像の段差は生じていないと判断し、ローレベル
(“0”)となる出力信号を出力する。第1検出回路8
1の比較回路816からの出力信号は、後段のAND回
路(論理積回路)818に供給される。
【0068】さらに、この実施の形態のブロック歪低減
部8のブロック境界検出回路81においては、その注目
点Pにおける境界差分値bound1に基づいて、その
注目点Pが真にブロック境界か否かを判別する。
部8のブロック境界検出回路81においては、その注目
点Pにおける境界差分値bound1に基づいて、その
注目点Pが真にブロック境界か否かを判別する。
【0069】ブロック境界検出回路81の境界差分比較
回路817は、注目点Pを挟む2画素についてのみ着目
し、2画素間に所定レベル以上の段差が生じているか否
かを検出する。画像の輪郭部分の場合には、その前後の
輝度差は比較的に大きいのに対し、ブロック境界部分の
場合には、その前後の輝度差は、画像の輪郭部分ほど大
きくない。
回路817は、注目点Pを挟む2画素についてのみ着目
し、2画素間に所定レベル以上の段差が生じているか否
かを検出する。画像の輪郭部分の場合には、その前後の
輝度差は比較的に大きいのに対し、ブロック境界部分の
場合には、その前後の輝度差は、画像の輪郭部分ほど大
きくない。
【0070】これを利用し、境界差分比較回路817に
おいては、ラッチ回路部812からの境界差分値bou
nd1と、再生装置のシステムコントローラ15からの
閾値(Threshold)Dとを比較する。そして、
bound1<閾値Dである場合に、注目点Pはブロッ
ク境界であると判別し、ハイレベル(“1”)となる信
号を出力し、そうでない場合には、ローレベル
(“0”)となる信号を出力する。
おいては、ラッチ回路部812からの境界差分値bou
nd1と、再生装置のシステムコントローラ15からの
閾値(Threshold)Dとを比較する。そして、
bound1<閾値Dである場合に、注目点Pはブロッ
ク境界であると判別し、ハイレベル(“1”)となる信
号を出力し、そうでない場合には、ローレベル
(“0”)となる信号を出力する。
【0071】境界差分比較回路817からの出力信号
は、AND回路818に供給される。そして、AND回
路818からは、比較回路816からの出力信号がハイ
レベルの信号であり、かつ、境界差分比較回路817か
らの出力信号がハイレベルの信号である場合に、注目点
Pがブロック境界であることを示すハイレベルの信号が
出力され、これが補正量算出回路82に供給される。
は、AND回路818に供給される。そして、AND回
路818からは、比較回路816からの出力信号がハイ
レベルの信号であり、かつ、境界差分比較回路817か
らの出力信号がハイレベルの信号である場合に、注目点
Pがブロック境界であることを示すハイレベルの信号が
出力され、これが補正量算出回路82に供給される。
【0072】補正量算出回路82には、図2に示したよ
うに、ラッチ回路部812の4段目と、5段目と、6段
目のラッチ回路からの出力信号が供給するようにされて
いる。これは、注目点Pがブロック境界であると判断さ
れた場合、すなわち、AND回路818からハイレベル
の信号が供給されたときには、隣接差分値diff3
と、境界差分値bound1と、隣接差分値diff4
に相当する。
うに、ラッチ回路部812の4段目と、5段目と、6段
目のラッチ回路からの出力信号が供給するようにされて
いる。これは、注目点Pがブロック境界であると判断さ
れた場合、すなわち、AND回路818からハイレベル
の信号が供給されたときには、隣接差分値diff3
と、境界差分値bound1と、隣接差分値diff4
に相当する。
【0073】つまり、ラッチ回路部812の4段目ラッ
チ回路からの出力が、隣接差分値diff3に相当し、
ラッチ回路部812の5段目ラッチ回路からの出力が、
境界差分値bound1に相当する。また、ラッチ回路
部812の6段目のラッチ回路からの出力が、隣接差分
値diff4に相当する。
チ回路からの出力が、隣接差分値diff3に相当し、
ラッチ回路部812の5段目ラッチ回路からの出力が、
境界差分値bound1に相当する。また、ラッチ回路
部812の6段目のラッチ回路からの出力が、隣接差分
値diff4に相当する。
【0074】そして、補正量算出回路82は、次に示す
(1)式により、基準補正量(基準補正値)xを求め
る。 基準補正量H = bound1−(diff3+diff4)/2…(1) この(1)式から分かるように、隣接差分値diff3
とdiff4との平均値を、境界差分値bound1か
ら減算することによって、基準補正量Hが求められる。
(1)式により、基準補正量(基準補正値)xを求め
る。 基準補正量H = bound1−(diff3+diff4)/2…(1) この(1)式から分かるように、隣接差分値diff3
とdiff4との平均値を、境界差分値bound1か
ら減算することによって、基準補正量Hが求められる。
【0075】つまり、注目点P(ブロック境界)を挟む
2画素間の差分の大きさである境界差分値bound1
から、ブロック境界に隣接する2つの画素の内の一方の
画素eとその隣の画素dとの画素値の差分の大きさ(隣
接差分値diff3)と、ブロック境界に隣接する2つ
の画素の内の他方の画素fとその隣の画素gとの画素値
の差分の大きさ(隣接差分値diff4)との画素値の
平均値を減算することにより、基準補正量Hを求めるも
のである。
2画素間の差分の大きさである境界差分値bound1
から、ブロック境界に隣接する2つの画素の内の一方の
画素eとその隣の画素dとの画素値の差分の大きさ(隣
接差分値diff3)と、ブロック境界に隣接する2つ
の画素の内の他方の画素fとその隣の画素gとの画素値
の差分の大きさ(隣接差分値diff4)との画素値の
平均値を減算することにより、基準補正量Hを求めるも
のである。
【0076】このように、ブロック境界である注目点P
に隣接する画素e、画素fだけなく、ブロック境界に隣
接する画素eの隣の画素である画素dと、ブロック境界
に隣接する画素fの隣の画素である画素gとの4画素分
の画素値に基づいて、基準補正量Hを算出する。これに
より、より入力画像データに応じた基準補正量Hを算出
することができる。
に隣接する画素e、画素fだけなく、ブロック境界に隣
接する画素eの隣の画素である画素dと、ブロック境界
に隣接する画素fの隣の画素である画素gとの4画素分
の画素値に基づいて、基準補正量Hを算出する。これに
より、より入力画像データに応じた基準補正量Hを算出
することができる。
【0077】そして、補正量算出回路82は、基準補正
量Hに基づいて、ブロック境界に近い画素から順に各画
素に対する補正量を算出する。この実施の形態において
は、画素e、fに対する補正量は、基準補正量Hの2分
の1(H/2)とし、画素d、gに対する補正量は、基
準補正量Hの4分の1(H/4)とし、画素c、hに対
する補正量は、基準補正量Hの8分の1(H/8)と
し、また、画素b、iに対する補正量は、基準補正量H
の16分の1(H/16)とする。
量Hに基づいて、ブロック境界に近い画素から順に各画
素に対する補正量を算出する。この実施の形態において
は、画素e、fに対する補正量は、基準補正量Hの2分
の1(H/2)とし、画素d、gに対する補正量は、基
準補正量Hの4分の1(H/4)とし、画素c、hに対
する補正量は、基準補正量Hの8分の1(H/8)と
し、また、画素b、iに対する補正量は、基準補正量H
の16分の1(H/16)とする。
【0078】また、補正量算出回路82には、ラッチ回
路部88から画素eおよび画素fの画素値が供給するよ
うにされている。これは、ブロック境界を挟む画素eと
画素fの大きさから、補正量の符号(+、−)を決定す
るために用いる。つまり、ブロック境界を挟む画素e、
画素fの画素値の大きさから、入力画像データの各画素
の画素値は、ブロック境界を挟んで、大きくなる(明る
くなる)のか小さくなる(暗くなる)のかを検出する。
路部88から画素eおよび画素fの画素値が供給するよ
うにされている。これは、ブロック境界を挟む画素eと
画素fの大きさから、補正量の符号(+、−)を決定す
るために用いる。つまり、ブロック境界を挟む画素e、
画素fの画素値の大きさから、入力画像データの各画素
の画素値は、ブロック境界を挟んで、大きくなる(明る
くなる)のか小さくなる(暗くなる)のかを検出する。
【0079】なお、例えば、ブロック境界を挟む4画素
づつの画素値、すなわち、画素b、c、d、e、f、
g、h、iの各画素の画素値の供給を受けて、画素b、
c、d、eの画素値の平均値と、画素f、g、h、iの
画素値の平均値とを求め、これらの平均値に基づいて、
入力画像データがブロック境界を挟んで、大きくなる
(明るくなる)のか小さくなる(暗くなる)のかを検出
するようにしてもよい。
づつの画素値、すなわち、画素b、c、d、e、f、
g、h、iの各画素の画素値の供給を受けて、画素b、
c、d、eの画素値の平均値と、画素f、g、h、iの
画素値の平均値とを求め、これらの平均値に基づいて、
入力画像データがブロック境界を挟んで、大きくなる
(明るくなる)のか小さくなる(暗くなる)のかを検出
するようにしてもよい。
【0080】このように平均値を算出して比較する場合
には、補正量算出回路82の前段において、平均値の算
出および比較を行い、その結果だけを補正量算出回路8
2に供給して、各画素に対する補正量の符号を決定する
ようにすることもできる。
には、補正量算出回路82の前段において、平均値の算
出および比較を行い、その結果だけを補正量算出回路8
2に供給して、各画素に対する補正量の符号を決定する
ようにすることもできる。
【0081】そして、ブロック境界を越えた方が画素値
が高くなる場合には、ブロック境界の前段の画素には、
補正量を加算するようにし、ブロック境界の後段の画素
には、補正量を減算するようにする。つまり、この場合
には、ブロック境界の前段の画素に対するに補正量の符
号を+(プラス)とし、ブロック境界の後段の画素に対
する補正量の符号を−(マイナス)にする。
が高くなる場合には、ブロック境界の前段の画素には、
補正量を加算するようにし、ブロック境界の後段の画素
には、補正量を減算するようにする。つまり、この場合
には、ブロック境界の前段の画素に対するに補正量の符
号を+(プラス)とし、ブロック境界の後段の画素に対
する補正量の符号を−(マイナス)にする。
【0082】逆に、ブロック境界を越えた方が画素値が
低くなる場合には、ブロック境界の前段の画素には、補
正量を減算するようにし、ブロック境界の後段の画素に
は、補正量を加算するようにする。つまり、この場合に
は、ブロック境界の前段の画素に対するに補正量の符号
を−(マイナス)とし、ブロック境界の後段の画素に対
する補正量の符号を+(プラス)にする。
低くなる場合には、ブロック境界の前段の画素には、補
正量を減算するようにし、ブロック境界の後段の画素に
は、補正量を加算するようにする。つまり、この場合に
は、ブロック境界の前段の画素に対するに補正量の符号
を−(マイナス)とし、ブロック境界の後段の画素に対
する補正量の符号を+(プラス)にする。
【0083】このように、補正量算出回路82は、AN
D回路818からの信号がハイレベルになった場合、す
なわち、注目点Pがブロック境界であることが検出され
た場合に、補正範囲内33の各画素に対する補正量を算
出し、これを演算回路83に供給する。
D回路818からの信号がハイレベルになった場合、す
なわち、注目点Pがブロック境界であることが検出され
た場合に、補正範囲内33の各画素に対する補正量を算
出し、これを演算回路83に供給する。
【0084】演算回路83には、ラッチ回路86、8
7、ラッチ回路部88、および、遅延回路84を通じて
入力輝度信号(輝度データ)Yinが供給されるととも
に、補正量算出回路82からの補正範囲33内の各画素
に対する補正量が供給される。そして、供給された入力
輝度信号Yinの補正範囲内の各画素の画素値に対し
て、補正量算出回路82からの補正量を加算する処理を
行い、出力画像データ(出力輝度データ)Youtを形
成して、これを出力する。
7、ラッチ回路部88、および、遅延回路84を通じて
入力輝度信号(輝度データ)Yinが供給されるととも
に、補正量算出回路82からの補正範囲33内の各画素
に対する補正量が供給される。そして、供給された入力
輝度信号Yinの補正範囲内の各画素の画素値に対し
て、補正量算出回路82からの補正量を加算する処理を
行い、出力画像データ(出力輝度データ)Youtを形
成して、これを出力する。
【0085】また、ブロック歪低減部8は、ブロック境
界検出処理、および、ブロックノイズの低減処理された
出力輝度信号Youtの位相に合わせるための遅延回路
94を通じて、出力輝度信号Youtに位相が合わすよ
うにされた色信号を出力色信号Coutとして出力す
る。
界検出処理、および、ブロックノイズの低減処理された
出力輝度信号Youtの位相に合わせるための遅延回路
94を通じて、出力輝度信号Youtに位相が合わすよ
うにされた色信号を出力色信号Coutとして出力す
る。
【0086】これらの輝度信号Yout、色信号Cou
tが、後段のデジタル出力エンコーダ9やNTSCエン
コーダ12に供給され、それぞれのエンコード処理が施
されて出力するようにされる。
tが、後段のデジタル出力エンコーダ9やNTSCエン
コーダ12に供給され、それぞれのエンコード処理が施
されて出力するようにされる。
【0087】このように、この実施の形態のブロック歪
低減部8においては、境界差分値bound1だけでな
く、ブロック境界に隣接する画素eとこれに隣接する画
素dとの隣接差分値diff3、および、ブロック境界
に隣接する画素fとこれに隣接する画素gとの隣接差分
値diff4をも考慮して、ブロックノイズ低減処理の
ための補正量を算出し、これを用いてブロックノイズの
低減のための補正(ブロックノイズ低減処理)を行って
いる。
低減部8においては、境界差分値bound1だけでな
く、ブロック境界に隣接する画素eとこれに隣接する画
素dとの隣接差分値diff3、および、ブロック境界
に隣接する画素fとこれに隣接する画素gとの隣接差分
値diff4をも考慮して、ブロックノイズ低減処理の
ための補正量を算出し、これを用いてブロックノイズの
低減のための補正(ブロックノイズ低減処理)を行って
いる。
【0088】次に、この実施の形態のブロック歪低減部
8の動作について、図7のフローチャートを参照しなが
ら説明する。前述もしたように、入力輝度信号Yin、
入力色信号Cin、その他のクロック信号などの必要な
信号が、ブロック低減部8に供給されると、図7に示す
処理が開始される。
8の動作について、図7のフローチャートを参照しなが
ら説明する。前述もしたように、入力輝度信号Yin、
入力色信号Cin、その他のクロック信号などの必要な
信号が、ブロック低減部8に供給されると、図7に示す
処理が開始される。
【0089】まず、ブロック境界検出回路81により、
ブロック境界の検出が開始される(ステップS10
1)。そして、ブロック境界が検出されるまで待ち状態
となり(ステップS102)、ブロック境界が検出され
ると、すなわち、AND回路818からの出力信号がハ
イレベルの信号になると、補正量算出手段82は、その
時に、ブロック境界検出回路81のラッチ回路部812
から供給される境界差分値bound1、隣接差分値d
iff3、diff4を用いて基準補正量Hを算出する
(ステップS103)。
ブロック境界の検出が開始される(ステップS10
1)。そして、ブロック境界が検出されるまで待ち状態
となり(ステップS102)、ブロック境界が検出され
ると、すなわち、AND回路818からの出力信号がハ
イレベルの信号になると、補正量算出手段82は、その
時に、ブロック境界検出回路81のラッチ回路部812
から供給される境界差分値bound1、隣接差分値d
iff3、diff4を用いて基準補正量Hを算出する
(ステップS103)。
【0090】そして、補正量算出回路82は、ステップ
S103において算出した基準補正量Hと、補正を行う
画素のブロック境界からの距離と、ブロック境界に隣接
する2つの画素の画素値の大きさとに基づいて、補正を
行う補正範囲33内の各画素に対する補正量を算出し
て、これを演算回路83に供給する(ステップS10
4)。
S103において算出した基準補正量Hと、補正を行う
画素のブロック境界からの距離と、ブロック境界に隣接
する2つの画素の画素値の大きさとに基づいて、補正を
行う補正範囲33内の各画素に対する補正量を算出し
て、これを演算回路83に供給する(ステップS10
4)。
【0091】演算回路83は、補正量算出回路82から
の補正範囲内の各画素に対する補正量に基づいて、入力
輝度信号Yinの対象画素について、ブロックノイズ低
減のための補正演算(加算処理)を行う(ステップS1
05)。
の補正範囲内の各画素に対する補正量に基づいて、入力
輝度信号Yinの対象画素について、ブロックノイズ低
減のための補正演算(加算処理)を行う(ステップS1
05)。
【0092】そして、水平方向の全ての画素について終
了していなければ、ステップS101からの処理を繰り
換えし、水平方向の全ての画素について終了した場合、
すなわち、再生処理が停止されるなどして、入力画像デ
ータのブロック歪低減部8への供給が停止された場合に
は、この図7に示す処理を終了する。
了していなければ、ステップS101からの処理を繰り
換えし、水平方向の全ての画素について終了した場合、
すなわち、再生処理が停止されるなどして、入力画像デ
ータのブロック歪低減部8への供給が停止された場合に
は、この図7に示す処理を終了する。
【0093】そして、図3、図4に示したように、画素
a、b、c、d、e、f、g、h、i、jからなる入力
輝度信号Yinについて、この実施の形態のブロック歪
低減部8によりブロックノイズの低減処理を行うと、図
8のように示すことができる。
a、b、c、d、e、f、g、h、i、jからなる入力
輝度信号Yinについて、この実施の形態のブロック歪
低減部8によりブロックノイズの低減処理を行うと、図
8のように示すことができる。
【0094】入力輝度信号(原信号)Yinを構成する
各画素の輝度値は、図8に示すように、画素b=64、
画素c=64、画素d=56、画素e=64、画素f=
128、画素g=136、画素h=128、画素i=1
28である。図8には示さないが、例えば、画素aの輝
度値は64、画素jの輝度値は128である。
各画素の輝度値は、図8に示すように、画素b=64、
画素c=64、画素d=56、画素e=64、画素f=
128、画素g=136、画素h=128、画素i=1
28である。図8には示さないが、例えば、画素aの輝
度値は64、画素jの輝度値は128である。
【0095】この場合、ブロック境界は、注目点Pに検
出することができる。そして、境界差分値bound
1、隣接差分値diff3、diff4は、以下のよう
に求めることができる。すなわち、 境界差分値bound1=|e−f|=| 64−128|=64…(2) 境界差分値diff3 =|d−e|=| 56− 64|= 8…(3) 境界差分値diff3 =|f−g|=|128−136|= 8…(4) となる。
出することができる。そして、境界差分値bound
1、隣接差分値diff3、diff4は、以下のよう
に求めることができる。すなわち、 境界差分値bound1=|e−f|=| 64−128|=64…(2) 境界差分値diff3 =|d−e|=| 56− 64|= 8…(3) 境界差分値diff3 =|f−g|=|128−136|= 8…(4) となる。
【0096】これを、前述した(1)式に代入すれば、
基準補正量Hは、基準補正量H=64−(8+8)/2
=56となる。この基準補正量Hの2分の1、4分の
1、8分の1、16分の1の各値を求めれば、図8に示
すように、補正範囲内の各画素に対応する補正量を求め
ることができる。その補正値に応じて、各画素の輝度値
を補正する。
基準補正量Hは、基準補正量H=64−(8+8)/2
=56となる。この基準補正量Hの2分の1、4分の
1、8分の1、16分の1の各値を求めれば、図8に示
すように、補正範囲内の各画素に対応する補正量を求め
ることができる。その補正値に応じて、各画素の輝度値
を補正する。
【0097】補正後の輝度信号Youtを構成する各画
素の輝度値は、図8に示すように、画素b=67、画素
c=71、画素d=70、画素e=92、画素f=10
0、画素g=122、画素h=121、画素i=125
となる。そして、図8において、点線が、補正後の輝度
信号Youtを示すものである。
素の輝度値は、図8に示すように、画素b=67、画素
c=71、画素d=70、画素e=92、画素f=10
0、画素g=122、画素h=121、画素i=125
となる。そして、図8において、点線が、補正後の輝度
信号Youtを示すものである。
【0098】この図8において、点線で示したブロック
ノイズの低減のための補正後の輝度信号は、ブロック境
界である注目点Pに隣接する画素e、画素fの輝度値が
異なっており、全体として滑らかな信号になっている。
これにより、ブロックノイズの低減補正を行いブロック
ノイズを低減させることができるとともに、この補正に
よって、再生画像が不自然な画像とならないようにする
ことができる。
ノイズの低減のための補正後の輝度信号は、ブロック境
界である注目点Pに隣接する画素e、画素fの輝度値が
異なっており、全体として滑らかな信号になっている。
これにより、ブロックノイズの低減補正を行いブロック
ノイズを低減させることができるとともに、この補正に
よって、再生画像が不自然な画像とならないようにする
ことができる。
【0099】図9は、点線で示す入力輝度信号(原信
号)Gに対して、境界差分値bound1と隣接差分値
diff3、diff4とを考慮したブロックノイズの
低減補正(この発明によるもの)を行った場合の補正後
の信号Fと、境界差分値bound1のみを考慮したブ
ロックノイズの低減補正を行った場合の補正後の信号J
とを示す図である。
号)Gに対して、境界差分値bound1と隣接差分値
diff3、diff4とを考慮したブロックノイズの
低減補正(この発明によるもの)を行った場合の補正後
の信号Fと、境界差分値bound1のみを考慮したブ
ロックノイズの低減補正を行った場合の補正後の信号J
とを示す図である。
【0100】この図9から分かるように、原信号Gに対
して、境界差分値bound1のみを考慮したブロック
ノイズの低減補正を行うと、補正後の信号Jが示すよう
に、ブロック境界である注目点Pに隣接する画素間の画
素値(輝度値)は同じになるので、ブロックノイズは確
実に低減が、補正後の信号Jは、うねるような信号とな
っており、ブロックノイズが低減されても、画像自体が
不自然なものとなってしまう場合がある。
して、境界差分値bound1のみを考慮したブロック
ノイズの低減補正を行うと、補正後の信号Jが示すよう
に、ブロック境界である注目点Pに隣接する画素間の画
素値(輝度値)は同じになるので、ブロックノイズは確
実に低減が、補正後の信号Jは、うねるような信号とな
っており、ブロックノイズが低減されても、画像自体が
不自然なものとなってしまう場合がある。
【0101】これに対し、原信号Gに対して、境界差分
値bound1と、隣接差分値diff3、diff4
をも考慮したブロックノイズの低減補正を行うと、補正
後の信号Fが示すように、輝度変化が滑らかであり、画
像が不自然なものとなっていないことが分かる。ブロッ
ク境界である注目点Pを挟む画素間の画素値の差も小さ
くなっており、ブロックノイズが低減されていることが
分かる。
値bound1と、隣接差分値diff3、diff4
をも考慮したブロックノイズの低減補正を行うと、補正
後の信号Fが示すように、輝度変化が滑らかであり、画
像が不自然なものとなっていないことが分かる。ブロッ
ク境界である注目点Pを挟む画素間の画素値の差も小さ
くなっており、ブロックノイズが低減されていることが
分かる。
【0102】このように、この実施の形態の再生装置に
おいては、ブロック歪低減回路8において、入力輝度信
号を劣化させることなく、滑らかにブロックノイズを低
減させることができる。
おいては、ブロック歪低減回路8において、入力輝度信
号を劣化させることなく、滑らかにブロックノイズを低
減させることができる。
【0103】なお、前述の実施の形態において、ブロッ
ク歪低減部8のブロック境界検出回路81においては、
境界差分値bound1、アクティビティ値(diff
0+…+diff7)/8を用いて、画像の段差を検出
するとともに、境界差分値bound1と閾値Dとを用
いて、ブロック境界を検出するようにする場合を例にし
て説明した。しかし、ブロック境界検出回路81は、こ
れに限るものではない。
ク歪低減部8のブロック境界検出回路81においては、
境界差分値bound1、アクティビティ値(diff
0+…+diff7)/8を用いて、画像の段差を検出
するとともに、境界差分値bound1と閾値Dとを用
いて、ブロック境界を検出するようにする場合を例にし
て説明した。しかし、ブロック境界検出回路81は、こ
れに限るものではない。
【0104】例えば、注目点Pが、ブロック境界であろ
うことが検出された場合に、その前に1ブロック離れた
位置に、あるいは、後ろに1ブロック離れた位置に、同
じようにブロック境界があるか否かを検出するように
し、少なくとも前後のいずれか一方が、ブロック境界で
あろうことが確認できた場合に、注目点Pをブロック境
界と判別するようにしてもよい。
うことが検出された場合に、その前に1ブロック離れた
位置に、あるいは、後ろに1ブロック離れた位置に、同
じようにブロック境界があるか否かを検出するように
し、少なくとも前後のいずれか一方が、ブロック境界で
あろうことが確認できた場合に、注目点Pをブロック境
界と判別するようにしてもよい。
【0105】また、注目点Pを挟む前後の複数画素の画
素値の平均値の差分を求め、注目点Pの近傍で輝度が大
きく変化しているか否かによって、注目点Pがブロック
境界か否かを検出するようにしてもよい。すなわち、ブ
ロック境界を検出するための各種の方法を組み合わせて
用いるようにしてもよい。
素値の平均値の差分を求め、注目点Pの近傍で輝度が大
きく変化しているか否かによって、注目点Pがブロック
境界か否かを検出するようにしてもよい。すなわち、ブ
ロック境界を検出するための各種の方法を組み合わせて
用いるようにしてもよい。
【0106】また、ブロック境界に隣接する画素と、こ
れに隣接する画素との画素値の差分、すなわち、前述し
た隣接差分値diff3、diff4を求めた場合に、
これらのうちの一方、あるいは、両方が、0(ゼロ)に
なってしまう場合もあると考えられる。
れに隣接する画素との画素値の差分、すなわち、前述し
た隣接差分値diff3、diff4を求めた場合に、
これらのうちの一方、あるいは、両方が、0(ゼロ)に
なってしまう場合もあると考えられる。
【0107】この場合に、補正量算出回路82で、補正
値を算出しても、境界差分値bound1のみを考慮し
た場合と同じ結果しか得られなくなってしまう。そこ
で、ブロック境界に隣接する画素とその隣の画素とが同
じ画素値であり、隣接差分値diff3、diff4の
一方、あるいは、両方が0であった場合には、さらに隣
の隣接差分値diff2、diff5を考慮するように
したり、あるいは、0である隣接差分値diff3、あ
るいは、diff4を用いる代わりに、予め決められた
値を用いるようにするなどのことができる。
値を算出しても、境界差分値bound1のみを考慮し
た場合と同じ結果しか得られなくなってしまう。そこ
で、ブロック境界に隣接する画素とその隣の画素とが同
じ画素値であり、隣接差分値diff3、diff4の
一方、あるいは、両方が0であった場合には、さらに隣
の隣接差分値diff2、diff5を考慮するように
したり、あるいは、0である隣接差分値diff3、あ
るいは、diff4を用いる代わりに、予め決められた
値を用いるようにするなどのことができる。
【0108】例えば、隣接差分値diff3、diff
4のいづれかが0であった場合には、その0である隣接
差分値diff3、diff4の代わりに、所定値8、
所定10、所定値15などをシステムコントローラ15
から補正量算出部83に供給するようにして、これを用
いるようにすることができる。また、前述のような値
を、操作部16を通じて受け付ける使用者からの指示に
応じて変更するようにすることもできる。
4のいづれかが0であった場合には、その0である隣接
差分値diff3、diff4の代わりに、所定値8、
所定10、所定値15などをシステムコントローラ15
から補正量算出部83に供給するようにして、これを用
いるようにすることができる。また、前述のような値
を、操作部16を通じて受け付ける使用者からの指示に
応じて変更するようにすることもできる。
【0109】また、前述の実施の形態においては、ブロ
ック境界からの距離が遠くなる画素ほど、「1/2」→
「1/4」→「1/8」→「1/16」というように、
その補正量を小さくするようにした。しかし、補正量の
変化の割合は、これに限るものではない。
ック境界からの距離が遠くなる画素ほど、「1/2」→
「1/4」→「1/8」→「1/16」というように、
その補正量を小さくするようにした。しかし、補正量の
変化の割合は、これに限るものではない。
【0110】例えば、「1/3」→「1/6」→「1/
12」→「1/24」とするなどしてもよい。また、ど
の割合を用いるか、すなわち、1/2から始めるか、1
/3から始めるかなどを操作部16を通じて受け付ける
使用者からの指示に応じて変更するようにすることもで
きる。
12」→「1/24」とするなどしてもよい。また、ど
の割合を用いるか、すなわち、1/2から始めるか、1
/3から始めるかなどを操作部16を通じて受け付ける
使用者からの指示に応じて変更するようにすることもで
きる。
【0111】[第2の実施の形態]前述した第1の実施
の形態は、ブロック歪低減部8をDVDの再生装置に設
けた場合を例にして説明した。しかし、これに限るもの
ではない。近年においては、デジタル衛星放送やデジタ
ルケーブルテレビ放送なども行われるようになってきて
おり、ブロック符号化が用いられた圧縮符号化によりデ
ータ圧縮された画像データが、放送により提供される場
合もある。したがって、ブロック歪低減部をデジタル画
像データを受信する受信装置にも搭載することも考えら
れる。
の形態は、ブロック歪低減部8をDVDの再生装置に設
けた場合を例にして説明した。しかし、これに限るもの
ではない。近年においては、デジタル衛星放送やデジタ
ルケーブルテレビ放送なども行われるようになってきて
おり、ブロック符号化が用いられた圧縮符号化によりデ
ータ圧縮された画像データが、放送により提供される場
合もある。したがって、ブロック歪低減部をデジタル画
像データを受信する受信装置にも搭載することも考えら
れる。
【0112】この第2の実施の形態は、デジタル放送を
受信する受信装置に、この発明に夜ブロック歪低減回
路、ブロックノイズの低減方法を用いるようにしたもの
である。図10は、この第2の実施の形態の受信装置を
説明するためのブロック図である。
受信する受信装置に、この発明に夜ブロック歪低減回
路、ブロックノイズの低減方法を用いるようにしたもの
である。図10は、この第2の実施の形態の受信装置を
説明するためのブロック図である。
【0113】図10に示すように、この第2の実施の形
態の受信装置は、目的とするデジタル放送信号を受信、
選局して、復調するフロントエンド部(図10において
は、FE部と記載。)101、デジタル放送信号に施さ
れている暗号化処理を解読するデ・スクランブル部10
2、複数の放送番組が時分割多重化されているデジタル
放送信号から、目的とする放送番組のデータを抽出する
デ・マルチプレクサ103を備えたものである。
態の受信装置は、目的とするデジタル放送信号を受信、
選局して、復調するフロントエンド部(図10において
は、FE部と記載。)101、デジタル放送信号に施さ
れている暗号化処理を解読するデ・スクランブル部10
2、複数の放送番組が時分割多重化されているデジタル
放送信号から、目的とする放送番組のデータを抽出する
デ・マルチプレクサ103を備えたものである。
【0114】そして、デ・マルチプレクサ103の後段
には、前述した第1の実施の形態の再生装置の場合と同
様に、MPEG方式の圧縮符号化された画像データを復
号化するMPEGデコーダ104が設けられており、M
PEGデコーダ104の後段に、音声再生処理部105
が設けられているとともに、前述した第1の実施の形態
の再生装置の場合と同様に、ブロック歪低減部8、デジ
タル出力エンコーダ9、デジタルI/F10、デジタル
出力端子11、NTSCエンコーダ12、D/A変換部
14、アナログ出力端子14が設けられたものである。
には、前述した第1の実施の形態の再生装置の場合と同
様に、MPEG方式の圧縮符号化された画像データを復
号化するMPEGデコーダ104が設けられており、M
PEGデコーダ104の後段に、音声再生処理部105
が設けられているとともに、前述した第1の実施の形態
の再生装置の場合と同様に、ブロック歪低減部8、デジ
タル出力エンコーダ9、デジタルI/F10、デジタル
出力端子11、NTSCエンコーダ12、D/A変換部
14、アナログ出力端子14が設けられたものである。
【0115】また、図10に示すように、この第2の実
施の形態の受信装置には、各部を制御するためのシステ
ムコントローラ115、操作部116、表示部117、
ICカードI/F118、モデム120が設けられたも
のである。システムコントローラ115は、CPU、R
OM、RAM、EEPROMなどの備えたマイクロコン
ピュータである。
施の形態の受信装置には、各部を制御するためのシステ
ムコントローラ115、操作部116、表示部117、
ICカードI/F118、モデム120が設けられたも
のである。システムコントローラ115は、CPU、R
OM、RAM、EEPROMなどの備えたマイクロコン
ピュータである。
【0116】操作部116は、システムコントローラ1
15に接続されており、操作部116を通じて受け付け
た使用者からの指示入力をシステムコントローラ115
に通知することができるようにされている。これによ
り、システムコントローラ115は、使用者からの指示
入力に応じて各部を制御し、例えば、使用者の指示に応
じた放送番組を選局および選択するなど、種々の制御を
行うことができるようにされる。
15に接続されており、操作部116を通じて受け付け
た使用者からの指示入力をシステムコントローラ115
に通知することができるようにされている。これによ
り、システムコントローラ115は、使用者からの指示
入力に応じて各部を制御し、例えば、使用者の指示に応
じた放送番組を選局および選択するなど、種々の制御を
行うことができるようにされる。
【0117】また、表示部117を通じて、選局チャン
ネルや操作ガイダンス、エラーメッセージなど種々の表
示メッセージを表示して使用者に通知することができる
ようにしている。また、ICカードI/F118には、
例えば、デジタル放送番組の放送会社側から発行される
例えば放送信号に施されている暗号化の解読に必要とな
る鍵情報や、課金情報などの情報が記録されたICカー
ド119を装填して用いることができるようにしてい
る。
ネルや操作ガイダンス、エラーメッセージなど種々の表
示メッセージを表示して使用者に通知することができる
ようにしている。また、ICカードI/F118には、
例えば、デジタル放送番組の放送会社側から発行される
例えば放送信号に施されている暗号化の解読に必要とな
る鍵情報や、課金情報などの情報が記録されたICカー
ド119を装填して用いることができるようにしてい
る。
【0118】モデム120は、例えば電話網に接続され
たモジュラージャック121に電話線を介して接続さ
れ、電話網を通じて情報の供給を受けたり、情報を送信
したりすることができるようにされている。例えば、放
送局側の課金管理センター(コンディショナルアクセス
センター)と通信を行って、有料放送の視聴にともなう
課金処理などができるようにされたり、ICカードに記
録する情報の提供を受けるなどのことができるようにさ
れている。
たモジュラージャック121に電話線を介して接続さ
れ、電話網を通じて情報の供給を受けたり、情報を送信
したりすることができるようにされている。例えば、放
送局側の課金管理センター(コンディショナルアクセス
センター)と通信を行って、有料放送の視聴にともなう
課金処理などができるようにされたり、ICカードに記
録する情報の提供を受けるなどのことができるようにさ
れている。
【0119】そして、MPEGデコーダ104の後段の
ブロック歪低減部8は、前述した実施の形態のブロック
歪低減部8と同様に構成されたものである。そして、こ
の第2の実施の形態の受信装置の場合には、受信された
デジタルテレビ放送番組の画像データに対して、受信装
置のブロック歪低減部8により、前述した再生装置の場
合と同様に、適切にブロックノイズの低減を行って、デ
ジタルテレビ放送により提供された画像を良好に再生し
て、これを利用することができるようにしている。
ブロック歪低減部8は、前述した実施の形態のブロック
歪低減部8と同様に構成されたものである。そして、こ
の第2の実施の形態の受信装置の場合には、受信された
デジタルテレビ放送番組の画像データに対して、受信装
置のブロック歪低減部8により、前述した再生装置の場
合と同様に、適切にブロックノイズの低減を行って、デ
ジタルテレビ放送により提供された画像を良好に再生し
て、これを利用することができるようにしている。
【0120】なお、この実施の形態の受信装置に搭載さ
れたブロック歪低減部8は、前述した再生装置に搭載さ
れたブロック歪低減部8と同様に構成されたものであ
り、その詳細な説明は、第1の実施の形態と重複するの
で省略する。
れたブロック歪低減部8は、前述した再生装置に搭載さ
れたブロック歪低減部8と同様に構成されたものであ
り、その詳細な説明は、第1の実施の形態と重複するの
で省略する。
【0121】なお、第1、第2の実施の形態において説
明したように、この発明は、DVDの再生装置やデジタ
ルテレビ放送の受信装置だけでなく、ブロック符号化さ
れた画像データを再生するようにする種々の再生装置や
記録再生装置、ブロック符号化されて、有線、あるい
は、無線で送信されてくる画像データを受信する種々の
受信装置にも適用することができる。
明したように、この発明は、DVDの再生装置やデジタ
ルテレビ放送の受信装置だけでなく、ブロック符号化さ
れた画像データを再生するようにする種々の再生装置や
記録再生装置、ブロック符号化されて、有線、あるい
は、無線で送信されてくる画像データを受信する種々の
受信装置にも適用することができる。
【0122】また、この発明によるブロック歪低減回路
は、例えばモニタ受像機など、デジタル画像データを処
理する各種の機器に搭載することができ、処理する画像
データのブロックノイズを効果的に低減させることがで
きる。
は、例えばモニタ受像機など、デジタル画像データを処
理する各種の機器に搭載することができ、処理する画像
データのブロックノイズを効果的に低減させることがで
きる。
【0123】また、前述もしたように、垂直方向のブロ
ックノイズの低減処理を行うようににすることもでき
る。また、前述の実施の形態においては、ブロックノイ
ズの低減処理の対象は、輝度信号である場合を例にして
説明したが、色信号に対しても同様にして行うことがで
きる。
ックノイズの低減処理を行うようににすることもでき
る。また、前述の実施の形態においては、ブロックノイ
ズの低減処理の対象は、輝度信号である場合を例にして
説明したが、色信号に対しても同様にして行うことがで
きる。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ブロックノイズを適正に低減させることができると
ともに、ブロックノイズを低減させることによる画像の
劣化を生じさせないようにすることができる。しかも、
複雑な処理を行うこともないので、簡単な構成の回路に
よって実現することができる。したがって、回路や装置
のコストが高くなることもない。
ば、ブロックノイズを適正に低減させることができると
ともに、ブロックノイズを低減させることによる画像の
劣化を生じさせないようにすることができる。しかも、
複雑な処理を行うこともないので、簡単な構成の回路に
よって実現することができる。したがって、回路や装置
のコストが高くなることもない。
【図1】この発明による再生装置の一実施の形態を説明
するためのブロック図である。
するためのブロック図である。
【図2】この発明によるブロック歪低減回路を説明する
ためのブロック図である。
ためのブロック図である。
【図3】ブロック境界の検出処理およびブロックノイズ
の低減処理に用いる画素データについて説明するための
図である。
の低減処理に用いる画素データについて説明するための
図である。
【図4】ブロック境界の検出処理およびブロックノイズ
の低減処理に用いる画素データについて説明するための
図である。
の低減処理に用いる画素データについて説明するための
図である。
【図5】境界差分値bound1、隣接差分値diff
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図6】注目点Pにおける段差の検出処理を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図7】ブロック歪低減部8における処理を説明するた
めのフローチャートである。
めのフローチャートである。
【図8】原信号と補正後の信号とを説明するための図で
ある。
ある。
【図9】原信号と補正後の信号とを説明するための図で
ある。
ある。
【図10】この発明による受信装置の一実施の形態を説
明するためのブロック図である。
明するためのブロック図である。
【図11】従来のブロックノイズの補正について説明す
るための図である。
るための図である。
1…光ヘッド、2…回転駆動部、3…光ヘッドの駆動
部、4…サーボコントローラ、5…RFプロセッサ、6
…MPEGエンコーダ、7…音声再生処理部、8…ブロ
ック歪低減部、9…デジタル出力エンコーダ、10…デ
ジタルインターフェース(デジタルI/F)、11…デ
ジタル出力端子、12…NTSCエンコーダ、13…D
/A変換部、14…アナログ出力端子、15…システム
コントローラ、16…操作部、17…表示部、20…デ
ィスク、81…ブロックノイズ検出回路、82…補正量
算出回路、83…演算回路、84、85…遅延回路、8
6、87…ラッチ回路、88…ラッチ回路部、101…
フロントエンド部(FE部)、102…デ・スクランブ
ル部、103…デ・マルチプレクサ、104…MPEG
デコーダ
部、4…サーボコントローラ、5…RFプロセッサ、6
…MPEGエンコーダ、7…音声再生処理部、8…ブロ
ック歪低減部、9…デジタル出力エンコーダ、10…デ
ジタルインターフェース(デジタルI/F)、11…デ
ジタル出力端子、12…NTSCエンコーダ、13…D
/A変換部、14…アナログ出力端子、15…システム
コントローラ、16…操作部、17…表示部、20…デ
ィスク、81…ブロックノイズ検出回路、82…補正量
算出回路、83…演算回路、84、85…遅延回路、8
6、87…ラッチ回路、88…ラッチ回路部、101…
フロントエンド部(FE部)、102…デ・スクランブ
ル部、103…デ・マルチプレクサ、104…MPEG
デコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK03 LA00 MA00 MA23 PP04 PP14 SS02 SS06 SS12 UA05 5C078 AA04 BA44 BA57 CA21 DA02 DA22 5J064 AA01 BA15 BB01 BB04 BB07 BC02 BC07 BD03
Claims (8)
- 【請求項1】ブロック符号化されたデジタル画像データ
をブロック復号化して出力する場合に、ブロック復号化
されて順次に供給される入力画像データのブロック歪を
低減させる回路であって、 前記入力画像データのブロック境界を検出するブロック
境界検出手段と、 前記入力画像データについて、前記ブロック境界に隣接
する画素間の画素値の差分の大きさを得る境界差分値算
出手段と、 前記入力画像データについて、前記ブロック境界に隣接
する画素と、この画素に対して前記ブロック境界と直交
する方向に隣接する画素との画素値の差分の大きさを得
る隣接差分値算出手段と、 前記境界差分値算出手段からの出力と、前記隣接差分値
算出手段からの出力とに基づいて、基準補正量を算出す
る基準補正量算出手段と、 前記基準補正量算出手段からの前記基準補正量に基づい
て、ブロック歪の補正を行おうとする前記入力画像デー
タの画素に対する補正量を算出する補正量算出手段と、 前記補正量算出手段からの前記補正量に基づいて、前記
入力画像データに対する補正を行う補正手段とを備える
ことを特徴とするブロック歪低減回路。 - 【請求項2】請求項1に記載のブロック歪低減回路であ
って、 前記補正量算出手段は、補正しようとする画素の前記ブ
ロック境界からの距離に応じて、補正しようとする画素
データのそれぞれごとの補正量を算出することを特徴と
するブロック歪低減回路。 - 【請求項3】ブロック符号化されたデジタル画像データ
が記録された記録媒体から、前記デジタル画像データを
読み出す読み出し手段と、 前記読み出し手段からの前記デジタル画像データの供給
を受けて、前記デジタル画像データについてブロック復
号化を行うブロック復号化手段と、 前記ブロック復号化手段からの入力画像データについ
て、前記入力画像データのブロック境界を検出するブロ
ック境界検出手段と、 前記ブロック復号化手段からの入力画像データについ
て、前記ブロック境界検出手段により検出された前記ブ
ロック境界に隣接する画素間の画素値の差分の大きさを
得る境界差分値算出手段と、 前記ブロック復号化手段からの入力画像データについ
て、前記ブロック境界検出手段により検出された前記ブ
ロック境界に隣接する画素と、この画素に対して前記ブ
ロック境界と直交する方向に隣接する画素との画素値の
差分の大きさを得る隣接差分値算出手段と、 前記境界差分値算出手段からの出力と、前記隣接差分値
算出手段からの出力とに基づいて、基準補正量を算出す
る基準補正量算出手段と、 前記基準補正量算出手段からの前記基準補正量に基づい
て、ブロック歪の補正を行おうとする前記入力画像デー
タの画素に対する補正量を算出する補正量算出手段と、 前記補正量算出手段からの前記補正量に基づいて、前記
入力画像データに対する補正を行う補正手段とを備える
ことを特徴とする再生装置。 - 【請求項4】請求項3に記載の再生装置であって、 前記補正量算出手段は、補正しようとする画素の前記ブ
ロック境界からの距離に応じて、補正しようとする画素
データのそれぞれごとの補正量を算出することを特徴と
する再生装置。 - 【請求項5】ブロック符号化されて送信されてくるデジ
タル画像データを受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された前記デジタル画像データ
を復調する復調手段と、 前記復調手段からの復調された前記デジタル画像データ
の供給を受けて、前記デジタル画像データについてブロ
ック復号化を行うブロック復号化手段と、 前記ブロック復号化手段からの入力画像データについ
て、前記入力画像データのブロック境界を検出するブロ
ック境界検出手段と、 前記ブロック復号化手段からの入力画像データについ
て、前記ブロック境界検出手段により検出された前記ブ
ロック境界に隣接する画素間の画素値の差分の大きさを
得る境界差分値算出手段と、 前記ブロック復号化手段からの入力画像データについ
て、前記ブロック境界検出手段により検出された前記ブ
ロック境界に隣接する画素と、この画素に対して前記ブ
ロック境界と直交する方向に隣接する画素との画素値の
差分の大きさを得る隣接差分値算出手段と、 前記境界差分値算出手段からの出力と、前記隣接差分値
算出手段からの出力とに基づいて、基準補正量を算出す
る基準補正量算出手段と、 前記基準補正量算出手段からの前記基準補正量に基づい
て、ブロック歪の補正を行おうとする前記入力画像デー
タの画素に対する補正量を算出する補正量算出手段と、 前記補正量算出手段からの前記補正量に基づいて、前記
入力画像データに対する補正を行う補正手段とを備える
ことを特徴とする受信装置。 - 【請求項6】請求項5に記載の受信装置であって、 前記補正量算出手段は、補正しようとする画素の前記ブ
ロック境界からの距離に応じて、補正しようとする画素
データのそれぞれごとの補正量を算出することを特徴と
する受信装置。 - 【請求項7】ブロック符号化されたデジタル画像データ
をブロック復号化して出力する場合に、ブロック復号化
されて順次に供給される入力画像データのブロック歪を
低減させる方法であって、 前記入力画像データのブロック境界を検出し、 前記入力画像データについて、前記ブロック境界に隣接
する画素間の画素値の差分の大きさである境界差分値を
算出し、 前記入力画像データについて、前記ブロック境界に隣接
する画素と、この画素に対して前記ブロック境界と直交
する方向に隣接する画素との画素値の差分の大きさであ
る隣接差分値を算出し、 前記境界差分値と、前記隣接差分値とに基づいて、基準
補正量を算出し、 前記基準補正量に基づいて、ブロック歪の補正を行おう
とする前記入力画像データの画素に対する補正量を算出
し、 前記補正量に基づいて、前記入力画像データに対する補
正を行うことを特徴とするブロック歪低減回路。 - 【請求項8】請求項7に記載のブロック歪低減方法であ
って、 前記補正量算出は、補正しようとする画素の前記ブロッ
ク境界からの距離に応じて、補正しようとする画素デー
タのそれぞれごとの補正量を算出することを特徴とする
ブロック歪低減方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001023478A JP2002232889A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | ブロック歪低減回路、再生装置、受信装置、ブロック歪低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001023478A JP2002232889A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | ブロック歪低減回路、再生装置、受信装置、ブロック歪低減方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002232889A true JP2002232889A (ja) | 2002-08-16 |
Family
ID=18888757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001023478A Pending JP2002232889A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | ブロック歪低減回路、再生装置、受信装置、ブロック歪低減方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002232889A (ja) |
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-
2001
- 2001-01-31 JP JP2001023478A patent/JP2002232889A/ja active Pending
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