JP2002232714A - ディザマスク生成装置 - Google Patents

ディザマスク生成装置

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JP2002232714A
JP2002232714A JP2001077552A JP2001077552A JP2002232714A JP 2002232714 A JP2002232714 A JP 2002232714A JP 2001077552 A JP2001077552 A JP 2001077552A JP 2001077552 A JP2001077552 A JP 2001077552A JP 2002232714 A JP2002232714 A JP 2002232714A
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JP2001077552A
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Yoshito Abe
淑人 阿部
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モアレや亀甲模様(ロゼッタ・パターン)等を
発生させず、インクの転移が良好で、濃淡特性が変化せ
ず、高精細で高品質なハーフトーン画像を得るためのデ
ィザマスクを生成するディザマスク生成装置、および生
成したディザマスク、そのディザマスクを用いて得られ
るハーフトーン画像、印刷物を提供する。 【解決手段】ディザマスクを記憶するマスク記憶手段
と、それをブロックに分割するブロック分割手段と、乱
数をブロックの画素に割り当る乱数発生手段と、ブロッ
クの各々において乱数により選択された2つの画素の画
素値を交換する前と交換した後とにおける評価関数値の
変化分を演算する評価関数値演算手段と、変化分に基づ
いてその交換の実行を判定する交換判定手段と、交換判
定手段の判定により画素の画素値を交換する画素値交換
手段と、それらの処理を反復する反復処理手段とを有す
るディザマスク生成装置。および生成したディザマス
ク、そのディザマスクを用いて得られるハーフトーン画
像、印刷物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータによ
り画像データを処理する技術分野に属する。特に、濃淡
画像からハーフトーン画像(擬似濃淡画像)を生成する
ハーフトーン処理に関する。
【0002】
【従来技術】オフセット印刷等においてハーフトーン画
像を生成する場合、従来は、周期的かつ集中型のドット
形状が得られるようなハーフトーン処理が行なわれてい
る。このハーフトーン処理には、AMスクリーンと呼ば
れるハーフトーンマスクが用いられる。「ハーフトーン
マスク」のことを「スクリーン」とも呼ぶのは、伝統的
な写真製版で用いるコンタクト・スクリーンとの機能的
な類似性からである。
【0003】また最近は、非周期的で分散型のドット配
置が得られるようなハーフトーン処理、たとえば誤差拡
散(ED)等の処理やFMスクリーンと呼ばれるハーフ
トーンマスクを用いた処理が行なわれる。この場合のハ
ーフトーンマスクは1画素を1ドットで表現するための
マスクであり、「しきい値マトリックス」「ディザマト
リックス」「ディザマスク」等とも呼ばれる。本発明に
おいては「ディザマスク」を用いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者のAMスクリーン
においては、不自然なテクスチャ、周期格子の干渉によ
るモアレ、亀甲模様(ロゼッタ・パターン)等の発生が
問題となる。また、後者のFMスクリーンにおいては、
インクの転移不良、濃淡特性の変化といった問題があ
る。
【0005】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものである。その目的は、非周期的で充分に分散度
が良く不自然なテクスチャが現れず、モアレや亀甲模様
(ロゼッタ・パターン)等を発生させず、インクの転移
が良好で、濃淡特性が変化せず、高精細で高品質なハー
フトーン画像を得るためのディザマスクを生成するディ
ザマスク生成装置を提供することにある。また、そのデ
ィザマスクそのものと、そのディザマスクを用いて得ら
れるハーフトーン画像と、印刷物を提供することにあ
る。また、組織的ディザマスクで分散度の高い確率的網
点を生成することができるため、本発明のディザマスク
を適用することでハーフトーン処理を高速に行なうこと
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記の本発明
によって解決される。すなわち、本発明の請求項1に係
るディザマスク生成装置は、ハーフトーン処理のための
ディザマスクを生成する装置であって、マスク記憶手段
と、ブロック分割手段と、乱数発生手段と、評価関数値
演算手段と、交換判定手段と、画素値交換手段と、反復
処理手段とを有し、前記マスク記憶手段は、生成途中お
よび/または生成済みのディザマスクを記憶し、前記ブ
ロック分割手段は、前記ディザマスクを所定サイズの画
素からなるブロックに分割し、前記乱数発生手段は、所
定の乱数を発生し前記ブロックの画素に割り当て、前記
評価関数値演算手段は、前記ブロックの各々において乱
数により選択された2つの画素の画素値を交換する前と
交換した後とにおける評価関数値の変化分を演算し、前
記交換判定手段は、前記変化分に基づいて前記交換を実
行するか否かを判定し、前記画素値交換手段は、前記交
換判定手段の判定にしたがって前記マスク記憶手段が記
憶するディザマスクにおいて前記2つの画素の画素値を
交換し、前記反復処理手段は、前記評価関数値演算手段
と前記交換判定手段と前記画素値交換手段とが行なう処
理を所定の条件を充足するまで反復する処理を行うよう
にしたものである。
【0007】本発明によれば、マスク記憶手段により生
成途中または生成済みのディザマスクが記憶され、ブロ
ック分割手段によりディザマスクが所定サイズの画素か
らなるブロックに分割され、乱数発生手段により所定の
乱数が発生されブロックの画素に割り当てられ、評価関
数値演算手段によりブロックの各々において乱数により
選択された2つの画素の画素値を交換する前と交換した
後とにおける評価関数値の変化分が演算され、交換判定
手段により変化分に基づいて2つの画素の交換を実行す
るか否かが判定され、画素値交換手段により交換判定手
段の判定にしたがってマスク記憶手段が記憶するディザ
マスクにおいて2つの画素の画素値が交換され、反復処
理手段により評価関数値演算手段と交換判定手段と画素
値交換手段とが行なう処理を所定の条件を充足するまで
反復する処理が行なわれる。本発明によれば、非周期的
で充分に分散度が良く不自然なテクスチャが現れず、モ
アレや亀甲模様(ロゼッタ・パターン)等を発生させ
ず、インクの転移が良好で、濃淡特性が変化せず、高精
細で高品質なハーフトーン画像を得るためのディザマス
クを生成するディザマスク生成装置が提供される。ま
た、組織的ディザマスクで分散度の高い確率的網点を生
成することができるため、本発明のディザマスクを適用
することでハーフトーン処理を高速に行なうことができ
る。
【0008】また本発明の請求項2に係るディザマスク
生成装置は、請求項1記載のディザマスク生成装置にお
いて、前記評価関数値は、ディザマスクf(i,j)の
画素の各々について所定範囲の近傍画素との差の絶対値
の総和である近傍和を演算し、ディザマスクf(i,
j)の画素のすべてについてその近傍和の総和である全
体和を演算し、さらにその全体和の逆数を演算する評価
関数の値(平滑度と呼ぶ)であるようにしたものであ
る。本発明によれば、平滑度を評価関数値としたときの
ディザマスクを得ることができる。このディザマスクに
より生成したハーフトーン画像は、分散度が特に優れて
いる。
【0009】また本発明の請求項3に係るディザマスク
生成装置は、請求項2に係るディザマスク生成装置にお
いて、前記評価関数値は、下記の数3(数1と同一)に
示す評価関数の値であるようにしたものである。
【数3】 ただし、E ; 評価関数 I ; ディザマスクのx軸方向の寸法(画素数) J ; ディザマスクのy軸方向の寸法(画素数) i ; ディザマスクにおける注目画素のx座標 j ; ディザマスクにおける注目画素のy座標 k ; 注目画素からのx軸方向の距離(画素数) l ; 注目画素からのy軸方向の距離(画素数)
【0010】本発明によれば、所定範囲が5×5の近傍
画素における平滑度を評価関数値としたときのディザマ
スクを得ることができる。5×5の近傍画素に所定範囲
を限定することで処理負荷が小さくて済む。また、得ら
れるハーフトーン画像は、上述の請求項1と2に係るハ
ーフトーン画像と同等品質である。
【0011】また本発明の請求項4に係るディザマスク
生成装置は、請求項2に係るディザマスク生成装置にお
いて、前記評価関数値は、下記の数4(数2と同一)に
示す評価関数の値であるようにしたものである。
【数4】 ただし、E ; 評価関数 I ; ディザマスクのx軸方向の寸法(画素数) J ; ディザマスクのy軸方向の寸法(画素数) i ; ディザマスクにおける注目画素のx座標 j ; ディザマスクにおける注目画素のy座標 k ; 注目画素からのx軸方向の距離(画素数) l ; 注目画素からのy軸方向の距離(画素数) r ; 半径(画素数)
【0012】本発明によれば、所定範囲が半径rの近傍
画素における平滑度を評価関数値としたときのディザマ
スクを得ることができる。このディザマスクは等方向的
な処理で生成されることから、このディザマスクを適用
して得られるハーフトーン画像も等方向的であり、より
自然な再現が得られる。
【0013】また本発明の請求項5に係るディザマスク
生成装置は、請求項1に係るディザマスク生成装置にお
いて、前記評価関数値は、ディザマスクf(i,j)の
画素の各々について4方向ラプラシアンの絶対値を演算
し、ディザマスクf(i,j)の画素のすべてについて
その絶対値の総和を演算する評価関数の値(輪郭強度と
呼ぶ)であるようにしたものである。本発明によれば、
輪郭強度を評価関数値としたときのディザマスクを得る
ことができる。このディザマスクにより生成したハーフ
トーン画像は、ドットの連結性が特に優れている。
【0014】また本発明の請求項6に係るディザマスク
生成装置は、請求項1〜6のいずれかに係るディザマス
ク生成装置において、前記反復処理手段によって反復さ
れる処理は、模擬アニーリング法(simulated annealin
g)、遺伝アルゴリズム(genetic algorithm)、等の離
散組合せ最適化アルゴリズムが適用された処理であるよ
うにしたものである。本発明によれば、離散組合せ最適
化アルゴリズムが適用された処理により、非周期的で充
分に分散度が良く不自然なテクスチャが現れず、モアレ
や亀甲模様(ロゼッタ・パターン)等を発生させず、イ
ンクの転移が良好で、濃淡特性が変化せず、高精細で高
品質なハーフトーン画像を得るためのディザマスクが生
成される。
【0015】また本発明の請求項7に係るディザマスク
は、請求項1〜6のいずれかに係るディザマスク生成装
置により生成したディザマスクであるようにしたもので
ある。本発明によれば、非周期的で充分に分散度が良く
不自然なテクスチャが現れず、モアレや亀甲模様(ロゼ
ッタ・パターン)等を発生させず、インクの転移が良好
で、濃淡特性が変化せず、高精細で高品質なハーフトー
ン画像を得るためのディザマスクが提供される。
【0016】また本発明の請求項8に係るハーフトーン
画像は、請求項7に係るディザマスクを用いて濃淡画像
をハーフトーン処理して得たハーフトーン画像であるよ
うにしたものである。本発明によれば、非周期的で充分
に分散度が良く不自然なテクスチャが現れず、モアレや
亀甲模様(ロゼッタ・パターン)等を発生させず、イン
クの転移が良好で、濃淡特性が変化せず、高精細で高品
質なハーフトーン画像が提供される。
【0017】また本発明の請求項9に係るハーフトーン
画像は、請求項8に係るハーフトーン画像において、1
つのディザマスクを各色に用いて多色濃淡画像をハーフ
トーン処理して得たハーフトーン画像であるようにした
ものである。本発明によれば、1つのディザマスクを各
色に用いることで多色のハーフトーン画像が得られる。
【0018】また本発明の請求項10に係るハーフトー
ン画像は、請求項8に係るのハーフトーン画像におい
て、すくなくとも異なる2つのディザマスクを各色に割
り当てて用いて多色濃淡画像をハーフトーン処理して得
たハーフトーン画像あるようにしたものである。本発明
によれば、すくなくとも異なる2つのディザマスクを各
色に割り当てて用いることで多色ハーフトーン画像が得
られる。
【0019】また本発明の請求項11に係る印刷物は、
請求項8〜10のいずれかに記載のハーフトーン画像を
用いて印刷した印刷物であるようにしたものである。本
発明によれば、非周期的で充分に分散度が良く不自然な
テクスチャが現れず、モアレや亀甲模様(ロゼッタ・パ
ターン)等を発生させず、インクの転移が良好で、濃淡
特性が変化せず、高精細で高品質な多色印刷物が提供さ
れる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
を説明する。印刷画像において、ディジタル的にハーフ
トーン画像を得るハーフトーン処理では、ディザマスク
を用いたマスキング処理が行なわれる。マスキング処理
は、あらかじめ用意したディザマスクと入力画像を画素
ごとに比較演算し、その比較結果によりその画素を白黒
のいずれかの値に振分けるものである。このマスキング
処理のことはディザ処理、しきい値処理とも呼ばれてい
る。
【0021】4×4画素(4行4列画素)で最大16階
調を表現するディザマスクのパターンの一例を図7に示
す。図7(A)はドットが集中する渦巻型のディザマス
クのパターンであり、図7(B)はドットが分散するバ
イエル(Bayer)型のディザマスクのパターンである。
このようなディザマスクを、濃淡画像に適用してしきい
値処理を行なうことによりハーフトーン画像(擬似濃淡
画像)を得ることができる。
【0022】その過程、すなわちマスキング処理過程を
機能ブロック図として図8に示す。図8において、10
はディザマスク、20はしきい値処理(ハーフトーン処
理)、100は濃淡画像、200は擬似濃淡画像であ
る。ディザマスク10に基づいたマスキング処理をしき
い値処理20が濃淡画像100に対して行なうことによ
り擬似濃淡画像200を得ることができる。
【0023】なお、図8におけるしきい値処理20は、
濃淡画像の座標(i,j)の画素値に対してディザマス
クのサイズ(K,L)による剰余演算(imodK,j
modL)で与えられる座標のマスク画素値を対応させ
る処理を、濃淡画像20の全体(全座標)に対して循環
的に行なう処理のことである。
【0024】このしきい値処理の一例を説明図として図
9に示す。図9(A)は濃淡画像におけるディザマスク
と同サイズの特定部位における画素値の配列を示した図
である。また、図9(B)は4×4画素のマスクにおけ
る画素値の配列(パターン)を示した図である。図9
(C)は擬似濃淡画像における画素値(2値)の配列を
白黒パターンで示した図である。
【0025】濃淡画像の特定部位における1行1列目
(1,1)から16行16列目(16,16)までの画
素の各々に対して、配列において対応するディザマスク
の画素と画素値の大小比較を行なう。濃淡画像の画素値
がディザマスクの画素値に達していなければしきい値処
理の結果は“0”すなわち“黒”、濃淡画像の画素値が
ディザマスクの画素値に達していればしきい値処理の結
果は“1”すなわち“白”である。
【0026】1行1列目(1,1)の濃淡画素値は35
であり、ディザマスク画素値は60であるから、擬似濃
淡画像の画素値は“0”すなわち“黒”である。1行2
列目(1,2)の濃淡画素値は43であり、ディザマス
ク画素値は14であるから、擬似濃淡画像の画素値は
“1”すなわち“白”である。1行3列目(1,3)の
濃淡画素値は48であり、ディザマスク画素値は53で
あるから、擬似濃淡画像の画素値は“0”すなわち
“黒”である。以下同様である。
【0027】以上、濃淡画像に対してディザマスクを適
用し、擬似濃淡画像を得る処理について説明を行なっ
た。この説明は上述のように一般的なものであるから、
本発明のディザマスクだけでなく、他のディザマスクに
おける処理にも適用することができる。
【0028】次に、本発明におけるディザマスクを生成
する装置について説明する。本発明のディザマスク生成
装置は、マスク記憶手段、ブロック分割手段、乱数発生
手段、評価関数値演算手段、交換判定手段、画素値交換
手段、反復処理手段、等から構成される。そのディザマ
スク生成装置は、パーソナルコンピュータ、ワークステ
ーション、画像処理装置、等のデータ処理装置のハード
ウェアとソフトウェアによって実現することができる。
【0029】マスク記憶手段は、生成途中または生成済
みのディザマスクを記憶するメモリである。ディザマス
ク生成装置はディザマスクを記憶するメモリとともに、
ディザマスクを生成する処理における設定データ、処理
において発生するデータ、等を記憶するメモリも、当然
のことながら、有する。
【0030】ブロック分割手段は、マスク記憶手段が記
憶しているディザマスクを所定サイズの画素からなるブ
ロックに分割する処理を行なう。ブロックはディザマス
クにおける基本単位である。たとえば、図2に示すよう
に、ディザマスクのサイズを256×256画素とする
とき、そのディザマスクを16×16画素のブロックに
分割する。このときブロック数は256(16×16)
となる。このブロック(またはディザマスク)は、しき
い値処理する画像全体のサイズより大きくても小さくて
もよい。大きい場合には一部を使用し、小さい場合には
周期的に(循環的に)存在するものとして、しきい値処
理を行なう。
【0031】乱数発生手段は、所定の乱数を発生し上述
のブロックの画素に割り当てる処理を行なう。本発明に
おける乱数は、白色雑音とは限らず平坦でない周波数特
性(頻度分布)の雑音であってもよい。
【0032】評価関数値演算手段は、ブロックの各々に
おいて乱数により選択された2つの画素の画素値を交換
する前と交換した後とにおける評価関数値の変化分を演
算する処理を行なう。評価関数は、たとえば、離散組合
せ最適化アルゴリズムにおける目的関数(objective fu
nction)に相当する。離散組合せ最適化アルゴリズムが
模擬アニーリング法(simulated annealing)である場
合には内部エネルギーであり、遺伝アルゴリズム(gene
tic algorithm:GA)である場合には適応度(fitnes
s)である。
【0033】交換判定手段は、上述の変化分に基づいて
交換を実行するか否かを判定する処理を行なう。この判
定には、評価関数値の変化分が負(評価関数の形式によ
っては変化分が正)であれば交換を実施する判定を行な
う。また、評価関数値の変化分が正であっても、所定の
確率で交換を実施する判定を行なう。この確率は、たと
えば、模擬アニーリング法である場合にはボルツマン因
子(Boltzmann factor)あり、遺伝アルゴリズムである
場合には突然変異率である。
【0034】画素値交換手段は、上述の交換判定手段の
判定にしたがってマスク記憶手段が記憶するディザマス
クにおける上述の2つの画素において、各々の画素値を
交換する処理を行なう。
【0035】反復処理手段は、評価関数値演算手段と交
換判定手段と画素値交換手段とが行なう処理を所定の条
件を充足するまで反復する処理を行う。充足すべき条件
は、たとえば、模擬アニーリング法である場合には凍結
温度であり、遺伝アルゴリズムである場合には最終世代
(世代数)である。または、単に繰り返す回数(反復回
数)である。この反復処理手段によって反復される処理
は、本発明においては、模擬アニーリング法、遺伝アル
ゴリズムに限定されない。その他の離散組合せ最適化ア
ルゴリズムを適用することができる。
【0036】次に、本発明のディザマスクについて擬似
アニーリング法による生成の過程の一例を説明する。デ
ィザマスク生成の過程の一例をフロー図として図1に示
す。ディザマスクは、すでに説明しているように、原画
像(濃淡画像)の画素値を表現するビット数よりも小さ
いビット数で表現される画素値を有する画像(擬似濃淡
画像)をその原画像から導出するとき使用するマスクで
ある。本発明におけるディザマスクの生成過程をフロー
図として図1に示す。まず、図1のステップS1におい
て、ディザマスクを生成する処理における設定データを
設定する。設定データとしては、初期温度T:(0<
T)、温度低減係数α:(0<α<1)、最大繰返し数
N、繰返し数nの初期値、等である。たとえば、初期温
度は10度、温度低減係数は0.95、繰返し数の初期
値を0とする。
【0037】次に、ステップS2において、ブロック分
割手段は、マスク記憶手段が記憶する256×256画
素(65536画素)のディザマスクf(i,j)にお
いて、16×16画素のブロックに分割する。図2に示
すように、これによりディザマスクf(i,j)は、1
6×16ブロック(256ブロック)に分割される。こ
のディザマスクf(i,j)における画素数とブロック
数は一例であり、本発明はこれに限定されない。
【0038】そして、乱数発生手段は、マスク記憶手段
が記憶するディザマスクf(i,j)の16×16ブロ
ックにおける各々の画素に乱数を割り当てる。このと
き、乱数の値は8ビット(0〜254)の値とする。ま
た、各々のブロックには0〜254の数値が重複するこ
となく1つづつ割り当てられ、各々のブロックの残る1
画素については0〜254のいずれかの乱数を割り当て
る。乱数は、たとえば、C言語の標準関数rnd()に
よって発生させた整数値int(integer)を浮動小数
値float(floating point)に変換した乱数とす
る。
【0039】次に、ステップS3において、評価関数値
演算手段は、マスク記憶手段が記憶するディザマスクf
(i,j)の評価関数値E1を演算する。その評価関数
としては、この一例では、ディザマスクf(i,j)の
画素の各々について4方向ラプラシアンの絶対値を演算
し、ディザマスクf(i,j)の画素のすべてについて
その絶対値の総和を演算する評価関数とする。すなわ
ち、評価関数は「輪郭強度積算値」と呼べるものであ
る。なお、ディザマスクf(i,j)の周辺の画素にお
けるラプラシアンの演算において、存在しない画素につ
いては周期的(循環的)に存在するものとして演算を行
なう。
【0040】さらに、評価関数値演算手段は、マスク記
憶手段が記憶するディザマスクf(i,j)において所
定の1つのブロックを選定し、その1つのブロックにお
いて乱数によって2つの画素を選定する。そして、評価
関数値演算手段は、その2つの画素において画素値を交
換したときの評価関数値E2を演算する。そして、2つ
の画素の画素値を交換する前と交換した後における評価
関数値の変化分ΔE=E2−E1を演算する。
【0041】次に、ステップS4において、交換判定手
段は、その評価関数値の変化分ΔEが負であるか否かを
判定する。その評価関数値の変化分ΔEが負である場合
にはステップS4からステップS7に進む。その評価関
数値の変化分ΔEが負でない場合にはステップS4から
ステップS5に進む。
【0042】ステップS5において、交換判定手段は、
画素値交換確率p=exp(−ΔE)/Tを演算する。
そして、ステップS6において、0〜1の値を有する乱
数を1つ発生し、その発生した乱数が画素値交換確率p
を超えていない場合にはステップS6からステップS7
に進む。その発生した乱数が画素値交換確率pを超えて
いる場合にはステップS6からステップS8に進む。
【0043】ステップS7において、画素値交換手段
は、その選定された2つの画素において画素値を交換
し、マスク記憶手段が記憶するディザマスクf(i,
j)を更新する。
【0044】次に、ステップS8において、反復処理手
段は、ディザマスクf(i,j)のすべてのブロックに
対して、ステップS3〜S7における処理を終了したか
否かを判定する。すなわち、ステップS3における所定
の1つのブロックを選定する処理は、すべてのブロック
を1回づつ選定する処理である。終了していない場合に
は、ステップS3に戻り、以降のステップを繰り返す。
終了している場合には、ステップS9に進む。
【0045】次に、ステップS9において、反復処理手
段は、温度Tn+1=Tn*αで温度を低減し、繰返し回数
nを1つ増やす(n=n+1)。さらに、ステップS1
0において、反復処理手段は、繰返し数nが最大繰返し
数Nに達したか否かを判定する(n≧N)。そして、達
していない場合にはステップS3に戻り、以降のステッ
プを繰り返す。達している場合にはステップS11に進
み、ディザマスクf(i,j)を、ディザマスク生成装
置が生成したディザマスクとして保存する。
【0046】次に、上述のようにして生成したディザマ
スクを用いたマスキング処理、すなわちハーフトーン処
理について一例を説明する。画素値が128/255の
一様な画像を処理した場合のハーフトーン画像の一例を
拡大図として図3、図4、図5、図6に示す。図3は繰
返し回数を1000回、図4は繰返し回数を10000
回、図5は繰返し回数を100000回、図6は繰返し
回数を1000000回としたものである。繰返し回数
の多いものほど穏やかに温度低下させている。図3、図
4、図5、図6に示すように、いずれも、非周期的であ
りながらドットの連結性が良く、不自然なテクスチャー
も無い。穏やかに温度低下させるほど滑らかさが増す
(評価関数値;輪郭強度積算値が減少する)ことが分か
る。
【0047】上述のディザマスクの生成過程において適
用した評価関数は、一例を示したものである。本発明の
ディザマスクは評価関数の相違により形態の相違するデ
ィザマスクを得ることができる。次に、本発明のディザ
マスクについて、擬似アニーリング法による生成の過程
の別の一例を説明する。上述の生成の過程との相違点
は、図1に示すフロー図において、ステップS3におけ
る評価関数値の演算方法にある。他のステップにおける
処理は同様であるから、ここでは、ステップS3につい
てだけ説明する。
【0048】ステップS3において、評価関数値演算手
段は、マスク記憶手段が記憶するディザマスクf(i,
j)の評価関数値E1を演算する。その評価関数値とし
ては、この一例では、ディザマスクf(i,j)の画素
の各々について所定範囲の近傍画素との差の絶対値の総
和である近傍和を演算し、ディザマスクf(i,j)の
画素のすべてについてその近傍和の総和である全体和を
演算し、さらにその全体和の逆数を演算する評価関数の
値(平滑度と呼ぶ)とする。
【0049】この評価関数の具体的な一例として下記の
数5(数1と同一)を示す。
【数5】 ただし、E ; 評価関数 I ; ディザマスクのx軸方向の寸法(画素数) J ; ディザマスクのy軸方向の寸法(画素数) i ; ディザマスクにおける注目画素のx座標 j ; ディザマスクにおける注目画素のy座標 k ; 注目画素からのx軸方向の距離(画素数) l ; 注目画素からのy軸方向の距離(画素数)
【0050】数5を適用することにより、所定範囲が5
×5の近傍画素における平滑度を評価関数値としたとき
のディザマスクを得ることができる。このディザマスク
を階調スケールの濃淡画像に適用して生成したハーフト
ーン画像の一例を図10に示す。図10に示すように、
このハーフトーン画像は、非周期的で充分に分散度が良
く不自然なテクスチャが現れない。多色画像や印刷物と
しても、モアレや亀甲模様(ロゼッタ・パターン)等を
発生させず、高精細で高品質なハーフトーン画像であ
る。前述の「輪郭強度積算値」と呼べる評価関数値の場
合と異なり、分散度を上げることに主眼を置いている。
なお単なる乱数発生においては、白色雑音の性質によ
り、分散度が一定以上は向上しないという難点がある。
【0051】上述の評価関数の具体的な別の一例として
下記の数6(前述の数2と同一)を示す。
【数6】 ただし、E ; 評価関数 I ; ディザマスクのx軸方向の寸法(画素数) J ; ディザマスクのy軸方向の寸法(画素数) i ; ディザマスクにおける注目画素のx座標 j ; ディザマスクにおける注目画素のy座標 k ; 注目画素からのx軸方向の距離(画素数) l ; 注目画素からのy軸方向の距離(画素数) r ; 半径(画素数)
【0052】数6を適用することにより、所定範囲が半
径rの近傍画素における平滑度を評価関数値としたとき
のディザマスクを得ることができる。このディザマスク
により生成したハーフトーン画像は、数5を適用したと
きとほぼ同様である。数6は所定範囲が半径rの円形と
なっており等方向的であるため、より自然なハーフトー
ン画像を得ることができる。
【0053】数5の場合も、数6の場合も同様である
が、前述における所定範囲を、大きく広げても、計算時
間を要するだけで得られる効果には大きな差異は現れな
い。前述の5×5の近傍画素、または、それに相当する
半径(r=2)程度で充分である。なお、評価関数とし
て平滑度を適用し、それを最小化する過程として生成過
程を示したが、逆に、評価関数として分散度や乱雑度を
定義し、それを最大化する過程としも、同様の結果が得
られることは自明である。
【0054】以上、ディザマスクの生成方法について実
施の形態により説明したが、多色の画像の取り扱いにつ
いては説明していないので、ここで説明しておく。多色
画像の場合には、各色ごとに前述のハーフトーン処理を
行なう。このとき、多色画像の各色のハーフトーン処理
に使用するディザマスクとして、評価関数や設定データ
において異なるものを使用すると好適である。そうする
ことにより、オフセット印刷におけるコンタクト・スク
リーンの角度を印刷色によって変えるのと類似した効果
を得ることができる。その結果、モアレや亀甲模様(ロ
ゼッタ・パターン)等を全くといっていいほど発生させ
ず、高品質の多色ハーフトーン画像、多色印刷物を得る
ことができる。勿論、多色画像の各色のハーフトーン処
理に使用するディザマスクがすべて同一のものであって
もよい。
【0055】
【発明の効果】以上のとおりであるから、本発明の請求
項1に係るディザマスク生成装置によれば、非周期的で
充分に分散度が良く不自然なテクスチャが現れず、モア
レや亀甲模様(ロゼッタ・パターン)等を発生させず、
インクの転移が良好で、濃淡特性が変化せず、高精細で
高品質なハーフトーン画像を得るためのディザマスクを
生成するディザマスク生成装置が提供される。また、組
織的ディザマスクで分散度の高い確率的網点を生成する
ことができるため、本発明のディザマスクを適用するこ
とでハーフトーン処理を高速に行なうことができる。ま
た本発明の請求項2に係るディザマスク生成装置によれ
ば、平滑度を評価関数値としたときのディザマスクを得
ることができる。上述の請求項1に係る効果を有すると
ともに、このディザマスクにより生成したハーフトーン
画像は、分散度が特に優れている。また本発明の請求項
3に係るディザマスク生成装置によれば、所定範囲が5
×5の近傍画素における平滑度を評価関数値としたとき
のディザマスクを得ることができる。5×5の近傍画素
に所定範囲を限定することで処理負荷が小さくて済む。
また、上述の請求項1と2に係る効果を有する。また本
発明の請求項4に係るディザマスク生成装置によれば、
所定範囲が半径rの近傍画素における平滑度を評価関数
値としたときのディザマスクを得ることができる。上述
の請求項1と2に係る効果を有するとともに、このディ
ザマスクは等方向的な処理で生成されることから、この
ディザマスクを適用して得られるハーフトーン画像も等
方向的であり、より自然な再現が得られる。また本発明
の請求項5に係るディザマスク生成装置によれば、輪郭
強度を評価関数値としたときのディザマスクを得ること
ができる。上述の請求項1に係る効果を有するととも
に、このディザマスクにより生成したハーフトーン画像
は、ドットの連結性が特に優れている。
【0056】また本発明の請求項6に係るディザマスク
生成装置によれば、離散組合せ最適化アルゴリズムが適
用された処理により、非周期的で充分に分散度が良く不
自然なテクスチャが現れず、モアレや亀甲模様(ロゼッ
タ・パターン)等を発生させず、高精細で高品質なハー
フトーン画像を得るためのディザマスクが提供される。
【0057】また本発明の請求項7に係るディザマスク
によれば、非周期的で充分に分散度が良く不自然なテク
スチャが現れず、モアレや亀甲模様(ロゼッタ・パター
ン)等を発生させず、インクの転移が良好で、濃淡特性
が変化せず、高精細で高品質なハーフトーン画像を得る
ためのディザマスクが提供される。
【0058】また本発明の請求項8に係るハーフトーン
画像によれば、非周期的で充分に分散度が良く不自然な
テクスチャが現れず、モアレや亀甲模様(ロゼッタ・パ
ターン)等を発生させず、高精細で高品質なハーフトー
ン画像が提供される。また本発明の請求項9に係るハー
フトーン画像によれば、上述の請求項7に係る効果を有
するとともに、1つのディザマスクを各色に用いて多色
のハーフトーン画像が得られる。また本発明の請求項1
0に係るハーフトーン画像によれば、上述の請求項7に
係る効果を有するとともに、すくなくとも異なる2つの
ディザマスクを各色に割り当てて用いて多色のハーフト
ーン画像が得られる。
【0059】また本発明の請求項11に係る印刷物によ
れば、非周期的で充分に分散度が良く不自然なテクスチ
ャが現れず、モアレや亀甲模様(ロゼッタ・パターン)
等を発生させず、高精細で高品質な多色印刷物が提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるディザマスクの生成過程をフロ
ー図として示す図である。
【図2】ディザマスクとブロックの構成の一例を示す図
である。
【図3】画素値が128/255の一様な画像をハーフ
トーン処理した場合のハーフトーン画像の一例を拡大図
として示す図である(繰返し回数1000)。
【図4】画素値が128/255の一様な画像をハーフ
トーン処理した場合のハーフトーン画像の一例を拡大図
として示す図である(繰返し回数10000)。
【図5】画素値が128/255の一様な画像をハーフ
トーン処理した場合のハーフトーン画像の一例を拡大図
として示す図である(繰返し回数100000)。
【図6】画素値が128/255の一様な画像をハーフ
トーン処理した場合のハーフトーン画像の一例を拡大図
として示す図である(繰返し回数1000000)。
【図7】4×4画素(4行4列画素)で最大16階調を
表現するマスクのパターンの一例を示す図である。
【図8】マスキング処理過程を機能ブロック図として示
す図である。
【図9】マスキング処理におけるしきい値処理の一例を
示す説明図である。
【図10】平滑度を評価関数値としたときのディザマス
クを階調スケールの濃淡画像に適用して生成したハーフ
トーン画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 ディザマスク 20 しきい値処理 100 濃淡画像 200 擬似濃淡画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CE13 CH01 CH08 CH11 5C077 LL03 LL18 LL19 MP08 NN09 PP21 PP48 PP68 PQ08 PQ12 PQ22 TT08 5C079 LA31 LA39 LC04 MA01 MA11 NA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハーフトーン処理のためのディザマスクを
    生成する装置であって、マスク記憶手段と、ブロック分
    割手段と、乱数発生手段と、評価関数値演算手段と、交
    換判定手段と、画素値交換手段と、反復処理手段とを有
    し、 前記マスク記憶手段は、生成途中および/または生成済
    みのディザマスクを記憶し、 前記ブロック分割手段は、前記ディザマスクを所定サイ
    ズの画素からなるブロックに分割し、 前記乱数発生手段は、所定の乱数を発生し前記ブロック
    の画素に割り当て、 前記評価関数値演算手段は、前記ブロックの各々におい
    て乱数により選択された2つの画素の画素値を交換する
    前と交換した後とにおける評価関数値の変化分を演算
    し、 前記交換判定手段は、前記変化分に基づいて前記交換を
    実行するか否かを判定し、 前記画素値交換手段は、前記交換判定手段の判定にした
    がって前記マスク記憶手段が記憶するディザマスクにお
    いて前記2つの画素の画素値を交換し、 前記反復処理手段は、前記評価関数値演算手段と前記交
    換判定手段と前記画素値交換手段とが行なう処理を所定
    の条件を充足するまで反復する処理を行う、 ことを特徴とするディザマスク生成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディザマスク生成装置にお
    いて、前記評価関数値は、ディザマスクf(i,j)の
    画素の各々について所定範囲の近傍画素との差の絶対値
    の総和である近傍和を演算し、ディザマスクf(i,
    j)の画素のすべてについてその近傍和の総和である全
    体和を演算し、さらにその全体和の逆数を演算する評価
    関数の値(平滑度と呼ぶ)であることを特徴とするディ
    ザマスク生成装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のディザマスク生成装置にお
    いて、前記評価関数値は、下記の数1に示す評価関数の
    値であることを特徴とするディザマスク生成装置。 【数1】 ただし、E ; 評価関数 I ; ディザマスクのx軸方向の寸法(画素数) J ; ディザマスクのy軸方向の寸法(画素数) i ; ディザマスクにおける注目画素のx座標 j ; ディザマスクにおける注目画素のy座標 k ; 注目画素からのx軸方向の距離(画素数) l ; 注目画素からのy軸方向の距離(画素数)
  4. 【請求項4】請求項2記載のディザマスク生成装置にお
    いて、前記評価関数値は、下記の数2に示す評価関数の
    値であることを特徴とするディザマスク生成装置。 【数2】 ただし、E ; 評価関数 I ; ディザマスクのx軸方向の寸法(画素数) J ; ディザマスクのy軸方向の寸法(画素数) i ; ディザマスクにおける注目画素のx座標 j ; ディザマスクにおける注目画素のy座標 k ; 注目画素からのx軸方向の距離(画素数) l ; 注目画素からのy軸方向の距離(画素数) r ; 半径(画素数)
  5. 【請求項5】請求項1記載のディザマスク生成装置にお
    いて、前記評価関数値は、ディザマスクf(i,j)の
    画素の各々について4方向ラプラシアンの絶対値を演算
    し、ディザマスクf(i,j)の画素のすべてについて
    その絶対値の総和を演算する評価関数の値(輪郭強度と
    呼ぶ)であることを特徴とするディザマスク生成装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のディザマ
    スク生成装置において、前記反復処理手段によって反復
    される処理は、模擬アニーリング法(simulated anneal
    ing)、遺伝アルゴリズム(genetic algorithm)、等の
    離散組合せ最適化アルゴリズムが適用された処理である
    ことを特徴とするディザマスク生成装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載のディザマ
    スク生成装置により生成したことを特徴とするディザマ
    スク。
  8. 【請求項8】請求項7記載のディザマスクを用いて濃淡
    画像をハーフトーン処理して得たことを特徴とするハー
    フトーン画像。
  9. 【請求項9】請求項8記載のハーフトーン画像におい
    て、1つのディザマスクを各色に用いて多色濃淡画像を
    ハーフトーン処理して得たことを特徴とする多色ハーフ
    トーン画像。
  10. 【請求項10】請求項8記載のハーフトーン画像におい
    て、すくなくとも異なる2つのディザマスクを各色に割
    り当てて用いて多色濃淡画像をハーフトーン処理して得
    たことを特徴とする多色ハーフトーン画像。
  11. 【請求項11】請求項7〜10のいずれかに記載のハー
    フトーン画像を用いて印刷した印刷物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100848093B1 (ko) * 2002-03-18 2008-07-24 삼성전자주식회사 액정 표시 장치의 디더링 장치 및 디더링 방법

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