JP2002231611A - 露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置及びデバイス製造方法

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JP2002231611A
JP2002231611A JP2001027216A JP2001027216A JP2002231611A JP 2002231611 A JP2002231611 A JP 2002231611A JP 2001027216 A JP2001027216 A JP 2001027216A JP 2001027216 A JP2001027216 A JP 2001027216A JP 2002231611 A JP2002231611 A JP 2002231611A
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exposure
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Masahiko Yasuda
雅彦 安田
Hideo Mizutani
英夫 水谷
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Nikon Corp
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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70605Workpiece metrology
    • G03F7/70616Monitoring the printed patterns
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    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レチクルパターンとウエハ上の区画領域との
重ね合せ精度の向上を図る。 【解決手段】 露光装置本体100を構成するレチクル
微動ステージ42A、アライメント系ALG及びZチル
トステージ58に温度センサ44A、44B、44Cを
取付けるとともに、チャンバ11内に環境センサユニッ
トESを設けている。主制御装置50は、これらの温度
センサ44A〜44C及び環境センサユニットESの計
測値に基づいて、微動ステージ、アライメント系、及び
Zチルトステージ等の温度変化や、チャンバ11内の温
度、湿度、圧力等の変化に応じて、例えばベースライン
値(レチクルパターンの投影位置とアライメント系AL
Gの検出中心との位置関係)を補正することにより、レ
チクルパターンとウエハW上のショット領域の重ね合せ
誤差を、逐次計算により、あるいは所定のインターバル
で計測して補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光装置及びデバ
イス製造方法に係り、さらに詳しくは、半導体素子、液
晶表示素子等を製造するに際しリソグラフィ工程で用い
られる露光装置、及び該露光装置を用いたデバイス製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子(CPU、DRA
M等)、撮像素子(CCD等)及び液晶表示素子、薄膜
磁気ヘッド等を製造するリソグラフィ工程では、基板上
にデバイスパターンを形成する種々の露光装置が用いら
れている。近年においては、半導体素子等の高集積化に
伴い、高いスループットで微細パターンを精度良くウエ
ハ又はガラスプレート等の基板上に形成可能なステップ
・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆる
ステッパ)やこのステッパに改良を加えたステップ・ア
ンド・スキャン方式の走査型露光装置(いわゆるスキャ
ニング・ステッパ)等の投影露光装置が主として用いら
れている。
【0003】ところで、半導体素子等を製造する場合に
は、異なる回路パターンを基板上に幾層にも積み重ねて
形成する必要があるため、回路パターンが描画されたレ
チクル(又はマスク)と、基板上の各ショット領域に既
に形成されたパターンとを正確に重ね合わせることが重
要である。
【0004】投影露光装置におけるレチクルとウエハ上
に既に形成されたパターンとを投影光学系を介して重ね
合わせるための位置合わせ装置ないしはアライメント系
は、投影光学系及びレチクルを各々介して位置合わせを
行うオン・アクシス系と、これらを介さないで位置合わ
せを行うオフ・アクシス系の2種類に大別される。
【0005】しかるに、最近の露光装置では、KrFエ
キシマレーザあるいはArFエキシマレーザ等のエキシ
マレーザが光源として用いられるようになってきている
が、かかる波長帯域の光を露光光とする場合、オン・ア
クシスのアライメント系を実現することが困難である。
これは、アライメント用の検出光としては基板上のレジ
ストに対して非感光性の光を用いる必要がある一方、こ
のような長波長の光をアライメント用の検出光とした場
合には、色収差のため正確な検出が困難となる等の理由
による。
【0006】従って、オフ・アクシスのアライメント系
が最近では主流となっている。
【0007】オフ・アクシスのアライメント系による位
置合わせにおいては、アライメント系の検出基準と、レ
チクルパターン像の投影位置との位置関係、すなわちベ
ースライン値を正確に管理する必要がある。オフ・アク
シス方式の位置合わせは、周知の如く、ベースライン値
を基準とした間接的な位置合わせだからである。オフ・
アクシス方式の位置合わせでは、アライメント系と投影
光学系との距離が変動したり、アライメント系とステー
ジ座標系(一般に、基板ステージの位置を計測するレー
ザ干渉計の測長軸で規定される)との関係が変動したり
すると、その変動量は、そのまま重ね合わせ誤差とな
る。これが、ベースラインドリフトと呼ばれるものであ
る。
【0008】従来、このベースラインドリフトに対する
対策として、所定のタイミング、例えばロット先頭のウ
エハの露光直前毎などに、アライメント系を用いて基板
ステージ上の基準マークを検出し、アライメント系の検
出基準と基準マークとの相対位置関係と、その検出時の
レーザ干渉計の計測値とに基づいて、アライメント系と
ステージ座標系との関係を求め、必要に応じて上記のベ
ースライン値を補正するベースラインチェックと呼ばれ
る動作を行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したベースライン
チェックにおいては、前述したアライメント系と投影光
学系との距離の変動や、アライメント系とステージ座標
系との関係の変動に起因するベースラインドリフトに関
しては、随時補正される。
【0010】しかしながら、これ以外の要因、例えば基
板ステージ上の基準マークとレーザ干渉計用の反射ミラ
ー(移動鏡)との位置関係の変動に起因するベースライ
ンドリフトには対応が困難である。これは、上記のベー
スラインチェックにより求められたアライメント系とス
テージ座標系との関係が、上記の基準マークと移動鏡と
の位置関係の変動に起因する誤差を含んだ値となってい
るからである。
【0011】また、走査型露光装置の場合には、レチク
ルステージ上のレーザ干渉計用のミラー(移動鏡)とレ
チクルとの位置関係の変動などもベースラインドリフト
の要因となる。
【0012】しかるに、上述した基準マークと移動鏡と
の位置関係の変動や、移動鏡とレチクルとの位置関係の
変動は、ステージ構造部材の温度変動に伴う熱膨張、熱
変形など(以下、適宜、熱膨張や熱変形などをまとめて
「熱膨張」と総称する)によって容易に生じてしまう。
露光装置自体、照明光源や、ステージ駆動モータ、ある
いは各種センサ類などの種々の熱源を備えているため、
上記の熱膨張の発生を防止することは困難である。
【0013】勿論、アライメント系を用いた基板ステー
ジ上の基準マークの検出(上記のベースラインチェッ
ク)を、投影光学系を介したオン・アクシス方式の検出
系、例えばレチクルアライメント顕微鏡による基準マー
クとレチクルアライメントマークとの検出の直後に行う
ようにすれば、上記の基準マークと移動鏡との距離の変
動等に起因する誤差は相殺される。しかし、通常、レチ
クルアライメント顕微鏡による基準マークとレチクルア
ライメントマークとの検出には、オフ・アクシスアライ
メント系による基準マークの検出に比べて多くの時間が
掛かるため、スループット低下の要因となる。また、ア
ライメント系による基準マークの検出とレチクルアライ
メント顕微鏡によるレチクルアライメントマーク及び基
準マークの検出とを同時に行っても、上記の熱膨張や熱
変形などに対応するためにはその同時検出を頻繁に行わ
なければならず、同様にスループットの低下の要因とな
る。
【0014】また、将来的に、半導体素子はさらに高集
積化し、これに伴い、露光装置に要求される重ね合わせ
精度はますます厳しくなることは確実である。さらに、
レチクルパターンと基板上の各ショット領域との重ね合
わせ誤差だけでなく、第1層目のパターンを基板上に転
写する際に、基板ステージ等の上記の熱膨張、熱変形な
どに起因して、基板上で第1層目のパターンの転写位置
などが変化してショット配列誤差が生じるという問題も
ある。
【0015】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、重ね合わせ精度の向上に貢献す
る露光装置を提供することにある。
【0016】また、本発明の第2の目的は、高集積度の
マイクロデバイスの生産性の向上に寄与することができ
るデバイス製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、マスク(R)に形成されたパターンを基板(W)上
に転写する露光装置であって、前記マスクを保持して移
動可能な第1可動体(42A)と;前記第1可動体を駆
動する駆動装置(80A〜80D)と;前記第1可動体
の温度に関連する第1物理量を検知する検知装置(44
A)と;前記第1物理量に基づいて前記基板上への前記
パターンの転写状態を補正する補正装置(50)と;を
備える露光装置である。
【0018】本明細書において、温度に関連する物理量
とは、温度そのものの他、温度の変化に応じて変化する
物理量、例えば、対象物体の歪み(膨張、伸縮)、電気
伝導度等の全てを含む。
【0019】これによれば、駆動装置により第1可動体
が駆動されると、その駆動装置の発熱により第1可動体
の温度が上昇し熱膨張が生じる。このとき、検知装置に
より、第1可動体の温度上昇に応じた温度に関連する第
1物理量が検知される。補正装置では、その第1物理量
(この物理量は第1可動体の温度上昇に対応している)
に基づいて基板上へのマスクパターンの転写状態を補正
する。結果的に、マスクを保持する第1可動体の温度上
昇に起因するマスクパターンと基板(又は基板上の区画
領域)との重ね合わせ誤差をほぼ確実に補正でき、その
分重ね合わせ精度の向上が可能となる。
【0020】本明細書において、「基板上へのパターン
の転写状態の補正」には、第2層目以降のパターンの転
写時におけるマスクパターンと基板上の区画領域との重
ね合わせ誤差の補正のみでなく、結果的に重ね合わせ誤
差を小さくするものはすべて含む。すなわち、例えば第
1層目のパターンを基板上に転写する場合であっても、
基板の熱膨張などに起因してその転写像の配列が不規則
となる場合があるが、そのような場合に転写位置を調整
することにより、基板上の転写像の配列が良好となる。
この一方、露光後の熱処理などによる基板の膨張、変形
を考慮して、予め第1層目のパターンの転写位置及び転
写像の形状の少なくとも一方を故意にずらすことが考え
られ、かかる場合には基板の温度が元に戻ると、転写像
の配列が規則的(設計値に近い状態)となる。いずれの
場合にも、結果的に第2層目以降のパターンの転写時の
重ね合わせ誤差が小さくなる。このように、第1層目の
パターンの転写時の転写位置等の補正は、結果的に重ね
合わせ誤差を小さくするので、転写状態の補正に含まれ
る。また、本明細書において、転写状態の補正は、転写
位置の補正のみでなく、転写倍率誤差や形状誤差などの
補正をも含む。
【0021】本発明において、補正装置は、予め求め
た、検知装置で検出される第1可動体の温度に関連する
第1物理量の変化とパターンの転写状態との相関関係に
基づいて、パターンの転写状態を補正することとしても
良いし、実際にパターンの転写状態を計測し、その計測
結果に基づいてパターンの転写状態を補正することとし
ても良い。後者の場合には、検知装置で検知された第1
物理量の変化量が所定の閾値を超えたときにのみ、転写
状態、例えば重ね合わせ誤差の計測及びこの計測結果に
基づく重ね合わせ誤差の補正をすることとしても良い。
【0022】上記請求項1に記載の露光装置において、
検知装置としては種々の装置が考えられる。例えば、請
求項2に記載の露光装置の如く、前記検知装置は、前記
第1物理量として前記第1可動体の温度を検知する温度
センサ(44A)を含むこととすることができる。ま
た、上記請求項1及び2に記載の各露光装置において、
請求項3に記載の露光装置の如く、前記検知装置は、前
記第1物理量として前記第1可動体の歪みを検知する歪
みゲージを含むこととすることができる。
【0023】上記請求項1〜3に記載の各露光装置にお
いて、請求項4に記載の露光装置の如く、前記基板を保
持して移動可能な第2可動体(58)と;前記第2可動
体上に存在するマークを検出するマーク検出系(AL
G)と;前記マーク検出系の温度に関連する第2物理量
を検知する検知装置(44B)と;を更に備え、前記補
正装置は、前記第1及び第2物理量に基づいて前記パタ
ーンの転写状態を補正することとすることができる。
【0024】この場合において、請求項5に記載の露光
装置の如く、前記マーク検出系は、前記第1可動体上に
存在するマークをも検出することとすることができる。
【0025】上記請求項4及び5に記載の各露光装置に
おいて、請求項6に記載の露光装置の如く、前記第2物
理量を検知する前記検知装置は、前記第2物理量として
前記マーク検出系の温度を検知する温度センサ(44
B)を含むこととすることができる。また、上記請求項
4〜6に記載の各露光装置において、請求項7に記載の
露光装置の如く、前記第2物理量を検知する検知装置
は、前記第2物理量として前記マーク検出系の歪みを検
知する歪みゲージを含むこととすることができる。
【0026】上記請求項4〜7に記載の各露光装置にお
いて、請求項8に記載の露光装置の如く、前記第2可動
体の温度に関連する第3物理量を検知する検知装置(4
4C)を更に備える場合には、前記補正装置は、前記第
1、第2及び第3物理量に基づいて前記パターンの転写
状態を補正することとすることができる。
【0027】上記請求項1〜3に記載の各露光装置にお
いて、請求項9に記載の露光装置の如く、前記基板を保
持して移動可能な第2可動体(58)と; 前記第2可
動体の温度に関連する第3物理量を検知する検知装置
(44C)と;を更に備え、前記補正装置は、前記第1
及び第3物理量に基づいて前記パターンの転写状態を補
正することとすることができる。
【0028】この場合において、請求項10に記載の露
光装置の如く、前記第3物理量を検知する前記検知装置
は、前記第3物理量として前記第2可動体の温度を検知
する温度センサ(44C)を含むこととすることができ
る。また、上記請求項9及び10に記載の各露光装置に
おいて、請求項11に記載の露光装置の如く、前記第3
物理量を検知する前記検知装置は、前記第3物理量とし
て前記第2可動体の歪みを検知する歪みゲージを含むこ
ととすることができる。
【0029】上記請求項1〜11に記載の各露光装置に
おいて、請求項12に記載の露光装置の如く、前記マス
クのパターンを前記基板上に投影する投影光学系(P
L)と;前記投影光学系の結像特性を補正する結像特性
補正装置と;を更に備え、前記補正装置は、前記結像特
性補正装置により前記結像特性が補正された際に、その
補正結果を更に考慮して前記パターンの転写状態を補正
することとすることができる。
【0030】本明細書において、結像特性補正装置は、
投影光学系を構成する少なくとも1枚のレンズを駆動す
るものなどの他、マスクに照射される露光用照明光の波
長を変更するものなども含む。
【0031】上記請求項1〜12に記載の各露光装置に
おいて、請求項13に記載の露光装置の如く、前記補正
装置は、前記マスクを照明する照明条件の変更を更に考
慮して前記パターンの転写状態を補正することとするこ
とができる。
【0032】上記請求項1〜13に記載の各露光装置に
おいて、請求項14に記載の露光装置の如く、前記第1
可動体及び前記駆動装置が設置された環境の環境条件を
計測する環境計測装置(ES)を更に備え、前記補正装
置は、前記パターンの転写状態の補正に際し、前記環境
計測装置の計測結果を更に考慮することとすることがで
きる。
【0033】請求項15に記載の露光装置は、マスク
(R)に形成されたパターンを基板(W)上に転写する
露光装置本体(100)と;前記露光装置本体の一部及
び前記露光装置本体が設置された環境の少なくとも一方
の環境条件を計測する環境計測装置(ES)と;前記環
境計測装置の計測値に基づいて、前記基板上への前記パ
ターンの転写状態を補正する補正装置(50)と;を備
える露光装置である。
【0034】これによれば、環境計測装置により、露光
装置本体の一部及び露光装置本体が設置された環境の少
なくとも一方の環境条件が計測される。補正装置では、
環境計測装置の計測値に基づいて、前記基板上への前記
パターンの転写状態を補正する。このため、露光装置本
体の一部及び露光装置本体が設置された環境条件の変動
に起因するマスクパターンの基板上への転写状態をほぼ
所望の状態に補正でき、結果的に重ね合わせ精度の向上
を図ることが可能となる。
【0035】この場合において、補正装置は、環境条件
の変化に基づいてパターンの転写状態、例えば重ね合わ
せ誤差を計測し、この計測結果に基づいてその転写状
態、例えば重ね合わせ誤差を補正することができるが、
請求項16に記載の露光装置の如く、前記補正装置は、
予め求めた環境条件と前記パターンの転写状態との相関
関係に基づいて前記パターンの転写状態を補正すること
とすることもできる。
【0036】上記請求項15に記載の露光装置におい
て、請求項17に記載の露光装置の如く、前記環境計測
装置は、前記露光装置本体の異なる箇所の温度を計測す
る少なくとも2つの温度センサを有し、前記補正装置
は、前記少なくとも2つの温度センサの計測結果に基づ
いて重み付け演算を行い、その演算結果に基づいて前記
パターンの転写状態を補正することとすることができ
る。
【0037】上記請求項15〜17に記載の各露光装置
において、請求項18に記載の露光装置の如く、前記マ
スクのパターンを前記基板上に投影する投影光学系(P
L)と;前記投影光学系の結像特性を補正する結像特性
補正装置と;を更に備える場合に、前記補正装置は、前
記結像特性補正装置により前記結像特性が補正された際
に、その補正結果を更に考慮して前記パターンの転写状
態を補正することとすることができる。
【0038】上記請求項15〜18に記載の各露光装置
において、請求項19に記載の露光装置の如く、前記補
正装置は、前記マスクを照明する照明条件の変更を更に
考慮して前記パターンの転写状態を補正することとする
ことができる。
【0039】請求項15〜19に記載の各露光装置にお
いて、請求項20に記載の露光装置の如く、前記環境条
件は、温度、湿度、圧力の少なくとも1つを含むことと
することができる。但し、環境条件は、温度、湿度、圧
力に限らず、パターンの転写状態に影響を与える種々の
条件、例えば海抜、潮汐等をも含むこととすることがで
きる。
【0040】請求項21に記載の発明は、マスク(R)
に形成されたパターンを基板(W)上に転写する露光装
置であって、前記基板を保持する可動体(58)上及び
前記マスク上の少なくとも一方に存在するマークの所定
の基準部材に対する位置を検出するマーク検出系と;前
記マーク検出系の温度に関連する物理量を検知する検知
装置と;前記物理量に基づいて、前記基板上への前記パ
ターンの転写状態を補正する補正装置と;を備える露光
装置である。
【0041】これによれば、マーク検出系により、基板
を保持する可動体上及びマスク上の少なくとも一方に存
在するマークの所定の基準部材に対する位置が検出され
る。ここで、マーク検出系に温度変動がある場合、その
温度変動に起因してマーク検出系によって検出されるマ
ークの位置が誤差を含むことになる。しかるに、検知装
置により、マーク検出系の温度に関連する物理量(この
物理量は、検出されるマークの位置の温度変動による変
化を反映した量である)が検出される。そして、補正装
置により、この物理量に基づいて、基板上へのパターン
の転写状態が補正される。従って、マーク検出系の温度
変化に起因するパターンの転写誤差をほぼ確実に補正す
ることができ、結果的に重ね合わせ精度を向上させるこ
とができる。
【0042】この場合において、例えばマーク検出系が
CCDその他の撮像素子を備える場合には、温度変動に
よりCCD等の温度ドリフトなどに起因して検出誤差が
生じるので、検知装置によりマーク検出系の温度を検知
することによって上記の温度ドリフト等に起因して結果
的に生じることとなるパターンの転写誤差の補正が可能
となる。従って、基準部材は、必ずしもマーク検出系に
設けられている必要はない。
【0043】一方、請求項22に記載の露光装置の如
く、前記マーク検出系は、前記基準部材として指標(G
M)が形成された指標部材(102)を有し、前記可動
体上に存在する前記マークを前記指標を基準として検出
するものである場合には、前記検知装置は、前記指標部
材及びこれを支持する支持部材の少なくとも一方の特定
部材の温度に関連する物理量を検知することとすること
ができる。かかる場合、基準部材(指標部材)の位置が
温度変動により変動すれば、マーク検出系によって計測
されるマークの位置が誤差を含むことになる。しかる
に、検知装置により、指標が設けられた指標部材及びこ
れを支持する支持部材の少なくとも一方の特定部材の温
度に関連する物理量が検知されるので、この物理量は、
温度変動による指標の位置変化を反映した量となってい
る。補正装置により、この物理量に基づいて、基板上へ
のパターンの転写状態が補正されることにより、指標の
位置変化に起因するパターンの転写誤差、例えば重ね合
わせ誤差をほぼ確実に補正することができ、結果的に重
ね合わせ精度を向上させることができる。
【0044】ここで、重ね合わせ誤差の補正とは、基板
上の区画領域の位置情報の補正のみでなく、マーク検出
系から得られるマーク位置情報を補正すること、マーク
検出系のベースライン量を補正することなども含む。
【0045】上記請求項22に記載の露光装置におい
て、検知装置としては種々のものが考えられるが、例え
ば請求項23に記載の露光装置の如く、前記検知装置
は、前記特定部材に固定された温度センサであることと
することができる。
【0046】請求項24に記載の発明は、マスク(R)
に形成されたパターンを基板(W)上に転写する露光装
置であって、前記パターンを前記基板上に投影する投影
光学系(PL)と;前記投影光学系の光学特性を調整す
る光学特性調整装置と;前記マスクを照明する照明条件
及び前記光学特性調整装置による前記光学特性の調整結
果の少なくとも一方に応じて前記基板上への前記パター
ンの転写状態を補正する補正装置(50)と;を備える
露光装置である。
【0047】ここで、光学特性調整装置は、投影光学系
を構成する少なくとも1枚のレンズを駆動するものなど
の他、マスクに照射される露光用照明光の波長を変更す
るものなども含む。
【0048】これによれば、マスクを照明する照明条件
及び光学特性調整装置による投影光学系の光学特性の調
整結果に応じて、マスクのパターンの投影像の倍率など
が変化するが、補正装置により、マスクを照明する照明
条件及び光学特性調整装置による光学特性の調整結果の
少なくとも一方に応じて基板上へのパターンの転写状態
が補正されるので、結果的にマスクを照明する照明条件
及び光学特性調整装置による投影光学系の光学特性の調
整結果に応じて、パターンの転写状態を所望の状態に補
正することができる。従って、照明条件や光学特性調整
装置による投影光学系の光学特性の調整に起因するパタ
ーンの転写誤差を補正することができ、結果的に重ね合
わせ精度を向上させることができる。
【0049】上記請求項1〜24に記載の各露光装置に
おいて、請求項25に記載の露光装置の如く、前記補正
装置は、前記基板上に形成された前記パターンの基準位
置からの位置ずれを計測する重ね合わせ測定装置(1
5)にオンライン接続され、前記重ね合わせ測定装置の
計測結果をオンラインにて受信し、前記パターンの転写
状態の補正に際し、前記計測結果を更に考慮することと
することができる。ここで、転写状態の補正は、第1層
目におけるショット配列誤差の補正と、第2層目以降に
おける重ね合わせ誤差の補正の両方を含み、かつマスク
のパターンと基板上の各区画領域(ショット領域)との
相対位置誤差(アライメント誤差)だけでなく、倍率誤
差や形状誤差などの補正をも含む。
【0050】請求項26に記載の発明は、リソグラフィ
工程を含むデバイス製造方法であって、前記リソグラフ
ィ工程で、請求項1〜25のいずれか一項に記載の露光
装置を用いて露光を行うことを特徴とするデバイス製造
方法である。
【0051】これによれば、リソグラフィ工程で請求項
1〜25に記載の各露光装置を用いて重ね合わせ精度良
く露光が行われるので、微細パターンを有するマイクロ
デバイスの歩留まりを向上させることができ、その生産
性を向上させることができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図
1、図2に基づいて説明する。
【0053】図1には、一実施形態の露光装置10の概
略構成が示されている。この露光装置10は、露光用光
源(以下「光源」という)にパルスレーザ光源を用いた
ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装
置、すなわちいわゆるスキャニング・ステッパである。
【0054】この露光装置10は、光源16及び照明光
学系12から成る照明系、この照明系からの露光光EL
により照明されるマスクとしてのレチクルRが載置され
るレチクルステージRST、レチクルRから出射された
露光光ELを基板としてのウエハW上(像面上)に投射
する投影光学系PL、ウエハWが載置されるウエハステ
ージWST、及びこれらの制御系等を備えている。
【0055】前記光源16としては、ここでは、ArF
エキシマレーザ光源(出力波長193nm)、あるいは
KrFエキシマレーザ光源(出力波長248nm)など
の紫外域のパルス光を出力するエキシマレーザ光源が用
いられている。なお、光源16として、F2レーザ光源
(出力波長157nm)等の真空紫外域のパルス光を出
力するパルス紫外光源を用いても良い。
【0056】前記光源16は、実際には、照明光学系1
2の各構成要素及びレチクルステージRST、投影光学
系PL、及びウエハステージWST等から成る露光装置
本体100が収容されたチャンバ11が設置されたクリ
ーンルームとは別のクリーン度の低いサービスルームに
設置されており、ビームマッチングユニットと呼ばれる
光軸調整用光学系を少なくとも一部に含む不図示の送光
光学系を介してチャンバ11に接続されている。
【0057】光源16は、主制御装置50からの制御情
報TSに応じ、内部の光源制御装置(図示省略)によっ
て、レーザビームLBの1パルスあたりのエネルギ値、
発振周波数(繰り返し周波数)、中心波長、及びスペク
トル半値幅などが制御されるようになっている。また、
光源制御装置は、レーザビームLBのオン・オフ制御を
も行う。
【0058】前記照明光学系12は、ビーム整形光学系
18、エネルギ粗調器20、オプティカル・インテグレ
ータ(ホモジナイザ)としてのフライアイレンズ22、
照明系開口絞り板24、第1リレーレンズ28A、第2
リレーレンズ28B、固定レチクルブラインド30A、
可動レチクルブラインド30B、光路折り曲げ用のミラ
ーM及びコンデンサレンズ32等を備えている。なお、
フライアイレンズ22の代わりにオプティカル・インテ
グレータとしてのロッドレンズ(内面反射型インテグレ
ータ)を用いても良い。
【0059】前記ビーム整形光学系18は、チャンバ1
1に設けられた光透過窓17を介して不図示の送光光学
系に接続されている。このビーム整形光学系18は、光
源16でパルス発光され光透過窓17を介して入射した
レーザビームLBの断面形状を、該レーザビームLBの
光路後方に設けられたフライアイレンズ22に効率良く
入射するように整形するもので、例えばシリンダレンズ
やビームエキスパンダ(いずれも図示省略)等で構成さ
れる。
【0060】前記エネルギ粗調器20は、ビーム整形光
学系18後方のレーザビームLBの光路上に配置され、
レーザビームLBの透過率を変更するものである。この
エネルギ粗調器20は、例えば透過率(1−減光率)の
異なる複数個(例えば6個)のNDフィルタ有する回転
板と、これを駆動する駆動モータとを含んで構成され
る。そして、主制御装置50が駆動モータを介して回転
板を回転することにより、入射するレーザビームLBに
対する透過率を100%から等比級数的に複数段階で切
り替えることができる。
【0061】前記フライアイレンズ22は、エネルギ粗
調器20から出たレーザビームLBの光路上に配置さ
れ、レチクルRを均一な照度分布で照明するためにその
射出端に多数の点光源から成る面光源(2次光源)を形
成する。この2次光源から射出されるレーザビームを以
下においては、「露光光EL」と呼ぶものとする。
【0062】フライアイレンズ22の射出面の近傍に、
円板状部材から成る照明系開口絞り板24が配置されて
いる。この照明系開口絞り板24には、ほぼ等角度間隔
で、例えば通常の円形開口より成る開口絞り、小さな円
形開口より成りコヒーレンスファクタであるσ値を小さ
くするための開口絞り、輪帯照明用の輪帯状の開口絞
り、及び変形光源法用に複数の開口を偏心させて配置し
て成る変形開口絞り(図1ではこのうちの2種類の開口
絞りのみが図示されている)等が配置されている。この
照明系開口絞り板24は、主制御装置50により制御さ
れるモータ等の駆動装置40により回転されるようにな
っており、これによりいずれかの開口絞りが露光光EL
の光路上に選択的に設定される。
【0063】なお、レチクルRの照明条件、すなわち照
明光学系の瞳面上での露光光ELの光量分布(2次光源
の大きさや形状)を変更する機構は、照明系開口絞り板
24に限られるものではなく、これに代えて、あるいは
これと組み合わせて、オプティカル・インテグレータに
対するレーザビームLBの入射条件(例えば、フライア
イレンズではその入射面上でのレーザビームの分布、内
面反射型インレグレータではレーザビームの入射角度範
囲)を変更可能な光学装置(例えば、ズーム光学系、照
明光学系の光軸に沿って相対移動可能な一対のアキシコ
ン、及び照明光路内に交換して配置される複数の回折光
学素子の少なくとも1つを含む)を、光源16とオプテ
ィカル・インテグレータとの間に設けても良い。
【0064】照明系開口絞り板24から出た露光光EL
の光路上に、固定レチクルブラインド30A及び可動レ
チクルブラインド30Bを介在させて第1リレーレンズ
28A及び第2リレーレンズ28Bから成るリレー光学
系が配置されている。
【0065】固定レチクルブラインド30Aは、レチク
ルRのパターン面に対する共役面から僅かにデフォーカ
スした面に配置され、レチクルR上の照明領域IARを
規定する矩形開口が形成されている。また、この固定レ
チクルブラインド30Aの近傍に走査方向に対応する方
向の位置及び幅が可変の開口部を有する可動レチクルブ
ラインド30Bが配置され、走査露光の開始時及び終了
時にその可動レチクルブラインド30Bを介して照明領
域IARを更に制限することによって、不要な部分の露
光が防止されるようになっている。
【0066】リレー光学系を構成する第2リレーレンズ
28B後方の露光光ELの光路上には、当該第2リレー
レンズ28Bを通過した露光光ELをレチクルRに向け
て反射する折り曲げミラーMが配置され、このミラーM
後方の露光光ELの光路上にコンデンサレンズ32が配
置されている。
【0067】このようにして構成された照明光学系12
の作用を簡単に説明すると、光源16からパルス発光さ
れたレーザビームLBは、ビーム整形光学系18に入射
して、ここで後方のフライアイレンズ22に効率良く入
射するようにその断面形状が整形された後、エネルギ粗
調器20に入射する。そして、このエネルギ粗調器20
のいずれかのNDフィルタを透過したレーザビームLB
は、フライアイレンズ22に入射する。これにより、フ
ライアイレンズ22の射出端に前記2次光源が形成され
る。この2次光源から射出された露光光ELは、照明系
開口絞り板24上のいずれかの開口絞りを通過した後、
第1リレーレンズ28Aを経て固定レチクルブラインド
30Aの矩形開口部及び可動レチクルブラインド30B
を通過した後、第2リレーレンズ28Bを通過してミラ
ーMによって光路が垂直下方に折り曲げられた後、コン
デンサレンズ32を経て、レチクルステージRST上に
保持されたレチクルR上の矩形の照明領域IARを均一
な照度分布で照明する。
【0068】前記レチクルステージRSTは、走査方向
であるY軸方向に所定ストローク範囲で移動可能なレチ
クル粗動ステージ42B、該レチクル粗動ステージ42
BとともにY軸方向に移動可能でレチクル粗動ステージ
42Bに対してXY面内で相対的に微小駆動可能な第1
可動体としてのレチクル微動ステージ42A、及びこれ
らの駆動系等を備えている。これを更に詳述すると、レ
チクル粗動ステージ42Bは、図2に示されるように、
XY面に平行に配置されたレチクルベースRB上にX軸
方向に所定間隔を隔ててY軸方向に延設された一対のエ
アガイド48A,48Bの上方にその底面に設けられた
不図示のエアベアリングにより浮上支持されている。ま
た、レチクル粗動ステージ42Bは、矩形枠状部材から
構成され、そのY軸方向の両端には、一対のエアガイド
48A,48BのX軸方向外側にそれぞれ配置されY軸
方向に伸びる固定子62A,62Bとともに、リニアモ
ータ70A,70Bをそれぞれ構成する不図示の可動子
が突設されている。
【0069】固定子62A,62Bは、レチクルベース
RB上に固定しても良いが、ここでは、一端がそれぞれ
床面に固定された一対の支持フレーム66A,66Bの
先端にそれぞれ固定され、レチクルベースRBに対して
は非接触な状態で支持されている。これは、リニアモー
タ70A,70Bによってレチクル粗動ステージ42B
が駆動された際の反力が、レチクルベースRB、ひいて
はこれを支持する不図示の支持部材を介して後述する投
影光学系PLを保持するメインフレームに伝達されない
ようにするためである。この場合、レチクル粗動ステー
ジ42Bの駆動時に固定子62A,62Bに生じる反力
は、支持フレーム66A,66Bを介して床面に逃がさ
れるようになっている。
【0070】前記レチクル微動ステージ42Aは、レチ
クル粗動ステージ42Bより一回り小さい矩形板状の外
形を有し、その中央部には、不図示の矩形開口が形成さ
れている。この矩形開口の周囲に不図示の静電チャック
(又はバキュームチャック)等の固定機構が設けられ、
この固定機構の上面にレチクルRが吸着されている。
【0071】レチクルステージRSTの周囲四辺それぞ
れの中央部には、可動子72a〜72d(但し、−X側
の可動子72dは図示せず)が、それぞれ突設されてい
る。これに対応して、レチクル粗動ステージ42Bの周
囲四辺の中央部には、これらの可動子72a〜72dと
ともにリニアモータ80A〜80Dをそれぞれ構成する
固定子74a〜74dがそれぞれ固定されている(但
し、−X側の固定子74d、及びリニアモータ80Dは
図示せず)。
【0072】レチクル微動ステージ42Aの−X方向の
端部には、Y軸方向に伸びる反射面を有する平面ミラー
から成る移動鏡52Rxが固定されている。また、レチ
クル微動ステージ42Aの−Y方向の端部には、コーナ
ーキューブから成る一対の移動鏡52Ry1、52Ry2
が固定されている。これらの移動鏡52Rx、52Ry
1、52Ry2にそれぞれ対応して3つのレチクルレーザ
干渉計が設けられ、これら3つの干渉計によって、レチ
クル微動ステージ42AのXY面内の位置(θz回転を
含む)が計測されるようになっている。このように、移
動鏡及びレーザ干渉計はそれぞれ3つ設けられている
が、図1では、これらが代表的に移動鏡52R、レチク
ルレーザ干渉計54Rとして示されている。このレチク
ルレーザ干渉計54Rの計測値が、ステージ制御装置9
0及びこれを介して主制御装置50に供給されるように
なっている。
【0073】また、上述のように、レチクルRの駆動系
は、レチクル粗動ステージ42Bを駆動する一対のリニ
アモータ70A,70B、レチクル微動ステージを駆動
する2対(4つ)のリニアモータ80A〜80Dによっ
て構成されているが、図1ではこれらが代表的にレチク
ルステージ駆動系49として示されている。
【0074】前記レチクルRは、図2に示されるよう
に、中央部にパターン領域PAが形成され、該パターン
領域PAのX軸方向両外側には、一対のレチクルアライ
メントマークRM1、RM2がパターン領域PAの中心
を通るX軸上に、中心に関して対称に配置されている。
なお、パターン領域PA及びレチクルアライメントマー
クRM1、RM2は、実際には、−Z側の面に形成され
ている。
【0075】なお、レチクル微動ステージ42A上に、
各種の基準マーク(例えばアライメントマーク)や計測
用マーク(例えば、結像特性計測用マーク)などが所定
の位置関係で配置されたレチクル基準マーク板(RF
M)を設けても良い。
【0076】さらに、本実施形態の露光装置10では、
レチクル微動ステージ42Aの上面の移動鏡52Rxと
レチクルRとの間に、検知装置を構成する温度センサ4
4Aが取り付けられている。この温度センサ44Aで検
知されるレチクル微動ステージ42Aの温度情報(第1
物理量)は、主制御装置50に供給されるようになって
いる。なお、温度センサ44Aを設けた理由については
後述する。
【0077】また、本実施形態の露光装置10では、図
1に示されるように、レチクルRの上方に、後述するレ
チクルアライメントの際に使用されるマーク検出系とし
ての一対のレチクルアライメント顕微鏡RA1、RA2
((但し、紙面奥側のレチクルアライメント顕微鏡RA
2は図示せず)が非走査方向(X軸方向)に沿って所定
間隔で配置されている。レチクルアライメント顕微鏡R
A1、RA2としては、例えば、露光光をレチクルR上
に形成されたアライメントマークRM1、RM2に照射
し、CCDカメラなどで撮像したアライメントマークの
画像データを画像処理してマーク位置を計測するVRA
(Visual Reticle Alignment)方式のセンサが用いられ
る。レチクルアライメント顕微鏡RA1、RA2は、露
光時には、不図示の駆動系を介して照明領域IARから
退避されるようになっている。
【0078】前記投影光学系PLは、例えば両側テレセ
ントリックな縮小系が用いられている。この投影光学系
PLの投影倍率は例えば1/4、1/5あるいは1/6
等である。このため、前記の如くして、露光光ELによ
りレチクルR上の照明領域IARが照明されると、その
レチクルRに形成されたパターンが投影光学系PLによ
って前記投影倍率で縮小された像が表面にレジスト(感
光剤)が塗布されたウエハW上のスリット状の露光領域
IAに投影され転写される。
【0079】投影光学系PLとしては、ここでは、光軸
AX方向(Z軸方向)に沿って所定間隔で配置された複
数枚のレンズエレメント(屈折光学素子)から成る屈折
光学系が用いられている。前記複数枚のレンズエレメン
トのうち、その一部の複数枚の特定のレンズエレメント
は、不図示の駆動素子(例えばピエゾ素子など)によっ
て光軸AX方向及び傾斜方向に微小駆動可能に構成され
ている。この場合、結像特性補正コントローラ34が、
主制御装置50からの指令に応じて前記駆動素子の駆動
量を制御する。すなわち、本実施形態では、結像特性補
正コントローラ34、駆動素子及びこれによって駆動さ
れる特定のレンズエレメントによって、投影光学系PL
の例えば倍率、ディストーションなどの結像特性(光学
特性の一種)を補正、あるいは調整する、結像特性補正
装置(光学特性調整装置)が構成されている。
【0080】また、投影光学系PLの鏡筒の側面には、
マーク検出系としてのオフ・アクシス方式のウエハアラ
イメント系ALGが取り付けられている。このウエハア
ライメント系ALGとしては、本実施形態では、ハロゲ
ンランプ等を光源とする波長帯域幅の広い光で照明し、
CCDカメラなどで撮像したウエハW上のアライメント
マーク(又は基準マーク板FM上の基準マーク)の画像
データを画像処理してマーク位置を計測するFIA(Fi
eld Image Alignment)系のオフアクシス・アライメン
トセンサが用いられている。このFIA系のアライメン
トセンサによると、レジスト層による薄膜干渉の影響を
受けず、アルミマークや非対称マーク等についても高精
度な位置検出が可能である。
【0081】ウエハアライメント系ALGは、支持部材
としての筐体36の内部にその表面に指標GMが形成さ
れた指標部材(基準部材)としてのプリズム102が支
持され、その指標GMの中心を基準としてアライメント
マークあるいは基準マークの位置(相対位置)を検出す
る。このウエハアライメント系ALGの検出情報は主制
御装置50に供給されるようになっている。
【0082】前記筐体36は、支持金物104を介して
投影光学系PLの鏡筒に固定されている。本実施形態で
は、筐体36に検知装置を構成する温度センサ44Bが
固定されている。この温度センサ44Bで検知された筐
体36の温度情報(第2物理量)は、主制御装置50に
供給されるようになっている。なお、温度センサ44B
を設けた理由については後述する。
【0083】なお、指標GMが形成されたプリズム10
2、あるいはその近傍の部材に温度センサを取り付けて
も良い。
【0084】前記ウエハステージWSTは、リニアモー
タ等を含むウエハステージ駆動部56により走査方向で
あるY軸方向及びこれに直交するX軸方向に2次元駆動
されるようになっている。このウエハステージWST上
に搭載された第2可動体としてのZチルトステージ58
上には不図示のウエハホルダを介してウエハWが静電吸
着(あるいは真空吸着)等により保持されている。Zチ
ルトステージ58は、ウエハWのZ方向の位置(フォー
カス位置)を調整するとともに、XY平面に対するウエ
ハWの傾斜角を調整する機能を有する。また、ウエハス
テージWSTの位置は、Zチルトステージ58上に固定
された移動鏡52Wを介して外部のレーザ干渉計54W
により計測され、このレーザ干渉計54Wの計測値がス
テージ制御装置90及びこれを介して主制御装置50に
供給されるようになっている。
【0085】また、Zチルトステージ58(又はウエハ
ステージWST)上には、後述するレチクルアライメン
ト用の一対の基準マーク(以下、便宜上「第1基準マー
ク」と呼ぶ)及びベースライン計測用の基準マーク(以
下、便宜上「第2基準マーク」と呼ぶ)などが形成され
た基準マーク板FMが固定されている。この基準マーク
板FMの表面は、ウエハWの表面とほぼ同一高さに設定
されている。
【0086】さらに、Zチルトステージ58上には、検
知装置を構成する温度センサ44Cが固定されている。
この温度センサ44Cで計測されるZチルトステージ5
8の温度情報(第3物理量)は、主制御装置50に供給
される。温度センサ44Cを設けた理由については後述
する。
【0087】この他、本実施形態では、チャンバ11の
内部の投影光学系PLの近傍に、環境計測装置としての
環境センサユニットESが設けられている。この環境セ
ンサユニットESは、チャンバ11内の温度を検知する
温度センサ、圧力を検知する圧力センサ、及び湿度を検
知する湿度センサを有している。この環境センサユニッ
トESを構成する各センサの計測結果(温度、圧力、湿
度の情報)は、主制御装置50に供給されている。な
お、環境センサユニットESを設けた理由については、
後述する。
【0088】なお、圧力センサや湿度センサは、必ずし
もチャンバ11内に設けなくても良く、露光装置10が
設置されるクリーンルーム内にそれぞれ設けても良い。
【0089】制御系は、図1中、主制御装置50によっ
て主に構成される。主制御装置50は、CPU(中央演
算処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、R
AM(ランダム・アクセス・メモリ)等からなるいわゆ
るマイクロコンピュータ(又はワークステーション)を
含んで構成され、露光動作が的確に行われるように、例
えば、レチクルRとウエハWの同期走査、ウエハWのス
テッピング、露光タイミング等を統括して制御する。ま
た、主制御装置50では、この他、後述するように、各
種の重ね合わせ誤差(ベースラインドリフト)の要因と
なる各種の情報に基づいて重ね合わせ誤差の補正をも行
うようになっている。
【0090】主制御装置50は、例えば走査露光時に
は、レチクルRがレチクルステージRSTを介して+Y
方向(又は−Y方向)に速度VR=Vで走査されるのに
同期して、ウエハステージWSTを介してウエハWが露
光領域IAに対して−Y方向(又は+Y方向)に速度V
W=β・V(βはレチクルRからウエハWに対する投影
倍率)で走査されるように、レーザ干渉計54R、54
Wの計測値に基づいてステージ制御装置90に対して両
ステージRST,WSTの同期移動を指示する。これに
より、ステージ制御装置90により、レーザ干渉計54
R、54Wの計測値をモニタしつつ、レチクルステージ
駆動部49、ウエハステージ駆動部56をそれぞれ介し
てレチクルステージRST、ウエハステージWSTの位
置及び速度がそれぞれ制御される。
【0091】ここで、両ステージRST、WSTの制御
について、更に詳述する。この場合、主制御装置50
は、例えば、ステージ制御装置90に対し、ウエハステ
ージWSTの走査方向(Y軸方向)の目標速度、これを
投影倍率の逆数倍したレチクルステージRSTの目標速
度とを与える。これにより、ステージ制御装置90で
は、ウエハステージWSTをウエハステージ駆動部56
を介して駆動するとともに、目標速度に応じて定まる目
標位置とレーザ干渉計54Wで計測されるウエハステー
ジWSTの現在位置との差である位置偏差をゼロとする
ようにウエハステージ駆動部56を介してウエハステー
ジWSTをフィードバック制御する。また、これと同時
に、ステージ制御装置90では、レチクルステージ駆動
部49を構成するリニアモータ70A,70Bを介して
目標速度に応じてレチクル粗動ステージ42Bをオープ
ン制御するとともに、ウエハレーザ干渉計54Wの計測
値に応じて定まるレチクルRの目標位置とレチクルレー
ザ干渉計54Rで計測されるレチクル微動ステージ42
Aの現在位置との差である位置偏差がゼロとなるよう
に、リニアモータ80B,80Dを介してレチクル微動
ステージ42Aを制御する。すなわち、レチクル微動ス
テージ42Aによって、ウエハW、すなわちウエハステ
ージWSTとレチクルRとの同期誤差が吸収される。従
って、レチクル微動ステージ42AをY軸方向に駆動す
るリニアモータ80B,80Dは常時駆動力を発揮して
いるため、それらのリニアモータ80B,80Dの発熱
によって、レチクル微動ステージ42Aが熱膨張する。
【0092】同様に、ステージ制御装置90では、非走
査方向であるX軸方向についても、ウエハWとレチクル
Rとの位置ずれがゼロとなるようにリニアモータ80
A,80Cを介してレチクル微動ステージ42Aを常時
微小駆動している。従って、リニアモータ80A,80
Cの発熱によっても、レチクル微動ステージ42Aが熱
膨張する。これらの熱膨張によって、移動鏡52Rx、
52Ry1、52Ry2とレチクルRとの距離が変動し、
これがレチクルRとウエハWとの重ね合わせ誤差の要因
となる。そこで、かかるレチクル微動ステージ42Aの
熱膨張による重ね合わせ誤差を補正するために、温度セ
ンサ44Aが設けられている。
【0093】また、ステッピングの際には、ステージ制
御装置90では、主制御装置50からの指令に応じ、レ
ーザ干渉計54Wの計測値に基づいてウエハステージ駆
動部56を介してウエハステージWSTの位置を制御す
るようになっている。
【0094】レチクルステージRST側と同様に、ウエ
ハステージWST側でもウエハステージ駆動部56を構
成するリニアモータの発熱により、Zチルトステージ5
8が熱膨張し、同様の理由により重ね合わせ誤差の要因
となる。そこで、かかるZチルトステージ58の熱膨張
による重ね合わせ誤差を補正するために、温度センサ4
4Cが設けられている。
【0095】さらに、ウエハアライメント系ALGの筐
体36に温度センサ44Bを設けたのは、次の理由によ
る。すなわち、ウエハステージ駆動部56からの発熱
や、Zチルトステージ58上の照度計等の各種センサ類
(いずれも図示省略)等の発熱等により、ウエハアライ
メントマークや基準マーク板FM上の第2基準マークの
位置の検出の基準となるウエハアライメント系ALGの
指標GMの位置が変化する可能性がある。指標GMの位
置が変化すると、これを基準として計測されるベースラ
イン値や、ウエハW上の各ショット領域の位置の計測結
果に誤差が含まれ、結果的にレチクルRとウエハWとの
重ね合わせ誤差が生じてしまう。このような要因による
重ね合わせ誤差を補正するために、温度センサ44Bを
ウエハアライメント系ALGの筐体36に設けたのであ
る。
【0096】同様に、レチクルアライメント顕微鏡RA
1、RA2に温度センサを設けても良い。レチクルアラ
イメント顕微鏡RA1、RA2は、CCDカメラを備え
ているので、温度変動によりCCDカメラの温度ドリフ
トなどに起因して検出誤差が生じる。そこで、温度セン
サによりマーク検出系の温度を検知することによって上
記の温度ドリフト等に起因して結果的に生じることとな
るパターンの転写誤差の補正が可能となる。
【0097】さらに、チャンバ11内の温度、圧力、湿
度等の環境条件が変化すると、重ね合わせ誤差が発生す
る。この環境条件の変化に起因する重ね合わせ誤差を補
正するために、環境センサユニットESを設けている。
【0098】なお、上述した、レチクル微動ステージ4
2Aの熱膨張に起因する移動鏡52Rx、52Ry1
52Ry2とレチクルRとの距離の変動や、Zチルトス
テージ58の熱膨張に起因する移動鏡とウエハとの距離
の変動や、レチクルアライメント顕微鏡RA1、RA2
のCCDカメラの温度ドリフトや、チャンバ11内の温
度、圧力、湿度等の環境条件の変化などは、重ね合わせ
誤差だけでなく、第1層目のパターンの転写では基板上
でのショット配列誤差の要因ともなる。
【0099】ところで、本実施形態の露光装置では、上
記の種々の要因による重ね合わせ誤差を補正するため
に、主制御装置50のRAM内にその重ね合わせ誤差補
正の基礎となるデータが、照明条件毎に予め記憶されて
いる。
【0100】以下、このデータとともに、本実施形態に
おけるベースラインドリフト等に起因する重ね合わせ誤
差の補正原理について説明する。
【0101】本実施形態では、重ね合わせ誤差は、レチ
クルステージRST,ウエハステージWST,ウエハア
ライメント系ALG,及びチャンバ11内の温度、その
他の環境条件、並びに結像特性補正コントローラ34に
よるレンズエレメントの駆動等の種々の要因によりそれ
ぞれ生じたベースラインドリフト(要因別のベースライ
ンドリフト)の線形結合で表現されることを前提として
いる。
【0102】レチクル微動ステージ42Aの温度を検知
する温度センサ44Aの計測値T1と、該温度T1の変化
に対応するベースラインドリフトをB1とし、予め実験
等により次式(1)で示される両者の関係を表す関数を
求める。
【0103】 B1=f1(T1) ……(1)
【0104】ウエハアライメント系ALGの温度を検知
する温度センサ44Bの計測値T2と、該温度T2の変化
に対応するベースラインドリフトをB2とし、予め実験
等により次式(2)で示される両者の関係を表す関数を
求める。
【0105】 B2=f2(T2) ……(2)
【0106】Zチルトステージ58の温度を検知する温
度センサ44Cの計測値T3と、該温度T3の変化に対応
するベースラインドリフトをB3とし、予め実験等によ
り次式(3)で示される両者の関係を表す関数を求め
る。
【0107】 B3=f3(T3) ……(3)
【0108】環境センサユニットESを構成する温度セ
ンサで検知されるチャンバ11内の温度T4と、該温度
4の変化に対応するベースラインドリフトをB4とし、
予め実験等により次式(4)で示される両者の関係を表
す関数を求める。
【0109】 B4=f4(T4) ……(4)
【0110】環境センサユニットESを構成する湿度セ
ンサで検知されるチャンバ11内の湿度H5と、該湿度
5の変化に対応するベースラインドリフトをB5とし、
予め実験等により次式(5)で示される両者の関係を表
す関数を求める。
【0111】 B5=f5(H5) ……(5)
【0112】環境センサユニットESを構成する圧力セ
ンサで検知されるチャンバ11内の圧力P6と、該圧力
6の変化に起因するベースラインドリフトをB6とし、
予め実験等により次式(6)で示される両者の関係を表
す関数を求める。
【0113】 B6=f6(P6) ……(6)
【0114】また、結像特性補正コントローラ34によ
る特定のレンズエレメントの駆動に起因するある時点B
における別の時点Aからの結像特性の変化に起因するベ
ースライン値の変動をBmacとすると、ある時点Aから
別の時点Bに至る時間における、全体としてのベースラ
イン値の変動δBは、次式(7)のように表すことがで
きる。
【0115】
【数1】
【0116】式(7)において、T11,T10は、それぞ
れ時点B,時点Aにおける温度T1であり、T21,T20
は、それぞれ時点B,時点Aにおける温度T2であり、
31,T30は、それぞれ時点B,時点Aにおける温度T
3であり、T41,T40は、それぞれ時点B,時点Aにお
ける温度T4であり、H51,H50は、それぞれ時点B,
時点Aにおける湿度H5であり、P61,P60は、それぞ
れ時点B,時点Aにおける圧力P6である。
【0117】上記式(7)を一般化すると、全体として
のベースライン値の変動量δBiは、次式(8)のよう
に表される。
【0118】
【数2】
【0119】ここで、pjはパラメータであり、具体的
には、前述した温度T1,T2,T3,T4,H5,P6など
を指す。また、Σはj=1,2,……,n(例えばn=
6)の場合の総和を示す。
【0120】本実施形態の露光装置10では、照明条件
毎に上記式(8)が予め求められ、これが照明条件毎の
ベースライン補正データとして、主制御装置50のRA
M内に記憶されている。このとき、全ての照明条件に対
してそのベースライン補正データを求めておかなくても
良く、その補正データがない照明条件では他の照明条件
の補正データを用いて補間などによりその補正データを
決定するようにしても良い。
【0121】次に、上述のようにして構成された露光装
置10における露光処理動作について説明する。
【0122】まず、主制御装置50では、予め設定され
RAM内に記憶されているプロセスプログラムと呼ばれ
る露光条件の設定ファイルに基づいて、露光条件を設定
する。この露光条件の設定には、レチクルRの選択、照
明条件の設定などが含まれる。
【0123】例えば、主制御装置50では、プロセスプ
ログラムに従って、駆動装置40を介して照明系開口絞
り板24を回転して、その指定された照明条件を設定す
る。これとともに、主制御装置50では、RAM内に記
憶されているその照明条件に応じたベースライン補正デ
ータ(前述した式(8))を読み込む。
【0124】次に、主制御装置50では、不図示のレチ
クルローダを用いてレチクルステージRST上に指定さ
れたレチクルRをロードするとともに、不図示のウエハ
ローダを用いてウエハWをZチルトステージ58上にロ
ードする。
【0125】次に、主制御装置50では、ステージ制御
装置90を介してウエハステージWSTを移動して、Z
チルトステージ58上の基準マーク板FMを投影光学系
PLの直下に位置決めする。そして、主制御装置50で
は、レチクルR上のアライメントマークRM1,RM2
の像を対応する一対の第1基準マークの投影光学系PL
を介した像と同時に一対のレチクルアライメント顕微鏡
RA1、RA2を用いて検出し、その検出結果(アライ
メントマークRM1,RM2とこれらにそれぞれ対応す
る第1基準マークの相対位置)とそのときのレーザ干渉
計54Wの計測値とに基づいてレチクルパターンの投影
位置を算出する。すなわち、このようにしてレチクルア
ライメントを行う。
【0126】次に、主制御装置50では、ステージ制御
装置90を介してウエハステージWSTをレーザ干渉計
54Wの計測値をモニタしつつ所定のベースライン値
(設計値)分だけ移動してウエハアライメント系ALG
の直下にZチルトステージ58上の基準マーク板FMを
位置決めする。そして、主制御装置50では、ウエハア
ライメント系ALGを用いて第2基準マークを検出し、
指標GMの中心に対する第2基準マークの位置を算出す
る。
【0127】次いで、主制御装置50では、上記のレチ
クルアライメント顕微鏡RA1、RA2の検出結果と、
ウエハアライメント系ALGの検出結果と、それぞれの
検出時のレーザ干渉計54Wの計測値(又は上記設計上
のベースライン値)とに基づいて、ウエハアライメント
系ALGのベースライン値、すなわち、レチクルパター
ンの投影位置とウエハアライメント系ALGの検出中心
(指標GMの中心)との位置関係、すなわちベースライ
ン値を算出する。すなわち、このようにしてベースライ
ン計測を実行する。なお、このとき算出されたベースラ
イン値をB0とする。
【0128】このベースライン計測の終了後、主制御装
置50では、ウエハW上の各ショット領域の設計上の配
列座標に基づいて、ステージ制御装置90を介してウエ
ハW上の予め選択したサンプルショット領域をウエハア
ライメント系ALGの直下に順次位置決めしつつ、サン
プルショット領域に付設されたウエハアライメントマー
クの位置をウエハアライメント系ALGの検出中心を基
準として検出する。そして、この検出結果に基づいて、
例えば特開昭61−44429号公報などに開示される
ような最小自乗法を用いた統計演算を行って、ショット
領域の配列座標を算出する、EGA(エンハンスト・グ
ローバル・アライメント)を実行する。
【0129】上記のEGAの終了後、算出されたショッ
ト領域の配列座標と前述したベースライン値B0とに基
づいて、ウエハWのXY位置がウエハW上の最初のショ
ット領域(ファーストショット)を露光するための走査
開始位置となるように、ステージ制御装置90を介して
ウエハステージWSTを移動する。同時に、主制御装置
50では、ステージ制御装置90を介してレチクルRの
XY位置が走査開始位置となるように、レチクルステー
ジRSTを移動する。
【0130】次に、主制御装置50では、ステージ制御
装置90に対して目標値を与えて、前述したレチクルR
とウエハWとの同期移動を指示する。これに応じ、ステ
ージ制御装置90によって、前述したレチクルR(レチ
クルステージRST)とウエハW(ウエハステージWS
T)との相対走査が開始される。そして、両ステージが
それぞれの目標走査速度に達し、等速同期状態(同期整
定状態)に達すると、光源16からの露光光EL(紫外
パルス光)によってレチクルRのパターン領域が照明さ
れ始め、走査露光が開始される。
【0131】ステージ制御装置90は、特に上記の走査
露光時には、レチクルステージRSTのY軸方向の移動
速度VRとウエハステージWSTのY軸方向の移動速度
Wとが、投影光学系PLの投影倍率に応じた速度比に
維持されるように同期制御を行う。
【0132】そして、レチクルRのパターン領域の異な
る領域が露光光ELで逐次照明され、パターン領域全面
に対する照明が完了することにより、ウエハW上のファ
ーストショットの走査露光が終了する。これにより、レ
チクルRのパターンが投影光学系PLを介してファース
トショットに縮小転写される。
【0133】上述のようにして、ファーストショットの
走査露光が終了すると、主制御装置50からの指示に基
づき、ステージ制御装置90により、ウエハステージ駆
動部56を介してウエハステージWSTがX、Y軸方向
にステップ移動され、第2ショットの露光のための走査
開始位置に移動される。
【0134】そして、主制御装置50の指示に応じて、
ステージ制御装置90、及び不図示の光源制御装置によ
り、上述と同様に各部の動作が制御され、ウエハW上の
第2ショットに対して上記と同様の走査露光が行われ
る。
【0135】このようにして、ウエハW上のショットの
走査露光と次ショット露光のためのステッピング動作と
が繰り返し行われ、ウエハW上の露光対象ショットの全
てにレチクルRのパターンが順次転写される。
【0136】ウエハW上の全露光対象ショットへのパタ
ーン転写が終了すると、次のウエハと交換され、上記と
同様のアライメント、露光動作が行われる。このように
して、ウエハ交換、ウエハアライメント、走査露光が順
次繰り返し行われる。
【0137】上述の露光装置10の連続運転中、主制御
装置50では、所定のサンプリング間隔(例えば、0.
1secあるいは1つのショット領域の走査露光時間な
ど)で、温度センサ44A〜44Cの計測値T1〜T3
び環境センサユニットの計測値T4,H5,P6、すなわ
ちパラメータpjを取り込み、各時点で取り込んだパラ
メータpjiを用いて次式(9)の演算を行ってベースラ
イン値Biを逐次更新する。
【0138】 Bi=B(i-1)+δB(i-1) ……(9)
【0139】初期値、すなわちi=1のときのδB0
0である。また、式(9)中の右辺第2項には、前述し
た式(8)の演算結果がそのまま代入される。なお、ベ
ースライン値Biの更新は、例えば計測値T1〜T4
5、P6の少なくとも1つでその変化量が所定値に達す
る度に行うようにしても良い。
【0140】式(8)あるいは式(9)中の、B
macは、前述した特定のレンズエレメントの駆動量がゼ
ロである場合には、Bmac=0とする。すなわち、主制
御装置50では、結像特性補正コントローラ34に対し
て前述した駆動素子の駆動指令を行った場合にのみ、そ
の指令値に対応するレンズエレメント駆動量に基づいて
投影光学系PLの結像特性の変化によるベースライン値
の変動量を算出して、その値をBmacに代入すれば良
い。
【0141】上記のベースライン値の更新を行った場
合、主制御装置50では、その更新後のベースライン値
に基づいて、レチクルRとウエハWとの位置合わせを行
う。
【0142】これまでの説明から明らかなように、本実
施形態では、主制御装置50によって、補正装置が構成
されている。
【0143】以上説明したように、本実施形態の露光装
置10によると、連続運転中に、主制御装置50によ
り、3つの温度センサ44A〜44C、及び環境センサ
ユニットESの出力に応じて予め計測したベースライン
値が逐次更新され、この更新後のベースライン値を用い
てレチクルRのパターンとウエハW上の各ショット領域
との位置合わせ(アライメント)が行われる。このた
め、a.レチクル微動ステージ42Aを駆動するリニア
モータ80A〜80Dの発熱やレチクルRに対する露光
光ELの照射に起因するレチクル微動ステージ42Aの
熱膨張を要因とするベースラインドリフト、b.ウエハ
アライメント系ALGの温度変動による指標GMの変位
に起因するベースラインドリフト、c.ウエハステージ
WSTを駆動するリニアモータ等の発熱やウエハWに対
する露光光ELの照射に起因するZチルトステージ58
の熱膨張を要因とするベースラインドリフト、d.チャ
ンバ11内の環境条件(温度、湿度、圧力)の変化に起
因するベースラインドリフト、e.結像特性補正コント
ローラ34による投影光学系PLの結像特性の補正に起
因するベースライン値の変動、などによって生じる重ね
合わせ誤差を発生とほぼ同時に逐次補正して、常に高精
度な重ね合わせ露光が可能となる。
【0144】なお、上記実施形態では、主制御装置50
が、温度センサ44A〜44C、環境センサユニットE
Sの計測値を所定のサンプリング間隔で取り込み、予め
求めた各センサ出力とベースラインドリフトとの関係に
基づいて逐次ベースライン値を補正することにより、重
ね合わせ誤差を補正する場合について説明したが、本発
明がこれに限定されるものではない。すなわち、主制御
装置50では、温度センサ44A〜44C、環境センサ
ユニットESの計測値を所定のサンプリング間隔で取り
込み、前回のベースライン計測時を基準とする各計測値
の変動量を、計測値毎に予め定めた閾値とそれぞれ比較
し、少なくともいずれか1つの計測値の変動量がその閾
値を超えた度毎に、ウエハ交換後露光開始前に、前述し
たベースライン計測をやり直し、ベースライン値を更新
するようにしても良い。このようにしても、主制御装置
50では、その更新を行った際には、更新後のベースラ
イン値に基づいて、レチクルRとウエハWとの位置合わ
せを行うことにより、上記実施形態と同様に、上記a.
〜d.のベースラインドリフトによって生じる重ね合わ
せ誤差を発生直後に補正して、高精度な重ね合わせ露光
を行うことが可能となる。この場合も、上記e.に起因
する重ね合わせ誤差については、上記実施形態と同様に
して補正すれば良い。この場合において、主制御装置5
0では、前回のベースライン計測終了後から次のベース
ライン計測を行うまでの間は、上記実施形態で説明した
のと同様にして予め求めた関係式に基づくベースライン
値の補正を行うようにしても良い。なお、ベースライン
値を補正する代わりに、アライメント系の計測値(マー
ク位置情報)あるいはEGAの結果(各ショット領域の
位置情報)などを補正しても良い。
【0145】また、上記実施形態では、温度センサ44
A〜44C、環境センサユニットESを用いて、レチク
ル微動ステージ42A、ウエハアライメント系ALG、
Zチルトステージ58、及びチャンバ11内それぞれの
温度、並びにチャンバ11内の湿度、圧力を計測し、こ
れらの計測結果に基づいて、重ね合わせ誤差を補正する
場合について説明したが、本発明がこれに限られないこ
とは勿論である。すなわち、本発明では、レチクル微動
ステージ42A、ウエハアライメント系ALG、Zチル
トステージ58、及びチャンバ11内それぞれの温度、
並びにチャンバ11内の湿度、圧力の任意の1つ、任意
の2つ、任意の3つ、任意の4つ、あるいは任意の5つ
のみを計測することとしても良い。
【0146】例えば、レチクル微動ステージ42A(又
はレチクルステージRST)の温度のみを温度センサ等
を用いて計測する場合、リニアモータ80A〜80Dの
発熱に起因するレチクル微動ステージ42Aの温度変化
(熱膨張)がその温度センサ等で検知されるので、主制
御装置50では、その温度変化に基づいてレチクルRの
パターンとウエハW上のショット領域との重ね合わせ誤
差を前述と同様にして補正することができる。従って、
レチクル微動ステージ42A(又はレチクルステージR
ST)の温度上昇に起因するレチクルパターンとウエハ
W上のショット領域の重ね合わせ誤差をほぼ確実に補正
でき、その分重ね合わせ精度を向上させることができ
る。
【0147】また、例えば、ウエハアライメント系AL
Gの温度のみを温度センサ等を用いて計測する場合、ウ
エハアライメント系ALGの温度変化により指標GMの
変位が生じるが、その温度変化が温度センサによって検
知されるので、主制御装置50では、その温度変化に基
づいてレチクルRのパターンとウエハW上のショット領
域との重ね合わせ誤差を前述と同様にして補正すること
ができる。従って、ウエハアライメント系ALGの指標
GMの位置変化に起因するレチクルRのパターンとウエ
ハW上のショット領域との重ね合わせ誤差をほぼ確実に
補正することができ、その分重ね合わせ精度を向上させ
ることができる。
【0148】また、例えば、環境センサユニットESの
みを用いて、チャンバ11内の温度、湿度、圧力の少な
くとも1つの環境条件のみを計測する場合には、主制御
装置50では、その環境条件の計測結果に基づいて、レ
チクルRのパターンとウエハW上のショット領域との重
ね合わせ誤差を前述と同様にして補正することができ
る。従って、チャンバ11内の環境条件の変動に起因す
るレチクルRのパターンとウエハW上のショット領域と
の重ね合わせ誤差をほぼ確実に補正することができ、そ
の分重ね合わせ精度を向上させることができる。
【0149】また、主制御装置50は、レチクルRを照
明する照明条件、及び結像特性補正装置(光学特性調整
装置)による投影光学系PLの光学特性の調整結果の少
なくとも一方に応じてのみ、レチクルRのパターンとウ
エハW上のショット領域との重ね合わせ誤差を補正する
こととしても良い。かかる場合、照明条件及び光学特性
調整装置による投影光学系PLの光学特性の調整結果の
少なくとも一方に応じて、パターンの投影像の倍率など
が変化するが、主制御装置50が、照明条件及び光学特
性調整装置による光学特性の調整結果の少なくとも一方
に応じてレチクルRのパターンとウエハW上のショット
領域との重ね合わせ誤差を補正することにより、照明条
件や光学特性調整装置による投影光学系の光学特性の調
整に起因する重ね合わせ誤差を補正することができ、そ
の分重ね合わせ精度を向上させることができる。
【0150】なお、上記実施形態では、光学特性調整装
置として、投影光学系PLを構成する複数枚のレンズを
駆動する結像特性補正コントローラ34を用いる場合に
ついて説明したが、これに限らず、レチクルRに照射さ
れる露光光の波長を変更する装置によって、光学特性調
整装置を構成しても良い。この光学特性補正装置は、チ
ャンバ11内の圧力などが変動した場合に特に好適であ
る。
【0151】また、前述した式(8)から容易に想像さ
れるように、ベースラインドリフトを補正するためのパ
ラメータは、レチクル微動ステージ42A、ウエハアラ
イメント系ALG、Zチルトステージ58、及びチャン
バ11内それぞれの温度、並びにチャンバ11内の湿
度、圧力の6つに限定されるものではない。すなわち、
これらの他に露光装置の他の構成部分の温度等をパラメ
ータとしても良い。かかる場合であっても、それらのパ
ラメータとベースラインドリフトとの関係を予め求めて
おくことにより、前述と全く同様にして、そのパラメー
タの変化に起因するベースラインドリフトを補正するこ
とが可能になる。
【0152】また、上記実施形態では、重ね合わせ誤差
は、レチクルステージRST,ウエハステージWST,
ウエハアライメント系ALG,及びチャンバ11内の温
度、その他の環境条件、並びに結像特性補正コントロー
ラ34によるレンズエレメントの駆動等の種々の要因に
よりそれぞれ生じたベースラインドリフト(要因別のベ
ースラインドリフト)の線形結合で表現されることを前
提として説明したが、例えば、上記各部の温度変化を要
因とするベースラインドリフトを補正する場合には、各
部の温度変化がベースラインドリフトに与える影響を実
験等により評価し、この評価結果に応じて重み付けし
た、ベースラインドリフトと、各部の温度変化との関係
式を求め、この関係式を用いて、ベースラインドリフト
を逐次演算し、補正することも可能である。
【0153】なお、上記実施形態では、ベースライン値
の補正を中心としてベースラインドリフトに起因する重
ね合わせ誤差を補正する場合について説明したが、これ
に限らず、ベースライン値の補正に加え、ショットの回
転やショット倍率の変化、あるいはスキュー(ショット
形状が平行四辺形状になる誤差)などを補正することに
しても良い。かかる場合には、例えば、図3に示される
ように、露光装置10のチャンバ11とコータ・デベロ
ッパ(以下、「C/D」という)13とを、インライン
にて接続するとともに、主制御装置50とC/D13の
制御装置53と重ね合わせ測定装置15の制御装置55
とを、オンライン接続する。そして、ロット(通常25
枚、又は50枚)を単位として処理されるウエハの各ロ
ットについて、ロット先頭から例えば5枚目までのウエ
ハを、C/D13で現像後、直ちに重ね合わせ測定装置
15にセットして、重ね合わせ誤差を測定し、5枚のウ
エハについての重ね合わせ誤差の平均値を算出し、その
算出されたショットの回転誤差、ショット倍率誤差等
を、オンラインにて主制御装置50に供給することとし
ても良い。かかる場合には、主制御装置50では、ベー
スライン値の補正のみでは補正が困難なショット回転誤
差や、ショット倍率誤差等の重ね合わせ誤差成分をも、
所定のインターバルで補正することが可能となる。例え
ば、ショット回転誤差は、レチクル微動ステージ42A
の回転により補正が可能であり、走査方向の倍率誤差に
ついては、レチクルRとウエハWとの少なくとも一方の
速度を微調整し、走査速度比を投影倍率に応じた値から
僅かに異ならせることにより、補正が可能である。ま
た、例えば、非走査方向の倍率誤差は、結像特性補正コ
ントローラ34に指令を与えることにより、補正が可能
である。また、スキューについては、例えばレチクルス
テージRSTとウエハステージWSTの走査方向を異な
らせることにより補正が可能である。
【0154】なお、上記実施形態では、レチクル微動ス
テージ42A、ウエハアライメント系ALG、Zチルト
ステージ58の温度変化を検知するために、温度センサ
44A〜44Cを用いるものとしたが、これに限らず、
レチクル微動ステージ42A、ウエハアライメント系A
LG、Zチルトステージ58の少なくとも1つの温度セ
ンサに代えて、あるいは加えて、歪みゲージを貼り付
け、該歪みゲージによって、検知装置を構成しても良
い。歪みゲージは、それが貼り付けられた部材の熱膨張
を直接的に検知するので、レチクル微動ステージ42
A、ウエハアライメント系ALG、Zチルトステージ5
8の温度変化による熱膨張に起因するベースラインドリ
フトを正確に検知することができる。勿論、レチクル微
動ステージ42A、ウエハアライメント系ALG、Zチ
ルトステージ58の線膨張係数などの熱膨張係数が正確
に分かっているのであれば、温度センサの計測結果に基
づいて、レチクル微動ステージ42A、ウエハアライメ
ント系ALG、Zチルトステージ58の熱膨張に起因す
るベースラインドリフトを、簡単な演算で算出すること
もできる。
【0155】また、上記実施形態では、第2層目以降の
パターンの転写における「重ね合わせ誤差」の補正につ
いて説明したが、これに限らず、第1層目のパターンの
転写の際の位置、倍率誤差や形状誤差などの補正にも本
発明は好適に適用することができる。
【0156】なお、上記実施形態では、レチクルステー
ジRSTとしてレチクル微動ステージ42Aと、レチク
ル粗動ステージ42Bとを備え、第1の可動体がレチク
ル微動ステージ42Aである場合について説明したが、
本発明がこれに限られるものではなく、例えば、レチク
ルを保持して移動可能であれば、粗微動の区別が無く一
体物として構成されたレチクルステージを第1の可動体
とすることも可能である。
【0157】なお、上記各実施形態では、光源としてK
rFエキシマレーザ光源などの紫外光源、F2レーザ、
ArFエキシマレーザ等の真空紫外域のパルスレーザ光
源を用いるものとしたが、これに限らずAr2レーザ光
源(出力波長126nm)などの他の真空紫外光源を用
いても良い。また、例えば、真空紫外光として上記各光
源から出力されるレーザ光に限らず、DFB半導体レー
ザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可
視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(Er)
(又はエルビウムとイッテルビウム(Yb)の両方)が
ドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結
晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良
い。
【0158】なお、上記各実施形態では、ステップ・ア
ンド・スキャン方式等の走査型露光装置に本発明が適用
された場合について説明したが、本発明の適用範囲がこ
れに限定されないことは勿論である。すなわちステップ
・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置にも本発明
は好適に適用できる。また、ステップ・アンド・スティ
ッチ方式、ミラープロジェクション方式、プロキシミテ
ィ方式などでも良い。また、露光装置の投影光学系は、
屈折系、反射屈折系(カタディオプトリック系)及び反
射系のいずれでも良いし、縮小系、等倍系、及び拡大系
のいずれでも良い。
【0159】なお、複数のレンズから構成される照明光
学系、投影光学系を露光装置本体に組み込み、光学調整
をするとともに、多数の機械部品からなるレチクルステ
ージやウエハステージを露光装置本体に取り付けて配線
や配管を接続し、更に総合調整(電気調整、動作確認
等)をすることにより、上記実施形態の露光装置を製造
することができる。なお、露光装置の製造は温度及びク
リーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望
ましい。
【0160】なお、本発明は、半導体製造用の露光装置
に限らず、液晶表示素子などを含むディスプレイの製造
に用いられる、デバイスパターンをガラスプレート上に
転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられる
デバイスパターンをセラミックウエハ上に転写する露光
装置、及び撮像素子(CCDなど)、マイクロマシン、
DNAチップなどの製造に用いられる露光装置などにも
適用することができる。また、半導体素子などのマイク
ロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、
X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレ
チクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシ
リコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置に
も本発明を適用できる。ここで、DUV(遠紫外)光や
VUV(真空紫外)光などを用いる露光装置では一般的
に透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石
英ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、螢石、フ
ッ化マグネシウム、又は水晶などが用いられる。また、
プロキシミティ方式のX線露光装置、又は電子線露光装
置などでは透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレ
ンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコンウ
エハなどが用いられる。
【0161】《デバイス製造方法》次に、上述した露光
装置をリソグラフィ工程で使用したデバイスの製造方法
の実施形態について説明する。
【0162】図4には、デバイス(ICやLSI等の半
導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マ
イクロマシン等)の製造例のフローチャートが示されて
いる。図4に示されるように、まず、ステップ201
(設計ステップ)において、デバイスの機能・性能設計
(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その
機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、
ステップ202(マスク製作ステップ)において、設計
した回路パターンを形成したマスクを製作する。一方、
ステップ203(ウエハ製造ステップ)において、シリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。
【0163】次に、ステップ204(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ201〜ステップ203で用意
したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソ
グラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成
する。次いで、ステップ205(デバイス組立ステッ
プ)において、ステップ204で処理されたウエハを用
いてデバイス組立を行う。このステップ205には、ダ
イシング工程、ボンディング工程、及びパッケージング
工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。
【0164】最後に、ステップ206(検査ステップ)
において、ステップ205で作製されたデバイスの動作
確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工
程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
【0165】図5には、半導体デバイスの場合におけ
る、上記ステップ204の詳細なフロー例が示されてい
る。図5において、ステップ211(酸化ステップ)に
おいてはウエハの表面を酸化させる。ステップ212
(CVDステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形
成する。ステップ213(電極形成ステップ)において
はウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ2
14(イオン打込みステップ)においてはウエハにイオ
ンを打ち込む。以上のステップ211〜ステップ214
それぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成し
ており、各段階において必要な処理に応じて選択されて
実行される。
【0166】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ2
15(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光
剤を塗布する。引き続き、ステップ216(露光ステッ
プ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露
光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンを
ウエハに転写する。次に、ステップ217(現像ステッ
プ)においては露光されたウエハを現像し、ステップ2
18(エッチングステップ)において、レジストが残存
している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより
取り去る。そして、ステップ219(レジスト除去ステ
ップ)において、エッチングが済んで不要となったレジ
ストを取り除く。
【0167】これらの前処理工程と後処理工程とを繰り
返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0168】以上説明した本実施形態のデバイス製造方
法を用いれば、露光工程(ステップ216)において上
記の露光装置10及び上で説明した露光方法を用いて重
ね合わせ精度良く露光が行われるので、微細パターンを
有するマイクロデバイスの歩留まりを向上させることが
でき、その生産性を向上させることができる。
【0169】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る露光
装置によると、重ね合わせ精度の向上に貢献することが
できるという効果がある。
【0170】また、本発明に係るデバイス製造方法によ
ると、高集積度のマイクロデバイスの生産性の向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る露光装置の構成を概略的に示
す図である。
【図2】レチクルステージ及びその周辺を示す斜視図で
ある。
【図3】変形例を説明するための図である。
【図4】本発明に係るデバイス製造方法の実施形態を説
明するためのフローチャートである。
【図5】図4のステップ204の詳細を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10…露光装置、15…重ね合わせ測定装置、34…結
像特性補正コントローラ(結像特性補正装置の一部、光
学特性調整装置の一部)、42A…レチクル微動ステー
ジ(第1可動体)、44A…温度センサ(検知装置)、
44B…温度センサ(検知装置)、44C…温度センサ
(検知装置)、50…主制御装置(補正装置)58…Z
チルトステージ(第2可動体)、80A〜80D…リニ
アモータ(駆動装置)、100…露光装置本体、102
…プリズム(指標部材、基準部材)、ALG…ウエハア
ライメント系(マーク検出系)、ES…環境センサユニ
ット(環境計測装置)、PL…投影光学系、R…レチク
ル(マスク)、W…ウエハ(基板)、GM…指標。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成されたパターンを基板上に
    転写する露光装置であって、 前記マスクを保持して移動可能な第1可動体と;前記第
    1可動体を駆動する駆動装置と;前記第1可動体の温度
    に関連する第1物理量を検知する検知装置と;前記第1
    物理量に基づいて前記基板上への前記パターンの転写状
    態を補正する補正装置と;を備える露光装置。
  2. 【請求項2】 前記検知装置は、前記第1物理量として
    前記第1可動体の温度を検知する温度センサを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記検知装置は、前記第1物理量として
    前記第1可動体の歪みを検知する歪みゲージを含むこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記基板を保持して移動可能な第2可動
    体と;前記第2可動体上に存在するマークを検出するマ
    ーク検出系と;前記マーク検出系の温度に関連する第2
    物理量を検知する検知装置と;を更に備え、 前記補正装置は、前記第1及び第2物理量に基づいて前
    記パターンの転写状態を補正することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか一項に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記マーク検出系は、前記第1可動体上
    に存在するマークをも検出することを特徴とする請求項
    4に記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記第2物理量を検知する前記検知装置
    は、前記第2物理量として前記マーク検出系の温度を検
    知する温度センサを含むことを特徴とする請求項4又は
    5に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記第2物理量を検知する検知装置は、
    前記第2物理量として前記マーク検出系の歪みを検知す
    る歪みゲージを含むことを特徴とする請求項4〜6のい
    ずれか一項に記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記第2可動体の温度に関連する第3物
    理量を検知する検知装置を更に備え、 前記補正装置は、前記第1、第2及び第3物理量に基づ
    いて前記パターンの転写状態を補正することを特徴とす
    る請求項4〜7のいずれか一項に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記基板を保持して移動可能な第2可動
    体と;前記第2可動体の温度に関連する第3物理量を検
    知する検知装置と;を更に備え、 前記補正装置は、前記第1及び第3物理量に基づいて前
    記パターンの転写状態を補正することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか一項に記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 前記第3物理量を検知する前記検知装
    置は、前記第3物理量として前記第2可動体の温度を検
    知する温度センサを含むことを特徴とする請求項9に記
    載の露光装置。
  11. 【請求項11】 前記第3物理量を検知する前記検知装
    置は、前記第3物理量として前記第2可動体の歪みを検
    知する歪みゲージを含むことを特徴とする請求項9又は
    10に記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 前記マスクのパターンを前記基板上に
    投影する投影光学系と;前記投影光学系の結像特性を補
    正する結像特性補正装置と;を更に備え、 前記補正装置は、前記結像特性補正装置により前記結像
    特性が補正された際に、その補正結果を更に考慮して前
    記パターンの転写状態を補正することを特徴とする請求
    項1〜11のいずれか一項に記載の露光装置。
  13. 【請求項13】 前記補正装置は、前記マスクを照明す
    る照明条件の変更を更に考慮して前記パターンの転写状
    態を補正することを特徴とする請求項1〜12のいずれ
    か一項に記載の露光装置。
  14. 【請求項14】 前記第1可動体及び前記駆動装置が設
    置された環境の環境条件を計測する環境計測装置を更に
    備え、 前記補正装置は、前記パターンの転写状態の補正に際
    し、前記環境計測装置の計測結果を更に考慮することを
    特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の露光
    装置。
  15. 【請求項15】 マスクに形成されたパターンを基板上
    に転写する露光装置本体と;前記露光装置本体の一部及
    び前記露光装置本体が設置された環境の少なくとも一方
    の環境条件を計測する環境計測装置と;前記環境計測装
    置の計測値に基づいて、前記基板上への前記パターンの
    転写状態を補正する補正装置と;を備える露光装置。
  16. 【請求項16】 前記補正装置は、予め求めた環境条件
    と前記パターンの転写状態との相関関係に基づいて前記
    パターンの転写状態を補正することを特徴とする請求項
    15に記載の露光装置。
  17. 【請求項17】 前記環境計測装置は、前記露光装置本
    体の異なる箇所の温度を計測する少なくとも2つの温度
    センサを有し、前記補正装置は、前記少なくとも2つの
    温度センサの計測結果に基づいて重み付け演算を行い、
    その演算結果に基づいて前記パターンの転写状態を補正
    することを特徴とする請求項15に記載の露光装置。
  18. 【請求項18】 前記マスクのパターンを前記基板上に
    投影する投影光学系と;前記投影光学系の結像特性を補
    正する結像特性補正装置と;を更に備え、 前記補正装置は、前記結像特性補正装置により前記結像
    特性が補正された際に、その補正結果を更に考慮して前
    記パターンの転写状態を補正することを特徴とする請求
    項15〜17のいずれか一項に記載の露光装置。
  19. 【請求項19】 前記補正装置は、前記マスクを照明す
    る照明条件の変更を更に考慮して前記パターンの転写状
    態を補正することを特徴とする請求項15〜18のいず
    れか一項に記載の露光装置。
  20. 【請求項20】 前記環境条件は、温度、湿度、圧力の
    少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項15〜1
    9のいずれか一項に記載の露光装置。
  21. 【請求項21】 マスクに形成されたパターンを基板上
    に転写する露光装置であって、 前記基板を保持する可動体上及び前記マスク上の少なく
    とも一方に存在するマークの所定の基準部材に対する位
    置を検出するマーク検出系と;前記マーク検出系の温度
    に関連する物理量を検知する検知装置と;前記物理量に
    基づいて、前記基板上への前記パターンの転写状態を補
    正する補正装置と;を備える露光装置。
  22. 【請求項22】 前記マーク検出系は、前記基準部材と
    して指標が形成された指標部材を有し、前記可動体上に
    存在する前記マークを前記指標を基準として検出するも
    のであり、 前記検知装置は、前記指標部材及びこれを支持する支持
    部材の少なくとも一方の特定部材の温度に関連する物理
    量を検知することを特徴とする請求項21に記載の露光
    装置。
  23. 【請求項23】 前記検知装置は、前記特定部材に固定
    された温度センサであることを特徴とする請求項22に
    記載の露光装置。
  24. 【請求項24】 マスクに形成されたパターンを基板上
    に転写する露光装置であって、 前記パターンを前記基板上に投影する投影光学系と;前
    記投影光学系の光学特性を調整する光学特性調整装置
    と;前記マスクを照明する照明条件及び前記光学特性調
    整装置による前記光学特性の調整結果の少なくとも一方
    に応じて前記基板上への前記パターンの転写状態を補正
    する補正装置と;を備える露光装置。
  25. 【請求項25】 前記補正装置は、前記基板上に形成さ
    れた前記パターンの基準位置からの位置ずれを計測する
    重ね合わせ測定装置にオンライン接続され、前記重ね合
    わせ測定装置の計測結果をオンラインにて受信し、前記
    パターンの転写状態の補正に際し、前記計測結果を更に
    考慮することを特徴とする請求項1〜24のいずれか一
    項に記載の露光装置。
  26. 【請求項26】 リソグラフィ工程を含むデバイス製造
    方法であって、 前記リソグラフィ工程で、請求項1〜25のいずれか一
    項に記載の露光装置を用いて露光を行うことを特徴とす
    るデバイス製造方法。
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