JP2002230342A - 電子商取引仲介方法、システム、記録媒体、データベースおよびコンピュータプログラム - Google Patents

電子商取引仲介方法、システム、記録媒体、データベースおよびコンピュータプログラム

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JP2002230342A
JP2002230342A JP2001041475A JP2001041475A JP2002230342A JP 2002230342 A JP2002230342 A JP 2002230342A JP 2001041475 A JP2001041475 A JP 2001041475A JP 2001041475 A JP2001041475 A JP 2001041475A JP 2002230342 A JP2002230342 A JP 2002230342A
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Japan
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purchaser
supplier
product
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code system
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JP2001041475A
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English (en)
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Kazuya Fujinaga
和也 藤永
Katsuhiko Takahashi
勝彦 高橋
Masahide Kono
政秀 河野
Ichiro Kato
一郎 加藤
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PORTAL CORP
Original Assignee
PORTAL CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 購入者と供給者の間にある分類コード体系の
相違による障害を無くし、取引当事者ごとの特別な取引
条件での取引を可能にする。 【解決手段】 供給者側分類コード体系と購入者側分類
コード体系との対応を示す標準コード体系と、製品/サ
ービスの属性情報を対比して閲覧可能にした閲覧用デー
タと、供給者と購入者との組合せごとに設定された取引
条件を含む非閲覧用データとを仲介者のデータベースと
して予め記憶しておく。購入者は自分の分類コード体系
に変換された閲覧用データを閲覧して取引申込みを行
い、仲介者は非閲覧用データを用いて見積りを行う。取
引が決定すると仲介者は購入者および供給者に代わって
それぞれのコード体系により受発注手続を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どのデジタル通信網を介して接続された製品またはサー
ビスの複数の供給者と購入者との間で、電子商取引を実
現させるための電子商取引仲介方法と、システムと、記
録媒体と、データベースと、コンピュータプログラムと
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現状におけるインターネット電子商取引
の代表的な手順の流れの例を図1に示す。ここに示すも
のは販売者(供給者自身が販売者になることもある)と
購入者が直接商取引を行うものである。インターネット
業者(販売側企業)は、インターネット経由の受注を目
的として、製品カタログ(通常製本物)をユーザー(購
入者)に配布する。製品カタログに代えてインターネッ
ト業者(販売側企業)は、企業ごとのホームページを作
成し、このホームページ上に製品情報を掲載し、受注に
備えるものもある。
【0003】ユーザー部門(一般購買、ネット購買、購
入者)では、インターネット業者ごとに配布される製品
カタログあるいはホームページを参照して、必要な製品
のメーカー品番を選択する。ユーザー(購入者)は、イ
ンターネットを使用して、業者(企業)ごとに設定され
た注文番号(製品番号)を使って業者別に発注する。ユ
ーザー(購入者)は、価格、納期等を、カタログ又はホ
ームページ上に設定された通りの条件で、通常自社の購
買部門を経由せずに直接注文する。また購買発注管理す
るために、自社の購買システムへ入力する。
【0004】インターネット業者(販売企業側)の受注
処理部門では、受注処理を行い、自社の製品コード体系
の注文番号通りに、製品を揃えてユーザー宛てに自社配
送または宅配便等によって出荷する。製品と同時に納品
書も発送する場合が多い。納期、価格は製品カタログ
等、またはインターネット・ホームページ上に規定され
た通りの条件で決定して、請求書は個別発送時または月
次等で纏めて発行する。ユーザー部門では、入荷・検収
を行い問題がなければ請求書を経理部門へ送り支払処理
を依頼する。経理部門では請求書にしたがって支払いす
る。インターネット業者(販売企業)の経理部門では、
銀行からの入金済の通知を受けて、売掛債権を消し込
む。
【0005】電子商取引の規模拡大に伴い、インターネ
ット上で供給者(メーカー)と購入者(ユーザー)の間
の手続を仲介する仲介ビジネスが提案され、これを実現
するためのコンピュータ技術や通信技術が数多く開発さ
れている。図2にインターネットによる仲介ビジネスの
現状を示す。現状のインターネット仲介ビジネスは一般
購買ネットや企業ホームページなど多数あるが、大別す
ると企業(販売業者、供給者)中心の販売システム
(1)と市場中心の販売システム(2)に分けて考えら
れる。
【0006】第1の企業(販売業者、供給者)中心の販
売システム(1)は、販売力が強い企業や販売インター
ネット業者が採用することが多く、従来形態の販売業務
にインターネット技術を利用して電子商取引が行えるよ
うにした例が多い。日本においてはこのような企業(販
売業者)中心の販売システムを導入している具体例とし
て、オフィス用品の販売を行うアスクル(株)の販売シ
ステムがある。
【0007】第2の市場中心の販売システム(2)は、
特定の商品市場を中心としてインターネット仲介ビジネ
スを導入するものであり、特定の商品市場に購買と販売
機能を持たせた購買・販売ネットワークを公開する。こ
の販売システムでは、市場参加者を会員制としている例
が多い。具体例として日本においては、楽天市場、YAHO
Oオークション等々の名称で知られるSHOP機能を持った
電子市場が存在する。図3に稼動中の米国におけるコン
テンツ中心ポータルサイトの開設状況と、その代表であ
るChipcenter.comの検索画面および検索結果の画面を示
す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に購入者側の購買
コンピュータシステムと供給者側の販売コンピュータシ
ステムは、それぞれ自社内の処理を中心に構築されてい
る。このためコード体系がそれぞれの企業独自に設定さ
れていて一般には社外では通用しない。全く異なる企業
間(企業グループ外、または系列外)では、顧客コー
ド、品番等のコード体系が異なるため、企業間電子商取
引(EDI,Electronic Data Interchange)におけるコン
ピュータシステム連携の障害になる。
【0009】すなわち購買側(ユーザー)の購買コンピ
ュータシステム(ERP(EnterpriseResource Planning)
又は既存メインフレームシステム)は自社内の処理を中
心に運用されているため、コード体系はそれぞれの購買
側(ユーザー)の企業独自に設定されていてインターネ
ット業者の設定しているコード体系は通用しない。顧客
コード、仕入先コード、品番等のコード体系が異なるた
め企業間電子商取引(EDI)におけるコンピュータシス
テム連携の障害になっている。このため、購買側(ユー
ザー)はインターネット業者の製品番号でインターネッ
ト業者に注文すると同時に、自社コードで自社の既存購
買コンピュータシステムまたは支払のために経理システ
ムに再入力する必要が生じる。
【0010】この場合にコード体系を一致させるために
は、通信プロトコルに合わせた双方のソフトウェア開発
が必要になる。このため多額の開発費が発生する。従来
の方法による接続ではこのようなコード体系の相違のた
めに、多額の費用が必要になるから大口取引が中心とな
り、投資採算面から小口取引の普及には限界が生じる、
という問題があった。
【0011】また従来のインターネットビジネスの中
で、製品カタログやホームページによる案内を配布後、
ユーザーがインターネットで購入品を決定する方式(供
給者と購入者が直接取引する方式)や企業(販売業)中
心の販売システム(1)では、ユーザーは製品カタログ
やホームページにある商品(製品・部品)に限定して比
較、選択して購入する必要があり、購入者にとっては製
品の選択範囲が制限される。特に製品カタログの事前配
布による方法ではインターネットの使途が双方向性に乏
しく製品の範囲が限定されるばかりでなく、カタログ配
布等に用いる印刷物は、更新サイクルが長くなるために
その内容の陳腐化が進みやすいという問題がある。
【0012】市場中心の販売システム(2)では、通常
会員制として企業間電子商取引は購買者側(ユーザー)
と供給者側(サプライヤ)間で限定されたメンバー間の
グループ内だけの商取引が行われるから、閉鎖的であ
る。このように限定されたメンバーによるグループ内だ
けの商取引は閉鎖的であるため、電子市場の製品情報
(コンテンツ)は陳腐化し易いという問題がある。一方
購買者(購入者)側は電子市場の詳しい知識を持ってい
るとは限らない。このため電子市場での製品情報(コン
テンツ)の検索は実際に使うユーザー個人の能力に依存
するという問題がある。
【0013】この発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、(a)供給者と購入者の間にあるコード体
系の相違により、コンピュータシステムを連携する際に
生じる障害を無くし、(b)開放的なシステムとして購
入者と供給者に対する参入制約を無くし、(c)製品や
サービス(以下製品等ともいう)の情報(コンテンツ)
が陳腐化するのを防ぐことができ、(d)製品等の情報
を求める購入者の検索能力差により入手できる情報量の
差が大きくなるのを防ぐことができ、(e)取引の当事
者ごとの特別な取引条件での取引を可能にできる、電子
商取引仲介方法を提供することを第1の目的とする。
【0014】またこの発明は、この方法の実施に直接使
用するシステムを提供することを第2の目的とする。ま
たこのシステムで使用するソフトウェアを記録した記録
媒体を提供することを第3の目的とする。またこの発明
はこのシステムに使用するデータベース(データ記憶装
置)を提供することを第4の目的とする。さらにまたこ
の方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ
プログラムを提供することを第5の目的とする。
【0015】
【発明の構成】この発明によれば第1の目的は、デジタ
ルデータ通信網を介して製品またはサービスの複数の供
給者と購入者との間の商取引を仲介する電子商取引仲介
方法であって、(a)供給者の製品またはサービスを示
す供給者側分類コード体系と購入者側分類コード体系と
の対応を示すための標準コード体系と、複数の供給者が
供給する同一の製品またはサービスに関する属性情報を
標準化しこれらの属性情報を対比して閲覧可能にした閲
覧用データと、供給者と購入者との組合せごとに設定さ
れた取引条件を含む非閲覧用データとを仲介者のデータ
ベースとして予め記憶しておき;(b)仲介者は、購入
者に提示する供給者の製品またはサービスの取引内容を
この購入者の分類コード体系にコード変換して購入者に
提示し;(c)購入者は、購入を希望する製品またはサ
ービスを選定し、この選定した製品またはサービスに対
する取引申込みを仲介者に対して行い;(d)仲介者
は、この購入者が選定した製品またはサービスの購入者
ごとに異なる取引条件を前記非閲覧データから読出し、
見積りを行って前記購入者に提示し;(e)購入者は、
工程(d)で提示された見積りに基づいて供給者を決定
し;(f)仲介者はこの工程(e)で決定した取引条件
に基づいて、購入者および供給者のそれぞれの分類コー
ド体系にコード変換して、受発注手続を購入者および供
給者に代って行う;ことを特徴とする電子商取引仲介方
法、により達成される。
【0016】仲介者側コンピュータが購入者側コンピュ
ータに提示する取引内容を示すデータは、例えば供給者
が購入者に対して発行する受注伝票に相当するデータと
することができ、これ以外の見積書、集計結果、支払手
配などのデータであってもよい。また仲介者側コンピュ
ータが供給者側コンピュータに提示するデータは、購入
者が供給者に対して発行する発注伝票に相当するデータ
とすることができ、これ以外の集計結果、発送手配、入
金処理などのデータであってもよい。このように仲介者
が受・発注伝票などに相当するデータを作って供給者・
購入者へ送付すれば、供給者・購入者は伝票処理業務を
軽減できることになるばかりでなく、このデータは供給
者・購入者の社内コンピュータのコード体系に対応する
ものであるから、供給者および購入者はその後の処理が
容易になる。
【0017】仲介者側コンピュータは供給者・購入者に
送る受・発注伝票のデータに、それぞれ取引相手となる
購入者・供給者のID(識別記号)を付加しておけば、仲
介者は受・発注処理手続を円滑に行うことができ、便利
である。仲介者側コンピュータは標準コードに基づいて
供給者および購入者の取引内容を把握できるので、供給
者および購入者に代わって受発注処理を行うことが可能
になる。このため供給者および購入者は繁雑な受発注処
理やこれに関連する経理処理までも仲介者側コンピュー
タに行わせることが可能になり、供給者および購入者は
一層容易にこの電子商取引市場に参入することが可能に
なる。
【0018】仲介者は供給者および購入者のメッセージ
(主として受・発注に関するメッセージ)を待ち行列機
能を持った仲介者側コンピュータによって共通化し、擬
似リアル処理を行うようにするのがよい。ここに待ち行
列機能は、一列に並んだデータ(メッセージ)の列で、
それに新たに入るデータは後端からだけで、逆にそれか
ら取出されるのは先頭からに限られるようにしたデータ
(メッセージ)構造を持ち、「先入れ先出し」とか、
「キュー(Queue)」、「キューイング(Queing)」と
言われる機能である。このような待ち行列機能を持つこ
とにより、供給者および購入者は自分がメッセージを送
った時にあたかも相手先と実際にメッセージの送受を行
っているかのようにメッセージの送受を行うこと(擬似
リアル処理)が可能になる。
【0019】なお供給者と購入者は互いに設計思想(ア
ーキテクチャ)が異なるコンピュータシステムを持つこ
とが多いが、この場合には仲介者のコンピュータにこれ
ら供給者および購入者のコンピュータとの間でデータ送
受信を可能にする変換器(変換システム、変換プログラ
ム)を設けるのがよい。供給者および購入者のコンピュ
ータの変更が必要なくなるからである。
【0020】この発明によれば第2の目的は、デジタル
データ通信網を介して製品またはサービスの複数の供給
者と複数の購入者との間の商取引を仲介する電子商取引
仲介システムであって、供給者の製品またはサービスを
示す供給者側分類コード体系と前記製品またはサービス
を示す購入者側分類コード体系との対応を示すための標
準コード体系と、複数の供給者が供給する同一またはほ
ぼ同一の製品またはサービスに関する属性情報を標準化
し対比して閲覧可能にした閲覧用データと、供給者と購
入者との組合せごとに設定された取引条件を含む非閲覧
データとを記憶したデータベースと;前記デジタルデー
タ通信網に接続された供給者側コンピュータと;前記デ
ジタルデータ通信網に接続された購入者側コンピュータ
と;前記デジタルデータ通信網に接続された仲介者側コ
ンピュータと;を備え、前記仲介者側コンピュータは、
購入者の取引内容を前記標準コード体系に基づいて供給
者の分類コード体系にコード変換して、前記閲覧用デー
タを購入者側コンピュータに配送する購入側提示部と、
購入者が購入する製品またはサービスの取引内容をこの
製品またはサービスの供給者の分類体系にコード変換し
て供給者側コンピュータに送る供給側提示部と、購入者
側コンピュータからの購入希望製品またはサービスに対
する交渉申込みを受けて前記非閲覧データに基づく見積
りを行う見積り計算部と、受発注手続を行う受発注手続
部とを備える、ことを特徴とする電子商取引仲介システ
ム、により達成される。
【0021】この場合には、仲介者側コンピュータは購
入者や供給者に取引内容をそれぞれ購入者および供給者
のコード体系にコード変換して送るだけでなく、供給者
と購入者の組合せごとに設定された取引条件を含む非閲
覧データを記憶しておくから、供給者と購入者の取引ご
とに決めた条件で見積りを行うことが可能になる。
【0022】このような取引の結果は、非閲覧データに
記憶された取引条件の変換に反映させるようにしてもよ
い。閲覧データは取引の購入者が自由に閲覧できるよう
にすれば、当事者にとって便利である。閲覧用データや
非閲覧用データは供給者側コンピュータから登録・更新
・保守・管理できるようにすれば、これらのデータの更
新などが速やかかつ容易にできるので、データベースの
陳腐化を一層容易に防ぐことが可能になる。
【0023】購入者は見積りに基づいて直ちに供給者を
決めてもよいが、他の方法で決めてもよい。例えば見積
りに基づいて購入者は供給者と交渉を開始してもよい。
交渉の方法としては、入札、個別交渉、オークション
(逆オークションを含む)などが可能である。仲介者は
受発注手続の記録を書換え不能に、すなわち改変あるい
は消去不可能な追記型の記憶手段に記憶すれば、仲介者
に承認機能を持たせることができ、受発注手続の確認が
可能になる。このような記憶手段としては、CD-WO(CD
Write Once)などの追記型CDや、追記型光ディスクある
いは光磁気ディスクなどが使用できる。
【0024】第3の目的は、請求項8〜14のいずれか
のシステムで用いるコンピュータのプログラムを記録し
た記録媒体、によって達成可能である。
【0025】第4の目的は、請求項8の電子商取引シス
テムに用いるデータベースであって、供給者の製品また
はサービスを示す供給者側分類コード体系と前記製品ま
たはサービスを示す購入者側分類コード体系との対応を
示すための標準コード体系と、複数の供給者が供給する
同一の製品またはサービスに関する属性情報を標準化し
対比して閲覧可能にした閲覧用データと、供給者と購入
者との組合せごとに設定された取引条件を含む非閲覧デ
ータとを記憶したことを特徴とするデータベース、によ
って達成可能である。
【0026】ここにデータベースには、供給者間で異な
る顧客コード(購入者コード)、製品などの品番を含む
コード体系の対応を示す変換用データを記憶しておけ
ば、供給者や購入者に送る情報を供給者や購入者に固有
なコードに変換して送ることができ、情報を送受する供
給者や購入者にとって便利な情報として送受するのに都
合がよい。
【0027】第5の目的は、供給者の製品またはサービ
スを示す供給者側分類コード体系と購入者側分類コード
体系との対応を示すための標準コード体系と、複数の供
給者が供給する同一の製品またはサービスに関する属性
情報を標準化しこれらの属性情報を対比して閲覧可能に
した閲覧用データと、供給者と購入者との組合せごとに
設定された取引条件を含む非閲覧用データとを予め記憶
した仲介者のデータベースを用いて、コンピュータに以
下の手順a〜fを実行させるためのコンピュータプログ
ラム;(a)購入者に提示する供給者の製品またはサー
ビスの取引内容をこの購入者の分類コード体系にコード
変換して購入者に提示する;(b)購入者に、購入を希
望する製品またはサービスを選定し、この選定した製品
またはサービスに対する取引申込みを行えるようにし;
(c)この購入者が選定した製品またはサービスの購入
者ごとに異なる取引条件を前記非閲覧データから読出
し、見積りを行って前記購入者に提示し;(d)購入者
に、工程(c)で提示された見積りに基づいて供給者を
決定できるようにし;(e)この工程(d)で決定した
取引条件に基づいて、購入者および供給者のそれぞれの
分類コード体系にコード変換して、受発注手続を購入者
および供給者に代って行う、により達成できる。
【0028】
【発明の概要】図17はこの発明の概念を示す図であ
る。この図17において符号10はデジタルデータ通信
網としてのインターネットであり、このインターネット
10には、複数の購入者側コンピュータ12と、複数の
供給者側コンピュータ14と、1つの仲介者側コンピュ
ータ16とが接続されている。仲介者側コンピュータ1
6はデータベース18を持つ。
【0029】このデータベース18には、標準コード体
系18Aと、閲覧用データ18Bと、非閲覧データ18
Cとが記憶されている。標準コード体系18Aは、供給
者の製品またはサービスを示す供給者側分類コード体系
と購入者分類コード体系との対応を示すデータである。
閲覧用データ18Bは、複数の供給者が供給する同一の
製品またはサービスに関する属性情報を標準化し対比し
て閲覧可能にしたデータである。非閲覧データ18C
は、供給者と購入者との組合せごとに設定された取引条
件(価格、割引率、納期など)を含むデータである。
【0030】仲介者側コンピュータ16は少くとも次の
4つの機能を持つ。ここではこれらの各機能を、購入側
提示部16A、供給側提示部16B、受発注手続部16
C、および見積り計算部16Dで示す。購入側提示部1
6Aは、購入者が製品またはサービスを購入する際に、
標準コード体系18Aを用いてこの製品またはサービス
の取引内容を購入者の分類コード体系にコード変換して
購入者側コンピュータ12に送る機能を持つ。
【0031】供給者側提示部16Bは、購入者が購入を
検討している製品またはサービスの取引内容を供給者の
分類コード体系にコード変換して供給者側コンピュータ
14に送る機能を持つ。受発注手続部16Cは、購入者
と供給者との間の受発注手続をこれら購入者および供給
者に代って行う機能を持ち、この時購入者および供給者
にはそれぞれの分類コード体系にコード変換して提示す
る。見積り計算部16Dは、購入者側コンピュータから
の購入希望製品またはサービスに対する交渉申込みを受
けて、非閲覧データ18Cに基づき見積りを行う。
【0032】図18はこの発明の代表的な動作の流れ図
である。まず取引の開始に先行して、データベース18
を作成しておく(図18のステップS100)。購入者
が購入者側コンピュータを通して取引を開始しようとす
る時には(ステップS102)、まず閲覧用データ18
Bを閲覧する(ステップS104)。この時には、仲介
者側コンピュータ16は購入者側提示部16Aによっ
て、取引内容を購入者の分類コード体系に変換してお
く。
【0033】購入者は提示された内容を見て希望の取引
(製品/サービス)の選定を行い、取引申込みをする
(ステップS106)。この申込みがあった時には、仲
介者側コンピュータ16はこの取引内容を対応する供給
者側コンピュータ14に示すようにしてもよい。この時
には取引内容は供給者側提示部16によって供給者の分
類コード体系に変換される(ステップS108)。この
場合には購入者と供給者とが直接取引条件の交渉を進め
ることができて都合が良い。
【0034】仲介者側コンピュータ16では、購入者ご
との取引条件を非閲覧用データ18Cから読出して見積
り計算部16Dで見積りを行い、購入者に提示する(ス
テップS110)。購入者と供給者が直接取引条件を交
渉する時は、その交渉結果を見積りの内容として提示し
たり、見積り計算部16Dの見積りと共に提示してもよ
い。
【0035】購入者はこの提示された見積りを見て供給
者を決定すれば、取引きが決まる(ステップS11
2)。仲介者側コンピュータ16はその受発注手続部1
6Cによって、供給者と購入者の間で行うべき受発注手
続をこれら供給者および購入者に代わって行う(ステッ
プS114)。この時には、購入者と供給者のそれぞれ
の分類コード体系にコード変換して、購入者および供給
者に手続を行う。以下にこの発明を実施態様に基づいて
さらに詳細に説明する。
【0036】
【実施態様の概要】この発明においては、購入者側(ユ
ーザー)にも供給者側(サプライヤ)にも属さない中立
的な仲介者として、企業間電子公開市場(ポータル)を
開設する。この中立的な企業間電子公開市場(ポータ
ル)では供給者および購入者のそれぞれの分類コード体
系を標準コード体系によって関連付けすると共に、製品
(コンテンツ)の分類、分類ごとの属性情報も標準化し
て、標準化された属性情報を購入者側(ユーザー)と販
売企業側(サプライヤ)側が共通使用する。
【0037】そして中立的な企業間電子公開市場(ポー
タル)を運営する電子市場運営会社(仲介者)が、安価
で効率的な企業間電子商取引(EDI)を可能にするため
にコンピュータシステムを連携させる。図4にWeb環境
の企業間電子公開市場(ポータル)の概念図を示す。図
5にWeb環境の企業間電子公開市場(ポータル)の電子
商取引の概略フローを示す。
【0038】この企業間電子公開市場(ポータル)はイ
ンターネット上Web環境にあるので、閲覧データなどを
収納したコンテンツデータベースの内容は誰でも見る事
ができる。また従来技術であるEDIなどからでもアスセ
スが可能なものである。取引条件データベースに収容し
た個々の取引に対する取引条件は非閲覧データであり、
それぞれの取引の当事者だけが閲覧できるようにする。
またこの企業間電子公開市場(ポータル)には、電子公
開市場運営会社から購入者側(ユーザー)と販売企業側
(サプライヤ)に企業間電子商取引内容が引き渡される
ような機能を持たせてある。例えば受・発注伝票の発行
や、伝票集計、さらには支払い処理などの機能をこの電
子公開市場運営会社(仲介者)に持たせる。
【0039】図6にWeb環境の企業間電子公開市場(ポ
ータル)の全体的概要図を示す。図6の全体的概要図に
おいて全体的なフローは大きく3つの部分から構成され
る。第1は検索、絞込み、比較、選択してShopping Car
tに保管するまでの部分(製品選択部分)である。第2
は交渉開始、見積り計算、購入条件の確定を行うことに
よって購買オーダー確定処理する部分(オーダー確定部
分)である。第3は購買オーダーを発行して販売企業側
(サプライヤ)に製品の出荷手配をし、購入者側(ユー
ザー)に購買オーダー発行を通知する部分(オーダー実
行部分)である。
【0040】まず第1の部分(製品選択部分)を説明す
る。図7にコンテンツ管理の分類体系と企業コード体系
の概要を示す。製品情報などのコンテンツは、集中的に
集められてSCS分類体系(米国、Aspect社の分類体系)
によってサーバーに保管管理される。一元的に集められ
たコンテンツは製品属性、仕様情報をもとに検索する方
法を採用する。また複数の候補が存在する場合は仕様を
比較することができるようにする。このため仕様の違い
をもとにユーザーは候補を絞り込んで選択することが可
能になる。図8に、ユーザーがコンテンツの分類体系に
より製品属性、仕様情報から検索し商品を選択してShop
ping Cartに保管するまでのフロー概要を示す。
【0041】次に第2の部分(オーダ確定部分)を説明
する。図9には、選択されてShopping Cartに保存され
た品番(カタログ品番)を業者、品番ごと分類して、購
買オーダー/発注オーダーとして渡す概要図を示す。図
10には、選択されてShopping Cartに保存された品番
(カタログ品番)を業者、品番ごと分類して、購買オー
ダー/発注オーダーとして渡すフロー図を示す。図11
には、選択されてShopping Cartに保存された品番(カ
タログ品番)を業者、品番ごと分類して、購買オーダー
/発注オーダーを引き渡す場合のコード変換方法を示
す。
【0042】図11において電子市場運営会社が購買オ
ーダー・データを引き渡す場合、購入者側(ユーザー)
にも供給者側(サプライヤ)にも電子公開市場(ポータ
ル)の標準コードと、購入者および供給者それぞれの自
社コード体系との対応が可能となるようする。電子市場
運営会社が電子公開市場(ポータル)内の標準コード体
系をそれぞれの企業システムのコード体系へコード変換
を行い、購買オーダーおよび発注オーダーは電子公開市
場(ポータル)標準コードと自社コード体系が併記され
る。電子市場運営会社は受け渡し先のERP製品または既
存メインフレームシステムに合わせたそれぞれの企業シ
ステムコード体系へコード変換を行った購買発注オーダ
ーまたは購買発注通知を作成し、バッチインターフェー
ス経由でユーザー及びサプライヤに渡す。
【0043】図12にユーザーが検索するところから購
買オーダーをユーザー及びサプライヤへ渡すまでのフロ
ー全体図を示す。図9〜12に示す一連のフローの中
で、電子商取引のデータ受け渡しにMQ(Message Queuin
g)技術を採用する。このMQ技術は、設計思想が異なる
供給者と購入者のコンピュータシステムの間に待ち行列
機能を持つ仲介者のコンピュータを介在させ、受け渡す
メッセージを共通化して蓄積する。このため供給者およ
び購入者は互いに実際のメッセージの送受を行っている
ような間隔で処理する擬似リアル処理が可能になる。こ
のように購入者側(ユーザー)にも供給者側(サプライ
ヤ)にも従来の企業間電子商取引(EDI)による接続よ
り安価で柔軟な接続がMQ(Message Queuing)技術の採
用により可能となり、大幅な開発コストの低減をもたら
す。また、参加する購入者側(ユーザー)にも供給者側
(サプライヤ)にも早く簡単に企業間電子商取引(ED
I)を行うことが可能となる。
【0044】インターネットを用いた電子商取引ではセ
キュリティー面が重要である。セキュリティー面から取
引条件が漏れないようにするため、取引当事者間の取引
条件やコード変換等の事前設定ファイルは事前合意事項
に基づいて電子市場運営会社が非閲覧データとして別途
登録し、インターネット上のWeb環境とは別に管理す
る。交渉が始まった後はその情報が他に漏れないように
E-mail等を使用して購入者側(ユーザー)と供給者側
(サプライヤ)が当事者間でお互いに認識しながら個別
に交渉を進める方法をとる。
【0045】次に第3の部分(オーダー実行部分)を説
明する。仲介者は取引条件が確定すると、この確定した
取引条件に基づいた購買オーダを発行する。すなわち購
入者に対して受注伝票を送り、供給者に発注伝票を送
る。そして供給者に対しては製品の出荷手配を促し、購
入者に対しては支払いを促す。この時、購入者に対して
は購入者の分類コード体系を用い、供給者に対しては供
給者の分類コード体系を用いる。すなわち図11に示す
コード変換テーブルを用いて仲介者は購入者および供給
者ごとにコード変換して受・発注伝票などの書類を作成
して発送する。
【0046】なおこの時仲介者のデータには、取引相手
先のIDが組合わされている。このため仲介者は取引のい
ずれか一方からの検索や集計などの処理を容易に行うこ
とが可能になり、取引ごとの集計はもちろん、供給者ご
との集計や購入者ごとの集計を能率良く行うことが可能
になる。
【0047】
【実施態様】図13はインターネットのホームページに
産業別ポータルへの入口を設定した実施態様である。こ
こでは産業別ポータルへの入口の中で製品の分類体系と
して半導体、設備保全、ベアリング等の個々のポータル
へ入るための入口を一例として設定している。この製品
の分類体系ポータルから全ユーザーは一元的の集められ
たコンテンツから製品属性、仕様情報をもとに全サプラ
イヤに対して広く検索することが可能である。図13の
中にある一般購買ポータル選択タグは、産業別ポータル
を検索、比較して商品を選択した後、Shopping Cartに
入れて見積書の作成から購買発注オーダーまでの一連の
流れを行うためのポータルへの入口である。
【0048】図14は一実施例であるベアリングの検索
例を示す図である。検索から選択までのフローは以下の
ようになる。ユーザーは誰でもインターネットのホーム
ページから産業別ポータル、製品の分類体系ポータルに
入ることが出来る。ここでユーザーは製品属性、仕様情
報をもとに検索する。検索した結果、複数の候補がある
場合、仕様を比較することが出来る。
【0049】図15は図14のベアリングの検索例に引
き続いて仕様を比較する例を示している。この実施例で
は最も左の品目の仕様を基準に他の品目の異なる仕様が
赤字で表示され見やすくする。ここでユーザーは仕様の
違いをもとに候補を絞り込んで選択することが可能であ
る。また、この時点でその製品が付随文書を登録してあ
る場合はその付随文書を表示させることが可能である。
図15の右下にベアリング図面の付随文書の表示例を示
す。
【0050】図16は機械構成の実施例を示したもので
ある。Webサーバー用のNT/UNIX(登録商標)サ
ーバーとデータベース用のUNIXサーバーを使用する。こ
の実施例では検索用Webサーバーとデータベース用サー
バーを分離しているので、Web上でのセキュリティー確
保および多数のアクセスに対して充分対応が可能であ
る。Webサーバー環境にはWeb検索用Web FrontのAspect.
net等のWeb Front、データベース用のUNIXサーバーには
コンテンツDB、検索エンジン、Shopping Cart、取引案
件作成用プログラム、購買・発注オーダー作成用プログ
ラム、コード変換データベース等が格納される。
【0051】図13に示すWebユーザー環境がインター
ネットのホームページへの入口となる。このWebユーザ
ー環境でコンテンツ登録、コンテンツ検索、コンテンツ
絞込みおよび比較、コンテンツ選択、購買発注オーダー
の作成指示等々を行う。一方、データベース用のUNIXサ
ーバーには検索エンジンとしてのAspect eXplore(Orac
le RDB)およびそのコンテンツ、事前取引条件ファイル
およびコード変換テーブル等々を格納してデータベース
環境を作る。ユーザーの自社システム間との接続は安価
と柔軟性を確保するためにMQ(Message Queuing)を使
用する。電子市場運営会社は、取引案件作成用プログラ
ム、購買・発注オーダー作成プログラム、MQ(Message
Queuing)による連結、事前取引条件ファイルおよびコ
ード変換テーブルを独自に開発して運用する。
【0052】前記図6において第2の部分(オーダー確
定部分)における購買オーダーの作成処理においては、
各供給者と各購入者との間のそれぞれの取引条件が必要
になる。ここに使用されるサプライヤとユーザーの合意
事項はコンテンツ管理会社への届出によって事前登録さ
れた取引条件ファイルとして管理され、非公開とする。
すなわち非閲覧データとして取引の当事者以外は閲覧不
可能とする。
【0053】購買オーダー(見積り計算、購入条件の確
定)の作成処理において見積書作成に使用される情報源
は以下のとおりである。第1の情報源はShopping Cart
である。Shopping Cartにはユーザー情報、ユーザーが
選択した品番、数量、サプライヤ等の情報がある。第2
の情報源はコンテンツ管理会社によって管理される事前
登録された非閲覧データである取引条件ファイルであ
る。この事前登録された取引条件ファイルによって購買
オーダーの作成の細部がそれぞれのユーザーとサプライ
ヤに合わせて作成または通知される。第3の情報源はコ
ード変換テーブルである。事前にコンテンツ管理会社へ
の届出によって電子公開市場(ポータル)標準コードと
ユーザーまたはサプライヤ独自の自社コード体系への変
換を行う。
【0054】購買オーダーの作成処理の運用面では購買
オーダー(見積書など)が作成された場合、電子市場運
営会社は購入条件確定、再発行のために見積書内容を一
定期間保管して運用する。コンテンツ管理会社と電子市
場運営会社は、事前登録取引条件ファイルの運用管理お
よび購買オーダーの作成処理の要件にしたがったプログ
ラムを開発し運用管理する。コンテンツ管理会社は、事
前登録取引条件ファイルの登録内容、電子市場運営会社
は購買オーダーの作成処理内容に応じてユーザーとサプ
ライヤから手数料を徴収する。
【0055】前記図6において第3の部分(オーダー実
行部分)においては、購買オーダーの業務処理(受・発
注伝票の発行、管理、集計、発送手配、支払等)をユー
ザーまたはサプライヤがERPまたは既存のメインフレー
ムシステムで行うことがある。この場合は各社のシステ
ム要件に従い、購買要求又は購買オーダー発行通知をMQ
(Message Queuing)を使用してユーザーまたはサプラ
イヤのERPまたは既存のメインフレームシステムへ受け
渡す。電子市場運営会社は購買要求又は購買オーダー発
行通知のために各社システムの要件にしたがったプログ
ラムを開発し運用する。そして電子市場運営会社は購買
要求又は購買オーダー発行通知使用に応じてユーザーと
サプライヤから手数料を徴収する。
【0056】このような業務処理を、ユーザーまたはサ
プライヤがアウトソーシングすることを希望する場合が
ある。この場合は電子市場運営会社が購買オーダーの業
務処理をWeb上で代行することになり、仲介者は購買発
注オーダーまたは発注済ユーザー通知を電子市場運営会
社が管理するERPシステムへ受け渡す。この電子市場運
営会社が管理するERPシステムの中でユーザー側では購
買発注と買掛金管理を行い、サプライヤでは販売受注と
売掛金管理を行うことができる。また電子市場運営会社
が管理するERPシステムではインターネット上の決済機
能(サプライヤからの請求情報とユーザーの入金を照
合)を利用可能にして、ユーザー側では支払により買掛
債務を消し込み、サプライヤ側では入金情報により売掛
債権を消し込むことができる。電子市場運営会社は業務
処理を代行するためにERPシステムを構築運用してERPシ
ステムの使用に応じてユーザーまたはサプライヤから手
数料を徴収する。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、仲介者は供給
者側分類コード体系と購入者側分類コード体系との対応
を示す標準コード体系を用意し、購入者と供給者には、
それぞれ自社内の商品分類コード体系によって取引内容
を示すから、供給者および購入者は自社内のコード体系
を変更することなく対応できる。このため購入者・供給
者のシステム変更が最小限で済むことになり、少ない費
用で容易にこの電子商取引市場に参入できることにな
る。
【0058】この結果、供給者と購入者の間にあるコー
ド体系の相違によりコンピュータシステムを連携する際
に生じる障害を無くすることができ、小規模の参加者が
小口取引を行うことも可能になる。
【0059】また供給者と購入者は自社の分類コード体
系をそのまま用いてこの市場に参入することが可能にな
り、システムが開放的になる。このため製品等の情報が
陳腐化するのを防ぐことができる。さらに検索等は自社
のシステムを用いて従来方法に従って行うことができる
ので、購入者の検索能力の差により入手する情報量の差
が大きくなることがない。
【0060】仲介者が購入者に提示するものとしては、
受注伝票に相当するデータが考えられる(請求項2)。
同様に仲介者が供給者に提示するものとしては、発注伝
票に相当するデータが考えられる(請求項3)。このよ
うに受・発注伝票を供給者および購入者に代わって仲介
者が発行することにより、供給者・購入者の事務処理量
を減らし、事務処理の効率を上げることができる(請求
項6)。
【0061】仲介者は、購入者あるいは供給者に提示す
る分類コード体系に、取引の相手方のIDを付加したデー
タを持つようにするのがよい(請求項4,5)。このよ
うにすれば、仲介者は個々の取引のデータを分類した
り、集計したりする際にこの付加したIDを利用すること
ができ、処理能率が向上し便利である。
【0062】仲介者は、供給者および購入者のメッセー
ジを待ち行列機能を持った仲介者側コンピュータによっ
て共通化すれば、購入者および供給者はそれぞれ直接相
手方と交渉しているように擬似リアル処理を行うことが
可能になり、商取引を円滑に進めることが可能になる
(請求項7)。
【0063】また供給者と購入者は互いに異なる設計思
想のコンピュータを持つことが一般的である。この場合
には供給者および購入者のコンピュータとの間でデータ
送受信を可能にするための変換器を仲介者のコンピュー
タに設けるのがよい。このようにすれば供給者側および
購入者側のコンピュータの変更を少なくし、供給者側お
よび購入者側の負担を少なくして、この電子商取引市場
への参入を一層容易にすることが可能になる。
【0064】この請求項1の発明によれば、さらに複数
の供給者が供給する同一またはほぼ同一の製品またはサ
ービスに関する属性情報を標準化し対比して閲覧可能に
した閲覧用データと、供給者と購入者との組合せごとに
設定された取引条件を含む非閲覧データとをデータベー
スとして記憶しておき、この非閲覧データに基づいて見
積りを行って受発注手続を行うものであるから、取引の
当事者間ごとに決めた特別な取引条件での取引をするこ
とができる。従って例えば特定の製品を大量に購入する
場合などに有利な条件での取引を行うことが可能にな
る。
【0065】請求項8の発明によれば、この方法の実施
に直接使用するシステムが得られる。購入者は見積りに
基づき直ちに供給者を決定してもよいが(請求項9)、
他の方法、例えば入札、個別交渉、オークションなどで
購入条件を交渉してもよい(請求項13)。この交渉の
結果決定した取引条件は、非閲覧データの内容を書換え
るために用いることができる(請求項10)。
【0066】閲覧用データは購入者側コンピュータから
自由に閲覧可能であるから、多くの購入者が取引に参加
することができ、コンピュータシステム間の連携に障害
が無くなる(請求項11)。閲覧用データは供給者側コ
ンピュータから登録・更新・保守・管理可能とすれば、
これらのデータの更新などが速やかかつ容易に行えると
共に、データベースの陳腐化を防ぐことができる(請求
項11)。仲介者側コンピュータは受発注手続を改変不
可能な記憶手段に記憶すれば、仲介者に認証機能を持た
せることができる(請求項14)。
【0067】請求項15の発明によれば、請求項8〜1
4のいずれかのシステムに用いるコンピュータのプログ
ラムを記録した記録媒体が得られる。請求項16〜17
の発明によれば、同様にこのシステムに用いるデータベ
ースが得られる。請求項18の発明によれば請求項1の
方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプ
ログラムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子商取引の現状を示す図
【図2】インターネット仲介ビジネスの現状を示す図
【図3】米国のコンテンツ中心のポータルサイトの従来
例を示す図
【図4】企業間電子公開市場(ポータル)の概念を示す
【図5】電子商取引の概略フローを示す図
【図6】企業間電子公開市場(ポータル)の全体的概要
を示す図
【図7】分類体系と企業コード体系を示す図
【図8】検索から選択までのフローを示す図
【図9】選択後からデータの受け渡しまでの概要を示す
【図10】購買発注のフローを示す図
【図11】コード変換の方法を示す図
【図12】購買発注データの受け渡し方法を示す図
【図13】インターネット上で、ポータル提供の実施例
を示す図
【図14】検索の実施例を示す図
【図15】検索から選択までの実施例を示す図
【図16】機械構成の実施例を示す図
【図17】本発明の概念を示す図
【図18】本発明の動作の流れを示す図
【符号の説明】
10 インターネット 12 購入者側コンピュータ 14 供給者側コンピュータ 16 仲介者側コンピュータ 18 データベース

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータ通信網を介して製品また
    はサービスの複数の供給者と購入者との間の商取引を仲
    介する電子商取引仲介方法であって、 (a)供給者の製品またはサービスを示す供給者側分類
    コード体系と購入者側分類コード体系との対応を示すた
    めの標準コード体系と、複数の供給者が供給する同一の
    製品またはサービスに関する属性情報を標準化しこれら
    の属性情報を対比して閲覧可能にした閲覧用データと、
    供給者と購入者との組合せごとに設定された取引条件を
    含む非閲覧用データとを仲介者のデータベースとして予
    め記憶しておき; (b)仲介者は、購入者に提示する供給者の製品または
    サービスの取引内容をこの購入者の分類コード体系にコ
    ード変換して購入者に提示し; (c)購入者は、購入を希望する製品またはサービスを
    選定し、この選定した製品またはサービスに対する取引
    申込みを仲介者に対して行い; (d)仲介者は、この購入者が選定した製品またはサー
    ビスの購入者ごとに異なる取引条件を前記非閲覧データ
    から読出し、見積りを行って前記購入者に提示し; (e)購入者は、工程(d)で提示された見積りに基づ
    いて供給者を決定し; (f)仲介者はこの工程(e)で決定した取引条件に基
    づいて、購入者および供給者のそれぞれの分類コード体
    系にコード変換して、受発注手続を購入者および供給者
    に代って行う;ことを特徴とする電子商取引仲介方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の工程(f)で仲介者が購入者
    に提示するのは、供給者が購入者に対して発行する受注
    伝票に相当するデータである電子商取引仲介方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の工程(f)で仲介者が供給者
    に提示するのは、購入者が供給者に対して発行する発注
    伝票に相当するデータである電子商取引仲介方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、仲介者は受注伝票に
    提示する購入者の分類コード体系に供給者のIDを付加
    したデータを持つ電子商取引仲介方法。
  5. 【請求項5】 請求項3において、仲介者は発注伝票に
    提示する供給者の分類コード体系に購入者のIDを付加
    したデータを持つ電子商取引仲介方法。
  6. 【請求項6】 仲介者は標準コードに基づいて購入者と
    供給者に代わって受発注処理手続を行う請求項1〜5の
    いずれかの電子商取引仲介方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかの方法におい
    て、仲介者は供給者および購入者のメッセージを持ち行
    列機能を持つ仲介者側コンピュータによって共通化し、
    擬似リアル処理を行うようにした電子商取引仲介方法。
  8. 【請求項8】 デジタルデータ通信網を介して製品また
    はサービスの複数の供給者と複数の購入者との間の商取
    引を仲介する電子商取引仲介システムであって、 供給者の製品またはサービスを示す供給者側分類コード
    体系と前記製品またはサービスを示す購入者側分類コー
    ド体系との対応を示すための標準コード体系と、複数の
    供給者が供給する同一またはほぼ同一の製品またはサー
    ビスに関する属性情報を標準化し対比して閲覧可能にし
    た閲覧用データと、供給者と購入者との組合せごとに設
    定された取引条件を含む非閲覧データとを記憶したデー
    タベースと;前記デジタルデータ通信網に接続された供
    給者側コンピュータと;前記デジタルデータ通信網に接
    続された購入者側コンピュータと;前記デジタルデータ
    通信網に接続された仲介者側コンピュータと;を備え、 前記仲介者側コンピュータは、購入者の取引内容を前記
    標準コード体系に基づいて供給者の分類コード体系にコ
    ード変換して、前記閲覧用データを購入者側コンピュー
    タに配送する購入側提示部と、購入者が購入する製品ま
    たはサービスの取引内容をこの製品またはサービスの供
    給者の分類体系にコード変換して供給者側コンピュータ
    に送る供給側提示部と、購入者側コンピュータからの購
    入希望製品またはサービスに対する交渉申込みを受けて
    前記非閲覧データに基づく見積りを行う見積り計算部
    と、受発注手続を行う受発注手続部とを備える、ことを
    特徴とする電子商取引仲介システム。
  9. 【請求項9】 請求項8において、購入者側コンピュー
    タは見積り計算部で求めた見積りに基づいて供給者と交
    渉を開始して購入条件および供給者を決定可能である電
    子商取引仲介システム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、決定した取引条件
    によって、非閲覧データにすでに記憶されていた購入条
    件を書換える電子商取引仲介システム。
  11. 【請求項11】 請求項8において、閲覧用データは購
    入者側コンピュータで自由に閲覧可能である電子商取引
    仲介システム。
  12. 【請求項12】 請求項8において、閲覧用データおよ
    び/または非閲覧用データは供給者側コンピュータで登
    録・更新・保守・管理可能である電子商取引仲介システ
    ム。
  13. 【請求項13】 請求項9において、購入者側コンピュ
    ータは同一製品またはサービスに対して見積り計算部で
    求めた見積りに基づき、複数の供給者との間で、仲介者
    が運営する入札、個別交渉、オークションのいずれかの
    方法により交渉し、供給者および購入条件を決定するこ
    とを可能にした電子商取引仲介システム。
  14. 【請求項14】 請求項8において、仲介者側コンピュ
    ータは受発注手続部が行う受発注手続を記録する書換え
    不可能な記憶手段を備える電子商取引仲介システム。
  15. 【請求項15】 請求項8〜14のいずれかのシステム
    で用いるコンピュータのプログラムを記録した記録媒
    体。
  16. 【請求項16】 請求項8の電子商取引システムに用い
    るデータベースであって、 供給者の製品またはサービスを示す供給者側分類コード
    体系と前記製品またはサービスを示す購入者側分類コー
    ド体系との対応を示すための標準コード体系と、複数の
    供給者が供給する同一の製品またはサービスに関する属
    性情報を標準化し対比して閲覧可能にした閲覧用データ
    と、供給者と購入者との組合せごとに設定された取引条
    件を含む非閲覧データとを記憶したことを特徴とするデ
    ータベース。
  17. 【請求項17】 請求項16において、さらに供給者間
    で異なる顧客コード、製品またはサービスの品番を含む
    コード体系の対応を示す変換用データを記憶したデータ
    ベース。
  18. 【請求項18】 供給者の製品またはサービスを示す供
    給者側分類コード体系と購入者側分類コード体系との対
    応を示すための標準コード体系と、複数の供給者が供給
    する同一の製品またはサービスに関する属性情報を標準
    化しこれらの属性情報を対比して閲覧可能にした閲覧用
    データと、供給者と購入者との組合せごとに設定された
    取引条件を含む非閲覧用データとを予め記憶した仲介者
    のデータベースを用いて、コンピュータに以下の手順a
    〜fを実行させるためのコンピュータプログラム; (a)購入者に提示する供給者の製品またはサービスの
    取引内容をこの購入者の分類コード体系にコード変換し
    て購入者に提示する; (b)購入者に、購入を希望する製品またはサービスを
    選定し、この選定した製品またはサービスに対する取引
    申込みを行えるようにし; (c)この購入者が選定した製品またはサービスの購入
    者ごとに異なる取引条件を前記非閲覧データから読出
    し、見積りを行って前記購入者に提示し; (d)購入者に、工程(c)で提示された見積りに基づ
    いて供給者を決定できるようにし; (e)この工程(d)で決定した取引条件に基づいて、
    購入者および供給者のそれぞれの分類コード体系にコー
    ド変換して、受発注手続を購入者および供給者に代って
    行う。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106920052A (zh) * 2015-12-24 2017-07-04 阿里巴巴集团控股有限公司 库存类型信息处理方法及装置
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WO2018216346A1 (ja) 2017-05-24 2018-11-29 株式会社東新システム データ交換システム、データ交換方法、及びデータ交換プログラム

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